Ⅱ自動車運送事業の許可等申請早わかり平成2年10月1日付け、関東運輸局では、一般貨物自動車運送事業及び特定貨物自動車運送事業の許可申請について、...

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    Ⅱ 自動車運送事業の許可等申請早わかり

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    1 定 義⑴ 定義(運送法第2条)

     1.この法律で「道路運送事業」とは、旅客自動車運送事業、貨物自動車運送事業及び自動車道事業をいう。

     2.この法律で「自動車運送事業」とは、旅客自動車運送事業及び貨物自動車運送事業をいう。

     3.この法律で「旅客自動車運送事業」とは、他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して旅客を運送する事業をいう。

     4.この法律で「貨物自動車運送事業」とは、貨物自動車運送事業法による貨物自動車運送事業をいう。

     5.この法律で「自動車道事業」とは、一般自動車道を専ら自動車の交通の用に供する事業をいう。

     6.この法律で「自動車」とは、道路運送車両法(昭和26年法律第185号)による自動車をいう。

     7. この法律で「道路」とは、道路法(昭和27年法律第180号)による道路及びその他の一般交通の用に供する場所

    並びに自動車道をいう。

     8.この法律で「自動車道」とは、専ら自動車の交通の用に供することを目的として設けられた道で道路法による道路

    以外のものをいい、「一般自動車道」とは、専用自動車道以外の自動車道をいい、「専用自動車道」とは、自動車運送

    事業者(自動車運送事業を経営する者をいう。以下同じ。)が専らその事業用自動車(自動車運送事業者がその自動

    車運送事業の用に供する自動車をいう。以下同じ。)の交通の用に供することを目的として設けた道をいう。

     

    ⑵ 定義(貨物運送法第2条)

     1.この法律において「貨物自動車運送事業」とは、一般貨物自動車運送事業、特定貨物自動車運送事業及び貨物軽自

    動車運送事業をいう。

     2.この法律において「一般貨物自動車運送事業」とは、他人の需要に応じ、有償で、自動車(三輪以上の軽自動車及

    び二輪の自動車を除く。次項及び第7項において同じ。)を使用して貨物を運送する事業であって、特定貨物自動車

    運送事業以外のものをいう。

     3.この法律において「特定貨物自動車運送事業」とは、特定の者の需要に応じ、有償で、自動車を使用して貨物を運

    送する事業をいう。

     4.この法律において「貨物軽自動車運送事業」とは、他人の需要に応じ、有償で、自動車(三輪以上の軽自動車及び

    二輪の自動車に限る。)を使用して貨物を運送する事業をいう。

     5.この法律において「自動車」とは、道路運送車両法(昭和26年法律第185号)第2条第2項の自動車をいう。

     6.この法律において「特別積合せ貨物運送」とは、一般貨物自動車運送事業として行う運送のうち、営業所その他の

    事業場において集貨された貨物の仕分けを行い、集貨された貨物を積み合わせて他の事業場に運送し、当該他の事業

    場において運送された貨物の配達に必要な仕分を行うものであって、これらの事業場の間における当該積合せ貨物の

    運送を定期的に行うものをいう。

     7.この法律において「貨物自動車利用運送」とは、一般貨物自動車運送事業又は特定貨物自動車運送事業を経営する

    者が他の一般貨物自動車運送事業又は特定貨物自動車運送事業を経営する者の行う運送(自動車を使用して行う貨物

    の運送に係るものに限る。)を利用してする貨物の運送をいう。

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    2 許可基準⑴ 許可基準(運送法第6条及び第43条第3項)

     許可は次の基準に適合するかどうかを審査して、これをしなければならない。

     A 一般旅客自動車運送事業(許可基準)

      1.当該事業の計画が輸送の安全を確保するため適切なものであること。

      2.前号に掲げるもののほか、当該事業の遂行上適切な計画を有するものであること。

      3.当該事業を自ら適確に遂行するに足る能力を有するものであること。

     B 特定旅客自動車運送事業(許可基準)

      1.当該事業の経営により、当該路線又は営業区域に関連する他の旅客自動車運送事業者による一般旅客自動車運送

    事業の経営及び事業計画の維持が困難となるため、公衆の利便が著しく阻害されることとなるおそれがないこと。

      2.当該事業の計画が輸送の安全を確保するため適切なものであること。

     

    ⑵ 許可基準(貨物運送法第6条及び第35条第3項)

     国土交通大臣は、許可の申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ許可をしてはならない。

     A 一般貨物自動車運送事業(許可基準)

      1.その事業の計画が過労運転の防止その他輸送の安全を確保するため適切なものであること。

      2.前号に掲げるもののほか、その事業の遂行上適切な計画を有するものであること。

      3.その事業を自ら適確に遂行するに足る能力を有するものであること。

      4.特別積合せ貨物運送に係るものにあっては、事業場における必要な積卸施設の保有及び管理、事業用自動車の運

    転者の乗務の管理、積合せ貨物に係る紛失等の事故の防止その他特別積合せ貨物運送を安全かつ確実に実施するた

    め特に必要となる事項に関し適切な計画を有するものであること。

     B 特定貨物自動車運送事業(許可基準)

      その事業の計画が過労運転の防止その他輸送の安全を確保するため適切なものであること。

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    3 欠格事由⑴ 欠格事由(運送法第7条)

     国土交通大臣は、次に掲げる場合には、一般旅客自動車運送事業の許可をしてはならない。

     1.許可を受けようとする者が1年以上の懲役又は禁錮の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることが

    なくなった日から2年を経過していない者であるとき。

     2.許可を受けようとする者が一般旅客自動車運送事業又は特定旅客自動車運送事業の許可の取消しを受け、取消しの

    日から2年を経過していない者(当該許可を取り消された者が法人である場合においては、当該取消しを受けた法人

    のその処分を受ける原因となった事項が発生した当時現にその法人の業務を執行する役員(いかなる名称によるかを

    問わず、これと同等以上の職権又は支配力を有する者を含む。第4号及び第49条第2項第4号並びに第79条の4第1

    項第2号及び第4号において同じ。)として在任した者で当該取消しの日から2年を経過していないものを含む。)で

    あるとき。

     3.許可を受けようとする者が営業に関し成年者と同一の行為能力を有しない未成年者又は成年被後見人である場合に

    おいて、その法定代理人が前2号又は次号のいずれかに該当する者であるとき。

     4.許可を受けようとする者が法人である場合において、その法人の役員が前3号のいずれかに該当する者であるとき。

    ⑵ 欠格事由(貨物自動車運送事業法第5条)

     次の各号のいずれかに該当する者は、許可を受けることができない。

     1.1年以上の懲役又は禁錮の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から2年を経

    過しない者。

     2.一般貨物自動車運送事業又は特定貨物自動車運送事業の許可の取消しを受け、その取消しの日から2年を経過しな

    い者(当該許可を取り消された者が法人である場合においては、当該取消しに係る聴聞の通知が到達した日前60日以

    内にその法人の役員(いかなる名称によるかを問わず、これと同等以上の職権又は支配力を有する者を含む。第4号

    において同じ。)であった者で当該取消しの日から2年を経過しないものを含む。)

     3.営業に関し成年者と同一の能力を有しない未成年者又は成年被後見人であって、その法定代理人が前2号のいずれ

    かに該当するもの。

     4.法人であって、その役員のうちに前3号のいずれかに該当する者のあるもの。

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    4 処理方針についてA 一般貨物自動車運送事業

      平成2年10月1日付け、関東運輸局では、一般貨物自動車運送事業及び特定貨物自動車運送事業の許可申請について、

    事案の迅速かつ、適切な処理を図るため、平成2年12月1日以降関東運輸局管内運輸支局において受理する申請につい

    て審査項目の具体的な基準を掲げ、これにより処理することとし、公示されている。

     

