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Post on 15-Feb-2020

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IMF・世界銀行年次総会の政策対話に参加して 平野 夢香

(国際開発専攻 経済開発政策とマネジメントプログラム 博士課程2年) 「世代間格差は重要な課題である」と国際通

貨基金(IMF)のラガルド専務理事が言及しました。IMF・世界銀行年次総会の1つのプログラムである CSOタウンホール・ミーティングにて、私がラガルド IMF専務理事に投げかけた質問に対してそう答えが返ってきました。

私は、高い失業率、社会保障、世代間格差等、

若年層が関連する深刻な経済問題について

IMFの果たす役割について質問をしたところ、ラガルド専務理事は、成長を促進すること、

マクロ経済を安定させること、適切な債務管理をすることが重要であると丁寧に見解を示し

て下さいました。 今年の年次総会は 10月 9日から 14日までの間、東京で開催されました。年次総会には、188カ国

から財務相、中央銀行総裁、民間企業のトップ、学

者らが集まり、世界経済構造変化、欧州危機への対

応、経済開発、援助効率性を含むグローバル課題に

ついて議論がなされました。私は、今回 IMFが主催した小論文コンテストで入賞し、IMFユース・フェローとして、年次総会の様々なプログラムや会合、

市民社会政策フォーラムに参加する機会を頂きま

した。グローバル課題について積極的に討論に参加

し、実際の政策対話から多くのことを学ぶことが

でき、貴重な経験となりました。 市民団体に関連する行事のうち、ハイライトと

なった IMFラガルド専務理事、世界銀行キム総裁との CSOタウンホール・ミーティングに加え、約60のセッションが開かれ、グローバル経済、保

健、危機管理、ソーシャル・アカウンタビリティ、

ジェンダー等幅広い様々なテーマについて討論が

写真 1: IMFラガルド専務理事、世界銀行キム総裁との CSO タウンホール・ミーティング

写真 2: CSO タウンホール・ミーティングにて IMFラガルド専務理事に質問。

写真 3: 市民社会政策フォーラムにてパネリストとして発表。

されました。私は、“ユース、アジア、IMFの役割”というセッションにパネリストとして参加し、これまで行なってきたグローバリゼーションと格差の研究の分析結果を発表しまし

た。IMFエコノミスト、スタッフ、アジア各国から参加した学生と意見を交わし、議論を深めることができました。

IMF・世界銀行年次総会の参加を通して、政策に生かされる研究を実施することの重要性を再認識しました。

有意義な政策対話を行うには、厳密な分析と専門的知見

が必要であるからです。グローバル社会における様々な

課題解決に繋がる研究を行い社会に貢献できるよう、

GSIDで更に積極的に研究に取り組んでいきたいと思っています。また、アジアのユース・リーダー、世界各国

の CSO代表、IMF・世界銀行関係者との出会い、築いたネットワークを大切にし、今後の活動に活かしていき

たいと思っています。 **ビデオ: セッションやスピーチは IMFのホームページから見ることができます。** CSO Townhall with Managing Director Christine Lagarde and World Bank President Jim Yong Kim(IMFラガルド専務理事、世界銀行キム総裁との CSO タウンホール・ミーティング) http://www.imf.org/external/AM/2012/mmedia/view.aspx?vid=1893338986001 (56分 28秒 – 平野がユースを代表して IMFラガルド専務理事に質問をします。)

Christine Lagarde Speech -2012 Annual Meetings Plenary http://www.imf.org/external/AM/2012/mmedia/view.aspx?vid=1895342392001 (29分 39秒 – 総会プレナリー・セッションにおける IMFラガルド専務理事のスピーチに

て、平野を含む IMFユース・フェローが紹介されます。)

写真 4: アジアのユース代表、IMFスタッフとの交流

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