第23 回 qfd...
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主催:一般財団法人 日本科学技術連盟
後援:一般社団法人 日本品質管理学会
会場:日科技連・東高円寺ビル(東京都杉並区高円寺南 1-2-1)
第 23 回
QFD シンポジウム
チュートリアル 基調講演・特別講演 講 演
プログラム
10.24 (火)
参加のおすすめ 品質機能展開(QFD)は、新製品や新サービスの開発などにおいて、顧客の
ニーズとそれを実現するための設計との関係を明確にして、確実に高品質を
作り込むことが実現可能な設計アプローチです。QFD を実践すると、顧客の
要求を、製造工程まで順次展開することで、設計意図を確実に伝え、製品や
サービスの品質を向上させることができます。また、製品の企画段階ばかりで
はなく、様々な検討段階においても利活用でき、今まで数多くの企業で実践さ
れている顧客満足を実現する有効な手法です。
また、最近は顧客の声を収集するためのインフラが整備され、膨大な量の
情報が容易に収集できるようになりました。言語情報の解析技術も飛躍的な
進歩をとげ、付加価値の高い製品やサービスを比較的容易に生み出しやすい
環境が整いつつあります。まさに、QFDの実践基盤が容易に準備されてきてい
るといってもよいでしょう。このような環境整備に伴い、多くの手法や技法と
QFDを関連付けた方法もさらに進展すると思われます。QFD を有効活用 す
るためには、QFDの考え方を学ぶことが重要です。是非、この機会にQFDに
ついて深く学んでみませんか。
今回のシンポジウムでは、QFD をうまく利活用している様々な事例を通じ
て、魅力的なものづくりや確実な品質保証の効果的・効率的な実践や QFD の
未来像について議論したいと考えております。各社の工夫をこらした取り組み
をお聴きいただき、議論にご参加いただければと思います。皆様のご参加を
お待ちしております。
渡辺 喜道 氏
QFDシンポジウム
小委員会委員長
山梨大学大学院
総合研究部 准教授
チュートリアル 1
14:00
~
15:30
品質機能展開の基礎知識 木内 正光 氏(城西大学 経営学部 准教授)
品質機能展開とは何か。本チュートリアルでは品質機能展開の歴史に
基づき、基本的な知識を解説します。品質表、要求品質、品質特性、QFD の
原理等、用語についても説明します。はじめて品質機能展開を学ぶ方にとって
最適です。
チュートリアル 2
15:45
~
17:15
1時間品質表の話 田井 弘充 氏(ヤマハ発動機㈱ CS本部 コーポレート品質保証部
主務)
セミナーを受講して QFD を学んだのに、会社に戻ってから活用できない
ままになっていませんか。自分のテーマで活用したいけれど、品質表作成に
掛かる時間や手間に臆して、踏み出せないケースが多くあるようです。
1時間品質表は、「1時間以内で作成する」「個人作業でも作成できる」「A4
サイズに収まる」などの特徴をもつシンプルな方法です。弊社社内セミナーで
修了レポートとしても採用している1時間品質表を演習も交え紹介します。
※チュートリアル・セッションは、シンポジウムに参加される方が対象です。
(希望者のみ)チュートリアル・セッションのみのお申し込みはできません。
10.25 (水)
ご挨拶 09:30 ~
09:45 主催者挨拶、事務連絡
昼食休憩 12:00 ~
13:00
特別講演
09:45
~
11:00
新たな価値を創る方法論としての Foresight Creation 松波 晴人 氏 (大阪ガス行動観察研究所所長兼㈱オージス総研
行動観察リフレーム本部 ビジネス企画部 技術担当部長)
イノベーションが求められる中、「新価値創造の方法論」として様々な方法