    公 示

    一般貨物自動車運送事業及び特定貨物自動車運送事業の許可申請の処理方針について

     標記の申請については、事案の迅速、かつ、適切な処理を図るため、下記のとおり審査項目の具体的な基準を掲げ、こ

    れにより処理することとしたので公示する。

            平成15年2月28日

            平成19年8月28日

            平成20年4月1日

            平成25年11月12日

                                          関東運輸局長 淡 路   均

     許可申請事案に対する審査は、貨物自動車運送事業法(平成元年法律第83号)第6条に規定する許可の基準に基づいて、

    厳正公正に行うものであるが、次の各項については、特に要件の充足に重点をおいて審査する。

    Ⅰ 一般貨物自動車運送事業の許可申請

     1.営業所

      ⑴ 使用権原を有することの裏付けがあること。

      ⑵ 農地法(昭和27年法律第229号)、都市計画法(昭和43年法律第100号)、建築基準法(昭和25年法律第201号)等

    関係法令に抵触しないものであること。

      ⑶ 規模が適切であること。

     2.車両数

      ⑴ 営業所毎に配置する事業用自動車の数は種別(貨物自動車運送事業法施行規則第2条で定める種別)ごとに5両

    以上とすること。

      ⑵ 計画する事業用自動車にけん引車、被けん引車を含む場合の最低車両台数の算定方法は、けん引車+被けん引車

    を1両と算定する。

      ⑶ 霊きゅう運送、一般廃棄物運送、一般的に需要の少ないと認められる島しょ(他の地域と橋梁による連絡が不可

    能なもの。)の地域における事業については、⑴に拘束されないものであること。

     3.事業用自動車

      ⑴ 事業用自動車の大きさ、構造等が輸送する貨物に適切なものであること。

      ⑵ 使用権原を有することの裏付けがあること。

     4.車庫

      ⑴ 原則として営業所に併設するものであること。ただし、併設できない場合は平成3年6月25日運輸省告示第340

    号に適合するものであること。

      ⑵ 車両と車庫の境界及び車両相互間の間隔が50センチメートル以上確保され、かつ、計画する事業用自動車のすべ

    てを収容できるものであること。

      ⑶ 他の用途に使用される部分と明確に区画されていること。

      ⑷ 使用権原を有することの裏付けがあること。

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      ⑸ 農地法(昭和27年法律第229号)、都市計画法(昭和43年法律第100号)等関係法令に抵触しないものであること。

      ⑹ 前面道路については、原則として幅員証明書により、車両制限令に適合するものであること。

     5.休憩・睡眠施設

      ⑴ 乗務員が有効に利用することができる適切な施設であること。

      ⑵ 睡眠を与える必要がある乗務員1人当たり2.5平方メートル以上の広さを有すること。

      ⑶ 原則として、営業所又は車庫に併設するものであること。ただし、営業所に併設されていない場合であって、車

    庫に休憩・睡眠施設を併設するときは、当該休憩・睡眠施設の所在地と休憩・睡眠施設を併設しない車庫の所在地

    との距離が10キロメートル(東京都特別区、神奈川県横浜市及び川崎市の地域に営業所を設置する場合にあっては、

    20キロメートル)を超えないものであること。

      ⑷ 使用権原を有することの裏付けがあること。

      ⑸ 農地法(昭和27年法律第229号)、都市計画法(昭和43年法律第100号)、建築基準法(昭和25年法律第201号)等

    関係法令に抵触しないものであること。

     6.運行管理体制

      事業の適正な運営を確保するために、次の各号に掲げる管理体制を整えていること。

      ⑴ 事業計画を適切に遂行するため必要とする員数の貨物自動車運送事業輸送安全規則第3条第2項に適合する事業

    用自動車の運転者を、常に確保できるものであること。

      ⑵ 選任を義務づけられる員数の常勤の運行管理者及び整備管理者を確保する管理計画があること。

        ただし、一定の要件を満たすグループ企業(会社法(平成17年法律第86号)第2条第3号及び第4号に定める子

    会社及び親会社の関係にある企業及び同一の親会社を持つ子会社をいう。)に整備管理者を外部委託する場合には、

    事業用自動車の運行の可否の決定等整備管理に関する業務が確実に実施される体制が確立されていること。

      ⑶ 勤務割及び乗務割が、平成13年8月20日国土交通省告示第1365号に適合するものであること。

      ⑷ 運行管理の担当役員等運行管理に関する指揮命令系統が明確であること。

      ⑸ 車庫が営業所に併設できない場合には、車庫と営業所が常時密接な連絡をとれる体制を整備するとともに、点呼

    等が確実に実施される体制が確立していること。

      ⑹ 事故防止についての教育及び指導体制を整え、かつ、事故の処理及び自動車事故報告規則(昭和26年12月20日運

    輸省令第104号)に基づく報告の体制について整備されていること。

      ⑺ 危険品の運送を行う者にあっては、消防法(昭和23年法律第186号)等関係法令に定める取扱い資格者が確保さ

    れるものであること。

     7.資金計画

      ⑴ 資金調達について十分な裏付けがあること。

      ⑵ 所要資金の見積りが適切であり、かつ、資金計画が合理的かつ確実なものであること。なお、所要資金は次のア

    ~カの合計額とし、各費用ごとに以下に示すところにより計算されているものであること。

       ア.車 両 費  取得価格(分割の場合は頭金及び6ケ月分の割賦金。ただし、一括払いの場合は取得価格。)又は、

    リースの場合は6ケ月分の賃借料等

       イ.建 築 費  取得価格(分割の場合は頭金及び6ケ月分の割賦金。ただし、一括払いの場合は取得価格。)又は、

    6ケ月分の賃借料、敷金等

       ウ.土 地 費  取得価格(分割の場合は頭金及び6ケ月分の割賦金。ただし、一括払いの場合は取得価格。)又は、

    6ケ月分の賃借料、敷金等

       エ.保 険 料  ① 自動車損害賠償責任保険料又は自動車損害賠償責任共済掛金の1ヵ年分

               ② 賠償できる対人賠償自動車保険(任意保険)料の1ヵ年分又は交通共済の加入に係る掛金の

    1ヵ年分

               ③ 危険物を取扱う運送の場合は、当該危険物に対応する賠償責任保険料の1ヵ年分

       オ.各 種 税  租税公課の1ヵ年分

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       カ.運転資金  人件費、燃料油脂費、修繕費等の2ヵ月分

      ⑶ 所要資金の全額以上の自己資金が、申請日以降許可日までの間、常時確保されていること。

     8.法令遵守

      ⑴ 申請者又はその法人の役員は、貨物自動車運送事業の遂行に必要な法令知識を有し、かつ、その法令を遵守する

    こと。

      ⑵ 健康保険法、厚生年金法、労働者災害補償保険法、雇用保険法(以下、社会保険等という。)に基づく社会保険

    等加入義務者が社会保険等に加入すること。

      ⑶ 申請者又は申請者が法人である場合にあっては、その法人の業務を執行する常勤の役員(いかなる名称によるか

    を問わず、これと同等以上の職権又は支配力を有する者を含む。)が、貨物自動車運送事業法又は道路運送法の違

    反により、申請日前3ヵ月間(悪質な違反については6ヵ月間)又は申請日以降に、自動車その他の輸送施設の使

    用停止以上の処分又は使用制限(禁止)の処分を受けた者(当該処分を受けた者が法人である場合における処分を

    受けた法人の処分を受ける原因となった事項が発生した当時現にその法人の業務を執行する常勤の役員として在任

    した者を含む。)ではないこと。

       その他法令遵守状況に著しい問題があると認められる者でないこと。

      ⑷ 新規許可事業者に対しては、許可書交付時等に指導講習を実施するとともに、事業開始後6ヵ月以内に実施され

    る地方貨物自動車運送適正化事業実施機関の適正化事業指導員による巡回指導によっても改善が見込まれない場合

    等には、運輸支局による監査等を実施するものとする。

     9.損害賠償能力

      ⑴ 自動車損害賠償責任保険又は自動車損害賠償責任共済に加入する計画のほか、一般自動車損害保険(任意保険)

    の締結等十分な損害保障能力を有するものであること。

      ⑵ 石油類、化成品類または高圧ガス類等の危険物の輸送に使用する事業用自動車については、⑴号に適合するほか

    当該輸送に対応する適切な保険に加入する計画など十分な損害賠償能力を有するものであること。

     10.許可に付す条件等

      ⑴ 2.⑶に該当する事業については、車両数について特例を認めることとし、許可に際して当該事業に限定するな

    どの条件を付すものとする。

      ⑵ 許可に際しては、許可日から1年以内に事業開始することの条件を付すものとする。

      ⑶ 運輸開始までに社会保険等加入義務者が社会保険等に加入する旨の条件を付すものとする。

     11.特別積合せ貨物運送をする場合

       特別積合せ貨物運送をする一般貨物自動車運送事業の許可申請に対する審査は、上記の各項に加え、次の各号につ

    いても審査する。

      ⑴ 荷扱所

       ア.使用権原を有することの裏付けがあること。

       イ.農地法(昭和27年法律第229号)、都市計画法(昭和43年法律第100号)、建築基準法(昭和25年法律第201号)

