chapter 1 background of the...

13
III. 資料編」

Upload: dinhtuong

Post on 14-Jul-2019

213 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

「III. 資料編」

– 157 –

【添付資料】 現地調査報告書

調査案件名 インドネシア・ジャンビ州における泥炭乾燥による好気性分解の抑制と稲作拡大に基づく籾殻発電に関する新メカニズム実現可能性

調査実施団体 清水建設株式会社 調査回数 第 1 回 1. 現地調査出張者:

平山彰彦 ・ 澤村元一朗(清水建設株式会社 排出権プロジェクト推進部)

2. 現地調査日程: 出張期間 : 7月21日(木)~7月28日(木):

7月21日 成田出発 ジャカルタ泊 7月22日~23日 ジャンビ泊(23日ベルバックデルタ現地調査実施) 7月24日 ジャンビ出発 ジャカルタ入り ジャカルタ泊 7月24日~26日 ジャカルタ泊 7月27日 ジャカルタ出発 機中泊 7月28日 成田到着

3. 日程・時間工程別調査内容: 7月22日(金) ・ ジャンビ州政府関係者(Sumatera6, 農水局、Bappeda、Tanjun Jabun郡関係者)に

FS実施内容説明。 ・ Deltares(Hooijer):調査内容打合せ ・ ジャンビ大学(Asmadi, Aswandi, Sugino, Eko):調査内容打合せ ・ スリビジャヤ大学(Momon, Ngudiantoro, Agus Prihanto):調査内容打合せ ・ 全体会議:翌日のサイト調査に関して打合せ

7月23日(土) ・ ベルバックデルタサイト調査(Deltares, ジャンビ大、スリビジャヤ大):水門、泥炭、農

作の概況確認、PU降雨計設置個所確認等。 7月24日(日)移動:ジャンビ出発 ジャカルタ入り 7月25日(月) ・ PU(公共事業省:灌漑局Mr.Prabowo、建設総務局Mr.TriDjoko):FS実施内容の

説明とPU体制ヒアリング 7月26日(火) ・ PU(公共事業省:JICA専門家 澤野様):FS実施内容の説明とPU動向ヒアリング ・ JICAジャカルタ事務所(松浦様):FS実施内容の説明とインドネシアにおける

NAMA・REDD体制構築状況ヒアリング 7月27日(水) ・ BPPT(応用技術評価庁:リモセン担当者 Mr. Evri):FS実施内容の説明とリモセ

ン関連業務内容ヒアリング

– 158 –

移動:ジャカルタ⇒成田 7月28日(木) 移動:成田到着

4. 調査結果概要 カウンターパートである公共事業省、ジャンビ州政府関係者とキックオフミーティング

を実施。 調査担当関係者と調査内容を打合せ。調査対象サイトを見て回り、気象観測、水理

観測、農業関係観測、泥炭観測に関して、調査担当関係者と調査内容を検討し、調査

項目のリストアップ等を行った。 サイトの全体像を理解するための調査と、より詳細にサイトの特性を理解するための

調査を組合わせて実施する方向で検討中。

5. 特筆すべき問題点 特になし

6. その他の課題 8月はラマダン月にあたるため、次回の現地調査はラマダン明けの9月第2週以降を

予定している。それまでに、サイト調査計画を立てる予定。

– 159 –

調査案件名 インドネシア・ジャンビ州における泥炭乾燥による好気性分解の抑制と稲作拡大に基づく籾殻発電に関する新メカニズム実現可能性

調査実施団体 清水建設株式会社 調査回数 第 2 回 1. 現地調査出張者:

平山彰彦 ・ 澤村元一朗 (清水建設株式会社 排出権プロジェクト推進部)

2. 現地調査日程: 出張期間 : 9月8日(木)~9月19日(月):平山

9月8日(木)~9月26日(月):澤村(10月1日(土)に帰国) 9月8日 成田出発 ジャカルタ泊 9月9日~10日 ジャカルタ泊(PU打合せ、現地作業準備等) 9月11日~17日 ジャンビ泊

