知事の民主党離党と新党参加表明について6 事 業 所 3 6 0 人 に と ど ま っ...

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Blog http://blog.livedoor.jp/takada_ichiro/ twitter 2012年7月 №8 発行:日本共産党岩手県議団事務局 高田一郎事務所 021-0901 一関市真柴字矢ノ目沢42-2 23-5425 fax23-6654 日本共産党控室(県議会内) ℡019(629)6050 メール takada_ichiro@email.plala.or.jp 6月補正予算の主な事業(震災対応分) ○安全の確保(補正予算額56億3千8百万円)市町村に衛星携帯電話の配 備1千4百万円、被災家屋等への太陽光発電導入経費補助2億1千8百万円、港湾 高潮対策事業20億3千5百万円 ○暮らしの再建(補正予算額141億4千7百万円)…仮設住宅追い炊き機能・ 大雨による復旧工事費など61億4千4百万円、緊急雇用創出事業補助67億3千6 百万円、被災住民健康づくり支援事業1億5千4百万円、防災教育総合支援事業 7百万円 ○生業の再生(補正予算額89億2千3百万円)水産物の出荷制限解除に向 けた検査体制の構築1千万円、漁場堆積物除去2億9千5百万円、農産物放射性物 質濃度検査の強化1千百万円、放射性物質被害畜産総合対策事業(放射性物質 濃度検査、牧草地の除染経費の助成,廃用牛集中管理施設の拡充等28億2千百 万円)原木・ほだ木の全戸調査3千1百万円 ○その他 復興交付金積立金 55億円 調田野畑村の仮設住宅団地の集会所で被 災者と懇談する高田県議[右] しいたけ農家を調査する高田県議

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Page 1: 知事の民主党離党と新党参加表明について6 事 業 所 3 6 0 人 に と ど ま っ て お り 、 制 度 の 改 善 を 求 め て い ま す。 しいたけ農家を調査する高田県議

Blog http://blog.livedoor.jp/takada_ichiro/ twitter

2012年7月 №8 発行:日本共産党岩手県議団事務局

高田一郎事務所 〒021-0901 一関市真柴字矢ノ目沢42-2 ℡23-5425 fax23-6654

日本共産党控室(県議会内) ℡019(629)6050

メール takada_ichiro@email.plala.or.jp

農林水産委員会で質問する高田一郎

県議=5日)

6月補正予算の主な事業(震災対応分)

