第三者評価結果報告書(詳細)第三者評価結果報告書(詳細) 報告日...

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第三者評価結果報告書(詳細) 報告日 平成 21 3 31 対象施設及び実施機関 1 対象施設名 川崎市蟹ヶ谷保育園 2 評価機関名 株式会社R-CORPORATION 3 評価に要した期間 1ヶ月13日間 4 報告書作成日 平成21年3月30日 評価方法 実施期間(期日) 1 事業者自己評価 方法 平成20年10月16日 ~平成21年1月19 全職員個別に自己評価を行い(4時間)、全体職員会議 (2時間×3回)で意見交換し評価のとりまとめを行なっ た。また、代表者会議(2時間×4回)を行なった。 2 評価調査員による 調査方法 平成21年2月18日・ 平成21年2月20日 3名の評価調査員が評価項目を分担して調査を行なっ た。自己評価結果及び利用者アンケートの分析結果を 元に、園長及び次席主査に対してヒアリングを行い、自 己評価結果を確認した。職種に関わる評価項目につい ては、保育士(幼児・乳児担当者)、看護師、栄養士にヒ アリングを行い確認した。保育内容及び保育環境等の 観察が必要な評価項目を確認した。書類等の整備が必 要な評価項目や自己評価の根拠に掲げている書類、資 料等は現物を確かに確認した。 3 利用者(家族)アン ケート実施方法 平成20年12月8日 ~20年12月20日 当保育園利用者91世帯に、保育園を通じてアンケートを 配布し、保護者記入後(無記名)、返送用封筒に封入の 上、評価機関が用意した回収箱を園内に設置して頂 き、保護者に投函してもらい回収する方法とした。回収 されたアンケートは、自己評価及び事前提出書類一式 と合わせて保育園より評価機関に返送頂いた。 4 利用者本人調査 方法

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Page 1: 第三者評価結果報告書(詳細)第三者評価結果報告書(詳細) 報告日 平成 21 年 3 月 31 日 1 対象施設及び実施機関 項 目 1 対象施設名

第三者評価結果報告書(詳細)

報告日  平成 21 年 3 月 31 日

1 対象施設及び実施機関

項   目

1 対象施設名 川崎市蟹ヶ谷保育園

2 評価機関名 株式会社R-CORPORATION

3 評価に要した期間 1ヶ月13日間

4 報告書作成日 平成21年3月30日

2 評価方法

種   別 実施期間(期日)

1事業者自己評価方法

平成20年10月16日~平成21年1月19日

全職員個別に自己評価を行い(4時間)、全体職員会議(2時間×3回)で意見交換し評価のとりまとめを行なった。また、代表者会議(2時間×4回)を行なった。

2評価調査員による調査方法

平成21年2月18日・平成21年2月20日

3名の評価調査員が評価項目を分担して調査を行なった。自己評価結果及び利用者アンケートの分析結果を元に、園長及び次席主査に対してヒアリングを行い、自己評価結果を確認した。職種に関わる評価項目については、保育士(幼児・乳児担当者)、看護師、栄養士にヒアリングを行い確認した。保育内容及び保育環境等の観察が必要な評価項目を確認した。書類等の整備が必要な評価項目や自己評価の根拠に掲げている書類、資料等は現物を確かに確認した。

3利用者(家族)アンケート実施方法

平成20年12月8日~20年12月20日

当保育園利用者91世帯に、保育園を通じてアンケートを配布し、保護者記入後(無記名)、返送用封筒に封入の上、評価機関が用意した回収箱を園内に設置して頂き、保護者に投函してもらい回収する方法とした。回収されたアンケートは、自己評価及び事前提出書類一式と合わせて保育園より評価機関に返送頂いた。

4利用者本人調査方法

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大項目の評価結果

大項目 評価 特に優れている事項 今後取り組みが望まれる事項

Ⅰ 人権への配慮

・園では、職員一人ひとりが意識を持ち、子どもが自分の思いや意見を言えるよう、子どもの気持ちを受け止め、よく話を聞き、気持ちをつかみ、決して否定的にならないように日々努めています。  ・職員が子どもの気持ちを受け止める様子を見て、子どもたちもお互いを受け止めるようになっていくことを意識しながら接しています。  ・人権について、保護者懇談会で園の考え方を伝え、人権をテーマに意見交換する機会を設け、啓蒙を図っています。職員間では障害児等の受け入れの際に会議で充分話し合い、また、保育士会の倫理網領を保有して尊守し、努めています。  ・外国人市民への対応について、職員は習慣や文化の違いを聞く等、関係を深めるよう努めています。また、日本文化を押しつけることは無く、宗教の違い等については配慮するように心がけています。  ・性差について、固定観念を植え付ける言葉かけはしていません。自分の性別を認識することは大切だが、違いを否定したり、非難することはせず、認めるようにしています。  ・守秘義務については、年度初めに職員で認識を図り、折に触れ周知徹底を図っています。また、秘密保持については、臨時職員にも同様に説明し、公務員に準ずることを話して徹底を図っています。 ・虐待防止、早期発見については、日々の子どもの様子や保護者の様子を注意するよう努め、子どもの体や精神的な不安などが無いかを注視し、気になることがあれば園長に報告する体制があります。  ・虐待については、着衣がいつも同じであったり、家に帰りたがらない様子などの場合は注意をし、全職員も情報を共有して努めています。

・児童相談所とは連携が図られ、報告と必要に応じて適切に相談できる取り組みがあります。保護者には虐待110番やオンブズマンについてを掲示し、周知しています。  ・子どもたちの生活の場は、職員の意識と安全点検プロジェクトの活性で環境づくりに努め、衛生面・安全面の環境整備が適正に行われています。    ・園生活が楽しく快適に過ごせるように、一人ひとりの子どもが寛いだり、落ち着けるよう、部屋をコーナーや家具で仕切り、図書コーナーを設けたり、廊下の椅子など工夫して一人遊びができるように配慮しています。・コーナーは、遊びごとに分かれており、子どもは多角的に吸収し、どのコーナーで遊びたいかを選ぶことができるようになっています。一人で図書コーナーへ行く時、職員は「行ってらっしゃい」と声かけをして見守るようにしています。  ・音楽は全体保育の時に使用していますが、登園時には玄関にCDを流し、親の気持ちが安定するように配慮して、生活の場面に合った工夫と心配りをしています。  ・園庭の中心には花々が置かれ、花を触ったり、匂いを感じたり、時には摘んだりすることにより、大切にする気持ちが学べるよう工夫があります。   ・園内の装飾については、子どもの作品を展示し、行事にまつわる装飾を施し、それにより季節感をかもし出し、より温かな空間作りをしています。  ・園では、散歩マップや散歩カードを作り、安全に留意しながら散歩を多く取り入れています。散歩カードは大人用、子ども用の2種があり、蚊が出やすい場所には蚊のマークを付けて注意を促す等の工夫がされており、とても優れています。保護者にも手にとってみてもらうことにより、休日に行ってもらえるように工夫したり、また家庭からの情報により追加していくこともある。

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Ⅱ 利用者の主体性・個別性の尊重

・子どもに分かりやすい、温かみのある穏やかな話し方に努め、目線を合わせて子どもの話を聞くようにしています。また、禁止言葉はできるだけ使わなくていいような環境づくりに努めています。  ・話し方の例として、L字遊具で隙間があいていて危ない場合、危ないから「ダメよ」と言わずに「間をくっつけてみたら」などと促しています。  ・うまく表現できない子どもの行動や目での訴えを感じ取り、子どもが小さなうちは言葉にして代弁するようにし、大きくなってきて同じ状況が何回かあった場合は、「言ってごらん」と促し、話を引き出すように配慮しています。  ・基本的な生活習慣については、片付けについてをクラス懇談会のテーマとし、親同士の話し合いと園が連携を図りながら取り組んでいます。  ・4,5歳児には保育プログラムの計画の見通しを持たせる為に事前に活動予定を知らせ、自発的な活動できるよう育んでいます。  ・プログラムが変更した場合には、子どもたちに必ず理由を知らせ、活動の連続性を大切に考えて子どもの要求を尊重した保育に努めています。  ・行事は、年間を通し計画的に行っており、担当職員は内容をあらかじめ会議に提案し、係わる職員の共通理解のもとで実施され、行事後には反省を行い、翌年度に反映されています。

・身近な自然との関わりでは、近隣の散歩や園内の野菜などの栽培、園庭には桜の木もあり、自然と触れ合うことができています。  ・ケガをしたり、友だちを叩いた際、思い遣りについて子どもに考えさせる機会を与えて育んでいます。・数量の感覚を身につける取り組みとして、デザートの数を数えたり、今年は何歳になるのかを言葉にしたり、大きい子は折り紙を数えたり、時計の長い針の12→3までは15分など、感覚を自然に身に付けるように導いています。  ・園の活動等を通して地域の様々な方と関わる機会が多く、挨拶をきちんとすることや、人に対する労わり、思い遣りの気持ちが育まれ、社会性も養われています。  ・様々な表現活動を豊かに取り入れ、体を動かすことの好きな子どもたちの特性を多く活かしています。  ・幼児の縦割りの発表会では、トーテンポールを作成したり、桃太郎の紙芝居作成などが行われ、年間の作品は年度末に子どもの作品集として返却しています。指あみは卒園式の装飾に使うことになっています。  ・職員は、できるだけ子ども自身から自発的な発言を待つ姿勢で保育に取り組んでいますが、それでも言えない子どもにはヒントを出して言葉を引き出すように援助しています。  子どもの喧嘩の場面では、成長できる大切な場面の一つとして捉え、危険な状況や子どものプライドが傷つけられる言葉使いなどの時には保育士が仲介して対応するよう考慮しています。  ・子ども同士で仲裁したり、仲直りする場面では、見て見ないふりをして子どもたちで解決させることが大切であり、経過を観察するよう職員間で共通認識をして努めています。

