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第11回新事業創出WG 事務局説明資料② (今後の議論の方向性とアクションプラン2019について) 平成31年3月29日 経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課 資料3

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Page 1: 第11回新事業創出WG 事務局説明資料② › shingikai › mono_info_service › jisedai_healt… · →ヘルスケアサービスの仲介者として、医療関係者の評価が重要であるため、医療関係者が仲介者として評価するた

第11回新事業創出WG事務局説明資料②

(今後の議論の方向性とアクションプラン2019について)

平成31年3月29日経済産業省 商務・サービスグループ

ヘルスケア産業課

資料3

Page 2: 第11回新事業創出WG 事務局説明資料② › shingikai › mono_info_service › jisedai_healt… · →ヘルスケアサービスの仲介者として、医療関係者の評価が重要であるため、医療関係者が仲介者として評価するた

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新事業創出WGにおける今後の議論について これまでの次世代ヘルスケア産業協議会における議論などを踏まえ、ヘルスケア産業の供

給面の議論については、今後の社会を見据えた「ヘルスケア産業の振興策」の具体的な議論を行っていく。

〇我が国の人口構造が高度経済成長期と比べ大きく変化し、これまで経験したことのない超高齢社会を迎える現状において、今後の社会を見据えたヘルスケア産業の振興策について具体的な検討を行っていく。

〇具体的には、以下についての検討を進めたい。①予防に関する取組を進めた場合の将来の経済・社会へのインパクト分析を踏まえた政策の方向性②ヘルスケア産業(公的保険外サービスの産業群)の実態把握及び健全かつ適切な将来像の在り方③適切なヘルスケアサービスの社会実装に向けた具体的な枠組みの構築(ヘルスケアサービス品質評価、認知症

予防に係る官民連携の促進等)

今後の議論の方向性

新事業創出ワーキンググループにおける今後の議論「予防・進行抑制・共生型の健康・医療システム」の構築に向けた供給側の体制整備

新事業創出WG(第10回)資料2より抜粋

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今後に向けた具体的な議論①

1.健康寿命の延伸に資する基礎的で不動なエビデンスについて→医療関係者を含む、関係者が合意した健康寿命の延伸に資する「基礎的・一般的で不動なエビデンス」の考え方

や収集方法等についての検討。

「アクションプラン2019」に基づく取組と併せ、前回WGにおいてご議論をいただいた以下の論点について引き続き検討を行っていく。

検討において、長期的に取り組むべき課題等があれば、次期健康・医療戦略の改定の議論なども活用し、対応を図っていく。

前回ご議論いただいた、「公的保険サービスと公的保険外サービスの連携」、「公的保険外サービスの品質評価と流通のあり方」について、以下の論点を更に検討していきたい。

※「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」(案)では、健康日本21(第2次)に掲載された栄養・食生活、身体活動・運動等に関する目標設定の考え方を引用している。

2.ヘルスケアサービスの仲介者としての医療関係者のあり方について→ヘルスケアサービスの仲介者として、医療関係者の評価が重要であるため、医療関係者が仲介者として評価するた

めのインセンティブや、公的保険内外の信頼関係の構築のあり方等についての検討。

3.ヘルスケアサービス事業者に対する教育機会の提供について→ヘルスケア分野に関する基礎的・一般的で不動なエビデンスの理解など、ヘルスケアサービス事業者として必要な一

定程度の知識を習得できる教育を提供する環境の整備等についての検討。

4.「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」の活用について→「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」の活用を促進するため、業界団体に対する周知や業界自主ガイドライン

策定支援等を通じたリスト化、仲介者団体等に対する周知方法等についての検討。

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【参考】「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方(案)」の今後について

「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」を普及促進するための今後のスケジュール(予定)

3月29日 次世代ヘルスケア産業協議会 第11回新事業創出WG「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」を取りまとめ

4月12日 第8回次世代ヘルスケア産業協議会

「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」を報告

~今夏 ①業界団体に対する「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」の周知・説明、②業界自主

ガイドラインの策定支援、③「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」を踏まえた業界自主

ガイドラインのリスト化

今秋~ 仲介者(団体)等に対する「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」の周知・説明、業界自主ガイドラインリストの周知 など

