第2章 沼津市の現状と課題 - numazu...3 第2章 沼津市の現状と課題 1 市の概況...

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3 第2章 沼津市の現状と課題 1 市の概況 (1)人口構成 移しており、 っています。 っています。また、 ピラミッド(P5 から、 するこ がうかがえ ます。 人口と高齢化率の年次推移 資料:住民基本台帳(外国人登録人口は除く)(各年 10 月 1 日現在) 206,127 203,950 207,591 208,566 209,244 25.8 24.2 24.7 23.6 22.9 200,000 202,000 204,000 206,000 208,000 210,000 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 (人) (%) 20.0 21.0 22.0 23.0 24.0 25.0 26.0 27.0 人口 高齢化率

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Page 1: 第2章 沼津市の現状と課題 - Numazu...3 第2章 沼津市の現状と課題 1 市の概況 (1)人口構成 本市の人口は減少傾向で推移しており、平成24年10月1日現在で203,950人と

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第2章 沼津市の現状と課題

1 市の概況

(1)人口構成

本市の人口は減少傾向で推移しており、平成 24 年 10 月 1 日現在で 203,950 人と

なっています。

高齢化率は増加傾向で、平成 24年 10月 1日現在で 25.8%となっています。また、

人口ピラミッド(P5参照)の形状から、今後も高齢化が進行することがうかがえ

ます。

人口と高齢化率の年次推移

資料:住民基本台帳(外国人登録人口は除く)(各年 10 月 1日現在)

206,127

203,950

207,591208,566

209,244

25.8

24.224.7

23.6

22.9

200,000

202,000

204,000

206,000

208,000

210,000

平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年

(人) (%)

20.0

21.0

22.0

23.0

24.0

25.0

26.0

27.0

人口

高齢化率

人口 高齢化率

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(2)国民健康保険被保険者の状況

① 国民健康保険被保険者の推移

国民健康保険被保険者数は、平成 21 年以降減少しており、平成 24 年 9月末現在

では 61,074 人、加入率は 29.9%となっています。そのなかで、国民健康保険被保険

者年齢別構成割合の推移をみると、0~39 歳の割合が減少している一方で、65~74

歳の割合が増加傾向にあります。

人口、国民健康保険被保険者数、国民健康保険加入割合の推移

資料:ぬまづの国保

国民健康保険被保険者年齢別構成割合の推移

資料:ぬまづの国保

28.2

37.4

34.4

29.230.1

31.0

31.2

37.437.8 37.5 38.1

32.731.6

31.0

32.4

25.0

30.0

35.0

40.0

平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年

0~39歳 40~64歳 65~74歳

(%)

人口、国民健康保険被保険者数

加入率

209,244 208,566 207,591 206,127 203,950

63,863 64,288 63,406 62,488 61,074

29.930.5 30.8 30.5 30.3

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

人口 国民健康保険被保険者数 加入率

(人) (%)

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② 国民健康保険被保険者年齢別加入率の状況

平成 24 年 9 月末の国民健康保険加入率は、0 歳から 54 歳までは、2 割程度とな

っていますが、55 歳から上昇しはじめ、60~64 歳で約 5割、65 歳以上では 8割程

度となっています。

国民健康保険被保険者年齢階級別加入率(平成 24 年 9月末)

資料:ぬまづの国保

年齢階級別人口と国民健康保険被保険者数

資料:住民基本台帳(外国人登録人口は除く)(平成 24 年 10 月 1 日現在)

ぬまづの国保

22.1 20.8 22.0 23.4 24.3 24.1 24.330.6

46.6

72.478.1

19.6 20.3 20.8 21.3 24.8 23.3 23.4 22.5 22.7 21.8 23.5

34.6

55.7

75.9 78.8

19.720.0 19.9 20.90.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

 0~4歳

 5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

(%)

男性 女性

女性

男性

3,603

4,115

4,409

4,660

4,392

4,629

5,255

6,836

7,250

6,574

6,275

6,460

8,674

7,594

5,908

4,652

3,147

1,844

5,410

5,763

4,832

2,237

1,472

1,430

1,645

1,539

1,228

1,079

1,091

991

919

837

706

6,865

0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

【女 性】

(人)

3,814

4,150

4,664

4,838

4,808

5,559

6,045

7,574

7,973

7,006

6,497

6,741

8,552

6,940

6,128

4,573

2,976

1,462

508

4,787

5,025

3,982

2,065

761

825

976

1,068

998

1,096

1,332

1,773

1,941

1,685

1,581

02,0004,0006,0008,00010,00012,000

 0~4歳

 5~9歳

10~14歳

15~19歳

20~24歳

25~29歳

30~34歳

35~39歳

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

75~79歳

80~84歳

85~89歳

90歳以上

【男 性】

(人)

国民健康保険被保険者数 人口 系列

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③ 国民健康保険の異動状況

平成 23 年度の国民健康保険の異動状況をみると、加入理由は、社会保険からの離

脱が最も高く 75.6%、離脱理由は、社会保険への加入が最も高く 55.3%となってい

ます。

国民健康保険の異動状況(平成 23 年度)

