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国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 Step Up! 「原子力機構ってお堅そう」「隔離された環境で黙々と研究?」 「ハイレベルでついていけないかも」 これを読めばそんな疑問や不安も解消!? 体験談も収録 学生受入制度のススメ

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国立研究開発法人

日本原子力研究開発機構

Step Up!

「原子力機構ってお堅そう」「隔離された環境で黙々と研究?」

「ハイレベルでついていけないかも」

これを読めばそんな疑問や不安も解消!?

体験談も収録

学生受入制度のススメ

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今できることをしっかりやる。

その先に成長がある。

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御挨拶 孔があったら・・・

孔(あな)があったら覗きたい。 螺子(ねじ)があったら緩めたい。 種(たね)があったら埋(うず)めたい。

これは 30 年くらい前に私が作った言葉で,理系の 3 要素を示してい

るつもりです。しばらく忘れていたのですが,最近,村田製作所の CM―パパが大事にしているカメラを女の子が分解してしまう―をテレビで

見て,思い出しました。

小さい頃の私はまさに「分解系」で,買ってもらったばかりのおもちゃをバラバラにしたのはいいの

ですが,元に戻すことができなくて,よく泣いたものでした。それでも,分解するのを止めることはな

かったのですから,これはもう,「理系の性(さが)」としか言いようがありません。

日本人の理科好き(新しいもの好き)は,DNA レベルで刷り込まれているのかもしれません。そん

な話をふたつほど紹介します。

火縄銃が日本に伝わったのは 1543 年と言われていますが,そのわずか 10 年後には最初の国

産機(当然デッド・コピーです)が製作されました。それから火縄銃の製作は近江(国友,日野),紀

州(根来),和泉(堺)に広がり,戦国時代の終わりに日本は 50 万丁もの火縄銃を有する世界最大

の保有国になりました。

江戸時代の末期,日本にやってきた蒸気船を見て,自分の手でこれを作りたいと思った大名が何

人かいました。そのなかで成功したのが佐賀藩主鍋島閑叟と宇和島藩主伊達宗城です。宇和島藩

では前原巧山という人が,翻訳された蘭書の図面を頼りに,蒸気機関の製作に成功したことは,特

筆に値します。実はこの人,提灯屋の嘉蔵という手先の器用な仏壇・仏具の職人だったのですから,

驚きです。

日本は今,「理科離れ」が言われています。その背景には,新しい発見に感動するという機会が

少なくなっていることがあるのかも知れません。原子力機構の学生受入制度は,実際に物に触れ,

自分の眼で観察するという意味で,大変貴重な機会であると自負しております。

日本の理科力を高めるためにも,多くの学生の皆様のご参加をお待ちしております。

令和元年 5 月吉日

原子力人材育成センター長

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特別研究生

学生研究生

学生実習生

夏期休暇実習生

JAEAの学生受入制度 原子力機構は,我が国の原子力分野における人材育成に資するため,国内の大学

や高等専門学校の学生を受け入れており,比較的簡単な実習から,主体性や責任が求められる高度な研究まで,様々な活動の場を提供しています。また,当機構の研究分野は,物理,化学,機械,材料,地球環境など多岐にわたるため,幅広く理工系の学生の学習意欲と研究意欲に応えることができます。さらに,専門性に応じて夏期休暇実習生,学生実習生,学生研究生及び特別研究生という四つの受入身分がありますので,無理なく,また,物足りなさを感じることなく,経験を積み重ねることができます。学生の受入れに積極的な研究者や技術者は,特に人材育成に情熱を傾けている方々ですので,一生懸命に指導してくれます。受入れに御興味がありましたら,お気軽に,原子力人材育成センターへお問合せください。

