第17回大会 · web view日本スポーツ人類学会 第17回大会 プログラム・抄録集...

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日日日日日日日日日日 日 17 日日日 日日 日日 2016 日 3 日 28 日 日日日 () 29 日 日 () 日日 日日日日日日日日日日日日日日日日 1( 1日 日日日日日日日日日日 Japan Society of Sport Anthropology

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Page 1: 第17回大会 · Web view日本スポーツ人類学会 第17回大会 プログラム・抄録集 期日 2016年3月28日(月)・29日(火) 会場 立命館大学朱雀キャンパス多目的室1(1階)

日本スポーツ人類学会

第 17回大会

プログラム・抄録集

期日  2016年 3月 28日(月)・29日(火)   会場 立命館大学朱雀キャンパス多目的室1(1階)

                       日本スポーツ人類学会  Japan Society of Sport Anthropology

Page 2: 第17回大会 · Web view日本スポーツ人類学会 第17回大会 プログラム・抄録集 期日 2016年3月28日(月)・29日(火) 会場 立命館大学朱雀キャンパス多目的室1(1階)

表紙写真左:World Eskimo-Indian Olympics(撮影 瀬戸邦弘)

 中上:バイエルンの指綱引き(撮影 瀬戸邦弘) 中下:京都市・随心院の「はねず踊り」(撮影 相原進) 右:京都市・中堂寺六斎念仏(撮影 相原進)

目次

大 会 概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

参 加 者 へ の ご 案内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

大 会 プ ロ グ ラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

≪ シ ン ポ ジ ウ ム ≫   ス ポ ー ツ と ツ ー リ ズム・・・・・・・・・・・・・・・・・5

≪ 講 演 ≫   台 湾 霧 台 ル カ イ 族 部 落 観 光 調査・・・・・・・・・・・・・・・・・10

一 般 研 究 発 表 要 旨 No.1 ~ No.5 ( 3 月 2 8 日分)・・・・・・・・・・・・・・・11

① 文化表象としての「ズールハーネ」の精神性と現代的潮流    荒井啓子・・・・11②エチオピアの民族舞踊と舞踊教材化研究②

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~フォークダンス学習とデジタル教材~              野田章子・・・・11③並存することを可能にする身体―自転車競技にたずさわるケニアの若者たちの事例から―   萩原卓

也・・・・12④北米ネイティブ Salish 語族におけるスポーツ・マスコット撤廃のジレンマ

       山口順子・・・・12⑤民族スポーツ論の転回:メキシコ先住民伝統スポーツの閾    小木曽航

平・・・13

一 般 研 究 発 表 要 旨 No.6 ~ No.12 ( 3 月 2 9 日分)・・・・・・・・・・・・・・13

⑥ 一刀流の刀法の特徴と理合:切り落としを中心に        佐藤皓也・・・・13⑦伝書の読み方と所作の関係性:

千葉県の Y道場における稽古「復刻」に着目して     中嶋哲也・・・・14⑧「阿波踊り」の観光化と市民からの乖離            小林敦

子・・・・14⑨ 日本のメディアと NFL スーパーボウル             川島浩

平・・・・15⑩ ス ポ ー ツ用具の世界― ス ポ ー ツ 人 類 学 的用具論 の 可 能 性           田邊

元・・・・15⑪「トレーニングの人類学」における方法論的問題

   ―土着の理論の位置をめぐって               相原健志・・・・16⑫ 野球部における集団構造の仕組みと体罰~宗教構造との比較~  石村広

明・・・・16

日本スポーツ人類学会事務局からのお知らせ・・・・・・・・・・・・・・・・17

日本スポーツ人類学会第 17 回大会

1.期 日  2016年 3月 28日(月)~29日(火)

2.会 場  立命館大学朱雀キャンパス多目的室1(1階)       控室:多目的室 2(1階)

      〒604-8520 京都市中京区西ノ京朱雀町1         ≪会場までのアクセス≫JR二条駅下車徒歩 2分(JR京都駅から所要時間約 10分)

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         京都駅からタクシー約 15分

3.主 催  日本スポーツ人類学会http://jssa.asia/

<朱雀キャンパスと周辺>

キャンパス内および二条駅周辺に、多くのレストラン、食堂、コンビニがございます。

立命館大学朱雀キャンパスは、すべて禁煙です。喫煙室なども一切ございません。

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参加者へのご案内

1.受付

場所: 立命館大学 朱雀キャンパス 多目的室1前

時間: 28日(月)12:00~   29日(火)9:00~

登録: 受付にて参加登録を行い、資料等をお受け取りください。

2.参加費

参加費(当日):会員 4500円、院生 2500円、学部生無料、シンポジウムのみ参加

500円懇親会費:5000円(一般・学生会員とも)

