<advance>blog.livedoor.jp/coolnbj/2poadvance.pdf<3> クロスステップという技術...

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2016 年 8 月に P O メカニクス確認事項 の発表・通達がありました。 そのトレイルの項目に という確認事項が入っています。 これからの 2PO(2人制審判)も 3PO(3人制審判)のシステムを理解し、 取り入れ、より良い判定をしていくために工夫と努力をしていくことになりました。 1) 2P O のトレイルは 3P O の T (トレイル) C (センター) 役割を持つことを意識する。 2) 従来の T は横を確認する という概念から 縦を確認するケースがある 』ことを付け加える。 ※これは、T の Primary (プライマリ) の確認である。 また Cross Step(クロスステップ) の習慣をつけ、 3PO の C (センター)につなげる考え方である。 コート上の2人の審判( T と L )が Primary (プライマリ)、 Dual Coverage (デュアルカヴァレージ)、 Second Coverage (セカンドカヴァレージ)を強く意識するとともに、 Blind Call (ブラインドコール) Cross Call (クロスコール) をせず、 正しい判断をするための位置取りをタイミングよくできるための 工夫と努力をすることを忘れてはならない。 2PO マニュアル for 3PO マニュアル アドバンス クラス < Advance > 2018 /10 / 6 UPDATES NBJ Referees’ Works <1>

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Page 1: <Advance>blog.livedoor.jp/coolnbj/2POadvance.pdf<3> クロスステップという技術 2) 従来の 『 T は横を確認する 』 という概念から 『 縦を確認するケースがある

2016 年 8 月に 「 2PO メカニクス確認事項 」 の発表・通達がありました。そのトレイルの項目に

という確認事項が入っています。これからの 2PO(2人制審判)も 3PO(3人制審判)のシステムを理解し、取り入れ、より良い判定をしていくために工夫と努力をしていくことになりました。

1) 2 PO のトレイルは 3PO の T(トレイル) と C(センター) の  役割を持つことを意識する。

2) 従来の 『 T は横を確認する 』 という概念から      『 縦を確認するケースがある 』ことを付け加える。 ※これは、T の Primary (プライマリ)の確認である。

また Cross Step(クロスステップ) の習慣をつけ、3PO の C(センター)につなげる考え方である。

コート上の2人の審判( T と L )が Primary(プライマリ)、Dual Coverage(デュアルカヴァレージ)、Second Coverage(セカンドカヴァレージ)を強く意識するとともに、Blind Call (ブラインドコール)や Cross Call (クロスコール)をせず、正しい判断をするための位置取りをタイミングよくできるための工夫と努力をすることを忘れてはならない。 

2POマニュアルfor

3PO マニュアル

アドバンス クラス

<Advance>

2018 /10 / 6 UPDATESNBJ Referees’ Works

<1>

Page 2: <Advance>blog.livedoor.jp/coolnbj/2POadvance.pdf<3> クロスステップという技術 2) 従来の 『 T は横を確認する 』 という概念から 『 縦を確認するケースがある

<2>

リード︓Lead トレイル︓Trail

リード︓Lead トレイル︓Trail センター︓Center

プライマリ・カヴァレージ

< プライマリ・エリア >

デュアル・カヴァレージ※これは、T の Primary (プライマリ)の確認である。

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<3>

クロスステップという技術

2) 従来の 『 T は横を確認する 』 という概念から 『 縦を確認するケースがある 』ことを付け加える。

『 T は横を確認する 』 という概念から

『 縦を確認するケースがある 』ことを付け加える。

Cross Step(クロスステップ) の習慣をつけ、

一度捉えたアングルは簡単に手放さない。

Cross Step(クロスステップ) とは、プレイが進む方向   と逆(クロスする方向)   に動いてスペースが確認できる位置取りを確保する技術です。この技術が3PO の C(センター)につなげる考え方になっていきます。

A1B1

A1

B1

また Cross Step(クロスステップ) の習慣をつけ、3PO の C(センター)につなげる考え方である。

A1

B1

A1B1

1

1

2

2

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リード︓Lead トレイル︓Trail

リード︓Lead トレイル︓Trail センター︓Center

また Cross Step(クロスステップ) の習慣をつけ、3PO の C(センター)につなげる考え方である。

1) 2 PO のトレイルは 3PO の T(トレイル) と C(センター) の役割を持つことを意識する。

Page 5: <Advance>blog.livedoor.jp/coolnbj/2POadvance.pdf<3> クロスステップという技術 2) 従来の 『 T は横を確認する 』 という概念から 『 縦を確認するケースがある