(ベルバックデルタ現地データ機器設置作業の実施) 9月18日 ジャンビ出発 ジャカルタ入り

(平山のみ帰国)ジャカルタ泊(澤村) 9月19日~24日 別業務:パランカラヤ泊(中カリマンタン) 9月25日~26日 ジャンビ泊 データ整理・取得 9月27日~29日 以降別業務:ジャカルタ泊 9月30日 ジャカルタ出発 機中泊 10月1日 成田到着(澤村)

3. 日程・時間工程別調査内容: 9月9日(金) ・ PU(公共事業省)JyajaMurni局長、JICA澤野氏に今回のFS実施内容説明、PUの

低地灌漑開発計画との整合性を確認。 JyajaMurni局長よりJambiの灌漑局であるSumatera6の所長へ当活動への協力要

請頂く 9月11日(日) ・ ジャンビ大学(Asmadi, Mukti, Heru):調査内容打合せ ・ スリウィジャヤ大学(Momon、Ngudiantoro, Agus Prihanto):調査内容打合せ ・ 全体会議:翌日のサイト調査に関して打合せ

9月12日(月) ・ ベルバックデルタサイトにて代表3プロットの最終場所決定(ジャンビ大、スリビジャヤ

大):水門、泥炭、農作の概況確認、雨量計・水位計設置個所確認等。 9月13日(火)-17日 毎日ジャンビ-ベルバックデルタの移動、計測機器(沈下量・地下水

位計測用PVCパイプ、水位計、雨量計等)の設置、関係者ヒアリング等 9月18日(日)移動 ジャカルタ入り(平山帰国)

– 160 –

9月19日(月)-24日 別業務(GCF(Governor’s Climate for Forests)TaskForce、JST-JICAワークショップ)

9月25日(日)ジャンビ入り スリウィジャヤ大学との打合せ 9月26日(月)現場よりデータの取得(ジャンビ大学と共に) 9月27日(火)ジャカルタ入り 以降別業務

4. 調査結果概要 ・ カウンターパートである公共事業省と当FS事業実施協力のための覚書(MoU)に合意。 ・ 公共事業省(PU)JyajaMurni局長へ当FS事業の詳細説明を行い、PUにおける低地