項目 転入 社会保険 離脱

生活保護 廃止

出生 後期高齢 離脱

その他 計

年度計(人) 1,462 7,402 183 264 0 474 9,785

割合 14.9% 75.7% 1.9% 2.7% 0.0% 4.8% 100.0%

加入理由

月平均(人) 122 617 15 22 0 40 815

項目 転出 社会保険 加入

生活保護 開始

死亡 後期高齢 加入

その他 計

年度計(人) 1,689 6,114 357 429 1,938 522 11,049

割合 15.3% 55.3% 3.2% 3.9% 17.6% 4.7% 100.0%

離脱理由

月平均(人) 141 510 30 36 162 44 921

資料:ぬまづの国保

(3)死亡要因

① 死因別死亡割合

平成 22 年の死因別死亡割合をみると、「悪性新生物(がん)」の割合が最も高く、

28.7%となっています。次いで、「心疾患」の割合が 16.3%、「脳血管疾患」の割合

が 10.1%となっているなど、生活習慣病に関連する疾病による死亡が約 6 割を占め

ています。

死因別死亡割合(平成 22 年)

死因 人数(人) 割合

悪性新生物(がん) 606 28.7%

心疾患 344 16.3%

脳血管疾患 213 10.1%

肺炎 209 9.9%

老衰 98 4.6%

不慮の事故 75 3.6%

腎不全 48 2.3%

肝疾患 20 1.0%

結核 1 0.0%

その他 497 23.5%

合計 2,111 100.0%

資料:沼津市統計書(平成 23 年版)

心疾患16.3%

悪性新生物(がん)28.7%

脳血管疾患10.1%

腎不全2.3%

不慮の事故3.6%

肝疾患1.0%

結核0.0%

その他23.5%

老衰4.6% 肺炎

9.9%

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② 死因別標準化死亡比(県内SMR:年齢構成を標準化して県を 100 とした時の比率)

3大生活習慣病(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)の死因別標準化死亡比(県

内SMR)をみると、全てにおいて男女ともに県平均に比べて高く、その傾向は特

に心疾患で顕著となっています。

死因別標準化死亡比(県内SMR)(平成 18 年~平成 22 年)

資料:健康指標 21(平成 24 年度)静岡県総合健康センター

(4)要介護状態になる要因

介護保険第2号被保険者(40 歳から 65 歳未満の医療保険加入者)の要介護認定

を受けた原因疾患をみると、「脳血管疾患」の割合が 64.5%と最も高くなっています。

また、「糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症」「がん(末期)」も含

め、生活習慣病が原因となった割合が高く 7割を超えています。

介護保険第2号被保険者の特定疾病別要介護認定者割合(平成 24 年度)

資料:介護保険課調べ

101.7

120.0

105.0

109.9111.5

109.6

116.5111.5

103.3

118.2

110.5110.6

80.0

90.0

100.0

110.0

120.0

全死因

悪性新生物

心疾患

(高血圧性

を除く

脳血管疾患

男性 女性 総数

64.58.8

5.74.83.9

2.62.21.81.31.31.30.90.9

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0

血管疾患

関連疾病

統萎縮症

管狭窄症

帯骨化症

(%)

脳血管疾患初老期における認知症

糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症パーキンソン病関連疾病

関節リウマチがん(末期)

多系統萎縮症慢性閉塞性肺疾患

脊髄小脳変性症脊柱管狭窄症

両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症筋萎縮性側索硬化症

後縦靭帯骨化症

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2 沼津市国民健康保険医療費の状況

(1)医療費の推移

国民健康保険被保険者の総医療費の推移をみると、年々上昇しており、平成 23 年

度は 17,859,739,801 円となっています。また、1 人当たりの医療費※1も年々上昇し

ており、平成 23 年度は 285,811 円と、平成 20 年度比で 110%となっています。

国民健康保険被保険者の総医療費、1人当たり医療費の推移

国民健康保険被保険者の総医療費、1人当たり医療費の推移

区 分 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度

総医療費(円) 16,543,462,142 16,893,497,653 17,386,026,678 17,859,739,801

1 人当たり

医療費(円/人) 259,046 262,778 274,202 285,811

平成 20 年度対比 100.0% 101.4% 105.9% 110.3%

資料:ぬまづの国保

(2)疾病大分類別の医療費の状況

被保険者 1人当たりの医療費をみると、大きな割合を占めているのは、「循環器系

の疾患」「新生物(がん、白血病、ポリープなど)」「消化器系の疾患」「腎尿路生殖

器系の疾患」の順となっており、上位4疾患のうち 3 疾患が生活習慣病関連疾患と

なっています。また、この 3 疾患は医療費の伸びも大きく、特に「腎尿路生殖器系

の疾患」では、平成 20 年度比で 136%と、大きな伸び率となっています。

※1:1人当たりの医療費・・・総医療費÷被保険者数

16,543,46216,893,498 17,386,027 17,859,740

285,811274,202259,046 262,778

0

5,000,000

10,000,000

15,000,000

20,000,000

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

総医療費

0

100,000

200,000

300,000

400,000

(円)

1人当たり医療費

総医療費 1人当たり医療費

(千円)

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疾病大分類別の被保険者 1 人当たりの医療費の推移 単位:円/人

