a closer look - boston scientific...2010/02/23 · detection enhancement mode...
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2010年 2月 23日 100000006970, Rev A., JA 1/6ページ
A Closer Look 製品教育の概要
心房治療は、ICDや CRT-D患者の全体的治療計画の重要な構成要素になりえます。心房情
報は、心房細動や心房粗動がある場合に心室治療を抑制したり、心室心拍数が心房心拍数よ
り速い場合に心室治療の抑制を解除したりすることに用いられることもあります。
心房治療は有益なことが多く、心房レート情報は有用である一方、心房リード情報が有用ではな
い臨床的状況もあります。例えば、慢性心房細動患者、心房リードが使用されていない場合、心
房リードがディスロッジした場合などです。
心房リード情報が必要ない、または心房リードが植え込まれていない(心房ポートがふさがれて
いる)場合、表 1に示すように特定の機器のパラメータや機能を再設定することが適切な場合
があります。表 2および 3は、こうした変更を行う場合のプログラマ画面の操作手順の情報で
す。
表 1. 心房情報を用いない場合の設定変更と結果の概要
パラメータ プログラミング プログラミングの結果
ペーシング
モード
• [Mode(モード)]を[VVI(R)]へプログ
ラムしますa
• 心房ペーシングは行われません
• 徐脈ペーシングの作動に心房情
報は使われません
心房リード
極性b
• 心房リードをオフにプログラムします
• 心房センシングは行われません
• ASマーカは表示されません
• 心房カウンタの増加は最小化され
ます
検出強化
Stability(スタビリティ)/Onset(オンセッ
ト)の場合:
• [V Rate > A Rate(Vレート > Aレー
ト)]、[AFib Rate Threshold(AFib
レート閾値)]を[Off(オフ)]
にプログラムします
• [Stability]を確認し、必要に応じて調整
しますa
RhythmID(リズム ID)の場合: COGNIS
™ CRT-D / TELIGEN
™ ICD
• [Atrial Tachyarrhythmia
Discrimination
(心房頻脈性不整脈の判別)]を
[Off(オフ)]にプログラムします。
• [Stability (For Post-Shock only: ショ
ック後のみ)]を確認し、必要に応じて調
整しますa
VITALITY™
ICD / VITALITY 2 ICD
• [Rhythm ID Detection Enhancement
Mode(リズム ID検出強化モード)]を
VRにプログラムします
• 治療判断に心房測定は使用され
なくなります。
Episode(エピ
ソード)/EGM storage
(EGMの保
存)c
• [Brady(徐脈)](ATRおよび PMT)の
[Episode Data Storage(エピソードデー
タストレージ)]を 0%にプログラムします
• [Atrial Electrogram Storage(心房の
心内心電図保存)]を[Off(オフ)]にプロ
グラムします
• [Arrhythmia Logbook(不整脈の
記録)]の頻脈エピソード用に追加
の保存領域が有効になります
ICDまたは CRT-Dで
心房情報を用いない場合の設定
概要
ボストン・サイエンティフィック製デュアル
チャンバ ICDおよびマルチチャンバ
CRT-Dは、心房リードの植込みの有無を
問わず、心房センシングに応答します。
したがって、心房リードの植込み予定が
ない、または取り付けられている心房リー
ドの情報を用いない場合は、特定の機器
のパラメータを再設定する必要がありま
す。
関連製品
ボストン・サイエンティフィック製の
全 ICDおよび CRT-D
本書に掲載されている製品の中には、一部の
国や地域によっては認可されていないものもあ
ります。 機器操作の総合的情報や使用上の注
意については、適切な製品の添付文書および
取扱説明書をご参照ください。
CRT-D:除細動機能付植込み型両心室ペーシングパル
スジェネレータ
ICD:植込み型除細動器
お問い合わせ先
米国
www.bostonscientific.com
テクニカルサービス - 米国
LATITUDEクリニシャンサポート - 米国
1.800.CARDIAC (227.3422) +1.651.582.4000
[email protected] [email protected]
ペーシェントサービス
1.866.484.3268
米国外
www.bostonscientific-international.com
テクニカルサービス - ヨーロッパ
+32 2 416 7222 [email protected]
米国以外のLATITUDE
カスタマーサポート
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注:
フォローアップのために来院した際、ユーザーは心房のリアルタイム EGM表示を解除す
ることもできます。
心房リードが植え込まれ、医師がその後に心房情報を用いることに決定した場合は、無効
化/調整済みパラメータを適切な設定に再設定してください。
心房の日常
測定
• 心房の[Intrinsic Amplitude(自己振
幅)]と心房の[Pace Impedance
(ペースインピーダンス)]をオフにプログ
ラムします
