いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1...

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いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針 令和元年 11 月 岩手県商工労働観光部

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いわてものづくり産業

人材育成・確保・定着指針

令和元年 11月

岩手県商工労働観光部

いわてものづくり産業人材育成指針

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【 目 次 】

1 指針の策定について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

(1)背景

(2)指針策定の目的

(3)指針の位置付け

(4)指針の期間

2 これまでの取組とその検証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

3 今後の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

(1)地域・産学行政連携による全県を挙げた人材育成

(2)高度技術者・技能者の育成

(3)人材の県内定着

4 目指す姿と取組方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

(1)育てるべき産業人材像

(2)目指す姿

(3)各ステージの目標

(4)目指す姿を実現するための取組

5 産学行政の役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

6 取組の体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

7 指針の策定経過 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

【 参 考 】

参考1 各機関の取組の方向性と取組 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・20

参考2 図表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42

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いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針

1 指針の策定について

(1)背景

本県の製造業は、県経済のけん引役として、また、雇用の受け皿として、重要な役割を担っ

てきた。(図表1から5参照)

特に、自動車、半導体関連産業を中心としたものづくり産業は、本県製造業の中核(図表6

参照)であり、県でも「連峰型の産業集積」を掲げ、重点的に産業振興を推進してきた。

本県ものづくり産業に関わる人材育成は、県内有識者で構成される「いわて産業人材育成会

議」からの2度の提言(平成 17年度及び平成23年度)に基づき、取組を推進してきた。

県内5地域には「地域ものづくりネットワーク」が設置され、地域のものづくり企業のニー

ズを踏まえ、小学校段階から高校、大学、企業人材に至るまでの各ステージに対応したものづ

くり産業人材育成の取組を総合的に推進してきた。

また、県立黒沢尻工業高校と県立産業技術短期大学校に「専攻科」を設置し、卒業者は県内

ものづくり企業における即戦力人材、または中核的人材として活躍している。

さらに、平成 27 年6月には、県内関係機関をつなぐ共通指針として「いわてものづくり産

業人材育成指針」を策定し、戦略的かつ着実に施策を展開してきた。

この他にも、長期インターンシップの実施、小中学生、教員、保護者を対象とした工場見学

などキャリア教育の実施、企業の若手技術者のスキルアップなど、切れ目ない取組を実施して

きた。

これらの取組により、県内企業、特に県内への進出企業からは岩手の人材に対して高い評価

を受け、「優秀でまじめ」な人材は岩手の強みとして定着している。

一方、岩手県の総人口は、平成9年(1997年)から減少局面に入り、また平成 12年(2000年)

からは、自然減と社会減があいまって人口が減少しており、令和元年(2019 年)10 月1日時点

の総人口は、約123万人となっている。人口の減少は、各地域における様々な需要の減少をも

たらし、地域経済をはじめ、地域の社会システムに様々な影響を与えることが指摘されている。

県では、平成27年(2015年)10月に「岩手県人口ビジョン」を策定して、今後の人口の展

望等を示しており、人口減少に歯止めをかけ、2040 年に 100 万人程度の人口を確保すること

を目指している。(図表7参照)

本県ものづくり産業は、内陸部では自動車・半導体関連産業を中心とした雇用と生産の拡

大・高度化と全県への波及、沿岸部では慢性的な人材不足、さらに、県内の高校及び大学等の

卒業後における県外企業への就職などによる人材の県外への流出などにより、有効求人倍率が

上昇し、「豊富な人材」が強みだった本県において、全域に及ぶ人材不足が発生している。(図

表8から10参照)

企業が求める人材は、慢性的な人材不足、自動車・半導体関連産業を中心とした産業集積、

AI や IoT などの第4次産業革命技術の活用、企業の海外進出などのグローバル化等により、

技能職では生産現場の一工程だけでなく、複数の分野を担うことが、技術職では生産技術・生

産管理・品質管理等を担うことや三次元設計技術・ものづくりとソフトウェア融合技術等の高

度技術への対応が、管理職では人材不足や技術革新を見据えたマネジメント、海外取引や海外

拠点の指導を行うことなどが求められるなど、多様化、高度化している。

このような中、国際競争力が高く、地域の産業・雇用に好循環をもたらすものづくり産業の

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振興を担う人材を、継続的に育成し、確保・定着を進めることが必要である。

人材育成は、取組の成果が短期的には現れにくい一方、中長期的には産業、経済、そして本

県の持続的発展の基盤となるものである。

産業界から教育界に対しては、必要な学力を身につけること、社会人として必要な素養を身

につけること、基本的な技能を身につけることなどが求められ、教育界から産業界へは、キャ

リア教育などの人材育成を進めるうえで、学校教育への一層の理解・協力が求められている。

また、行政に対しては、産業界と教育界の橋渡し役、コーディネート役としての機能強化が

求められており、さらに、育成した人材の確保・定着に関係機関が共通の認識をもち、一丸と

なって取り組み、岩手の強みをさらに伸ばしていくことが必要である。

(2)指針策定の目的

国際競争力が高く、地域の産業・雇用に好循環をもたらすものづくり産業の振興に向けて重

要な鍵となるものづくり産業人材の育成と確保・定着を継続的・重点的に実行するため、産学

行政が一体となって実施すべき取組の方針を示し、県内関係機関をつなぐ共通指針として策定

する。

(3)指針の位置付け

「いわて県民計画(2019~2028)」では、「東日本大震災の経験に基づき、引き続き復興に取

り組みながら、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて」を基本目標に掲げ、10 の政策分野

の設定に加え、10 年後の将来像の実現をより確かなものとし、さらにその先を見据え、新し

い時代を切り拓いていくための11のプロジェクトを設定している。

ものづくり産業人材の育成と確保・定着の取組は、10 の政策分野における「教育」に位置

付けられているとともに、政策分野「仕事・収入」、11のプロジェクトのうち、特に「ILC

プロジェクト」・「北上川バレープロジェクト」・「三陸防災復興ゾーンプロジェクト」・「北いわ

て産業・社会革新ゾーンプロジェクト」の推進につながるものであり、本指針の着実な取組を

通じて、目標の実現に貢献していく。

なお、いわて県民計画(2019~2028)「第1期アクションプラン」、「第10次岩手県職業能力

開発計画」、「岩手県教育振興計画」におけるものづくり産業人材の育成、確保、定着に関する

施策事項を基本とし、いわてで働こう推進協議会とも連動したものとする。

ア 〔いわて県民計画(2019~2028)〕

基本目標

東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、

お互いに幸福を守り育てる希望郷いわて

政策分野

①健康・余暇

②家族・子育て

③教育

④居住環境・

コミュニティ

⑤安全

⑥仕事・収入

⑦歴史・文化

⑧自然環境

⑨ 社会基盤

⑩ 参画

プロジェクト

ものづくり産業人材の育成と確保・定着の取組の推進

①ILCプロジェクト

②北上川バレープロジェクト

③三陸防災復興ゾーンプロジェクト

④北いわて産業・社会革新ゾーンプロジェクト

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イ 〔「いわて県民計画(2019~2028))」第1期アクションプラン- 政策推進プラン-(2019

年度~2022年度)〕

① 小学生から高校生までの各段階に応じたものづくり教育や、地域ものづくりネットワー

クと連携した人材育成・キャリア教育を進めます。

② 県立職業能力開発施設において、IoTや人工知能(AI)等の先端技術にも対応できるも

のづくり産業の中核人材の育成及び定着を図るとともに、技術の高度化等にも対応できる

施設・設備の整備を進めます。

③ 企業のニーズや成長分野の動向等を踏まえ、基盤技術の高度化、三次元デジタル技術、

IoT ・ロボティクス・人工知能(AI)等の技術革新に対応する高度技術人材等の育成を高

等教育機関等と連携して進めます。

④ 企業情報の発信、工場見学、インターンシップ等を通じた新卒者等の県内定着や、U・

Iターンの促進により、中小企業から大手企業まで、県内ものづくり産業全体の人材確

保・定着を進めます。

ウ 〔第10次岩手県職業能力開発計画の主な取組〕(2016~2020)

① 国の「地域レベルのコンソーシアム事業」等を活用したものづくり分野の人材育成に資

する職業訓練コースの開発及び検証[独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構]

企業・業界団体、民間教育訓練機関、行政機関等が協働して、より就職可能性を高める

ための離職者向け職業訓練コースを開発・検証する「地域レベルのコンソーシアム事業」

等において、ものづくり人材の育成に資する職業訓練コースの開発・検証を積極的に検討

する。

② 県立職業能力開発施設と関係機関との連携の強化[県]

高度なものづくり産業に対応した訓練を実施するため、県立職業能力開発施設において、

企業や高等教育機関との連携を強化しながら、高度化に対応できる訓練環境を提供する。

③ 地域ものづくりネットワークと連携した人材育成 [県]

各地域のものづくりネットワークが中心となって地域ニーズに沿った産業人材を育成

するため、ものづくりコーディネーターの配置、指導力向上等への支援を行い、小中高生

から企業人材まで一貫した人材育成を支援する。

④ 県立職業能力開発施設の運営の適時適切な見直し [県]

高度なものづくり産業に対応した訓練を実施するため、県立職業能力開発施設において

企業や高等教育機関との連携を強化しながら、高度化に対応できる訓練環境の提供に向け、

効果的な施設の運営についての適時適切な見直しを行っていく。

エ〔岩手県教育振興計画の主な取組〕(2019~2023)

① キャリア教育の推進とライフデザイン能力の育成

・ 児童生徒の職業観や勤労観を育成するため、発達段階に応じて職場体験、インターン

シップ等の体験的な学習の充実と質的向上を図ります。

・ 児童生徒や保護者、教員の地域企業等への理解や関心を高めるため、県内の産業界等

と連携し、企業見学会やガイダンスの開催などに取り組みます。

・ 児童生徒が夢を追い求め、社会や経済について理解を深めるため、外部人材等を活用

したライフデザインに関する講演会や、社会人と交流を深める取組などを推進します。

② イノベーションを創出する人材の育成

・ 専門人材の活用による講演や研究事業等を活用し、理科・数学への関心を高め、児童

生徒の科学技術・ものづくりへの探究心を高める取組を行います。

・ 産業界と連携し、これからの技術革新に対応するために求められる資質・能力につい

て共通理解を図り、専門技能等の習得に向けた教育を充実させます 。

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(4)指針の期間

本県ものづくり産業を取り巻く社会経済情勢は、自動車・半導体関連産業を中心とした産業

集積による雇用と生産の拡大、AI や IoT などの第4次産業革命技術への対応などにより大き

く変化している。このような社会経済情勢の変化に的確に対応する必要があり、また、「いわ

て県民計画(2019~2028)」第1期アクションプランの計画期間を踏まえて、2019年度から2022

年度までの4年間を指針の期間とする。

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2 これまでの取組とその検証

(1)「いわて産業人材育成会議」からの提言等

「いわて産業人材育成会議」からの提言等は次のとおりである。

〔平成17年度「いわて産業人材育成会議」からの提言による主な取組〕

① 全県を網羅する地域ものづくりネットワークの立ち上げ

② 地域企業の技能・技術者の工業高校への派遣

③ 黒沢尻工業高校及び県立産業技術短期大学校への専攻科の設置

〔平成23年度「いわて産業人材育成会議」からの提言による主な取組〕

① 産業人材育成を進めるための環境(基盤)整備

・ 各地域ものづくりネットワークの取組拡充

・ 各地域ものづくりネットワークの連携強化

・ ものづくり企業の理解増進

② 「ものづくり教育」と「キャリア教育」の充実

・ 小中学生対象の工場見学やものづくり体験教室

・ 工業高校生等対象の工場見学や出前授業

・ 教職員対象の工場見学

③ 高度な技能を有する人材の育成

・ インターンシップの拡充

・ 地域の企業関係者の高校等への派遣の拡充

・ 優れた技能・技術者の高校への派遣の拡充

④ 高度な技術を有する人材の育成

・ 専攻科の指導強化

・ 高等教育機関等の高度技術者育成機能の強化

⑤ 総合的な人材育成の展開

・ 人材育成連携推進会議の設置

〔平成26年度「いわて産業人材育成会議」からの主な意見〕

① 県内の学校や企業などの関係機関への取組の周知

② 産学官の連携強化による取組の推進

③ 小中学校、高校、大学等、企業を通じた切れ目のない取組

「いわて産業人材育成会議」の提言に基づく主な実績 (1) 地域ものづくりネットワークの立ち上げ ア 県内5地域に「地域ものづくりネットワーク」の設置

・北上川流域ものづくりネットワーク ・宮古・下閉伊モノづくりネットワーク ・釜石・大槌ものづくり人材育成会議 ・気仙ものづくり産業人材育成ネットワーク ・県北ものづくり産業ネットワーク

