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第七期大磯町高齢者福祉計画・介護保険事業計画 平成 30 年3月

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1

第七期大磯町高齢者福祉計画・介護保険事業計画

平成 30 年3月

大 磯 町

1

はじめに

日本は、高齢化率が 27.3%を超え、4人に1人が高齢者という超高齢社会を迎え、高

齢者の人口、割合ともに過去最高となりました。高齢者の単身世帯や高齢者のみ世帯、認

知症高齢者などの支援を必要とする高齢者の増加が見込まれ、その方々へのますます多様

化するニーズを的確に把握し、迅速に対応することが求められています。

本町では、2015 年(平成 27 年)に第六期計画を策定し、団塊の世代が 75 歳以上と

なる 2025 年(平成 37 年)を見据え、地域包括ケアシステムの基盤整備に向け、事業を

実施してまいりました。

この度、第六期計画を踏まえ、基本理念である「住み慣れた地域でいきいきと暮らせる

まちづくり」をより推進し、地域包括ケアシステムを構築することを目的に、次の 2018

年度(平成 30 年度)から 2020 年度(平成 32 年度)までの3年間を計画期間とする第

七期計画を策定しました。

第七期計画においては、高齢者が住み慣れた町で暮らし続けることができるように、「地

域包括ケアシステムの構築に向けた取組」、「在宅医療・介護連携」、「認知症施策」、「生活

支援・介護予防サービスの基盤整備」等の事業の推進をより一層進めてまいります。

計画の推進にあたりましては、すべての町民、関係機関が関わり「自助」、「互助」、「共

助」、「公助」を組み合わせて、取り組むことが求められますので、より一層のご理解・ご協

力をお願い申し上げます。

結びに、計画の策定にあたり、貴重なご意見、ご提言をいただきました皆様並びに、関

係者の皆様に、心から感謝申し上げます。

平成 30 年3月

大磯町長

2

- 3 -

目 次

第1章 計画策定にあたって

1 計画策定の目的 ·························· 3

2 法令等の根拠 ··························· 4

3 介護保険制度の変遷 ························ 4

4 今回の介護保険法等の改正 ····················· 5

5 計画の位置づけ ·························· 6

6 策定体制 ····························· 7

(1) 策定等委員会の設置 ······················ 7

(2) アンケート調査の実施 ····················· 7

(3) パブリックコメントの実施 ··················· 7

(4) 大磯町地域ケア会議からの提言 ················· 7

7 計画期間 ····························· 8 第2章 高齢者を取り巻く状況

1 人口構造等 ···························· 11

(1) 住民基本台帳人口の推移 ···················· 11

(2) 人口構造 ··························· 12

(3) 高齢者人口(住民基本台帳人口)の推移 ············· 14

(4) 高齢者のいる世帯の推移 ···················· 15

(5) 推定認知症高齢者数 ······················· 16

(6) 住まいの状況 ························· 17

(7) 就労の状況 ·························· 18

2 介護保険被保険者数等 ······················· 19

(1) 被保険者数 ·························· 19

(2) 要介護・要支援認定者数 ···················· 20

3 アンケート調査からみた現状 ···················· 21

(1) 地域生活 ··························· 21

(2) 健康・介護予防・医療 ····················· 22

(3) 日常生活・生活支援 ······················ 25

(4) 介護 ····························· 27

(5) 日常活動・社会参加 ······················· 30

(6) 介護保険 ··························· 35

(7) 施策全般 ··························· 38 第3章 計画の基本的姿勢

1 基本理念 ····························· 45

2 地域包括ケアシステムの構築に向けて ················ 46

3 基本目標 ····························· 47

4 日常生活圏域の設定 ························ 48

5 重点的に取り組む事項 ······················· 48

6 施策の展開(体系図) ······················· 50 第4章 目標ごとの施策

1 高齢者がいつまでも元気で暮らせるまち ··············· 53

(1) 健康づくり・介護予防の推進 ·················· 53

(2) 生きがいづくりと社会参加の支援 ················ 57

(3) 高齢者の就労支援 ······················· 59

(4) 世代間交流の推進 ······················· 60

- 4 -

2 高齢者が安心して暮らせるまち ··················· 61

(1) 防災・防犯等の安全対策 ···················· 61

(2) 住まいや環境の整備 ······················ 62

(3) 家族介護の支援 ························ 63

(4) 高齢者の権利擁護 ······················· 64

3 地域のみんなで支え合うまち ···················· 65

(1) 地域福祉活動の活性化 ····················· 65

(2) 地域での見守り体制の充実 ··················· 67

(3) 生活支援体制の充実 ······················ 68

(4) 認知症施策の推進 ······················· 70

(5) 在宅医療・介護連携の推進 ···················· 72

(6) 地域ケア会議の推進 ······················ 73

(7) 地域包括支援センター機能の強化 ················ 74

4 適切な介護保険運営とサービスの質の向上 ·············· 75

(1) 介護保険サービス等の現状と見込み ··············· 75

① 介護予防サービス ······················· 75

ア 介護予防サービス ······················ 75

イ 地域密着型介護予防サービス ················· 79

② 介護サービス ························· 80

ア 居宅サービス ························ 80

イ 地域密着型介護サービス ··················· 84

ウ 施設サービス ························ 87

③ その他 ···························· 88

④ 地域支援事業 ························· 89

ア 介護予防・生活支援サービス ················· 89

(2) 介護保険サービスの基盤整備 ·················· 90

(3) 介護給付適正化計画 ······················· 91

(4) 介護サービスの適正な実施・介護事業所への支援 ········· 92

(5) 介護保険制度の情報提供・相談体制の充実 ············ 92

(6) 介護保険サービス給付費の推計 ·················· 93

(7) 介護保険料の算定 ······················· 96

① 介護保険財政の仕組み ····················· 96

② 財政調整交付金の交付割合 ··················· 97

③ 介護保険料の算定に要する事業費の推計 ············· 97

④ 保険料基準額の算定 ······················ 99

⑤ 保険料段階の設定 ······················ 100 第5章 計画の円滑な推進

1 計画の推進体制 ························· 103

2 計画の進行管理と評価・公表 ··················· 103

3 数値目標 ···························· 104

(1) 基本目標 ·························· 104

(2) 介護予防・自立支援・重度化防止の取組 ············ 105 参考資料

1 用語解説 ···························· 109

2 大磯町高齢者福祉計画策定等委員会名簿 ·············· 115

3 計画策定に係る会議等の開催状況 ················· 116

4 大磯町地域ケア会議からの提言 ·················· 117

5 高齢社会対策大綱概要 ······················· 118

6 根拠となる法律 ·························· 121

1

第 1 章 計画策定にあたって

第1章

計画策定にあたって

2

第 1 章 計画策定にあたって

3

第 1 章 計画策定にあたって

1 計画策定の目的

わが国の 65 歳以上人口は、3,459 万人で、総人口に占める割合は 27.3%、75 歳以上人口

は 1,691 万人で、総人口に占める割合は 13.3%となり、いずれも、人口、割合ともに過去最

高となりました。また、日本人の平均寿命は、男性 80.75 歳、女性は 86.99 歳で過去最高を更

新したことが発表されました。平成 30 年2月に、国では、10 年、20 年先の風景を見据え、「高

齢社会対策大綱」により、様々な高齢社会対策の指針を示しています。

本町においては、2017 年(平成 29 年)1月現在、住民基本台帳人口における 65 歳以上人

口は、10,712 人(32.4%)で、2018年(平成 30年)にピークとなりますが、75 歳以上

の後期高齢者人口は、2027年(平成 37 年)まで増加すると推計しています。また、高齢者単

身世帯や高齢者のみ世帯、認知症高齢者は、さらに増加することが予測されます。

このような状況を見据え、第六期大磯町高齢者福祉計画(介護保険事業計画)において、2025

年(平成 37 年)までの中長期的な視野に立ち、地域包括ケアシステムの基盤整備に向け様々な

事業に取り組んできました。第七期大磯町高齢者福祉計画・介護保険事業計画においても、地域

包括ケアシステムの構築について、深化・推進していくことが必要です。

2017 年(平成 29 年)6月に、地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を

改正する法律が公布され、地域包括ケアシステムの深化・推進及び介護保険制度の持続可能性の

確保のため、保険者機能の強化等による自立支援・重度化防止に向けた取組の推進、医療・介護

の連携の推進、地域共生社会の実現に向けた取組の推進など介護保険制度の見直しが行われまし

た。

特に、地域共生社会の実現については、地域住民と行政などが協働し、これまでの公的な高齢

者施策、介護、医療などの支援体制に加え、高齢者が自ら生活を支え、自分らしく生活できる「自

助」や地域で支え合う「互助」によるまちづくりなど、今後、多様な担い手がそれぞれの役割の

もと、地域全体での取組が求められています。

4

第 1 章 計画策定にあたって

2 法令等の根拠

高齢者福祉計画は、老人福祉法第 20 条の8の規定に基づく「市町村老人福祉計画」で、すべ

ての高齢者を対象とした健康づくり、生きがいづくり、日常生活支援、福祉水準の向上など高齢

者に係る福祉施策全般を範囲とする計画です。

一方、介護保険事業計画は、介護保険法第 117 条の規定に基づく「市町村介護保険事業計画」

で、高齢者が住み慣れた家庭や地域で、自らの意思に基づき利用する介護保険サービスを選択し、

自立した生活を営むことができるよう必要となるサービスに関する整備目標等を取りまとめた

計画です。両計画が相互に連携することにより、総合的な高齢者福祉施策の展開を図ることがで

きるよう一体的に策定するものです。

3 介護保険制度の変遷

介護保険制度は、加齢による病気等で要介護状態となり、入浴・排泄・食事等の介護、機能訓

練・看護・療養上の管理等の医療が必要な人に対して福祉系サービスと医療系サービスを提供す

る制度として、国民の共同連帯の理念に基づき、2000 年(平成 12 年)4 月に創設されました。

その後、数度にわたり制度改正が行われました。最初の大きな改正は、2005 年(平成 17 年)

に要支援、要介護の認定区分が再編成され、新予防給付及び地域支援事業の創設、施設の居住費・

食費の自己負担化、地域密着型サービスの創設、地域包括支援センターの設置等の制度が見直さ

れました。(第三期計画)

次に、2011 年(平成 23 年)、高齢者が地域で自立した生活が営めるように、医療、介護、

介護予防、住まい、生活支援サービスが切れ目なく提供される包括的な支援体制(地域包括ケア

システム)の構築を目指すとされ、24 時間対応の定期巡回・随時対応サービス、介護予防・日

常生活支援総合事業の創設などが見直されました。(第五期計画)

さらに、2014 年(平成 26 年)に地域包括ケアシステムの構築を推進するため、在宅医療・

介護連携の推進、認知症施策の推進、地域ケア会議の推進、生活支援の充実・強化等地域支援事

業への拡充が図られるとともに、要支援者に対する訪問介護、通所介護の地域支援事業への段階

的移行、利用者自己負担の見直しなどが改正されました。(第六期計画)

大磯町高齢者福祉計画・介護保険事業計画は、このような法律等の改正や社会情勢の変化、ニ

ーズの変化などを踏まえて計画を策定してきました。

5

第 1 章 計画策定にあたって

4 今回の介護保険法等の改正

〇 介護保険法の改正

第七期計画の策定に向けては、地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を

改正する法律が 2017 年(平成 29 年)6 月に公布され、介護保険法については、主に次の

項目が改正されました。

1 自立支援・重度化防止に向けた保険者機能の強化等の取組の推進

自立支援、介護予防、介護給付費の適正化等の施策及び目標を介護保険事業計画に記載する

ことになります。また、国が介護給付費の情報を分析し、市町村は分析結果を参考に計画への

反映に努めるとともに、実績評価、公表が求められます。それらの実績評価によっては、国交

付金等の財政的インセンティブが付与されます。

2 介護医療院の創設

新たな介護保険施設として、「介護医療院」が創設されます。介護医療院は、主として長期

にわたり療養が必要である要介護者に対し、療養上の管理、看護、医学的管理下における介護

及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とした施設で、日常

的な医学的管理が必要な重度の要介護者の受入等の機能に加え、生活施設としての機能を兼ね

備えた施設です。

3 地域共生社会の実現に向けた取組等の推進

児童福祉法の指定又は障害者総合支援法の指定を受けている事業所から指定の申請があっ

た場合においては、介護サービス事業所としての指定を行うことができるようにし、高齢者と

障がい児者が同一事業所でサービスを受けやすくなります。

4 一定以上の所得のある利用者の負担割合等の引き上げ

現役世代並みの高い所得(年金収入等 340 万円以上)を有する第 1 号被保険者に係る利用

者負担割合が 2 割から 3 割に引上げられます。また、高額介護サービス費の見直しが図られ

ました。

5 介護納付金への総報酬割の導入

介護納付金の算定について、被用者保険間では、各保険者の標準報酬総額に応じたものとし、

報酬額に比例した負担とする仕組みである総報酬割が導入されました。

6 その他改正項目

認知症に関する知識の普及・啓発、介護者支援施策の総合的な推進等について、国及び地方

公共団体に努力義務が課せられます。

〇 社会福祉法の改正

社会福祉法については、「地域福祉推進の理念」に支援を必要とする住民が抱える多様で複

合的な地域課題について、住民や福祉関係者による把握及び関係機関との連携等による解決が

図られることを目指す旨の規定が明記されました。

6

第 1 章 計画策定にあたって

5 計画の位置づけ

第七期計画は、「大磯町第四次総合計画後期基本計画」を上位計画とし、高齢者福祉施

策に関連する分野の個別計画となり、町の様々な計画と調和を図ります。

また、神奈川県が策定する「かながわ高齢者保健福祉計画」及び「神奈川県保健医療計

画」との整合を図ります。

【第七期大磯町高齢者福祉計画・介護保険事業計画との関連図】

大磯町第四次総合計画後期基本計画

第七期大磯町高齢者福祉計画・介護保険事業計画 (神奈川県)

・かながわ高齢者保健福

祉計画

・神奈川県保健医療計画

その他町関連計画

・大磯町障がい者福祉計画

・けんこうプラン大磯

・大磯町生涯学習推進計画

・大磯町子ども笑顔かがやきプラン

・第2期大磯町国民健康保険データヘルス計画

・大磯町地域防災計画

・大磯町バリアフリー基本構想 等

(国)

介護保険事業に係る保険給

付の円滑な実施を確保する

ための基本的な指針

7

第 1 章 計画策定にあたって

6 策定体制

(1)策定等委員会の設置

第七期計画の策定にあたっては、幅広い分野からの意見を取り入れるため、保健・福祉・医療

の学識経験者、介護保険事業者連絡会、大磯町社会福祉協議会、大磯町老人クラブ連合会、公募

町民及び行政職員で構成される「大磯町高齢者福祉計画策定等委員会」を設置し、計画方針等に

ついてご意見をいただきました。

(2)アンケート調査の実施

町民や事業者の実態や意向を把握し、計画に反映させるため、介護保険及び高齢者福祉施策に

関するアンケート調査を実施しました。

調査区分 調査対象者 配布数 回収数(回収率)

一般高齢者調査 要支援・要介護認定を受けていな

い65歳以上の町民

1,000人 638票(63.8%)

壮年層調査 55歳から64歳までの町民 500人 246票(49.2%)

在宅要支援・要介

護認定者調査

在宅で要支援・要介護認定を受け

ている65歳以上の町民

1,000人 553票(55.3%)

介護サービス事業

所調査

大磯町で介護保険サービスを提供

している事業所

40事業所 33票(82.5%)

(3)パブリックコメントの実施

パブリックコメントとは、重要な政策(計画)を決定する際に、予め「案」を公表し、広く町民

から意見をいただくことで、町民の町政への参画を促進する制度です。提出された意見は、町で

十分検討し、考慮した上で計画を策定します。

本計画の策定においても、町民参画は重要であることから、パブリックコメントを実施しまし

た。

意見募集期間 2017 年(平成 29 年)11 月 15 日から 12 月 14 日まで

意見提出件数 7件

(4)大磯町地域ケア会議からの提言

地域ケア会議とは、地域包括ケアシステム実現のため、多職種の関係者が、地域の実情にそっ

て、地域資源をどのように構築していくべきか、課題を的確に把握し、解決していく手段を導き

出すことなどを目的として地域包括支援センターが中心となった会議体です。その会議から出て

きた地域課題について、提言が出されています。(詳細はP117)

8

第 1 章 計画策定にあたって

7 計画期間

「高齢者福祉計画」及び「介護保険事業計画」は、3年を1期として定めることになっていま

す。

したがって、第七期計画の計画期間は、2018 年度(平成 30 年度)から 2020 年度(平成

32 年度)までの3年間となります。

【計画期間と見直し】

2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度 2026年度

27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 33年度 34年度 35年度 36年度 37年度 38年度

2015年 2025年

第六期計画

第七期計画

第八期計画

第九期計画

団塊の世代が

65歳以上に

団塊の世代が75歳以上に

見直し

見直し

見直し

9

第2章 高齢者を取り巻く状況

第2章

高齢者を取り巻く状況

10

第2章 高齢者を取り巻く状況

11

第2章 高齢者を取り巻く状況

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000人

住民基本台帳人口推計(2017年(平成29年)~2047年(平成59年))

1 人口構造等

(1)住民基本台帳人口の推移

大磯町の人口(住民基本台帳人口)は、2017 年(平成 29 年)1 月現在、33,045 人で、

10 年後の 2027 年(平成 39 年)には 30,000 人を割り、20 年後の 2037 年(平成 49 年)

には、およそ 26,000 人程度となり、人口は、右肩下がりに減少していくことが予測されます。

※各年1月1日現在値。2017 年以降は推計値。 (福祉課資料)

2017

2018

2019

2020

2021

2022

2023

2024

2025

2026

2027

2028

2029

2030

2031

2032

2033

2034

2035

2036

2037

2038

2039

2040

2041

2042

2043

2044

2045

2046

2047

平成29

平成30

平成31

平成32

平成33

平成34

平成35

平成36

平成37

平成38

平成39

平成40

平成41

平成42

平成43

平成44

平成45

平成46

平成47

平成48

平成49

平成50

平成51

平成52

平成53

平成54

平成55

平成56

平成57

平成58

平成59

12

第2章 高齢者を取り巻く状況

(2)人口構造

大磯町の3時点(2017 年(平成 29 年)、2027 年(平成 39 年)、2037 年(平成 49 年)

の人口ピラミッドを比較すると、2017 年は、団塊の世代が高齢者となり 65 歳から 70 歳が多

く、次にその子どもの世代の 45 歳から 50 歳が多くなっています。2027 年にはそれらの世代

の年齢が上がってくる形となっています。2037 年になると全体人口は、およそ 20%減少する

と推計しています。しかしながら、高齢者人口は、現状の程度であり、生産年齢人口(15 歳か

ら 64 歳)が少なくなるため、1.4 人が高齢者1人を支えることになります。

-400 -200 0 200 4000歳5歳

10歳15歳20歳25歳30歳35歳40歳45歳50歳55歳60歳65歳70歳75歳80歳85歳90歳95歳

100歳以上

2017年(平成29年)人口ピラミッド

-400 -200 0 200 4000歳5歳

10歳15歳20歳25歳30歳35歳40歳45歳50歳55歳60歳65歳70歳75歳80歳85歳90歳95歳

100歳以上

2027年(平成39年)人口ピラミッド(推計)

13

第2章 高齢者を取り巻く状況

【人口の推移】 (単位:人)

人口の推移 2017 年(平成 29 年) 2027 年(平成 39 年) 2037 年(平成 49 年)

男 女 計 男 女 計 男 女 計

年少人口

15 歳未満 1,947 1,868 3,817 1,540 1,469 3,009 1,236 1,147 2,383

生産年齢人口

15~64 歳 9,356 9,160 18,516 8,336 8,068 16,404 6,582 6,529 13,111

高齢者人口

65 歳以上 4,853 5,859 10,712 4,581 5,,920 10,501 4,440 5,711 10,151

全体 16,158 16,887 33,045 14,457 15,457 29,914 12,258 13,387 25,645

※各年1月1日現在値。2017 年以降は推計値。 (福祉課資料)

-400 -200 0 200 4000歳5歳

10歳15歳20歳25歳30歳35歳40歳45歳50歳55歳60歳65歳70歳75歳80歳85歳90歳95歳

100歳以上

2037年(平成49年)_人口ピラミッド(推計)

14

第2章 高齢者を取り巻く状況

20.0%

22.0%

24.0%

26.0%

28.0%

30.0%

32.0%

34.0%

36.0%

38.0%

40.0%

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年

人 高齢者人口と高齢化率の推移

高齢者人口 前期高齢者(65歳~74歳) 後期高齢者(75歳以上) 高齢化率

(3)高齢者人口(住民基本台帳人口)の推移

高齢者人口については、2016 年(平成 28 年)9 月末現在の 65 歳以上の人口は、10,651

人で高齢化率※は 32.3%となっています。高齢化率は年々上昇していますが、特に、2014 年

(平成 26 年)から団塊の世代が 65 歳に到達しはじめたことにより、高齢化率は、3ヵ年で急

激に(1.9 ポイント)上昇しました。

今後、高齢者人口の伸びは少なくなるものの、総人口が減少していくと推計しており、高齢化

率の上昇は続き、2018 年(平成 30 年)以降には、3人に1人が 65 歳以上の高齢者となると

推計しています。

また、2018 年(平成 30 年)には、後期高齢者人口(75 歳以上)は、前期高齢者人口(65

歳から 74 歳)を上回り、2025 年(平成 37 年)には、6,588 人になると推計しています。

しばらくは、後期高齢者人口は、6,000 人以上の状況が続きます。このことは、介護認定者や認

知症高齢者が増えていくことの要因であると推測されます。

※ 高齢化率 = 65歳以上人口 ÷ 総人口

【大磯町の住民基本台帳人口等の実績と推計】

第六期 第七期 第九期

2015 年 平成 27 年

2016 年 平成 28 年

2017 年 平成 29 年

2018 年 平成 30 年

2019 年 平成 31 年

2020 年 平成 32 年

2025 年 平成 37 年

人口 33,073 32,990 32,907 32,677 32,416 32,136 30,457

0 歳~64 歳 22,685 22,339 22,103 21,794 21,555 21,272 19,926

40 歳~64 歳 11,356 11,253 11,228 11,176 11,147 11,093 10,819

高齢者人口 10,388 10,651 10,804 10,883 10,861 10,864 10,531

前期高齢者(65 歳~74 歳) 5,633 5,665 5,565 5,425 5,273 5,211 3,943

後期高齢者(75 歳以上) 4,755 4,986 5,239 5,458 5,588 5,653 6,588

高齢化率 31.4% 32.3% 32.8% 33.3% 33.5% 33.8% 34.6%

※各年9月末現在値。2017 年以降は推計値。 (町民課資料及び神奈川県資料)

