(javaアプリケーション実行基盤サービス powered...

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B1FW-5949-01Z0(01)2011年12月

Windows

Interstage Application Server V1 powered by Windows Azure (Javaアプリケーション実行基盤サービス)

入門ガイド

まえがき

本書の目的

本書は、Interstage Application Server V1 powered by Windows AzureおよびInterstage Application Server Javaアプリケーション実行基

盤サービスの主な機能について説明しています。

また、Windows Azure環境でJava EE 6アプリケーションを運用するための流れを理解できるよう、簡単なサンプルアプリケーションを用

いて環境設定から運用までの操作を説明しています。

前提知識

本書を読む場合、以下の知識が必要です。

・ Java言語に関する基本的な知識

・ GlassFish v3.1に関する基本的な知識

・ インターネットに関する基本的な知識

・ Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/A5 Powered by Windows Azure または、Microsoft Windows Azure Platform に関する基本的

な知識

本書の構成

本書は以下の構成になっています。

第1章 Interstage Application Server V1 powered by Windows Azure/Interstage Application Server Javaアプリケーション実行基盤サー

ビスの概要

本製品および本サービスの特長と主な機能について説明しています。

第2章 チュートリアル

Windows Azure上に運用環境を構築し、開発したJava EE 6アプリケーションを運用するまでの流れについて説明しています。

付録A 作成済みストレージアカウントのアクセスキーの確認

作成済みストレージアカウントのアクセスキーの確認方法について説明しています。

登録商標について

・ Microsoft、Windows Azure、Windows、およびWindows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における

米国Microsoft Corporationの商標または登録商標です。

・ Java、およびすべてのJava関連は、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標

です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

・ その他、記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

用語について

本書では開発環境としてInterstage StudioおよびEclipseを、Eclipseと記述しています。

Interstage Studioのディレクトリ構成は、Eclipseのディレクトリ構成と異なる場合があります。

Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/A5 Powered by Windows AzureおよびMicrosoft Windows Azure Platformを総称してWindowsAzureと表記します。

Fujitsu Global Cloud Platform FGCP/A5 Powered by Windows AzureをFGCP/A5と表記します。

マニュアル内に記載されたURLに関する注意事項

マニュアル内で参照先として記載されたURLは、2011年6月時点のものです。変更される可能性があります。

マネジメントポータルについて

マネジメントポータルでの操作は、2011年6月時点での操作方法です。変更される可能性があります。

- i -

輸出許可

本ドキュメントを非居住者に提供する場合には、経済産業大臣の許可が必要となる場合がありますので、ご注意ください。

著作権

Copyright 2011 FUJITSU LIMITED

- ii -

目 次

第1章 Interstage Application Server V1 powered by Windows Azure/Interstage Application Server Javaアプリケーション実行

基盤サービスの概要......................................................................................................................................................11.1 特長.....................................................................................................................................................................................................11.2 主な機能..............................................................................................................................................................................................1

第2章 チュートリアル..................................................................................................................................................................32.1 サンプルアプリケーションについて....................................................................................................................................................3

2.1.1 サンプルアプリケーションの概要.................................................................................................................................................32.2 環境設定から運用までの流れ............................................................................................................................................................32.3 環境設定の事前準備..........................................................................................................................................................................4

2.3.1 アフィニティ グループおよびホステッド サービスの作成............................................................................................................42.3.2 Windows Azure ストレージ アカウントの作成..............................................................................................................................72.3.3 証明書の作成...............................................................................................................................................................................82.3.4 証明書をマネジメントポータルに登録.........................................................................................................................................82.3.5 PKCS#12形式証明書の作成.......................................................................................................................................................9

2.4 環境設定.............................................................................................................................................................................................92.4.1 Eclipseプラグインのインストール................................................................................................................................................102.4.2 開発環境の構築.........................................................................................................................................................................112.4.3 Windows Azureへの接続設定...................................................................................................................................................112.4.4 サンプルアプリケーションの作成...............................................................................................................................................162.4.5 アプリケーションの配備..............................................................................................................................................................17

2.5 アプリケーションの運用.....................................................................................................................................................................182.5.1 アプリケーションの運用開始......................................................................................................................................................182.5.2 アプリケーションの実行..............................................................................................................................................................18

