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資料1-3
海外の動向
総務省総合通信基盤局
平成18年2月21日
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1.英国BTの次世代ネットワーク移行計画1.英国BTの次世代ネットワーク移行計画
● 2004年6月、英国BTは次世代ネットワークへの移行計画(21CN計画)を発表。● コアネットワークのIP化により、既存の複雑なネットワークアーキテクチャを大幅に簡素化・効率化。● 既存のサービス毎の多層的なネットワークは、IPベースの単一のマルチサービス・ネットワークへと移行。● 21CN計画によれば、2009年にはほぼ全ての顧客が次世代ネットワークを利用可能となる。
●● 2004年6月、英国BTは次世代ネットワークへの移行計画(21CN計画)を発表。●● コアネットワークのIP化により、既存の複雑なネットワークアーキテクチャを大幅に簡素化・効率化。●● 既存のサービス毎の多層的なネットワークは、IPベースの単一のマルチサービス・ネットワークへと移行。●● 21CN計画によれば、2009年にはほぼ全ての顧客が次世代ネットワークを利用可能となる。
BTのBTの既存既存のネットワークのネットワーク
交換機等交換機等交換機等 交換機等交換機等交換機等RCU※2、
DSLAM等
RCURCU※2※2 、、
DSLAM等DSLAM等PCP※1等PCPPCP※1※1等等
~~ 100,000100,000 ~~ 1,000+1,000+ ~~ 170170~~ 80,00080,000
(ノード数)
メトロノード
メトロメトロノードノード
コアノード
コアコアノードノード
~~ 30,00030,000
MSAN※3MSANMSAN※※33PCP等PCP等PCP等
~~ 100100 ~~ 1010~~ 80,00080,000
※1 PCP: Primary Cross-connect Point、 ※2 RCU: Remote Concentrator Unit※3 MSAN: Multi Service Access Node
(BT資料、Ofcom資料を基に作成)BTのBTの次世代次世代ネットワークネットワーク
1(出典:BT報道資料)
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2.次世代ネットワーク移行に関するBTの公約2.次世代ネットワーク移行に関するBTの公約
● 2004年1月、英国通信庁(Ofcom)は、BTの21CN計画策定と並行する形で、IP時代の電気通信政策の在り方を検討するための「電気通信の戦略的レビュー」を開始。
● この「戦略的レビュー」に関連して、BTはOfcomに対して公約(undertakings)を提出。● 2005年9月、OfcomはBTの公約を受諾することを決定。公約は法的拘束力を持つ。● 55ページに及ぶ公約においては、次世代ネットワーク移行に関してBTが採るべき措置も含まれている。
●● 2004年1月、英国通信庁(Ofcom)は、BTの21CN計画策定と並行する形で、IP時代の電気通信政策の在り方を検討するための「電気通信の戦略的レビュー」を開始。
●● この「戦略的レビュー」に関連して、BTはOfcomに対して公約(undertakings)を提出。●● 2005年9月、OfcomはBTの公約を受諾することを決定。公約は法的拘束力を持つ。●● 55ページに及ぶ公約においては、次世代ネットワーク移行に関してBTが採るべき措置も含まれている。
次世代次世代ネットワークネットワーク移行に関する主要な公約移行に関する主要な公約
◇ BTによるネットワークアクセスの供給は、BTが自らの次世代ネットワーク(NGN)で提供するエンド・ツー・エンドサービスとの有効な競争を他事業者に可能とするような条件により行われるものとする。
◇ BTはNGNを構築する際、上記のようなネットワークアクセスの提供を妨げることとなるネットワーク設計上のいかなる決定も、他事業者との事前の正式な協議なく行わない。
◇ ネットワークアクセスにコスト指向の料金が要請されており、かつ、BTが自らのNGNを用いて当該ネットワークアクセスを供給する場合、BTは合理的に採用しうる最も効率的な態様でNGNを設計・構築した場合の費用に基づき、当該ネットワークアクセスの料金を設定する。
◇ BTは、他事業者が投入の同等性※に基づきBTからネットワークアクセスを受けることが確保されるようにNGN及び関連システムを構築する。 ※ 投入の同等性: 他事業者がBTと「同一の」(≠同様の)ネットワークアクセス等を「同一の」態様により提供されること。
