沖縄・八重山群島の石西礁における現生貝形虫の生態学 issue...

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Title 沖縄・八重山群島の石西礁における現生貝形虫の生態学 的・分類学的研究 Author(s) 田吹, 亮一; 野原, 朝秀 Citation Issue Date 1992-04 URL http://hdl.handle.net/20.500.12000/13588 Rights

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  • Title 沖縄・八重山群島の石西礁における現生貝形虫の生態学的・分類学的研究

    Author(s) 田吹, 亮一; 野原, 朝秀

    Citation

    Issue Date 1992-04

    URL http://hdl.handle.net/20.500.12000/13588

    Rights

  • 沖縄 ・八重山群島の石西礁における

    現生貝形虫の生態学的 ・分類学的研究

    課題番号 02640612

    平成 3年度文部省科学研究費補助金 (一般研究C)

    研 究 成 果 報 告 書

    平 成 4 年 4 月

    研究代表者 田 吹 亮 一

    (琉球大学教育学部助教授)

  • 平成3年度文部省科学研究費補助金

    (一般研究C)研究成果報告書

    課題番号 02640612

    研究課題 沖縄 ・八重山群島の石西樵における現生貝形虫の生態学的 ・分

    類学的研究

    研究代表者 琉球大学教育学部助教授 田 吹 亮 一

    研究分担者 琉球大学教育学部教授 野 原 朝 秀

    研究経費 平成2年度 1,600千円

    平成3年度 200千円

    計 1,800千円

  • 研究発表

    Tabuki,R・&Nohara,T・1990・TheOstracodaoftheSekisei-shoarea,Ryuk.vuIslands,Japan:

    apreliminaryreportontheostracodsfromcoralreefsintheRyukyuIslands.In

    Whatley,R.&Maybury,C.(Eds),OsLracodBandGJovalEve17ES,Proceedingsofthe

    TenthhltemationalSymposiumOnOstracoda,ChapmanandHall,London,pp・365-

    377.

    [口頭発表]

    Tabuki,R・,Hamamoto,S・,Mitsunaga,S・良Nohara,T・TheecologlCaldistributionsofsome

    ostracodspeciesfromcoralreefsintheSekisei-shoarea,RyukyuIslands,Japan・The

    EleventhInternationalSymposiumonOstracoda.1991,July.

    田吹 亮 一. 八重山群島 ・石西礁海域の貝形虫の生態分布一特に底質との関連に

    おいて-. 日本古生物学会 1992年年会, 1992年 1月

  • 研究成果

    1. はじめに

    1985年 10月、八重山群島 ・石西樵において、文部省科学研究費補助金 ・総

    合研究 (A) 「沖縄 ・八重山群島 ・石西椎と周辺海域の自然環境の現況と形成過程」

    により、海洋調査、試料採取が行なわれ、筆者は研究題目 「環境示標としての貝形

    類」の下、研究を分担 した。その結果、貝形虫については、生物地理的に見て、日

    本本土周辺の温帯域にまで分布 している種に加え、従来、カリブ海、東太平洋、紅

    海等のサンゴ礁域より報告されてきた (Kornicker,1958;Allison&Holden,1971;