付録A 作成済みストレージアカウントのアクセスキーの確認......................................................................................................20

- iii -

第1章 Interstage Application Server V1 powered byWindows Azure/Interstage Application Server Javaアプリケーション実行基盤サービスの概要

本製品および本サービスは、オープンソースソフトウェアであるGlassFish v3.1をベースとしたアプリケーション実行基盤をWindows Azure上で利用可能にします。

1.1 特長

本製品および本サービスには、以下のような特長があります。

・ Windows Azure Platformで動作するGlassFish v3.1をベースとしたアプリケーション実行基盤

Windows Azure Platformで動作するGlassFish v3.1をベースとしたアプリケーション実行基盤を利用できます。 新のJava EE 6規

約のWeb Profileに対応したアプリケーションを作成できます。

・ 簡単に実行環境構築可能

システムの構築・ミドルウェアのインストール作業、複雑なパラメータ設定から解放され、必要な時に必要な分だけ利用することが

できます。

・ 突発的な負荷の増減への対応

Worker ロールインスタンスを増減することで、突発的な負荷に対応することが可能です。

1.2 主な機能

本製品および本サービスの主な機能は、以下の通りです。

・ GlassFish v3.1をベースとしたアプリケーション実行基盤をWindows Azure上で利用できます。

・ Java EE 6 Web Profileに準拠したWebアプリケーションを配備できます。

・ Eclipseからのアプリケーションの配備が可能となります。

図1.1 Eclipseからのアプリケーション配備(サポートポータルからEclipseプラグインをインストール FGCP/A5の場合)

- 1 -

図1.2 Eclipseからのアプリケーション配備(CDからEclipseプラグインをインストール)

・ Windows Azure上のインスタンスの増減によってスケールアウト・スケールインが可能となります。

- 2 -

第2章 チュートリアル

本章では、サンプルJavaアプリケーションをWindows Azure上へ配備し、運用するまでの流れを説明します。

説明ではサンプルアプリケーション(HelloWorld)を作成、配備し、アプリケーションの実行を確認します。

Windows Live IDおよびサブスクリプションの取得、Eclipseのインストールが完了していることを前提とします。なお、Eclipseのサポート

バージョンについては、「2.4.1 Eclipseプラグインのインストール」を参照してください。

Windows Azureの設定・確認方法については、以下より提供されているドキュメントをご確認ください。

・ FGCP/A5の場合

マネジメントポータル (https://www.wa.fj-cloud.net/)

・ Microsoft Windows Azure Platformの場合

マネジメントポータル (https://windows.azure.com/)

