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J2X1-7611-01Z0(05) 20124Windows/Linux ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 運用ガイド

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J2X1-7611-01Z0(05)2012年4月

Windows/Linux

ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0

運用ガイド

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まえがき

本書の目的

本書は、ServerView Resource Orchestrator(以降、本製品)の機能概要と、導入時に必要な操作および設定、運用について説明して

います。

本書の読者

本書は、本製品を利用してプライベートクラウドやデータセンターでインフラを運用する管理者を対象にしています。

また、システムを構築するにあたり、導入するサーバ、ストレージ、ネットワーク機器、サーバ仮想化ソフトウェア、Active Directoryや

LDAPなどディレクトリサービスの一般的な知識があることを前提としています。

本書の構成

本書は、以下の構成になっています。

見出し 内容

第1部 運用、保守、監視作業の概要

第1章 概要 本製品の運用、保守、監視の概要について説明します。

第2部 インフラ管理者による運用

第2章 ユーザーアカウントの管理 ユーザーアカウントの管理について説明します。

第3章 テナントの管理 テナントの管理について説明します。

第4章 テンプレート管理 テンプレート管理について説明します。

第5章 リソースとリソースプールの管理 リソースとリソースプールの管理について説明します。

第6章 設定変更 各種設定情報の変更について説明します。

第3部 インフラ管理者による保守

第7章 ハードウェア保守 ハードウェアの保守について説明します。

第8章 管理サーバのバックアップ・リストアBasicモード利用時の管理サーバのバックアップ・リストア

について説明します。

第4部 インフラ管理者による監視

第9章 リソースプールの監視(ダッシュボード) リソースプールの監視について説明します。

第10章 リソースの監視 リソースの監視について説明します。

第11章 L-Platformの監視 L-Platformの監視について説明します。

第12章 メータリング メータリングについて説明します。

第13章 ログの監視 ログの監視について説明します。

第5部 高可用性

第14章 フェールオーバー フェールオーバーについて説明します。

第15章 Disaster Recovery L-ServerのDisaster Recoveryについて説明します。

付録A 運用時の留意点 本製品を運用する際の留意点について説明します。

付録B ロールによるアクセス制御 ロールによるアクセス制御について説明します。

付録C ディレクトリサービスによるユーザー管理ディレクトリサービスを利用したユーザー管理の運用につ

いて説明します。

用語集本製品で使用する用語について説明します。必要に応じ

て参照してください。

- i -

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本書の表記について

本書中の表記方法は以下のとおりです。

・ 本製品を使用する際、必要になる基本ソフトウェアに応じて異なる機能がある場合、以下のように区別して記述します。

【Windows】 Windows対応記事(Hyper-V未使用)

【Linux】 Linux対応記事

【VMware】 VMware対応記事

【Hyper-V】 Hyper-V対応記事

【Xen】 RHEL5-Xen対応記事

【Oracle VM】 Oracle VM対応記事

【Windows/Hyper-V】 WindowsまたはHyper-V対応記事

【Windows/Linux】 WindowsまたはLinux対応記事

【Linux/VMware】 LinuxまたはVMware対応記事

【VMホスト】 VMwareまたはHyper-Vを有効にしたWindows Server 2008対応記事

・ 特に説明がない場合、本文中の"ブレードサーバ"はPRIMERGY BXシリーズを指します。

・ 参照先は「 」でくくります。

・ 画面名、ダイアログ名、メニュー名およびタブ名は[ ]でくくります。

・ ボタン名は< >または[ ]でくくります。

・ メニューの選択順を[ ]-[ ]の形式で示します。

・ ユーザーが入力する文字は太字で示します。

・ 可変部分は斜体で示します。

・ 特に強調が必要な文字列、数値をダブルクォーテーション( " )でくくります。

・ メニュー名には、設定、操作画面の起動を示す"..."は表記しません。

・ 使用例は、プロンプトをWindowsの">"で表記しています。Linuxの場合は"#"に読み替えてください。

RORコンソールのメニューについて

RORコンソールでの操作は、メニューまたはポップアップメニューから行います。

本書では、メニューおよびポップアップメニューのどちらでも実行できる操作については、ポップアップメニューによる手順を記載して

います。

ServerView Resource Orchestrator Webサイト

ServerView Resource Orchestrator Webサイトでは、 新のマニュアルや技術情報を公開しています。

本製品を利用する前に、ServerView Resource Orchestrator Webサイトを参照することをお勧めします。

URL: http://software.fujitsu.com/jp/ror/ (2012年2月時点)

