実績調査結果...0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50 要求率 日増体 商品化率...

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第109回JCA技術ゼミナール

実績調査結果傾向分析

於:仙台メルパルクホテル2019年9月11日

株式会社 日本チャンキー

和久 健太

種鶏成績の傾向

2017年餌付け群成績調査項目 全国平均(対前年)

HHE上位1/4

単一鶏群最高成績

育成率(%) 97.95(+0.47%) 98.18 99.64

生存率(%) 94.40(+0.14%) 96.29 98.92

ピーク産卵率(%) 91.2(+0.2%) 92.6 95.7

HHE(個) 205.1(+3.55個) 215.81 225.60

対入卵健雛率(%) 85.5(+0.2%) 86.5 91.1

HHC(羽) 160.17(+1.80羽) 171.31 188.96

CHC(羽) 156.59(+2.23羽) 168.22 184.88

集計概要:事業所数41 鶏群数342 羽数4,128,960羽インテ 173群 53.1% 孵化場169群 46.9%

HHEおよびHHC推移

データ:日本チャンキー協会※64週齢末数値

90

100

110

120

130

140

150

160

170

180

190

200

210

'72 '74 '76 '78 '80 '82 '84 '86 '88 '90 '92 '94 '96 '98 '00 '02 '04 '06 '08 '10 '12 '14 '16

HHE HHC

1972年

143.84個2017年

205.10個

2017年

160.17羽

1972年

98.71羽

餌付け年

個/羽、羽/羽

・特に後半の産卵率が改善

・平均産卵持続週間・・・90%以上:4.3週 80%以上:17.9週

70%以上:25.0週

産卵率

-0.5

+0.2

+0.7

+1.2

+1.5

+1.9

+2.0

+2.5

50

55

60

65

70

75

80

85

90

95

27 30 35 40 45 50 55 60

2015 2016 2017

【ピーク産卵率】91.2%(+0.2%)90%以上の鶏群は247鶏群/347鶏群

週齢

50

55

60

65

70

75

80

85

90

95

27 30 35 40 45 50 55 60 64

2017年HHE上位1/3 2017年HHE中位1/3 2017年HHE下位1/3

2016年HHE上位1/3 2016年HHE中位1/3 2016年HHE下位1/3

HHE産卵成績【過去3年】

・HHE上位1/3(対前年比+3.20個/羽)

・HHE中位1/3(対前年比+2.80個/羽)

・HHE下位1/3(対前年比+4.34個/羽)

週齢

個/羽

+0.4

+0.5

+0.1 ±0

±0

+0.2

+0.9

+1.3

72

76

80

84

88

92

96

27 30 35 40 45 50 55 60

2015 2016 2017

対入卵孵化率%

週齢

【対入卵健雛数(加重平均)】85.5%(+0.2%)

・対入卵孵化率は産卵率と同様に後半の持続性が改善

対入卵孵化率成績(対前年)

65

70

75

80

85

90

95

27 30 35 40 45 50 55 60 64

2017加重平均上位1/3 2017加重平均中位1/3 2017加重平均下位1/3

2016加重平均上位1/3 2016加重平均中位1/3 2016加重平均下位1/3%

週齢

・特に加重平均上位、中位の後半の孵化率が改善されている

92

93

94

95

96

97

98

99

100

94 95 96 97 98 99 100

生存率

2015 2016 2017

育成率/生存率【過去3年】

・育成率上位群は生存率も平均以上の群が多い

育成率(%)

2017年生存率平均

2017年育成率上位25%

生存率/HHE【過去3年】

150

160

170

180

190

200

210

220

230

88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99

HHE

2015 2016 2017個/羽

・生存率上位群はHHE個数も平均以上の群が多い

生存率(%)

2017年HHE平均

2017年生存率上位25%

75

76

77

78

79

80

81

82

83

84

85

86

87

88

89

90

91

92

88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99

2015 2016 2017

加重平均健雛率

生存率/加重平均健雛率【過去3年】

・生存率が良好な鶏群は加重平均健雛率も平均以上が多い

生存率(%)

2017年加重平均健雛率

2017年生存率上位25%

育成率悪化要因と対策• コクシジウム症による減耗

⇒不均一なワクチン投与

湿度と再感染が重要

• 脚弱、削痩

⇒不均一給餌、給餌スペース不足、給水制限

ストレス要因を減らすことが重要

• ツツキによる減耗

⇒明るい照度

5~10Lux

更にHHEを改善するには?

ピーク産卵率改善?

産卵持続改善?

ピーク産卵率が高い=HHE高い?

200

205

210

215

220

225

230

88 89 90 91 92 93 94 95 96 97

ピーク産卵率 vs HHE2015年餌付け 2016年餌付け 2017年餌付け

個/羽

ピーク産卵率(%)

※データ:日本チャンキー協会 実績調査※HHE上位4分の1

産卵パターン:ピーク型?持続型?