○安全の確保(補正予算額56億3千8百万円)…市町村に衛星携帯電話の配

備1千4百万円、被災家屋等への太陽光発電導入経費補助2億1千8百万円、港湾

高潮対策事業20億3千5百万円

○暮らしの再建(補正予算額141億4千7百万円)…仮設住宅追い炊き機能・

大雨による復旧工事費など61億4千4百万円、緊急雇用創出事業補助67億3千6

百万円、被災住民健康づくり支援事業1億5千4百万円、防災教育総合支援事業

7百万円

○生業の再生(補正予算額89億2千3百万円)…水産物の出荷制限解除に向

けた検査体制の構築1千万円、漁場堆積物除去2億9千5百万円、農産物放射性物

質濃度検査の強化1千百万円、放射性物質被害畜産総合対策事業(放射性物質

濃度検査、牧草地の除染経費の助成,廃用牛集中管理施設の拡充等28億2千百

万円)原木・ほだ木の全戸調査3千1百万円

○その他 復興交付金積立金 55億円

6月定例県議会は、6月26

日から7月9日まで開催されま

した。

日本共産党県議団は、大震災

の復興と原発被害から県民の命

と産業を立て直す課題などで全

力を挙げ取り組みました。斉藤

議員が商工文教委員会で、高田

県議は農林水産委員会で質問に

立ち、本会議では斉藤県議が議

案に対する質疑に、高田県議が

知事の新党参加問題で緊急質問

に立ちました。

今回の補正予算は震災関連の

補正が335億円。この中には

党県議団が要求してきた、仮設

住宅の追い炊きや物置の設置な

どの予算が盛り込まれ、党県議

団はすべての希望者に早急に設

置するよう求めました。

被災者の6割は「持ち家」希

望ですが二重ローンがネックに

なっています。二重ローン解消

の為の私的整理機構の活用は相

談474件中、申請は75件で

成立はわずか3件となっていま

す。事業所の再建対策を含め具

体的な改善を求めました。失業

保険が切れても就職できない失

業者が1千人を超え、完全失業

者は3万2千人(1月~3月

期)で前期(2011年10~

12月)より4千人も増えてい

ます。雇用対策として期待され

被災地は漁村、農村を

生活基盤においており生

業と生活が一体となって

います。震災前から人口

流失と高齢化が課題と

なっていただけに、災害

に強い街づくりが行われ

てもそこに人々が戻り住

むことができなければ真

の復興とはなりません。

今年は「復興元年」、

復興需要が増大し資材不

足、職人不足などが問題

になっていますが生活再

建に関する事業を優先す

るよう求めています。

農林水産委員会で牧草の除染対

策、汚

た「ほ

木、牧

草、稲わら」などの農林業系副

産物処理対策、しいたけ農家へ

の再生産対策等を求めました。

国の基準値(1㎏当たり百ベ

クレル)を超える牧草地1万5

千㌶を県では2年かけて除染す

る計画。しかし、農家からの希

望は増え2万㌶を超える見通し

となっています。高田県議は

「長期化すれば牛の繁殖障害や

代替飼料の確保などにも影響が

出る」として機械、人材を資材

を確保し短期間での実施を求め

ました。県は「今年度は8千3

百㌶に必要な資材等は確保され

た。今後の農家の個別調査の結

果を見て対応する」と答えるに

とどまりました。

しいたけ農家への賠償が遅れ

来年に向けた対策も見通しも農

家に示されない事で離農する農

家が広がっています。高田県議

は、ホダ木の検査を急ぐととも

にほだ場の除染など再生産への

見通しを生産者に早急に示すよ

う求めました。県は「再生産が

できるよう万全を期す」と述べ

ました。

さらに農林業系副産物(3万

2726トン)の処分の見通し

がないまま農家の敷地内に残さ

れている問題で

終処分を国に

対して粘り強く求めるとともに

国の指示まちにならないように

田野畑村の仮設住宅団地の集会所で被

災者と懇談する高田県議[右]

ていた事業型雇用創出事業も7

6事業所360人にとどまって

おり、制度の改善を求めていま

す。

しいたけ農家を調査する高田県議

県としての対策を求めま

した。東電への賠償請求

額76億円に対して48

億円(6月末現在)にと

どまっています。

Page 2: 知事の民主党離党と新党参加表明について6 事 業 所 3 6 0 人 に と ど ま っ て お り 、 制 度 の 改 善 を 求 め て い ま す。 しいたけ農家を調査する高田県議

岩手選出のすべての国会議

員が衆議院で消費税増税に反

対しておらず、県議会でも請

願に民主党の多くの議員が反

対したことは同党の新たな変

質であり県民への裏切りとな

るものです。

※日本共産党は表にある全ての請

願の紹介議員です。

8月6日(月)17時~19時

9月 3日 (月) 1 7時~ 1 9時

予約電話番号:23-5425

陸前高田市では市長、教育

長、商工会会長と懇談。復興

の課題、県政の要望を聞きま

した。

また、議会開会中に「県政

要望を聞く会」を開催。労働

組合や婦人、商工団体など各

界へ県政課題について報告す

るとともに6月議会にむけた

要望を聞きました。

岩手県漁民組合の「三陸沿

岸漁業の復興」について、

岩手県生活と健康を守る会

の「仮設住宅での居住環境

の改善」についての県知事

への申し入れが行われ同席

し要望しました。

県議会では、復興対策特

別委員会で田野畑村、普代

村を視察、村長など幹部職

員から復興状況と課題につ

いて調査するとともに田野

6月県議会を前に党県議

団は被災地調査、住民団体

との懇談、県へ要望活動を

行いました。

宮古市では、田老漁協と

市の産業経済部長から漁業

や事業所の再建状況と課題

について、山田町では県立

山田病院長から仮設診療所

の利用状況や病院用地につ

いての考えを聞きました。

[6月]

1日

農林水産委員会調査(

登米、奥

州市)、PTA懇親会

2日

一関南消防署落成式

3日

室根ひこばえの森植樹祭

4日

早朝宣伝

5日

地域医療確保対策特別委員会

視察(岩手医科大学ドクター

ヘリ、県立釜石病院)

6日

早朝宣伝・石山市議と畜産農

家を訪問

7日

宮古市役所、田老漁協、県立

山田病院長と懇談

12日

復興特別委員会被災地調査

(

普代村役場、田野畑村役

場、仮設住宅で懇談)

13日

早朝宣伝・県南広域振興局幹

部職員との懇談

14日

早朝宣伝・農民組合役員会

15日

一関民主商工会総会

16日

日本共産党演説会

18日

議案説明会(

県議会)