3.ネームプレート会場内では、ネームプレートの常時着用をお願いいたします。

〈発表について〉

* 発表時間は、30分(発表 20分、質疑応答 10分)です。   1ベル:発表終了3分前 2ベル:発表終了 3ベル:質疑応答終了

* 発表の受付は、大会受付とともにお済ませください。

* 使用視聴覚機器は,パソコンと接続されたスクリーンです。

・パソコンのOSはWindows8です。

・発表用ソフトは PowerPoint 2010(旧バージョンとの互換性あり)です。

フォントはWindows標準としてください。

・動画はすべてWindows Media形式としてください。

・発表用ファイルは、USBメモリで持参し、会場の PCにコピーしてください。

・データファイルは、ウィルスチェックをお済ませの上、ご持参ください。

・動作チェックは、ご自身の発表時間よりも前の休憩時間中にお済ませください。

・Macご使用の方は、PCと専用ケーブルをお持ちの上、ご自身の発表時間より

前の休憩時間中に動作チェックをお済ませください。

* DVD プレーヤー、VHSビデオデッキ、書画カメラ(実物投影機)も使用可能です。

ご自身の発表時間よりも前の休憩時間中に、必ず機材テストをお済ませください。

*外国語(英語を含む)による発表の場合は、以下の通りとします。ご留意ください。

     ① 発表者の責任で日本語に堪能な通訳を連れてくる。

     ② 発表形態については発表者に一任する。

     ③ 発表・質疑応答の時間については、上記の時間内とする。

* 資料を配布する場合は、60部ご持参ください。なお、余った資料は、2日目の大会

終了後にお持ち帰りください。5

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日本スポーツ人類学会第 17 回大会プログラム

1 日目 3 月 28 日(月) 多目的室1(1階)12:00~ 受付 多目的室1前13:00~15:40 一般研究発表16:00~18:00 シンポジウム18:15~ 懇親会 生協ラウンジ

≪一般研究発表≫番号

時間 演題 発表者 座長

 11:00~  理 事 会

113 : 00~13:30

文化表象としての「ズールハーネ」の精神性と現代的潮流 荒井啓子

(学習院女子大学)遠藤保子

(立命館大学)

213 : 30~14:00

エチオピアの民族舞踊と舞踊教材化研究②~フォークダンス学習とデジタル教材~

野田章子(立命館大学)

高橋京子(フェリス女学院大学)

314 : 00~14:30

並存することを可能にする身体―自転車競技にたずさわるケニアの若者たちの事例から―

萩原卓也(日本学術振興会特別 研究員/京都大学)

瀬戸邦弘(上智大学)

14:30~14:40 休      憩

414 : 40~15:10

北米ネイティブ Salish 語族におけるスポーツ・マスコット撤廃のジレンマ

山口順子(早稲田大学)

田里 千代(天理大学)

515 : 10~15:40

民族スポーツ論の転回:メキシコ先住民伝統スポーツの閾

小木曽航平(早稲田大学)

石井隆憲(日本体育大学)

15:40~16:00

休      憩

≪シンポジウム≫

16:00~18:00

<テーマ>スポーツとツーリズム

パネリスト:橋本和也(京都文教大学)        田里千代(天理大学)        相原進(立命館大学)

コーディネーター:瀬戸邦弘(上智大学)

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2日目 3 月 29 日(火) 多目的室1(1階)9:00~ 受付 多目的室1前10:00~14:30 一般研究発表14:40~15:20 講演15:30~16:30 総 会

≪一般研究発表≫番号

時間 演題 発表者 座長

610 : 00~10:30

一刀流の刀法の特徴と理合:切り落としを中心に 佐藤皓也

(早稲田大学)田邊元

(早稲田大学)

710 : 30~11:00

伝書の読み方と所作の関係性:千葉県の Y道場における稽古「復刻」に着目して

中嶋哲也(茨城大学)

寒川恒夫(早稲田大学)

811 : 00~11:30

「阿波踊り」の観光化と市民からの乖離 小林敦子

(明治大学)弓削田綾乃

(早稲田大学)