マニュアル体系と読み方

本製品のマニュアルには、以下のものがあります。必要に応じて、それぞれのマニュアルを読んでください。

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マニュアル名称 マニュアル略称 目的・用途

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 導入ガイド

導入ガイド CE

はじめにお読みください。

基本的な機能の利用目的や利用場面、製品の

導入方法を知りたい場合にお読みください。

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 インストールガイド

インストールガイド CE製品のインストール方法を知りたい場合にお読

みください。

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 運用ガイド

運用ガイド CE構築したシステムの運用方法を知りたい場合に

お読みください。

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 操作ガイド インフラ管理者

編 (リソース管理)

操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE

インフラ管理者および兼任管理者が利用する

GUI(リソース管理)の操作方法を知りたい場合

にお読みください。

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 操作ガイド インフラ管理者

操作ガイド インフラ管理者編 CEインフラ管理者および兼任管理者が利用する

GUI(リソース管理以外)の操作方法を知りたい

場合にお読みください。

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 操作ガイド テナント管理者

操作ガイド テナント管理者編 CEテナント管理者が利用するGUIの操作方法を

知りたい場合にお読みください。

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 操作ガイド テナント利用者

操作ガイド テナント利用者編 CEテナント利用者が利用するGUIの操作方法を

知りたい場合にお読みください。

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 リファレンスガイド インフラ

管理者編 (リソース管理)

リファレンスガイド (リソース管理)CE

インフラ管理者および兼任管理者が利用する

リソース管理のコマンド、システムが出力するメッ

セージ、トラブルシューティングを知りたい場合

にお読みください。

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 リファレンスガイド インフラ

管理者編

リファレンスガイド CEインフラ管理者および兼任管理者が利用する

リソース管理以外のコマンドを知りたい場合に

お読みください。

ServerView Resource Orchestrator CloudEdition V3.0.0 メッセージ集

メッセージ集 CEメッセージに対して、具体的な対処方法を調べ

る場合にお読みください。

また、本書から以下に示すVirtual Editionのマニュアルを参照している場合があります。

必要に応じて、それぞれのマニュアルを読んでください。

マニュアル名称 マニュアル略称 目的・用途

ServerView Resource Orchestrator VirtualEdition V3.0.0 導入ガイド

導入ガイド VE基本的な機能の利用目的や利用場面、製品の導

入方法を知りたい場合にお読みください。

ServerView Resource Orchestrator VirtualEdition V3.0.0 インストールガイド

インストールガイド VE製品のインストール方法を知りたい場合にお読みく

ださい。

ServerView Resource Orchestrator VirtualEdition V3.0.0 運用ガイド

運用ガイド VE構築したシステムの運用方法を知りたい場合にお

読みください。

ServerView Resource Orchestrator VirtualEdition V3.0.0 操作ガイド

操作ガイド VE GUIの操作方法を知りたい場合にお読みください。

ServerView Resource Orchestrator VirtualEdition V3.0.0 コマンドリファレンス

コマンドリファレンスコマンドの操作方法を知りたい場合にお読みくださ

い。

ServerView Resource Orchestrator VirtualEdition V3.0.0 メッセージ集

メッセージ集 VEメッセージに対して、具体的な対処方法を調べる場

合にお読みください。

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関連マニュアル

以下のマニュアルを必要に応じて参照してください。

・ Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)

・ NetAppストレージを利用する場合

- Data ONTAP Storage Management Guide

・ ETERNUSストレージを利用する場合

- ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド

- ETERNUS SF Storage Cruiser メッセージ説明書

- ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 Copy Control Module 編

・ EMCストレージを利用する場合

EMC Navisphere Manager Administrator's Guide

略称

本書中の略称は以下のとおりです。

略称 製品

Windows

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 DatacenterMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 EditionWindows(R) 7 ProfessionalWindows(R) 7 UltimateWindows Vista(R) BusinessWindows Vista(R) EnterpriseWindows Vista(R) UltimateMicrosoft(R) Windows(R) XP Professional operating system

Windows Server 2008

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter

Windows 2008 x86 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x86)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x86)

Windows 2008 x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x64)

Windows Server 2003

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

Windows 2003 x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

Windows 7Windows(R) 7 ProfessionalWindows(R) 7 Ultimate

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略称 製品

Windows VistaWindows Vista(R) BusinessWindows Vista(R) EnterpriseWindows Vista(R) Ultimate

Windows XP Microsoft(R) Windows(R) XP Professional operating system

Linux

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for Intel64)

Red Hat Enterprise Linux

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for Intel64)