◇ BTがNGNを利用してネットワークアクセスを提供する場合、投入の同等性に基づき行う。
◇ BTが自らのNGNによるネットワークアクセスを利用する新たなサービスの提供を開始する場合、当該サービスの提供に先立ち、他事業者がBTと同時に競合するサービスを提供できるようにネットワークアクセスを確実に受けることができることを確保する。
◇ 業界団体がPSTNからNGNネットワークへの移行に関する合意の形成を目指して設立され、かつ、当該業界団体がOfcomにより支持される場合、BTは当該団体に参加することに合意する。
◇ BTのNGNへの移行による相互接続等の取決めの変更の結果として他事業者が必要的に負担したネットワーク費用については、当該変更がどの程度業界の合意無くBTが一方的に決めたものであるか等を考慮して、BTが補償する。 2
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3.アクセスの同等性確保に関する他の公約3.アクセスの同等性確保に関する他の公約
● BTの公約には、次世代ネットワーク移行に直接関係するもののほか、アクセスの同等性を確保するためのBTの組織再編等が含まれている。●● BTの公約には、次世代ネットワーク移行に直接関係するもののほか、アクセスの同等性を確保するためのBTの組織再編等が含まれている。
○ BT役員と兼務しないCEOを置き、従業員30,000人(全従業員数約99,600人)を配置。
○ BTグループと合意した事業計画の範囲内において業務遂行上の自由を有し、会計を分離。
○ 経営陣の活動拠点は、BTグループと物理的に隔離された場所とする。
○ ASのシステムについては他部門のシステムと論理的に分離。将来的にASの業務支援システム(OSS)は物理的にも分離。
○ 社員の成果報酬はBTグループではなくAS自体の業績に連動。
○ ASとBTグループ他部門との間の不適切な影響力の波及及び情報流用を禁止。
○ 「BT」「British Telecom」とは別個のブランド名称を使用。(「Openreach」 に決定)
○ BT役員と兼務しないCEOを置き、従業員30,000人(全従業員数約99,600人)を配置。
○ BTグループと合意した事業計画の範囲内において業務遂行上の自由を有し、会計を分離。
○ 経営陣の活動拠点は、BTグループと物理的に隔離された場所とする。
○ ASのシステムについては他部門のシステムと論理的に分離。将来的にASの業務支援システム(OSS)は物理的にも分離。
○ 社員の成果報酬はBTグループではなくAS自体の業績に連動。
○ ASとBTグループ他部門との間の不適切な影響力の波及及び情報流用を禁止。
○ 「BT」「British Telecom」とは別個のブランド名称を使用。(「Openreach」 に決定)
ボトルネック設備部門「AS」の設置
○ SMP規制(重大な市場支配力を有する事業者に対する規制)の対象となる卸商品のうちASによって管理されるもの以外を管理する「BTWS」と、その他他事業者にとって重要な商品を管理する「BTS」を設置。
○ SMP規制(重大な市場支配力を有する事業者に対する規制)の対象となる卸商品のうちASによって管理されるもの以外を管理する「BTWS」と、その他他事業者にとって重要な商品を管理する「BTS」を設置。
卸部門「BTホールセール」内部の更なる部門分割
○ 公約の履行の監視とBT経営陣に対する勧告を実施。○ 公約の履行の監視とBT経営陣に対する勧告を実施。
BT内の内部コンプライアンス組織「アクセス平等委員会」の設置
小売部門
卸部門
改革前 改革後
BT RetailBT Retail
BT WholesaleBT Wholesale
BT RetailBT Retail
BT WholesaleBT Wholesale
AS (AS (OpenreachOpenreach))
BTWSBTWS BTSBTS
BTの組織内分割図 3
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4.BTによるFMCサービスの提供4.BTによるFMCサービスの提供
Bluetooth
AP
GSM
自動的に切り替わり、通話しながらでも途切れない
BTのブロードバンド回線
端末の位置情報等の受渡し
携帯電話番号で着信ボーダフォンの移動体網(BTがMVNOとして運営)
BTの固定電話網
BTのIP網
携帯電話番号で着信 Bluetooth
AP
CDMA2000
手動による切替が必要
携帯電話番号で着信
固定電話番号で着信
携帯電話番号
で着信
KTの固定電話回線
KTの固定電話網
KTフリーテルの移動体網
