いつでもどこでも音声で登録できる 在宅医療介護向けsns ·...

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2014年 9月12日 東芝 ヘルスケア社 ヘルスケアIT推進部 eヘルスソリューション部 鳥居 健太郎

いつでもどこでも音声で登録できる 在宅医療介護向けSNS

“つながる”新産業創出セミナー ~加速するネットワーク社会の「攻め」と「守り」~

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東芝の目指す姿

効率的な

エネルギー の活用

情報基盤を支える

ストレージ

健康でいきいきした生活

ヘルスケア の好循環

安心・安全・快適な社会

Human Smart Community by Lifenology – the technology life requires

「モノ」 から 「モノ+こと」へ

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東芝のヘルスケア事業:診断・治療から事業領域の拡大

病気の発症 リスクを軽減

早期に発見し、患者に やさしい診断・治療

安心して生活が できるサービス

いきいきとした生活 心とからだの健康

診断・治療

予防 予後・介護

健康増進

水 空気 食

ヘルスケア

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介護

予後・介護

安心して自宅で生活ができるように、家族や 介護者の負担を軽減するサービスを提供

家族や仲間、地域をつなぎ、シニアの健康・生活全般を支援

音声つぶやきSNS

音声認識・コミュニケーション技術

在宅から介護施設・病院まで幅広くサービスを展開

医療現場が変わる情報の共有化

介護用移動アシスト技術

遠く離れていても いつでも状況を把握

見守り家族宅

クラウド技術

シニア宅

音声明晰化技術

誰にでも聞こえやすい

対話型UI技術

家電の知見を活かした だれでも使いやすい操作性

シニア向け 在宅支援

予後の 在宅ケア

ライフスタイルセンシング技術

HEMS

介護者の負担を軽減する

診断・治療

健康増進

予防 予後・介護 予後・介護

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内容

1. 音声つぶやきSNSの概要

2. 介護施設での実証

3. 地域包括ケアでの実証

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1.音声つぶやきシステムの概要

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• キーボードやタッチでの入力が困難

– 患者さんの治療・世話のため手がふさがっている

– 訪問先のためキーボードがない

– ITが得意な人ばかりではない

• コミュニケーションが重要だけど意外に難しい

– 患者さんの治療・世話のため手がふさがっていて、携帯・PHSを取り出せない

– 医師が訪問で不在だが連絡したいけど、緊急でないと電話で呼び出しにくい

医療・介護現場では音声I/Fが強く望まれている

医療・介護サービスをしながら 音声で簡単にメモや連絡をしたい

JST 社会技術開発センター国プロ「問題解決型サービス科学プログラム」でこの問題に取り組む 2010年10月~2013年9月

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音声つぶやきとは

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音声・コンテキスト認識技術:キーワード・位置等を自動抽出してメタデータを生成

音声メタデータ技術:メタデータを活用した配信制御や蓄積データの高度マイニング

セキュリティ技術:ガイドライン準拠のBYOD*1、セキュアAPI*2によるシステム間連携を実現

音声つぶやきシステムの技術

ガイドライン準拠,BYOD

セキュアA

PI 介護記録

看護記録

音声・コンテキスト認識

メタデータ自動生成

キーワード

時刻

職員ID 位置

配信・マイニング

音声認識

音声メタデータ活用

センサーデータ

(位置、加速度)

音声

つぶやき

(生音声)

A

*1:Bring Your Own Device、私物デバイスの業務活用 *2:Application Programming Interface

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• 職員間の連絡に関するつぶやきを自動選別し生音声ですぐに配信

– 応援の要請や業務進捗に関するキーワードタグを活用

– 配信先の選別に位置タグも活用

• 目の前にいる人には配信しない、など

メタデータの活用①:つぶやきのリアルタイム配信

サービスの現場でつぶやくだけで

他職員に生音声ですぐに配信

メタデータ自動生成

キーワード

時刻

職員ID 位置

配信

音声認識

センサーデータ

(位置、加速度)

音声

つぶやき

(生音声)

A

蓄積してあとで共有・分析

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メタデータの活用②:蓄積されたつぶやきのマイニング

キーワードで 自動分類

介護アセスメントマップ (専門家の知識)

蓄積されたつぶやき

蓄積されたつぶやきから要介護状態のトレンドを可視化

注視すべき患者状態のカテゴリ

キーワード

対象患者

音声認識結果

マイニング技術による 知識サービスの提供

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2.介護施設での実証

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介護施設での情報共有(記録、連絡)の現状と課題

• 記録の課題

– 介護士はケア中に、被介護者の認知やADLに関するさまざまな状態を観察している。アセスメントやケアプランの改善につながる観察は記録して職員と共有する必要がある。

– しかしケア中は手がふさがっているので紙のメモやスマホ操作での記録やメモは困難。またPCへの入力はケア終了後にステーションに戻らないとできない。

– このため記録事項の思い出しに時間がかかったり、記録の漏れが発生しがち。

• 連絡の課題

– 少人数の職員で連携して多数の被介護者をケアしないといけない。

– しかし、どこでどのスタッフが何をしているか分からず助け合いが難しい。

– PHSでヘルプを依頼したいが、相手も忙しいかもしれないので気が引ける。

音声つぶやきで、介護施設での記録や連絡を支援できないか?