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・喧嘩の状況が子どもの口から保護者に先に伝わることを懸念し、保護者同士のトラブルを避けるため保護者に適切に伝える配慮に努めています。 ・プライドを傷つける言葉には注意して見守り、保育士が見ていない場面でのケンカでは、周りの子どもの情報を聞き、両方の話を聞いて適切に対応するように努めています。 ・社会性が身に付くよう、異年齢交流では、年長だからできる(やる)ことを決めて、年長児への憧れの気持ちを育てたり、異年齢交流により園内での社会性を身に付けられるよう配慮しています。  ・保護者の見学では、日常の保育が見学できるようにしており、保育参加(参観)は

低年1回行い、検食や面談を実施しています。  ・園行事については日程、時間帯、内容等について毎年大きな行事の後に保護者にアンケートをとり、実施の際に役立てています。・年間計画は年度初めに保育説明会で説明し、一覧表を配布すると共に月の園便りでも詳しく知らせて、保護者に参加を呼びかけています。  ・特別保育では、乳児保育、産明け保育、延長保育、障害児保育、地域子育て支援を実施しています。産明け保育については市立保育園としても特徴的に実施しています。  ・ 産明け保育については産明けマニュアルに沿って実施されており、延長保育は通常保育からの連続性を大切に考慮し、実施しています。  ・個人面談は 低年1回行い、必要に応じては家庭訪問も実施しています。ネグレクトが疑われるケースでは、家庭訪問をすることもあります。・担任や園長はいつでも保護者の相談にのったり、園に対する要望箱も設置し、相談に応じられるよう心がけています。相談は登園時でも、事務室でも何時でも応じる姿勢があります。

Ⅲ サービス管理システムの確立

・社会福祉事業に従事する者として、児童福祉法、児童憲章、保育士倫理網領、保育指針などに沿って保育に努め、社会的責任を認識しています。  ・園長は運営方針を策定し計画的に運営しており、職員の資質向上、保育内容の向上に向け、職員会議、園内研修、園外研修、研修報告会など組織として取り組み、成果を挙げています。また、職員に報告・連絡・相談の徹底を図り、園内の細かい問題や課題を把握し、改善策を提案し組織的に対応しており、統括力と指導力を持ちリーダーシップを発揮しています。  ・職員などの役割を保育説明会や掲示により紹介し、各自が責任を持って業務に当たる体制が出来ています。  ・保育サービスの質の向上に向けた取り組みを積極的に行っています。  ・個々の子どもの情報を得た時には園長に報告し、指示を仰ぐと共に全職員にミーティングや職員会議等で周知し、守秘義務を徹底しています。  ・保育の質の向上を図るよう、職員会議では職員は自由に意見が言え、討議も積極的に行われ、自主的な発言が活発に行われるよう取り組んでいます。保育反省をすることにより保育の見直しを行い、翌月、翌期、翌年に役立てるよう努めています。  ・職員は個人の研修希望を取り入れながら調整し、報告会を通して職員同士研修内容を共有し、適切な研修機会を確保しています。  ・苦情対応体制について仕組みがあり、苦情解決第三者委員を掲示されています。

Ⅳ 危機管理体制の確立

・事件、事故、災害に対応するマニュアル、チェックリスト、ヒヤリハットなどがあり、全職員に周知しています。  ・延長保育の時はマニュアル、緊急連絡簿、電話を保育室に持って行き、万が一に備える体制を整えています。  ・感染症予防や怪我の応急処置について職員向けに研修したり、年間計画を立て、子どもに健康指導をしています。  ・保育中の怪我や事故の対応方法について、保護者に周知を図り、実際に起きた際は、ヒヤリハットに記入し、保育の見直しと共に全職員へ周知し、再発を防ぐように努めています。  ・医療機関等の連絡先は、緊急時に対応できるように緊急連絡簿を完備し、緊急用袋の中に入れて備え、災害時の避難先は、周知と掲示がされています。  ・衛生管理、感染症予防に向け、適切に管理されています。

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Ⅴ 地域との交流・連携

・保育体験や実習生、ボランティアの受け入れについて、意義や方針を確認すると共に周知徹底を図り、職員の明確な役割分担により体制が作られています。  ・保護者にも実習生等を受け入れることを役員会や園便りなどで伝え、共通認識を持つように配慮しています。  ・地域の関係機関等に、園の行事ついてのお知らせをしたり、園の行事の後に得た情報については職員に伝え、共通理解を図り、設立時の約束で、地域の行事を園庭で行うことになっており、町内会への園庭貸し出しを行う等、交流を深めるよう努めています。  ・育児相談等に際し、専門機関とは必要に応じ情報交換をしたり、相談できる体制になっており、連携を図っています。

Ⅵ 運営上の透明性の確保と継続性

・保育計画は、保護者の意向や行事後のアンケート、役員会からの意見、意見箱の設置により抽出し、また保護者との日々の会話から把握に努め、保育計画に役立てて作成しています。  ・保育計画は、保護者へ入園説明会及び年度初めの保育説明会、クラス懇談会で詳しく説明し、質疑の時間も設け、意見交換をしています。  ・保育理念や基本方針は明文化され、事務室、玄関に掲示している他、文書化し、職員、保護者に周知し、地域の情報誌に記載・掲載される等、周知への取り組みを行っています。  ・情報提供に当たり、園便り、健康便り、給食便りを毎月発行し、クラス便り、絵本・子育て支援などプロジェクト便りは随時発行して情報を発信し、保護者からの投稿や季節の歳時記、保育士の思いなどを掲載して内容にも工夫をしています。また、保護者のアンケート結果等もお便りに反映させる工夫をしています。  ・玄関フロアプロジェクトがあり、3つ並んだ掲示板に散歩マップと散歩案内、献立表、不審者情報などが掲示され、周りの縁どりで見やすいように工夫し、園外向けにも取り組む配慮をしています。

・経営改善に向け、園への要望箱を設置したり、各種アンケートや個人面談、役員会での意見交換により、保護者からの要望を聞く体制をつくり、出された要望は職員に周知し、討議を行い、改善策は保護者にフィードバックしています。・日常業務の効率化に向け、各プロジェクトや職員会議等で、問題点、課題を抽出し、討議を図り、積極的に改善に向け取り組んでいます。予算の計画的使用、期毎の見直しなど計画的に進めています。節約を意識し、消灯などの心がけ、コーナーが危なくないようテープやクッションを貼り付けるなど、職員たちでも工夫を行っています。

Ⅶ 職員の資質の向上

・職員の資質の向上に向けて、個人の研修希望を取り入れながら、適切な研修が受けられるよう調整し、研修機会を確保し、報告会を通して内容を共有して取り組んでいます。・保育内容の質の向上の取り組みとして、保育反省を行い、保育内容を見直し、翌月、翌期、翌年に役立てるよう努めています。

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Ⅷ サービスの実施内容

・園の健康管理マニュアルは川崎市作成のものを使用し、マニュアルは事務室の書庫に置かれ、職員には必要に応じて抜粋して報告や掲示をして周知をしています。  ・感染症や対応について、看護師が中心となり、様々な方法で周知を図り、流行の感染症の情報は掲示や号外を配布して予防策に配慮しています。   ・一人ひとりの子どもの健康状態に応じて、登園時に保護者との会話や連絡帳などにより健康状態を把握し、健康管理を実施しています。  ・アレルギー疾患を持つ子どもの状態に応じて、適切に対応しています。アレルギーの子どもには園長を交えた面談の後、栄養士と連携しながら一般献立表を渡し、チェックして代替食を持参してもらうよう配慮しています。

・衛生面に充分配慮し、栄養バランスを考慮し、安全な食材を使用し、給食をおいしく提供しています。年齢に応じ、給食室と連携し、それぞれの食事時間に合わせて配膳し、適量給食を実施しています。 ・食育については、節分には、いわしの理由を説明したり、作業としてソラマメのカラ取り、トウモロコシのヒゲ取りなどを体験させたり、サンマを丸ごと食べさせる等、栄養士が中心となった食事指導を行い、食文化を伝えながら楽しく食べる工夫をしています。  ・園庭で作った稲は精米して、おにぎりにして食べ、今年はそのおにぎりに付けるゴマも育てています。園での収穫物は種まきから収穫まで実践し、食材に関心を持ったり、食べる意欲に役立てています。・落ち着いて食べられる工夫として、テーブルのグループメンバー構成に気配りをし、音楽を流したり、時折ランチョンマットを使用する等、楽しく食事ができるよう工夫しています。また、各年齢に合わせ担任が環境設定をしたり、食事のマナーを伝えています。  ・好き嫌いについては自分で申告して減らす指導と、全く食べないのではなく、「少しは食べようね」と指導しています。  ・献立は月に2回同じものが出る体制なので、1回目の反省を踏まえて量の加減、調味料の味付け等で食事の改善に努めています。