2.1 サンプルアプリケーションについて

2.1.1 サンプルアプリケーションの概要

サンプルアプリケーションは、Webブラウザに「HelloWorld」を表示させる簡単なアプリケーションです。

Eclipseプラグインを使って簡単にサンプルアプリケーションを配備することができ、即座に使用できることを学習します。

2.2 環境設定から運用までの流れ

以下の手順でアプリケーションの環境設定から運用までの流れを説明します。

- 3 -

図2.1 運用設定から運用までの流れ

2.3 環境設定の事前準備

本製品および本サービスを利用するためには、以下の事前準備が必要です。

アフィニティ グループおよびホスト サービスの作成

Windows Azure ストレージ アカウントの作成

証明書の作成

証明書をマネジメントポータルに登録

PKCS#12形式証明書の作成

2.3.1 アフィニティ グループおよびホステッド サービスの作成

アフィニティ グループおよびホステッド サービスを作成します。

FGCP/A5の場合

1. マネジメントポータル (https://www.wa.fj-cloud.net/) へWindows Live IDでログインします。

2. [新規ホステッド サービス]ボタンをクリックします。

- 4 -

3. [新しいホステッド サービスの作成]画面が表示されるので、必要事項を入力し「OK」ボタンをクリックします。

図2.2 新しいホステッド サービスの作成画面

表2.1 新しいホステッド サービスの作成画面 設定例

項目 値 説明

サブスクリプションの選択 APS Azure サブスクリプションが選択されていることを

確認します。

サービスの名前を入力します iapsampleservice ホステッド サービス名を指定します。

サービスのURLを入力します iapsampleapp アプリケーションを実行するURLを指定し

ます。

サービスのURLは、FGCP/A5においてユ

ニークな名前を指定してください。

地域またはアフィニティ グループを選択

します

地域の選択:Japan01 [地域の選択]で[Japan 01]を選択します。

デプロイ オプション デプロイしない 「デプロイしない」を選択します。

Microsoft Windows Azure Platformの場合

1. マネジメントポータル (https://windows.azure.com/) へWindows Live IDでログインします。

2. [New Hosted Service]ボタンをクリックします。

- 5 -

3. [Create a New Hosted Service]画面が表示されるので、必要事項を入力し「OK」ボタンをクリックします。

図2.3 Create a New Hosted Service画面

表2.2 Create a New Hosted Service画面 設定例

項目 値 説明

Choose a subscription APS Azure サブスクリプションが選択されていることを

確認します。

Enter a name for your service iapsampleservice ホステッド サービス名を指定します。

Enter a URL prefix for your service iapsample アプリケーションを実行するURLを指定し

ます。

サービスのURLは、Microsoft WindowsAzure Platformにおいてユニークな名前

を指定してください。

Choose a region or affinity group アフィニティグループ:Interstage APS -East Asia

アフィニティ グループを作成します。

[Create or choose an affinity group]のラジ

オボタンを選択し、プルダウンから[Createa new affinity group…]を選択します。

[Create a New Affinity Group]画面にお

いて、[Affinity group name]にアフィニティ

グループ名[Interstage APS]を指定し、

Locationで[East Asia]を選択します。

- 6 -

項目 値 説明

アフィニティグループ名は、選択した地域

においてユニークな名前を指定してくだ

さい。

Deployment Options Do not deploy 「デプロイしない」を選択します。

2.3.2 Windows Azure ストレージ アカウントの作成

Windows Azure ストレージ アカウントを作成します。

FGCP/A5の場合

1. マネジメントポータルにおいて[新規ストレージ アカウント]ボタンをクリックします。

2. [新しいストレージ アカウントの作成]画面が表示されるので、各項目を設定し「OK」ボタンをクリックします。

表2.3 新しいストレージ アカウントの作成画面 設定例

項目 値 説明

サブスクリプションの選択 APS Azure サブスクリプションが選択されていること

を確認します。

URLの入力 iapsamplestorage ストレージ名を指定します。

URLは、FGCP/A5においてユニークな

名前を指定してください。

地域またはアフィニティグループを選択

します。

地域の選択:Japan01 [地域の選択]で[Japan 01]を選択します。

Microsoft Windows Azure Platformの場合

1. マネジメントポータルにおいて[New Storage Account]ボタンをクリックします。

2. [Create a New Storage Account]画面が表示されるので、各項目を設定し「OK」ボタンをクリックします。

表2.4 Create a New Storage Account画面 設定例

項目 値 説明

Choose a subscription APS Azure サブスクリプションが選択されていること

を確認します。

Enter a URL iapsamplestorage ストレージ名を指定します。

URLは、Microsoft Windows AzurePlatformにおいてユニークな名前を指定

してください。

Choose a region or affinity group アフィニティグループ:Interstage APS - EastAsia

「2.3.1 アフィニティ グループおよびホス

テッド サービスの作成」で作成したアフィ

ニティグループ名を選択します。

- 7 -

2.3.3 証明書の作成

EclipseからWindows Azure環境へ直接配備を行うためには、証明書によって正しく認証され、Windows Azure環境との通信に問題が

ないことを証明する必要があります。

事前に公開鍵を含むキーサイズが2,048ビット以上のX.509証明書を作成し、マネジメントポータル側から登録します。

証明書の作成はインターネットインフォメーションサービス(IIS)7を使用して自己署名証明書を生成するか、Windows SDK(http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/bb980924.aspx)に含まれるmakecertを利用して以下のように作成します。makecertコマンドに

ついてはMicrosoft社の情報を参照してください。

「testcert.cer」という名前の証明書をDドライブ配下に作成する例を以下に示します。

[Windows SDKの実行モジュールが格納されたディレクトリ]\makecert -r -pe -a sha1 -n "CN=Windows Azure

Authentication Certificate" -ss My -len 2048 -sp "Microsoft Enhanced RSA and AES Cryptographic Provider"