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今後に向けた具体的な議論②

【現行の事業概要】

経済産業省では、地域の実情を踏まえたヘルスケアサービスを実施する事業者への補助事業を平成29年度から実施。

2025年を目途に地域包括ケアシステムの構築が進められている中、健康度や社会性の向上に資する付加価値の高いヘルスケアサービスの創出を効率的・効果的に支援していくために必要な方策についてご意見を伺いたい。

【平成30年度】地域の実情に応じたビジネスモデルの確立支

援を目的に14件の事業を採択。事業総額の一定割合(事業総額上限

3,000万円程度、補助率2/3又は補助率1/2 )を補助。

【平成31年度(予定)】地域の実情に応じたビジネスモデルの確立支

援を目的に10件程度の事業を採択予定。事業総額の一定割合(事業総額上限

3,000万円程度、補助率1/2 )を補助。※ただし、医療介護関係者との連携がない大企業は補助率

1/3とする。

検討事項

支援すべきテーマ 生活習慣病予防、認知症予防、フレイル等予防、コミュニティ作り など

支援すべき事業者 大企業(全国展開支援)、中小企業(各地域での取組支援)

支援すべき事業フェーズ

スタートアップ支援、事業拡大支援、医療介護関係者と民間事業者の連携支援 など

必須とすべき要件の有無

地域版次世代ヘルスケア産業協議会との連携、医療介護関係者との連携 など

プロジェクト上限額 数百万円~数千万円程度

求めるべき体制 医療福祉関係者+ヘルスケア事業者(事業者支援モデル)、ヘルスケア事業者+仲介者(B2B2C構築モデル)など

実施(執行)体制 ・経済産業省が一元的に実施・地域組織と連携して実施

【支援の方策の検討(案)】

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産業構造審議会2050経済社会構造部会において、疾病・介護予防に関する政策提案がまとめられた。

今後、本WGにおいても、政策提案の具体化に向けた議論を行ってまいりたい。

今後に向けた具体的な議論③

産業構造審議会2050経済社会構造部会(第4回)資料2抜粋

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今後に向けた具体的な議論④(未来イノベーションWGについて)

現在、医療福祉分野において、ICT、AI、ロボット技術など、第4次産業革命を踏まえた変革が進展しつつあり、政府としても、実装される機器・サービスの導入・普及に向けて、制度改革・支援策の充実に取り組んでいる。

一方、2040年頃における未来の医療福祉分野の在り方を考える際には、足元において導入される技術が漸進的に改善していく姿を考えるのみならず、将来見込まれる社会・地域の変化や技術革新を見据え、バックキャストして中長期的な戦略を構築していくことが必要。

こうしたことから、今般、次世代ヘルスケア産業協議会・次世代医療機器開発推進協議会・次世代医療ICT協議会の下に未来イノベーションワーキング・グループ(WG)を設置し、必要な検討を行った。

2040年の将来における日常生活を含めた国民の暮らしの中に、ICT、AI、ロボット等が溶け込んでいる社会システムという目標・将来像の作成

その中で、変容していく医療介護サービスを想定した場合に、必要になる技術・サービスの抽出

上記を実現するための施策の検討(ムーンショット型プロジェクトの立ち上げ・ロードマップの策定、インテリジェンス機能の実現等)

設置の趣旨

検討事項

平成31年1月25日 第1回WG⁃ 事務局より論点提示

(2040年にかけて見込まれる社会構造の変化と技術の進展、健康・医療・介護分野が目指す姿、その実現に向けたアプローチ)

平成31年2月18日 第2回WG⁃ 第1回で委員から出た意見に基づき、4テーマに

分かれてグループ討議を実施。⁃ 事務局より論点提示(インテリジェンス機能等)

平成31年3月4日 第3回WG⁃ 中間とりまとめ案の提示

これまでの審議経過

安宅 和人 慶應義塾大学 環境情報学部教授/ヤフー株式会社CSO飯田 大輔 社会福祉法人福祉楽団 理事長石山 洸 株式会社エクサウィザーズ 代表取締役社長市橋 亮一 医療法人かがやき 総合在宅医療クリニック 理事長落合 陽一 メディアアーティスト香取 幹 株式会社やさしい手 代表取締役社長熊谷 直大 日吉歯科診療所汐留 所長後藤 良平 A.T.カーニー株式会社 パートナー坂田 一郎 東京大学工学系研究科 教授・総長特任補佐佐久間 一郎 東京大学大学院工学系研究科 教授桜田 一洋 国立研究開発法人理化学研究所