疾 病 分 類 平成

20 年

平成

21 年

平成

22 年

平成

23 年 対 20 年比

1.感染症及び寄生虫症

(結核、C型ウイルス肝炎など) 525 693 359 427 81%

2.新生物(がん、白血病、ポリープなど) 2,534 2,783 2,568 3,010 119%

3.血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障

害(貧血、免疫機構の障害など) 169 89 72 80 47%

4.内分泌、栄養及び代謝疾患

(甲状腺障害、糖尿病など) 1,397 1,329 1,113 1,281 92%

5.精神及び行動の障害

(統合失調症、躁うつ病など) 1,434 1,504 1,511 1,480 103%

6.神経系の疾患

(パーキンソン病、てんかんなど) 567 583 819 763 135%

7.眼及び付属器の疾患(結膜炎、白内障など) 664 596 617 665 100%

8.耳及び乳様突起の疾患

(中耳炎、外耳炎など) 77 89 86 70 91%

9.循環器系の疾患

(高血圧性疾患、心不全、脳梗塞など) 3,055 2,439 2,915 3,289 108%

10.呼吸器系の疾患(肺炎、喘息など) 732 662 780 630 86%

11.消化器系の疾患(胃炎、胃潰瘍など) 2,367 2,367 2,467 2,478 105%

12.皮膚及び皮下組織の疾患

(アトピ-性皮膚炎、じんま疹など) 242 301 269 250 103%

13.筋骨格系及び結合組織の疾患

(痛風、関節痛など) 1,205 1,259 1,300 1,256 104%

14.腎尿路生殖器系の疾患

(慢性腎不全、膀胱炎など) 1,256 978 1,369 1,711 136%

15.妊娠、分娩及び産じょく(流産、早産など) 90 92 81 80 89%

16.周産期に発生した病態(妊娠期間及び胎児

発育に関連する障害、出産外傷など) 68 110 50 21 30%

17.先天奇形、変形及び染色体異常(循環器系

の先天奇形、心臓の先天奇形など) 35 12 19 20 57%

18.症状、徴候及び異常臨床所見・異常検査所

見で他に分類されないもの

(老衰、乳幼児突然死症候群など)

223 281 228 191 85%

19.損傷、中毒及びその他の外因の影響

(骨折損傷、中毒など) 661 984 738 739 112%

疾 病 全 体 17,301 17,151 17,361 18,441 107%

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(各年 5月診療分)

は生活習慣病関連疾病

疾病大分類別(生活習慣病関連)の被保険者 1人当たりの医療費の推移

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(各年 5月診療分)

2,9153,289

2,7832,534

2,568

3,010

1,329

1,113

1,397

1,281

2,439

3,055

1,256978

1,369

1,711

0

1,000

2,000

3,000

4,000

平成20年 平成21年 平成22年 平成23年

(円/人)

新生物 内分泌、栄養及び代謝疾患

循環器系の疾患 腎尿路生殖器系の疾患

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疾病全体に占める生活習慣病関連疾患(疾病大分類別)の医療費及びレセプト(診

療報酬明細書)件数の割合をみると、レセプト件数は約 3 割、医療費は約 5 割を超

える状況となっています。また、1 件当たりの医療費※2をみると、「新生物」「腎尿

路生殖器系の疾患」で高額な医療費がかかっていることが分かります。

生活習慣病に関連する疾病大分類別の医療費及びレセプト件数

疾 病 分 類 医療費

(円)

医療費構成

割合(%)

レセプト件数

(件)

レセプト件数

構成割合

(%)

1 件当たりの

医療費

(円/件)

新生物

(悪性新生物、白血病など) 190,291,310 16.9 1,669 3.5 114,015

内分泌、栄養及び代謝疾患

(甲状腺障害、糖尿病など) 80,952,150 7.2 4,371 9.0 18,520

循環器系の疾患(高血圧性疾

患、心不全、脳梗塞など) 207,887,310 18.5 8,925 18.4 23,293

腎尿路生殖器系の疾患

(慢性腎不全、膀胱炎など) 108,185,580 9.6 1,356 2.8 79,783

疾病全体 1,124,792,300 100.0 48,396 100.0 23,241

生活習慣病に関連する疾病大分類別の医療費構成割合及びレセプト件数構成割合

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

※2:1件当たりの医療費・・・総医療費÷レセプト件数

47.8

66.3

18.5

18.47.2

9.0

2.8

9.6

3.416.9

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

医療費構成割合 レセプト件数構成割合

(%)

新生物 内分泌、栄養及び代謝疾患

循環器系の疾患 腎尿路生殖器系の疾患

その他の疾病

3.5

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(3)生活習慣病別の医療費等の状況

① 主要生活習慣病別被保険者1人当たりの医療費の推移

平成 23 年 5月診療分において、生活習慣病別の被保険者 1人当たりの医療費をみ

ると、「新生物」が 3,010 円/人と最も高く、次いで、「腎不全」が 1,430 円/人、「高

血圧性疾患」が 1,059 円/人となっています。これらの疾患のうち、「新生物」と「腎

不全」は、平成 23 年の 1 人当たりの医療費が、平成 20 年度に比べて、各々約 1.2

倍、1.4 倍と増加傾向が顕著になっています。

主要生活習慣病別被保険者 1人当たりの医療費の推移

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(各年 5月診療分)

2,783

2,534 2,568

3,010

1500

3500

(円/人)