2015年平成27年

2016年平成28年

2017年平成29年

2018年平成30年

2019年平成31年

2020年平成32年

2021年平成33年

2022年平成34年

2023年平成35年

2024年平成36年

2025年平成37年

15

第2章 高齢者を取り巻く状況

(4)高齢者のいる世帯の推移

平成 12 年の国勢調査では、ひとり暮らしの高齢者世帯は、642 世帯(全世帯の 5.8%)で

したが、平成 27 年の国勢調査では、1,408 世帯(11.5%)と2倍以上になっています。また、

高齢者のみの世帯も、858 世帯(7.8%)から 1,583 世帯(12.9%)と大きく増加しています。

このように核家族化の進行も重なり、ひとり暮らしの高齢者世帯や高齢者のみの世帯が大幅に増

え、今後も孤立しやすい高齢者や「老老介護」の世帯が増加していくことが推測されます。その

ため、身近な地域で支えていく仕組みづくりが重要となります。

(平成 27 年国勢調査資料)

平成12年 平成17年 平成22年 平成27年

その他世帯 9,566 9,742 9,797 9,265

高齢者のみ世帯 858 1,136 1,437 1,583

高齢者単身 642 902 1,182 1,408

高齢者のみ世帯の割合 7.8 9.6 11.6 12.9

高齢者単身の割合 5.8 7.7 9.5 11.5

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

12.0

14.0

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

%世帯

高齢者のいる世帯の推移

16

第2章 高齢者を取り巻く状況

(5)推定認知症高齢者数

推定認知症高齢者数については、75 歳以上人口の増加などにより、2020 年(平成 32 年)

に 1,228 人、2025 年(平成 37 年)には 1,348 人になると見込んでいます。

※ 推定認知症高齢者数 = 65 歳以上の高齢者数 × 認知症高齢者発症率

【推定認知症高齢者数の推計】

単位:人

第七期 第九期

2018 年

平成 30 年

2019 年

平成 31 年

2020 年

平成 32 年

2025 年

平成 37 年

※認知症高齢者発症率 a 10.2% 10.2% 11.3% 12.8%

65 歳以上高齢者数 b 10,883 10,861 10,864 10,531

推定認知症高齢者数 a × b 1,110 1,108 1,228 1,348

※ 日常生活自立度Ⅱ以上の認知症高齢者発症率(平成 24 年 8 月 24 日老健局高齢者支援

課認知症・虐待防止対策推進室公表資料より)

1,110 1,108

1,228

1,348

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

2018年

平成30年

2019年

平成31年

2020年

平成32年

2025年

平成37年

人推定認知症高齢者の推計

17

第2章 高齢者を取り巻く状況

(6)住まいの状況

高齢者のいる世帯の住まいの所有について、平成 27 年の国勢調査の結果を見ると、大磯町で

は、91.4%の高齢者が「持ち家」に住んでいるという結果が出ています。神奈川県(78.5%)

や全国(81.6%)と比べて高い割合となっています。

また、「持ち家」のうち、住居の種類は、一戸建て住宅が 88.9%、共同住宅が 10.0%となっ

ています。

(平成 27 年国勢調査資料)

(平成 27 年国勢調査資料)

88.9%

1.0%

10.0%

0.1%

0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%

高齢者が住んでいる住宅の種類

一戸建て 長屋建て 共同住宅 その他

4,284 5,013 5,772 6,361

3,839 4,496 5,208 5,814

89.6% 89.7% 90.2% 91.4%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

90.0%

100.0%

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

平成12年 平成17年 平成22年 平成27年

高齢者の住居所有状況

65歳以上の高齢者がいる住宅に住む一般世帯数 うち持ち家 持ち家率

世帯 %

18

第2章 高齢者を取り巻く状況

(7)就労の状況

高齢者の就業状況については、平成 27 年の国勢調査によると、65 歳以上の高齢者の 21.5%

が就業しており、その他無職が 77.7%という状況でした。

各世代別でみると、55 歳から 59 歳までの世代では 74.5%(男性 88.9%、女性 61.3%)

の人が就業していますが、60 歳から 64 歳までは 60.0%、65 歳から 69 歳までは 38.4%、

70 歳から 74 歳までは 22.2%、75 歳以上で 9.9%と減少しています。

主に仕事

14.7% 家事のほか仕

6.0%

通学のかたわ

ら仕事

0.0%

(就業者)休

業者

0.8%

完全失業者

0.8%

その他無職

77.7%

65歳以上高齢者の就業状況

世代別 対象数 就業者各世代の就業率(%)

(就業者)主に仕事

(就業者)家事のほか

仕事

(就業者)通学のかたわら仕事

(就業者)休業者

 55~59歳 1,842 1,372 74.5 1,083 275 - 14 60~64歳 2,243 1,346 60.0 1,040 288 1 17 65~69歳 2,993 1,150 38.4 802 307 - 41 70~74歳 2,468 548 22.2 377 154 - 1765歳以上 9,972 2,143 21.5 1,464 597 - 8275歳以上 4,511 445 9.9 285 136 - 24

 55~59歳 880 782 88.9 769 4 - 9

 60~64歳 1,059 808 76.3 776 20 1 11 65~69歳 1,444 745 51.6 647 66 - 32 70~74歳 1,201 353 29.4 303 41 - 965歳以上 4,524 1,361 30.1 1,168 136 - 5775歳以上 1,879 263 14.0 218 29 - 16

 55~59歳 962 590 61.3 314 271 - 5

 60~64歳 1,184 538 45.4 264 268 - 6 65~69歳 1,549 405 26.1 155 241 - 9 70~74歳 1,267 195 15.4 74 113 - 865歳以上 5,448 782 14.4 296 461 - 2575歳以上 2,632 182 6.9 67 107 - 8

総数

(平成27年国勢調査)

高齢者の就業状況 (単位:人)

19

第2章 高齢者を取り巻く状況

9,321 9,739 10,099 10,388 10,651 10,804 10,883 10,861 10,864 10,531

11,714 11,457 11,433 11,356 11,253 11,228 11,176 11,147 11,093 10,819

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

被保険者数の推移

第1号被保険者 第2号被保険者

2 介護保険被保険者数等

(1)被保険者数

2012 年(平成 24 年)から 2017 年(平成 29 年)までの第1号被保険者(前期高齢者及

び後期高齢者)の推移を見ると、2017 年(平成 29 年)9月末現在では、10,804 人で、2012

年(平成 24 年)の 9,321 人と比較して 1,483 人増加(2012 年比較 15.9%プラス)して

います。第 1 号被保険者数は、2018 年(平成 30 年)をピークに減少していくと推計してい

ます。

一方、第2号被保険者(40 歳から 64 歳)は、2017 年(平成 29 年)9月末現在では、11,228

人で 2012 年(平成 24 年)の 11,714 人と比較して 486 人が減少(2012 年比較 4.3%

マイナス)しています。2018 年(平成 30 年)からは第1号被保険者数と同程度で推移してい

ます。

※各年9月末現在値。2017 年以降は推計値。

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2025年24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 37年度

20

第2章 高齢者を取り巻く状況

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

人認定者数の推移

要介護 5

要介護 4

要介護 3

要介護 2

要介護 1

要支援 2

要支援 1

(2)要介護・要支援認定者数

2012 年(平成 24 年)から 2017 年(平成 29 年)までの認定者数(要介護認定者及び要

支援認定者)の推移を見ると、2017 年(平成 29 年)9月末現在の認定者数は 1,749人で、

2012 年(平成 24 年)と比較して 178人増加(2012 年比較 11.3%プラス)しています。

2025 年(平成 37 年)には 2,342 人(2012 年比較 49.0%プラス)になると推計してい

ます。

要介護等の状態区分ごとの認定者数をみると、2012 年(平成 24 年)以降、要支援1、要介

護1、要介護3が大幅に増加していますが、その他は減少、横ばいの状況です。

しかしながら、今後、後期高齢者数が増加するとともに、認定者数も多くなってくると推計し

ています。

※各年9月末現在値。2017 年以降は推計値。

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2025年

24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 33年度

第九期

2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2025年

24年度 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 30年度 31年度 32年度 37年度

要支援 1 203 214 221 217 261 251 266 269 280 329

要支援 2 212 227 224 210 208 196 191 188 194 225

要支援 計 415 441 445 427 469 447 457 457 474 554

要介護 1 290 286 373 373 409 391 400 406 412 482

要介護 2 253 279 258 253 244 257 270 288 302 344

要介護 3 189 212 201 211 210 205 224 235 245 293

要介護 4 226 215 247 248 220 237 254 282 310 373

要介護 5 198 189 182 201 202 212 223 233 249 296

要介護 計 1,156 1,181 1,261 1,286 1,285 1,302 1,371 1,444 1,518 1,788

1,571 1,622 1,706 1,713 1,754 1,749 1,828 1,901 1,992 2,342

第七期

合計 

第五期 第六期

年  度

21

第2章 高齢者を取り巻く状況

3 アンケート調査からみた現状

回答者の年齢構成は下図のようになります。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

(1)地域生活

①-1 介護が必要になったとき希望する介護

壮年層・一般高齢者ともに、自宅での介護生活を望む方(自宅で在宅介護サービス、自宅で

家族を中心とした介護)が4割を超えていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

①-2 家族構成からみた介護が必要になったとき希望する介護

一般高齢者の家族構成別でみると、他と比べ、1人暮らしでは「介護保険施設(特別養護老

人ホームなど)」「わからない」の割合が高くなっていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

27.0

28.2

25.8

26.4

7.0

25.2

25.0

29.0

24.1

26.1

3.6

6.5

12.9

11.8

16.2

14.4

10.5

9.7

10.4

21.1

3.6

2.4

3.2

4.7

1.4

19.8

18.5

16.1

14.6

24.6

6.3

8.9

3.2

8.0

3.5

0 20 40 60 80 100

その他(n=111)

息子・娘との2 世帯(n=124)

夫婦2 人暮らし(配偶者64歳以下)(n=31)

夫婦2 人暮らし(配偶者65歳以上)(n=212)

1 人暮らし(n=142)

自宅で家族を中心とした介護 自宅で在宅介護サービス 民間の有料老人ホームなどの施設

介護保険施設(特別養護老人ホームなど) 病院に入院 わからない

無回答

(%)

22.1

16.3

24.6

24.4

10.2

9.8

13.3

18.7

3.1

2.4

19.3

26.0

7.4

2.4

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

一般高齢者(n=638)

壮年層(n=246)

自宅で家族を中心とした介護 自宅で在宅介護サービス 民間の有料老人ホームなどの施設 介護保険施設(特別養護老人ホームなど) 病院に入院 わからない 無回答

(%)

27.6 68.7 3.7

0 20 40 60 80 100

55歳~59歳 60歳~64歳 無回答

(%)

壮年層(n=246)

18.0 22.9 27.4 30.9 0.8

0 20 40 60 80 100

65歳~69歳 70歳~74歳 75歳~79歳 80歳以上 無回答

(%)

一般高齢者(n=638)

0.2 7.1 7.8 17.5 21.7 21.7 23.5 0.5

0 20 40 60 80 10065歳未満 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85~89歳 90歳以上 無回答

(%)

認定者(n=553)

22

第2章 高齢者を取り巻く状況

(2)健康・介護予防・医療

① 現在の健康状態

健康状態がよいと思っている方(とてもよい、まあよい)は、壮年層で9割近く、一般高齢

者で8割に達しています。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

② 肥満度

一般高齢者で、標準体重の方が7割強、肥満の方は2割弱でした。なお、やせの方は 0.5 割

でした。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

③ 物忘れが多いと感じるか

物忘れが多いと感じる方は、壮年層で4割半ば、一般高齢者で5割近くに達していました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

14.7

16.3

66.3

71.1

16.0

10.2

1.9

1.6

1.1

0.8

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

一般高齢者(n=638)

壮年層(n=246)

とてもよい まあよい あまりよくない よくない 無回答

(%)

5.2 73.8 17.4 3.6

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

やせ 標準 肥満 無回答

(%)

一般高齢者

(n=638)

49.4

46.7

47.8

52.4

2.8

0.8

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

一般高齢者(n=638)

壮年層(n=246)

はい いいえ 無回答

(%)

23

第2章 高齢者を取り巻く状況

④ 現在治療中、または後遺症のある病気/現在抱えている傷病

現在治療中、または後遺症のある病気は「ない」と答えた方は、壮年層では3割、一般高齢

者では2割弱でした。

治療中、または後遺症のある病気として挙げられたのは、壮年層では「高血圧」が2割半ば

で最も多く、「高脂血症(脂質異常)」「糖尿病」が続いていました。一般高齢者では「高血圧」

が4割で最も多く、「目の病気」「糖尿病」「心臓病」が続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

5.5

7.5

5.6

16.5

0.3

0.2

0.3

1.4

4.2

2.5

10.8

10.2

6.9

7.1

9.6

13.2

12.9

2.8

41.2

17.2

7.3

9.3

1.6

6.5

0.0

0.0

1.2

1.2

2.4

1.6

5.3

3.7

4.9

2.8

14.6

8.9

5.3

1.6

24.0

30.9

0 10 20 30 40 50

無回答

その他

耳の病気

目の病気

パーキンソン病

認知症(アルツハイマー病等)

うつ病

血液・免疫の病気

がん(悪性新生物)

外傷(転倒・骨折等)

筋骨格の病気(骨粗しょう症、関節症等)

腎臓・前立腺の病気

胃腸・肝臓・胆のうの病気

呼吸器の病気(肺炎や気管支炎等)

高脂血症(脂質異常)

糖尿病

心臓病

脳卒中(脳出血・脳梗塞等)

高血圧

ない

壮年層(n=246)

一般高齢者(n=638)

(%)

24

第2章 高齢者を取り巻く状況

認定者で現在抱えている傷病につき「なし」と答えた方は少なく、抱えている病気で多いの

は「認知症」「眼科・耳鼻科疾患(視覚・聴覚障害を伴うもの)」「筋骨格系疾患(骨粗しょう

症、脊柱管狭窄症等)」で2割を超えていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

2.4

2.4

4.9

22.8

23.1

13.9

2.9

4.7

23.9

15.0

3.8

21.7

2.9

9.6

5.6

17.0

13.6

0 10 20 30 40 50

無回答

わからない

なし

その他

眼科・耳鼻科疾患(視覚・聴覚障害を伴うもの)

糖尿病

難病(パーキンソン病を除く)

パーキンソン病

認知症

変形性関節疾患

膠原病(関節リウマチ含む)

筋骨格系疾患(骨粗しょう症、脊柱管狭窄症等)

腎疾患(透析)

呼吸器疾患

悪性新生物(がん)

心疾患(心臓病)

脳血管疾患(脳卒中)

(%)

認定者(n=286)

25

第2章 高齢者を取り巻く状況

(3)日常生活・生活支援

① 今後、日常生活に必要となる又は充実が必要と思う支援サービス

今後、日常生活に必要となる支援サービス又は充実が必要と思う支援サービスは、壮年層・

一般高齢者とも、「庭木の手入れ(草刈等)」「買い物」「特にない」が上位を占めていました。

次に多いのは、壮年層では「食事」「見守り、声かけ」、一般高齢者では「掃除、片付け」「食

事」となっていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

7.2

4.1

38.9

32.1

1.7

1.6

6.4

13.0

12.7

24.8

5.6

16.7

30.7

34.1

10.5

17.9

8.9

13.4

16.1

25.2

20.7

32.1

15.5

22.4

0 10 20 30 40 50

一般高齢者(n=638)

壮年層(n=246)

ゴミ出し

買い物

食事

掃除、片付け

洗濯

入浴

庭木の手入れ(草刈等)

外出介助

見守り、声かけ

サロンなどの定期的な通いの場

その他

特にない

無回答

(%)

26

第2章 高齢者を取り巻く状況

② 介護保険サービス以外の支援・サービス

認定者が利用している介護保険サービス以外の支援・サービスで最も多いのは「掃除・洗濯」

で、それに「配食」「移送サービス(介護・福祉タクシー等)」「ゴミ出し」が続いていました。

また、今後の在宅生活の継続に必要と感じる支援・サービスでは「移送サービス(介護・福

祉タクシー等)」が最も多く、それに「外出同行(通院、買い物など)」「見守り、声かけ」「掃

除・洗濯」「配食」が続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

③ 地域の高齢者が困っているときに手伝いする気持ちはあるか

手伝う気持ちのある方(現在している、ボランティアでお手伝いする気持ちはある、多少の

報酬があれば手伝いたい)は壮年層で5割近く、一般高齢者で4割近くとなっていました。

手伝わない理由では、壮年層では「時間がない」が、一般高齢者では「健康上できない」が、

それぞれ、最も多く2割を超えていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

22.1

30.2

3.4

9.2

15.4

20.3

15.6

10.7

10.7

15.0

9.9

11.2

25.1

48.1

3.3

3.6

3.3

4.9

4.2

4.5

4.0

8.5

3.6

6.9

0 10 20 30 40 50 60

無回答

利用していない

その他

サロンなどの定期的な通いの場

見守り、声かけ

移送サービス(介護・福祉タクシー等)

外出同行(通院、買い物など)

ゴミ出し

買い物(宅配は含まない)

掃除・洗濯

調理

配食

現在、利用

必要と感じる

認定者(n=553)(%)

6.4

4.9

25.4

29.7

5.3

12.6

10.8

9.3

21.3

7.3

12.7

28.0

6.4

3.7

11.6

4.5

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

一般高齢者(n=638)

壮年層(n=246)

現在している ボランティアでお手伝いする気持ちはある 多少の報酬があれば手伝いたい

そういう気持ちはない 健康上できない 時間がない

その他 無回答

(%)

27

第2章 高齢者を取り巻く状況

(4) 介護

①-1 主な介護者の要介護者との関係

主な介護者は「子」が5割弱で最も多く、「配偶者」が3割、「子の配偶者」が1割強で続い

ていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

①-2 主な介護者の性別

主な介護者の性別をみると、「女性」が7割弱、「男性」が3割弱となっていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

①-3 主な介護者の年齢

主な介護者の年齢は「60 代」が3割半ばで最も多く、「50 代」「70 代」が続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

①-4 家族・親族の介護に要する日数

家族・親族からの認定者に対する介護は、週にどのくらいあるかにつき、「ほぼ毎日ある」

が3割半ばに達しています。「ない」は2割半ばにとどまっています。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

30.8 48.6 12.6

0.3

1.4

2.1 4.2

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

配偶者 子 子の配偶者 孫 兄弟・姉妹 その他 無回答

(%)

認定者(n=286)

29.0 68.5 2.4

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

男性 女性 無回答

(%)

認定者(n=286)

0.0

0.7

2.1 4.9 24.5 35.3 18.9 11.9 1.7

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

20歳未満 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80歳以上 わからない 無回答

(%)

認定者(n=286)

25.7 5.6 8.1 4.0 34.0 22.6

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

ない 家族・親族の介護はあるが、週に1日よりも少ない 週に1~2日ある 週に3~4日ある ほぼ毎日ある 無回答

認定者(n=553)

(%)

28

第2章 高齢者を取り巻く状況

② 家族・親族の介護内容

主な介護者が行っている介護内容では「その他の家事(掃除、洗濯、買い物等)」が8割強

で最も多く、「外出の付き添い、送迎等」「食事の準備(調理等)」「金銭管理や生活面に必要な

諸手続き」が7割台で続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

0.7

0.0

7.7

71.3

82.2

74.1

11.2

26.9

52.1

74.8

30.1

37.4

28.3

30.4

25.9

20.3

26.9

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

無回答

わからない

その他

金銭管理や生活面に必要な諸手続き

その他の家事(掃除、洗濯、買い物等)

食事の準備(調理等)

医療面での対応(経管栄養、ストーマ等)

認知症状への対応

服薬

外出の付き添い、送迎等

屋内の移動・移乗

衣服の着脱

身だしなみ(洗顔・歯磨き等)

入浴・洗身

食事の介助(食べる時)

夜間の排泄

日中の排泄

(%)

認定者(n=286)

29

第2章 高齢者を取り巻く状況

③ 家族・親族の介護にあたり不安に感じること

現在の生活を継続していくにあたって、主な介護者の方が不安に感じることでは、「認知症

状への対応」が最も多く、それに「夜間の排泄」「外出の付き添い、送迎等」「入浴・洗身」な

どが続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

25.5

1.0

8.7

5.2

10.1

11.5

13.3

4.2

23.8

5.9

17.1

7.0

2.1

2.1

15.4

2.4

20.3

11.2

0 5 10 15 20 25 30

無回答

主な介護者に確認しないと、わからない

不安に感じていることは、特にない

その他

金銭管理や生活面に必要な諸手続き

その他の家事(掃除、洗濯、買い物等)

食事の準備(調理等)

医療面での対応(経管栄養、ストーマ等)

認知症状への対応

服薬

外出の付き添い、送迎等

屋内の移乗・移動

衣服の着脱

身だしなみ(洗顔・歯磨き等)

入浴・洗身

食事の介助(食べる時)

夜間の排泄

日中の排泄

認定者(n=286)

(%)

30

第2章 高齢者を取り巻く状況

④ 介護で仕事を辞めた家族・親族がいるか

主な介護者が介護をしている場合に、介護を主な理由として、過去 1 年の間に仕事を辞めた

家族・親族がいるかにつき、「いない」と答えた方は5割半ばにとどまりました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

⑤ 介護者の勤務形態

主な介護者の現在の勤務形態では「働いていない」が5割弱で最も多く、「フルタイムで働

いている」「パートタイムで働いている」と続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

(5)日常活動・社会参加

① 外出頻度

一般高齢者で最も多いのは「週2~4回」で、それに次ぐ「週5回以上」と合わせれば8割

半ばに達していました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

②-1 就労

壮年層は6割の方が、一般高齢者は2割の方が働いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

10.5 3.5 1.7

0.0

56.3 1.7 26.6

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

主な介護者が仕事を辞めた(転職除く) 主な介護者以外の家族・親族が仕事を辞めた(転職除く)

