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筑波大学GIS研究教育コンソーシアム 設立に関する調査報告

地理情報科学の教授法の確立

第２０回研究会

生命環境科学研究科

王尾

和寿

平成２０年５月１９日

報告のアウトライン

UCGIS構成メンバーのウェブポートフォリオを参考に

した大学内コンソーシアムに関する調査

筑波大学GIS研究教育コンソーシアム設立のための

規約，活動内容等の提案

UCGIS University Consortium for Geographic

Information Science

地理情報科学が多様な学問分野を包含することから，それに応じた広範囲な学問分野の連携を目指して1994年に設立された組織

大学・研究所，企業（ESRI），政府機関など70以上の組織で構成

UCGIS ウェブページ

ウェブポートフォリオ

加盟するためには，研究体制，研究活動状況，スタッフ，カリキュラム・教育体制，分野間の連携状況などが含まれたウェブポートフォリオの公開が義務付けられている

これらを利用して「筑波大学GIS研究

教育コンソーシアム」の内容を検討

メンバーリストとウェブポートフォリオへのリンク

ウェブポートフォリオの例

Virginia TechOregon State University

ウェブポートフォリオに含まれる内容

組織により相違はあるが，概ね以下の内容に区分される

設立の背景，目的，目標，使命

組織を構成する研究所，研究者，スタッフ等

研究プロジェクト

地理情報科学の研究教育のための設備

GISに関する授業，カリキュラム

地理情報関連のデータベース等の資料

サイトライセンスの利用方法等

GIS関連の仕事，インターンシッププログラム等の紹介

各種フォーラム，イベント

設立の背景・目的・使命

地理情報科学や地域分析技術について教員やスタッフ，学生らが知識やアイディアを交換・共有するための場，フォーラムを構築する

大学内の多様な学科や研究所を横断して，地理情報科学に関するアイディアやプロジェクトを推進・共有できる場の提供

地理情報科学における協同的および学際的研究プロジェクトの推進のための組織基盤の提供

■GIS研究・教育の推進

■社会貢献

■学問分野間の連携（多分野にわたる地理情報科学の浸透を反映）

空間分析のためのGIS利用の促進

多くの学問分野にわたる地理情報科学の研究・教育を促進する

全ての教育段階における地理情報科学教育の拡張と強化

公共の利益に資するため，知識と責任ある地理情報科学および地域分析の利用を推進

科学や公共政策の課題に対して，現在および将来におけるGISの貢献に関する評価

倫理的な地理情報の利用と促進

社会が必要とする地理情報科学と分析手法の推進

研究所・研究者・スタッフ

Virginia TechUniversity of Arizona

コンソーシアムを構成する研究所，研究者等の紹介

研究プロジェクト

State University of New York - Buffalo Oregon State University

各大学，研究機関で進行中のプロジェクトの紹介

地理情報科学の研究教育のための設備

研究教育を推進するためのハードウェアとしての計算機，サーバー，ネット

ワーク環境，利用できるソフトウェア等の紹介

Indiana UniversityOregon State University

GISに関する授業，カリキュラム

University of Arizona Oregon State University

学内のGISに関する授業を網羅し，科目内容等も詳細に記述され，

GIS Certificate Program等も紹介

地理情報関連のデータベース等の資料

University of South Carolina

GIS利用をサポートする空間情報，データベース等の紹介，入手方法

サイトライセンスの利用方法等

ArcGISに限らず，様々なソフトウェアのサイトライセンス，入手方法について解説

Oregon State University

GIS関連の仕事，インターンシッププログラム等

Pennsylvania State University Oregon State University

各種フォーラム，イベント

University of California Berkeley Indiana University

GISに関する各種イベント，セミナーなどの告知

学生による関連組織

University of KansasUniversity of Washington

American Society of Photogrammetry and Remote Sensing の学生支部と

して組織されたもの

筑波大学GIS研究教育コンソーシアム 設立に関する規約・目的・使命

近年，地理情報科学は，地理学や都市工学，情報学から生態学，資源管

理，政策科学，考古学などを包含し，幅広い分野横断的な学問として急速に

進化を遂げている．

このような背景の下，筑波大学においても多様な学問分野において，地理

情報科学あるいはそれを利用した研究が行われており，研究者同士が相互

に情報を交換あるいは共有し，研究教育を推進させると共に，研究成果を社

会に還元できる体制づくりが急務である．

そこで研究者間の交流，情報交換と共有の場の提供，地理情報科学に関

する研究教育の推進，情報発信，研究成果の地域社会への還元を目的とし

て筑波大学GIS研究教育コンソーシアムを設立する

構成メンバー筑波大学に所属する教職員等

学群生，大学院生等の学生（学生主体の組織をつくることも可能）

活動内容-１■ウェブページによる情報発信

学内のGISに関する研究プロジェクト

研究室および研究者

入学希望者，学生，研究者等に向けた研究設備紹介

入学希望者，学生のためのGISカリキュラムや取得できる資格等

学内におけるGIS関連情報は全て把握できるようなポータルサイトとして

のウェブサイトの作成（ウェブポートフォリオのようなもの）

■教育研究活動の支援

空間情報に関するデータベースの作成（Geography Networkなど）

その他広く，研究教育活動に利用できる地理情報，空間情報の提供と収集

サイトライセンスをはじめとした，GISに関するソフトウェアの提供

E-Learning等による学習支援，学習情報の提供

活動内容-２

■情報交換，交流の場の提供

研究会，フォーラム，交流会，シンポジウム，懇親会等の開催により，異なる

学問分野を専攻する研究者間の交流を図る

■社会貢献

市民向けのイベント，フォーラム（GIS Dayなど）等を通じて，地理情報科学

の認知度を向上させ，地域社会への情報発信，市民参加を促進する