・一人ひとりの子どもの心身の発達やその日の状況に合わせた給食を提供しています。  ・食の細い子や成長の伸び悩みがある子ども等の場合は、担任、栄養士が保護者面談をしたり、経過観察などして配慮しています。  ・年長児は適量の見本を見て自分の食べたい量を盛り付け、おかわりができるようにしています。  ・乳児食については、前期と後期に分けてチェックする体制ができています。連携は母親、保育士、栄養士、看護師の4者でとるようにし、保護者との連携は密に行っています。  ・子ども一人ひとりへの理解を深め、受容するよう努めています。  ・園の保育方針は”待つ心を持つ”であり、保育士が常にその心を持つと共に、子どもにも思い遣りの心が育つように保育を行っています。

・基本的な生活習慣では、一人ひとりの発達に応じて対応するよう努め、あらゆる場面での子どもの自主性を尊重し、自立に向けた対応・支援に努めています。早い遅いは問題にせずに、個を尊重した取り組みがされています。  ・子どもの興味、関心を引き出す工夫や配慮を行っています。保育室には子どもが好きな遊びができる コーナーが用意され、子どもたちは自由に活用し、絵本を読む時は図書コーナーを利用するなど、自発的に活動できる環境を整備しています。・身近な自然や社会と関われるような取り組みをしています。園内には自然が多く、草花や野菜の栽培により季節を感じたり、自然の産物で遊ぶ機会が多くあります。  ・飼育や身近な生物と関わることにより、命の大切さや労わりの気持ちを育てるよう意識して保育を進めており、動物が死んだ場合でも、安易にお墓を作るとは言わず、保育者は子どもたちが自発的にお墓を作ろうと言うことを待ち、子どもたちの思いやりの心を導き育てる保育に努めています。

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・様々な表現活動を豊かに取り入れ、子どもたちが楽しく参加できる工夫を行い、言葉、音楽、絵、体を使った様々な遊びが経験できるように取り組んでいます。  ・遊びや生活を通して、人間関係が育つよう、子どもの世界を大切にし、大人が先回りをするのではなく、状況を良く見て対応することを大切にしています。  ・成長の違いや年齢的に未熟な場合は、保育士がサポートするようにし、一人ひとりの成長に合わせて適切に対応するように努めています。     ・異年齢交流は年間を通して計画的に行われ、子ども同士の良い関係の中で労わり、思い遣り、憧れなどの気持ちが育まれ、広く社会性が身に付く機会としています。  ・子どもの人権には、職員が意識を持ち充分に配慮し、保育者と子どもとが以心伝心できるような保育に努め、文化の違いを認め、一人ひとりの違い等について、相手の状況を受け止めながら理解をした上で、互いに尊重できる心を育くむよう努めている。   ・外国人市民の子どもの人権に充分に配慮を行い、常日頃の保育者の対応から子どもにも自然な形で互いを尊重する心が育つよう努めています。

・性差への先入観による固定的な観念を植え付ける言葉かけはせず、自分の性別を認識することは大切だが、役割分業意識を植え付けることなく、職員は子どもの特性・好みを大切にする基本を職員間で意思統一しています。  ・保護者においては、考え方の違いは尊重し、園としての立場を伝えるように配慮しています。  ・乳児保育では、乳児のための環境を整備し、保育内容や方法に配慮しています。  ・園では保護者の希望により、冷凍母乳も受け入れ、衛生面、安全面に留意の上実施しています。  ・一人ひとりの生活リズムを考慮し、コーナーを設けて配慮したり、月齢や外気温を確認の上、戸外遊び・散歩はデイリープログラムにも組み込み、意識して行うようにしています。  ・SIDSのチェックには気を使い、15分毎に見てチェックしています。  ・保育体制は、必ず顔見知りの職員がいるように配慮し、引継ぎの際は、伝達事項等に対し必ず引き継ぎノートに記入し、登降園チェック表にも引継ぎ次項を記入しており、臨時職員については正職員から必ず伝える体制にしています。

・長時間保育のための環境整備として、乳児室には畳、じゅうたんなどが敷かれ、くつろげる空間を作り、遊びのコーナーで好きな遊びを邪魔されないで遊べる環境づくりを工夫しています。  ・延長保育では、長時間になるので子どもに負担がかからないよう、順次静的な保育に移行できるようにしています。  ・障害児保育のための環境を整備し、保育内容や方法に配慮しています。入所にあたり職員に情報を共有し、共に保育をする関係作りに努めています。  ・障害児の保育に当たって特別視はしておらず、周りの子どもには必要な情報は伝えながらも、同じ仲間としての関わりがもてる保育を行っています。障害も特性ととらえ、できないところは手伝ったり、介助したりできるような保育に努めています。

・多様な子育てニーズに対応して、乳児保育、産明け保育、延長保育、障害児保育、地域子育て支援を実施しており、産明け保育については市立保育園としても特徴的に行っています。  ・クラス保育から合同保育(延長保育)に変わる時の伝達などの配慮を行い、クラス遊びに夢中になっている時は続けさせる等、通常保育との関連を考慮しながら取り組んでいます。  ・育児相談など地域の子育て家庭を対象として、子育て支援のため園では、園庭やプールを開放し、地域の親子と園児、職員が自然な形で交流できるように取り組んでおり、行事は掲示板でお知らせしています。  ・地域活動事業として、地域の子育て支援は年間計画に沿って職員を派遣し、看護師のいない2園に看護師を派遣したり、栄養士は、たまごキッズに派遣し、子育て支援のための取り組みを積極的に行っています。

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中項目の評価結果

Ⅰ 人権への配慮

評価分類 評価 評価の理由(コメント)

利用者の権利の擁護

A

園では、職員一人ひとりが意識を持って、子どもが自分の思いや意見を言えるよう、子どもの気持ちを受け止め、よく話を聞き、気持ちをつかみ、決して否定的にならないよう、常に努めている。子どもの気持ちを職員が受け止める様子を見て、子ども同士でも互いに受け止めるようになっていくよう意識に努め、促している。現状で日本の言葉や習慣をわからない家庭は無い。片方の親が外国人である家庭とも問題なくコミュニケーションは取れており、配慮は充分にされている。保護者懇談会で子どもの人権の話をするなど保護者へ啓蒙を図り、職員間では障害児の受け入れの場合では会議で充分話し合い、また、保育士会の倫理網領を保有して尊守し、努めている。

外国人市民について、両親とも外国人で日本語がわからなかったり、習慣がまったく違うという保護者はいない。どちらかが日本人の保護者の場合は、コミュニケーションが取れており、充分配慮がなされている。職員は習慣や文化の違いを聞く等、関係を深めるよう努めている。日本文化を押しつけることは無く、宗教の違い等については配慮するようにしている。日本語の理解が困難な場合は、お便りにルビをふったり、言葉によるコミュニケーションを心がけている。

性差への固定観念を植え付ける言葉かけを職員はしていない。自分の性別を認識することは大切だが、違っていてもそのことを否定したり、非難することはせず、認めるようにしている。ごっこ遊びで男の子、女の子の役割を振ることは無く、名簿は生年月日順であり、服装についても差をつけることのないよう努めている。保育中に性差に関する言動があれば、職員は互いに注意し合うことにしているが、実例は無い。保護者に気になる言動が見られた時には、何気なく注意したり、懇談会で園の考え方を伝え、人権をテーマに意見交換する機会を設け、啓蒙を図っている。

プライバシーの保護

A

公務員として守秘義務については、年度初めに運営方針の説明に合わせて確認すると共に、折に触れ周知徹底を図っている。例えば勤務先変更等で保育時間が変わる場合などは職員会を待たずして周知している。秘密保持については、臨時職員にも同様に説明し、公務員に準ずることを話して徹底を図っている。

身体拘束、体罰、虐待の防止への取り組み

A

虐待防止、早期発見については、日々の子どもや保護者の様子を注意するよう努めている。子どもの体や精神的な不安などが無いかを確認して、気になることがあれば速やかに園長に報告している。虐待については、着衣がいつも同じであったり、帰りたがらない様子などの場合は注視し、全職員が共有するようになっている。運営方針の説明の際に、子どもの権利の話をし、虐待に対する配慮をしている。児童相談所等関係機関にも連携が取れる体制になっており、必要に応じ情報交換を行っている。問題があっての入園の場合は、児童相談所と連携を図りながら報告と必要に応じて適切に相談するようにしている。虐待児早期発見マニュアルは事務室の書庫にあり、必要に応じ閲覧できるようにしている。保護者には虐待110番、オンブズマンについて掲示し、周知している。