イ 北上川流域ものづくりネットワークが、平成25年度に文部科学省、経済産業省による「キャリア教育推進連携表彰」において 優秀賞を受賞。

(2) 「専攻科」の設置

ア 県立黒沢尻工業高校の専攻科(機械コース及び電気コース) 企業、大学、工業高等専門学校等の指導者による講義等により、技術・技能を継承し、本県のものづくり産業を支える

エキスパートを育成

【実績(H20~H30累計)】新卒者:115名、そのうち県内に工場を有する企業への就職者:114名 イ 県立産業技術短期大学校(産業技術専攻科)

個々の学生・企業のニーズに対応したオーダーメイド型のカリキュラムによる指導や長期の企業派遣実習により、課題

解決ができる総合的な技術力と実践力を養成し、企業の中核的・リーダー的人材、開発・設計・改善ができる人材を育成 【実績(H19~H30累計)】新卒者:65名 そのうち県内に工場を有する企業への就職者:21名

企業からの派遣者数:39名、そのうち県内企業からの派遣者数:36名

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(2)前指針における主な取組とその成果

平成 27年6月に策定した「いわてものづくり産業人材育成指針」(期間:平成 27年度~30

年度)は、「地域をつなぐ」・「産学官をつなぐ」・「未来をつなぐ」の3つの視点により、小中

学生、高校生、大学生・企業人、マネジメント人材の各ステージに応じて、平成 30 年度末の

目標を設定し、関係機関が認識を共有してものづくり産業人材の育成の取組を推進することと

した。

取組の推進により、県内企業、特に県内への進出企業からは、岩手の人材に対して高い評価

を受けており、「優秀でまじめ」な人材は岩手の強みとして定着している。

【高校生及び専攻科新卒者の満足度】(北上川流域ものづくりネットワーク調査)

・基礎的な学力:H24指数 78.1 → H30指数 90.0

・基礎的な技術・技能:H24指数67.6 → H30指数 86.7

① 3つの視点の目標と成果

ア 視点1:地域をつなぐ

(目標)

各地域ものづくりネットワーク等が連携し、地域を越えた、出前授業、工場見学、企業

関係者派遣による技能講習会、企業間交流等を行っている。

(成果)

地域ものづくりネットワークによる地域間での連携も浸透してきており、各地域の実情

に応じた人材育成の取組が進んだ。

イ 視点2:産学官をつなぐ

(目標)

産学官の連携により、キャリア教育の推進、ものづくり産業・企業への理解の増進が

図られ、高等教育機関等を中心とした高度技術者の育成等を行っている。

(成果)

関係機関では、それぞれの特性を生かし学校や企業と連携した地域企業の理解増進、

企業課題の解決や先端技術・知識習得のための取組が実施されており、高等教育機関等

では企業や高校との連携による新たな取組なども進んだ。

ウ 視点3:未来をつなぐ

(目標)

将来を担う小中学生へのキャリア教育、人口減少に対応した技能者・技術者の育成、

経営人材の育成等を行っている。

(成果)

関係機関によるものづくり産業人材育成の取組が充実してきており、高校生や高専生・

大学生の各種ロボットコンテスト、学生フォーミュラ等の全国大会などで優秀な成績を収

める生徒・学生が出るなど、成果が上がっている。

また、IoTやAI、ロボティクスといった先進技術に対応する知識、専門人材の育成に対

応する取組も進んだ。

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② 各ステージに応じた目標と成果

ア 小中学生ステージ

(目標)

将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内すべ

ての小中学校に対して、ものづくり企業を知ってもらう機会が提供されている。

(成果)

○ 各学校におけるキャリア教育の取組により、地域と連携した産業教育の充実が図ら

れた。

○ 地域ものづくりネットワーク等による工場見学会、出前授業等が全県で実施された。

・ 工場見学会参加者数 【H27~30 13,301名】

・ 出前授業参加者数 【H27~30 4,749名】

イ 高校生ステージ

(目標)

企業から求められる人材となるためには、ものづくり企業の更なる理解増進が必要であ

り、進路を決める上では、生徒はもとより、その保護者、教員のものづくり企業への理解

が不可欠である。県内すべての工業高校等において、生徒、保護者、教員に対する、もの

づくり企業への理解を深める機会が提供されている。

(成果)

○ 工業系高校に対する関係機関が連携しての工場見学会、出前授業、技能講習の取組

が定着しており、資格取得やコンテスト等での優秀な成績を収める等の実績が上がっ

ている。

・ 地域ものづくりネットワークと連携した工業系高校生の工場見学参加者数

【H27~30 6,349名】

・ 工業系高校生に対する技能講習会実施回数【H27~30 3,001回】

・ 工業系高校生の資格取得者数【H27~30 延2,219名(H18 56名→H30 495名)】

○ インターンシップの定着、普通高校等への工場見学会の本格化等により、ものづく

り企業の理解増進の機会が創出された。

・ 普通高校等のものづくり企業への工場見学会参加者数【H28~30 2,525名】

(注 ものづくり人材定着促進モデル事業実施分)

・ 新卒者の県内就職率 【H27.3 63.4%→H31.3 69.0%】

ウ 大学生等・企業人ステージ

(目標)

○ 高等教育機関等による、三次元設計技術やものづくりとソフトウェア融合技術など

の教育プログラムなど、企業ニーズに即した多様な高度技術を習得する機会が提供さ

れている。

○ 生産性の向上のため、ものづくり企業に省力化やカイゼンに取組む機会が提供され

ている。

(成果)

○ 高等教育機関等における企業等との連携による高度技術・技能者の育成が図られた。

・ 岩手大学:ものづくり高度技術者育成(21 世紀型ものづくり人材岩手マイスタ

ー育成事業)・いわて半導体アカデミー、企業インターンシップ等

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・ 岩手県立大学:ものづくりとソフトウェアの融合による高度技術者養成等

・ 一関工業高等専門学校:いわてEVアカデミー等

・ 県立産業技術短期大学校:オーダーメイドカリキュラムや三次元設計技術に関す

る教育訓練等の実施

○ 企業課題解決のための人材育成講座・研修等が各地域で実施された。

・ ものづくりいわて塾参加者数 【H27~30 272名】

エ 企業人マスターステージ

(目標)

〇 高等教育機関等による、管理監督者、経営者向けの各種講座や企業後継者を対象とし

た講座など、中長期的な視野でマネジメント技術を習得する機会が提供されている。

(成果)

○ 企業の経営者や管理職を対象としたマネジメント力向上等のための講座等の開催、県

内企業のプロ人材確保支援などが実施された。

・ 次世代ものづくりマネージャー育成事業参加者数 【H27~30 623名】

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3 今後の課題

県内ものづくり産業を取巻く情勢及びこれまでの取組の成果を踏まえ、今後、特に求められる

課題を、以下の通り整理する。

(1) 地域・産学行政連携による全県を挙げた人材育成

地域ものづくりネットワークが中心となり、その地域の状況に応じた人材育成の取組が進

められており、また、北上川流域地域で実施してきた「ものづくりいわて塾」が沿岸地域・

県北地域での開催の定着など、取組の横展開や地域間での連携も徐々に進展している。

一方、ものづくり企業や高等教育機関等の集積の偏在もあり、人材育成に関する各種研修

等の機会が地域により差が生じている。

県全体で優れたものづくり人材を継続的に育成・輩出するためには、地域の産業特性や地

域課題等を考慮しつつ、これまで以上に地域ものづくりネットワーク等が関係機関と連携を

強化し、地域のニーズにあった人材育成の取組を強化していく必要がある。

さらに、本県ものづくり産業を取り巻く社会環境が著しく変化していることから、変化に

的確に対応し、企業を背負っていくマネジメント人材を育成するための支援が必要である。

(2) 高度技術者・技能者の育成

県内では、ものづくり産業の急速な集積による生産技術・生産管理等のエンジニアの不足、

第4次産業革命技術の活用のための情報不足とそれに精通した技術者の不足など、企業にお

ける高度技術者・技能者の需要・役割がさらに高まっている。

このため、高等教育機関等をはじめとする関係機関の連携をより一層強化し、各機関の取

組が相乗効果を発揮するよう、関係機関が一体となって高度技術者・技能者育成の取組を充

実していくことが必要である。

(3) 人材の県内定着

人口減少に伴う全国的な人手不足の中、本県では、北上川流域を中心に、ものづくり産業

の急速な集積により雇用が著しく拡大していることから、その人材確保が課題となっている。

小中学生・高校生・大学生ステージに応じて、ものづくりへの興味の喚起・持続、県内も

のづくり企業の理解増進に取組んできたものの、生徒・学生、保護者、教員の県内ものづく

り企業に対する認知度が低いこと、県内ものづくり企業では、多種多様な職場が創出されて

きているものの、その情報が高校生・大学生に十分に知られていないこと、生産性向上や働

き方改革等による企業の魅力や価値を高める活動が弱いこと、全国的な人材獲得競争の激化

などにより、高校及び県内大学等の新卒者が県外で就職する割合も高く、人材の県内定着に

向けた取組が必要である。

現在進行している人口減少は、生産年齢人口の減少に伴う一層の労働力不足やそれに伴う

生産量(生産高)の低下等、地域に様々な影響を及ぼすと懸念されるが、こうした社会環境

にあっては、地域を支える県民一人ひとりの力がますます重要となる。

このため、企業の高度化や課題解決に資する優れた人材の育成と県内定着を関係機関が一

丸となって取り組む必要がある。

また、外国人材の定着に向けては、いわてで働こう推進方針に基づき、関係機関が連携し、

本県における外国人の生活や就労の環境整備等に向けた具体的な取組を検討していく必要

がある。

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4 目指す姿と取組方針

(1)育てるべき産業人材像

平成 23 年度のいわて産業人材育成会議からの提言において、次の3つの「育てるべき産業

人材像」が示されており、前指針においてもこれを「育てるべき産業人材像」に設定した。

求められる人材像は多様化、高度化しているものの、その基本は、この「育てるべき産業人

材像」から変わらない。

このことから、本指針における育てるべき産業人材像についても、この基本となる「育てる

べき産業人材像」を踏襲する。

【育てるべき産業人材像】

(1) 高い現場対応能力を持ち、製造現場を担う人材

① 企業現場感覚

企業において即戦力となれるような企業現場の感覚を身につけた人材

② 高い現場対応能力

品質を満たした造り込みができる能力や施設・設備の能力を短期間で最大限に

発揮させることのできる人材

③ 技能の本質や原理の理解力、応用力

技能検定等の試験合格のみに偏ることなく、技能の本質や原理を理解し、応用

のできる人材

④ 製造マネジメント能力

製造現場の課題解決に向けてのリーダーシップや、効率的に生産できるしくみ

を提案できる能力等を身につけた人材

⑤ 製造現場の分析力

製造現場の実態を的確に捉える力や、それをカイゼンに展開できる分析力等を

身につけた人材

(2) 技術・研究開発などの技術革新を担う人材

① 挑戦をする意欲

新技術・新工法の提案に向け、技術・研究開発などの技術革新に常に挑戦する

意欲を持つ人材

② 幅広いものの見方・考え方

技術・研究開発において、PDCAサイクル(Plan:計画、Do:実施、Check:

評価、Action:改善)を実践しながら、常に高い付加価値を意識して多角的にも

のを考えられる人材

(3) 技術開発と経営のマネジメントができる人材

① 企業のイノベーションを創出する能力

国内外のマーケティングに基づき、高い付加価値を生み出す技術等により、企

業のイノベーションを創出し、企業経営につなげられる能力を身につけた人材

② 企業の強みを生かせる能力

企業経営の核心となるコアコンピタンスや知的財産、国際的な立ち位置などを

常に意識し、企業における強みを最大限に引き出せる能力を身につけた人材

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(2)目指す姿

○ものづくりに興味を持った児童、生徒、学生が、県内ものづくり企業・産業で活躍している。

小中学生が早い段階からものづくり産業に関心を持ち、将来、ものづくり系の高校又は大学等

を選択し、高校で基礎的な技能を習得し、さらには高度な技能を、大学等では高度な技術・技能

を身に付けることにより、県内ものづくり企業から求められる人材となり、これらの人材が岩手

の企業や岩手に関連のある企業・産業で活躍していること。

さらに、全国から優秀なエンジニアが岩手に集結していること。

○高度な技術、技能を持ち、産業構造の変化に対応する人材が県内に定着している。

企業人が、高度な技能・技術を展開し、マネジメント技術を身に付け、企業を背負っていく

高度技術者、マネジメント人材となり企業の活性化・発展に貢献できる人材となること。

○高度技術者、マネジメント層として活躍する人材が、小中学生に面白さを伝えている。

企業人が、小中学生にものづくり産業の面白さや素晴らしさを伝えるようなサイクルができ、

人材の育成・人材の定着・人材の高度化のスパイラルとなること。

「世界最先端のものづくり」を創造し、支える人材をオール岩手で育成・確保・定着

小中学生

高 校 生

大学生等

企 業 人

ものづくりへの興味の喚起・持続

基礎技能・高度技能習得

ものづくり系の大学への関心

高度技術・技能習得

高度技術・技能の展開 マネジメント人材

ものづくり産業の 面白さ、素晴らしさの伝達

企業から 求められる人材

企業の発展に貢献

育成・定着・高度化のスパイラル

育成支援

育成支援

小中学生 ~ ものづくりへの興味の喚起・持続

高校生 ~ 基礎的な技能習、ものづくり系の大学への関心

大学等 ~ 高度な技術・技能の習得

企業人 ~ 高度技術、マネジメント能力習得

Page 14: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

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(3)各ステージの目標

目指す姿の実現に向け、4年後(2022 年度末)に、各ステージにおいて、次のことが達成

されていることを目標とする。

小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内す

べての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業や産業をより身

近に感じてもらえるような機会が提供されている。

小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内す

べての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業や産業をより身

近に感じてもらえるような機会が提供されている。

小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内す

べての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業や産業をより身

近に感じてもらえるような機会が提供されている。

小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内す

べての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業や産業をより身

近に感じてもらえるような機会が提供されている。

小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内す

べての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業や産業をより身

近に感じてもらえるような機会が提供されている。 小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内す

べての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業や産業をより身

近に感じてもらえるような機会が提供されている。

小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内す

べての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業や産業をより身

近に感じてもらえるような機会が提供されている。

小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味を喚起し、持続させ

るため、県内すべての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業

や産業をより身近に感じてもらえるような機会が提供されている。

高校生ステージ

○ 県内すべての工業系高校において、技術・技能向上機会の充実、県内企業との連携

強化のための取組が図られている。

○ 新卒者の県内定着及び県外大学等への進学者のU・Iターンを促進するためには、

ものづくり企業の更なる理解促進が必要であり、進路を決める上では、生徒はもとよ

り、その保護者、教員のものづくり企業への理解が不可欠である。県内すべての高校

において、生徒、保護者、教員に対する、県内ものづくり企業や産業への理解を深め

る機会が提供されている。

大学生等ステージ

○ 高等教育機関等が連携し、高度なものづくり技術や第4次産業革命技術、ものづく

りとソフトウェア融合技術などの教育プログラムなど、産業構造の変化や企業ニーズ

に即した多様な高度技術を習得する機会が提供されている。

○ 新卒者の県内定着及び県外大学等への進学者のU・Iターンを促進するため、県内

外の大学生に対し、県内企業や産業への理解を深める機会が提供されている。

企業人ステージ

○ 関係機関等が連携し、企業人の各階層に応じた教育機会が提供されているとともに、

第4次産業革命技術の活用や生産性の向上等による企業課題解決のための研修等の機

会が、県内全域で提供されている

○ 管理監督者、経営者向けの各種講座や企業後継者を対象とした講座など、中長期的

な視野でマネジメント技術を習得する機会が提供されている。

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13

(4)目指す姿を実現するための取組

目指す姿を実現するため、前述3で検証した3つの課題に対して、次の3つの取組方針によ

り、小中学校段階から高校、大学、企業人材に至るまでの各ステージに対応した産業人材の育

成・確保・定着の取組を産学行政連携・地域連携で総合的に推進する。

県全体で優れたものづくり人材を継続的に育成・輩出するため、地域の産業特性や地域

課題等に考慮しつつ、各地域ものづくりネットワークが取組の横展開を図るなど、そのノ

ウハウを共有し、より連携・協力して取り組む。

ア 小中学生ステージ

県、地域ものづくりネットワーク、企業、学校が連携し、工場見学、企業関係者によ

る出前授業等のキャリア教育事業を継続して実施する。

また、工業系高校・高等教育機関等・企業によるものづくり体験教室等の取組を推進

する。

さらに、教員対象の実践的キャリア教育研修会を継続して実施する。

加えて、小中学生に対するプログラミング教育が2020年度から新学習指導要領に盛り

込まれることを踏まえ、県、市町村、企業、高等教育機関等が連携し、出前授業や教

員対象の研修を実施するとともに、ITへの興味の喚起、持続に向けて、家族ロボット教

室の実施等の取組を推進する。

イ 高校生ステージ

県、地域ものづくりネットワーク、企業、学校が連携し、地域企業・産業への理解増

進と職業観の醸成のため、地域外を含む先進的企業の工場見学、生産技術など企業が必

要とする人材や技術を題材に取り入れた出前授業、インターンシップを継続して実施す

る。

また、工業系高校においては、基礎的技能の習得、さらには高度な技能の習得を図る

ため、出前授業、工場見学、技能・技術講習会、インターンシップ等を実施するととも

に、向上心を醸成する取組やものづくり企業の理解を増進する取組を推進する。

さらに、地域を越えて優れた技術者・技能者を派遣することを含む企業人等の優れた

技能者・技術者による技能・技術講習会等の取組を推進するとともに、海外勤務経験のあ

る企業人からの出前授業等による国際感覚を醸成する取組を推進する。

ウ 大学生等ステージ

高等教育機関等の連携により、高度ものづくり技術、第4次産業革命技術やものづくり

とソフトウェア融合技術などの教育プログラムなど、産業構造の変化や企業ニーズに即し

た多様な高度技術に係る人材育成の取組を推進する。

また、高い専門性を持ち、将来の中核人材として期待される大学生等の県内ものづくり

企業や産業への理解を深めるため、県、企業、高等教育機関等が連携し、工場見学会、イ

ンターンシップなどの取組を推進するとともに、企業と高等教育機関などの共同研究の促

進を通じた実践的な人材の育成を推進する。

さらに、「いわて高等教育コンソーシアム」における高等教育機関の特色を生かした連

携の促進など、高等教育機関等が多様なネットワークを生かした人材育成の取組を推進す

る。

加えて、県、高等教育機関、いわて産業振興センター等の関係機関が連携し、大学生等

の起業意識の醸成や起業ノウハウの習得を図る取組を推進する。

小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内す

べての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業や産業をより身

近に感じてもらえるような機会が提供されている。

小中学生ステージ

○ 将来のものづくり産業を担う小中学生のものづくり産業への興味醸成のため、県内す

べての小中学校において、企業・高校・大学等とも連携し、地域の企業や産業をより身

近に感じてもらえるような機会が提供されている。

取組方針1:全県を挙げた人材育成

関係機関の連携強化により、地域の産業特性を生かしつつ全県を挙げた人材育成を推進

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エ 企業人ステージ

県、地域ものづくりネットワーク、企業、職業能力開発施設、高等教育機関等が連携

し、企業人の各階層や女性・高齢者など多様な人材層に応じた教育による地域産業人材

の育成を行うとともに、第4次産業革命技術の活用や生産性の向上等による企業課題解

決のための講座の開催等を通じた高度ものづくり人材の育成の取組を推進する。

また、関係機関が実施する管理監督者・経営者向けの各種講座、セミナー等により、

将来、企業を背負っていくマネジメント人材の育成の取組を推進する。

さらに、県、企業、高等教育機関、いわて産業振興センター等の関係機関が連携し、起

業意識の醸成や起業ノウハウの習得を図るなど、若者をはじめとする起業者や後継者育成

のための取組を推進する。

企業における高度技術者・技能者の需要と重要性の高まりに対応するため、関係機関の

取組が県全体で相乗効果が発揮されるよう、役割の明確化と産学行政の連携強化により取

り組む。

高校生ステージ・大学生等ステージ・企業人ステージ

産業の高度化に伴う高度人材需要の高まりに対応するため、高等教育機関等がその特性

を生かし、高等教育機関等の連携、高等教育機関等と高校との連携強化により県全体で一

体的な教育プログラムによる高度人材育成の取組を推進する。

また、高等教育機関が中心となり、産業構造の変化や企業ニーズに即した多様な高度

技術に係る人材を育成するため、三次元設計技術やものづくりとソフトウェアの融合技術

等、ものづくり産業の基盤となる技術に係る人材育成の取組に加え、IoT ・ロボティクス・

人工知能(AI)等の技術革新に対応する高度技術人材等の育成の取組を推進する。

(岩手大学の取組事例)

金型・鋳造の分野において、研究開発から生産技術、経営までを一貫して理解でき

る高度技術者「21世紀型ものづくり人材岩手マイスター」の育成や「いわて半導体

アカデミー」による将来のいわての半導体産業を支える人材の育成

(岩手県立大学の取組事例)

コンピューター工学や人工知能など時代の変化に対応した四つのコースの導入等に

よる高度な専門性を有する技術者の育成やものづくりとソフトウェアのハード・ソ

フト両面の融合を自ら進めることができる高度技術者の育成

(一関工業高等専門学校の取組事例)

いわてEVアカデミー及びR&Dアカデミーによる、EVの基礎から応用技術等に関す

る実践的な教育を通じた、次代の自動車産業を担う高度な技術人材の育成

さらに、関係機関による企業人の受入、各種セミナー、講習等により、企業の高度化や

課題解決に資する高度技術者・技能者の育成の取組を推進する。

取組方針2:高度技術者・技能者の育成の推進

高等教育機関等を中心とし、企業の高度化や課題解決に資する高度技術者・技能者の育

成推進

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企業・教育機関・行政が一丸となって、県内ものづくり企業や産業への理解を深める機