主な介護者が転職した 主な介護者以外の家族・親族が転職した

介護のために仕事を辞めた家族・親族はいない わからない

無回答

認定者(n=286)

(%)

20.6 18.2 48.3 0.0 12.9

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

フルタイムで働いている パートタイムで働いている 働いていない 主な介護者に確認しないと、わからない 無回答

(%)

認定者(n=286)

38.9 45.6 9.7 5.2 0.6

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

週5 回以上 週2 ~4 回 週1回 ほとんど外出しない 無回答

一般高齢者(n=638)

(%)

20.7

60.6

2.4

3.7

6.6

7.7

52.5

23.6

17.9

4.5

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

一般高齢者(n=638)

壮年層(n=246)

働いている 就労先を探している 今は探していないが今後働きたい 働けない、働きたくない 無回答

(%)

31

第2章 高齢者を取り巻く状況

また、一般高齢者に対する何歳まで働きたいかという質問に対しては「80 歳以上」が最も高

く、次いで「75 歳~79 歳まで」が2割半ばで、「70 歳~74 歳まで」が2割近くとなってい

ました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

②-2 就労理由

就労理由としては、壮年層では「生活費を得るため」を挙げた方が7割近くで最も多く、「社

会や人とのつながりを持つため」「自由に使えるお金がほしいから」が続いていました。一般

高齢者では「生きがいのため」を挙げる方が4割半ばで最も多く、「健康に良いから」「生活費

を得るため」が続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

2.1 18.5 23.3 31.2 24.9

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

1

69歳まで 70歳~74歳まで 75歳~79歳まで 80歳以上 無回答

一般高齢者(n=189)

(%)

3.7

5.8

4.8

19.0

45.5

5.3

46.6

40.2

24.3

41.8

1.7

2.3

4.5

16.9

23.7

9.6

32.2

47.5

37.9

69.5

0 10 20 30 40 50 60 70

無回答

その他

ほかにやることがないから

社会の役に立ちたいため

健康に良いから

不測の事態に備えるため

生きがいのため

社会や人とのつながりを持つため

自由に使えるお金がほしいから

生活費を得るため

壮年層(n=177)

一般高齢者(n=189)

(%)

32

第2章 高齢者を取り巻く状況

③ 参加したい・関心のある 趣味・スポーツ

2割を超えているのは、壮年層では「ランニング・ウォーキング」「パソコン」「音楽」、一

般高齢者では「園芸」「音楽」「ランニング・ウォーキング」となっていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

10.0

8.3

7.4

11.9

18.5

9.2

14.7

2.5

5.0

22.9

1.4

8.3

7.2

20.1

2.2

5.2

7.1

12.9

8.5

8.0

8.5

8.8

6.9

6.6

25.5

23.0

11.4

0.9

3.1

2.7

7.3

6.9

9.3

13.8

23.6

11.4

15.4

5.3

5.3

29.3

4.1

8.1

9.3

15.4

2.4

4.1

14.6

15.4

6.5

11.0

6.9

5.3

3.3

2.4

19.9

21.5

15.9

1.2

6.5

6.1

0 5 10 15 20 25 30

無回答

参加したくない、関心がない

その他

日曜大工

パソコン

洋裁・和裁・編み物

料理

栄養

ダンス

ランニング・ウォーキング

武道

球技

水泳

健康運動

科学

伝統文化・郷土学習

語学

歴史

俳句・短歌・川柳

美術

写真

麻雀

将棋

囲碁

園芸

音楽

書道

香道

茶道

華道

壮年層(n=246)

一般高齢者(n=638)

(%)

33

第2章 高齢者を取り巻く状況

④ 会・グループ等参加状況

壮年層が会・グループ等にどのくらいの頻度で参加しているかにつき、参加率が最も高いの

は「町内会・自治会」で、それに「スポーツ関係のグループやクラブ」「趣味関係のグループ」

の順で続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケートより

一般高齢者が会・グループ等にどのくらいの頻度で参加しているかにつき、参加率が最も高

いのは「趣味関係のグループ」で、それに「スポーツ関係のグループやクラブ」「町内会・自

治会」の順で続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケートより

0.0

0.0

0.0

0.8

1.2

0.8

0.4

0.0

0.8

2.4

8.5

1.2

0.8

0.0

0.4

3.7

7.3

2.8

4.1

0.0

3.7

6.5

3.7

5.3

22.0

2.0

3.7

6.1

5.7

6.1

57.7

72.8

67.9

58.1

52.4

61.0

15.0

25.2

23.6

22.4

21.1

22.8

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

町内会・自治会

老人クラブ

学習・教養サークル

趣味関係のグループ

スポーツ関係のグループやクラブ

ボランティアのグループ

週4回 週2~3回 週1回 月1~3回 年に数回 参加していない 無回答壮年層(n=246)

(%)

0.6

0.2

0.2

1.6

1.6

1.1

0.9

0.2

0.8

3.6

6.9

2.0

1.1

0.5

1.1

6.0

6.7

1.6

5.0

4.1

4.1

11.8

5.3

5.0

15.8

4.4

2.7

4.9

3.3

5.0

44.7

58.3

56.1

45.1

47.6

53.1

31.8

32.4

35.1

27.1

28.5

32.1

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

町内会・自治会

老人クラブ

学習・教養サークル

趣味関係のグループ

スポーツ関係のグループやクラブ

ボランティアのグループ

週4回 週2~3回 週1回 月1~3回 年に数回 参加していない 無回答一般高齢者(n=638)

(%)

34

第2章 高齢者を取り巻く状況

⑤-1 いきいきした地域づくり活動参加意向

地域住民の有志によって、健康づくり活動等のグループ活動を行って、いきいきした地域づ

くりを進めるとしたら、その活動に参加したいかにつき、壮年層の6割近く、一般高齢者の3

割近くが参加意向を持っていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

⑤-2 いきいきした地域づくりで参加したい分野

参加意向のある方の具体的に参加したい分野では、壮年層・一般高齢者とも「健康づくり」

が最も多く、それに「スポーツ・運動」「美化(緑化等)」などが続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

3.0

6.5

24.6

52.4

52.0

35.0

20.4

6.1

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

一般高齢者(n=638)

壮年層(n=246)

是非参加したい 参加してもよい 参加したくない 無回答

(%)

4.0

2.3

21.0

5.1

1.7

29.0

3.4

35.2

48.3

6.8

16.5

9.7

6.8

5.1

12.5

27.8

12.5

14.8

14.2

21.0

3.4

2.1

13.8

9.0

2.8

22.8

4.8

37.2

37.9

20.0

14.5

9.7

11.0

10.3

20.0

24.8

4.1

13.1

13.1

11.7

0 10 20 30 40 50

無回答

その他

まちづくり

情報

消費者保護

観光

人権・平和

スポーツ・運動

健康づくり

子育て支援

福祉・介護

社会教育

幼・小・中学校教育

幼児・児童教育

自然保護(エネルギー等)

美化(緑化等)

交通安全

防災・災害救助

防犯・防火

自治会活動

壮年層(n=145)

一般高齢者(n=176)

(%)

35

第2章 高齢者を取り巻く状況

(6)介護保険

① 介護保険料

介護保険料に負担感を持っている(かなりの負担である、やや負担である)方は、一般高齢

者で7割、認定者で4割半ばでした。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

介護保険料とサービスのあり方については、一般高齢者・認定者とも、「保険料も介護サー

ビスも、今のままでよい」が最も多く、それぞれ4割、5割を占めていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

15.0

29.3

30.0

40.9

38.0

20.1

2.9

0.3

14.1

9.4

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

認定者(n=553)

一般高齢者(n=638)

かなりの負担である やや負担である 妥当な額である 思ったより安い 無回答

(%)

16.1

20.1

13.9

21.5

50.6

42.0

19.3

16.5

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

認定者(n=553)

一般高齢者(n=638)

保険料が今より高くなっても、介護サービスを充実すべきである 介護サービスが低下しても、保険料は高くならないようにすべきである

保険料も介護サービスも、今のままでよい 無回答

(%)

36

第2章 高齢者を取り巻く状況

② 介護保険事業に関し町に望むこと

認定者では、「家族等の介護者に対する支援」が最も多く、「介護保険制度に関するわかりや

すい情報の提供」「低所得者に対する負担軽減策の充実」「介護保険制度の手続きの簡素化」な

どが続いていました。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

③ 施設等への入所・入居を現時点で検討しているか

認定者の中で、施設等への「入所・入居は検討していない」方は7割、「入所・入居を検討

している」「すでに入所・入居申し込みをしている」方は合わせて2割半ばでした。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

16.8

10.8

0.9

5.4

3.6

15.6

19.7

35.3

18.4

11.2

19.3

34.0

0 5 10 15 20 25 30 35 40

無回答

特にない

その他

不適切なサービス利用や過剰なサービス提供の是正

苦情処理への迅速な対応

サービス事業者の質の向上

低所得者に対する負担軽減策の充実

家族等の介護者に対する支援

認知症施策の充実

介護予防事業の充実

介護保険制度の手続きの簡素化

介護保険制度に関するわかりやすい情報の提供

(%)

壮年層(n=553)

69.4 12.3 12.3 6.0

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

入所・入居は検討していない 入所・入居を検討している すでに入所・入居申し込みをしている 無回答

(%)

認定者(n=286)

37

第2章 高齢者を取り巻く状況

④ 介護が必要になっても住み慣れた地域で安心して生活を続けるために必要な在宅医

療や在宅介護の整備

壮年層・一般高齢者・認定者ともに、「定期的に訪問診療や訪問看護が受けられる体制」「容

態急変時や必要時の入院体制」を上位に挙げています。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

21.0

14.7

5.7

2.9

3.1

1.6

13.4

13.0

14.2

32.2

35.6

47.6

42.5

49.8

56.1

34.2

36.8

47.2

35.1

50.5

56.9

28.9

43.3

49.2

0 10 20 30 40 50 60

認定者(n=553)

一般高齢者(n=638)

壮年層(n=246)

在宅介護在宅医療相談窓口の充実

定期的に訪問診療や訪問看護が受けられる体制

24時間対応の在宅医療体制

容態急変時や必要時の入院体制

医療・介護関係機関の連携強化

看取りについての相談窓口

その他

無回答

(%)

38

第2章 高齢者を取り巻く状況

(7)施策全般

① 情報入手源

健康や介護の情報が必要になった場合はどこから手に入れるかにつき、壮年層では「町役場

の窓口・掲示板」「大磯町ホームページ」「インターネット」など、一般高齢者では「町役場の

窓口・掲示板」「医師・看護師」「町の広報誌」など、認定者では「ケアマネジャー」「町の広

報誌」「医師・看護師」などが主なものでした。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

13.2

3.6

0.9

11.0

10.8

11.8

6.7

14.5

8.3

45.9

2.5

17.7

21.2

4.3

4.9

27.3

10.8

10.3

1.1

2.0

9.1

22.7

7.8

10.8

7.5

3.6

10.3

7.2

15.8

26.6

13.0

14.6

24.9

47.8

6.5

0.8

2.0

9.3

10.6

8.9

34.6

8.1

3.3

16.3

6.5

17.9

24.8

6.1

35.0

22.0

41.5

0 10 20 30 40 50

無回答

特にない

その他

病院

家族・親族

近所の人や知人

インターネット

新聞・ 雑誌・ テレビ・ ラジオ

その他の介護サービス従事者

ケアマネジャー

社会福祉協議会

地域包括支援センター

医師・ 看護師

民生委員

大磯町ホームページ

町の広報誌

町役場の窓口・掲示板

壮年層(n=246)

一般高齢者(n=638)

認定者(n=553)

(%)

39

第2章 高齢者を取り巻く状況

② 相談相手

健康や介護のことで困ったとき、誰に相談するか、誰に相談したいと思うかにつき、壮年層

では「町役場の担当者」「家族・親族」「医師・看護師」など、一般高齢者では「家族・親族」

「町役場の担当者」「医師・看護師」など、認定者では「ケアマネジャー」「医師・看護師」「家

族・親族」などが主なものでした。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

5.2

1.8

1.4

10.1

38.3

10.8

10.3

59.0

4.0

23.1

48.1

7.6

22.8

5.6

3.1

1.6

6.6

58.6

12.9

8.9

16.3

10.7

17.9

47.8

17.7

53.4

2.8

1.6

1.2

12.6

48.8

17.1

8.1

24.4

12.2

22.8

48.0

7.7

56.5

0 10 20 30 40 50 60

無回答

特にいない

その他

医療ソーシャルワーカー

家族・親族

近所の人や知人

その他の介護サービス従事者

ケアマネジャー

社会福祉協議会の職員

地域包括支援センターの職員

医師・ 看護師

民生委員

町役場の担当者

壮年層(n=246)

一般高齢者(n=638)

認定者(n=553)

(%)

40

第2章 高齢者を取り巻く状況

③ 町に充実を望む高齢者施策

町に対して、どのような高齢者施策の充実を望むかにつき、壮年層では「ひとり暮らし高齢

者に対する援助」「家族等の介護者に対する支援」「社会保障(年金、健康保険等)」など、一

般高齢者では「ひとり暮らし高齢者に対する援助」「家族等の介護者に対する支援」「在宅介護

サービス」などが主なものでした。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

12.2

5.3

1.1

12.2

4.5

23.8

11.3

3.6

21.5

2.4

15.2

19.3

29.6

20.5

27.0

17.1

12.5

22.9

2.2

37.8

7.4

13.6

6.6

5.3

3.3

0.8

14.2

5.7

34.1

11.4

3.7

29.3

1.2

19.5

16.7

35.8

26.4

29.3

16.7

16.3

28.5

3.7

45.1

10.6

23.2

18.3

0 10 20 30 40 50

無回答

特にない

その他

住まいや街づくりの環境整備(バリアフリー化)

防犯・消費者保護

社会保障( 年金、健康保険等)

災害・救急支援

交通安全

日常生活支援サービス

敬老事業

福祉や生活にかかわる相談体制の整備

高齢者が気楽に集まることのできる場の提供

家族等の介護者に対する支援

介護保険施設の整備

在宅介護サービス

認知症予防施策

介護予防施策

健康づくり

高齢者の虐待等権利擁護対策

ひとり暮らし高齢者に対する援助

ボランティア・ 地域活動等の社会活動の支援

生涯学習・スポーツなどの生きがい施策

就労支援

壮年層(n=246)

一般高齢者(n=638)

(%)

41

第2章 高齢者を取り巻く状況

同じく、町に対して、どのような高齢者施策の充実を望むかにつき、認定者では「ひとり暮

らし高齢者に対する援助」「日常生活支援サービス」「社会保障(年金、健康保険等)」などが

主なものでした。

※ 介護保険及び高齢者福祉施策に関するアンケート調査より

16.1

5.4

1.3

25.1

8.1

31.3

22.2

7.6

36.3

4.7

26.9

27.7

2.4

36.7

10.8

17.0

7.6

0 10 20 30 40 50

無回答

特にない

その他

住まいや街づくりの環境整備(バリアフリー化)

防犯・消費者保護

社会保障( 年金、健康保険等)

災害・救急支援

交通安全

日常生活支援サービス

敬老事業

福祉や生活にかかわる相談体制の整備

高齢者が気楽に集まることのできる場の提供

高齢者の虐待等権利擁護

ひとり暮らし高齢者に対する援助

ボランティア・ 地域活動等の社会活動の支援

生涯学習・スポーツなどの生きがい施策

就労支援

(%)認定者(n=553)

42

第2章 高齢者を取り巻く状況

43

第2章 高齢者を取り巻く状況

第3章

計画の基本的姿勢

44

第3章 計画の基本的姿勢

45

第3章 計画の基本的姿勢

1 基本理念

第三期計画から、基本理念を「住み慣れた地域でいきいきと暮らせるまちづくり」としてきま

した。

今回の計画策定においても、町や県の各種計画と整合性や調和をとりながら、「地域包括ケア

システム」の実現を目指す国の考えや、近年の社会動向、本町を取り巻く状況や展望を踏まえ、

基本理念の実現を目指します。

住み慣れた地域でいきいきと暮らせるまちづくり

生活のあらゆる場面で「人間性の尊重」を実感で

きるよう大磯町の恵まれた自然環境の中で、高齢

者が元気で持てる力を発揮し、ともに支え合いな

がら、安全に安心していつまでも住み慣れた地域

で暮らせるまちづくりを目指します。

46

第3章 計画の基本的姿勢

2 地域包括ケアシステムの構築に向けて

地域包括ケアシステムとは、高齢者が、可能な限り、住み慣れた地域でその人が有する能力に

応じ自立した日常生活を営むことができるよう、「医療」「介護」「住まい」「生活支援・介護予防」

が包括的に確保される体制です。

本町では、第六期計画から、団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年(平成 37 年)を見据

え、中長期的な取り組みとして、地域包括ケアシステムの基盤整備を目標に掲げ、地域の見守り、

支え合い事業、認知症施策、在宅医療・介護連携事業、総合事業への移行など様々な施策に取り

組んでいます。

地域包括ケアシステムは、高齢者だけでなく、障がい者、子ども、生活困窮者を含め、地域住

民にとっての仕組みであることから、行政、事業者、専門職をはじめ、本人や家族、町内会、各

種団体などすべての住民が関わり、「自助」「互助」「共助」「公助」を組み合わせて、「医療」「介

護」「住まい」「生活支援・介護予防」の面で、様々な主体が支え合うことが必要です。

このような考え方のもと、第七期計画においては、新たな取組を加え、2025 年(平成 37 年)

までの間に地域包括ケアシステムを構築することを目標に取組を推進していきます。

2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度

(27年度) (28年度) (29年度) (30年度) (31年度) (32年度) (33年度) (34年度) (35年度) (36年度) (37年度)

6期 7期 8期 9期

地域包括ケアシステムの構築

47

第3章 計画の基本的姿勢

3 基本目標

地域住民と行政などが協働し、これまでの公的な高齢者施策、介護、医療などの支援体制に加

え、高齢者が自ら生活を支え、自分らしく生活できる「自助」や地域での支え合う「互助」によ

るまちづくりなど今後、多様な担い手がそれぞれの役割のもと、地域全体で取り組むことが求め

られています。

これらのことから、第七期計画は、基本理念と地域包括ケアシステムの構築に向け4つの基本

目標を掲げます。

現在、多くの高齢者が元気で暮らしています。高齢者の豊かな経験や知識を活かし、社会の一

員として、活躍することができる環境づくりを推進するとともに、高齢者自らが生活を支え、維

持していけるように健康づくりや介護予防の取組みを支援します。

また、就労、生涯学習、スポーツ活動、世代間交流、ボランティアなどの地域活動を含めた幅

広い社会参加と交流の活性化を促進し、「高齢者がいつまでも元気で暮らせるまち」を目指しま

す。

住み慣れた地域で、高齢者が安全で安心して生活ができるよう災害、防犯、交通安全、救急等

の体制整備を推進するとともに、道路や公共施設等のバリアフリー化を推進します。

また、高齢者一人ひとりを尊重し、高齢者の尊厳を保ち、安心して生活していくため、権利や

財産を守る仕組みづくりを推進し、「高齢者が安心して暮らせるまち」を目指します。

高齢者の多くは、住み慣れた地域での暮らしを望んでおり、高齢者福祉サービスや介護サービ

スなどの公的サービスと合わせ、地域での支え合いが重要になります。そのため、支援の必要な

人には介護保険等の様々なサービスを提供するとともに、地域福祉活動を推進し、お互いに助け

合う体制づくりを進めていきます。

また、認知症に対する正しい知識や理解の普及啓発などの認知症施策を推進し、「地域のみん

なで支え合うまち」を目指します。

基本目標1 高齢者がいつまでも元気で暮らせるまち

基本目標2 高齢者が安心して暮らせるまち

基本目標3 地域のみんなで支え合うまち

48

第3章 計画の基本的姿勢

介護が必要になっても、高齢者一人ひとりの生活環境や心身の状況に応じた介護サービスが受

けられるよう、介護保険サービスの充実を図るとともに、介護保険制度が、円滑に運営されるよ

う、介護保険制度の普及啓発、公正な介護給付の適正化に取り組み、質の高いサービスの提供に

努めます。

4 日常生活圏域の設定

介護保険事業計画では、高齢者が住み慣れた地域で、適切なサービスを受けながら生活できる

ように、地理的条件、人口、交通事情その他の社会的条件、介護給付等対象サービスを提供する

ための施設の整備状況、その他の条件を総合的に勘案して日常生活圏域を設定します。

第七期計画においては、町全域を1つの日常生活圏域として設定しました。

日常生活圏域においては、地域包括支援センターが中心となり地域の施設及びそれを支える

人々と連携を図り、元気な高齢者への介護予防事業から要支援・要介護認定者に対する介護サー

ビスまで幅広い支援体制を構築します。

5 重点的に取り組む事項

本町では、今後も高齢者、特に後期高齢者の増加が続き、医療や介護の需要が増えていきます。

団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年(平成 37 年)以降は、国民の医療や介護の需要が、

さらに増加することが見込まれます。

本町は、2025 年(平成 37 年)までに、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい

暮らしを続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制、地域包括ケアシス

テムを構築することで、このことに対処します。

この地域包括ケアシステムを深化・推進していくことにより、高齢者・子ども・障がい者など

地域のあらゆる住民が役割を持ち、支え合いながら、自分らしく活躍できる地域コミュニティを

育成し、公的な福祉サービスと協働して助け合いながら暮らすことのできる地域共生社会を実現

することを目指します。

この地域包括ケアシステムの構築に向けて、第七期計画では次の取組を重点的に進めます。

基本目標4 適切な介護保険運営とサービスの質の向上

49

第3章 計画の基本的姿勢

(1)地域ケア会議の推進・地域包括支援センター機能の強化

在宅医療・介護連携の推進、認知症施策や生活支援サービスの充実等、地域包括ケアシステム

の構築に向けた取組を推進するための母体として、保健・医療・福祉等の専門機関や民生委員・

児童委員、介護サービス事業所、障がい者施設、町などの連携による地域ケア会議を地域包括支

援センターが中心となり、継続して開催し、連携を推進していきます。地域ケア会議で出された

地域の課題について、町全体として、どのように取組むべきかを明らかにし、事業化、施策化に

向けて検討を行う地域ケア推進会議を開催していきます。

また、地域包括支援センターは、高齢者とくに後期高齢者の増加が見込まれることから、その

役割はますます大きくなってきています。家族等の介護者に対する相談・支援、地域におけるネ

ットワークづくり等に対応できるよう、体制強化に努めます。

(2)在宅医療・介護連携の推進

介護と医療が必要な高齢者が住み慣れた地域で日常生活を営むためには、介護の他に在宅医療

が不可欠となります。在宅医療は、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、リハビリ関係者等多くの

職種によって提供されます。

そのため、医療と介護との協働・連携を強化する体制を整えていきます。

(3)認知症施策の推進

後期高齢者が今後増加することにより認知症高齢者も増えていくことが予想されます。認知症

高齢者の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けることのできる

社会が求められています。

そのため、認知症への理解を深めるための普及・啓発、認知症の様態に応じた適時・適切な医

療・介護等の提供、認知症高齢者の介護者の支援に取り組み、地域ぐるみで認知症高齢者に優し

いまちづくりを推進していきます。

(4)生活支援・介護予防サービスの基盤整備の推進

日常生活上の支援が必要な高齢者が、住み慣れた地域で安心して在宅生活を継続することがで

きるよう、多様な生活支援・介護予防サービスが利用できるための基盤整備を推進していきます。

また、NPO法人、ボランティア、地域活動団体等の新たな担い手の養成・支援を図ります。

50

第3章 計画の基本的姿勢

6 施策の展開(体系図)

基本理念 基本目標 基本施策

1 健康づくり・介護予防の推進

2 生きがいづくりと社会参加の支援

3 高齢者の就労支援

4 世代間交流の推進

1 防災・防犯等の安全対策

2 住まいや環境の整備

3 家族介護の支援

4 高齢者の権利擁護

1 地域福祉活動の活性化

2 地域での見守り体制の充実

3 生活支援体制の充実

4 認知症施策の推進

5 在宅医療・介護連携の推進

6 地域ケア会議の推進

7 地域包括支援センター機能の強化

1 介護保険サービス等の現状と見込み

2 介護保険サービスの基盤整備

3 介護給付適正化計画

4 介護サービスの適正な実施・介護事業所への支援

5 介護保険制度の情報提供・相談体制の充実

6 介護保険サービス給付費の推計

7 介護保険料の算定

基本目標1

高齢者がいつまでも元気で暮ら

せるまち

基本目標2

高齢者が安心して暮らせるまち

基本目標3

地域のみんなで支え合うまち

基本目標4

適切な介護保険運営とサービ

スの質の向上

51

第4章 目標ごとの施策

第4章

目標ごとの施策

52

第4章 目標ごとの施策

53

第4章 目標ごとの施策

1 高齢者がいつまでも元気で暮らせるまち

【基本施策】

(1)健康づくり・介護予防の推進

(2)生きがいづくりと社会参加の支援

(3)高齢者の就労支援

(4)世代間交流の推進

(1)健康づくり・介護予防の推進

高齢になっても、いきいきとした生活を送るためには、健康な状態を維持していくことが重要

です。一般高齢者のアンケート(65 歳以上で介護の認定を受けていない高齢者)では、健康に

ついて、8割の人が、「とても良い」、「まあ良い」という回答があり、多くの高齢者の方が健康で

自立した生活を送っています。

しかしながら、国民健康保険加入者の診療状況は、3割の方が生活習慣病によるものです。そ

の中でも、高血圧症、糖尿病、心臓病が多くなっています。引き続き、特定健康診査を実施し、

受診率の向上に努め、生活習慣病予防・早期介入に努めます。

健康づくりや介護予防については、高齢者自らが自発的に、継続的に取り組んでいくことが重

要であるとともに、このような取組を地域において広げていくことが求められています。そのた

めには、リーダーの養成、活動や場所の提供などを支援することが必要です。

高齢者が生活機能の維持・向上、健康寿命の延伸を目指し、自らが健康づくりや介護予防に向

けた取組みができるよう健康教育、健康相談、介護予防事業などを推進するとともに地域の身近

な場所で自発的な活動が広く実施されるよう支援していきます。

また、早い時期から意識して介護予防に取組めるように介護予防の普及や啓発を更に充実させ、

一人ひとりが自ら介護予防に取組めるように、介護予防の必要性や大切さを周知していきます。

54

第4章 目標ごとの施策

① 事業名 スクエアステップエクササイズ スポーツ健康課

事業

内容

転倒予防・認知症予防・生活習慣病予防等を目的とした誰もが楽しめる運動で、

4×10 のマス目のマット上で既定のステップを踏むエクササイズです。

現状と

課題

スクエアステップエクササイズのリーダーを養成し、各地区単位でのリーダー

による活動を始めつつあります。

今後の

取組

リーダー会の活動を支援し、地区活動の定着化を促進します。

27 年度

実績 全コース参加者数 138 人

28 年度

実績 全コース参加者数 231 人

② 事業名 おあしす 24 健康おおいぞ スポーツ健康課

事業

内容

保健師、管理栄養士が地域に出向き、気軽に健康や身体の具合について相談で

きる、「地域の中の気軽に行ける健康サロン」として平成 23 年度からスタート

しました。予防医学の大切さの普及と、健康についての関心を高めてもらうため

健診結果の見方や生活習慣病予防のための健康講話、健康相談、血圧の測定や、

血管年齢の測定などユニークな検査も実施しています。本町独自の健康増進事業

です。

現状と

課題

特に、高齢者については、身体の機能低下予防について情報の提供や講座を行

っています。また、人とのつながりや生きがいを持ちながら、その人らしく暮ら

し続けることを支える「地域の中の健康サロン」により近づいていけるよう、地域

の方々とともに、地域の関係機関とも連携をとりながら進めていくことが必要で

す。

今後の

取組

内容の充実や地域のサロンとなるために、地域の方々と話し合いを持ちながら

企画や運営をしていきます。

27 年度

実績 参加者延べ人数 3,120 人

28 年度

実績 参加者延べ人数 3,081 人

③ 事業名 おおいそアンチロコモ教室(産官学連携事業) 福祉課

スポーツ健康課

事業

内容

下肢(脚)に特化した運動プログラムを継続することで健康寿命の延伸を目指

す教室です。8回のプログラムでは、運動指導や、健康講話を行うとともに、指

導を受けた運動を自宅で実践し、教室開始前後に運動機能測定を実施し、下肢運

動機能の評価と効果検証を行います。

現状と

課題

平成 30 年度で研究事業としては修了しますが、教室の修了者が継続的な取組

ができるようなフォロー支援事業が必要です。

今後の

取組

閉じこもりの原因となる下肢筋力の低下防止のための介護予防事業として継続

実施するとともに、教室修了者の地域や家庭での自主的、継続的な取組を促進し

ます。

27 年度

実績 参加者数 79 人

28 年度

実績 参加者数 74 人

55

第4章 目標ごとの施策

④ 事業名 特定健康診査事業 町民課

事業

内容

40 歳~74 歳の国民健康保険の加入者に対し、糖尿病等の生活習慣病予防を主

眼に置いた健診です。検査項目は、身長、体重、腹囲、血圧、血液検査、尿検査

等を実施しています。健診の受診方法は、町内の医療機関による施設健診と公共

施設を利用した集団健診の2種類です。

現状と

課題

対象者には、個別に案内を通知し、年間 1,900 人以上が受診していますが、受

診率が低く、どのような方法で受診率アップにつなげるかが、課題となります。

検査項目の充実や健診期間の長期化を図っていくことが必要です。

今後の

取組

受診機会の確保、受診勧奨の充実、情報提供方法の工夫をして、特定健診の受

診率 36%を目指すとともにフォロー事業の充実に努めます。

27 年度

実績 受診者 1,958 人 受診率 29.0%

28 年度

実績 受診者 1,941 人 受診率 29.9%

⑤ 事業名 のんびりらくらく元気アップ教室 福祉課

事業

内容

65 歳以上で体力に不安を持たれている方を対象に、運動機能の向上や認知症予

防のため、1コース 10 回の教室を開催します。プログラム内容は、簡単な運動

や口の体操、食事を通じた健康づくり、脳トレでの認知症予防となる取組を実施

しています。

現状と

課題

参加者が定員より少なく、教室の内容、場所、実施方法、周知方法等を検討す

る必要があります。また、教室修了者が自主的に継続して取り組めるようフォロ

ー支援していくことが必要です。

今後の

取組

事業の検証により、多くの人が参加できるように見直し、継続して実施すると

ともに、教室修了者の地域や家庭での自主的、継続的な取組みを促進します。

27 年度

実績 教室の参加者数 52 人/全3コース

28 年度

実績 教室の参加者数 43 人/全3コース

⑥ 事業名 転倒予防教室 福祉課

事業

内容

運動の制限を受けていない 65 歳以上の高齢者を対象に、立つ、歩くなど日々

の動作を続けられる教室を2会場、全 19 回のコースで開催しています。

現状と

課題

リピーターも多く、参加者数が多い教室となっています。費用対効果も高く、

継続して事業を進めていきます。また、教室修了者の継続した取組に対するフォ

ロー支援事業を行っていくことが必要です。

今後の

取組

引き続き、事業を実施していくとともに、教室修了者の地域や家庭での自主的、

継続的な取組を促進します。

27 年度

実績 参加者数 25 人

28 年度

実績 参加者数 29 人

56

第4章 目標ごとの施策

⑦ 事業名 ますます元気いっぱい教室 福祉課

事業

内容

65 歳以上で運動機能の向上や認知症予防のため、1コース 10 回の教室を開

催します。プログラム内容は、自宅でできる運動、脳トレ体操などを実施してい

ます。

現状と

課題

参加者が少ないため、費用対効果が低く、教室の内容、場所、実施方法、周知

方法等を検証する必要があります。また、教室修了者の継続した取組みに対する

フォロー支援していくことが必要です。

今後の

取組

事業の検証により、多くの人が参加できるように内容を見直し、継続して実施

するとともに、教室修了者の地域や家庭での自主的、継続的な取組みを促進しま

す。

27 年度

実績 参加者 21 人/全3コース

28 年度

実績 参加者 23 人/全3コース

⑧ 事業名 ポール・ウォーキング教室 福祉課

事業

内容

筋力を維持することで、転倒予防、ウォーキングによる有酸素運動で認知症の

予防を目的に実施、具体的にはストックを使って町内をウォーキングします。通

常のウォーキングと比較して 20~30%増の運動効果が得られます。

現状と

課題

平成 26 年度から本教室を開催していますが、参加者数に限りがあるため、今

後、指導者を養成し、地域で取り組める事業を展開していく必要があります。

今後の

取組

町委託事業から地域の自主活動事業に展開を図ります。

27 年度

実績 参加者数 7 人

28 年度

実績 参加者数 11 人

⑨ 事業名 イキイキ・朝ヨガ教室 福祉課

事業

内容

高齢者に対し、運動器の機能の向上を図る場を提供し、社会的孤立感の解消及

び自立生活の維持を目的としたヨガ教室を実施しています。

現状と

課題

平成 28 年度から本教室を開催していますが、参加者数に限りがあるため、今

後、指導者を養成し、地域で取り組める事業を展開していく必要があります。

今後の

取組

町委託事業から地域の自主活動事業に展開を図ります。

27 年度

実績

28 年度

実績 参加者数 13 人

57

第4章 目標ごとの施策

⑩ 事業名 介護予防講師派遣 福祉課

スポーツ健康課

事業

内容

地域の高齢者グループ等が主催するつどいの場等に講師(保健師、運動指導士

等)を派遣し、介護予防に関する知識や意識の普及、啓発のための講習会を実施

しています。

現状と

課題

事業の周知、啓発を促進し、地域の方々とともに、連携をとりながら進めて行

くことが必要です。

今後の

取組

介護予防に関する知識や意識の普及、啓発のため地域の方々と話し合いを持ち

ながら講習を実施していきます。今後はリハビリテーションの専門家等を活用し

た自立支援に関する講習も充実させていきます。

27 年度

実績 派遣回数 28 回

28 年度

実績 派遣回数 29回

(その他の実施事業)

・高齢者ちいきのつどい(詳細はP65)

・大磯はつらつサポーター(詳細はP66)

・後期高齢者健康診査(町民課)

・健康づくり・介護予防教室(大磯町老人クラブ連合会)

(2)生きがいづくりと社会参加の支援

人生 90 年時代を迎え、高齢期を健康で充実した人生を過ごすことができる社会を築くことが

重要な課題となっています。そのような中で、趣味活動、社会参加等多様な活動機会の充実を図

ることにより、健康づくりや介護予防のほか、孤立感の解消、閉じこもりの防止、認知症予防な

どにつながっていきます

一般高齢者アンケートでは、「趣味・スポーツ活動に参加してみたい、関心がある」の回答が

81.7%あり、学習、趣味、スポーツなど積極的な参加を促すきっかけづくりが大切です。

また、高齢者が健康でいきいきと暮らしていくためには、年齢にとらわれることなく、自立し

た生活を続けるための生きがいづくりや健康づくりを主体的に実践していくことが重要です。

さらに、高齢者がこれまで培ってきた知識、経験を活かし、社会を支える一員として社会参加

や地域活動に参加することが求められています。このようなことから、スポーツ、趣味活動、生

涯学習など、様々な学習機会を提供するとともに、高齢者の地域活動、社会活動への参加を支援

します。

58

第4章 目標ごとの施策

① 事業名 老人クラブ活動支援 福祉課

事業

内容

老人クラブは、おおむね 60 歳以上の高齢者が地域ごとに自主的に集まり、仲

間づくりを通して、健康活動、友愛活動、奉仕活動に取り組んでいる組織です。

「大磯町老人クラブ連合会」や「単位老人クラブ」に対して、地域に根ざした活

動や運営ができるよう支援を行っています。

現状と

課題

新規会員(前期高齢者)の加入が少なく、老人クラブ会員の高齢化が進み、ク

ラブ数も減少傾向です。新たな世代の高齢者も増えており、魅力的な老人クラブ

活動を展開し、会員の増強を期待します。また、地域の担い手としての新たな活

動を進めていくことも期待されます。

今後の

取組

会員数の増を目指すとともに、地域の担い手としての取組(総合事業)を支援

します。 27 年度

実績 会員数 1,147 人

28 年度

実績 会員数 1,075 人

② 事業名 世代交流センターさざんか荘 福祉課

事業

内容

老人福祉センター及び室内競技場の複合施設として、高齢者のレクリエーショ

ンや健康づくりの場として、また世代間交流の場として提供しています。

現状と

課題

室内競技場は、年間を通して利用が多い状況ですが、老人福祉センターは、大

集会室の利用は、土、日、祝日が少なく、娯楽室、会議室の利用については、年

間を通して少ない状況です。高齢者だけでなく、様々な世代が活動できる場とし

ての情報提供が必要です。また、施設の利用がレクリエーションだけでなく、介

護予防事業や健康づくり事業の場として運営展開していくことも必要です。施設

へのアクセスについては、公共交通機関の利用が不便であり、バスでの送迎によ

る負担が課題となっています。

今後の

取組

施設の周知を積極的に行い、利用率、利用者数の増加を図っていきます。

27 年度

実績 老人福祉センター 年間利用者数 12,860 人

28 年度

実績 老人福祉センター 年間利用者数 11,832 人

(その他の実施事業)

・生きがいマップ(福祉課)

・おおいそシニア教室(生涯学習課)

・生涯学習人材登録事業(生涯学習課)

・その他各種生涯学習講座(生涯学習課)

・各種運動講習会、各種スポーツ教室(スポーツ健康課)

・在宅高齢者生活支援デイサービス事業(大磯町社会福祉協議会)

・地域センター「まんてん」事業(大磯町社会福祉協議会)

59

第4章 目標ごとの施策

(3)高齢者の就労支援

就労については、一般高齢者のアンケートでは「働いている」、または「働きたい」という人の

54.5%が 75 歳以上まで働きたいと回答がありました。就労理由については、生きがいのため、

健康に良いから、社会や人とのつながりを持つため、といった回答も多くありました。

高齢者の豊かな技術や能力を活かして可能な範囲で就労し、社会参加していくことは、生きが

いや健康づくりにもつながります。このようなことから、働く意欲のある高齢者の就業の機会を

拡大するため、就労支援の充実を図ります。

① 事業名 シルバー人材センター支援 福祉課

事業

内容

「大磯町シルバー人材センター」は、おおむね 60 歳以上の高齢者の会員から

なる一般社団法人で、高齢者の豊かな経験と知識を社会に役立てるとともに、仕

事をすることにより高齢者自身が生きがいを得ることで、地域社会の活性化に貢

献する組織です。シルバー人材センターの運営の安定や高齢者の就労、生きがい

を促進するため支援を行っています。

現状と

課題

定年退職の延長等、雇用制度の改正等により、新規加入者が少なくなっており、

会員の高齢化が進んでいます。今後、地域の生活支援事業など新たな事業に参入

できるよう環境整備を支援していくことが必要です。

今後の

取組

高齢者自身が地域の担い手として社会参加できるよう、新たな事業への参入に

ついて、シルバー人材センターへの支援を強化し、会員の増員を促進し、会員数

150 人を目指します。 27 年度

実績 会員数 133 人

28 年度

実績 会員数 132 人

(その他の実施事業)

・シニア・ジョブスタイル・かながわ(神奈川県雇用対策課)

60

第4章 目標ごとの施策

(4)世代間交流の推進

高齢者が長年培ってきた知識や経験を活かし、高齢者も「支えられる側」から「支える側」と

して、活躍することが期待されています。高齢者の生活をより豊かなものにするとともに、高齢

者の知識や経験などを講座や体験学習を通じて、次代を担う子どもたちを心豊かに育むため、様々

な世代間の交流を促進します。

① 事業名 世代交流イベント 福祉課

事業

内容

老人福祉センター及び室内競技場の施設において、大磯町シルバー人材センタ

ーの会員と子どもたちにより、昔遊びなどを通して世代交流イベントを実施して

います。

現状と

課題

平成 27 年度から実施し、親子での参加が増加しています。毎年、イベント内

容の工夫が必要であるとともに、イベントの周知を拡大していく必要があります。

今後の

取組

イベントの周知、内容等を工夫し、継続して実施していきます。

27 年度

実績 参加者 60 人

28 年度

実績 参加者 78 人

(その他の実施事業)

・中学校聴講生(学校教育課)

・伝統文化等交流(生涯学習課)

・福祉体験授業(学校教育課)

・ハッピー3世代交流会(子育て支援課)

・放課後子ども教室(子育て支援課)

・幼稚園・保育園でのふれあい交流(子育て支援課)

・園児との野菜作り(大磯町シルバー人材センター)

・ふれあい交流会(大磯町老人クラブ連合会)

61

第4章 目標ごとの施策

2 高齢者が安心して暮らせるまち

【基本施策】

(1)防災・防犯等の安全対策

(2)住まいや環境の整備

(3)家族介護の支援

(4)高齢者の権利擁護

(1)防災・防犯等の安全対策

平成 27 年の国勢調査では、65 歳以上のひとり暮らし世帯は 1,408 世帯、65 歳以上高齢者

世帯は 1,583 世帯でした。ひとり暮らしの高齢者や高齢者世帯など生活支援を必要とする高齢

者が増加しており、高齢者が、安全・安心で住みやすいまちづくりが求められています。

高齢者がいつまでも住み慣れた地域で生活を続けるためには、買い物や外出支援、家事などの

日常生活の支援について、今までのサービスのほかに、多様な担い手との協働が重要であり、そ

の仕組みづくりを推進します。

地震、津波、土砂、洪水などの災害の緊急時については、一人で避難することが難しい高齢者

が多くなっており、災害対策基本法に基づく避難行動要支援者名簿を作成するとともに関係機関

等との連携を強化します。

また、高齢者が消費者詐欺や振り込め詐欺で被害を受けるケースが多発しています。高齢者が

被害を受けないよう、地域や関係機関と連携を図り、防犯体制を強化します。さらに高齢者の交

通事故も多発しているため、警察等の関係機関と連携し、交通安全に対する意識の向上を図ると

ともに交通事故防止に向けた取組を推進します。

(その他の実施事業)

・高齢者の犯罪被害の未然防止のための啓発活動の実施(町民課・大磯町防犯協会)

・高齢者の交通安全に関する啓発活動(町民課・大磯町交通安全対策協議会)

・避難行動要支援者名簿(危機管理課)

・火災報知機の点検(消防署)

・運転免許自主返納制度の周知(警察署)

・要配慮者利用施設との避難確保等連携強化(福祉課)

・救急あんしんカードの配布(福祉課)

・救急医療キットの配布(福祉課)

・交通安全・生活安全研修(大磯町老人クラブ連合会)

62

第4章 目標ごとの施策

(2)住まいや環境の整備

アンケート調査全体において、安全な道路整備の要望が多くあり、移動しやすい環境づくりは、

高齢者が住み慣れた地域で安全に暮らしていくために重要な課題です。高齢者が安全に外出でき

るよう道路整備や公共施設のバリアフリー化などの環境づくりに努めます。

高齢者の住まいについては、平成 27 年に実施した国勢調査によると 91.4%が自己所有の家に

住んでいます。引き続き、高齢者が住み慣れた地域で生活を続けることができるよう、住まいの

確保を支援し、ひとり暮らし等で不安な高齢者に対しては、安心して暮らせるように体制を整備

します。

① 事業名 緊急通報サービス 福祉課

事業

内容

ひとり暮らしや日中独居になる等、緊急事態発生に不安を抱えている高齢者に

対し、緊急通報装置を貸し出し、緊急事態の対応や定期的な状態確認、相談など

を行います。

現状と

課題

利用数は、横ばいの状況ですが、ひとり暮らしや高齢者のみ世帯の増加に伴い、

今後は利用者数の伸びが見込まれます。受益者負担について再検証する必要があ

ります。

今後の

取組

引き続き、事業を実施していきます。

27 年度

実績 利用者数:月平均 59 人

28 年度

実績 利用者数:月平均 62 人

② 事業名 養護老人ホーム措置事業 福祉課

事業

内容

生活環境上、経済的、虐待等の理由により在宅での生活が極めて困難な高齢者

に対し、養護老人ホームの施設入所措置を実施し、安定した生活を確保します。

現状と

課題

老人福祉法に則り、措置を決定します。(所得により月額費用負担があります。)

