多様な人財をグローバルに育成・登用...労働行...
Post on 12-Aug-2020
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労働慣行
多様な人財をグローバルに育成・登用
「味の素グループ人事プラットフォーム」とは、世界各国の味の素
グループ企業に所属している多様なリーダー人財を、グループで横
断的に育成・登用し、人財の適所適材を実現することを目的とした
人財マネジメントに関する共通基盤です。基幹人財と基幹ポストを
「見える化」する仕組み(タレントマネジメント、ポジションマネジメン
ト)と、体系的な育成プログラム、報酬ポリシーから構成されます。
2016年度以降は、新たな「グローバル人事制度」の導入により、次
期経営人財の育成を加速化させていきます。さらに、海外役員の現
地化(2014年度40%→2016年度目標50%)、女性マネージャーの登
用(2014年度15%→2016年度目標20%)など、多様なタレントからな
る分厚い人財層をつくり、グローバル・スペシャリティ・カンパニーを
支えていきます。
味の素グループのグローバル人財に求められる3つの要素
「味の素グループWay」「味の素グローバルリーダーシップコンピテ
ンシー」「グローバルマインド」をベースとし、基幹職の職務グレード
に応じたリーダー育成研修を行っています。
AGFLS参加者GGLSの様子
研修名 主な対象者 開催頻度・研修時間 参加人数 研修内容エグゼクティブ・コーチング 役員、GEM 年 13 回(1 時間 / 回) 約 5 人 トップマネジメントに関する個人コーチングとアセスメントを実施
グローバル&グループリーダーセミナー(GGLS) JG1 相当
・Module1:3 日間(7 時間 / 日)・中間報告:1回(2 時間 / 回)・Module2:2 日間(7 時間 / 日)
約 25 人 自社のグローバル課題に対するアクションラーニングと人財委員会に対するプレゼンテーションを実施
味の素グループフューチャーリーダーセミナー(AGFLS) JG2 相当 5 日間(7 時間 / 日) 約 25 人 トップマネジメント層の講演、異文化コミュニケーションの理解、
社内ケースを用いた戦略シナリオ作成トレーニングを実施
味の素グループリーダーセミナー(AGLS) JG2 相当 5 日間(7 時間 / 日) 約 25 人 自身と組織を振り返る中で、どのようなリーダーを目指すのかを徹底的
に考え抜くトレーニングを実施(国内基幹職のみ対象)
地域本部別若手リーダー育成研修(ARLS) JG3 相当
・北米本部:5 日間(7 時間 / 日)・欧州アフリカ本部:5 日間 (7 時間 / 日)
約 20 人 自社の理解に加え、コーチングや異文化理解に関するセッションを実施(各地域本部ごとに開催)
味の素グループフューチャーリーダーセミナージュニア
(AGFLS-Jr.)若手一般職
・Step1:3 日間(7 時間 / 日)・Step2:5 日間(7 時間 / 日)・Step3:2 日間(7 時間 / 日)・グループコーチング 3 回(2 時間 / 回)・Step4:2 日間(7 時間 / 日)
約 25 人 未来の味の素グループを創るリーダーとは何かを深く内省するとともに、経営リテラシーを学び、世界観を養うトレーニングを実施
本社国内外関係会社の課長クラス
本社の事業部門次長、国内外関係会社の役員・事業部長
事業部門長、人事・財務部長、国内外関係会社のトップクラス
本社国内外関係会社の部長クラス
JG3
JG1GEM
JG2
味の素グループでは、2014-2016中期経営計画で目指す「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」を支える
「世界レベルの多様な分厚い人財力」と「利益を生み出す効率性」を実現するため、
国籍・キャリアを問わない多様な人財の育成と登用に取り組んでいます。
■ 基幹職の職務グレード
■ 代表的なリーダー育成研修
グローバルレベルで人財の適所適材を実現するしくみ
グローバル人財育成のための様々な取り組み
65 味の素グループ サステナビリティレポート 2015
労働慣行
味の素グループでは、味の素グループの人財育成の基礎であ
り、グローバル人財に求められる要素の一つである「味の素グ
