第2章消費動向 の変化 に見る新たな 販売形態 - …...14,344 16,822 16,449 0 10,000...
TRANSCRIPT
第3部 さまざまな角度からみる商業
209
第2章 消費動向の変化に見る新たな販売形態
第1章では商業統計の業態区分がされている業態について記述しましたが、第
2章では商業統計の業態区分にない「無店舗販売」と「家電量販店」について「我
が国の商業」の中で次のように定義づけを行い分析します。
無店舗販売 商業統計調査票の調査項目「年間商品販売額のうち小売販売額
の商品販売形態別割合」の項目のうち、「訪問販売」+「通信
カタログ販売」+「自動販売機による販売」の合計が 100%に
なる事業所
家電量販店 産業分類 5921(電気機械器具小売業)、5922(電気事務機械
器具小売業)に属する事業所のうち、売場面積が 500 ㎡以上
の商店
また、衣料品や食料品の販売形態がどのように変化しているのかもみることと
します。
第3部 さまざまな角度からみる商業
210
新たな販売形態:無店舗販売の商店数①
- 平成19年の無店舗販売の商店数は3万793店、
個人事業所数が53.4% -
平成19年の無店舗販売の商店数は3万793店となりました。これを法人商店と
個人商店に分けてみると、個人商店が53.4%を占めています。
業種別に商店数をみると飲食料品小売業、医薬品・化粧品小売業、家具・じゅう
器・機械器具小売業 の商店数が多くなっています。また、飲食料品小売業、医薬
品・化粧品小売業、織物・衣服・身の回り品小売業の3業種はいずれも個人商店
の割合が高くなっています。
無店舗販売商店数
業種別商店数(平成19年)
13,961
14,344
16,822
16,449
0 10,000 20,000 30,000
平成14年
(30,783店)
平成19年
(30,793店)
法人商店数
個人商店数
0 5,000 10,000 15,000
各種商品
織物・衣服・身の回り品
飲食料品
自動車・自転車
家具・じゅう器・機械器具
その他の小売業
医薬品・化粧品
農耕用品
燃料
書籍・文房具
スポーツ用品・がん具・娯楽用品・楽器
写真機・写真材料
時計・眼鏡・光学機械
他に分類されない小売業
法人商店数 個人商店数
第3部 さまざまな角度からみる商業
211
新たな販売形態:無店舗販売の商店数②
- 商品販売形態別では訪問販売が7割近くと最も多い -
無店舗販売店の割合を商品販売形態別にみると、訪問販売が65.5%と、最も
多くなっています。通信・カタログ販売 (注 )は12.8%、自動販売機による販売は19.
7%となっています。
商品販売形態別に商店数をみると、訪問販売は2万170商店で対平成14年比
▲11.3%減少、通信・カタログ販売は3931商店、同34.8%増、自動販売機によ
る販売は6056商店、同32.4%増となっています。
無店舗販売の商品販売形態別商店数の構成比(%)
商品販売形態別商店数
(注)電子商取引は「通信・カタログ販売」に含まれます。
65.5
12.8
19.7
2.1
平成19年無店舗販売店
3万店
訪問販売
通信・
カタロ
グ販売
自動販売
機による
販売
その他
22,740
2,916 4,573
554
20,170
3,931 6,056
636 -
5,000
10,000
15,000
20,000
訪問販売
通信・カタログ販売
自動販売機による販売
その他
14年
19年
0
第3部 さまざまな角度からみる商業
212
新たな販売形態:無店舗販売の年間商品販売額
- 無店舗販売の年間商品販売額は5兆8千億円 -
無店舗販売の年間商品販売額は5兆8406億円となり、平成14年と比べると
15.3%の増 加 となりました。このうち、通 信 ・カタログ販 売 は2兆 5349億 円 、同
17.3%の増加、自動販売機による販売は8730億円で平成14年と比べると2倍
以上になりました。
無店舗販売の商品販売形態別年間商品販売額
商品販売形態別年間商品販売額の構成比(%)
50,660
24,115 21,613
4,342 590
58,406
23,336 25,349
8,730
991 0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
無店舗販売合計
訪問販売
通信・カタログ販売
自動販売機による販売
その他
14年
19年
(億円)
40.0
43.4
14.9
1.7
平成19年
無店舗販売額
5兆8406億円
訪
問
販
売
通信・カタログ販売
自動販売
機による
販売
その他
第3部 さまざまな角度からみる商業
213
新たな販売形態:無店舗販売の業種別年間商品販売額
-訪問販売は家具・じゅう器・機械器具、
通信販売は飲食料品-
販売形態、業種別に年間商品販売額をみると、訪問販売では、家具・じゅう器・
