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2012エルピーダの失敗

The Failure of ELPIDA

B Class Group 10

81830656 ツアイイツオン

81831018 山本雄大

81831111 渡部洋介

81830223 キョショウネイ

81830342 肖軼尭

81830706 藤堂堅介

81831124 ワンシンユウ

81830747 中村謙太

81830186 川口里香

エルピーダについてInformation of ELPIDA

01.

マイクロンメモリジャパ

株式会社に名称変更し、

現在に至る

2014年

米国のマイクロン・テクノ

ロジの子会社となる

2013年

経営破綻

会社更生法申請

2012年

産業活力再生法申請

最盛期:第4四半期時点、世

界シェア第三位(19.4%)

2009年

東京証券取引所市場第一部

に株式公開

2004年

日本電気と日立製作所のDRAM事

業部が統合し、「NEC日立メモ

リ株式会社」として設立当初は

経営者が交互に母体から送りこ

まれるため、業績低迷

設立:1999年12月

エルピーダの沿革

DRAM市場Market at that Time

02.

設備投資合戦

成長傾向にあるDRAM市場

一度の設備投資額が巨額となるため、長期的需要を予測しながら

慎重な投資判断が求められた

恐ろしい競争相手

当時参入した韓国企業のキャッチアップ

の速度は驚異的であった。今ではサムス

ン、SKハイニックスの2社でDRAM分野の

6割以上のシェアを占めている。そのため、

今回は(当時の)韓国のサムスンを取り

上げ、日本と比較する。

進む円高と高い人件費

顧客が海外市場に流出

パソコンからスマートフォンなどへの需要の転換

対象となる製品が変わった

01

02

03

04

当時のDRAM市場

1993年~2017年のDRAM市場成長率推移(出所:IC Insights)

・モバイルDram製品、アプリ向けDramも5~20%価格上昇・スマートフォンの新機種需要

ITバブル

富士通撤退

エルピーダメモリ設立

Windows95ブーム

エルピーダメモリ経営破綻

SKハイニクス参入

東芝撤退

三菱電機:エルピーダに事業譲渡

国別DRAM市場シェア(%)(出所:日経XTECH)

80年代後半サムスン本格参入

最大のライバル: サムスンについて

・1994年から2010年にかけて、売上高は10倍以上に伸びている。・2000年代に入ってからでも3倍以上伸びている。・2004年から2006年にかけて、売上高の伸びが停滞し始める。※レートについては、2010年は100ウォンが7円30銭から8円あたりで推移。

ライバル情報

単位:億円

・一貫生産による付加価値の創造

・財閥経営による意思決定スピード

・韓国メーカーの先発者として巨額投資

・Topクラスの技術(10ナノ級の量産)

・非関連事業への多角化

・内需が低い(輸出依存)

・DRAM特化(収益の9割)

・Appleに対するシェア

・世界最高峰のグラフィックDRAM

・内需が低い(輸出依存)

・過去の経営破綻(2001)

・通信会社の傘下(コンフリクトの可能性)

インテルとの関係Relationship between ELPIDA and Intel

03.

PCの構造図

同期ClockはIntel製CPUの規格

に合わせる必要があり、制限さ

れる。しかも、低価格で、PC

のパフォーマンスに強く影響する。

RAM

PC内部のパーツを載せる基盤。

規格はIntel等CPUメーカーが決定。

Mother Board

CPU

Graphic CardやSound Card

などが載るコネクタ

制御中枢を司るパーツ、高度な技術が要求される。

ほぼIntel社が独占し、PCのパフォーマンスに一番

影響を与えると主張。

PCI-E Bus

DRAM事業淘汰の流れ

(プロセスの世代交代の周期)

供給過剰 供給不足

メモリ価格が暴落 メモリ価格が高めに推移

赤字企業続出+投資回収を 黒字企業続出次の投資で期待

数社が撤退判断 次世代技術投資

微細化によりビット単価の減少インテルはここ

をモニタリング

微細化におる生産性の向上

メモリ微細化テクノロジの追求はインテルとマイクロソフトの利益へと分配される構図

CPUの性能向上に伴う要求容量の上昇と価格のバランスを見極めた上でシステム設計

Intelとの関係

IntelとDRAMメーカーの関係

Intelは1985年にDRAM事業から

撤退し、CPU事業に注力した。

IntelのCPU規格をコアとしてPC

の規格が決まるため、Intelの思

惑の下、DRAM企業は汎用メモ

リを作らざるを得ない。

囚人のジレンマPrisoner’s Dilemma

04.

囚人のジレンマ

市場競争下での囚人のジレンマエルピーダ

サムスン

20,20 -10,30

30,-10 10,10

価格維持 値下げ

価格維持

値下げ

囚人のジレンマ

この状況が繰り返されるとする、両企業ともいつ終わりが来るのがわからず、一

期経過するごとに利得を両通の割引因子δで割り引くとする。(0<δ<1とす

る)

割引因子とは、プレーヤーが 将来をどのくらい重視しているのかを示すパラメー

ターである。割引因子が1に近づけば近づくほど将来を重視する性向を持ち、反

対に 0 に近づけば将 来のことは気にしない近視眼的な性向を持つ。

S=20+20δ+20δ^2+・・・+20δ^n-1=20/(1-δ)

(δ^nはδのn乗の意味です)

T=30+10δ+10δ^2+・・・+10δ^n-1=20+10/(1-δ )

S>Tの時

δ>1/2であるとき、つまり、各企業にとって、トリガー戦略から離脱するインセ

ンティブは存在しない。

したがって、無限回繰り返して、両社は協力関係のみが成立するのではない。

エルピーダ社は値下げの準備が必要です。

囚人のジレンマ

市場競争中での囚人のジレンマ

エルピーダ

サムスン

20,20 -10,30

30,-10 10,10

価格維持 値下げ

価格維持

値下げ

仮に他社が値下げした場合、エルピーダ社も値下げせざるを得ない。

囚人のジレンマ

しかし、エルピーダ社は品質向上に注力したため、製造原価が高く、

値下げ幅に制限があった。このため、繰り返しゲームの中でエルピーダは不利な位

置につけられた。

その後、リーマン・ショックが到来してエルピーダは大赤字を計上し、09年には

産業活力再生法適用第1号を受け、公的資金300億円が注入された。ところがそれで

も、坂本社長が何も対策をしなかったためエルピーダの利益率は改善せず、12年に

あっけなく倒産してしまった。

失敗要因The Reason of the Failure

05.

・単一事業(DRAMメー

カーの中でフラッシュメモリ作ってないのはエルピーダだけ)

・モバイル化の波に乗り遅れた。(2010年頃から注力開始)

・リーマンショック→

予定していた中国への設備投資を断念

エルピーダ 失敗要因

・超円高による利益圧迫

(海外勢の競争力増加)

・メインバンク不在、及

びリーマンショックの影

響を受け、資金調達が難

しくなった

2018ご清聴ありがとうございました

Thanks for listening

How to beat Samsung?

First, you need to beat Intel.

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