抗生物質製剤...6100000f0000 666666666 内服剤 2007年6月作成...

32
464 抗生物質製剤 薬効中分類及び事例 611 主としてグラム陽性菌に作用するもの ベンジルペニシリンベンザチン水和物 612 主としてグラム陰性菌に作用するもの ピブメシリナム塩酸塩 613 主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの ホスホマイシンカルシウム水和物 614 主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用するもの アジスロマイシン水和物 615 主としてグラム陽性・陰性菌、リケッチア、クラミジアに作用するもの ドキシサイクリン塩酸塩水和物 616 主として抗酸菌に作用するもの サイクロセリン 617 主としてカビに作用するもの ナイスタチン 619 その他の抗生物質製剤(複合抗生物質製剤を含む) アンピシリン水和物・クロキサシリンナトリウム水和物

Upload: others

Post on 20-Jun-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

464

抗生物質製剤

薬効中分類及び事例 611 主としてグラム陽性菌に作用するもの

ベンジルペニシリンベンザチン水和物 612 主としてグラム陰性菌に作用するもの

ピブメシリナム塩酸塩 613 主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの

ホスホマイシンカルシウム水和物 614 主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用するもの

アジスロマイシン水和物 615 主としてグラム陽性・陰性菌、リケッチア、クラミジアに作用するもの

ドキシサイクリン塩酸塩水和物 616 主として抗酸菌に作用するもの

サイクロセリン 617 主としてカビに作用するもの

ナイスタチン 619 その他の抗生物質製剤(複合抗生物質製剤を含む)

アンピシリン水和物・クロキサシリンナトリウム水和物

Page 2: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

465

611 主としてグラム陽性菌に作用するもの ベンジルペニシリンベンザチン水和物

<企業提案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2007 年 6 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリ顆粒 40 万単位

主成分: ベンジルペニシリンベンザチン(Benzylpenicillin benzathine) 剤形: うすい赤色の顆粒剤 シート記載:

この薬の作用と効果について 炎症を引き起こしている細菌感染症の原因菌を殺菌します。感染症の治療に用いる持続性のペニシリン系の

抗生物質です。 通常、呼吸器感染症、耳鼻咽喉科感染症、梅毒などの感染症、リウマチ熱の発症予防に使用されます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎障害がある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 回 1g(主成分として 40 万単位)を 1 日 2~4 回服用しますが、治療を受ける疾患や年齢、

症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時、すぐに 1 回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い

場合は飲まないで、次の通常の服用時間に 1 回分を飲んでください。絶対に 2 回分を一度に飲んではい

けません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹や蕁麻疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師ま

たは薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 顔面蒼白、冷汗、立ちくらみ[ショック] ・ 疲れやすい、全身倦怠感[溶血性貧血] ・ 尿量減少、むくみ、頭痛[間質性腎炎、急性腎不全] ・ 腹痛、下痢、吐き気[偽膜性大腸炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 3: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

466

<協議会内容確認後のコメント例>

商品名 ○日本薬局方名の変更がありました。 ベンジルペニシリンベンザチン(Benzylpenicillin benzathine)

→ベンジルペニシリンベンザチン水和物(Benzylpenicillin benzathine hydrate)

この薬の作用と効果について ○作用機序も含め作用を記載してはいかがでしょうか。効果は適応症をそのまま記載してはいかがでしょ

うか。 持続性のペニシリン系抗生物質で、細菌の細胞壁合成を阻害して、連鎖球菌、肺炎球菌、梅毒トレポネ

ーマに殺菌的に作用します。 通常、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感

染、梅毒、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱の治療や、リウマチ熱の発症予防に用いられます。

用法・用量(この薬の使い方) ○添付文書には「梅毒」の用法もあります。 ・ 通常、成人は 1 回 1g(主成分として 40 万単位)を 1 日 2~4 回服用しますが、梅毒では 1 回 1g(40

万単位)を 1 日 3~4 回服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指

示された服用方法に従ってください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があり

ます。

このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。 ○添付文書の初期症状の記載を優先し、ない場合は「くすりの副作用用語事典」などを参照し、簡潔に記

載してください。 ・ 不快感、口内異常感、喘鳴(ヒューヒュー音)[ショック] ・ 貧血症状、発熱、赤褐色尿[溶血性貧血] ・ 発熱、尿量減少、むくみ[間質性腎炎、急性腎不全] ・ 腹痛、頻回の下痢、吐き気[偽膜性大腸炎]

Page 4: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

467

<協議会修正案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2007 年 6 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリ顆粒 40 万単位

主成分: ベンジルペニシリンベンザチン水和物(Benzylpenicillin benzathine hydrate)

剤形: うすい赤色の顆粒剤 シート記載:

この薬の作用と効果について 持続性のペニシリン系抗生物質で、細菌の細胞壁合成を阻害して、連鎖球菌、肺炎球菌、梅毒トレポネーマ

に殺菌的に作用します。 通常、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、

梅毒、中耳炎、副鼻腔炎、猩紅熱の治療や、リウマチ熱の発症予防に用いられます。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。腎障害がある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 回 1g(主成分として 40 万単位)を 1 日 2~4 回服用しますが、梅毒では 1 回 1g(40 万

単位)を 1 日 3~4 回服用します。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示さ

れた服用方法に従ってください。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時、すぐに 1 回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時間が近い