機械器具小売業、自動車・自転車小売業、飲食料品小売業の順となっています。
通信・カタログ販売では飲食料品小売業、織物・衣服・身の回り品小売業、各種商
品(百貨店など)小売業、家具・じゅう器・機械器具小売業、書籍・文房具小売業の
順となっています。自動販売機による販売では飲食料品小売業の割合が圧倒的に
多くなっています。
業種別年間商品販売額(平成19年)
訪問販売 通信・カタログ販売
自動販売機による販売
8,197
532
4
41
2
458
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000
飲食料品
その他の小売業
書籍・文房具
スポーツ用品・がん具・娯楽用品・楽器
写真機・写真材料
他に分類されない小売業
(億円)
702
1,384
2,397
4,293
5,649
8,910
1,592
1,669
1,686
1,549
229
7
78
2,101
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000
各種商品(百貨店など)
織物・衣服・身の回り品
飲食料品
自動車・自転車
家具・じゅう器・機械器具
その他の小売業
医薬品・化粧品
農耕用品
燃料
書籍・文房具
スポーツ用品・がん具・娯楽用
品・楽器
写真機・写真材料
時計・眼鏡・光学機械
他に分類されない小売業
(億円)
2,908
4,641
8,649
307
2,839
6,005
1,364
26
36
2,386
393
41
78
1,681
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000
各種商品(百貨店など)
織物・衣服・身の回り品
飲食料品
自動車・自転車
家具・じゅう器・機械器具
その他の小売業
医薬品・化粧品
農耕用品
燃料
書籍・文房具
スポーツ用品・がん具・娯楽
用品・楽器
写真機・写真材料
時計・眼鏡・光学機械
他に分類されない小売業
(億円)
第3部 さまざまな角度からみる商業
214
新たな販売形態:通信・カタログ販売の販売上位品目
- 通信・カタログ販売の上位品目は他の飲食料品 -
平成19年の通信・カタログ販売(注 )の上位品目をみると、最も年間商品販売額が
大きかったのはレトルト食品、チルド・冷凍食品、サプリメントなどを含む「他の飲食
料品」で2882億円となりました。以下、CD、DVD、美術品などを含む「その他の小
売」、「婦人服」、「化粧品」、「電気機械器具」、「紙・文房具」、「書籍・雑誌」などが
続いていますが、上位品目には「鮮魚」、「食肉」、「野菜」などもあり、インターネット
の普及とともに販売品目も多種に渡っています。特に平成14年と比べると、「がん
具・娯楽用品」、「紙・文房具」、パソコンなどが含まれる「電気事務機械器具」が大
きく増加しています。
通信・カタログ販売上位20品目(平成19年)
(注)電子商取引は「通信・カタログ販売」に含まれます。
288,191
168,764
156,503
141,511
139,561
101,216
88,822
80,301
75,085
68,447
58,265
53,819
51,091
50,414
41,202
40,341
42,039
33,763
30,270
28,090
0 100,000 200,000 300,000
他の飲食料品
その他小売
婦人服
化粧品
電気機械器具
紙・文房具
書籍・雑誌
家具
他の衣服・身の回り品
下着類
鮮魚
食肉
電気事務機械器具
野菜
飲料
豆腐・かまぼこ等加工食品
菓 子
米穀類
子供服小売
がん具・娯楽用品(百万円)
品目名 対14年比(%)
他の飲食料品 15.6その他小売 30.5婦人服 ▲ 29.8化粧品 ▲ 27.2電気機械器具 52.9紙・文房具 349.7書籍・雑誌 109.5家具 ▲ 34.3他の衣服・身の回り品 72.3下着類 13.0鮮魚 48.5食肉 50.5電気事務機械器具 201.5野菜 47.2飲料 44.4豆腐・かまぼこ等加工食品 15.3菓 子 57.6米穀類 48.2子供服小売 58.9がん具・娯楽用品 559.0
第3部 さまざまな角度からみる商業
215
新たな販売形態:家電量販店の商店数、年間商品販売額
- 家電量販店の商店数は2208店、
年間商品販売額は5兆658億円 -
家電量販店の商店数は2208店、平成14年と比べると 1.2%増となりました。
これを都道府県別にみると、東京が最も多く160店、次いで、愛知が148店、大
阪が139店、神奈川が118店、福岡が114店となりました。
年間商品販売額は5兆658億円、同21.0%増となりました。
これを都道府県別にみると、東京が最も多く7545億円、次いで、大阪4562億
円、神奈川4482億円、愛知3257億円、埼玉2586億円となりました。