週齢

持続型:ピーク産卵はやや低いが持続が良い

ピーク型:ピーク産卵はやや高いが産卵低下が早い

50

55

60

65

70

75

80

85

90

95

100

23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53 55 57 59 61 63

産卵(指標) ピーク型A社(2017年餌付けピーク93%以上) 持続型B社(2017年餌付け)

育成期体重

持続型:やや大きめに推移、20週齢頃の体重大きめ

ピーク型:やや小さめに推移、20週齢頃の体重小さめ

0

500

1000

1500

2000

2500

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

指標(イン) ピーク型A社(2017年餌付けピーク93%以上) 持続型B社(2017年餌付け)

週齢

g

成鶏期体重

持続型:全体的にやや大きめに推移ピーク型:28週齢頃まで体重小さめ

2000

2500

3000

3500

4000

4500

5000

20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 62 64

指標(イン) ピーク型A社(2017年餌付けピーク93%以上) 持続型B社(2017年餌付け)

週齢

g

何が違うのか?《ピーク型》・斉一性管理を徹底した上で指標に近い

体重にコントロール→5%産卵日齢は遅れる

・体重を抑えることにより生殖器官の発育を抑制し、後半の産卵持続に影響あり?

《持続型》・若干大きめに体重が推移

→性成熟にバラツキがあり、5%産卵日齢が早まり、ピーク産卵率に影響?

・生殖器官が適切に発育しているため、産卵持続は良い?

餌付け月別産卵率推移

各月餌付け群が45週齢を迎える月(平均)

11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月

各月餌付け群が50週齢を迎える月(平均)

12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

50

55

60

65

70

75

80

85

90

95

27 30 35 40 45 50 55 60 64

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

・産卵率は平均値で見ると環境要因に左右されていないが継続した対策が必要

週齢

70

75

80

85

90

95

27 30 35 40 45 50 55 60 64

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

餌付け月別孵化率推移

寒さの影響?

各月餌付け群が45週齢を迎える月(平均)

11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月

各月餌付け群が50週齢を迎える月(平均)

12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

・寒さに左右されない対策が継続して必要

ブロイラー成績の傾向

成績項目 全国平均 鶏舎タイプ 年間農場最高成績 単一鶏群最高成績

入雛羽数/坪 59.1(▲1.2) - - -

出荷日齢 47.1(▲0.1) - - -

商品化体重(g) 3,005(▲12) - - -

日増体(g) 63.8(▲0.1)開放 72.18 74.68

ウィンドウレス 72.32 74.27

商品化率(%) 94.9(+1.3)開放 98.41 99.10

ウィンドウレス 97.80 98.83

飼料要求率 1.731(▲0.05)開放 1.596 1.540

ウィンドウレス 1.574 1.530

坪産肉量(kg) 167.3(▲1.2)

開放※中抜き無

189.31 205.08

ウィンドウレス※中抜き無

198.65 218.24

開放※中抜き有

193.35 202.79

ウィンドウレス※中抜き有

201.89 215.01

生産指数 351.6(+12.0)開放 416.87 450.59

ウィンドウレス 418.79 434.50

2018年餌付け群成績

-3

-2

-1

0

1

2

3

-3

-2

-1

0

1

2

3

平均気温偏差

成績差異(対全国平均)

日増体 商品化率 要求率 平均気温偏差

餌付月別成績差異(対全国)

※平均気温偏差:平年との偏差にて表示

(気象庁ホームページ:日本の月平均気温偏差より引用)

餌付月

※成績差異:全国平均との差を表す 0%=全国平均値

% ℃

暑さの影響?寒さの影響?

出荷率・商品化率

※2015年出荷群より商品化率を使用

商品化率=出荷率-懸鳥時廃棄-食鳥検査廃棄(全廃棄)

昨年より+1.4%改善

96.0

95.3

94.093.7

93.5

94.9

92

93

94

95

96

97

98

2014 2015 2016 2017 2018

出荷率 商品化率%

出荷年

-8

-6

-4

-2

0

2

4

6

8

10

農場別商品化率(対前年比)

77%の農場で改善

※2年連続で報告頂いた農場を対象

飼料要求率

1.8311.813

1.7951.781

1.731

1.60

1.65

1.70

1.75

1.80

1.85

1.90

1.95

2.00

2014 2015 2016 2017 2018

餌付年

過去5年間で▲0.1(0.02/年)の改善

-0.20

-0.15

-0.10

-0.05

0.00

0.05

0.10

農場別飼料要求率(対前年比)

※2年連続で報告頂いた農場を対象

91%の農場で改善

農場別出荷日齢/出荷体重(対前年比)

-300

-200

-100

0

100

200

300

-3

-2

-1

0

1

2

3

出荷日齢 出荷体重

※2年連続で報告頂いた農場を対象

・出荷日齢は▲0.1日と現状維持

・出荷日齢が短縮された農場は55%(内71%が出荷体重減少)

日 g

日増体

62.8 62.8

63.3

63.9 63.8

61

62

63

64

65

66

2014 2015 2016 2017 2018

出荷年

・過去5年間で+2.0g(+0.4g/年)の改善

農場別日増体(対前年比)

※2年連続で報告頂いた農場を対象

48%の農場で改善

-5

-4

-3

-2

-1

0

1

2

3

4

5

農場別坪羽数(対前年比)