    Bonaducectal.1976etc.)サンゴ礁域に特有な種や属が多数認められた。ただ、この総

    研では貝形虫を含む底質試料の採取を船上でコントロールした簡易 ドレッジにより

    行なったため、採取域がSoftbottom (砂底の様な)に限定された。又、簡易 ドレッ

    ジは海底でコントロールされない限り、生きている貝形虫の生息分布する堆積物表

    層 (約 1cmの厚さ)より深い層まで採取 してしまうため、試料中、軟体部付の貝

    形虫 生̀体'に比べ、貝形虫遺骸 (殻)や貝形虫の殻以外の堆積物粒子の量が多 く

    なる。結果として、生体が稀か、全 く出現 しない種が大多数となり、全体として貝

    形虫種の生態分布の知見は不十分なものに留まった。

    本研究では以上の結果を考慮、SCUBAによる潜水を行ない、採取域をsoft

    tx)ttomだけでなく、サンゴ礁域では面横的にも広 くかつ貝形虫の生息の場として重

    要な藻類がその上で生育 しているhardbottom (岩礁やレキ底)にまで広げるととも

    に、研究者自身が試料を海底において効率よくかつ確実に採取 した。その結果、サ

    ンゴ礁域の底生貝形虫の生態分布、即ち、貝形虫の分布と環境要因、特に重要と考

    えられる底質の種類との関連を明かにすることが可能となった。

    2. 調査海域と試料採取

    調査海域の石西樵は石垣島と西表島の間に広がる浅 く平たい地形をもつサンゴ

    礁海域で稚内には大小いくつかの島が点在する (Figs.1and2)0 1990年 9月、竹

    富島 ・小浜島間の外洋水の直接の影響の少ない礁湖域内の5地点とその南、黒島と

    3

  • の間の外洋水の影響の強い海域での5地点の計10地点で (Fig・2)、SCUBAに

    よる潜水を行ない、各々の地点のSoftbottom,hardbottomの両方で、実際に海底の様

    相を確かめつつ、異なる底質から1地点当り2-4試料、計30試料を採取した。

    Softbottom (主に中~粗粒の石灰質砂よりなる)ではソリネットサンプラー (簡易 ド

    レッジの一種)を海底でコントロールしつつ、3-5m引き、貝形虫生体を含む表

    層の堆積物を手でかき集めた。その際、藻類の付着したレキや砂底に根を張った顕

    花植物等、異なる底質の試料を交えぬよう注意した。hardbotlomでは、藻類が付着

    している岩礁やレキを採取の対象とした.藻類については、丈の短い微小な繊維状

    の藻類で岩礁やレキの表面に密生しているもの-以下、 「織維状藻類」とする-と

    ホンダワラの様な大型藻類を区別した。具体的な採取法として、繊維状藻類につい

    ては、ビニール袋を使い、それが付着している岩礁の一部やレキとともにその周り

    の海水も一緒に採取、大型藻類については、同様にビニール袋を使ったか、その際、

    その地点で優占している大型藻類の1-2の種 (又は属)について、種 (又は属)

    毎に、その植物体の根元をハサミで切り、周りの海水と一緒に採取した。なお、地

    点L-10では、樹状のコケ虫を大型藻類と同様の方法で採取した。今回、1つの

    地点での試料採取、環境要因の測定に十分な作業時間を確保するため、水深は15

    m以浅に限った。なお、底質以外の環境要因として、水深、水温、塩分濃度、溶存

    酸素量の測定を行なった。

    3. 結果

    30試料の各々について、単位量を9メッシュ (2mm)および425メッシュ

    (0.032mm)のふるいで水洗し、425メッシュのふるいに残った残さにつ

    いては、採取時に生きていたと考えられる個体 (以下、 「生体」とする)の識別を

    容易にするための染色 (ローズベンガル法)を施した。その後、浅さ試料を水洗、

    乾燥させ、顕微鏡下、貝形虫生体200個体以上をめどに拾い出しを行なった。そ

    の結果、Podocopa目の40属76種とMyodccopa目の2属2種を同定した (Tablel).

    Tablelの一番下の欄には、砂底からの砂質堆積物、さらに岩礁やレキ底の大型藻類

    及びコケ虫の試料の単位量 (砂質堆積物については乾重量 10g、大型藻類、コケ

    4

  • 虫については湿重量 10g)当りの貝形虫個体数か示されている。これらの異なる

    2つのタイプの底質の試料問の共通の尺度での個体密度の比較は困難ではあるが、

    全体として、大型藻類、コケ虫の方が個体密度が高いように思われる0Podocopa目

    76種の内、比較的多く出現する30種について出現頻度をTablC2に示す.この裏

    で採取対象となった底質の内、砂底については、構成する砂の粒径の特徴として、

    粗粒- C、中粒一m、細粒- fにより区別し、又繊維状藻類については、形態上、

    それが付着している岩礁やレキを枝分かれ状 (枝サンゴに由来)-br、塊状 (塊

    状サンゴに由来)-m aに二分、さらに、大型藻類については、採取の対象とした

    その地点での優占種 (又は属)の属名を略して示している。TablC2においては、採

    取地点を竹富島 ・小浜島間の礁湖域とその南の海域の2つの環境 (水塊)に大別 し

    てまとめ、さらに各々の 「環境」の内で砂底、織維状藻類、大型藻類の底質の種類

    ごとに、水深の小さい方から並べた。Table2より貝形虫種の分布と底質の種類との

    関連の下、以下、3つの貝形虫種群を識別した。

    (1)砂底 (Softbottom)に特有な貝形虫種群

    Table2の種リス トの最上位のOmaEoleben'ssp.1以下、TtachyleberJ'ssp.までの

    12種が該当する。これらの種の多くは礁湖 ・礁湖外の海域のいずれの環境

    にも出現するが、PoDlOCylJleTeSubjapoDI'ca,TTaChyJeberJ'ssp.の2種は礁湖域の

    中央部の比較的深い、おそらく海水の動きが周りに比べ弱い海域に限られる。

    (2)藻類 (hardbottom上の)に特有な貝形虫種群

    Table2の種リス トのXesloleben'scf.sagatz71'eDS)'S以下の13種より構成され、特

    に、NeoDeSJ'deacf.oJLiodeDlaEa以下の9種は砂質堆積物からは全 く出現しない.

    X.cf.sagaml'eDSJ'S,X.cf.hanaL'L',LoxocomL'culumsp.1が比較的普遍的に出現する

    一方で、PaTadoxosloma属の多くの種は大型藻類より多産する傾向がある。又、

    織維状藻類の試料からは3番目の貝形虫種群である 「底質の種薪とは関係な

    く出現する貝形虫種群」の要素が少なからず認められる。その他、大型藻類

    ではその種類一形態の違いが効いているだろう-により、繊維状藻類ではそ

    れらが付着している岩礁やレキの形態一枝分かれ状か塊状か一により、多少

    5

  • とも貝形虫の種組成が異なる.例えば、x.cf.sagamJ'eDSISに着目してみると、

    ホンダワラ (Sargassum)以外の、ほふく型の比較的単純な形態を持つ大型藻類

    ではX.cf.saganuleDs)'Sの出現頻度が高く409,6を越すのに対し、全体として

    その葉状体が複雑に入り組んだ樹状の形態のホンダワラではその出現頻度が

    相対的に低 く、代って他の種、特にPaTadoxosloma属の種の出現頻度が高い。

    同様に繊維状藻類ではそれが付着している岩礁やレキが枝分かれ状のもので

    X.cf.sagamJ'eDSl'Sの出現頻度が高く40%を越すのに対し、塊状のものでは低

    く、代って、 「底質の種類とは関係なく出現する貝形良種群」や若干ながら

    「砂底に特有な貝形虫種群」 (後者については、塊状の岩礁やレキのなかに

    は巻き上げられた砂底の砂がその上面の一部あるいは全部を覆い、外見上、

    砂底的になっていることが効いていると思われる)の種も入ってくる。

    (3)底質の種類とは関係なく出現する貝形虫種群

    Table2でML.cTOCYEheJle?sp.1以下、Paradoxostomasp.3までの5種が該当するが、

    これらの種の内でMI'crocyLheTe?sp.1は砂底の砂質堆積物からの試料より、

    MacTOCyPTJ'sdeCOTa,TeDedocylheTebla175OCeaDZb,PaTadoxoslomasp.3は藻類、特

    に繊維上藻類の試料より多く出現する傾向が見られる。

    底質以外の環境要因の内、水温、塩分濃度、溶存酸素量については採取地点間の

    差異が小さいこともあってか、貝形虫種の分布との関連ははっきりしないが、水深、

    環境 (水塊)-礁湖域かその南の外洋水の影響の強い海域か-の違いとはいくつか

    の種についてその分布との関連が見られ、例えば、X.cf.haDaI')'は外洋水の影響の強

    い海域の試料において出現頻度が高かった。

    4. まとめ

    サンゴ礁域の底生貝形虫の生態分布に関する研究のほとんどは船上でコントロー

    ルされた ドレッジにより採取された試料より得られた標本を基にしているが、それ

    らの標本の多くは生体ではなく、遺骸 (殻)-死後、潮流等により他の堆積物粒子

    とともに運ばれ易い-であることが多く (例えば、Teeter,1975)、その場合、貝形

    虫種の分布はせいぜい、礁湖、礁原、礁斜面のような比較的大きなスケールのサン

    6

  • ゴ確の地形区分に対応した環境との関連 くらいしか明かにされなかった。サンゴ礁

    域ではこれらの 「環境」の内で、環境要因一特に底質-が狭い範囲内で変化する事

    から、 生̀きている'貝形虫 (種)の分布をコントロールしている要因を明らかに

    するためには、潜水 し、実地に海底の様子を確認しつつ、調査、試料探取を行なう

    ことが必要となる。

    八重山群島 ・石西経において、サンゴ礁域の底生貝形虫の生態分布、即ち、貝形

    虫種の分布と環境要因、特に重要と考えられる底質の種類との関係を明かにするた

    め、 1990年 9月、SCUBAによる潜水を行ない、調査、試料採取を行なった。

    その結果、Podocopa目40属 76種、My∝l∝opa目2属 2種を認め、さらに比較的出

    現頻度の高いPodocopa目30種については、その分布パターンと底質の種類の間に

    関連があり、大きくみて以下の3つの貝形虫種群を認めた。

    (1)砂底 (Softbottom)に特有な貝形虫種群

    (2)藻類 (hardbottom上の)に特有な貝形虫種群

    (3)底質の種類とは関係なく出現する貝形虫種群

    今後の課題としては、調査範囲一特に、水深の大きい場所-を広げると同時に、

    より細かい底質の種類、性質や季節性等を考慮した調査、試料採取が考えられる。

    引用文献

    Allison,E.C.良Holden,J.C.1971.RecentOstracdesfrmClipperlonlsland,EasternTropical

    PacはC.TTaDS.SapDJ'cgoSoc.Nat.HLsl.,SamDiego,16(7),pp.165-214.

    Bonaduce,G.,Masoli,M.&Pugliese,N.1976.BenthicOstracoda&omtheGulfof

    Aqaba(RedSea).Pubbl.Slaz.zooJ.NapoJL',Milano良Napoli,40,pp.372-428・

    Komicker,L.S.1958.EcologyandTaxonomyofRecentMarineOstracodesintheBimini

    Area,GreatBahamaBank・PubJ.IDSl.MalJ'DeScJ'.,Univ・Texas,PortAransas,5,pp・

    194-300.

    Teeter,J.W.1975.DistributionofHoloceneMarineOstraccKlafromBelize.hWantland,

    K.F.&Pusey,W.C.(eds),Belizeshelfcarbonatesedjments,clasticsedimentsand

    ecology.Am.Assoc.PetTOJ.Geo/.,Stud)'esI'DGeology,2,pp・400I499・

    7

  • o"

    East ChinaSea

    Paci ficOcean

    OKINAWA

    IS./TAIWAN

    oFig. 1 Location map of Study area

    280

    ! ! ! 1

    m r\;lwaterl::::iJ,and2rEa~ depth(m)

    5km m f r.1l sampling, ulE'e flat L..::J location

    Fig. 2 Study area and sampling locations

    8

  • Table I Species list of the living ostracod assemblages from the Sekisei-sho Area

    EnvironmE"l1t LAGOONUX:cJtIOI1 roo ( l...Cr..(Jl(m)) L-l14.1l L:2l4.7_~ L-).1.4.SC'"L=4 uni t smrlPlc l09 - ojij -js --- 55 --18 8) 190 12 13) 7 102no.

    Suhstr~te*-- 5: Sands (Sandy bottom), F: PilamentollS ~lg~e, M: Macroalgae, A: Animal (nryozo~)

    9

  • Table 1 Species list of the living ostracod assemblages from the Sekisei-sho Area

    (continued)

    --Environment LAGOON TO OPEN Sj::1\

    ~cn IX). ( rePt.h(m L 6~~:.?! P 7_(3;-5) ¥8{6_0! I L 9(]2.0) 10( 1~Q.Species name , 'trale'" S I' M ,S II' l~~ S 11' 1M s -11' IfI "SlANeonesidea ct. o ligodenta ta (Kajiyama) 1 3

    1I 11 1! 1~I13 22 J

    N. sp. 1Paranesidea sp. 1Triebelina s~rtata Triebel

    1I 8: 15Macrocypris decora (Brady) 14 3 15 5fL sp.