論が提唱されていますが、この分野における理論とメソッドはまだ確立され
ているとはいえません。大阪ガス行動観察研究所は、これまでの実績(プロ
ジェクト累計 1,000 件)を踏まえて、「新価値創造の方法論」の理論とメソ
ッドを構築することを試み、Foresight Creationと名付けました。
この方法論においては、必要とされる能力を「8 つの玉」の理論としてま
とめ、それぞれの「玉」を育成する方法論を開発しました。この Foresight
Creationを大阪大学で Foresight School として学生を対象として実施した
結果、1)新たな価値を生む消しゴムが商品化される、2)EDGE コンペに
て阪大チームが優勝する、といった成果が得られました。
本講演では、Foresight Creationの方法論とはどういうものなのか、新価
値創造において重要な点はどこにあるのか、を解説します。
基調講演
11:10
~
12:00
QFDの未来への思い 大藤 正 氏(中京学院大学 経営学部 学部長)
QFD は日本発祥の具体的ツールを伴った考え方ですが、市場から収集され
た言語情報を分析・解析して既存製品の改良や新規製品の開発のために有効な
方法論です。当初は顧客の生の声(VOC)を文字情報として解析していました
が、情報収集のためのインフラ整備が進み、かつ膨大な情報を解析する手段も
飛躍的に変化しています。
今回のQFDシンポジウムの基調講演では、故赤尾洋二博士の遺志を継いで、
QFDの今後の普及・発展のために、インダストリー4.0や IoTの考え方とQFD
をどのように繋いでいくべきかについて、話題を提供したいと考えています。
講演 1
13:00
~
13:45
開発初期における設計品質のつくり込み ~技術的知見の集約と活用を通じた未然防止の実践~
江口 真 氏(トヨタ自動車㈱ カスタマーファースト推進本部 監査改良領域 業務品質改善部 第1TQM室 自工程完結推進グループ長)
昨今の製品開発では、安全・環境をはじめとする多様なご要望への対応を、
短期間に行うことが求められています。このような中、高品質な製品をやり直
しなく開発するためには、開発初期段階で充分な準備をしておく必要がありま
す。特に、
① やるべき事をもれなく洗い出し、二律背反事象の両立を図る
② 関連部署間の IN-OUT情報の内容とタイミングの整合性をとる
ことが重要で、①には QFD が、②には業務フロー図が、それぞれ有効な方法
として知られています。ただし、いずれの方法も設計品質確保に有効な一方、
作成や修正に労力を要するなど課題もあります。本発表では、これらの課題に
対応した実践的な方法についてご紹介します。
関連書籍:「開発・設計に必要な統計的品質管理」日本品質管理学会
中部支部 産学連携研究会(2015)
※プログラムは予告なく変更される場合があります
講演 3
14:30
~
15:15
事例報告:人間中心設計と QFD を用いたスマート手術台の プロダクトデザイン 水本 徹 氏(シスメックス㈱ 技術情報部 プロダクトデザイン課 係長)
本報告は、未経験な分野でも効果的な新製品のプロダクトデザインの事例を
述べます。このプロセスの特徴は、人間中心設計(HCD)とQFDの考え方と
手法を融合させたことにあります。対象製品は、ロボットアームを適用した新
規な手術台です。今回のプロセスの流れは、① HCDの手法によってユーザー
から情報収集し、② そのデータに基づいてQFDによる仕様決定を行い、③ そ
の仕様に基づいて作成したモックアップを用いて再び HCD の手法を用いて
ユーザー評価を行うというものです。
15:30
~
16:15
講演 4