<参考>KT: 「OnePhone」 (2004年7月提供開始、ユーザ数:約15万人)
■ KTフリーテル(KTの移動体子会社)との提携により提供。
■ 1つの端末に固定電話と携帯電話の機能があるが、それぞれにつき別の電話番号(固定・携帯の2つの電話番号)を持つ。
■ 固定電話機能と携帯電話機能は手動による切替が必要。
■ 屋内からの固定電話としての発信には固定電話の通話料、屋内外からの携帯電話としての発信には携帯電話の通話料が適用される。
■ 着信についても、固定電話番号への着信は固定電話料金、携帯電話番号による着信は携帯電話料金が発信者に適用される。
<参考>KT: 「OnePhone」 (2004年7月提供開始、ユーザ数:約15万人)
■ KTフリーテル(KTの移動体子会社)との提携により提供。
■ 1つの端末に固定電話と携帯電話の機能があるが、それぞれにつき別の電話番号(固定・携帯の2つの電話番号)を持つ。
■ 固定電話機能と携帯電話機能は手動による切替が必要。
■ 屋内からの固定電話としての発信には固定電話の通話料、屋内外からの携帯電話としての発信には携帯電話の通話料が適用される。
■ 着信についても、固定電話番号への着信は固定電話料金、携帯電話番号による着信は携帯電話料金が発信者に適用される。
BT: 「BT Fusion」 (2005年6月提供開始、申込数:約2万5,000人)
■ 携帯電話事業者ボーダフォンのネットワークを活用し(MVNO)、BTのサービスとして提供。
■ 1つの端末に固定電話と携帯電話の機能があり、電話番号も1つ(携帯電話番号を使用)。
■ 固定電話機能と携帯電話機能はエリアに応じて自動的に切り替わり、屋内外での途切れのない通話が可能。
■ 屋内からの発信には固定電話の通話料が適用される。
■ 着信については、屋内外を問わず、携帯電話の通話料が発信者に課金される。
BT: 「BT Fusion」 (2005年6月提供開始、申込数:約2万5,000人)
■ 携帯電話事業者ボーダフォンのネットワークを活用し(MVNO)、BTのサービスとして提供。
■ 1つの端末に固定電話と携帯電話の機能があり、電話番号も1つ(携帯電話番号を使用)。
■ 固定電話機能と携帯電話機能はエリアに応じて自動的に切り替わり、屋内外での途切れのない通話が可能。
■ 屋内からの発信には固定電話の通話料が適用される。
■ 着信については、屋内外を問わず、携帯電話の通話料が発信者に課金される。
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(参考)
「電気通信の戦略的レビュー」に関してBTがOfcomとの
間において合意した公約(Undertakings)の概要
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次世代ネットワーク
■ BTは、他事業者にNGNを用いてネットワークアクセスを供給する。■ BTによるネットワークアクセスの供給は、BTが自らのNGNで提供する下流のエンド・ツー・エンド・サービスとの有効な競争を他事業者に可能とするような条件により行われるものとする。
■ BTはNGNを構築する際、上記ネットワークアクセスの供給を妨げることとなるネットワーク・アーキテクチャに関するネットワーク設計上のいかなる決定も、他事業者との事前の正式な協議なく行わない。
■ ネットワークアクセスにコスト指向の料金が要請されており、かつ、BTが自らのNGNを用いて当該ネットワークアクセスを供給する場合、BTは合理的に採用しうる最も効率的な態様でNGNを設計・構築した場合の費用に基づき、当該ネットワークアクセスの料金を設定する。
■ BTは、他事業者が投入の同等性に基づきBTからネットワークアクセスを購入できることが確保されるようにNGN及び関連システムを構築する。
■ BTがNGNを利用してネットワークアクセスを提供する場合、投入の同等性に基づき行う。
■ BTが、自らのNGNによるネットワークアクセスを利用する新たな下流商品の提供を開始する場合、当該商品の発売に先立ち、他事業者がBTと同時に事業者あるいはエンドユーザに対して競合する下流商品を提供できるよう、他事業者が当該ネットワークアクセスを確実に入手できることを確保する。
■ 業界団体がPSTNからNGNネットワークへの移行に関する合意の形成を目指して設立され、かつ、当該業界団体がOfcomにより支持される場合、BTは当該団体に参加することに合意する。他の業界関係者による合意に従い、BTは当該団体が以下の各点を行う権限を有することに合意する。
① NGNの相互接続方法を定めた標準的相互接続アーキテクチャの作成② PSTN相互接続からNGN相互接続への移行に関するプロセスを含む