ループWay※1」の理解・浸透に向け、2011年度より「味の素グ
ループWayセッション」を実施しています。2014年度末までに、
全世界で約22,000人のグループ従業員が受講しました。
そして、「味の素グループWay」の実践編として、「ASVセッショ
ン」を2015年度より開始しました。セッションでは、ASV※2を
理解するとともに、事業を通じた社会的課題解決への貢献を
共通の価値観の浸透を目指す。そして、実践する。「味の素グループWayセッション」「ASVセッション」
TOPICS
ASVセッション映写資料より
味の素(中国)社での安全教育の様子
味の素(株)での「ASVセッション」の様子
※1 「味の素グループWay」:味の素グループ共通の価値観、仕事をする上での基本的な考え方、姿勢(新しい価値の創造/開拓者精神/社会への貢献/人を大切にする)※2 「ASV」:Ajinomoto Group Shared Value。味の素グループが創業以来展開してきた事業を通じた社会的課題解決への貢献であり、社会・地域と共有する価値を創造することで、 経済価値を生み成長につなげる取り組み
一人ひとりの成長を支える人財育成の取り組み 味の素グループでは、グループ・グローバルでの「リーダー育成研
修」や「味の素グループWayセッション」のほか、地域横断型の部門
別研修や国・事業所ごとの様 な々研修プログラムを用意し、世界中
で働くグループ従業員の人財育成に取り組んでいます。
味の素(株)では、「一人ひとりの成長が会社の成長を支
えている」 「自分の育成の主体者は自分自身」という考え方
のもと、高い目標を掲げてチャレンジする人を積極的に育成・
支援しています。
従業員が自ら思い描くキャリアを実現できるよう、従業員
の成長の段階と目的に合わせた3段階のプログラム「階層別
プログラム(新人研修、フォローアップ研修、昇格研修など)」
「選択型プログラム(クリティカルシンキング研修などの選択
型研修や通信教育/eラーニング、マネジメントスクール通学
など)」「グローバル&グループプログラム(社内リーダー研修
や外部派遣型プログラム)」を用意し、それぞれ活用を進めて
います。
一人ひとりの成長をサポートするキャリア開発支援制度
TOPICS
階層別プログラム
役割や年次で求められる標準的な力を知る
▶ 基幹職向け研修
▶ 一般職向け研修
選択型プログラム
「コアとなる能力」「ビジネススキル」の中でより高めたい力を磨く
▶ 集合型研修:「コアとなる能力」の育成
▶ 「通信教育」「e ラーニング」ビジネススキル育成プログラム
グローバル&グループプログラム「味の素グループ Way」を高いレベルで発揮し、より高い視座・広い視野を持ち、力を発揮する
▶ 国内グループリーダー育成プログラム
OJT、事務所・部門別研修、昇格・異動、評価シート作成と面接、キャリア支援制度
OJT、事務所・部門別研修、昇格・異動、評価シート作成と面接、キャリア支援制度
▶ グローバルリーダー育成プログラム
▶ 外部派遣型プログラム
OJT、事務所・部門別研修、昇格・異動
気づき
充 実
さらなるステップアップ
■ 味の素(株)の人財育成プログラム
部門別研修の例
●コンプライアンス、法務関連(P48)●労働安全衛生教育(P74)●環境教育(P107) ●品質保証教育(P112)●営業関連●マーケティング関連●知的財産・商標関連(P58)
自分事化し、味の素グループで働く意義、自分の業務の本来の
意義を考えます。セッションを受講した参加者からは、「食を通じ、
地域社会・人々、地球環境の維持・改善に取り組んでいきたい」
「もっと自信と自負を持って業務に取り組みたい」「自分自身の
業務だけでなく、バリューチェーンなど大きな視野を持ちながら
ASVを意識し、新しい試みを行っていきたい」などの意見が寄
せられています。
11~14年度 15~17年度「味の素グループWay」セッション 「ASV」セッション
年間10回程度実施予定(90分/回)
南米 3,900人欧州・アフリカ 850人
単体
国内グループ
海外グループ
3,500 人受講
4,000 人受講
14,500 人受講
アジア 9,200人北米 550人
66味の素グループ サステナビリティレポート 2015
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