場合は飲まないで、次の通常の服用時間に 1 回分を飲んでください。絶対に 2 回分を一度に飲んではい

けません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、蕁麻疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師ま

たは薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 不快感、口内異常感、喘鳴(ヒューヒュー音)[ショック] ・ 貧血症状、発熱、赤褐色尿[溶血性貧血] ・ 発熱、尿量減少、むくみ[間質性腎炎、急性腎不全] ・ 腹痛、頻回の下痢、吐き気[偽膜性大腸炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 5: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

468

612 主としてグラム陰性菌に作用するもの ピブメシリナム塩酸塩

<企業提案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2006 年 4 月改訂 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリ錠 50mg

主成分: 塩酸ピブメシリナム(Pivemecillinam hydrochloride) 剤形: 白色の円形の錠剤、直径 6.6mm、厚さ 3.2mm シート記載: (表)K 50 (裏)クスリ 50mg 50

この薬の作用と効果について 細菌などの増殖を阻害することにより、殺菌作用を示します。 感染症の治療に用いるセフェム系の抗生物質です。 通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など種々の感染症の治療に使用されます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹、ショックなどのアレルギー症状が出たことがある、気管支喘息、

両親や兄弟に気管支喘息や発疹などが出たことがある、腎臓疾患である、十分な食事が出来ない。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 日 1 回 1-2 錠(主成分として 150~400mg)を 3 回 3-8 錠(主成分として 150~400mg)

服用します。治療を受ける疾患や年令・症状により適宜増減します。本剤は 1 錠中に主成分 50mg を含

む製剤です。食道に留まらないように、多めの水で服用してください。必ず指示された服用方法に従っ

てください。 ・ 飲み忘れた場合は、気が付いたときに 1 回分を飲んでください。ただし、次の服用時間まで 3 時間程度

あけてください。就寝前に気がついた場合は、服用後しばらくしてから横になってください。絶対に 2回分を一度に飲んではいけません。

・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 ・ 臨床検査を受ける場合には、この薬を飲んでいることを医師に伝えてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用) 主な副作用として、発疹、かゆみ、発熱、貧血、下痢、腹痛、吐き気、吐く、胸やけ、食欲不振、胃の不

快感、胃痛、お腹がはる、便秘、めまい、頭痛、しびれ、胸痛、倦怠感、顔などのむくみ、リンパ腺の腫

れ、関節痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談して

ください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。 ・ 気分が悪い、発汗、息苦しい、発疹[ショック・アナフィラキシー様症状] ・ 尿量が減る、顔や手足がむくむ、熱が出る[重篤な腎障害] ・ 発熱、のどが痛い、体がだるい、[無顆粒球症] ・ 腹痛、頻回の下痢、血便[重篤な大腸炎] ・ 発熱、から咳、息苦しい[間質性肺炎・PIE 症候群] ・ 発熱、全身倦怠感、皮膚・眼・口内に発疹ができる・赤くなる[皮膚粘膜眼症候群・中毒性表皮壊死症] ・ 皮膚や白目が黄色くなる、体がだるい、食欲不振[肝機能障害・黄疸]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また

は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

Page 6: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

469

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 服用期間が過ぎても薬が残った場合、保管しないで破棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 7: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

470

<協議会内容確認後のコメント例>

商品名 ○主成分名を薬局方名に書き換えてください。 剤形の「円形の」は直径が表示されているので不要です。 シート記載は記述を「、」で続けてください。 塩酸ピブメシリナム(Pivemecillinam hydrochloride)

→ピブメシリナム塩酸塩(Pivemecillinam hydrochloride) 白色の円形の錠剤、直径 6.6mm、厚さ 3.2mm→白色の錠剤、直径 6.6mm、厚さ 3.2mm

(表)K 50 (裏)クスリ 50mg 50→(表)K、50、(裏)クスリ 50mg、50

この薬の作用と効果について

○作用、効果を以下のように整理してはいかがでしょうか。

セフェム系の抗生物質で、細菌壁の合成阻害により増殖を抑え、抗菌作用を示します。 通常、膀胱炎、腎盂腎炎の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

○定形文を「。」で止め、禁忌などを簡潔に続けてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹、ショックなどのアレルギー症状が出たことがある。本人または両

親や兄弟が気管支喘息・発疹・蕁麻疹などのアレルギー体質、腎障害、十分な食事が出来ない、全身状

態が悪い。 用法・用量(この薬の使い方)

○(力価)をつけてください。添付文書の承認内容を記載してください。「1-2 錠」→「1~2 錠」、「適

宜増減します」→「適宜増減されます」。「本剤は 1 錠中に主成分 50mg を含む製剤です。」は不要で

す。承認事項とその他は項を分けてください。 ・ 通常、成人は 1 日 3~4 錠〔主成分として 150~200mg(力価)〕を 3~4 回に分けて服用します。治

療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、難治性尿路感染症では 1 日8錠〔400mg(力

価)〕まで増量されることがあります。必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ 食道に留まらないように、多めの水で服用し、就寝直前の服用は避けてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用) ○できるだけ添付文書に記載された用語を使ってください。頻度の高い副作用と、発現時に投与中止の指