20日

岩手県生活と健康を守る会と

県交渉・県政懇談会

23日

地域医療政策研究会(

盛岡市)

24日

一関9条の会総会

25日

岩手県漁民組合と県要望

26日

早朝宣伝・県議会本会議

27日

早朝宣伝

28日

陸前高田市調査(

市長、教育

長、商工会長と懇談)

30日

しいたけ、畜産農家と懇談

[7月]

1日

一関市水防訓練

2日

早朝宣伝・本会議(

一般質問)

3日

早朝宣伝・本会議(

一般質問)

4日

早朝宣伝・本会議(

一般質問)

5日

農林水産委員会

6日

復興特別委員会

7日

真滝児童館をもっとよくする

会総会と講演会

8日

一関市立大原小学校落成式

9日

早朝宣伝・本会議

10日

早朝宣伝

岩手県南・宮城県北議員連盟

懇談会(

仙台市)

12日

国道284号線整備促進同盟

会総会・国道342号線整備促

進同盟会総会

13日

早朝宣伝

栗原北上線県道昇格促進協議

会総会、国道343号整備促進

同盟会総会

14日

福島市日本共産党後援会と懇

談(

一関市)

15日

JA真滝青年部ビアパーティー

畑村の仮設住宅で被災者と懇談

し直接要望を聞きました。

また、農林水産委員会では、

陸前高田市での野菜工場と再建

した水産加工の事業所、奥州市

の木材会社を視察しました。

6月県議会では「消費税増税

に反対する意見書」を賛成多数

で可決しました。民主党の一

部、自民、公明の議員が反対し

ました。総務常任委員会では岩

手県消費者団体協議会や岩手県

生協連、いわて労連などが提出

した「消費税大増税反対の請

願」を賛成少数で不採択にしま

したが本会議での逆転採択を受

け意見書採択となりました。

請願不採択を受け本会議で日

本共産党の斉藤県議が討論を行

ない、「消費税10%増税は

岩手県生活と健康を守る会と仮設住宅の

居住環境問題で県庁交渉(20日=県議会)

田老漁協の参事と懇談(7日=宮古市)

県立山田病院長と懇談(7日=山田町)

戸羽陸前高田市長と懇談

(28日=陸前高田市)

岩手県漁民組合と県交渉(25日=県議会)

6月県議会での請願審査の各党の対応

共産 民主 自民 地い 社民 公明 無

消費増税に反対する請願 〇 ▲ × ○ ○ × ○

少人数学級の推進、義務教育費国庫負担制度の二分の一堅持 ○ ○ × ○ ○ × ○

放射能を海に流さないこととする法律、放射能海洋放出規正法(仮称)の制定を求める請願 ○ × ▲ ○ ○ × ○

岩手地方最低賃金改正等についての請願 ○ ○ × ○ ○ ○ ○

被災者の医療費免除の期間延長を求める請願 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

六ヶ所再処理工場の放射能汚染から守ることについて(使用済み核燃料再処理凍結) ○ × × ○ ○ × ×

継続となった請願・・・『オスプレー配備撤回』『子どもの医療費助成の拡充』『原子力発電の撤退・再稼動中止』『放射能汚染対策』『岩手県民の暮らし守る』『医療従事者の増員、安全・安心の医療・介護を求める』

○賛成×反対▲一部賛成 地い…地域政党いわて

知事の民主党離党と新党参加表明について 達増知事が本日(9日)の定例記者会見で、民主党

の離党と小沢一郎氏が代表となる新党への参加を

表明した。これは、民主党政権が後期高齢者医療制

度の廃止や最低保障年金制度の創設など国民の公

約はすべて投げ捨て、「4年間はあげない」と約束し

た消費税増税を民主、自民、公明との談合密約で進

め、公約にもないTPP参加をめざすなど、公約違反、

国民の声に背を向けてきた結果である。同時に、こ

うした民主党の変質に責任がある小沢氏がつくる

新党は、綱領も政策も示されていない。こうした中

で知事が新党への参加を表明したことは県民の理

解が得られるものではない。知事としては戦後最大

の大災害となった東日本大震災津波からの復興に

全力を上げるべきで、一党一派に偏らず、不偏不党

の立場で取り組むべきと考える。

2012年7月9日

日本共産党県議団長 斉藤 信

復興に逆行し被災者の生活

再建と中小企業、漁業水産業

の再建脅かす

悪の増税」と厳

しく指摘しました。

また県立病院のこれまでの消

費税負担額は累計で139億7

700万円となっており、20

5億円の累積赤字の68%に

なっていると指摘しました。