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生活の場としての環境整備

A

生活の場として、保育室は園庭に面しており、どの部屋も明るく、日光がふんだんに差し込み、採光には恵まれている。換気には常に配慮し、乳児の初期の頃は沐浴室でおむつ替えを行い、動き回れるようになれば入口に近い場所でおむつ替えを行い、換気に心がけている。各部屋は温度計、湿度計により快適に過ごせるように配慮している。夏はエアコンを除湿、冷房、冬は加湿、暖房を適切に使用して心地よく調整をしている。冬場は一部ホットカーペットを使用して配慮している。園内の整備については、各クラス担任、用務職員、安全点検プロジェクトなどがそれぞれの役割を認識し、環境づくりに努めて配慮している。園内清掃の基準は、共用部分(玄関・トイレ・保育室・事務室など)は用務職員、クラスは保育士が担当することとし、テラスは原則的には用務職員であるが、保育士も関わり合って協力して行っている。月10日間、シルバー人材の方に外回りの整備等を頼んでおり、非常勤の用務職員も1名配置した体制で取り組んでいる。屋外の遊具、玩具は安全点検プロジェクトが月1回点検するほか、保育に入る前にそれぞれの担任が点検し、異常や故障などがある場合は即園長に報告し、修理等の対応に努め、安全点検プロジェクトの見直し点検が改善につながっている。砂場の砂の追加は年1回行い、砂場には毎日シートをかけて清潔に保つよう配慮している。屋内の玩具等については、粘土の色に食紅を使用し、安全面の考慮に努め、0歳児のおもちゃ等は夕方ピュ-ラックスで拭き、中1日以上間をあけて使うように配慮している。布のおもちゃ等は 低年2回洗濯しており、ブロック等は 低年1回洗い、消毒を行って衛生面に配慮している。寝具については、日々の布団干しや、半年に一度、業者による布団乾燥及び布団丸洗いを実施している。寝具は朝、保護者に干して頂き、干せてない布団は園で干すように配慮している。その後の取り込みは保育士が行っており、夏は汗をかくので頻繁に干すように努めている。シーツについては、保護者に週1回土曜日に持ち帰ってもらい、洗濯して頂いている。

園の生活環境については、コーナーや家具で仕切ったり、図書コーナーを設け、廊下の椅子など工夫し、子どもが一人になりたいと思う時に落ち着けるよう配慮している。集団で一緒に遊ぶのが嫌な時には事務室の場所を提供したり、図書コーナーへ行く時は「行ってらっしゃい」と声かけをして配慮をするなど、クラス担任が計画的に、年齢も考慮しながら環境整備に工夫をしている。コーナーは、遊びごとに分かれており、子どもは多角的に吸収しており、どのコーナーで遊びたいか選ぶことができる。音楽のCDについては、全体保育の時に使うケースが多いが、登園時には玄関にCDを流し、親の気持ちを安定させることの一環を担い、配慮している。小動物では、ウサギ、メダカ、カブトムシ、青虫などを育てている。ウサギは年長が世話をしているが、年長が卒園する際は4歳児が教わり、世話を引き継いでいる。生き物に関わり、大切にする気持ちを育んでいる。植物は、自分たちが植えたものは自分たちで育てている。園庭の中心には花を置き、花を触ったり、匂いを感じたり、時には摘んだりすることにより、大切にする気持ちを学ばせている。 園内の装飾については、子どもの作品を展示したり、行事にまつわる装飾を施し、季節感をかもし出し、より温かな空間作りをしている。園では、散歩マップや散歩カードを作り、安全に留意しながら散歩を多く取り入れている。散歩カードは大人用、子ども用の2種があり、蚊が出やすい場所には蚊のマークを付けて注意を促す等の工夫がされており、優れものである。保護者にも手にとってみてもらうことにより、休日に行ってもらえるように工夫したり、また家庭からの情報により追加していくこともある。

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Ⅱ 利用者の主体性・個別性の尊重

評価分類 評価 評価の理由(コメント)

利用者満足度の向上への取り組み

A

保育士はベテランが多く、分かりやすい、温かみのある、穏やかな話し方に努め、目線を合わせて子どもの話を聞くようにしている。子どもに対し、禁止言葉はできるだけ使わなくていいような環境づくりに努め、職員は会議等で確認し合っている。話し方の例では、L字遊具で隙間があいていて危ない場合、「ダメよ」と言わずに「間をくっつけてみたら」などと促している。子どもの質問に対しては傾聴を行い、何を聞きたいか読み取り、すぐに答えられない場合は、必ず後で答えるように努めている。子どもがうまく表現できない際は、行動で示したり、目で訴えたりしてくるので、子どもが小さなうちは言葉にして代弁するようにし、大きくなってきて同じ状況が何回かあった場合は、「言ってごらん」と促し、話を引き出すように配慮している。

基本的な生活習慣について、片付けについてをクラス懇談会のテーマとしながら親同士の話し合いや園と連携を図りながら取り組んでいる。入眠時は、寝付けない子を無理に寝かせず、静かにするよう指導し、絵本を読み聞かせたり、なでであげたりして眠りにつけるよう配慮している。乳児は眠くなったときに自由に寝られるように環境に配慮し、幼児でも体調が悪かったり、睡眠不足で眠い場合は事務室や保育室の中で寝かせるようにしている。0歳児ではSIDSには目を離さないように努め、チェック用紙で15分毎にチェックしている。眠い子には産明け室で寝かせるケースもあり、状況に応じて休ませる対応をしている。

保育プログラムは計画を立て4,5歳児には見通しを持たせる為に事前に活動予定を知らせている。状況により変更した場合には、子どもに必ず理由を知らせている。活動の連続性を大切に考え、子どもの要求を尊重した保育も行うようにしている。行事については、年間を通し計画的に行事を行っている。担当は内容をあらかじめ会議に提案し、係わる職員の共通理解のもとで実施するようにし、行事後には反省を行い、翌年度に反映するよう努めている。素材や用具では、楽器を除いてその他は自由に遊べるように工夫されている。

身近な自然との関わりでは、近隣の散歩や園内の野菜などの栽培、園庭には桜の木もあり自然と触れ合うことができている。ケガをしたり、友だちを叩いた際について、思い遣りについて子どもに考えさせる機会を与えて育んでいる。数量の感覚を身につける取組みとして、デザートの数を数えたり、今年は何歳になるのかを言葉にしたり、大きい子は折り紙を数えたり、時計の長い針の12→3までは15分など、感覚を自然に身に付けるように導いている。障害者施設、老人施設、地域の親子等との交流や、太鼓の先生、体操教室の先生(外部の人で年3回年長に教えに来てくれる)との関わりなどにより挨拶をきちんとする機会が多く、人に対する労わり、思い遣りの気持ちが育まれている。また、地域のデイサービスや高津区年長児交流会での他園の園児、職員との交流や、秋の芋掘り、遠足でバスに乗るなどの社会体験をしている。

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様々な表現活動を豊かに取り入れ、体を動かすことの好きな子どもたちの特性を多く活かしている。楽器は大切な財産なので、日常的に自由に使えないが、使う時には使い方を知らせながら楽しめるように配慮している。身体を使った遊びでは、リズムダンス、リズム体操、太鼓など行っている。絵本の読み聞かせ等は、昼寝の前などに行うことが多く、読み聞かせや指人形などについては地域のボランティアさんが来てくれて、クラス毎に順番に行って頂いている。パネルシアターも行っている。昔話は子どもはとても楽しく聞いている。子どもの作品は廊下などに掲示され、節分のお面などを作って行事に使う等保育に活かされている。幼児の縦割りの発表会でトーテンポールを作成したり、桃太郎の紙芝居作成など行っており、年間の作品は年度末に作品集として返却している。指あみは卒園式の装飾に使うことになっている。職員は、できるだけ子ども自身が自発的に言ってくるのを待つ姿勢で保育に取り組んでいるが、それでも言えない子どもにはヒントを出して言葉を引き出すように配慮している。子どもの喧嘩の場面では、成長できる大切な場面として捉え、静観しながらも、危険な状況や子どものプライドが傷つけられる言葉使いなどの時には保育士が仲介して対応するよう考慮している。子ども同士で仲裁したり、仲直りする場面も出てくるので、経過を細かく観察すること(見て見ないふりをして子どもたちで解決させること)が大切であることを職員間で共通認識して努めている。場合によっては、喧嘩の状況が子どもの口から保護者に先に伝わることもあるので、保護者同士のトラブルにならないように、保護者に適切に伝える配慮している。プライドを傷つける言葉には注意して見守っている。保育士が見ていない場面でのケンカでは、周りの子どもの情報を聞き、両方の話を聞いて適切に対応するようにしている。社会性が身に付くよう、異年齢交流では、年長だからできる(やる)ことを決めて、年長児への憧れの気持ちを育てたり、異年齢交流により園内での社会性を身に付けられるよう配慮している。お散歩では道行く人とキチンとご挨拶できるよう指導に努めており、地域の人に可愛がって頂き、お花などを頂くこともある。また、デイサービスや障害者の施設との交流で、様々な年令層の人たちと交わっている。

保護者の見学では、日常の保育が見学できるようにしており、保育参加(参観)は 低年1回行い、検食や面談を実施している。乳児の保育参加の場合は、親とわかると甘えるので、親にマスク等して変装してもらい、声を出さないように見てもらい、幼児の保育参加の場合には一緒に参加して遊んでもらうようにしている。保育参加の場合、給食を食べて検食してもらっている。自由な見学については年度の初めにお知らせし、保育参加、参観については年間行事計画で日程を周知している。園行事については日程、時間帯、内容等について毎年大きな行事の後に保護者にアンケートをとり、実施の際に役立てている。年間計画を年度初めに保育説明会で説明し、一覧表を配布すると共に月の園便りでも詳しく知らせ、保護者に参加を呼びかけている。

特別保育では、乳児保育、産明け保育、延長保育、障害児保育、地域子育て支援を実施している。1、2キッズへは職員を派遣している。産休明け保育については市立保育園としても特徴的に実施している。 緊急入所については、依頼があれば市の基準の沿って全職員の了解のもと受け入れている。(今のところ緊急保育の実績はない)定員超え入所は90名のところ108名受けている。産休明け保育については産休明けマニュアルに沿って実施しており、延長保育は通常保育からの連続性を大切に考慮し、実施している。