家電量販店の商店数 家電量販店の年間商品販売額(億円)
都道府県別家電量販店の商店数(平成19年)
都道府県別家電量販店の年間商品販売額(平成19年)
020406080
100120140160180
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
2,208
2,181
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500
平成19年
平成14年
50,658
41,855
0 20,000 40,000 60,000
平成19年
平成14年
01,0002,0003,0004,0005,0006,0007,0008,000
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
(億円)
第3部 さまざまな角度からみる商業
216
新たな販売形態:家電量販店の売場面積規模別商店数、年間商品販売額
- 大型化する家電量販店 -
売 場 面 積 規 模 別 に商 店 数 を みると、最 も商 店 数 が多 い のは1500㎡以 上
3000㎡未満で727店、次いで、500㎡以上1000㎡未満の593店となりました。
平成14年と比べると、売場面積の大きい店舗が増えています。
また、最 も年 間 商 品 販 売 額 が大 きいのは3000㎡以 上 6000㎡未 満 で1兆
8745億円、次いで1500㎡以上3000㎡未満で 1 兆4489億円となりました。
売場面積規模別商店数
売場面積規模別年間商品販売額
900
404
563
275
35 4
593
309
727
498
65 16 0
200
400
600
800
1,000
50
0㎡
以上
10
00
㎡未
満
10
00
㎡以
上1
50
0㎡
未満
15
00
㎡以
上3
00
0㎡
未満
30
00
㎡以
上6
00
0㎡
未満
60
00
㎡以
上1
00
00
㎡未
満
10
00
0㎡
以上
14年 19年
7,607 6,314
12,623 10,749
3,581
981
3,820 3,752
14,489
18,745
4,493 5,358
0
5,000
10,000
15,000
20,000
50
0㎡
以上
10
00
㎡未
満
10
00
㎡以
上1
50
0㎡
未満
15
00
㎡以
上3
00
0㎡
未満
30
00
㎡以
上6
00
0㎡
未満
60
00
㎡以
上1
00
00
㎡未
満
10
00
0㎡
以上
14年 19年
(億円)
第3部 さまざまな角度からみる商業
217
新たな販売形態:家電量販店の立地状況
- 家電量販店の立地はロードサイドに多い -
家電量販店の立地をみると、商店数の36.9%が商業集積地区で最も多く、次い
で、住宅地区への立地が多くなっています。商業集積地区の内訳では広い売場面
積が必要なことからロードサイド型の割合が37.1%と最も多く、次いで、駅周辺型
が多くなっています。
これを年間商品販売額でみると、商業集積地区は42.9%で商業集積地区の内
訳では駅周辺型が52.5%と半数以上となっています。
家電量販店の立地別商店数の構成比(%)
家電量販店の立地別年間商品販売額の構成比(%)
27.8
14.3
18.8
37.1
2.1
0%
20%
40%
60%
80%
100%
住宅地
背景型
市街地型
ロード
サイド型
その他
<商業集積地区の内訳>
駅周辺型36.9
7.529.8
16.2
9.6
商業集積地区 オフィス街地区 住宅地区
工業地区 その他地区
平成19年
家電量販店数2,208
商業集積地区 オフィス街地区
住宅地区 工業地区
その他地区
52.5
12.1
11.6
22.9
0.9
0%
20%
40%
60%
80%
100%
住宅地
背景型
市街地型
ロード
サイド型
その他
<商業集積地区の内訳>
駅周辺型42.9
7.8
25.8
17.2
6.3
商業集積地区 オフィス街地区 住宅地区
工業地区 その他地区
平成19年
家電量販店年間
商品販売額
5兆658億円
商業集積地区 オフィス街地区
住宅地区 工業地区
その他地区
第3部 さまざまな角度からみる商業
218
新たな販売形態:家電量販店の営業時間
- 営業時間は10時間以上 11 時間未満が最も多いが
その割合は減少傾向 -
家電量販店の開店時刻は午前10時台が最も多くなっています。閉店時間は午
後8時台が最も多くなっていますが、その割合は縮小し、午後9時台の割合が伸び
ています。
営業時間は10時間以上11時間未満が最も多く、次いで11時間以上12時間
未満、9時間以上10時間未満の順となっています。このうち、11時間以上12時間
未満の割合は平成14年と比べると拡大しています。
家電量販店の営業時間