PSTNからNGNネットワークへの移行管理の詳細なプロセスを定めた移行計画の作成
③ エンドユーザに対する移行の周知方法を定めた周知計画の作成
④ 実際の移行の監視
■ BTのNGNに関連した運営上の紛争について迅速な拘束力ある紛争解決を行うための運営紛争処理機関制度がOfcomによって設立される場合、BTは参加に同意する。
■ BTを含むいずれの事業者も、移行を含むBTのNGN実施計画を背景とする運営上の問題を、運営紛争処理機関に付託して拘束力ある期限付き裁定を求めることができる。
■ BTによるNGNへの移行によるアクセス・相互接続取決めの変更の結果として、BTのネットワークアクセスを利用する他事業者に対し、当該事業者が必要的に負担したネットワーク費用について補償を行う際にBTが用いる原則については、以下を考慮する。
① 変更がどの程度業界の合意なくBTが一方的に決めたものであるか② 変更によって生じる便益の分配
③ 変更時において使用されていた旧来の相互接続に係る設備の資産耐用年数
④ 他事業者が将来の変更を認識した後に行った変更後に利用不可能な資産への新規投資がどの程度合理的かつ正当なものであるか
⑤ 新たな相互接続に係る設備に対する投資を行わざるを得ないこととなった結果として必然的かつ直接に発生した追加的費用
■ BTは、BTがドライカッパ・銅線ラインシェアリングを提供している他事業者が、NGNによって可能となるソフトウェア制御による商品移行の結果として実質的な競争上の不利益を被ることがないことを確保する。
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アクセスサービス
■ BTは、アクセスサービス部門(AS)を設立し、公約に従い運営する。■ ASは、BTのアクセス網の物理層/伝送層、バックホール網の物理層/伝送層を使って提供されるSMP商品(WLR、ドライカッパ、銅線ラインシェアリング等)を提供する。ASはいかなる事業者にも商品を提供し、それらの商品に関する営業方針を決定する。
■ 既存インターフェイス専用線アクセス(TILLAP)等に関し、 ASは、他事業者からの請求に応じ、合理的な期間内に提供する。
■ ASがTILLAP等を提供する場合、他事業者が関連する部分専用線(PPC)を複製可能なものとする。
■ 新たなネットワークアクセス商品がBTのNGNを利用して提供される場合、Ofcomの要求に応じ、ASが提供する。
■ 市場分析の結果としてBTが提供しなければならない新たなネットワークアクセスが、アクセス網の物理層/伝送層、バックホール網の物理層/伝送層を用いて提供されるものである場合、Ofcomの要求に応じ、ASが提供する。
■ 固定電話番号ポータビリティに関する人員等は、ASに移行する。■ ASは、公約に従いバックホール商品を開発する。■ 事業者がSMP商品ではないネットワークアクセス商品を要求する場合、ASは要求手続規程を用いるとともに、その運用にあたってEABの監督に服する。
■ ASは、アクセス網/バックホール網の物理層に含まれる資産を管理・運用する。
■ ASは、一部の例外を除き、アクセス網/バックホール網の伝送層に含まれる資産を管理・運用しない。
■ ASで働くBT職員の範囲は、アクセス網/バックホール網の物理層の提供、設置、維持、修理に関連するサービス技術員、アクセス網/バックホール網の物理層/伝送層を基礎とした商品の設計・企画・管理を行う従業員及びCEOを含む管理職員等する。
■ ASは、SMP商品であるバックホール商品の提供が、別の形態のネットワークアクセス又は別の商品の提供を条件とするものではないこと等を確保する。
■ バックホール商品がコスト指向の料金とされている場合、商品提供コストを正確に反映する距離相関的な料金傾斜及び帯域幅相関的な料金傾斜を使う。
■ コストオリエンテッドの義務がない場合、帯域幅相関的及び距離相関的な要素を考慮する。
■ BTは、他事業者のトラヒック集約装置のコロケーションを認める。■ ASは、BT内の分離された部門とする。■ BTは、ASのCEOを任命する。■ ASのCEOは、BTのCEOのみに直接報告義務を負う。■ ASのCEOはBT運営委員会のメンバーではないものとするが、ASに関係する事項が議論される場合等は出席できるものとする。
■ AS経営委員会は、公約に従って経営を行い、Ofcomとの協議後にBTのCEOによって合意された委任事項に基づいて経営を行う。当該委任事項はOfcomに届け出なければならない。
■ ASは年間事業計画を策定し、これをBT役員会に提出してその承認を求める。年間事業計画の実施責任はASのCEO及び経営委員会が負う。年間事業計画及び注釈はEABと共有する。