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利用者が意見を充分に言える体制

A

一人ひとりの子どもの状況については、保護者と連絡帳やメモ、口頭によって密に連絡を取っている。個人面談は 低年1回行い、必要に応じては家庭訪問も実施している。ネグレクトが疑われるケースでは、家庭訪問をすることもある。また、担任や園長はいつでも保護者の相談にのったり、園に対する要望箱も設置し、相談に応じられるよう心がけている。相談は登園時でも、事務室でも何時でも応じる姿勢がある。深刻な話の場合は奥の部屋を使う等配慮し、気がかりなケースでは園長、保育士からキッカケを作り、話す場面を作る工夫などを積極的に行っている。

利用者の意見や意向への配慮

A

保護者からの意見を聞くため、接する機会を多く持ち(送迎時、個人面談、懇談会など)育児相談に快く応じている。保護者会総会(年1回)及び役員会(年7~8回)から意見を聞く機会を得ている。

Ⅲ サービス管理システムの確立

評価分類 評価 評価の理由(コメント)

経営における社会的責任

A

社会福祉事業に従事する者として、児童福祉法、児童憲章、保育士倫理網領、保育指針などに沿って保育し、社会的責任を認識している。4月から保育指針が変わるので、研修に多く参加している。保育説明会、役員会等を通し、運営状況、保育経過をその都度報告し、意見交換の場も設けている。苦情解決第三者委員を掲示している。

経営者のリーダーシップ

A

園長は運営方針を策定し計画的に運営しており、職員の資質向上、保育内容の向上に向け職員会議、園内研修、園外研修、研修報告会など組織として取り組み、成果を挙げている。職員に報告・連絡・相談の徹底を図り、園内の細かい問題や課題を園長が把握し、改善策を提案し組織的に対応している。園長、主査、乳・幼リーダー、各担任、全職員、臨時職員などの役割を保育説明会や掲示により紹介し、各自が責任を持って業務に当たれる体制が出来ている。園長は全体的に把握し、助言、指導を行っている。

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サービスの質の向上に向けた取り組み

A

指導計画に、各クラスの個別の状況を記入し、会議で提案・討議し、ケース記録(児童票)に記録して、保育に活かしている。保育計画、指導計画、月案、日案を順に綴じている。年間指導計画、月間指導計画は、乳、幼児それぞれの会議において反省し、翌月、翌期、翌年の目標について討議の上、反映して計画を立てている。見直しについては、年間指導計画の期毎に反省を行い、赤字で修正して進めている。乳児・幼児会議は毎月行っているので、会議録は毎回回覧している。全体会議は年4~6回実施しており、同様に回覧している。プロジェクトは沢山あり、個別に会議を実施している。この中でも反省を行っている。上記会議の討議を踏まえて、次年度の指導計画に反映している。

一人ひとりの子どもの発達状況等は児童票の記入月に担任が記入し、園長に提出し、検印を受けている。記録は卒園後、5年間保管している。児童票は鍵をかけて保管し、保育士は誰でも見られるようにしている。個々の子どもの情報を得た時には園長に報告し、指示を仰ぐと共に全職員にミーティングや職員会議等で周知し、守秘義務を徹底している。ケース検討について、月の保育反省において担任から提案の上討議し、保育に活かしている。会議に参加していない職員には、議事録を回覧し、内容の周知を図っている。会議はケース会議という名称にはせず、乳児・幼児会議で行っている。クラスに入る非常勤保育士には、正職員から伝達するようにしている。障害児専門の臨時職員の場合は、昼の会議に参加してもらっている。

職員会議では職員は自由に意見が言え、討議も積極的に行われ、自主的な発言が活発に行われている。保育反省をすることにより保育の見直し、方向性が見えてくるので翌月、翌期、翌年に役立てられる。公開保育を見に行って意見が言えるよう職員同士で研鑚している。面接用の自己評価を実施していて、5月には「どんな保育をしたいか」、9月には途中経過を、1月は来年度目標の立て方をテーマとし、その反省などを話し合っている。個人の研修希望を取り入れながら調整し、報告会を通して職員同士内容を共有し、適切な研修機会を確保している。

苦情解決のしくみの確立 A

苦情解決第三者委員を掲示している。

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Ⅳ 危機管理体制の確立

評価分類 評価 評価の理由(コメント)

危機管理体制の確立

A

事件、事故、災害に対応するマニュアル、チェックリスト、ヒヤリハットなどがあり、全職員に周知している。延長保育の時はマニュアル、緊急連絡簿、電話を保育室に持って行き、体勢を整えている。感染症予防や怪我の応急処置について職員向けに研修したり、年間計画を立て、子どもに健康指導をしている。危機管理のためのチェックリストがある。不審者の侵入の対策として、カギを設置し、防犯訓練の実施を行い、保育士はホイッスル・防犯ブザーの常備をしている。神奈川防犯訓練の機関の指導を受け、不審者の入りやすい場所と職員訓練の指導を受けている。保育中の怪我や事故の対応方法については、保育説明会で説明し、園のしおり等の資料も配布している。また、ヒヤリハットを記入し、保育の見直しと共に全職員へ周知し、再発を防ぐようにしている。医療機関等の連絡先は事務室及び休憩室に掲示し、連絡簿は事務室に常備の上、延長保育時には保育室に置き、緊急時に対応できるよう努めている。緊急用袋を作り、緊急連絡簿を完備し、袋の中に入れている。災害時の避難先は、保育説明会で周知し、園のしおり等の文書も配布し、また、掲示もされている。衛生管理、感染症予防に向け、適切に管理されている。共用部分は用務職員、クラスは保育士が担当し、トイレは用務職員が1日1回定期的に清掃を行い、汚れたら随時清掃を行っている。部屋の水まわりは昼・夕方定期で、汚れたら随時清掃を行っている。

Ⅴ 地域との交流・連携

評価分類 評価 評価の理由(コメント)

地域住民やボランティアの交流の場の提供

実施なし

A

保育体験や実習生については、年度初めに受け入れの意義や方針を確認する。高津区及び園独自のマニュアルがあり、これに沿って年度初めに職員会議で徹底している。受け入れの際、職員の役割分担を決めており、担当者は受け入れの打診を受け、園長が受け入れを決定し、担当が連絡するように体制ができている。受け入れに際しオリエンテーションを行い、守秘義務や、子どもたちに事故の無いように注意事項を配布し、面談で確認の上、受け入れている。保護者にも受け入れることを役員会や園便りなどで伝え、共通認識を持つように配慮している。

関係機関との相談・連携

A

地域の関係機関に対し、園の行事ついて知らせたり、園の行事の後に得た情報については職員に伝え、共通理解を図るようにしている。関係機関とは児童相談所、医療センター、市役所、区役所、町内会、児童委員、民生委員、作業所などがある。橘公園での移動動物園では、情報を近隣にお知らせしている。設立時の約束で、地域の行事を園庭で行うことになっており、町内会への園庭貸し出しを行っている。情報は園長が収集し、掲示、口頭で伝達し、それぞれのファイルに綴じている。育児相談等に際し、専門機関とは必要に応じ情報交換したり、相談できる体制になっており、連携を図っている。(児相、保健福祉センター、保健所など)小中学校との交流は年間通して計画的に行われるが、職員同士の交流や連携の機会が深まると良い。町探検の小学生を受け入れている。今年の卒園予定児は小学校の探検に行っている。幼保小、高津区年長児交流会がある。近隣との交流では園行事への案内や、町内会への園庭貸し出し、地域の親子向けの園庭開放(水、金、土9:30~15:00)を行っている。近隣とは、送迎時の駐車依頼などにより緊密に連携しており、駐車ではご近所にお詫びに伺い、保護者会でも駐車についての話をするように配慮している。

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Ⅵ 運営上の透明性の確保と継続性

評価分類 評価 評価の理由(コメント)

理念や基本方針、中・長期計画の策定及び職員や利用者への周知

A

保育計画は、保護者の意向や行事後のアンケートや役員会からの意見、意見箱の設置により抽出及び保護者との日々の会話などにより把握し、計画・作成に役立てている。また地域に関しては自治会への園庭貸し出し(年4回)の日程調整をはじめ福祉施設との交流などを行っており、地域の子育て支援(高津区)に職員を派遣している。1、2キッズ(1、2歳の子ども60名位がプラザ橘に集まる)には保育士を月1回、看護師不在の園に看護師を月1回など派遣している活動を行っている。年度末には全体職員会議で年間反省を行い、翌年の計画作成に職員の意向が反映されるようにしている。保育計画は、保護者へ入園説明会及び年度初めの保育説明会、クラス懇談会で詳しく説明し、質疑の時間も設け、意見交換している。また、配布物を欠席者及び出席者にも再確認の為、説明会資料を配布している。

保育理念、保育目標、保育方針については玄関に年間通して掲示し、保育計画の冒頭にも記載し、いつでも見られるようにしている。保育理念や基本方針は明文化され、事務室、玄関に掲示している他、文書化し、保育説明会やクラス懇談会で説明している。また、地域の主任児童委員にも配布する他、地域情報誌「ホットこそだてたかつ」にも記載されている。職員への周知は年度末に行う年間反省の際に時間をかけて話し合い、来年度目標検討に反映させている。保護者への周知は年度初めの保育説明会で行っている。地域への周知は年度初めに主任児童委員の会で方針を話している。その他、園のしおりにも記載し、園庭開放や1、2キッズなどで配布し、「ホットこそだてたかつ」に掲載し、周知している。

