poとpoじゃない人の勉強会 第7回

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プロダクトオーナーシップ勉強会

2015.06.24飯塚のり子

15年6月24日水曜日

前回のあらすじ

・製品を見つけ出す

・製品理念

・製品委員会

15年6月24日水曜日

今回は...

第15章 ユーザーモニター制度

第16章 市場調査

第17章 プロダクトマネジメントのためのペルソナ

15年6月24日水曜日

第15章ユーザーモニター制度

15年6月24日水曜日

製品開発のパートナーたち

1. 確実に製品を買って製品レビューを公開してくれる顧客

2. 動くアプリケーションで目玉となるもの

リファレンスカスタマー

リファレンスアプリケーション

製品を発売するときに重要で説得力のあるもの

15年6月24日水曜日

製品開発のパートナーたち

しかし...多くの製品にはそれらがない!まずい!やばい!この状態とはすなわち

製品がダメ

いちばんいい発売のタイミングになっていない

もしくは

15年6月24日水曜日

製品開発のパートナーたち開発プロジェクトが始まるときの話

ターゲットとする顧客と解決すべき問題を深く理解して、ニーズに合った製品を考えつくことができるかじっくり検討する。

プロダクトマネージャーとしての仕事とは...

しかし顧客全員と会う十分な時間はないので...

ユーザーモニター制度を利用する

カスタマーアドバイザリーボードカスタマーカウンシルカスタマーの声とも言う

15年6月24日水曜日

製品開発のパートナーたちユーザーモニター制度を利用して取り組む課題

ターゲット市場に今いる顧客、今後顧客になりそうな人たち、その両方から確実にリファレンスカスタマーになってくれそうな顧客を探す。

・製品開発までに確実なリファレンスカスタマーを確保すること

・ターゲットとする顧客をしっかり理解することターゲット市場のユーザーに集まってもらい、意見を聞きつつ、満足して実際に使ってもらい、製品レビューなどを発信してくれるような製品を実現する。

15年6月24日水曜日

製品開発のパートナーたち

製品化で解決しようとしていることはリファレンスカスタマーも現に問題と感じていて

みんなが早く解決してほしいと思っていることを忘れない!

課題に取り組むときに気をつけること

製品開発を行う側とユーザーとの間に

ギブアンドテイクの関係が成立15年6月24日水曜日

製品開発のパートナーたち

モニターとして参加する顧客のメリット・早くから製品に関する重要な情報を得ることができる

プロダクトマネージャーにとってのメリット

・製品に触れて不都合を感じた際に、早期解決される・早期解決されることで、大幅なコストカットになる

・今まさに発生している問題に取り組みつつ話し合える顧客がいる・顧客が製品テスト版をすぐに試して随時フィードバックすることに同意してくれる・製品の正式版に満足した場合、広く製品レビューを公開することに同意してくれる

15年6月24日水曜日

製品開発のパートナーたちユーザーモニター制度を利用するときに気をつけること・モニターが満足してくれる製品を提供できて初めて代金をもらうことができる・人数が多すぎると必要な作業を緊密に進められないので10人以下までとする

・アーリーアダプタは本来あるべきモニターよりもずっと寛容なので注意する・モニターに、一般向けでモニターにとっても役立つ製品を作っていることを説明する

・製品の正式版に満足した場合、広く製品レビューを公開することに同意してくれる

・モニターの応募が難航する場合は、製品化によって解決しようとしている問題が 重要なものではない可能性がある・モニターは間違いなくターゲット市場からの顧客でなければならない

15年6月24日水曜日

コラム:顧客と話してはいけないのか

・ユーザーに直接接することで、ユーザーを深く理解することができ ユーザーに愛される製品を作ることができる

・ユーザーと直接接することにとって変わる方法はない

・ユーザーを十分に理解できると、根底に抱えるニーズを掘り起こして すばらしい製品を発見するために必要な洞察力を得られる

ユーザーと接しよう!

プロダクトマネージャーは、ユーザーとの面談やユーザビリティテストなど担当する製品に直接関係のあるものなら出席するべき

・他のユーザーよりもずっと優秀な人にも気づける、出会える

15年6月24日水曜日

第16章市場調査

15年6月24日水曜日

市場調査の可能性と限界を理解する

マーケティング部門

製品開発部門

主張:市場調査の手法は役に立つ!結果:市場調査の手法では答えを出せないような問題なのに、   手法に頼って途方にくれる

さまざまな市場調査の手法は製品を見つけ出すプロセスで使えるのか

主張:市場調査の手法には限界がある!結果:市場調査で得ることができる情報を活用しないために有望な市場を見逃す

!議論勃発!

