発行所 社会福祉法人全国社会福祉協議会 昭和52年11月12日第三 …€¦ ·...

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Contents 02 特 集 06 07 八転九起 07 08 ・保険の広場 ・ボランティア1分間スタディ ・INFORMATION ・事務局だより 復興つぼみ bud volunteer_information 発行所 社会福祉法人全国社会福祉協議会 昭和52年11月12日第三種郵便物認可 情報 2014 ボランティア・市民活動の コーディネーター・リーダー等推進者 のための 3 Vol. 442 MAR. 平成26年3月1日発行 毎月1回1日発行 福島県・南相馬市 ひまわり会 会長 郡 芳一 こおり よし いち さん 45 2011310 使

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Contents

もっと気軽にボランティア

〜活動参加のきっかけづくり〜

02特 集

06届く広報

ツイッターを活用した

実践事例

07アイタイ会議

またアイタイです!

八転九起07

08・保険の広場・ボランティア1分間スタディ・INFORMATION・事務局だより

共に笑う、

  共に喜ぶ

復興のつぼみ

蕾bud

volunteer_information

発行所 社会福祉法人全国社会福祉協議会 昭和52年11月12日第三種郵便物認可

情報2014

ボランティア・市民活動のコーディネーター・リーダー等推進者のための

3Vol. 442

MAR.平成26年3月1日発行 毎月1回1日発行

福島県・南相馬市ひまわり会会長

郡 芳一こおり よし いち

さん

 立ち上げは昭和45年。歴史のあ

るボランティアグループだ。かつ

ては障害のある方やひとり暮らし

高齢者のバスツアー、食事会など

に取り組んできた。ひとりで入浴

できない方のご自宅にうかがって

介助を行うなど、対応できるニー

ズに一つひとつ丁寧に取り組んで

きた。会長の郡さんは立ち上げの

翌年から参加している。

 2011年3月10日、リサイク

ル活動のために軽トラ一台分の古

着を集めていた。その翌日に発災。

その古着をまっさきに避難所に運

び、使っていただいた。その後、

会の活動は大きく変わっていく。

 現在では、仮設住宅で生活を余

儀なくされている方がたに対し、

バスツアーや、集会所でフラワー

アレンジメント教室などを開催し

ている。「仮設を去る人が増えて

いくなか、仮設に残っている人た

ちに、寄り添っていきたい。相手

の痛みは自分の痛み。行動するこ

とで、相手の喜びが自分の喜びに

なる」と、郡さんは思いを語って

くれた。

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02イベント・助成金情報

平成26年度 第44回「毎日社会福祉顕彰」募集お問い合わせ先 財団法人毎日新聞東京社会事業団 [email protected]

ボランティア情報 平成26年3月1日発行 第三種郵便物認可 特集:もっと気軽にボランティア~活動参加のきっかけづくり~

~活動参加のきっかけづくり~もっと気軽にボランティア 私たちが日頃生活する中で、様々な場所でボランティアの方々が活躍されているのを垣間見ることができます。公園や河川敷の清掃活動や地域の方々が集ういきいきサロンでの話し相手、スポーツ・まちづくりイベントの運営など地域の様々な活動がボランティア活動によって支えられています。   また、自分の住んでいる地域や学校、勤務先などでちょっとしたボランティア(ちょいボラ)活動を行っている方々も増えています。 本特集では、ボランティア活動を始める上で、「いつでも、どこでも、だれでも」できるボランティア活動の実践を紹介します。

 2011年3月11日の東日本大震災発生以降、様々な寄付や被災地でのボランティア活動が活発に行われており、発災から3年が経過した現在も引き続き復興支援が行われています。 また、近年各種調査においても、被災地支援だけではなく日本全体で「ボランティア」に関する関心が高まっていると報告されています。しかし、関心を持った方が実際のボランティア活動を始めるまでには、まだまだ多くのハードルがあるのが実状です。 内閣府が実施した「平成25年度 市民の社会貢献に関する実態調査」では、ボランティア活動に対する関心について、回答者の58.3%がボランティア活動に関心があると回答しています。また、その中の18.9%が東日本大震災発生後、関心を持つようになったと回答していますが、実際の活動の有無については、「したことがない」が65.0%とまだまだ関心が実際の活動につながっていないことが分かります。そして、その理由として「活動に参加する時間がない(51.5%)」、「経済的負担が大きい(30.5%)」、「休暇取得等を行う必要がある、十分な情報がない(23.5%)」と続いています。 こうした活動を妨げるハードルを、どのように下げていくかということがボランティア活動を広げるうえでのカギとなります。 本特集では、「きっかけづくり」ということに焦点をおき、ボランティアに関心がある方を実際の活動につなげるための工夫やアイデアを事例を通じて学びます。