-sy 24 d:\testcert.cer

注意

・ 証明書の作成コマンドは、お客様のご利用される環境に合わせてコマンドオプションを指定してください。

・ Microsoft® Windows® XPで作成した証明書は本製品および本サービスでは使用することができません。

2.3.4 証明書をマネジメントポータルに登録

「2.3.3 証明書の作成」で作成された証明書を、マネジメントポータルに登録します。

FGCP/A5の場合

1. マネジメントポータル画面の[ホステッド サービス、ストレージ アカウント]をクリックします。

2. [管理証明書]をクリックし[証明書の追加]をクリックします。

3. 表示された[新しい管理証明書の追加]画面において、サブスクリプション(APS Azure)を選択します。

4. 「参照…」ボタンをクリックして、「2.3.3 証明書の作成」で作成した証明書(testcert.cer)を選択します。

図2.4 新しい管理証明書の追加

Microsoft Windows Azure Platformの場合

1. マネジメントポータル画面の[Hosted Service, Storage Accounts]をクリックします。

2. [Management Certificate]をクリックし[Add New Management Certificate]をクリックします。

3. 表示された[Add New Management Certificate]画面において、サブスクリプション(APS Azure)を選択します。

- 8 -

4. 「Browe…」ボタンをクリックして、「2.3.3 証明書の作成」で作成した証明書(testcert.cer)を選択します。

図2.5 Add New Management Certificate

2.3.5 PKCS#12形式証明書の作成

「2.3.4 証明書をマネジメントポータルに登録」でマネジメントポータルに登録した公開鍵のペアとなる秘密鍵を含むPKCS#12形式の証

明書を作成します。

1. マネジメントポータルに登録された証明書(.cer)に対応する秘密鍵を含んだ証明書(.pfx)は、証明書を作成(makecert)した環境

の証明書ストアから作成します。

2. 「2.3.3 証明書の作成」でmakecertコマンドを実行した環境で、“ファイル名を指定して実行”に“certmgr.msc”を指定すると、certmgrが起動します。

3. certmgrの[証明書-現在のユーザー]-[個人]-[証明書]を選択し、[発行先]が“Windows Azure Authentication Certificate”を選択

し、右クリックより[すべてのタスク]-[エクスポート]を選択します。

4. 証明書のエクスポートウィザードで、“はい、秘密キーをエクスポートします(Y)”を選択します。

5. [エクスポートファイルの形式]において、“Personal Information Exchange -PKCS #12 (.PFX)(P)”のラジオボタンをチェックしま

す。

6. “証明のパスにある証明書を可能であれば全て含む(U)”にチェックを入れ、“強力な保護を有効にする(IE 5.0、NT 4.0 SP4 また

はそれ以上が必要)(E) ”がある場合はチェックを入れ、“すべての拡張プロパティをエクスポートする(A)”がある場合はチェック

を入れます。

7. パスワード「iaps000」を指定してエクスポートされたファイルを「InterstageAPS.pfx」という名前で保存します。

2.4 環境設定

本製品および本サービスを利用するためには、以下の環境設定が必要です。

Eclipseプラグインのインストール

開発環境の構築

Windows Azureへの接続設定

サンプルアプリケーションの作成

アプリケーションの配備

- 9 -

注意

環境設定が完了すると、Workerロール、およびアプリケーション実行基盤がWindows Azure上にインストールされ、インストール完了後

自動的に起動されるため、課金が発生します。

2.4.1 Eclipseプラグインのインストール

動作環境

開発環境としてEclipseを使用します。

動作条件

EclipseプラグインをインストールするEclipse本体、およびEclipseを動作するための環境として、以下に示す環境がサポートされ

ています。

環境 サポートする値 備考

Eclipse バージョン3.6.2以上 GlassFish v3.1をベースとしたアプリ

ケーション実行基盤のためJava EE版

が必須

JDK Java SE 6 u22以上

OS 日本語版 英語版

Microsoft® Windows® XP

Microsoft® Windows Server® 2003

Microsoft® Windows Server® 2008

Windows® Vista

Windows® 7

メモリ 2GB以上 4GB以上推奨

ディスク 5MB程度以上(プラグインのみ)