医科学イノベーションハブ推進プログラム 副プログラムディレクター真田 弘美 東京大学大学院医学系研究科

グローバルナーシングリサーチセンター センター長渋谷 健司 東京大学医学部医学系研究科 教授下河原 忠道 株式会社シルバーウッド 代表取締役鈴木 利衣奈 エイトローズベンチャーズジャパン ヴァイスプレジデント田宮 菜奈子 筑波大学医学医療系 教授・ヘルスサービス開発研究センター センター長津川 友介 カリフォルニア大学ロサンゼルス校内科学 助教授辻井 潤一 国立研究開発法人産業技術総合研究所

フェロー・人工知能研究センター 研究センター長中野 壮陛 公益財団法人医療機器センター 専務理事比留川 博久 国立研究開発法人産業技術総合研究所

ロボットイノベーション研究センター 研究センター長堀田 聰子 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 教授本田 幸夫 大阪工業大学R&D工学部ロボット工学科 教授松尾 豊 東京大学大学院工学系研究科 特任准教授山本 晴子 国立循環器病研究センター理事長特任補佐・臨床試験推進センター長山本 雄士 株式会社ミナケア 代表取締役

座長

副座長

未来イノベーションWG 委員

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長期ビジョンに基づく先駆的な研究開発投資、成果を社会が受容する環境整備(ヘルスケアエコシステムの創出)→日本は、海外から多くの投資・人が集まるイノベーションハブに

先端技術を適切かつ効率的に実装するための評価モデルの開発/その活用を通じた社会実装の加速誘導策

個々人の多様な生き方を支えるファイナンスの仕組み

技術の進展や、地域・コミュニティ・個人特性に応じた健康・医療・介護の在り方、その時々の様々な選択を可能にする仕組み

社会システム

人と先端技術が共生し、一人ひとりの生き方を共に支える次世代ケアの実現に向けて1. 現状のまま2040年を迎えた場合に、健康・医療・介護が抱え得るリスク

(1)インフラのスマート化 (2)個人の主体化を支える

3. 対応の方向性(3つのアプローチと3層の基盤づくり)(3)共に支える新たな関係の形成

人と技術が共生し、その人なりの価値を届けることができる

誰もが幸せの実現に向けて、自分に合った生き方を選択できる

専門職がコア業務に集中できる(例:間接介助ゼロ) 現状の供給力でも、現場を楽に回せる

(より柔軟なリソース配分) ネットワークで個を補完することで、質の高い医療・

介護をどこでも提供できる

国民全員が自分の健康状態を把握できている/自分が自分の主治医になる

住む場所やライフスタイルにかかわらず不安のない暮らしを送ることができる

無意識のうちに健康になれている

2. 2040年の理想的な健康・医療・介護の姿

誰もがどんな状態であっても、「これでいい」と自然に思える 誰もが社会参画できる 各種障害による活動障害ゼロ テクノロジーによるインクルージョン/ダイバーシティ

一人ひとりの状態に合ったスマートなアクセスができる

一人ひとりのリスクや「心」の見える化により、行動変容のレバーを特定し、多様な介入ができる

多様性を受け入れ合い、認め合うことで、自分も社会も不調に気づき、支え合うことができる

心身機能の維持・拡張ができる

ロボット等の技術が進化し、自動化・省力化が進み、コストダウンも可能に

AI等により、シミュレーション、最適化が進み、需給のコントロールが容易に

個々のニーズへのマッチングが進み、新たな製品・サービスの創出が加速基盤技術の進展(例)

有望な技術領域を先駆けて特定し、官のリソースを重点的に配分(ムーンショット型研究開発等)