15年6月24日水曜日

市場調査の可能性と限界を理解する市場調査の手法の進歩

大勢のユーザーや顧客に楽に接触できるようになったため、従来の懸案事項の多くが克服されてきた。新しい技術は、ユーザーの活動や行動様式を

分析するときにも役立つ。

新しい技術が使われるようになった

15年6月24日水曜日

市場調査の可能性と限界を理解する市場調査の手法

顧客アンケート

気をつける点

・簡単でコストもかからない

・アンケートの質問そのものを考えるにはそれなりの工夫が必要、簡単ではない。・顧客アンケートで得られるデータは解決策にたどりつくためのインプットの 一部でしかないことを理解する/してもらう

・他の分析手法と組み合わせて実施するべき

15年6月24日水曜日

市場調査の可能性と限界を理解する市場調査の手法

サイト分析・ユーザーがどうサイトを使うのか知るツールはたくさんある (製品がウェブサイトの場合)・早い段階からサイト分析ができるように設定をしておき、 継続的に確認して動向を掴み、サイトを修正すると良い

データマイニング・新しいタイプのデータ分析ツールを使えばすぐ簡単に答えを手に入れられる

15年6月24日水曜日

市場調査の可能性と限界を理解する市場調査の手法

訪問調査・お金も時間もかかがるが、ユーザーが実際に製品を使っているリアルな 生活環境まで出向いて話をすることは、他のどの方法でも得られない収穫がある

・コストや時間を考えて、調査の対象を慎重に選定する

ペルソナ・特に製品を定義したりデザインしたりするときにおすすめ

気をつける点

・たった1人のユーザーというものは存在しないと認識することが大切・世の中の主なユーザータイプについて深く理解すること

15年6月24日水曜日

市場調査の可能性と限界を理解する市場調査の手法

ユーザビリティテスト・発売中の製品についてユーザーが実際にどう思ってるのかを もっとよく理解するためにも使える

競争的分析・ライバル製品のいいところや誤りを教訓にする

・ユーザーの言葉だけではなく、行動も観察できる

・ユーザビリティテストを遠隔で行ったり、分析したりするツールもある

15年6月24日水曜日

市場調査の可能性と限界を理解する製品についての重要課題

・現実にはユーザーはだれなのかを理解しているか?

・なぜユーザーはこの製品を使うのか?

・ユーザーは製品をどんなふうに使っているのか?・ユーザーは製品をどうやって使うかを理解できているのか?

市場調査の手法を使えば、こたえを突き止めるのに役立つ

・ユーザーはどこでつまずいているのか?

・ユーザーは製品のどこが気に入っているのか?・ユーザーが製品にあればいい/変えてほしいと思っていることはなにか?

15年6月24日水曜日

市場調査の可能性と限界を理解する

製品を見つけ出すプロセスとはこれらに対する答えを突き止めること

しかし...「どんな製品をつくればいいのか?」という根源的な疑問に直接向き合うには

・この問題をより優れた方法で解決するには どの技術が使えるか・どんなユーザーエクスペリエンスであればいいか

15年6月24日水曜日

市場調査の可能性と限界を理解する

ユーザーのニーズをよく理解する今まさに実現可能なことが何なのか

深く理解する市場調査についてそれぞれの手法の限界を理解し、製品を改良するのに役立てるために活用して

今の製品をできるだけいいものにするのが良さそう

市場で勝てる製品にするためには...!

15年6月24日水曜日

コラム:フォーカスグループはどうなのか?フォーカスグループという市場調査手法のはなしフォーカスグループってなにさ?数名がグループになり、リラックスした雰囲気で座談会のように話してもらい、意見や本音を聞き出すこれではすばらしい製品のアイデアは見つからない!なぜなら...1. 顧客は、なにが実現可能であるのかを知らない たいていの顧客は関連する技術についてなにも知らない