ネットワーク インターネット接続が可能

注意

GlassFishプラグイン以外のプラグインが追加されたEclipseでは、本製品および本サービスのEclipseプラグインは動作を保証で

きません。

以下の方法でEclipseプラグインをEclipseへインストールします。

1. Eclipseを起動します。

2. [Help]-[Install New Software]を選択します。

3. [Install]画面において、[Add…]ボタンをクリックします。

4. [Add Repository]画面で[Archive…]ボタンをクリックして、サポートポータルからダウンロードしたアーカイブまたは、媒体にある

アーカイブ(INTS_APS_Tool_<バージョン>.zip)を指定し[OK]ボタンをクリックします。

5. [Name]に表示される[Interstage Tools]にチェックを入れ、[Next]ボタンをクリックします。

6. [Install Details]画面で[Name]に“Interstage Application Server powered by Windows Azure plug-in”が表示されていることを確

認し、[Next]ボタンをクリックします。

7. [Review Licenses]画面で“I accept the terms of the license agreements”にチェックを入れて、[Finish]ボタンをクリックします。

- 10 -

注意

インストール中に以下のようなSecurity Warningが表示されます。[OK]ボタンをクリックしてインストールを続行してください。

Warning: You are installing software that contains unsigned content. The authenticity or validity of this software cannot beestablished. Do you want to continue with the installation?

8. Eclipseの再起動を行います。

9. サポートポータルから入手(INTS_APS_<バージョン>.zip)し解凍したライセンスキー、または作成したライセンスキー(INTS_APS_<バージョン>.lic )を以下へコピーします。

[ご利用のEclipseのディレクトリ]\plugins\com.fujitsu.interstage.azure.plugin.key_1.0.0

2.4.2 開発環境の構築

アプリケーションの開発およびローカルでのデバッグ作業を行うために、Eclipseをインストールした環境へGlassFish v3.1をインストール

します。

GlassFishのインストール

1. GlassFishのサイト(http://glassfish.java.net/public/downloadsindex.html)からGlassFish v3.1のインストーラ(またはzip)ファイル

をダウンロードします。

2. ダウンロードしたインストーラ(またはzip)ファイルをインストール(または展開)します。

GlassFishプラグインのインストール

1. Eclipseを起動します。

2. [Help]-[Install New Software…]より、[Install]画面を開きます。

3. [Work with]に“https://ajax.dev.java.net/eclipse”を入力し、[Add]ボタンをクリックします。

4. Nameに“GlassFish v2 Java EE 5 and v3 Java EE 6 Eclipse Plugin”を入力します。

5. [Glassfish Java EE 5 and Java EE 6 support]をチェックし、[Next]ボタンをクリックします。

注意

エラーとなる場合は、前画面に戻り、[Show only the latest versions of available software]のチェックを外し、 新ではないバージョ

ンを選択しインストールを行います。

2.4.3 Windows Azureへの接続設定

EclipseからWindows Azureへの接続を行うための設定を行います。

1. Eclipseのメニューから[Window]-[Preferences]-[Interstage Application Server]を選択します。

- 11 -

2. [Subscription]を選択し以下の項目を入力します。

図2.6 Subscription設定画面

表2.5 Subscriptionの設定

設定項目 指定値 説明

Target service FGCP/A5の場合

[Fujitsu]

Microsoft Windows Azure Platformの場合

[Microsoft Windows Azure Platform]

ご利用のサービスを選択します。

Subscription ID XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX

サブスクリプションIDを入力します。

Certification File InterstageAPS.pfx 「2.3.5 PKCS#12形式証明書の作成」で作成

したPKCS#12形式の証明書名を入力しま

す。

Certification Password iaps000 「2.3.5 PKCS#12形式証明書の作成」で証明

書を作成する際に設定したパスワードを指

定します。

Key Alias azurekeyalias(固定) Key Aliasはazurekeyalias(固定)です。

1. 項目を入力した後、[Test Connection]ボタンをクリックして、Windows Azure環境に接続可能かどうかテストします。

- 12 -

2. 接続可能である場合は、「OK」ボタンをクリックします。接続不可の場合は、エラーメッセージが表示されます。正しい値を再度

指定してください。

3. Eclipseのメニューから[Window]-[Preferences]-[Interstage Application Server]-[Subscription]-[Hosted Services]を選択すると、

[Hosted Services]画面が表示します。

図2.7 Hosted Services画面(FGCP/A5の場合)