・・・

技術インテリジェンス機能の強化 テクノロジーの進展等の予見可能性を高め、民間の投資・イノベーションを誘発。グローバルにも発信。

健康や技術に関するリテラシー等、様々な人が変化に対応できるようにする教育、「燃え尽き」や「行き過ぎ」、過剰介護を生まない環境づくり

信頼ある自由なデータ流通の仕組み

担い手不足 医療・介護に優先的に労働投入して

も、担い手不足が解消しない可能性⁃ 2040年には全労働人口の約1/5が医療・介

護に従事している必要。

需要の拡大・多様化 100歳以上の人口が30万人以上に 人々の価値観や選択肢、医療・福祉

サービスへの期待も多様化。コミュニティも喪失。

地域間格差 都市部では医療・介護需要が爆発する

一方、地方では病院等の撤退が生じる可能性。⁃ 2030年頃までに、大都市圏地域では高齢

化率が4pt増加、地方では総人口が約15%減少する見通し

これまでの供給側と需要側の関係 今後は、誰もが支え手になり、共に助け合う「ネットワーク型」へ

:多様な支え手

:受け手

:テクノロジーや生活インフラ

:専門職

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意欲や知識、環境等により格差が生じてしまう可能性

供給側

:専門職

:患者

需要側から供給側が一方向

需要側

需要側全体は強固なネットワークを形成。意欲や知識、環境等に関わらず、より多くの国民を受容できるインフラに。

供給側はテクノロジーや生活インフラ等の支え手が増えるとともに、これらの技術・インフラや多様な専門職が互いにつながりあって価値を提供

需要側は、コミュニティの形成等により互助が進み、互いに支え合う構図に。

日常生活の中に健康づくりの仕掛けが埋め込まれている

誰もが支え手になれる(ツールと訓練)

時間・空間の制約を超える

専門職が人と向き合う仕事に集中できる(ノンコア業務のスリム化)

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未来イノベーションWGの検討内容の今後の進め方について

基本コンセプト

健康医療戦略等の各種閣議決定文書の改訂やAMED次期中期計画へ反映

研究開発・実証プロジェクト

必要に応じてテーマ毎に研究班を立ち上げ、具体的な技術・サービスの抽出等を実施 AMED等での研究開発の推進。CSTI・内閣府におけるムーンショット型研究開発の検討との連携も

視野に入れる。 地域に拠点を置いた技術開発や、社会実装を進めるための実証について、政府内の他プロジェクトと

の連携も視野に入れつつ、今後必要な検討を行う

技術インテリジェンス機能

必要な体制強化も含めて、健康・医療戦略推進本部の下、議論を開始

本WGのフォローアップは健康・医療戦略推進本部の下、引き続き議論※医療・介護分野は、多様な価値観によるものであることともに関係者間の信頼が重要であることに留意。また、必要に応じて、柔軟な見直しを実施。

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アクションプラン2019(案)について

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アクションプラン2019(新事業創出WG関係)(案)のポイント 「アクションプラン2019」は、生涯現役社会の構築に当たっての4つの課題(①身体の壁、②価値観の壁、③選

択肢の壁、④情報の壁)のうち、③選択肢の壁、④情報の壁について具体的な取組を進める。

「アクションプラン2019」は、本日の議論を踏まえ、「第8回次世代ヘルスケア産業協議会(4月12日)」において取りまとめを行う予定。

【具体的な取組】

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【食・農×健康】○ 地域食品事業者と連携した食関連ヘルスケアの推進

【観光×健康】○ 「スマート・ライフ・ステイ」の普及啓発を促進する。○ 地域関係者が連携したヘルスツーリズムの創出・活用促進○ 他職種連携による温泉地を活用した取組の推進

【スポーツ×健康】○ 職域における運動習慣の構築やスポーツ文化ツーリズム等の推進

【ヘルスケアサービスの社会実装に要する支援策の提供】○ ヘルスケアサービスの社会実装に必要な支援策等の情報を集約

【地域版次世代ヘルスケア産業協議会アライアンスによる情報提供】○ 経済産業省をはじめとした関係省庁の施策に関する情報発信の推進

【関係法令の適応関係の明確化】○ グレーゾーン解消制度を活用し関係法令の適応関係の明確化

地域資源×

健康

事業環境整備

【地域高齢者の多様なニーズを満たす保険外サービスの普及・促進】○ 公的保険内外のサービスの組み合わせに関する取扱いの周知

や、全国の保険外サービスの好事例の収集・周知を実施

選択肢の壁(新産業の創出・利活用の促進)