■ ASのCEOは、一定の資本支出を承認する権限を有する。■ ASに関する料金、経営会計及び経営情報は、BTと他事業者に対する料金を同一にする等の原則に基づいて作成されるものとする。
■ BTの規制財務諸表とは別に、ASの規制財務諸表を作成する。■ 2006/2007会計年度からASの財務報告を開始する。■ AS本部経営チームは、8か月以内にASの下流にあたるBTの事業部門とは別に所在する施設に移動する。
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■ ASは、その商品ポートフォリオを販売する第一次窓口となる。■ ASは、特定の場合以外において、BT Wholesale又はBT他部門が管理する商品を受注・管理することはできない。
■ Ofcomと別途取決めのない場合、ASは、BTを含む事業者からのみ商品を受注する。
■ BT他部門は、特定の場合以外において、ASの管理する商品を受注・管理することはできない。
■ BTは、ASのために固有のブランド名を用いる。新ブランドは「BT」又は「British Telecom」の文字を含んではならないが、ASのブランドに従たる形で「a BT Group business」を表記してもよい。
■ ASの従業員は、BTの上流/下流の事業部門に雇用されてはならない。
■ AS従業員の成果報酬は、ASの目標のみを反映するものとする。■ BTは新たな長期インセンティブプランの導入等を行い、新ストックオプションプランはASの業績に連動すること等を確保する。
■ AS従業員以外のBT従業員又は代理人は、ASの営業方針の策定やAS従業員又は代理人が保持している商業情報へのアクセス等が禁止される。
■ AS従業員は、上流/下流の事業部門に勤務するBT従業員にASの顧客秘密情報を開示してはならない。
■ AS従業員又は代理人は、BTの上流/下流の事業部門の営業方針に影響を及ぼしてはならない。
■ ASは、新商品の要求の受領・評価方法及びASの取引情報を利用可能とする方法が、投入の同等性が適用される商品については、同様な状況にある全ての事業者(BTを含む) と実質的に同様であることを確保するとともに、その他のSMP商品については、不当に差別的でないことを確保する。
■ BTは、AS向けの業務支援システム(OSS)が、BT他部門のシステから独立していることを確保する。
■ BTは、特定の期日までにASが論理的に独立のOSSを持つことを確保する。
■ BTは、2010年6月30日までに、ASとBT他部門のOSSが物理的に分離されていることを確保する。
■ BTは、Ofcomとともにシステムの分離状況を定期的に監査する。■ BTは、AS及びBT他部門について独立に動作するように経営情報システムを論理的に分割する。
■ ASは、投入の同等性に基づき他事業者に商品を提供しない限り、BT他部門に当該商品を提供してはならない
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BT Wholesaleの経営と組織
■ BT Wholesale内に相互に独立した経営組織を創設し、BT WholesaleのSMP商品の管理を行うBTWSと、他事業者にとって重要なその他商品の管理を行うBTSを設立し、各々は独立の責任を負う。
■ BT Wholesaleの役員は、BTWS及びBTSの業績について責任を負う。
■ BTWS及びBTSは、いずれにも属さない商品について管理を行うことができる。
■ BTWS及びBTSに勤務するBTの従業員は、その各々の商品について責任をもち管理する。
■ BT Wholesaleの役員の考査には、BT全体に関する要素を含めないものとする。
■ BTWS従業員の成果報酬は、BTWSの目標のみを反映するものとする。BTWSは、そのSMP商品に公正なアクセスを提供する責務を反映する考査により運営する。
■ BTは、実務上妥当な限り早急に、BTWS従業員のための長期インセンティブプランを導入し、新ストックオプションプランはBTWSの業績に連動させること等を確保する。
■ BTWS従業員は、同時にBTの下流部門に勤務してはならない。■ BT Wholesale従業員は、AS又は小売部門に対して顧客機密情報を開示してはならない。
■ BTWS従業員は、BTSに対して顧客機密情報を開示してはならない。
■ BTWS及びBTS従業員は、小売部門に勤務するBT従業員に対してBTWS及びBTSの商業情報を開示してはならない。
■ BTS従業員又は代理人は、他事業者が利用可能な仕組み及び手続と同一又は類似の方法以外の方法により、BTWSの営業方針に不当に影響を及ぼしてはならない。