    等関係法令に抵触しないものであること。

       ウ.規模が適切であること。

      ⑵ 積卸施設

       ア.営業所・荷扱所に併設するものであること。

       イ.使用権原を有することの裏付けがあること。

       ウ.農地法(昭和27年法律第229号)、都市計画法(昭和43年法律第100号)、建築基準法(昭和25年法律第201号)

    等関係法令に抵触しないものであること。

       エ.施設は、貨物の積卸機能のみならず、荷捌き・仕分け機能、一時保管機能を有するものであること。

       オ.施設の取扱能力は、当該施設に係る運行系統及び運行回数に見合うものであること。

      ⑶ 営業所及び荷扱所の自動車の出入口

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        複数の事業用自動車を同時に停留させることのできる積卸施設を有する営業所及び荷扱所については、当該営業

    所及び荷扱所の自動車の出入口の設置が、当該出入口の接する道路における道路交通の円滑と安全を阻害しないも

    のであること。

      ⑷ 運行系統及び運行回数

       ア.運行系統毎の運行回数は車両数、取扱い貨物の推定運輸数量、積卸施設の取扱能力等から適切なものであること。

       イ.取扱い貨物の推定運輸数量は、算出基礎が的確であること。

       ウ.運行車の運行は少なくとも1日1往復以上の頻度で行われるものであること。ただし、一般的に需要の少ない

    と認められる島しょ、山村等の地域においては、この限りでない。

      ⑸ 積合せ貨物管理体制

       ア.貨物の紛失を防止するための適切な貨物追跡管理の手法又は設備を有するものであること。

       イ.貨物の滅失・毀損を防止するために、営業所及び荷扱所において適切な作業管理体制を有するものであること。

       ウ.貨物の紛失等の事故による苦情処理が的確かつ迅速に行いうる体制を有するものであること。

      ⑹ 運行管理体制

       運行系統別の乗務基準が平成13年8月20日国土交通省告示第1365号に適合するものであること。

     12.貨物自動車利用運送をする場合

       貨物自動車利用運送をする一般貨物自動車運送事業の許可申請に対する審査は、上記の1から10までの各項に加え、

    次の各号についても審査する。

      ⑴ 貨物自動車利用運送に係る営業所については、1⑴~⑶によること。

      ⑵ 業務の範囲については、「一般事業」又は「宅配便事業」の別とする。

      ⑶ 保管体制を必要とする場合は、保管施設を保有していること。

    Ⅱ 特定貨物自動車運送事業の許可申請

     1.運送需要者

      ⑴ 運送需要者は単数の者に特定され、当該運送需要者に係る大部分の輸送量を確保できること。

      ⑵ 運送需要者と直接運送契約を締結するものであり、運送の指示等において第三者が介入するものでないこと。

     2.運送契約期間等

      運送需要者との間に1年以上継続した運送契約(輸送品目、輸送数量、運賃等)があること。

     3.営業所

      Ⅰ.1.によること。

     4.車両数

      車両数は、5両以上とすること。

     5.事業用自動車

      Ⅰ.3.によること。

     6.車庫

      Ⅰ.4.によること。

     7.休憩・睡眠施設

      Ⅰ.5.によること。

     8.運行管理体制

      Ⅰ.6.によること。

     9.法令遵守

      Ⅰ.8.によること。

     10.損害賠償能力

      Ⅰ.9.によること。

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     11.許可に付す条件

      Ⅰ.10.⑵によること。

     12.貨物利用運送事業

      Ⅰ.12.によること。

     13.その他

       特定貨物自動車運送事業の許可は、特定単数の運送需要者との契約に基づいて許可するものであるから、既にこの

    許可を取得した事業者が特定の運送需要者を新たに追加する場合は、特定貨物自動車運送事業の廃止及び一般貨物自

    動車運送事業の許可申請の手続を行うこと。

    附 則

     1.この処理方針は、平成15年4月1日以降当局管内運輸支局において受理する申請について適用する。

     2.平成2年10月1日付けで公示した「一般貨物自動車運送事業及び特定貨物自動車運送事業の許可申請の処理方針に

    ついて」は、平成15年3月31日限りこれを廃止する。

    附 則(平成19年8月28日一部改正)

     1.本処理方針は、平成19年9月10日以降に申請を受け付けたものから適用するものとする。

     2.「道路運送車両法の一部を改正する法律等の施行に伴う整備管理者制度の運用について」(平成15年3月18日、国自

    整第216号)の一部改正に伴い、整備管理者の外部委託が禁止される者について、同通達の施行時点で外部委託を行っ

    ている一般貨物自動車運送事業者及び特定貨物自動車運送事業者については施行日から2年間、施行前に一般貨物自

    動車運送事業及び特定貨物自動車運送事業の許可を申請したものについては、その申請による運輸の開始の日から2

    年間、外部委託を継続することを可能とする。

    附 則(平成20年4月1日一部改正)

     本処理方針は、平成20年7月1日以降に申請を受け付けたものから適用するものとする。

    附 則(平成25年11月12日一部改正)

     本処理方針は、平成25年12月1日以降に申請を受け付けたものから適用するものとする。

    公 示

    一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシー事業を除く。)の許可申請の審査基準について

     一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシー事業を除く。)の許可申請について、事案の迅速かつ適切な処

    理を図るため、その審査基準を下記のとおり定めたので公示する。

            平成13年11月22日

                                          関東運輸局長 上 子 道 雄

    1.営業区域

     ⑴ 道路運送法施行規則(昭和26年運輸省令第75号)第5条に基づき関東運輸局長が定める営業区域は別表のとおりと

    する。

     ⑵ 営業区域に営業所を設置するものであること。

    2.営業所

      配置する事業用自動車に係る運行管理及び利用者への営業上の対応を行う事務所であって、次の各事項に適合するも

    のであること。

     ⑴ 営業区域内にあること。なお、複数の営業区域を有する場合にあっては、それぞれの営業区域内にあること。

     ⑵ 申請者が、土地、建物について3年以上の使用権原を有するものであること。

     ⑶ 建築基準法(昭和25年法律第201号)、都市計画法(昭和43年法律第100号)、消防法(昭和23年法律第186号)、農地

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    法(昭和27年法律第229号)等関係法令の規定に抵触しないものであること。