示のあるものが対象になります。臨床検査値の異常は患者が自覚できにくいので対象外になっています。

副作用の記載が多すぎますので、この範囲に絞り込んではいかがでしょうか。 主な副作用として、発疹、じんましん、発熱、貧血、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、胸やけ、食欲不振、

めまい、頭痛、しびれなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤

師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

Page 8: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

471

○添付文書の重大な副作用を最大 5 項目まで、症状は 3 つまでを記載します。添付文書に[間質性肺炎・

PIE 症候群][皮膚粘膜眼症候群・中毒性表皮壊死症][肝機能障害・黄疸]の記載がありません。削

除してください。 保管方法その他

○残薬の処理は定形文ではいかがでしょうか。「破棄」→「廃棄」。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

Page 9: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

472

<協議会修正案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2006 年 4 月改訂

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大

限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名:クスリ錠 50mg

主成分: ピブメシリナム塩酸塩(Pivemecillinam hydrochloride) 剤形: 白色の錠剤、直径 6.6mm、厚さ 3.2mm シート記載: (表)K、50、(裏)クスリ 50mg、50

この薬の作用と効果について セフェム系の抗生物質で、細菌壁の合成阻害により増殖を抑え、抗菌作用を示します。 通常、膀胱炎、腎盂腎炎の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹、ショックなどのアレルギー症状が出たことがある。本人または両

親や兄弟が気管支喘息・発疹・蕁麻疹などのアレルギー体質、腎障害、十分な食事が出来ない、全身状

態が悪い。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 日 3~4 錠〔主成分として 150~200mg(力価)〕を 3~4 回に分けて服用します。治療

を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、難治性尿路感染症では 1 日8錠〔400mg(力価)〕

まで増量されることがあります。必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ 食道に留まらないように、多めの水で服用し、就寝直前の服用は避けてください。 ・ 飲み忘れた場合は、気が付いたときに 1 回分を飲んでください。ただし、次の服用時間まで 3 時間程度

あけてください。就寝前に気がついた場合は、服用後しばらくしてから横になってください。絶対に 2回分を一度に飲んではいけません。

・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 ・ 臨床検査を受ける場合には、この薬を飲んでいることを医師に伝えてください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用) 主な副作用として、発疹、じんましん、発熱、貧血、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、胸やけ、食欲不振、め まい、頭痛、しびれなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に 相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 不快感、発汗、呼吸困難[ショック、アナフィラキシー様症状] ・ 尿量減少、むくみ、頭痛[重篤な腎障害] ・ 発熱、のどの痛み、筋肉痛[無顆粒球症] ・ 腹痛、頻回の下痢、血便[重篤な大腸炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで破棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日

Page 10: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

473

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向け

の「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 11: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

474

613 主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの ホスホマイシンカルシウム水和物

<企業提案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2009 年 5 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名:クスリカプセル 500mg

主成分: ホスホマイシンカルシウム水和物(Fosfomycin calcium hydrate) 剤形: 青色/白色の不透明なカプセル剤、長径 22.8mm シート記載: KUSURI、クスリ、500mg

この薬の作用と効果について 感染症の治療に用いるホスホマイシン系の抗生物質で、細菌の細胞壁の合成をその初期段階で阻害し、細菌

を殺す働きがあります。 通常、深在性皮膚感染症、膀胱炎、腎盂腎炎、感染性腸炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、中耳炎、副鼻腔炎

の治療に用いられます。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害がある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 日ホスマイシンとして 2~3g(力価)を 3~4 回に分けて服用しますが、年齢、症状に応

じて適宜増減されます。小児は 1 日ホスホマイシンとして 40~120mg(力価)/kg を 3~4 回に分けて

服用しますが、年齢、症状に応じて適宜増減されます。この薬は 1 カプセル中にホスホマイシン 500mg(力価)を含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。

・ 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く 1 回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が

近い場合は 1 回とばして、次回から指示どおりに飲んでください。絶対に 2 回分を一度に飲んではいけ

ません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として下痢、嘔気、嘔吐、腹痛、軟便、全身けん怠感、食欲不振、発疹などが起こることがあ

ります。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 腹痛、頻回の下痢、血便[偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎] 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 12: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

475

<協議会内容確認後のコメント例>

用法・用量(この薬の使い方)

○疾患が複数なので、通常どおり「治療を受ける疾患や」を入れてはいかがでしょうか。また、共通事項

は後ろにまとめてください。 ・ 通常、成人は 1 日ホスマイシンとして 2~3g(力価)を、小児は 40~120mg(力価)/kg を、それぞれ

3~4 回に分けて服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状に応じて適宜増減されます。この薬は 1カプセル中にホスホマイシン 500mg(力価)を含有します。必ず指示された服用方法に従ってくださ

い。 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

○定型様式で、「主な副作用として下痢、・・・」→「主な副作用として、下痢、・・・」とし、「嘔気」は「吐

き気」に置換えできます。添付文書では「全身けん怠感」は「けん怠感」です。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

○「等」はひらがなにしてください。 ・ 腹痛、頻回の下痢、血便[偽膜性大腸炎などの血便を伴う重篤な大腸炎]

Page 13: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

476

<協議会修正案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2009 年 5 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリカプセル 500mg

主成分: ホスホマイシンカルシウム水和物(Fosfomycin calcium hydrate) 剤形: 青色/白色の不透明なカプセル剤、長径 22.8mm シート記載:KUSURI、クスリ、500mg

