成田国際空港アクセス交通実態調査の結果について · 2014年8月27日...

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2014 年 8 月 27 日 成田国際空港アクセス交通実態調査の結果について 当社では、成田空港へのアクセス交通の利用状況を把握するとともに、今後のアクセス 改善に向けた基礎資料とするため、開港当初より隔年ごとに実態調査を実施しています。 今年 3 月に行った調査結果を別紙のとおりまとめましたので、ご報告致します。 調査日時: 2014 年 3 月 14 日(金) 0 時~24 時 調査内容: 成田空港への全ての入港者を対象に、入港交通手段や入港目的について集 計した入港者カウント調査、および全ての入港車両を対象に車種別等に集 計した入港車両カウント調査を行いました。

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2014 年 8 月 27 日

成田国際空港アクセス交通実態調査の結果について

当社では、成田空港へのアクセス交通の利用状況を把握するとともに、今後のアクセス

改善に向けた基礎資料とするため、開港当初より隔年ごとに実態調査を実施しています。

今年 3 月に行った調査結果を別紙のとおりまとめましたので、ご報告致します。

調査日時: 2014 年 3 月 14 日(金) 0 時~24 時

調査内容: 成田空港への全ての入港者を対象に、入港交通手段や入港目的について集

計した入港者カウント調査、および全ての入港車両を対象に車種別等に集

計した入港車両カウント調査を行いました。

[別紙]

1

入港者カウント調査結果

(1)全入港者

① 入港者数について

・ 全入港者数は 93,073 人で、前回と比較して 15%増加しています。このうち、出発旅客の伸び

が大きく 25%増加しており、空港内従業員も 9%増加しています。

・ これは、前回と比較して当日の旅客数が 21%増加(国際線 10%増加、国内線 143%増加)して

いるためと考えられます。

・ このほか、商用・送迎・見学等を目的とした入港者は大きな変動はありません。

図-1 目的別入港者数の推移

図-2 図-1のうち「その他」の入港者数の推移

※( )は構成比。< >は前年比。

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

90,000

100,000

前 回(2012.3.9) 今 回(2014.3.14)

その他

空港内従業員

出発旅客

入港者数:人/日

47,714人(51%)<25%増>38,282人

(47%)

26,873人(33%)

29,292人(31%)<9%増>

15,745人(19%)

16,067人(17%)<2%増>

合計:80,900人

合計:93,073人<15%増>

[別紙]

2

② アクセス交通手段について

【全体】

・ 全入港者のアクセス交通の構成比は、自動車類が 62%(前回 61%)、鉄道類が 34%(前回 34%)

となっており、前回調査と大きな変動はありません。

【鉄道類】

・ 鉄道類は、京成本線が最も多く 13%(前回 14%)、NEXが 5%(前回 6%)、スカイライナーが

6%(前回 6%)などとなっており、前回調査と大きな変動はありません。

【自動車類】

・ 自動車類は、自家用車(空港外駐車場含む)が最も多く 28%、空港直行バスが 12%、貨物車が

9%、貸切バスが 6%などとなっています。

・ 前回調査との比較では、空港直行バスが 9%から 12%となり 3%増加しています。

図-3 全入港者のアクセス交通手段構成比

注 1)自動車類の分類について、今回の調査では目的別で集計を行いましたが、前回は車種別で行っておりました。このため、前回

の調査結果については、空港直行バス、自動車類(空港直行バスを除く)の2種類に区分して今回の調査結果と比較してお

ります。

注 2)イブニングライナーは、スカイライナー(SL)に含めて集計しています。

注 3)自動車類の区分は次の通りです。

・空港直行バス:東京空港交通等の高速路線バス、地域路線バス(千葉交通・成田空港交通の近距離路線バス)

・ホテル送迎バス:近隣ホテルからの送迎車(大型バス、マイクロバス)

注 4)その他手段:貨物車、徒歩、自動二輪及び自転車

注 5)構成比は四捨五入しているため、合計値が合致しない場合があります。

鉄道類

34%

鉄道類

34%

自動車類

61%

自動車類

62%

[別紙]

3

(2)目的別入港者のアクセス交通手段

① 出発旅客(47,714人:全入港者の 51%)について

【全体】

・ 出発旅客のアクセス交通の構成比は、自動車類が 57%(前回 53%)、鉄道類が 42%(前回 46%)

となっており、前回調査との比較では、鉄道類の割合が 4%減少し、自動車類が 4%増加してい

ます。

【鉄道類】

・ 鉄道類では、京成本線が最も多く 12%(前回 15%)、NEXが 9%(前回 10%)、スカイライナ

ーが 9%(前回 10%)などとなっています。

【自動車類】

・ 自動車類では、空港直行バスが最も多く 21%、自家用車(空港外駐車場含む)が 20%などとな

っており、前回調査との比較では、空港直行バスが 17%から 21%となり 4%増加しています。

図-4 出発旅客のアクセス交通手段構成比

鉄道類

42%

鉄道類

46%

自動車類

57%

自動車類

53%

[別紙]

4

10%

5%

10%

7%

16%

15%

37%

8%

5%

9%

8%

13%

17%

8%

6%

24%

2%

NEX

JR線(NEX以外)

スカイライナー(SL)

成田スカイアクセス線(SL以外)

京成本線(EL、羽田直通以外)

空港直行バス

貸切バス

ホテル送迎バス

自家用車(空港外駐車場含む)

タクシー

自動車類(空港直行バスを除く)