灌漑開発計画との整合性を確認し、当FS事業へ全面的な協力を頂けることになった

(調査全般、計測個所への許認可等) ・ サイトの全体像を理解するための調査(サイトスケール調査)と、より詳細にサイトの

特性を理解するための代表箇所調査(プロットスケール調査)を、組合わせて実施す

る方向。 ・ 調査担当関係者と調査内容と、プロットスケール調査対象箇所を確認し決定。対象

箇所において、気象観測、水理観測の為の機器を設置(雨量計・水位計設置、カナ

ルの流速を計測)。 ・ 農業従事者へ稲作の現状をヒアリング、また水門の開閉状態を含め農民の作付時

の水門管理の実状を確認。ランタウラサウ村には水門管理組織が存在する事を確

認。ランタウマクムール村は個人的に開閉を実施。 ・ 水門も全く開閉できないものと開閉できるもの、また開閉できるが最後まで閉まらな

いものなど多岐に亘るため、本調査にて各水門の状況を把握する予定。 ・ カナルに河川から水が導入され得ることを確認。(=水位計設置箇所において感潮

していることを確認)。 ・ 今回の現場調査時までの1カ月以上、雨が降っていなかったため、カナルから3次水

路を利用して哺場に水を導入して農民が作付を開始していることを確認。 ・ 隣接するランタウマクムール村とランタウラサウ村では、インフラ整備、生活レベルに

差があるため、今後の調査にてその要因を把握する予定。 ・ ランタウマクムール村では稲作増産と電化への期待が高く、したがい当該FSへの期

待が高いことをヒアリングにて確認。当FSで設置する機器類の哺場内への設置にも

非常に協力的。

5. 特筆すべき問題点 特になし

6. その他の課題 今年度、農民の協力を得て計器類を各所に設置できたが、事業実施時に長期計測

を行う際には、設置場所、設置方法、管理方法を農作の妨げにならない様に検討する

必要がある。例えば、農地の一部を借上げるコストを事業費の一部として見込んでおく

等の措置が必要である。

– 161 –

調査案件名 インドネシア・ジャンビ州における泥炭乾燥による好気性分解の抑制と稲作拡大に基づく籾殻発電に関する新メカニズム実現可能性

調査実施団体 清水建設株式会社 調査回数 第 3 回 1. 現地調査出張者:

平山彰彦 ・ 澤村元一朗 (清水建設株式会社 排出権プロジェクト推進部)

2. 現地調査日程: 出張期間 : 10月21日(金)~10月28日(金)

10月21日 成田出発 ジャカルタ泊 10月22日~25日 ジャンビ泊 (ベルバックデルタ現地計測状況確認、計測機

器からのデータ回収、他) 10月25日 ジャンビ州政府農業局、灌漑局 10月25日 移動 ジャンビ→ジャカルタ ジャカルタ泊 10月26日 PUへの報告、打合せ 10月27日 ボゴールにて Berbak 川流域の地質データ調査

(Wetland International, National Soil Center) 10月27日 夜 ジャカルタ出発 機中泊 10月28日 成田到着

3. 日程・時間工程別調査内容: 10月22日(土) ・ NUS国立シンガポール大学(Desmond Lee)、ジャンビ大学(Asmadi, Sugino):泥炭

CO2調査方法の内容打合せ 10月23日(日) ・ スリウィジャヤ大学(Agus Prihanto):各プロットの状況、調査内容の報告及び打合せ ・ 全体会議(ジャンビ大学、スリウィジャヤ大学):翌日のサイト調査に関しての打合

せ、機材調達 10月24日(月) ・ ジャンビ大、スリビジャヤ大と共に、ベルバックデルタサイトにて代表3プロットとキャナ

ル2か所の計測器設置状態確認。水門、泥炭、農作の概況確認、雨量計・水位計

設置個所にてデータ回収確認作業、測量担当者との測量地点の確認作業他。 10月25日(火) ・ ジャンビ州政府:農業局と灌漑局にて報告と調査過程での質疑応答、資料確認。

10月26日(水) ・ PU(公共事業省)JyajaMurni局長、JICA澤野氏に今回のFS実施内容説明(現

状)、PUの低地灌漑開発計画との整合性を確認。COP17サイドイベントにてインド

ネシアブースを設ける予定で、低地灌漑開発計画と我々の調査内容を紹介した

い意向。

– 162 –

JyajaMurni局長よりSumatera6だけではなく各州の灌漑局への当活動への協力要

請頂く(データ等が必要な場合はいつでも支援する) 10月27日(木)ボゴール Jambi大学Asmadi先生を伴いWetland InternationalとNational

Soil Research Center図書館を訪問。対象地における過去の調査内容、地質調査

データに関するヒアリング

4. 調査結果概要 ・ 公共事業省(PU)Jyaja Murni局長へ当FS事業の詳細説明を行い、PUにおける低地

灌漑開発計画との整合性を確認し、当FS事業へ全面的な協力を頂けることになった

(調査全般、計測個所への許認可等)。 ・ サイトの全体像を理解するための調査(サイトスケール調査)と、より詳細にサイトの

特性を理解するための代表箇所調査(プロットスケール調査)を、組合せて実施する

方向に従い計測を実施中。 ・ 調査担当関係者と調査内容と、プロットスケール調査対象箇所における観測状況を

確認し、計測データを回収。 ・ ジャンビ州農業局担当者にサイトにおける稲作の現状、政府予算執行等に関してヒ

アリング。 ・ 水門の開閉稼働可能性調査を開始。一部水門で開閉の記録取得を地元農民に依

頼。 ・ 大雨が降ると村が浸水し、村同士の行き来ができないことが確認された。(バイクにて

の移動ができず船で移動)。

5. 特筆すべき問題点 特になし。

6. その他の課題 河川に設置した水位計が1個所外されていることが判明。次回現地調査時に再設置

予定。

– 163 –

調査案件名 インドネシア・ジャンビ州における泥炭乾燥による好気性分解の抑制と稲作拡大に基づく籾殻発電に関する新メカニズム実現可能性

調査実施団体 清水建設株式会社 調査回数 第 4 回 1. 現地調査出張者:

平山彰彦 ・ 澤村元一朗(清水建設株式会社 排出権プロジェクト推進部)

2. 現地調査日程: 出張期間 : 11月13日(日)~11月24日(木)

11月13日 羽田出発 ジャカルタ泊(澤村) 11月14日 成田出発 ジャカルタ泊(平山)

ジャカルタ出発 ジャンビ泊(澤村) 11月15日 パレンバン(Sriwijaya大学打ち合わせ)ジャカルタ泊

(平山) ジャンビ出発 ジャカルタ泊(澤村)

11月16日~18日 パランカラヤ゙泊(メガライスプロジェクトサイト視察:平山) 11月18日 ジャカルタ出発 ジャンビ泊(澤村)

ジャンビ州開発局打合せ 11月19日 ジャカルタ出発 移動

ベルバックデルタ調査(平山・澤村) 11月20日 ベルバックデルタ流域調査 11月21日 東タンジュンジャブン県庁訪問:インフラ事業担当者、

農政担当者にFS内容説明、協力要請、県行政におけ

るインフラ整備、農業支援政策のヒアリング 11月22日 夜 ジャカルタ出発 機中泊(平山) 11月23日 別業務(澤村) 11月24日 昼 羽田到着(澤村)

3. 日程・時間工程別調査内容: 11月15日(火) ・ Sriwijaya大学Robiyanto教授打合せ:本FSにおける担当作業内容の進捗説明、

ベルバックデルタにおける稲作増産ポテンシャル評価等の今後の進め方等 11月18日(金) ・ Bappeda(ジャンビ州開発局)にジャンビ大学Asmadi先生と訪問:①エリア開発区

画、②今後5年間の開発内容、③作物転換の申請④州の電力事情・計画、につい

て確認 11月19日(土) ・ 平山・澤村:Berbak Delta周辺地域の農業実態調査

– 164 –

11月20日(日) ・ ジャンビ大学作業内容の進捗状況、今後のスケジュールの確認。Plot Bを中心に

現場の計測状況の確認、計測データの回収、農民へのヒアリング。水門、泥炭、

農作の概況確認、大気圧計の設置位置の変更を指示。現在、ジャンビ大技官の

Sugino氏統率の下、学生・現地農民が5チームに分かれて泥炭深・特性、水門状

況等を調査中。 11月21日(月) ・ 東タンジュンジャブン県政府: 県の公共事業を取り仕切るNuri長官と面談。県の

インフラ事業と農政担当者2名も同席。インフラ整備、農業支援、該当予算を含め

て、ベルバックデルタ地域における県レベルでの実施状況をヒアリング。調査結果

への期待を表明されると共に、来年度も継続してFSが実施される場合には、県予

算にて水路整備等の実施を行い、共同で成果を出したい旨を伝えられた。 11月22日(火) ・ PU(公共事業省)Tommy課長(JyajaMurni局長部下)とCOP17の資料(スライド)に

ついて打合せ(COP17サイドイベントにてスライド形式にてプレゼされる)。プレゼ

内容のドラフトを受領。その中に本FS調査内容が紹介されており、内容を確認(8枚)。

・ Deltares打合せ:Dr. Al Hooijerと本FS調査内容と最新の研究内容に関して討議。

4. 調査結果概要 ・ 調査担当関係者(スリビジャヤ大学、ジャンビ大学、Deltares)と調査内容打合せ。 ・ 現地での計測状況確認し、計測データ回収、水門調査条件設定。 ・ 対象サイト周辺エリアにおける稲作状況を農民よりヒアリング。 ・ タンジュンジャブン県公共事業局、農業局担当者にサイトエリアにおける行政の実施