この薬の作用と効果について 感染症の治療に用いるホスホマイシン系の抗生物質で、細菌の細胞壁の合成をその初期段階で阻害し、細菌

を殺す働きがあります。 通常、深在性皮膚感染症、膀胱炎、腎盂腎炎、感染性腸炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、中耳炎、副鼻腔炎

の治療に用いられます。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害がある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 日ホスマイシンとして 2~3g(力価)を、小児は 40~120mg(力価)/kg を、それぞれ

3~4 回に分けて服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状に応じて適宜増減されます。この薬は 1カプセル中にホスホマイシン 500mg(力価)を含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。

・ 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く 1 回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が

近い場合は 1 回とばして、次回から指示どおりに飲んでください。絶対に 2 回分を一度に飲んではいけ

ません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、軟便、全身けん怠感、食欲不振、発疹などが起こること

があります。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 腹痛、頻回の下痢、血便[偽膜性大腸炎などの血便を伴う重篤な大腸炎] 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 14: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

477

614 主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用するもの

アジスロマイシン水和物

<企業提案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2009 年 3 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリ成人用ドライシロップ 2g

主成分: アジスロマイシン水和物(Azithromycin hydrate) 剤形: 白色の粉末または粒の混合物(経口懸濁液用徐放性製剤) シート記載:

剤形画像準備中

この薬の作用と効果について マクロライド系抗生物質で、病原細菌の蛋白合成を阻害することによって抗菌作用を示します。 通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、尿道炎、子宮頸管炎などの治療に使用されます。真菌やウイルス性の病

気には効果がありません。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 回 1 瓶〔アジスロマイシンとして 2g(力価)〕を、1 日 1 回水で懸濁して空腹時に服用

します。必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ 懸濁する時は、容器の目盛りを目安に適量の水(約 60mL)を瓶に注ぎ、瓶のふたをしっかり閉めて、

数秒間よく振って十分に混ぜた後、速やかに服用してください。また、薬を完全に服用してください。

瓶に薬が残っている場合は、再度瓶に水を注ぎ、瓶のふたをしっかり閉めて、よく振り混ぜた後でもう

一度服用してください。口の中に薬が残っている場合がありますので、服用後は水を一口飲んでくださ

い。 ・ 食後 2 時間以上の空腹時に服用し、服用後は次の食事を 2 時間以上控えてください。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時点で 1 回分を飲んでください。ただし、食後 2 時間以上の空腹時に飲

み、飲んだ後は食事を 2 時間以上控えてください。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、下痢、悪心、腹痛、頭痛、腹部膨満、嘔吐などが報告されています。このような症状

に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 呼吸困難、喘鳴(ヒューヒュー音)、顔や唇のむくみ・のどの腫れ[ショック、アナフィラキシー様症

状] ・ 高熱、皮膚が赤くなる、口内炎[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症] ・ 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝炎、肝機能障害、黄疸] ・ 尿量減少、手足や顔のむくみ、全身倦怠感[急性腎不全] ・ 腹痛、粘液・血液便を伴う頻回の下痢、発熱[偽膜性大腸炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。

Page 15: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

478

・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。 医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 16: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

479

<協議会内容確認後のコメント例>

商品名

○剤形は以下のようにしてはいかがでしょうか。 白色の粉末または粒の混合物(経口懸濁液用徐放性製剤) →白色の粉末または粒の混合シロップ用剤

この薬の作用と効果について

○「真菌やウイルス性の病気には効果がありません。」は通常、記載しません。これまで他の 製剤で指摘していませんでしたので、他の「ジスロマック」製品を含め、削除をお願いいた します。

マクロライド系抗生物質で、病原細菌の蛋白合成を阻害することによって抗菌作用を示しま

す。

通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、尿道炎、子宮頸管炎などの治療に使用されます。

用法・用量(この薬の使い方)

○投与回数は「1 回」限り服用する製剤ではないでしょうか。用法の「1 日 1 回」だと毎日服用するよう

に感じられます。 ・ 通常、成人は 1 回 1 瓶〔アジスロマイシンとして 2g(力価)〕を水で懸濁して空腹時に服用します。

必ず指示された服用方法に従ってください。 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

○「悪心」は「吐き気」に置換えできます。 主な副作用として、下痢、吐き気、腹痛、頭痛、腹部膨満、嘔吐などが報告されています。このような

症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

○[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症]は添付文書に症状の説明(重要な基本的注意)がある場合は、

これを優先してください。他の製剤もご検討ください。 ・ 発疹、粘膜のびらん・水ぶくれ、高熱[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症]

欄外 ○機構の HP に「患者向医薬品ガイド」を搭載する場合は、追記してください。

Page 17: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

480

<協議会修正案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2009 年 3 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名:クスリ成人用ドライシロップ 2g

主成分: アジスロマイシン水和物(Azithromycin hydrate) 剤形: 白色の粉末または粒の混合シロップ用剤 シート記載:

剤形画像準備中

この薬の作用と効果について マクロライド系抗生物質で、病原細菌の蛋白合成を阻害することによって抗菌作用を示します。

通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、尿道炎、子宮頸管炎などの治療に使用されます。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 回 1 瓶〔アジスロマイシンとして 2g(力価)〕を水で懸濁して空腹時に服用します。必