今後の

取組

引き続き、事業を実施していきます。

27 年度

実績 措置数 1 人

28 年度

実績 措置数 2 人

(その他の実施事業)

・公共施設、道路等のバリアフリー化(総務課・建設課)

・有料老人ホーム等高齢者住宅情報の提供(福祉課)

63

第4章 目標ごとの施策

(3)家族介護の支援

介護者支援については、在宅要支援・要介護認定者アンケートにおいて、主な介護者の年齢は、

70 歳以上が 30.8%、60 歳以上が 66.1%と介護者の高齢化が進んでいます。

介護を必要とする高齢者が、在宅で生活し続けていくために、家族等の介護者の精神的、身体

的、経済的な負担の軽減を図ることが必要であるため、介護者支援の充実を図ります。

① 事業名 訪問理美容出張費助成 福祉課

事業

内容

在宅で生活している寝たきり等により理美容院へ行くことができない高齢者に

対し、自宅で理美容サービスを利用する際の理美容師の出張費を助成します。

現状と

課題

利用者数が少なく、事業の周知を図るとともに事業の実施方法等について検証

していく必要があります。

今後の

取組

事業を検証するとともに利用者の動向を見ながら、継続して事業を実施してい

きます。 27 年度

実績 利用者数 3 人

28 年度

実績 利用者数 5 人

② 事業名 介護タクシー等利用助成事業 福祉課

事業

内容

在宅で生活している要介護認定者で通院等に介護タクシーが必要な人にタク

シー代を助成します。

現状と

課題

ひとり暮らし高齢者や高齢者世帯の増加とともに利用者が増加しています。今

後も対象者の増加が見込まれますが、さまざまな観点から事業を検証していく必

要があります。

今後の

取組

実施方法や内容等について検証しつつ、事業実施していきます。

27 年度

実績 利用者数 93 人 5,886 枚交付

28 年度

実績 利用者数 95 人 5,682 枚交付

③ 事業名 紙おむつ購入費助成事業 福祉課

事業

内容

在宅で生活している重度の要介護認定者で常時紙おむつが必要な人に対し、

紙おむつの購入費の一部を助成し、本人及びその家族の経済的負担を軽減しま

す。

現状と

課題

事業の充実を望む声が多く、受益者負担等さまざまな観点から事業を検証し

ていく必要があります。

今後の

取組

実施方法や内容等について検証しつつ、事業を実施していきます。

27 年度

実績 利用者数 73 人 1,992 枚交付

28 年度

実績 利用者数 78 人 2,108 枚交付

64

第4章 目標ごとの施策

④ 事業名 家族介護者交流事業 福祉課

事業

内容

在宅で介護をされている方々が、気軽に相談したりリフレッシュできる時間

の提供や、講習等を開催します。

現状と

課題

以前はバス旅行や介護者支援はりきゅうマッサージ助成を実施していました

が、参加者・利用者数が少ない状況だったため、より多くの介護者が気軽に参

加できるよう、事業内容を変更しました。

今後の

取組

引き続き介護者の心身の負担軽減につながる事業となるよう、内容等の見直

しを行い、参加人数の増加を目指します。

27 年度

実績 参加人数 18 名

28 年度

実績 参加人数9名

(その他の実施事業)

・介護者研修 (福祉課)

・利用者負担軽減措置 (福祉課)

・要介護高齢者の家族会の育成(大磯町社会福祉協議会)

・在宅介護者リフレッシュ事業(大磯町社会福祉協議会)

(4)高齢者の権利擁護

高齢者が住み慣れた地域で尊厳のある生活を安定して続けていくために権利や財産を侵害され

ることのないよう高齢者の権利を守る取組を推進します。

① 事業名 成年後見市町村長申立て 福祉課

事業

内容

認知症などにより適切な判断が難しく、財産管理、日常生活での契約に関する

ことなどに不安があり、頼れる家族がいない場合などに成年後見制度の利用を支

援をします。身寄りがない等でやむを得ない場合は、町が本人に代わって成年後

見人等の申立てを行います。

現状と

課題

ひとり暮らし高齢者や高齢者世帯の増加、認知症高齢者の増加等により、制度

の活用が必要と思われる高齢者が増加しているため、制度の周知が必要です。

今後の

取組

引き続き事業を実施するとともに制度案内に努めます。

27 年度

実績 申請数 1人

28 年度

実績 申請数 3人

65

第4章 目標ごとの施策

(その他の実施事業)

・高齢者虐待防止ネットワーク(福祉課)

・高齢者総合相談(詳細はP92)

・法人後見事業(大磯町社会福祉協議会)

・日常生活自立支援事業(大磯町社会福祉協議会)

3 地域のみんなで支え合うまち

【基本施策】

(1)地域福祉活動の活性化

(2)地域での見守り体制の充実

(3)生活支援体制の充実

(4)認知症施策の推進

(5)在宅医療・介護連携の推進

(6)地域ケア会議の推進

(7)地域包括支援センター機能の強化

(1)地域福祉活動の活性化

高齢者自身が地域貢献につながる活動などに参加することで地域を支える担い手となれるよう

支援するとともに、社会福祉協議会や老人クラブ等関係団体との連携を強化し、地域福祉活動を

推進します。

① 事業名 高齢者ちいきの集い(介護予防地域住民グルー

プ支援交付金) 福祉課

事業

内容

身近な地域ごとの活動や近所同士での茶話会などを行うことで、閉じこもりを

予防する活動や地域活動に対し、必要な事業等を円滑に運営できるように交付金

を交付しています。

現状と

課題

地域での活動支援に向けて、活動の中心となるリーダーの養成や地域で気軽に

集えるような活動場所の支援などの取組も必要です。

今後の

取組

町内全域に活動グループができるよう継続して支援します。

27 年度

実績 支援団体数3

28 年度

実績 支援団体数6

66

第4章 目標ごとの施策

② 事業名 大磯はつらつサポーター事業 福祉課

事業

内容

元気な高齢者が特別養護老人ホーム等でボランティア活動を行うことにより、

本人の健康増進や介護予防、社会参加や地域貢献を通じた生きがいづくりを促進

し、活動の実績に応じてポイントを付与します。ポイントは契約する店で使用で

きるお買い物チケットと交換します。

現状と

課題

平成 26 年度から運用を開始し、減少傾向にあり、引き続き周知活動を行い、

活動者向け研修会を定期的に開催していきます。また、活動受入れ施設の拡充が

必要です。

今後の

取組

登録者 60 人を目指し、積極的な周知活動を行い、新たな登録者が増えるよう、

定期的に制度の周知と講習会を開催します。また、活動受入れ施設の拡充も図り

ます。

27 年度

実績 登録者数 42 人

28 年度

実績 登録者数 29 人

(その他の実施事業)

・老人クラブ活動支援(詳細はP58)

・市民活動補助(町民課)

・福祉活動の情報提供(福祉課)

・ふれあいサロンの促進(福祉課)

・社協ボランティアへの支援 (福祉課)

・地域福祉推進委員会の活動(大磯町社会福祉協議会)

・公立中学校清掃ボランティア(大磯町シルバー人材センター)

・美化清掃活動(大磯町老人クラブ連合会)

67

第4章 目標ごとの施策

(2)地域での見守り体制の充実

ひとり暮らしの高齢者や高齢者世帯など生活支援を必要とする高齢者が増加する中、住み慣れ

た地域で安心して生活していくためには、地域における見守りなどの地域福祉活動による支え合

いが大切です。

今後も、地域の住民や民生委員・児童委員、警察、近隣市町、自治会、社会福祉協議会、地域

ボランティア、企業、関係機関などと協働して、見守り体制の充実を図ります。

① 事業名 高齢者のごみ出し支援事業 福祉課

事業

内容

支援を必要とするひとり暮らしの高齢者等のごみ出しを支援するとともに、安

否確認を行います。

現状と

課題

平成 28 年度から大磯町シルバー人材センターに委託し実施しています。対象

者宅の場所によっては支援者の確保が困難なケースがあり、町内全域での支援者

確保が必要です。

今後の

取組

事業を安定的に実施するため、支援者の確保を支援します。

27 年度

実績

28 年度

実績 利用者数 月平均 23 人 1,648 回

② 事業名 はいかいSOSネットワーク 福祉課

事業

内容

認知症の高齢者等が徘徊した場合に備えて、事前に高齢者等の情報を登録し

ておくことで、行方がわからなくなったときに、警察や介護保険事業所等と連

携した早期発見に役立てます。

現状と

課題

登録番号の記載されたキーホルダーを配布しています。広域連携については、

現在のところ調整中となっています。

今後の

取組

広域的な連携・協力体制ができる仕組みづくりを進めます。

27 年度

実績 24 人(大磯町登録者のみ)

28 年度

実績 24 人(大磯町登録者のみ)

68

第4章 目標ごとの施策

③ 事業名 配食見守りサービス 福祉課

事業

内容

ひとり暮らし高齢者や高齢者世帯で、見守りが必要な方が、何らかの理由に

より食事の確保が困難になった場合に、弁当を配達することで、安否確認と健

康で自立した生活を支援しています。

現状と

課題

町が契約している事業者から昼食または夕食の弁当を高齢者本人に直接手渡

しすることで、安否の確認を実施しています。(弁当代は個人負担となります。)

ひとり暮らし高齢者や高齢者世帯の増加に伴い、今後も利用者数の増加が見込

まれます。今後、総合事業として、地域等多様な提供主体での実施も検討して

いく必要があります。

今後の

取組

引き続き、事業を実施し、新たなサービス提供主体での実施も検討します。

27 年度

実績 244 世帯 2,852 食/年

28 年度

実績 259 世帯 2,854 食/年

(その他の実施事業)

・避難行動要支援者名簿(危機管理課)

・民生委員・児童委員による見守り活動(大磯町民生委員児童委員協議会)

・友愛活動(大磯町老人クラブ連合会)

(3)生活支援体制の充実

高齢者アンケート調査において、将来介護が必要となったとき、在宅での介護の希望が、ひと

り暮らし高齢者で、33.1%、高齢者世帯で 50.5%ありました。

これらの世帯の外出支援、家事援助など生活支援サービス提供の充実を図るとともに、地域で

支えあい活動を促進し、高齢者自身が地域社会を支える担い手として活動していけるよう支援し

ます。

また、同アンケートにおいて、「今後、日常生活に必要となるサービス」の要望として、「庭木

の手入れ」「買い物」「掃除、片付け」「食事」「ゴミ出し」などの順で回答がありました。

今後、生活支援コーディネーターを中心に既存の介護サービスに加えて、老人クラブ、NPO 法

人、地域団体、ボランティアなどが主体となって提供できるようサービス提供体制の構築に取り

組みます。

69

第4章 目標ごとの施策

① 事業名 軽度生活援助サービス 福祉課

事業

内容

一時的な体調不良や退院直後などの理由により、日常生活動作を行うことが困

難な高齢者に回復までの短期間、日常生活の援助を行います。

現状と

課題

ひとり暮らし、高齢者のみ世帯の増加に伴い、今後も利用者数の伸びが見込ま

れ、また、サービス提供の多様化に対応するため、サービス供給体制の拡充が必

要です。

今後の

取組

引き続き、事業を実施します。新たなサービス提供主体での実施を検討します。

27 年度

実績 利用者数 1 人

28 年度

実績 利用者数 4 人

② 事業名 生活支援コーディネーターの配置 福祉課

事業

内容

高齢者のニーズと地域資源とのマッチングを行う、生活支援コーディネータ

ーを設置します。

現状と

課題

高齢者の生活支援には、介護保険サービスのみならず、地域のボランティア

活動や民間のサービスなども活用しながら、新たに必要な助け合いの仕組みづ

くりも検討していく必要があります。現状では、これらの必要なサービスや地

域人材などについて、一元的な役割を果たす機関などの整備が必要です。

今後の

取組

平成 28 年度より、生活支援コーディネーターを配置し、生活支援のニーズ

や資源の発掘に努めています。また、生活支援コーディネーターが中心となっ

て、生活支援体制整備協議会を開催しており、地域での課題や資源を整理し、

生活支援体制の整備に取り組みます。

27 年度

実績

28 年度

実績 配置人数 1人

(その他の実施事業)

・訪問理美容出張費助成(詳細はP63)

・在宅傾聴ボランティア派遣事業(大磯町社会福祉協議会)

・給食宅配サービス(大磯町社会福祉協議会)

70

第4章 目標ごとの施策

(4)認知症施策の推進

認知症は、高齢になれば発症率も高くなる脳の病気で、身近な問題であるにも関わらず、正し

い知識と周囲の理解が不十分であり、早期発見・早期対応につながらないという課題があります。

認知症になっても、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、周囲の理解が不可欠で

す。

このようなことから、認知症を正しく理解する啓発や認知症予防に向け取り組んでいくととも

に、認知症と疑われる人を早期に発見するために、地域を中心とした見守り体制の構築とともに

介護、医療関係者が連携し、早期の対応ができるような仕組みづくりや体制の整備を進めます。

さらに、認知症の人や家族が住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、相談体制の充

実や介護する家族の負担を軽減するための支援を推進します。

① 事業名 認知症サポーター養成講座 福祉課

スポーツ健康課

事業

内容

認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を暖かく見守る応援者

(認知症サポーター)を養成し認知症理解の普及を図るとともに、地域住民が協

力し合う支援の輪を広めるため、本町が開催する養成講座のほか、講座開催を希

望するグループに、キャラバンメイト(認知症サポーター養成講師)を派遣しま

す。

現状と

課題

一般団体、福祉関係団体、中学生等の養成をしていますが、地域の方の受講が

少ないため、認知症に関する正しい知識、地域での取組などについて、より一層、

普及啓発に取り組む必要があります。

今後の

取組

認知症理解の普及を図るとともに、地域住民が協力し合う支援の輪を広めるた

め、講座をはじめ、普及・啓発活動に努めます。

27 年度

実績 サポーター養成数 445 名/年

28 年度

実績 サポーター養成数 294 名/年

② 事業名 認知症初期集中支援チーム 福祉課

事業

内容

認知症が疑われる人、認知症の人とその家族を複数の専門職(保健師、社会福

祉士等)が訪問し、認知症の専門医による診断を踏まえ、初期の支援を包括的、

集中的に行います。

現状と

課題 ―

今後の

取組

平成 30 年度から設置し、認知症が疑われる人、認知症の人が住み慣れた環境

で暮らし続けることができるように支援をします。

27 年度

実績 -

28 年度

実績 -

71

第4章 目標ごとの施策

③ 事業名 認知症地域支援推進員 福祉課

事業

内容

認知症が疑われる人、認知症の人が住み慣れた環境で暮らし続けられるよう

に、医療機関、介護事業所、地域包括支援センター等とつなぐ連携支援や相談支

援を行います。

現状と

課題 -

今後の

取組

平成 30 年度から配置し、認知症が疑われる人、認知症の人が住み慣れた環境

で暮らし続けることができるように支援します。

27 年度

実績 -

28 年度

実績 -

(その他の実施事業)

・はいかいSOSネットワーク(詳細はP67)

④ 事業名 認知症ケアパスの作成・普及 福祉課

事業

内容

認知症について正しく理解し、認知症に対する不安を軽減できるように、認知

症と疑われる症状が発生した場合や症状の進行に合わせて受けることのできる医

療や介護のサービス等の情報をまとめたガイドブックを作成し、普及を行います。

現状と

課題 -

今後の

取組

平成 30 年度に作成、配布し、普及、啓発を行います。

27 年度

実績 -

28 年度

実績 -

⑤ 事業名 認知症カフェの確保 福祉課

事業

内容

認知症が疑われる人、認知症の人やその家族が地域の人や介護の専門職と交

流し、気軽に相談等を行える場(認知症カフェ)の確保を図ります。

現状と

課題 -

今後の

取組

平成 30 年度から開催します。

27 年度

実績 -

28 年度

実績 -

72

第4章 目標ごとの施策

(5)在宅医療・介護連携の推進

医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で安心して生活するためには、

医療と介護が高齢者の状態に応じて切れ目なく、一体的に提供されることが必要です。

中郡医師会と中郡訪問看護連絡協議会では、在宅医療や医療・介護連携の課題解決を図るため、

平成 23 年から在宅医療連携委員会を立ち上げ、検討を進めています。

また、在宅医療多職種連携会議においては、研修会を開催し、町民への啓発活動を実施してい

ます。

一般高齢者アンケート・要介護・要支援高齢者アンケートにおいては、「在宅介護在宅医療相談

窓口の充実」、「定期的に訪問診療や訪問看護が受けられる体制」、「24 時間対応の在宅医療体制」、

「医療・介護関係機関の連携強化」などの体制整備の必要性が求められています。

引き続き、医療機関や介護事業者など、多くの団体と協議を進め、在宅医療・介護連携の様々

な課題について解決を図るため、町民への周知・啓発等の様々な取組を進めます。

① 事業名 在宅医療の推進 福祉課

スポーツ健康課

事業

内容

療養が必要になったときに入院や通院以外にも、自宅で医療を受けられるよ

う、在宅医療や介護に関わる専門職の連携を深め、在宅医療・介護連携の仕組み

づくりを進めます。

現状と

課題

在宅医療を推進するため、中郡医師会と中郡訪問看護連絡協議会で、在宅医療

連携委員会を実施しています。また、在宅医療多職種連携会議研修会を開催して

います。

今後の

取組

二宮町と連携し、在宅医療・介護連携に関する課題解決に向け様々な取組を進

めます。

・地域の医療・介護の資源の把握

・在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応策の検討

・切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築推進

・医療・介護関係者の情報共有の支援

・在宅医療・介護連携に関する相談支援

・医療・介護関係者の研修

・地域住民への普及啓発

27 年度

実績

・在宅医療推進会議2回

・多職種連携会議2回

・講演会1回

28 年度

実績

・二宮町と連携し、在宅医療推進・医療連携整備事業(中郡医師会に委託)とし

て会議を2回、研修会(関係者向け)を2回開催

・大磯町・二宮町主催で会議を2回、町民向けのセミナーを1回開催

73

第4章 目標ごとの施策

② 事業名 在宅医療・介護連携支援センター(仮称) 福祉課

事業

内容

地域の在宅医療と介護の連携を支援する相談窓口の運営を行い、医療関係者、

介護事業所等からの在宅医療、介護に関する相談受付や医療関係者、介護事業所

の相互紹介等を行います。

現状と

課題 -

今後の

取組

平成 30 年度から二宮町と連携し、在宅医療・介護連携支援センター(仮称)

の設置を行います。

27 年度

実績 -

28 年度

実績 -

(6)地域ケア会議の推進

高齢者の生活支援サービスや介護サービスなどを提供するにあたっては、単に既存サービスを

提供するだけでなく、個々の生活課題の背景にある要因の分析や支援をしながら有効な支援策等

を明らかにし重度化予防に取り組むとともに、多職種協働によるネットワークの構築や資源開発

に取り組むことが必要であり、個別サービス支援の充実につなげていくことが重要です。

引き続き、地域包括支援センターや様々な団体と連携し、高齢者個人に対する支援の充実を実

現するとともに、地域の課題を地域づくり・社会資源の開発、施策等に反映できるよう、地域ケ

ア会議、地域ケア推進会議を開催します。

① 事業名 地域ケア会議・地域ケア推進会議 福祉課

事業

内容

地域包括支援センターが主催する地域ケア会議については、多職種による個別

の事例の検討や地域課題の把握等を行い、町が主催する地域ケア推進会議につい

ては、町全体として取組むべき課題を明らかにし、事業化等についての検討を行

います。

現状と

課題

広域的な連携・協力体制ができる仕組みづくりを進めます。

今後の

取組

会議を継続的に実施します。

地域ケア会議 年 12 回 地域ケア推進会議 年1回

27 年度

実績 地域ケア会議 年 12 回

28 年度

実績 地域ケア会議 年 12 回

74

第4章 目標ごとの施策

(7)地域包括支援センター機能の強化

地域包括支援センターは、介護に関する相談や悩み以外にも、福祉や医療、その他様々なこと

の相談、サポート、制度案内(総合相談支援)、財産の管理や契約などに不安がある高齢者や虐待

被害に遭っている高齢者に対して、その人が持つ権利を守る(権利擁護)、要支援1・2と認定さ

れた人や、支援や介護が必要となるおそれが高い人が自立して生活できるよう、介護保険や介護

予防事業などで介護予防の支援(介護予防ケアマネジメント)、暮らしやすい地域にするため、様々

な機関とのネットワークづくりの調整(包括的・継続的ケアマネジメント)業務のほか、在宅医

療・介護連携、認知症高齢者への支援、高齢者のニーズとボランティアなどの地域資源とのマッ

チングによる、多様な主体による生活支援(生活支援コーディネーター)、地域ケア会議の開催な

ど業務範囲は多岐にわたっています。

一方、後期高齢者や要支援、要介護高齢者等の増加が予測され、地域包括支援センターの役割

はますます重要となっています。高齢者に関することについて気軽に相談できる窓口として、住

民にとって身近な存在になるように、地域包括支援センターの周知にも力を入れて取り組んでい

きます。

地域包括支援センターの運営について、国が定める評価指標を用いて事業評価を実施し、セン

ター数や人員数などの検討を進め、機能の充実を図ります。

① 事業名 地域包括支援センターにおける相談 福祉課

事業

内容

高齢者に関する介護、医療、福祉、健康などの様々な相談の他にも、虐待など

の権利擁護に関する内容についての相談に応じています。

現状と

課題

住民にとってより気軽に相談できるように、広報、周知に力を入れていく必要

があります。

今後の

取組

相談しやすい環境づくりに努め、住民にとって身近な相談機関としての役割を

果たせるように広報、周知を行います。

27 年度

実績 地域包括支援センターの相談件数 533 件

28 年度

実績 地域包括支援センターの相談件数 424 件

75

第4章 目標ごとの施策

4 適切な介護保険運営とサービスの質の向上

【基本施策】

(1)介護保険サービス等の現状と見込み

(2)介護保険サービスの基盤整備

(3)介護給付適正化計画

(4)介護サービスの適正な実施・介護事業所への支援

(5)介護保険制度の情報提供・相談体制の充実

(6)介護保険サービス給付費の推計

(7)介護保険料の算定

(1)介護保険サービス等の現状と見込み

将来の介護認定者や認知症高齢者など介護を必要とする高齢者数の推計や今までのサービス利

用状況などを勘案し、2018 年(平成 30 年度)から 2020 年(平成 32 年度)までの介護保険

サービス利用見込量を算出しました。

① 介護予防サービス

要支援認定者に対する介護予防を推進するため、要支援認定者数の推計や利用実績を勘案し介

護予防サービス利用見込量を算出しました。

ア 介護予防サービス

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 104 103               

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 0 0 0 0 0 0

人数 0 0 0 0 0 0

 看護職員と介護職員が要支援者宅を訪問し、介護予防を目的として、移動用の浴槽を持ち込んで入浴の介護を行います。

 これまでの利用実績はありませんが、いつでも利用できるサービスの確保に努めます。利

用実績と見込

介護予防訪問介護 

 訪問介護員(ホームヘルパー)等が要支援者宅を訪問し、介護予防を目的として、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の支援を行います。

利用実績と見込

 平成29年度から地域支援事業へ移行しました。

第六期 第七期

介護予防訪問入浴介護 

第六期 第七期

76

第4章 目標ごとの施策

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 94.3 160.8 177.8 208.8 226.1 239.0

人数 20 25 28 32 35 38

介護予防訪問リハビリテーション

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 23.6 5.7 4.1 14.0 14.0 14.0

人数 2 1 1 2 2 2

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 16 14 9 11 13 13

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 144 160                

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。

 医師の指示に基づき、理学療法士や作業療法士等が要支援者宅を訪問し、介護予防を目的として、理学療法、作業療法等のリハビリテーションを行います。

 医師、歯科医師、薬剤師等が要支援者宅を訪問し、介護予防を目的として、療養上の管理及び指導を行います。

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。

 要支援者がデイサービスセンターなどの施設に通い、介護予防を目的として、入浴、排せつ、食事等の介護を受けるとともに、レクリエーションや機能訓練を行います。

 平成29年度から地域支援事業へ移行しました。

第六期 第七期

利用実績と見込

利用実績と見込

介護予防訪問看護 

介護予防通所介護利用実績と見込

第六期 第七期

利用実績と見込

第六期 第七期

介護予防居宅療養管理指導

第六期 第七期

 医師の指示に基づき、看護師、理学療法士等が要支援者宅を訪問し、介護予防を目的として、療養生活の支援、必要な診療の補助を行います。

77

第4章 目標ごとの施策

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 14 14 9 13 14 14

介護予防短期入所生活介護

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

日数 13.2 24.5 38.6 69.1 82.2 113.4

人数 3 5 6 9 10 12

介護予防短期入所療養介護

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

日数 0.0 2.7 0.0 0.0 0.0 0.0

人数 0 1 0 0 0 0

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 20 15 8 12 12 14

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

 現在、利用実績はほとんどありませんが、いつでも利用できるサービスの確保に努めます。

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。

第六期 第七期

介護予防特定施設入居者生活介護

第六期 第七期

介護予防通所リハビリテーション

第六期 第七期

利用実績と見込

利用実績と見込

利用実績と見込

利用実績と見込

第六期

 医師の指示に基づき、要支援者が介護老人保健施設や医療機関などに通い、介護予防を目的として、理学療法、作業療法等のリハビリテーションを行います。

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。

第七期

 要支援者が特別養護老人ホームなどの施設に短期間入所し、介護予防を目的として、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の支援と機能訓練を行います。

 要支援者が介護老人保健施設等に短期間入所し、介護予防を目的として、看護や医学的管理のもとで、介護・機能訓練等その他必要な医療や日常生活上の支援を行います。

 有料老人ホーム等に入居している要支援者に対し、介護予防を目的として、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援、機能訓練、療養上の支援を行います。

78

第4章 目標ごとの施策

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 81 100 109 115 120 126

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 3 2 2 3 3 3

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 4 4 5 5 5 6

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 261 289 257 268 278 288

介護予防支援  利用実績と見込

第六期 第七期

第七期

特定介護予防福祉用具購入費

介護予防住宅改修費 

第六期 第七期

第六期

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

介護予防福祉用具貸与

第六期 第七期

利用実績と見込

利用実績と見込

利用実績と見込

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。

 要支援者が、介護予防サービス等を適正に利用できるよう、地域包括支援センターが本人の心身の状況や希望を踏まえて、介護予防サービス計画(ケアプラン)の作成業務やサービスの実施状況把握など給付管理業務を行います。

 要支援者が居宅で自立した生活が送ることができるように支援するため、必要となる住宅改修費の一部を支給します。

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。

 要支援者の生活機能の維持・向上の観点から、介護予防に資する用具を貸与します。

 福祉用具で、介護予防に資する用具のうち入浴や排せつのための用具の購入費の一部を支給します。

79

第4章 目標ごとの施策

イ 地域密着型介護予防サービス

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

介護予防認知症対応型通所介護

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 0 0.1 0 4.0 4.0 4.0

人数 0 0 0 2 2 2

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 0 0 0 3 3 3

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 0 1 0 1 1 1

介護予防小規模多機能型居宅介護

第六期 第七期

利用実績と見込

 居宅の要支援者の心身の状況や置かれている環境等に応じ、居宅・通所または短期間の宿泊により、介護予防を目的として、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援や機能訓練を行います。

 現在、利用実績はありませんが、今後の利用を見込んでいます。

介護予防認知症対応型共同生活介護

第六期 第七期

利用実績と見込

 認知症の要支援者が共同生活を営む住居で、介護予防を目的として、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援や機能訓練を行います。

 現在、利用実績はほとんどありませんが、今後の利用を見込んでいます。

第七期

利用実績と見込

 認知症の要支援者がデイサービスセンターなどに通い、介護予防を目的として、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援や機能訓練を行います。

 現在、利用実績はほとんどありませんが、今後の利用を見込んでいます。

第六期

80

第4章 目標ごとの施策

② 介護サービス

要介護者に対する介護を推進するため、要介護者数の推計や利用実績を勘案し介護サービス利

用見込量を算出しました。

ア 居宅サービス

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

訪問介護内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 6,212.2 6,081.6 5,822.6 6,877.3 7,614.3 8,367.8

人数 276 267 235 269 290 310

 

訪問入浴介護内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 170.0 202.0 183.0 235.0 278.0 356.0

人数 33 40 36 45 52 62

訪問看護内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 1,200.9 1,445.9 1,601.5 1,679.2 1,774.1 1,862.7

人数 176 196 211 221 235 251

 看護職員と介護職員が要介護者宅を訪問し、移動用の浴槽を持ち込んで入浴の介護を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

 訪問介護員(ホームヘルパー)等が要介護者宅を訪問し、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の支援を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

 医師の指示に基づき、看護師、理学療法士等が要介護者宅を訪問し、療養上の支援または診療の補助を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

81

第4章 目標ごとの施策

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

訪問リハビリテーション

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 261.8 234.0 215.5 313.0 364.7 427.6

人数 17 19 15 22 25 29

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 199 208 224 236 250 265

通所介護内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 3,885.0 2,450.0 2,442.0 2,726.3 2,945.8 3,192.8

人数 396 279 289 310 327 346

通所リハビリテーション

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 380.6 431.7 480.4 544.5 623.9 696.5

人数 54 59 64 71 79 85

 医師の指示に基づき、理学療法士や作業療法士等が要介護者宅を訪問し、心身機能の維持回復、日常生活の自立援助のため、理学療法や作業療法等のリハビリテーションを行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

 要介護者が特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの施設に通い、入浴、排せつ、食事等の介護を受けるとともに、レクリエーションや機能訓練を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

居宅療養管理指導

 医師、歯科医師、薬剤師等が要介護者宅を訪問し、療養上の管理及び指導を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

 医師の指示に基づき、要介護者が介護老人保健施設や医療機関などに通い、心身機能の維持回復、日常生活の自立援助のため、理学療法等のリハビリテーションを行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

82

第4章 目標ごとの施策

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

短期入所生活介護内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

日数 1,002.6 1,020.8 1,010.0 1,135.8 1,290.4 1,445.7

人数 104 107 105 113 122 131

短期入所療養介護内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

日数 126.2 103.0 113.5 156.5 192.3 256.6

人数 23 17 12 18 22 29

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 95 101 108 117 120 122

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 446 455 467 491 512 533

 要介護者が特別養護老人ホームなどの施設に短期間入所し、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の支援と機能訓練を行います。

利用実績と見込

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。

第六期 第七期

特定施設入居者生活介護

 有料老人ホーム等に入居している要介護者に対し、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援、機能訓練及び療養上の支援を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

 要介護者が介護老人保健施設などの施設に短期間入所し、看護及び医学的管理のもとで、介護及び機能訓練その他必要な医療及び日常生活上の支援を行います。

利用実績と見込

 これまでの状況をみて、利用数を見込んでいます。

第六期 第七期

福祉用具貸与

 要介護者の日常生活上の便宜を図るため及び日常生活の自立を助けるための用具を貸与します。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

83

第4章 目標ごとの施策

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 8 9 9 11 13 16

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 9 9 11 14 15 16

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 700 693 692 729 754 788

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

居宅介護支援

 要介護者が、居宅サービス等を適切に利用できるよう、居宅介護支援事業者が本人の心身の状況や希望を踏まえて、居宅サービス計画(ケアプラン)の作成業務やサービスの実施状況把握など給付管理業務を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

住宅改修費

 要介護者が居宅で自立した生活が送ることができるように支援するため、必要となる住宅改修費の一部を支給します。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

特定福祉用具購入費

 福祉用具で、入浴や排せつのための用具の購入費の一部を支給します。

利用実績と見込

84

第4章 目標ごとの施策

イ 地域密着型サービス

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 0 0 0 0 2 2

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 0 0 0 0 0 0

地域密着型通所介護内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 1496.8 1371.8 1681.8 1756.6 1810.2

人数 150 127 149 154 159

認知症対応型通所介護

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

回数 145.1 144.3 173.6 233.7 276.6 341.8

人数 19 16 16 19 21 24

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

 要介護者宅の定期的な巡回訪問や随時通報により訪問し、入浴、排せつ、食事等の介護や日常生活上の支援を行います。また、医師の指示により、看護師等が要介護認定者宅で療養上の支援又は看護を行います。

利用実績と見込

 平成30年度に整備を予定しており、平成31年度から利用を見込んでいます。

第六期 第七期

夜間対応型訪問介護

 夜間において、要介護者宅の定期的な巡回訪問や随時通報により介護福祉士等が訪問し、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の支援を行います。

利用実績と見込

 これまでの利用実績がなく、事業所整備も予定していませんので、利用は見込んでいません。

第六期 第七期

 要介護者がデイサービスセンターなどの施設に通い、入浴、排せつ、食事等の介護を受けるとともに、レクリエーションや機能訓練を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

 認知症の要介護者がデイサービスセンターなどに通い、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話や機能訓練を行います。

利用実績と見込

 これまでの利用状況をみて、利用数の伸びを見込んでいます。

第六期 第七期

85

第4章 目標ごとの施策

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 31 31 45 53 53 53

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 0 2 24 26 26 26

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 0 0 0 0 0 0

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 2 2 1 1 1 1

認知症対応型共同生活介護

 認知症の要介護者が共同生活を営む住居で、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援や機能訓練を行います。

利用実績と見込

 現在、3か所の施設が整備されており、定員数相当の利用を見込んでいます。

第六期 第七期

小規模多機能型居宅介護

 居宅の要介護者の心身の状況や置かれている環境等に応じ、居宅・通所または短期間の宿泊により、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援や機能訓練を行います。

利用実績と見込

 平成28年度に事業所が開設され、平成30年度から上限登録数分相当の利用を見込んでいます。

第六期 第七期

地域密着型特定施設入居者生活介護

 有料老人ホーム等に入居している要介護者に対し、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援、機能訓練、療養上の世話を行います。

利用実績と見込

 これまでの利用実績がなく、事業所整備も予定していませんので、利用は見込んでいません。

第六期 第七期

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

 原則は、要介護度3の中重度以上の要介護者が対象となります。入所する要介護者に対して、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行う定員30人未満の小規模な介護老人福祉施設です。

利用実績と見込

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込みます。

第六期 第七期

86

第4章 目標ごとの施策

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 0 0 0 0 0 0

看護小規模多機能型居宅介護

 要介護者に対して、小規模多機能型居宅介護に看護を組み合わせて一体的に提供することにより、効果的かつ効率的となるサービスを行います。

利用実績と見込

 これまでの利用実績がなく、事業所整備も予定していませんので、利用は見込んでいません。

第六期 第七期

87

第4章 目標ごとの施策

ウ 施設サービス

*人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 169 168 163 171 181 192

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 84 84 91 94 99 104

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 15 14 3 5 5 3

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 0 0 2

介護療養型医療施設利用実績と見込

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

介護老人保健施設

利用実績と見込

利用実績と見込

第六期 第七期

第七期

第六期 第七期

 要介護者に対して、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理下での介護、機能訓練、その他必要な医療及び日常生活上の支援を行う施設です。この施設は、リハビリテーションを行いながら自宅へ復帰する目的の施設で、入所期間は、原則3ヶ月ですが、自宅への復帰が難しい場合は、入所期間を延長されることもあります。

第六期

 基本的入所要件は、要介護度3の中重度以上の要介護者が対象となります。入所する要介護者に対して、入浴、排せつ、食事等の介護その他日常生活上の支援、機能訓練、健康管理、療養上の世話を行う施設です。また、特別養護老人ホームで提供される医療サービスは、健康管理、保健衛生が中心となります。

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。

 長期療養を必要とする要介護者に対して、医学的管理下のもとで介護、その他の支援及び機能訓練、その他必要な医療を提供する施設です。

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

介護医療院

 慢性期の医療・介護ニーズへの対応のため、「日常的な医学管理が必要な重介護者の受入れ」や「看取り・ターミナルケア」等の機能と「生活施設」としての機能を兼ね備えた介護保険施設です。(平成30年度から創設)

利用実績と見込

 新たな施設となりますが、平成32年度からの利用を見込んでいます。

第六期 第七期

88

第4章 目標ごとの施策

③ その他

*給付件数は年間の数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

(給付件数) 4,711 5,315 4,793 4,984 5,183 5,390

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

(給付件数) 246 256 352 366 380 395

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

(給付件数) 2,300 2,021 1,982 2,061 2,143 2,228

特定入所者介護サービス費

 施設入所等の費用のうち、食費及び居住費は、原則、全額本人の自己負担となります。ただし、住民税非課税世帯である入居者については、補足給付支給し負担を軽減します。なお、預貯金が一定以上ある場合は、補足給付の対象にはなりません。

実績と見込

 これまでの状況をみて、給付件数を見込んでいます。

第六期 第七期

高額医療合算介護サービス費

 同じ医療機関の世帯内で、医療費と介護サービス費の両方の自己負担があり、1年間の自己負担額の合計額が世帯の自己負担額を超えた場合は、超えた額が支給されます。医療と介護の自己負担額合算後の限度額(年額)計算期間は、毎年8月から翌年7月末までの12ヶ月間です。

実績と見込

 今後も給付件数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

高額介護(介護予防)サービス費

 同じ月に利用した介護保険のサービスの利用者負担が高額になった場合は、1ヶ月の利用者負担を合算(同じ世帯内に複数の利用者がいる場合は、世帯合算)し、上限額を超えたときは超えた額が支給されます。なお、一定以上所得者のうち、さらに医療保険の現役並み所得に相当する方は、上限額が引き上げられます。

実績と見込

 今後も給付件数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

89

第4章 目標ごとの施策

④ 地域支援事業

ア 介護予防・生活支援サービス

*回数は1月当たりの数、人数は1月当たりの利用者数です。

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 37 100 100 104

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数 68 150 150 156

内容

27年度(実績) 28年度(実績) 29年度(見込) 30年度(見込) 31年度(見込) 32年度(見込)

人数     62 125 125 130

訪問介護相当サービス

 介護福祉士等が要支援者又は事業対象者宅を訪問し、介護予防を目的として、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の支援を行います。

利用実績と見込

 これまでの利用状況をみて、利用数を見込んでいます。(平成29年度から介護予防サービスより移行しました。)

第六期 第七期

介護予防ケアマネジメント

 事業対象者が、介護予防サービス等を適正に利用できるよう、地域包括支援センターが本人の心身の状況や希望を踏まえて、介護予防サービス計画(ケアプラン)の作成業務やサービスの実施状況把握など給付管理業務を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。

第六期 第七期

通所介護相当サービス

 要支援者又は事業対象者が特別養護老人ホームやデイサービスセンターなどの施設に通い、介護予防を目的として、入浴、排せつ、食事等の支援を受けるとともに、レクリエーションや機能訓練を行います。

利用実績と見込

 今後も利用数の伸びが見込まれます。(平成29年度から介護予防サービスより移行しました。)

第六期 第七期

90

第4章 目標ごとの施策

(2)介護保険サービスの基盤整備

2025 年(平成 37 年)には、団塊の世代が後期高齢者となり、2017 年(平成 29 年)の

1.3 倍(6,588 人)になると推計され、介護サービスを必要とする高齢者は、今後急激に増えて

いくことが見込まれます。

一般高齢者アンケート調査では、介護が必要となったとき、在宅で暮らしたいという高齢者が

46.7%となっています。

また、現在要介護・要支援認定を受けている高齢者の 69.4%が施設入所を望んでいないとの

回答がありました。

このような中で、在宅介護サービスを充実させるため、24 時間体制の介護・看護サービスの

整備を進めます。

介護保険施設整備については、2018 年度(平成 30 年度)から 2020 年度(平成 32 年度)

までの期間は、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の整備を予定しております。その後は

引き続き、ニーズ状況を把握しながら検討していきます。

【介護保険施設等整備目標】

施設数 定員・床数 施設数 定員・床数

ア 介護老人福祉施設(特養養護老人ホーム) 2 150 2 150

イ 介護老人保健施設 1 110 1 110

ウ 介護療養型医療施設 0 0    

エ 介護医療院 0 0

ア 地域密着型介護老人福祉施設 0 0 0 0

イ 認知症対応型共同生活介護事業所 3 54 3 54

ウ 地域密着型特定施設 0 0 0 0

エ 定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所 0 0 1  

オ 認知症対応型通所介護事業所 1 10 1 10

カ 小規模多機能型居宅介護事業所 1 29 1 29

キ 看護小規模多機能型居宅介護事業所 0 0 0 0

ク 夜間対応型訪問介護事業所 0 0 0 0

ケ 地域密着型通所介護事業所 7 78 7 78

ア 養護老人ホーム 0 0 0 0

イ 軽費老人ホーム 0 0 0 0

ウ 特定施設(介護専用型) 0 0 0 0

エ 特定施設(混合型) 2 166 2 166

④その他施設 ア サービス付高齢者向け住宅 2 55 2 55

平成32年度までの計画数現状

①介護保険施設

区     分

③その他老人福祉施設(介護保険施設以外)

②介護保険施設(地域密着型)

91

第4章 目標ごとの施策

(3)介護給付適正化計画

保険者として介護保険の円滑かつ安定的な運営を図るため、サービスを必要とする人を適切

に認定したうえで、適切なケアマネジメントにより受給者が真に必要とするサービスを見極め、適

正にサービスを提供するよう促す必要があります。

また、介護保険法の一部が改正されたことに伴い、介護給付等に要する費用の適正化に関して、

取り組む事項を定めるものとされているため、下記の5事業を主要事業として、介護給付の適正化

を実施してまいります。

① 要介護認定の適正化

要介護認定の結果について、点検を実施し、適切な調査や認定審査が行われるように、認定

調査員や認定審査会委員に対して研修を実施し、要介護認定の平準化を図ります。

② ケアプランの点検

ケアプラン分析システム(神奈川県国民健康保険団体連合会)を活用し、ケアプランの点検

を実施します。

③ 住宅改修等の点検

住宅改修については、住宅改修完了後の訪問調査を必要に応じ行い、改修状況の点検を行い

ます。

福祉用具購入については、提出された書類を点検し、必要に応じ事業者へ確認を行います。

福祉用具貸与については、軽度者に対する貸与において、サービス担当者会議の記録や医師

の所見の確認を行います。

④ 縦覧点検・医療情報との突合

神奈川県国民健康保険団体連合会から提供される医療情報との突合情報等をもとに、提供

されるサービスの整合性を点検し、必要に応じてサービス事業者に適正な報酬請求を促しま

す。

⑤ 介護給付費通知

サービスの利用状況や費用の給付状況について通知し、利用者や事業者に対して適切なサ

ービスの利用と提供を普及啓発します。

92

第4章 目標ごとの施策

(4)介護サービスの適正な実施・介護事業所への支援

被保険者の地域における自立した日常生活の支援、要介護状態等となることの予防又は要介護

状態等の軽減若しくは悪化の防止を目的とする介護保険制度を、今後も持続していくために、質

が高く必要なサービスを提供していくと同時に、財源と人材をより重点的・効率的に活用する仕

組みを構築することが求められています。

① 質が高く必要なサービスの提供

介護事業所では、慢性的な人材不足状況が続いており、今後、地域包括ケアシステムを構築す

るため人材不足の解消とともに、介護従事者等のスキルアップなどに取り組んでいくことが重要

であり、さまざまな機関と連携しながら介護従事者の処遇改善や人材の育成を促進します。

(その他の実施事業)

・ケアマネジャー等への研修会や勉強会等の開催(福祉課)

・認定調査員への研修会の開催(福祉課)