     ⑷ 事業計画を的確に遂行するに足る規模のものであること。

    3.事業用自動車

      申請者が使用権原を有するものであること。

    4.最低車両数

     ⑴ 申請する営業区域において、別表に定める車両数以上の事業用自動車を配置するものであること。

     ⑵ ⑴の車両数については、同一営業区域内に複数の営業所を設置する場合にあっては、当該複数の営業所に配置する

    車両数を合算したものとするが、いずれの営業所においても5両以上の事業用自動車を配置するものであること。

    5.自動車車庫

     ⑴ 原則として営業所に併設するものであること。ただし、併設できない場合は、営業所から直線で2キロメートル以

    内の営業区域内にあって運行管理をはじめとする管理が十分可能であること。

     ⑵ 車両と自動車車庫の境界及び車両相互間の間隔が50センチメートル以上確保され、かつ、営業所に配置する事業用

    自動車の全てを収容できるものであること。

     ⑶ 他の用途に使用される部分と明確に区画されているものであること。

     ⑷ 申請者が、土地、建物について3年以上の使用権原を有するものであること。

     ⑸ 建築基準法、都市計画法、消防法、農地法等関係法令に抵触しないものであること。

     ⑹ 事業用自動車の点検、清掃及び調整が実施できる充分な広さを有し、必要な点検が実施できる測定用器具等が備え

    られているものであること。

     ⑺ 事業用自動車が自動車車庫への出入りに支障のないものであり、前面道路との関係において車両制限令(昭和36年

    政令第265号)に抵触しないものであること。なお、前面道路が私道の場合にあっては、当該私道の通行に係る使用

    権原を有する者の承認があり、かつ、事業用自動車が当該私道に接続する公道との関係においても車両制限令に抵触

    しないものであること。

    6.休憩、仮眠又は睡眠のための施設

     ⑴ 原則として営業所又は自動車車庫に併設されているものであること。ただし、併設できない場合は、営業所及び自

    動車車庫のいずれからも直線で2キロメートルの範囲内にあること。

     ⑵ 事業計画を的確に遂行するに足る規模を有し、適切な設備を有するものであること。

     ⑶ 他の用途に使用される部分と明確に区画され、かつ、事業計画に照らし運転者が常時使用することができるもので

    あること。

     ⑷ 申請者が、土地、建物について3年以上の使用権原を有するものであること。

     ⑸ 建築基準法、都市計画法、消防法、農地法等関係法令に抵触しないものであること。

    7.管理運営体制

     ⑴ 法人にあっては、当該法人の役員のうち1名以上が専従するものであること。

     ⑵ 営業所ごとに、配置する事業用自動車の数により義務づけられる常勤の有資格の運行管理者の員数を確保する管理

    計画があること。この場合において、旅客自動車運送事業運輸規則(昭和31年運輸省令第44号、以下「運輸規則」と

    いう。)第22条第1項に基づき関東運輸局長が指定する地域において道路運送法(昭和26年法律第183号、以下「法」

    という。)第23条の2第1項第2号の規定により運行管理者資格者証の交付を受けた者を運行管理者として選任する

    場合には、申請に係る営業区域において5年以上の実務の経験を有するものであること。

     ⑶ 運行管理を担当する役員が定められていること等運行管理に関する指揮命令系統が明確であること。

     ⑷ 自動車車庫を営業所に併設できない場合は、自動車車庫と営業所とが常時密接な連絡をとれる体制が整備されると

    ともに、点呼等が確実に実施される体制が確立されていること。

     ⑸ 事故防止についての教育及び指導体制を整え、かつ、事故の処理及び自動車事故報告規則(昭和26年運輸省令第

    104号)に基づく報告等の責任体制その他緊急時の連絡体制及び協力体制について明確に整備されていること。

     ⑹ 上記⑵~⑸の事項等を明記した運行管理規程が定められていること。

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     ⑺ 運転者として選任しようとする者に対し、運輸規則第36条第2項に定める指導を行うことができる体制が確立され

    ていること。

     ⑻ 運転者に対して行う営業区域内の地理及び利用者等に対する応接に関する指導監督に係る指導要領が定められてい

    るとともに、当該指導監督を総括処理する指導主任者が選任されていること。

     ⑼ 原則として、常勤の有資格の整備管理者の選任計画があること。ただし、一定の要件を満たすグループ企業(会社

    法(平成17年法律第86号)第2条第3号及び第4号に定める子会社及び親会社の関係にある企業及び同一の親会社を

    持つ子会社をいう。)に整備管理者を外部委託する場合は、事業用自動車の運行の可否の決定等整備管理に関する業

    務が確実に実施される体制が確立されていること。

     ⑽ 利用者等からの苦情の処理に関する体制が整備されていること。

    8.運転者

     ⑴ 事業計画を遂行するに足る員数の有資格の運転者を常時選任する計画があること。

     ⑵ この場合、適切な乗務割、労働時間、給与体系を前提としたものであって、労働関係法令の規定に抵触するもので

    ないこと。

     ⑶ 運転者は、運輸規則第36条第1項各号に該当する者ではないこと。

     ⑷ 定時制乗務員を選任する場合には、適切な就業規則を定め、適切な乗務割による乗務日時の決定等が適切になされ

    るものであること。

    9.資金計画

     ⑴ 所要資金の見積りが適切であり、かつ、資金計画が合理的かつ確実なものであること。なお、所要資金は次のイ~

    トの合計額とし、各費用ごとに以下に示すところにより計算されているものであること。

      イ 車両費 取得価格(未払金を含む)又はリースの場合は1年分の賃借料等

      ロ 土地費 取得価格(未払金を含む)又は1年分の賃借料等

      ハ 建物費 取得価格(未払金を含む)又は1年分の賃借料等

      ニ 機械器具及び什器備品 取得価格(未払金を含む)

      ホ 運転資金 人件費、燃料油脂費、修繕費等の2か月分

      ヘ 保険料等 保険料及び租税公課(1年分)

      ト その他 創業費等開業に要する費用(全額)

     ⑵ 所要資金の50%以上、かつ、事業開始当初に要する資金の100%以上の自己資金が、申請日以降常時確保されてい

    ること。なお、事業開始当初に要する資金は、次のイ~ハの合計額とする。

      イ ⑴イに係る頭金及び2か月分の分割支払金、又は、リースの場合は2か月分の賃借料等。ただし、一括払いによっ

    て取得する場合は、⑴イと同額とする。

      ロ ⑴ロ及びハに係る頭金及び2か月分の分割支払金、又は、2か月分の賃借料及び敷金等。ただし、一括払いによっ

    て取得する場合は、⑴ロ及びハと同額とする。

      ハ ⑴ニ~トに係る合計額

    10.法令遵守

     ⑴ 申請者又は申請者が法人である場合にあってはその法人の業務を執行する常勤の役員が、一般乗用旅客自動車運送

    事業の遂行に必要な法令の知識を有するものであること。

     ⑵ 健康保険法、厚生年金法、労働者災害補償保険法、雇用保険法(以下「社会保険等」という。)に基づく社会保険

    等加入義務者が社会保険等に加入すること。

     ⑶ 申請者又は申請者が法人である場合にあってはその法人の業務を執行する常勤の役員(いかなる名称によるかを問

    わず、これと同等以上の職権又は支配力を有する者を含む。以下同じ。)(以下「申請者等」という。)が、以下のす

    べてに該当するものであること等法令遵守の点で問題のないこと。

      イ 法、貨物自動車運送事業法(平成元年法律第83号)、タクシー業務適正化特別措置法(昭和45年法律第75号)及

    び特定地域及び準特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法(平成21

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    年法律第64号)等の違反により申請日前3ケ月間及び申請日以降に50日車以下の輸送施設の使用停止命令の処分又

    は使用制限(禁止)の処分を受けた者(当該処分を受けた者が法人である場合における当該処分を受けた法人の処

    分を受ける原因となった事項が発生した当時現に当該処分を受けた法人の業務を執行する常勤の役員として在任し

    ていた者を含む。)ではないこと。

      ロ 法、貨物自動車運送事業法、タクシー業務適正化特別措置法及び特定地域及び準特定地域における一般乗用旅客

    自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法等の違反により申請日前6ケ月間及び申請日以降に50日車

    を超え190日車以下の輸送施設の使用停止命令の処分又は使用制限(禁止)の処分を受けた者(当該処分を受けた

    者が法人である場合における当該処分を受けた法人の処分を受ける原因となった事項が発生した当時現に当該処分

    を受けた法人の業務を執行する常勤の役員として在任していた者を含む。)ではないこと。

      ハ 法、貨物自動車運送事業法、タクシー業務適正化特別措置法及び特定地域及び準特定地域における一般乗用旅客

    自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法等の違反により申請日前1年間及び申請日以降に190日車

    を超える輸送施設の使用停止命令以上の処分又は使用制限(禁止)の処分を受けた者(当該処分を受けた者が法人

    である場合における当該処分を受けた法人の処分を受ける原因となった事項が発生した当時現に当該処分を受けた

    法人の業務を執行する常勤の役員として在任していた者を含む。)ではないこと。

      ニ 自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律(平成13年法律第57号)の違反により申請日前2年間及び申請日

    以降に営業の停止命令、認定の取消し又は営業の廃止命令の処分を受けた者(当該処分を受けた者が法人である場

    合における当該処分を受けた法人の処分を受ける原因となった事項が発生した当時現に当該処分を受けた法人の業

    務を執行する常勤の役員として在任していた者を含む。)ではないこと。

      ホ 法、貨物自動車運送事業法及びタクシー業務適正化特別措置法等の違反により、輸送の安全の確保、公衆の利便

    を阻害する行為の禁止、公共の福祉を阻害している事実等に関し改善命令等を受けた場合にあっては、申請日前に

    当該命令された事項が改善されていること。

      ヘ 申請日前1年間及び申請日以降に自らの責に帰する重大事故を発生させていないこと。

      ト 旅客自動車運送事業等報告規則(昭和39年運輸省令第21号)、貨物自動車運送事業報告規則(平成2年運輸省令

    第33号)及び自動車事故報告規則に基づく各種報告書の提出を適切に行っていること。

      チ 申請日前1年間及び申請日以降に特に悪質と認められる道路交通法(昭和35年法律第105号)の違反(酒酔い運転、

    酒気帯び運転、過労運転、薬物等使用運転、無免許運転、無車検(無保険)運行及び救護義務違反(ひき逃げ)等)