情報の壁(サービスや品質の見える化)

【ソーシャル・インパクト・ボンドの導入促進】○ 介護予防、認知症予防分野におけるSIBの導入の推進

事業

支援

情報

提供

生涯現役社会に向けた施策検討

【ヘルスケア産業創出に向けた事業環境整備】○ ヘルスケアサービスの社会実装に向けて、継続的な品質評価を

可能する環境と、ヘルスケアサービスの流通構造の構築を推進○ 地域版協議会の機能が更に発揮できる環境の整備○ 自立的・持続的にビジネスが創出される仕組みの構築等○ ヘルスケア・イノベーションハブを設置し、国内外の官民連携を促

進するとともに、国際的なビジネスマッチングイベントの開催

【生涯現役社会の構築に向け重点的に取り組むべき分野の環境整備】○ 生活習慣病やフレイル、認知症等の一次・二次・三次予防に係る取組を他職種連携で切れ目なく進めるために、一次予防に着目した環境づく

り、地域版協議会を活用した地域における予防事業の促進○ 認知症に関する製品・サービスの効果検証を進めるとともに、社会実装を図るための官民連携の促進

○ 予防に関する取組を進めた場合の将来の経済・社会へのインパクト分析を踏まえた「予防・進行抑制・共生型の健康・医療システム」の整備に向けた政策の方向性を検討

○ 「人と先端技術が共生し、一人ひとりの生き方を共に支える次世代ケア」の実現に向けて、地域実証の他、テーマごとの研究班立ち上げや、中長期の研究開発等の検討及び技術インテリジェンス機能のあり方を検討

○ 公的医療・介護保険を支えるヘルスケア産業(公的保険外サービスの産業群)の実態把握及び健全かつ適切な将来像のあり方について検討

【まちづくり×健康】○ 健康増進に資するコンパクトなまちづくりの推進

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アクションプラン2019(新事業創出WG関係)のコンセプト

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我が国の人口構造が高度経済成長期と比べ大きく変化し、これまで経験したことのない超高齢社会を迎える現状において、今後の社会を見据えたヘルスケア産業振興の具体策の検討を行う。

特に、ヘルスケア産業が地域包括ケアシステムの実現に向けて貢献していくためには、自治体や地域の医療・介護関係者等との連携が課題。全国43か所(※)で設立されている地域版次世代ヘルスケア産業協議会(以下「地域版協議会」という。)によるアライアンス会合の開催などを通じ、更なる関係者間の信頼関係の構築を図っていくことが重要。

また、2020年のオリンピック・パラリンピックや2025年の大阪万博に関する政策が進展する中、食・農や観光といった地域資源やスポーツ等の分野との連携を図ることにより新事業の創出を図る。

ヘルスケアサービスの品質評価及び流通構造の構築のため、ヘルスケア業界団体等に対する「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」の普及などを通じ、適切なヘルスケアサービスの創出とヘルスケア産業の振興を図っていく。

引き続き、ヘルスケア産業の現状及び将来を念頭に、これらの取組を進めていくことで国民が生涯現役で活躍し続ける生涯現役社会を構築に貢献するヘルスケア産業の振興を図る。

【基本コンセプト】

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アクションプラン2019における主な記載

ヘルスケア産業の振興のため、超高齢社会を見据えたヘルスケア産業振興の具体策の検討やヘルスケアサービスの普及に向けた品質評価を可能とする環境整備などを推進する。

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①予防・進行抑制・共生型の健康・医療システムの整備生涯現役社会の実現に向けた環境整備の方向性を具体化すべく、予防に関する取組を進めた場合

の将来の経済・社会へのインパクト分析を踏まえた政策の方向性について検討する。具体的には、生活習慣病や老化に伴う疾患への対策が我が国の喫緊の課題であるものの、本課題へ

の対応策は世界に貢献できる強みであることを踏まえ、他因子型の疾患への対応を念頭に、医療の現場と日常の生活空間の場が、医療・介護の専門家・産業界・行政の相互の協働を得て、境目なく結びつき、個人のQOLの向上に資するための「予防・進行抑制・共生型の健康・医療システム」の整備に向けた議論を進める。