状況や中央政府・ジャンビ州の役割分担等をヒアリング。今後の調査において、県予

算を使い協力することが可能であることを確認。 ・ ジャンビ州企画局担当者にエリア開発計画等に関してヒアリング。 ・ COP17のインドネシアパビリオンにて公共事業省(PU)が行うプレゼ(スライド方式)

に、本FSを紹介したいとのことで、本FS調査内容(スライド8枚)が含まれたプレゼ資

料を受領。関係者による確認を行うことにする。

5. 特筆すべき問題点 特になし。

6. その他の課題 特になし。

– 165 –

調査案件名 インドネシア・ジャンビ州における泥炭乾燥による好気性分解の抑制と稲作拡大に基づく籾殻発電に関する新メカニズム実現可能性

調査実施団体 清水建設株式会社 調査回数 第 5 回 1. 現地調査出張者:

澤村元一朗 (清水建設株式会社 排出権プロジェクト推進部)

2. 現地調査日程: 出張期間 : 12月13日(火)~12月23日(金)

12月13日 羽田出発 ジャカルタ泊 12月14日 ジャカルタ出発 ジャンビ泊 別業務(NEDO) 12月15日 ジャンビ出発 ジャカルタ泊 別業務(NEDO) 12月16日~18日 ジャカルタ泊 別業務(NEDO)

※ 17日ホテルにてSriwijaya大学より仮報告書の説明 (先方3名にてジャカルタ入り)

12月19日 資機材購入 ジャカルタ泊 12月20日 ジャカルタ出発 ジャンビ泊移動

ベルバックデルタ調査(ランタウラサウ村) 12月21日 ベルバックデルタ流域調査(ランタウマクムール村) 12月22日 ジャンビ出発 ジャカルタ→シンガポール→羽田

機中泊 12月23日 朝 羽田到着

3. 日程・時間工程別調査内容: 12月20日(火) ・ スリビジャヤ大学Agus氏、ジャンビ大学Sugino氏他1名と打合せ。本FSにおける担

当作業内容の進捗説明を受け、ベルバックデルタにおける稲作増産ポテンシャル

評価等の今後の進め方および作業終了個所の確認。 ・ PlotB/CにおけるベースキャンプであるOman氏宅をお借りして、周辺農民に稲作

現状の確認、FSの説明、稲作増産可能性等について説明。 12月21日(水) ・ スリビジャヤ大学Agus氏、ジャンビ大学より. Dwi氏参加。 ・ PlotA地域の周辺農民に、稲作現状の確認、FSの説明、稲作増産可能性等につ

いて説明。Wagiyo氏宅をお借りして開催。

4. 調査結果概要 ・ 調査担当関係者(スリビジャヤ大学、ジャンビ大学)と調査内容打合せ。 ・ 現地で稲作農民の水田を確認。 ・ 対象サイトにおいて両日農民集会を開催。サイトにおける稲作状況を農民よりヒアリ

ング、FS実施内容、稲作増産可能性を説明。

– 166 –

・ ジャンビ州・タンジュンジャブン県公共事業局、農業局担当者にサイトエリアに来ても

らい農民集会へ参加してもらう。彼らには、南スマトラ州Telangでの成功事例を事前

に見学してもらっており、当日は農民への説明を行ってもらった。 ・ 12月にスマトラ島東部地域に大雨。ジャンビ州の北に位置するリアウ州では河川氾

濫。ベルバックデルタ流域も水位が高い。現状、稲作に問題ないが収穫期が近づけ

ば水位を下げる為に水田より放流する必要がある。

5. 特筆すべき問題点 特になし。

6. その他の課題 特になし。

– 167 –

調査案件名 インドネシア・ジャンビ州における泥炭乾燥による好気性分解の抑制と稲作拡大に基づく籾殻発電に関する新メカニズム実現可能性

調査実施団体 清水建設株式会社 調査回数 第 6 回 1. 現地調査出張者:

平山彰彦(清水建設株式会社 排出権プロジェクト推進部) 澤村元一朗(同上)

2. 現地調査日程: 出張期間 : 2月8日(水)~2月22日(水)

2月8日 羽田出発 ジャカルタ泊 (澤村) 2月10日 ジャカルタ ワークショップ開催 別業務(NEDO) 2月13日 成田出発 ジャカルタ泊 (平山)

環境省JICA担当官 筒井氏 訪問 2月14日 公共事業省DjayaMurni局長 JICA担当官 澤野氏 訪問

ジャカルタ泊 2月15日 Sriwijaya大学 訪問(パレンバン) ジャカルタ泊 2月16日 ジャカルタ出発 ジャンビ大学打合せ ジャンビ泊 2月17日 ベルバックデルタ調査(ランタウラサウ村) 2月18日 大学関係者からの調査報告

午後 ジャンビ出発 ジャカルタ泊 2月20日 二国間クレジットFS成果発表会 ジャカルタ泊 2月21日 公共事業省 訪問、日本大使館 訪問、Deltares Hooijer氏報

告・打合せ、ジャカルタ出発(平山) 2月22日 朝 成田到着(平山)、ジャカルタ出発(澤村) 羽田着

3. 日程・時間工程別調査内容: 2月13日(月) ・ インドネシア環境省出向中のJICA筒井氏を訪問。同左、インベントリー担当菊池氏 ・ インドネシアにおける環境・NAMA等と情報、今後の動き等に関し情報集・討議

2月14日(火) ・ 公共事業省(PU)出向中のJICA澤野氏を訪問。PU内動静や灌漑局予算等の情

報収集。 ・ 来期の予定を含め今FSの説明をする ・ 灌漑局長のDjayaMuruni氏を訪問。本FS成果説明、20日開催FS成果発表会への出

席の確認。同氏は出席予定であるが、難しい場合代理人を送る旨の回答を得た。 2月15日(水) ・ スリウィジャヤ大学を訪問し、Dr. Momon他から最終レポートの内容確認を行うととも

に、乾季における水位管理、稲作の実際、改善方法について討議を行った。

– 168 –

2月16日 ・ ジャンビ大学チームから計測データの報告と確認。

2月17日 ・ ジャンビ大学チームとベルバックデルタサイト調査の実施。(前夜雨の為、河川増水) ・ 各Plotの水位、稲作等の状態確認。ロガーの状態確認。測量チームの状況確認。

2月18日 ・ ジャンビ大学チームと計測データの解析

2月20日 ・ 日尼の二国間クレジットオフセットメカニズムFS成果発表会に出席し発表。

2月21日 ・ 公共事業省、TriDjoko次官・Prabowo部長にFS成果資料を説明。今後の方針を

確認。 ・ 日本大使館古本書記官へFS事業の説明および二国間クレジット発表会の内容説明。 ・ DeltaresのHooijer氏と最終報告書の内容確認。インドネシア泥炭地における水位

回復方法、排出量定量化手法に関して討議。他国のインドネシアにおける泥炭管

理の動静確認。

4. 調査結果概要 ・ 調査担当関係者(スリビジャヤ大学、ジャンビ大学)から調査内容の報告。 ・ 現地で水位、稲作の状況を確認。(稲穂も付きだしてもう間もなく収穫となる) ・ Plot Cにおける稲作状況を直接農民よりヒアリング ・ 測量チームの測量結果報告 ・ GISベースのデータ収集・整理に関して討議。水門調査結果の整理。 ・ 代表的水門の仕様(鉄板のサイズ、ホウィールサイズ等)を計測。 ・ 乾季における水位管理、稲作に関して大学関係者・農民らと討議。

5. 特筆すべき問題点 特になし。

6. その他の課題 特になし。