「ボランティアに興味があるけれど、いったいどうすればはじめられるの?」という方のためのパンフレットです。どのような活動があるのか、どこで相談できるのか、どんなことに気をつければよいのか、といった素朴な疑問にお答えします。 ボランティア活動のはじめの一歩として、ぜひご活用ください!

パンフレットのご紹介「ボランティアに興味があるけれど、いったいどうすればはじめられるの?」という方のためのパンフレットです。どのような活動があるのか、どこで相談できるのか、どんなことに気をつければよいのか、といった素朴な疑問にお答えします。 ボランティア活動のはじめの一歩として、ぜひご活用ください!※本パンフレットは、ホームページ「地域福祉•ボランティア情報ネットワーク」(http://www.zcwvc.net/)から無料でダウンロードできます。また、冊子をご希望の方はメールまたはFAXにて必要部数・送付先をご記入の上、全国社会福祉協議会 全国ボランティア・市民活動振興センターまでご連絡ください。

※本パンフレットは、ホームページ「地域福祉•ボランティア情報ネットワーク」(http://www.zcwvc.net/)から無料でダウンロードできます。また、冊子をご希望の方はメールまたはFAXにて必要部数・送付先をご記入の上、全国社会福祉協議会 全国ボランティア・市民活動振興センターまでご連絡ください。

ボランティアへの関心の高まり

パンフレットのご紹介

さまた

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03

ボランティアのきっかけを創出一人ひとりの参加が社会を変える一歩につながるMake a CHANGE Day 実行委員会 事務局 NPO法人 愛・地球博ボランティアセンター 事務局マネージャー

※第5回開催は2013年10月1日~ 2014年3月31日まで

第4回表彰式 愛知県内にて

第4回活動報告の様子

Make a CHANGE Day ホームページhttp://makeachangeday.com/

イベント・助成金情報赤い羽根共同募金「災害ボランティア・NPO活動サポート募金2」詳細・お申込みはHPへ https://www.akaihane.or.jp/er/p12.html