学生受入の 4 身分

お問合せは,原子力人材育成センターのホームページのお問合せフ

ォーム(http://nutec.jaea.go.jp/mailform_daigaku/contact.html)から

お願いいたします。左の QR コードからお問合せフォームへアクセス

することができます。

専門性

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受入者数の推移

ここ数年,日本国内ではインターンシップが広く実施されるようになり,多くの学校がそれを単位として認定する方向に,急速に動いています。原子力機構では,毎年度,400 名程度の学生を受け入れ,今後も,同程度の数字で推移するものと見込んでいます。これほど多くの学生を受け入れている企業・組織は,国内では他にないかもしれません。 インターンシップは,学生だけでなく,原子力機構にもメリットがあります。受

け入れた学生の中には,最終的に原子力機構に就職した方もおり,インターンシップは原子力機構にとって重要な人財発掘の機会となっています。

実りあるものに

インターンシップは,ただ参加すれば良いものではありません。インターンシップを終えた後に,自分がどうなっていたいか,具体的なイメージを持って参加することが大切です。そのためには,学校の先生や受入先の方に,どんなことをしたいか,積極的に相談し,具体的な計画を立ててください。そして,誠実に,真剣に,失敗を恐れずに挑戦してください。意欲的に取り組めば,受入先の方が喜んでくれて,より一層,力を入れて指導してくれることでしょう。

最後に,インターンシップには結構ハードなものもあることを付け加えておきます。だからこそ,楽しめるように工夫し,昼休みや休日にしっかり息を抜くことが大切です。メリハリのある生活が大事,ということです。

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平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

特別研究生 学生研究生 学生実習生 夏期休暇実習生

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学生の声

原子力機構の学生受入を経験した学生から寄せられた声を以下に御紹介します。

・ 機構での生活にも慣れ,就職活動や学校の授業と両立させつつ,研究を進めることができました。また,本年度は,放射化学討論会での研究発表や研究会への参加を通じて,自らの研究に対する見識をより一層深めることができました。受入部署の方々や指導教員の方々に支えていただきながら,非常に充実した研究生活を送ることができました。

・ 大学にはない,高度な設備を使った実験ができたことは大変貴重な経験であり,今後,社会人としての業務に非常に役立つスキルが身に付けられたと感じています。

・ 毎朝,安全に関する月間テーマの唱和,チェックシートを用いた KY(危険予知),TBM(ツールボックスミーティング)を実施する等,安全に対する意識がとても高く,大学とは大きく異なり,自分もそうあるべきだと感じた。

・ 自分の研究は加速器を用いたものであり,原子力機構では実際に加速器を使い続けてきた方々から直接指導を受けることができました。これは茨城大学では不可能なことで,連携大学院制度で原子力機構に来たからこそできていることだと思いました。特に私が学んでいる超重元素領域に関して原子力機構は日本のパイオニアと言える機関であり,現在の先端研究だけでなく,黎明期の貴重なお話を聞くこともできました。また,大学での教授と学生の関係とは異なる,たくさんの研究者の中に学生として入っていくという環境の違いは大きいと思います。受け入れていただいたグループでは一つの研究テーマを複数人で進めており,それぞれ異なる専門分野に精通した方々の間で交わされる議論は非常に勉強になりました。

・ This three-month off-campus project was very good for me to study with

many professional, knowledgeable, and kind JAEA staffs. It was also good

chance for me to learn and improve programming skills to develop a

computer tool in nuclear physics field. I also got the knowledge of the

details of the burnup calculation code. This experience is helpful to my

research in future.

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経験者の声(特別研究生→職員)

嘉成 由紀子(平成 27 年度入社)

所属(平成 30年 12月 1日現在):

原子力科学研究所 放射線管理部 放射線管理第 1課

私は,連携大学院方式を利用し,学部 4年生のときには学生研究生,大学院修士課程の 2年間を特別研究生として,原子力機構で研究に励みました。受入れの制度を利用しようと思ったきっかけは,「新しい装置が使いたい」「最先端の研究に触れてみたい」「学生のうちに社会人(研究者)がどんな感じか知りたい」くらいの軽い気持ちだった気がします。せっかく,原子力機構という,日本で唯一の原子力の研究機関に行けるのだから,ここでしかできないことをやってみたいという漠然とした目標だけを持って,受入れを申し込みました。