情報開示への取り組み

A

園便り、健康便り、給食便りは毎月発行し、クラス便り、絵本・子育て支援などプロジェクト便りは随時発行している。保護者からの投稿や季節の歳時記、保育士の思いなどを掲載し、内容を工夫している。アンケート結果等もお便りに反映させている。玄関フロアプロジェクトがあり、3つ並んだ掲示板に散歩マップと散歩案内、献立表、不審者情報などが掲示され、周りの縁どりで見やすいように工夫されている。園の様子や行事等は 園の外の掲示板、チラシなどで園外向けにお知らせするように配慮している。広告媒体では、川崎市のホームページがある。園の運営状況については、 川崎市の情報公開条例に従い、川崎市が公開している。

経営改善への取り組み

A

経営改善に向け、園への要望箱を設置したり、各種アンケート、個人面談や役員会での意見交換により保護者からの要望を聞く体制がとられ、出された要望は職員に周知し、討議を行って取り組み、改善策は保護者にフィードバックしている。保護者会の役員会は年7回行われ、アンケートの結果をフィードバックしている。日常業務の効率化に向け、各プロジェクトやクラス打合せ、乳・幼児職員会議、全体職員会議等で、問題点、課題を抽出し、討議を図り、改善に向け取り組んでいる。予算の計画的使用、期毎の見直しなど計画的に進めている。節約を意識し、消灯など心がけ、コーナーが危なくないようテープやクッションを貼り付けるなど、職員たちでの工夫も行っている。

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Ⅶ 職員の資質の向上

評価分類 評価 評価の理由(コメント)

職員の資質向上に向けた研修の充実 A

個人の研修希望を取り入れながら、適切な研修が受けられるよう調整し、研修の報告会を通して内容を共有している。

職員の処遇・就業環境への配慮

A

職員の意識を把握する方法として、園長面接を年3回実施し、各自の年度の目標や取り組み過程及び結果などを話し合い、業務遂行に役立てている。人材育成に向けて、各種研修会や地区園長会主催の研修会および園内の研修報告会を計画し、職員に参加を呼びかけている。面接に先立ちアンケートを実施し、新年度の担任希望などいろいろな項目を記入してもらっている。

職員の参加によるサービス内容の点検・評価

A

職員会議では、職員は自由に意見が言え、討議も活発に行われている。保育内容は、保育反省をすることにより保育の見直し、方向性が見えてくるので翌月、翌期、翌年に役立てられている。公開保育を見に行って意見が言えるよう職員同士研鑚している。面接用の自己評価を実施していて、5月には「どんな保育をしたいか」、9月には途中経過を、1月は来年度目標の立て方をテーマとし、その反省等の話し合いを行い、保育の質の向上に努めている。

Ⅷ サービスの実施内容

評価分類 評価 評価の理由(コメント)

健康管理・食事

A

健康管理マニュアルは川崎市作成のものを使用し、マニュアルは事務室の書庫に置かれ、必要に応じて抜粋して報告したり、掲示したりしている。各自、自由に参照できるようになっている。感染症や対応について、 看護師が中心となり、入所の際や保育説明会、毎月の園便り、健康便りあるいは感染症が発生した場合に掲示し、周知をしている。一覧表の配布も行っており、ノロウイルス、インフルエンザ等が流行れば掲示したり、号外を配布したりして予防策に配慮している。また、健康だより等にも取り上げ、周知に努めている。

一人ひとりの子どもの健康状態に応じて、登園時に保護者との会話や連絡帳などにより健康状態を把握している。気になる場合は当番保育士から園長、担任、看護師などに口頭あるいは連絡帳などで報告し、対応することにしている(寝かせる、保護者に連絡し迎えに来てもらうなど)。また、保護者への連絡漏れの無いように連絡帳やメモ、引継ぎノートを活用し、翌日の受け入れ担当職員にも申し送りを行っている。体調が悪い子どもがいる場合は、保育内容や食事の変更を園長、看護師、栄養士などと連携を図り行っている。(散歩を中止し室内で保育、個別保育など)保護者から、体調が悪そうなので様子を見て欲しいとか外に出さないで欲しいと言われた時は配慮し、健康状態を把握して保育に反映している。健康診断結果は連絡帳やすこやか手帳にて保護者に周知し、場合によっては受診を勧めることもある。健康診断は、0歳児は週1回、1歳以上は月1回実施している。歯科検診は年2回(うち1回分の費用は保護者会の負担)行っている。

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川崎市の指示のとおり保護者と連携をとり実施している。アレルギー対応については、市の指示により行っている。除去食あるいは代替食持参の場合、間違えないように個別のトレイを用意し、名前を明記したり直接記名したりしている。アレルギーの子には園長を交えた面談の後、栄養士と連携しながら一般献立表を渡し、チェックして代替食を持参してもらっている。除去食については、保護者、園長、担任、看護師、栄養士の面談を年2回、及び必要に応じて(変更の場合やこどもの状況により)実施し、除去食を行っている。

衛生面、安全面に充分配慮し提供している。調理前、中、後に点検マニュアル(衛生マニュアル)に沿って毎日点検を実施している。給食の手引き(保育園給食マニュアル)は事務室の書庫及び給食室に備えてあり、食材は当日搬入され、当日調理を行い、余りは廃棄し、衛生面に配慮している。献立のデーターとして、食材と料理を1週間冷凍保存している。メラミンの食器は3年に1回定期的に交換して安全性に配慮している。(20年夏に交換済み)食事は共通献立により提供している。月に2回同じ献立が出るため検食ノートや担任からの情報、子どもの喫職状況などから1回目の反省を2回目に活かすよう努めている。また、給食の手引きに従い、熱湯処理などで安全に対応している。

年齢に応じ、給食室と連携し、それぞれの食事時間を合わせて配膳し、適量給食を実施している。食文化を伝える工夫として、節分には、いわしの理由を説明したり、作業としてソラマメのカラ取り、トウモロコシのヒゲ取りなどを体験させたり、サンマを丸ごと食べさせる等、栄養士が中心となった食事指導を行っている。園庭で作った稲はモミガラを取り精米し、おにぎりにして食べ、今年はそのおにぎりに付けるゴマも育てている。園での収穫物は種まきから収穫まで実践し、食材に関心を持ったり食育に役立てている。(稲、ゴマ、かぼちゃ等)ジャガイモを使って子どもたちがポテトサラダを作ったり、かぼちゃからはスープを作り、苺からは苺ミルクを作り、食べる意欲へとつなげている。おやつは、月・水・金は手作りのおやつの日であり、火・木は市販のおかしとなっている。落ち着いて食べられる工夫としては、テーブルのグループメンバー構成に気使っている。音楽を流したり、時折ランチョンマットを使ったり、行事食を楽しんだりして楽しく食事ができるようにしている。各年齢に合わせ担任が環境設定をしたり、マナーを知らせたり適切に行っている。マナーの指導として、食事中にはトイレを控える、食べ物を口に入れたまま喋らない、箸で人を指してはいけない、三角食べをしよう、年令に応じてスプーン、箸の指導などである。好き嫌いについては自分で申告して減らす指導と、全く食べないのではなく、「少しは食べようね」と指導している。食べるのが遅い子はその子に合わせるように配慮している。喫食状況は、検食簿や担任からの情報提供により、各クラスから栄養士に報告し、密に連絡を図っている。献立は月に2回同じものが出る体制なので、1回目の反省を踏まえて量の加減、調味料の味付け等で改善に努めている。栄養士、調理師も一緒に食事をしたり、年間計画に沿って食育を計画的に行っている。調理担当は食事に一緒に入ることもあり、そんな時に子どもたちとコミュニケーションをとっている。その他の調理師と子どもたちのコミュニケーションとしては、子どもがウサギの餌の野菜を取りに来たり、栄養士がメニューのお話をするなどで交流が図られている。給食便りは栄養士が作成している。

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日々の献立は、月末に翌月の献立表を個別に配布し、見本食を展示し、乳児は連絡帳にて伝え、幼児は必要に応じて喫食状況を保護者へ伝えている。支援が必要な幼児には、記録で伝えるように配慮している。食の細い子や成長の伸び悩みがある子ども等の場合は、担任、栄養士が保護者面談をしたり、経過観察などして配慮している。年長児は適量の見本を見て自分の食べたい量を盛り付け、おかわりができるようにしている。病後、回復期の子どもに対して、保護者からの要望により一定書式にのっとり、担任、栄養士、看護師、園長が連携を図り、配慮食を実施している。回復期の加減も配慮している。乳児食については、前期と後期に分けてチェックする体制ができている。連携は母親、保育士、栄養士、看護師の4者でとるようにしている。必要に応じ面接を行うこともあり、保護者との連携は密に行っている。咀嚼については栄養士が主に携わっている。

保育内容

A

子ども一人ひとりへの理解を深め、分かりやすく温かみのある穏やかな話し方で、子どもと目線を合わせて聞くように努め、受容に努めている。話し方として、L字遊具で隙間が空いていて危ない場合、「ダメよ」と言わずに「間をくっつけてみたら」などと話している。遊びの場面での少しの危険は成長のきっかけになる場合もあり、保育士は危険回避のために注意をするよう配慮しながら保育に努めている。職員一人ひとりが意識を持ち、気になることがあった時には注意し合う関係ができている。園の保育方針に”待つ心を持つ”があり、保育士が常にその心を持つと共に、子どもにも小さい子が靴を履いている時等、上の子には、「小さい子が履けるまで待とうね」と促す保育を行っている。子どもの気持ちを受け止めるよう、例えば歯磨きの順番の時間待ちを砂時計を使って3分間待つようにしている。歯磨きができない子がいても、 後まで頑張ってやるように指導している。泣いている子どもについては、保育士が状況に応じ、優しく声をかけるようにしており、ケースバイケースで工夫をしながら対応している。

