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生徒さんへ 「リズム等々について」 説教がましくてすみませんが、でも、とても大切なことなのでお話します。 えと、まず、知って頂きたいのは、スポーツも同じなんですけど、『 音楽、つまり歌や楽器演奏を10年 以上続けると(それが趣味でも) 、人生が、自分が思う以上に大きく変わる 』ということです。多くが幸せな方 向に。 理由は、出会いの内容・質、自体が変わるからです。良いことに(仕事をはじめ) 音楽以外の方面にも、です これは大袈裟な話ではなくて、本当にそうなのです。歌や楽器演奏にはそういう力があります。 なぜそのような方向に向かっていくのかという理由は、少し長くなるのでここでは書きませんが 6 章をご参 照下さい) 、でも10年以上、それらを続けると(腕の良し悪しにあまり関係なく)現実にそうなる確率が高 まります。国内、国外ともに。そしてそのための基礎、スタートラインがこの冊子に書かれているような ことなのです。 だからこの冊子をお渡ししました。 また、それと大きく関連することですが、歌や楽器演奏( = 音)には、大きく分けて2種類があります。 A:手先・口先は速く流暢に動くものの、表現に乏しくて、見ていて、聴いていて、何も感じないもの。 目先に見えやすいところしか追ってない。 (届いてこない、楽しそうじゃない、キテない。とか。) B:下手で間違ってばかりでいっぱいいっぱいだけど、ハートは伝わり、何より元気いっぱいで 悲しい時は悲しく、楽しい時は楽しく、光や風、空気感、癒し、などが表現されているもの。 目に見えにくい部分を、「意識している・していない」にかかわらず追えている。( 部分的にでもキテ る。) 「音楽」として、見て(聴いて)いる人に対して良い影響を与えるのは「 B 」のほうです。 そして A B の間には明確な「1 つの線」があって、その「一線」を乗り越えないことには、どれだけ手 足が速く動いても、A 止まりで、絶対に「B の側」には行けません。ただ、この「一線」というのは、実は 「コロンブスの卵」的なことでして、分かってしまえばあたりまえというか、それほど難しいことではあ りません。 でも一人で居るとなかなか気づけないことが多いのです。ナゼか・・・。 (日本人だから?)しかも長~い期間。 しかし結局は、その「一線」を越えなければ、永遠に「音楽」の「本当の楽しさ」を分からずに進むこと になってしまいます。音楽の楽しさ、光、癒し、すべてを、自分自身が体感できません、発することもで きません。 当方では、できれば、あなたには「 B 」の歌や演奏ができるようになってほしいと思っています。 良い出会いが増えるのが、「 B 」だから、です。 すぐにはできなくてもいいので、いつかはそちらを目指してほしいです。 また、「B」ができると、例えば椅子の上で少し踊りながら歌ったり、楽器を演奏できます。見真似じゃな く。 そのためのスタートも、ここに書かれているようなことから始まります。 (僕自身も今、“修行中”です) せっかく歌や楽器の練習を始めるのに、以上のようなことをまったく教えられずに、また、 自ら考えない まま、 進んでしまうのは、とてももったいないことだと思っています。当方では、 楽器等を通じて あなた の生活に少しでもプラスになること をご紹介していきたいと考えています。できる限り、あなたにとって 1 ※20 歳以上 初心者アマチリスト 初心者アマチア楽器演奏者 DrGtB初心者会人専用

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Page 1: Accessの概要 - KATCHosamu/mag2/lovemusic/love_music.… · Web viewこれは大袈裟な話ではなくて、本当にそうなのです。歌や楽器演奏にはそういう力があります。

●生徒さんへ 「リズム等々について」

説教がましくてすみませんが、でも、とても大切なことなのでお話します。

えと、まず、知って頂きたいのは、スポーツも同じなんですけど、『 音楽、つまり歌や楽器演奏を10年

以上続けると(それが趣味でも)、人生が、自分が思う以上に大きく変わる 』ということです。多くが幸せな方

向に。

理由は、出会いの内容・質、自体が変わるからです。良いことに(仕事をはじめ) 音楽以外の方面にも、です 。

これは大袈裟な話ではなくて、本当にそうなのです。歌や楽器演奏にはそういう力があります。

なぜそのような方向に向かっていくのかという理由は、少し長くなるのでここでは書きませんが(6 章をご参

照下さい)、でも10年以上、それらを続けると(腕の良し悪しにあまり関係なく)現実にそうなる確率が高

まります。国内、国外ともに。そしてそのための基礎、スタートラインがこの冊子に書かれているような

ことなのです。 だからこの冊子をお渡ししました。

また、それと大きく関連することですが、歌や楽器演奏( = 音)には、大きく分けて2種類があります。

A:手先・口先は速く流暢に動くものの、表現に乏しくて、見ていて、聴いていて、何も感じないもの。

目先に見えやすいところしか追ってない。(届いてこない、楽しそうじゃない、キテない。とか。)

B:下手で間違ってばかりでいっぱいいっぱいだけど、ハートは伝わり、何より元気いっぱいで

悲しい時は悲しく、楽しい時は楽しく、光や風、空気感、癒し、などが表現されているもの。

目に見えにくい部分を、「意識している・していない」にかかわらず追えている。( 部分的にでもキテ

る。)

「音楽」として、見て(聴いて)いる人に対して良い影響を与えるのは「 B 」のほうです。

そして A と B の間には明確な「1 つの線」があって、その「一線」を乗り越えないことには、どれだけ手

足が速く動いても、A 止まりで、絶対に「B の側」には行けません。ただ、この「一線」というのは、実は

「コロンブスの卵」的なことでして、分かってしまえばあたりまえというか、それほど難しいことではあ

りません。

でも一人で居るとなかなか気づけないことが多いのです。ナゼか・・・。(日本人だから?)しかも長~い期間。

しかし結局は、その「一線」を越えなければ、永遠に「音楽」の「本当の楽しさ」を分からずに進むこと

になってしまいます。音楽の楽しさ、光、癒し、すべてを、自分自身が体感できません、発することもで

きません。

当方では、できれば、あなたには「 B 」の歌や演奏ができるようになってほしいと思っています。

良い出会いが増えるのが、「 B 」だから、です。

すぐにはできなくてもいいので、いつかはそちらを目指してほしいです。

また、「B」ができると、例えば椅子の上で少し踊りながら歌ったり、楽器を演奏できます。見真似じゃな

く。

そのためのスタートも、ここに書かれているようなことから始まります。(僕自身も今、“修行中”です)

せっかく歌や楽器の練習を始めるのに、以上のようなことをまったく教えられずに、また、 自ら考えない

まま、進んでしまうのは、とてももったいないことだと思っています。当方では、楽器等を通じて あなた

の生活に少しでもプラスになることをご紹介していきたいと考えています。できる限り、あなたにとって

1※20 歳以上※初心者アマチュアボーカリスト※初心者アマチュア楽器演奏者

(Dr、Gt、B)※初心者社会人バンド 専用

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「より意味のあることをしたい…」「受け身じゃなくて、自発的に考え、組み立てていける方法を…」、

と考えています。

ここに書かれていることは、「知っているだけでも」意味と価値があります (楽器をまったくやらない人にも!) 。

そしてその内容について、自らが考え始めることにも、とても価値があります。 (カラオケの歌がうまくなった

り!?)

ですので、「実際にできる・できない」は別として、是非一度、サ~ッとで良いので、最後まで目を通し

てほしいと思います。「音楽」があなたの人生を「より明るく照らしてくれるようにする( or なる)」た

めに。

また、音楽を「より楽しみ、好きになる」ために。

そしてとにかく一番大切なのは、スポーツ同様、人生の中で「何回挫折してもいいので」、音楽、楽器、

「歌うこと」を 「やめない」こと です。 そしてここに書いてあることを追うことです。もちろん、自分の

ペースで、ゆっくりでいいです。それがとても大切です。何十年もある自分の人生のうち、途中で「何回、

何年、ブランクを作ってもいいので」、何度も復活する、楽器や歌に触れる時間・機会を、できるだけ長

く取る、ということをして欲しいと思います。楽器を変えても良いですから。もちろんカラオケでもいい

ですし!

(僕も 4、5年ほどバンド・楽器、をやらない時期がありました。)

それを是非、覚えておいてほしいと思います。

それであなたの生活や人生が、少なくとも、「3倍」は楽しくなるはずです。 (僕は 10 倍くらいにはなってま

す!)

「歌」や「音楽」、「演奏」がどんなときでも、「あなたの支え」「こころの支え」になってくれるはず

です。

この冊子に書かれたことは、すぐにできなくても良いです。(説明自体が上手くないですから!すみません!)

でも、「ふーん、バンドではこれが基本なのか~」と頭の中に入れてくださるといいなと思います。

そして、すこしずつ、ゆっくり、ゆっくり、「目標」「理想」「基礎」「向かうべき方向」として練習して

みてほしいです。

これを知らない方(できない方)と比べると、2、3年後には、演奏が10倍は変わってきます。

といいますか、「次元」がまったく変わってきます。それに実際に楽しさが全然違います。

「上手・下手」、の問題ではなく、楽しいか・楽しくないか?、「自分で楽しくできるかどうか?」なの

です。

特にアマチュアの場合は。 ここにあるのは、そのための基礎や考え方です。

ポピュラー音楽の教室でも中級以上の方が教わるか、もしくは、逆にあまり、きちんとお教えしてもらえ

ない部分ですので、ぜひ(すぐには理解できなくても良いですので)、「向かうべき方向・重要基礎」とし

て、ゆっくりとチャレンジしてみてください。4、5曲弾けるようになったら意識し始めて良いと思いま

す。

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楽器をさわる前にすべきことや、楽器が無くてもできることも多いので、いつでもどこでも練習できます。

技術的には「極端に難しい」ということはありません。

「慣れの問題」です。習慣づけの問題です。 あと、「継続するか・しないかだけ」です。

誰にでもできます。むしろ、初心者の方々にこそ、意識してほしいです。

なので、(言い方が良くなくてすみませんが)「バカの一つ覚えのように」

「コツコツと長く続けて」みてください。

「そうするだけ」で、2、3年後には次のようなメリットを享受できると思います。(^^)

・「難しいことをしていなくても」、「さも中級者、上級者のように」演奏できる、歌える。

・本番で「ごまかす技」が研かれる!(^^) ライブ経験が少なくても意外と高評価を得られる。

・お客さんに「届かす」ことができるようになり始める。いろんなものを。

・訴求力のある歌を、ある程度は自分で考えて歌えるようになる。

・バンドをしてる、してないに関わらず、カラオケも上手くなる。

・楽器奏者の場合、少しの力で大きな音や、豊かな音が出せる基礎ができる。

例えば、思ったより大きくないのに腰のある・通る・他の楽器にかき消されない音。

そんな音が出せる「基礎」ができはじめる。

・また、椅子の上で ゆらゆら と 少し踊りながら歌ったり、楽器を演奏できます。

・短期間に一定以上のレベルに行きやすくなる。

・音楽が10倍楽しくなる。

リラックスできて、自分自身が、演奏自体がとても「気持ちが良く」なるから。

また、歌や演奏に「光」や「影」、「癒し」、「キレ」、「うねり」、「空間」などを自分で考えて加えるようになれるからです。

・出会いの内容と質がすこしだけ変わりはじめる。

※「音楽」は、ひとりよがりでも(?)、孤独でも、もちろん楽しめますけど、

でもやっぱり、みんなでワイワイやるほうがより楽しいと思いますです。

出会いがなければ、やっぱりその楽しさは半減する・・・・、そんな場合のほうが多いと思います。

また、音楽からの出会いが他の出会いにつながったりその逆も出はじめます。

極端に難しくないのに、続けるだけで、やめないだけで、以上のようなメリットが盛りだくさんです。

歌とドラムの話中心に進みますが、体や力の使い方はギターやベースなど、すべての楽器に共通なことで

す。

どうぞ、がんばって!!!(^^)

気長に、無理せず、ゆっくりね!(^^)

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目次

第1章 POPS とクラシック等とのリズムの違いについて................................................................6Chapter1 決定的な違い(ウラでとる)..................................................................................6Chapter2 リズムをウラでとることによるメリット.................................................................8Chapter3 「ウラでとる」練習の第一歩・8ビート..................................................................9

§1 まずはウラではとらないで、「8 分」で感じる練習............................................................9†1 まったりとした歌い方について..................................................................................11†2 「8分」で感じているビデオのご紹介.........................................................................12†3 「8分」で感じることについての大切さ......................................................................15

§2 次に、8分のウラで感じる練習......................................................................................18§3 次に8分のウラと、4分のウラ(2拍、4拍)と、両方を同時に感じる練習.......................22§4 メトロノームを 8 分のウラとして聴いて歌う練習............................................................23§5 「キメ」と 8 分で感じることを織り交ぜる練習................................................................24§6 8 分のウラを感じる感じ方の種類...................................................................................24

†1 たて刻み...................................................................................................................25†2 横揺れ......................................................................................................................25†3 前揺れ......................................................................................................................25†4 楕円.........................................................................................................................25†5 8の字......................................................................................................................25†6 アップダウン............................................................................................................25†7 これらの融合............................................................................................................25†8 頭(というか首)でとることとの融合.........................................................................25†9 椅子の足でとる。腰でとる(例外).............................................................................25

§7 リズムに乗って(乗せて)、歌うには?.........................................................................25§8 リズムの感じ方(体の中でのリズムの組み立て方)の例...................................................28

Chapter4 音楽ビデオを見るときは?...................................................................................29Chapter5 メトロノームでの練習について............................................................................29

§1 テンポやリズムについての用語......................................................................................29†1 パルス......................................................................................................................29†2 バックビート、スネア...............................................................................................30†3 ビート......................................................................................................................30

(1) 「8ビート」........................................................................................................30(2) 「4ビート」........................................................................................................30(3) 「16ビート」......................................................................................................30(4) シャッフル(3 連)...............................................................................................30(5) 2拍3連(ワルツっぽいやつ)...............................................................................30

†4 「ジャスト」............................................................................................................30†5 「タメる」...............................................................................................................31†6 「つっこむ」............................................................................................................31†7 「モタる」...............................................................................................................32†8 「ハシる」...............................................................................................................32†9 「タイム感」............................................................................................................32†10 ノリ(乗り)..........................................................................................................32

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(1) 「ノリ」についての補足の図.................................................................................34†11 グルーヴ(Groove)...............................................................................................34

§2 メトロノームの2つの大きな使い方...............................................................................35§3 アマチュアにとっての、「ジャスト」というものの重要性について...................................35

†1 「ジャスト」を体得するには?...................................................................................35†2 「ジャスト」じゃないとダメなの?............................................................................38†3 打点が「ジャスト(正確)」じゃないと楽しめないの?................................................39†4 「ジャスト」よりも難しくて大切、かつ、ためになる(?)練習方法.............................43

(1) 「ワン・ツー・スリー・フォー」と延々と声に出しながら、演奏する。.....................43(2) 歌ものなら、歌を歌いながら、演奏する。コーラスでも可。.....................................43(3) 今弾いているフレーズを「歌いながら弾く」。........................................................43

§4 「リラックス」するために行うこと...............................................................................44†1 首の力を抜く。首に力を入れない。.............................................................................44†2 「呼吸」= 息を吐き続ける。(音を出す時に少しずつ)...............................................44

Chapter6 大事なのは、すべてのスタートは自分の出した「音」や「声」................................45第2章 ドラムでのリズムの取り方、筋肉の使い方について...........................................................46

Chapter1 ドラムでの力の入れ方.........................................................................................46Chapter2 どこの筋肉を使っているか?................................................................................46Chapter3 学ぶときの姿勢、信用のできる情報かどうか?など。ドラムの教則本について..........47Chapter4 手首の力を抜くには抜いても、あまり動かさない理由.............................................49Chapter5 足が先か手が先か?足に合わせるのか手に合わせるのか?......................................50Chapter6 大きな誤解:「ムチのような動き」というものについて.........................................51Chapter7 正解(?):「ムチのように」ではなく、「ピッチャーやゴルフのように」という動き

..........................................................................................................................................52Chapter8 「スナップを効かす」って何?その他によく言われること。...................................54

§1 ●手首の「スナップを効かす」って?.............................................................................54§2 ●「ヒットの瞬間に握りこむ」とは?.............................................................................55

Chapter9 ●ドラム演奏の肉体的な部分にあるのは何か?.......................................................56Chapter10 ●テクニックばかりの「踊れないドラマー」にならないようにご注意を!!(ルー

ディメントなどについて)....................................................................................................58Chapter11 ●踊ることを始めるときの最大の敵....................................................................59Chapter12 ●音で「遊ぶ」。声で遊ぶ!歌で遊ぶ!それがとっても大切!...............................59Chapter13 ●アマチュアと「テクニック」の関係?..............................................................61

第3章 歌うときの筋肉の使い方について....................................................................................62Chapter1 わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程.............................................................63Chapter2 胸と腰で声に腰をつくる?...................................................................................63

第4章 ドラムでの叩く技術以外のこと。感じていて欲しいこと。.................................................64第1項 常に「快感」を感じるようにすること.............................................................................64

Chapter1 肉体的な快感......................................................................................................64Chapter2 精神的な快感(?).............................................................................................64第2項 音楽だけでなく、絵や映画などにも触れてください。.......................................................67第3項 色や光の観点から、料理も良いかもしれません。.............................................................69第4項 実際に歌を歌ってみましょう!......................................................................................70

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第5章 肝に銘じておくこと(壁を自分から作らないこと)...........................................................70第6章 歌や楽器を10年以上続けると人生が大きく、良い方向に変わる理由..................................71

§1 スポーツや音楽は、お互いの心根を知ることができる世界最高(?)の共通言語だから。....72§2 人口が多いから............................................................................................................72§3 仕事のできる人に目に留めてもらえる機会が増えるから...................................................72§4 社会的地位の高い方や各種プロ達が目に留めてくれることがあるから................................72§5 「傍観者」ではなく、「当事者」になれ、自分のオーラが変わるから................................72§6 身分が対等で「安易な勝ち負け判断」よりも「自分の責任をまっとうすること」のほうが優先

されるから。....................................................................................................................74§7 「根拠の無い自信」がつくから......................................................................................75§8 実は「簡単じゃなく」しかも「誇れること」だから.........................................................76§9 恋愛や結婚の対象としてみてくれる人が現れるから.........................................................77§10 海外の人とも仲良くなりやすいから(国境が無い).......................................................78§11 アイドルの歌とカラオケで、老若男女、子供たちとだって仲良くなれるから....................79§12 演歌や昔の POPS も偉大で、お付き合いの幅が広がることがあるから..............................80§13 自分の「自信」につながるから、自分から出るオーラが変わるから.................................80§14 「ゼロからのスタート」自体が、また自分の自信につながって、自分のオーラを変えること

ができるから....................................................................................................................82§15 ゼロからのスタートがいつもでできる、ということはつまり、「誰にでもできる」というこ

とだから..........................................................................................................................83§16 いつでもやめて、いつでもリスタートできる。お金もかからない...................................83§17 「歌」は資本金ゼロ円でできるから.............................................................................84§18 自分自身が光や風、香りをもてるようになるから..........................................................84§19 人にやさしくなれる。感謝の気持ちをもてる。そういう時がくるから.............................84§20 「馬鹿」になれるから................................................................................................85§21 地域の子供たちとのふれあい、情操教育貢献もでき、学べるから....................................85§22 アンチエイジング効果があるから(多分)....................................................................86§23 セロトニンの増加(?)で「平常心が保てる」気がするから..........................................87§24 音楽療法・音楽そのものの癒し効果..............................................................................88

第7章 アイドルの音楽を馬鹿にしてはいけません.......................................................................91第8章 参考になる書籍や Webページ.........................................................................................95

Chapter1 ボーカリスト、全楽器共通...................................................................................95§1 音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと......................................................95

Chapter2 ギター...............................................................................................................95§1 ギタリスト身体論 ー達人に学ぶ脱力奏法........................................................................95§2 生きたグルーヴでギターが弾ける本...............................................................................95

Chapter3 ドラム...............................................................................................................95§1 K's MUSIC ドラム人間科学理論(ドラム教室のサイト)..................................................95§2 山背弘ドラムメソッド...................................................................................................95§3 モーラー奏法がわかる!山北弘一ドラム教室...................................................................95

第9章 筆者略歴.......................................................................................................................96Chapter1 ●学暦・職歴.......................................................................................................96Chapter2 ●趣味................................................................................................................96

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Chapter3 ●音楽遍歴..........................................................................................................98Chapter4 ●音楽での夢......................................................................................................99

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

第1章POPS とクラシック等とのリズムの違いについて

Chapter1 決定的な違い(ウラでとる)

「決定的な違い」だなんて書かれていると、なにやら、攻撃的というか高飛

車というか、そんな感じの見出しに見えてしまったかもしれませんが、決し

てそういう意図はございません。

例えば、クラッシックや演歌、民謡などがロックや POPS に劣るとか、そう

いう意味ではありませんので、何卒、僕の語彙力の無さについては、ご容赦

ください。

また、僕自身がクラッシックや演歌、民謡などをやったことがないので、も

しかしたら正しくないことを書いているかもしれません。

その際もご容赦ください。

でも確かに「決定的に違う」といえば違う部分(ジャンルの性格として差異

がある部分)だと思いますので、そのようにご理解ください。

また、これ以降、一般的によく「バンドレベル」でなされる話(良くも悪く

も)、を基にはしてありますので、そこだけご了承・ご容赦ください。

では始めます。

POPS、ロックの場合、クラシックなどで言う、「弱拍(裏拍)」を強く感じ

ます。また、強調して演奏します。もしくは強調しないまでも、体幹で少し

感じたり、もしくは、強く感じたりして、その上に演奏を乗せていきます。

歌の場合は強調はしませんが「意識して」歌います。

そこがクラシック等との一番大きな違いです。

4 分音符であれば、2拍目、4拍目です。

これを「バックビート」とか「2拍4拍」などと呼びます。

「違い」、というだけで、もちろん、「どちらが優れている」、という話ではありません。

「2拍4拍」は「スネアドラム(小太鼓)」を叩く位置なので「2拍4拍」を「スネア」とか「スネアのとこ」などと言ったりもします。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

8分音符であれば、8 分にしたときの、2、4、6、8拍目です。

「1 と、2 と、3と、4と・・・」とカウントした場合の「と」の部分です。

これを強調します。

「と」の部分のことを「8分のウラ」と呼びます。

1 & 2 & 3 & 4 & とカウントすることもあります。この場合は「&」の

部分が「ウラ」ということになります。

8分 のウラ の こ と を「8分 のバックビート」と呼んだりはしません。同様に、バックビー ト を 「4分 のウラ」と呼んだりもしません。なんでかは分かりませんが(^^)。4分のウラはバックビートとか、スネア、2拍4拍と呼び、8分のウラは、まんまで、8分のウラ、と呼びます。

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1 & 2 & 3 & 4 &

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

3 連符であれば、3 つ目の音です。

3 連符の曲は「シャッフル」とか「3 連」とか呼びますが、この 3 つ目の音を、

3 連のウラなどと呼ぶ人もいます。

16 分音符でも、「16 分のウラ」というのがあります。

16 分音符にした場合の2、4、6、8、10、12、14、16拍目です。

「タカタカ・タカタカ・タカタカ・タカタカ」の「カ」の部分ですね。

POPS、ロックのボーカルはこのようなリズムの取り方ができないといけま

せん。すべての曲でこのとり方をするわけではありませんが、でもこれがで

きないといけません(といっても僕の言うことですからレベルは高くないで

す)。

すぐにはできないかもしれません。

でも徐々に身に着けていくことが大切です。

ゆっくり、できる範囲からでいいですからね。徐々に。

これができないと表現力が付かないので (表現の幅が広くならないので )、

POPS はまだよいにしても、「ロック」の場合は結構不利になってしまいま

す。

たとえば、バックバンドとの一体感が出なくなります。

というのも、ロックや POPS のドラマー、ベーシスト、ギタリスト、彼らも

皆このようなリズムのとり方、感じ方をするからです。

バンドをやる場合は、まず、このことを体で理解することが非常に重要です。

たとえば、絢香さんの歌う歌はどちらかというと、あまりこういうリズムの

とり方をしていません。(もちろん、ゼロではないです。)

しかし、ケビンマイケルやマルーン 5 では絢香さんと同じテンポ、遅いテン

ポの曲でもこういったリズムの取り方がされている曲が多いです。

ですので、例えばですが・・・、絢香さんの曲を歌うのが上手い人が、ケビ

ンマイケルやマルーン5など海外アーティストの曲を歌ったり、クラシック

ピアノの上手な人が POPS を歌ったり弾いた場合に、例えばバンドメンバー

あくまでも、「違い」というだけで、どのジャンルが優れている、ということはありません。クラッシックからす れ ば 、 ロ ッ ク やPOPS はある意味、野蛮で邪道で 変 な リ ズム・・・かもしれませんから・・・(^^) クラッシックと比べればやはり優雅さや壮大さは少ないです。

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1 i & da 2 i & da 3 i & da 4 i & da

1 & da 2 & da 3 & da 4 & da

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

から、「ぜんぜんダメ。ノリがひとりだけ平坦。抑揚のつけかたがまったく

違う。もっとノリを考えてくれ。」と言われてしまうことがよくあります。

それは全部、この「リズムをウラでとる」ということをまったく習っていな

いからです。(習えば誰でもちゃんと上達します(^^))

※もし「ノリ、ノリって、何よ!エラそうに!!ナニそれ?ノリっ

て??意味不明だわ?? わけのわからないこと言わないで!」なんて

風にお感じになったご経験があるようでしたら、どうぞ、これ以降を

お読みになってみてください。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

ちなみに(8分音符の場合)、1拍目、2拍目、3拍目、4拍目、で普通に強

拍でリズムをとることを「アタマ(頭)でとる」と呼びます。

「ウラでとる」ことの反対ですね。

繰り返しますが、「なんでもかんでもウラでとる」というのがよいわけでは

ありません。「アタマでとる」歌・曲ももちろんあります。

前述した絢香さんの曲などもそうです。

例えば「和的な雰囲気を大事にしたい、日本語、日本語の響きを大事にした

い」という場合なども。

また逆に1、2、3、4、のテンポが速いロックなどもいちいち8分のウラ

でノッて演奏しないことがあります。(1、2、3、4、すべてスネアを叩

くとか。普通の2拍4拍でもそこだけ感じるとか。1、2、3、4、と普通

に感じるとか。です。)

激しさが出したいからとか、スカーンと行きたいから、とかの理由で。

(スカパラのような「スカ」だとテンポが速くてもウラに感じてるんでしょ

うか?やったことないのでわかりませんが・・・。(^^) あれはアタマか

な?)

曲中でも、各場面場面ではアタマでとるところもあります。

でもやっぱり、「ウラでとる」ということができないと、「POPS やロック

に限っては」、表現の幅が異常に狭くなってしまうです。

特にこの世に存在する歌・曲の中でも最も多い「ミドルテンポの曲」では。

ちなみに、この、「リズムをウラでとる」という作業をはしょって、ボーカ

ルスクールなどに通っても、POPS やロックに限っては絶対にうまくなりま

せん。

リズムやテンポが安定しなくなるし、バックバンドと合わなくなるからです。

また、ウラで取れる=裏のリズム(8分、16分、など)をボイスパーカッ

ションやスキャットのように歌える、ということができないうちは音程が安

定しない、ということもあります。

Chapter2 リズムをウラでとることによるメリット

・テンポやリズムが安定します。(バンドとも一体感が出せるようになりま

す。)

・2拍、4拍、8 分のウラ、16 分のウラを取れるようになることで、歌がう

まくなる。音程が安定してきます。

4分音符の場合なら、1拍めと3拍目

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1 & 2 & 3 & 4 &

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

・スタッカートで歌ったり、抑揚のつけかたの幅を広げる、切れ味を出す、

などが、(ウラでとらない場合とくらべて)比較的楽に行えるようになり

ます。

例えば、2拍、4拍にきちっと合わせて発音・発声するだけで切れ味のよい

歌になります。

・例えば「はずむ感じ」や「はじける感じ」などを表現するときにやりやす

いです。といいますか不可欠です。「アタマ」でとると、例えば「弾む感

じ」は表現できない場合が多いです。(例えば、コブクロ ×絢香さんの

「WINDING ROAD」(まがりくねった~・・・)など)

・ウラをしっかりと取ることで、逆に「アタマ」の位置もしっかりととるこ

とができます。→リズムの安定につながります。

・カウントの「ワン」を意識できるようになります。

・人に言われるのではなく、自分で考えて課題を見つけられるようになりま

す。

・ウラの取り方に強弱をつけたり、感じる部分を背中、腰、肩、胸、いろん

なところで変えることにより、こぶし、ビブラートなども表情を変えたり

することができます。つまり、さらに表現の組み合わせが広がります。

Chapter3 「ウラでとる」練習の第一歩・8ビート

8ビートとは 8 分音符を基調としたビートです。

4 分音符を基調とした4ビートよりも「縦ノリ」になります。

横揺れが融合される場合も多いですが、とりあえず、縦揺れが基調となりま

す。

8ビートはリズムをウラで取る練習に最適です。

はじめはミドルテンポの中でも、少し遅めのミドルテンポで行います。

ちょうど、マルーン5あたりのテンポです。

シェリルクロウのスティーブマックイーンなども。

速めのミドル 8ビートだとドリカムの決戦は金曜日など。

§1 まずはウラではとらないで、「8 分」で感じる練習

ウラを感じなくてもこれをやるだけで相当歌が変わります。

また、実際の動作としては、これはさほど難しくありません。

まず立ちます。

体の力を抜きます。

8分を感じながら16分を感じたりすることもできるので。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

アホ面になるくらい体の力を抜きます。

ちょっとした力が、体内の各個所へ瞬発的に伝わるように、胸や背中、お

なかの中などを「空っぽ」にするイメージです。

筋肉や細胞も空っぽにするイメージで力を抜きます。

陸上の短距離の選手で、ぐにゃぐにゃにリラックス体操をする選手がいま

したがあんな感じです。もっと抜く感じかもしれません。

「酔拳」のような感じでもあるかもしれません。

フラフラっとするくらい?