951

1,059

40

165

242 263 260291

320

419

39

868

794723

946

1,078

804

1,012

802

1,430

1,092

431

416404

346

498

741

362

533

76 98

86

450

65

53 86

0

500

1000

1500

平成20年 平成21年 平成22年 平成23年

新生物 糖尿病

高血圧性疾患 腎不全

その他の内分泌、栄養及び代謝疾患 虚血性心疾患

くも膜下出血 脳内出血

脳梗塞 動脈硬化症

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12

② 主要生活習慣病別受診率の推移

平成 23 年 5月診療分において、生活習慣病別の受診率をみると、「高血圧性疾患」

が 10.62%と最も高く、次いで、「糖尿病」が 3.69%、「その他内分泌、栄養及び代謝

疾患」が 2.86%、「新生物」が 2.80%となっています。これらの疾病のうち、「高血

圧性疾患」は、他疾患に比べて受診率の増加傾向が顕著になっています。

主要生活習慣病別受診率の推移

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

0.06 0.05 0.07

0.83

0.880.91

1.02

0.23

0.28 0.26

0.54

0.43

0.85

0.850.80

1.03

0.160.17

0.15

0.16

1.03

0.060.10 0.06

0.0

1.0

平成20年 平成21年 平成22年 平成23年

新生物 糖尿病

高血圧性疾患 腎不全

その他の内分泌、栄養及び代謝疾患 虚血性心疾患

くも膜下出血 脳内出血

脳梗塞 動脈硬化症

10.1710.62

2.802.542.78 2.95

4.233.693.52

5.72

9.71

8.92

2.862.92

3.312.62

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0(%)

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(4)主要な生活習慣病別の医療費の状況

① 新生物

年齢とともに、1 人当たりの医療費、受診率ともに高くなる傾向にあり、特に 50

歳以上で顕著になっています。また、1人当たりの医療費は県計を上回っています。

新生物の医療費の状況

被保険者数 件 数 医療費 1 人当たり

の医療費

1件当たり

の医療費 受診率

(人) (件) (円) (円/人) (円/件) (%) 区 分

A B C C/A C/B B/A

29 歳以下 12,334 44 744,640 60 16,924 0.36

30~39 歳 6,467 50 3,577,010 553 71,540 0.77

40~49 歳 6,675 83 5,518,650 827 66,490 1.24

50~59 歳 7,852 182 19,899,310 2,534 109,337 2.32

60~69 歳 20,022 738 90,807,740 4,535 123,046 3.69

70~74 歳 9,861 572 69,743,960 7,073 121,930 5.80

市 計 63,211 1,669 190,291,310 3,010 114,015 2.64

県 計 1,117,894 29,834 2,983,684,290 2,669 100,010 2.67

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

② 糖尿病

年齢とともに、1 人当たりの医療費、受診率ともに高くなる傾向にあり、特に 60

歳以上で顕著になっています。また、1人当たりの医療費は県計を上回っています。

糖尿病の医療費の状況

被保険者数 件 数 医療費 1 人当たり

の医療費

1件当たり

の医療費 受診率

(人) (件) (円) (円/人) (円/件) (%) 区 分

A B C C/A C/B B/A

29 歳以下 12,334 13 193,420 16 14,878 0.11

30~39 歳 6,467 36 496,950 77 13,804 0.56

40~49 歳 6,675 101 1,348,810 202 13,355 1.51

50~59 歳 7,852 265 4,048,000 516 15,275 3.37

60~69 歳 20,022 1,134 20,392,190 1,018 17,983 5.66

70~74 歳 9,861 783 23,712,560 2,405 30,284 7.94

市 計 63,211 2,332 50,191,930 794 21,523 3.69

県 計 1,117,894 41,578 790,141,280 707 19,004 3.72

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

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14

③ 高血圧性疾患

年齢とともに、1 人当たりの医療費、受診率ともに高くなる傾向にあり、特に 60

歳以上で顕著になっています。また、1 人当たりの医療費、受診率ともに県計を下

回っています。

高血圧性疾患の医療費の状況

被保険者数 件 数 医療費 1 人当たり

の医療費

1件当たり

の医療費 受診率

(人) (件) (円) (円/人) (円/件) (%) 区 分

A B C C/A C/B B/A

29 歳以下 12,334 2 16,440 1 8,220 0.02

30~39 歳 6,467 29 243,180 38 8,386 0.45

40~49 歳 6,675 141 2,725,380 408 19,329 2.11

50~59 歳 7,852 613 5,945,750 757 9,699 7.81

60~69 歳 20,022 3,499 32,397,020 1,618 9,259 17.48

70~74 歳 9,861 2,432 25,633,800 2,600 10,540 24.66

市 計 63,211 6,716 66,961,570 1,059 9,970 10.62

県 計 1,117,894 125,959 1,246,013,410 1,115 9,892 11.27

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

④ 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)