特集:もっと気軽にボランティア~活動参加のきっかけづくり~ ボランティア情報 平成26年3月1日発行 第三種郵便物認可

 全国一斉一日ボランティアデーMake

a CHANGE Day(メイク・ア・チェンジ

・デー、以下MCD)は、日本各地や海外

で一定期間内にボランティア・市民活動

を行い、ボランティア推進を図る取り組

みです。2009年からスタートし、今回で

5回目を迎えます。

 2005年に愛知県で開かれた愛・地球

博(愛知万博)では多くのボランティア

が活躍しました。実は、このうちの約6

割の方が「初めてボランティアを経験し

た」と調査で答えていたのです。引き続

き、気軽にボランティア・市民活動に参

加できる「きっかけづくりの場・機会」

が重要という認識のもと、MCDがスタ

ートしました。ボランティアを実践・推

進するNPO、市民、大学、企業等がメン

バーとなり、有識者会議と実行委員会を

設置し、事業を進めています。

 MCDは「1年に1回みんなで一斉に

ボランティアをしよう」という試みです。

2人以上のグループであれば参加でき

ます。具体的には、①グループで登録、

②登録後、対象期間内※に実践、③実

践後に各登録グループが活動レポート

を提出、④レポートをデータベースにし

てホームページ等で公開・情報共有。登

録を機会にボランティアを推進していく

ことをめざしています。登録された活動

の表彰も行っています。

 MCDには、友人・学生・住民・従業員・

家族等の仲間同士のグループ、ボランテ

ィア団体・NPOなど、活動を実践してい

る様々なグループがエントリーしていま

す。回を重ねるごとに参加が増えていて

、2012年度の第4回開催の登録グルー

プ数は1079、登録延べ参加人数は

133,810人です。エントリーをきっかけに

誕生したボランティアグループもありま

す。

 反響・波及効果として、まず、

「仲間づくりの機会になった」

ということがあげられ

ます。公開された登録

グループの活動を知り

、仲間に加わった人た

ちがいます。登録団体

からも「自分たちの活動の周知

につながり、仲間が増えた」と

いった反響が寄せられています。

 「発表が振り返りの機会になった」

「他のグループの活動が参考になった」

という声もあります。「日頃の活動をア

ピールすることができ、自分たちの意欲

がより向上した」という感想もありまし

た。登録団体同士がつながって新たな

活動を展開する動きも出ています。

 自分たちの活動の情報発信、仲間づ

くり、情報交換、ネットワークづくり等

の機会・場としてMCDを活用していた

だければと思います。現在開催中の第5

回開催のテーマは「ひろがり」です。ボ

ランティアがもつパワーを縦横無尽に広

げていき、よりよい社会を目指して「チ

ェンジ」を起こしていきましょう。

ボランティアに気軽に参加できる機会・場をつくろう!

仲間づくりや活動活性化の機会になった

団体紹介NPO法人愛・地球博ボランティアセンターは、「愛・地球博」及び「愛・地球博ボランティア活動」の理念を継承し、ボランティアの楽しさや意義を体験できる事業を行い、ボランティアの輪を広げ、ボランティアによる新しい市民社会の実現に寄与することを目的に活動している。

わた なべ ふみ と

渡邉 文人さん渡邉 文人さんわた なべ ふみ と

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自分たちが住む街をもっとカッコイイ街にしよう!