    がないこと。

      リ 申請日前1年間及び申請日以降に放置行為、最高速度違反行為又は過労運転により道路交通法第75条の2第1項

    に基づく公安委員会からの自動車使用制限命令を受けた者ではないこと。

    11.損害賠償能力

      旅客自動車運送事業者が事業用自動車の運行により生じた旅客その他の者の生命、身体又は財産の損害を賠償するた

    め講じておくべき措置の基準を定める告示(平成17年国土交通省告示第503号)で定める基準に適合する任意保険又は

    共済に計画車両の全てが加入する計画があること。

    12.適用

     ⑴ 福祉輸送サービスに限る事業にあっては、1.⑴及び4.⑴の規定及びその業務の範囲は別紙に定めるところによる

    ものとするが、事業の特性を踏まえて業務の範囲を当該事業に限定する旨の条件を付すこととする。

     ⑵ 別途定める地域に限る運送にあっては、業務の範囲を当該地域に係る運送に限定する旨の条件を付すこととする。

     ⑶ 道路運送法施行規則第4条第8項第3号に規定するハイヤー(以下「ハイヤー」という。)のみを配置して行う事

    業については、必要に応じ業務の範囲を当該事業に限定する旨の条件を付すこととする。

     ⑷ ⑶のうち、「道路運送法施行規則第四条第八項第三号に基づき国土交通大臣が定める区分を定める告示(平成26年

    国土交通省告示59号)」第1号に規定する事業用自動車のみを配置して行う事業については、業務の範囲を当該事業

    に限定する旨の条件を付すこととする。

     ⑸ 別途定める営業区域においてハイヤーを配置して事業を行う場合にあっては、必要に応じ業務の範囲に条件を付す

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    こととする。

     ⑹ 運輸開始までに社会保険等加入義務者が社会保険等に加入する旨の条件を付すこととする。

    13.申請時期等

     ⑴ 申請時期

       許可の申請は、随時受け付けるものとする。ただし、特定地域及び準特定地域における一般乗用旅客自動車運送事

    業の適正化及び活性化に関する特別措置法法第3条第1項の規定による特定地域(以下「特定地域」という。)に指

    定されている地域を営業区域とする申請(上記12⑴又は⑷により業務の範囲を限定する旨の条件を付して許可をする

    こととなる申請を除く。)の受付は行わない。

     ⑵ 処分時期

       原則として随時行うこととする。ただし、標準処理期間を考慮した上で一定の処分時期を別途定めることができる

    こととする。

    14.挙証等

     申請内容について、客観的な挙証があり、かつ、合理的な陳述がなされるものであること。

    附 則

     1.本公示は、平成14年2月1日以降受付ける申請について適用する。

     2.平成9年4月3日付け公示「一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシー事業を除く。)の需給調整等

    の運用基準について」及び「一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシー事業を除く。)の経営免許申請

    事案の審査基準について」は、平成14年1月31日限り廃止する。

     3.10.⑵イ及びハのタクシー業務適正化特別措置法の違反による処分等には、平成14年1月31日以前のタクシー業務

    適正化臨時措置法の違反による処分等を含む。

     4.事案の処理に際しては本審査基準によるほか、細部取扱い通達の定めによるものとする。

    附 則(平成14年7月1日一部改正)

     1.本公示は、平成14年7月1日以降受付ける申請について適用する。

     2.平成14年6月30日以前に受け付けた申請については、なお従前の取扱いによる。

    附 則(平成15年3月25日一部改正)

     1.本公示は、平成15年4月1日以降受付ける申請について適用する。

     2.平成15年3月31日以前に受け付けた申請については、なお従前の取扱いによる。

    附 則(平成16年3月31日一部改正)

     1.本公示は、平成16年4月1日以降受付ける申請について適用する。

     2.リフト付きタクシー等特殊なサービスに限る事業に係る申請の平成16年4月1日以降の許可処分にあたっては、12.

    ⑴に規定する条件を付すこととする。

     3.附則2.を除き、平成16年3月31日以前に受付けた申請については、なお従前の取扱いによる。

    附 則(平成17年4月28日一部改正)

     1.本公示は、平成17年6月1日以降受付ける申請について適用する。

     2.平成17年5月31日以前に受け付けた申請については、なお従前の取扱いによる。

    附 則(平成18年3月29日一部改正)

     1.本公示は、平成18年4月1日以降受付ける申請について適用する。

     2.平成18年3月31日以前に受け付けた申請については、なお従前の取扱いによる。

    附 則(平成18年9月27日一部改正)

     1.本公示は、平成18年10月10日以降受付ける申請について適用する。

     2.平成18年10月9日以前に受け付けた申請については、なお従前の取扱いによる。

    附 則(平成19年3月22日一部改正)

     1.本公示は、平成19年4月1日以降受け付ける申請について適用する。

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     2.平成19年3月31日以前に受け付けた申請については、なお従前の取扱いによる。

    附 則(平成19年7月30日一部改正)

     1.本公示は、平成19年9月10日以降受け付ける申請について適用する。

     2.平成19年9月9日以前に受け付けた申請については、なお従前の取扱いによる。

     3.「道路運送車両法の一部を改正する法律等の施行に伴う整備管理者制度の運用について」(平成15年3月18日、国自

    整第216号)の一部改正に伴い、整備管理者の外部委託が禁止される者について、同通達の施行時点で外部委託を行っ

    ている一般乗用旅客自動車運送事業者については、施行日から2年間、施行前に一般乗用旅客自動車運送事業の許可

    を申請したものについては、その申請による運輸の開始の日から2年間、外部委託を継続することを可能とする。

    附 則(平成20年6月30日一部改正)

     1.本公示は、平成20年7月1日以降受け付ける申請について適用する。

     2.平成20年6月30日以前に受け付けた申請については、なお従前の取り扱いによる。

    附 則(平成21年9月30日一部改正)

     本公示は、平成21年10月1日以降受け付ける申請について適用する。

    附 則(平成22年3月23日一部改正)

     本公示は、平成22年3月23日以降受け付ける申請について適用する。

     ただし、栃木県県南交通圏については、平成22年3月29日以降受け付ける申請について適用する。

    附 則(平成23年9月30日一部改正)

     本公示は、平成23年10月1日以降受け付ける申請について適用する。

     ただし、埼玉県県南中央交通圏については、平成23年10月11日以降受け付ける申請について適用する。

    附 則(平成24年9月27日一部改正)

     本公示は、平成24年10月1日以降受け付ける申請について適用する。

    附 則(平成24年12月21日一部改正)

     本公示は、平成25年1月1日以降受け付ける申請について適用する。

    附 則(平成25年6月28日一部改正)

     本公示は、平成25年7月1日以降受け付ける申請について適用する。

    附 則(平成26年1月27日一部改正)

     本公示は、平成26年1月27日以降受け付ける申請について適用する。

    附 則(平成26年3月20日一部改正)

     本公示は、平成26年4月5日以降受け付ける申請について適用する。

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    都県名 営業区域の名称 区        域 車両数

    東 

    京 

    特別区・武三交通圏北 多 摩 交 通 圏

    南 多 摩 交 通 圏西 多 摩 交 通 圏

    島 し ょ 区 域

    東京都特別区、武蔵野市及び三鷹市立川市、府中市、国立市、調布市、狛江市、小金井市、国分寺市、小平市、西東京市、昭島市、武蔵村山市、東大和市、東村山市、清瀬市及び東久留米市八王子市、日野市、多摩市、稲城市及び町田市青梅市、福生市、あきる野市、羽村市及び西多摩郡瑞穂町、日の出町、奥多摩町、檜原村島しょ毎

    10両以上

    5両以上10両以上

    5両以上1両以上

    神 

    奈 

    川 

    京 浜 交 通 圏県 央 交 通 圏

    湘 南 交 通 圏小 田 原 交 通 圏

    横浜市、川崎市、横須賀市及び三浦市藤沢市、茅ケ崎市、平塚市、伊勢原市、秦野市、相模原市、大和市、座間市、海老名市、綾瀬市、厚木市、高座郡寒川町、中郡大磯町、二宮町、愛甲郡愛川町、清川村及び足柄上郡中井町鎌倉市、逗子市及び三浦郡葉山町小田原市、南足柄市、足柄上郡大井町、開成町、山北町、松田町及び足柄下郡箱根町、湯河原町、真鶴町