「QFD-Advanced」~QFDの更なる深化、更なる活用へ向けて~ 岡 建樹 氏(㈱ISIDエンジニアリング 技術顧問)
QFDは、商品開発等における多くの情報を整理する方法として、様々な場面
で用いられてきました。しかしながら、二元表作成の効率化や作成した二元表
の再利用等、いくつかの課題を抱えています。
本講演では、そうした現状のQFD活用に関する課題に対応するだけでなく、
「QFDの更なる活用方法」について、具体的事例や IT化の方法とその効果を
含めて紹介します。
「QFDの深化」として、二元表の同次元内情報間の関係性(三角帽子)を示
す新規二元表の提案や、二元表の関係性に情報を紐付ける手法を、「QFD の進
化」として、二元表から目的に応じて必要な情報を抽出しレポートする手法や
TRIZ等他の方法論との連携に付いて解説します。
講演 5
16:15
~
17:00
QFD-TRIZ活用の取り組み ~QFD-TRIZで変わる開発と営業~ 山本 拓司 氏 (伸和コントロールズ㈱ 取締役 常務執行役員
経営企画本部長)
当社は、流体制御技術を基盤に、ソレノイドバルブ、モーターバルブを中心
とする機器事業と、半導体や FPD 製造プロセス向けの温湿度制御装置の装置
事業を営んでいます。2011 年に精密温湿度制御空調装置の新製品開発プロジ
ェクトでQFD-TRIZを活用し、従来製品比較で50%の小型化を短期間で実現
しました。その後も、同様の取り組みをバルブ事業へも展開し、新製品の開発
や、新規顧客の開拓に活用しています。
本講演では、QFD-TRIZ 手法の導入以前に当社が抱えていた課題、QFD-
TRIZ の導入によって開発や営業のスタイルがどう変わったか、報告させて
頂きます。
事務連絡 17:00 ~
17:10
10.25 (水)
講演 2
地域冷暖房施設における空調配管の腐食診断へのQFD活用事例 佐久間 学 氏(㈱竹中工務店 東京本店 見積部)
低炭素社会の実現に大きく貢献する、全国に約 150 か所ある地域冷暖房施
設(DHC)においては、腐食により空調配管に穴が開き、施設が閉鎖される
ケースがあります。腐食対策にはいくつかの方法がありますが、その効果を
把握するためには腐食診断技術が重要であり、腐食の状態を正確に把握する
ために信頼性の高い手法が必要です。お客様のニーズ(インフラ設備の長期使
用)に対応し、QFD を活用して腐食の状態を正確に把握する腐食診断技術を
開発しました。その事例について詳細に紹介します。
13:45
~
14:30
※No欄は記入しないでください 2017年 月 日
No 参加者名ふ り が な
所属事業所・
部課・役職名 所 在 地 電 話
チュートリアル
お申込み
〒 □チュートリアル1
□チュートリアル2
〒 □チュートリアル1
□チュートリアル2
〒 □チュートリアル1
□チュートリアル2
※チュートリアル・セッションにお申し込みいただく場合は,右欄の□にチェックをお入れください.
●連絡担当者さま(お申込受付後「開催ご通知」をお送りする方)
会 社 名 事業所名 電 話
部課 /
役 職 名 担当者名
ふ り が な
FAX
E - m a i l 会 員
番 号
所 在 地 (〒 - )
参 加 費
シンポジウム
チュートリアル1
チュートリアル2
□一般 21,600円/□賛助会員 20,520円× 名= 円
□一般・賛助会員ともに 5,700円× 名= 円
□一般・賛助会員ともに 5,700円× 名= 円
参加費の合計
円
※参加者のご都合が悪くなった場合には,原則として代理の方のご参加をお願いします.やむを得ずお客様の都合でキャンセルされる場合にはメールでご連絡ください.※事前のキャンセル連絡がなく欠席された場合は,資料のご送付と引き替えに参加費を申し受けます.