年齢とともに、1人当たりの受診率は高くなる傾向にあり、特に 70 歳以上で顕著

になっています。また、1人当たりの医療費は県計を上回っています。

虚血性心疾患の医療費の状況

被保険者数 件 数 医療費 1 人当たり

の医療費

1件当たり

の医療費 受診率

(人) (件) (円) (円/人) (円/件) (%) 区 分

A B C C/A C/B B/A

29 歳以下 12,334 1 14,350 1 14,350 0.01

30~39 歳 6,467 5 59,570 9 11,914 0.08

40~49 歳 6,675 9 75,350 11 8,372 0.13

50~59 歳 7,852 34 7,418,250 945 218,184 0.43

60~69 歳 20,022 258 9,948,470 497 38,560 1.29

70~74 歳 9,861 216 16,173,240 1,640 74,876 2.19

市 計 63,211 523 33,689,230 533 64,415 0.83

県 計 1,117,894 9,791 493,841,800 442 50,438 0.88

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

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15

⑤ 脳内出血

年齢とともに、1 人当たりの医療費、受診率ともに高くなる傾向にあります。ま

た、1人当たりの医療費、受診率ともに県計を下回っています。

脳内出血の医療費の状況

被保険者数 件 数 医療費 1 人当たり

の医療費

1件当たり

の医療費 受診率

(人) (件) (円) (円/人) (円/件) (%) 区 分

A B C C/A C/B B/A

29 歳以下 12,334 0 0 0 0 0.00

30~39 歳 6,467 2 977,770 151 488,885 0.03

40~49 歳 6,675 6 873,040 131 145,507 0.09

50~59 歳 7,852 13 1,782,870 227 137,144 0.17

60~69 歳 20,022 55 7,345,660 367 133,557 0.27

70~74 歳 9,861 28 5,454,790 553 194,814 0.28

市 計 63,211 104 16,434,130 260 158,020 0.16

県 計 1,117,894 2,263 313,544,490 280 138,553 0.20

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

⑥ 脳梗塞

1 人当たりの医療費、受診率ともに 70 歳以上で特に高くなっています。また、1

人当たりの医療費、受診率ともに県計を上回っています。

脳梗塞の医療費の状況

被保険者数 件 数 医療費 1 人当たり

の医療費

1件当たり

の医療費 受診率

(人) (件) (円) (円/人) (円/件) (%) 区 分

A B C C/A C/B B/A

29 歳以下 12,334 1 3,410 0 3,410 0.01

30~39 歳 6,467 5 82,340 13 16,468 0.08

40~49 歳 6,675 8 1,147,580 172 143,448 0.12

50~59 歳 7,852 37 743,570 95 20,096 0.47

60~69 歳 20,022 290 14,443,520 721 49,805 1.45

70~74 歳 9,861 308 12,038,000 1,221 39,084 3.12

市 計 63,211 649 28,458,420 450 43,850 1.03

県 計 1,117,894 9,699 468,933,470 419 48,349 0.87

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

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16

⑦ 動脈硬化(症)

50 歳代で 11 件、60 歳代で 59 件、70 歳代(70~74 歳)で 33 件の受診がありま

す。また、1人当たりの医療費、受診率ともに県計を上回っています。

動脈硬化(症)の状況

被保険者数 件 数 医療費 1 人当たり

の医療費

1件当たり

の医療費 受診率

(人) (件) (円) (円/人) (円/件) (%) 区 分

A B C C/A C/B B/A

29 歳以下 12,334 2 0 0 0 0.02

30~39 歳 6,467 2 0 0 0 0.03

40~49 歳 6,675 2 0 0 0 0.03

50~59 歳 7,852 11 2,584,050 329 234,914 0.14

60~69 歳 20,022 59 2,004,570 100 33,976 0.29

70~74 歳 9,861 33 865,140 88 26,216 0.33

市 計 63,211 109 5,453,760 86 50,034 0.17

県 計 1,117,894 843 43,711,540 39 51,852 0.08

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

⑧ 腎不全

50 歳代以上で、1 人当たりの医療費、受診率ともに高くなっています。また、1

人当たりの医療費、受診率ともに県計を下回っていますが、他疾患に比べて 1 件当

たりの医療費が非常に高額となっています。

腎不全の医療費の状況

被保険者数 件 数 医療費 1 人当たり

の医療費

1件当たり

の医療費 受診率

(人) (件) (円) (円/人) (円/件) (%) 区 分

A B C C/A C/B B/A

29 歳以下 12,334 2 34,700 3 17,350 0.02

30~39 歳 6,467 17 4,944,420 765 290,848 0.26

40~49 歳 6,675 24 5,344,230 801 222,676 0.36

50~59 歳 7,852 63 17,251,620 2,197 273,835 0.80

60~69 歳 20,022 158 46,476,050 2,321 294,152 0.79

70~74 歳 9,861 75 16,321,600 1,655 217,621 0.76

市 計 63,211 339 90,372,620 1,430 266,586 0.54

県 計 1,117,894 6,361 1,754,173,700 1,569 275,770 0.57

資料:病類別疾病統計表、年齢階級別疾病分類表(平成 23 年 5月診療分)