機構の研究者は,明るく優しく,大学を離れて不安な私を気遣ってくれ,充実した日々を送ることができました。研究テーマを決めるときは,私のつたないアイデアに対して,研究者目線から的確に助言していただき,研究に取り組むことができました。また,研究者と一緒に実験や議論をする中で,計画の立て方や実行する力,うまくいかなかったときの修正の仕方等,物事に対する取り組み方を学びました。それらの力は,社会人として働く今,自分で業務課題を見つけ,それに対する計画立案と業務遂行の際に大いに役に立っていると思います。

同世代がそろっている大学と異なり,年齢や専攻分野が異なる研究者達の中で過ごすには,勇気が要りましたが,知らない知識や人生の先輩としての経験談を聞けることは大変貴重でした。また,年齢や専攻が異なる人ばかりの環境は,就職すれば当たり前のことです。一足先に,そういった環境を知れたことは良かったと思っています。

学生生活は,自由な時間があるように見えても,あっという間に終わります。その中で,何か一つ,真剣に取り組んだと思えるものがあれば,それは一生ものだと思います。私にとっての一生ものは,機構で過ごした 3 年間の経験です。積極的に,色んな場に出向いて多くの経験を積んで,素敵な学生生活を過ごしていただきたいです。

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経験者の声(学生研究生→職員)

本田 文弥(平成 30年入社) 所属(平成 30年 12月 1日現在): 核燃料サイクル工学研究所 放射線管理部 放射線管理第 1課

私は,大学院修士課程の 2 年間を連携大学院方式による学生研究生として,原子力機構で研究しました。私が,原子力機構で研究を行いたいと思ったのは,福島第一原子力発電所事故に関する研究に携わることで,少しでも福島復興に役立ちたかったためです。私の出身地は東海村の近隣であるため,幼い頃から原子力は身近な存在であり,原子力の素晴らしさを感じていました。一方,福島第一原子力発電所事故時にあっては,風評被害等を経験し,原子力の怖さを感じることになりました。ですが,私は,常に原子力を身近に感じ,その可能性を知っていたため,「ここで私が課題解決に貢献せずに,誰がするんだ」という使命感から,学生研究生として研究することを希望しました。

私の研究は,福島第一原子力発電所事故により被災した住民の健康管理や不安対策に資するために,事故により被ばくした住民の被ばく線量を推計するというものでした。本研究で得られた成果は,被ばくした住民にとって非常に貴重な情報となるため,やりがいのある研究でした。

原子力機構で学生研究生として研究ができることは,大学に居ただけでは経験できないメリットがあります。原子力機構は,日本で唯一の原子力に関する総合研究機関であるため,原子力の各分野の専門家が数多くおり,直接指導していただけます。このような方々からは,研究に関する知識や最新の研究動向についてはもちろんのこと,物事に対する考え方など社会に出てからも必要となる思考力を得ることができますし,そのような環境で活動しますので,常に良い緊張感を持ちながら研究することができます。

学生研究生の 2 年間の経験は,社会人となった今でも活きていることが数多くあります。今の私があるのは,この 2 年間のおかげといっても過言ではありません。学生生活は,長い人生の中でほんのわずかなものです。悔いが残らないような充実した学生生活を過ごしてください。

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経験者の声(平成 29 年度特別研究生)

安藤 太一

所属(受入当時):

大阪府立大学 大学院 工学研究科 博士前期 2年

私は,大学院博士前期課程 2 年の夏から秋にかけて3か月間,特別研究生として研究に励みました。専門としている分野の学会で JAEA の研究者の方に声をかけていただいたのをきっかけとして特別研究生について知り,自分自身のスキルアップと大学以外の研究環境での活動を行ってみたいという理由で,応募しました。