■ BTWSは、機能変更等を行う場合、BTとの関係で他事業者が競争上重大な不利益を被らないことを確保する方法で行わなければならない。
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アクセス平等委員会の設立
■ BTは、独立構成員3名、BT非執行役員1名、BT上級管理職1名の5名から成るアクセス平等委員会(EAB)を設立する。
■ BT会長は、BT非執行役員のEAB構成員を任命する。BT会長はBT上級管理職のEAB構成員も任命するものとするが、当該人物はAS、上流部門又は下流部門に属する者ではないものとする。
■ EABはBTの非執行役員が議長を務める。■ EAB議長は、BT会長との合意及びOfcomとの協議に従い、3名の独立構成員を任命する。
■ BTは、EAB構成員に関する業務指示書及び各独立構成員の任用条項に関してOfcomと協議する。
■ EAB議長は、BT会長との合意及びOfcomとの協議に従い、EABの独立構成員を解任する。
■ BT会長は、Ofcomとの協議により、EAB議長又はBT上級管理職を解任する。
■ EABは、最初の12か月間に6~10回の会議を行う。■ EABの役割は、投入の同等性に基づく商品供給やASの運用等に係るBTによる公約・慣行規範の遵守についての監視、報告及び勧告とする。
■ EABの各会合の議事録はOfcomに送付されるものとする。■ EABは、慣行規範の内容のレビュー、公約の遵守状況のレビュー等を行う。
■ EABは、商品ロードマップ等に関する監視とレビューに責任を有する。
■ EABは、ASが設定したサービス品質保証制度(SLA)について報告を受け、当該SLAの遵守状況等を監督する。
■ EABは、BT他部門へのAS商品の供給をレビューする。
■ EABは、公約の遵守を確保するため、BTに是正措置を提言する。BTはEABの提言又はコメントに対して適切な考慮を行うものとする。
■ BTは、EABに対していかなる公約違反についても通知するものとし、EABは当該違反を次期会合の議事録に記録する。
■ EABは公約の看過できない違反があったことを知った場合、10営業日以内にOfcomに通知する。
■ EABはBT役員会に対し、定期的にBTの公約遵守状況について報告を行う。
■ BTは、EABに対して公約に関する主要業績評価指標(KPI)について報告するものとする。
■ EABの構成員が深刻な懸念を有する場合、EABはEAB議長を通じてBT役員会へ報告する
■ BTは企業統治に関する英国統合規範の原則をEABの運営に適用する。
■ EABは、BTからの供給をリソースとするアクセス平等事務局(EAO)によって補助されるものとする。
■ BTは、EAOが役割を果たすために必要な情報について、EAOが相応のアクセスを有することを確保する。
■ EAOは、BTの内部監査及び法令遵守チーム、総務部等から専門知識を利用することができる。
■ BTは、EAOが相応の資源を有すること及び要求されたレベルの独立性を有することを確保する。
■ EABは、会計年度に毎に公約全体に関する遵守状況のレビューを行い、Ofcomへ報告書を送付する。
■ EABは、報告書の所見についてOfcomに説明を行う。■ Ofcomに対する説明後、EABは毎年6月に年次報告書を発行し、
BTのウェブサイト上で閲覧可能とする。
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■ EABの年次報告書は、独立の外部監査人によって監査されるものとする。
■ BTは上記外部監査人の任命のための契約書に、監査業務等に関するOfcomへの責任に関する条項を含ませるための合理的な努力を払う。
■ EAOは、EABの業務指示書の範囲内の事項に関し、EABに対して報告する。
■ EAO及びEAB秘書室の最上級職員は、EABの合意によって任命される。
■ EABは前回一致方式で決定に達することを目指し、全員一致が不可能な場合は多数決により決定する。
■ EABは3名をもって定足数とし、そのうちの1名はEAB議長又は同人が指定した者である必要がある。
■ BTは、Ofcomと共にEABの運営をレビューする。■ EABは、業界の代表が有する問題及び懸念を理解するため、どのように協働することが最良かを決定する。
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設備の場所
■ BTは、交換局内における提供可能スペースの詳細予想を次期会計年度に先立って提供する。
■ BTは、他事業者の要請があれば、いかなる交換局においても、他事業者が設備を置くための他事業者用エリアを提供する。
■ 上記に関し、BTはLLU提供に関するコロケーションに係るものと同様の手続を採用する。