2. 顧客は、なにが必要なのかをわかっていない 実物を見ることなく、必要としているソリューションを思い描くのは難しい

15年6月24日水曜日

コラム:フォーカスグループはどうなのか?フォーカスグループの欠点

1. 複数のユーザーが集まった時に起こる集団の力学

それが可能となる前の段階でフォーカスグループが実施されてしまう

どんどん意見を言う人や、いちばん口やかましい人に影響されて歪められて表現されたものになってしまう

2. 製品を見ていない状態で顧客にアイデアを求めるのは難しい

実施すべきか判断できる人を見つけ出すことや、その人を探すために掘り下げたやりとりをするほど製品分野を理解することも必要。

3. 実施するのにコツがいる

15年6月24日水曜日

コラム:フォーカスグループはどうなのか?フォーカスグループという手法

対象とするユーザーへの理解を深めるためではなく政策的な意図をもって使われることが圧倒的に多い

実施したいのであればプロダクトマネージャーがすべてのインタビューに直接立ち会うことが必要

15年6月24日水曜日

第17章プロダクトマネジメントのための

ペルソナ

15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解する

プロダクトマネジメントというのは“なにかを選択すること” に尽きる

・どの市場機会を追求するべきか・解決するべき課題はどれか・どんな機能がいちばん大きな価値につながるのか・どの顧客がいちばん重要なのか・製品化までの時間との折り合いをつけるために最適な ポイントはどこか

15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解する

ユーザーや顧客にインタビューをして、製品のユーザーになりそうな人々を分類し、それぞれの種類の人を理解することに酔って重要な気付きを捉えようとする手法

行動パターンや何を目指しているかなどの特徴を備えた、現実にもいそうなユーザーの姿

なるべく多く正しいものを選択しないと製品を成功に導けない!難しい決定をするのに役立つ手法のひとつ

ペルソナ

15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解するペルソナの手法の使われ方

デザイナー

マーケティング担当

ユーザーがなにを望んでいて、インターネット上でどう行動しているのかを気にしている

宣伝や広告キャンペーンを展開するためにペルソナの手法を使用する場合もあるターゲットとする顧客に語りかけ、感情に訴えかけるために効果的な方法を見つけようとしている

15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解するペルソナの潜在力を引き出す製品のアイデアを見つけ出して製品を定義する作業が進む前にペルソナの定義を始めないといけない

プロダクトマネージャーが深く関わる必要がある

ペルソナを特定するためにユーザーインタビューをしたり調査をしたりする場面では...

15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解する

ペルソナはプロダクトマネージャーインタラクションデザイナー(ユーザーリサーチチーム)によってつくられるべき

15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解するペルソナを活用するメリットプロダクトマネジメントのための手法としても活用できる・重要なこととそうでないことの優先順位を決めるのに役立つだれのための製品かを決めることも、ターゲットから外れているユーザーはどういう人かを判断することも重要。あらゆる人々を満足させる製品にしようというのは実によくある間違いであり、結局は誰も満足させることができない。

こういう間違いを防ぐのにも役立つ15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解するペルソナを活用するメリット・自分たちを顧客と混同する問題に光を当てられる

それぞれの種類のユーザーのために機能をつけようとして収拾がつかなくなりがちだが、どこで別々のユーザーインターフェースを用意するか判断する手がかりになることもある。

・製品開発チームの全員に説明しやすい

・ユーザーの種類に優先順位を付けるのに役立つ

だれのための製品で、どんなふうに使って、なぜその製品に関心があるのかを伝えやすくて便利

15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解するペルソナを活用するメリット・共通のビジョンのもとにチームを結束させるプロダクトマネージャー、デザイナー、コードを書く人、開発をする人、テストをする人のみんなが...

製品理念やペルソナを頭にたたきこんでいれば未解決の問題に出くわしても正しい判断ができる可能性が高くなる

15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解するペルソナの落とし穴

・どのペルソナを重視すべきか選択をしないといけない

この製品は万人のためのもの、などと言ってはいけない。自分をごまかすだけになる!!!!!!!選択したからといって、他の人にとって価値がないということではなくそれぞれのリリースで優先しないといけないのはターゲットとなる特定のユーザーのためにいいものをつくること。

15年6月24日水曜日

ターゲットユーザーを理解するペルソナの落とし穴

・思い込みや固定概念でペルソナをつくっただけになっているペルソナとして設定された人々が実際に世の中に存在するのかを確かめないチームもある。最初は仮想でもいいが、現実のユーザーと話さなかったり、現実のユーザーでデザインテストをしなくてもよいわけではない。

・ペルソナ以外でもテストをするために人を集めねばならないいちばんのターゲットである人を満足させる製品かどうかの確認はしなければならないが、ユーザーとして想定される人々をある程度幅をもって集めてプロトタイプテストを行ったほうがよい。

15年6月24日水曜日

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