その他

日本人出発旅客数

外側:今回調査(37,794人)内側:前回調査(30,825人)

鉄道類

J

R

自動車類

前回

鉄道類

J

R

自動車類

前回

②日本人出発旅客(37,794人:出発旅客の 79%)について

【全体】

・ 日本人出発旅客のアクセス交通の構成比は、自動車類が 57%(前回 51%)、鉄道類が 43%(前回

48%)となっており、前回調査との比較では、鉄道類の割合が 5%減少し、自動車類が 6%増加

しています。

【鉄道類】

・ 鉄道類では京成本線が 13%(前回 16%)と最も多くなっています。前回調査との比較では、

NEXが 10%から 8%となり 2%減少、京成本線が 16%から 13%となり 3%減少しています。

【自動車類】

・ 自動車類では自家用車(空港外駐車場含む)が最も多く 24%、次いで空港直行バスが 17%(前

回 15%)などとなっています。

図-5 日本人出発旅客のアクセス交通手段構成比

自動車類

57%

自動車類

51%

鉄道類

48%

鉄道類

43%

[別紙]

5

14%

3%

7%

4%

11%

27%

34%

13%

3%

9%

5%

10%

32%

12%

7%

6%3%

NEX

JR線(NEX以外)

スカイライナー(SL)

成田スカイアクセス線(SL以外)

京成本線(EL、羽田直通以外)

空港直行バス

貸切バス

ホテル送迎バス

自家用車(空港外駐車場含む)

タクシー

自動車類(空港直行バスを除く)

その他

外国人出発旅客数

外側:今回調査(9,920人)内側:前回調査(7,457人)

鉄道類

J

R

自動車類

前回

③外国人出発旅客(9,920人:出発旅客の 21%)について

【全体】

・ 外国人出発旅客のアクセス交通の構成比は、自動車類が 60%(前回 61%)、鉄道類が 40%(前回

39%)となっており、前回調査と大きな変動はありません。

【鉄道類】

・ 外国人出発旅客の傾向は、NEXが 13%(日本人 8%)と比率が高くなっています。

【自動車類】

・ 外国人出発旅客の傾向は、空港直行バスが最も多く 32%(日本人 17%)、貸切バスが 12%(日本

人 8%)となっており、これらで全体の 44%(日本人 25%)を占めています。前回調査との比較

では、空港直行バスが 27%から 32%となり 5%増加しています。

図-6 外国人出発旅客のアクセス交通手段構成比

自動車類

60%

自動車類

61%

鉄道類

39%

鉄道類

40%

[別紙]

6

④空港内従業員(29,292人:全入港者の 31%)について

【全体】

・ 空港内従業員のアクセス交通の構成比は、自動車類が 52%(前回 53%)、鉄道類が 36%(前回

34%)となっており、前回調査と比較して大きな変動はありません。

【鉄道類】

・ 鉄道類では、京成本線が最も多く 20%(前回 19%)、JR線が 8%(前回 7%)などとなってい

ます。

【自動車類】

・ 自動車類では、自家用車(空港外駐車場含む)が最も多く 38%となっています。

図-7 空港内従業員のアクセス交通手段構成比

※ 第1ゲート、第 2ゲート、第 6ゲートにおいては、午前 7時~9時までの間、ゲート混雑防止の為、バスの来港目的

については出発旅客と見なしてカウントを行っております。

鉄道類

36%

鉄道類

34%

自動車類

52%

自動車類

53%

[別紙]

7

【参考:入港車両カウント調査結果】

・ 成田空港への入港車両台数は、全体で 27,329 台となっており、このうち乗用車類が最も多く

63%、貨物車類が 25%、バス類が 11%となっています。

・ 前回と比較すると、全体の入港車両台数は 7%増加しておりますが、車種別の比率は概ね同じと

なっています。

※ 乗用車類:乗用車・タクシー、貨物車類:小型貨物車・普通貨物車 バス類:空港直行バス・地域路線バス・大型バス・マイクロバス

図-8 入港車両台数

( ):構成比

16,163 17,186

6,366 6,743

2,618

2,953 368

447

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

前回(2012.3.9) 今回(2014.3.14)

乗用車類 貨物車類 バス類 二輪車

入港車両台数(台/日)

合計:27,329台合計:25,515台

(63%)(63%)

(2%)

(25%)

(1%)

(10%)

(25%)

(11%)

[別紙]

8

・ 車種別の入港車両台数は、自家用車が全体の 55%(14,993台)を占めており最も多く、次いで

貨物車が 25%(6,743台)となっています。

図-9 車種別入港車両台数

図-10 車種別入港車両台数構成比

14,993

6,743

1,8161,381

985581 447 383

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

自家用車 貨物車 タクシー 駐車場

送迎車

空港直行バス 貸切バス 二輪車 ホテルバス

今回(n=27,329)

入港車両台数(台/日)

55% 25% 7% 5%

4%

2% 2% 1%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

今回(n=27,329)

自家用車 貨物車 タクシー 駐車場送迎車 空港直行バス 貸切バス 二輪車 ホテルバス

注)車種区分は以下の通り

・貨物車:小型貨物車、大型貨物車

・空港直行バス:東京空港交通等の中・長距離の高速路線バス、地域路線バス(千葉交通、成田空港交通の近距離路線バス)

・ホテルバス:近隣ホテルからの送迎車(大型バス、マイクロバス)

・駐車場送迎車:近隣駐車場利用の乗用車、近隣駐車場からの送迎車(マイクロバス)