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ブラインドコール や クロスコールはしない

Blind Call (ブラインドコール)や Cross Call (クロスコール)をせず、

正しい判断をするための位置取りをタイミングよくできるための工夫と努力をすることを忘れてはならない。

オフェンスとディフェンスの位置関係がストレートラインになっていて触れ合いが確認できない。

ミドルラインを越えた位置から始まるプレイを確実なアングルではないのに判定してしまう。

Blind Call (ブラインドコール)とは、

Cross Call (クロスコール)とは、

リードがウィークサイドから来るドライブを クロスコール で判定した場合、その 70 パーセントが 的確でない判定 につながってしまっているという解析データがあります。

ポイント・オブ・コンタクト( P・O・C )の確認が出来ているかどうか。触れ合いの責任を確認できているかどうか。 プライマリから見続けていたプレイかどうか︖

ミドルライン ミドルライン

A1

A1

B1

B1

×A1 B1

Cross call

×

A1

B1

Cross call

Blind call×

A1

B1

A1B

1

Blind call ×

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Drive Penetration

A1B1

A1

B1

リード右へ

1

2

1 Pass &RunBall-side Cutting

A1B1

A1

B1A2

B2

リード右へ

1

3

Penetration Penetration

A1B1

A1A3

B1B3

リード右へ行かない

1

2

3

43

PostStrongMatch-up

A5B5

A1

B1A2

リード右へ

1

3

Action area

2POシステム:レフリースキルアップガイド

① ボクシング・イン

プライマリ・カバレージ   セカンダリ・カバレージ 

デュアル・カバレージ    エクステンディッド・カバレージ

レフリー・ディフェンス  プライマリ・アングル

クロス・ステップ

② オールウェイズ・ムービング

③ スペース・ウォッチング

④ ペネトレイト

・・・・・・・・・・・ 10人のプレイヤーを常に自分と相手審判の2人の審判の視界の中に入れておく。

・・・・ プレイのスペースに対して絶えず位置を変えていかなければならない。

・・・・・・ 攻撃側プレイヤーとその相手の防御側プレイヤーとの間のスペースを見極める

・・・・・・・・・・・・・・・・ プレイに応じて踏み込んで説得力のある位置でそのプレイを見るようにする。

● 審判の動き の 4原則

① ②右サイドでタテのドライブの1対1がミドルラインを越えて右側へくる。

③ ストロングのマッチアップのポストプレイがあり、ボールが入る可能性がある。

④ ただ単にボールが右にあるという理由だけではリードは右に行かない!

ミドルラインを越えてタテに入ってくるボールサイドのカットプレイがある。

リードが右へ行く基本パターン(初級)●

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① 接触があった事実の確認

( P . O . C . )

② その接触の責任の所在の確認 ③ プレイへの影響の有無の確認

触れ合い 責 任 影 響

プレゼンテイション●

・ シグナル (審判の合図・時計を止める合図)

・ タイミングの良い笛  < 3S : Short 短く ・ Strong 強く ・ Sharp 鋭く >

・ レポーティングシグナル ( TOより6~8m・ショルダーライン・3点セット )

・ ラン → ストップ → レポート → ラン の徹底( TOから見通しの良い位置で ) 

・ フィットネス (1ゲームを通じて走りきる )  ・ メンタル(タフで強い心)  

日本公認審判員らしさ

ルールの理解 と 成立の瞬間をとらえるヴァイオレーションの判定能力

● ファウルの判定能力

『 R 』  ・・・・・ は リズム < Rhythm >

『 S 』  ・・・・・ は スピード < Speed >

『 B 』  ・・・・・ は バランス < Balance >

『 Q 』  ・・・・・ は クイックネス < Quickness >

● ファウル成立 の 3確認主義

● プレイへの影響のクライテリア(根拠)   影響のキーワード 『 R・S・B・Q 』

に影響があった。

□ アウト・オブ・バウンズ   □ トラベリング   □ ダブル・ドリブル

□ オーバータイムス 3秒・5秒・8秒・24秒

バスケットボールの理解 ・ プレイヤーの理解 ・ ルールの適用とその処置の理解

ルールの理解 と プレイ・技術の理解

(有利不利) 

●手を使うディフェンス ・ 手を使うオフェンス ( ハンドチェッキング )

●ショットに対するディフェンス( ショットブロック・プロテクトシューター) 

●アクト・オブ・シューティング( AOS・ショットの動作中 )の理解

●ブロッキング と チャージング の判定 ( レフリーディフェンス )

●後方からのリバウンド   ●不利な位置からの触れ合い

●ファウルの種類の整合性  ●試合にマッチした正しい判定基準の一貫性

( リーガル・ガーディング・ポジション:最初の防御の位置 ・ フットアップ )

● コミュニケーション

□ 相手審判との協力    □ TO(テーブルオフィシャル)   □ ベンチの掌握