会の創出と、企業における生産性の向上や働き方改革推進による魅力や価値の向上による

人材の県内定着及びU・Iターンの促進に取り組む。

ア 小中学生ステージ

「いわての復興教育」により、郷土を愛し、誇りに思う心を育てていく。

また、ものづくり産業が将来の職業の選択肢のひとつとなるよう、工場見学、出前授業

等のキャリア教育を継続して実施するとともに、工業系高校・高等教育機関等・企業によ

るものづくり体験教室等の実施により、ものづくり産業への興味を喚起し、持続させる取

組を推進する。

イ 高校生ステージ

県内ものづくり企業では、設計・開発や生産技術開発、第4次産業革命技術の活用など、

エンジニアや SE 等の活躍できる場が拡大しており、また、人口減少に伴う全国的な人手

不足の中、岩手県ではものづくり産業の集積が進み雇用が拡大している。

県内定着や県外大学等への進学者の U・I ターンを促進するためには、高校生ステージ

での県内企業の理解促進が極めて重要であることから、就職希望者はもとより大学等進学

希望者を含めた全ての生徒に対し、工場見学会、ものづくり企業で活躍する若手人材の活

躍を紹介する動画、企業ガイダンス、インターンシップ、さらには生産技術など企業が必

要とする人材や技術を題材に取り入れた出前授業等により、ものづくり企業を知る機会の

創出を進めるとともに、高卒者の県内企業への就職を支援する取組を推進する。

また、進路決定に際し、保護者及び教員によるアドバイスを参考にする生徒が多いこ

とから、保護者及び教員に対する工場見学会や企業ガイダンス等の実施によるものづく

り企業を知る機会の創出を進める。

ウ 大学生等ステージ

産業の高度化に伴い企業における高度人材に対する需要と重要性が高まる中、県内大学

等の新卒者の県内定着及び県外大学等への進学者のU・Iターンを促進するため、県内外

の大学生等に対し、県、企業、高等教育機関等が連携し、工場見学会、インターンシップ、

企業との交流会、企業ガイダンス等による県内企業や産業への理解を深める機会の提供を

推進する。

また、企業と高等教育機関等が共同研究などにより協力関係を構築することで、企業

と学生との繋がりを深め、学生の県内定着及びU・Iターンを促進する。

エ 企業人ステージ(企業の取組促進)

県内定着、U・Iターンの促進に当たっては、企業自身の取組強化が不可欠である。

生産性向上や働き方改革等による企業の魅力や価値の向上に向けた取組、大卒等人材が

活躍できる開発等部門の設置や高度化、情報発信等に企業自らが積極的に取り組むこと

を促進し、その取組を関係機関が連携して支援する。

取組方針3:県内定着及びU・Iターンの促進

関係機関と企業が一丸となった県内定着及びU・Iターンの促進

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5 産学行政の役割

本県の喫緊の課題である人口減少への対応、国際競争力が高く、地域の産業・雇用に好循環を

もたらすものづくり産業の振興には、ものづくり産業人材の育成と確保・定着がより一層重要と

なる。

このため、この指針においては、オール岩手による、小中高生から企業人まで一貫し、ものづ

くり産業人材を中長期的な観点から継続的に育成・輩出していくとともに、育成した人材が岩手

の企業や岩手に関連のある企業・産業で活躍していくことを目指している。

その実現に向けては、産学行政の関係者がこの指針を理解し、連携して取組んでいくことが必

要であり、その連携こそが育成・確保・定着の推進につながる。

以上のことを踏まえ、産学行政それぞれに期待される役割を次のとおり記載する。

〔期待される役割〕

① ものづくり企業

○ 求める人材像を地域に提言すること

○ 本県出身者や新卒生を積極的に雇用すること

○ 若者・女性が魅力を感じる職場づくりに努めること

○ 企業内の人材育成の取組を充実させること

○ 学校や地域に対し、自社の情報発信に努めること

○ 人材育成実施機関の取組に協力すること

取組例:インターンシップや工場見学の受入れ

出前授業や技能講習会への講師派遣

② 学校等人材育成実施機関

○ ものづくり企業のニーズを把握し、産業人材育成の各種取組を充実させること

(基礎的な学力、社会人としての素養を含む。)

○ 人材育成実施機関と相互に協力して取り組むこと

○ 高等教育機関等が中心となり、小学校から高校までの各ステージにおける人材育成

の協力体制に取り組むこと

○ 指導者の指導力向上を図ること

取組例:指導者を対象としたキャリア教育研修や技術講習

○ 生徒・学生はもとより、保護者・教員のものづくり企業への理解を深める取組を行う

こと

取組例:インターンシップ、工場見学、企業ガイダンス

③ 行政

○ 各人材育成実施機関が情報を共有する仕組みを設けること

○ 人材育成実施機関の取組に協力すること

取組例:企業ニーズの把握と人材育成実施機関への情報提供

○ 人材育成実施機関とものづくり企業とが相互に協力し合えるようコーディネートす

ること

取組例:インターンシップや工場見学先の調整・紹介

出前授業や技能講習会の講師の調整・紹介

○ 学校等へのものづくり企業の情報を提供すること

取組例:ものづくり企業紹介動画やパンフレット等の作成・配付

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6 取組の体系 人材の育成と確保・定着の取組の検証、提言をいただくため、産業界、高等教育機関の有識者等で構成する「いわて産業人材育成会議」を 開催する。

また、本指針に基づく取組を効果的に進めていくため、関係機関の実務者で組織する「いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針推 進会議」を開催し、取組の連携・分担や成果の横展開等のため定期的に情報交換・意見交換を行う。

取組方針1 関係機関の連携強化により、地域の産業特性を生かしつつ全県を挙げた人材育成の推進の取組

全県を挙げた人材

育成の推進

小中学生ステージ

〇工場見学、出前授業等のキャリア教育事業の継続実施 〇工業系高校、高等教育機関等、企業によるものづくり体験教室等の実施 〇教員対象の実践的キャリア教育研修会の継続実施 〇プログラミング教育が新学習指導要領に盛り込まれることを踏まえ、出前授業や教員対象の研修の実施や、ITへの興味の喚起・持続に向けた家族ロボット教室の実施等の取組を推進

高校生ステージ

〇工場見学、企業が必要とする人材や技術を題材に取り入れた出前授業、インターンシップの継続実施 〇基礎的技能の習得、さらには高度な技能の習得の促進、向上心を醸成する取組やものづくり企業に対する理解増進のための取組を推進 〇企業人等の優れた技能者・技術者による技能・技術講習会等の取組の推進

大学生等ステージ

〇産業構造の変化や企業ニーズに即した多様な高度技術に係る人材育成の取組の推進

〇工場見学会、インターンシップ等の取組の推進、共同研究の促進を通じた実践的な人材の育成の推進

〇高等教育機関等が多様なネットワークを生かした人材育成の取組の推進

〇大学生等の起業意識の醸成や起業ノウハウの習得を図る取組の推進

企業人ステージ

〇企業人の各階層や女性・高齢者など多様な人材層に応じた教育による地域産業人材の育成 〇企業課題解決のための講座の開催等の取組の推進 〇管理監督者・経営者向けの各種講座、セミナー等によるマネジメント人材の育成の取組を推進 〇起業意識の醸成や起業ノウハウの習得等、若者をはじめとする起業者や後継者育成のための取組の推進

取組方針2 高等教育機関等を中心とし、企業の高度化や課題解決に資する高度技術者・技能者の育成の取組

高度技術者・技能

者の育成の推進

高校生ステージ 〇高等教育機関等の連携、高等教育機関等と高校との連携強化による県全体で一体的な教育プログラムによる高度人材育成の取組を推進 〇三次元設計技術やものづくりとソフトウェアの融合技術等、ものづくり産業の基盤となる技術に係る人材育成の取組に加え、IoT、AI、ロボット活用など、高度技術人材等の育成の取組を推進 〇関係機関による企業人の受入、各種セミナー、講習等により、企業の高度化や課題解決に資する高度技術者・技能者の育成の取組を推進

大学生等ステージ

企業人ステージ

取組方針3 関係機関と企業が一丸となった県内定着及びU・Iターンの促進の取組

県内定着及び U・I

ターンの促進

小中学生ステージ

〇「いわての復興教育」による郷土を愛し誇りに思う心を育てる取組の推進 〇工場見学、出前授業等のキャリア教育事業の継続実施、工業系高校・高等教育機関等・企業によるものづくり体験教室等の実施により、ものづくり産業への興味を喚起し、持続させる取組を推進

高校生ステージ

〇工場見学会、ものづくり企業で活躍する若手人材の活躍を紹介する動画、企業ガイダンス、インターンシップ、企業が必要とする人材や技術を題材に取り入れた出前授業等の実施等によるものづくり企業を知る機会の創出 ○高卒者の県内企業への就職を支援する取組の推進 〇保護者及び教員に対するものづくり企業を知る機会の創出

大学生等ステージ

〇県内大学等の新卒者の県内定着及び県外大学等への進学者のU・Iターンを促進するため、工場見学会、インターンシップ等による県内企業や産業への理解を深める機会の提供を推進 〇企業と高等教育機関等との共同研究等による協力関係の構築

企業人ステージ(企業の取組推進) 〇生産性向上や働き方改革による企業の魅力や価値の向上に向けた取組の推進 〇大卒等人材が活躍できる開発部門等の設置や高度化、情報発信等への取組の推進

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7 指針の策定経過

①平成 31年 1月 25 日 平成 30年度第1回いわてものづくり産業人材育成指針推進会議作業部会 出席者 盛岡・県南・沿岸・県北広域振興局、大船渡・宮古・二戸地域振興センター、

雇用対策・労働室、ものづくり自動車産業振興室、教育委員会事務局学校調整課

②平成 31年 2月 7 日 平成 30年度第2回いわてものづくり産業人材育成指針推進会議作業部会 出席者 盛岡・県南・沿岸・県北広域振興局、大船渡・二戸地域振興センター、

雇用対策・労働室、ものづくり自動車産業振興室、教育委員会事務局学校調整課

③平成 31年 2月 14 日 平成 30年度第1回いわてものづくり産業人材育成指針推進会議 出席者 岩手労働局、雇用対策・労働室、ものづくり自動車産業振興室、県南広域振興局、

教育委員会事務局学校調整課、岩手大学、岩手県立大学、 岩手県立産業技術短期大学校、岩手県工業技術センター、 いわて産業振興センター

④平成 31年 2月 18 日~3月 8日 指針骨子案に関する訪問による意見交換 訪問先 ものづくり企業9社、岩手大学、岩手県立大学、一関工業高等専門学校、

岩手県高等学校教育研究会工業部会、教育委員会事務局学校調整課、 岩手労働局

⑤平成 31年 3月 20 日 平成 30年度第2回いわてものづくり産業人材育成指針推進会議 出席者 岩手労働局、雇用対策・労働室、ものづくり自動車産業振興室、県南広域振興局、

教育委員会事務局学校調整課、岩手大学、岩手県立大学、一関工業高等専門学校、 岩手県立産業技術短期大学校、岩手県工業技術センター、 いわて産業振興センター

⑥平成 31年 3月 27 日 平成 30年度いわて産業人材育成会議 出席者 産業界7委員、教育界3委員、国(岩手労働局)、県(商工労働観光部長)、 オブザーバー 岩手県工業クラブ、教育委員会事務局学校調整課、雇用対策・労働室

⑦令和元年 7月 30 日~8月 2日 指針案に関する訪問による意見交換 訪問先 岩手労働局、教育委員会事務局学校調整課、岩手大学、一関工業高等専門学校、

岩手県立産業技術短期大学校、岩手県工業技術センター

⑧令和元年 8月 7日 令和元年度第1回いわてものづくり産業人材育成指針推進会議 出席者 岩手労働局、定住推進・雇用労働室、ものづくり自動車産業振興室、

県南広域振興局、教育委員会事務局学校調整課、岩手大学、岩手県立大学、 一関工業高等専門学校、岩手県立産業技術短期大学校、岩手県工業技術センター、 いわて産業振興センター