911 : 30~12:00

日本のメディアと NFLスーパーボウル 川島浩平

(武蔵大学)山口順子

(早稲田大学)

12:00~13:00 休      憩

10

13 : 00~13:30

スポーツ用具の世界―スポーツ人類学的用具論の可能性 田邊元

(早稲田大学)荒井啓子

(学習院女子大学)

11

13 : 30~14:00

「トレーニングの人類学」における方法論的問題―土着の理論の位置をめぐって

相原健志(東京大学)

中嶋哲也(茨城大学)

12

14 : 00~14:30

野球部における集団構造の仕組みと体罰~宗教構造との比較~ 石村広明

(天理大学)安冨俊雄

(梅光学院大学)

14:30~14:40 休      憩

≪講演≫

14:40~15:20

<テーマ>台湾霧台ルカイ族部落観光調査

林伯修(台湾師範大学運動休閒與餐旅管理研究所)

15:20~ 休 憩・会場設営

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15:30

15:30~16:30 総     会

≪シンポジウム≫

スポーツとツーリズム

パネリスト:橋本和也(京都文教大学) 田里千代(天理大学) 相原進(立命館大学)

コーディネーター:瀬戸邦弘(上智大学)

【シンポジウムの主旨】

2011(平成 23)年6月、政府により「スポーツツーリズム推進基本方針」がとりまとめられ、社会においてスポーツと観光の関係がクローズアップされるようになった。しかし、指摘するまでもなく、それ以前より現代社会においてスポーツはメガイベントとして、地域固有の文化として観光において消費されるポピュラーなコンテンツとなっている。また、観光と文化の問題も文化人類学において、すでに誰もが知る重要なテーマであり、今日に至るまでさまざまな議論が展開されてきており、実際のところ「され尽した」感すらある。このような状況を踏まえて、本シンポジウムでは、観光文脈における「民族スポーツの実践」に注目し、観光者が文化的他者と当事者を行き来する観光空間に光を当てスポーツが果たす役割について考察し、スポーツ文化、観光研究に新たな視座を提供することを試みるものである。

(コーディネーター 瀬戸邦弘)

【各パネリストの発表概要】

「スポーツ観光研究」の提案-「パフォーマー・観光者」の視点から-

橋本和也(京都文教大学)

 「スポーツ」と「観光」というこれまで別々のジャンルに分類されていたものを「スポーツ観光」という一つのジャンルに統合して研究することを提案する。そのとき、キー・コンセプトとなるのが「パフォーマー・観光者」という概念である。 『観光人類学の戦略』で発表者は、観光の特徴を、特に大衆観光の特徴を明らかにするために近接領域との差異を明らかにする戦略をとり、観光と宗教的巡礼との違い、そして観光とスポーツとの違いを強調した。しかしそのときも観光の実態はその両者が交わる領域にあることを示唆していた。いまや、その混淆領域に焦点を当てるべき時代となり、「ポストモダン観光」(須藤廣)が強調され、「宗教とツーリズム」(山中弘)を同一線上で捉えようという研究が展開している。そして今回、本学会で スポーツ観光」が「取り上げられることになった。以前のスキーブームの時代には、まだ観光学の理論的な整備が間に合わず、その スポーツ観光 的な事象を分析する理論を提供できなかったの「 」

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が実情であった。いまや、 シティマラソン 「「 」 YOSAKOIソーラン祭り」などのスポーツ・踊りに何万人というパフォーマーが参加し社会現象となっている現実に、スポーツ研究者と観光研究者がともに理論的な挑戦をする時を迎えたといえよう。

「観光におけるスポーツ」「スポーツにおける観光」に焦点を当てる研究を提案しようとしても、実は「スポーツ観光研究」においては理論的な解明・展開が進んでいない現状がある。一方、スポーツそのものを研究するスポーツ科学、スポーツ・ファンやスポーツの社会・文化的側面を対象にした「スポーツ文化論」の領域ではすでに活発な研究が行われている。「スポーツ観光」研究が進まない原因は、理論的な切り口が見当たらないことであった。アスリートやスポーツ・ファンなどはすでに研究対象として1つの領域を形成しているゆえに、彼/彼女たちをあらためて別のジャンルである観光者に入れて、研究対象とすることに躊躇があるのである。すなわち、スポーツ観光の議論を進めるためには、これまでの大衆観光者を対象にする研究とは異なる戦略で、「パフォーマー・観光者」というアスリート スポーツ・ファン、観光者を包含した新たな概念を提示する、必要がある。それを可能にするのがパフォーマンスをキーワードにした観光研究であると考える。

