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発　行 　2014年10月720914_300_TB

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防災技術部

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認 証 取 得

ISO 9001ISO 14001OHSAS 18001

繰返し注入型地山補強土工法

ロータスアンカー工法施工手順

加圧注入

頭部定着

削 孔

置換注入

加圧注入

加圧注入

頭部定着・確認試験

インジェクションパイプ挿入

インジェクションパイプ

内部注入

注入材

芯材挿入

芯 材

芯材挿入

確認試験

インジェクションパイプ挿入

削 孔

繰返し

ケーシング

ロッド

注入材

PAT

第19回 国土技術開発賞 創意開発技術賞受賞

施工例 ～道路盛土の耐震補強事例～

▶ 工事概要 工事内容：ロータスアンカー工 L=12.5m 24本 L=13.0m 12本 L=13.5m 24本 L=14.0m 36本

工事件名：垂水妙法寺線法面補強工事発 注 者：神戸市建設局施工場所：神戸市須磨区東落合1丁目施工年月：平成26年6月～9月

　ロータスアンカー工法は、繰返し注入により補強体を造成する地山補強土工法です。　切土および盛土のり面に適用が可能であり、礫径が大きな礫質土や硬質な地盤等、様々な地盤条件においても効率的な施工が可能です。　二重管ダブルパッカー工法の注入方式を取り入れ、削孔径よりも太径の補強体を造成可能にしました。硬質地盤にも対応できる削孔機で細径の孔（φ115mm）を削孔したのち、通常よりも高い圧力（最大1.5MPa）での繰返し注入を行い、地盤中で補強体を球根状に拡大させます。　繰返し注入方式は、通常の注入方式に対して極限周面摩擦抵抗力度が1.5～2.0倍増加する効果が確認されており、大きな引抜き抵抗力を得ることができます。

ロータスアンカー工法繰返し注入型地山補強土工法

繰返し注入のメカニズム

模擬地盤で造成した補強体断面

加圧注入（1回目）

補強体割裂 加圧注入（2回目）

注入材

補強体断面図

水 注入材

補強体の造成（概念図）

特　長

注入システム

11

22

33

繰返し注入により補強体を拡大 ➡ 大きな引抜き抵抗力

小型で打撃機能を有する削孔機を使用 ➡ 硬質地盤や狭隘な場所での施工が可能

繰返し注入は別工程で施工可能 ➡ 作業時間の短い現場でも効率的な施工

Lotus Anchor METHOD

置換注入

1回目加圧注入

2回目加圧注入

極限周面摩擦抵抗力度の実測値

極限

周面摩擦

抵抗力度：τ（kN/m²）

試験結果（砂質土）

繰返し注入の効果①引抜き試験　引抜き試験を実施した結果、通常の地山補強土工（ロックボルト）に比べ、補強体径を削孔径の2.0倍に相当する繰返し注入を行った結果、引抜荷重は2.0倍以上の結果が得られました。既往の試験結果でも同様の結果が得られていることから、ロータスアンカーは通常の地山補強土工に対し、砂質土で2.0倍、粘性土においても1.5倍の引抜荷重が得られます。

②極限周面摩擦抵抗力度　既往の試験結果ならびに（公財）鉄道総合技術研究所、（株）複合技術研究所との共同研究による試験の結果、ロータスアンカーの極限周面摩擦抵抗力度（τ）は鉄道標準による推定値以上の結果が得られました。

値 MN m

繰返し注入による引抜き試験結果

繰返し注入工法の試験結果（62件）

極限引抜き力の増加率

通常型注入τ値 （MN/m２）

地山補強土工の引抜荷重の比較

200

引抜過重（kN）

160

120

80

40

0

（1.0）

（2.2 倍） （2.2 倍）

ロータスアンカー土かぶり 1.5m

ロータスアンカー土かぶり 0.5m

ロックボルト

極限周面摩擦抵抗力度：τ（kN/m²）

0

100

200

5 10 15

τ（kN/m²） 試験結果（砂質土）

施工地全景 削孔状況 施工完了