ず指示された服用方法に従ってください。 ・ 懸濁する時は、容器の目盛りを目安に適量の水(約 60mL)を瓶に注ぎ、瓶のふたをしっかり閉めて、

数秒間よく振って十分に混ぜた後、速やかに服用してください。また、薬を完全に服用してください。

瓶に薬が残っている場合は、再度瓶に水を注ぎ、瓶のふたをしっかり閉めて、よく振り混ぜた後でもう

一度服用してください。口の中に薬が残っている場合がありますので、服用後は水を一口飲んでくださ

い。 ・ 食後 2 時間以上の空腹時に服用し、服用後は次の食事を 2 時間以上控えてください。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時点で 1 回分を飲んでください。ただし、食後 2 時間以上の空腹時に飲

み、飲んだ後は食事を 2 時間以上控えてください。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、下痢、吐き気、腹痛、頭痛、腹部膨満、嘔吐などが報告されています。このような症

状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 呼吸困難、喘鳴(ヒューヒュー音)、顔や唇のむくみ・のどの腫れ[ショック、アナフィラキシー様症

状] ・ 発疹、粘膜のびらん・水ぶくれ、高熱[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症] ・ 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる[肝炎、肝機能障害、黄疸] ・ 尿量減少、手足や顔のむくみ、全身倦怠感[急性腎不全] ・ 腹痛、粘液・血液便を伴う頻回の下痢、発熱[偽膜性大腸炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日

Page 18: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

481

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、「患者向医薬品ガ

イド」、医療専門家向けの「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 19: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

482

615 主としてグラム陽性・陰性菌、リケッチア、クラミジアに作用するもの

ドキシサイクリン塩酸塩水和物

<企業提案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2008 年 1 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリ錠 50mg

主成分: ドキシサイクリン塩酸塩水和物(Doxycycline hydrochloride hydrate) 剤形: 白色の錠剤、直径 6.4mm、厚さ 3.1mm シート記載: クスリ 50mg、KUSURI50

この薬の作用と効果について 感染症の原因となる色々な細菌の蛋白合成を阻害し、殺菌作用を示すテトラサイクリン系の抗生物質です。 通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など広い範囲の感染症の治療に使用されます。 真菌やウイルス性の病気には効果がありません。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害、食道の通過障害

がある、食事または栄養を十分にとれていない。小児など(特に歯牙形成期にある 8 歳未満の小児など)。 ・ 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は初日に 4 錠〔主成分として 200mg(力価)〕を 1 回または 2 回に分けて服用し、2 日目か

ら 1 回 2 錠〔100mg(力価)〕を 1 日 1 回服用します。感染症の種類、症状により適宜増減されます。

必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ コップ 1 杯程度の多めの水で服用し、寝る直前の服用はさけるようにしてください(食道に長く留まっ

てしまうと潰瘍を作ることがあります)。 ・ 飲み忘れた場合は、1 日以内に気がついた場合であれば、気がついた時点でとりあえず 1 回分を飲んで

ください。絶対に 2 回分を一度に飲んではいけません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、吐き気、食欲不振、発熱、蕁麻疹、光線過敏症(光にあたった部分が赤くなる)、多

形紅斑(皮膚の赤み)、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または

薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 呼吸困難、顔や唇のむくみ・のどの腫れ、全身のほてり[ショック] ・ 高熱、皮膚が赤くなる、口内炎[皮膚粘膜眼症候群] ・ 腹痛、粘液・血液便を伴う頻回の下痢、発熱[偽膜性大腸炎] ・ 食欲不振、体がだるい、皮膚や白目が黄色くなる[肝炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日

Page 20: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

483

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 21: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

484

<協議会内容確認後のコメント例>

2007 年に内容確認済でしたが、今回の改訂にあわせ再度、確認し、以下の提案をさせていただ きます。錠 100mg につきましても同様にされることをお勧めします。 この薬の作用と効果について

○「細菌の蛋白合成を阻害」を言っているので、添付文書に記載のない「真菌やウイルス性の病気には効

果がありません。」は不要です。本質を前に置いた方が、作用の説明になるのではないでしょうか。

テトラサイクリン系の抗生物質で、感染症の原因となる色々な細菌の蛋白合成を阻害し、殺菌作用を示

します。

通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など広い範囲の感染症の治療に使用されます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

○今回の追加分ですが、医師が注意すべき事項ですが、小児は受診時に年齢つきで書面に記載され、患者

側から言わなくてもわかります。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害、食道通過障害、

食事または栄養を十分にとれていない。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

○添付文書には重大な副作用名がまだあります。項目内に追加してください。 ・ 呼吸困難、顔や唇のむくみ・のどの腫れ、全身のほてり[ショック、アナフィラキシー様症状] ・ 高熱、皮膚の発疹・水疱・はがれ、眼の充血[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、剥脱性皮膚炎] ・ 腹痛、粘液・血液便を伴う頻回の下痢、発熱[偽膜性大腸炎] ・ 食欲不振、全身倦怠感、皮膚や白目が黄色くなる[肝炎、肝機能障害、黄疸]

Page 22: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

485

<協議会修正案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2008 年 1 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリ錠 50mg