    -- --~. --il--r-3 - 1-Bythocypris sp.Propontocypris sp.l 1 1 1P. sp.2 2 1P. so.3 1 4P. sp.4 2!\glaiocypris? sp. 65 1 4 7I\rgi11oecia sp.l 1 7 41\. sp.2 3 2Perissocvtheridea inabai Okubo 62 1 2 20Pontocythere japonica (Hanai) 11-

    P. subjaponica (Hanai!Parakrithella pseudadonta (Hanai) 1 1Morkhovenia inoonspicua (Brady) 1 4 3 1 11 3 10 2 14M. sp. 8 17 5 12 9Keijia demissa (Brady! 2 1 1Ca11 istocythere subjaponica Hanai 10 13 24C. rugosa Hanai 7 4 30 3C. sp.l 2 11C. sp.2 18 3 5 1C. sp.3Nearonoceratina sp_Tenedocythere transoceanica {Teeter! 1 8 1 12 4 82 58 1 3 7 3T. cf. del toides (Brady! 7 1RadiJrella c f. virqata (Hu) 1 25Jugosocythereis cf. R. elongata (Hu!Cornucoquimba sp. 1 1Coquimba sp. 7 1 3Trachyleberis sp.Kei -jella so. 1Pistocythereis bradyi (Ishizaki)Cletocythereis sp. INeocytheretta sp. INeocytherarorpha sp. I 1 13BvthOceratina so. I 2 1Microceratina sp. 1Pseudocythere sp.

    I1

    5emicytherura? miurensis (~lanai ) 4 1 2 5 3 1S.? sp.l

    I3 1 21S.? sp.2 1 11

    Paracytherldea sp. bLoxoconcha uranouchiensis Ishizaki I 1 7 54 7 6 17Loxocorniculum sp.l I 38 176 66 29 63 7 20L. sp.2

    I42 1 6 3

    L. so.3 1Gambiella sp.xestoleberis cf. hanaii Ishizaki 7 23 4 2 105 4 93 4 7 32X. cf. sagamiensis J

  • Table 2 List of the representative species of the living ostracod assemblages

    from the Sekisei-sho Area

    Environment LAGOON LAGOON TO OPEN SEA

    Sl:bs:'rate*SAND BJ'ITCM FIU\M. ALGAEl MI\QlClI\l.GAE I SAND B:JTICM IFllAM.AI.GAE;~ B.

    rn-c m< c m-a f l:r I:r l:r I:r l:r!HA iPA lSA ISA IPA 'A I m..C'm Im--Q m c-rma!rIB IT5 SN SA DIl DLocation no. 1 2 I 3 4 5 1 I 1 2 4 I 5 1 I 2! 3 3 I 4 5 I 6 ! 7 I 81 9 101 6 7 8 9 I 6 7 81 9 10

    Species narre Denth (m) 4.1 4.7 4,8 5.7 9.414.1 4.7 4.7 5.7 9,4 4.1 4.714.8148 5.7 9.4 3,5 3.51 6.0 2Q12!l 3535 6D~2!l 3535 6D2!l 2!lOrnatoleberis sp.l • )< XI/ IXillxoconc.'la urarouchiensis x.•X() i/X.)1l sp.l / 1/ 1/ X / / ll. :lK) :")1 x:•Radilrella cf. vllgata / / / 'X IParadoxostara sp. 1 1/1/1/1/ ,/1/] 1/1/ 1/ 1/1/1/ (tl/ rxP. sp.2 1/1/ :l 0 1/1/1/1/ >D

  • Plate 1

    (scale bar =O.lmm, RV: right valve, LV: left valve)

    Fig.l Loxoconcha uranouchiensis , lateral view of RV.

    Fig.2 Omatoleberis sp. 1, lateral view of LV.

    Fig.3 Perissocytheridea inabai, lateral view of LV.

    Fig.4 Morkhovenia inconspicua, lateral view of RV.

    Fig.S Callistocythere rugosa, lateral view of RV.

    Fig.6 Pontocythere subjaponica ,lateral view of LV.

    Fig.7 Trachyleberis sp., lateral view of LV.

    Fig.8 Xestoleberis sp., lateral view of RV.

    Fig.9 Tenedocythere transoceanica , lateral view of RV.

    Fig.l0 Xestoleberis cf. sagamiensis, lateral view of RV.

    Fig.ll Macrocypris decora, lateral view of RV.

    Fig.12 Paradoxostoma sp. 1, lateral view of LV.

    Fig.13 Neonesidea cf. oligodentata, lateral view of LV.

    Fig.14 RadimeUa cf. viIgata, lateral view of RV.

    Fig.lS Loxocomiculum sp. 1, lateral view of RV.

    12