art of font management (use fontexplorer x pro)
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MacOS X のフォント管理をFontExplorer X Pro で行う方法
12th June, 2013fjt
• 通常,各アプリケーションのフォントメニューには,インストールされているフォントが全て表示されます。その中には使用していないフォントが数多く含まれています。
• そこで,フォント管理アプリケーション( FontExplorer X Pro )を使うことで,必要に応じたフォントのみを選択して使用できる環境を構築する方法を紹介します。
はじめに
* グラフィックデザイナーだけど, PowerPoint でプレゼン資料もたくさんつくるよ! という方向けのお話です。
* つまり,フォントをたくさんインストールしてパワポのフォントメニュー激重! これ仕事にならないんだけど,なんとかならんの (´Д ` ; ) ? という問題を解決するためにフォント環境を整備した記録のようなものです。
• 多くの場合 *1 ,フォントが存在する可能性があるのは,以下の3つのディレクトリです。o /Users/ ユーザ名 /Library/Fonts
• 「ユーザ名」のみが使用できるフォントがインストールされています。• インストールしたフリーフォントなどはここにあります。• フォントをインストールしたことがなければ,空です。
o /Library/Fonts• Adobe バンドルのフォントなど,全ユーザーが使用可能なようにインス
トールされているフォントはここにあります。o /System/Library/Fonts
• OS が参照するフォントが入っています。この中身を触ってはいけません。
インストールの前にフォントの整理をします
*1 :すべて OS まかせ (FontBook) でフォントをインストールしていた場合
• まずは「 /Library/Fonts 」のバックアップをとっておきます。o Microsoft Office や Adobe Creative Suite をインストールしている場合は,既にたくさんのフォ
ントがフォルダに入っています。
• 不要なフォントを削除 *2 します。o 残すフォントは以下の 10 書体 *3 です。
• Osaka• Osaka-mono• ヒラギノ角ゴ Pro W3• ヒラギノ角ゴ Pro W6• ヒラギノ角ゴ Std W8• ヒラギノ角ゴ StdN W8• ヒラギノ明朝 Pro W3• ヒラギノ明朝 Pro W6• ヒラギノ丸ゴ Pro W4,• ヒラギノ丸ゴ ProN W4
フォントの整理
*2 :必須フォント以外をシステムライブラリの外に出してしまうことが主目的です。*3 : Adobe Audition は初期状態で, AGM から Arial unicode MS を参照しているので,環境設定から「 Adobe Graphics Management を使用する」のチェックを外してください。
• 適当な場所 *4 に管理用のディレクトリを作り,その中にフォントを移動して整理します。o ベンダーとフォントフォーマットごとに分けておくのが良いです。
• ベンダー:「モリサワ」や,「フォントワークス」などの提供元。• フォントフォーマット:名前の最後に「 Pr6 」や「 Pr6N 」とあるものは,同
じ書体でも収録字体の規格が異なるフォントです。それぞれ分けておきましょう。
o FontExplorerX 内で異なるセットに組み替えることもできますので,この段階でフォントの使い方を考慮して整理する必要はありません。
フォントの整理
*4 :複数アカウントでコンピュータを利用している場合は,起動ディスク直下が良いでしょう。単一の場合はどこでもかまわないと思います。
• “FontExplorerX” はフォント管理をするためのアプリケーションです。
• 有料:€ 79 ですが, 30 日間の試用ができます。
FontExplorer X Pro
• 格納フォルダを指定したフォントのインストール。
• フォント管理。o フォントセット管理,レーティング,ラベリング,カテゴライズ。
• フォントの使用可能,使用停止の切り替え。
• フォントのプレビュー。o 文字一覧表示,サンプル文章の表示,カーニング表示。o Ver4.0 より,サンプル文章をオーバーレイすることができる「 Slideshow 」 が追
加。
など。
できること
• http://www.fontexplorerx.com/ より,イメージファイルをダウンロードし,アプリケーションフォルダにコピーします。
• 初回起動時のみ,いくつかの初期設定項目があります。o おおよそそのまま Continue を選択していけば問題ありません。
インストール
• (重要)ここはチェックをつけずに Continue を押してください。o チェックをつけると,フォントの使用・使用停止切り替え時に,フォントファイ
ルを移動させてしまうようになります。
Organize Font Files
• プラグインはインストールしなくてもかまいません。 *5
プラグインの設定
*5 :開いたドキュメントの中に,現在使用停止しているフォントが存在する場合に自動で使用可能にしてくれるプラグインとのことですが,ver3.5.2現在,日本語環境ではうまく動作しないようです。
FontExplorer X Pro の起動• 初期設定を Finish すると,アプリケーションが起動します。
フォントセットを登録する
• フォントファイルが格納されたフォルダを,左カラムの「 SETS 」にドラッグ&ドロップして,フォントセットを登録する。o 空のセットに,使い方に応じて選択したフォントを登録をすることも可能です。o iTunes ライクにスマートセットも作成可能です。ただし,アプリケーションコ
ントロールを使用する際の条件の指定に癖があり,工夫が必要です。
• アプリケーションごとにフォントセットの使用可能・使用停止を設定することができる機能です。
• フォントセットは,登録済みアプリケーションの起動・終了時に,自動的に変更されます。
アクティベーションコントロール
• アプリケーションセットには,複数のアプリケーションをまとめて設定できます。
アプリケーションセットの登録
• 登録したアプリケーションセットにフォントを設定します。o Autoactivate :使用可能にするフォントを登録します。o Autedeactivate :使用停止にするフォントを登録します。
o (重要)「 System Fonts 」の中に登録されているフォントを,アクティベーションコントロールに設定することはできません。スマートフォルダを利用して管理している場合は,「 System Fonts 」に登録されていないことを条件に含める必要があります。
フォントの設定
• これでアプリケーションごとにフォントを選択して使用できるようになりました。
設定の完了
• 参考文献o DTP Transit 「フォント管理 2013 ( 10.8対応、 FontExplorer X Pro編)」
o http://www.dtp-transit.jp/font/post_1693.html
o 遠近法ノート「 FontExplorer X で OS X のフォント管理。」o http://d.hatena.ne.jp/n-yuji/20090219/p1
o ちくちく日記「 OS X 10.8 ( Mt.Lion )でのフォント周りメモ」o http://d.hatena.ne.jp/akane_neko/20120920/1348097366
• 心より感謝しております。ありがとうございました。
参考文献と謝辞