主成分: ドキシサイクリン塩酸塩水和物(Doxycycline hydrochloride hydrate) 剤形: 白色の錠剤、直径 6.4mm、厚さ 3.1mm シート記載:クスリ 50mg、KUSURI50

この薬の作用と効果について テトラサイクリン系の抗生物質で、感染症の原因となる色々な細菌の蛋白合成を阻害し、殺菌作用を示しま

す。 通常、皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など広い範囲の感染症の治療に使用されます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝障害、食道通過障害、

食事または栄養を十分にとれていない。 ・ 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は初日に 4 錠〔主成分として 200mg(力価)〕を 1 回または 2 回に分けて服用し、2 日目か

ら 1 回 2 錠〔100mg(力価)〕を 1 日 1 回服用しますが、感染症の種類・症状により適宜増減されます。

必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ コップ 1 杯程度の多めの水で服用し、寝る直前の服用はさけるようにしてください(食道に長く留まっ

てしまうと潰瘍を作ることがあります)。 ・ 飲み忘れた場合は、1 日以内に気がついた場合であれば、気がついた時点でとりあえず 1 回分を飲んで

ください。絶対に 2 回分を一度に飲んではいけません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、吐き気、食欲不振、発熱、蕁麻疹、光線過敏症(光にあたった部分が赤くなる)、多

形紅斑(皮膚の赤み)、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または

薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 呼吸困難、顔や唇のむくみ・のどの腫れ、全身のほてり[ショック、アナフィラキシー様症状] ・ 高熱、皮膚の発疹・水疱・はがれ、眼の充血[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、剥脱性皮膚炎] ・ 腹痛、粘液・血液便を伴う頻回の下痢、発熱[偽膜性大腸炎] ・ 食欲不振、全身倦怠感、皮膚や白目が黄色くなる[肝炎、肝機能障害、黄疸]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 23: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

486

616 主として抗酸菌に作用するもの サイクロセリン

<企業提案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2009 年 2 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリカプセル 250mg

主成分: サイクロセリン(Cycloserine) 剤形: キャップが淡赤色、ボディが白色の硬カプセル剤(長径 19.4mm、厚さ 6.9mm) シート記載: クスリ 250mg、K、KUSURI250mg

剤形画像準備中

この薬の作用と効果について 細菌の細胞壁合成を阻害し、細菌を殺す働きがあります。 通常、肺結核およびその他の結核症の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。てんかんなどの精神障害、

腎障害がある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 回 1 錠〔主成分として 250mg(力価)〕を 1 日 2 回服用しますが、年齢、体重により適

宜増減されます。なお、原則として他の抗結核薬と併用します。必ず指示された服用方法に従ってくだ

さい。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く 1 回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時

間まで 3 時間以下の場合は 1 回飛ばして、次の通常の服用時間に 1 回分を飲んでください。絶対に 2 回

分を一度に飲んではいけません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 ・ この薬を飲んでいる間は、アルコールの作用を強めることがありますので注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用) 主な副作用として、めまい、頭痛、振戦、眠気、反射亢進、関節痛、記憶力喪失・減退、不眠、発疹、発

熱、そう痒感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談し

てください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 考えがまとまらない、集中力の低下、場所・時間・名前などがわからない[精神錯乱] ・ けいれんが起こる[てんかん様発作、痙攣]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 24: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

487

<協議会内容確認後のコメント例>

商品名 ○剤形ではカプセルの質の区別までは不要です(作成基準 p.7)。例示します。 キャップが淡赤色、ボディが白色の硬カプセル剤(長径 19.4mm、厚さ 6.9mm)

→淡赤色/白色のカプセル剤、長径 19.4mm、厚さ 6.9mm

この薬の作用と効果について

○添付文書を反映させてください。

抗結核性抗生物質で、結核菌の細胞壁合成を阻害し、抗菌作用を示します。

通常、肺結核およびその他の結核症の治療に用いられます。

用法・用量(この薬の使い方)

○「・・・が、年齢、体重により・・・」→「・・・が、年齢・体重により・・・」、「他の抗結核薬と併用します」

→「他の抗結核薬と併用されます」が適切ではないでしょうか。 ・ 通常、成人は 1 回 1 錠〔主成分として 250mg(力価)〕を 1 日 2 回服用しますが、年齢・体重により

適宜増減されます。原則として他の抗結核薬と併用されます。必ず指示された服用方法に従ってくださ

い。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

○「振戦」は分かりにくいので補足してはいかがでしょうか。「そう痒感」は「かゆみ」に置換えできま

す。

主な副作用として、めまい、頭痛、振戦(手足の震え)、眠気、反射亢進、関節痛、記憶力喪失・減退、

不眠、発疹、発熱、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または

薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

○2 項目はもう少し「くすりの副作用用語事典」などを参照し、追記してはいかがでしょうか。 ・ 考えがまとまらない、集中力の低下、場所・時間・名前などがわからない[精神錯乱] ・ 全身または局所の筋肉の突っ張りや震え、筋肉が発作的に収縮する[てんかん様発作、痙攣]

Page 25: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

488

<協議会修正案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2009 年 2 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリカプセル 250mg

主成分: サイクロセリン(Cycloserine) 剤形: 淡赤色/白色のカプセル剤、長径 19.4mm、厚さ 6.9mm シート記載: クスリ 250mg、K、KUSURI250mg

