海外研修(フィリピン共和国マニラ近郊:1 4 10日)を行い...

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海外研修(フィリピン共和国マニラ近郊:1410日)を行いました。 ■ フィリピン・サイエンス高校① フィリピン・サイエンス高校(PSHS)は,科学技 術省直轄の理系の中等教育学校です。この 日は8名の生徒に参加してもらいました。学 校長からの歓迎のあいさつ,学校内の施設 見学の後,塾生から日本文化の紹介を行い ました。書道,福笑い,けん玉,着物,盆踊 り等を体験してもらいました。PSHSの先生も 生徒も楽しみながら日本の文化体験をして もらい,交流は大盛況でした。 1月5日(金) フィリピン・サイエンス高校(PSHS),在フィリピン日本国大使館,NGOユニカセ 「グローバル未来塾inひろしま」では,国内研修での学びを生かすことを目的に1月4日(木)~10日(水)の間,フィリピン共 和国マニラ市で海外研修を行いました。大島塾長,池田先生(国際平和総括)にも御同行いただき,御指導をいただきました。 1月6日(土) バターン原子力発電所,パウィカン・ウミガメ保護センター,Mt. Samat戦争博物館 1月7日(日) イントラムロス(アウグスティン教会,カーサマニラ博物館等),アヤラ博物館 ■ 在フィリピン日本国大使館 羽田大使から,黄金期に入ったフィリピン と日本の関係について御説明いただいた 後に,中村参事官から,御自身のこれまで の御経験なども踏まえつつ,大使館の具体 的な業務や海外で生活や仕事を行う上で の秘訣など,塾生からの質問に,ひとつひ とつ丁寧にお答えいただきました。 ■ NGOユニカセ NGOユニカセは,雇用機会が得られ ず貧困状態にある若者を支援する活動 を行っています。今回は、同団体が経営 するレストランを訪問し,インターンの大 学生に御説明いただくとともに,ここで働 いている貧困を経験したフィリピン人のス タッフに直接お話を伺いました。 PSHSの生徒7名と一緒に,大都市マニラから農村部バターン半島に足を運びました。バターン原子力発電所は稼働しておら ず,炉心まで直接見学できました。パウィカン・ウミガメ保護センターでは孵化したばかりのウミガメを放流しました。Mt. Samat戦 争博物館訪問では,第二次世界大戦時の陣形を再現したジオラマやバターン死の行進に関する写真展示等を見学しました。 イントラムロスは,スペイン統治時代に造られた城 壁で,フィリピン独立の英雄ホセ・リサールの処刑跡 や第二次世界大戦中の傷跡が残されています。 アウグスティン教会では,フィリピンにおけるキリスト 教布教の歴史に関する展示があります。またアヤラ 博物館にはフィリピンの歴史を学ぶジオラマがありま す。PSHSの生徒8名も一緒に見学し共にフィリピン の歴史を学びました。

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Page 1: 海外研修(フィリピン共和国マニラ近郊:1 4 10日)を行い …...PSHSの生徒7と一緒に,大都市マニラから農村部バターン半島に足を運びました。バターン原子力発電所は稼働しておら

海外研修(フィリピン共和国マニラ近郊:1月4~10日)を行いました。

■ フィリピン・サイエンス高校① フィリピン・サイエンス高校(PSHS)は,科学技術省直轄の理系の中等教育学校です。この日は8名の生徒に参加してもらいました。学校長からの歓迎のあいさつ,学校内の施設見学の後,塾生から日本文化の紹介を行いました。書道,福笑い,けん玉,着物,盆踊り等を体験してもらいました。PSHSの先生も生徒も楽しみながら日本の文化体験をしてもらい,交流は大盛況でした。

1月5日(金) フィリピン・サイエンス高校(PSHS),在フィリピン日本国大使館,NGOユニカセ

「グローバル未来塾inひろしま」では,国内研修での学びを生かすことを目的に1月4日(木)~10日(水)の間,フィリピン共和国マニラ市で海外研修を行いました。大島塾長,池田先生(国際平和総括)にも御同行いただき,御指導をいただきました。

1月6日(土) バターン原子力発電所,パウィカン・ウミガメ保護センター,Mt. Samat戦争博物館

1月7日(日) イントラムロス(アウグスティン教会,カーサマニラ博物館等),アヤラ博物館

■ 在フィリピン日本国大使館 羽田大使から,黄金期に入ったフィリピンと日本の関係について御説明いただいた後に,中村参事官から,御自身のこれまでの御経験なども踏まえつつ,大使館の具体的な業務や海外で生活や仕事を行う上での秘訣など,塾生からの質問に,ひとつひとつ丁寧にお答えいただきました。