⑨令和元年 8月 21 日~8月 28日 指針案に関する訪問による意見交換 訪問先 ものづくり企業7社、岩手大学、一関工業高等専門学校、

岩手県高等学校教育研究会工業部会、教育委員会事務局

⑩令和元年 8月 30 日 令和元年度いわて産業人材育成会議 出席者 産業界6委員、教育界5委員、国(岩手労働局)、県(商工労働観光部長) オブザーバー 定住推進・雇用労働室

Page 21: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

19

【 参 考 】

参考1 各機関の取組の方向性と取組

参考2 図 表

Page 22: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

20

【 参考1 】 各機関の取組の方向性と取組

各機関の今後の取組の方向性と具体の取組事項を示す。

本指針は 2019年度から 2022年度までの4年間を対象としているが、取組事項の記載につ

いては、具体的な取組が見通せる令和元年度分としていること。(2019 年8月時点での計画

をとりまとめたもの)

なお、取組事項については、定期的にその実施状況を「いわてものづくり産業人材育成・

確保・定着指針推進会議」において評価・検証することとする。

また、記載の内容については、必要に応じ柔軟に見直しを行っていくこととし、ものづく

り産業人材の育成・確保・定着を着実に推進するものとする。

1 各機関の取組の方向性

(1)岩手県商工労働観光部

ア ものづくり自動車産業振興室

・ 人材育成・確保・定着の取組の検証、提言のため「いわて産業人材育成会議」を、

指針の推進と関係機関の情報共有、連携を図るため「いわてものづくり産業人材育成

指針推進会議」を、地域ものづくりネットワーク間の連携強化と取組の拡充を図るた

め「ものづくり産業人材コーディネーター連絡会議」を開催する。

・ 小学生から高校生までの各段階に応じたものづくり教育や、地域ものづくりネット

ワークと連携した人材育成・キャリア教育を進める。

・ 企業情報の発信、工場見学、インターンシップ等を通じた新卒者等の県内定着や、

U・Iターンの促進により、中小企業から大手企業まで、県内ものづくり産業全体の

人材確保・定着を進める。

・ 企業のニーズや成長分野の動向を踏まえ、基盤技術の高度化、三次元デジタル技術、

IoT ・ロボティクス・人工知能(AI)等の技術革新に対応する高度技術人材等の育

成を高等教育機関等と連携して進める。

イ 定住推進・雇用労働室

・ 現場と先端技術双方の知識を兼ね備えた高度技術人材と産業を下支えする人材を育

成する。(実施機関:県立職業能力開発施設)

・ 在職者・離転職者訓練及び事業主等による能力開発に関する支援事業を実施する。

(実施機関:高齢・障害・求職者雇用支援機構)

・ ものづくりに関して優れた技能、経験を有する技能者を「ものづくりマイスター」と

して認定・登録し、「ものづくりマイスター」が中小企業や学校などで若年技能者への

実践的な実技指導を行い、効果的な技能の継承や後継者の育成を行うなど、技能の振

興と若年技能者の育成のための事業を実施する。(実施機関:岩手県職業能力開発協会)

Page 23: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

21

(2)岩手県教育委員会事務局学校調整課

将来の地域産業の担い手として有為な人材を育成するため、教員を対象としたキャリ

ア教育に関する研修会を通じて教員のスキルアップを図り、インターンシップ(就業体

験)や企業訪問、大学や企業の研究等のキャリア教育における生徒の体験的な学習を充

実させるとともに、地域産業界や関係機関等との連携・協働し、地域のものづくり産業

への理解を促進する。

(3)広域振興局

ア 盛岡広域振興局

高校生・大学生・教員に地元企業の魅力、企業の地域への貢献、雇用条件だけでは測

れないやりがいの訴求や岩手で暮らすことの素晴らしさなど、総合的かつ、きめ細かな

情報発信を実施する。

イ 県南広域振興局

・ 北上川流域ものづくりネットワークにおいて「地域で育ち、地域に貢献」を目指す

姿として展開する人材育成を中心に、ものづくりへの興味喚起や地域企業の理解促進、

工業高校生の技能向上など、各ステージに応じた人材育成事業を実施する。

・ 普通高校等を対象としたものづくり企業見学会や学校での企業ガイダンスなどを

通じ、生徒、教員、保護者に地域企業を知ってもらうための取組を強化しており、北

上川流域ものづくりネットワーク事業と連携しながら、小学校から企業人に至るまで、

途切れることなくものづくり人材の育成を行う体制を目指す。

ウ 沿岸広域振興局

・ ものづくり産業等における次世代の現場リーダーの育成のため、生産や営業などの

マネジメント能力の向上を支援する。

・ 小中高生に、職業別のライフプランについて情報提供するなど、児童生徒の発達段

階に応じたキャリア教育により仕事や産業、地元企業への理解を促進する。

エ 県北広域振興局

・ 児童・生徒や保護者等の工場見学、企業人による講演、インターンシップのあっせ

ん、工業高校生への技能講習に取り組むとともに、企業の生産性向上に資する研修会

や企業見学会を開催し、企業内人材の高度化を支援する。

・ 地域の縫製事業者や関係団体との連携により、更なる技術力の向上や人材育成、生

産性向上を支援する。

・ 市町村や教育機関等の関係機関との連携により、キャリア教育の推進に取り組む。

Page 24: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

22

(4)高等教育機関等

ア 岩手大学

【理工学部】

・ 金型・鋳造の分野において、研究開発から生産技術、経営までを一貫して理解でき

る高度技術者「岩手マイスター」を育成する。

・ ものづくりエンジニアリングファクトリー学内カンパニーの活動を通じた実践的な

ものづくり人材を育成する。

・ 大学における日常的な研究活動を体験するため、高校生が研究室の中に入り、広範

な知識の学習と工学実験を体験させ,高校と連携を図る。

・ 海外大学へのインターンシップや、海外大学の学生との交流を通じて、地元や国内

外で活躍できる人材を育成する。

【ものづくり技術研究センター】

・ 県と連携し、大学生及び社会人を対象とした、集積が進む半導体関連産業の人材育

成に向けた「いわて半導体アカデミー」を開催する。

イ 岩手県立大学

【ソフトウェア情報学部】

・ 2019年4月に学部・研究科に「データ・数理科学」「コンピューター工学」「人工

知能」「社会システムデザイン」の4つのコースを設置し、スマート社会実現に必要

とされる IoT・ロボット・ドローン・AIなどの先端技術分野で新しいモノやサービス

などを研究・開発・管理できる人材を育成する。

・ 学生の自主的活動を地域企業が支援する enPiT事業により、大学と企業との繋がり

の強化を図るとともに、県内企業と学生との接点の場の創出に係る取組を推進する。

・ ソフトウェアに関心をもつ児童・生徒を増やすため、県内児童・生徒を対象とした

プログラミング教育の充実化を図っていく。

【いわてものづくり・ソフトウェア融合テクノロジーセンター】

・ 岩手県内の技術水準の向上によるイノベーション創出を目的にハードウェアや、ソ

フトウェア、ものづくりのプロセス等を理解し、新製品・新技術開発に貢献する高度

技術者を育成していく。

・ 人材育成のための講習会の実施にあたっては、企業の課題をヒアリング(マネジメ

ント層)、講習会参加者アンケート(実務層)、他の人材育成実施機関との情報交換な

どから抽出し、講習テーマを開発していく。

・ 児童・生徒のICT活用スキル向上を目指し、ものづくりやソフトウェアに対する

興味や理解を深めるための取組を行う。

ウ 一関工業高等専門学校

・ 平成 24年度から 28年度の 5年間で地域イノベーション創出に向けた人材育成プロ

グラム開発の「設計・材料分析部門」と「電気自動車(EV:Electric Vehicle)部門」

の2部門を継続している。

・ 一関市からの委託による6講座のほか、厚生労働省の地域創生人財育成事業の一環

として、県からの委託により、県内教育機関(産業技術短期大学校、黒沢尻工業高校、

花北青雲高校等)と連携してEV関係の2講座と地域企業とともに次世代モビリティ

に関する課題を設定し、研究や試作開発能力の向上を目指す実践的講座として次世代

トランスポーテーションR&Dアカデミーを実施する。

・ 各年度の講座等の実施状況を踏まえながら、教育機関との連携、各種イベントへの

Page 25: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

23

出展を通じて企業等のニーズを把握しながら講座内容の見直しや学習教材の開発等

を進める。

エ 県立産業技術短期大学校

・ 第 10次岩手県職業能力開発計画(H28~H32年度)に基づき、ものづくり産業の

高度化、高付加価値化に対応できる高度な知識及び技能を兼ね備えた実践技術者を育

成する。

・ ものづくりの将来を支える若者が、ものづくりに夢と誇りを持って取り組めるよう、

若年者を対象とした全国レベルの技能競技大会等へ学生を派遣する。

・ 中小企業等からのニーズに応じて、在職者研修の開催や産業技術短期大学校産業技

術専攻科のカリキュラムを実施する。

オ 岩手県工業技術センター

地方独立行政法人岩手県工業技術センター第3期(H28~R2)及び第4期(R3~R7)

中期計画に基づき、企業人材の技術高度化支援及び次代を担う産業人材の育成に向け

たこれまでの取組を引き続き実施するとともに、取組を通じて研究開発型企業の育

成・誘導に繋げる。

カ いわて産業振興センター

・ 平成 30年度から岩手県の委託を受け実施している「ものづくり産業高度技能者及

び技術者育成事業」を中心に第4次産業革命への県内企業の対応を促進するため県内

のIT関連企業を巻き込み、関連技術の導入等を支援するとともに、工程改善研修会

等の実地指導型の研修とも連動し、IoT活用による生産性向上のための研修を充実さ

せ継続していく。

・ 「いわてものづくりアカデミー」の後継として県内企業のニーズの高かった企業中

堅管理者養成研修を自主事業として実施する。

キ いわてデジタルエンジニア育成センター

県内企業の技術力強化や競争力強化、第4次産業革命への対応を促進するため、製

品の付加価値向上や生産性向上を実現できる三次元設計開発技術への支援の必要性が

益々高まっている。このため、三次元設計開発の人材育成及び企業支援の拠点であるD

Eセンターにおいて各種講座開催などを行い、技術者の育成、県内企業への支援等を行

う。

Page 26: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

24

2 各機関の取組内容

【小・中学生ステージ】

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

ものづく

り自動車

産業振興

いわてものづく

り産業担い手育

成事業

小中学生対象の工場見学

等への支援(予算確保) 取組期間

目標値 ―

定住推

進・雇用

労働室

ものづくりマイ

スターの派遣(実

技指導)