ボランティア情報 平成26年3月1日発行 第三種郵便物認可

NPO法人 green bird 代表

街のおそうじ活動の様子

 green birdの活動は2002年に始まりま

した。当時、東京都・原宿表参道の商店

街の若者たちがポイ捨てゴミの片づけ

を続けていたのですが、拾っても拾って

もゴミが減りません。そこで、「ポイ捨

てする人を減らそう」ということになり、

2つアイデアが出たのです。1つは、ゴ

ミ拾いをしている人が目立つこと。街の

風景になれば、ポイ捨てしづらい空気が

その地域のなかに生まれてくるのではな

いか。もう1つは、ゴミ拾いへの参加を

呼びかけること。拾う人の気もちがわか

れば、ポイ捨てしなくなるのではないか。

こうしたアイデアから、緑色のユニホー

ム(ビブス)を着てみんなでカッコイイ

スタイルで行う「街のおそうじ活動」や、

興味のある人が参加したくなるコミュケ

ーション・プロモーションに力を入れた

プロジェクトを開始したのです。

 楽しそうに街のおそうじ活動をしてい

ると、「なにをしているの?」と声をかけ

てくる人がいます。こうして、興味をも

った人が活動に加わっていきました。

 「これまでゴミ拾いをした経

験はないけれど、機会があっ

たらやってみたい」。こうした

潜在ニーズをもつ人たちに対

して、green birdでは積極的な

呼びかけをしています。潜在的

ポジティブ層が動き出せば、街

はもっときれいになる。まちづ

くりに参加する人も増えるでし

ょう。でも、「ゴミ拾いをしようよ」と言

えば、伝わるわけでもない。「朝合コン

しよう」「朝活(あさかつ)だぜ」。少し関

心をずらして呼びかけることも私たちは

しています。

 また、地域の商店街や企業に挨拶に

行ったり、協力の呼びかけもしています。

 このようなことをしているうちに、プ

ロジェクトが街のなかで注目されるよう

になり、口コミでつながりが自然に広が

るサイクルに入っていくのです。

 取り組みを長く続けることも

大切です。その1つの工夫と

して、エリアごとに毎月毎週

の定例日を決めて活動して

います。日程が決まっている

ので、学生も社会人も参加し

やすいと思います。気軽に新

規参加できるような雰囲気づ

くりや呼びかけもしています。

 現在、green birdのプロジェクトは日

本や海外の53エリア・55チームに広がっ

ています。原宿表参道の活動に参加し

ていた人が転居先でgreen birdを立ち上

げる形で自然に広がっていきました。今

や活動は日本国内のみならず、パリ・ス

リランカにも広がっています。

 「ゴミ拾いは社会・地域に参加するき

っかけの1つ」と私たちは捉えています。

活動に参加してみると、「地域にはこん

な面白いことがあるんだ、こんなオッチ

ャンがいるんだ」と感じ、自分の街が好

きになる。実際に、町内会の活動に参加

したり、商店街の盛り上げプランを考え

たり、地域に溶け込んでいっている人た

ちがいます。「街でこんなことをしたい」

と提案をもって来た人には、「ぜひ、始

めちゃってよ」と私たちは言っています。

実際に動くことで、課題がみえ、人と接

点ができると思います。

 きっかけをつくり続けていくことが大

事です。「めざせ100チーム」を目標に、

今、green birdは動いています。

潜在ニーズをもつ人に呼びかけが届くようプロモーションを工夫

地域への関心人のつながりが着実に広がっている

団体紹介 green birdは、「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに誕生した東京都・原宿表参道発信のプロジェクト。主な活動は、①街のおそうじ活動、②「ゴミのポイ捨てカッコ悪いぜ!」PR活動、③コラボレーション活動。プロモーションの輪が拡がり、現在、日本各地・海外の53エリアで55チームが活動を展開している。東日本大震災発災後に被災地支援プロジェクトを進めている。

横尾 俊成さんよこ  お とし なり

特に若者の参加が多いことが特徴。プロジェクトは各地に広がっている。

書籍紹介 『月刊福祉 2013年3月号』特集:自然と生きる―自然災害に備えるために (全社協出版部受注センターTEL:049-257-1080 FAX:049-257-3111 Email:[email protected] 定価971円・税別)

特集:もっと気軽にボランティア~活動参加のきっかけづくり~

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みんなで気軽にボランティア!勤マルの日にボランティア1240人が活動社会福祉法人 福岡市社会福祉協議会ボランティアセンター 副所長

ボランティア情報 平成26年3月1日発行 第三種郵便物認可

 勤労者が、仕事と生活が調和した働

き方(勤労者マルチライフ=勤マル)を

実現する、気軽にボランティア活動に親

しむ。勤労者の社会参加等のきっかけ

づくりの場として、一斉ボランティア「

勤マルの日」を実施しています。「ボラ

ンティアをしてみたい。でも、きっかけ

がつかめない」。こうしたニーズに応え

られるよう、気軽に参加できるボランテ

ィア体験プログラムを協働でつくり、毎

回多くの人たちが参加しています。

 当初は国が始めた事業であり、2004

年から3か年「勤労者マルチライフ支援

事業」として、NPO法人NPOふくお

か、福岡県経営者協会、福岡市社協の

3者が中心となって取り組みました。

2007年以降は独自事業として継続して

います(企業・関係団体・行政で構成す

る「勤マルの日実行委員会」が主催。上

記3者が事務局を担当)。

 勤マルの日は毎年秋の休日の数日間

に県内・主に福岡市周辺で開催していま

す。ボランティア拠点地(プログラム)