剤形画像準備中

この薬の作用と効果について 抗結核性抗生物質で、結核菌の細胞壁合成を阻害し、抗菌作用を示します。

通常、肺結核およびその他の結核症の治療に用いられます。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。てんかんなどの精神障害、

腎障害がある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 回 1 錠〔主成分として 250mg(力価)〕を 1 日 2 回服用しますが、年齢・体重により適

宜増減されます。原則として他の抗結核薬と併用されます。必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く 1 回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時

間まで 3 時間以下の場合は 1 回飛ばして、次の通常の服用時間に 1 回分を飲んでください。絶対に 2 回

分を一度に飲んではいけません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 ・ この薬を飲んでいる間は、アルコールの作用を強めることがありますので注意してください。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用) 主な副作用として、めまい、頭痛、振戦(手足の震え)、眠気、反射亢進、関節痛、記憶力喪失・減退、

不眠、発疹、発熱、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬

剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 考えがまとまらない、集中力の低下、場所・時間・名前などがわからない[精神錯乱] ・ 全身または局所の筋肉の突っ張りや震え、筋肉が発作的に収縮する[てんかん様発作、痙攣]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 26: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

489

617 主としてカビに作用するもの ナイスタチン

<企業提案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2009 年 2 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリ錠 50 万単位

主成分: ナイスタチン(Nystatin) 剤形: 白色の錠剤(直径 9.2mm、厚さ 3.8mm) シート記載: クスリ 50 万単位、、KURUSI500000UNITS

剤形画像準備中

この薬の作用と効果について 感染症の治療に用いるポリエンマクロライド系の抗生物質で、真菌の細胞膜に結合し、真菌を殺す働きがあ

ります。 通常、消化管カンジダ症の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 回 1 錠(主成分として 50 万単位)を 1 日 3 回服用しますが、年齢、症状により適宜増

減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く 1 回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時

間まで 4 時間以下の場合は 1 回飛ばして、次の通常の服用時間に 1 回分を飲んでください。絶対に 2 回

分を一度に飲んではいけません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、そう痒感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師

または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 発熱、中央に浮腫を伴った紅斑、眼球結膜の充血[皮膚粘膜眼症候群] 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 27: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

490

<協議会内容確認後のコメント例>

商品名

○剤形の記載は正しいのですが、以下をお勧めします。 白色の錠剤(直径 9.2mm、厚さ 3.8mm)→白色の錠剤、直径 9.2mm、厚さ 3.8mm

この薬の作用と効果について

○「カンジダ」についても触れてください。

ポリエンマクロライド系の抗生物質で、真菌の細胞膜に結合し、抗真菌作用を示し、特にカンジダに強

い抗菌力を示します。

通常、消化管カンジダ症の治療に用いられます。

用法・用量(この薬の使い方)

○「・・・服用しますが、年齢、症状により・・・」→「・・・服用しますが、年齢・症状により・・・」。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

○「そう痒感」は「かゆみ」に置換えできます。

主な副作用として、発疹、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師

または薬剤師に相談してください。

Page 28: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

491

<協議会修正案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2009 年 2 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリ錠 50 万単位

主成分: ナイスタチン(Nystatin) 剤形: 白色の錠剤、直径 9.2mm、厚さ 3.8mm シート記載: クスリ 50 万単位、K、KUSURI500000UNITS

剤形画像準備中

この薬の作用と効果について ポリエンマクロライド系の抗生物質で、真菌の細胞膜に結合し、抗真菌作用を示し、特にカンジダに強い抗

菌力を示します。

通常、消化管カンジダ症の治療に用いられます。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 回 1 錠(主成分として 50 万単位)を 1 日 3 回服用しますが、年齢・症状により適宜増

減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く 1 回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時

間まで 4 時間以下の場合は 1 回飛ばして、次の通常の服用時間に 1 回分を飲んでください。絶対に 2 回

分を一度に飲んではいけません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、発疹、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師ま

たは薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 発熱、中央に浮腫を伴った紅斑、眼球結膜の充血[皮膚粘膜眼症候群] 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 29: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

492

619 その他の抗生物質製剤 アンピシリン水和物・クロキサシリンナトリウム水和物

<企業提案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2006 年 5 月改訂 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名:クスリカプセル

主成分: アンピシリン(Ampicillin) クロキサシリンナトリウム(Cloxacillin sodium)

剤型: キャップが赤色、ボディがだいだい色の硬カプセル剤(直径 17.9mm、厚さ

6.3mm) シート記載:クスリ 250mg、P-04、KUSURI250mg

この薬の作用と効果について 病気の原因となる細菌を殺す働きがあります。 感染症の治療に用いる複合ペニシリン系の抗生物質です。 通常、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。 ・ 伝染性単核症のある人 ・ 気管支喘息、発疹、じん麻疹などのアレルギー症状を起こしやすい人、または、両親、兄弟にそのよう

な人がいる場合、腎臓の病気のある人 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は1回1~2カプセルを6時間毎に服用します。この薬は1カプセル中にアンピシリンを125mg

(力価)、クロキサシリンナトリウムを 125mg(力価)含有します。必ず指示された服用方法に従って

ください。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く 1 回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時