※2年連続で報告頂いた農場を対象

・+0.3羽/坪増と現状維持

・新規入手データの坪羽数が少なかったため

全国平均が下がったことが伺える

坪/羽

-6

-4

-2

0

2

4

6

8

坪羽数/生産指数

300

320

340

360

380

400

420

440

460

30 35 40 45 50 55 60 65

生産指数

坪羽数(羽/坪)

2018開放 2017開放 2016開放

300

320

340

360

380

400

420

440

460

40 45 50 55 60 65 70 75

生産指数

坪羽数(羽/坪)

2018ウィンドウレス 2017ウィンドウレス 2016ウィンドウレス

全国平均 全国平均

・坪羽数が少ない方が生産指数は好成績が出やすい

坪羽数/生産指数+坪産肉量

350

370

390

410

430

450

470

490

510

530

550

570

590

610

630

650

35 40 45 50 55 60 65 70

生産指数+坪重量

坪羽数(羽/坪)

2018開放 2017開放 2016開放

350

370

390

410

430

450

470

490

510

530

550

570

590

610

630

650

40 45 50 55 60 65 70 75

生産指数+坪重量

坪羽数(羽/坪)

2018ウィンドウレス 2017ウィンドウレス 2016ウィンドウレス

全国平均

全国平均

・生産指数+坪産肉量は坪羽数が多い方が良好

R² = 0.1684

R² = 0.0651

R² = 0.8462

R² = 0.1588

1.55

1.60

1.65

1.70

1.75

1.80

1.85

1.90

40

60

80

100

120

140

160

180

40 42 44 46 48 50 52 54 56

日増体 商品化率 坪重量 要求率

多項式 (日増体) 多項式 (商品化率) 多項式 (坪重量) 多項式 (要求率)

開放鶏舎6月~7月入雛坪羽数kg/坪,%,g

・夏に坪羽数を多く入れるためには農場設備が必要

坪羽数

R² = 0.8462

R² = 0.1684

50

55

60

65

70

75

80

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

200

39 41 43 45 47 49 51 53 55 57

坪重量 日増体 多項式 (坪重量) 多項式 (日増体)

開放鶏舎6月~7月坪羽数/日増体

・鶏舎設備に見合った坪羽数に調整が必要

kg/坪g

坪羽数

R² = 0.1365

R² = 0.0405

R² = 0.0882

R² = 0.7661

40

60

80

100

120

140

160

180

200

220

40 42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 62 64 660.00

0.50

1.00

1.50

2.00

2.50

3.00

3.50

要求率 日増体 商品化率 坪重量

多項式 (要求率) 多項式 (日増体) 多項式 (商品化率) 多項式 (坪重量)

ウィンドウレス鶏舎6月~7月入雛坪羽数

坪羽数は少ないが坪産肉量は同じ

・成績によっては坪羽数が少なくても坪重量は変わらない

坪羽数

kg/坪,%,g

R² = 0.1757

R² = 0.0616

R² = 0.7695

R² = 0.2237

0.00

0.50

1.00

1.50

2.00

2.50

40

60

80

100

120

140

160

180

200

220

43 45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 65

日増体 商品化率 坪重量 要求率

多項式 (日増体) 多項式 (商品化率) 多項式 (坪重量) 多項式 (要求率)

開放鶏舎12月~2月入雛坪羽数kg/坪,%,g

坪羽数

・坪羽数を増やして坪産肉量を増やすためには見合った鶏舎設備が必要

開放鶏舎12月~2月入雛坪羽数

R² = 0.7695

R² = 0.1757

50

55

60

65

70

75

80

85

90

20

40

60

80

100

120

140

160

180

200

220

42 44 46 48 50 52 54 56 58 60 62

坪重量 日増体 多項式 (坪重量) 多項式 (日増体) g

・鶏舎設備によっては坪羽数の増加が可能

kg/坪

坪羽数

R² = 0.0785

R² = 0.0838

R² = 0.6557

R² = 0.0768

0.00

0.50

1.00

1.50

2.00

2.50

3.00

3.50

40

60

80

100

120

140

160

180

200

220

240

45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 65 67 69

日増体 商品化率 坪産肉量 要求率

多項式 (日増体) 多項式 (商品化率) 多項式 (坪産肉量) 多項式 (要求率)

kg/坪,%,g

ウィンドウレス鶏舎12~2月入雛坪羽数

坪羽数は少ないが坪産肉量は同じ

・適正な坪羽数の見極めが重要坪羽数

まとめ【種鶏】

・産卵率、孵化率の後半が大きく改善

・育成率良好⇒生存率、産卵率、孵化率良好

⇒育成期管理の徹底

・HHE良好鶏群は育成期から体重が大きめ?

⇒大きすぎると逆効果になる可能性に注意

【ブロイラー】

・商品化率、FCR成績は向上、日増体は低下

⇒成績は坪羽数に左右されるが設備によって

結果は大きく異なる

・坪重量改善するには坪羽数を増やせる設備投資

(ファン増設、環境制御装置)が必要

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