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介護施設での実証

• 実際の介護施設で、食事介助業務中の観察や気付きについて

の記録系のつぶやき、業務進捗などについての連絡系のつ

ぶやきの、計約1,000件のつぶやきを取集

音声つぶやき

システム

サービスの現場でつぶやくだけで

観察や気付きを記録

他職員に生音声で配信

記録の質の向上を確認

職員間の連携の促進を確認

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• 介護施設で、実際の食事介助業務中に、被介護者についての観察や気付きについてのつぶやき215件を収集

• 記録としてのつぶやきの量と質に関する分析を実施

– つぶやきの内容が介護記録にあるかどうかをチェック

– ベテラン看護師2名が各つぶやきの有用性を評価

• 被介護者の介護状態のアセスメントやケアプランの改善に役立つかどうか

介護施設での実証① 音声つぶやきによる記録

看護師B 不要 有益 計

介護記録にある 17 58 75

介護記録にない 48 92 140

計 65 150 215

看護師A 不要 有益 計

介護記録にある 11 64 75

介護記録にない 39 101 140

計 50 165 215

• 介護現場で発せられた有益なつぶやきのうち、6割以上が介護記録から失われている

• 現場でのつぶやき入力が失われがちな観察や気付きをキャッチ

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介護施設での実証② リアルタイム配信による職員間連携

• 食事介助中の音声つぶやき実験に参加した27人の看護師・介護士に、つぶやき配信による職員間の連携への効果に関するアンケート実施

スタッフステーション

食堂2F

食堂1F

4F

3F

1F

2F

食事介助業務: • 食堂と居室の間の送迎

• 食事の介助

• 内服

• 口腔ケア

インチャージ

現状:

• どこでどのスタッフが何をしているか分からないので仕事の割り振りに迷う(インチャージ)

• PHSでヘルプを依頼したいが、相手も忙しいかもしれないので気が引ける。

• 別フロアの様子が分からず、次の自分の仕事の選択に迷う

つぶやきによる連携支援実験:

• 食事介助業務において、業務の進捗や他職員への連絡事項をつぶやく

• システムが連絡系つぶやきか記録系つぶやきかを自動判定し、連絡系つぶやきのみを他スタッフに自動配信

職員間の連携の促進を確認

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連携に効果についてのアンケート結果

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つぶやきシステムのメリットで最も有効だと感じたものは?

27%

8%

38%

8%

19%

0% 1.入居者の最新のケア状況が共

有できた

2.入居者のリスク(転倒、徘徊

など)が共有できた

3.他のスタッフの状況を把握し適

切に連携できた

4.他の場所の進捗状況を共有し

前もって段取りができた

5.不穏な状況の発生を共有し適

切に対応できた

6.従来の方法に比べ特にメリット

は感じなかった

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3.地域包括ケアでの実証

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地域包括ケアでの多職種コミュニティ

薬局チェーンD

医療法人B

社会福祉法人C

医療法人A

診療所

訪問看護

ステーション グループホーム

介護老人

保健施設

薬局支店

特別養護老人ホーム

デイサービス

外来 入院

訪問

異なる事業主体に属する多種の医療・介護職が連携して患者を支える

在宅コミュニティ

グループホームコミュニティ

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地域包括ケアでは医師・訪問看護師・介護士など多職種のメンバーの協調が重要だが、関係者間の情報共有は「患者宅のノート」が基本 メリット • 家族も含め関係者全員が同じ情報を確実にシェアできる

デメリット • 自宅に行かないと知りえないので – 見たいときに見れない – 訪問前に対応を準備できない – 情報を得るまでに時間遅れがある

• 急ぎの場合は電話で知らせるが、 1対1の連絡になる

地域包括ケアでの情報共有の現状と課題

関係者が誰でも使える

情報共有ツールが欲しい

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• 多職種間のコミュニケーションツールとしての実証を実施。

• 実証地域

– 夕張(2013年)

– 京都大原記念病院(2014年)

地域包括ケアでの実証

1.スマホでつぶやく(訪問先)

患者の様子、観察結果の中で、共有したいこと、他職員に伝えたいこと

2.つぶやきを受信する(移動中)

・つぶやきは患者ごと、発話者ごとに整理されている

・スマホで受信・共有 ・新着通知メロディ再生

3.つぶやきを閲覧する

4.つぶやきにレスポンスする

2.つぶやきを受信する(診療所、ステーション)

・PCでもスマホでも、 見たい時に閲覧できる

・PCで受信・共有 ・新着の通知

・キーワードが抽出されている

5.既存システムに接続

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• スマートフォンで音声で入力、テキスト入力も可、写真も添付でき、後で編集もできる

• 音声はその場で自動認識しテキスト化(通信不通時は後で認識)

• 登録されたつぶやきは患者ごとのタイムラインで表示され、生音声も聞くことができる

• 訪問予定カレンダーとも連動

在宅医療介護向け音声つぶやきSNS

生音声

つぶやいた日時と場所

音声認識結果

訪問予定

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実証の結果

• 2013年7月~9月にわたって14名が参加、計258件のつぶやきを収集。

• 有効性

– 音声つぶやきシステムは声で簡単に入力ができる。

– 登録した内容は文字でも音声でも確認できるので、紙媒体に馴染んできた人にとって負担が少ない。

– 場所や時刻が自動記録される音声メモとして使うことも出来るので、在宅の現場で便利に使えるツールになることが期待できる。

• 課題

– 音声認識精度の更なる改善

– 画面の使いやすさ・見易さの工夫

• 使いたくなるSNS

本実証の結果を第25回日本在宅医療学会学術集会(2014.5.24,25@倉敷)で発表

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