開店時刻 閉店時刻
1.4
1.1
15.2
7.9
61.2
58.2
18.4
27.2
3.9
5.7
0% 20% 40% 60% 80% 100%
平成14年
平成19年
9時間未満 9時間以上10時間未満
10時間以上11時間未満 11時間以上12時間未満
12時間以上
1.9
1.4
5.5
5.2
88.2
91.6
4.4
1.8
0% 20% 40% 60% 80% 100%
平成14年
平成19年
午前0時~8時台 午前9時台
午前10時台 午前11時台
14.9
8.1
61.7
43.4
19.9
42.6
3.5
5.9
0% 20% 40% 60% 80% 100%
平成14年
平成19年
午後5時~7時台 午後8時台
午後9時台 午後10時~午前4時台
第3部 さまざまな角度からみる商業
219
新たな販売形態:衣料品販売にみる消費動向
- 衣服の販売が好調な衣料品スーパー(大型カジュアル衣料店) -
業態別に衣服(男子服、婦人服、子供服)の年間商品販売額をみると、対面販
売を行っている販売形態では、百貨店、衣料品専門店が減少しています。
一方、対面販売を行っており、多品目に渡る商品を販売する衣料品中心店 ( 注 )
の衣服の年間商品販売額はわずかながら増加し、平成19年 には衣料品専門店(注 )を上回りました。
セルフ販売方 式の店 をみると、総合スーパーの衣服の年間 商品 販売 額はこの
10年で半分以下に減少する一方、衣料品スーパー(いわゆる大型カジュアル衣料
店など)の衣服の年間商品販売額は1.5倍の伸びを示し、総合スーパーの年間商
品販売額に並びかけています。このことから、消費者の衣料品の購買先が総合ス
ーパーから衣料品スーパーへ変わってきている様子がみられます。
業態別にみる衣服(男子服、婦人服、子供服)の年間商品販売額
( 注 ) 衣 料 品中 心 店 は 対 面 販 売 を 行 って お り 、 衣 食 住 の う ち衣 の 小 売 販 売 額 の 割 合 が5 0 % 以 上
の商店。衣料品専門店は対面販売を行っており、衣食住のうち衣の小売販売額の割合が90%
以上の商店。
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
40,000
平成9年 14年 19年
(億円)
百貨店
総合スーパー
衣料品スーパー
衣料品専門店
衣料品中心店
第3部 さまざまな角度からみる商業
220
新たな販売形態:男子服の業態別販売
- 衣料品スーパー(大型カジュアル衣料店)
が増加する男子服の販売 -
男子服の年間商品販売額の構成比を業態別にみると、対面販売を行っている
衣料品専門店、百貨店の割合が減少する一方、対面販売を行っており、多品目に
渡る商品を販売する衣料品中心店では販売割合を伸ばしています。
セルフ販売方式を採用している店をみると、総合スーパーの割合は減少し、衣料
品スーパー(大型カジュアル衣料店等)の割合が大きく伸びています。
年間商品販売額を平成14年と比べると、総合スーパーが大きく減少している一
方、衣料品スーパー(大型カジュアル衣料店等)は18.9%増加しています。
男子服の業態別年間商品販売額の構成比
男子服の業態別年間商品販売額の前回比
25.6
24.2
22.3
15.8
16.5
11.4
6.2
9.9
12.6
25.7
17.7
17.1
20.8
25.6
31.9
5.9
6.1
4.7
0% 20% 40% 60% 80% 100%
平成 9年
平成14年
平成19年
百貨店 総合スーパー
衣料品スーパー 衣料品専門店
衣料品中心店 その他
▲ 30.3
▲ 22.8
17.5
▲ 49.1
▲ 9.1▲ 13.9
▲ 35.3
18.9
▲ 9.5
16.6
▲ 60.0
▲ 40.0
▲ 20.0
0.0
20.0
百貨店
総合スーパー
衣料品スーパー
衣料品専門店
衣料品中心店
14年/9年
19年/14年
(%)
第3部 さまざまな角度からみる商業
221
新たな販売形態:婦人・子供服の販売形態(業態)別販売
- 衣料品スーパー(大型カジュアル衣料店等)と
中心店が伸びている婦人服・子供服の販売 -
婦人服・子供服の年間商品販売額の割合を業態別にみると、セルフ販売方式
の総合スーパーの割合が減少し、それに代わるように衣料品スーパー(大型カジュ
アル衣料店等)が伸びている様子がみられます。
一方、対面販売では、多品目に渡る商品を販売する衣料品中心店も伸びていま
す。
年 間 商 品 販 売 額 の前 回 比 をみると、衣 料 品 スーパー(大 型 カジュアル衣 料 店
等 ) は 平 成 1 4 年 ( 対 平 成 9 年 比 ) が 2 1 . 3 % 、 平 成 1 9 年 ( 対 平 成 1 4 年 比 ) は
38.8%と大きく伸びています。
婦人服・子供服の業態別年間商品販売額の構成比