間まで 3 時間以下の場合は 1 回飛ばして、次の通常の服用時間に 1 回分を飲んでください。絶対に 2 回

分を 1 度に飲んではいけません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、下痢、悪心、食欲不振、発熱、発疹、じん麻疹、貧血などが報告されています。この

ような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 顔面蒼白、冷汗、立ちくらみ[ショック] ・ 発熱、中央に浮腫を伴った紅斑、眼球結膜の充血[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症] ・ 尿量減少、むくみ、頭痛[急性腎不全等の重篤な腎障害] ・ 発熱、下痢、腹痛[偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また

は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日

Page 30: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

493

より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。

Page 31: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

494

<協議会内容確認後のコメント例>

商品名 ○主成分の一般名を新名称に変えてください。 剤形は色の表示を簡潔にし、製剤名はカプセルの種類までは不要です。大きさは「、」で 続けてください。

アンピシリン(Ampicillin)→アンピシリン水和物(Ampicillin hydrate) クロキサシリンナトリウム(Cloxacillin sodium)

→クロキサシリンナトリウム水和物(Cloxacillin sodium hydrate) キャップが赤色、ボディがだいだい色の硬カプセル剤(直径 17.9mm、厚さ 6.3mm) →赤色/だいだい色のカプセル剤、直径 17.9mm、厚さ 6.3mm

この薬の作用と効果について

○作用機序についてはもう少し詳しく記載されてはいかがでしょうか。例示します。

複合ペニシリン系の抗生物質で、細胞の細胞壁合成を阻害し、グラム陽性菌・陰性菌、多剤耐性ブドウ

球菌に抗菌作用を示します。

通常、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染の治療に用いられます。

次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。 ○定形文に禁忌などを続けてください。「・・・人」は不要です。 ・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。伝染性単核症、本人また

は両親・兄弟が気管支喘息・発疹・じん麻疹などのアレルギー症状を起こしやすい体質、腎障害がある。

用法・用量(この薬の使い方)

○複合剤なので主成分量の記載は不要です。

「飲み忘れ・・・」の「1度に」→「一度に」。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

○「悪心」は分かりやすい「吐き気」に置換えできます。

まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

○重篤な副作用の初期症状は、添付文書の「重大な副作用」を最大5つまで記載できます。「無顆粒球症、

溶血性貧血」もありますが、記載してはいかがでしょうか。症状は添付文書の記載を優先し、ない場合

は「くすりの副作用用語事典」などを参照し、簡潔に記載してください。例示します。

・ 不快感、口内異常感、喘鳴(ヒューヒュー音)[ショック] ・ 発熱、中央に浮腫を伴った紅斑、眼球結膜の充血[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症] ・ のどの痛み、筋肉痛、貧血症状[無顆粒球症、溶血性貧血] ・ 尿量減少、むくみ、頭痛[急性腎不全等の重篤な腎障害] ・ 発熱、頻回の下痢、腹痛[偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎]

Page 32: 抗生物質製剤...6100000F0000 666666666 内服剤 2007年6月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

495

<協議会修正案例>

くすりのしおり 6100000F0000 666666666 内服剤 2006 年 5 月改訂 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限

に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 商品名: クスリカプセル

主成分: アンピシリン水和物(Ampicillin hydrate) クロキサシリンナトリウム水和物(Cloxacillin sodium hydrate)

剤型: 赤色/だいだい色のカプセル剤、直径 17.9mm、厚さ 6.3mm シート記載:クスリ 250mg、P-04、KUSURI250mg

この薬の作用と効果について 複合ペニシリン系の抗生物質で、細胞の細胞壁合成を阻害し、グラム陽性菌・陰性菌、多剤耐性ブドウ球菌

に抗菌作用を示します。

通常、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染の治療に用いられます。 次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。

・ 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。伝染性単核症、本人また

は両親・兄弟が気管支喘息・発疹・じん麻疹などのアレルギー症状を起こしやすい体質、腎障害がある。 ・ 妊娠または授乳中 ・ 他に薬を使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて

他に使用中の医薬品に注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方)

・ あなたの用法・用量は≪ :医療担当者記入≫ ・ 通常、成人は 1 回 1~2 カプセルを 6 時間毎に服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。 ・ 飲み忘れた場合は、気がついた時、できるだけ早く 1 回分を飲んでください。ただし、次の通常飲む時

間まで 3 時間以下の場合は 1 回飛ばして、次の通常の服用時間に 1 回分を飲んでください。絶対に 2 回

分を一度に飲んではいけません。 ・ 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。 ・ 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。

生活上の注意 この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)

主な副作用として、下痢、吐き気、食欲不振、発熱、発疹、じん麻疹、貧血などが報告されています。こ

のような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。 このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

・ 不快感、口内異常感、喘鳴(ヒューヒュー音)[ショック] ・ 発熱、中央に浮腫を伴った紅斑、眼球結膜の充血[皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症] ・ のどの痛み、筋肉痛、貧血症状[無顆粒球症、溶血性貧血] ・ 尿量減少、むくみ、頭痛[急性腎不全等の重篤な腎障害] ・ 発熱、頻回の下痢、腹痛[偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師また

は薬剤師に相談してください。 保管方法その他

・ 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。 ・ 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。

医療担当者記入欄 年 月 日 より詳細な情報を望まれる場合は、担当の医師または薬剤師におたずねください。また、医療専門家向けの

「添付文書情報」が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています。