【共有用】20151031 web解析士セミナー資料

Post on 12-Apr-2017

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WEB解析士に必要な思考法とその事例優先度を明確にする現状分析・サイトコンセプトのプランニング

 榎本 知史

目次

1. 自己紹介

2. WEB解析士に必要な思考法

3. 現状分析の事例

4. プランニングの事例

5. まとめ

自己紹介

 自己紹介・榎本 知史

職歴 役割

Webディレクター

PM

ディレクター・新規事業立案

WEB解析士に必要な思考法

はじめに

WEB解析士の仕事ってなんだろう?

言われたデータを収集する仕事?

任された分析をする仕事?

アクセス解析のレポーティングをする仕事?

サイトによると:

KPIの設定・ウェブマーケティング計画の設計・立案

分析セオリー・基準値・業務設計

分析結果のコメント・アドバイス(課題抽出と改善策、事業成果につなげる提案)

※上級ウェブ解析士の定義、ホームページより

つまり:

戦略の立案から、分析、分析からの施策立案までを

全て担当するのがウェブ解析士。

それを踏まえて

WEB解析士の仕事をしていて、

「本質的じゃないな」

と思うことことありませんか?

例:施策立案のタイミング

「 UIUXの手法で、付箋を使ったワークショップでブレストしましょう」

例:施策立案のタイミング

「 UIUXの手法で、付箋を使ったワークショップでブレストしましょう」

付箋を使う意味ありました?

例:戦略立案のタイミング

「まずはカスタマージャーニーマップを描いて、ユーザーのストーリーを把握しましょう」

例:戦略立案のタイミング

「まずはカスタマージャーニーマップを描いて、ユーザーのストーリーを把握しましょう」

カスタマージャーニーマップを描いて、「で?」となりませんでしたか?

例:現状分析のタイミング

「 3C分析・ SWOT分析・5 FORCE分析をして、現状を正確に分析しましょう。」

例:現状分析のタイミング

「 3C分析・ SWOT分析・5 FORCE分析をして、現状を正確に分析しましょう。」

その現状分析、役に立ちましたか?

例:分析のタイミング

「ロジスティクス回帰分析を利用して、CVするかしないかを分析してみましょう。」

例:分析のタイミング

「ロジスティクス回帰分析を利用して、CVするかしないかを分析してみましょう。」

費用対効果に合いました?

例:施策を進めるタイミング

「アジャイル式にまずはスモールスタートで進めましょう」

例:施策を進めるタイミング

「アジャイル式にまずはスモールスタートで進めましょう」

設計などを事前に考えないための言い訳でアジャイルという言葉を使ってませんか?

例から言いたかったこと

WEB業界は手法に関する思考停止ワードが多すぎて、目的ベースでなくて、

「ノウハウ乞食」になる人が多い。※昔の私がそうでした。今でもよくノウハウ乞食の自分が出てきます。

例から言いたかったこと

WEB解析士は、特に目的や課題を意識しなければいけない。(しないと分析できない)

分析 施策 成果

遷移率: x%

遷移率: y%

例から言いたかったこと

それって何の目的で?

そのために、今どんな課題を解決するために?

解決すると、どんないいことが?

例 1

「 UIUXの手法で、付箋を使ったワークショップでブレストしましょう」

「今回は、上司に方向性を確認するために、理解を促す具体例があればいいから口頭でブレストして、メモ帳に入れよう。」

WEB解析士(というか、知識労働者)に必要な思考法

目的・ニーズ・お題を理解して、現状との課題を解決する。

「ビジネスは、

求められていることに応えるゲーム。」

現状分析の事例

マピオンの現状分析

WEB上に地図を表示している

課金と広告売上がメイン

広告売上に注力している

現状最近手を付けていなかったページに施策を打とう

ユーザーの問い合わせがあったことをやろう

上司の主観で優先度を決める

サイトの目的が定義されていて

その目的に対して、効果のありそうなページの優先順位が決まっていて

その順に施策を打つことが合意されている

あるべき姿

マピオンの課題

目的がそもそも不明

目的と施策の間にロジックが不明

施策がどんな指標を追っているのか不明

マピオンの現状分析

それじゃあ現状分析しよう

KPI整理表

マトリクス分析

ユーザーフロー図

KPI整理表

目的把握・ロジック明確化・指標明確化ができた。

マトリクス分析

どのページが、効果が高いか?を調べられた

ユーザーフロー図

ユーザーストーリーに施策が打てるようになった

付箋を使って施策だし

→ → →課題だし 優先順位つけ 施策だし 優先順位つけ ※青が課題、赤が施策

プランニングの事例

@Agentのプランニング

フリーランスエンジニアの案件紹介

@ Agentは、フリーランスエンジニアの登録の窓口

登録= CVで、登録したら営業する

現状マピオンでやっていた、マトリクス分析・ページ優先度は決めていた

競合のページを TTP

ABテストを回しまくっていたが、市場規模から流入数が少ない

@ Agentのユーザーの課題を解決する UIとなる施策を打つ

毎回打つ施策にユーザーストーリーの一貫性を持たせる

サイトゴールが明確なので、そこまでの導線設計ができている

あるべき姿

@ Agentの課題

サイトのゴールまでのユーザーシナリオ・コンセプトがない

ユーザー課題(仮説)を検証して、結果をユーザー理解にひも付けられていない

@ Agentのプランニング

それじゃあプランニングしよう

ユーザーヒアリング・ KW分析

コンセプトダイアグラム

遷移分析

ユーザーヒアリング・定性分析

利用者の登録動機を把握できた

コンセプトダイアグラム

ユーザーストーリーの仮説の集合=戦略を見える化

遷移分析

遷移に課題のあるページ・優秀ページを確認できた

付箋を使って施策だし

→ → →課題だし 優先順位つけ 施策だし 優先順位つけ ※青が課題、赤が施策

まとめ

まとめ

課題を明確にするために考えましょう

ノウハウ乞食にならない

現状分析は課題を明確化して施策につなげる

数値だけでなく、コンセプトも設計する

おわりに

機会あればまたお話したいこと

ユーザーフローなどは、ページグルーピングが鍵(そのためには GAはフィルタ)

ABテストは統計知識必要

効果検証を効果的な意思決定につなげる方法

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