婦人服・子供服の業態別年間商品販売額の前回比
29.5
30.3
30.1
15.2
14.5
9.6
3.7
5.3
8.1
29.2
26.2
26.3
16.0
17.2
21.2
6.4
6.5
4.7
0% 20% 40% 60% 80% 100%
平成 9年
平成14年
平成19年
百貨店 総合スーパー
衣料品スーパー 衣料品専門店
衣料品中心店 その他
▲ 13.4 ▲ 19.1
21.3
▲ 24.2
▲ 9.2▲ 8.7
▲ 39.2
38.8
▲ 7.9
12.7
▲ 40.0
▲ 20.0
0.0
20.0
40.0
百貨店
総合スーパー
衣料品スーパー
衣料品専門店
衣料品中心店
14年/9年
19年/14年
(%)
第3部 さまざまな角度からみる商業
222
新たな販売形態:食料品販売にみる消費動向
- 年間商品販売額が伸びている食料品スーパー -
平成19年の飲食料品の年間商品販売額を平成14年と比べると▲2.8%と減
少しています。
飲食料品の年間商品販売額を業態別にみると、食料品スーパーが年間商品販
売額割合の36.7%を占め、総合スーパーと合わせると45.8%がスーパーでの販
売となっています。なかでも食料品スーパーは飲食料品の年間商品販売額を増や
しています。
また、コンビニエンスストアの飲食料品の年間商 品販売 額の割合も伸びていま
す。
飲食料品の業態別年間商品販売額
飲食料品の業態別年間商品販売額の構成比
5.5
4.9
4.6
9.8
9.7
9.1
29.0
33.1
36.7
8.8
11.6
12.0
18.7
16.6
16.3
14.4
13.2
10.7
13.8
10.9
10.6
0% 20% 40% 60% 80% 100%
平成 9年
平成14年
平成19年
百貨店 総合スーパー
食料品スーパー コンビニエンスストア
食料品専門店 食料品中心店 その他
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
120,000
140,000
160,000
180,000
平成 9年 平成14年 平成19年
(億円)
食料品スーパー
食料品専門店
食料品中心店
百貨店
総合スーパー
コンビニエンスストア
第3部 さまざまな角度からみる商業
223
新たな販売形態:生鮮品の販売形態(業態)別販売
- 生鮮食料品(肉、魚、野菜、果実)の
販売シェアを伸ばす食料品スーパー -
生鮮食料品(肉、魚、野菜、果実)の年間商品販売額(百貨店、総合スーパーを
除く)を業態別にみると、肉屋、魚屋、八百屋、果物屋などの食料品専門店の販売
額 の割 合 は減 少し、食 料 品 スーパーの販 売 額 割 合 がそれに代 わり、平 成 9年 の
50.0%から平成19年には62.6%に伸びています。
生鮮食料品(肉、魚、野菜、果実)の業態別年間商品販売額
(百貨店、総合スーパーを除く)
生鮮食料品の業態別年間商品販売額の構成比
(百貨店、総合スーパーを除く)
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
平成9年 14年 19年
(億円)
食料品スーパー
コンビニエンスストア食料品中心店
食料品専門店
50.0
57.7
62.6
1.2
0.7
0.9
18.1
15.2
12.5
13.2
13.9
13.2
17.5
12.5
10.8
0% 20% 40% 60% 80% 100%
平成 9年
平成14年
平成19年
食料品スーパー コンビニエンスストア
食料品専門店 食料品中心店
その他
第3部 さまざまな角度からみる商業
224
新たな販売形態:料理品の販売形態(業態)別販売
― 料理品の販売も伸ばす食料品スーパー -
平成19年の料理品(おにぎり、寿司、調理パン等)の年間商品販売額を業態別
にみると、食料品スーパー以外は減少しています。
これを年間商品販売額の割合(百貨店、総合スーパーを除く)でみると、対面販
売をしている食料品専門店の割合が最も高くなっているものの、その割合は減少し
ており、食料品スーパーの割合が伸びています。
料理品の業態別年間商品販売額
(百貨店、総合スーパーを除く)
料理品の業態別年間商品販売額の構成比
(百貨店、総合スーパーを除く)
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
平成 9年 平成14年 平成19年
(億円)
食料品専門店
コンビニエンスストア
食料品スーパー
食料品中心店
17.5
18.6
24.4
20.8
29.6
26.4
45.3
38.7
35.8
10.2
7.5
5.9
6.2
5.6
7.5
0% 20% 40% 60% 80% 100%
平成 9年
平成14年
平成19年
食料品スーパー コンビニエンスストア
食料品専門店 食料品中心店
その他