こんなに変わる第一印象で “初回”のファッション プ …20...

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20 月刊ケアマネジメント 2014.1 月刊ケアマネジメント 2014.1 21 を極める! インテーク インテーク 男性のビジネススタイルと言えばスーツが基本。でも逆に スーツ以外の服装だと、途端に普段着になってしまう… と いうのが我が編集部のスタッフ M( 32 歳 )。通常仕事では スーツを着用していますが、スーツ以外の服装を選ぶべき時 もあります。利用者のご家庭を訪問する時、デイサービスな どの現場を訪ねる時などなど。その場の雰囲気を壊さず、 好印象を持ってもらうのは取材の大事なマナーであります! 「 いい加減年相応になりなさい 」という編集長命令も下 り、今回の特集を機にパーソナルスタイリストの大山旬さんに コーディネートをお願いするという大それた企画。編集部 M はスーツ以外のビジネススタイルを身につけられるのか …? プロにショッピング同行してもらう 朝 11 時。大山さんと待ち合わせをしたのは、渋谷にある 某大手衣料量販店。開店と同時に現れた大山さん、小柄 と聞いてはいたけれどそんなことは感じさせない、さわやか な雰囲気が印象的。今回のモデル役 Mを紹介すると、さ さっと全身を眺め、「 分かりました。早速行きましょう!」と慣 れた様子で私達を案内する。 まずはジャケット売り場。「ネイビーが合わせやすいです よ」と手に取ったものを試着すると、ジャストサイズ!普段 L サイズを着用しているというが、これは M サイズ。「いつもよ りワンサイズ下も試着してみて下さい。適正サイズを選ぶだ けで、随分と印象は変わります 」と大山さん。確かにこれな ら野暮ったく見えない。「ネイビーはフレッシュさや清潔感を感 じさせる色です。グレーもいいですね。黒は死を連想させる ので避けたほうが無難。ベージュや茶系はちょっと難易度 が高いかもしれません」。まず持つべきは紺色のジャケットと いうことか。ここまでたったの 5 分。まったく無駄がない。 続いてニットの棚へ。「ジャケットを脱いだ時、ニットを着て いるときちんと感が出ます。この時期はぜひシャツの上に一 枚重ねて下さい 」。選んだのは Vネックのネイビーのニット。 ジャケットもニットも同系色だが、違和感がない。 お次はシャツ。「オススメはボタンダウン。ニットやジャケット の中に襟がきちんと収まっていることが大事です 」と大山さ ん。ストライプやチェックもありだそう。「ただし色は2 色使い まで。カラーシャツもいいです。ピンクは自分ではなかなか選 べませんが、おしゃれを知っている人はよく選ぶ色ですよ」。 今回は黒のギンガムチェックを選択。ここまで来るとなんだ 第一印象は見た目で決まる… なんてことも言われますが、それって 実は私達記者も同じです。 いつも「さえない 」といじられまくりの編 集部 M が、プロのスタイリストのコーディネートに挑戦。 果たしてど こまで変身できるのか。 ( 編集部清水 ) “ 初回 ”のファッション プロが指南 か M が大人に見えてきた。 仕上げはパンツ。大山さんが選んだのは、ベージュのチ ノパン。「 今着ているパンツは太ももが余ってますね。履きや すさで選んでしまいがちですが、ジャケットと同様、ジャスト サイズのものを着ることが大事です。裾も折り曲げると幼く見 えるので、店員さんにきちんと丈を見てもらって下さい 」 ここまでざっと20 分。事前に身長と体重しか伝えていな かったのに、すべて大山さんの選んだものはジャストサイズ。 無駄な試着が必要ないため、効率よく服選びが進む。そん なところにもプロの眼力を感じた。 ファッションで人って変わるんだ! さて、お待ちかねのビフォーアフターが下の写真。大山さ ん、これは随分印象が変わりましたね! 「まず大事なのはサイズです。適正なサイズを着ることが 清潔感につながります。あとはシンプルであること。仕事で 着るものですから、ベーシックなものを普通に着こなすことが 大切。100 点を目指さなくても、70 点が取れればいいんで す 」。でも残念ながら、その 70 点を取れない人が多いのだ そう。「 やりすぎて失敗するか、無頓着すぎるかのどちらか ですね」 スタイリストの大山旬さん。「普通の人のためのスタイリスト」をコンセプトに に個人からの依頼を受けている。今回の企画も快く受けて下さった 70 まずはジャストサイズ 何よりも大事なのがサイズ選び。 適正なサイズを�る�がサイズを�る�がる��が感につながる シャツはボタンダウン えりが遊ぶ�だらしない 印象に。選ぶなら�。 選ぶなら�選ぶなら�ボタンダウンのシャツを 私服姿の編集部 M。�ても�れで �取材に行かせ られない プロの手で���で変 わった! 心なしか姿勢 もよくなり、表情も明 るくなった 清潔感をアップする 選び方のポイント before M から一言 「着れればいいや」という感覚で、トータ ルで服を選ぶという発想がありませんでし た。 今回大山さんに選んでもらったもの は、特別デザインがすごいというわけで はないのに、全体で合わせて見ると落ち 着いて見える。ニットにジャケットの組み 合わせは一人ではチャレンジできなかった と思います。 気持ち的にも自信がついた ような気がします! これだけ変わった ビフォーアフター after

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Page 1: こんなに変わる第一印象で “初回”のファッション プ …20 月刊ケアマネジメント 2014.1 月刊ケアマネジメント 2014.1 21 今年こそ インテークを極める!