本発表では「キプロス4日間遠距離ラン・チャレンジ」と「ツール・ド・フランス観光」も事例として取り上げながら、「パフォーマー・観光者」についての考察を行う。この「パフォーマー・観光者」に視点を広げることは、たんに観光研究の幅を広げるだけでなく、研究の質を変えることとなろう。すなわち、「スポーツ・ファン」と「大衆観光者」を、そして「スポーツ研究」と 観光研究 を別々の領域に属するものと考えるの「 」ではなく、両者を同一軸上で「シリアスなスポーツ観光」と「カジュアルなスポーツ観光」として考える展望を拓くべきだとの提案を本発表ではおこなう。 それを図で示すと以下のようになる。宗教ツーリズム研究の領域では、図1から図2への移行が見られる。

                            

      図1                      図2  そして、「スポーツ観光研究」の領域では、概念的に図3から図4への移行が行われるべきであるとの提案を行う。

      図3                       図4 

カナダ先住民の民族スポーツとツーリズム:

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民族スポーツの実践による文化理解の可能性について

田里千代(天理大学)

発表者はかつて、カナダにおける中華系の民族スポーツであるドラゴンボールレースを事例として、民族スポーツの実践を通じた異文化理解について考察したことがある。そこでは、いわゆる白人系のカナダ人による身体的体験としての他者文化の民族スポーツ実践の意味について考えてみた。民族スポーツを実践することは、外側から眺めるスタンスから内なる経験として体感することで、それまでの「あちら側」の他者として見るのではなく、「こちら側」の我々のスタンスに取り込むことを容易にさせることができる。また、他者文化を自文化のカナダ文化を構成する一つとして理解させることができるのではないかという考えに至った。そこで本発表では、カナダの先住民の民族スポーツとツーリズムという文脈のなかで、

観光者による民族スポーツ実践を通じた文化理解の可能性について探ってみたい。カナダ先住民の文化については、カナダ文化全体を表象するような役割をすでに担うようになってきている。なかでもトーテムポールに象徴されるような先住民の工芸品のアート化や、先住民のダンスの芸術化などの動きは、先住民文化の地位や名誉の尊重の現れとして捉えられ、また多文化主義を促進する国の姿勢として、一定の評価を得ているといえる。

しかしながら、そこには「あちら側」の先住民文化を「こちら側」から眺める他の民族集団に属する人々というスタンスの違いが歴然としていることが、特にカナダ国内の人々の間で感じられることがある。このことは、社会・経済的な格差という背景が強く影響しているといえよう。昨今、先住民に関わる博物館や資料館、コミュニティセンターなどの施設、さらにフェ

スティバル等で、観光者に向けてもワークショップや体験できるような各種の催しが行われている。そうした催しでは、先住民のダンスやカヌー、狩猟体験のための的あてゲーム、伝統的な遊びなどを実際に体験できる機会が設けられている。そこには、先住民が教える側となり観光者が学習者として学ぶ側という関係性が築かれ、観光者は様々な身体動作やわざなどを学ぶことができる。観光者の民族スポーツの実践や経験は、それまでの机上の知識としての先住民文化を身体に落とし込みながら、身体知として獲得できるきっかけとなっているのではないだろうか。

本発表では、こうした話題を中心に「身体であること」や「民族スポーツであること」の意味を考えながら、これからのスポーツ人類学とツーリズムの研究の可能性について探っていきたい。

アフリカにおける舞踊とツーリズムタンザニアを事例に

相原進(立命館大学)

発表では、東アフリカのタンザニアにおける舞踊とツーリズムに関する事例を取り上げる。タンザニアにおいて、観光は、主要産業のひとつであると同時に外貨獲得の重要な手段にもなっている。その内容はサファリやリゾートが中心であるが、今日では、舞踊も観光資源として注目されつつある。これまで発表者は、タンザニアの有名な音楽家、フクエ・ウビ・ザウォセの子孫たちの「チビテ舞踊団」、各種文化施設や学校、東アフリカ最大の音楽祭「Sauti za Busara」での調査を行ってきた。これらの調査をもとに、旅行者の体験に焦点を当て、舞踊とツーリズムに関する考察を行う。