• 心房の診断情報は収集されま
せん
aノミナールの Stability設定はデュアルチャンバで 10~20 ms、シングルチャンバ ICDおよびCRT-Dでは 30msです。 bCOGNIS CRT-Dおよび TELIGEN ICDのみ適用されます。 心房リードがオフにプログラムされている場合、心房の EPテス
トは実行しないでください。
cCOGNIS CRT-Ds、TELIGEN ICDを除くすべての ICDおよびCRT-D機器に該当します。
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表 2. TELIGEN™
ICDおよび COGNIS™
CRT-D: 心房情報を用いない場合のプログラミング
ペーシングモード
プログラミング 操作手順
[Mode(モード)]を VVI
(R)に変更します
心房リード極性
プログラミング 操作手順
心房リードを[Off
(オフ)]に変更します
頻脈(VT検出強化)パラメータ
プログラミング 操作手順
[Atrial
Tachyarrhythmia
Discrimination(心房頻
脈性不整脈の判別)]を
[Off(オフ)]に変更します
[Stability (For Post-
Shock only: ショック後の
み)]
を確認し、必要に応じ
て調整します
RhythmID(リズム ID)
を使用する場合:
[INITIAL DETECTION(初
期検出)]および[POST-
SHOCK DETECTION(ショ
ック後検出)]いずれの場合も:
[V Rate > A Rate(Vレー
ト > Aレート)]を[Off(オ
フ)]に変更します
[AFib Rate Threshold
(AFibレート閾値)]
を[Off(オフ)]に変更しま
す
[Stability(スタビリ
ティ)]を確認し、必要に
応じて調整します
[Onset/Stability(オンセット
/スタビリティ)]を用いる場
合: * VT-1または VTのいずれかのゾーンにある[Detection
Enhancements(検出強化)] を[On(オン)]にします
*
*
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表 2. TELIGEN™
ICDおよび COGNIS™
CRT-D: 心房情報を用いない場合のプログラミング(続き)
心房日常測定の設定
プログラミング 操作手順
心房リードに対して:
[Intrinsic Amplitude
(自己振幅)]を[Off(オ
フ)]に変更し
ます
[Pace Impedance(ペ
ースインピーダンス)]を
[Off(オフ)]に変更しま
す
最終的な機器プログラミング
必要な変更をした後、画面上の を選択するか、またはプログラマ上の[Program(プログラム)]
キーを押します。
注:後日、心房リードが植え込まれ、医師が心房情報を用いると判断した場合は、無効化/調整済みパラメータを適切な設定に再設定し
てください。
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表 3. その他の ICDおよび CRT-D: 心房情報を用いないプログラミング
ペーシングモード(通常およびショック後)
プログラミング 操作手順
通常:
[Mode(モード)]を VVI
(R)に変更します
ショック後:
[Mode(モード)]を VVI
(R)に変更します
頻脈(VT検出強化)パラメータ
プログラミング 操作手順
[Initial(初期)]および
[Redetection(再検出)]いずれの場合も:
[V Rate >A Rate(Vレ
ート > Aレート)]を[Off
(オフ)]に変更します
[A Fib Rate
Threshold(AFibレー
ト閾値)]を[Off(オフ)]
に変更します
Stability(スタビリティ)を
確認し、必要に応じて調整
します
[Detection
Enhancements(検出強
化)]を用いる場合:
* VT-1または VTのいずれかのゾーンにある[Detection
Enhancements(検出強化)]をオンにします
[Rhythm ID
Detection Enhancement Mode
(リズムID検出強化モー
ド)]をVRに変更します
[Rhythm ID(リズム ID)]
を用いる場合
(VITALITY® / VITALITY 2):
表3. その他のICDおよびCRT-D: 心房情報を用いないプログラミング(続き)
*
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不整脈の記録の設定
プログラミング 操作手順
Episode Data Storage (エ
ピソードデータの保存):
[Brady(徐脈)](ATR
および PMT)
を 0%に変更します
Electrogram Storage Source
(心内電位図記録のソ
ース):
[Atrial(心房)]
を[Off(オフ)]に変更し
ます
日常測定の設定
プログラミング 操作手順
[Atrial Intrinsic
Amplitude(心房自己振
幅)]
を[Off(オフ)]に変更しま
す
[Atrial Pace
Impedance(心房ペース
インピーダンス)]を[Off
(オフ)]に変更します
最終的な機器プログラミング
必要な変更を行ったら、プログラマ上の[Program(プログラム)]キーを押します。
注:後日、心房リードが植え込まれ、医師が心房情報を用いると判断した場合は、無効化/調整済みパラメータを適切な設定に再設定してください。