    10両以上

    10両以上5両以上

    5両以上

    千 

    葉 

    京 葉 交 通 圏東 葛 交 通 圏千 葉 交 通 圏北 総 交 通 圏

    東 総 交 通 圏山 武・ 東 金 交 通 圏市 原 交 通 圏外 房 交 通 圏

    南 房 交 通 圏

    市川市、船橋市、習志野市、鎌ケ谷市、八千代市及び浦安市松戸市、柏市、流山市、野田市及び我孫子市千葉市及び四街道市佐倉市、成田市、香取市、八街市、印西市、富里市、白井市、印旛郡酒々井町、栄町、香取郡多古町、神崎町、東庄町及び山武郡芝山町銚子市、匝瑳市及び旭市東金市、山武市、大網白里市及び山武郡九十九里町、横芝光町市原市茂原市、勝浦市、いすみ市、長生郡一宮町、睦沢町、白子町、長柄町、長南町、長生村及び夷隅郡御宿町、大多喜町木更津市、君津市、袖ヶ浦市、富津市、鴨川市、館山市、南房総市及び安房郡鋸南町

    10両以上5両以上10両以上

    5両以上5両以上5両以上5両以上

    5両以上

    5両以上

    埼 

    玉 

    県 南 中 央 交 通 圏

    県 南 東 部 交 通 圏

    県 南 西 部 交 通 圏

    県 北 交 通 圏

    秩 父 交 通 圏

    川口市、さいたま市、鴻巣市、上尾市、蕨市、戸田市、桶川市、北本市及び北足立郡伊奈町春日部市、草加市、越谷市、久喜市、八潮市、三郷市、蓮田市、幸手市、吉川市、加須市(ただし、平成22年3月23日に編入された旧北埼玉郡北川辺町及び大利根町の区域に限る。)、白岡市、南埼玉郡宮代町及び北葛飾郡杉戸町、松伏町川越市、所沢市、飯能市、東松山市、狭山市、入間市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、富士見市、ふじみ野市、坂戸市、鶴ヶ島市、日高市、入間郡三芳町、毛呂山町、越生町、比企郡滑川町、嵐山町、小川町、ときがわ町、川島町、吉見町、鳩山町及び秩父郡東秩父村熊谷市、行田市、加須市(ただし、平成22年3月23日に編入された旧北埼玉郡北川辺町及び大利根町の区域を除く。)、本庄市、羽生市、深谷市、児玉郡美里町、上里町及び大里郡寄居町秩父市及び秩父郡横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町

    10両以上

    5両以上

    5両以上

    5両以上5両以上

    群 

    馬 

    東 毛 交 通 圏

    沼 田・ 利 根 交 通 圏渋 川・ 吾 妻 交 通 圏

    太田市、館林市、桐生市、みどり市及び邑楽郡大泉町、板倉町、明和町、千代田町、邑楽町沼田市、みなかみ町及び利根郡川場村、昭和村、片品村渋川市、及び吾妻郡東吾妻町、高山村、中之条町、長野原町、草津町、嬬恋村

    5両以上5両以上5両以上

    群馬県及

    び埼玉県

    中・ 西 毛 交 通 圏 群馬県前橋市、高崎市、伊勢崎市、佐波郡玉村町、安中市、富岡市、藤岡市、北群馬郡吉岡町、榛東村、神流町、上野村、甘楽郡甘楽町、下仁田町、南牧村及び埼玉県児玉郡神川町 5両以上

    茨 

    城 

    県 北 交 通 圏

    水 戸 県 央 交 通 圏鹿  行  交  通  圏県  南  交  通  圏

    県  西  交  通  圏

    北茨城市、高萩市、日立市、常陸太田市、常陸大宮市、久慈郡大子町及び東茨城郡城里町ひたちなか市、水戸市、笠間市、那珂市、那珂郡東海村及び東茨城郡大洗町、茨城町鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市及び鉾田市石岡市、つくば市、土浦市、牛久市、龍ヶ崎市、取手市、守谷市、稲敷市、かすみがうら市、つくばみらい市、小美玉市、稲敷郡阿見町、美浦村、河内町及び北相馬郡利根町筑西市、古河市、坂東市、下妻市、常総市、結城市、桜川市、結城郡八千代町及び猿島郡境町、五霞町

    5両以上5両以上5両以上

    5両以上

    5両以上

    別 表

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    別 紙

    福祉輸送サービス事業に係る業務の範囲は、下記に定める旅客及び使用車両によるものとする。

    1.対象となる旅客は、以下に掲げる者及びその付添人とする。

     ⑴ 介護保険法(平成9年法律第123号)第19条第1項に規定する要介護認定を受けている者

     ⑵ 介護保険法第19条第2項に規定する要支援認定を受けている者

     ⑶ 身体障害者福祉法(昭和24年法律第283号)第4条に規定する身体障害者手帳の交付を受けている者

     ⑷ 上記⑴~⑶に該当する者のほか、肢体不自由、内部障害、知的障害及び精神障害その他の障害を有する等により単

    独での移動が困難な者であって、単独でタクシーその他の公共交通機関を利用することが困難な者

     ⑸ 消防機関又は消防機関と連携するコールセンターを介して、患者等搬送事業者による搬送サービスの提供を受ける

    患者

    2.福祉輸送サービスに使用する自動車及び乗務する者の要件は、以下に掲げるものとする。

     ⑴ 道路運送法施行規則等の一部を改正する省令(平成18年国土交通省令第86号)による改正後の道路運送法施行規則

    (昭和26年運輸省令第75号。以下「施行規則」という。)第51条の3第1項第8号に規定する福祉自動車(車いす若し

    くはストレッチャーのためのリフト、スロープ、寝台等の特殊な設備を設けた自動車、又は回転シート、リフトアッ

    プシート等の乗降を容易にするための装置を設けた自動車。以下「福祉自動車」という。)を使用する場合にあって

    は、介護福祉士若しくは訪問介護員若しくはサービス介助士の資格を有する者又は一般社団法人全国タクシー・ハイ

    ヤー連合会等が実施するケア輸送サービス従事者研修(以下「ケア輸送サービス従事者研修」という。)を修了した者、

    又は一般財団法人全国福祉輸送サービス協会が実施する福祉タクシー乗務員研修を修了した者が乗務するよう努めな

    ければならない。

     ⑵ ⑴によらず、セダン型等の一般車両を使用する場合にあっては、介護福祉士若しくは訪問介護員若しくは居宅介護

    従業者の資格を有する者又はケア輸送サービス従事者研修を修了している者が乗務しなければならない。

    上記に係る福祉輸送サービスに限定する事業にあっては、営業区域を都県単位とし、また最低車両数を1両とする。

    都県名 営業区域の名称 区        域 車両数

    栃 

    木 

    宇 都 宮 交 通 圏

    県  南  交  通  圏

    塩  那  交  通  圏

    芳 賀・ 真 岡 交 通 圏日 光 交 通 圏

    宇都宮市、鹿沼市、下野市、栃木市(ただし、平成23年10月1日に編入された旧上都賀郡西方町の区域に限る。)、河内郡上三川町及び下都賀郡壬生町足利市、栃木市(ただし、平成23年10月1日に編入された旧上都賀郡西方町の区域を除く。)、佐野市、小山市及び下都賀郡野木町大田原市、矢板市、那須塩原市、さくら市、那須烏山市、塩谷郡塩谷町、高根沢町及び那須郡那珂川町、那須町真岡市及び芳賀郡益子町、茂木町、市貝町、芳賀町日光市

    5両以上

    5両以上

    5両以上5両以上5両以上

    山 

    梨 

    甲 府 交 通 圏東 八・ 東 山 交 通 圏峡  西  交  通  圏峡  北  交  通  圏峡  南  交  通  圏東部・富士北麓交通圏

    甲府市、甲斐市、中央市及び中巨摩郡昭和町山梨市、甲州市及び笛吹市南アルプス市、西八代郡市川三郷町及び南巨摩郡富士川町韮崎市及び北杜市南巨摩郡南部町、早川町及び身延町大月市、都留市、富士吉田市、上野原市、北都留郡小菅村、丹波山村及び南都留郡忍野村、富士河口湖町、道志村、鳴沢村、西桂町、山中湖村