②「人と先端技術が共生し、一人ひとりの生き方を共に支える次世代ケア」の実現未来イノベーションWG中間取りまとめで示した、「人と先端技術が共生し、一人ひとりの生き方を共に

支える次世代ケア」の実現に向けて、地域実証の他、テーマごとの研究班立ち上げや、中長期の研究開発等の検討及び技術インテリジェンス機能のあり方について検討を進める。

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アクションプラン2019における主な記載

ヘルスケア産業の振興のため、超高齢社会を見据えたヘルスケア産業振興の具体策の検討やヘルスケアサービスの普及に向けた品質評価を可能とする環境整備などを推進する。

④次世代ヘルスケア産業協議会等によるヘルスケアサービス創出支援「生涯現役社会」の実現のためには、生活習慣病やフレイル、認知症等に対する一次予防、二次予防、

三次予防に係る取組を多職種が連携しながら切れ目なく進めていくことが必要であることから、以下の施策を進める。ⅰ) 一次予防に着目した環境づくりが課題であることから、健康増進に資する製品・サービスの普及の

あり方や、最期まで社会に関わり生活者として暮らし続けることの出来るまちづくり・コミュニティ等のあり方などについて、次世代ヘルスケア産業協議会の下で検討を進める。

ⅱ) 地域版協議会を活用し、地域において医療・介護関係者と関係事業者等が連携して、主に①生活習慣病、②がん、③フレイル・認知症に係る一次予防、二次予防、三次予防に着目したヘルスケアサービスや超高齢社会における諸課題(少子化、生産人口減少、高齢化)に対応するヘルスケアサービスの創出や、ヘルスケアサービスの流通構造の構築に資する事業を支援しつつ、併せて、地域におけるヘルスケアサービスの振興に資する支援策の検討などを通じ、地域における予防の促進と他地域への展開を目指す。

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その他、ヘルスケアサービスの品質評価と流通構造やヘルスケア分野のエコシステムの構築に向けた取組などを進めていく。

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⑥ヘルスケア分野のエコシステムの構築ヘルスケア分野における安心・安全かつ持続可能な事業を創出する観点から、地域版協議会、地域

経済活性化支援機構、民間事業者や団体・イベント等と連携しながら、新事業創出に必要な資金供給、事業化支援人材の供給、ビジネスコンテスト等を通じた優良事例の顕彰等を実施することで、ヘルスケア分野で自立的・持続的にビジネスが創出される仕組み(エコシステム)の構築を目指す。具体的には、ヘルスケア・イノベーションハブ(ワンストップ窓口)を設置し、国内外の官民連携を促す。

また、世界に先駆けて超高齢社会を迎えた我が国をフィールドにして、ヘルスケアビジネスの創出やツールの開発を促し、見出されたビジネスを海外に発信することを目的として、国内外から関係者を集めた国際的なビジネスネットワーキングイベントを開催する。

アクションプラン2019における具体的な記載

⑤ヘルスケアサービスの品質評価と流通構造の構築に向けた環境整備「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」(案)に基づいた業界自主ガイドラインの策定支援や、

ヘルスケアサービスを利用者に届けるいわゆる「仲介者」に対する「ヘルスケアサービスガイドライン等のあり方」(案)の普及、民間主導の「仲介者」組織とヘルスケアサービス提供事業者組織の連携促進などを通じて、民間の主導によるヘルスケアサービスの流通構造の構築を促していく。

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その他、ヘルスケアサービスの振興に向け、関係各省においても、地域資源を活用したヘルスケアサービスの創出を促す仕組みや自治体の取組を促す仕組みの構築を進めていく。

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⑧コンパクトなまちづくりの推進(国土交通省都市局)多くの地方都市では、今後急速な人口減少に伴い、市街地における居住の低密度化が進

み、生活サービス機能の維持が困難になることが懸念されている。居住や都市機能の集積を進めることにより、訪問介護などサービス産業の生産性が向上し、地域経済の活性化が図られる。また、高齢者の外出機会の増加、市民の歩行量の増加による健康増進の観点からも歩い

て暮らせるコンパクトなまちづくりを推進する。

アクションプラン2019における具体的な記載

⑦温泉と地域資源が連携した現代のライフタイルにあった温泉地の活用促進(環境省自然環境局)温泉入浴に加えて、周辺の自然、歴史・文化、食などを活かした多様なプログラムを楽