基本的な生活習慣では、一人ひとりの発達に応じて対応するよう努めている。日々遊ぶものは出しやすく、片付けやすいよう、場所を決め、18時以降の延長保育では、異年齢の子どもが集まり遊ぶ部屋を用意する等、自立に向けた対応に配慮している。箸の使用については、個人差を尊重し、2歳前半はスプーン、後半は箸が使えるように、箸に慣れる自助具を使うこともある。衣類の着脱も無理強いはせず、早い遅いは問題にせずに個を尊重した取組みがされている。排泄については、強制はせず、散歩に行く時や食事の前などは意図的に声をかけ、促している。特に4,5歳児にはマナーとして行っておいた方が良いことを知らせている。男の子は立ってトイレができるように指導している。就学前には洋式トイレだけではなく、和式トイレも使えるように使い方を教えている。乳児については一人ひとりの間隔をつかみ、トイレに誘うようにしている。お友達がトイレに行くと一緒に行く場合もあり、徐々に様子を見ており、自主性を尊重しながら自立に向けた対応をしている。

子どもの興味、関心を引き出すような工夫や配慮を行い、秋からは乳児集会を実施し、なかよし会(異年齢交流)は5つのグループに分けて「春をさがす」がテーマで、春を見つけたらカードに記入し、5つのグループは 後に合流する活動を、卒園前のお別れ遠足で行う活動をしている。玩具については、年齢によって一人ずつ必要な物や、共同で使う物など検討し、適切に準備している。乳児の指先遊びやカラフルな色遊び、各年令共通で人形、男の子の好きなプラレール、乳児の好きなムカデキッカー、年長の竹馬、ドッジボール、サッカーなどがある。好きな遊びができる コーナーが用意され、子どもたちは自由に活用し、クラスにある絵本はクラスのコーナーで読んでいたり、図書コーナーもよく利用しており、自発的に活動できる環境を整備している。

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身近な自然や社会と関われるような取組みとして、園で栽培したさつま芋のつるを縄跳びにして遊んだり自然から素材として活用している。園内には自然が多く、草花や野菜の栽培により季節を感じたり、自然の産物で遊ぶ機会が多く、季節は子どもたちがわかりやすいように、保育士の感性を通して、情緒ある言葉に置き換えて言ってあげるようにし、子どもたちが感性を豊かに育めるよう努めている。ウサギの飼育や身近な生物と関わることにより、命の大切さや労わりの気持ちを育てるよう意識して保育を進めており、動物が死んだ場合でも、安易にお墓を作るとは言わず、保育者は子どもたちが自発的にお墓を作ろうと言うことを待ち、子どもたちの思いやりの心を育てるよう配慮している。また、お友だちのお母さんに赤ちゃんが生まれた時は、生命を感じてもらえるように育んでいる。園では、散歩を多く取り入れており、周りの自然や、地域の人との関わりが多くあり、社会と関わる機会を得ている。

様々な表現活動を豊かに取り入れ、子どもたちが楽しく参加できる工夫として、保育士の特技を活かしたリズム体操の他、絵画、工作、指あみ、針と糸での雑巾作り、トンカチと釘を使った活動等、多様に取り組んでいる。子どもたちが手作りの太鼓を作って遊んだり、タイヤでの太鼓打ち練習、ペットボトルのマラカスの合奏などの工夫も行い楽しんでいる。素材活動では、子どもたちがいつでも描いたり作ったりできる環境が整備されており、身体を使った遊びでは、リズムダンス、リズム体操、太鼓など行って様々な経験できるように取り組んでいる。

遊びや生活を通して、人間関係が育つよう、職員は子どもの世界を大切にし、大人が先回りをするのではなく、状況を良く見て対応することを大切にしている。新しい子どもを受け入れる際は、クラスの中で面倒見の良い子どもをサポートさせる等の配慮をして、友だちの関係を良くする工夫をして配慮している。成長の違いについては、年齢的に未熟で、まだできない事に関しては無理にはさせず、保育士がサポートし、一人ひとりの成長に合わせて適切に対応するように努めている。ルールを知ることでは、散歩の時信号が赤なら止まると教えたり、交通安全教室で教えたり、運送業者による教室を開いたりしている。当番活動では何の為に当番をするのかを教えている。当番の順番は生年月日順となっていて、次は私の番とわかるようにしている。広く社会性が身に付くよう、異年齢交流は年間を通して計画的に行われ、子ども同士の良い関係の中で労わり、思い遣り、憧れ、などの気持ちが育まれている。

子どもの人権に一人ひとりが意識を持って十分に配慮し、保育者と子どもとが以心伝心ができるような保育に努め、文化の違いを認め、一人ひとりの違い等について、相手の状況を受け止めながら理解をした上で、互いに尊重できる心を育てている。

外国人市民の子どもの人権に充分に配慮を行い、自然な形で関わりを図り、子どもたちについては、常日頃の保育者の対応から、子どもにも自然な形で互いを尊重する心が育つよう努めている。オリンピック年ということで外国の旗を玄関にディスプレーしたり、挨拶の違いを子どもに話す機会を設け、文化の違いを認め、互いに尊重する心を育てるよう配慮している。

性差への先入観による固定的な観念を植え付ける言葉かけはせず、自分の性別を認識することは大切だが、役割分業意識を植え付けることなく、職員は子どもの特性・好みを大切にする基本を職員間で意思統一して配慮している。保護者において、考え方の違いは尊重し、園としての立場を伝えるように配慮している。

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乳児保育では、栄養士、担任、保護者で面談して状況を把握し、離乳食計画を立て、連携を取り合い実施している。保護者の希望により、冷凍母乳も受け入れ、衛生面、安全面に留意の上実施している。連絡は連絡帳と口頭で行っているが、伝わりにくいことは口頭で話すよう努めている。一人ひとりの生活リズムを考慮し、コーナーを設けて配慮している。ベビーベッドは産明け時のみサークルを利用している。発達段階に応じて、布の感触、ガラガラ、CDの音楽などを活用している。月齢や外気温を確認の上、戸外遊び・散歩はデイリープログラムにも組み込み、意識して行うようにしている。喃語の子には、正面から優しく言葉をかけるようにしている。また、言葉に変えるよう配慮し、徐々に文章にして話すように努めるようにしている。喃語が理解できない際は、オモチャを渡してみたり、話したり、「外に行こうか」など気分を変えたりしている。遊具は危険のないように、安全衛生面に配慮している。抱っこして絵本の読み聞かせ、くすぐり、いないいないバー、1本橋渡り等、ふれあいを大切にした遊びをするように努めている。SIDSのチェックには気を使い、15分毎に見てチェックしている。うつ伏せでないと寝ない子は、寝てから仰向けにするようにしている。体制は、担任3人と看護師の4人でローテーションを組んで保育しているので、必ず顔見知りの職員がいるようし、パートさんも同じ人に入ってもらうようにして、人見知りは認めた上で配慮している。引継ぎについては、保護者に伝えること、聞くことの中で、忘れないようにしたいことについては必ず引き継ぎノートに記入している。登降園チェック表にも引継ぎ次項を記入している。臨時職員については正職員から必ず伝える体制にしている。

長時間保育では、乳児室には畳、じゅうたんなどを敷き、寝転がったりゴロゴロしたりしてくつろげる空間作りに配慮を行い、遊びのコーナーを作り、好きな遊びが他の子どもに邪魔されないで遊べるよう工夫に努めて入る。18:30以降は2つの保育室を使い、小さい子はゆっくりと、大きい子は大きな部屋で活発に過ごせるようにしている。18:00時点では常に24~5人が残っており、(登録は36名)兄弟もいて一緒なのが良いケースもある。延長保育では、マンネリにならないよう、アクティビティーが昼間と重ならないよう工夫している。子どもたちにとっては長時間になるので、順次静的な保育に移行できるよう配慮している。当番職員の引継ぎには専用のノートを使用し、保護者への連絡がきちんとできるように適切に行っている。

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障害児保育では、入所にあたり職員に情報を提供し、園全体で受け入れることを確認している。巡回相談、発達相談の際は事前に保護者の了解を得、事後には保護者に結果を伝え、情報を共有し、共に保育をする関係作りをしている。必要に応じて関係機関と連携を取り合い、助言、指導を保育に活かしている。(療相・発達相談員・保健福祉センターなど)障害児は年1回巡回相談を受けている。発達相談を受けている子どもで言葉が不充分なケースでは、療相と相談してゆったり接するようにしている。障害児について、現状では個別の計画を立てず、児童票と月案に個別指導を書くように配慮している。障害児の保育に当たって特別視はしていないが、周りの子どもには必要な情報は伝えながらも、同じ仲間としての関わりがもてる保育を行っている。障害も特性ととらえ、できないところは手伝ったり、介助したりできるような保育に努めている。施設改善では、ロッカー、靴箱はわかりやすい場所とし、配慮している。障害児には1人臨時職員が配置されている。障害児保育に携わる職員は、市の研修や個人研修に参加し、研鑽を積んでいる。研修には担任が出席して、その報告を園で共有している。統合保育研究会には毎月参加している。研修会の結果は、正職員の1/3が加わっている統合保育プロジェクトに報告され、プロジェクトの目的、情報は共有されている。当該の保護者の了解のもと、クラスの保護者に障害の状況を伝えることもあるが、(ケースバイケース)現在は特にしていない。自然な形で受け止めており問題は生じていない。伝える場合はクラス懇談会で行われる予定である。当該保護者とは日常の保育や子どもの状況等を細かく伝え合い、情報交換を密にしている。4歳児で入園した障害児のケースでは、不安があるので母子共に受容し、共に育てる気持ちが持てるようフォロー体制がある。