    5両以上5両以上5両以上5両以上5両以上

    5両以上

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    公 示

     準特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化の推進のために監督上必要となる措置等の実施について

     特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法等の一部を改正する法律(平成

    25年法律第83号。以下、「改正法」という。)の施行に伴い、準特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化の

    推進のために監督上必要となる措置について、下記のとおり定めたので公示する。

            平成26年1月27日

                                        関 東 運 輸 局 長 原   喜 信

                                        東京運輸支局長 小 竹 壽 朗

                                        神奈川運輸支局長 大 蔵 幸 雄

                                        埼玉運輸支局長 真 秀 和 正

                                        群馬運輸支局長 高 橋 哲 哉

                                        千葉運輸支局長 星 野   朗

                                        茨城運輸支局長 佐 藤 研 一

                                        栃木運輸支局長 山 崎   正

                                        山梨運輸支局長 石 原 美千老

    Ⅰ.準特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化の推進のために監督上必要となる措置等を実施するに当

    たっての基本的な考え方等

     1.基本的な考え方

       特定地域及び準特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法(平成21

    年法律第64号。以下、「法」という。)、関係省令、関係告示及び本公示をはじめとする関係公示の運用に当たっては、

    改正前の特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法(以下、「旧法」と

    いう。)の施行以降、それぞれの一般乗用旅客自動車運送事業者(法第2条第2項に規定する一般乗用旅客自動車運

    送事業者。以下、「タクシー事業者」という。)がこれまでに実施してきた一般乗用旅客自動車運送事業(法第2条第

    1項に規定する一般乗用旅客自動車運送事業。以下、「タクシー事業」という。)の適正化及び活性化に資する取組み

    (需要喚起、労働条件の改善、減車等)を十分に考慮することとする。

     2.基準車両数

       基準車両数は、準特定地域の指定時(準特定地域から継続して特定地域に指定された場合及びその後に特定地域か

    ら継続して準特定地域へ指定された場合は、当該継続して指定された最初の準特定地域の指定時。)における営業区

    域ごとの当該事業者の一般の需要に応じることができるタクシー事業の事業用自動車(法第2条第9項に規定する事

    業用自動車。以下、「タクシー車両」という。)の合計数とする。

       ただし、以下に該当する場合には、当該車両数を基準車両数に加え又は減じることとする。

       ① 特定地域における一般乗用旅客自動車運送事業の適正化及び活性化に関する特別措置法等の一部を改正する法

    律の施行に伴う国土交通省関係省令の整備等に関する省令(平成26年国土交通省令第7号。以下、「整備省令」

    という。)附則第2項の規定による道路運送法(昭和26年法律第183号)第15条第3項に基づく届出により、法の

    適用を受けることとなる車両数を加える。

       ② 改正法の施行の際、現に「特定事業計画における事業再構築の実施のために必要となる特例措置の実施につい

    て(平成22年1月27日付け関東運輸局長及び管内運輸支局長(以下、「関東運輸局長等」という。)公示)」に基

    づき休車している車両数を加える。

       ③ タクシー事業者が他のタクシー事業者を完全子会社化し、当該完全子会社のタクシー事業を廃業した場合に

    あっては、当該完全子会社の基準車両数を当該タクシー事業者の基準車両数に加える。

       ④ 道路運送法第36条に基づきタクシー事業の全部又は一部の譲渡及び譲受の認可を受けた場合は、原則として当

    該タクシー事業の全部又は一部に係るタクシー車両数に相当する基準車両数を当該譲受したタクシー事業者の基

    準車両数に加え、また、譲渡したタクシー事業者の基準車両数から減じる。

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    Ⅱ.準特定地域におけるタクシー事業の申請等に対する取扱いについて

     1.処理方針

       準特定地域に指定されている営業区域に係る需給状況の判断を年1回実施し、これに基づき、当該営業区域におけ

    る供給輸送力の増加が可能な場合にその車両数及び申請受付期間を公示することとする。

       当該申請受付期間に、準特定地域の全部若しくは一部を含む営業区域に係る道路運送法第4条第1項の許可又は供

    給輸送力を増加させる事業計画の変更に係る認可の申請を受け付けた場合は、法第14条の4又は第15条の2に基づき、

    次の手続を経て、許可又は事業計画の変更に係る認可を行うこととする。

     2.需給状況の判断等

      ⑴ 算定方法

       ① 輸送需要に対する必要車両数の算定方法は、次のとおりとする。

         「輸送需要量」=「当該準特定地域における直近年度の総実車キロ」×

                 「当該準特定地域における総実車キロの直近5年間分の対前年度比率の平均値(相乗平均)」

         「必要車両数」=輸送需要量÷(総走行キロ×実車率÷延べ実働車両数)÷365÷実働率

         各計算要素については、原則として以下の数値を使用する。

          ◆総走行キロ、延べ実働車両数…直近5年間の平均輸送実績

          ◆実車率…H13年度の実績値

          ◆実働率…90%又は平成13年度実績のいずれか高い値(ただし、当該準特定地域に法第8条第1項の協議会

    (以下、単に「協議会」という。)が組織されている場合にあっては、当該協議会の議決に基づく

    申出により80%又は平成13年度実績のいずれか低い値から90%の範囲内で定めることができるこ

    ととする。)

       ② 増加可能車両数の算定方法は、次のとおりとする。

         「増加可能車両数」=「当該準特定地域の必要車両数」-

                   「現に当該準特定地域に存する営業所に配置されている車両数の合計」

      ⑵ 実施時期等

        需給状況の判断は原則として毎年8月1日を目途に公表することとし、供給輸送力の増加が可能な営業区域ごと

    に、次のイからニの区分ごとに増加可能車両数を公示することとする。なお、当該公示には、原則として60日間の

    申請受付期間を明記することとする。

       イ タクシー事業(1人1車制個人タクシーを除く。以下、「法人タクシー」という。)の新規許可、条件解除(業

    務の範囲を限定する旨の条件を付された一般乗用旅客自動車運送事業者における当該条件の解除をいう。以下同

    じ。)の承認及び営業区域の設定に係る事業計画変更認可

       ロ タクシー事業(1人1車制個人タクシーに限る。以下、「個人タクシー」という。)の新規許可

       ハ 法人タクシーの増車(準特定地域内の営業所に配置するタクシー車両の合計数を増加させる事業計画の変更を

    いう。ただし、条件解除に伴うものを除く。以下同じ。)の認可

       ニ 法人タクシーの休車(7.⑴②に規定する休車をいう。)の解除

      ⑶ 配分方法

       増加可能車両数の配分については、以下の順により行う。

       ① 増加可能車両数を4分の1ずつ⑵イからニに配分し、端数が生じた場合については、これをニに繰り入れる。

       ② ①で⑵イに配分された車両数を当該準特定地域である営業区域の法人タクシーの最低車両数で除した値(商)

    が1以上の場合にはこれを法人タクシーの新規許可、条件解除の承認又は営業区域の設定に係る事業計画変更認

    可可能な事業者の枠とし、1に満たない場合及び1未満の端数が生じる場合は、これに相当する車両数をニに繰

    り入れる。

      ⑷ 法人タクシーの新規許可(条件解除の承認を含む。)、営業区域の設定に係る事業計画変更認可の枠の配分及び順

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       ① ⑶②により配分された事業者の枠については、これが2以上の場合には、「新規許可(条件解除の承認を含む。)」