■ NGOユニカセ NGOユニカセは,雇用機会が得られず貧困状態にある若者を支援する活動を行っています。今回は、同団体が経営するレストランを訪問し,インターンの大学生に御説明いただくとともに,ここで働いている貧困を経験したフィリピン人のスタッフに直接お話を伺いました。

PSHSの生徒7名と一緒に,大都市マニラから農村部バターン半島に足を運びました。バターン原子力発電所は稼働しておらず,炉心まで直接見学できました。パウィカン・ウミガメ保護センターでは孵化したばかりのウミガメを放流しました。Mt. Samat戦争博物館訪問では,第二次世界大戦時の陣形を再現したジオラマやバターン死の行進に関する写真展示等を見学しました。

イントラムロスは,スペイン統治時代に造られた城壁で,フィリピン独立の英雄ホセ・リサールの処刑跡や第二次世界大戦中の傷跡が残されています。 アウグスティン教会では,フィリピンにおけるキリスト教布教の歴史に関する展示があります。またアヤラ博物館にはフィリピンの歴史を学ぶジオラマがあります。PSHSの生徒8名も一緒に見学し共にフィリピンの歴史を学びました。

Page 2: 海外研修(フィリピン共和国マニラ近郊:1 4 10日)を行い …...PSHSの生徒7と一緒に,大都市マニラから農村部バターン半島に足を運びました。バターン原子力発電所は稼働しておら

【発行】 グローバル未来塾inひろしま事務局

■ 〒730-8511 広島市中区基町10-52 広島県 地域政策局 平和推進プロジェクト・チーム

■ TEL : 082-513-2366(ダイヤルイン) ■ FAX:082-228-1614 ■ E-mail: [email protected]

1月8日(月) JICAフィリピン事務所,フィリピン・コースト・ガード(沿岸警備隊),アジア開発銀行

1月9日(火) フィリピン・サイエンス高校(ディスカッション,プレゼンテーション)

活 動 概 要

1/4(木) 移動日(広島駅~博多駅~福岡空港~マニラ空港)

1/5(金) フィリピンサイエンス高校訪問 / 在フィリピン日本国大使館訪問 / NGOユニカセ訪問

1/6(土) バターン原子力発電所,パウィカン・ウミガメ保護センター,Mt. Samat戦争博物館見学

1/7(日) イントラムロス(アウグスティン教会,カーサマニラ博物館等)見学 / アヤラ博物館見学

1/8(月) JICAフィリピン事務所訪問 / フィリピン・コースト・ガード訪問 / アジア開発銀行訪問

1/9(火) フィリピン・サイエンス高校訪問(ディスカッション,プレゼンテーション)

1/10(水) 移動日(マニラ空港~福岡空港~博多駅~広島駅)

1月5日の文化交流や週末のフィールドワークを同校生徒と共に活動をしてきたことを踏まえながら,各グループが設定したテーマ(教育制度,学校規則,気候変動)について,ディスカッションを行いました。また,このディスカッションを通じて出された意見と結論を取りまとめ,各グループごとにロールプレイ等を交えたユニークなプレゼンテーションを行いました。また,締めくくりに池田先生の指揮の下,全員で「紅葉」を大合唱しました。この海外研修を総括することもできた,大変意義深い一日となりました。

■ JICAフィリピン事務所 伊藤所長によるご挨拶の後,JICAフィリピンの事業概要について説明を受けました。また,ミンダナオにおける平和構築事業に長年携わってこられた落合専門家から,信頼を築く上で大切なことについてアドバイスをして頂きました。

■ フィリピン・コースト・ガード 海上保安庁から派遣されている専門家から,JICAの支援として沿岸警備艇の供与の他,船の操作指導を実施している旨,説明を受けました。沿岸警備艇に実際に乗船させてもらい,フィリピン人の船長に艦内を案内してもらいました。

■ アジア開発銀行(ADB)訪問 ADBは,アジア・太平洋地域の経済成長・発展に貢献するための国際金融機関で,マニラに本部があります。ここでは,田部理事代理,福田理事補から,ADBの役割や国際機関への就職について等,様々な質問に対して,わかりやすくお答えいただきました。