実際に研究が始まると,最初は慣れない環境での生活に戸惑いましたが,受入担当の方が非常に熱心に指導してくださったので,同時期に研究に来ていた他大学の特別研究生と共に非常に充実した時間を過ごすことができました。今回の滞在では,自分の研究内容について理解が深まっただけでなく,受入担当の方と共に特許を出願しました。お陰様で,出願に必要なプロセスやハードルについて実際に体験することができ,非常に良い経験となりました。実際に体験してみるまでは,特許の出願は非常に高い難易度で,自分とは無縁のことだと考えていましたが,特許取得のコツや新たなアイデアのヒントをたくさん頂きましたので,今後の可能性を感じることができました。この時の経験をきっかけに私自身の研究への取り組み方や進め方にも変化があり,専門外や一見関係が無さそうな分野の事柄にも興味を持ち,俯かん的に物事を考えていくようになりました。

現在*は,博士後期課程に進学し,このとき学んだことを生かして様々なことに活発に活動しており,アメリカのオークリッジ国立研究所で 3 か月ほど,現地の方と共に研究をしております.

慣れない環境にチャレンジするに当たっては勇気が要り,迷うこともあると思いますが,チャレンジした後に後悔することはないと思います。学生の間に,研究機関で実際の研究に触れる事ができる機会は滅多にありませんので,皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

*体験談の執筆時(平成 30 年 12 月)

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経験者の声(平成 30 年度夏期休暇実習生)

私は,夏期休暇実習生として,「ガンマ線計測技術とその利用」というテーマで実習を受けさせていただきました。高専からの進路としては企業へ就職する道が一般的ですが,高専ではなかなか具体的な話を聞くことができない研究機関での仕事について知りたいと思い,インターン先を原子力機構に決めました。また,私は,電気電子という放射線科学から離れた内容を学んでいますが,こちらのテーマは放射線の計測技術を主な内容とした実習ということで,どのように高精度な計測を実現しているか知りたいと思い,このテーマを選びました。 この実習に参加する前は,研究所というと,白衣を着て,特に放射線関連の

研究所の場合は,厳重な作業着などを着て,黙々と実験をしているようなイメージを持っていましたし,原子力や放射線は基本的には極めて特殊な研究に使われていると漠然と思っていました。ですが,実際には,ほとんどの方が私服で,雰囲気も和気あいあいとしていましたので,イメージがすごく変わりました。また,放射線利用はとても多岐にわたっており,その使われ方は多様であることが分かりました。 測定の実習では,最も速く動作する BaF2 シンチレータと,200psの計測速

度をもつオシロスコープを使うことで,高い精度でガンマ線の伝播速度(光速)を測定できることが分かりました。使う機器を最小限かつシンプルにしていることで,真似することができない測定を実現していることに感動しました。 受入担当の方はとても優しい方で,専門的な知識のない私に放射線科学の基

礎や放射線利用に関する興味深い話を丁寧に教えてくださり,日常生活の面でも非常にお世話になりました。お心遣いに本当に感謝しております。親身になって御助言してくださったグループの方々にも心より感謝しております。ありがとうございました。

加藤 朝香

所属(受入当時):

長野工業高等専門学校 電気電子工学科 4 年

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特別研究生 -Research Fellowship-

専門性が最も高い特別研究生は,毎年 11 月上旬に公募を開始し*,書類審査に基づき選抜しています。学生が自ら研究計画を立て,原子力機構の研究推進に貢献することが求められます。得られた成果を学会等で発表したり,国外に出張して実験したりする方もいます。

*時期がずれることがあります。

【概要】 募集方法 受入期間 応募要件

・定期募集(年 1 回,11 月上旬に募集開始),審査有り ・随時募集(随時),審査有り

原則として 1 年間 (最短 3 か月)

大学院生及び大学院研究生

特記事項

・奨励金(10 万円/月)を支給します。 ・大学の所属キャンパスと受入拠点の間の往復交通費を支給します。 ・原子力機構の宿舎や食堂を利用することができます。 ・https://www.jaea.go.jp/saiyou/internship/に募集要項を掲載しています。

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学生研究生 -Student Research Associate-

原子力機構と教育研究に係る協定又は包括協定下の覚書を締結している大学院に在学中の学生であり,かつ,その大学院の身分を持つ原子力機構の職員(連携教員)による教育・研究指導を受ける場合は,学生研究生として受け入れることができ,場合によっては,連携教員が学位論文の指導を行います。原子力機構での活動が,大学の正課の活動とされ,単位として認められます。