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発表では 2つの点に着目する。1点目は「コーディネーターの役割」である。タンザニアにおける舞踊は、観光の対象としては発展途上である。ゆえに、舞踊家の中には旅行者との交渉や接客に不慣れな者もいるため、旅行者を楽しませつつトラブルにも対応できるようにコーディネーターが重要な役割を果たす。また、旅行者が舞踊を体験するイベントなどにおいても、地域と旅行者を媒介する人々が、コーディネーターとして重要な役割を担っている。2点目は「真正性」の問題である。舞踊に関わる現地の人々は、自分たちの血統や上演形態の不変性などを理由に、旅行者に対し、自分たちの舞踊の「真正性」を主張する。そして旅行者の側からも、彼らに対し「真正性」を要求する場合がある。発表では、旅行者の舞踊体験と「真正性」について事例紹介と考察を行う。

【パネリスト紹介】

・橋本和也(京都文教大学) フィジー、ハワイなどにおいて、スポーツ、エスニシティ、観光などに関する調査研究を進めている。また、日本における観光についても、最新の動向をフォローしながら、多彩なアプローチでの分析を行っている。

・田里千代(天理大学) 日本、イタリア、カナダなどにおいて、異文化理解やエスニシティなどの観点から、スポーツや祭礼に関する調査研究を進めている。また、祭礼などにおける「遊戯」の側面に着目した分析を行っている。

・相原進(立命館大学) 日本の民俗芸能や巷間芸能、アフリカの舞踊に関する調査研究を行っている。アフリカの舞踊についてモーションキャプチャを用いた動作解析を通じて、舞踊と生業形態などとの関連についての考察を進めている。

【コーディネーター紹介】

・瀬戸邦弘(上智大学) スポーツ人類学の観点からスポーツ文化としての身体観や健康観、観光に関する研究を行っている。研究フィールドはエジプト、イギリス、台湾をはじめとするアジア、日本と幅広い。最近は日本文化研究とあわせて高校、大学における応援団の研究を精力的に行っている。

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≪講演≫

台湾霧台ルカイ族部落観光調査

林伯修(台湾師範大学運動休閒與餐旅管理研究所)

本研究は 2015 年 4 月 17~19 日にフィールドに入り、本調査を行い、調査内容は社会文化、精神文化と技術文化の3つの側面でとらえた。今後、部落の発展は観光に頼っていることが分った。鄉公所、村辦公室と教會は協力し合い、食、宿泊、観光解説等を「単一窓口」にまとめ、部落の観光を発展させ、観光で得た利益は部落の住民全員に配分したいという期待があるのだが、まだ全員の合意を得ざる状況である。キリスト教長老教会は霧台に入り、60 年もたち、ルカイ族の汎霊習俗を取り外したが、ルカイ語で聖書を読み、聖歌を歌い、ルカイ族の言語と文化を伝承している。定住しているルカイ族はほぼ長老教会と天主教会に所属しており、二人の夫婦だけがルカイ族の祖霊信仰を守っている。1951 年から霧台の住民は山から離れ、頭目、貴族、平民、奴隷の階級制は破壊され続けてきたが、結婚する際には、頭目階級たちはまだ階級の拘りをもっている。昔の頭目と貴族しか使えない百合と百步蛇のシンボルは民族のシンボルになり、霧台部落の象徴になった。時代の変化で、ハンティングと織布等はまだ守られているが、観光客と族人の回帰を招くため、コーヒー、小米(アワ)、愛玉(台湾固有のイチジク属の植物)等経済植物を栽培し、観光資源の整備と解説者の育成などの準備も始めている。観光で部落を復興することに力を入れている。

一般研究発表 №1

文化表象としての「ズールハーネ」の精神性と現代的潮流

荒井啓子(学習院女子大学)身体運動文化は、それが繰り広げられる時代や地域の歴史的・社会的・文化的背景等に

12

3 月 28 日(月)

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よって固有の特徴を有する。本研究では、イランにおける伝統的な身体運動文化である「ズールハーネ」(Zurkhanehee)をとり上げ、その身体技法の特徴を踏まえつつ、グローバル化の進む現代社会において変容する多様な身体・スポーツの文化表象力の特性を探ることを目的とする。本発表では、これまでの現地調査の結果(2012 年・本学会第13 回大会発表)を鑑みつつ、新たな現地調査(2013~2015)によって得られたイラン特有の文化意識や社会構造によって変容しつつあると考えられる「ズールハーネ」の様相を報告し、文化表象としての身体技法を検証する。