しみ、地域の人や他の訪問者とふれあい、心身ともに元気になる「新・湯治」を、地域版協議会等を通じて普及・啓発を行い、温泉地でのヘルスツーリズムを促進させる。また、温泉地を中心とした自治体、団体、企業等による多様なネットワークである「チーム新・湯治」による多様な連携による温泉地での新たな取組の展開を促進する。

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その他、ヘルスケアサービスの振興に向け、関係各省においても、保険外サービスの普及・促進に関する仕組みの構築を進めていく。

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アクションプラン2019における具体的な記載

⑨地域の高齢者の多様なニーズを満たす健康・生活支援等サービスの普及・促進(厚生労働省老健局)介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合の取扱いを示した通

知の周知や、全国の保険外サービスの好事例の収集・周知により、保険外サービスの更なる普及促進を図る。

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産業構造審議会 2050経済社会構造部会の設置について1.設置趣旨〇我が国は今後、2050年頃にかけて、①現役世代の急減、②人生100年時代の到来、③単身世帯の増加など家族構成の変化、④地方の人口減少・高齢化の加速、⑤社会保障支出の増大など、大きな構造変化に直面。

〇同時に、第4次産業革命やグローバル化等の進展により、産業構造や就業構造も大きく変化する見通し(産構審・新産構造部会『中間整理』(平成28年4月)では、2030年までの試算を提示)。

〇こうした構造変化の中で、次世代に持続可能な経済社会を残すためには、人生100年時代に合わせて国民や企業の行動を変えることで、全ての世代がエイジフリーで活躍できる健康長寿・生涯現役社会を実現する必要。

〇こうした問題意識の下、産業構造審議会に「2050経済社会構造部会」を設置し、2050年頃までの構造変化を踏まえ、持続可能な経済社会を作るための将来像と政策課題を整理する。

2.検討テーマ(案)(1)2050年頃までの経済社会の構造変化

・人生100年時代における働き方・生き方の多様化・第4次産業革命やグローバル化等による産業構造・就労構造の変化・単身世帯の拡大や未婚率の上昇など家族構成の変化

(2)持続可能な経済社会に向けた政策課題①現役世代・子育て世代の安心確保(以下略)②人生100年時代に対応した生涯現役社会の実現・健康な高齢者が出来るだけ長く就労できる経済社会制度・学び直しに対する支援や高齢者雇用支援を通じた労働移動の促進・ナッジやインセンティブの活用による健康年齢延伸・認知症と共生する経済社会システムの構築・人口減少や単身化が進む中での持続可能な地域経済社会の構築 17

【参考】産業構造審議会2050経済社会構造部会について2050経済社会構造部会(第1回)

資料2(抜粋)

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【参考】産業構造審議会2050経済社会構造部会について

産構審2050経済社会構造部会 委員名簿

柳川 範之 東京大学大学院経済学研究科 教授【部会長】相原 康伸 日本労働組合総連合会 事務局長青野 慶久 サイボウズ株式会社 代表取締役社長石田 隆英 イシダ 代表取締役社長大石佳能子 メディヴァ 代表取締役社長小玉 弘之 公益社団法人日本医師会 常任理事阪口 伸六 大阪府高石市長鈴木 英敬 三重県知事鈴木 伸弥 明治安田生命保険相互会社 取締役会長 代表執行役鈴木 亘 学習院大学経済学部 教授武田 洋子 株式会社三菱総合研究所政策・経済研究センター長

チーフエコノミスト土居 丈朗 慶應義塾大学経済学部 教授轟 麻衣子 ポピンズ 代表取締役社長中畑 英信 株式会社日立製作所 代表執行役 執行役専務中原修二郎 有限会社ケア・プランニング 代表取締役社長新浪 剛史 サントリーホールディングス株式会社 代表取締役社長浜田 敬子 ビジネスインサイダージャパン 統括編集長武藤 真祐 医療法人社団鉄祐会 理事長安田 洋祐 大阪大学大学院経済学研究科 准教授山本 雄士 ミナケア 代表取締役

2050経済社会構造部会(第4回)資料1