- 13 -

図2.8 Hosted Services画面(Microsoft Windows Azure Platformの場合)

4. [Hosted Services]画面において[New…]ボタンをクリックします。

- 14 -

5. [Hosted Service]画面において以下の項目を入力します。

図2.9 Hosted Service設定画面

表2.6 Hosted Serviceの設定

設定項目 指定値 説明

DNS Prefix iapsampleapp 「2.3.1 アフィニティ グループおよびホステッド サービスの作

成」で指定したサービスのURLを指定します。

Deployment InterstageAPS(固定) Deploymentの名前です。

Type Staging(固定) 本製品および本サービスではユーザアプリケーションをステー

ジング環境(固定)へ配備します。

Instance Size Small 作成するインスタンスの大きさを設定します。

Instance Num 2 作成するアプリケーション実行基盤を動作させるWindowsAzureのWorkerロールのインスタンス数を指定します。

Storage Account iapsamplestorage 「2.3.2 Windows Azure ストレージ アカウントの作成」で指定し

たストレージアカウント名を指定します。

Storage AccessKey

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

外部からストレージにアクセスするために必要となるアクセス

キーを指定します。

詳細は「付録A 作成済みストレージアカウントのアクセスキー

の確認」を参照してください。

- 15 -

6. 項目を入力した後、[Test Connection]ボタンをクリックして、DNS Prefixで指定されたHosted Serviceへの接続、設定された値で

Windows Azureストレージ環境に接続可能かどうかテストします。

7. 接続可能であることを確認後、「OK」ボタンをクリックします。

8. [Hosted Services]画面で「OK」ボタンをクリックすると、指定したHosted ServiceにWorkerロールおよびアプリケーション実行基盤

のインストールが行われインストール終了後自動的に起動されます。

注意

・ Workerロールおよびアプリケーション実行基盤が配備された状態では、別のクライアントから接続することはできません。マネジメ

ントポータルにて、InterstageAPSのデプロイを一旦削除した後、別のクライアントから接続してください。

・ Windows Azure側の負荷およびネットワークの輻輳状態によって、指定したHosted ServiceにWorkerロールおよびアプリケーション

実行基盤のインストールに数十分かかる場合があります。

2.4.4 サンプルアプリケーションの作成

サンプルアプリケーションを作成します。

以下の方法はサンプルアプリケーションの作成例です。

1. Eclipseを起動します。

2. [File]-[New]-[Project]を選択します。

3. [New Project]画面において、[Web]-[Dynamic Web Project]を選択し[Next]ボタンをクリックします。

4. [New Dynamic Web Project]画面において、[Project name]に“HelloWorld”を入力します。

5. [Target runtime]において、[New Runtime]ボタンをクリックします。Target runtimeの設定方法の詳細については「Eclipse 3.6 andGlassFish 3.1 integration(http://glassfishplugins.java.net/eclipse36/index.html)」の「Registering a GlassFish server to Eclipse」を参

照してください。

6. [New Server Runtime Environment]画面において、[GlassFish]-[GlassFish 3.1]または[GlassFish]-[GlassFish v3 Java EE 6]を選

択し、[Next]ボタンをクリックします。

7. [JRE]に[Default JRE]を選択します。[Application Server Directory]は[Browse…]ボタンより、GlassFishをインストールしたディレ

クトリ配下のglassfishフォルダを選択し[Finish]ボタンをクリックします。

表2.7 New GlassFish 3.1 (3) Runtime画面

JRE Default JRE

Application Server Directory [Glassfishインストールディレクトリ]/glassfish

8. [New Dynamic Web Project]画面において、[Target runtime]に[GlassFish 3.1]または[GlassFish v3 Java EE 6]を選択します。