20 月刊ケアマネジメント 2014.1 月刊ケアマネジメント 2014.1 21

を極める!インテークインテーク今 年 こ そ

男性のビジネススタイルと言えばスーツが基本。でも逆にスーツ以外の服装だと、途端に普段着になってしまう… というのが我が編集部のスタッフM(32歳)。通常仕事ではスーツを着用していますが、スーツ以外の服装を選ぶべき時もあります。利用者のご家庭を訪問する時、デイサービスなどの現場を訪ねる時などなど。その場の雰囲気を壊さず、好印象を持ってもらうのは取材の大事なマナーであります!「いい加減年相応になりなさい」という編集長命令も下

り、今回の特集を機にパーソナルスタイリストの大山旬さんにコーディネートをお願いするという大それた企画。編集部 Mはスーツ以外のビジネススタイルを身につけられるのか …?

● プロにショッピング同行してもらう朝11時。大山さんと待ち合わせをしたのは、渋谷にある

某大手衣料量販店。開店と同時に現れた大山さん、小柄と聞いてはいたけれどそんなことは感じさせない、さわやかな雰囲気が印象的。今回のモデル役 Mを紹介すると、ささっと全身を眺め、「分かりました。早速行きましょう!」と慣れた様子で私達を案内する。

まずはジャケット売り場。「ネイビーが合わせやすいですよ」と手に取ったものを試着すると、ジャストサイズ! 普段 Lサイズを着用しているというが、これは Mサイズ。「いつもよりワンサイズ下も試着してみて下さい。適正サイズを選ぶだけで、随分と印象は変わります」と大山さん。確かにこれなら野暮ったく見えない。「ネイビーはフレッシュさや清潔感を感じさせる色です。グレーもいいですね。黒は死を連想させるので避けたほうが無難。ベージュや茶系はちょっと難易度が高いかもしれません」。まず持つべきは紺色のジャケットということか。ここまでたったの5分。まったく無駄がない。

続いてニットの棚へ。「ジャケットを脱いだ時、ニットを着ているときちんと感が出ます。この時期はぜひシャツの上に一枚重ねて下さい」。選んだのは Vネックのネイビーのニット。ジャケットもニットも同系色だが、違和感がない。

お次はシャツ。「オススメはボタンダウン。ニットやジャケットの中に襟がきちんと収まっていることが大事です」と大山さん。ストライプやチェックもありだそう。「ただし色は2色使いまで。カラーシャツもいいです。ピンクは自分ではなかなか選べませんが、おしゃれを知っている人はよく選ぶ色ですよ」。今回は黒のギンガムチェックを選択。ここまで来るとなんだ

第一印象は見た目で決まる… なんてことも言われますが、それって

実は私達記者も同じです。いつも「さえない」といじられまくりの編

集部Mが、プロのスタイリストのコーディネートに挑戦。果たしてど

こまで変身できるのか。� (編集部�清水)

“初回”のファッション プロが指南

第一印象で

こんなに変わる

か Mが大人に見えてきた。仕上げはパンツ。大山さんが選んだのは、ベージュのチ

ノパン。「今着ているパンツは太ももが余ってますね。履きやすさで選んでしまいがちですが、ジャケットと同様、ジャストサイズのものを着ることが大事です。裾も折り曲げると幼く見

えるので、店員さんにきちんと丈を見てもらって下さい」ここまでざっと20分。事前に身長と体重しか伝えていな

かったのに、すべて大山さんの選んだものはジャストサイズ。無駄な試着が必要ないため、効率よく服選びが進む。そんなところにもプロの眼力を感じた。

● ファッションで人って変わるんだ!さて、お待ちかねのビフォーアフターが下の写真。大山さ

ん、これは随分印象が変わりましたね!「まず大事なのはサイズです。適正なサイズを着ることが

清潔感につながります。あとはシンプルであること。仕事で着るものですから、ベーシックなものを普通に着こなすことが大切。100点を目指さなくても、70点が取れればいいんです」。でも残念ながら、その70点を取れない人が多いのだそう。「やりすぎて失敗するか、無頓着すぎるかのどちらかですね」

スタイリストの大山旬さん。「普通の人のためのスタイリスト」をコンセプトにに個人からの依頼を受けている。今回の企画も快く受けて下さった

目指すのは70点

普通のものを適正サイズで

まずはジャストサイズ何よりも大事なのがサイズ選び。適正なサイズを�る��が��サイズを�る��が��る��が��感につながる

シャツはボタンダウンえりが遊ぶ�だらしないい印象に。選ぶなら���。選ぶなら���選ぶなら���ボタンダウンのシャツを

私服姿の編集部M。�ても�れで�取材に行かせられない

プロの手で���で変わった! 心なしか姿勢もよくなり、表情も明るくなった

清潔感をアップする選び方のポイント

before

Mから一言 「着れればいいや」という感覚で、トータルで服を選ぶという発想がありませんでした。今回大山さんに選んでもらったものは、特別デザインがすごいというわけではないのに、全体で合わせて見ると落ち着いて見える。ニットにジャケットの組み合わせは一人ではチャレンジできなかったと思います。気持ち的にも自信がついたような気がします!

これだけ変わったビフォーアフター

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