首と肩の力をぬいて首をぐらぐらにします。

「あんが」「あんが」という感じです。

ある意味「バカ」になります。

で、ちょっと上のほうを向きます。

首を肩にちょこんと乗っけてる感じです。

歌っているとき、「あんまさん」にかかっているくらい

筋肉がほぐれて「気持ちいい、ああーん」となるような感じです。

胸の中も空っぽにします。

その状態で以下のように8ビートを感じます。

・かかとで体を上げ下げして感じる。

・首、もしくは肩、もしくは胸や腰のあたりで感じる。「体幹」「体の中

心」で感じる。

・左足か右足を 8 分で踏みながら感じる。

これをやりながら歌を歌ってみます。

最初は歌がヘナチョコになってもかまいません。

練習ですから。(特に力を抜く)

力を抜くので、多分誰でも最初は、へなちょこになると思います。

慣れたら徐々にどこの筋肉に力を入れたらいいかなどを、歌詞の内容や自

分の想いとをからませながら、抜くときは抜く、入れるときは入れる、み

たいな感じで歌を作っていきます。(早い話が好きなように歌うというこ

と。アマですから、まあ、基本的な動きだけ多少できれば、あとはテキト

ーで。)

この場合、8分のウラは意識しなくていいです。

8 分のビートだけを「すべて均等に( Even に)」 感じながら歌います。

「1 & 2 & 3 & 4 &」の カウントを

ドッ・ドッ・ドッ・ドッ・ドッ・ドッ・ドッ・ドッ・・・

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

トッ・トッ・トッ・トッ・トッ・トッ・トッ・トッ・・・

という感じで体幹でイーブン(Even:均等)に感じながら。

つまり、「8ビートを自分の体、体幹で繰り出しながら歌う」ということ

です。

自分が繰り出している8ビートと歌詞の音符の長さが狂わないように歌い

ます。(最初はスタッカートにしても、機械的にしてもかまいません。)

自分でドラムを叩きながら、もしくは、パーカッション(カウベル)を叩

きながらというような意識で歌います。

自分の繰り出す 8ビートに、自分の声を、歌詞を、歌詞の音符の長さを

「きっちと」「きっかりと」「載せて」歌います。

時には ALL スタッカートで歌ってみたりします。

これが基本的な 8ビートでの歌い方の練習です。(って僕が勝手に言って

るだけですけど)

※本番ではもっと飾った歌い方になると思いますけど。

何も感じずにただ歌うより、自分が繰り出す 8ビートに「乗せて」、胸、

肩、背中、肩甲骨、腰、脇、脇腹、の筋肉を音符の長さにあわせて コント

ロールして歌うほうが、「小さい声でもハリのある歌」になります。

つまり、「訴える力」の強い歌になります。

また、音符の長さがきちんと正しくなるだけで、歌の訴求力がまるで違っ

てきます。これは、オリジナルの歌と同じ音符の長さでなくてもいいので

すが、8分なら 8 分、16 分なら 16 分、4分なら4分の長さをきちんとそ

の長さで歌う、ということです。

この場合も、「訴える力」の強い歌になります。

だから、8ビートを感じながら歌います。

ロックや POPS は、もちろん喉で歌うものですが、体全体でも歌います。

クラシックでも多分同じです(よくは知らないのですが(^^))。

口で歌うというよりも、体を“鳴らす”ようなつもりで歌います。

僕はできないけど(失礼!)、「より“体を鳴らす”にはどうしたらいい

か?」そういう意識を常にもってください。肺や腹筋をどう使ったらいい

かとか。

口先だけで歌う歌い方にはならないようにしてください。

多少失敗してもよいので、「体で歌う」ことです。

(音程だけは狂わせないように注意して。慣れないうちはリズムのほうは

ずれてもいいです。)

「体で歌う」、とは、多分ですが、体の力を抜いてビートを自分で繰り出

して歌う」ということに近いと思います。体全体の力が抜けてると恐らく

ですが、体がよく鳴るのではないかと思います。肺・胸の力を抜いて、肺

ボーカルは「演説」と似ているかもしれません。訴える力。口とのどの振動を、肺と言う浮き袋に伝えてビリビリと響かせる、そんなイメージです。50メートル先の人に伝わるように歌ったりもしうつむき加減で歌ったなら、地面を突き抜けていくような声を出してみます。そうじゃなく優しい声も出してみます。例えばやさしくふわっと鳴る感じ自分で色々と試してみてください。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

をギターのボディのように響かせるイメージ。音程も安定させやすくなる

はずです。のどや体の筋肉の瞬発力を妨げないで済むはずですから。力を

抜いていると、すばやく、いろんな筋肉を動かせるはずですので・・・。

(^^)

音の大小や切れ味は、「スピード × 筋肉や体のパーツの重み」、などで出

します。それには、筋肉の力が、必要最小限にまで抜けてダラダラになっ

てないといけません。特に筋肉以外のもの、例えば口先や手先、足先がト

ップスピードで動くには、その 「ダラダラ」の状態 が必要です。

また、声は「胸」の位置から、「心」「心臓」の位置から、出す感じで歌

ってみてください。少し腹筋を意識したり、肩甲骨あたり、脇、わき腹の

筋肉を使って、胸から、体の中心から声を出す感じで歌います。音程を取

る時も、肩や背中、わき腹の筋肉などを少しだけピクピクと感じる程度に

使ってみます。たぶん音程の狂いがかなり減ると思います。

そういう意識で歌うことでも多分「鳴る」と思います。

カラオケで試してみてください。かなりご自分の歌が変わると思います。

†1 まったりとした歌い方について

しばらくは、まったりとした歌い方は禁止です。

よく日本人は「まったり」と歌う・・・、つまり、歌を微妙に後ろにずらして(バックバ

ンドよりも遅れてひきずるような感じで)、ビートの切れ目をなくしてねっとりと歌うこ

とがあります。

で、どこかで帳尻を合わせます。

しかし、POP やロックで、特に洋楽の場合、それが許されない曲も少なくないです。

ですので、基本的に「ウラでとる」ことを理解できてからそういった歌い方にチャレンジ

することをお勧めします。

まったりとした歌い方は、曲にもよります。

曲中のある局面だけ駆使するテクニックであったりもします。

ただ、リズム感を体得できていないときにも、そういう歌い方になりがちですが、最初は

できるだけそうならないように意識してください。

なるべく顔や体全体の筋肉を少しずつ使って、音符の長さをきちっとさせて歌います。

もし歌い方がまったりしてきたと思ったら、今の段階では、それは「失敗」ですので注意

してください。

普通に、8 分や 4 分に合わせて歌ってください。

8 分や 4 分のリズムに乗って(乗せて)、歌ってください。

ちなみにドリカムの吉田美和さんやサザンの桑田さんはまったりとした歌い方をするとき

が結構ありますが、四六時中まったりした歌い方をしているわけではなく、ちゃんとした

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

8ビートでの歌い方もできるので、「まったり」が生きてきます。

素人がまったりと歌うとどうしても体に力が入ってしまっていると思いますが、あの方々

は多分、力が抜けていることでしょう(^^)

そういう差もありますので、まったりした歌い方はしばらく(お友達とカラオケに行った

ときも)封印してください。音符の長さに、忠実に、歌ってください。特にロックや POPS

では、フレーズの出だしや 2拍・4拍の音符の位置の正確さとアタックは大切です。

また、「本来8分を感じて歌う歌」じゃなくても、あえて、8分を感じて、縦割り、縦ノ

リで歌ってみることもやってみてください。

いろんなこと・違いがわかるはずです。

†2 「8分」で感じているビデオのご紹介

★(01)かかとで体を上げ下げして感じる。

01_8 分_かかとを上下 (すみません。24秒あたりからです。気持ち悪くてすみませ

ん!)

http://www.youtube.com/watch?v=6ovKajos_7o

ライブハウスやコンサート会場でライブを見たりするときも、この縦揺れを自分でやって

みたりしてます。(疲れてきたり、テンポによっては8分のウラだけでやってみたり。)

そうすると、ライブに参加してる気分になりますね(^^)

僕自身はダンスができないもんですから(^^)

これが一番簡単な動きで、しかも体幹も揺れるので、なかなか良い練習になります。これ

をやったあとは、かかとをつけたまま、ヒザを柔らかくして腰を8分で縦に揺らしても OK

です。ヒザは片方は伸ばして固定気味にし、もう片方だけ柔らかくして、8分の腰の動き

にあわせて、つられて動く感じにしてもよいと思います。

オマケで、これで歌を歌うとこんな感じ・・・、というのもアップしておきました。

僕の歌なので(歌だけです)超下手クソな歌ですけど、でもリズムを取りながら歌うとい

うことで、こんな感じで皆様もやってみてください。

超恥ずかしいですけど、恥を晒したいと思います。

音程が定まってないところはお許しください!(笑)

02_8 分_かかとを上下して SMAP の世界に~を歌う

http://www.youtube.com/watch?v=F8iZgpuiYS0

03_8 分_かかとを上下してスピッツのチェリーを歌う

歌詞が16分音符でも8分や4分の体幹でのビートにきっちりと載せて歌ってください。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

http://www.youtube.com/watch?v=AvSGW16cics

ビデオを見ると、どーも、僕は「あとノリ」というか、揺れに対して後ろにズレちゃって

る感じですね。まったり歌うのはダメな例ですけど、そんな悪い感じになっちゃってます 。

ただ、このように8分音符を体幹で刻みながら自分のビデオを撮ると、もっと突っ込んだ

ほうがジャストに聴こえるとか、いろんなことがわかっていいですね。

カラオケすらなしだと「音程がズタズタ」なのがよく分かる、とか。

自分としては「そんなに下手なほうじゃない」と思ってたら、「いや~、これマジ聴けね

えわ!」というくらい下手だったとか。逆もあります。「あれ?意外と聴けてね?オ

レ?」とか。

(もちろん僕は前者ですが(笑))

皆様も是非お試しください。この動画はデジカメのショートムービー機能で撮りましたの

で、どなたでも気軽に撮れると思います。

ちなみに、これでも歌は前よりは上手になったほうなんです~(^^)

前はもっと下手糞でしたから~。

スピッツのほうは初めて歌ってみました。1テイク目です。

バンドでドラムはやったことありましたが、歌ったことはなく、今日が初めてです。

でもほんと、いい歌ですね~(^^)

歌うときに気をつけてるのは、できるだけ体幹の力を抜くことと、音符の出だしの位置と

長さに気をつける、ということだけです。

リズム感が良いからといって、必ずしも、歌が上手いとは限りませんが、でも、歌が上手

い人で、リズム感の悪い人は一人もいません。なので、「音符の出だしの位置と長さ」に

は特に気をつける必要があります。

最初はぶつ切りの感じになってもいいので、「音符の出だしの位置と長さ」には本当に気

を配ります。

それだけで歌が上手く聴こえるはずです。

また、慣れれば なめらかさも出るでしょうし。

それだけで、僕も以前の超下手糞な状態から、なんとかここまで持ってこれました。

もちろん下手は下手なんですけど、ただ、自分の中では「飛躍的な進歩」だったのです。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

「飛躍的に上達する」というとことがミソだと思います。

これはもちろん僕だけじゃなくて皆さん全員がやれることなのですから。

また、体幹の揺れに乗っかる感じでも声を出してみてください。

あーーーーーーと声を出しながら、空手チョップみたいにのどをつつくとソフトバンクの

カイくんみたいに、扇風機で「ワレワレハウチュウジンダ」なんてやる感じの声になると

思いますが、そんな声の出し方でよいので、「体幹の揺れ」によって声を出す感じで歌っ

てみて下さい。

ビブラートが16分音符的に自然になったり、音符の長さが自動的に決まったり、音符長

さをより感じられるようになったりすると思います。僕のビデオでも気味の悪いビブラー

トがかかっていますが、それは半分くらいはこの現象によるものです。

あとの半分は気持ち悪いビブラートが僕が好きだから(^^)

本番での歌い方ではありませんが、練習としてやってみると音符をいったん細切れに感じ

ることができて、きっと良いと思います。

あと、「8分のかかと上下」が疲れちゃったら、以下のような感じ方でも OK です。

07_8 分_ヒザを交互に前後に.(嵐/Beautiful Days)

http://www.youtube.com/watch?v=RrmpK4H6RUc

08_8 分_サビ以降を両足交互足踏み(絢香/三日月)

http://www.youtube.com/watch?v=EIpCaaiw7yA

09_8 分_左足を固定軸足にして腰というか体幹を揺らす()

http://www.youtube.com/watch?v=gv1jc0rDfgY

以上、この辺りの動きが、もっとも基本的な動きで、でも、プロでも実際の演奏でやって

ることです。(プロのはもっとカッコいいですよ! のちの「★ (03)「体幹」「体の中心」

で感じる。」にて。もし慣れてて、「やれて当然」「こんなこといつもやってる」という

人は、より歌とこの揺れをコントロールでいるように頑張ってみてください。より正確に

自由に。)

僕はまだ下手だし、ちゃんとできないけど、でもこれをやれるようになると本当に歌や楽

器の楽しさが広がります。

まさに「出会いが変わる」基本ですから、ぜひ地道に、「だまされたと思って」やってみ

てください。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

ぜひ、皆様もご自分の感じるままに、自由に、色々なかたちで、やってみてください。

※以上はメトロノームの 110BPM 前後くらいのテンポでの話です。

速いテンポの曲は、8分のウラではなく、2拍4拍などで感じてください。

===================================

あと、ドラムの方用に、以下のビデオも用意しました。

04_8 分_ドラムの練習台を叩きながら 8 分のウラを感じながらスピッツを歌う

http://www.youtube.com/watch?v=7qrVt2kVLuk

05_8 分_ドラムの練習台を叩きながら TOTO のロザーナを口笛

http://www.youtube.com/watch?v=yaJTsYij5Do

04 は 椅子を逆三角形において、後ろ足で8分のウラを鳴らしながらバスドラムは1、2、

3、4を踏み、右手はハネ系の8分、左手は2拍・4拍を叩いています。

椅子のぎーぎーいう音とかが混ざってしまっているのでフレーズ的にちょっと変ですが、

参考にしてみてください。腰や背骨の動きなどをよく見てみてください。

ちなみに、ムリに椅子の足で音を鳴らさなくてもよいです。

(それだだとオーバーアクションになることも多いため。腰などを痛めるといけないので 。

ビデオでは少しオーバーにやっています。)

腰とお尻が8分のウラを感じていれば。

ドラマーじゃなくてもこれはできます。(腰と背骨の動きだけの話です)

また、こういうことができると表現力がさらに広がっていきますので どうぞ、ドラマー以

外の方もぜひ試してみてください。全ての人・必須です。自分が幸せになるためにも。

特にカラオケの歌の練習をしたい方、ギター、ベースの初心者の人。

椅子の後ろ足で8分のウラを鳴らしながら、弾いてみてください。

得るものが何かしら、あると思います。

ドラマーの方は、このような腰から下の動きが、左手のスネアを叩くときとバスドラムを

踏むときの動きに関係するので、できればマスターしてください。

本番ではこんなに大げさにはやりませんが、これができるようになると腰の動きや体幹の

重さをショットにつなげていくことができますし、少ない力でパワーをより出していくこ

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

とができるようになると思います。

例えばバスドラを鳴らす上で、「足の上下運動でバスドラを鳴らす以外の方法」という意

味では、いろんな方法がラクに、やれるようになると思います。

体の筋肉をやわらかくして、表情をつけるのにも役立ちますので必ずできるようにしてお

いてください。

手の力に頼らないショット。

ロールも、フルショットも、この同じからだの動きでやる。

そうすることでリズム(ビート、テンポ、など)も安定すると思います。

05 のロザーナのパターンも同じように、後ろ足で8分のウラを鳴らしながらやれるように

がんばってみてください。

===================================

★(02)首、もしくは肩、もしくは胸や腰のあたりで感じる。

06_8 分_首を縦に振ったり横に振ったり(YUI/CHERRY)

http://www.youtube.com/watch?v=9JbXWsRCirw

ドラムを叩いているときに、こんな感じになっていることがあります。

ショーアップにも使えます。

あんまり動かすのもどうかとは思いますが(^^)

適度に動かすのは気持ちがいいです。

ただ、体幹を揺らすことで、その連動で首がカクンとなる動きとは別物です。

本当はそういう動きのほうが良いのだと思いますが、ここではあえて首を動かしています。

首を動かすというよりは、頭を少し揺らす、という感じでしょうか?

うなづく感じと左右に揺らす感じ。

頭の8の字回転などにもつながっていきます。

(8の字も、本当は体幹から揺れていき、その結果、頭が8の字に揺れていく、 というこ

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

とのほうが本当だと思います。そちらもできるようになってください というか、本当は、

そっちのほうを先にやらないといけないと思うのですが。(笑))

===================================

★(03)「体幹」「体の中心」で感じる。

今回のメインどころです。

僕の趣味が入っているので、

皆様のあまり好きでない音楽でしたらすみません。(^^)

まずはお手本みたいなビデオです。Doobie Brothers です。

メイン Vo のトム・ジョンストンを見てみてください。本当に基本に忠実。そう思ってやっ

てはいないと思いますが(^^) ずーっと、8分で縦揺れしてます。(^^)

その他もメンバーも。

http://www.youtube.com/watch?v=l3saQwN8o98

(DVD の Listen to the Music - Doobie Brothers.mp4)

スティング(Vo、B)の Every Breath You Take です。彼の動きをずーっと見てください。

4分のウラや4分で大きくとったり、8分でとったりしています。

1 分 50秒、2分56秒 あたり、後半、で 主に8分でとってます。

http://www.youtube.com/watch?v=XXEnDfH_fNQ

(DVD の Every Breath You Take_ (Live) - Sting.mp4)

角松敏生 AGHARTA  ILE AIYE~WA になっておどろう

パーカッション(3人くらい並んでるところ)の動きを

ずっーと見ててください。

8分で縦揺れするところが結構出てきます。

特に黄色い Tシャツの人とか。向かってその左のスティック持ってる人とか。

ちなみにドラマーは僕の大好きな沼澤尚さん!カッコイイ!!!

http://www.youtube.com/watch?v=QruNe_Z_PJc

(DVD の角松敏生 AGHARTA  ILE AIYE~WA になっておどろう)

インコグニート - Roots です。

コーラスの白い服着た男の人。(名前知りません!すみません!)

8分で刻みながら、若干、8分のウラでも強調してる感じですし4分の動きも混ざってま

すが、でもまあ、「こんな風に8分で体を動かしますよ~」、といった感じです。

インコグニートはこのときのドラムの人が一番好きです。

カッコいい!!!

ついでに Talkin' Loud も!多分同じドラマーですよね?(^^)

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

http://www.youtube.com/watch?v=kbwcUYapjDk

(Roots DVD の Incognito - Roots _Back to a way of life_ (live).mp4)

http://www.youtube.com/watch?v=9LvJWhylb9I

(Talkin' Loud 黒い服 DVD の Incognito - Talkin' Loud.flv)

ビデオを見ててわかるとおり、8分で刻んでないメンバーも居ます。

でも、多くのメンバーは、分からないくらいに刻んでるか、ところどころ刻んでいたり、

8分のウラだけで感じてるか、8つや16を体内でカウントしてたりします。

===================================

★(04)左足か右足を8分で踏みながら感じる。

椅子に座ったときなどに。

立ってても同じですけど。

腰、体幹で8分を刻みながら足で8分でも刻みます。

首の力も抜いてみたほうがよいです。

ビデオを撮ってる時間がなかったので撮れませんでしたが、またいつかビデオを作りたい

と思います。

でも前述のことの応用ですので、ご自分自身でもいろいろと考えてやってみてくださいね

(^^)

†3 「8分」で感じることについての大切さ

前回「8分」で感じることについてのビデオをご紹介しました。

もしかしたら「なーんだ、こんなことなの?」と拍子抜けだったかもしれません。(^

^)

でも、これを延々とやることが、気づきも増え、色んな人、コト、モノ、との出会いを変

える本当のスタートになります。

「8分」で感じること、を、延々と試行錯誤してみます。

動作としましてはとても簡単なことです。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

8分のノリで体幹を揺らすだけですから。

簡単すぎて、でも、これが、「まさにコロンブスの卵」といいますか、音楽を始めたとき

に、本当に役立つことなのです。

ボーカル、楽器、カラオケ、全部。ロックや POPS なら全部。

が、簡単だからこそ奥が深いといいますか、だから世界的なプロでもやるのかもしれませ

ん。

前回ビデオでもお分かりのとおり、スティングも、トム・ジョンストンも皆、やってまし

たですね。

ついでに言うと、この8分で感じる派生系の「8分のウラで感じる」ということは、さら

に多くのアーティストがやってます。

歌いながらや楽器を演奏しながらでも常に意識すると良いと思います。

8分のリズムに乗りながら、全身の筋肉の微細な動きを感じるように意識すれば、カラオ

ケも確実に上手になります。

発声法なんて習う前に、リズムと音程だけに気をつければ、かなりの上達が見込めます。

そのあと、発声法をきちんと習ってもよいのではないかと思います。

僕はボーカルスクールには通ったことがないので、どのくらい、また、どのように発声に

ついて習うのかはわかりませんが、でも、リズムが正確になって力が抜け、リラックスで

きて脇や背中の筋肉をある程度使えるようになれれば、誰でも相当、音程をコントロール

できますし、声も大きく通るようにはできます。

アタックの出し方だけ、ちゃんと習うか、試行錯誤したほうが良いのかもしれませんが。

もちろん、前回以前の号でも書きましたが、すべての曲で8分を感じ続けなくても大丈夫

です。

ご自分なりに、ここは8分、ここは4分で感じる、なんていう風に、自由に色々と作って

いってみてください。

それがいつかは、あなたの「味」にもつながっていきます。

ビデオでも、とりあえず全部8分でやってみましたが、あくまでも「参考のために」とい

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

うことでムリやりにやった部分もあります。

8分の基本の動きをマスターすることで、それを、楕円、8の字、横揺れ、アップダウン

いろんな動きに発展できます。

前回ご紹介したのは、首、腰、背中、足、などでしたが、これをわき腹、頭、二の腕の後ろ

側、肩、肩甲骨、そういったところでも楕円、8の字、横揺れ、アップダウン、いろんな

動きを試してみます。

それをリラックスしながら歌や楽器演奏とからませると、筋肉や体のツボが「気持ち良

い」という感じになってきます。

そうなってくれれば、本当に幸せが近づきます。

自分自身、音楽がもっともっと、楽しくなるからです。

歌が変わったり、演奏が変わったりすることで。

他のメンバーやお友達などに「あれ?良くなったね?」と言われ始めることでも楽しく、

うれしくなってきます(^^)

そして「楽しく」なれば、もっともっと好きにもなれるし、その楽しんでいる姿が、他の

人からは「素敵」とうつります。

そういうことの連鎖が、「知らないうちに」、「本当に少しずつ」ですけど、自分を幸せ

の方向に導いてくれます。

そしてその「少しずつ」が10年経たなくても、数年でも、「大きな差」となって現れま

す。

まさに、継続は力なり、なのです。

「少しずつ、少しずつ」なので、そこに気づけずに、やめてしまうこともあるかもしれま

せん。

でもやめないでください。

少しずつでも必ずあなたは、着実に、「変わって行っている」からです。

それを見失わないでください。

それを信じてください。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

8分の練習を延々と続ければ、そうなれると「信じて」ください。

信じることから始まります。

逆に、信じないと始まらないですし、進めません。

ぜひ、「信じて」「楽しんで」ください。

もしやめても、信じて、また再開してください。

どれだけ長く、また、何回、ブランクがあっても大丈夫です。

また再開することで、良くなっていきます。変わり始めます。

信じて、楽しむ、これが上達の一番のモトです。

なお、前回の号にも書きましたが、ビデオに自分の姿を撮ると、本当に今まで分からなか

ったところもわかります。

録音してもわかります。

録画と録音は、自分のダメな箇所をみつけるとても良い方法です。

メトロノームといっしょにやっているところなども録音、録画、してみます。

それをプロの動きや先輩の動きなどと比較すれば、誰かに言われるのではなく、自分でテ

ーマを見つけられるようにもなります。

年寄りじみた言い方で申し訳ありませんが、たかが8分なのですが、やはり、されど8分

でもあると思います。

世界的なプロもやっているということがその証明です。

プロであればあるほど、基礎をおろそかにしないものですし、別にプロなんかにならなく

ても、基礎をしっかりとおさえることで今の練習曲をよりたくさん、たくさん、楽しむこ

とができます。

もちろん、「そんなこといちいち考えへんわ!」というプロの方も居ると思いますが、そ

ういう魂の感じるままに、「自由に」感じるやり方ももちろん真似すれば良いと思います。

ほんと、「なーんだ、こんなこと誰でも知ってるわ!」とお感じになられたかもしれませ

んが、でも、そう言わずに、8分のリズムをご自分なりに探求してみてほしいと思います。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

練習では、慣れるために、自然に体が動くようにするために、最初は、イーブンに感じ、

また、8分で感じる必要の無い曲でもあえてそう感じてみます。

でも、実際の演奏では、曲ごとにも変えますし、場面ごとにも変えていきます。

単調に行く場合もあれば、そうじゃない場合もあります。

このように、10年以上続ける中で、かならず、あなたにとってプラスになると思います。

10年以上経ってから、「ああ、4分だけのノリじゃあ、絶対にここまで表現できなかっ

た」ときっと感じる時がくると思います。

8分のノリを探求し始めた、そこからが、必ずあなたのターニングポイントになっている

はずです。

歌も変わるし、楽器の演奏も変わります。

「大袈裟な」、とお感じになるかもしれませんんが、でも、本当に「だまされた」と思っ

て、「ご自分なりの8分のリズム」を探求してみてください。

くりかえしになりますが、「まさにコロンブスの卵」でして、音楽を始めたときに、本当

に役に立ちます。

あなたの人生にも役に立つことなのです。

本メルマガの一番重要なこと、それがこの「体幹で8分」で感じる、ということなのです。

それを是非、忘れないで欲しいと思います。

※でもだからといって、4分で感じることしか知らない人をバカにするような ことはしな

いでくださいね。

そのような方がいらっしゃったら、是非、8分での感じ方を教えてあげてください。

あなたも、その方も、いっしょに音楽を楽しめるチャンスです!

そうやって音楽の輪が広がっていくことを僕は望んでいます。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

§2 次に、8分のウラで感じる練習

8分でイーブン(均等)に感じることができるようになったら、今度は8

分のウラを強く感じてみます。

1 & 2 & 3 & 4 & の「&」の部分で、強く感じます。

ンッ・ドッ・ンッ・ドッ・ンッ・ドッ・ンッ・ドッ・・・

ンッ・トッ・ンッ・トッ・ンッ・トッ・ンッ・トッ・・・

ンッ・チッ・ンッ・チッ・ンッ・チッ・ンッ・チッ・・・

という感じです。

ンッのところで弱く感じ(でもちゃんと体幹を揺らし)、ドッのところで

さらに強く感じます(揺らしたり寸止めしたりします)。

練習方法としては次のようなものがあります。

(01)立って、かかとで上下する。8分のウラ(「&」のところ)の

タイミングでかかとを地面に打ち付ける。

参考 URLhttp://www.youtube.com/watch?v=6ovKajos_7o (1:05あたり以降)

http://www.youtube.com/watch?v=F8iZgpuiYS0 (0:53あたり以降)

Vol4でもご紹介したサブいビデオですが、こちらの後半を見てみてくだ

さい。

120 BPM(Beats Per Minite)くらいや、それ以上速いテンポの時など

にラクにウラを感じることができ、有効です。

(02)例えば、ドライブ中に音楽を聴く場合は、座席のシートと背中

(もしくは、腰寄りの少し下のほうの背中)を、8分のウラ(「&」のと

ころ)のタイミングでつけたり離したりしてみます。

お家やカフェで椅子に座って BGM を聞く場合も同じです。

参考 URLhttp://www.youtube.com/watch?v=WGXmBZI23hk

(DVD の Steve Gadd - second Stuff live 1976 Montreux.flv)

STUFF というフュージョンバンドです。

ベースなんですが、ゴードン・エドワーズという人です。

★★★重要1★★★

8分のウラではありませんが、自分の右手のコブシで、自分の胸の真ん中(鎖骨の寄り合わさった中心のところより少しだけ下)を、1、2、3、4、のカウントに合わせて、ドン、ドン、ドン、ドン…と叩いてみてください。左足か右足で8分を刻みながら。そのドン、ドン、という響き鼓動、を忘れないようにしてください。それがドラムのバスドラムの音です。歌ったり、楽器を弾いているときに 意 識 し て ほ し い「音」です。また、バスドラムをそのように「胸で」聴いてほしいです。ギターや他の楽器もそこでビートを刻むつもりで弾いたり、練習してみたりしてほしいです。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

椅子に座って、足では拍のアタマを踏み、腰ではウラを感じながらベース

を弾いています。お手本のようなノリです。

強烈なブインブインいうベースです。

http://www.youtube.com/watch?v=ddFmnEBJr5c(DVD の Maroon 5 - She Will Be Loved.flv)

マルーン5のビデオです。

Vo の人を見ててください。

かっこいいですね~!(^^)

何も言うことはありません(^^)

見たまんまです。

背もたれを背中にくっつけたりはしていませんが、ご参考に。

(03)頭やアゴをウラのタイミングで振ったり揺らしたりしてもよいです。

直接頭をやアゴを揺らしてもいいですし、そのほか、腰を最初に左右に動

かして、その動きがアタマの先に伝わり、頭がカクンとなったり、8 の字

に左右にゆらゆら動くようにしてもいいです。

スティービーワンダー(オットセイかアシカ?)みたいな感じです。

それを 8 分のウラのタイミングで頭を左右に8の字に振ります。

参考 URLhttp://www.youtube.com/watch?v=AycFOVApQLI&feature=related

(DVD の池田杏理 2010_7_11.mp4)

知り合いの知り合いで池田杏里(Vo)という方です。

首の動きが良いと思うのでご紹介します。

ほんとは、このように「動かす」感じではなく、カクンと、なるほうが

良いようには思いますが、このような動きも結構見てるほうはグッとくる

時がありますし、何より、歌うときに気持ちがよかったりします。

表現のひとつでもありますし。

Jazz の大坂昌彦さん(Dr)とも競演したことがある方らしいのですが、実

際の生の歌を聴けるチャンスを逃してしまいました(笑)レコーディング

では、とてもよい感じの声、歌い方です。フレンチっぽい感じですね。

(Youtubeビデオだとそんな感じはないかもしれませんが・・・(^

^))

(04)座りながら腰を左右や前後に動かす時も、8分のウラの地点で動かし

ます。例えば座った状態で、尾てい骨(?)が左右に2つあると思うので

すが

、それを8分のウラのタイミングで腰や背骨と共に、左右に動かします。

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(05)両肩をアップダウンさせてみます。アタマ拍で上に上げ、裏拍で下に

下げます(アタマで前、ウラで戻すみたいな感じかも)。

わきの下のあたりの背中側の筋肉や肩の気肉、肩甲骨のあたりの筋肉を使

って、腕はそのままに、両肩だけをアップダウンさせてみます。

腕はギターをかかえる形をかたちどってもいいと思います。

(06)単純に 8 分のウラのタイミングで足踏みする。

片足で普通に。

これもいつでもどこでも練習できますね(^^)

(07)体幹で、8分の裏を感じる。

胸や腰あたりで感じます。

参考 URLhttp://www.youtube.com/watch?v=2yLVz9k21VQ&feature=related(DVD の Sheryl Crow - Soak Up The Sun - live - 2002 - lyrics.flv)

シェリル・クロウ(Vo)です。

体が小刻みに8分を刻みながら、8分のウラでも少し大きめに刻まれてい

るのをご確認ください。

若干早めのテンポですけど初心者の方でも練習できると思います。

また、2:54あたりでドラムが首を8分でカクンカクンさせてます。

以上のように、「いったん、なんでもかんでも 8 分のウラで」感じてみま

す。

「8分のウラで感じなくてもいい曲」でも、ウラで感じる練習をします。

腰や肩を使って感じるほうがおすすめです。

そのほうが力が抜けてきたときに多分歌いやすいと思います。

音符の長さを意識できたり、キレが出てきたりします。

楽器担当の人なら体のパーツの重みを利用した演奏ができたりしますので

お得です。

もちろん歌と同様にキレも出しやすくなりますし、

また、うねりなども自分で考えて出せるようになります。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

以上を最低 1 年くらいは続けます。

後述する「ジャスト」の演奏をするのには欠かせない練習方法です。

※その他の参考ビデオ

タワーオブパワー

http://www.youtube.com/watch?v=7LjrCV4Gnxw&feature=related(DVD の Tower of Power - Only so much oil in the ground.flv)

こちらは Vo の男性をご覧ください。38秒あたりとか。

全体的に8分を感じながらウラも強く感じる感じですね。

インコグニート

http://www.youtube.com/watch?v=tDAUGnbzsAE&feature=related (DVD の Incognito - Don't you worry 'bout a thing.flv)

インコグニートは Vol4 でも見ていただきましたが、こちらもコーラスの男

性です。

Youtebe でライブビデオを見たら、バックミュージシャンの動きをよく見 て

みてください。

思いのほか、8分のウラの動きをしているプレイヤーが多いことに

気が付くと思います。

曲を通じてではなくて、部分的にでも、感じている、そして動かしている

プレイヤーがとても多いことに気づくと思います。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

§3 次に8分のウラと、4分のウラ(2拍、4拍)と、両方を同時に感じ

る練習

これで歌うのは結構難しいかもしれません。

できなくてもいいので、音楽を聴くときにこうしてみてください。

んっち、んっち、と「&」の部分を少し強く感じながら、

スネアの2拍4拍を、頭や肩などで強く感じます。

んっ・ちっ、たん・ちっ、んっ・ちっ、たん・ちっ、・・・

んっ・ちっ、たん・ちっ、んっ・ちっ、たん・ちー、・・・

という感じです。

このようにボイスパーカッションのように、まずは「言う」「歌う」練習

から始めてみてください。

ボイスパーカッションの場合、

「んっ」 が「バスドラム」 (足でキックする大太鼓)

「ちっ」 が「ハイハット」 (刻み用シンバル)

「たん」 が「スネアドラム」 (小太鼓)

という感じです。

「んっ」はのどの奥を鳴らす感じですが、「ドっ」と口で言い換えてもよ

いです。

このフレーズが「歌える・歌えない」だけでも、スタートラインが相当変

わってきます。ですので是非、お試しください。

これを「口グセ」にするのです。どんな曲を聴く時もこれを口グセにして

聴きます。車の中、カフェのBGM、電車の中。いたるところで。

和的な歌はもちろん、特に、洋楽や8ビートの曲が、より幅広い表現がで

きるようになります。

何より、聴いてる時に、その曲がよりいっそう、楽しめるようになります 。

簡単ではないですけど、たまに歌い手さんのリズムの取りかたがなんとな

ーく分かってきたり。

これは「初心者だからわからない、できない、楽しめない」ということは

ありません。練習を続ければ誰でも分かる、楽しめるようになり、かなり

の進化を遂げられます。

ゆくゆくはこれを体で表現というか、感じることができるようになるまで

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

練習してみます。

それができるようになたっら、クセになったら、あとは、首を左右に振る

とき、少しうつむき加減になって振り、右に振る時は8分のウラの

(「&」の)タイミングで。左にいったときに、2拍、4拍(「たん

っ!」の部分)だけをそれよりも強く振って寸止めするような感じでやっ

てみます。

アゴの上下でも同じ運動ができます。

アゴをあげたら(少し突き出しぎみにしたり)8分のウラ、下げたら(引

いたら)2拍、4拍、みたいな感じです。

「1 & 2 & 3 & 4 & 」で、

んっ・ちっ、たん・ちっ、んっ・ちっ、たん・ちっ、・・・ とか、

んっ・ちっ、たん・ちっ、んっ・ちっ、たん・ちー、・・・とか

(若干、力が抜けたリズム)、

が「胸」の中で鳴っていれば、体の動きはある意味自由です。

歌うときは、「8分は足でイーブンに、強く感じるのは2拍と4拍(スネ

アの位置)を上半身や頭で、」という感じのほうがやりやすいかも?

正直、この「んっ・ち、たん・ちっ、んっ・ち、たん・ちっ、・・・」を

感じながら歌うことは難しいかもしれません。ちゃんと伸びやかに歌えな

いかも。

ただまあ、練習としてなら、この「んっ・ち、たん・ちっ、んっ・ち、た

ん・ちっ、・・・」の動きで何度となく歌ってみるのも良いと思います。

きっと、何かがつかめるはずです。

「キレ」だったり、「うねり」だったり。

マイナスになることは 100%ありえません。どうぞお試しください。(^

^)

参考ビデオとして以下のものを用意しておきました。

http://www.youtube.com/watch?v=qKLpqTTTcOA(DVD の yzh.flv)

ゆずの「Hey和」ですが、バックのコーラスの方々の動きを、ずーっと最

後まで見ていてください。

8分のウラで感じながら、手拍子で2拍、4拍を打っています。

頭の中より、胸の中で鳴らしてください。そんなイメージです。声に出すと胸で鳴らすというか、「感じる」感じになると思います。

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この動きの場合、ちょっとおとなしめの曲に似合う感じですね。

もう少しテンポが速い場合は、肩や脇、腹、腰、などで8分のウラを感じ

るとよいかもしれません。

8分を小刻みに感じながらウラを感じて、さらには2拍、4拍を感じても

いいし、8分のウラだけ感じながら2拍、4拍を感じてもいいです。

8の字の動きを混ぜてもよいし、ご自分で色々とパターンを考えてみてく

ださい。

曲調やテンポなどで色々と動きのパターンを変えてみると良いと思います。

どこをどのように動かすか、などです。

§4 メトロノームを 8 分のウラとして聴いて歌う練習

メトロノームのカチ、カチ、という音を、「 8 分のウラ(「&」の位

置)」のタイミングに合わせて聴きます。

ちょっと難しいです。(^^)

前項の「8 分のウラと、4 分のウラ(2拍、4拍)と、両方を同時に感じる

練習」をして、それを口グセにしてからでないとちょっと難しいかもしれ

ません。

が、でも、それができなくても、慣れてしまうことは(時間はかかるかも

しれませんが)可能です。

逆に、すでに「それができる人」といっしょに歌ってしまうと、意外とラ

クに習得できると思います。慣れの問題ですから。

こちらも後述する「ジャスト」の演奏をするのには欠かせない練習方法で

す。

この練習の場合、最初のうちは「ジャスト」にならなくてもぜんぜんオッ

ケーなので、速度(テンポ)が早くなったり遅くなったりしないようにだ

け、気をつけてください。

「ジャスト」にできそうなくらい慣れてきたら、そのとき初めて「ジャス

ト」にチャレンジすれば良いと思います。

それまでは、メトロノームを単なる速度のためのガイドとして使ってくれ

ればOKです。

楽器奏者の方は、最初は楽器を使わずに、歌でも歌いながらやればOKで

しょう。

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そのあとは、8 分をイーブン(均等)に感じたり、8 分のウラで体幹で感じ

たりする練習をこちらでもこれまでと同様にやってみます。

歌ではなくて、ドラムの練習パッドでやってみると以下のような感じです。

↓http://www.youtube.com/watch?v=_1z-Dmwha-U

てきとーにやってしまったのでズレまくりですが、でも、まあ、こんな感

じです。(^^)

こんなふうに、メトロノームを8分のウラに聴いてみて、歌ったり、

楽器の練習をしたりしてみてください。

ドラムの場合は、左足で8分を刻みながらやるとやりやすいかしれません。

刻まずにやれるようにもなれるといいですね。

全部出来たほうが良いです。

§5 「キメ」と 8 分で感じることを織り交ぜる練習

こちらは歌いながらできると思います。

また、音楽を聴くときに必ずこうしてください。

§6 8 分のウラを感じる感じ方の種類

テンポやノリによって、同じ 8 分のウラでも感じ方を変えると、歌・表情

も変わってきます。「お決まりのパターン」として以下のものを知ってお

くと、表現するときに何かの参考になると思います。

†1 たて刻み

†2 横揺れ

†3 前揺れ

†4 楕円†5 8の字

†6 アップダウン

†7 これらの融合

†8 頭(というか首)でとることとの融合

†9 椅子の足でとる。腰でとる(例外)

以上を、

背中、腰、肩、腹、お尻、もも、足、など、感じる場所・動かす場所を変

えることで、組み合わせの幅(表現の幅)がさらに広がります。

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§7 リズムに乗って(乗せて)、歌うには?

最初のうちは、アタマでとるべき曲でも敢えて無理矢理8分のウラをとっ

てみて(感じてみて)練習してみます。

どういう変化が出るかなどを自分で確認しながらおこないます。

胸や肩や腰、(体の中心側)でリズムを感じ、そこへ歌を本当に載せる感

じで。

脇、わき腹の筋肉、肩甲骨、体のツボ(?)でリズムを感じることも重要

です。

脇をあけたりしめたり、とか。

例えば、力を入れたいところ、搾り出すようにしたい場面、などは脇をぎ

ゅっと締めたり・・・。などです。

腰を捻ったり、ゆらしたり、ゆっくりと回したり、とかも。

1小節で 1サークル、腰を回すとか、1拍ずつ、こしをくゆらすとか。

色んな体の動かし方が考えられます。

肩の力を抜いて上げ下げするだけでも、リズムや音程が取りやすくなると

思います。高い音を歌いたい時や絞りだすように歌いたい時は肩を上げ、

低い音なら下げる、とか。その逆、その他の方法なども考えてやってみて

下さい。

8 分のウラのことばかり書いてきてしまいましたが、4 分のウラ、つまり、

2拍 4拍を強く感じて歌う、1、2、3、4を強く感じて歌う、ということ

もとても重要です。

2拍 4拍を強く感じて、もしサビを歌う時に 2拍 4拍と声が重なるときが

あれば、絶対に音符の長さをいいかげんに歌わないことです。

そのように歌うと、切れ味がするどくなります。

逆に、わざとはずしたり、例えば、後ろにひきずれば、気だるさやルーズ

さを表現できます。(44ページの「タメる」などもご参考に。)

同じように、8 分、16 分でも音符の長さをきっちりと正しく歌います。

自分が、バックバンドといっしょに何か楽器を弾いているかのように、自

分でリズムを手足で繰り出して歌います。できれは腰や胸でビートを感じ

て繰り出します(Error: Reference source not foundページを参照して

ください。)。エアギターやエアドラム、エアベース、のような感じを意

識しながら歌います。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

簡単な例(考え方)としては、カウベルを「正確に」4 分で刻み(叩き)な

がら、8 分も感じながら歌う、とか、そういうイメージです。

カウベルのかわりにギターでもベースでもキーボードでもドラムでもいい

ということです。心の中で何かをつま弾きながら歌うということです。

ボイスパーカッションのような練習をして、それを想像しながら歌うのも

いいかもしれません。

歌だから歌だけやっていればいい、という場合ももちろんあると思います

が、それだけではなく、バンドといっしょに自分のリズムを繰り出しなが

ら、歌う、ということです。

慣れてきたら、もっとアーティスティックに、色や香り、そういったもの

をイメージしながら歌うとより良いのだと思います。

その前に、自分でしっかりとリズム繰り出しながら、みんなといっしょに

リズムを繰り出しながら、それに「波乗り」しながら、歌えるようにす

る・・・、ということをベースとして築き上げておきます。

「キメ」もはずさないように。

「キメ」とは、場面が変わるときなどに、バンド全員が決まったリズムパ

ターンで強調演奏をすることです。

例えば全員で、1拍半や半拍半ずつずらしてバーン、バーン、バーン、と

入れたり、ブレイクしたり、シンコペーションを入れたり、などです。

そこは、8分でとらなくてもそのままとれば OK です。

もちろん、リズムを取るときに、そこも感じながら歌います。

ベースのメロディ(ベースライン)、音やはじけ具合、ノリ、などをよく

聞きながら歌うのも良いと思います。

4小節はドラムパターンやベースラインを歌い、次の 4小節は普通に歌詞

を歌う、という感じで遊んでみると、ボーカルの表現として、何をベース

にすると、「ハマってくるか」などがイメージがつかめると思います。

その意味では「ボイスパーカッション」「ボイスドラム」「ボイスベー

ス」は結構重要だと思います。

バスドラムの音も口には出さなくても喉で「合いの手」のように空間を埋

めて「感じる」とか。

ブレイク・・・演奏を一時停止して空白、間をつくることです。

シ ン コ ペ ー シ ョン・・・今現在の一拍の「ウラ」拍から次の一拍のウラ拍以降まで音を伸ばすこと。「アタマ」をなくすことになる。小節をまたぐ場合も多い。JAZZに頻出する。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

もっと簡単な例でいうと、歩きながらそのリズムとテンポで「となりのト

トロ」の「さんぽ」を歌ってみると、ただ口だけで歌うのと、体を使って

リズムを繰り出しながら歌うのとの違いがわかると思います。

「歩こう、歩こう」を歩きながら歌うと、「歩いているさま」「表情」を

表現しやすくなります。歌に明るさが乗ってきます。

ドラえもんの主題歌でもいいかもしれませんね。

★参考:練習メモ

女の子の場合、「服のすそをつかんで、かわいくフリフリ踊る」など。

女の子の場合、「8 分を刻みながら、少しかわいく踊る」、というのが、教える際の 1 つの目

安にもなるな、と感じました。

バンドをやったことがない人に、バンドのことを教えていくこともチャレンジしてみたいの

で、理論めいたことを、それを感じさせないようにやってもらえる方法も模索していました

ので。ありがとうございました。

色々とごちゃごちゃと理屈をこねましたが、昨日の練習のことをまとめとして言いますと、

「かわいく踊るのを、8 分音符をベースにして小刻みしながら

  スネア(2拍 4拍)を好きに(自由に)感じて歌う」

という感じですね。

実は、「8 分での小刻みな動き」は、歌のオーディション番組でもできてない子がいっぱいい

ます。もともと教えてもらえてないわけなので、その意味も重要性も何もわかっていません

(というか、もともと教えてもらえてないので、わかれません)。

なので、○○さんは、実は昨日の 5 時間程度でオーディション番組に出る子達よりも上のレベ

ルを一気に体感できたことになります。(実際にできるできないは別として)

「基礎のスタートラインの"次元"が"全く違う"」ということです。

でもこれは、

「できてしまうと自分でも簡単だとわかる」のですが

実際にできるまでや応用を利かすまでが意外と時間がかかるのです。

(だからゆっくりと、あわてずに習得していきます)

昨日の練習にはそういう意味があります。

だから、僕が「ここまでやれると思わんかった」と言ったのはそういう意味があるのです。

バンドのことに対して当然不安もあるかと思いますが、昨日、短時間の間に

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

「8 分の小刻みな動きと、2拍 4拍の 8 の字(指揮棒)的な動き」が僕が特に何も言うことな

く、○○さん自身が自分で考えてできていたので、そのへんは、ちょっと自信を持ってよいと

思います。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

§8 リズムの感じ方(体の中でのリズムの組み立て方)の例

楽器をやりながら歌う場合の例

自分の体の中をこんなイメージにしてやってみてください。

↑体の末端側

↓ 体の中心側

※手も足もみんな

こんな感じで感じる。

体の中心、足、腕、など、体の各パーツパーツもこんな感じに。

体の中心から、外側へ 360度、放射するような方向で感じてみるようなイ

メージです。(あくまでもイメージですから、あまりとらわれ過ぎなくていいです)

外側へ、末端(指先など)へ行けば行くほど、力をぬいて、体の中心に力

を蓄え、そのパワー・うねりを中から外へ伝えていく、放出する感じで

す。

新体操のリボンの演技のような力の伝導が、体の中心から末端へ行なわれ

るイメージです。

末端には力を入れず、あくまでも、中心で感じていることが、末端へ波動

(波紋)のように伝わっていくだけ、というイメージです。

基本的に 2拍 4拍は強めに感じます。

なれないうちは、8 分だけを均等に強めに感じてください。

8 分だけを均等に感じながら、4 分をそれにあわせて少し強く感じます。

(曲や曲中の雰囲気によっては 4 分をより強くします。)

40

体の中のパルス

8 分均等または8分のウラ

4 分のウラ(2拍 4拍)

ドラム、ベース、ギター

曲によっては、または、曲中の場面場面ではここが入れ替わることもあります。慣れるまでは 8 分を均等に体の中心で感じ、そのうえに 2拍 4拍を感じてください。(4分が上。8 分がベース。図の通り。)もしくは 4 分の1,2,3,4拍を体の中心で感じながら2拍 4拍だけ少し強くして、8 分は左足を済むだけみたいな感じです。(8分が上)4 分の頭も感じるということです。4 分で振り子のように感じながら手や足で 8 分を(ドラムのように)刻む感じです。

前者は跳ねる感じなどを出すときに、後者は大きなゆったり感を出す場合などに、といった感じで使い分けます。

慣れたら柔軟に、曲中で色々と切り替えてみてください。そのうち体が勝手に色んな音に反応しだすと思います。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

このとき、8 分のウラは自分の好きなように感じてください。

8 分のウラを感じながら 2拍 4拍も感じながら、楽器をやったり歌を歌う

のはちょっと難しいし、そこまでできなくてもいいですから、自分にでき

るところまででいいです。

4 分も 8 分も、本当は曲が要求するように感じないといけないのだと思い

ますが、そんなことができたらプロになってしまうので、アマは自分が楽

しいように感じればよいと思います。また、慣れるまでは無理にでも 4分、8 分感じたほうがいいですが、慣れてきたら自分の好きなように感じ

てください。

とくに強調しなくても、歌詞や雰囲気を演出するように感じていれば、い

いと思います。

ベースの音とノリ(雰囲気)をよく聞いて、その上に乗っかる感じで歌っ

てみてください。

基本的には 8 分音符のビートさえ均等に意識できていればいいので、強弱

は好きに感じてください。

ほとんど感じなくても、根底に少し 8 分音符のビートを意識する、という

かたちでも OK です。指先だけで 8 分を刻むとか、体では感じずに、頭か

胸の中で意識するというのも OK です。

(あくまでも慣れてきたら、ですが)

Chapter4 音楽ビデオを見るときは?

Youtube などで、ライブビデオを見ると勉強になります。

できれば PV よりも、ライブビデオを数多く見て下さい。

ボーカルが曲中のどこで8分のウラを感じて居そうか?

Aメロ、Bメロ、サビなどでの2拍4拍(バックバンドの楽器の音)と発声

のタイミングがどれほど合っているかや、切れ味などのチェック、歌の音符

の長さのチェック、等々をしてみてください。

体重、遠心力、その他の力、重みをどう上手く利用しているか、

どのくらいどこの力を抜いているか?入れているか?

どこで重心をとっているか(腰、胸、など)なども。

体の動かし方などがわかります。

力を入れてそうで抜いてるところもわかります。

特に、ミュージシャンの体の中心付近の動きを見てください。

それと、末端の力の入れ具合の度合いの差などをチェックしてみます。

そして自分もそのように真似して、体を動かしてみます。

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アマチュアミュージシャンのビデオはできるだけ見ないようにしてください。

(ステージングの参考として以外は)

Chapter5 メトロノームでの練習について

メトロノームは色々な使い方ができますが、メトロノームについてお話する

前に、テンポやリズム、「ノリ」などに関するバンド用語についてお話しま

す。

§1 テンポやリズムについての用語

†1 パルス

「カウント」のことと思えばいいです。

「ワン、ツー、スリー、フォー」の 4 分音符での 1拍ずつのカウントの

繰り返しのことです。(4 分音符の分割のことまでは考えないことが多

いです。)

†2 バックビート、スネア

バックビートとは、4/4拍子での、2拍目と4拍目のことです。

多くの場合、ここでスネア(=スネアドラム=小太鼓)を鳴らします。

そういう位置です。(Jazz は違うことがほとんどですけど、それ以外の

ジャンルでは、たいていそうです)

もし「スネアんトコでさ~」と言われたら「2拍目、4拍目でさあ~」

と言う意味になります。

†3 ビート

パルス、もしくは、4 分音符1拍を 何分割かしてつくりだす、リズム

(?)の基本形(?)のことです。

8ビート、4ビート、16ビート、シャッフル(3 連。1拍を3分割)、

2拍3連(ワルツっぽいやつ)、などがあります。

シャッフルと 2拍3連はビートと呼ばれるものからははずれているかも

しれませんが、リズムの基本形には違いありませんので、一応ご紹介し

ました。

(1) 「8ビート」

4 分音符を 2 分割した8分音符でかたちどられたリズムの基本形。ロック、

POPS、ファンク、リズム&ブルース、クラブミュージックなどに多い。

「○×ビート」というのは和製英語で、英語では例えば8ビートのこ と を 「 8th note rhythm / 8th note feel」などと呼びます。

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(2) 「4ビート」

4 分音符を分割せずに、そのままでかたちどられたリズムの基本形。ジャズ、

古典的ハードロック、などに多い。

(3) 「16ビート」

4 分音符を4分割した 16 分音符でかたちどられたリズムの基本形。フュージ

ョン、ファンク、ブラスロック、クラブミュージックなどに多い。

(4) シャッフル(3 連)

4 分音符を 3 分割した 8 分音符でかたちどられたリズムの基本形。ジャズ、古

典的ハードロック、POPS、アニソン、童謡、などに多い。ドラえもんの主題

歌、トトロの「さんぽ」なども同じです。

(5) 2拍3連(ワルツっぽいやつ)

4 分音符 2拍分を1つのかたまりとし、それを 3 分割します。ゆったりした感

じで、ワルツっぽい感じになります。

(ワルツとは若干違うのですが、テンポ的にはそんな感じです。)

古典ハードロック、サンバ、などでよく使ったりします。

「ビート」といった場合、単純に、「4 分音符をどう分割したか?」だ

けが問われる感じなので、音の強弱や音色などは問われません。

音の強弱・音色・その他、より細かい「感じ」「雰囲気」が問われると

きは、大抵は後述する「ノリ」の話に突入していきます。

†4 「ジャスト」

「自分が出した音と、メトロノームの音とが、きっかりと合うこと」を

さします。

きっかり合ったかどうかは、メトロノームの音が聞こえなくなったかど

うかで判断します。

音がメトロノームときっかり合うと、メトロノームの音が聞こえなくな

ります。メトロノームの音が消えるので、初めてこれを経験すると「う

わ ? な ん だ こ れ ? 何 が起こ っ た ? 気持ち い い!・ ・ ・ 気 が す

る・・・。」とか、「なんか不思議」「ふわふわする」とか、そういう

フィーリングに襲われます。浮遊感がとても増幅されます。

ハマると結構楽しいです。

かなり面白い、です。

ただし、音楽は、音程も打点も「微妙にずれるほうが何故か気持ちいい 。

それに味がある。」という場合も少なくないので、この「ジャスト」な

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演奏ができることが「一番えらい」ということでは決してありません。

まずは、意識すればなんとかできる、という状態であれば良いです。

また、強いて言うと、できなくてもいいです。

特にプロを目指さない場合、別にできなくてもいいです。

アマの場合は、そんなことより、今自分が出している音を、「響き」、

を、「流れ」「空間」を、未熟ながらでも楽しむことのほうが重要です。

バンドでならそれをみんなと楽しむ。

アマチュアの場合は聴いているほうも、ジャストじゃないとそのバンド

を楽しめないかというと、そうでもないため。

アマの場合は、「愛や、心意気、勢い、元気さ、楽しげさ、」のほうが

大切です。

アマ(特に社会人バンド)で「ジャストじゃないと許せない」「ジャス

トな演奏がすべて」なんて言っている人がもし居たら、まあ、放ってお

けばよろしいです。

アマでも全員がジャストを体で覚えていて、全員が一緒にカンペキに自

由にくりだせるなら話は別ですが。

†5 「タメる」

ジャストよりも、0 コンマ 数秒遅れた打点(ストローク地点、ピッキン

グ地点、打点、)で音を出すことをさします。(0.0数秒かも)

ゆったりした雰囲気が出ます。

表現としては、「タメがきいてて気持ちいい」という使い方をします。

気持ちよくなるために「もう少し 2拍4拍をタメて演奏してみて」と言

われることが多いです。この場合、「1拍、3拍はジャストでね。」とい

うのが「暗黙の了解」となることが多いです。

タメる、つまり、微妙に遅らせるのには、もちろんですけど「勘」でや

ります。経験と勘です。

実際に秒数を計るわけではありません。(笑)

走ったり、もたったりしないようにやってみます。

†6 「つっこむ」

タメの逆です。

ジャストよりも、0 コンマ 数秒早まった打点(ストローク地点)で音を

出すことをさします。

少しせわしない感じになりますが、緊張感を持たせたいときなどに使っ

たりします。

でっかい音、ちっちゃい音、せわしい音、ゆったりした音、いろいろ、楽しんでください。※K'S Music( http://www.ks-music-drum.com/index.php)のサイトでは「音が消えるからジャストというわけでもない」ということが書いてあります。http://www.ks-music-drum.com/lesson/43.php ご参考に。僕にはむずかし過ぎて意味がわ か り ま せ ん 。 (^^)アマはそこまで気にしなくてもよいと思いますけど(^^)

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†7 「モタる」

タメが悪い方向に・・・、つまり、「気持ちいい」という範囲を超えて 、

「もうカンペキ遅れてるわ!」という状態。

モタる状態が積み重なり、だんだん遅くなっていって、悪い状態になっ

たことをさします。

†8 「ハシる」

ツッコミが悪い方向に・・・、つまり、「気持ちいい」という範囲を超

えて、「もうカンペキに早すぎるわ!先走っとる!!!」という状態。

だんだん早くなっていって、悪い状態になったことをさします。

ただし、バンド全体としての(全員が同時に行う)微妙な「ハシり」は

「気持ちいい」とされることもあります。

ファンクバンドとして有名な「タワー・オブ・パワー」などは、ライブ

でもレコーディングでも微妙に走ったりして、緊張感、もしくは、高揚

感を表現したりしてます。

多分、意図的にやってると思います。プロが自分たちが走っているのが

分からずにやってる、ということはありえませんので。

バンドの人数が少員数の場合は、「多少走っても OK」という風に解釈・

理解されているところがあります。

ブラバンなどでは許されないのかも?(曲にもよるでしょうけど)

クラッシックは指揮者次第だと思いますので、多分、緊張感やゆったり

感をわざとだすために、全員同時に走らせたり、遅らせたりはあると思

います。

†9 「タイム感」

「タイム感がいい」 → 走ったりもたったりせずに、一定。という意味で

す。(多分(^^))

2拍 4拍で突っ込みやタメがあっても、流れとしては一定で、走ったり

もたったりがない状態です。

†10 ノリ(乗り)

フィーリング(?)のことです。

「ビート」を中心にすえて考えた「曲の雰囲気」のことと思ってくれれ

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ば良いです。(たまに音の強弱や音色もからんできます)

例えばさきほど、

『「8ビート」は 4 分音符を 2 分割した8分音符でかたちどられたリズ

ムの基本形』、

と書きました。

が、同じ 8 分音符の連続でも、実際の演奏の仕方には色々と違いがあり

ます。

例えば、8 分音符の連続を「パルス」として体内でとらえたとき、『そ

れをどう感じながら演奏するか、その感じ方には色々と方法(違い)が

ある。』ということなのです。

その感じ方の違い(?種類?)のひとつひとつを、「ノリ」とか「フィ

ール(Feel)」とか言ったりします。

感じ方の違いは例えば以下のようなものがあります(簡単で基本的なも

のでも)。

a:すべての 8 分音符を同じ強さで(イーブン:Even に)、体で感じて、

体幹を揺らしながら演奏する場合。例えば 1 & 2 & 3 & 4 & とカウントする場合、数字も &もすべて同じ強さで体幹で感じながら、演奏

をする。ミドルテンポのロックや POPS などに多いです。

b:8 分音符の「ウラ」を強く、体で感じて揺らしながら演奏する場合。

ミドルテンポのロックなどに多いです。

c:8 分音符の「ウラ」と 2拍目と4拍目を強く、体で感じて揺らしなが

ら演奏する場合。これもミドルテンポのロックなどに多いです。前項

の場合より、もう少し違う雰囲気、うねり、ねちっこさなどを出した

いときに使う感じ方です。

d:ワン、ツー、スリー、フォー、だけを強く感じ、実際の演奏では8分

音符の連続の音を出す。速めのテンポのロック、POPS、ハードロック

の曲など。

e:2拍目と4拍目だけを強く感じ、実際の演奏では8分音符の連続の音

を出す。こちらも、ロック、POPS、ハードロックの速めのテンポの曲

など。

f:アップダウン、前後、左右、いろんな動きで、8分音符を感じてみる。

など、色々と感じ方があります。

以上のようなかたちで、体幹で感じながら、体幹を揺らしながら、その

上に実際の演奏をのっけていきます。

和田アキコさんが体を8分で揺さぶって歌うことがあると思いますが、あんな感じです。

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つまり、8分のリズムを体幹で感じながら、体幹を揺らしながら、末端

の手足を動かして実際の細かい演奏をします。

(演奏=最終的な音出し。ギターならピッキング、アルペジオ、ストロ

ーク、など。ドラムならペダル操作や腕のストロークなど。)

この、体幹での感じ方、また、体幹で感じてなくても、そんなような

「表情のつけ方」を「ノリ」とか「フィール」などと呼んでいます。

例えば YUI さんのバックで叩いている女性ドラマーは、「YUI さんが 16分音符を感じながら 4カウントを感じて歌っていることが、彼女の歌を

聞いて感じ取れた(わかった)ので、自分も体内では 16 分音符を感じな

がら 4カウントを感じて8ビートを叩いてます」みたいなことを言って

いました。

そのようなフィーリングと、16 分音符を内部的にまったく感じない、た

だ何も感じずに叩くだけの8ビートを演奏した場合とでは、「ノリがま

ったく違う状態」となります。

「ノリが違う」というのはそういう感じの意味合いです。

また、「ノリ」は、体幹でのパルスの感じ方以外に、指先や体幹を使っ

ての音の強弱や音色、腰や背中の使い方(よじり方や上下運動、回転運

動など)の違い、力の抜き具合・入れ具合、アップダウンや前後左右の

動きの違い、などでも変わってきます。

この場合、さわやかな感じ、スカッとした感じ、ゴンゴン行く感じ、気

だるい感じ、武骨な感じ、さらーっとした感じ、まったりした感じ、う

ねる感じ、なんていう風に「ノリ」を少し詳しく(?)表現することが

多くなってきます。

「ノリ」というのは、なかなかつかみ所がない感じですが、でもまあ以

上のような雰囲気です。

「ノリがちゃうやん!」と言われたら、まずは、ビートの感じ方を修正

します。言われた相手に、「どう感じてる?例えば躍動感を感じてる?

躍動感ある?なくす?」などと聞いてみることからはじめてみます。

あとは音の強弱や音色についても聞いてみます。

いろんな先生がいろんな言い方で説明してくれると思いますが(僕自身

も、すべてを知っているわけではありませんので)、どれも参考にして、

自分で考えてみてください。

とりあえず、僕は以上のように説明しています。

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(1) 「ノリ」についての補足の図

06 音色、うねり、アップダウン、その他

05 音の強弱、音程

04 打点、ピッキング地点(タメ、突っ込み)

03 ビート(ウラ拍の感じ方)

02 パルス(カウント)

01 タイム感(一定の速度)

01~04 までを含めて「ノリ」ということが多いですが、

06までもを含めて、「ノリ」と表現する場合も、少なくありません。

(下からだんだんと積みあがってます。)

†11 グルーヴ(Groove)

「ノリ」と同じような意味です。

「グルーヴ感」と言ったりもします。

「ノリ」がよくて、気持ちいい演奏を「グルーヴィ」とか、「グルーヴ

が良い」「グルーヴ感があってとてもよい!」「グルーヴしてる!」

「このグルーヴすげえ!」などと言ったりします。

うねりがあったり、高揚感があったり、どきどき胸が締め付けられるビ

ートが演奏されているときなどにも、そういったりします。

§2 メトロノームの2つの大きな使い方

A:正確にきっちりあわせる。メトロノームの音が消えるくらいに。

「ジャスト」の位置をはっきりと知る、意識するために。

B:走ったり もたったりしないためのガイドとしてだけ使う。

音が消える消えないは意識しない。

最初のうちはメトロノームと若干ズレてもまったく問題はありません。

また、腕が上がってきても、メトロノームとできるだけ合ってれば OK で

す。

聴く人が「あ、まちがえてる。ズレてる」と感じない程度のズレはそれほ

ど気にしなくてもいいです。(ただそれは、ほんとうに微妙なものですが。

基本的には流れをこわさないようにリズムを取れることが理想です。僕も

その域に達してないです。)

ここでのお話は、歌も楽器演奏、も、両方共のお話です。

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メトロノームは「共演者」という意識で使ってください。

「ガイド」というより、「パーカッションの共演者」と意識してください。

「厳密に合わせよう」と意識すると手先や足先で合わせようとしてしまっ

たり、音が聞こえてから 0.0数秒遅れてしまったりして、絶対に「遅れ

る」ので、「いっしょに演奏する。多少ずれてもいいや。走ったりモタった

りが無きゃいい。」という程度の意識で使ってください。

耳で聴いてあわせるのではなく、自分の体内にあるパルスとシンクロさせ

るイメージです。腰の動きや肩の動きなどと合わせるということです。

口先の動き、手先のうごきを合わせようとしてはいけません。

「体の中心にあるもの」をメトロノームといっしょになって繰り出してい

きます。「呼吸」を合わせるのです。

ちなみに B では、

・メトロノームの音を 8 分のウラとして聴きながら練習

・同じように、3 連符の最後の音として聴く練習

・同様に、ゆったりしたテンポの 16 分のウラとして聴く練習

などの練習をするとよいです。結果、表現の幅がかなり広がったり、発展

させやすくなります。ジャストの練習だけしても、これは身につきません 。

ある意味、音楽を本当に楽しみたいなら、B の練習だけしてるくらいでも

いいぐらいです。首と体の力を抜いて、リラックスして繰り返せば大抵は

自然にジャストを体得できます。

§3 アマチュアにとっての、「ジャスト」というものの重要性について

†1 「ジャスト」を体得するには?

ここからは、主に楽器演奏の方の話になってしまいますが、手先や口先

の動きをメトロノームと合わせるより、腰の動きや胸、背中、体幹の動

きをメトロノームと一緒に合わせる、「呼吸」する、もしくは「パル

ス」をあわせるほうがよいと思います。

体の中心で感じているパルスをメトロノームと合わせる。

手先や足先(や口先)はそれに付随して動いているだけです。「耳で意

識しすぎて、合わせよう、合わせよう、と意識しない」ほうがいいです。

合わせるのは、胸や心臓の中で刻むパルスやビート、首、肩、背、腰、

腹、の動き(律動)で感じているパルスやビートです。

音を聴いて合わせようとすると音を聴いてから手足を動かすことになっ

てしまうことが多いです。つまり、遅れる形でズレる、ということです。

そんなつもりがなくてもそうなることが多いです。

自分の出した音とメトロノームの音を録音して聴いてみるとわかります。

1拍の中の16分の4つ目の音として聴いてみたり。Bの練習をしているうちに、Aの練習もある程度できるようになると思います。

歌でもメトロノームの音、消せるのかな?もしやれるなら歌でもやってみてください。

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ですのであまり、メトロノームの音を聴こうとしすぎないことも重要で

す。

メトロノームを「パーカッション奏者」とみなします。

「メトロノームといっしょに音楽を奏でる」という感覚です。

メトロノームの進行の上に、「勘で」自分も「音を乗っける」、という

感じです。勘というか、速度が狂わないように意識して。

「メトロノーム」というパーカッション奏者が聴いている「その曲がも

つ」「流れ」、音の「流れ」、空気、空間、「線」、「ライン」、・・・

その上に、自分ものっかっていく・・・・、そんなイメージです。曲に

は「流れ」がありますから。

「メトロノームに手先,足先を合わせようとしてはいけません。」

そうすると大抵遅れます。(人によっては突っ込みます)

もしくは安定しません。

「点」に目が行ってしまうから。目が「行きすぎて」しまうから。

「“線”や“流れ”を無視する」ことになってしまうから。

「点」に目が行き過ぎるとブツ切りのリズムになってしまい、「流れな

くなって」しまいます。

メトロノームの音が聞こえてからストロークするクセになってしまった

り、それが原因で、いつも遅れて聞こえてくる感じになってしまったり。

なので「手足を合わせるのではなく」、「体の中心に走っているパルス

(4分のカウント、信号)、つまり、「呼吸を」合わせる感じのほうがい

いです。

メトロノームと同時進行で、でもメトロノームの音は全部聴かない。

(自分が音を出してなくてところどころで聴こえる)「カチ」と鳴った

ときにテンポの速度を「感じて」、あとは(その先以降は)、それを基

準に「勘」や「感」「直感」で自然の流れ・速度に身をまかせます。あ

まり考えない。

メトロノームの音を、「一語一句聞き漏らさないぞ」、といわんばかり

に、身構えないこと。

そのほうがいいです。

そもそも、身構えてしまったら音楽になりません。

(自分が音を出していない地点で)ところどころ聴こえるメトロノーム

の音で、「流れ」「その先の見通し」をつかんで、あとはそのパルスと、

自分の体内のパルスを合わせるだけ。

自然な、一定の「流れ」に「身をまかせ」て。

「その曲」といっても単なる「カウント」だけですけど。(^^)で も そ れ で も そ れ は「曲」なのです。そうみなしてやってみます。

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「カン」で。「カン」といっても、「合わせに行く」「あわせようとす

る」カンではなくて、「流れ」や「線」、「速度」などを感じるだけの

「感」や「勘」です。

力が抜けてくれば、息を軽く吐いて胸の中を空っぽにしていれば、細胞

を開放していれば、筋肉をリラックスさせていれば、その体内(胸、心

臓、腰など)のパルスを合わせるだけで、指先に(時系列的に=時間的

に=タイミング的に)狂い無く、体幹(体の中心。胸、心臓、腰など)

で感じたリズムが瞬時にスコーンと伝わっていくはずです。

そういう形のほうが音が消えやすい(ジャストになりやすい)です。

結果として、「体の中心からスコーンと伝わる手足の動き」が勝手に合っ

てきて、「知らんどるうちに音が消えとった」という状態になります。

リラックスして力を抜いて、音の「流れ」と「空間」を楽しみながら、

「意識してないけど、知らんどる間にメトロノームの音が消えてたわ」

というのが、まずは最初の目指すべき到達点です。

メトロノームといっしょに小さく踊る感じです。

楽しめてないと、リラックスしていて、さらに動ける状態で音が消えて

ないと、たとえ音が消えたとしても意味がありません。

ちなみに、もし仮に手で合わせて、なんとか音が消えたとしても、そこ

止まりです。そこにさらに、表現やニュアンスを加えていくことは難し

いです。「ジャストにすることだけに頭の中がいっぱいいっぱいになっ

てしまっているから」です。また、手や耳で無理にメトロノームに合わ

せようとすると(メトロノームの音を消そうとすると)、無駄な力も入

り、曲中にノリを変えたり、何かを変えたりするのが困難になってきま

す。

要するに、曲を発展させづらくなるのです。

そんな演奏のいったいどこに「光」や「輝き」、「楽しさ」があるので

しょうか?

「笑顔」「フィーリング」「愛」「男女」があるというのでしょうか?

そうならないためには首をやわらかくして、リラックスします。

そして、メトロノームのパルスに「波乗りする」。

そんなイメージです。

手先、足先にはあまち力は入っていない状態です。楽しんだほうがいいです。手先、足先、耳、で合わせようとするとなかなか合わないし、楽しくないです。なんだか、つらいものになってしまいます。そうなると、「音楽」というものから逸脱していってしまいます。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

ライドオーン!

します。

また、ウラのリズムをちゃんと感じることも重要かもしれません。

たとえは8ビートの場合、8分のウラのリズム(ビート)をしっかりと

感じることで、8 分のアタマもよりしっかりとした「位置」を感じるこ

とができると思います。

結果、「ワン」をしっかりと感じることができ、「ツー」「スリー」

「フォー」もしっかりとその「位置」を感じることができるようになり

ます。

ウラをしっかりと感じるには、メトロノームの音を8分のウラに聴いた

り、常日ごろからウラのリズムを感じることです。

例えば、ドライブ中に音楽を聴く場合は、座席のシートと背中を、8分

のウラのリズムでつけたり離したりしてみます。

お家やカフェで椅子に座って BGM を聞く場合も同じです。

足(かかとなど)をウラ打ちしてもよいですし、アタマやアゴをウラの

タイミングで振ったり揺らしたりしてもよいです。

座りながら腰を左右や前後に動かす時も、8 分のウラの地点で動かしま

す。

そのように、「いったん、なんでもかんでも 8 分のウラで」感じてみま

す。

「8分のウラで感じなくてもいい曲」でも、ウラで感じる練習をします。

腰や肩を使って感じるほうがおすすめです。体幹で感じることがおすす

めです。そのほうが力が抜けてきたときに体のパーツの重みを利用した

演奏ができるので。

以上を最低 1 年くらいは続けます。

その状態がとっても自然になって、クセになれば、大抵は特に意識しな

くても、メトロノームの音を「意図的に」消せるようになると思います。

「こんのくらいかなー」という感じで。

まあでもアマチュアの場合、そこまでいかなくても良いとは思いますけ

ど。

「ジャスト」と真剣に付き合うのは、メトロノームの音を消すことが楽

しくてたまらなくなってきたときで良いと思います。そのときに、がー

ッとそういうやり方で練習すればいいと思います。

音が消えると、「お?何だこれ?すげーっ!?おもしれ~!!!」みた

いな感覚におそわれ(?)ます。

空間を感じられるようになってきて、とても楽しい気分になります。

そのときに一気にがんばればいいです。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

それまでは、延々と、「8 分のウラで体幹で感じる練習」をしてたほう

がいいです。そのほうが演奏するときに曲に表情をつけやすくなるので、

初心者でも上手く聴こえますし、実際に上達も早くなります。

繰り返しになりますが、曲に表情をつけることができなければ、お客さ

んにも何も伝わらないです。お客さんに何も伝わらないなら、「ジャス

トに演奏する」ということには、何の意味もありません。

多少ズレたからといって、ダメなわけじゃないので別に気にする必要は

ありません。

※バンドでスタジオでやるときは、さすがに普通のメトロノームの音で

は聴こえませんので、電子的なメトロノームを、PA(ミキサー、スピー

カ)を通じて大きく鳴らして練習します。

†2 「ジャスト」じゃないとダメなの?

そんなこともないです。

曲、バンド形態、人数、求めるもの(高揚感、爽快さ、等々)などによ

って、ジャストじゃなくてもいい場合もあります。

さらには、「ジャストでは意味が無い」場合もあります。

ただ、『 「ジャスト」が分からないと「タメ」や「突っ込み」などがわ

かりづらいため、ジャストを覚えることは大切だ。』とよく教えられま

す。

それは正しいです。

でも僕はどっちでもいいと思います。時にアマチュアは。無理に考えす

ぎる必要は無いと思います。あまりにもあからさまに走ったりもたった

りしなければ、大抵は OK です。

また、首の力を抜いてリラックスして、その上で常にウラを感じること

ができていれば、大抵はいつかは自然にジャストになりますから。

超一流のプロでも、「どっちでもいいよ」的な発言をする人がけっこう

居ます。そんな程度のもんだと思ってくださって OK です。

†3 打点が「ジャスト(正確)」じゃないと楽しめないの?

歌にしても、ドラムにしても、ギターにしても、音を発する地点が「ジ

ャスト」じゃないと、つまり、メトロノームの音が全部消えてないと音

を楽しめない・・・・???

そういう面も確かにあるかもしれません。

そもそも、もしジャストに演奏できたとしても、例えば「音自体」にコシが無かったり、ハリやヌケ、もしくは「いやし」などが無かったら意味がありません。音程がズレてたり多少打点がはずれても音がちゃんとしてるほうが、聴いているほうは気持ちがいいです。

「そんなこともない」というのは、「ジャスト 」 は重要で す が 、「変なこだわりを持ちすぎるといけない」、という意味です

芸術家の岡本太郎さんは自らの著書で、「素人のつくるもののほうが、よっぽどか奇をてらってなくて、自然でアートだ」、というようなことを言っています。だからといって、テンポがぐちゃぐちゃでもいい、というわけではありませんが、でも、そういう考え方、感じ方もありますので正確なだけが正義ではないことが推し量れると思います。

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でもそれはアマチュアの場合に限っては、結構「思い込み」や「決め付

け」であることも少なくないです。

その人の「価値観のおしつけ」の場合もあります。

プロになるなら、正確でジャストなビートが刻めてあたりまえで、逆に

そうじゃないと話にならないですが、アマチュアにはそこまで必要ない

です。必要ないと言うと語弊がありますが、正確性の追求だけをしても

音楽にならないし、あまりにもテンポや打点(発声点)の正確性「の

み」から入ってしまうと、少し道を誤る気がします。アマチュアの場合。

ここではあくまでもアマチュアの場合のことをお話しします。

今から、ちょっと・・・、といいますか、「かなり」、しかも「クサ

イ」ことを書きます。でも大切なことですのでお許しください。

まず、あなたは、なんのために音楽を楽しむのでしょう?

どうして楽器を演奏しているの?

僕の場合はこうです。↓

自分が曲が奏でられて、歌が歌えて、で、「楽しくてたまらない!」と

感じているところを、ほかの誰かにも見てもらえて、そして楽しんでも

らえて、喜んでもらえて、それを見て、自分もまた幸せな気分になれる

から。

です。

ほかの誰かに楽しんでもらうのに、アマチュアの場合(特に僕の場合) 、

正確さ、は二の次です。

もちろん、正確であることに越したことはないし、正確であればあるほ

どプロの演奏、理想、にも近づけるわけで、「すごい!」「上手い!」

と言われると思います。もちろん充実感もあります。

でも、僕は「上手い」と言われることにはあまり興味はないのです。

「下手だけどグッときた!」「なんか俺も楽器がやってみたくなっ

た!」「楽しそうにやってたからこっちも楽しくなってきた!」「あん

たができるなら、俺でもできそうだわ!」ということなら言われたいで

す。

「伝えたいもの」があるからです。

多分、読んでて赤面するくらい「クサイ」かもしれないのでお許しください。でも大切なことなんです。

上手いか下手かは自分が一番よく知っていますから!!!(^^)

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音楽の楽しさ、勢い、熱気、生き方、そんなもの。です。

「グッと来た!」というのは、正確だからグッと来るわけではありませ

ん。

グッと来るからグッと来るんです。

そこに理屈は無い。のです。

女性が「好き・嫌い」、を、理屈ぬきで瞬時に判断するのと同じなので

す。

勢いや、賭けているもの、誰のためだけにその夜に演奏するのか?そう

いった気迫というか、意気込みと言うか、リラックスした魂、というか、

解放感と言うか、爆発、というか、そういったことが見てくれている人

達に、たくさん、たくさん、伝わるようにすること。

そして、その人たちが楽器が演奏できる・できない、にかかわらず、興

奮してくれて、楽しんでくれて、喜んでくれて、みんながより音楽が好

きになってくれること。音楽による何らかの「楽しさ」が、より地域社

会に広まっていくこと。

一人でも多くの人達が、歌を始めたり、楽器を手にとってくれるように

なること。

そのことのほうが僕にとっては大事なのです。

なぜなら、音楽は、たった1音で分かりあえるから。です。

たった1フレーズでわかりあえます。

引っ込み思案な人間も、活発な人間も、貧乏人も金持ちも関係ありませ

ん。皆たった1音で分かりあえるから。

つながりあえるから、認め合えるから、です。

言葉の壁もありません。国境もありません。

どの国の人とも遊べます。

「ニンマリ」と、アイコンタクトを取りながら。

男女問わず、ジャンルにこだわらずに楽しめますし。

だから、正確さは僕には二の次。です。

「地域社会」だなんて堅苦しいかもしれませんが、結局、僕らはその中

でしか生きていけないですし、お世話になっているわけですから、その

恩返しをしたい部分があります。地域社会とは「人そのもの」、すなわ

ち、ご近所に住んでる皆さん全員、という意味です。

また、子供たちの手本にならないといけないです。

子供たちに、「生の音」を「自分で出す」ことの魅力や、本物の楽器の

僕の場合、正確さよりも、ライブでのスネアの抜け、であったり、キてるかどうか、や音量、腰、雰囲気、丸み尖り、癒し、元気、なめらかさ、流れ、空間広がり、届き、届かせステージの空気を客席のほうへ押していく…などのことのほうが大切です。いつまでたってもできないから。かといって正確さを頑張っても、伝わらないものは伝わりません。正確さも、もちろん重要ですが、ぼくにとっては、それらの中の単なる一要素にすぎません。

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音の迫力を知ってもらいたいです。 (学校の外で。 POPS やロックなどで。)

それで、幸せな暮らしができたり、楽しい日々が送れたり、うつのよう

なものが少しでも減ったり、助け合いが増えたり、自分の自信としたり、

ということをしてもらいたい。そう思ってます。

それ( = 楽しむこと)ができずに、求めずに、また、そういう気持ち・

考えが無いのに正確性だけを求めても、それは、すでに「音楽ではあり

ません」。僕はそう思います。僕の中では音楽ではなくなってしまいま

す。

また、多少正確じゃなくても、聴いている人たちに「グッときた」とか

「なんか楽しい!」「他のバンドとちょっと違うね!なんか、いい感

じ!」と感じてもらうことは、実際に可能です。

ある程度のレベルまで行けば。

首の力を抜いて、リラックスして、細胞を解放して、心臓の中心で感じ

て、腰で感じて、その動きをスコーンを指先に伝えて、ウラ拍を常に感

じる練習をして、アタマ拍をちゃんと感じていれば、そのうち誰でも大

抵は嫌でも正確になるし、ジャストになります。タイム感もある程度は

養われます。

でも正確性を追求しすぎるあまり、「表現」や「ノリ」のことをおろそ

かにしてしまったら、永遠に「音楽」を知らないまま、進んでしまうこ

とになってしまいます。

セクシーさも出せないし、楽しさも出せないし、はじける感じも出せな

いし、不良っぽさ、「ちょい悪」さ、ヒステリックさ、おおらかさ、安

心感、癒し、空間、間、空気感、透明感、なにも出せません。

そんなものが「音楽」、とくに、POPS やロックと呼べますでしょう

か?

僕は呼べないと思います。

「まず打点の正確さありき」、ではないと思います。そこから入ると、

「小ぢんまりした演奏、何がやりたいのか、何を伝えたいのかわからな

い演奏」しかできなくなる方向に向かいやすい気がします。

いったい何を音で表現したいのか?

少なくとも楽しそうに演奏できてなければ、他人に幸せを与える演奏が

できてなければ、自分自身が楽しめてなければ、見てもらう価値も、聞

いてもらう価値もありません。

プロになるならこんな考え方は「甘すぎる」と言われてしまうかもしれませんが、アマチュアの場合なら、そのほ う が 音 楽 が 「 生 きる」と思います。アマチュアの場合練習時間が短く、すべてをできるわけではないので、優先順位を決めなくてはなりません。ですから「正確性」は「やりながら」「徐々に」で良いと思います。それよりも、8分のウラで感じたり、ご自分なりの何らかの「表現の基礎やパターン」をつくりあげることのほうが大切だと思います。

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下手でもいい。録音して、「ここを録音したときが一番楽しかった」と

言える・・・、とか、ライブをやって「あそこがすごく楽しかった」と

いえる演奏をしているか?・・・とか、そちらのほうが大切です。

のびのびとした演奏をしたいし、聴きたい。

それは正確性を追求する「だけ」の練習では得られません。

まず正確さありき、では得られにくい、と思います。

何を伝えるのか?

常にそこを考えてみたいなあ、と思っています。

特に社会人バンドの場合、仕事などもあって「時間がない」ので、正確

性だけを追求する時間はもったいないと考えています。

くりかえしますが、首の力を抜いて、リラックスして、細胞を解放して、

心臓の中心でパルスやビートを感じて、腰で感じて、その動き・律動を

「体の中を海のように澄んだ空間にして、スコーンと指先や口、のど、

に伝えて」、ウラ拍を常に感じる練習をして、アタマ拍をちゃんと感じ

ていれば、そのうち大抵は嫌でも正確になるし、ジャストになります。

タイム感もある程度は養われます。

勝手に。

だから時間がもったいない。

いつかは、自然に身につくことにあえて貴重な時間をさくのはちょっと

もったいないかなあという気がするのです。

正確性よりも、「ノリを出す」「楽しさを表現する」「8分のウラで感

じる」ことのほうが重要だし、難しいので、より多くの時間を割くべき

だから、です。

あくまでもアマチュアの場合、ですけど(^^)

もちろん「正確じゃなきゃダメに決まってる」、という意見も根強いで

すが、「正確じゃなくても人を感動させる経験をある程度つんだ人」の

言うことなら聞いても良いと思います。

反面、決め付けや思い込み、「他人が言うからそうなんだ」「プロが言

うからそうなんだ」と思考停止して言っているだけの人、検証作業のよ

うなことを多少なりとも、自分でやってない人の言うことは、必要なこ

とだけ、参考になることだけ、ありがたくお聞きしておけば良いと思い

ます。

(参考にならないわけでは絶対にありませんので。)

優先順位を決めないといけません。プロになるなら、ジャストで演奏できてあたりまえなので、やらなければなりません。

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見分け方は簡単です。

この冊子と同じようなものを、同じテーマで、その人にも書いてもらえ

ば良いです。もしくは話してもらえばいいです。全部を「体系付けて」。

そこに全部、その人の答えが出てきます。

ある程度、「誰もが練習で実施できる形」の言葉で出てこないなら、残

念ですが、自分で考えてやってない、周囲に流されて、周囲の意見を鵜

呑みにしている可能性が高い、ということになろうかと思います。

その場合は、参考になるところだけ、ありがたくお聞きしておけば良い

と思います。

プロでも「ジャストを知る必要はもちろんあるけれど、厳密には、実際

の演奏で、常時ジャストじゃなくても良いよ。いちいちそんなこと考え

ちゃいないね。曲にもよるけど・・・。」と説明してくれるプレイヤー

は、例えば、ドラマーでも意外と居るのです。

しかも、海外の超トッププレイヤーがですので、その点もご参考に。

(繰返しますが参考にならないわけでは絶対にありませんので。)

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†4 「ジャスト」よりも難しくて大切、かつ、ためになる(?)練習方

ギター、ベース、ドラム、など、楽器奏者の場合、「ジャスト」でやる

ことよりも難しくて大切なことがあります。(ホント?笑。)

とりあえず3つ、ご紹介します。

(1) 「ワン・ツー・スリー・フォー」と延々と声に出しながら、演奏する。

考える以上に相当、難しいです。

特に、半拍半ずつでずれるようなポリリズムを演奏したり、5個ずつの音符で

ずれていくような変則的なもの、そういったものを演奏するときはかなり苦し

いです。リズムにつられて、そっちへ合わせて声を発してしまい、失敗します。

普通のロックの8ビートでも、フィルイン(おかず)を入れながら歌うとか、

細かいことをしながら歌うのは、なかなかできません。

カウントしながら演奏すると息を吐くことにもなり、リラックスもできて一石

三鳥くらいの効果があります。

これができるようになったら、相当のものです。

(2) 歌ものなら、歌を歌いながら、演奏する。コーラスでも可。

これもすごく難しい部分があります。

例えばドラムの場合、モザンビークのリズム(タン・タン・タタン・タ・ンタ

タン・タタンタ)を叩きながら、「リカードボサノバ」や「スウィングしなけ

りゃ意味がない」などのメロディーラインを歌う、などです。

こちらも、普通のロックの8ビートでも、フィルイン(おかず)を入れながら

歌うとか、なかなかできません。また、息を吐くことにもなり、リラックスも

できて前項同様、一石三鳥くらいの効果があります。

これができるようになったら、本当に、「相当のもの」です。

(3) 今弾いているフレーズを「歌いながら弾く」。

プロの人がソロのときによくやるやつです。素人にはなかなかできません。

すべて、曲に表情をつけるために、また、タイム感を養ったり、ジャス

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トで演奏するためにも、必要なことです。

きちんとやるのは、相当、難しいです。

がんばってやってみましょう!

はっきり言って僕はできません!

でもやると、格段に「良い演奏」になります。

「歌うような演奏」になったり。

多分、ジャストの練習だけでは得られないものがたくさん得られます。

ボーカルの方も、楽器をはじめられて、このようなことをすると、それ

が自分の歌にもプラスになります。

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§4 「リラックス」するために行うこと

†1 首の力を抜く。首に力を入れない。

首に力が入っていると手足が硬くなり、リラックスできません。

リラックスできてないと、腱鞘炎になったり、からだのパーツの重みな

どを利用できなくなるので、大きな音を出す時に(筋力で)無駄な力を

入れないといけなくなってしまいます。

悪いことづくめですから、是非、首の力を抜いて、リラックス状態を高

めてほしいと思います。

筋力はブレーキの役目をはたしてしまうため、小さな力で大きい音を出

す妨げになります。注意が必要です。

また、力任せのビートは流れません。正直、音楽になりにくいと思いま

す。

Web検索で、「アレクサンダーテクニーク」 という語句で検索し、そ

ちらも参照してみてください。

†2 「呼吸」= 息を吐き続ける。(音を出す時に少しずつ)

息を吐くと、リラックスできます。

ですので、プレイ中は筋肉をリラックスさせるために、息を吐く時間帯

を長くしたほうが良いと思います。

楽器の人はボーカルと同じところで息継ぎするのも方法のひとつかもし

れません。

普通に吐いた後も、大抵はさらにもっと吐けるはずですから、さらに吐

いてみたりして色々と試してみます。

そんな感じで自分でいろいろと考えて、試しながら、呼吸をしてみます。

どう吐いたらリラックスが高まるかをチェックしながら。吐きすぎが良

くなければちょうどいいのはどのへんかを考えるとか。

「筋肉」 じ ゃ な く て「筋力」です。楽器を支える以外の必要以上の無駄な「筋力」のことです。

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自分が「あやつり人形」になったかのうようにイメージしてください。

ブラーンと手足が全部糸で宙吊りになった感じ。糸に操られて手足が動いている感じ。特に筋肉と関節がブランブラン、ダラダラ、になっている感じ。

そのくらい力を抜くことが大切です。

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Chapter6 大事なのは、すべてのスタートは自分の出した「音」や

「声」

自分がどんな音や声を出しているのかを知る必要があります。

でも、なかなか自覚できません。

これは、プロの演奏や練習、他のアマチュアのライブを数多く聴くしかあり

ません。そして自分と比較するしかありません。

また、練習で必ず携帯音楽プレーヤーなどで自分の音を録音してみることで

す。メトロノームと一緒に録るのも効果的です。

そして、この冊子に書いたことは、その「音」や「声」をより良く変えるた

めの方法です。自分の出したい音を求めて試行錯誤を繰り返すための方法で

す。

あくまで「自分の音、雰囲気、かもし出すもの、を良くするため」のテクニ

ックであり、理論、なのです。

テクニックや理論のこと「だけ」に埋没してしまわないように気をつけまし

ょう。そこだけに目を奪われないように注意しましょう。

テクニックのためのテクニックにならないように。

「こういう形でやらなければならない」と1つのやり方だけに凝り固まりす

ぎないように。

「プロやレッスンプロの発言に悩まされないように。」

たまには自分のことも信じてみましょう。

自分の思うとおり、感じるとおりに、まずは、やってみましょう。

修正はいつでもできます。人の言うことを聞くのはいつでもできます。

間違っててもいいから、自分の感性を信じてみること。

すべての始まりは「自分の出した音やニュアンス」です。それで判断します 。

それを直す、直さない。です。

直すならどうやって直すか?

それをここに書いたようなことや、他の芸術、映画、小説、自分の仕事、家

族とのこと、いろんな事から学んで直していきます。

※「自分の出したい音」がまだ明確になっていない方は、あわてずにゆっくりと探してみ

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てください。

8分のウラのリズムの練習を延々と続けたり、色んな演奏を耳にするうちに、目に

するうちに

「ああ、自分もあんな音やフレーズ、フレーバー、ノリ、迫力や癒しを出してみた

い。」と「見えてくる」と思います。

それまで、友達とバンドやカラオケを楽しんでください。

楽しんでいれば、じきに、必ず、見つかります!(^^)

ゆっくり、マイペースでがんばって!

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第2章 ドラムでのリズムの取り方、筋肉の使い方につい

歌とドラムは多分ですが、少し似ているところがあると思いますので、そのことについ

て書きます。リズムのとり方や歌うときの参考にしてみてください。

ギターやベースでも、基本的な部分は同じです。例えばギターのストロークなど(多

分)。

Chapter1 ドラムでの力の入れ方

ドラムという楽器は、叩いている姿から、見た目が結構力を入れているよう

に見えますが、実は見た目ほどは力を入れていません。

では、何を使って叩いているのかというと・・・、

遠心力、

振り子の力、

体重や体の各パーツの重み、

などで叩いています。(という感じです。最近やっと僕もわかってきまし

た)

「手首を使って」とか、「腕をしならせて」とかいう動きは基本的には余り

意識しません。

「表現しようとしたらたまたまそう動いてた(そう見えてた)」だけです。

それよりも、体の中心から沸き起こってくる「力」を、遠心力に変えたり、

振り子の力で(柔道のように 1 つのちからを利用して 2倍にする)というよ

うなことをして、叩いています。

なので、手首が強い、とか、そういうことはあまり大きくは関係がありませ

ん。

実際に叩いているときは、手首については、力はかなり抜きますが、できる

だけ動かさない感じで叩きます。

むしろ、逆に手首の動きをおさえるような意識で叩いています。

手首がグニャグニャしていると、スティックの先に力が伝わりにくく、パワ

ーが出ません。腱鞘炎にもなりやすいですし。

Chapter2 どこの筋肉を使っているか?

ギターやベースにも、体の使い方や力や体のパーツの重みの利用の仕方などが応用ができると思います。巻末の参考文献などといっしょに勉強すると良いと思います。

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意識して使い、かつ、「気持ちがいい」のは、二の腕の後ろや、肩、肩甲骨

のへんの筋肉です。(腕の周辺の筋肉の場合)

この辺の筋肉を使ってドラムを叩きます。

肩甲骨のへんから始動して、そのパワーが、ひじ、二の腕に力が伝わり、あ

とは自然にというか、勝手に手のほうや指先へ伝わって、抜けていきます。

そのとき、腕の重みも利用します。

腕だけでたぶん、3~5 Kg くらいはあると思うのですが、それが 50cm 上

から落ちてきただけでも、結構な衝撃ですよね。

そういう・・・例えば遊園地でいうと「フリーフォール」のような「落ちる

力」「体のパーツの重み」なども利用します。

言葉ではうまく説明ができないのですみませんですが・・・。

また、腕や肩だけでなく、腰とその周辺の背中の筋肉も使います。

背骨を自由に動かして、肩甲骨での「始動」をさらに助けたり、また、胸の

重みなども、腕といっしょにスティックに伝えていきます。

こういう動作で叩いていくと、「腰の入ったドラム」になります。

こういう動作をしないで叩くと「手打ち」のドラムになります。

前者はリズムやテンポが狂いにくく、後者は狂いやすいと感じています。

ただ、サウンド的には、どちらも有効のような気がしています。

パンクなどをやるときは後者で力任せにガチガチになって演奏するほうがそ

れらしいですし、POPS や普通のロックなどは前者のほうがハマりやすい気

がします。

足のほうも、あまり筋肉(というよりも「筋力」)を使いませんが、ももの

付け根の筋肉は足を持ち上げるときに使います。

踏むときは「踏む」というより、腰を少しクンッと入れて胴体の重みを足先

に伝えていきます。足自体は、出音のイメージよりも、あまり力を入れてな

いですし、動かしもしません。

振り子の力で、シーソーのイメージで胴と腰を前後に動かし、その力と胴体

の重みでフットペダルを踏み(踏むというかなぜる、つつく、イメージ)、

バスドラムを鳴らします。

時には、肩など、上半身の動きも使ってバスドラムを鳴らします。

子供をブランコにのせて親が後ろから押してやるとき、子供が振り子で戻っ

てきた到達点の最高点で、戻り始めると同時にすっと押してやると、「少し

の力であっても」子供は前の方へ「ぶん」と飛んでいきます。

それと同じ原理をペダルを踏むときにも応用できるように練習します。

つまり、大きなベースドラム(バスドラム)の音を出すのに力はあまりいら

腰を入れない時もあります。

尾てい骨(坐骨?左右に2つあるやつ)を支点に使って、「前後に動くやじろべえ」のように振り子の力を利用してもよいです。もしくは、尾てい骨を前後にスライドというか、揺さぶるような感じでも OK です。

バスドラムのビーターはヒットしたと同時に打面から離して浮かす方法と、打面にくっつけたままの方法と2つあります。パワー自体は後者のほうがあるかと思いますが、音がにごることもあるので、必要に応じて使い分けます。つまり、両方できたほうが良いです。ただし、できれば、メインが前者で、どうしてもアクセントが欲しい時だけ後者、という使い方が良いと思います。前者でも慣れると相当、アタックが強い良い音がでるので。響きは前者のほうが断然に良いです。なお、バスドラムを踏む時はヒザは、あやつり人形のように糸で持ちあげられる感じで上げます。で、ストンと落とすというかつつく感じで踏みます。親指や他の指を立て気味にして「おいでおいで」できるように自由に動くようにし、つつきます。基本親指の母子球では踏みませんが、母子球で踏む練習もして使い分けます。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

ず、ビーターの動き(遠心力)を利用できるような足のフォーム(構え・イ

スの高さ、骨の構造を考えたフォームなど)と、押すタイミングで、「小さ

な力で大きな音」を出すわけです。

これができないと、「大きな音を出そう、出そう、」と、腿や膝から前が力

が入りまくってガチガチになってしまい、足での 32 分音符の 2 連打ができま

せん。

4 分や 8 分を打つのにも、下半身に力が入りすぎて、カクカクしたぎこちな

いリズムしか叩けなくなります。

(って僕、今でもそうなりますけど(^^))

Chapter3 学ぶときの姿勢、信用のできる情報かどうか?など。ドラム

の教則本について

市販されているドラムの教則本は、実はこれまでに書いてきたようなことを

書いてありません。なので、市販のドラムの教則本を買ってそれだけを読ん

で練習すると、下手糞な期間がけっこう長くなります。練習してもなかなか

上手くなりません。

しかもへんなクセや「考え方」がしみついてしまい、思考停止や狭い考え方

に陥ってしまい、方向転換・発想転換ができなくなる場合もあります。

理由は、それらの本が「手打ち」から無理な体勢で叩こうとするような指導

をしているからです。

僕自身、常識と思ってやっていた奏法が実はあまり効率の良くない奏法でし

た。

こういったことを教えてくれる本は少ないのですが、重要なことは、他人の

情報を鵜呑みにしないで、盲信しないで、自分でも色々と「考えながら」試

してみてほしい、ということです。

だから僕の言うことも、鵜呑みにはしないでください。

雑誌記事や書籍もです。

記者やインタビュアーが正しく理解していないこともあるからです。インタ

ビューを受けたプロも、演奏のプロであって、言葉を扱うプロではないです

し。

それに、からだの内部・内面のこと、筋肉や呼吸、その他諸々は、目に見え

にくいだけに、やはり試行錯誤が必要です。各個人、骨の形、各パーツの長

さ、稼働範囲、筋肉のつき方、いろいろと違うので、一概に「これが真実

だ!」というのはありません。それにプロはいろんな方法を知っています。

ただし、その半面、「説明してくれる人の数だけ、真実がある」という面も 、

★この冊子には、そのための基礎を・・・、自分で考えるための基礎を、書いたつもりです。

日本では、ドラムのストロークの基本として ・フルストローク、・ダウンストローク・タップストローク・アップストロークといった、4つのストロークを習います。でも世界的ドラマーの「オマー・ハキム」という人はインタビューで、「なんだいそれ?日本ではそんな教え方をしているのかい?そんなこといちいち考えてスティックなんか振らないよ!」と答えています。だからといって、この4つのストロークを練習しなくてもいいということではないのですが、あまり考えずに体の感じるままにプレイするのも大切で、両方できたほうがいい、ということですロールも、フルショットも、同じ始動点(腰や尾てい骨)、フォーム、から行えるようにもしたいということです。また、あまり指は使わないで、腰でゴーストノートを出したりというようなことも必要だということです。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

否定できません(というか、事実です)。

ですので、その意味では、いったん、すべてを受け入れてみてください。

間違いかどうかはあまり深く考えずに。

そして、試してみてください。(言ってることが矛盾しててすみません。)

でもきっと意外な発見があります。

教えてくれた人すらもまったく意図しない、予期しない、「うれしい発見」

もあります。「そんなの理論上、おかしい」ということでもやってみる。

それがきっかけで、「自分により合う新しい方法」が見つかることもありま

す。

なので、食わず嫌いにならないほうが良いと思います。

1つのことだけができるだけではいけません。(特にプロを目指す方は。)

話が逸れてすみません。

その「考えるための基礎」が、以下のようなことなのです。

・体の力を抜いて、どの筋肉を今時分が使っているのが具体的にわかるくら

いにしておく。

・8分音符を感じる。それを体の各パーツにて、回転、旋回、振り子、など

の運動に変換して色々と試す。強くしたいときはどことどこを回転や振り

子にさせるか?など。力を抜くと、思った以上に体や関節は動きます。

だから、8分や8分のウラなどでリズムを感じることが重要なのです。

体の力を抜いて、各部分の重みを感じて、ビートを自分で繰り出しながら歌

いながら、筋肉の動きや力の入れ具合などを確認します。

どんなときにどこの筋肉を使っているか?どういったメロディラインのとき

に、どこの筋肉や骨を動かすと、リズムや音程が安定したり、声にコシが出

るか?などを試しながら歌ってみます。

回転運動、旋回運動、8の字運動、遠心力、振り子の力、筋肉、骨、そういっ

たものを意識するということです。

特に決まりは無く、自由です。体と筋肉の力を抜いていれば。

また、体と筋肉の力を抜いていれば、力や体のパーツの重みが伝わりやすく

なるので、ぜひ一度「体の力を抜く」ということを意識してください。

体の力を抜くと、回転運動、旋回運動、8の字運動、遠心力、振り子運動、と

体のパーツの重さが利用できるようになります。

逆に体に力が入っていると、それらを利用できません。

筋肉が「ブレーキ」の働きをしてしまい、パーツの重みや瞬発力が、体の中

心から先端部分に向けてスコーンと伝わらなくなるからです。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

Chapter4 手首の力を抜くには抜いても、あまり動かさない理由

遠心力と腕の重みを利用して叩くためです。

例えば一般的な教え方は次のような感じです。「手首を利用しろ」なんて教

えます。

でもこれだと重みは手とスティックの重さしか利用できません。

遠心力もあまり利用できません。

こちらは少なくとも前腕の重みがプラスされます。

そして、スティックを動かす角度も少なくて済みます。にもかかわらず、肘

からスティックの先までの長さは長いわけで、つまり、遠心力も大きくなる

ので、少ない力で大きな音が出せることになります。

また、支点が肘になることで、より、体の中心に近いほうでリズムを取るこ

とができるようになります。よって、テンポの狂いなどが減ってきます。

また、指に力が最低限しか必要なくなるので、音の粒のブレ(バラツキ)な

どが格段に小さくなります。安定した良い音で叩くことができるようになり

ます。

肩甲骨から動かしていくと、更に二の腕の重み も 乗っかってきます。

だから手首はあまり動かしません。 というか、ムリに動かす必要がないので

す。どうしても動いちゃう分だけを「最低限だけ」動かす感じです。理屈的

※右腕は空手チョップのような感じで小刻みに肩や肩甲骨からかるーく振ります。

←★重要!★同じような理屈で、支点や始動点を、肩 →肩甲骨 →背骨 →腰 →尾てい骨、とさかのぼらせて、「どこから始動した時にどうなるか」や「どこを固定気味にして、どこを自由にするか?」を、自分でよくチェックしてみます「固定気味にする」のにはさほど力は要りません。

手首を意識的に使うのはこの後の段階です。また手首を使うにしても、大げさな使い方はしません。なお、最初から手首を使うと「腰の入らない“手打ち”がベース」になる可能性が高いので、それを前提でやらないと間違った方向(深み)にハマることがあります。注意が必要です。

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手首

スティック

前腕

二の腕

手首スティック

支点からスティックの先までの距離が長くなるため、前腕の重さなどを使える。動かす角度が少ない上に腕の重さと遠心力を利用できる。。

二の腕

支点

例えば支点をここに変えてみる。

前腕も動く

さらに手首で回転運動を少し利用すると、パワーが増す。コークスクリューっぽい?

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にはわかりますでしょうか?

同じような「考え方」で 8 分の均等なリズムを感じるときや、2拍 4拍を感

じる時などに応用してみてください。

つまり、最初は力をダラダラに抜いて、普段動かさないところ(関節と筋肉。

のどでも同じ。より体の中心側から。)を色々と動かしてみて、また、振り

子の力や遠心力、回転、旋回などを利用して色々と試して歌ってみる、 8 分を

感じてみる、ということです。

感じているのは背中やわき腹の筋肉の動きです。

手、腕の筋肉はあまり感じません。

そのため、よくスティックを落とします。

スティックを落とさないのは、ある面からすると、「力が入りすぎで下手」、

という見方もできます。

スティックをポロポロと落とすくらいの力を抜いた練習も必要です。

Chapter5 足が先か手が先か?足に合わせるのか手に合わせるのか?

どちらかというと、「足が先」です。足のフレーズに手のフレーズを乗せて

いきます。腰や肩のパルスの上に、手足の動きをのせていきます。

ドラムを習い始めのころは手の動きになんでも合わせがちになってしまいま

す。

もちろん最初はそれでいいので練習をしていきます。そして、徐々に、逆の

方向、つまり、「足のフレーズに手のフレーズを乗せて」いく練習もします。

演奏中は、

右足→左足→左手→右手とか、

右足→左手→左足→右手といった順序でフレーズを乗せていき、

そのように体で感じられるように仕向けていきます。(ドラムの場合は。)

最終的には「腰や肩のパルスの上に、手足の動きをのせて」 いくように練習

していきます。

そうなれば、「ジャスト」な演奏が、「さらに表情もつけられる余裕を持ち

ながら」できるようになります。

逆にいうと、「手打ち」だけの、「腰や肩や胸が入っていない演奏」しかで

きないうちは、「ジャスト」にしても、それに「いっぱいいっぱい」になっ

てしまって、それ以上の表情がつけられません。

それでは(歌や演奏に表情がつけられないのでは、)いくらジャストになっ

ても意味がありません。

なので、ドラムの場合、メトロノームはしばらくは、「速さが狂わないよう

スティックをスネアの前でタップストロークのレディポジションで構えて、そのまま左右に胴体を回して揺さぶります。小さい音ながら、ショットができると思いますが、そのように体の中心を使って叩くショットがかなり重要です。わきの下、背中、脇腹の贅肉がブルブルと振るえるので、僕は「贅肉ショット」と呼んでいますが、手先だけでやるショットよりも、かなり安定しますし、音量も出ます。16分音符で叩けるように練習すると、そのうち力が抜けてきて、かなり速いテンポでもできるようになります。スネアの高速連打で音量がほしいときに使えます。贅肉や胴体の重さか何かが、からだの中心からスティックに伝わっているので腕にはまったく力は入れません、ダラダラです。この感じを覚えておいて、「中心から音を出す」ということをイメージしてほしいと思います。そのうち、小さな弱いショットも、これで叩けるようになります。そうすると、8分のノリを乗せやすくなったり、色々と考えが広がります。

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にするため=タイム感をやしなうためだけのガイド」として利用するほうが

よいと思います。

「8分のウラ」や「16分のウラ」のリズムが自然に取れるようになれば、

「自然にジャストもわかる=メトロノームの音を意識的に消せる」、ように

なるので、(もちろんジャストな感覚を習得することは大切ですが)、でも、

初心者のうちからジャストに必要以上にこだわる必要はないと思います。

特に「バンド」ではそうです。

なお、「腰や肩のパルスの上に、手足の動きをのせて」いくように練習する

のはドラムだけでなく、他の楽器も同じです。

Chapter6 大きな誤解:「ムチのような動き」というものについて

「ムチのような動き」、とは、ドラムの教則本、ドラム指導のなかで、もっ

とも誤解されている(であろう)言葉、言い回し、の一つです。

「腕をムチのように使って叩きます。」

この言葉に惑わされてダメなドラムになっていくことが少なくありません。

プロの人でもこのような「腕をムチのように使って叩きます。」という言い

回しをします。でも、それをそっくり、「見た目」からイメージして入って

しまうと方向を誤ります。

「ムチのような動き」、ということから、多くの初心者は、腕を滑らかに動

かすイメージを持ちます。でも、それだと、「腕だけ」をぷらぷらとクネら

すだけの「“手打ち”のテンポが狂いやすい」動き(ショット)になりやすいで

す。

つまり、体幹の動き、からだの中心で感じているパルスが乗っかってこない、

腰も入らない、そういうショットです。

ムチのようといっても、「始動は」腰や肩、背中、なのです。

ムチのようにやってるのに上手くならない、という人は、肩の関節からより

前だけで、腕だけで打ってるので、うまくなりません。(下図左の3関節)

メトロノームの音も、消しずらいです。

人間の体には肩と首の間に鎖骨やら肩甲骨などがあります。

腰にかけてもたくさんあります。背骨は関節のかたまりですし。

筋肉だってあります。

それをまったく利用しない腕だけの「ムチのような…」は、あまり良い結果

を生みません。

それに対して、腰から始動して、それらも使って体の中心のパルスに乗せて

『 音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと 』より、引用。↓下図↓

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腕を振ると、少しの力で叩けます。

少しの力で叩けるということは、表現をつける余裕もある、ということです。

そして多くの場合、意識せずとも、メトロノームの音もだいたいは消えてま

す。

人間の体は↓こうじゃなくて・・・・ ↓こうです。

可動な箇所はたくさんあります。「ムチのように」と聞くと、多くの人が、

左の図を連想します。

そして、左図の赤丸の3箇所にしか関節と筋肉が無いと「思い込み」ます。

無意識に。そしてその中だけでムチの動きをとろうとしてしまいます。

本当は右の図のようになってます(かなり省略してあります。すみませ

ん!)

なので、始動を腰や(椅子の上の)尾てい骨(?坐骨?)などにします。

腕だけでなく、体全体で、例えば、背骨の曲げ伸ばしなども少し利用して、

「ムチのように」ということをやってみます。(ムラサキの線)

でも、実際に尾てい骨や腰で動かす距離(長さ)はほんのちょっとですけど。

中心でちょこっと動かしても、末端ではそれが広がって大きな動き幅になる

ので、見た目にはあまり分からない程度、動かしてます。

体の中心側では「ふりかぶる」「反動をつける」動作には見えず、「ただ少

し揺れてるだけ」に見えることが多いです。

ちなみに右の図のやり方で出した音と同じ音量の音を、左の図のやり方で出

そうとするとどうなると思いますか?

体のパーツの重みも振り子の力の大きさも、断然右の図のほうが大きいです。

なので、それを左の図の方法で補おうとすると、つまり、大きな音量を出そ

で も そ の 「小さ な揺れ」が振り子の力を利用した、ある意味「振りかぶり」のようなものなのです。

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始動点

始動点

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

うとすると「力むしかなくなる」ということになります。

力めば、ジャストになりずらいし、なっても、余裕もないので、表現のほう

まで頭が回りません。あまり良いことはないです。

ゴルフで言うと、「ヘッドスピードが出ない」状況になります。

左は長さの短いムチ。短いバット。

右は長さの長いムチ。長いバット。

そういうことです。

感じるのは腰、脇、背なか、肩、肩甲骨周辺、肺周辺、の筋肉。

腕はさほど力を感じません。指先も、手首も。

早いテンポで8ビートを刻む時は、右手の回転運動も少し使います。

ドアノブをまわす動き。パチンコの台でレバーを回す感じ。ドライバーを回

す感じ。

そういう叩き方ができれば腱鞘炎にはなりません。

Chapter7 正解(?):「ムチのように」ではなく、「ピッチャーやゴ

ルフのように」という動き

「ムチのように」、というよりは、「野球のピッチャーのように」、とか、

「クロールの水かきのように」という表現のほうが妥当だと思います。

セットポジションからのピッチャーの動き。

足をあげて腰を使い、上半身全体と腰の移動で多分投げてるんだと思うんで

すけど、また、足で踏み込んだあと、腰からの動きを腕の振り抜きに伝えて、

使ってるんだと思うんですけど、その動きのエッセンスを、ドラムのショッ

トにも応用します。前述したブランコの動き、も同じように応用してみます。

波の動き、満ち引きの動きも。

ゴルフをやったことがある方は、ゴルフの動きも似たところがあると思いま

す。ゴルフは腕だけプラプラ振ってもボールは飛びません。体幹を板バネの

ように、ねじるようにしてその反発と腕の何か(?よく知りませんが?)で

スウィングしますよね?

ドラムも力の伝え方は同じような感じです。始動は(波の動き、ブランコの

動きで)大きな音も小さな音も、「体幹、からだの中心」から。です。(^

^)

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またゴルフは腕だけで力を入れれば方向も定まりません。テンポが取れない

のも似たような理屈です。ゴルフではアドレスや首の位置、視線、肩の位置、

などで方向性をロックしてないとまっすぐに飛ばないのと同じように、ドラ

ムでは体幹から始動しないと、テンポをロックして、ジャストで叩けないと

思うのです。

サッカーでボールを蹴る時も似ているかもしれません。

左足でグッと踏み込んで、その反動でボールを蹴り、右足を振り抜く。

両腕や上半身、軸足で、方向などを決める。

そういう振り子の力を、ドラムの「椅子」「尾てい骨など」を支点にして利

用します。そして腰から始動してショットします。

僕の場合、調子がいいと、ドラムの上で、スキー板に乗って雪の上を滑って

いる感覚になります。

フットペダルがスキーの板みたいな感じ・・・、に感じます。

そのくらい、力を抜いて、ふわっとやれてると、空間もすごく感じますし、

他の楽器とあわせやすく、本当に気持ちがよくなってきます。

ものすごい爽快感です。

そして、なぜか、音量がそれほど大きくなくても「音が通る」のです。

ドラムのアタック音が他の楽器(ホーンセクションなど)にかき消されない。

そんな感じなのです。

そんな感覚をぜひ、体感してみてほしいと思います。

「ムチのように」、というのは、あくまでも「見た目」の「結果」です。

体を内部的に合理的に動かした時に、動きとして、結果として、「たまたまそ

う見えるだけ」であって、決して、「腕をムチのような動きにしなさい」と

言う意味ではありません。

「ムチのような動きにすること」が目的・目標ではありません。

「体の中心から、体のパーツの重みや振り子の力、波動などを利用して力を

伝えていくこと」が目的・目標です。その結果「見え方としては、ムチのよ

うな動き、コブラのような動きになるかもね。」と言っているにすぎません。

「あくまでも腕の動きの“見た目”だけのことで言えばそうだよ。でも実際のシ

ョットには腰や下半身、肩甲骨や背中の動きも必要だよ」という言葉は隠さ

れている・・・、そう考えてください。

それをトッププロでも、正確に細かく言うのが面倒なので、「ムチみたいな

ちなみに内部的な動きの理屈は同じでも、出てくる動きには違いがあることあがありますプロでも間違った認識でいたり、熟練度の差だったり、ショーアップのための動きが加えられていたり、色々です。多少違うので、その辺は差し引いて見て(確認して)みないといけません。

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動きだよ」と言っているにすぎません。

もしくは他に妥当な表現がみつからないだけか。

「プロの言うことやインタビュー記事があてにならない場合があるので注意

が必要。」、というのは、このようなことです。プロは演奏のプロであって、

解説のプロではなく、インタビュアーも、本物の経験がないと、プロの言葉

を正確につかめないのです。

だから、「鵜呑み」はダメ、で、自分の試行錯誤と、最終的には「音」と

「楽しさ」「体のラクさ」「浮遊感」で決定しなければなりません。

自分の中に「体のラクさ」「浮遊感」がなかったら、もしくは、増えていか

なかったら、まずは「失敗」だと思えば、だいたい間違ってないと思います。

Chapter8 「スナップを効かす」って何?その他によく言われること。

§1 ●手首の「スナップを効かす」って?

「ムチのように」の次によく言われるのが「手首のスナップを利かす」とか、

「ヒットの瞬間に握りこむ」などです。両方とも僕はほとんど意識したことありません。

まず「手首のスナップを利かす」は、ほとんど意識したことありません。

だから僕にはその意味というか、必要性がわかりません。

今現在はそういうことをしなくても、体重や腕の重みの乗せ方や腰(重心)の移動などでほと

んど十分な音量は得られているのでそういうことをする必要が無いのかもしれません。また、

昔からそういうことをしたことがありません。

何回と無くやってみたことはあるのですが、疲れちゃうし、強く叩こうとしすぎてしまい、力

が入りすぎちゃって、テンポが狂いやすいと感じたからです。指の皮がむけちゃったりして

痛いし。

競馬でいうと「入れ込む」?とかいう感じに近いかも?

あと理解を間違えると、腱鞘炎にもなりやすいよなあ、と感じたから。

それもあります。

でも、(独学だから)僕のやり方が間違っていて、それで、うまくできなかっただけかもしれ

ません。

「手首のスナップを利かす」ということが、音量やアタックのこと以外にも何か役に立つのか

もしれません。

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なので、スナップを利かすということが何がどう良くなるのか、実際に「手首のスナップを利

かせて」と言った人によく質問すると良いと思います。

また、どのように動かすことが「手首のスナップを利かせる」ということなのか、もちゃん

と質問して、明らかにしておいてください。

そのとき、もし、「手首のスナップを利かす」という意味が、

「音量を大きくしたりアタックを強くというか、通るようにする為」とか、

「手首をおいでおいでするように"意識的に"くの字に曲げたり伸ばしたりする」、

という意味でしたら、手首のスナップのことよりも先に、今この章でご説明している、「脱力

する」とか、「腰でどう打つか」「腰や尾低骨から始動してどう打つか」を「8ビートに載せ

て、ちいさな振りかぶりからどう揺れるか、打つか、」などを先にマスターしてください。

その後で「手首のスナップを利かす」という行為を覚えた方が、恐らくプラスになると思いま

す。

理由は、「手首のスナップを利かす」その利かせ方が、「少しの力で大きな効果を得られるよ

うになる」からです。

そう思います。

また、「手首のスナップを利かす」ことで、音質を変えられる、ということも想定できます。

軽くて、でも、粒がはっきりした音が出る、とか・・・。

わかんないですけど・・・。

いずれにしましても、

「すべての体の動き」は「自分が出したい音のため」や

「自分が体内で感じている快感を観客に伝えるため」です。

そのためには、すべてのことが役に立ちます。

いろんなジャンルがありますし、いろんな曲調がありますから、

偏見を持たずに試すのも大切です。

(と、自分に、僕自身に言い聞かせてます!笑

 偉そうなこといってますけど、自分自身、

 全然できてません。でも、理想の到達点です。)

「いつも同じ叩き方」、では、「表現」ができないこともあります。

先入観をすてて、

「この曲のこの部分では手首を利かせたほうが自分の欲しい音になる」、

そう感じたなら、「手首のスナップを利かす」ということを

採用すべきだと思います。

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どれも、(多分)間違った方法ではありません。

自分が「欲しい」と思う「音」を得るために、色んな方法を知っておいたほうが良いと思いま

す。

僕も、「スナップを効かす」ということに偏見を持っていたので

偏見を捨てて、これから少し試してみたいと思います。

§2 ●「ヒットの瞬間に握りこむ」とは?

これも、音を大きくしたり、強くしたり、ということだと思いますが、僕はほとんど意識して

いません。

むしろ、「ヒットの瞬間はできるだけ握りこまずに」ということを今は実践しています。

空間を空けて親指を押し付ける感じといいますか・・・その他の方法も色々と試しています。

多少握りこんでもいると思いますが、「意識してまで」はやっていません。

やむなく握りこんでしまっているというか、最小限の握りこみは無意識にしているかもしれ

ません。でも、どちらかというとしたくないです。

理由は、握りこむとマメができたり、皮がむけたりして痛いからです。(^^)

ドラムの場合、マメができたり、皮がむける、というのは余計なところに力が入りすぎ、とい

うことを意味しています。

違う場合もあるかもしれませんが、ほぼ9割以上はそうだと思います。

また、音が大きくはなりますが、にごったり、テンポが狂ったり、

「流れなくなったり」する気がしています。

(逆にそういう雰囲気を要求される曲もあると思いますので

 その場合はそれでよいと思います)

おまけに「疲れる」。「常時手首のスナップを効かす」、というのも疲れました。

長時間のプレイが苦しくなるし、長期間の連続プレイもきっと苦しくなるのだと思います。

(やったことないけど)

なので、握りこむことは、僕は通常は、しません。

ただ、「音的に」、「少し激しくしたい」、という場合は、スコーしだけ、意識的に握りこむ

こともあるかも、です。

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そういうときは例外的に、「意識して」握りこむことがあります。

でも「ほんの少し」、ですけど。

常時、激しくしたい、という場合は、体幹の使い方や、腕の振りの大きさなどを変えます。あ

と、グローブをつけるとか、グリップに何か巻くとか、また、スティック自体を太いものに変

えたり、重心が前目のものに変えたり、ということをします。

そのほうが、手首を使わないのでテンポ・その他が狂いにくいしパンチのある音になりやす

いからです。

もし「握りこむことが必要」だとしても、僕はそれらを試した後にやります。

だって、手が痛くなっちゃうから(^^)

痛みに耐えてやるのは、言い方が悪くて申し訳ないですが、ある意味、「アホ」です。だって、

そんな痛みに耐えてやるような音楽は「楽しくもなんともない」からです。

ちっとも楽しくない。

楽しくないなら、もうそれは音楽じゃない。

自分の中に「浮遊感」や「ラクさ」、「あんまさんにかかってるような気持ちよさ」のない演

奏は音楽ではないのです。

はじめから痛くならないようにやらないとダメです。

はじめから痛くならないようにやるには、物理的にどう体を使うとよいか?

を自分で考えないとダメです。

もちろん、楽器を習い始めのまったくの最初からは、そんなことはわかりませんので、例えば

初心者の方は、どうしたらよいかを、個々に、みなさんご自身の先生に聞いてみてください。

(^^)

Chapter9 ●ドラム演奏の肉体的な部分にあるのは何か?

「最初にフォームありき」ではありません。グリップありきでもないと思います。

あるのは次のようなことだけだと思います。

・体のパーツの重み

・それらを動かすスピード

・スピードアップする(等の)ための「脱力」

(つまり、破壊力をアップするための「脱力」)

・振り子、ブランコの動き、揺れ、

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

・潮の満ちひきの動き、

・遠心力、作用反作用などの力学(?)

・回転

・揺れの繰り返しによる増幅

・体幹からの始動

・重心移動、体重移動、

・「スナップ」よりも、指や手首の多種多様な使い方

・上記項目の場面場面(曲調や曲中の場面等々)での

様々な組み合わせ

僕は フォームやグリップというのは(多分ですけど)、これらのことがらの「集大成の1つ

1つ」として、「伝統的に」という意味あいで、「説明しやすいように」という意味合いで、

「とりあえず形作られたものにすぎない」、と思っています。

だって、実際に試すと「サル握り」でも結構いい音が出るんですよ?

みなさんも、試してみてください。

人差し指と中指の間にスティックを挟んで叩いても結構いい音が出ます。

じゃあ、「このグリップじゃないといけない」とか「これが基本」とか、いったい誰が決めた

んでしょうか?誰かが勝手に決めたことですよね?

誰かが勝手に決めたことを積極的に鵜呑みにしなくてもいいのです。

もちろん「基礎」として重視することは大切です。

が、時には疑問をもってみる。

「なぜその形になったのか?」とか。

「本当に自分にはこれがあっているのか?」とか。

「この曲に、この握り方は合っているのか?」とか。

「これよりも、もっと、良い音を出す方法があるのでは?」とか。

それが「基礎を見直すことにつながって」、そして「飛躍的に」「伸びる」ことにもつながり

ます。

ようは、固定観念での「グリップ」じゃなくても、「いい音は出る」のです。

だから、頭でっかちにならないように気をつけてくだい。

まずは自分で「音」を出して、試してみてください。

例えば、大きな音を出すには、握りこむより、こぶしと前腕、二の腕の重みを利用し、脱力し

握り方を変えるだけでも音の感じは変わります。例えばガッド先生の握りでタワーオブパワーの曲を演奏してもそれらしくなりませんハネなくなるから。

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て、とにかく、スティックのヘッドスピードを速くすることです。

スティックのヘッドスピードを速くするには、スティックの動きを妨げてはいけないので、

「脱力」する必要があります。また、こぶしと前腕、二の腕の重みを、スティックに伝えるた

めにも「脱力」する必要があります。体幹や腰の重みをスティックに載せるためにも、「脱

力」する必要があります。

脱力していれば、腰や肩、背などの動きで小さくふりかぶる動作や、親指でつつく動作、ステ

ィックの振り子の動き、などによって、スティックのヘッドスピードを上げることができま

す。

同じ重さの物体を動かして破壊力をアップするには?どうすればいい?

自動車の衝突実験のビデオ、参考ににしてください。同じ重量の車でも、突っ込む速度が大き

いほうが、ボディなどのひしゃげ、破壊、が大きいですよね。

あれと同じ理屈を、指などをそえる感じでスティックを握って、ヒヨコをつぶさないように

握る感じでスティックを握って、やるわけです。

スティックがすっぽ抜けないようにするだけの力で一部分固定する感じで、

ヒットの瞬間に握りこまないようにします。

ヒヨコをつぶさないように握る、というのはゴルフのグリップでよく言われます。僕はゴル

フはしないですが、以前、少し教えてもらったときにそう教わりました。

ドラムも似ています。

ヒヨコをつぶさないように握る感じで、スティックを握れば、手首も指も使わずにパワーを出

さないといけなくなるので、必然的に、こぶし、前腕、二の腕、肩甲骨、背骨、腰、など、体

のパーツの重みを利用しないといけなくなりますし、体重移動、重心移動、による勢いも利用

しないといけなくなります。

そういう感覚を覚えてください。

もし手首も、指も、何も使わないとしたら?使ってはいけないとしたら?腰や腕でどうストロ

ークする?

そしてそのままで強弱をつけ、そしてロールもパワーヒットも、同じフォームから始動するに

は?指を使わないでロールするには?

ケン玉のボールを叩きつける感じで破壊力を増すには?

同じ大きさのケン玉の球を使うなら、とりあえずは、スピードとねじり?コークスクリュー?

(回転?)の動きしかありません。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

腕をケン玉のひもと同じ状態にします。腕をケン玉のひもに見たてます。

あれ、紐のまわりに筋肉なんてありますか?何もないですよね?

でも破壊力はすごいですよね?人間の頭をカチ割るほどの破壊力、ありますよね?

(ヌンチャクとかも)

そんなことからも、パワーを出すには、「筋力じゃない」とわかりませんか?

そんなことからも、スティックを振るには「筋力じゃない」とわかりませんか?

自分のコブシをケン玉の球と見立てたら?

体鍛えた方がデカい音がでるのかもしれませんが、でも、鍛えなくてもちゃんとそれなりに

出ます。というか、充分すぎるほど出るはずです。

コブシにスティックを縛り付けて、腕を脱力して振ってみるイメージ。

でんでん太鼓をくるくる回すと、糸と球が太鼓をトントンとたたく動き。

体幹は軸となる棒の部分です。

あのイメージ。

そして「ムチのような動き」と考えるより、もっと、ストレートに、曲解せず、物理的に考え

てみてください。(科学的という言葉は使いません。科学の正しさを誰も証明したことないか

ら。)

そういうことを、自分で考えてみてください。自分なりに考えてみてください。

そしてスナップをきかす、握りこむ、という感覚と同時に、そちらの感覚も磨いてください。

両方をうまく、曲によって、自然に使い分けられるようになれば、かなり、上手になると思い

ます。感情も込めやすくなると思います。

「モーラー、モーラー」なんていわなくても、というか、言う前に、「曲解せず 単純に物理

的に考えて実践するだけ」で、色んなことが分かると思うのです。

ムチの動きじゃありません。ムチの動きじゃありません。カメレオンの舌のような動き。

巻き笛のような動き。

下からぞぞぞっと行くような感じ。

多分、「ムチ」を動かす時の「からだ」の動き。ムチそのものの動きじゃない。

「スナップをきかす、握りこむ」、という感覚はあまり強調しないほうがよいとは思いますが…。自然にそうなっちゃう分だけにとどめておきます。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

その上で、モーラーや、フレディグルーバーシステム、なども勉強するようにすれば、多分で

すけど、理解しやすくなるのではないでしょうか?

僕はモーラーや、フレディグルーバーシステムなんてまったく理解できてないけど(^^)笑。

Chapter10 ●テクニックばかりの「踊れないドラマー」にならないよ

うにご注意を!!(ルーディメントなどについて)

何度もひきあいに出してすみませんが、世界的ドラマーのオマー・ハキムさんは、

「ドラマーが踊れないなんて! 踊れないドラマー?そんなのありえないよ!

 そんなのドラマーじゃないよねえ?!」

みたいなことを何かのインタビューで答えてます。20 年以上前のお言葉です。

はっきり言いまして、僕にとっては非常に耳の痛いお言葉です。

僕はダンスができません。(20 年もたってるのに!)だからドラマーとしては超3流です。

確かに、いろんなグルーヴを表現するには、いろんな踊りができないと、そのニュアンスを

お客さんに伝えることはできない気がします。

だから少しでもそれができるようにと、今回、この冊子で

「8ビートで動く、8ビートに載せて動く、軽く踊る」

「イスの上で少し小踊りするように叩く」ということを

みなさんにご紹介しています。

テクニックを磨くのもいいのですが、踊りながらそれらがやれなければ、例えば、腰でセク

シーさを出しながら、また、背中で楽しさを表現しながら、ダブルストロークやパラディドル

やロールなどのルーディメントができなかったら「意味ない」と思ってください。(「音楽と

して」は。)

逆に、ルーディメントなどをやる以上はそこまでやってください。

飛躍しすぎな考え方かもしれませんがそれができないなら、ルーディメントなんてできなく

てもいいのでシングルストロークを磨きに磨くほうがよっぽどかマシです。

シングルストロークでも小さな音のロールができないわけではないですし、

表情がつけられないわけでもないですから。

僕自身への戒めも含めて。シングルス ト ロ ーク→1 つ打ち の こ と でRLRLRL… と い う ことです。ダブルストローク→片手で 2度打つ奏法ですRRLL、RRLL…といった感じです。パラディドルは 1 つ打ち と 2 つ打ち の混合RLRR、LRLL…といった感じです。ルーディメント→上記のような既定のテクニックをたくさん集めたテクニック集です。奥が深すぎて僕には全部できません。(^^)

シングルストロークを踊りながらやる感じで磨きに磨くほうがルーディメントの上達も早いですし。シングルストロークがダメな人は結局、ルーディメントの上達も遅いです。かといってルーディメントにチャレンジしないもの良くは無いです。「バラ ン ス よ く食べる 」 、 の が い い で す(笑)

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シングルストロークだけでも相当なことができます。

パワーヒットからロールのような小さな音に一瞬で、シングルストロークにて「腰で打つモー

ション」そのままに切り替えることも可能です。

(あまり速いテンポじゃなければ。BPM 110~115くらいとか。)

人間には、TOTO の「ロザーナ」や、タワーオブパワーの「オークランドストローク」などの

ようなゴーストノートの入れ方ができるので、それはできることなのです。

ルーディメントなどは、機械的な動きになりやすいですから、できるだけ腰や肩や脇、わき腹

などをくねらしたり、自分に酔ってるような動きでもルーディメントができるようにしてみ

てください。もちろん、機械的な味も出せたほうがいいので両方とも。

僕はまだシングルストロークの練習中なのでルーディメントはまだまだ

10年早い、くらいの位置にしか居ませんけど・・・。

ロールとパラディドルを極めるだけでもとても難しいです・・・。

また、アマチュアの場合は、「時間が限られている」ので、フュージョンの難しい曲や 、

JAZZ など、よっぽど難しいジャンル・曲をやらないならロールやパラディドルなどをするよ

りも、手足のコンビネーションを重点的にやったほうが良いです。もし、ルーディメントをや

るのでも、ラフ、フラム、ロールとシングルパラディドルやダブルパラディドルだけでまず

は OK です。

それだけで、ほんとに相当なことができます。

また、「足」とのコンビネーションの練習も入れないとドラムセットの場合、意味がないです。

ルーディメント(手の練習)ばかりやってても、手足のコンビネーションがちゃんとできない

とドラムセットでの演奏にはあまり役には立ちません。

とくに「時間が無い」「社会人」や「子供さん」の場合は、ルーディメントの練習を「深く、

深く」するより、「手足のコンビネーションの練習」や「上半身はだんだん音を小さくし、下

半身はだんだん音を大きくする」、といったようなことや、「直線を表現するにはどうする

か?  曲線を表現するにはどう体を動かすか? どういう音を出したらいいか?シングルス

トロークで。」そういうことを考えるほうが、上達が早くなります。

ルーディメントを深くやることは「プロを目指す人がやるもの」「 Jazz をやりたい人がやる

もの」と考えてもよいと思います。

ルーディメントはとても大切で得るものがとても多いと思いますけど、社会人アマ、単に軽く

楽器を楽しみたい人、POPS やロックを楽しみたい人、が「深く」やる必要性はそれほどあり

ません。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

くりかえしますが、アマなら、ルーディメントをやるにしても、ラフ、フラム、ロールとシ

ングルパラディドルやダブルパラディドルだけでまずは OK です。

それだけで、本当に相当なことができます!!!!

話が少し逸れましたが、初心者の方は、ルーディメントをやる前に、椅子の上で少し踊れるよ

うな感覚を身につけてください。時間をかければ、それほど難しいことではないと思います。

慣れの問題ですから。

もちろんすぐにイスの上で踊れなくてもいいので、8分や、8分のウラを感じながら叩けるよ

うになることを、当面の目標としてください。

1&2&3&4&・・・とカウントしながら8分のタイミングで体を縦揺れ、横揺れさせるの

は、恐らくダンスの基本でもあると思いますのでまずはそこからで充分だと思います。

4ビートのストレートなロックやパンクなどは4分のタイミングで踊って(揺れて)みてく

ださい。

Chapter11 ●踊ることを始めるときの最大の敵

踊るというのは結構恥ずかしいものです。踊ることをしたことが無い人ならなおさらです。

だから、「恥ずかしさ」が踊ることを始めるときの最大の敵だと思っています。

でも・・・、

男性なら自分がキムタクか何かになったと思って、見た目がどんだけ気持ち悪くても「自分に

酔う」。女性なら、自分が幸田クミちゃんや少女時代とかになったと思って。(^^)

それが大切だと思います。

「自分に酔えない人」が、他人を感動させることは「できません」。

「自分に酔えない人」が、他人に「楽しい」「楽しそう!」と思わせることは「できません」。

それを忘れたルーディメント練習、テクニック磨き、まったく「意味がありません」。「音楽

として」は。

ダイエットやリハビリ、ボケ防止、等々としては意味があると思いますけど。

それを忘れないようにして欲しいと思います。

Chapter12 ●音で「遊ぶ」。声で遊ぶ!歌で遊ぶ!それがとっても大

切!

最近電子ドラムを購入しました。 ローランド社のいちばんいいやつです。

自分に酔えない人は音にも酔えないから。男女も何も表現できないルーディメン ト は「単なる曲芸」の息を脱しきれないと思います 。 と い う か 、逆に「曲芸」様に失礼かもしれません。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

http://www.roland.co.jp/products/jp/TD-20KX/

自分のバンドの練習で使えるのはもちろん、近所の子供たちにこれで 「遊んで」もらいたい

なあ、と思っています。

歌やドラムで遊んで、音楽で遊んで、楽しい人生にしてもらいたいです。

電子ドラムでは、色んな遊び方ができます。

録音にマイクがいらず、ケーブル一本で録音できるので、パソコンにつないで多重録音が気軽

にできます。 好きなミュージシャンの CD をオーバーダブさせれば、簡単にライブ競演もで

きます。

また、ミキサーにつなげば、どこでもバンドの練習が「静かに」できます。

みんなで叩いたりしても遊べます。

サンバっぽい音にして遊んだり。

色々と遊べます。

音楽はまず「音」で「遊ぶ」ことが原点かと思います。

「遊ぶ」ことで、素敵な時間を過ごせます。

「音」で「遊ぶ」・・・。 「遊ぶ」んです。

その時間にこそ、その瞬間にこそ、「光」や「輝き」「風」「香り」が降りてくると思ってい

ます。

どんな楽器でも、「こんなことできるんだ!」、「こんな楽器があったんだ!知らなかっ

た!」 とドキドキ、ワクワク、してほしいです。

「リズムって楽しい」

「メロディや歌って楽しい」

そう感じてくれれば最高です!

そして、見るからに外見的に”光オーラ”が出ていることが良いわけじゃありません。

「自分が体内で、光や、輝きや、風、香り、を感じている、まさに感じている」

「突き抜けて、吹き抜けている瞬間を感じている」

「風に乗っている。波に乗っている。」

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「バイクで走る。疾走感。自転車でもいい。 スキーでもスノボでもサーフィンでもいい。」

とにかくそう感じてもらうこと。

それのほうが良いです。

それが大切だと思います。

みてくれではなく、自分が自分の中でそう感じられれば、それでよいのです。

見てくれは普段と変わらなくてもいい。

まずは。

自分の中に何かが吹き抜ければそれで良いのです。

このとき、ある意味「他人は関係ない」です。

そしてよりそれらが感じられるようになり、 次第に、すこしずつ深く、リズムやメロディを

追えるようになり、 体で表現できるように少しずつなってこれば、こんどは 他人との音の

「からみ」が恋や愛のようにも感じられてくると思います。 (異性同士の場合なら、ですけ

ど(^^))

音で「わあ!」とか、「素敵!」とか、「ときめく」ことができます。

同性同士なら「友情」が生まれます。

そうなると、さらに深い「楽しさ」「嬉しさ」「愛情」も生まれます。

そしたらもしかしたら、見た目も良い方向に変わっているかもしれません。

でも、基本、別に、見た目は変わらなくても別に良いです。

まずは、理屈はどーでもいいので、「音」で「遊んで」「楽しんで」ほしいと思います。

ドキドキ、ワクワク、ときめき、風景、光、輝き、風、香り、 たくさん、たくさん、感じて

欲しいと思います。

僕が音楽を教えることを通じてやってみたいのは、 口下手な人間であっても、引っ込み思案

な人間であっても、 上司や取引先さまに「おい、なんか歌え」とか、「芸やれ」とか いわれ

たときに、下手でもいいから、大声で堂々と歌える人間を育てることです。(ムリかもしんな

いけど)

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

また、同僚がそう言われて困っているときに、 「俺もいっしょに歌って踊ってやるから、な

んでもいいから歌え!」と、 その子といっしょに歌って踊って、それでそのままその場を楽

しめてしまうような、 そういう人間を育てたいです。

というか、そういうハートを、強いハートを、バカになれるハートをはぐくみたい。です。

子供達や若い子たちに。

「バカになれることほど強いものは無い、自分を成長させてくれることはない。」 と考えて

いるからです。

僕も昔はそういうことができない、引っ込み思案な子供、人間でした。

でも今は違います。

多分、「歌え」といわれれば、 東方神起の歌を、その人の鼓膜が破れるくらいの声で歌える

でしょう。 上手くもなんともありませんけど。 (^^)

でもその場で自分が楽しんで、他のみんなを楽しませることは、多分、できると思います。

そしてそれは

「誰にでもできるんだよ。そして自分を変える必要も無い。

 でもやればできる。君にもできるよ。」

そう教えてあげたい。

いつから変わったのかわかりませんが、 大学卒業あとの新入社員時代では、女性ばっかりの

職場だったんですけど、 その彼女らと当時の店長に飲み会で「恒例行事だから」と強要され

て(?) カラオケ歌いながら、お尻丸出し&前「ポロリ」もやりました。(汚い話ですみま

せん!)