※ご提出いただきました個人情報は、日科技連「個人情報保護方針」(http://www.juse.or.jp/privacy/)に基づいて管理し、本事業の受付・運営に関わる資料等の作成の
ために使用いたします。また、当連盟が主催・実施する各種事業におけるサービスの提供や事業のご案内に利用させていただきます。その際、宛名データを外部に 預託する場合がございますので、あらかじめご了承ください。ただし、ご要請があれば、ご案内を速やかに中止いたします。
お申込み先
一般財団法人 日本科学技術連盟 セミナー受付
〒163-0704 東京都新宿区西新宿 2-7-1 小田急第一生命ビル 4階
TEL:03-5990-5849 / FAX:03-3344-3022 / E-mail:[email protected]
お申込み方法
Webページから直接お申込みいただくか、「参加申込書」に必要事項をご記入のうえ、FAX、郵送、
メールのいずれかで下記宛先にお申し込みください。
※Webページは「23QFDS」で検索してください。(申込書のダウンロードもできます。)
※チュートリアル・セッションは、シンポジウムに参加される方が対象(希望者のみ)です。チュ
ートリアル・セッションのみのお申し込みはできません。
※チュートリアル・セッションの参加費は1、 2 それぞれ 5,700円です。1、 2 の両方に参加さ
れる場合は、計 11,400円となりますのでご注意ください。
※開催の約1ヶ月前から参加券、開催通知、請求書などを「申込担当者」様宛にお送りいたします。
※お支払いの詳細については請求書に記載してあります。
内容についての
お問い合わせ先
一般財団法人 日本科学技術連盟 品質経営研修センター SQC・REチーム QFD担当
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南 1-2-1
TEL:03-5378-1214 / FAX:03-5378-9842 / E-mail:[email protected]
お申込みについて
2017年度 品質機能展開(QFD)セミナーのご案内
品質機能展開(QFD)セミナーは、目的や対象、レベルに応じて、3つのコースをご用意しております。
QFDに関心がある、これから導入を考えている、新しく関連部門のマネージャーになった、という方には「早わかりコース」で
QFD の概要やマネジメントの勘どころを修得されるのがお勧めです。また、実際に製品開発や品質保証の第一線で品質表を作
られたりする方には、「基礎編・実践編」がお勧めです。
基礎編
講義1:品質機能展開とは
演習:品質表の作成①
コース 内 容
1日目
日程
演習:品質表の作成②
演習結果の発表
個人演習:個人テーマによる要求品質展開
講義2:品質表の活用法
まとめと総合質疑
2日目
演習:業務の構造を整理し業務の連携を描く
事例解説:様々な二元表
演習:構想図を作成する
演習:重要点の二元表を作成する
発表:構想図と各軸の展開例
講義:他手法の連携,成果物への展開
3日目 実践編
基礎編
05/31(水)~06/1(木)
09/12(火)~13(水)
11/8(水)~09(木)
12/5(火)~06(水)
回数
1
2
3(大阪)
4
実践編
6/2(金)
09/14(木)
11/10(金)
12/7(木)
東京:日科技連・東高円寺ビル
大阪:日科技連・大阪事務所 会場
参加費
一般・91,800円
会員・84,240円
一般・70,200円
会員・62,640円
一般・32,400円
会員・30,240円
■基礎編(2日間)
対象:初めてQFDに触れる方、改めて基礎から学びたい方
内容:QFDの基本、品質表の作成法・活用法 QFDを基礎から学んでいただけます。また、演習で用いる品
質表作成ソフトは無料でお持ち帰りいただけますので、職場
で活用することができます。
■実践編(1日間)
対象:QFDを実践・応用したい方々(基礎編修了レベル)
内容:さまざまな二元表、構想図、他手法との連携、成果物
への展開 構想図をメインに、実際の業務の中での活用方法を学んでい
ただけます。自分の課題を実際に演習の中で実践することが
できます。
*【基礎・実践】は、それぞれを単独で受講されるよりお得な価格になっています。 *基礎編のみ、実践編のみでの受講も可能です。 *実践編はQFDの基礎知識をお持ちの方が対象です。原則として基礎編(旧入門コース含む)の受講後に実践編を受講されることをお勧めします。 *【基礎・実践】を受講される場合、実践編は同一年度内限定で、後の回へ変更(事前登録)が可能です。
■早わかりコース(半日・13:30~17:30)
対象:マネージャーの方 々
内容:QFDの基礎知識、全体像、取り組みを活性化させるマ
ネジメントの方法、場の作り方
マネージャーが自部門で QFD を活用するために必要なこと
を手早く学んでいただけます。また時間内の総合質疑では、
QFDの実務経験者がみなさんの悩みに回答します。
回数 早わかりコース
1 5/15(月)
2 9/29(金)
会場 東京:日科技連・東高円寺ビル
参加費 一般・25,920円
会員・20,520円
コース 内 容 日程
早わかり
1. 開発業務の課題とQFDの関連
2. 事例から学ぶQFDのポイント紹介
3. QFDの原理
4. ミニ演習
5. 他ツールとの連携(TRIZ、タグチメソッド、
商品企画7つ道具など)
6. 総合質疑
1日目
基礎
マネジメント
全体像理解
基礎編
早わかり
コース
実践編 実践ノウハウ
手法習得
応用・活用
品質機能展開(QFD)セミナー・マップ