は県内から募集します。これまでは地域

で活動している団体や企業等が手を上

げ、参加者を受け入れてきました。こう

して集まった拠点地を一覧表にして参

加者を募集し、勤労者等が応募し、一

斉に開催する仕組みです。広報・周知は

事務局の3者が中心となって行います。

福岡県経営者協会から県内の企業500~

600社に直接発信していますから、強力

に広報できます。

 第8回目となる本年度は昨年10・11月

に16拠点地で開催しました(①ゴミ拾い

活動、②海岸清掃、③海岸松原の育成

整備、④病院・公園・公共施設の花壇の

花植え、⑤地域アルミ缶回収、⑥落書き

された壁を「祭りの絵」に塗り替え等)。

 今回は延べ1,240名が参加し、目標の

1,000人を超えました。企業で働く勤労

者が多く、その家族や知人に広がってい

ます。拠点地の活動グループのつながり

での参加もありました。

 これまでボランティア経

験がなかった人も多く参加

していて、きっかけづくりに

なっていると実感していま

す。「気軽に参加できた」と

いう声や「一斉ボランティ

アであり、企業の協力があ

り、職場単位で応募する動

きがありますからね。参加しやすい」と

の声などが多く寄せられています。

 私たち職員も活動しました。「参加し

てよかった」。参加者の方が笑顔で言っ

ていました。同じ目標に向かって一緒に

汗をかいて、爽やかさをみんなで体験す

ると共通の話題ができ、活動が終わって

からも話が弾みます。初対面だった人た

ちが、知り合いになり、仲良くなり「人

と人の輪が広がった」という声も聞きま

した。拠点地の団体の日頃の活動に加わ

った人もいますよ。

 福岡市社協では、企業の社会貢献や

勤労者が社会参加しやすい環境づくり

を支援しています。「勤マルの日」事業

の一環としてCSRセミナーも実施してお

り、協働を進めるなか、福岡県経営者協

会のセミナー等で出前ボランティア講座

を実施する機会も増えてきました。

 ボランティアに馴染んでいけば、地域

にも入っていきやすいでしょう。地域の

みなさんが地域に意識を向けていく。そ

のきっかけづくりをこれからも進めてい

きます。

勤労者のマルチライフや社会参加のきっかけづくりをサポート

参加してよかった楽しさを共有できた人と人の輪が広がった

団体紹介 福岡県内一斉ボランティア「勤マルの日」は、勤労者マルチライフ(勤マル)の実現や、気軽にボランティア活動に親しむきっかけづくりをめざし毎年実施している。平成24年度ふくおか共助社会づくり表彰地域貢献活動部門賞(県知事表彰)受賞。

わた なべ ふみ と木原 宏三 さんき  はら  こう ぞう

「勤マルの日」の海岸の松原の清掃

「勤マルの日」のフラワーボランティア

書籍紹介 『よみがえれ釜石!~官民連携による復興の軌跡~(株式会社ぎょうせいTEL:0120-953-431 FAX:0120-953-495 URL:http://gyosei.jp 定価1,800円・税別)

特集:もっと気軽にボランティア~活動参加のきっかけづくり~

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ボランティア情報 平成26年3月1日発行 第三種郵便物認可

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復興支援映画『ガレキとラジオ』の上映会を開催しませんか?(ワンダーラボラトリー)詳細・お申込みはHPへ http://www.311movie.com/

今、地域で活躍しているボランティアコーディネーターの先輩たち。忙しいなか、地域へ出向き、住民の信頼を得て、様々なつながりを生み出す憧れの存在。でも、誰だって初めはビギナーです。失敗だってしました。転んでも何度でも起き上がる、そのコツをお聞きしましょう。

今月の先輩

半頭温子(はんずおんこ)ハンズオン!埼玉理事。さまざまな企業、NPO、行政の委員会などに出席する機会があり「会いたくなる会議」とはどんな会議か、日々リサーチ&トライ(&エラー)を繰り替えす日々を送る。キョンキョンと同い年。

登場人物

全社ボラ夫(ぜんしゃぼらお)全社協に就職して20年。現在、ボラセン副部長。元来露出するのが好きなのに、新霞が関ビルでは押さえ気味らしいという噂。「よく学び、よく遊べ」がモットーのほぼ団塊ジュニア世代。

*特定非営利活動法人ハンズオン!埼玉コミュニケーションをちょっとだけ変えてみたら、まちが好きな人が増えるよ!と様々な事業を提案しているNPO。社是は「愛とゆる」。『市民の会議術 ミーティング・ファシリテーション入門』(青木将幸著)を発刊・好評発売中!

ハッ

テン

キュウ キ

その⑫

特定非営利活動法人ハンズオン埼玉(吉田知津子、西川正)

温子 で、どうでした?ボラ夫 先月号でよびかけた「会議効率効果強化お試しグッツ」借りたい方、大募集!!ですね……。温子 応募、来てない……の?ボラ夫 じゃん、来てますよ!!相模原市社協緑区事務所の三田響子さんから「うちの所長に相談してみたところぜひ受け取って、地区の会議に使おう!という話になりました~」とのことです。温子 ……実は三田さん、わたしがこの間お声をかけさせていただいたの……ボラ夫 そうだったんですか。温子 なかなか難しいようですね。「私は本当はやりたいんだけど、上司が…」って1919回聞きました……。ボラ夫 それ全国の社協の数じゃないですか(笑)。温子 みなさん大変な中お仕事していらっしゃることが、身にしみてわかりました。んが、しかし、社会を変えるためには~!というわけで、三田さん!「承知いたしまし

た。」グッズお送りしまーす!!

ボラ夫 いきなり顔出しですか~!!……2日後……

ボラ夫  三田さんから返信いただきましたよ~。

温子 うれし~。結果がたのしみねえ。次号で紹介しましょう。ボラ夫 ……えっ。今号で連載最終回なんですが……。温子 じぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇ~ボラ夫 (まだ、あまちゃん抜けてないのか……)そういう約束でしたよね。温子 この連載がなくなったら全国で、少なくとも三人の方が肩を落として泣くよ~ボラ夫  三人(笑)温子 しかしまあ、ほんとうにやりたい放題の一年間で、失礼しました。いろいろお世話になりました。読者のみなさまもお付き合いありがとうございました。どこかでまたお会いしましょう!!「善きことはカタツムリの速度で」byガンジーです。ところでボラ夫さんもかぶってます?

一年間、ありがとうございました。(吉田&西川)

いりえ よういちろう

入江 陽一郎

長崎県 五島市社会福祉協議会ボランティアセンターごとう

 初めてボラセン配属になった際に、ボラセン内部での受付記録等の書類・データの管理体制が統一されていなかったため、前任者との引継に時間がかかってしまったことがありました。ボランティアを希望されている方からボラセンに連絡をいただいた際に、以前の記録をすぐに確認できず二度手間になってしまうことがあり、ボラセンの「機能」が十分に発揮できていなかったと思います。

ボラセンでの失敗談

 ボラセンは色々な人たちをつなげていく場ですので、そのつながりを作るお手伝いができることにやりがいを感じます。また、地域の小・中学校に福祉教育の授業で訪問することがあるのですが、そこで授業を受けた子どもたちがボランティアに興味を持って彼らが高校生になった際に、ボランティア登録をしてくれる事もあります。

ボラセン担当のやりがい

 これまで担当者によって資料の管理方法が違ってしまっていたので、管理体制の統一化を図るために3年計画のプランを立て、ボラセンの「機能回復」に努めました。また、その際に地域の皆様にもっとボラセンを知ってもらおうと思い、名称変更を行い「ボランティアセンターごとう」として再出発しました。この経験から計画的に物事を進めることの重要さを学びました。

その時どうした?/今に活きていること

 仕事をしていく上で、「知らないこと」は恥ずかしいことではなく、その分伸びしろがあると思ってそれを埋めるためにも同僚や周りの方々に積極的に聞いてください。また、全国には同じボラセン職員という仲間がいるので、色々聞いてみください。

後輩へのメッセージ コーディネーターのみではなくボラセン職員全体に言えることだと思いますが、まずはボランティアを求めている人、ボランティアをしたい人それぞれのお話をしっかり聴くことだと思います。最初にお話を聴く際の対応の仕方で、その後の信頼関係が築きやすくなったり物事の流れが円滑になると思います。

ボランティアコーディネーターに大切なことは?

ハンズオン埼玉 吉田&西川

相模原市社協 中里さん 田幡さん 三田さん

またアイタイです!

イベント・助成金情報

よろしく!

はい。もちろん!

りょうかい !

ちなみに校正段階で糸満市社協さんからもお申し出が。感謝(涙)

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ボランティア情報 平成26年3月1日発行 第三種郵便物認可

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「第23回全国ボランティアフェスティバルぎふ」平成26年9月27日(土)・28日(日)に岐阜県岐阜市(会場:長良川国際会議場他)にて開催。 詳しくはFacebookページへ https://www.facebook.com/zvf.gifu

今月の届く広報へのヒント!

 以前から東日本大震災の際に、携帯電話やメールがつながりにくい状況でもツイッターがリアルタイムの情報発信・共有に有効であったという話を聞いていました。また、既存の広報ツールではカバーできない住民の方々に情報を届けるツールの一つとして、活用を始めました。

 箕面市社協では、ツイッターを利用することでこれまでに社協の情報が届きにくかった若い世代の住民の方々に対してリアルタイムで情報を届けることを念頭においています。活用は昨年の春先から開始しましたが、ツイッターを使用すること自体には費用がかからないので、構想から活用開始までは非常に短い期間でした。また、職員がIDを共有していますので、投稿の際のルールを決めた上で発信できる職員が投稿しています。

取材協力者の紹介

箕面市社協が、ツイッターをはじめたしたきっかけは?

ツイッターを活用することのねらいと開始までの道のりを教えてください

 リアルタイムにフォロワー(観覧者)に対して情報発信ができることが一番の特徴だと思いますが、ツイッターには「リツイート」という自分以外の方の情報発信を共有できる機能があります。この機能を使えば、箕面市社協のツイッターをご覧いただく方には全国の色々な情報をみてもらうことができますし、リツイートした方にも箕面市社協のことを知ってもらうきっかけができると思います。

ツイッターを活用した広報の特徴について教えてください

 ツイッターの他にもホームページ、ブログと言った広報ツールを活用していますので、それぞれが連動してより幅広い広報をしていきたいと思っています。活用するツールによって情報が届く層が異なると思うので、それぞれの特徴を意識しながら取り組んでいきたいです。

今後の展望・抱負について教えてください。

大阪府 箕面市社会福祉協議会地域福祉課

うえ だ けん た

上田 健太さん

 社協VCでは広報誌を筆頭に、さまざまな広報媒体を活用し、社協VCを住民に知ってもらう取り組みを行っています。 しかし、数多くの広報媒体があふれる現状で何から手をつけて良いかわからない、、、、そんなお悩みを解決するために、本コーナーでは、キャラクターやSNSやコミュニティFMなどの広報媒体を活用している実践例から、「広報」を効率的に行うためのヒントを探ります。

 ツイッターを活用することでリアルタイムに情報提供・共有を行うことができ、その他の広報ツールと連動して幅広い層に情報を届けることができる。

今月のテーマ

ツイッターを活用した実践事例

「ミーシャくん」箕面市社協キャラクター

3

24

1

イベント・助成金情報

TODOKUKOUHOU

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1min

保 険 の広 場保 険 の広 場

※本誌掲載の取材対象者の〈所属〉・〈役職〉は取材日当日のものです。

事務局だより

ボランティア活動保険等の補償制度は、社会福祉協議会およびその構成員・会員ならびに社会福祉協議会が運営するボランティア・市民活動センターなどに登録されているボランティア・ボランティアグループ・団体が加入対象です。

TEL/03-3581-4667 FAX/03-3581-4763 URL http://www.fukushihoken.co.jp/ ボランティア活動保険等についてのお問合せは、株式会社 福祉保険サービスまでどうぞ。

INFORMATION

あなたの写した“復興のつぼみ”募集します。「ボランティア情報」では、表紙の「復興のつぼみ」で東日本大震災からの復興の様子を追い続けます。掲載する写真は全国の皆さまからも募集します。

復興へのパワーがつまった写真、お待ちしております![email protected]送り先

ポイントは4点だけです。

東日本大震災から、復旧・復興しようとする様子が感じられる写真

画質の荒くない写真(カメラ、スマートフォンのカメラで撮影したものは概ね可。容量2MBが目安)

写真に関する説明や思いを添えてください

後日インタビューさせていただく際のご連絡先を明記してください

詳細な条件等はこちらから→http://www.zcwvc.net/月刊ボランティア情報/

たくさんのご応募お待ちしております

主な

全国ボランティア・市民活動振興センター

ボランティア情報

〒100-8980 

東京都千代田区霞が関3-3-2 

新霞が関ビル TEL.03-3581-4656 FAX.03-3581-7858

E-mail vc00000@

shakyo.or.jp URL http://w

ww.zcwvc.net/

発行人●渋谷篤男 編集人●佐甲学 制作●株式会社ジャパンアート 定価●¥105(

購読料は会費に含む)