多様な子育てニーズへの対応

A

多様な子育てニーズにおいて、乳児保育、産明け保育、延長保育、障害児保育、地域子育て支援を実施しており、産明け保育については市立保育園としても特徴的に行っている。(枠は2名)クラス保育から合同保育(延長保育)に変わる時の伝達などの配慮を行い、クラス遊びに夢中になっている時は続けさせる等、通常保育との関連を配慮しながら行っている。

地域の子育て支援

A

育児相談など地域の子育て家庭を対象として、子育て支援のため園では、園庭開放を週3回実施、夏にはプールも開放し、地域の親子と園児、職員が自然な形で交流できるように取り組んでいる。土曜日は父親と来ることもある。育児情報は毎月提供している。(高津区あったか通信、地域子育て支援センター便り…かじがや、ちとせ、ふぁみーゆ子母口、高津区あそびのひろば、高津区ワンポイントアドバイス、ホッとこそだてたかつ、園の給食便り、健康便りなど) 園庭開放の時の袋があり、園だより等自由に持ち帰ってもらっている。親子が集まる機会として、プール、餅つき、焼き芋などの行事を行っており、行事は掲示板でお知らせしている。保護者会が行うバザーは広く呼びかけている。地域の保健福祉センターとの連携はあるが、今は活用のケースは無い。地域活動事業は、地域の子育て支援に職員を年間計画に沿って派遣している。(1,2キッズ/月1回、栄養士・看護師派遣/各年1~2回、看護師不在園への看護師派遣/月1回)看護師は保育課所属の人だけでは不足しており、当園では産明け保育を行っており看護師は常駐しているので、看護師のいない2園に派遣している。栄養士は、たまごキッズに派遣しており、子育て支援のための取組みを行っている。

実施なし

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利用者アンケート集計結果 (認可保育所) 【川崎市福祉サービス第三者評価事業】

調査対象保育所   (蟹ヶ谷保育園 )○結果の特徴     園の事業確立、環境保全、保育士の姿勢、保護者への周知徹底等がきちんと図られているのが伺え、    結果を導いている。 Ⅰ 概況

1 アンケート送付数(対象者数) ( 91名 )

2 回収率 56% ( 51名 )

○調査結果

 Ⅰ 園 の 運 営 方 針 に つ い て

1 理念・方針について

№ 項      目 はい いいえどちらともいえない

無回答

1園の保育理念や方針について説明を受けていますか。

96% 0% 4% 0%( 49名 ) ( 名 ) ( 2名 ) ( 名 )

2保育内容や方法についての説明は受けていますか。

100% 0% 0% 0%( 51名 ) ( 名 ) ( 名 ) ( 名 )

2 地域住民等との交流

№ 項      目 はい いいえどちらともいえない

無回答

1園では地域住民との交流活動を行っていることをご存知でしたか。

96% 2% 2% 0%( 49名 ) ( 1名 ) ( 1名 ) ( 名 )

2地域と園の交流は、積極的に行われていると感じられていますか。

86% 2% 12% 0%( 44名 ) ( 1名 ) ( 6名 ) ( 名 )

 Ⅱ 施 設 の 環 境 に つ い て

3 施設環境について

№ 項      目 はい いいえどちらともいえない

無回答

1園内(園庭などの屋外を含む)は、清潔・安全が保たれていると感じられていますか。

88% 0% 12% 0%( 45名 ) ( 名 ) ( 6名 ) ( 名 )

2保育室は、整理・整頓されていると感じられていますか。

90% 2% 8% 0%( 46名 ) ( 1名 ) ( 4名 ) ( 名 )

3お子さんが生活する保育室は、楽しく、また落ち着いて過ごせる雰囲気になっていると感じられていますか。

90% 0% 10% 0%

( 46名 ) ( 名 ) ( 5名 ) ( 名 )

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Ⅲ 保 育 内 容

4 保育について

№ 項      目 はい いいえどちらともいえない

無回答

1保育内容や方法は、あなたのお子さんに合っていますか。

94% 0% 6% 0%( 48名 ) ( 名 ) ( 3名 ) ( 名 )

2園の保育について、あなたの意見や意向を伝えることができますか。

76% 6% 18% 0%( 39名 ) ( 3名 ) ( 9名 ) ( 名 )

3送迎時に保育士との話しや連絡帳などを通じ、園や家庭での子どもの様子について情報交換がなされていますか。

86% 6% 8% 0%

( 44名 ) ( 3名 ) ( 4名 ) ( 名 )

4お子さん達が戸外に出る機会は十分だと思いますか。

90% 0% 10% 0%( 46名 ) ( 名 ) ( 5名 ) ( 名 )

5園で行う活動・遊びに、お子さんたちの個性が生かされていますか。

76% 2% 22% 0%( 39名 ) ( 1名 ) ( 11名 ) ( 名 )

6クラス担任が不在でも、他の保育士等に日中のお子さんの様子を気軽に聞くことができる雰囲気がありますか。

69% 12% 20% 0%

( 35名 ) ( 6名 ) ( 10名 ) ( 名 )

7 お子さんは喜んで保育園に行きますか。 84% 2% 14% 0%( 43名 ) ( 1名 ) ( 7名 ) ( 名 )

8お子さんは、運動会や生活発表会などの各種行事(練習過程を含む)に、楽しんで参加してますか。

86% 2% 12% 0%

( 44名 ) ( 1名 ) ( 6名 ) ( 名 )

5 給食について

№ 項      目 はい いいえどちらともいえない

無回答

1献立表は公開されていることをご存知ですか。

100% 0% 0% 0%( 51名 ) ( 名 ) ( 名 ) ( 名 )

2毎日の食事やおやつのサンプルが、園内の見やすいところ展示されていますか。

100% 0% 0% 0%( 51名 ) ( 名 ) ( 名 ) ( 名 )

3お子さんの給食の食べ具合は、必要に応じて連絡されていますか。

84% 6% 10% 0%( 43名 ) ( 3名 ) ( 5名 ) ( 名 )

4献立の内容は季節感が盛り込まれていると思いますか。

98% 0% 2% 0%( 50名 ) ( 名 ) ( 1名 ) ( 名 )

5子どもたちが落ち着いて、楽しく食事ができるよう工夫されていると思いますか。

90% 0% 10% 0%( 46名 ) ( 名 ) ( 5名 ) ( 名 )

6調理担当者(栄養士含む)と子どものコミュニケーションを図る工夫がされていると思いますか。

69% 2% 27% 2%( 35名 ) ( 1名 ) ( 14名 ) ( 1名 )

 Ⅳ 安 全 管 理 に つ い て

6 病気やけがの対応について

№ 項      目 はい いいえどちらともいえない

無回答

1園でお子さんが病気や事故などにあった場合、園がどのように対応するのか、事前に説明を受けていますか。

75% 10% 16% 0%

( 38名 ) ( 5名 ) ( 8名 ) ( 名 )

2園でお子さんが病気や事故などにあった場合、適切な対応がとられていますか。

92% 4% 4% 0%( 47名 ) ( 2名 ) ( 2名 ) ( 名 )

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 Ⅴ 保 護 者 と 園 と の 関 係 に つ い て

7 保護者と園との関係について

№ 項      目 はい いいえどちらともいえない

無回答

1保育園やクラスの様子などについて、「園だより」「クラスだより」等を通じて、わかりやすく伝えられていますか。

94% 0% 6% 0%

( 48名 ) ( 名 ) ( 3名 ) ( 名 )

2園行事は、曜日に配慮するなど、家族の方が参加しやすいように開催されていますか。

78% 6% 16% 0%( 40名 ) ( 3名 ) ( 8名 ) ( 名 )

3健康診断の結果について、園から伝えられていますか。

98% 2% 0% 0%( 50名 ) ( 1名 ) ( 名 ) ( 名 )

4園や家庭でのお子さんの様子などについて、個別に面談が行われていますか。

92% 2% 4% 2%( 47名 ) ( 1名 ) ( 2名 ) ( 1名 )

5子育てに関する気がかりな点や悩みに等について、気軽に個別に相談できますか。

73% 4% 24% 0%( 37名 ) ( 2名 ) ( 12名 ) ( 名 )

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事業者からの意見(コメント)シート

自己評価に向けて個人が評価した後、園全体で項目ごとに話し合い、蟹ヶ谷保育園の保育を全職員で確認できたことが、第三者評価の最大のメリットと思います。回答用自己評価票にコメントを細かく記入することにより、評価者に事前に思いが伝わり、面接で補足説明ができよかったと思います。評価者の質問の意図するところが把握できないこともありましたが、お互いに確認しあい、共通理解ができました。また、職種別の面接で職種の特性、役割を話し、理解が得られたことも良かったです。丸2日間の来園により、園内視察に時間をかけてくれたことはとても良かったです。