「東京は怖いところだ。東京人は怖ええ!」、と思いました(笑)(ってか千葉・埼玉県民が多か

った)

女性社員のみなさんには、 「ぎゃああああ、○○さん(僕のこと)のがあああ!ポロリー、

ポロリー!!!」 と大層喜んでもらえましたが(笑)

逆セクハラですね。

女性社員のための「餌食」とか「生贄」などとも言います(笑)

なつかしい思い出です。22 歳ごろです。

そのころから、変わったのかもしれません。

※その「恒例行事」は店長さんが最初だったそうです。当時、その店でh、その会社の全国一の売り上げ (50坪で11億)、をたたき出していました。池袋のサンシャインビルの下の地下街です。多分今も破られてないと思います。僕も体重が61 Kg になってひょろひょろになってしまいました。(笑)

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

いや、

やっぱりドラムを始めたから、ステージに立ったから、そういうことが平気になったのだと

思います。

「ま、いっか」でおわらせられる。

そういう経験をすると、「あんときよりもましか」と思えます。

これからも、恥をかける人間に自分もなりたいと思います。

あなたは楽器の演奏が上手ですか?

なら、音でいつも「遊んで」いますか?

遊び心のある音が出せますか?

テクニックばっかり追ったりしていませんか?

テクニックばかり追う音楽は、やっぱり音楽じゃありません。

いろんな意味で「遊び」のない音楽は、音楽にならないと思います。

もちろん、ライブ中に音で遊ぶなんてことはしなくてよいのですが、ライブじゃない時に、

友達と「音」で「遊ぶ」。それができたほうが断然楽しいです。

なんて、エラそうなこと言ってるくせに、実は、僕はまだその「遊びの音」が出せません。

でも、そうなれたらいいなあと思います。まだ修行中です。理想です。

「踊れる」、ということと同じくらい、いえ、それ以上に、「音」で「遊ぶ」、ということが

大切かと思います。はねる音。はじける音。楽しそうな音。

ギタリストの布袋さんは、「(お笑い芸人の)フットボールアワーがすべった」という言葉を、

ギターを弾いて「しゃべって」しまえます。

そして、嵐に当てさせることができるほどです。すごいです!

(この回の番組、見た人も多いのではないでしょうか?)

そういった遊び心(?)が根底に無いと、いくら楽器がうまく弾けても、あまり人を楽しませ

られない気がします。

遊び心があるかないかで、演奏の大きさもかわってくると思います。

Chapter13 ●アマチュアと「テクニック」の関係?

ドラムの場合・・・、ですが・・・・。

前の項では、「シングルストロークを磨くほうがよっぽどマシ」、と書いてしまいましたが、「ダブルストロークやパラディドルなどが楽しく、腰を使って小踊りしながらやれないなら」、ということですのでね。ダブルストロークやパラディドルなどを否定しているわ け で は あ り ま せ ん(^^)

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

『ダブルストロークだと? パラディドルだと?

シングルストロークもまともにできんやつが、

何をえらそうなこと言っとるんじゃ?

そんなもん、10年速ええわ!

まともにシングルストロークができるようになってからにしろ!

バスドラムの「One」も、まともに踏めんくせに!』

なんて、厳しいことを言うアマチュアの方がいらっしゃいます。

かつては自分もそうでした。というか、そういう考え方でした。

でもそれ言っちゃうと、何も楽しめません。

とくにアマチュアは。

実際には、シングルストロークもダブルストロークも、いろいろやりつつ、違いや何かをみ

つけていくほうが楽しいです。

シングルフトロークをやれば、ダブルストロークの練習のヒントになりますし、ダブルスト

ロークをやれば、シングルストロークの練習、ヒントになります。

演歌をやれば、演歌の良さや、ロックや POPS がどうあるべきか、がわかります。

やったことないこと、正反対のことを経験することで、逆に、本来、求めるべきことが「見え

てくる」ことがあります。

「進むべき道」が「見えてくる」ことがあります。無駄なようで無駄じゃない。

ですので、やっぱり、あまり頑なにならずに、色々と試すほうが良いような気がします。

もちろん、何の考え無しに、楽なほうばかりに流されるのはいけないかもしれませんが。

(でも、それも、僕は好きですけど(^^))

でも、まあ、リラックスして、色々と試すほうがよいとは思います。

ただ、「単なる運動会」にさえならず、多少なりとも、音楽めいた方向に向かっていれば。

もちろん、初心者の方は、「単なる運動会」的なことからがスタートですから、

それは当面の目標としてやっていけばよいと思います。

少し慣れてきた方が進むべき方向として、というか、何をしていったらよいか、ということと

しては、「なんでも試してみましょう。こだわりは持ってもいいけど、あまり頑なに食わずぎ

らいせずに」というようなことでよいのではないかなあ、と思います。

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特にアマチュアには時間がありません。プロになりたい人と違って。

仕事も、おつきあいも、何もかもやって、最後にあまった時間を音楽にあてるのです。

「××だと?10年はええわ!」だなんて、そんなこと言ってたら、何も楽しめません。

もちろん、到達点としてはそこを目指すとしても、でも、それをかたくなに言い過ぎると、テ

クニック偏重の面白くもなんともない音楽に、なってしまいます。

自分の音が、です。

アマチュアには、「下手でもなんでもいいので、萎縮せず、小難しい理屈をこねず、音楽を楽

しむ!」という姿勢も大切なのです。

本冊子には、そのための、ごまかし技の基礎が書いてあります(^^)

第3章 歌うときの筋肉の使い方について

体の力を抜きます。

イメージとしては、体の中を海にします。

水でもいいです。

そんなイメージです。

海・水はどこかで音が「コン」と鳴ると、それがものすごく遠くまで瞬時に伝わってい

きます。

それが「瞬発力」のイメージで、筋肉の力もそんな風に伝わっていくイメージです。

力を抜くとやはりリズムを感じやすくなります。

Chapter1 わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

多分ですけど、脇の下の筋肉と、脇腹あたりの筋肉を使うと、音程が狂いに

くくなると思います。また、絞るような表現をしたい時などにその筋肉を使

うと、それらしい雰囲気が出ると思います。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

背中の筋肉(肩甲骨の辺りや背骨周辺)も同じです。

僕は歌は専門ではないですけど、全身の筋肉を使えるだけ使ってみる歌い方

がわりと音程がとりやすい気がしています。

ドラムを叩く時と同じような感じで歌います。

中心から搾り出していくような感じ。

Chapter2 胸と腰で声に腰をつくる?

口の中の響きを増幅して、もっと大きい声にし、それを「肺」という浮き袋

に伝えて(=「胸」に伝えて、ビリビリと響かせる感じ。

また、その時に、腰でも感じる。

そんな感じで歌うと、多分ですけど、声にパンチというか、コシ(?ハ

リ?)が出てくるのではないかと思います。

腹筋をことさら使う感じでなくても良いと思います。

多分、要所要所で使えててるんじゃないかと思います。

肩、胸、脇、腰、で感じるような雰囲気で。

そして声を(腹からではなく)、肩、胸、脇、腰、から出すような雰囲気で。

脱力しながら入れるときだけ少し力を入れて歌えば、

より、胸や胴が「鳴る」というか、声が「抜ける」のではないかと思ってま

す。

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第4章 ドラムでの叩く技術以外のこと。感じていて欲し

いこと。

第1項 常に「快感」を感じるようにすること

ドラムを叩いているときに優先させるのは、多分本当は技術的なことではない

と思います。

優先させるのは多分、肉体的な「快感」と、精神的な「快感」。

・・・だと思います。

というのも、演奏者が何らかの快感を感じていないと、それが聴く側に伝わら

ないと思うからです。

いくら上手でも、運動会的な動き、テクニックだけを聴かされてもリスナーは

何の反応も示してくれません。

やはり演奏者が快感を伝えようとしないと、なかなか難しいのだと思います。

僕自身、まだそのへんのことが良く分かってはいませんが。

Chapter1 肉体的な快感

叩いていると同時に筋肉がほぐれてきて、体のツボを刺激するような感じで

気持ちがいい・・・、と言う感じ。力が入っているとこれは絶対にありませ

ん。

力が抜けており、浮遊感があって気持ちがいい、ライドオーン!状態。

スキーやスノボ、サーフィン、バイク乗り、をしてる感覚。爽快感。

体の中心や細胞が切なくなってくる、なども。

それをビートで表現してたまらなくなってくるような気持ち。

どうしたらこの昂ぶりを表現できるのだろう?という感じ。

Chapter2 精神的な快感(?)

好きな人。

彼(彼女)でなくてもよいです。

片思いの人でもよいです。

少女マンガとか読む? ↓

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それか、別にいつもの仲の良い友達でもよいです。

「今日は君(あなた)だけのために“全力”で演奏するからね!見ててね。」と

いう人を決める。(・・・と、お客さんが異常に少ないときにも有効!)

そして、本当に、真剣に、その人のためだけに演奏します。

遊び半分というか、おふざけじゃなくて。本当に真剣に。全力で。

その人にカッコいいところを見せたい。って感じで。

演奏している間中、その人の瞳だけを見つめるような感じで。

で、「自分はカッコいい」と「思い込む」んです。自己暗示にかける。

音楽とSEX(性別、男女という意味も含めて)、絵画、恋、光、癒し、楽し

さ、などは切っても切れないものです。

音楽的テクニックの世界に入っていくと、そのあたりの基本事項を忘れがち

になり、「俺(私)は、もっと崇高な事をしているんだ」と錯覚してきます。

「ライブ中に異性のことなんて考えたこともない。」

みたいな感じになってきます。

でもそんな演奏が、聴いている人の心を感動させることができるでしょう

か?

これは常に考えてみる必要があると思います。

例えば、ロックを演奏するとき。

SEX & ドラッグ & ロックンロール。

不良の音楽。

吼える。

叫ぶ。

この基本を忘れてしまってもよいのでしょうか?

バラードを歌う時。

恋や愛。

愛情。家族愛でも良いです。

せつなさ。

絶望。

希望。

まあ、一応「ファッションで」、ということで。もちろんホントにやってしまったらまずいので(特にドラッグとか!)。ロックの場合に限って言えば、ファッションでもいいから、その辺を意識する必要があります。そのように、役者になったつもりで演奏する必要があります。

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これらがやっぱり基本だと思います。

(正直、ちょっと恥ずかしいけど。でも恥ずかしがってちゃいけません。)

SEX(性別、男女という意味も含めて)、快感、恋、愛情、愛、楽しさ、嬉

しさ、演奏中は常にこのようなことを考えて、色んな色が見えてないといけ

ない気がします。(ロックの場合、ですけど。)

あくまで個人的な意見ですが。

といっても、僕自身まだ実際に色は見えてきてませんが。(^^)

ただ、理想、イメージ(到達点)を持つことは大事だと思います。

なまめかしいリズム、うねるリズム、切ないリズム、感情、情熱を込める。

これらは、愛なくしてできるものでしょうか?

出せるものでしょうか?

SEXやLOVE,無しで? できますか?

情熱とは?感情とは?

愛、愛情、以外に何か考えられるでしょうか?

(もしあればそれを込める。)

世界の子供たち。

物心つくころから銃を手にするかわいそうな子も居ます。

銃の代わりにギターを。

銃の代わりにピアノを。

銃の代わりにベースを。

銃の代わりにドラムを。

愛、愛情をもって、彼らに楽器と音楽のすばらしさ、楽しさ、を。

こんなようなことを追い求めれば、やはり、SEXYさや人間性も出てきて

演奏がより丸くなったり、逆に、とんがったりできるのではないかと思いま

す。

演奏中に自分のハートの中身をさらけ出したときに、Loveが(どんな形

であれ)ひとかけらも無いというのは、音楽としてどうなのか?という気が

致します。

とくにテクニックの無いアマチュアは。

ロック以外なら、曲の持つイメージとかを思い描いて演奏する、とか。

君子である必要はありません。不良でもいい乱暴でもいい。倫理がなくてもいい(ホントはいかんので演じるとこまででね。(笑))。でも音楽における感情の源は、男と女、SEX、LOVE、憎しみいつくしみ、愛情、恋獣じみた心、癒し、平和な気持ち、自分との対話、など、だと思います。

おやじなので、すぐにこういうことを考えてしまいます。すみません。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

と、いうことを最近思います。(結局自分もできてないのですけど)

こういうことを考えながら、感じながら演奏すれば、自然と「腰」を使わな

ければ、演奏にならないことに気づきます。

テクニックどうこう以前に、SEXYさや人間性を出すためにです。

所詮、自己満足なのかもしれませんが、演奏者の自己満足と、聴く側の快

感・感動というものは、もしかしたら「紙一重」なのかもしれません。

もちろん、一定レベル以上の音のコントロールができていることが前提です

が。

ただ、少なくとも、「自己満足でもいいので、下手で未熟なのは承知で、で

も、テーマをもって望んで、自分である程度の納得のいく演奏・ライブ」を

したいものだと思いますし、実際にしてもらいたいです。

それができないようでは、他人に聞いてもらう価値がない気がします。

下手でもいいから、失敗してもいいから、謙虚に、素直に、すべてを、自分

を晒け出す。

そして自分で自分に酔う!

ライブで失敗しても悔いは残さない。

それが大事な気がします。

そういうことをある程度は考えてからライブすると、やっぱり気持ちいい、

というか、ライブ(ステージ上)での快感、爽快感が、やっぱり違います。

そしてそれはやっぱりお客さんに伝わります。ステージ上の空気を客席にグ

グッと押しだすことができると思います。

胸、頭、背中、筋肉、もです。ドラムを叩いている最中にそれらが打ち震える、ような感覚、胸が高鳴る、感覚がほしいところです。到達点の1つとしては。

もしライブが毎回苦しいものになってしまったら、それこそ何のための音楽か分からないし、意味がないですもんね(^^)。成長中に数回苦しむならまだいいのですが、さすがに毎回ライブが苦しいものになるようなら、練習方法を変えたほうが早いです。松下幸之助と い う経営者 は 、「3%のコストカットより、30%のコストカットのほうが簡単ではないか?30%のコストカットは、根本から変えないとできないし、根本から変えたほう が 良 い 場 合 も ある。」というようなことを言っています。根本的なことを変える意味でも、愛や感情などについて考えてみてはいかがでしょうか?

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

第2項 音楽だけでなく、絵や映画などにも触れてください。

僕の場合は絵とかが好きなので、描いたりしてました。

今は時間が無いのでやってませんが・・・。

実際に描くといいと思います。マンガなどの模写でもいいです。楽しんで。

濃い鉛筆で引いたラインのにおいとか、太さとか、粗さとか、曲線、直線、そ

れを音で表現しようとした場合、どうなるのか? G ペン買ってきて描いてみ

たり。

僕の場合、例えばこんなの↓ ミュージシャンやマンガの模写が多かったです。

※↓これらは鉛筆やシャープペンで描いてあります。

色をつけたりして、この線と色は、あの曲のあのフレーズ、といった感じで描

くのも面白いと思います。

写真や山歩き、自然に触れる、などでもそういった視点でやれそうですよね。

もちろん、何も考えずに描くのもいいし。

絵は結構時間を食うので、絵がダメなら、映画やマンガ(劇画)、小説、でもい

ジミー大西さんや鶴太郎さんみたいに水彩や油絵(?)で色を使うとか。

鉛筆の雰囲気なら何で出しますかね?ドラムなら、とりあえずブラシとかでしょうかね?ウッディな音を多様したりとか?乾いた感じが欲しいなら、ヘッドは例えばコーティングのものでしょうか?

↑線の凄さにうち振るえます。手塚治虫とかも。

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いですよね。僕は、ロバート・デ・ニーロが好きで、若い頃は多少観てました。

小説はほとんど読まないですね。でも名作くらいは読まんといかんよなあと思

ってます・・・、が、これが読む時間が無いんですよね!はは。

プロになるわけではないのなら、あまりここを深くやる必要はないかもしれま

せんが、アマチュアでも、線や色、映像、光、もしくは、なんらかの「イメー

ジ」が見えてくると、多分ですけど、それなりに良い演奏ができると思います。

というか、練習や表現の「考え方」が少し変わると思います。

そのためだけにこういったことをやるのはなんだか馬鹿げているかもしれませ

んが、やってみると、意外と音楽に役に立ってるのかも?というところはあり

ます。

音楽もあくまで「表現」ですから、「裸をさらけだす」「ふわり、かちかち、カ

クカク、なめらか、直線、曲線、その他いろいろ。」そういったものを「より

シンプルに直接的に感じて“表現してみる”ために」必要な気もします。

良いと感じる演奏をするには、手数もそうですけど、間とか、抜き、色とか、

質感、コントラスト、光、空間、リラックス、癒し、なんかも大切ですもんね。

もし時間に余裕があったら、多少でもそういったものに接して、音楽に役立て

てみてください。

もちろん、ムリにやらなくてもいいはいいですが・・・。でもできたほうがい

いとは思います。これも上手である必要はありません。絵などは、隠れてコソ

コソとやりましょう。

服、ファッションでもいいかもですね!

僕昔は服屋さんだったんです(ちょと派手目の海外系のノリのデザインの)。

東京、大阪、神戸なんかに仕入れに行ってました。

こんな感じ↓ もっとギラギラしたのや危ないやつあったけど。

ストーンズのキースリチャーズの絵など、ご参考に。ナベサダさんなら写真かな。アフリカやチベットの子供たちの写真とか。

くりかえしになりますが、芸術家の故岡本太郎さんは自らの著書で「素人のつくるもののほうが、よっぽどか奇をてらってなくて、自然で、アートだ」、というようなことを言って い ま す 。 な の で 、堂々とでもコソコソ隠れてでもいいので、でも、楽しみながら、絵を描いたり小説を書いたり、映像で遊んでみたり、してみてほしいと思います。

あきらかに今風では↓ない。(笑)

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もし女性のお友達がいたら、たまにはこういうものにも触れてみてください。

服の歴史とか。

多少知るだけでも、面白いとは思いますよ。

(僕も詳しくはないですけど。(^^))

仕入れは配色がどうかより、かわいいかかわいくないかや、どのお客さんに似

合うかなあ・・・?、などで選ぶんですけど、直感を大事にします。

音楽もそんな感じで。仕事も意外と直感が大事だったり。

で、たまーに、「音で表現するとするとどうなるんだろう?」と意識してみる

とか。

僕はしたことないけど。(^^)

もちろん、ムリに、ということではありません。

興味のあるものと音楽での「表現」とを少し結びつけるシュミレーションをし

てみるということです。

理屈ではなく、直感で。感覚で。好きに。自由に。

ちなみに(あんまし関係ないですけど)、

僕がカホンでCharの「UncleJack」という曲にフレーズをつけた

ときは、はじめは戦車のイメージでつけました。

沢山の戦車が行進するイメージ。

でも今は「たくさんの馬車が一群となって走り抜ける」イメージで叩いてみた

い、と思っています。

戦車のようにどっしりした感じではなくて、すこし、馬が跳ねるというか、躍

動感のある感じ。競馬とか西部劇みたいに。

それをカホンで出すにはどうしたらいいのだろう?

4つで刻んだらいいか?

8分のウラ的に刻んだらいいか?

そんなことを考えながら練習(他の楽器と合わせ)をしてみます。

そんな簡単な絵図でもいいのです。

絵、映画、映像、TV、演劇、ファッション、はそんな感じで役に立ったりしま

↑このような「色」や「形」、「素材感」などをイメージしながら演奏できるようになると、さらに音楽が楽しくなると思います。

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す。

第3項 色や光の観点から、料理も良いかもしれません。

手作りできるものを、できるだけ、自分で作ってみましょう。

ビール、ソーセージ、スモークチーズ、うどん、蕎麦、パスタ、その他もろも

例えば、自然の香りを音で表現できるのかどうか?

おこげは?スパイスの香りは?

味は?

フレイバーは?

色は?

それらを音で表現できるのかどうか?

できなくてもいいから、「考えてみる」という作業が大切。

ダメでもいいから、「とりあえず音にしてみる」という作業が大切。

繰り返しになりますが「色」や「形」、「素材感」などをイメージしながら、演奏できるようになると、さらに音楽が楽しくなると思います。↓

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第4項 実際に歌を歌ってみましょう!

ボーカルとドラムは切っても切れないところがあります。

「歌うように叩く。」

歌を多少は歌えないとできないと思いませんか?

意味がつかめないと思いませんか?

(って、僕が意味が本当につかめているわけではないのですが、まず、やって

みる、ということが、意外と大事です。)

歌を歌う人の気持ちになって叩くこともできるかもしれません。

僕はその域までぜんぜん行ってませんけど。

「俺がボーカルだったらここにこういう感じのドラムの音が欲しいかもしんな

いけど、お前はどう?」みたいな話もできるようになるかもしれません。

もちろん上手である必要はありません。

歌うときのリズムの取り方、筋肉の使いかた、それをそのままドラムに取り入

れたりしてみます。

考え方とか。例えば、筋肉の使い方もそうだし、そのほか、歌いながら、「歌詞

やメロディーにしびれてしまったその感じ」を、ドラムでどう表現するか? と

か。

カラオケとか、人の聞いてないところで、隠れて歌の練習をしてみましょう

(笑)

第5章 肝に銘じておくこと(壁を自分から作らないこ

と)

・相手を下手だと感じたら、それは(大抵は)自分も同じレベル。目クソ鼻ク

ソ。

もとから他人に何か言えるレベルじゃない。

・相手を自分と同じだと感じたら、相当前を行かれている。

・相手を上手いと感じたら、大抵は一生追いつけない。

相手はさらに前を行くし、一定ラインから以上で何倍にも加速するから。

自分としては、何かをしなければならない。5倍も 10倍もの努力をするか、

師につくかしなければとても追いつけない。

※ ただ、だからといって、最初からあきらめたり、チャレンジしない、何 もしない、というのはもっといけません。楽しみながら、頑張りましょう

イスで8分のウラを取るのもこのあたりの考え方がきっかけの一つとなっています。ガッド先生の真似をしたいというのもありましたが(笑)

←古今亭志ん生.(落語家)の名言を少しアレンジし た も の で す 。「他人の芸を見て、 あいつは下手だなと思ったら、 そいつは自分と同じくらい。 同じくらいだなと思ったら、 かなり上。 うまいなあと感じたら、 とてつもなく先へ行っている。」という名言です。

「どれも同じに聴こえる」なんてことも言わないで、ちゃんと違いが言葉で表現できるまで聴きこめると良いですね。そのほうが感性が豊かで、魅力的な人に 見 え ま す よね(^^)。けなしからは、仕事でも、プライベートでも何も生まれませんもんね(^^)自分の品格が下がるだけです。けなすのは本当に簡単だから安易に逃げてると思われますし。ギターや Vo は許されてもドラマーには許されません。ドラマーは特に注意したいところです。(^^)

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(^^)

あと、嫌いなジャンル、嫌いなアーティストをつくらないことも大切です。

特にアイドル系をバカにしないこと。アイドルの歌、曲はバカになどまったく

できません。バックバンドのプレイヤーが自分より下手なんてことは絶対にあ

りえませんし、アイドルの歌自体だって上手だし、踊りながらは本当に難しい

です。

好きか嫌いか、とか、レベルがどうこう、とかではなく、「自分自身がそのジャ

ンルが実際に演奏できるかできないか」や、「その音楽を位置づけがきちんと

できるかどうか(自分の言葉で)」だけを問うことにしてみてください。

特にドラマーは。 ドラマーに関してだけは、それ以外の姿勢は許されません。

ドラマーは「全ジャンルできなきゃいけない」、しかも、「サポートマン」だか

らです。海外の一流ドラマーは皆それができるので、それをお手本としてくだ

さい。

どんなアーティストからでも、すべてから、謙虚に学ぶ姿勢をもっていたいで

す。

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第6章 歌や楽器を10年以上続けると人生が大きく、良

い方向に変わる理由

音楽を(歌やカラオケや楽器などを)10年以上続けるメリット、本冊子のこ

とを追うメリット、を、僕自身の体験なども交えて書いてみました。

(大した経験してませんけど(^^))

はっきり言って、半分くらいが僕のこじつけです!(^^)

また、相当、「気持ち悪い」というか、「怪しい」というか、「宗教じみてへ

ん?あぶねー」とか、「ウソ臭い。作ってる。」と、思われてしまうかもしれ

ません。

(新興宗教の類は僕は大嫌いですので安心してください。)

でも、それでも、アマチュアミュージシャンにとっては、また、人生にとって

は、それなりに大切なことだと思っています。半分はホントだから。

「ジャンル」という壁さえ作らなければ、音楽はとても人生を良くしてくれま

す。

すべてのジャンルの音楽の良さ、自分として好きな部分、を、少しずつでもい

いので探しながら、見つけながら、感じながら、聴いていけば、演奏していけ

ば、みんなと一緒に歌っていけば、自分自身が解放されて、音楽は必ず人生を

良くしてくれます。

ここに書いたウソ臭い話が少しリアルに感じられるようになってくると思いま

す。

僕は自分のダメ人生を音楽に相当、助けられたから、そう信じています。

もしかしたら、歳をくってからじゃないとわからない話のほうが多いかもしれ

ませんが、でも、どうか一度くらいはお目をお通しください。

あと例えば、『大学の部活で生まれて初めてバンドをやり始めて、とても楽しん

でいたのに、社会人になったらメンバーが散り散りになって、一切できなくな

った・・・』、なんてこともあります。僕自身がそうでした。でも、たまたま、

縁があって、結婚して子供も生まれてからですが、今のバンドにお世話になっ

てます。

そのように、多少のブランクはあってもあたりまえなので、是非、学生になっ

てから音楽を始めた方はやめないでください。やめないで、どんな形でも良い

ので、音楽と関係をもってください。いつかそれが、本当に自分を助けてくれ

ブランクがありながらでも、です。でも、「万の神」、つまり、神社の神さん、お天道様、=「すべての自然が神々である」というような、日本古来の概念(神道?)は信じてます。というか心の隅にもっていて、自分を戒めたり、迷いを消すのに使わせて頂いてます。お伊勢さんにも行って感動しました。いつもは近所の神社にほぼ毎日行ってます。BECK の「小野晋吾」というキャラの趣味が神社・仏閣巡りだったと思いますが、そんなようなもんだと思ってください。直接関係は無いですが。

一時的にはやめた感じになっても、アタマのすみには置いておいてください。そしてチャンスをいつも窺ってください。いつか、また始められます。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

ます。

特に精神的に。また日々の生活を、本当に楽しいものにしてくれます。

やめちゃったらほんとにもったいない。

メンバーは自分が「求めれば」いくらでも見つかります。

もちろん、社会人になってから楽器や歌を始めたいという人も、また、今まさ

に始めたという人も同じです!

社会人になっても残りの人生は50年以上あります。音楽を始めるのに遅すぎ

るということはありません。あと1年くらいで死ぬ、という歳から始めても遅

すぎないのが音楽です。楽器や歌、です。もし始めようかどうか悩んでいる人

は、ぜひ、始めてほしいですし、すでにスタートされた方は、どうか、やめず

に続けてください。そうすれば、やめずに続けていれば、この冊子のことを追

えば、どちらの方にも、音楽が、光と風を香りを運んでくれます。これはウソ

じゃありません。是非、期待してよいと思います!どうかがんばって!(^

^)

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

● 歌や楽器を10年以上続けると人生が大きく、良い方向に変わる理由

§1 スポーツや音楽は、お互いの心根を知ることができる世界最高(?)

の共通言語だから。

何ヶ国語が話せるよりも、お互いのことを一瞬で理解できることがあります。

(もちろん、何ヶ国語も話せるほうがよいに決まってますけど!(^^))

§2 人口が多いから

スポーツや音楽は、それに触れている人たちの人口が、他の趣味などに比べて圧倒的に多いか

ら。

ただし、「ジャンルの壁(好き嫌い)」を自ら作ってしまわない、ということが条件ですけど 。

また、スポーツや音楽は勝ち負けが出ることもありますが、ホイッスルが鳴ったら、勝負が終

わったら、またお互いに仲良くなれます。

また、無理に多くの友達を作らなくてもいいし、多くの友達を作ることもできる。自由。

だからいろんな意味で「接しやすい」です。

§3 仕事のできる人に目に留めてもらえる機会が増えるから

本冊子に書いてあることが体で覚わってくると、音の出方がよりクリアになったり、抜けてき

たり、訴求力、表現力がアップします。

そうなった場合、他の人がそれを体得していないと差が歴然ですので、「よりレベルの高い

人」が、あなただけに目を留めます。つまり、出会いが変わります。

より音楽や人生を知っている方が、あなた「だけ」に注目してくれます。そして引き上げてく

れます。そしてそのとき、その人が、なぜか仕事のできる人が少なくないのです。(これまで

の経験から、できない人よりはできる人のほうが多いような気がする、という意味ですけれど

も・・・。(^^))

「あんだけのことができるんなら、多少要領が悪くても全くのバカじゃあないはずだ」と思っ

ても もらえます。

そういった意味でも「チャンス」が広がります。

§4 社会的地位の高い方や各種プロ達が目に留めてくれることがあるから

前項と同様に、音に訴求力が出てくると、音楽を知っている人じゃなくても、社会的地位の高

い方や各方面のプロの方々が目を留めてくれることがあります。社会的地位の高い方や各方面

のプロの方々は、本物と接することが多いので、それなりに本物を瞬間で判断する力を持って

いるからです。そういう人は、もしあなたが本物じゃなくても、あなたが「本物になる方向へ

ジャンルの壁というか例えば歌えるジャンルや好きなジャンル、アーティストが狭い範囲内だけだとあまり出会いが変わらないのです。もちろん通常ならムリに好みのジャンルを広げる必要は無いです。が、ただ、もしあなたの中に、「出会いを変えたり楽しみを増やしたい」、というお考えが出てきた場合は、ジャンルの壁は作らないほうがよいです。そのほうが本当に楽しいし、広がりますから。音楽からでもそうすると、お仕事でもそうなれうことがあります。

もちろん他の人がだめという意味ではありません。他の人ももちろん、そうなれるわけですし。目に留まりやすいかどうかだけの話です。

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行こうとしていること」やあなたの魅力、を意外と瞬間で見抜いていたりします。目に留めて

もらったことがきっかけで、あなたの音楽がよりよいものになったり、お仕事の方面で(直接

売上やお給料などに結びつくわけではありませんが)何かプラスになったりと、なんらかの

出会いのきっかけになったりします。

§5 「傍観者」ではなく、「当事者」になれ、自分のオーラが変わるから

バンドをやる、ライブをやる、イベントを開く、そのスタッフになる、というのは、

ある意味

「自分自身」が

「傍観者」から

「当事者」に変わった、

ということを意味します。

つまり、ながめていただけの人生から、一歩前進して、「実際に」「やる」人生に変わる、

ということです。

「できる!」

「やれるんだ!」

「やれるはずだ!」

「やるんだ!」

という人生のスタート、きっかけになる、ということです。

楽器や歌を始めなくても、ライブやイベントなどにおいて、

・スケジューリングをする、マネジメントをする、

・PA(サウンドエンジニア)をやる、

・ビラづくりをする、デザイン等をする、

・ビラまきをする、

・会場の設営をする、

・お客様の誘導をする、 等々・・・

いろんな作業(仕事)を通じて「当事者」になることができます。

ライブをやる、人前で何かを発表し続ける、というのはそういうことなのです。

「傍観者」をやめて、「当事者」になる。

「当事者意識をもつ生き方に変わる」。

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そういうことなのです。

引っ込み思案な人でも、無口でもそうなれる。

行動で示せる。

それが音楽を通じて「何かを発表する」「発信する」ということなのです。

口のたたない者が、どうやったら、相手に何かを伝えることができるか?

それを学べます。

楽器や歌、音楽イベントをやる、とはとういうことです。

これは、就職活動の自己 PR や仕事でのプレゼンなどにも通ずるものがあります。

「当事者」に変われただけで、もうすでに「自分のオーラ」が変わり始めます。

良い出会いも増え始めます。

§6 身分が対等で「安易な勝ち負け判断」よりも「自分の責任をまっとう

すること」のほうが優先されるから。

基本的にバンド内ではどの楽器も立場は対等です。

プレイヤーの性格や実力等々により、上下関係のようなものが生まれることも

少なからずありますが、でも、ライブが始まったらステージの上では皆対等です。

そしてもし(コンテスト等で)勝ち負けがあったとしても、競争が終われば、友達に戻れます。

また、チームワークが大切です。

エゴを捨てて、「曲」が要求していること、「ノリ」が要求していることを見据えて

自分が今すべきことを、責任をもってやっていかねばなりません。

やりすぎも、やらなさすぎもいけません。

アンアンブルを無視して・・・、例えば、みんなが静かにやっているのに、

自分一人だけ大きな音を出していたのでは曲が台無しになってしまいます。

また、他のメンバーが燃えるような狂おしい、

体全体を使って動かしてはじけて演奏しているのに、

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一人だけ、ロボットのように淡々と演奏していたのでは、

これまた曲が台無しになります。

逆に、ロボットのように演奏しないといけないのに、

一人だけ感情を込めて演奏しても、これまた曲が無意味になります。

いつでも、曲のことを考えて、

伝えたいことを考えて、

「曲が生きて」、かつ、お客さんに「届く」ように、やらないといけません。

(難しいですけど(^^))

チームワークを無視して、自分のやりたいようにやっていたら、演奏は成り立ちません。

他のバンドメンバーだけでなく、共同作業者、つまり、ダンサー、後方業務の方々、

PA、などなど、いろんな方々と、チームワークを良くしてやっていかないと、

ライブやイベントは「成功」できません。

誰の力も必要なのです。

そんなことも、バンドやイベント開催で色々と学べます。

ラグビー(と三銃士)の「一人は全体のために」というようなことが学べます。

そして常に、「安易な勝ち負け判断」よりも「自分の責任をまっとうすること」のほうが

優先され、そうなってくると「より本物に近づく方向」に、自分を仕向けることも

できるようになります。

「勝つから強いんじゃない。本物だから強いんだ。」という言葉に通ずる、

そんな世界に踏み込むことができます。

もちろん、勝ち負けはとても大切です。

それが無ければ成長できないからです。

でも、ただそれを、

一部のビジネスのように「誰かの生活を破壊する勝ち負け」というところ

にまで行ってしまうとまずいです。

音楽では、スポーツのように、笛が鳴って終わったら「お友達」に戻れます。

勝ち負けも、自分との勝ち負け、モチベーション維持のための勝ち負けまでに

とどめておけます。

すべてを食い尽くすような、「正しくない勝ち」、つまり「ニセの繁栄」には、

足を踏み入れずにすみます。

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「本物だから強い」というヒト。

「勝つことの重要さを尻ながら、でも、人として正しくないならあえて負けを選び、

勝つことより本物になれることを重視するヒト」

そういう人はやはり、魅力的にうつります。

音楽ではそういう道を目指すことを学べます。

音楽での「本物」とは、技術力だけでもダメです。

技術を超えた楽しさや気迫なども必要です。

特にアマチュア音楽では、技術は向上しない場合が少なくないので、

技術を超えた楽しさや気迫などを表現できることのほうが、より本物に近づけます。

「人として何を優先すべきか」をそこで学ぶこともできます。

「本物だから強い」ということ。

「人としてどうなのか」ということ。

「人に、人のこころに伝える方法、届かせる方法」。

この3つを音楽から学ぶことで、さらに自分のオーラを高めることができます。

当然、出会いも変わります。

§7 「根拠の無い自信」がつくから

楽器ができるというだけで、なんかよくわからないですけど、「根拠のない自信」が付くこと

が多いです。

その理由を考えてみますに。。。

単純に楽器をやれる人の割合が少ないから、だと思います。

楽器をさわったことのある人。つまり、とりあえず、やり始めてみた人。

これは、意外と多いと思います。

でも、続けられた人。

これが意外と少ないといいますか、決して多くは無いです。

楽器演奏には挫折が付きものです。

だから続けられた人はある意味、えらいです。

がんばっています。

だからかもしれません。

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理由はよくわかりませんし、僕もうまく説明できませんが、

楽器を始めて、やめないでいると、「根拠のない自信」が付きます。

「根拠のない自信」が付けば、自分のオーラも変わります。

§8 実は「簡単じゃなく」しかも「誇れること」だから

人前で何かを見せるのは、ある意味恥をさらすことです。

完璧になど、自分のイメージ通りになど、なかなかいかないから。

「練習できる時間が少なかった。」

「分かる人が見てくれていれば、自分のレベルがどれだけ低いかがもうバレバレ!」

「でもそれでもやる。」

「でも今日は本番!未完成だろうがなんだろうが、もうやるしかない。」

バンドをやる、人前で歌う、というのはそういう意味があります。

また、実際に楽器を覚えて、曲も覚えて、それからだから、実は簡単なことじゃない。

実際にやらせると、 10 人中、9、8割が、「早い段階の」「どこか」で脱落します。

例えば就職活動で「話を聞く側」の面接官にしても、

「ふーん、バンドねえ」

「いまどきそれくらい、誰でも・・・」

とお感じかもしれませんが、

「じゃあ、実際にやって続けて、発表し続けるとなると、

どれくらいの努力、練習時間が必要か、

あなたほんとうに分かっていますか?

あなただって多分、簡単に音を上げますよ?」

ということなんです。

やってみろ、と言われてすぐその場でできてしまうようなことじゃない。です。

しかも人に見せなきゃならない。

で、できれば楽しんでもらわなきゃならない。

はっきり言って、「簡単」、では、ありません。

言われてすぐにできるでしょうか?

そんなすぐに。

できません。

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時間が思う以上にかかります。

でも、楽しいから、やる。

その先に何かがあるとイメージできるから、やる。

だから、それができること、つまりバンドとして発表したりできること自体が、

実は「すごいこと」なのです。

実は深い意味がある。

引っ込み事案であればあるほど、口下手であればあるほど、意味がある。

「傍観者ではなくなる」というのもそうです(^^)

誰も言ってくれないからとても気づきにくいことではあるけれど。

だから、バンドをやめずにライブで発表し続けるというのは十分に誇っていいことです。

例えば就職活動において「バンドくらいじゃなんの自己 PR にならない」とお考えの学生さん

がもしみえたら、そう言ってあげたいです。

「ライブを続けて見られてさえいれば、そこである意味恥をさらしていれば、十分に価値のあ

ることです。だから自分にとってのバンドの意味とはこれこれこういうことです、とココに

書いた事を面接官に言いなさい。」と言ってあげたいです。

「他人に誇れること」を持つと、これも自分のオーラが変わり、出会える人も変わります。

前項の、「根拠のない自信がつく」というのは、この『「他人に誇れること」を持つ』という

意味から、そうなれるのかもしれませんね。(^^)

§9 恋愛や結婚の対象としてみてくれる人が現れるから

同様に音に訴求力が出てくると、単純に、あなたの表現が気にいってくれて(それがまだ未熟

なものであっても)、あなたに「惹きこまれ」てしまい、あなたを恋愛の対象としてみてくれ

る、そんな人が現れたりします。(これは10年経たなくても)

また、恋愛だけじゃなくて、「結婚の相手」が見つかることもあります。

ヨメは中学3年生の時の同級生ですが、当時ブラバンに所属していました。クラリネット担当

でしたがピアノもできます。

いとこがピアノの先生なので。

そのいとこの関連のピアノの発表会で、ドラムという楽器を初めて見たらしいんですが、その

時、なんか、ドラムがやれる人が少し気になっていたそうです。

ヨメは中学3年生の時の同級生ですが、当時ブラバンに所属していました。クラリネット担当でしたがピアノもできます。いとこがピアノの先生なので。そのいとこの関連のピアノの発表会で、ドラムという楽器を初めて見たらしいんですが、その時、なんか、ドラムがやれる人が少し気になっていたそうです。そこへ僕がアホ面さげて現れた、ということらしいです。で、「中学生の時こんなことできなかったのに」ということで注目してくれたらしいです。いやー知りませんでしたー。

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Page 110: Accessの概要 - KATCHosamu/mag2/lovemusic/love_music.… · Web viewこれは大袈裟な話ではなくて、本当にそうなのです。歌や楽器演奏にはそういう力があります。

歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

そこへ僕がアホ面さげて現れた、ということらしいです。で、「中学生の時こんなことできな

かったのに」ということで注目してくれたらしいです。いやー、知りませんでしたー。

僕のヨメがそうです。

未熟なのに、ドラムができるぼくに、なんだか興味をもってくれました。

(だそうです。最近知りました!知らんかった・・・。)

もちろん今は「だまされた!」と言っていますが(^^)

でも僕は最高の人をひっかける(?)ことができて、とてもラッキーでした。(笑)

逆らわないようにして、怒られながら、毎日修行・努力しています。

また、うちのバンド内でも、ギターとキーボード、トランペットともう一人のキーボードが

結婚しています。バンドが縁となって結婚しました。

同じアーティストが好きで恋人同士になる、ということももちろんあります。

真面目な恋愛ができれば、それだけでも自分のオーラが高まり、成長もします。(いろんな意

味で)

それがさらに新しい出会いを生みます。

もちろん、恋人が居ない方でも、音や響きから、新しい出会いが生まれます。

また、今は、例えば社会人の場合、楽器を長く続けられる人が少ないので、

その新しい出会いも、出会ったあとの結びつきの深さも、特別なものとなりやすいです。

男女として特別なもの。

大切なお友達として特別なもの。

かけがえのないお友達、恋人に出会えます。

§10 海外の人とも仲良くなりやすいから(国境が無い)

音楽にはほんとに国境がありません。海外の方の目にも留まりやすいです。

特に歌モノの場合、たとえばビートルズを知っているだけで、外国の方と瞬間に分かりあえた

り、楽しめたりします。特にアメリカやブラジル系の方はノリが良い方が多いので、結構仲良

くなるきっかけになったりします。ライブでも異常に盛り上がってくれます。

僕にもそれにまつわる経験があります。

英語の歌が少し歌えただけで、アメリカ人の(当時)小学校の英語教師と一瞬ですごく仲良く

なれました。

なかなかのイケメンです。(当時は)スティーブンという奴です。今でもたまーにメールする

ことがあります。彼は今、弁護士をしていると聞いています。

歌った歌はドゥービー・ブラザーズというアメリカンロックのバンドの「Black Water」とい

う歌です。しかも、刈谷の名豊(ツタヤ)の売り場(通路)で、です。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

たまたま彼もその歌のサビを知っていて、僕が歌い出したら、突然彼も歌いだし、いきなり、

お互いにサビのメロディのかけあいになってしまいました。

歌い終わったあとは「ハーッ、ハッハッハッ!」と笑いあってハイタッチ&がっしりと握手で

す。

お互いに「オマエ、なんでこんなマイナーな歌、知ってんだ?!」みたいな感じでした。

彼は目を白黒させて、でも、とっても笑顔で、ほんの数分の出来事でしたけど、最高に楽しか

った。

「歌」があれば、一瞬のうちに相手のこころの深い部分に入れる・・・ということを、そのと

き、初めて知りました。

相手が外国の人でも。その国の言葉で会話ができなくても。

外国のかたがたと「ほんとうに一瞬で」友達になれます。

言葉の壁を1秒で越えられます。

たった1音でわかりあえる。

たったワンフレーズでわかりあえる。

それが音楽だからです。

ちなみに彼は僕らのライブにも来てくれて、「あのコーラスのダンサーの子がかわいい!オ

サム!あのこ誰?誰?紹介して!紹介して!」としつこく能天気なことを言ってました。相

当気に入ったらしいです。

まじめな雰囲気の奴だったのに意外と肉食だなあと思いました。

彼の見ていた客席の一角だけ、異国になっていました。

アースのセプテンバーをやったら、外人軍団が踊るわ歌うわギャーギャー叫ぶわの大盛り上が

り。

6、7人居ましたかね。おかげでこっちも楽しめました。

そんな風に、音楽は自分の世界を広げてくれます。

普通なら素通りしてしまうところを、素通りせずに、何かと、また、誰かと、出会えるように

なります。

今ならKPOPもはやっているので、韓国の人や韓国好きな人達ともすぐにお友達になれそう

ですよね!

§11 アイドルの歌とカラオケで、老若男女、子供たちとだって仲良くな

れるから

アイドルの歌を歌えれば、カラオケなどでたくさんの人と楽しめます。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

JPOP の歌を力の限りたくさん歌えるだけで、人々と簡単に仲良くすることができます。

普段楽器を触らない方々とも、簡単にお友達になることができます。

また、相手の方の好きなアーティストの「歌」が歌えるだけで、相手の方の警戒心も一気に取

れていきます。「楽しい」「うれしい」、そういう時間を長く、その人と共有できるからです。

そしてそれは、引っ込み思案、活発、金もち、貧乏、関係がありません。

音楽には、なぜか、そういったものを超える力があります。

クラッシックとか、少し高尚な音楽ももちろんいいのですが、そうじゃない、フツーのカラ

オケがとてもよいです。

下手でもいいので堂々と「気持ちよく」歌えると、ほんとに仲良くなれます。

デュエット、合唱、本当にいろいろな楽しみ方ができます。

音楽を長く続けると、「いろんな音楽の壁」をなくす方向に進むことができます。

そこからが、また、音楽の本当の楽しさや、「力」を知るスタートとなります。

たとえば「ジャンルの壁」がなくなるだけで、本当に、みんなと仲良くなれます。

男女、同世代、先輩後輩、上司・部下、はもちろん、子供からお年寄り、ご近所さん、まで、

みんな、です。自分が仕事がうまくいってないときも、いってるときも、楽しいときも悲しい

ときも、いつでも、です。

引っ込み思案で要領が悪くても、それを捻じ曲げていこじにさえなっていなければ、笑顔さえ

失わなければ、恥をすてていつでも歌えるようにしておけば、歌がよい状況を作ってくれま

す。

例えば引っ込み思案なことを逆に「自分のプラス」ととらえてしまうことも可能です。

そうなれれば、また、出会いも変わります。

この冊子には、そのための基礎の部分が、書いてあります。

アイドルを馬鹿にしてはいけません。

それに、楽しむ、ということにおいては、アイドルも何も、それらはまったく関係がないこ

とです。実際、いろんな表現があり、「なるほど、そういうことか」、「そういう世界観か」、

「そういうテイストか」、と、アイドルの歌でもとっても楽しめます。

誰もが服を、テイストを、スタイルを、変えるかのように、絵のタッチを変えるかのように、

アイドルの歌も楽しむことができます。

かわいかったり、面白かったり。かっこよかったり、ほれぼれしたり。うっとりしたり。

楽器をやる人や役者などの中には、アイドルの歌を馬鹿にする人もいますが、それはやはり間

違った姿勢です。もしそれが自分の好きなアーティストであっても、それだけは真似しないほ

うが良いです。

知れば知るほど、アイドルの歌は馬鹿にはできません。

若い人のジャンル、アニメソング、なども有効です。

YUI、いきものがかり、ゆず、その他、若い人の間ではやっている歌やアニソンなどを歌える

だけで、世代を超えて仲良くなれます。

子供とも、20代のかたがたとも。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

§12 演歌や昔の POPS も偉大で、お付き合いの幅が広がることがあるか

演歌や昔の歌謡曲、そんなものも歌えるようになると、やはり年配の力のある人が気に留めて

くれるようになります。

美空ひばり、北島三郎、八代亜紀、五木ひろし、都はるみ、森進一、坂本九、加山雄三、氷川

きよし、

石原裕次郎、など、そういった歌とか。

僕らの世代だと、竹内まりあ、みなみこうせつ、サザン、長渕、プリプリ、オリジナル・ラブ、

ミスチル、ビーズ、松田聖子、キャンディーズ、ピンクレディ、など。

長く音楽を続けて、いろんなジャンルの音楽を分け隔てなく楽しむと、意外といろんな人から

「認めて」もらえます。この場合の「認めてもらう」とは、親しくなれる、という程度の意味

ですけど、でも、好意をもって「認めて」もらえます。

そして、他人から「認めて」もらえれば、それが自分の自信につながります。

そして、自信がつけば自分のオーラが変わります。

僕の場合、シニア向けのパソコン講師の方々が対象のパソコン教室で、演歌がらみの講習をし

たら、その方々のお顔が一瞬で笑顔になりました。また、「面白そう」「楽しい」と言っても

らえ、パソコン教室がとてもよい雰囲気のまま終わることができました。

普段ほとんど出席してくれない人からも「僕は音楽が好きなんだ」と言っていただき、次回も

出席してくれる約束もできました。

僕の自信に少しつながりました。

当初は自分としては少し不安な講習会の開催でしたが、終わったあとは、「次も少しがんばっ

てみるか」という気にもなれました。

自分に自信がつけば、やはりその後の出会い(出会い方)も変わります。

§13 自分の「自信」につながるから、自分から出るオーラが変わるから

歌が楽器がある程度上手になれると、それだけで尊敬もしてもらえることもあります。

それが理由で、「自分に自信がつく」ことも少なくないです。

「あなたのとりえは?特技は?趣味は?」と聞かれたときに、「歌や楽器です」と即座に答え

られるだけでも自信につながります。

自分の精神安定剤、プラス思考に戻るための「一時的な逃げ場」、にもなります。

僕自身は小さいころから話し下手で、引っ込み思案で、なんでも要領の悪い、ダメ人間でした。

今でもそれは変わっていません。

でも、音楽を続けていたおかげで、数は少ないですけど、レベルの高い人たちと知り合うこと

ができて、いろんなことを教えてもらい、とても勉強になっています。

自信もない、特技もない、趣味もない、そんな人間だったのに、僕の人生はドラムのおかげで、

180度、360度、720度、たくさんたくさん、変わりました。

他のことでも深くやれば変わっていったでしょうけど、スポーツと音楽以外に、瞬間に他の人

と仲良くなれるもの、よい出会いを呼び込んでくれるもの、を僕はまだ知りません。

サッカーをしていれば、ボール1個ですぐにみんなとお友達になれます。

オーラというのでなければ、「雰囲気」とでもお考えください。明るくなるとか、「なんとなーく、良くなった気がする・・・」とか「なんか変わった?」という風に思ってもらえる・・・、そんな感じです。

(あ、でも絵は好きだったか!工作は得意なほうだったかも・・・でもそれでも。自信の無いダメ人間です。)

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

これも国境も言葉の壁もありません。

たとえば、パスを出すように、音を出す。

出す。

受ける。

返す。

その繰り返し。

たった1個の音でもいい。

たったワンフレーズだけでもいい。

うまくできる必要もない。

それだけで良いのです。

プロミュージシャンとのお付き合いや、大ファンの渡辺貞夫さんと近い人とのお付き合いなど

もできてきて、それも自分の楽しみ、自信につながっています。

「自分はだめな部分のほうが多いけど、完全にだめなわけでもない・・・」、そう思えるだけ

で、自分を卑下しないですむし、他人は他人、自分は自分と割り切れるようになりました。

好きなように生きようと、思えるようになりました。

だから、話ベタな方、引っ込み思案な方、自分にとりえがないと悩んでみえるかた、そういっ

た方にこそ、歌や楽器演奏を、それも、ジャンルという壁を絶対に作らないようにして、やり

始めていただけたら・・・、と思います。そして、 10 年以上、どれだけブランクを作っても

いいので、何回ブランクを作っていので、「やめないで」「再開して」「楽しんで」いただけ

たら・・・、と思います。

必ず、人生がかわります。

絶対に変わります。

(再開ではなくてゼロからのスタートであっても、)30代からでも余裕で間に合います。

60代からでも余裕で間に合います。

コツコツとこの冊子に書いていることを意識しながら、楽しみながら、マイペースで進んで行

ってほしいと思います。

もしかしたら、色んな「自己啓発本」を読んでそれを実践することより、カラオケで歌が歌え

るようになったほうが、楽器が弾けるほうが、早いこともあるかもしれません。

いろんなジャンル、いろんな年代の代表的な歌を覚えたほうが早い場合もあるかもしれません。

(歌詞をちゃんと覚える必要もないし。メロディさえ大体わかってて、発音さえできれば。)

それくらい、人類と音楽は、昔から密接な関係を保ち合っています。(と思います。多分。)

そして、繰り返しますが、歌を覚えるのに「上手く歌える」必要はありません。気楽に、「だ

いたいで」でも良いのです。歌をたくさん知ってて、カラオケで大体歌えるだけでも良いので

す。

以上のように、10年以上歌や楽器を続けると、なんらかの自分の自信にもつながり、自分の

オーラをかえることができると思います。自分のオーラがかわれば、出会いも出会い方も、や

(同様に競馬やマージャンや、料理や釣り、旅行、などをしたほうがよいかも。)

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

はり変わると思います。

§14 「ゼロからのスタート」自体が、また自分の自信につながって、自

分のオーラを変えることができるから

楽器をはじめるときは、だれでも「ゼロ」から、です。

でも、10年続ければ、ゼロからでも、それなりのものが構築(習得)できます。

とくに周囲に音楽のことに詳しい方がいれば、その習得スピードは2倍速以上になります。

そしてある程度のことができるようになると、それが自分の自信につながります。

「ゼロからはじめて、こんだけのことができるようになった!私も意外と、なかなかやるじ

ゃない?(俺って天才?)」

「ねえ、誰か私をほめて!」と思えます。

そして、実際に友達や身内などから「お情けのほめ言葉」をかけてもらったとしても、それで

意外と「自信を持て」ます。

自分の努力を自分が一番よく知っているからです。

それが自分のオーラを高めます。

「ゼロからはじめて」ということであっても、10年もやれば相当なことができます。

ポイントは「やめない」ことだけ、です。

もしやめても、それは、「一時的に」という意識でいて、再度はじめる。

やめさえしなければ、途中でどれだけ挫折したり、仕事が忙しくてブランクができてもOKで

す。

いったんやめて中断しても、体で覚えたことなら、6、7割はちゃんと体に残ってますから、

再始動したときに、そんなに時間をかけずに、以前の状態近くまで戻れると思います。

そして再始動すると、以前見えてなかったものが「なぜか見えるようになる」。そんなことも

少なくありません。

そうなれば、また、再度、チャレンジできます。

そうやって、何度でも敗者復活ではないですが、

「ゼロから、もしくは途中から、積み上げていく」ことができます。

ゼロからでも十分にやれます。

しかも始める年齢は関係ありません。

始めるのに遅すぎることもまったくありません。

今その瞬間からで良いのです。

「今からでもできるかなあ?」と不安なら、僕のところに来てください。大丈夫です。

励ましてあげます。いっしょに音を出して、いっしょに歌ってあげますよ~(^^)。

繰り返しになりますが、ゼロからのスタートであっても、30代からでも余裕で間に合います 。

60代からでも余裕で間に合います。

そして何歳から始めても、遅すぎるということがありません。

繰り返しになりますがとても大切なことなので、再度、書いておきます。

何度挫折しても、音楽は待ってくれます。

何年挫折していても、音楽は、楽器は、「必ず」、「あなたを」待っていてくれます。

それは「挫折」じゃない。

ただの「休憩」。

数ヵ月後に自分が死ぬとわかってから始めても遅すぎないのが音楽です。

歌や楽器です。

音楽やスポーツを10年以上続けると、絶対に出会いがよくなります。

べつにたくさん増えるわけじゃないです。

質が高まるのです。

もちろん、数が増える方もいらっしゃると思いますが・・・。

でも、数ではありません

出会いの質が変わるのです。

良くなるのです。

出会いが良くなるための基礎は、リズムの感じ方や8ビートの感じ方、演奏するときの体の動かし方の基礎部分を掘り下げること。幅を広げること。

そして性格をかえる必要は無いので、ジャンルの垣根をつくらないこと。他人の好きな音楽をバカにしないで自分のなかのどこかに位置づけすること。

理屈じゃなく、「感じる」、こと。そういうことを地域の子供たちや若い人たちに伝えること。

それがこの冊子の目的主旨です。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

毎日10分ごとに、3回ずつどこかでやればいいです。30分で良いのです。

必ず、人生が変わります。

絶対に変わります。

もちろん歌や楽器演奏のない人生も楽しいです。まったくもって楽しい。

でも、歌や楽器演奏があると、またさらに、さらに、さらに、さらに、楽しいのです。

仕事にも、同様に、「ゼロからのチャレンジ」ができるようにもなります。

「音楽でもゼロからだった。しかもこんなに遅い年齢でもやれた。楽しか

ったからだ。」

「仕事でも楽しさを見つけられれば、ゼロからでもやりぬけるに違いない」と腹をくくれま

す。

そういう姿勢を周囲が認めてくれます。

上司や取引先。

身内やお友達。

そういう風にして、自分の人生がより良いものになっていきます。

§15 ゼロからのスタートがいつもでできる、ということはつまり、「誰

にでもできる」ということだから

思い立ったその瞬間から、音楽を始めることができます。しかもタダで。

繰り返しますが、始める年齢も関係ありません。

そして「ゼロからのスタートが、いつでもできる」ということは、要するに、「誰にでも」

「できる」ということです。

コツコツと、あわてずにやっていけば、たとえ成長が少しずつでも、「やめさえしなければ」

「必ずモノになる」、ということです。

レベルはどうあれ、音楽を始めて、「楽しめる」ということです。

そして、「自分の人生を変えられる」ということです。

人生を「楽しいものに」「自分から」「もっていく、仕掛けていくことができる」ということ

です。

たった1曲を…、上手くなくてもいいのである程度まで仕上げるだけで、明らかに変わります 。

そして、そこに、この冊子に書いてあることを加味すると10倍は変わります。

初心者でも、中級者であるかのような音に変わりはじめます。

誰かが特に何か言わなくても、自分でその違いがわかります。

そうなると、もう止まらなくなります。

そして腕が上がったり、「楽しくてたまらない」ということが表現できるようになれば、そ

れを大抵、誰かが目に留めてくれます。出会えます。

「誰にでもできる」のです。

といいますか、 「あなたにこそ」、「できる!」 のです。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

だから今すぐ、やってみましょう!(ってどっかの通販みたいですが

…。)

いっしょにやってみましょう!

特に「ドラム」や「パーカッション」なら、何も要りません。

手と足さえあればいつでもどこでも練習できます。

「歌」もおなじ。

口下手でも大丈夫。

引っ込み思案でもまったく問題ないです!

音が全てを語ってくれますから。

僕もそうでしたから。

そして、遅すぎることもありません。

§16 いつでもやめて、いつでもリスタートできる。お金もかからない

もし「やめても」、「それは一時的なもの」です。

やりはじめて、数ヶ月でやめて、3日坊主でやめて、10年ブランクが空いたとしても、また

始めればよいのです。

それで、自分の生活が潤い始めます。

仕事にも応用できるようになります。

やめてても、ブランクがどれだけあっても、「やめた」と思わないことです。

「休んでいるだけ」と思うことです。

だって実際にそうなんですから。

再び音楽をはじめれば、また目の前の世界が、風景が、どんどん変わっていきます。

ドライブしているみたいに、電車に乗っているときみたいに、変わっていきます。

他人から引き上げてもらうことも、また始まります。

§17 「歌」は資本金ゼロ円でできるから

基本的に「歌」は、資本金ゼロ円でできます。

歌うだけですから。

楽器演奏にしましても、最初はいくらかかかるかもしれませんが、コツコツとやれば独学でも

相当なことができます。長い目で見れば少ない資本です。

それで世界中の人と、言葉を超えてわかりあえる。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

一瞬で。

しかも、「楽しい」。

仕事的な目で見てしまいますと、「ものすごい費用対効果」ということになろうかと思います。

§18 自分自身が光や風、香りをもてるようになるから

自信をもてることで、自分自身が光や風、香りをもてるようになる。

とくに音楽ができると、歌や楽器ができると、

自分自身が光や風、香りをもてるようになりやすいと思います。

そういう人に、他の人は好意をもってくれるように思います。

素直さと笑顔さえ失わなければ。

これは理屈じゃないです。そうなれると、やはり、誰かの目に留まり、そして引き上げてもら

うこともまた始まると思います。ウソ臭いですけど、音楽を長く続けてると、意外とあるので

す。

§19 人にやさしくなれる。感謝の気持ちをもてる。そういう時がくるか

「こんな自分でも音楽のおかげで、他の人と仲良くさせてもらうことができる・・・。」

そう思えるようになります。音楽を長~く続けていると、そう思えるようになります。

「ありがとう」「うれしいです」「楽しいです」と言葉に出せるようにもなります。

そうすると、他のことにも感謝できるようになり、そして感謝の気持ち持てるようになると、

やっぱり、いろんなことが好転するきっかけにもなります。

お仕事、日常生活、モノ、コト、お金のこと、いろいろと。

人間関係も。

もちろん、かならずしも、すべてが好転するわけじゃないですが、音楽や相手の方を「信じれ

ば」多くのことが好転し始める気がします。逆に言うとバカになって「信じないと」始まらな

い。

感謝の気持ちを持てるようになると、運が良くなるので、必然的に、出会いが良い方向に向か

い始めます。なんだかこの項目の前後あたり、宗教じみてるかもしれませんが、でもこれは宗

教なんかではなくて、例えば「ありがとう」を言えない人は、絶対に他人から認めてもらえな

いので、絶対にプラスに転じない、というあたりまえの事実です。

これを仕事を始めてプロになると意外と都合よく忘れちゃうことがあります。初心とかと一緒

に。

そして「ありがとう」「うれしいです」「楽しいです」を言わない人ほど、「あたしは運が悪

い」と言っている気がします。(周囲のせいにしてる?)

「ありがとう」「うれしいです」「楽しいです」を言わない人になんて、誰も近寄りたくない

ですよね。だから、運が悪くて当然なんですけど・・・。(^^)

「運」ってのは、 『「あなたといっしょに何かをなし遂げたい」とか「あんたにやってもらい

てえんだ」っていう誰かの気持ち』 、だと僕は思ってます。「運がいいというのは、それらの

気持ちが集まってくることをいうのかもしれない」、と勝手にそう思いこむようにしてます 。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

音楽を続けて、音楽に対して素直になっていれば、そのうち、素直じゃない自分が少しずつ解

きほぐれてきて、出会いも変わり、運が好転するようになると思います。

もちろんその際、短期間にすごく高いレベルまで上達する必要はありません。

「正しい練習の方向」に向かうだけで OK です。

そのための基礎や考え方が、この冊子には書いてあります。

大袈裟に思うかもしれませんが、やった人とやらない人、にはやはり差ができます。

§20 「馬鹿」になれるから

音楽を始めて人前で演奏できるようになると、考え方を少し変えるだけで、「馬鹿になる」こ

とも可能となってきます。

馬鹿になってからが、また、自分が成長できるようになります。(そう思います)

バカになれると、意外性(見た目とのギャップとか?)が増すからか、明らかに出会いが変わ

ります。それ以外の理由もあるような気がします。

普段と違う自分を発見し、行動することで、バカになれる素地ができます。

音楽を始めることもそうですし、また、一番簡単な「手」としては、「コミックバンド」を経

験する、ということがありますです。

こんな感じとか・・・→

これで「蝋人形の館」を

やってみました!

ステージに全員上っただけで

かなりウケました。

この格好で全員がズラッと並ぶと、

相当の威圧感らしいです。(笑)

§21 地域の子供たちとのふれあい、情操教育貢献もでき、学べるから

ある日、近所の小学校でオヤジバンドで演奏する機会に恵まれました。

そのときの光景は今でも忘れることができません。

「20世紀少年」と、「おどるポンポコリン」、を演奏したんですが、そのときに、子供たち

が僕たちのバンド演奏で(?かどうかわかりませんが?)「立って踊りだした」のです。

楽しそうに腰をくねくね、カックンカックンさせる子もいれば、大声で「ぎゃー」と叫び出す

子もいます。

低学年の子がとくに踊ってました。

高学年の子も歌ってくれてる子がいました。

ある意味、スタンディング・オベーション!!?

よく考えたら、先生たちが 10 人くらい、魔法使いのようなコスプレで踊って盛り上げてくれ

素直になって、相手に敬意を持たなければ、また、嫌いな人でも好きになってみる、くらいの努力をしないと、運は絶対に好転しません。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

たからだと思いますが、でもとても楽しく演奏させてもらいました。

本当に忘れることができない光景です。

今、僕らが子供たちにしてやらねばならないのは、間違いなくパソコン教育とかではなく、音

楽やスポーツや農業や哲学や倫理の授業だと、そのとき確信しました。

音楽にはやっぱり「力」がある。そう思えたとても楽しくて嬉しい瞬間でした。

地域の子供たちと接することで、子供たちに色々と教わります。

自分の小ささに気づき、今のダメなトコロが見えてきたりして。

そこを直したり、変えたり、変えずとも、何かできることを増やしたりして、自分を高めるこ

とができます。

子供たちや次世代のことを見つめながら、自分を高めることが、他の人にもよい影響を与えた

りして、出会いもかわり、自分の世界が広がるきっかけになったりします。

§22 アンチエイジング効果があるから(多分)

理由は良く分からないですけど、絵、ファッション、音楽、スポーツに接している人は、総じ

てあまり歳を食ってない感じの方が多いです。

音楽をやると、なぜか、若い人は大人っぽく、大人な人は若い感じに、見えます。

多分、「音(アルファ波とかベータ波とかいうやつ?)」「メロディライン」、「リズミカル

な運動」、「指先の運動」、「体の中心の運動」、「筋肉のリラックス」、「楽しさによる高

揚」、「恋による楽しさ」、「愛・LOVEによる楽しさ」、「光」、「輝き」、「明るさ」

が、日々の生活に増すからだと思います。

それがアンチエイジング効果をもたらしているのではないかと推測しています。

よくわかりませんけど。

また、見逃してはならない点ですが、もちろん音楽を「一人だけでやる」のでも、これらのプ

ラスの要素が多く出てくるのですが、それを2人以上でやると、つまり、合奏、バンド形態で

やると、ここにさらなる楽しさや浮遊感、スピード感、スリル、が加わって、本当に脳を良い

方向に刺激するのではないかと思います。

実際、バンドで演奏すると「恋愛するより楽しい」というくらいの楽しさ、嬉しさが出てきま

す。

ちなみに、「恋」は(老人ホームなどでもよく言われますが)、おじいちゃん、おばあちゃん

になってからでも、相当、老化を防止したり、しゃきっとする、とても良い要素になるとのこ

とです。

一気に、アンチエイジングできるそうです。

絶対に恋や愛を経験しないといけないわけじゃありませんけど。しないならしないなりの何かが生まれるわけですから。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

別にミュージシャンや音楽の好きな人がいつでも異性に恋しているというわけではありませ

んが、でも、「“音”には四六時中恋してる」とはいえると思います。また、音楽やアートをす

る人にとっては、恋や愛はある意味欠かせない要素ですので、そういうところも、アンチエイ

ジングと関係しているのかもしれません。

アンチエイジングできて、若々しく居られると、やはり出会いが変わります。

特に30歳以降。若い人でも、健康的なら、やはり、出会いが変わると思います。

引っ込み思案でも、能天気と言われようとも、バカと言われようとも、歳をとらなくて、運動

が多少でもいいからでき、健康で、素直で、笑顔なら、そのほうがやっぱりよいのです。

出会いが変わり、好転すると思います。 ※こじつけちゃたかも(笑(^^))

§23 セロトニンの増加(?)で「平常心が保てる」気がするから

あまり詳しくないのですみませんが、「セロトニン」とは、脳内で分泌される神経伝達物質の

ことだそうです。平常心を取り戻したり(怒りや不安、躁鬱を沈静化する)、うつ病を防いだ

り、その他の病気を防ぐはたらきがあるそうです。不眠症、睡眠障害、冷え性、偏頭痛、うつ

病、産後うつ、更年期障害などはセロトニンが不足するために起こるといわれているそうです。

セロトニンは瞑想や腹式呼吸などの「リズム運動」でたくさん分泌される物質だそうです。

怒りにまかせて怒鳴りちらしたり、威張り散らす人は、明らかに老化が早くなります。

そうじゃない人は、老化が遅いと思います。お肌のつやも違いますよね。

なので、セロトニンが適量、ちゃんと、出てれば、老化が少なくなるし、また、キレる、落ち

込みすぎる、ということもなくなり、他人と接するのにも良い状態になれると思います。

音楽をやるとおそらく興奮状態になってしまうため、セロトニンが増えるのかどうかはわか

りませんが、でも、リズム運動でセロトニンが増えるなら、瞑想的な練習をすると良いのかも

しれません。

「落ち着きを取り戻し、平常心を取り戻す」。

人間は、平常心さえ取り戻していれば、実力がきちんと発揮できます。逆に平常心が取り戻せ

てないと、実力の半分の力も出せません。精神状態を安定させるのは、非常に重要だと思うの

ですが、「音楽」がそれに一役かっているのではないかと、常々思っています。

また、「タッピングタッチ」という言葉をご存知でしょうか?