② 介護サービスの適正な実施

介護給付の適正化及び介護サービス事業者への適正な指導監督など実施し、介護保険事業の円

滑な運営を図ります。

そのため、高齢者福祉計画策定等委員会で適正に介護サービスの提供が実施されているかの点

検・評価を継続的に行います。

(5)介護保険制度の情報提供・相談体制の充実

介護保険制度は、法令改正、国からの通知なども多く、非常に複雑かつ難解な制度となってい

ます。介護保険事業を適正に運営するにあたり、介護保険事業所には、それらの内容を情報提供

するとともに、町民や被保険者へ介護保険制度の紹介、制度案内等の情報提供や相談体制の充実

に努めます。

① 事業名 高齢者総合相談 福祉課

事業

内容

高齢者に関する介護、医療、福祉、健康などの様々な相談の他にも、虐待など

の権利擁護に関する内容についても相談に応じています。

現状と

課題

福祉課と地域包括支援センターの2ヶ所で総合相談を受け付けていますが、地

域包括支援センターについては、今後も周知が必要です。

今後の

取組

相談しやすい環境づくりに努め、きめ細かい周知活動を実施していきます。

27 年度

実績 地域包括支援センターの相談件数 533 件

28 年度

実績 地域包括支援センターの相談件数 424 件

93

第4章 目標ごとの施策

(その他の実施事業)

・町民への広報・SNSを活用した制度周知(福祉課)

・事業所との情報交換、情報提供、連携(福祉課)

・介護相談員事業(福祉課)

・事業評価の公表(福祉課)

(6)介護保険サービス給付費の推計

介護保険給付費の見込量は、要支援、要介護の認定者数、介護保険サービスの利用実績など勘

案し、全体事業費を見込みます。

(単位:千円)

平成30年度 平成31年度 平成32年度 3ヵ年計

0 0 0 0

11,733 12,753 13,523 38,009

476 476 476 1,428

1,234 1,464 1,464 4,162

4,389 4,823 4,823 14,035

5,060 6,037 8,421 19,518

0 0 0 0

9,220 9,224 10,885 29,329

5,872 6,126 6,434 18,432

638 638 638 1,914

4,441 4,441 5,456 14,338

43,063 45,982 52,120 141,165

374 374 374 1,122

2,811 2,812 2,812 8,435

2,616 2,617 2,617 7,850

5,801 5,803 5,803 17,407

14,979 15,544 16,104 46,627

介護予防特定施設入居者生活介護

介護予防福祉用具貸与

介護予防訪問看護

介護予防訪問リハビリテーション

介護予防居宅療養管理指導

介護予防通所リハビリテーション

介護予防短期入所療養介護

①予防給付費の推計

介護予防支援給付費       (c)

介護予防サー

ビス

介護予防訪問入浴介護

種       類

介護予防認知症対応型通所介護

介護予防住宅改修費

地域密着型介護

予防サー

ビス

 給付費計 (b)

介護予防小規模多機能型居宅介護

介護予防認知症対応型共同生活介護

給付費計 (a)

介護予防訪問介護

介護予防通所介護

介護予防短期入所生活介護

特定介護予防福祉用具購入費

94

第4章 目標ごとの施策

②介護給付費(居宅サービス)の推計 (単位:千円)

平成30年度 平成31年度 平成32年度 3ヵ年計

246,875 274,009 301,706 822,590

33,935 40,222 51,504 125,661

110,323 116,661 122,394 349,378

11,117 12,973 15,170 39,260

32,292 34,209 36,239 102,740

245,468 264,203 285,358 795,029

61,513 70,364 78,431 210,308

117,250 133,000 148,474 398,724

19,438 23,985 32,224 75,647

262,269 266,810 269,792 798,871

80,935 84,458 87,986 253,379

3,902 4,657 5,722 14,281

13,386 14,154 15,456 42,996

1,238,703 1,339,705 1,450,456 4,028,864

種       類

居宅サー

ビス

訪問介護

訪問入浴介護

訪問看護

訪問リハビリテーション

居宅療養管理指導

通所介護

通所リハビリテーション

短期入所生活介護

短期入所療養介護

特定施設入居者生活介護

福祉用具貸与

特定福祉用具購入費

住宅改修費

 給付費計      (d)

③介護給付費(地域密着型サービス)の推計 (単位:千円)

平成30年度 平成31年度 平成32年度 3ヵ年計

0 4,620 4,620 9,240

0 0 0 0

168,310 175,662 180,974 524,946

31,965 37,624 46,480 116,069

159,435 159,699 159,971 479,105

70,701 70,733 70,733 212,167

0 0 0 0

2,541 2,542 2,542 7,625

0 0 0 0

432,952 450,880 465,320 1,349,152

132,741 137,493 143,895 414,129

小規模多機能型居宅介護

地域密着型特定施設入居者生活介護 

定期巡回・随時対応型訪問介護看護 

夜間対応型訪問介護 

地域密着型通所介護

認知症対応型通所介護

認知症対応型共同生活介護

 給付費計        (e)

地域密着型サー

ビス 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 

看護小規模多機能型居宅介護 

居宅介護支援給付費 (f)

種       類

④介護給付費(施設サービス)の推計 (単位:千円)

平成30年度 平成31年度 平成32年度 3ヵ年計

511,734 541,707 574,821 1,628,262

302,776 319,260 335,627 957,663

20,266 20,275 12,013 52,554

0 0 8,218 8,218

834,776 881,242 930,679 2,646,697 給付費計        (g)

種       類

施設サー

ビス

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

介護老人保健施設

介護療養型医療施設

介護医療院

95

第4章 目標ごとの施策

⑤その他の推計 (単位:千円)

平成30年度 平成31年度 平成32年度 3ヵ年計

高額介護サービス費等給付額 63,000 67,300 73,430 203,730

高額医療合算介護サービス費等給付額 12,540 13,390 14,610 40,540

特定入所者介護サービス費等給付額 73,190 78,180 85,300 236,670

審査支払手数料 2,100 2,184 2,271 6,555

150,830 161,054 175,611 487,495

種       類

 その他計           

⑥地域支援事業 (単位:千円)

平成30年度 平成31年度 平成32年度 3ヵ年計

94,797 96,693 97,167 288,657

39,801 40,208 40,708 120,717

134,598 136,901 137,875 409,374 業費計

種       類

介護予防・日常生活支援総合事業費

包括的支援事業費・任意事業費

96

第4章 目標ごとの施策

(7)介護保険料の算定

① 介護保険財政の仕組み

介護保険事業の財源については、保険給付に要する費用(標準給付費)の50%を65歳以上

の第1号被保険者と40歳~64歳までの第2号被保険者の保険料、残りの50%を公費(国、

県、町)で負担する仕組みになってます。本計画期間では第1号被保険者の負担割合は 23%と

なります。ただし、国の財政調整交付金の割合によって、第1号負担割合は増減します。

町、地域支援事業のうち、包括的支援事業・任意事業の財源については、第1号被保険者の保

険料と公費で構成されます。

介護保険財源構成割合表

居宅サービス等 施設サービス等介護予防・日常生活支援事業

包括的支援事業・任意事業

国 20.0% 15.0% 20.0% 38.5%

国財政調整交付金 5.0% 5.0% 5.0%

県 12.5% 17.5% 12.5% 19.25%

町 12.5% 12.5% 12.5% 19.25%

23.0% 23.0% 23.0% 23.0%

27.0% 27.0% 27.0%

100.0% 100.0% 100.0% 100.0%合    計

介護給付費

(単位:%)

※ 国の負担分のうち、各市町村の高齢化率や所得水準による財政力格差を調整するため、 5%分を財政調整交付金として交付します。

地域支援事業

公費

第1号被保険者

第2号被保険者

20.0%

国財政調

整交付金

5.0%

12.5%

12.5%

第1号被

保険者

23.0%

第2号被

保険者

27.0%

介護給付費(居宅サービス等)

15.0%

国財政調

整交付金

5.0%

17.5%

12.5%

第1号被

保険者

23.0%

第2号被

保険者

27.0%

介護給付費(施設サービス等)

97

第4章 目標ごとの施策

② 財政調整交付金の交付割合

国は、市町村の高齢化率や所得水準等による財政力格差を調整するため、財政調整交付金が交

付されます。市町村によって、交付割合が異なります。

② 介護保険料の算定に要する事業費の推計

介護保険事業費は、第七期計画期間における第 1 号被保険者や要支援・要介護認定者数の推

計、サービス利用見込量などをもとに居宅サービス、地域密着型サービス、施設サービス、介護

予防サービスなどの保険給付に要する費用(標準給付費)及び地域支援事業費を積算し、介護保

険料の算定の基礎となる事業費を算出します。

国 20.0%

国財政調整

交付金

5.0%

県 12.5%

12.5%

第1号被保

険者

23.0%

第2号被保

険者

27.0%

地域支援事業(介護予防・日常生活支援総合事業)

38.5%

19.25%

19.25%

第1号被

保険者

23.0%

地域支援事業(包括的支援事業・任意事業)

98

第4章 目標ごとの施策

平成30年度 平成31年度 平成32年度 合  計

a 介護予防サービス 43,063,000 45,982,000 52,120,000 141,165,000

b 地域密着型介護予防サービス 5,801,000 5,803,000 5,803,000 17,407,000

c 介護予防支援 14,979,000 15,544,000 16,104,000 46,627,000

d 居宅サービス 1,238,703,000 1,339,705,000 1,450,456,000 4,028,864,000

e 地域密着型サービス 432,952,000 450,880,000 465,320,000 1,349,152,000

f 居宅介護支援 132,741,000 137,493,000 143,895,000 414,129,000

g 施設サービス 834,776,000 881,242,000 930,679,000 2,646,697,000

63,000,000 67,300,000 73,430,000 203,730,000

12,540,000 13,390,000 14,610,000 40,540,000

73,190,000 78,180,000 85,300,000 236,670,000

審査支払手数料 2,100,348 2,184,357 2,271,564 6,556,269

2,853,845,348 3,037,703,357 3,239,988,564 9,131,537,269

2,616,955 4,240,303 4,579,836 11,437,094

0 34,519,788 73,545,048 108,064,836

2,851,228,393 3,067,982,842 3,308,953,776 9,228,165,011

134,598,000 136,901,000 137,875,000 409,374,000

94,797,000 96,693,000 97,167,000 288,657,000

39,801,000 40,208,000 40,708,000 120,717,000

2,985,826,393 3,204,883,842 3,446,828,776 9,637,539,011

計(A)

保険料の算定にかかる事業費の総額(H)=D+E

介護保険事業に要する標準給付費及び地域支援事業費の推計

(単位:円)

予防給付費

介護給付費

高額介護サービス費等給付額

高額医療合算介護サービス費等給付額

特定入所者介護サービス費等給付額

一定以上所得者の利用者負担の見直しに伴う財政影響額(B)

消費税率等の見直しを勘案した影響額(C)

計(標準給付費)(D)=A-B+C

地域支援事業費 (E)=F+G

 介護予防・日常生活支援総合事業費(F)

 包括的支援事業・任意事業費(G)

99

第4章 目標ごとの施策

④ 保険料基準額の算定

3.6%の増

第六期保険料の基準額

年額 66,000円

月額 5,500円

第七期保険料の基準額

年額 68,400円

月額 5,700円

平成30年度 平成31年度 平成32年度 合  計

11,758 11,733 11,738 35,229

平成30年度 平成31年度 平成32年度 合  計

147,301,270 158,233,792 170,306,039 475,841,101

2.78% 2.96% 3.08%

1.0154 1.0084 1.0034

1.0797 1.0797 1.0797

81,900,000 93,674,000 104,909,000 280,483,000

第七期保険料の基準額 (R ÷ J) ÷ 12月

2,414,424,818円 ÷ 35,229人 ÷ 12月 = 5,711円 ≒ 5,700円

2,216,633,973第1号被保険者の負担割合 (I)= H × 23%

準備基金取崩額(P) 70,000,000

予定保険料収納率(Q) 97.0%

調整交付金相当額(K) =  A + F × 5%

調整交付金見込交付割合 (L)

※所得段階別加入割合補正後被保険者数(J)

(単位:人)

 所得の低い第1号被保険者の負担を軽減し、所得の高い第1号被保険者の負担は負担能力に応じたものとするため、所得段階別加入割合の補正をした人数となります。また、弾力化とは、標準9段階の所得段階を多段階設定することをいい、本町では13段階に設定しています。

第1号被保険者の保険料収納必要額(R) = ( I + K - O - P ) ÷ Q

2,414,424,818

(単位:円)

準備基金の残額(平成29年度末の見込額) 211,336,028

所得段階別加入割合補正後被保険者数【弾力化した場合】(J)

後期高齢者加入割合補整係数(M)

所得段階別加入割合補正係数(N)

調整交付金見込額(O) = A + F × L

100

第4章 目標ごとの施策

⑤ 保険料段階の設定

第1号被保険者の保険料は、1人ひとりの負担能力に応じたものとするため、所得の段階に

応じて設定します。本町では、より弾力的な所得の段階設定をすることで、経済的負担を軽減す

るため、本人課税所得層を標準段階より細分化し、13 段階に設定しています。

負担割合 月額保険料 年額保険料

生活保護受給者の方

世帯全員が住民税非課税で老齢福祉年金受給者(※1)を受けている方世帯全員が住民税非課税で前年の合計所得金額(※2)+課税年金(※3)収入額が80万円以下の方

第2段階

世帯全員が住民税非課税で前年の合計所得金額+課税年金収入額が80万円を超えて120万円以下の方

0.75 4,275 51,300

第3段階

世帯全員が住民税非課税で前年の合計所得金額+課税年金収入額が120万円を超えている方

0.75 4,275 51,300

第4段階

世帯員のだれかに住民税が課税されているが、本人は、住民税非課税で前年の合計所得金額+    課税年金収入額が80万円以下の方

0.90 5,130 61,560

第5段階

世帯員のだれかに住民税が課税されているが、本人は、住民税非課税で前年の合計所得金額+    課税年金収入額が80万円を超えている方

1.00 5,700 68,400

第6段階

本人が住民税課税で前年の合計所得金額が120万円未満の方

1.20 6,840 82,080

第7段階

本人が住民税課税で前年の合計所得金額が120万円以上で200万円未満の方

1.25 7,125 85,500

第8段階

本人が住民税課税で前年の合計所得金額が200万円以上で300万円未満の方

1.45 8,265 99,180

第9段階

本人が住民税課税で前年の合計所得金額が300万円以上で400万円未満の方

1.60 9,120 109,440

第10段階

本人が住民税課税で前年の合計所得金額が400万円以上で500万円未満の方

1.80 10,260 123,120

第11段階

本人が住民税課税で前年の合計所得金額が500万円以上で600万円未満の方

1.85 10,545 126,540

第12段階

本人が住民税課税で前年の合計所得金額が600万円以上で800万円未満の方

2.00 11,400 136,800

第13段階

本人が住民税課税で前年の合計所得金額が800万円以上の方

2.20 12,540 150,480

(単位:円)

第七期介護保険料段階

第1段階

世帯全員が住民税非課税

0.45 2,565 30,780

本人が住民税非課税

本人が住民税課税

※1 老齢福祉年金 明治44年(1911年)4月1日以前に生まれた方、または大正5年(1916年)4月1日  以前に生まれた方で一定の要件を満たしている方が受けられる年金です。

※2 合計所得金額 「所得」とは、実際の収入金額から「必要経費の相当額」を差引いた金額です。平成30 年4月1日以降は、さらに「長期譲渡所得及び短期譲渡所得に係る特別控除」を控除した額となります。 また、住民税非課税の方は「年金収入に係る雑所得の金額」も控除されます。

※3 課税年金 障害年金及び遺族年金以外の年金。

101

第5章 計画の円滑な推進

第5章

計画の円滑な推進

102

第5章 計画の円滑な推進

103

第5章 計画の円滑な推進

1 計画の推進体制

第七期計画の基本理念である「住み慣れた地域でいきいきと暮らせるまちづくり」の実現に向け

て、地域住民や関係団体等の自主的な取組が求められています。そのため、町内会・自治会、民生

委員・児童委員、福祉団体、ボランティア団体、NPO法人,サービス提供事業所、企業、社会福

祉協議会、医師会などの関係機関、神奈川県などとの連携の強化、協力体制づくりを進ます。

また、「大磯町第四次総合計画後期基本計画」ほか各種関連計画との整合、調和を図り、関係各

課の連携を強化し事業を推進します。

2 計画の進行管理と評価・公表

第七期計画の進行管理については、毎年「高齢者福祉計画策定等委員会」に報告し、点検・評価

を継続的に行います。

計画の点検・評価については、PDCAサイクルに基づき実施し、評価、見直しについては、広

報や町ホームページなどを使用して広く公表します。

※PDCAサイクル

計画(PLAN)を立て、それを実行(DO)し、実行の結果を評価(CHECK)して、さら

に事業や計画を見直し(ACTION)を行うという一連の流れをサイクルとして進めていく方法。

どうなったか(CHECK)

・取組に対する高齢者福祉計画策定等委員会等からの評価

こう変えてみよう(ACTION)

・事業や計画の見直し 実際にやってみた(DO)

・計画に基づいた様々な取組

こういうことをやってみよう(PLAN)

・高齢者福祉計画・介護保険事業計画の策定

104

第5章 計画の円滑な推進

3 数値目標

具体的な項目を抽出し、それぞれに数値目標を設定して、目標達成に向けて取り組みます。この

項目以外にも取組の進捗状況等について公表していきます。

(1)基本目標

目標 現状値 目標値

基本施策 指標 (平成 29 年度) (平成 32 年度)

1 高齢者がいつまでも元気で暮らせるまち

健康づくり・介護予防の推進 特定健康診査受診率 29.9% 36.0%

健康・介護予防自主活動グループ 0 団体 3 団体

生きがいづくりと社会参加の

支援

老人クラブ会員数 1,075 人 1,120 人

世代交流センターさざんか荘利用率 40.8% 60.0% ※

高齢者の就労支援 シルバー人材センター会員数 132 人 160 人 ※

世代間交流の推進 世代交流イベント参加者数 78 人 90 人

2 高齢者が安心して暮らせるまち

防災・防犯等の安全対策 高齢者の犯罪被害の未然防止啓発活動 4回 4回

高齢者の交通安全に関する啓発活動 7回 7回

3 地域みんなで支え合うまち

地域福祉活動の活性化

はつらつサポーター登録数 29 人 60 人

高齢者ちいきの集い支援団体数 9団体 12 団体

生活支援体制の充実

生活支援事業活動団体数 0 団体 3 団体

生活支援コーディネーター数 1 人 2 人 ※

認知症施策の推進

認知症サポーター登録数 2,235 人 3,000 人 ※

認知症初期集中支援チーム数 0 チーム 1 チーム

認知症地域支援推進員数 0人 2人

認知症カフェの開催数 0回 2回

在宅医療・介護連携の推進 在宅医療多職種連携講演会の開催数 1回 1 回

地域ケア会議の推進 地域ケア推進会議の開催数 0回 1 回

4 適切な介護保険運営とサービスの質の向上

介護保険サービス等の現状と

見込み

第 1 号被保険者要介護・要支援認定率 15.8% 17.0%

1 人あたりの介護給付費 162 万円以下 170 万円以下 ※

介護保険サービスの基盤整備 定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業

所 0 箇所 1 箇所

介護サービスの適正な実施・

介護事業所への支援

実施指導事業所数 10 事業所 20 事業所

介護給付の医療情報との突合及び縦覧点

検 実施 実施

ケアプラン点検 実施 実施

住宅改修等の点検 実施 実施

介護給付費通知 4 回 4 回

介護保険制度の情報提供・相

談体制の充実

介護保険制度の周知 実施 実施

・※は大磯町総合計画後期基本計画で設定している数値です。

・現状値については見込値及び一部平成 28 年度の数値を使用しています。

105

第5章 計画の円滑な推進

(2)介護予防・自立支援・重度化防止の取組

目標 現状値 目標値

取組 指標 (平成 29 年度) (平成 32 年度)

認知症への理解の促進 講演会の開催、広報等での周知 実施 実施

認知症サポーター登録数(再掲) 2,235 人 3,000 人

認知症初期集中支援チーム数(再掲) 0 チーム 1 チーム

認知症地域推進員数(再掲) 0人 2人

認知症カフェの開催数(再掲) 0回 2回

介護予防事業の充実 介護予防事業の参加者数 2,665 人 2,750 人

介護予防講師派遣数 29 回 40 回

ケアマネジャー等の資質の

向上

研修会、勉強会等の開催数 0回 1回

介護保険の軽度認定者が重

度化する割合

認定の結果が前回の介護度よりも重度化

する割合 17.0% 16.0%

・現状値については見込値及び一部平成 28 年度の数値を使用しています。

106

第5章 計画の円滑な推進

107

参考資料

参考資料

108

参考資料

109

参考資料

1 用語解説

【う】

〇運転免許自主返納制度

加齢に伴う身体機能や認知機能の変化により、運転に不安を感じている高齢運転者が運転を

継続する意思がなく、運転免許証を返納したいという方のために、自主的に運転免許取り消し

の申請ができる制度のことです。

【か】

〇介護サービス(介護給付)

要介護と認定された人が利用できる公的なサービスです。居宅サービス、居宅介護支援事業、

施設サービスなどがあります。

〇介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護が必要な人のために、介護サービス計画(ケアプラン)の作成、介護に関する相談、市

区町村との連絡調整、保険の給付管理などを行なう資格のことです。

〇介護報酬

指定を受けた介護保険施設やサービス事業者が、利用者に介護サービスを行なった対価とし

て受け取る報酬のことです。

○介護保険運営協議会

介護保険制度の運営など、介護保険に関する事項を審議する協議会です。

〇介護保険施設

介護保険法で定めた施設サービスを提供する施設のことです。介護老人福祉施設、介護老人

保健施設、介護療養型医療施設、介護医療院があり、都道府県知事の指定や許可が必要となり

ます。

〇介護保険制度

介護が必要な高齢者が安心して暮らすために、公的な介護サービスを提供する社会保険制度

のことです。

〇介護予防

運動機能の向上、栄養改善、口腔機能の向上に関する指導などを行い、介護が必要な状態の

進行を抑えたり、介護を受ける状況にならないように予防をすることです。

○核家族

夫婦のみ、夫婦と未婚の子ども、父親また母親とその未婚の子どもで成り立つ世帯のことで

す。

【き】

○共助

制度化された相互扶助のこと。医療、年金、介護保険、社会保険制度など被保険者による相

互の負担で成り立ちます。

〇居宅サービス

介護保険の給付対象であるサービスのうち、在宅で受けるサービスのことです。介護の担当

者が自宅を訪問して行うサービスや、介護を受ける人が日帰りで施設を利用するサービスがあ

ります。

110

参考資料

【く】

〇グループホーム

認知症の高齢者が少人数で共同生活を送ることができる施設です。利用対象は要支援2、要

介護1~5の認定を受けた認知症高齢者になります。

【け】

〇ケアプラン(介護サービス計画)