この身分を利用した一つの例として,東京大学の原子力専攻(専門職大学院)を挙げることができます。毎年,本専攻の学生が原子力機構で実習等を行っていますが,原子力機構の研究者や技術者が同大学の非常勤講師や特別講師となり,学生の指導に当たっています。

【概要】 申込時期 受入期間 申込要件

随時 在学期間内で任意に設定。複数事業年度にまたがる受入れが可能です。

原子力機構と教育研究に係る協定等を締結している大学院に在学する方

特記事項 ・大学の所属キャンパスと受入拠点の間の往復交通費を支給します。 ・原子力機構の宿舎や食堂を利用することができます。 ・原子力機構と教育研究に係る協定等を締結している大学院は,

http://nutec.jaea.go.jp/univercitycoop/pdf/graduate_school_list.pdfに掲載してあります。

・http://nutec.jaea.go.jp/univercitycoop/download.html から申込書類を入手することができます。

東京大学原子力専攻(専門職大学院)のホームページ

https://jn-hrd-n.jaea.go.jp/

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学生実習生 -Guest Student Researcher-

学生実習生の身分は,広く原子力機構の業務について実習するものとして設置したものであり,国内の大学や高等専門学校(4・5年生)の方であれば,いつでも,

どなたでも,受入れを申し込むことができます。また,大学や高等専門学校の個別のニーズに応じた実習を用意し,短期集中型で多くの学生を受け入れています。

【概要】

申込時期 受入期間 申込要件 随時 一事業年度内で任意に設定 国内の大学又は高等専門

学校(4・5 年生)に在学する方

特記事項 ・原子力機構の宿舎や食堂を利用することができます。 ・http://nutec.jaea.go.jp/univercitycoop/download.html から申込書類を入手することができます。

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夏期休暇実習生 -Summer Intern-

学生が夏休みを利用して 7 月中旬から 9 月末日まで原子力機構で体験就業することができるのが,夏期休暇実習生です。毎年 5 月上旬に公募を開始し,国内の大学や高等専門学校(4・5 年生)の方であれば,どなたでも応募することができます。実習の雰囲気を感じていただけるように,実習の模様を撮影した動画を原子力人材育成センターのホームページに掲載してありますので,のぞいてみてください。また,同ホームページに,夏期休暇実習を経験した学生の感想も掲載してあります。以前,茨城大学の学生に原子力機構とそのインターンシップについて持つイメージを聞いたところ,「お堅い」,「大変そう」,「厳しそう」などとといった声が挙がりました。原子力や放射線に関連する業務に従事していますので,また,良い研究のためには緊張感が必要ですので,そのような部分もありますが,夏期休暇実習は基本的に気軽な雰囲気で実施されていますので,安心して応募してください。 話が変わりますが,原子力科学研究所では,夏期休暇実習生懇談会を開催し,若手職員と懇談したり,施設を見学したりする機会を作っています。懇談では,毎年多くの学生が進路や就職,大学の研究などについて質問されており,有益なコメントをもらえるとのことから,御好評をいただいています。施設見学についても,最先端の施設や大学にはない装置を見学することができるなどといった理由から,非常に人気があります。

【概要】 募集方法 受入期間 申込要件

公募制(年 1 回,5 月上旬に募集開始)

7 月中旬から 9 月末日までの間で、受入テーマごとに設定された期間

国内の大学又は高等専門学校(4・5 年生)に在学する方

特記事項 ・大学の所属キャンパスと受入拠点の間の往復交通費を支給します。 ・原子力機構の宿舎や食堂を利用することができます。 ・https://www.jaea.go.jp/saiyou/internship/に公募情報を掲載しています。

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夏期休暇実習生懇談会

原子力科学研究所(茨城県那珂郡東海村にある研究開発拠点)に限った話ですが,夏期休暇実習生を受け入れている期間中に 2,3 回,夏期休暇実習生懇談会というイベントを開催しています。そこでは,原子力機構の若手の研究者や技術者が業務を紹介し,学生が若手職員にざっくばらんに何でも相談することができる懇談の時間を設けており,最後に施設見学をしていただいています。研究者として働く具体的なイメージを持つことができた,進路選択の参考となった,他の学生と交流を持つことができて良い刺激となったなどの感想が寄せられており,好評を博しているイベントです。

若手職員との懇談

施設見学(J-PARC)

業務紹介資料の一例

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実際はどんな感じなの?