「脳からストレスを消す技術(有田秀穂 著 サンマーク出版)」という書籍のP215から少

し引用します。

『「タッピングタッチ」というのは、二人一組になり、一人がもう一人の背中を一秒間に一回

程度のテンポで、トン、トン、と軽くタッチするというものです。

私はタッピングタッチをされた人のセロトニン濃度が上がることを予想していたのですが、

結果は、された人も、やった人も、両方のセロトニン濃度が上昇するという意外なものでした。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

脳のセロトニン濃度が上昇するということは、セロトニン神経が活性化し「癒されている」こ

とを意味します。

これは他者のためにすることが、実は自分をも癒しているということを意味しています。

たとえば、お母さんが赤ちゃんを抱いて、トントンと背中を叩く時、赤ちゃんはお母さんのぬ

くもりに癒されますが、それは同時に、やっているお母さんのほうも「癒されている」とい

うことです。』

このタッピングタッチというものも、リズム運動の一種です。

癒しのメカニズムの一端が少しだけ、なーんとなく、想像がつく気がしませんか?

この研究がどれくらいの信憑性があるのかはわかりませんが、でも、「ありえる話」だとは思

います。

かなりこじつけになってしまいますが、似たような意味合いで、2人一組で、音を出すほうも

聴くほうも癒されて、セロトニンが多く出されていくといいよなあ、と思います。

バラードを伴奏なしで、かなりゆっくりのテンポで「長い“間”(ま)を楽しむように」歌った

り、2人でギターをポロン、ポロン、と弾きあったり、そういうことをしても、良いのかもし

れないですね。

興奮状態のない、ぼけーっとした、ふわふわとクラゲのように、どこかに流れていくような、

ある意味眠たくなるようなプレイも、とてもよい影響を、我々に与えてくれるのかもしれませ

ん。

ちょっと脱線しますが、「音楽は正確性や強弱や技術だけじゃない」。「それだけで人は癒さ

れるわけじゃない」、というのも、なんとなく、ここからも理解できる気がします。

平常心の取り戻し、と、それによる本来の実力の発揮。

落ち着きが取り戻せれば、光も風も、自信も取り戻せ、生き生きと、楽しげに、笑顔で生活で

きます。 そんな人を見て、他の人も癒されていますし、元気付けられています。

例えば仕事ができる・できないにかかわらず、あなたの「存在やこころそのもの」が、「頑張

りそのものが」、「誰かの癒しになる」ということです。 誰かがちゃんと、かならず、見て

くれている、ということです。

だから、出会いがそこでも良い方向に変わる。

そういうことができるようになる。

とりとめのない話になりすぎてしまいましたが、音楽にはそういう力もあると思います。

僕はそう信じています。

かなりこじつけました!すみません!

でもモチベーションの上がるこじつけなら別に良いと思いますし、モチベーションをあげた

り、人々を幸せにできるのなら、多少のこじつけも良いと思います。

実際、役に立つと思ってます。(^^)

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

§24 音楽療法・音楽そのものの癒し効果

音楽療法のことはまったくといって良いほど分かっていないのですが、そういう世界がある

のは素晴らしいことだなあと思います。

ひとまず Wiki や音楽療法士さんの Webページ等々、その情報をそのまま引用しますが、これ

を読むとやっぱり音楽には色んな「力」があるのだなあと改めて感じます。

人のこころを救ったり、身体的なリハビリにも使えるようです。

そんな力をもった「音楽」が、人を幸せにしてくれないはずがありません。

また、人のオーラを高めてくれないはずがありません。

音楽は、楽器や空気と共に、人のこころ、体そのものも、共鳴させてくれるのだと思います。

==========================================

●引用 01 Wiki

音楽療法(おんがくりょうほう music therapy)は、音楽を聞いたり演奏したりする際の生

理的・心理的・社会的な効果を応用して、心身の健康の回復、向上をはかる事を目的とする、

健康法な い し代替医療 Alternative Medicine あ る い は補完医療 Complementary

Medicine(いずれも「現代西洋医学領域において、科学的未検証および臨床未応用の医学・医

療体系の総称」と定義され、現代的な意味での医療とは区別される)。歌唱や演奏を行う能動

的音楽療法と音楽を聴くなどの受動的音楽療法の 2 つに分かれる。

バリー・キャシレスは、『代替医療ガイドブック』において「音楽療法は立証済みの補完療法

であり、多くの病状や問題に効果を上げている。治癒力はなく、いくつかの補完療法のように 、

重大疾患の治療法として勧められることもない。しかし、優れた補完医療法の例にもれず、幸

福感や生活の質を高め、症状を軽減し、初期治療やリハビリテーションの効果を高めてくれ

る」と述べている。

創成期

宗教(原始宗教、自然崇拝など)の誕生と同時に音楽は生まれ、儀式や呪術に用いられた。こ

れにより人びとの精神を鼓舞したり一種のトランス状態(憑依)を引き起こしたりする。

ユダヤ、キリスト教の賛歌などにおいても音楽は用いられ、これも信仰を深め、精神的な豊か

さを深耕することにより現代にも引き継がれている。

治療効果も古くから知られ、ダビデはサウルのうつ病を竪琴で治したとされる(旧約聖書『サ

ムエル記』上 16.14–23)。サウル王が「悪い霊」におびえたため、家来たちはサウル王に言

った。「ねがはくはわれらの主汝のまへにつかふる臣僕に命じて善く琴を鼓く者一人を求めし

めよ神よりきたれる惡鬼汝に臨む時彼手をもて琴を鼓て汝いゆることをえん(第一サムエル

16:16)」この家来らの進言によりサウル王はダビデを呼んだ。こうしてダビデはサウルに仕

え、竪琴を弾いた。「神より出たる惡鬼サウルに臨めるときダビデ琴を執り手をもてこれを弾

にサウル慰さみて愈え惡鬼かれをはなる(第一サムエル 16:23)」(文語訳聖書)

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

発展期

第二次世界大戦により大量の傷病兵を出した米国は野戦病院において音楽を流し、ないし演奏

してみたところ兵士の治癒が早まった。その後米国を中心として音楽による治療効果が立証さ

れる(ディーサンズ (Diserens) ら)。

現在

各地で高齢者ケア、引きこもり児童のケアなどの現場で活発に活動が展開されており、岐阜県

音楽療法研究所を嚆矢として自治体、大学でそのための研修、研究機関を設けるところも出て

きた。公的機関の認定として奈良市・岐阜県 兵庫県が独自の市及び県認定音楽療法士という・資格を 出し て いる 。現在の主流は 日本音楽療法学会認定の 音楽療法士( MT、Music

Therapist)という資格である。

また、X JAPAN の YOSHIKI は、自身の不眠症の治療をきっかけに、ライフワークとしてコロ

ンビア大学の医学博士・加藤友朗と共同で音楽療法の研究も進めている。

対象

高齢者、発達障害者、身体障害者、不登校児、幼児、薬物乱用者、高次脳機能障害者、他。

==========================================

●引用 0 2

「音楽療法」の世界

http://hb8.seikyou.ne.jp/home/pianomed/page04.htm==========================================

●引用 03

http://www.horitamt.com/

例えば、音楽療法にはこんな効果があります。

★認知症・アルツハイマー型認知症の方

表情が豊かになる、認知症の進度を遅らせる、昼夜逆転を改善する、徘徊が減り落ち着いてく

る、

コミュニケーションが円滑になる、などなど・・・

★高次脳機能障害の方

短期記憶の向上、ストレス解消できる、モチベーションアップする、集中力がアップする、

自信回復できる、などなど・・・

★脳梗塞や脳出血による後遺症のある方

言葉が出やすくなる、ストレス解消できる、集中力がアップします、意欲が増進します、

自信回復できる、感情のコントロールができる、会話が増える

などなど・・・

★自閉症・発達障害の方

他人とのコミュニケーションがとれるようになる、ストレス解消できる、自傷行為・他傷行為

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が減る、発語が増える、社会のルールを身につけることができる、才能を伸ばせる、

保護者の方の精神的負担が軽くなる、などなど・・・

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第7章 アイドルの音楽を馬鹿にしてはいけません

前章の続きみたいなもんですが、常々思っていることがあるので書きます。

唐突にすみませんが、アイドルの音楽を馬鹿にする人にロクな人はいないと思っています。

アイドルやオタクを馬鹿にするような人は、「ものごとの本質を見ようとしない人」が多いように思

っています。これまで僕自身が周囲から得た経験や自分自身が過去にそうだった経験を踏まえますと、

まず間違ってないと思います。

アイドルの音楽や歌を馬鹿にする人は、決め付けと鵜呑みが多く、また、「権威に弱い」、といったよ

うな方が多いように思います。

オープンじゃない人が多いから、僕としては原則としては「付き合わないほうが無難」と思っていま

すです。(まあでも、それこそ、そういった「決め付け」はあまりよろしくないのですが(^^))

「過去の嫌な自分」を見せつけられるから、というのも理由ですけど(笑)

アイドルは一晩で何万人も幸せにします。

嵐の松潤くんはいつもライブで「俺ら5人で7万人幸せにするぜ~!」なんて言ってます。

これは名言です。

僕はこれは本当に「名言」だと思ってます。

彼自身なりの「誇り」も感じられます。

一方、渡辺貞夫さんのような音楽に、数十人が集まって、これまた幸せになれます。

世界的な指揮者のオーケストラでも幸せになれます。

ハイレベル、ハイクオリティです。

同じことです。

確かに嵐のみんなの歌は、ハイレベル、ハイクオリティじゃないかもしれない。

でも、人間の「こころ」は、ハイレベル、ハイクオリティのものでしか感動できない、

そんなチンケな「仕様」にはなってはいない。

そう思っています。

どんなものにも、感動できる、こころを開ける。

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それが人間のこころ、ハート、だと思っています。

「精一杯、自分のこころをお届けしたい」という気持ちは、技術を超えて、伝わるものだと思っていま

す。

アイドルを馬鹿にする人は、たとえば、それを聴きにくる観客の方々も馬鹿にしたりします。

たしか、ある役者さん(以降、役者A)が、そんなことを雑誌記事のインタビューで答えていました。

『 アイドルや今のJPOPなんて「クソ」だ!反面、井上陽水さんはすばらしい。』なんて記事でし

た。

ほんとうにそうでしょうか?

たとえば、嵐の音楽を聴きにくる人たちは、ふだん楽器などさわりません。

一方、ジャズやクラッシックを聴く人は楽器をいじる人が多いです。

井上陽水さんを聴く人もそうなのかも。

でも、だからなんだってんだ?

嵐のライブを聴きにきて、目をキラキラ輝かせて、その瞬間を楽しんでいる人の魂が、ジャズやクラ

ッシックや井上陽水を聴いている人の魂に劣るとでもいうのでしょうか?

そんなことあるわけがない。

アイドルの歌だろうが、なんだろうが、目を輝かせてくれるもの、光や輝きを、風や香りを与えてく

れるもの、そんなものが「悪いもの」であるはずがないのです。

「程度の低いもの」であるはずがない。

一晩に何万人も幸せにする。

この意味は「とてつもなく」大きい。

大きいです。

見にきてくれた人々のストレスを取りさり、やる気をださせ、

「しんどいけど、明日もチャレンジしてみるか!」という気にさせてくれる。

それのどこが「程度が低い」のだ?

僕には意味がわかりません。

「音楽性や音楽的なレベルが・・・」なんていう人も居ます。

本気でそんなこと言ってしまって良いのかしら? じゃあ あなた音楽のこと、どれだけ知ってるの?

じゃあ、少なくとも、この冊子に書いてあることくらいはすべて今すぐ、チョチョイノチョイでやれ

「観客も何もわかっちゃいない」なんて言うんですよね。わかっとらんのはお前じゃ。と言い た く な り ま す 。(笑)

それともライブとレコーディングは別、ということなのかな?

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

る、実演できるんですよね?と問いたいです。

もちろん反論するならするで良いし、でも、体系づいた説明ができるんですよね?と問いたいです。

本当に「目」と「音」で判断して、責任持って言ってるの?実際にライブ会場でその演奏を見たことあ

ります?って感じです。

好き嫌いは当然あっていいです。

でも人が一生懸命やっていて、しかも、実際に多くの人のこころを満たしているという事実を…、良い

ことをしているという事実を、見ようとしないでバカにするなんて、やはり、いけないことだと思い

ます。

そしてしかも、その観客の方々までバカにするようなことを、役者たるものが言うなんて、おかしい

と思います。

僕は音楽も演劇も似たところがあると思っているので、(役者A)さんの発言は正直ショックでした。

わりと好みというか、最近はほとんど見てなかったけど、割と好きだった人だけに、かなりがっかり

しました。

だからその(役者A)さんは、とんがりすぎて、学習の場を自ら狭めてしまっているなと思いました

きっと、その勘違いなこだわりが無くなれば、きっともっと、よい役者さんになるのではないかなあ 、

と思っています。期待したいです。多分、いつか考えが変わると思います。

音楽の本質は、技術じゃない。

音や声によって楽しんだかどうか、楽しませてもらったかどうか、楽しませることができたかどうか

です。

曲がどうのこうのとか、歌詞がどうのこうの、とか、テクニックがどうのこうのとか、色々とあると

思いますけど、結局はそれは、聴いた人の勝手な主観でしかない。

演奏者自身の本当のことをわかって言っている人など、ほとんど存在しません。

くりかえしますが、

音楽の本質は、技術じゃない。

人間の「こころ」は、『ハイレベル、ハイクオリティのものでしか感動できない』、

そんなチンケな「仕様」にはなってはいない、からです。

楽器のことを知らない人を何万人も一編に幸せにするのも、

楽器を知っている人を少ない人数、うならせたり幸せにさせるのも、同じことです。

浅く広くとか狭く深くとか、そういう話でもない気がします。

ちなみに、アイドルのバックミュージシャンはそれなりにレベルが高い人が多いです。

例えばたまに、渡辺貞夫さんとやれるような世界最高峰の演奏をする人が混ざっていたりします。

彼らが「アイドルのバック演奏だから」といって、「手を抜く」なんてことをすると思いますでしょ

うか?

音楽やアートに触れない一般の人がそう言うなら別に良いのですが音楽やアートに携わる人がそれを言ってはいけません。

例えば、マーカスミラー、ウィルリー、ヴィニーカリウタ、などなど。です。、

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

世界的に地位や名声を得、音楽をよりよく広めたいと考えている、狂った世の中に居たとしてもそれで

も歌や音楽の「力」そのものを信じている、世界最高峰レベルのトッププレイヤーが、そんな手抜き演

奏をすると思いますか?

そんな人たちが、たとえば(役者A)さんに「アイドルの音楽はクソ」と言われてどう感じるでしょ

うか?

作詞家も作曲家も侮辱しています。

井上陽水さんは、そんな(役者A)さんに賞賛されて、本当にうれしいのかな?

確かに陽水さんはすばらしいです。僕も渋くて大好きです。ライブでも演奏しました。

例えば歌詞をとってみても、若い時にどうしてこんな歌詞が書けたのかとか、唸らされます。

メロディもとても良いです。渋いことこの上なし!!!ですし。

でも(役者A)さんは、それとは別に、アイドルのバックの最高峰のトップミュージシャンや作詞家、

作曲家の仕事までもバカにしたことになります。そんな(役者A)さんを、井上陽水さんは本当に手放

しで認めるのかな?

アイドルを馬鹿にする人は、そういうアイドルのバックの人たちも馬鹿にしており、結局、自分では

何も判断していないのです。まあ、でもバカにするような発言をしてもいいですけど、言うなら言う

で、それなりの覚悟持たないといけないと思います。

かくいう僕も、結局は何もわかっちゃいない。

だから、もっと謙虚に、素直に、いろいろと知りたいと思っています。

たくさん、素直に、「味わいたい」、と思っている。

どんなジャンルも分けへだてなく楽しみたい。

聞こえてくる音の意味を、知りたいと思います。

そうするだけで、日常生活の楽しさが何倍にもふくれあがります。

一人の女性が、いろんなテイスト・スタイルの服を着て楽しむのと同じです。

あるときは、エレガントに、あるときはキュートに、あるときはファニーに、あるときはおしとやか

に、あるときはアクティブに・・・。

和、洋、フォーマル、カジュアル、フェミニン、いろいろと。いろんな色や線、素材を、たのしむ。

おっさんになったら演歌も楽しむ。

昔のうたも楽しむ

酒をちびちびやって歌う!みんなで。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

ひとつのジャンルの音楽しか「認めない」という人は、毎日まったく同じ服を、しかも、高級ブラン

ドの服だけを着て、それ以外は「クズ」と言っているのと同じです。

毎日同じスカート、毎日同じブラウス、毎日同じアクセサリ。

でも「高級ブランドだし、これが一番。これ以外はクズだわ(だぜ!)」なんて言っているのと同じ

です。

ブランドネームだけで判断して、曲線や直線や素材感、ブランドの歴史、作者の意図など見もしない。

高級ブランドのデザイナーは、そんな人に自分の作った服を身に付けてほしいんでしょうか?

僕には理解できません。

僕はそんな人間になりたくはない。

もちろん、ひとつの服を、深く愛する気持ちは大切です。

それはそれでとても良いことだと思います。

かえって、よいことだと思います。

とても尊い。

でもだからといって、ほかのものを馬鹿にするのはいただけません。

服も音楽も料理も同じだと思います。

作り手の、愛情、こころが込もっているかどうか。

それを伝えられるかどうか。

それを受け取れるようにこころを開いているかどうか?

アイドルの音楽を馬鹿にするような人は、たくさんの人と仲良くなれる「歌」というものも信じてい

ない。

そう思います。

謙虚で素直な好奇心を失っている。

そんな人が意外と多いように思います。

そんな人と付き合うのは僕は真っ平ごめんです。

僕の生徒さんにも、そんな人間にはなってほしくないと願っています。

ここにこんなことを書くのは、僕自身が昔そうだったから、皆さんにはそうなってほしくないからで

す。

どうか、自分の好きなもの以外のものをバカにするなんてことはしないようにご注意ください。

特に、腕が上がってくると、そうなりやすいのでご注意ください。

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第8章 参考になる書籍や Webページ

Chapter1 ボーカリスト、全楽器共通

§1 音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと

アレクサンダーテクニークとボディ・マッピング

誠信書房 発行 バーバラ・コナブル 著

骸骨や筋肉の絵がいっぱい出てくるんですが、とってもかわいらしいフレ

ーズ(言葉)がちりばめられた、とてもためになる本です。

「アレクサンダーテクニーク」のことについてイントロ的に図を多く使っ

て書かれています。「アレクサンダーテクニーク」の入門の入門(だそう

です)。

リラックスして、楽器を演奏するための基本が書かれた本です。

以降の本や Webページも、この本に書いてあるようなことが基礎になって

いる気がします。一冊買っておくと勉強になりますし楽しいですよ(^

^)

Chapter2 ギター

§1 ギタリスト身体論 ー達人に学ぶ脱力奏法

http://www.chuoart.co.jp/book/b35900.html

ちょっと、他の教則本に対する攻撃性が強いので何ですが、でも初心者に

とっては、かなり役に立つと思います。

§2 生きたグルーヴでギターが弾ける本

http://www.rittor-music.co.jp/books/09317205.html

「ノリ」というものを理解するのに、役に立つのではないかと思います。

Chapter3 ドラム

§1 K's MUSIC ドラム人間科学理論(ドラム教室のサイト)

http://www.ks-music-drum.com/index.phpモーラー奏法やここで書いたようなことの基礎を学べるドラム教室です。

ちょっと高度ですけど、ドラマーにとってはとてもためになるサイトです

のでご紹介します。技術的なこと。ドラム以外の人にも多分ヒントになると思

います。

これがすべて(絶対)ではないと思いますけど、ためになると思います。

★重要★アレクサンダーテクニーク → アレクサンダーという舞台俳優の 方 が 発見・考え出した理論だそうです。

「身体論」という感じなのですが、音楽だけで な く 、腰痛や整体(?)骨盤などのゆがみ矯正などからくる疲れやスタミナ切れなどの解消,等々、日常生活にも色々とためになるようですので、ぜひWeb検索してみてください。

Wikipedia でも少し説明が書いてありますから、そちらからもどうぞ。

Google で「アレクサンダーテクニーク」で検索すれば出てきます。

このことを知っているのと知らないのとでは将来の目標の高さも方向も、まったく次元が違ってきてしまいます。

ですので、是非、(できなくていいので)知識としてだけでも知っておいてほしいと思います。僕もまったく良く分かっていません。今僕に分かっているのは首に力を入れなければ、リラックスできるということと、肩甲骨や背中、腰、脇、をたっぷりと使う練習をしたほうがいいということです(^^)。

でもそれを知るだけでも相当、「違います」。

なので、先に、「音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと」を読まれてから、ギターやドラムの参考書籍や Web ページを見たほうが良いと思います。

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§2 山背弘ドラムメソッド

http://www.drumlesson.cc/同じく K's MUSIC のお弟子さん。わかりやすいです。技術的なこと。

同じくこれがすべて(絶対)でははないと思いますけど、ためになると思います。

§3 モーラー奏法がわかる!山北弘一ドラム教室

http://www.stickcontrol.jp/同上

※ベースの情報が無くてすみません。ギターやドラムのところなんかも参考にしてみてください。

第9章 筆者略歴

Chapter1 ●学暦・職歴昭和42年(1967 年)生まれ

昭和 60 年 3月 ××県立 ××高等学校 卒業

平成元年 3月 ××大学 商学部 経営学科 卒業

平成元年 4月 株式会社 ×× 入社(婦人服販売。池袋、茨城、栃

木)

平成 3 年 12月 株式会社 ×× 退社平成 4 年 1月 株式会社 A 入社(婦人服販売)

平成 19 年 8月以降、個人でパソコン出張サポートおよび

プログラム作成などを請け負っています。同時に、

某ガス企業代理店ののデータベース構築・管理を請負

株式会社 A での婦人服販売は家業で、当時地元のヨーカドー内にテナントと

して出店していました。平成21年ごろ、撤退して自社ビルに移転したので

すが、その少し前ごろから、自社用のバーコードPOSレジシステムの開発

をしていました。

商品の仕入れ(買い付け)、接客、販売、システム管理、ネットワーク管理 、

PC管理、データ管理、支払い(資金繰り)、対銀行の資料作成、対SC向け

資料作成、など、一般的な店舗に必要な大体の業務を行っていました。

バーコードPOSレジやその他のフリーウェアを作成し、雑誌からの取材を

受けたり、掲載させていただいたりもしました。

POSレジは「日経 IT21」誌(休刊)にて1ページ分の取材を受け、ベクター

出品フリーウェア 2点が市販書籍 2誌(笠倉出版、辰巳出版)に掲載されて

います。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

現在は個人で、出張パソコンサポートなどをしながら、某ガス企業代理店の

システム管理、などを行っています。

性格は、絵に書いたような「優柔不断」「ダメ人間」「だらしない」です。

ヨメにいつもしかられています。

「ちゃんと部屋の電気消しなさい」とか、「あたしをどこかに連れて行きな

さい」とか。これは直りません・・・みたいです・・・。

仕事も、指示待ち人間ですね。どちらかというと(^^)。

いかんと思いつつ、今自営で頑張ろうと、試してる最中です。

Chapter2 ●趣味

今はドラムくらいですかね。

以前やってたのは、絵を描くこと、地ビール造り、蕎麦うち、ソーセージ作

り、スキューバダビング、などです。

みんなまた再開したいけど、なんせ時間が足りません・・・。

でも近いうちに少しずつ復活させたいです。

蕎麦打ちだけは年末にやってますけど・・・。

今後はパスタ職人を少しめざしたい・・・。

学生のころ、バイトで、パスタ屋さんで厨房で作ってたのでパスタは好きな

んです・・・。

※↓また、本文でも同じことを紹介しますが、こんな趣味です。絵は大して上手くないですけど。

↓ちなみにこれらは鉛筆やシャープペンで描いてあります。全部見よう見まねです。

少女マンガとかも読みます↓

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

絵以外の趣味↓ (ビールは種子用の小麦から麦芽も作ったりしてました。)

服屋だったころの商品やお店の写真です。↓

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

Chapter3 ●音楽遍歴

ドラムは高校1年から始めました。

大好きなのは渡辺貞夫さんでそこからいろんなミュージシャンを知りました。

大学のころはストーンズのようなオリジナル曲(Gがパクリの天才だっ

た!)で、ハートランドスタジオとE.L.Lに出ていました。

でもどちらも、半年くらいかな。月一です。

大学のころはJAZZ、シュージョン、が好きで、ロック、POPS、はそ

れなりに・・・でした。

就職後、バンドメンバーも散り散りになって、ブランクができます。

月に1回やるかやらないか程度でスタジオで個人練習するだけ。

スティックもほとんど触ってませんでした。

再度始めたのは結婚後。大学の同級生から、「うちのバンドのドラムがプロ

の某大物デュオのサポートで抜けるから変わりにやってくんない?」という

ものでした。

はい???? そんな実力のある人の後でオレなんかがやっていいのか?と聞

いたら「誰でもいい」ということだったので、おそるおそる、参加しました 。

それが今のバンドです。

(ちなみに、その抜けたドラムの人ですが、今は某巨大エンタメ企業傘下の

レー ベルで、とあるロックグループで頑張ってやってます。結構長いで

すね~。TVCMソングなども数回やってます。武道館でもやってますね。

DVD化さえています。今でもちょくちょくお会いしたりはしてるです。)

でもこんなエラそうなこと、いっぱい書いてるくせに、ぜんぜん上手くなり

ません(^^)

今になって、「自分のことメチャ棚にあげて、よーこんな偉そうなこと書い

たわ」、と青ざめています。まあ、でもそれはそれで、もういいってことに

します。

結局そのあたりから、やっぱり出会いが変わり始めましたかね・・・。音楽

がらみで楽しいことばっかりです。いつも「ドラムで本当によかった」「歌

や楽器をはじめて本当によかった」と思えています。

ちなみに今は子供たちからも色々とアーティストを教わっています。

SMAPも家族でライブに行くし、東方神起もJYJのはライブに行きまし

一番好きなミュージシャンは渡辺貞夫さん、スティーブ・ガッド、リチャード・ティー、です。好きなリズム隊はガッド&ティーとデイビッド・ガリバルディ&ロッコ、ピーターアースキン&ジャコパストリアス(最近)、です。この2つのグルーブなんて出せないですが、でも少しでも出せたらとっても幸せです。そのほかに好きなのはデイブ・グルーシン、ス テ ィ ー リ ーダ ンChick Corea、KimikoItoh 、ManhattanJazz Quintet、ポールサイモン、パフューム、ミーシャ、サイモン&ガーファンクル、ストーンズ、オフコース、スマップ、ホイットニーヒューストン、クリスタルケイ、マライアキャリー、ゆず、栗コーダ ー カ ル テ ッ トChristopher Cross 、久保田利伸、スティービ ー ワ ン ダ ーRoberta Flack、Earth, Wind & Fire 、 Tower of Power 、 Mike Mainieri、アンディナレル、リチャードボナRobben Ford、Stuff、メ タ リ カNickelback、東方神起少女時代、ジャニスジョプリン、シェリルクロ ウ 、 Swing Out Sister、CHAR、Eagles、エリッククラプトン、ブランニューへビーズ、インコグニートKenny Loggins 、 Maroon 5 、 Oasis 、 ONE OK ROCK 、 Sting 、 The Doobie Brothers、Superfly、ポリス、トライセラトップス、イヴァンリンス 、 トッ キ ーニ ョGipsy Kings 、マ ンハッタントランスファーカーペンターズ、嵐、など。

好きなドラマーは、スティーブガッド、デイビッドカリバルディ、ピーターアースキン、オマーハキム、貞夫さんの連れてくるドラマーで普通のプレイをしない人、吉田佳史、沼澤尚、カルロスベガ、ヴィニーカリウタ、ジャックヂジョネット、などです。

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た。

嵐も長女がすきなので行きたいのですが、もうチケットとれないですね~。

メタリカとかヘビメタも教えてもらって聞いてみたり、いろんなジャンルが

あって、ほんとうに楽しんでます。演歌などもTVでは良く聴きます。

もっと若いころに聴いておけばよかったと後悔しています。

カホンでアコースティックなライブもやりますし、友達のも見に行きます。

今のバンドのホーンの人達が他の社会人ビッグバンドにも参加してるのでそ

ういうのとか、経営者でギタリストの方や、プロの方も居るのでそういう人

とやったりとか。させていただいたり、とか。

前述のようにコミックバンドやったり、近所の子供たちの前でやったり。

カラオケもほとんどやらなかったのに、ここ最近1、2年くらい歌うように

なって、そこからまた出会いが変わりました。若い人たちと色々と楽しめる

ようになったし、それがきっかけで色んなことを教えてもらってます。

「歌」がやはり自分の暮らしをかなり変えてくれることを知りました。

今までにやったことのあるアーティストは以下のとおりです。

メインのバンドではタワーオブパワー、アースウィンド&ファイヤー、イン

コグニート、キャンディダルファー、スイングアウトシスター、スティービ

ーワンダー、オリジナルラブ、ルパン3世、スティング、バーシア、マーカ

スミラー、ミーシャ、ホール&オーツ、椎名りんご、レベル42、ピンクレ

ディー、などなど、です。

コミックバンドでは、せいきまⅡ、イマワノキヨシロー、小泉今日子、長淵、

ドゥービー、イーグルス、山本譲二、H2O、TheBoom、スピッツ、矢沢えい

きち、ビートルズ、その他もろもろ、をやってました。全員で悪魔の化粧を

したり、口から火を噴いたり、ドリフのようにタライを天井からおとした

り・・・。楽しいバンドでした。

僕だけ一時お休みしてる、アコースティックバンドでは昭和音楽中心です。

吉田拓郎、井上陽水、Char、くず、加山雄三、はっぴいえんど、などなど。

ここでは僕の担当はドラムではなくてカホーンです。スプラッシュを組み合

わせてドラムサウンド的な音でやってます。

もう一個、僕だけお休みしている町内・ご近所バンドでは、ディープパープ

ル、ビートルズ、幸田くみ、木村かえらのタイムマシン、プリンセスプリン

セス、コブクロ、TOKIO、などです。

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Chapter4 ●音楽での夢

ホーンの揃ったバンドをもういっこ、こさえて、ワンピースとかポケモンと

かのアニソンを、また、SMAP、東方神起、少女時代、嵐、などのみんな

が普段バンドでやらない曲を、子供たちの前でやってみたいです。

もちろん、ボーカルも全員そういう若い子をたくさんの人数揃えて。

ダンサーも揃えて。

ほとんどカンペキな感じにまでコピーして、それを演奏したいです。

要するに、「みんなが知ってるし歌える超メジャーな歌なんだけど、バン

ドとしてコピーされることはほとんど無い」という曲を数多くやってみ

たいです。それを近所の人達の前で演奏してみんなで楽しみたいです。

その時々に流行っている曲などもです。

みんながカラオケでよく歌うやつ。とか。

自然に歌いたくなるやつです。

それをやって、みんなで大合唱してもらう。

もちろん、お客さんも自分の楽器をもってきての、飛び入り参加もOK!

また、体育館とかで、ステージじゃなくて、円状になってバンドを囲んで

見てもらいたいです。

見ている人全員が「生バンドカラオケ」をしている状態。

できたらそのバンドで 小学校や中学、高校をたくさん回りたい。

「大人になったら、こんなことができるようになるのか!すげえ!」と

か「えええ~?なんかすっごく楽しい!あたしもやってみたい!」と思わ

せてあげたい。

なぜなら、今はデジタルの時代で、「生」に触れる機会が減っているからで

す。

それはやはり、子供たちにも良い影響を与えないし、僕らの世代にもよい影

響があまり無い。です。デジタルな仕事をしていると本当にそう思います。

だから、子供たちや近所の人達みなさんが、「まず生の音に触れる」という

ことを体験してほしいです。

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そして「生の音」や音楽やバンド、「歌」、のすばらしさを知ってほしい。

学校で習う以外の音楽を、もっと『生音』で知ってもらって、そしてそれが

いつか、ご自分でも楽しめるようになってほしい。

ご近所の皆さんに、夢というか、光や輝きや希望を、皆さんに持ってもらい

たい。です。

楽器をやらなくても、そういう時間をいっしょに持って、すごして、楽しみ

たいです。

だから、「ほぼ全員が知っているのに普段あまり聞けない曲、をバンドで、

再現する」ということをして、みなさんに楽しんでもらいたい。

いっしょに大声で歌いたいです。

いいこともいやなことも、全部、吐き出せるから。

そして、それによって、「カラオケやってみるか」とか、「歌を始めてみた

い!」とか、「オレも楽器やってみたい!」と感じてくれるとすごく嬉しい

です。

市の吹奏楽団、のようなもんですかね。

それをバンドで、軽音でやる。

で、子供たちも、学生さんも、僕らの世代も、親の世代も、参加をしてくれ

たらホンッとに楽しいだろうなー。

ちなみに、以前、コミックバンドで西條秀樹の「ヤングマン(ワーイ・エ

ム・シー・エーってやつ)」をホーンも交えてやったときは最高でした。

老若男女、みな立ちあがってYMCA踊ってくれて!

みんな酒もって、飲みながらで、吼えてました!

そういうライブをたくさんやりたいです。

反面、ときには大人に、JAZZっぽいやつでしっとりと。

僕はできないので、他の友達やお知り合いの方にやってもらったり。

そういうライブを月一で市内で開いたり。

市の「部活」みたいなノリで。

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歌うときの筋肉の使い方について ~ 常に「快感」を感じるようにすること ~ わきの下と脇腹、背中あたりの筋肉と音程

地元にはサッカーチームもあるので、その応援でサンバグループというか、

そういうのもつくってやってみたい。でもこれはほんとに夢のまた夢だなー。

でも参加したいです。

どっかにそういうことやってる人居ないかな。(^^)

こんなのが夢です。

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