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17

3 特定健康診査結果からみた有所見者の状況

(1)検査項目別の有所見者の状況

① 肥満者

肥満者※3の推移をみると、男性では増加傾向、女性では減少傾向にあります。

性別年代別でみると、肥満者の割合は、女性では年代が上がるにつれて増加する

のに対し、男性では 40 歳代、50 歳代で高くなっているのが特徴的です。

肥満者割合の推移

資料:健康づくり課調べ

性別年代別肥満者の割合(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:健康づくり課調べ

※3:肥満者・・・BMI(体格指数)25 以上 または 腹囲基準(男性 85 ㎝以上、女性 90 ㎝以上)該当の

いずれか、または両方に該当する者

14.6

6.57.48.57.5

7.41.2 1.5 4.5

11.7

7.510.9

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

BMI25以上,腹囲男性85㎝以上/女性90㎝以上BMI25未満,腹囲男性85㎝以上/女性90㎝以上

BMI25以上,腹囲男性85㎝未満/女性90㎝未満

24.8

36.033.3 26.6 23.1

1.91.02.12.7

24.221.614.9

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

BMI25以上,腹囲男性85㎝以上/女性90㎝以上BMI25未満,腹囲男性85㎝以上/女性90㎝以上

BMI25以上,腹囲男性85㎝未満/女性90㎝未満

49.8 50.2 51.1 52.0

25.5 24.9 23.9 24.1

0.0

20.0

40.0

60.0

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

男性 女性

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18

② 空腹時血糖

平成 23 年度の空腹時血糖の有所見者(110mg/dl 以上)をみると、男性の 20.8%、

女性の 9.3%が該当しています。

性別年代別でみると、男女ともに 50 歳代から有所見者の割合が増加しています。

空腹時血糖の有所見者割合の推移

資料:健康づくり課調べ

性別年代別空腹時血糖の有所見者割合(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:健康づくり課調べ

2.84.0 3.8

1.65.0 5.9 6.61.3

0.0

10.0

20.0

30.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

126mg/dl以上

110mg/dl以上126mg/dl未満

4.08.4

11.2 12.44.9

11.610.6

11.0

0.0

10.0

20.0

30.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

126mg/dl以上

110mg/dl以上126mg/dl未満

20.021.4 21.2 20.8

10.0 10.0 9.7 9.3

0.0

10.0

20.0

30.0

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

男性 女性

Page 17: 第2章 沼津市の現状と課題 - Numazu...3 第2章 沼津市の現状と課題 1 市の概況 (1)人口構成 本市の人口は減少傾向で推移しており、平成24年10月1日現在で203,950人と

19

③ ヘモグロビンA1c(血糖検査の一種)

平成23年度のヘモグロビンA1cの有所見者(5.5%以上)をみると、男性の26.2%、

女性の 18.1%が該当しています。

性別年代別でみると、男女ともに年代が上がるにつれて有所見者の割合が増加し

ており、特に 50 歳代から増加しています。

ヘモグロビンA1cの有所見者割合の推移

資料:健康づくり課調べ

性別年代別ヘモグロビンA1cの有所見者割合(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:健康づくり課調べ

3.5

4.4

5.6

17.614.5

9.4

2.5

1.0

0.0

10.0

20.0

30.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

5.5%以上6.1%未満 6.1%以上

5.2

14.017.1 18.2

3.9

9.3

10.711.6

0.0

10.0

20.0

30.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

5.5%以上6.1%未満 6.1%以上

28.226.9 26.2

27.7

23.8

19.8 20.718.1

0.0

10.0

20.0

30.0

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

男性 女性

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20

④ 中性脂肪

平成 23 年度の中性脂肪の有所見者(150mg/dl 以上)をみると、男性の 26.3%、

女性の 14.4%が該当しています。

性別年代別でみると、有所見者の割合は、女性では年代が上がるにつれて増加す

るのに対し、男性では 40 歳代、50 歳代で高くなっており、肥満者の状況と同様の

傾向がみられます。

中性脂肪の有所見者割合の推移

資料:健康づくり課調べ

性別年代別中性脂肪の有所見者割合(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:健康づくり課調べ

8.312.1 13.4 13.5

1.61.51.7

0.7

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

300mg/dl以上150mg/dl以上300mg/dl未満

28.8 27.5

20.8 20.3

6.0 6.8

4.02.3

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

300mg/dl以上150mg/dl以上300mg/dl未満

26.3

15.3 15.0

26.5 27.2 26.9

14.415.2

0.0

10.0

20.0

30.0

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

男性 女性

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21

⑤ HDL(善玉)コレステロール

平成 23 年度のHDLコレステロールの有所見者(40mg/dl 未満)をみると、男性

の 10.1%、女性の 2.1%が該当しています。

性別年代別でみると、有所見者の割合が男性 70~74 歳で約 1割を超え、他の年代

と比べて高くなっています。

HDLコレステロールの有所見者割合の推移

資料:健康づくり課調べ

性別年代別HDLコレステロールの有所見者割合(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:健康づくり課調べ

1.8 1.6 1.93.0

0.0

5.0

10.0

15.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

40mg/dl未満

8.5 8.59.8

11.7

0.0

5.0

10.0

15.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

40mg/dl未満

10.7 10.4 10.3 10.1

2.3 2.3 2.4 2.1

0.0

5.0

10.0

15.0

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

男性 女性

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22

⑥ LDL(悪玉)コレステロール

平成 23 年度のLDLコレステロールの有所見者(140mg/dl 以上)をみると、男

性の 29.9%、女性の 36.9%が該当しています。

性別年代別でみると、有所見者の割合が男性の 40 歳代、50 歳代、女性の 50 歳代、

60 歳代で約 4割と他の年代と比べて高くなっています。

LDLコレステロールの有所見者割合の推移

資料:健康づくり課調べ

性別年代別LDLコレステロールの有所見者割合(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:健康づくり課調べ

7.8 7.9

4.9

16.9

32.4 32.927.0

2.7

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

140mg/dl以上180mg/dl未満 180mg/dl以上

30.6 31.125.6

20.8

9.1 7.3

3.0

3.9

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

140mg/dl以上180mg/dl未満 180mg/dl以上

29.5 30.6 30.4 29.9

38.3 38.5 39.036.9

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

男性 女性

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⑦ 収縮期(最高)血圧

平成 23 年度の収縮期血圧の有所見者(130 ㎜ Hg 以上)をみると、男性の 54.2%、

女性の 49.0%が該当しています。

性別年代別でみると、男女ともに年代が上がるにつれて、有所見者の割合が増加

しています。

収縮期血圧の有所見者割合の推移

資料:健康づくり課調べ

性別年代別収縮期血圧の有所見者割合(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:健康づくり課調べ

26.424.417.6

11.3

4.7

13.0

22.527.2

6.5

5.0

3.5

0.0

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

160mmHg以上

140mmHg以上160mmHg未満

130mmHg以上140mmHg未満

7.9

18.825.3 28.0

25.326.122.317.2

4.5

1.7

7.16.1

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

160mmHg以上

140mmHg以上160mmHg未満

130mmHg以上140mmHg未満

59.0 59.255.4 54.2

55.6 53.5 55.8

49.0

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

男性 女性

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⑧ 拡張期(最低)血圧

平成 23 年度の拡張期血圧の有所見者(85 ㎜ Hg 以上)をみると、男性の 22.8%、

女性の 14.9%が該当しています。

性別年代別でみると、有所見者の割合が男性の 50 歳代で約 3割と他の年代と比べ

て高くなっています。

拡張期血圧の有所見者割合の推移

資料:健康づくり課調べ

性別年代別拡張期血圧の有所見者割合(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:健康づくり課調べ

0.7

2.0 1.71.0

6.87.26.23.2

4.0

7.0 7.1 6.7

0.0

10.0

20.0

30.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

100mmHg以上90mmHg以上100mmHg未満85mmHg以上90mmHg未満

10.1

15.812.6

9.1

1.9

3.4

8.19.210.27.2

1.4

2.4

0.0

10.0

20.0

30.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

(%)

100mmHg以上90mmHg以上100mmHg未満85mmHg以上90mmHg未満

26.0

22.8

17.2 16.5

28.4

26.0

16.3

14.9

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

男性 女性

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⑨ 習慣的喫煙者

平成 23 年度の習慣的喫煙者※4をみると、男性の 23.1%、女性の 5.9%が該当して

います。

性別年代別でみると、男女ともに年代が上がるにつれて、習慣的喫煙者の割合が

減少しています。

習慣的喫煙者割合の推移

資料:健康づくり課調べ

性別年代別習慣的喫煙者割合(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:健康づくり課調べ

※4:習慣的喫煙者…「これまでに合計 100 本以上又は 6か月間以上たばこを吸った経験がある者」のうち

「直近の 1か月間に毎日又は時々たばこを吸っている者」

27.6 28.7

25.223.1

6.8 7.45.96.7

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

男性 女性

(%)

20.4

11.54.3 2.20.0

10.0

20.0

30.0

40.0

(%)

0.0

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

35.632.8

23.3

15.0

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

(%)

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

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⑩ 検査項目別

検査項目別有所見者の状況をみると、ヘモグロビン A1c、収縮期血圧では、年

代が上がるにつれて、割合が高くなっています。

また、中性脂肪とHDL コレステロールでは、有所見者の中に占める肥満該当者の

割合が高くなっています。しかし、LDLコレステロールや収縮期血圧では、有所

見者の中に占める肥満非該当者の割合が肥満該当者に比べて顕著に高く、肥満でな

い人にも有所見者が多くいることが分かります。

年代別検査項目別の有所見者割合(平成 23 年度)

単位:%

年代 ヘモグロビン

A1c 中性脂肪

HDL

コレステロール

LDL

コレステロール収縮期血圧 拡張期血圧

40 歳代 6.0 20.5 4.8 28.6 20.7 12.9

50 歳代 16.7 21.3 4.1 39.5 38.3 20.4

60 歳代 22.3 18.6 4.9 36.6 54.0 19.1

70-74歳 25.9 18.2 6.6 28.5 60.2 16.2

全体 21.3 19.0 5.3 34.1 51.0 18.0

資料:健康づくり課調べ

肥満該当 肥満非該当

4.28.7 10.5 13.01.8

8.011.8

12.9

6.0

16.7

22.325.9

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

40 50 60 70

ヘモグロビンA1c

(%)

13.3 12.5 10.4 10.0

7.2 8.88.3 8.3

20.5 21.318.6 18.2

40 50 60 70

中性脂肪

3.7 2.6 3.1 3.8

2.81.81.41.1

6.64.94.14.8

40 50 60 70

HDLコレステロール

15.7 15.2 12.5 10.4

12.9

24.324.1

18.1

28.6

39.536.6

28.5

40 50 60 70

LDLコレステロール

10.318.3

22.1 25.110.4

20.0

31.9

35.1

20.7

38.3

54.0

60.2

40 50 60 70

収縮期血圧

7.7 10.4 8.5 7.0

5.2

10.0 10.69.2

12.9

20.4 19.116.2

40 50 60 70

拡張期血圧(歳代)

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⑪ 症状項目別

高血圧、血糖異常については年代が上がるにつれて有所見者の割合が高くなって

います。一方で習慣的喫煙者については、年代が上がるにつれて該当者の割合が低

くなっています。

また、脂質異常については、50 歳代が高くなっています。

年代別症状項目別の有所見者割合(平成 23 年度)

肥 満:BMI 25 以上または腹囲基準(男性 85 ㎝以上、女性 90 ㎝以上)該当

高 血 圧:収縮期血圧 130 ㎜ Hg 以上または拡張期血圧 85mmHg 以上

脂質異常:中性脂肪 150mg/dl 以上またはHDLコレステロール 40mg/dl 未満またはLDLコレステロール

140mg/dl 以上

血糖異常:空腹時血糖 110mg/dl 以上またはヘモグロビンA1c5.5%以上

単位:%

年代 肥満 高血圧 脂質異常 血糖異常 習慣的喫煙者

40 歳代 32.8 23.7 40.2 7.6 27.2

50 歳代 34.2 41.0 51.1 19.4 19.3

60 歳代 34.3 55.1 48.2 24.8 11.5

70-74 歳 37.3 61.1 42.7 28.4 7.5

全体 35.0 52.5 46.5 23.7 12.7

資料:健康づくり課調べ

32.8

23.7

40.2

7.6

27.234.2

41.0

51.1

19.4 19.3

34.3

55.148.2

24.8

11.5

37.3

61.1

42.7

28.4

7.5

0

20

40

60

80

100

肥満 高血圧 脂質異常 血糖異常 習慣的喫煙者

(%)

