research ecosystem pdf
Post on 08-Jul-2015
292 Views
Preview:
TRANSCRIPT
Learningful Organization
研究のエコシステムを創りつつ、探究する
Jun NakaharaThe University of Tokyo
12年9月18日火曜日
68400時間
12年9月18日火曜日
68400時間生涯、企業・組織で人が過ごす時間初等・中等教育は14000時間
12年9月18日火曜日
「68400時間」の学習研究
職場でビジネスパーソンはいかに学び、仕事ができるようになるか?
マネジャーはいかに部下の仕事・学びを促進することができるのか?
My Research is...
12年9月18日火曜日
今から10年前きっかけになった3つの問題
12年9月18日火曜日
①A.G.O.C問題
12年9月18日火曜日
After Gakui Owa-Con Problem• 学位取得後の安住と挑戦回避傾向
• 海外大学院で問題化
• 学位取得後(After Gakui)「新たな挑戦」に及び腰になる
• 重箱の隅をつつく社会的意義の失われた研究(終わコン: 終わったコンテンツ:Owa-
Con)を再生産する
• 僕は「終わコン」をつくりたくない12年9月18日火曜日
②Deliverable問題
12年9月18日火曜日
社会と学問を考える2つの発想法
• Doable(ドゥアブル)発想
• わたしは~できる / している
• わたしには~研究ができる / している
• Deliverable(デリバラブル)発想
• わたしは~することで~をもたらしている
• わたしは~研究することで~もたらしている12年9月18日火曜日
もし仮に、あなたの研究が明日なくなったとしたら、
世の中の「何」が変わりますか?
デリバラブルを考える問い
12年9月18日火曜日
③アントレプレナー問題
12年9月18日火曜日
学問の世界にも• ベンチャー • エスタブリッシュ
既に体系と階層の決まった世界
知的体系と階層なき世界
12年9月18日火曜日
誰かのつくった「知的体系」の一部を担うのか?
自分自身で「知的体系」をつくりあげるのか?
• エスタブリッシュ
• ベンチャー
12年9月18日火曜日
10年前、27歳だった僕は、①終わコンメイカーになりたくない②デリバラブルな研究がしたい③ベンチャーで行きたい
もちろん「研究者かくあるべし」という一律の規範を述べたいわけじゃない
12年9月18日火曜日
ていっても、何やんのよ?
自分の興味関心がもてて持続できそうなこと
社会的ニーズのあること
今まであまり手をつけられてないこと
Self
Needs Originality
12年9月18日火曜日
えっ、まさか企業やんの?• 働くホワイトカラー(≠専門職 ≠製造業)• 眉をひそめる企業=教育業界の「聖性」信仰• Learningful Organization
• メリトクラシー• 教育課程修了後、仕事にとって必要なことは企業の中で学ばれている
12年9月18日火曜日
やろうと思っても誰もできない本当の理由は
• 企業の経営者・人事担当者・マネジャーとのリレーションを保てないこと
• エコシステムがないこと(リソース・情報の循環関係)
12年9月18日火曜日
あとで喋るのではしょりますが地道な、地道な、地を這うような
活動と、実務家・共同研究者・大学院生らとのコラボによって
12年9月18日火曜日
単著「職場学習論」東京大学出版会
単著「経営学習論」東京大学出版会
論文:中原淳(2012)学習環境としての職場. 日本労働研究雑誌
共著「職場学習の探究」生産性出版
12年9月18日火曜日
今日本当にお伝えしたいことは「わたしの研究の詳細」
ではない
どうやって社会とつながり新たな領域を切り開くのか?
12年9月18日火曜日
• 企業の人にとって「学習」研究はストレンジャー
• まずは自分たち(学習理論)を知ってもらう
• 企業の事例、企業のストーリーを徹底的に抽出「それってあるある」そこから学習理論が語り直されている
②自分を知らせる:Storyful Textをつくる
12年9月18日火曜日
12年9月18日火曜日
• 企業の人事担当者を対象にしたイベント「Learning bar」
• 対話を中心としたイベントよくあるセミナーの①聞く②聞く③聞く④帰るを超える
③出会いをつくる:Learning bar
12年9月18日火曜日
12年9月18日火曜日
しばらくすると・・・12年9月18日火曜日
イノベータに続き、アーリーアダプター12年9月18日火曜日
• マスメディアの話題になりようのない規模
• コミュニティメディアをつくる
• 興味関心の持続潜在層への働きかけ
• Nakahara-Lab blogNakahara-lab M@il MagaTwitter : nakaharajunFacebook : nakaharajun
④コミュニティメディアになる
12年9月18日火曜日
12年9月18日火曜日
⑤みんなでプラットフォームをつくる
• 人事責任者、研究者で「自腹」で創った非営利型・一般社団法人
• 1人1ラボ時代:実務家も、研究者も、それぞれが「ラボ」をもって探究・イベントを行う
12年9月18日火曜日
• モード1の科学
• 同業者の関心
• 研究者個人で生産
• 同業者の相互評価
• 同業者のみに流通
知識生産の2つの様式:M.ギボンスのモード論
• モードⅡの科学
• 社会的の関心
• 異領域の研究者実務家と研究者コラボレーション
• 社会に流通モードIIの駆動 : 実務家と研究者のエコシステム12年9月18日火曜日
Emerging Research Eco-systemResearchを生み出すためのエコシステム
共同研究の成果
12年9月18日火曜日
エコシステムをつくるから研究ができる
研究を生み出せるからエコシステムを維持できる
結局、二律背反ではない
12年9月18日火曜日
1980年代:郵便・月刊誌でつながる1990年代初頭:パソ通でつながる
2000年代:ソーシャルメディア
「研究者」「メディア」「実務家」エコシステム
昔からあったよね
12年9月18日火曜日
まだ道半ば・・・道の先には何が待ち受けているか?「幸せな未来」か、「地獄」か
12年9月18日火曜日
Take Risk!リスク論の智慧:「リスクゼロの地平」はない
変化の時代にあっては「リスクをとらないこと」もリスク
12年9月18日火曜日
みんなが向こうに走るなら逆向きに進路を取れ!
12年9月18日火曜日
12年9月18日火曜日
top related