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3D-CAD 利用セミナー in Sasebo, 2018
常石造船での三次元造船CAD
「CADMATIC」の採用紹介
‐殻艤一体,設計各拠点の繋がり,設計間の垣根を越える-
2018年11月26日 常石造船株式会社 設計本部
機電設計部 西嶋孝典
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1. はじめに
2. 設計情報としての殻艤一体CADデータ
3. 設計五拠点を繋ぐシステム構成
4. 上流から下流まで共通のデータを使用
5. 適用スケジュール
6. 3DCADデータの活用
7. 期待される効果
8. 最後に
目次
はじめに
常石造船 設計の特徴 →海外を含む五拠点で設計を進める
日本 福山 本社設計本部 日本 福岡 福岡事務所 フィリピン セブ TTSP 中国 上海 TSSD上海 中国 舟山 TSSD秀山
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設計情報としての殻艤一体CADデータ
CADMATICを用いた殻艤一体設計
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設計情報としての殻艤一体CADデータ
殻艤一体データの活用
干渉チェック メンテナンススペースのチェック 操作性のチェック 通行性のチェック
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フィリピンセブ造船所 TTSP
中国秀山造船所 TSSD
中国上海オフィス TSSD
常石造船福岡オフィス
常石造船本社
Private network over internet
Master
Replica Replica
Replica Replica
設計五拠点を繋ぐシステム構成
全てのサイトはMaster経由で自動的に同期が取れる、例えば、
(Step1)TTSPでモデリングした船殻板は数分後には全サイトへ送られ、
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フィリピンセブ造船所 TTSP
中国秀山造船所 TSSD
中国上海オフィス TSSD
常石造船福岡オフィス
常石造船本社
Private network over internet
Master
Replica Replica
Replica Replica
全てのサイトはMaster経由で自動的に同期が取れる、例えば、
(Step1)TTSPでモデリングした船殻板は数分後には全サイトへ送られ、
(Step2)TSSDでその船殻板を貫通して引いたパイプの穴の要求がTTSPに送り返され、
設計五拠点を繋ぐシステム構成
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フィリピンセブ造船所 TTSP
中国秀山造船所 TSSD
中国上海オフィス TSSD
常石造船福岡オフィス
常石造船本社
Private network over internet
Master
Replica Replica
Replica Replica
全てのサイトはMaster経由で自動的に同期が取れる、例えば、
(Step1)TTSPでモデリングした船殻板は数分後には全サイトへ送られ、
(Step2)TSSDでその船殻板を貫通して引いたパイプの穴の要求がTTSPに送り返され、
(Step3)TTSPで受け取った穴の要求を承認して開けた穴は、全サイトに送られる
設計五拠点を繋ぐシステム構成
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フィリピンセブ造船所 TTSP
中国秀山造船所 TSSD
中国上海オフィス TSSD
常石造船福岡オフィス
常石造船本社
Private network over internet
Master
Replica Replica
Replica Replica
系統図とパイプ仕様書を、高い設計ノウハウを持つ中堅、ベテラン設計者がしっかり完成させ、それを基に複数の経験の浅い若い設計者または3次元CADオペレーターが、誤り無く、且つ、効率的に3Dモデルの配管モデリング作業を行う、という分業体制を構築
→モデリングに際して、3次元空間への配置作業に没頭出来る
→モデリングする前に、仕様書と系統図で、配管弁など金物の仮発注作業が行える
機器配置 配管作業
系統図と仕様書
仮発注作業
干渉チェック
→系統図と3Dにてデータの整合性がシステム的にチェックできる
設計五拠点を繋ぐシステム構成
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設計ステージ
1.初期計画
他部門と常時共有
2.基本設計
3.機能設計
4.詳細設計
5.生産設計
共通モデル
上流から下流まで共通のデータを使用
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2D CAD 承認図(計画図)
CADMATIC 計画モデル
VR (3Dチェック)
2D CAD 承認図
CADMATIC 詳細モデル 詳細図 (計画図)
VR (3Dチェック)
2D CAD 詳細図
下流3CAD 生産モデル CADMATIC全面導入前
コンバート
CADMATIC全面導入後
CADMATIC 計画モデル 承認図
CADMATIC 詳細モデル 詳細図
CADMATIC 生産モデル 生産図
VR (3Dチェック) _
一つの船舶3次元モデルをステップごとに詳細化していく
上流から下流まで共通のデータを使用
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1. 設計部メンバーと共に、造船工場のキーマンもCADMATIC情報を使って造船を行っている欧州造船所を視察し、どんな図面、どんな情報で、どのように生産しているか、を確認。
2. 視察で得られた知見(必要十分な図面と生産情報を特定)をベースに、実現可能なカスタマイズ案を立案。
3. 全社視点での優先順位(代替えできない機能>工数を大幅に減らす機能>追加機能)に沿って開発依頼。
適用スケジュール
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① コンバーターで変換し生産情報を出力してきたが混乱も発生
→ 一つの3次元CADモデルでカバーする
②五拠点で設計作業が同時進行
→ 共同設計作業コンカレントデザインを実現
③多人数の設計協業では、連絡ミスや勘違いなどの混乱が多発
→ 最新機能を活用したフロントローディング設計に移行中
④通信インフラが貧弱な場所との協業
→ 実用上問題の起こらない差分同期を実現
⑤日本語ベースのCADの人材追加育成は海外サイトでは困難
→ 最新の欧米製3次元CADで、海外人材の育成を容易に
適用スケジュール・課題と対策
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EE-B001から EE-P001へXX-01-002を配管する場合
作業者が始点ノードをPICKすると・・・
XXラインが選択された状態で確認のパネルが表示される
配管系統図
OKボタンを押すと・・・
3DCADデータの活用
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ダイアグラムで接続されている先(ポンプ)までの仮のルート”candy bar”が3次元モデルの中に表示される
いつでもその時点での、ダイアグラムと3次元モデルの違いをチェックできる
部品の違いだけでなく、
機器や金物の接続の順番、
枝管の位置など、まで
違いが有る場合は赤い×印となり、
クリックすると3次元モデルの中で、 目視確認して修正できる
3DCADデータの活用
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基本モデリング 詳細モデリング 生産情報付加
モデルの引き継ぎ 変換
承認図
下流CAD
詳細図 生産図
CADMATIC CADMATIC
共通モデルの詳細化
設計工数削減、リードタイム短縮、品質向上
Before
After CADMATIC
期待される効果
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上流下流、3次元2次元間のデータやり取りの無駄撲滅
どの設計タイミングでも、関係者と最新の3次元モデルを使って協議が可能
船殻図ではなく船殻モデルから早期材料発注
配管モデルではなく系統図から弁・金物の早期仮発注
物量(重量、配管長、配管本数、重量重心)=コストの早期把握
物量と作業量の早期把握による工場への支援
3Dモデルを用いた視覚チェックによる品質向上
他部門と勘違い防止&意思疎通の視覚化を実現
工程管理へのより詳細でタイミングの良い物量供給計画
期待される効果
最後に
常石造船 設計の特徴 →海外を含む五拠点で設計を進める
CADMATICを活用した 各拠点の機能の明確化 全拠点視野での共同/分業作業 全拠点視野での人材育成 で,設計間の垣根を越える。
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