    及び「営業区域の設定に係る事業計画変更認可」の事業者の枠それぞれに2分の1ずつ配分し、1の場合及び端

    数が生じる場合は、これを「営業区域の設定に係る事業計画変更認可」の事業者の枠とする。

       ② 審査の結果、「新規許可(条件解除の承認を含む。)」又は「営業区域の設定に係る事業計画変更認可」すべき

    申請件数が①の事業者の枠に満たない場合は、他方へ繰り入れることとし、それでもなお事業者の枠に残余が生

    じる場合には、⑵ニへ繰り入れることとする。

       ③ 審査の結果、新規許可すべき申請件数(条件解除の承認をすべき件数を含む。)が①により配分された新規許

    可の事業者の枠を上回った場合には、くじ引きにより許可又は承認すべき者を決定することとする。

       ④ 審査の結果、認可すべき申請件数が①により配分された営業区域の設定に係る事業計画変更認可の事業者の枠

    を上回った場合には、くじ引きにより認可すべき者を決定することとする。

      ⑸ 個人タクシーの新規許可の順序

       ① 審査の結果、新規許可すべき申請件数が⑶①により配分された個人タクシーの新規許可の枠を上回った場合に

    は、くじ引きにより許可すべき者を決定することとする。

       ② 審査の結果、新規許可すべき申請件数が⑶①により配分された個人タクシーの新規許可の枠を下回った場合に

    は、残余を⑵ニへ繰り入れることとする。

      ⑹ 増車の認可の順序

       ① 審査の結果、認可すべき申請に係る増車車両数が⑶①及び⑺②により配分された増車認可の車両数の枠を上

    回った場合には、6.⑴③により付与された点数に基づきドント方式により増車車両数を分配するものとし、具

    体的には次のとおりとする。

        ・6.⑴③により付された点数を1から当該申請に係る増車車両数に相当する数までの各整数で順次除して得た

    すべての商のうち、その数値の最も大きいものから順次に数えて車両数の枠に相当する数になるまでにある商

    で各申請に付与された点数に係るものの個数をもって、それぞれの申請に対する増車を認める車両数とする。

       ② 審査の結果、認可すべき申請に係る増車車両数が⑶①により配分された増車認可の車両数の枠を下回った場合

    には、残余を⑵ニへ繰り入れることとする。

      ⑺ 休車解除の順序

       ① 休車解除の申請に係る車両数が、⑶①、②、⑷②、⑸②及び⑹②により配分された車両数の枠を上回る場合に

    は、当該申請に係る休車車両数1両を1票として、くじ引きにより解除すべき車両数を決定する。

       ② 休車解除の申請に係る車両数が、⑶①、②、⑷②、⑸②及び⑹②により配分された車両数の枠を下回った場合

    には、認可すべき増車の申請に係る車両数が配分された車両数の枠で充足されていない場合は、残余を⑵ハへ繰

    り入れることとする。また、認可すべき増車の申請に係る車両数が配分された車両数の枠で充足されている場合

    は、残余が最低車両数以上の場合には最低車両数単位で⑵イに、最低車両数未満の場合又は最低車両数未満の数

    が生じた場合は、⑵ロへ繰り入れることとする。

     3.法人タクシーに係る新規許可等

      ⑴ 処理方針

        準特定地域における法人タクシーに係る新規許可の申請に対しては、2.⑷①により増加可能車両数の配分があっ

    た場合に、「一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシーを除く。)の許可申請の審査基準について(平

    成13年11月22日付け関東運輸局長公示。以下、「許可基準」という。)」に定める基準に適合することに加え、次に

    掲げる基準に適合するものに限り許可することとする。

       ① 供給過剰とならない基準

        イ 許可の申請に係る事業全体の経営形態、経営規模などが輸送需要との関係で適切なものであること。

        ロ 許可の申請に係る事業の開始によって営業区域に係る供給輸送力が輸送需要量に対し不均衡とならないもの

    であること。

        ハ その他許可の申請に係る事業の開始が公衆の利便を増進するものであること、円滑な自動車の運行を阻害す

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    るものでないこと等公益上必要であり、かつ、適切なものであること。

       ② 最低車両数

         原則として、次に掲げる営業区域の区分に応じ、それぞれ次に定める車両数とする。許可を行う際は、申請1

    件につき当該車両数を限度とする。

        イ 東京特別区又は政令指定都市を含む営業区域 40両

        ロ 人口が概ね30万人以上の都市を含む営業区域 30両

        ハ その他の営業区域 20両

      ⑵ 適用開始時期

       ⑴の規定は、平成26年1月27日以降に処分をするものから適用する。

     4.個人タクシーに係る新規許可

      ⑴ 処理方針

        準特定地域における個人タクシーに係る新規許可の申請に対しては、2.⑶により増加可能車両数の配分があっ

    た場合に、「一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシーに限る。)の許可及び譲渡譲受認可申請事案の

    審査基準について(平成13年12月27日付け関東運輸局長公示)」に定める基準に適合することに加え、次に掲げる

    基準に適合するものに限り許可することとする。

       ・供給過剰とならない基準

        イ 許可の申請に係る事業全体の経営形態、経営規模などが輸送需要との関係で適切なものであること。

        ロ 許可の申請に係る事業の開始によって営業区域に係る供給輸送力が輸送需要量に対し不均衡とならないもの

    であること。

        ハ その他許可の申請に係る事業の開始が公衆の利便を増進するものであること、円滑な自動車の運行を阻害す

    るものでないこと等公益上必要であり、かつ、適切なものであること。

      ⑵ 適用開始時期

       ⑴の規定は、平成26年1月27日以降に処分をするものから適用する。

     5.準特定地域に指定されている営業区域の設定に係る事業計画変更認可

      ⑴ 処理方針

        法第15条第1項の規定による道路運送法第15条第1項の規定に基づく準特定地域に指定されている営業区域の設

    定に係る事業計画変更認可申請については、2.⑷①により増加可能車両数の配分があった場合に、「一般乗用旅客

    自動車運送事業(1人1車制個人タクシー事業を除く。)に係る認可申請等の審査基準について(平成14年1月25

    日付け関東運輸局長等公示。以下、「認可基準」という。)」に定める基準に適合することに加え、次に掲げる基準

    の全てに適合するものに限り認可することとする。

       ① 供給過剰とならない基準

        イ 認可申請に係る準特定地域内の営業所に配置するタクシー車両の合計数の増加に伴う事業全体の経営形態、

    経営規模などが輸送需要に対し適切なものであること。

        ロ 認可の申請に係る準特定地域内の営業所に配置するタクシー車両の合計数の増加によって営業区域に係る供

    給輸送力が輸送需要量に対し不均衡とならないものであること。

        ハ その他認可の申請に係る準特定地域内の営業所に配置する事タクシー車両の合計数の増加が公衆の利便を増

    進するものであること、円滑な自動車の運行を阻害するものでないこと等公益上必要であり、かつ、適切なも

    のであること。

       ② 事業活動に関する基準

        イ 営業区域内の営業所に配置するタクシー車両一台当たりの収入が前事業年度と比較して増加していること又

    は当該準特定地域の平均に比べ高いこと。

        ロ 運輸安全マネジメントに基づき、輸送の安全に関する基本方針及び目標が定められており、かつ、当該目標

    の達成状況が把握されていること又は申請前1年間及び申請後において、タクシー事業に関し、道路運送法、

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    タクシー業務適正化特別措置法(昭和45年法律第75号)又は法若しくはこれらに基づく命令の違反による行政

    処分がないこと。

        ハ タクシー車両の走行距離百万キロメートル当たりの交通事故(道路交通法(昭和23年法律第105号)第72条

    第1項の交通事故をいう。以下同じ。)の発生件数が、営業区域におけるタクシー車両の走行距離百万キロメー

    トル当たりの交通事故の発生件数未満であること。

        ニ 労働協約又は就業規則の定めるところにより、その雇用する全ての労働契約を締結するタクシー車両の運転

    者(以下、「タクシー運転者」という。)について、賃金を一定の割合以上で増額する措置が講じられていること。

        ホ 準特定地域計画に定められたタクシー事業の活性化のための措置が講じられていること。

        ヘ 営業区域内の営業所に配置する「ユニバーサルデザインタクシー(移動等円滑化の促進に関する基本方針に

    おいて移動等円滑化の目標が定められているノンステップバスの基準等を定める告示(平成24年国土交通省告

    示第257号)」第4条第1項の規定による認定を受けたものをいう。以下、「UDタクシー」という。)の台数が

    前事業年度と比較して増加していること。

       ③ 最低車両数

        3⑴②の規定を準用する。

       ④ 適用

         ②に掲げる基準については、申請者が申請日現在設定している営業区域のうち、営業区域内の営業所に配置す

    るタクシー車両の合計数が最も多い営業区域について審査することとする。

        また、当該営業区域が準特定地域として指定されていない場合には、②ホは適用しない。

      ⑵ 適用開始時期

       ⑴の規定は、平成26年1月27日以降に処分をするものから適用する。

      ⑶ 条件解除への準用

        ⑴及び⑵の規定は、条件解除について準用する。この場合において、⑴中「法第15条第1項の