ケアプランは各種介護サービスの中から、必要なサービスを選択し、利用日、利用数などの

計画を行うことです。

〇ケアマネジメント

ケアマネジャーが利用者の身体機能や生活状況の聞き取りを行い、利用者が必要とするサー

ビスを選択し、効果的に提供することです。

〇健康寿命

介護を必要とせず、生活できる期間のことです。

【こ】

〇高額介護サービス費

要介護者が、居宅サービスや施設サービスを利用して介護保険制度のもとで、介護サービス

を利用し、利用者負担額が一定の額を超える場合、その超えた部分について支給される制度

のことです。超えた部分の金額は償還払いで払い戻されます。

○後期高齢者

75 歳以上の高齢者の方をいいます。

○公助

自助・互助・共助では対応出来ないこと(困窮等)に対して最終的に必要な生活保障を行う

社会福祉制度のことです。公による負担(税による負担)で成り立ち、町が実施する高齢者福

祉事業のほか、生活困窮に対する生活保護、人権擁護、虐待対策などが該当します。

〇高齢化率

高齢者人口の総人口に占める割合のことです。

○高齢者

65 歳以上の方をいいます。

○国勢調査

日本に住んでいるすべての人及び世帯を対象とする国の最も重要な統計調査で、国内の人口

や世帯の実態を明らかにするため,5年ごとに行われます。

○互助

家族・友人・クラブ活動仲間など、個人的な関係性を持つ人間同士が助け合い、それぞれが

抱える生活課題をお互いが解決し合う力のことです。費用負担が制度的に裏付けられていない

自発的な支え合いであり、親しいお茶飲み仲間づくりや住民同士のちょっとした助け合い、自

治会など地縁組織の活動、ボランティアグループによる生活支援、NPO 等による有償ボラン

ティアなど幅広い様々な形態が想定されます。

111

参考資料

【さ】

○財政的インセンティブ

保険者の自立支援・重度化予防の取り組みに効果があった場合、国の交付金等財政的な援助

がされます。

【し】

○自助

自分で自分を助けることです。自分の力で住み慣れた地域で暮らすために、市場サービスを

自ら購入したり、自らの健康に注意を払い介護予防活動に取り組んだり、健康維持のために検

診を受けたり、病気のおそれがある際には受診を行うといった、自発的に自身の生活課題を解

決する力のことをいいます。

○住民基本台帳

「住民基本台帳法」に基づき、市区町村が、住民の氏名、生年月日、性別、住所等の記録の

ために作成される台帳です。

〇シルバー人材センター

高年齢者が働くことを通じて生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に貢献する組織です。

【せ】

〇生活機能

生活するための機能全体のことです。身体や精神の働き(心身機能)だけでなく、日常生活

動作や家事、職業能力や家庭や社会での役割なども含みます。

〇生活支援コーディネーター

地域のさまざまな生活支援・介護予防サービスの提供体制の構築するためのコーディネート

機能を担う人です。

○生活習慣病

「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」

と定義されます。生活習慣病の種類としては肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、

大腸癌、肺扁平上皮癌、慢性気管支炎、肺気腫、アルコール性肝障害、歯周病などがあります。

○生産年齢人口

日本では、 働き手の主力として想定されている年齢層、15~64 歳の人口を指しています。

○前期高齢者

65 歳~74 歳までの高齢者の方をいいます。

【そ】

〇壮年層

本計画のアンケート調査として行った『壮年層調査』では、55 歳から 64 歳までの年齢群

を指すために用いています。

112

参考資料

【た】

〇第1号被保険者

介護保険の被保険者のうち、65 歳以上の高齢者の方をいいます。

〇第2号被保険者

40 歳から 64 歳までの医療保険加入者の方をいいます。

〇団塊の世代

昭和 22 年(1947 年)から昭和 24 年(1949 年)にかけて生まれた世代をさします。

【ち】

○地域共生社会

制度・分野ごとの「縦割り」や「支え手」と「受け手」という関係を超えて、地域住民や地

域の多様な主体が「我が事」として参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて「丸ごと」

つながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会のことで

す。

〇地域ケア会議

医療、介護、介護支援専門員等の多職種が協働して高齢者の個別課題の解決を図る。個別ケ

ースの課題分析等を積み重ねることにより、地域に共通した課題を明確化し、共有された地域

課題の解決に必要な資源開発や地域づくり、さらには介護保険事業計画への反映などの政策形

成につなげるための会議のことです。

〇地域包括ケアシステム

高齢者が介護の必要な状態になっても、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができ

る社会の実現を目指すものです。団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年(平成 37 年)を

目途に、ますます連携の充実が求められています。

〇地域包括支援センター

地域に暮らす高齢者の保健・福祉・医療の向上、介護予防マネジメントなどを行う機関とし

て各自治体に設置され、保健師、社会福祉士、ケアマネジャーが相互に連携しながら高齢者へ

の総合的支援を行う機関のことです。

○地域密着型サービス

介護が必要となっても住みなれた地域で介護を受けることができるように創設されたサー

ビスです。このサービスは、市区町村が主体となって、地域単位で適正なサービス基盤整備の

計画を定め、地域の実情に応じた指定基準や介護報酬を設定することができます。利用者は原

則として、市区町村の住民の方となります。

○超高齢社会

高齢化率が 21%を超えた社会のことです。なお、高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化

社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」と呼びます。

【と】

○特定健康診査

医療保険に加入している 40~74 歳すべての方が対象で、メタボリック シンドロームに着

目し、生活習慣病予防を目的として行われる健康診査のことです。

113

参考資料

【は】

○パブリックコメント

行政機関が意思決定の参考に、多様な意見を反映させるために行う手続きです。

○バリアフリー

身体の不自由な人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去することです。

もともとは建物内の段差の解消等物理的障壁の除去という意味合いで用いられていましたが、

現在では、より広く社会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的な全ての障害の除去と

いう意味でも用いられています。

【み】

○民生委員・児童委員

民生委員法に基づき社会奉仕の精神をもって、住民の立場に立って相談や必要な援助を行い、

社会福祉の増進に努めることとされている民間奉仕家のことです。児童委員を兼務し、任期は

3年です。

【よ】

○要介護度

要支援1・2、要介護1~5の7段階にどの程度の介護を必要としているかを区分けしたも

のです。訪問調査の結果をコンピューターで判断する一次判定と、主治医の意見書を加えて医

療や福祉の専門家が判断する二次判定の結果によって決定されます。要支援1・2、要介護1

~5と自立の判定がされます。

○要介護認定(要支援認定)

介護保険の給付を受けることができるかを認定することです。訪問調査や医師の意見書、コ

ンピューター判定、専門家による判定で決定されます。要介護度には要支援1・2、要介護1

~5があります。

○要介護者(要介護認定者)

要介護1~5の認定を受けている方をいいます。

○要支援者(要支援認定者)

要支援1・2の認定を受けている方をいいます。

○要配慮者利用施設

特別養護老人ホームなどの社会福祉施設、病院、幼稚園などの施設のことです。

○予防給付

要支援と認定された方が利用できる介護サービスのことです。

特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護療養型医療施設に入所・入院ができる施設サ

ービスは、このサービスから除外されており、要支援と認定された方が利用することはできま

せん。

114

参考資料

【ろ】

○老人福祉法

老人の福祉に関する原理を明らかにするとともに、老人に対し、その心身の健康の保持及び

生活の安定のために必要な措置を講じ、もって老人の福祉を図ることを目的として制定された

法律です。

○老老介護

高齢者の介護を高齢者が行うことです。

115

参考資料

2 大磯町高齢者福祉計画策定等委員会名簿

区分 委員名 備考

1 神奈川県立保健福祉大学

保健福祉学部 看護学科 末 田 千 恵

2 まちかど法律事務所 弁護士 石 森 加奈子

3 中郡医師会大磯班 脇 和 雄

4 湘南ウエスト大磯二宮介護保険事業者連絡会 原 広 子

5 湘南ウエスト大磯二宮介護保険事業者連絡会 井 出 佐智子 委員長

6 湘南ウエスト大磯二宮介護保険事業者連絡会 石 塚 隆 之

7 大磯町社会福祉協議会 小 竹 貴 洋

8 大磯町地域包括支援センター 井 瀬 千 津

9 大磯町老人クラブ連合会 簑 島 肇 副委員長

10 公募町民 小早川 鐵 郎

11 平塚保健福祉事務所 畑 健 史

12 大磯町町民福祉部スポーツ健康課長 山 口 信 彦

13 大磯町教育委員会教育部生涯学習課長 山 口 章 子

(敬称略)

116

参考資料

3 計画策定に係る会議等の開催状況

日時等 内容

平成 29 年6月 28 日(水) 第1回高齢者福祉計画策定等委員会

平成 29 年8月1日(火) 県主催会議(介護保険・高齢者福祉主管課長会議)

平成 29 年8月 23 日(水) 第2回高齢者福祉計画策定等委員会

平成 29 年9月4日(月) 県主催ヒアリング

平成 29 年 10 月 17 日(火) 第3回高齢者福祉計画策定等委員会

平成 29 年 10 月 20 日(金)

~11 月6日(月)

庁内各課への意見照会

平成 29 年 11 月6日(月) 町議会(福祉文教常任委員会協議会)

平成 29 年 11 月7日(火) 庁内会議(行政幹部会議)

平成 29 年 11 月 14 日(火) 庁内会議(政策会議)

平成 29 年 11 月 15 日(水)

~12 月 14 日(木)

パブリックコメント(意見募集)

平成 29 年 12 月 18 日(月) 県主催ヒアリング

平成 30 年1月 16 日(火) 第4回高齢者福祉計画策定等委員会

平成 30 年1月 17 日(水) 庁内会議(政策会議)

平成 30 年1月 25 日(木) 町議会(福祉文教常任委員会協議会)

平成 30 年1月 30 日(火) 庁内会議(行政幹部会議)

平成 30 年1月 31 日(水) 介護保険運営協議会

平成 30 年2月 15 日(木) 町議会(定例会)

平成 30 年2月 19 日(月) 町議会(福祉文教常任委員会協議会)

平成 30 年3月 19 日(月) 町議会(定例会)

117

参考資料

4 大磯町地域ケア会議からの提言

第6期大磯町高齢者福祉計画(介護保険事業計画)での基本理念としては、『住み慣れた地域で

いきいきと暮らせるまちづくり』であるが、大磯町地域ケア会議で導き出した地域課題にもあるよ

うに、住民への『周知』や『啓発』が不足していることが見られる。

大磯町高齢者福祉計画(介護保険事業計画)の基本理念を周知していくためには、若い世代から

の啓発活動が必要となり、さらには高齢者の分野にとらわれず、あらゆる分野での基本理念の共有

が必須となる。

そのため、大磯町地域ケア会議で見出した『町民への周知・啓発』の更なる強化を、大磯町民、

大磯町役場、大磯町に関わる全ての人々・機関に対して、ここに提言する。

*大磯町地域ケア会議での検討内容の報告と提言より(平成 29 年8月)

118

参考資料

5 高齢社会対策大綱(平成 30 年 2 月 16 日閣議決定)概要

1.大綱策定の目的

・ 65 歳以上を一律に「高齢者」と見る一般的な傾向はもはや現実的なものではなくなりつ

つあり、70 歳やそれ以降でも、意欲・能力に応じた力を発揮できる時代が到来。

・ 高齢化に伴う社会的課題に対応し、全ての世代が満ち足りた人生を送ることのできる環境

をつくる。

2.基本的考え方

(1)年齢による画一化を見直し、全ての年代の人々が希望に応じて意欲・能力をいかして

活躍できるエイジレス社会を目指す。

○年齢区分でライフステージを画一化することの見直し

○誰もが安心できる「全世代型の社会保障」も見据える

(2)地域における生活基盤を整備し、人生のどの段階でも高齢期の暮らしを具体的に描け

る地域コミュニティを作る。

○多世代間の協力拡大や社会的孤立を防止

○高齢者が安全・安心かつ豊かに暮らせるコミュニティづくり

(3)技術革新の成果が可能にする新しい高齢社会対策を志向する。

○高齢期の能力発揮に向けて、新技術が新たな視点で、支障となる問題(身体・認知能

力等)への解決策をもたらす可能性に留意

3.分野別の基本的施策

1 就業・所得

(1)エイジレスに働ける社会の実現に向けた環境整備

ア 多様な形態による就業機会・勤務形態の確保

イ 高齢者等の再就職の支援・促進

ウ 高齢期の起業の支援

エ 知識、経験を活用した高齢期の雇用の確保

オ 勤労者の職業生活の全期間を通じた能力の開発

カ ゆとりある職業生活の実現等

(2)公的年金制度の安定的運営

ア 持続可能で安定的な公的年金制度の運営

イ 高齢期における職業生活の多様性に対応した年金制度の構築

ウ 働き方に中立的な年金制度の構築

(3)資産形成等の支援

ア 資産形成等の促進のための環境整備

イ 資産の有効活用のための環境整備

2 健康・福祉

(1)健康づくりの総合的推進

ア 生涯にわたる健康づくりの推進

イ 介護予防の推進

119

参考資料

(2)持続可能な介護保険制度の運営

(3)介護サービスの充実(介護離職ゼロの実現)

ア 必要な介護サービスの確保

イ 介護サービスの質の向上

ウ 地域における包括的かつ持続的な在宅医療・介護の提供

エ 介護と仕事の両立支援

(4)持続可能な高齢者医療制度の運営

(5)認知症高齢者支援施策の推進

(6)人生の最終段階における医療の在り方

(7)住民等を中心とした地域の支え合いの仕組み作りの促進

3 学習・社会参加

(1)学習活動の促進

ア 学校における多様な学習機会の提供

イ 社会における多様な学習機会の提供

ウ 社会保障等の理解促進

エ ICTリテラシーの向上

オ ライフステージに応じた消費者教育の取組の促進

(2)社会参加活動の促進

ア 多世代による社会参加活動の促進

イ 市民やNPO等の担い手の活動環境の整備

4 生活環境

(1)豊かで安定した住生活の確保

ア 次世代へ継承可能な良質な住宅の供給促進

イ 循環型の住宅市場の実現

ウ 高齢者の居住の安定確保

(2)高齢社会に適したまちづくりの総合的推進

ア 多世代に配慮したまちづくり・地域づくりの総合的推進

イ 公共交通機関等の移動空間のバリアフリー化

ウ 建築物・公共施設等のバリアフリー化

エ 活力ある農山漁村の再生

(3)交通安全の確保と犯罪、災害等からの保護

ア 交通安全の確保

イ 犯罪、人権侵害、悪質商法等からの保護

ウ 防災施策の推進

(4)成年後見制度の利用促進

5 研究開発・国際社会への貢献等

(1)先進技術の活用及び高齢者向け市場の活性化

(2)研究開発等の推進と基盤整備

ア 高齢者に特有の疾病及び健康増進に関する調査研究等

イ 医療・リハビリ・介護関連機器等に関する研究開発

120

参考資料

ウ 情報通信の活用等に関する研究開発

エ 高齢社会対策の総合的な推進のための調査分析

オ データ等活用のための環境整備

(3)諸外国との知見や課題の共有

ア 日本の知見の国際社会への展開

イ 国際社会での課題の共有及び連携強化

6 全ての世代の活躍推進

(1)全ての世代の活躍推進

121

参考資料

6 根拠となる法律

1.老人福祉法(平成 26 年6月 25 日)抜粋)

(市町村老人福祉計画)

第二十条の八 市町村は、老人居宅生活支援事業及び老人福祉施設による事業(以下「老人福

祉事業」という。)の供給体制の確保に関する計画(以下「市町村老人福祉計画」という。)

を定めるものとする。

2 市町村老人福祉計画においては、当該市町村の区域において確保すべき老人福祉事業の量

の目標を定めるものとする。

3 市町村老人福祉計画においては、前項の目標のほか、同項の老人福祉事業の量の確保のた

めの方策について定めるよう努めるものとする。

4 市町村は、第二項の目標(老人居宅生活支援事業、老人デイサービスセンター、老人短期

入所施設及び特別養護老人ホームに係るものに限る。)を定めるに当たっては、介護保険法

第百十七条第二項第一号に規定する介護給付等対象サービスの種類ごとの量の見込み(同法

に規定する訪問介護、通所介護、短期入所生活介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、

夜間対応型訪問介護、認知症対応型通所介護、小規模多機能型居宅介護、地域密着型通所介

護、認知症対応型共同生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、複合型サー

ビス及び介護福祉施設サービス並びに介護予防短期入所生活介護、介護予防認知症対応型通

所介護、介護予防小規模多機能型居宅介護及び介護予防認知症対応型共同生活介護に係るも

のに限る。)並びに第一号訪問事業及び第一号通所事業の量の見込みを勘案しなければなら

ない。

5 厚生労働大臣は、市町村が第二項の目標(養護老人ホーム、軽費老人ホーム、老人福祉セ

ンター及び老人介護支援センターに係るものに限る。)を定めるに当たって参酌すべき標準

を定めるものとする。

6 市町村は、当該市町村の区域における身体上又は精神上の障害があるために日常生活を営

むのに支障がある老人の人数、その障害の状況、その養護の実態その他の事情を勘案して、

市町村老人福祉計画を作成するよう努めるものとする。

7 市町村老人福祉計画は、介護保険法第百十七条第一項に規定する市町村介護保険事業計画

と一体のものとして作成されなければならない。

8 市町村老人福祉計画は、社会福祉法第百七条に規定する市町村地域福祉計画その他の法律

の規定による計画であつて老人の福祉に関する事項を定めるものと調和が保たれたもので

なければならない。

9 市町村は、市町村老人福祉計画(第二項に規定する事項に係る部分に限る。)を定め、又

は変更しようとするときは、あらかじめ、都道府県の意見を聴かなければならない。

10 市町村は、市町村老人福祉計画を定め、又は変更したときは、遅滞なく、これを都道府

県知事に提出しなければならない。

122

参考資料

2.介護保険法(平成 28 年5月 20 日)抜粋)

(市町村介護保険事業計画)

第百十七条 市町村は、基本指針に即して、三年を一期とする当該市町村が行う介護保険事業

に係る保険給付の円滑な実施に関する計画(以下「市町村介護保険事業計画」という。)を

定めるものとする。

2 市町村介護保険事業計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。

一 当該市町村が、その住民が日常生活を営んでいる地域として、地理的条件、人口、交通

事情その他の社会的条件、介護給付等対象サービスを提供するための施設の整備の状況そ

の他の条件を総合的に勘案して定める区域ごとの当該区域における各年度の認知症対応

型共同生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護及び地域密着型介護老人福祉施設入

所者生活介護に係る必要利用定員総数その他の介護給付等対象サービスの種類ごとの量

の見込み

二 各年度における地域支援事業の量の見込み

3 市町村介護保険事業計画においては、前項各号に掲げる事項のほか、次に掲げる事項につ

いて定めるよう努めるものとする。

一 前項第一号の必要利用定員総数その他の介護給付等対象サービスの種類ごとの見込量

の確保のための方策

二 各年度における地域支援事業に要する費用の額及び地域支援事業の見込量の確保のた

めの方策

三 介護給付等対象サービスの種類ごとの量、保険給付に要する費用の額、地域支援事業の

量、地域支援事業に要する費用の額及び保険料の水準に関する中長期的な推計

四 指定居宅サービスの事業、指定地域密着型サービスの事業又は指定居宅介護支援の事業

を行う者相互間の連携の確保に関する事業その他の介護給付等対象サービス(介護給付に

係るものに限る。)の円滑な提供を図るための事業に関する事項

五 指定介護予防サービスの事業、指定地域密着型介護予防サービスの事業又は指定介護予

防支援の事業を行う者相互間の連携の確保に関する事業その他の介護給付等対象サービ

ス (予防給付に係るものに限る。)の円滑な提供及び地域支援事業の円滑な実施を図る

ための事業に関する事項

六 認知症である被保険者の地域における自立した日常生活の支援に関する事項、居宅要介

護被保険者及び居宅要支援被保険者に係る医療その他の医療との連携に関する事項、高齢

者の居住に係る施策との連携に関する事項その他の被保険者の地域における自立した日

常生活の支援のため必要な事項

4 市町村介護保険事業計画は、当該市町村の区域における要介護者等の人数、要介護者等の

介護給付等対象サービスの利用に関する意向その他の事情を勘案して作成されなければな

らない。

5 市町村は、第二項第一号の規定により当該市町村が定める区域ごとにおける被保険者の心

身の状況、その置かれている環境その他の事情を正確に把握した上で、これらの事情を勘案

して、市町村介護保険事業計画を作成するよう努めるものとする。

6 市町村介護保険事業計画は、老人福祉法第二十条の八第一項に規定する市町村老人福祉計

画と一体のものとして作成されなければならない。

123

参考資料

7 市町村介護保険事業計画は、地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法

律第五条第一項に規定する市町村計画との整合性の確保が図られたものでなければならな

い。

8 市町村介護保険事業計画は、社会福祉法第百七条に規定する市町村地域福祉計画、高齢者

の居住の安定確保に関する法律(平成十三年法律第二十六号)第四条の二第一項に規定する

市町村高齢者居住安定確保計画その他の法律の規定による計画であって要介護者等の保健、

医療、福祉又は居住に関する事項を定めるものと調和が保たれたものでなければならない。

9 市町村は、市町村介護保険事業計画を定め、又は変更しようとするときは、あらかじめ、

被保険者の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとする。

10 市町村は、市町村介護保険事業計画(第二項各号に掲げる事項に係る部分に限る。)を定

め、又は変更しようとするときは、あらかじめ、都道府県の意見を聴かなければならない。

11 市町村は、市町村介護保険事業計画を定め、又は変更したときは、遅滞なく、これを都

道府県知事に提出しなければならない。

124

参考資料

第七期大磯町高齢者福祉計画・介護保険事業計画

平成 30 年 3 月

発 行 大磯町

〒255-8555

神奈川県中郡大磯町東小磯 183

電 話 0463-61-4100

FAX 0463-61-6002

編 集 大磯町町民福祉部福祉課