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工場管理 2018/07 51

特集  新入社員必読!はじめてのモノづくりと基本用語集

1.5Sとは何か 机の上の書類や棚にある帳票は必要なとき、すぐに取り出せるだろうか。またパソコンを使ってたくさんのファイルを登録している場合、簡単に探し出せるだろうか。これが、意外とできていないのだ。机の上に書類を置いた場合、置いた瞬間は場所を覚えているが、1カ月以上放置すると、どこに置いたのかわからなくなってしまう。パソコンのファイルも同じだ。5Sとは探すムダをなくす目的で、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」をいう。この5Sのポイントを下記に示す。①「整理」とは、今使用しているモノと使用しないモノにわけて、本当に要らないモノを廃棄することである②「整頓」とは、必要なときにすぐに取り出せる状態(決められた場所)にする③「清掃」とは、機械や設備などをきれいにし、必要なときにいつでも使える状態にする④「清潔」とは、清掃された状態を保ち、異常があればすぐわかるようにする。整理・整

・第3ステップ:日常の清掃手順を決め実施する 掃除はこまめに実施し、設備や機械は発生源対策を行い、いつでも稼働できる状態にすることである。また、共有設備や共有場所の掃除も担当者を決めて実施すれば、きれいになる。・第4ステップ: 整理・整頓・清掃を維持する 第3ステップまでの整理、整頓、清掃を維持することで、清潔が維持できる。・第5ステップ: ルールが守れる職場をつくる 熟練者でも新人でも、決められたルールを守ることを大切にする企業風土にしなければならない。

3.成功・活用のポイント 5Sを成功させるには3定を実施すると良い。3定とは、「定品、定位、定量」である(図1)。①定品とは、何を置くかである。②定位とは、どこに置くかである。③定量とは、どれだけの数を置くのかである。 5Sを定着させ活用するには、3定の実施後に5S診断を行いグラフ化する。5S診断を職場ごとに比較すれば、部門間の競争意識が出て5Sに対する意識も違ってくる。この5Sを徹底していけば必要なモノだけが残る。すると職場のムダがはっきり見えてくる。このムダを徹底改善していくと生産性が良くなってくるのだ。

(鈴木 宣二)

頓・清掃を行い、汚れない仕組み考え・実践する⑤「躾」とは、「人を育てる」ことを基本とし、職場内で決められたルールを守らせながら継続し、習慣化させることである

2.5Sを成功させるポイントとは5Sを成功させる手順は、次のとおりである。・第1ステップ:まずいらないモノを捨てる まず、職場にあるモノを、すべて棚卸しをする必要がある。つまり本当に必要かどうかを、判断しなければならない。・第2ステップ:モノの置き場所を決める 新人でもすぐに探せるように置く場所を決める必要がある。棚の番号と置くモノの名称や保管量(最大、最小)を標記しすぐにわかるようにする。

図1 3定(定品、定位、定量)

最大保管量

モノ品目表示

場所品目表示

最小保管量

モノ品目表示

場所品目表示

番地表示

棚表示

わかりやすい!

最小保管量

場所を表示(定位)

品目を表示(定品)

量を表示(定量)

5S

職場がきれいになり、ムダが見えてくる第4章 基本となる管理項目①

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