一般研究発表 №2

エチオピアの民族舞踊と舞踊教材化研究②~フォークダンス学習とデジタル教材~

野田章子(立命館大学)

本研究の目的は、学校教育の場で実践可能なアフリカの舞踊教材を開発することである。今回の研究では、小学校の「体育科」で行う「表現運動系」の内容「フォークダンス」で、エチオピアの民族舞.踊を取り上げた。さらに本授業ではエチオピアで行ったフィールドワーク(2015 年 9 月)の成果をデジタル教材化し、児童のアクティブラーニングを試みた。デジタル教材を取り入れることで児童のフォークダンス学習がどのように展開していくのか、またエチオピアの文化や社会を知ることがどのような学習効果をもたらすのかを検証しその可能性を考察する。

一般研究発表 №3

並存することを可能にする身体―自転車競技にたずさわるケニアの若者たちの事例から―

萩原卓也(日本学術振興会特別研究員/京都大学)

本発表の目的は、ケニアの自転車競技選手育成団体 S を事例に、身体を基盤として生成・維持される社会集団の在り方について考えることである。発表者はこれまでに合計15ヶ月間、ケニアはナイロビ郊外に位置する団体 S の合宿所において競技選手と共同生活を営み、ともに練習・大会に参加するという参与観察を試みてきた。彼らの生活資金源は、スポンサーからの手当、自転車整備の工賃、自転車ツアーガイド料、大会での賞金であるが、個人によってその獲得金額はさまざまである。それゆえに、選手どうしのあいだで不満が絶えない。また、自己を厳しく律することを選手に要求するケニア人コーチK と選手とのあいだにもしばしば摩擦が生じている。そのような状態にもかかわらず、団体 S の構成員がたがいに並存できているその理由を、ジュニア選手とシニア選手のやりとり、資源の分配方法、日常的な練習と疲労における受動的な身体性の側面から考えていきたい。

一般研究発表 №4

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北米ネイティブ Salish 語族におけるスポーツ・マスコット撤廃のジレンマ

山口順子(早稲田大学)

北米のスポーツ表象には、動物キャラクターと並んでネイティブアメリカンのロゴやマスコットが多く使用される。なかでもネイティブ(ここではインディアン)を描写する「レッドスキン・ロゴやニックネーム」の歴史は長く、スポーツ・マスコットは不条理な偏見を創出し、次世代に継承する媒体であると指摘される。全米心理学会は、ステレオタイプ化したキャラクター描写が子供達を苦しめ悩ましていると警告する。共同体内部からは、凶暴な描写は人権問題であるとする一方、伝統的なロゴやマスコットの使用は名誉なことだとの受けとめも見られ、その撤廃を困難にしている。ここでは、ワシントン州の高等学校におけるスポーツ・マスコット返上を進める教育機関の割合、解決を考える会議体の実際を中心に、Salish 語族の JAMESTOWN S’KLALLAM 部族を中心にその内容を検証する。当該共同体は、伝統文化のリニューアル化を目指し、人材育成に力を注ぐ「伝統と革新」のフロントランナーである。

一般研究発表 №5

民族スポーツ論の転回:メキシコ先住民伝統スポーツの閾

小木曽航平(早稲田大学)

「民族スポーツ」がスポーツ人類学における基本的なパースペクティブとして定着して、およそ 30 年が過ぎようとしている。本発表では 21世紀の現在、この民族スポーツが捉える問いとは何なのかが検討される。その試みの材料として「メキシコ先住民伝統スポーツ」が取り上げられ、エスニシティ、ローカル、伝統といった民族スポーツを形成する諸要素の関係が再考される。とくに近年の先住民運動に関する人類学的議論を踏まえつつ、その中にメキシコ先住民スポーツがいかに位置づけられるのかを明確にする。またそのような作業と同時に、近代=スポーツ論という理論的前提と現在のメキシコ先住民スポーツの対応状況が分析される。ここにおいて、民族スポーツと近代スポーツの関係性もまた改めて問題化されることになる。そして、以上の考察から、今後の民族スポーツ論として引き出せる論点について整理が行われる。

一般研究発表 №6

一刀流の刀法の特徴と理合:切り落としを中心に

佐藤皓也(早稲田大学) 志々田文明(早稲田大学)