9. [Dynamic web module version]は“3.0”を選択します。

10. [Finish]ボタンをクリックします。

11. [HelloWorld]プロジェクトを右クリックし、[Export]-[WAR file]を選択します。

12. [Export]画面において、以下のように入力し、[Finish]ボタンをクリックします。以下の例は、Dドライブ配下にHelloWorld.warを作

成する例です。

表2.8 Export画面

Web project HelloWorld

Destination D:\HelloWorld.war

- 16 -

2.4.5 アプリケーションの配備

ユーザアプリケーションの配備は、Eclipseを使って行います。

1. Projectのポップアップメニューから[Interstage Application Server]-[Deploy]を選択します。

2. [Deploy]画面にて[Specify an existing war file]にチェックを入れ、[Browse…]ボタンをクリックして「2.4.4 サンプルアプリケーショ

ンの作成」で作成した「HelloWorld.war」を選択します。

3. 「OK」ボタンをクリックして、ユーザアプリケーションをステージング環境へ配備します。

図2.10 Deploy画面(FGCP/A5の場合)

図2.11 Deploy画面(Microsoft Windows Azure Platformの場合)

- 17 -

表2.9 Deploy画面設定項目

設定項目 指定値 説明

Specify an existing war file チェック

「D:\HelloWorld.war」

アプリケーション実行基盤へ配備する既存のwarファイ

ルを指定します。

Deploy the war file createdby the project

- アプリケーション実行基盤へ配備するwarファイルを選

択したプロジェクトから作成します。

4. 配備したアプリケーションをステージング環境にて確認してください。

2.5 アプリケーションの運用

2.5.1 アプリケーションの運用開始

ステージング環境に配備したユーザアプリケーションを運用環境に切り替えます。

FGCP/A5の場合

1. マネジメントポータルにログインします。

2. [ホステッド サービス、ストレージアカウント]をクリックします。

3. [ホステッド サービス]をクリックします。

4. 対象のアプリケーションを選択し[環境]が“ステージング”になっていることを確認し、[VIPのスワップ]アイコンをクリックします。

5. [VIPのスワップ]画面において、「OK」ボタンをクリックします。

Microsoft Windows Azure Platformの場合

1. マネジメントポータルにログインします。

2. [Hosted Services, Storage Accounts]をクリックします。

3. [Hosted Services]をクリックします。

4. 対象のアプリケーションを選択し[Environment]が“Staging”になっていることを確認し、[Swap VIP]アイコンをクリックします。

5. [Swap VIPs]画面において、「OK」ボタンをクリックします。

2.5.2 アプリケーションの実行

WebブラウザからURLを入力してアプリケーションの動作確認をします。

FGCP/A5の場合

http://(サービスのURLで指定した名前).app.wa.fj-cloud.net/HelloWorld/

(サービスのURLで指定した名前)は、「2.3.1 アフィニティ グループおよびホステッド サービスの作成」の「新しいホステッド サービス

の作成画面」の「サービスのURLを入力します」で設定した値を指定してください。

Microsoft Windows Azure Platformの場合

http://(Enter a URL prefix for your serviceで指定した名前).cloudapp.net/HelloWorld/

(Enter a URL prefix for your serviceで指定した名前)は、「2.3.1 アフィニティ グループおよびホステッド サービスの作成」の「新しい

ホステッド サービスの作成画面」の「Enter a URL prefix for your service」で設定した値を指定してください。

- 18 -

以下に例を示します。

FGCP/A5の場合

http://iapsampleapp.app.wa.fj-cloud.net/HelloWorld/

Microsoft Windows Azure Platformの場合

http://iapsampleapp.cloudapp.net/HelloWorld/

上記URLをWebブラウザに入力すると、画面上に「Hello World」と表示されます。

- 19 -

付録A 作成済みストレージアカウントのアクセスキーの確認

作成済みストレージアカウントのアクセスキーは以下の方法で確認をしてください。

1. マネジメントポータルにログインします。

2. [ホステッド サービス、ストレージ アカウント]をクリックします。

3. [ストレージ アカウント]をクリックします。

4. アクセスキーを確認したいストレージアカウントをクリックします。

5. [プロパティ]欄に表示される[プライマリ アクセス キー]の「表示」ボタンをクリックし[ストレージ アクセス キーの表示]画面を表示し

ます。

6. [プライマリ アクセス キー]の「クリップボードにコピー」アイコンをクリックすると、クリップボードにアクセスキーがコピーされます。

7. エディタ等に張り付けることによって、ストレージアカウントのアクセスキーを確認することができます。

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