マンモグラフィ -...

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マンモグラフィ

盛岡市立病院 医療支援部 放射線担当

森 梨衣

マンモグラフィの画像(解剖と正常像)

①乳腺組織

②Cooper靭帯

③乳頭

④乳輪

⑤皮膚

⑥皮下脂肪

⑦大胸筋

⑧リンパ節

年齢による画像の変化

年齢とともに、乳腺組織が脂肪へと移り変わります。

なので、人によって乳腺の量は違ってきます!

若い方 お年寄り

撮 影

撮影の流れ

1.上半身裸になって撮影装置の前に立つ。

2.片側の乳房全体が写るように前に引っ張り、

撮影装置の検査台に乗せる。

3.乳房がつぶれるところまで、乳房を圧迫筒で圧迫する。

4.X線撮影。

5.圧迫を解除する。

6.反対側の乳房も同じように撮影する。

撮影方向 いろいろ撮り方がある!

※そのほかにもマンモグラフィ装置を利用して以下の撮影も出来ます。

・拡大撮影

・スポット撮影

・ステレオガイド下吸引式組織生検

・乳管造影

MLO(内外斜方向)

CC(頭尾方向)

ML(内外側方向)

LM(外内側方向)

XCC(外頭尾方向)

CV(内側乳房間隙)

AT(腋窩尾部用内外斜方向)

など・・・

撮影するのは主に2方向!

CC

MLO

※ちなみに乳がん検診は

40~50歳 :2方向(CC , MLO)

50歳以上:1方向(MLO)

画像の見方

CC MLO 外側

R L

内側

L R

下部

上部

CCの合格基準

乳頭がprofile

に出ていること

乳房のシワが

ないこと

内側乳腺組織は必ず描出されていること!外側も出来るだけ入っていること

胸壁深くまで入っていること(胸筋が出るくらい)

左右の写真が対称であること!

CCの撮影方法

台の高さをあわせて 乳房を乗せて

広げて 圧迫して

完成!

MLOの合格基準

左右の写真が対称であること!

乳頭がprofileに出ていること

大胸筋が乳頭の高さくらいまで写っていること

乳腺後方にある脂肪組織がよく描出されていること

(特に乳腺組織の下深部が切れてないこと)

腹部組織が入っており、inframammary fold が伸びていること

乳房のシワがないこと

MLOの撮影方法

台の高さをあわせて 腋窩を台の角に合わせる

寄せて

形を合わせる 押す 完成!

ブラインドエリア

CC MLO

MLOのブラインドエリアをカバーするためにも、

CCでは内側を必ず入れてください!

撮影条件 管電圧

低管電圧を使用しています!(およそ25~32kV)

なぜ低管電圧?

乳腺と病変組織の濃度差をつけるために、コントラストを上げる!

※フィルタとターゲット

Moフィルタ・Moターゲット または Moフィルタ・Rhターゲット

これらを使い分けしています。

撮影条件 管電流・撮影時間

フォトタイマーを使用します!

※mAsが多すぎる:被曝が増える

mAsが少なすぎる:ノイズが増える

マンモグラフィの被曝

乳腺の吸収線量は

3mGy以下にしなければならない!

※現在、平均で2mGy程度です。

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