ご意見ご要望等どのようなことでも結構です。企画の参考とさせていただきますので、全国ボランティア・市民活動振興センター([email protected])までお知らせください。

「ボランティア情報」では、みなさんからのご意見や情報を募集しています。

今月のテーマ

2014M

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OL.442

「ボランティア活動保険」「ボランティア行事用保険」「福祉サービス総合補償」「送迎サービス補償」など平成25年度のご加入契約は、すべて平成26年3月31日で補償期間が終了します。平成26年度の保険加入につきましては、現在受付中ですので、お早めに最寄りの社会福祉協議会にてお手続きください。

平成26年度の保険加入 受付中!

「ボランティア活動保険のご加入について」 ボランティア活動保険は毎年4月1日午前0時から翌年3月

31日午後12時(24時)の1年間となります。また、中途で加入された場合も3月31日で補償は終了しますので、翌年は4月1日からの更新手続きが必要です。

A1ボランティア活 動 保

険の補償期間を教えてください。また、中途加入した人の補償期間はどうなりますか?

Q1  「最寄り」とは居住地(現住所)を指しま

すが、勤務先や活動場所などの社会福祉協議会で会員登録などの受付が可能であれば、そこでも加入手続きは可能です。事前に該当の社会福祉協議会までお問い合わせください。

A2最寄りの社会福祉協議会で

加入申込みをするようにパンフレットに記載されていますが、「最寄り」とは居住地(現住所)、勤務先、活動場所のいずれでも構わないのですか?

Q2

複数のボランティアグループ

のうち、どこか1ヶ所で加入手続きをしてください。他のグループにおける活動についても補償されます。国内におけるボランティア活動は対象になります。

A3 社会福祉活動の一環として行われる災害ボランティア・防災ボランティアも

加入できます。一般的な防災ボランティア活動(地震・噴火・津波を除きます)は、基本タイプで補償されます。ただし、海難救助や山岳救助などのボランティア活動は補償の対象となりません。地震などの災害地でのボランティア活動については、余震など地震・噴火・津波によるケガも補償する「天災タイプ」をご検討ください。

A4災害ボランティア

活動・防災ボランティア活動を主な目的とするボランティアでも加入できますか?

Q4複 数のボランティアグループ

に所属してボランティア活動をしている場合、それぞれのグループで保険に加入しなければなりませんか?また、他県でのボランティア活動でも対象になりますか?

Q3

お忘れなく!

平成25年度

補償終了

いよいよ年度末となりました。今年度からボラ情担当となり、右も左も上下すら分からないままの編集作業となりましたが、皆様に「ボランティアの今」をお伝えできたのではないかと考えております。1年間ボラ情をお読みいただきました皆様に感謝しながら、来年度以降もより充実した誌面を創っていきたいと思います。来年度も是非、皆様のきっかけ作りのため、ボラ情を手に取っていただければ幸いです。(藤高)

今月号の特集「ちょいボラ」のネタ探しの段階で『なんてオシャレな団体だろう!』と興味を持ち、グリーンバード様に是非にと取材を依頼させて頂きました。個人的にはボランティアと聞くと始める際のハードルが高いイメージがありましたが、興味を持つきっかけは「なんだか楽しそう」「なんだかオシャレ」「友達や恋人を作りたい」そんな簡単な事で良いんだ、と教えて頂けたように思います。まずは頭で考えるより初めてみること。横尾様、貴重なお話を有難うございました。まずは私も「ちょいボラ」から初めてみようと思います。(古橋)

 コンフリクトとは競合、衝突、対立、葛藤、緊張などの意味を含んでおり、二つまたはそれ以上の欲求や意向が相反し、一つに定まらない状態のことをいいます。地域福祉を推進していく際、住民相互で意見の相違が生じて

くることがあります。しかし、これを声の大きな者の意見で決めたり、多数決で決めるのではなく、コンフリクトを積極的にとらえ、ともに生きるという「共生社会」の理念を関係する者たちが共有し、そのうえで住民間で解決策を話し合うなど、コンフリクトを乗り越えていくプロセスが、地域の福祉力の向上につながっていきます。

「コンフリクト」