マイスターを派遣しての

講座(受講者数) 取組期間

目標値 1,700 人

卓越・青年卓越技

能者の表彰

卓越技能を有し、模範とな

る技能者に対する表彰制

度の周知

取組期間

目標値 1 回

学校調

整課

いわてのキャリ

ア教育実践研修

講座Ⅰ・Ⅱ

全校種の教員を対象とし

た、自校のキャリア教育の

改善に向けた研修

取組期間

目標値 2 回

授業力向上研修

選択必修「キャリ

ア教育」

全校種の教員を対象とし

た、いわてのキャリア教育

や企業の人材育成等につ

いての研修

取組期間

目標値 1 回

産業・情報技術等

指導者養成研修

技術・家庭の教員等を対象

とした研修 取組期間

目標値 1 回

初任者研修 全校種の初任者を対象と

した、キャリア教育の意義

と進め方についての研修

取組期間

目標値 1 回

2年目研修 小中特別支援学校の採用 2

年目の教員を対象とした、

キャリア教育の現状と課

題についての研修

取組期間

目標値 1 回

Page 27: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

25

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

学校調

整課

実践的キャリア

教育研修会

小中学校教員を対象とし

た企業見学等により、企業

が求める人材についての

研修

取組期間

目標値 1 回

「いわての復興

教育」の推進

各学校の教育活動を通し

て、本県の復興・発展を支

える人材を育成するプロ

グラムの実施

取組期間

目標値 公立

全校

盛岡広

域振興

企業ガイドブッ

クの調製

企業ガイドブックを調製

の上、学校に配架し、地元

企業を紹介するほか、HP

で公開

取組期間

目標値 40 社

プログラミング

教育への支援

プログラミング教育教材

の開発及びモデル校での

授業の実施

取組期間

目標値 1 校

県南広

域振興

工場見学・出前授

小中学生へのものづくり

教育、キャリア教育を目的

とした工場見学・出前授業

の実施支援

取組期間

目標値 80 回

小中学生対象も

のづくり理解促

進行事開催支援

NW学校会員・団体会員が

小中学生を対象として理

解促進等に係る事業を実

施した場合の経費の補助

取組期間

目標値 12 回

ものづくり体験

教室 in工場

小中学生を対象とした工

場見学とものづくり体験

教室の実施

取組期間

目標値 2 回

小中学校教員対

象の企業見学会

ものづくり企業への理解

醸成のための企業見学会

等を実施支援

取組期間

目標値 10 回

教員向けミニ企

業見学会

小中学校、高校、高専、短

大、大学等の教員を対象と

した現地集合・解散型の企

業見学会の実施

取組期間

目標値 18 回

沿岸広

域振興

企業見学会・出前

授業の開催支援、

職場体験授業等

の拡大支援

小中高校生を対象とした

企業見学会・職場体験に係

る企業との調整やバス手

配、職場体験受入企業の情

報提供等【参加者数(人)】

取組期間

目標値 1,100 人

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26

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

県北広

域振興

小・中学生対象の

工場見学

地域産業への理解を促進するた

めの小・中学生を対象とした工場

見学支援

取組期間

目標値 2 回

小・中学生対象の

企業経営者等に

よる講演等

地域企業の経営者等を講師とし

た、小・中学生の職業理解及び就

業意識を高める講演等

取組期間

目標値 1 回

小・中学校の教員

等を対象とした

キャリア教育研

修会等の開催

小・中学校の教員等を対象

にしたキャリア教育への

理解を深めるための研修

会等の開催

取組期間

目標値 1 回

岩手県

立大学

出前授業(出張講

座)

北上川流域ものづくりネ

ットワークからの依頼に

より、プロジェクト研究員

等が小・中へ訪問し、研究

員としての立場で授業(講

演)を行う

取組期間

目標値 1 回

電子工作体験

大学祭のイベントの 1つと

して、ものづくりの楽しさ

を知ってもらうため、小・

中学生を対象に電子工作

体験教室を実施

取組期間

目標値 36 人

ICT講座 小・中学生を対象として、

プログラミング教室を含

む、ICT講座を実施

取組期間

目標値 4 回

県立産

業技術

短期大

学校

小学生ものづく

り教室

(矢巾キャンパ

ス)

小学生にものづくりの楽

しさを知ってもらうため

設置科に関連したものづ

くりを体験させる

取組期間

目標値 50 人

小中学生ものづ

くり理解促進事

(水沢キャンパ

ス)

小中学生にものづくりの

楽しさを知ってもらうた

め設置科に関連したもの

づくりを体験させる

取組期間

目標値 200 人

工 業 技

術 セ ン

ター

センター公開イ

ベント等

ものづくりに対する興味

を喚起するイベント開催、

見学受入等

取組期間

目標値 ―

インターンシッ

プ受入

産業教育の一環としてイ

ンターンシップ(職場体

験)の積極的な受入を実施

取組期間

目標値 ―

Page 29: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

27

【高校生ステージ】

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

ものづ

くり自

動車産

業振興

いわてものづく

り産業担い手育

成事業(再掲)

工業系高校生対象の技術

講習会等への支援、(学校

及びものづくりネットワ

ークを通じて実施)、ネッ

トワークコーディネータ

ーの配置

取組期間

目標値 ―

いわてで輝く若

手人財情報発信

事業

岩手県内の企業で働く若

手人財の活躍を PR する動

画等を作成し、県内高校の

事業等での活用

取組期間

目標値 67 校

ものづくり人材

定着促進事業

高校生(主に普通校)、保

護者・教員を対象とした工

場見学、出前授業等への支

取組期間

目標値 ―

定住推

進・雇用

労働室

各県立職業能力

開発施設におい

て学生募集の取

組を推進

高校訪問や学校公開など

による学生募集の取組を

継続実施

取組期間

目標値 42 回

県内企業による学生を対

象にした説明会の実施 取組期間

目標値 28 人

ものづくりマイ

スターの派遣(実

技指導)

マイスターを派遣し、講座

や実技指導 取組期間

目標値 250 人

技能競技大会参加支

援(若年技能者ものづ

くり競技大会)

若年技能者ものづくり競技大会

に参加する技能者、指導者の旅

費等の支援

取組期間

目標値 20 回

卓越・青年卓越技

能者の表彰(再

掲)

卓越技能を有し、模範とな

る技能者に対する表彰制

度の周知

取組期間

目標値 1 回

高卒者の県内就

職率の向上

高校生や大学生をはじめ

とする若者や女性の地元

定着を図るため「いわてで

働こう推進協議会 」を主

体として県内就業の拡大

を図り、就職に関する地元

ファースト、岩手ファース

トといった意識改革に取

り組む

取組期間

目標値 84.5 %

Page 30: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

28

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

学校調

整課

いわてのキャリ

ア教育実践研修

講座Ⅰ・Ⅱ(再掲)

全校種の教員を対象とし

た、自校のキャリア教育の

改善に向けた研修

取組期間

目標値 2 回

授業力向上研修

選択必修「キャリ

ア教育」(再掲)

全校種の教員を対象とし

た、いわてのキャリア教育

や企業の人材育成等につ

いての研修

取組期間

目標値 1 回

産業・情報技術等

指導者養成研修

(再掲)

農業・工業・商業・情報・

家庭・福祉の教員等を対象

とした研修

取組期間

目標値 1 回

初任者研修(再

掲)

全校種の初任者を対象と

した、キャリア教育の意義

と進め方についての研修

取組期間

目標値 1 回

授業力向上研修

「工業」(教員免

許状更新講習)

工業科教員を対象とした

研修において、地域産業の

経営者等による講話

取組期間

目標値 1 回

高教研工業部会

における教員研

各専門部(機械、電気など)

による地域産業の経営者

等による講話や技術講習

会等

取組期間

目標値 1 回

いわて地域担い

手育成支援事業

内陸の高校生を対象にし

た企業見学や技術講習会、

高校生による小中学校へ

の出前授業等

取組期間

目標値 32 校

県立学校復興担

い手育成支援事

業(就職等支援)

沿岸の高校生を対象にし

た企業見学や技術講習会

取組期間

目標値 15 校

「いわての復興

教育」の推進(再

掲)

各学校の教育活動を通し

て、本県の復興・発展を支

える人材を育成するプロ

グラムの実施

取組期間

目標値 公立

全校

盛岡広

域振興

企業ガイドブッ

クの調製(再掲)

企業ガイドブックを調製

の上、学校に配架し、地元

企業を紹介するほか、HP

で公開

取組期間

目標値 40 社

ものづくり人材

育成(工場見学

等)

盛岡広域地域産業活性化

協議会の新規事業として、

管内高校のニーズに基づ

き、工場見学等を実施

取組期間

目標値 2 回

Page 31: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

29

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

県南広

域振興

工業高校生・専

攻科生対象の実

技講習会

技能検定等の取得を目指

した実技講習会の実施 取組期間

目標値 30 回

工業高校生・専

攻科生対象のイ

ンターンシップ

工業高校生・専攻科を対

象とした就業体験を実施 取組期間

目標値 6校・専攻科

工業高校生・専

攻科生対象の工

場見学・出前授

工場見学や地域企業経営

者等による出前授業を実

取組期間

目標値 45 回

普通高校等対象

ものづくり企業

見学会の実施

地域のものづくり企業理

解促進のための見学会を

開催

取組期間

目標値 13 回

学校での企業ガ

イダンスの実施

地域企業の理解促進のた

め高校や高専を会場とし

た企業ガイダンスを実施

取組期間

目標値 4 回

工業高校教員対

象の講習会、講

演会

教員の技術向上のため。

企業講師による実技講習

会や出前授業、ベテラン

教員を講師とした勉強会

を実施

取組期間

目標値 3 回

保護者の地域企

業理解促進

学校でのガイダンス等を

活用し、保護者へ地域企

業を紹介

取組期間

目標値 3 回

教員向けミニ企

業見学会(再掲

小中学校、高校、高専、

短大、大学等の教員を対

象とした現地集合・解散

型の企業見学会の実施

取組期間

目標値 18 回

Page 32: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

30

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

沿 岸広域 振興局

企業見学会・出前

授業の開催支援、

職場体験授業等

の拡大支援(再

掲)

小中高校生を対象とした

企業見学会・職場体験に係

る企業との調整やバス手

配、職場体験受入企業の情

報提供等

取組期間

目標値 1,100 人

県北広

域振興

工業高校生対象

の技能講習等

企業の技術者等を講師として、

資格取得を目指す高校生を対象

とした技能講習等の開催支援

取組期間

目標値 2 回

高校生等対象の

企業経営者等に

よる講演等

地域企業の経営者等を講師とし

た、高校生等の職業理解及び就

業意識を高める講演等

取組期間

目標値 1 回

高校生対象の企

業見学

高校生を対象とした企業見学 取組期間

目標値 1 回

高校生等からの

デザイン募集

高校生等を対象とした洋

服デザイン画募集を通じ

た縫製業への興味喚起

取組期間

目標値 32 校

工業高校生等対

象の高度技術人

材育成支援

工業高校生のものづくりコンテ

スト等への参加など、より高度

な人材育成の取組への支援

取組期間

目標値 2 回

岩手県

立大学

出前授業

(研究紹介)

釜石・大槌地域産業育成セ

ンターからの依頼により、

高校生を対象として、大学

の紹介および研究発表を

行う

取組期間

目標値 1 回

出前授業

(出張講座)

(再掲)

北上川流域ものづくりネ

ットワークからの依頼に

より、プロジェクト研究員

等が高校へ訪問し、研究員

としての立場で授業(講

演)を行う

取組期間

目標値 1 回

Page 33: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

31

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

一関工

業高等

専門学

EVミニアカデ

ミー

EVの基礎を学ぶことを目的と

した工業高校生向けの講座 取組期間

目標値 2 回

県立産

業技術

短期大

学校

高校生ものづく

り体験授業

(水沢キャンパ

ス)

ものづくりに関連した機

器等を使用した実習を体

験する(体験入学)

取組期間

目標値 20 人

プログラミング

教室

(矢巾キャンパ

ス)

高校生がプログラミング

の基礎知識を習得するた

めの体験授業を実施する

取組期間

目標値 ―

デッサン教室

(矢巾キャンパ

ス)

鉛筆デッサンの技術を学

びながら、表現する楽し

さや喜びを味わってもら

取組期間

目標値 20 人

工業技

術セン

ター

センター公開イ

ベント等(再掲)