以前,「原子力機構の夏期休暇実習に興味を持っても,能力が足りず,ついていけないのではないかといった不安から,最終的には諦めてしまう学生がたくさんいる」といったお話が,茨城大学の就職担当課の方からありました。当機構は,確かに,難しい研究を行っていますので,学生の皆様の立場からしたら,そのような不安を感じることは,考えてみれば当たり前かもしれません。 そうではありますが,いきなり難しいことを学生にさせるようなことはありませんので,心配しなくて大丈夫です。学生と相談して個々人の能力に見合った活動内容となるように調整していますし,そもそも全く能力が足りていない場合は,思い切って別の活動内容を提案させていただくなど,柔軟に対応しております。 文字で説明しても,それだけでは説得力に欠けると思いますので,過去に実施された夏期休暇実習の様子を撮影した動画を紹介するページ(「夏期休暇実習生動画ライブラリ」)を用意しました。それを見て,原子力機構における学生の受入れがどんな感じか,つかんでいただければ幸いです。

夏期休暇実習生動画ライブラリ https://nutec.jaea.go.jp/univercitycoop/university_videolibrary.html

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原子力人材育成ネットワーク施設見学会の御案内

原子力人材育成ネットワークでは,原子力専攻以外(機械・電気・化学・物理等)の大学生・大学院生及び高専生,原子力に興味のある教員を対象とした放射線利用・原子力技術に関連する施設の見学会を実施しております。普段,一般の方が立ち入ることができない施設を訪問することができ,原子力関係以外の学科の学生が原子力や放射線にふれることができる絶好の機会です。申込時期は定期的ではありませんので,興味がある方は [email protected] まで御連絡ください。連絡を受けましたら,開催について個別に御案内いたします。

【直近の見学先内訳】 年度・回 見学先

2016 年度

第 1 回

J-PARC

・中性子実験機器,シンクロト

ロン棟

JAEA 核サ研

・ENTRY(地層処分基盤研

究施設)

日本原電(株)

・東海第二発電所

2016 年度

第 2 回

JAEA 楢葉遠隔技術開発セ

ンター

・モックアップ試験体,遠隔操

作ロボット

(株)日立製作所(臨海工

場)

・大型製缶工場,形状変形

ロボット

2017 年度

第 1 回

J-PARC

・中性子実験機器,ニュートリ

ノ実験施設

原子力科学館

・展示物見学(霧箱等)

QST 那珂研

・JT-60,中性子入射装置

2017 年度

第 2 回

J-PARC

・中性子実験機器,ニュートリ

ノ実験施設

三菱原子燃料(株)

・燃料集合体組立工程

JAEA 原科研(NUCEF)

・STACY,TRACY

2018 年度

第 1 回

QST 那珂研

・JT-60,中性子入射装置

ニュークリア・デベロップメン

ト(株)

・燃料ホットラボ施設,材料

ホットラボ施設

原子力人材育成ネットワークのホームページ

https://jn-hrd-n.jaea.go.jp/

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原子力人材育成センター(原子力科学研究所内)までの案内図

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 原子力人材育成センター 〒319-1195 茨城県那珂郡東海村大字白方 2 番地 4 http://nutec.jaea.go.jp/

JR 常磐線を利用される場合 • 【東京方面から】 上野駅⇒東海駅 約 90 分(特急) • 【いわき方面から】いわき駅⇒東海駅 約 90 分(特急) 東海駅から原子力科学研究所までは、茨城交通のバス又はタクシーを御利用ください。