40歳代 50歳代 60歳代 70-74歳

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(2)メタボリックシンドローム該当者・予備群の状況

メタボリックシンドローム該当者・予備群の出現率の推移をみると、男性は増加

傾向で、平成 23 年度では、該当者 25.9%、予備群 19.2%となっています。

一方、女性は減少傾向で、平成 23 年度では該当者 8.1%、予備群 6.5%となってい

ます。

平成 23 年度における性別年代別メタボリックシンドローム該当者・予備群の出現

率は、男性では 40 歳代から 64 歳にかけて増加し、女性では年代が上がるほど増加

しています。

メタボリックシンドローム該当者・予備群の出現率の推移

【男性】 【女性】

資料:法定報告

性別年代別メタボリックシンドローム該当者・予備群の出現率(平成 23 年度)

【男性】 【女性】

資料:法定報告

メタボ該当者出現率 メタボ予備群出現率

28.8 25.7 28.0 25.9

21.9

18.621.3

19.419.7 17.6 19.2

13.116.9

24.0 24.6

21.7

0

10

20

30

40

50

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

合計

(%)

6.9 8.2 11.2 8.14.4 5.8 5.8 6.5

8.46.5

2.7 2.4 5.3 5.12.12.3

0

10

20

30

40

50

40~44歳

45~49歳

50~54歳

55~59歳

60~64歳

65~69歳

70~74歳

合計

(%)

24.5 25.0 25.8 25.9

18.0 18.1

42.5 43.0 43.9 45.1

18.1 19.2

0

10

20

30

40

50

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

9.3 8.3 8.2 8.1

7.4 7.4

16.8 15.7 14.9 14.6

6.7 6.5

0

10

20

30

40

50

平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度

(%)

メタボ該当者出現率 メタボ予備群出現率

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4 医療費分析と特定健康診査結果からみた健康課題

医療費分析と特定健康診査結果を踏まえ、(1)死因、(2)医療費の動向、(3)

特定健康診査の結果について、現状と評価、課題を整理します。

(1)死因

現状と評価 課 題

○生活習慣病関連疾患による死亡が約 6割を占めています。 ○三大生活習慣病(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)の標準化死亡比は全て県平均より高く、特に心疾患が高い状況です。

○生活習慣病、特に心疾患の発症予防や重症化予防対策が必要です。

(2)医療費の動向

現状と評価 課 題

○医療費は増加傾向にあります(平成 23年度の 1 人当たり医療費は、平成 20年度と比べて 10.3%の増)。 ○主要生活習慣病が医療費に占める割合は 4割を超えています。 ○「高血圧性疾患」の受診率は他疾患に比べて突出して高く、「糖尿病」がこれに続きます。

○「腎不全」は、一件当たりの医療費が非常に高額なうえ、医療費・受診率の伸び率も最も大きくなっています。 ○主要生活習慣病の多くは、50 歳代から受診率が上がり始め 60 歳代で急増する傾向があり、1 人当たり医療費も年齢を重ねるごとに増加しています。また、受診率は県計を下回っているのに対して、1 件当たりの医療費では県計を上回っている状況からは、重症化してから受診するケースが多いことが推察されます。 ○「新生物」は、医療費の伸び率が「腎不全」に次いで大きく、1 人当たりの医療費が最も高額です。

○「心疾患」や「脳血管疾患」、「腎不全」等への重症化予防や合併症の予防のために、その原因となる「高血圧」や「糖尿病」の重症化の前段階を的確に把握し、適切な治療につなげていくことが必要です。

○若年層からの生活習慣病予防への動機付けが必要です。

○重症化によって医療費が高額となる「新生物」の早期発見が必要です。

○特定健康診査・特定保健指導導入の趣旨は医療費適正化であることから、経年的な医療費の動向を把握することや、医療費に及ぼす影響を評価していくことが必要です。

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(3)特定健康診査の結果

現状と評価 課 題

○男性の 2人に 1人、女性の 4人に 1人が肥満です。 ○男性の約 45%、女性の約 15%がメタボリックシンドローム該当者またはその予備群です。 男性の 40 歳代では、すでに 4 割近い人がこれに該当する状況です。 ○2人に1人が血圧や脂質の有所見者で、糖尿病の指標であるヘモグロビンA1cの有所見者の割合も 2割を超えています。 ○血圧や血糖の有所見者には、受診勧奨優先者(治療を要する検査結果の人)が多くみられます。 ○肥満でない人にも、血圧や脂質、血糖の有所見者が多くみられます。 ○血圧や脂質、血糖の有所見者は 50 歳代で急増する傾向がみられます。 ○40 歳代の 3 割近くが習慣的喫煙者です。

○メタボの前段階でもある肥満予防に関する普及啓発が必要です。

○40 歳前の若年層からの、メタボ予防に関する普及啓発が必要です。

○心疾患や腎臓病を引き起こす大きな要因ともなる、血圧や脂質、血糖の有所見者に対する対策が必要です。

○受診勧奨優先者を確実に医療につなげ、重症化の予防に努めることが必要です。

○特定保健指導対象者以外にも、生活習慣病予防の対策が必要です。

○50 歳代で有所見者を増やさないために、40 歳代からの早期(軽症時)対策が必要です。

○喫煙は生活習慣病の発症や重症化の主要原因となることから、若年層からの禁煙対策が必要です。