ものづくりに対する興味

を喚起するイベント開

催、見学受入等

取組期間

目標値 ―

インターンシッ

プ受入(再掲)

産業教育の一環としてイ

ンターンシップ(職場体

験)の積極的な受入を実

取組期間

目標値 ―

いわて

デジタ

ルエン

ジニア

育成セ

ンター

教講師派遣型講

県立高校や黒沢尻工業高

校専攻科、産業技術短期

大学校等の教育機関にお

ける学生や教職員を対象

に、各学校に講師を派遣

する等により三次元設計

開発人材の育成支援に係

る講習を行う

取組期間

目標値 12 回

Page 34: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

32

【大学生等ステージ】

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

ものづ

くり自

動車産

業振興

ETロボコン開

催支援

ETソフトウェアデザイ

ンロボットコンテストの

開催支援

取組期間

目標値 1 回

ものづくり人材

定着促進事業(再

掲)

大学生を対象とした工場

見学、出前授業等への支援 取組期間

目標値 ―

県外学生を対象

としたオーダー

メイド型企業見

学会

参加学生の要望に応じた

形で対応するオーダーメ

イド型の企業見学会を開

催し、県内企業とのマッチ

ング機会を創出

取組期間

目標値 5 回

岩手県地域創生

人材育成事業「半

導体人材育成コ

ース」(大学生・

在職者向け)

理工学部を有する岩手大

学において学生及び在職

者向を対象に講座を開設

し、半導体関連産業が求め

る人材を育成

取組期間

目標値 31 人

大学での県内企

業説明会の開催

企業説明会を開催し、新卒

者と企業とのマッチング

機会を創出

取組期間

目標値 3 校

定住推

進・雇用

労働室

ものづくりマイ

スターの派遣(実

技指導)(再掲)

マイスターを派遣し、講座

や実技指導 取組期間

目標値 50 人

技能競技大会参

加支援(技能五輪

全国大会)

技能五輪全国大会に参加

する技能者、指導者の旅費

等の支援

取組期間

目標値 15 人

技能競技大会参

加支援(若年技能

者ものづくり競

技大会)(再掲)

若年技能者ものづくり競

技大会に参加する技能者、

指導者の旅費等の支援

取組期間

目標値 20 人

岩手県若年者技

能競技会

県内の公共、民間の訓練施

設の訓練生を対象とした

技能競技大会

取組期間

目標値 200 人

卓越・青年卓越技

能者の表彰(再

掲)

卓越技能を有し、模範とな

る技能者に対する表彰制

度の周知

取組期間

目標値 1 回

Page 35: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

33

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

盛岡広

域振興

企業ガイドブッ

クの調製(再掲)

企業ガイドブックを調製

の上、学校に配架し、地元

企業を紹介するほか、HP

で公開

取組期間

目標値 40 社

新卒人材と県内

企業のマッチン

グ支援

学生、教員等とIT関連企

業の交流会を開催 取組期間

目標値 3 校

キャリア教育支

学生、教員等への地域を志

向したキャリア研修会の

支援

取組期間

目標値 7 回

県南広

域振興

教員向けミニ企

業見学会(再掲)

小中学校、高校、高専、短

大、大学等の教員を対象と

した現地集合・解散型の企

業見学会の実施

取組期間

目標値 18 回

岩手大

21 世紀型ものづ

くり人材岩手マ

イスター育成短

期講習コース

【理工学部】

金型・鋳造の分野におい

て,研究開発から,生産技

術,経営までを一貫して理

解できる高度技術者「岩手

マイスター」の育成を目的

とした短期講座

取組期間

目標値 5 人

21 世紀型ものづ

くり人材岩手マ

イスター育成長

期講習コース

【理工学部】

金型・鋳造の分野におい

て,研究開発から,生産技

術,経営までを一貫して理

解できる高度技術者「岩手

マイスター」の育成を目的

とした長期講座

取組期間

目標値 5 人

ものづくりエン

ジニアリングフ

ァクトリー学内

カンパニー

【理工学部】

仮想的な企業を立ち上げ、

事業開発活動をとおし、企

業での企画、設計、発注、

試作、製作、業績把握、損

益確認までを行える人材

の育成を図る

取組期間

目標値 10 人

いわて半導体ア

カデミー

【ものづくり技

術研究センター】

将来の半導体関連産業を

支える人財を育成するた

め,県内の大学生を対象と

した、半導体関連産業に関

する基礎知識と現場で生

きる基本技術を学ぶこと

ができる講座

取組期間

目標値 60 人

Page 36: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

34

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

岩手県

立大学

高度技術者養成講

習会

ハードウェアや、ソフトウ

ェア、ものづくりのプロセ

ス等を理解し、新製品・新

技術開発に貢献する高度

技術者を育成することを

目的とした講習会の実施

取組期間

目標値 30 人

一関工

業高等

専門学

EVミニアカデミ

ー(再掲)

EVの基礎を学ぶことを目的と

した短大生向けの講座 取組期間

目標値 2 回

いわてEVアカデ

ミー

高専生・大学生を対象としてEV

の専門的な知識・技術の取得を目

的とした講座

取組期間

目標値 11 回

県立産

業技術

短期大

学校

各種競技大会への

学生派遣(両キャ

ンパス)

若年者ものづくり競技大

会学生派遣、技能五輪全国

大会学生派遣、その他もの

づくり関連競技学生派遣

取組期間

目標値 15 人

産業技術専攻科オ

ーダーメイドカリ

キュラム(両キャ

ンパス)

高度化するものづくり産

業に対応した訓練をオー

ダーメイドカリキュラム

により実施

取組期間

目標値 10 人

工業技

術セン

ター

インターンシップ

受入(再掲)

産業教育の一環としてイ

ンターンシップ(職場体

験)の積極的な受入を実施

取組期間

目標値 ―

研修生受入 研究開発能力向上を目的

とした研修生の受入を実

取組期間

目標値 ―

いわて

産業振

興セン

ター

ものづくり産業人

材育成事業(学

生・求職者向け)

各種就職イベントやハロ

ーワークとの連携により

ものづくり企業の魅力を

伝える事業を行う。産業集

積が進む半導体関連企業

への就職につながるセミ

ナーを開催する

取組期間

目標値

受講者

30

就職者

21

いわて

デジタ

ルエン

ジニア

育成セ

ンター

教講師派遣型講習

(再掲)

県立高校や黒沢尻工業高

校専攻科、産業技術短期大

学校等の教育機関におけ

る学生や教職員を対象に、

各学校に講師を派遣する

等により三次元設計開発

人材の育成支援に係る講

習を行う

取組期間

目標値 12 回

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35

【企業人ステージ】

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

ものづ

くり自

動車産

業振興

岩手県地域創生

人材育成事業「も

のづくり産業人

材育成コース」

(在職者向け)

地場企業の技能者・技術者を

育成するため、業種や技術レ

ベルに応じた人材育成プロ

グラムを開発、実践。(在職

者向け事業)

取組期間

目標値 10 人

ものづくり企業

PR力向上セミ

ナー

工場見学会、インターンシッ

プ等の受入れ企業の見せ方

やPR力を強化するための

セミナーを開催

取組期間

目標値 3 回

定住推

進・雇用

労働室

在職者・離転職者

訓練及び事業主

等による能力開

発に関する支援

事業

在職者・離転職者の職業訓練

及び事業主等による能力開

発を支援する

取組期間

目標値 2,000 人

ものづくりマイ

スターの派遣(実

技指導)(再掲)

マイスターを派遣し、講座や

実技指導 取組期間

目標値 600 人

技能競技大会参

加支援(技能五輪

全国大会)(再掲)

技能五輪全国大会に参加す

る技能者、指導者の旅費等の

支援 取組期間

目標値 15 人

卓越・青年卓越技

能者の表彰(再

掲)

卓越技能を有し、模範となる

技能者に対する表彰の実施 取組期間

目標値 20 人

盛岡広

域振興

中堅人材(経験

者)のネットワー

クづくり

首都圏で本県に縁のあるI

T関係者、ものづくり関係者

を対象とした県人会を県南

局と連携して開催

取組期間

目標値 1 回

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36

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

県南広

域振興

ものづくりいわ

て塾の実施

技術者の技術力向上のた

め、半年間の実践塾を開

取組期間

目標値 1期

7 回

ものづくりいわ

て塾OB会の実

いわて塾OBの資質向上

のため交流連携を実施 取組期間

目標値 2 回

生産性向上のた

めのからくり改

善勉強会の実施

グループワークや企業見

学によりからくり改善を

学ぶ勉強会を開催

取組期間

目標値 1期

6 回

いわて3Sサミ

ットの開催支援

3Sをキーワードとした

改善活動の普及啓発、企

業交流、人材育成等を目

的としたサミット開催の

支援

取組期間

目標値 1 回

小グループ情報

交換会

採用力向上等をテーマと

し、企業間の情報交換を

実施

取組期間

目標値 3 回

人材育成研修の

実施

企業のQCD向上等のた

めの研修会を実施 取組期間

目標値 15 回

オーダーメイド

研修の実施

企業の課題や経営方針に

応じたオーダーメイド型

の人材育成を実施

取組期間

目標値 5 社

沿岸広

域振興

ものづくり人材

育成講座等の開

ものづくりの現場で働く

従業員を対象とした生産

マネジメント力向上や次

世代現場リーダー育成を

支援する人材育成講座の

開催、先進事例見学会や

地域企業間の連携を促す

ネットワーク構築支援

【修了者数(人)】

取組期間

目標値 117 人

県北広

域振興

県北ものづくり

改善塾等の研修

会開催

企業人を対象に、生産効

率向上や技術向上等につ

いて、実地と先進工場見

学等で学ぶ研修会の実施

取組期間

目標値 250 人

企業人を対象と

した企業及び研

究機関等見学会

の実施

企業人を対象とした企業

及び研究機関等見学会の

実施

取組期間

目標値 34 社

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37

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

岩手大

21 世紀型ものづ

くり人材岩手マ

イスター育成短

期 講 習 コ ー ス

(再掲)

【理工学部】

金型・鋳造の分野におい

て,研究開発から,生産技

術,経営までを一貫して理

解できる高度技術者「岩手

マイスター」の育成を目的

とした短期講座

取組期間

目標値 20 人

21 世紀型ものづ

くり人材岩手マ

イスター育成長

期 講 習 コ ー ス

(再掲)

【理工学部】

金型・鋳造の分野におい

て,研究開発から,生産技

術,経営までを一貫して理

解できる高度技術者「岩手

マイスター」の育成を目的

とした長期講座

取組期間

目標値 20 人

いわて半導体ア

カデミー

【ものづくり技

術研究センター】

将来の半導体関連産業を

支える人財を育成するた

め,県内の大学生を対象と

した, 半導体関連産業に

関する基礎知識と現場で

生きる基本技術を学ぶこ

とができる講座

取組期間

目標値 20 人

岩手県

立大学

高度技術者養成

講習会(再掲)

ハードウェアや、ソフトウ

ェア、ものづくりのプロセ

ス等を理解し、新製品・新

技術開発に貢献する高度

技術者を育成することを

目的とした講習会の実施

取組期間

目標値 130 人

一関工

業高等

専門学

いわてEVアカ

デミー(再掲)

