初めての libreoffice localization ui / ヘルプ翻訳
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大橋 和美
初めての
LibreOffice LocalizationUI / ヘルプ翻訳
2015/2/27 オープンソースカンファレンス2015 Tokyo/Springセミナーでのスライドに加筆修正したものです
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[参考]LibreOffice翻訳についてのスライド(2015.2現在)
● LibreOffice UI/ ヘルプ翻訳の基礎知識(小笠原徳彦氏) LibreOffice日本語チーム小笠原氏のスライド
"ベータ版リリース/インストール” などがわかる人向け
● LibreOffice ヘルプを翻訳してみよう(大橋)
"上記がわからない人向け Windows用
● このスライド(大橋)
"LibreOffice ヘルプを翻訳してみよう” に ・LibreOfficeの概要 ・オフライン用.poファイルについての記載を追加
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LibreOfficeとは
● The Document Foundation(TDF)1 という非営利組織を中心に
● サポーター2、ボランティアが活発な開発3を続けている● オープンソースのオフィススイート4
大きなソフトで活発な開発→翻訳量が多い!
1 私たちについて / 運営 https://ja.libreoffice.org/about-us/governance/2 The Document Foundation Our Supporters http://www.documentfoundation.org/supporters/3 2014年における LibreOffice の開発をログから振り返る 日本語チームTakeshi Abe さん http://fixedpoint.jp/2014/12/25/libreoffice-2014-retrospect.html 4 オフィス用途の文書、表計算、プレゼン、画像、データベース、数式エディタのセット
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スクリーンショット:TDF の wiki 日本語ページ https://wiki.documentfoundation.org/Main_Page/ja
翻訳は100言語以上wiki は55言語EN=英語 JA=日本語
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翻訳はこんなかんじ
msgid "_Default settings" msgstr "デフォルト設定(_D)"
msgid "There exists no folder named \"$folder$\"." msgstr "\"$folder$\"という名前のフォルダーはありません。"
単語 /文章、アクセスキー、変数、タグ等で構成
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100言語、地球レベルでの翻訳の流れ
1. 翻訳する文字列のファイルが作られる2. 1 のファイルを元に Pootle(後述) で翻訳する3. 2で翻訳された文字列を取り込んでリリース
このスライドでの話は 2 が中心
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個人レベルでの翻訳の手順
1. 翻訳する文字列の特定して翻訳2. Pootle というシステム上で訳を入力3. LO discuss メーリングリストで相談・報告4. 査読され、訳が取り込まれる
1 はやりかたがいろいろ 2 はアカウントを作成してから 4 は既存翻訳の修正時必須 5 は査読権限が貢献度を見て付与される
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寿命の長い版を翻訳する
• Pootle では2つの版のLibreOffice の各UI/ヘルプが用意されている5
• 寿命の長い(番号の大きい)ほうを翻訳6
• 翻訳用に、異なるバージョンのLO並行インストールも可7
5 詳しくはリリースプラン計画参照 https://wiki.documentfoundation.org/ReleasePlan/ja
6 重要な修正については、番号の小さい安定版でも修正することがある7 複数のバージョンの LibreOffice を共存させてインストールする方法 https://wiki.documentfoundation.org/Installing_in_parallel/ja
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個人レベルでの翻訳の手順
1. 翻訳する文字列の特定して翻訳2. Pootle というシステム上で訳を入力3. LO discuss メーリングリストで相談・報告4.査読され、訳が取り込まれる
1 はやりかたがいろいろ 2 はアカウントを作成してから 4 は既存翻訳の修正時必須
5 ここを説明していきます付与される
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ここでは3通りのアプローチを紹介
1. Pootleを使ってオンライン2. ファイルをダウンロードしてオフライン3. LibreOffice 本体を見ていく
種類 主なアクション 難易
度
オンライン 未訳を選択して翻訳していく 高めオフライン 誤訳 や typo を見つける 中く
らいLibreOffice本体から
既訳の中から、おかしなもの・直したほうがいいもの等を見つける
低め
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オンラインで翻訳
1. Pootle でひたすらあたっていく [事前にアカウントを作成]
I. 言語とプロジェクトを選択 バージョンは、最新版を優先
II. 「要翻訳」を選択するか、翻訳タブ から「不完全」を指定(結果は同じ)
III. 翻訳文を上書きして「提案」
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オフラインで翻訳
2. .po ファイルをオフラインでチェック
I. 翻訳前・後の文字列が入っている 「○○.po」というファイルをダウンロード II. テキストエディタ開き、適宜整形 III. 文字列を特定したら Pootle で検索 Ⅳ. Pootle で「提案」
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スクリーンショット:LO discuss MLのログ http://ja.libreoffice.org/get-help/nabble/前のページの文字列をPootleで提案を出し、MLで報告したときのもの
Pootle 画面の右上のString ~~~をクリックすると、その数字を含んだURLに移動するのでそれを保存して報告に使う
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LibreOffice 本体を見ていく
3. UI よりヘルプがとっつきやすい
I. ヘルプのトピックを読んでいく II. おかしなところが見つかったら、オン ラインヘルプで確認 III. 文字列を特定したら Pootle で検索 Ⅳ. Pootle で「提案」
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この文字列から推測すると・・・● ”If the cursor is not inside a word, and no text is selected, then the
font style is applied to the text that you type.” というヘルプの文字列を、 ”カーソルが単語内になく、選択されたテキストもない場合は、入力するテキストに斜体が適用されます。” と正しく訳した。
● そのあと、同じ英文を「太字が適用されます」と訳さなければならないところを、前と同じ「斜体が適用されます。」と訳して、そのまま。
どうすればいいか?● オンライン、もしくはオフラインで文字列を特定し、アカウントを作成して
正しい翻訳を「提案」する。● 「提案」したことを、LibreOffice のメーリングリストで報告する● 今後のリリースで翻訳が修正される
しばらくこのままにしておくので、希望者は翻訳してみてください。
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翻訳を始めよう
「LibreOfficeの日本語UI/ヘルプの翻訳方法」 に示されている手順で。 https://wiki.documentfoundation.org/JA/Translation
Pootle を使わず「この文字列がおかしい」という報告からでもいいそうです。そのほか、wiki ページの翻訳もあります。
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