■ BTは、BT他部門に対して請求することとなる金額に他事業者用エリアの創設・提供に係る合理的な費用を加えた額に相当する額を他事業者に対して請求できる。
■ BTは、財産戦略に従って撤去する予定の交換局の一覧表をOfcomに提出する。BTは、撤去予定交換局の占有を要請している全ての他事業者に対し、撤去予定である旨及び撤去予定日を通知する。
上流部門と下流部門の分離
■ BTは、上流部門と下流部門の組織上の分離を維持するものとする。BTは、上流部門の営業機能と下流部門の営業機能の間における人員及び商業情報・経営情報システムを組織的に厳格に区別し、これを維持する。
■ 上流/下流いずれの部門も管理している商品を購入することを希望する他事業者は、その選択に従い上流/下流部門のいずれかに管理される。他事業者は、上流部門により管理されることで、価格、サービス、品質等について、不利な扱いを受けることはない。
■ BTは、BTの商品の購入を希望する他事業者について、当該商品が下流部門との競争によりエンドユーザに提供される商品の素となる場合において、下流部門との取引を強いられないことを確保する。
■ BTは、ASと上流・下流部門との間で取引情報・顧客秘密情報を含むシステムを論理的に分離する。
■ BT下流部門の従業員は、他事業者が利用可能な仕組み及び手続と同一又は類似の方法による場合を除き、BTWS・BTSの営業方針に不当な影響を与えることはできない。
■ 下流部門がSMP商品又はBTS商品の改変・改善を要請する場合、他事業者同様の要求手続書によって対処する。BTWS・BTSは、不当な差別的取扱いがないようこれを運用することを確保する。
慣行規範
■ BTは従業員が公約を遵守する方法を示す慣行規範を作成し、ウェブサイトに公開する
■ 慣行規範は以下のBT従業員に対する特定の指示を含むものとする。
①AS、②BTWS、③BTS、④その他のBT Wholesale、⑤BTが指名した個人等
■ 慣行規範は、公約に示された顧客秘密情報と商業情報に係るアクセス・公表に関するルールとAS、BTWS、BTS、BT Wholesaleの営業方針への影響を与えることに関する制限を明白にし、遵守しない場合の懲罰的結果を明確に示すものとする。
■ BTは、従業員に対する説明と訓練のプログラムを導入する。■ BTの全従業員に対する遵守及び規制に関する訓練は、公約と慣行規範の遵守を含むものとする。
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商品・サービスの同等性の提供
■ WLR、ドライカッパ、銅線ラインシェアリング等の卸商品に関し、投入の同等性を実現する。
■ 将来的に特定の卸商品を提供する場合、投入の同等性を実現する。
■ NGNベースのWLR後継商品の提供に際し、投入の同等性の実現範囲につきOfcomと合意する。
■ 卸商品に関する投入の同等性の実現が遅延した場合、他事業者に対して支給金を給付する。
■ 2006年1月1日から他事業者に対して住所照合サービスを提供する。
■ 2006年1月1日から他事業者に対して工事予定表への改善されたアクセスを提供する。
■ 投入の同等性の対象となる商品の切替手続がBTの内部又は管理下で行われる場合、当該切替手続に投入の同等性を適用する。
■ Ofcomが書面により要求する切替手続に関する目標を遵守する。
透明性
■ 部分専用線、事業者事前登録等の商品に関し、他事業者に対する約款上の事項と、BTが自身に提供する同等の商品との間の差異が明確となるように透明性を確保する。
■ 将来、ASがTILLAP等を提供する場合、その費用を関連するPPCの費用の一部とし、他事業者が関連するPPCを複製可能なものとする。
契約管理メカニズム
■ BTは、Ofcom及び他事業者と協力して、SMP商品に係る条件についての課題に効果的に対処するメカニズムを設立する。
情報要求及び協力
■ Ofcomが必要な情報を書面で要求する場合、BTは、問題の重大性及び緊急性を考慮し、少なくとも15営業日以内にかかる情報を提供する。
■ BTが虚偽もしくは誤解を招く恐れのある情報を故意又は過失によりOfcomへ提供した場合、公約違反とみなす。
指令
■ OfcomはBTが公約に違反していると信じられるに足る合理的根拠がある場合、BTがとるべき措置を特定又は詳述した指令案をBTに対して通知する。BTは、当該指令案を受諾した場合には遵守しなければならず、その違反は公約違反となる。
公約違反
■ 公約においてOfcomとの同意・事前協議が定められている場合、これらを怠った場合には公約違反となる。
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