企業技術者を対象として

EVの専門的な知識・技術

の取得を目的とした講座

取組期間

目標値 11 回

次世代トランス

ポーテーション R

&Dアカデミー

一関工業高等専門学校の

教員がメンターとして加

わり、企業技術者や学生、

関連機関との特定の研究

課題を設定して、研究開発

試作を行う実践的講座

取組期間

目標値 5 回

品質工学講座 品質工学の概要および品

質工学の活用等について

学ぶ講座

取組期間

目標値 6 回

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38

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

一関工

業高等

専門学

原価管理講座 「管理会計とは」の説明か

ら、原価計算の種類、経営

指標分析法や損益分岐点

について解説する講座

取組期間

目標値 5 回

MOT講座 MOT(技術経営)に必要な

マネジメント知識、技術者

育成、地域振興について学

ぶ講座

取組期間

目標値 6 回

三次元CAD講

三次元CADの操作方法、

構造体のモデリング、アセ

ンブリ及びCAEについ

て学ぶ初心者向け講座

取組期間

目標値 3 回

CSWA講座 三次元CAD SolidWorks

初級検定CSWA資格取

得に向けての講座 取組期間

目標値 4 回

CSWP講座 三次元CAD SolidWorks

上級検定CSWP資格取

得に向けての講座

取組期間

目標値 3 回

県立産

業技術

短期大

学校

産業技術専攻科

オーダーメイド

カリキュラム(再

掲)

高度化するものづくり産

業に対応した訓練をオー

ダーメイドカリキュラム

により実施

取組期間

目標値 10 人

在職者研修

(両キャンパス)

職場で働いている方々を

対象として、新たな知識・

技術・技能の向上に係る研

修を行う

取組期間

目標値 1,030 人

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39

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

工業技

術セン

ター

研究開発型人材

育成支援事業

企業技術者を受入れて研

究開発能力向上と課題解

決等を支援

取組期間

目標値 ―

研修生受入(再

掲)

センターが有する技術等を移転又は習得させ、企業等の技術水準の向上を図る企業技術者等を主な対象とした技術講習会やセミナーを開催

取組期間

目標値 ―

研究会、技術講習

会、セミナー

企業技術者等を主な対象

として技術講習会やセミ

ナーを開催するとともに、

各研究会に関連する技術

分野の発展に寄与する取

組を実施する

取組期間

目標値 50 件

講師派遣 各団体等からの依頼に基

づき職員を講師として派

遣 取組期間

目標値 ―

いわて

産業振

興セン

ター

ものづくり産業

人財育成事業(技

能者向け)

ものづくり企業が必須とする共通項目のセミナー(機械保全、電気 etc)、産業集積の支援につながるセミナー(自動車、半導体etc)、今後のニーズを見据えたセミナー(IoT、ロボット etc)を在職者向けに実施する

取組期間

目標値

受講者

10

修了者

8

ものづくり産業

人財育成事業(技

能者向け)

企業の課題を解決できる

人材を育成するための支

援事業を行う

取組期間

目標値

受講者

5 修了者

5

工程改善研修会 改善能力向上を目的とし

たグループ研修を行う 取組期間

目標値 5 社

工程改善個別指

改善能力向上を目的とし

た個社別個別指導を行う 取組期間

目標値 10 社

企業中堅管理者

養成研修

企業が繁栄・存続していくために必須となるトップを支える中堅管理者と後継者の養成を行う。(3コース:経営・初級、中級、管理会計)

取組期間

目標値 60 社

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40

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

いわて

デジタ

ルエン

ジニア

育成セ

ンター

定期トレーニン

グ型技術者講習

三次元設計開発人材の育

成のため、CATIA、

SolidWorks等の三次元CAD

や設計データの解析用の

CAE等を活用するための講

習を開催する

取組期間

目標値 10 回

企業オーダーメ

イド型技術者講

県内企業の三次元設計開

発人材育成のオーダーに

従い、研修内容を構築し、

三次元設計開発人材の育

成支援に係る講習を行う

取組期間

目標値 44 回

三次元ものづく

り・製造工程一体

化研修

三次元設計技術を現場の製造工程に繋げ、県内企業の生産性向上を図るため、三次元設計からCAMによる機械加工へと繋げる講習や、部品製造後の組立状況を確認して必要精度を定める講習、必要強度を確認し部材形状へ反映する講習などを行うとともに、地方独立行政法人岩手県工業技術センターの協力による実習も実施する

取組期間

目標値 3 回

求職者向け3D

ものづくり研修

地域の幅広い人材活用を

進めるため、生産性向上や

新製品開発に取り組む企

業が求めている「3Dもの

づくり技術」に関する一般

求職者向け研修を実施す

取組期間

目標値 1 回

Page 43: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

41

【その他】

機関名 取組項目 取組内容 項目 R1 R

ものづ

くり自

動車産

業振興

いわて産業人材

育成会議

有識者から人材育成の取

組について、意見をもら

取組期間

目標値 1 回

いわてものづく

り産業人材育成

指針推進会議

指針関係機関実務者の情

報交換、意見交換 取組期間

目標値 1 回

ものづくり人材

育成コーディネ

ーター連絡会議

ものづくりネットワーク

CDの情報交換・意見交

取組期間

目標値 2 回

ものづくりネッ

トワーク推進事

ものづくりネットワーク

運営費 取組期間

目標値 1 回

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42

【 参考2 】 図 表

図表1 県内総生産の構成比

農林水産業

4%

鉱業

0%

製造業

15%

電気・ガス・水道・

廃棄物処理業

15%

建設業

2%

卸売・小売業

11%

運輸・郵便業

5% 宿泊・飲食サービス

2%

情報通信業

3%

金融・保険業

3%

不動産業

11%

専門・科学技術、業

務支援サービス業

5%

公務

6%

教育

5%

保健衛生・社会事業

9%

その他のサービス

4%

税・関

税等

0%

出典:岩手県県民経済計算

○製造業は、県内総生産の 15%を占める産業(平成 25年度は 14%)である。

平成 28 年度

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43

図表2 産業別付加価値額

図表3 産業別従業者数

283

48

2,260

4,585

404 386

1,446

4,486

933

511 481

761

394 381

2,721

347

886

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

5,000

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17

10,291

784

50,849

90,657

1,951 5,762

30,944

108,508

11,973

11,076 10,541

42,697

22,981

11,098

71,471

8,355

35,326

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17

○製造業は、付加価値額が 1位の産業である。

農林漁業(個人経営を除く)

鉱業、採石業、砂利採取業

建設業

製造業

電気・ガス・熱供給・水道業

情報通信業

運輸業、郵便業

金融業、保険業

卸売業、小売業

不動産業、物品賃貸業

学術研究、専門・技術サービス業

宿泊業、飲食サービス業

生活関連サービス業、娯楽業

教育、学習支援業

医療、福祉

複合サービス事業

サービス業(他に分類されないもの)

農林漁業(個人経営を除く)

鉱業、採石業、砂利採取業

建設業

製造業

電気・ガス・熱供給・水道業

情報通信業

運輸業、郵便業

卸売業、小売業

不動産業、物品賃貸業

金融業、保険業

学術研究、専門・技術サービス業

宿泊業、飲食サービス業

生活関連サービス業、娯楽業

教育、学習支援業

医療、福祉

複合サービス事業

サービス業(他に分類されないもの)

出典:平成 28年経済サンセス-活動調査(確報)

○製造業は、卸売業・小売業に次ぐ従業者数である。

出典:平成 28年経済サンセス-活動調査(確報)

Page 46: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

44

図表4 製造品出荷額の推移

図表5 製造業事業所数・従業者数の推移(従業者4人以上の事業所)

23,770 24,747

26,335 25,284

20,102 20,991

19,119

22,296 22,672 22,707

23,670 23,717 25,256

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

H17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

2,766

2,668 2,678

2,696

2,467 2,353 2,211 2,206

2,148 2,130

2,281 2,081

2,087

97,616 101,334

102,805

98,655

89,729 87,736

81,154 81,870 82,077 82,600 84,546 85,282 86,662

0

25,000

50,000

75,000

100,000

125,000

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

H17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

出典:平成 28年経済サンセス-活動調査(確報)

○製造品出荷額は、近年 2.3兆円程度まで回復してきている。 ○製造品出荷額は、近年 2.3兆円程度まで回復してきている。 ○製造業は、付加価値額が 1位の産業である。

億円

出典:工業統計調査報告書

○製造品出荷額は、近年 2.5兆円程度まで回復してきている。

○近年は、事業所数は横ばい、従業者数は増加傾向で推移している。

棒グラフ:事業所数、折れ線グラフ:従業者数 人 事業所

出典:工業統計調査報告書

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45

図表6 主なものづくり産業(輸送用機械、半導体製造装置、電子部品・デバイス等)にお

ける製造品出荷額の推移(従業者4人以上の事業所)

図表7 本県の人口の長期的な見通し

出典:平成 28年経済サンセス-活動調査(確報)

○製造品出荷額は、近年 2.3兆円程度まで回復してきている。 ○製造品出荷額は、近年 2.3兆円程度まで回復してきている。 ○製造業は、付加価値額が 1位の産業である。

○製造業に占める主なものづくり産業における製造品出荷額の割合は、近年、増加傾向に

あり、平成 29年は 69%になっている。

出典:工業統計調査報告書

15,590 16,369

17,489 16,477

11,725

13,655 13,135 15,387 15,362 15,044 15,510 15,964

17,420

65.6% 66.1% 66.4% 65.2% 58.3%

65.1% 68.7% 69.0% 67.8% 66.3% 65.5% 67.3%

69.0%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

0

5,000

10,000

15,000

20,000

H17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

億円 棒グラフ:製造品出荷額、折れ線グラフ:製造業に占める割合

8

出典:岩手県人口ビジョン(平成 27年 10月)

○人口減少に歯止めをかけ、超長期的な人口増の可能性も視野に、2040年に 100万人程度の

人口の確保を目指している。

Page 48: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

46

図表8 有効求人倍率(現数値)の推移

図表9 新規高等学校卒業者の県内・県外就職割合の推移

H17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

岩手県計 0.63 0.78 0.70 0.50 0.35 0.46 0.62 0.94 1.06 1.10 1.22 1.31 1.42 1.45

内陸計 0.70 0.87 0.75 0.52 0.35 0.46 0.66 0.91 0.98 1.07 1.21 1.31 1.41 1.48

沿岸計 0.43 0.53 0.53 0.44 0.35 0.43 0.51 1.04 1.34 1.28 1.28 1.36 1.49 1.40

0.00

0.50

1.00

1.50

69.0

65.8

66.3

64.1

63.4

64.4

63.3

57.8

57.8

54.9

31.0

34.2

33.7

35.9

36.6

35.6

36.7

42.2

42.2

45.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H31.3卒

H30.3卒

H29.3卒

H28.3卒

H27.3卒

H26.3卒

H25.3卒

H24.3卒

H23.3卒

H22.3卒

県内就職者割合 県外就職者割合

○平成 21年から県内全域で上昇傾向にある。東日本大震災津波以降、沿岸部が大きく

上昇したが、近年は、内陸部の上昇が著しい。

出典:岩手労働局

出典:岩手労働局

○県内就職者割合は増加傾向となっており、平成 31年3月卒は 69.0%と、ここ 10年

間で最も高い値となっている。

Page 49: いわてものづくり産業 人材育成・確保・定着指針...1 いわてものづくり産業人材育成・確保・定着指針 1 指針の策定について (1)背景

47

図表 10 新規大学卒業者の県内・県外就職内定者割合の推移

43.1

43.6

45.0

43.7

43.2

44.9

42.4

41.5

40.2

33.5

56.9

56.4

55.0

56.3

56.8

55.1

57.6

58.5

59.8

66.5

0% 20% 40% 60% 80% 100%

H31.3卒

H30.3卒

H29.3卒

H28.3卒

H27.3卒

H26.3卒

H25.3卒

H24.3卒

H23.3卒

H22.3卒

県内就職内定者割合 県外就職内定者割合

○製造品出荷額は、近年 2.3兆円程度まで回復してきている。

出典:岩手労働局

○県内就職内定者割合は横ばいであり、県外就職内定者が多い傾向が続いている。