 全日本剣道連盟が制定した「剣道の理念」(1975)には「剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である」とある。つまり剣道とは「刀法」即ち刀の原理・原則の修練を必須の修業過程としている。しかし戦後剣道は純粋なスポーツとしての復活を文部省から要請されたことにより出発したため、刀法からの決別がその出発点だった。「剣道の理

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3 月 29 日(火)

Page 15: 第17回大会 · Web view日本スポーツ人類学会 第17回大会 プログラム・抄録集 期日 2016年3月28日(月)・29日(火) 会場 立命館大学朱雀キャンパス多目的室1(1階)

念」の制定は、戦後の剣道の再生が勝利至上主義に傾き、剣道の魅力を喪失したのではないか、という深刻な懸念に発していた。「理念」と刀法との関係をどのように規定するのかは戦後剣道の在り方を論ずる際に避けて通れない根本問題の一つであり、小川忠太郎(1993)や大塚忠義(1995)、木寺英史(2014)ら剣道研究者によってそれぞれの視点から論じられてきた。本研究ではこの根本問題を解明するための基礎的研究として、日本剣術の代表的流派の一つである小野派一刀流の刀法の極意と言われる「切落し」を対象に、刀法の内容(理合)と方法の問題について検討する。一般研究発表 №7

伝書の読み方と所作の関係性:千葉県の Y 道場における稽古「復刻」に着目して

中嶋哲也(茨城大学)

これまで日本武道の研究では、社会史、東洋思想、あるいは哲学の立場から伝書を読解することが中心だった。しかし、実際に流派武術を伝承する道場でどのような伝書がどのように読まれているのかは正面から扱われてこなかった。流派武術の研究をするにあたって、当該流派の観点について理解を欠いては、当該流派の内実に踏み込むことは難しい。そこで本研究では、千葉県で新陰流と一刀流を稽古する Y 道場を調査地に選び、①どのような稽古がなされているのか、②稽古のなかで伝書を読むことがどのように行われているのかといった 2点に着目して、参与観察を進めた。

調査地の Y 道場では組太刀の仕様について記された伝書を読んで、当時の組太刀を「復刻」する営みが稽古として行われている。当日の発表では「復刻」の検討を通して担い手の観点がいかに身体的経験に基づいているのかを述べたい。

一般研究発表 №8

「阿波踊り」の観光化と市民からの乖離

小林敦子(明治大学)

 徳島市の観光名物「阿波踊り」は、元々は江戸時代から続く徳島城下の盆踊りであり、昭和初期からの観光政策により隆盛し、現在は年間約 130万人の観光客を誇る。本発表では、「阿波踊り」の隆盛の過程で生じた徳島県内の他の盆踊りの衰退と、「阿波踊り」自体の市民からの乖離について論じる。「阿波踊り」の群部への波及については、明治期の新聞に記録が見出される。戦後は観光「阿波踊り」の集客力を見込んで、町村自体が阿波踊り祭りを開催するようになり各地の盆踊りの衰退が加速した。市内においては観光政策がとられて間もない昭和 9 年(1934)に、すでに阿波踊の商品化が指摘され、「将来は何者か酬いられるところある人々しか踊らなくなるであろう」という言説が雑誌「旅と傳説」に記されている。これら文献調査と「阿波踊り」の担い手達へのインタビューより、祭りの形式およびお囃子や踊りの変容により市民との乖離がどのように起きたかを分析し、「阿波踊り」における価値観の変容を考察する。

一般研究発表 №9

日本のメディアと NFL スーパーボウル

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川島浩平(武蔵大学)

本報告は私が参加しているスーパーボウルへの視点や意識に関する独・加・日間の国際的な比較調査の一部をまとめたものである。スーパーボウルとは、プロアメリカンフットボールリーグ(NFL)に所属する二つのカンファレンス(AFC、NFC)が雌雄を決する大会のことであり、最近では毎年 2 月初旬に開催され、米国ではしばしばテレビ番組視聴率で年間最高位を占めるほどの人気を誇る。本年はデンバー・ブロンコスとカロライナ・パンサーズとの対決であったが、この試合で大会は 50 回目という記念すべき節目を迎えた。米国での関心はさらに高まっている。アメリカ人にとっての一大イベントに関する日本のメディア報道や、関係者の著作を読み解き、アメリカンフットボールに関するデータ(大学や社会人レベルの選手数等)を参照し、さらにドイツやカナダの場合に言及しながら、本報告では、外来スポーツの日本における人気の度合や変容について考察する契機を提供したい。

一般研究発表 №10

スポーツ用具の世界―スポーツ人類学的用具論の可能性―

田邊元(早稲田大学)

本発表は、スポーツ用具を対象にそのスポーツ人類学的用具論の可能性について検討していくものである。スポーツ用具はこれまでスポーツ史やスポーツ産業史等で対象とされ、その変遷に注目がなされてきた。一方、スポーツ人類学においても考古時代における研究や象徴論、観光化といった現象の議論でスポーツ用具は登場してきた。しかし、いずれのスポーツ人類学の研究においてもスポーツ用具はあくまでも「脇役」として扱われてきたといえる。本研究では「脇役」であったスポーツ用具を中心に置き、用具から展開できるような、いわばスポーツ人類学における用具論について考察していきたい。そのために、本発表では近年文化人類学領域において行われている「もの」研究を参考にその理論を紹介し、その上で実事例を交え、どのようなスポーツ用具論を展開出来るのか、その可能性を考察していきたい。

一般研究発表 №11

「トレーニングの人類学」における方法論的問題― 土着の理論の位置をめ−ぐって

相原健志(東京大学)

本発表は、「トレーニングの人類学」を開始する際に付随する、方法論上の問題の一つについて予備的な考察を行う。スポーツ人類学がこれまで実践の社会的意味などの象徴性の次元を扱ってきたならば、「トレーニングの人類学」は、プレーを学習するとはいかなることなのかという実践それ自体に内在する問いを立てる。しかし、方法学や教育学と異なる人類学という視点でトレーニングを理解しようとするとき、調査対象たる実践者が保持する土着のトレーニング理論を、人類学の知の中にいかに位置づけて理解すべきなのかという問題が生じる。本発表は、ブラジルの人類学者 E. ヴィヴェイロス・デ・

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カストロの「食人」「翻訳」概念を検討し、これが以上の問題の手がかりになりうることを論じる。またそこから、スポーツ人類学が、トレーニングを対象とすることによって広くスポーツ科学の中で果たし得る役割とは何であるかについて瞥見を加える。

一般研究発表 №12

野球部における集団構造の仕組みと体罰~宗教構造との比較~

石村広明(天理大学)

 我が国において体罰は、学校教育法第 11条で禁止されており、「教員等は、児童生徒への指導にあたり、いかなる場合も体罰を行ってはならない。体罰は違法行為であるのみならず、児童生徒の心身に深刻な悪影響を与え、教員等及び学校への信頼を失墜させる行為である。」とされている。しかし、平成 25 年に文部科学省が公表した「体罰の実態把握について」(第 2 次報告)を見る限り、体罰が今もなお指導の現場で行われているというのが現状である。そこで本論では体罰経験者へのインタビューをライフヒストリーという手法を用いて実施する。そこで体罰が集団を構成する中でどのような役割を持っていたのか、競技者の体罰に対する意識、体罰の捉え方感じ方、競技者のその後の変化などを体罰の構造を明らかにするための手掛かりとして取り扱う。また本論では、運動部活動と宗教集団との集団を構成する構造が類似しているというところに着目し、比較検討していく。

<日本スポーツ人類学会事務局からのお知らせ>

★『スポーツ人類學研究』第 13・14・15号合本学会誌『スポーツ人類學研究』第 13号、第 14号は CD-Rで発行し、第 15号は学会HPに掲載しましたが、

これらを合わせた『スポーツ人類学學研究』第 13・14・15号合本が出来上がりました。

☆『第 1回アジアスポーツ人類学会大会論集』第 1回アジアスポーツ人類学会大会の論集が出来上がりました。冊子体とCD-Rの 2種類ございます。

※いずれも会員価格あり(送料込み)。申込みご希望の方、詳細を知りたい方は、事務局までお尋ねください。

 

日本スポーツ人類学会第 17 回大会組織委員会

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組織委員長  遠藤保子副組織委員長 田里千代 高橋京子

組織委員 瀬戸邦弘 相原進

日本スポーツ人類学会第 17 回大会事務局〒603-8577 京都市北区等持院北町 56-1立命館大学産業社会学部 遠藤保子研究室日本スポーツ人類学会第 17回大会事務局

℡ 075‐466‐3137(直)E-mail:[email protected]

本大会の開催にあたり、以下から協力・協賛金をいただきました。立命館大学、立命館大学産業社会学会 

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