Red Hat Enterprise Linux 5

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.1 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.2 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.3 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.5 (for Intel64)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.6 (for Intel64)

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略称 製品

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.7 (for Intel64)

Red Hat Enterprise Linux 6Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for Intel64)

RHEL5-XenRed Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for x86) Linux 仮想マシン機能

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5.4 (for Intel64) Linux 仮想マシン機能

RHEL-KVMRed Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for x86) 仮想化機能

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6.2 (for Intel64) 仮想化機能

DOS Microsoft(R) MS-DOS(R) operating system, DR DOS(R)

Oracle VM x86用 Oracle VM Server

ESC ETERNUS SF Storage Cruiser

GLS PRIMECLUSTER GLS

Navisphere EMC Navisphere Manager

Solutions Enabler EMC Solutions Enabler

MSFC Microsoft Failover Cluster

SCVMMSystem Center Virtual Machine Manager 2008 R2System Center 2012 Virtual Machine Manager

VMwareVMware vSphere(R) 4VMware vSphere(R) 4.1VMware vSphere(R) 5

VMware FT VMware Fault Tolerance

VMware DRS VMware Distributed Resource Scheduler

VMware DPM VMware Distributed Power Management

VMware vDS VMware vNetwork Distributed Switch

VIOM ServerView Virtual-IO Manager

ROR VE ServerView Resource Orchestrator Virtual Edition

ROR CE ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition

リソースコーディネータ

Systemwalker Resource CoordinatorSystemwalker Resource Coordinator Base EditionSystemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition

輸出管理規制表記

当社ドキュメントには、外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が含まれていることがあります。特定技術が含まれている場

合は、当該ドキュメントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づく許可が必要となります。

商標について

・ EMC、EMC2、CLARiX、SymmetrixおよびNavisphereは、EMC Corporationの登録商標または商標です。

・ HPは、Hewlett-Packard Companyの登録商標です。

・ Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ Microsoft、Windows、MS、MS-DOS、Windows XP、Windows Server、Windows Vista、Windows 7、Excel、Active Directoryおよ

びInternet Explorerは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

・ NetAppは、米国およびその他の国におけるNetwork Appliance, Incの登録商標です。また、Data ONTAP、Network Appliance、

Snapshotは、米国およびその他の国におけるNetwork Appliance, Incの商標です。

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・ OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。

・ Red Hat、RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Inc.の米国およびその他の国における登録商標ま

たは商標です。

・ VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびVMotionは、米国およびその他の地域におけるVMware, Inc.の登録商標または商標

です。

・ ServerView、Systemwalkerは富士通株式会社の登録商標です。

・ その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

お願い

・ 本書を無断でほかに転載しないようお願いします。

・ 本書は予告なしに変更されることがあります。

版数 マニュアルコード

2011年11月 第1版 J2X1-7611-01Z0(00)

2011年12月 第1.1版 J2X1-7611-01Z0(01)

2012年1月 第1.2版 J2X1-7611-01Z0(02)

2012年2月 第1.3版 J2X1-7611-01Z0(03)

2012年3月 第1.4版 J2X1-7611-01Z0(04)

2012年4月 第1.5版 J2X1-7611-01Z0(05)

Copyright 2010-2012 FUJITSU LIMITED

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目 次

第1部 運用、保守、監視作業の概要...........................................................................................................................................1

第1章 概要................................................................................................................................................................................21.1 インフラ管理者による運用、保守、監視.............................................................................................................................................21.2 テナント管理者による運用、保守、監視.............................................................................................................................................21.3 テナント利用者による運用、保守、監視.............................................................................................................................................2

第2部 インフラ管理者による運用................................................................................................................................................3

第2章 ユーザーアカウントの管理................................................................................................................................................4

第3章 テナントの管理.................................................................................................................................................................53.1 テナントの作成....................................................................................................................................................................................53.2 テナントの変更....................................................................................................................................................................................53.3 テナントの削除....................................................................................................................................................................................5

第4章 テンプレート管理..............................................................................................................................................................7

第5章 リソースとリソースプールの管理.......................................................................................................................................85.1 リソースプールの管理.........................................................................................................................................................................85.2 リソースの管理.....................................................................................................................................................................................8

5.2.1 ネットワーク機器の追加...............................................................................................................................................................85.2.1.1 サーバ追加に伴うポート不足解消のためのL2スイッチの追加...........................................................................................85.2.1.2 テナント追加に伴うファイアーウォールとL2スイッチの追加..............................................................................................10

5.2.2 ネットワーク機器の接続先の追加または変更...........................................................................................................................125.3 リソース利用の審査...........................................................................................................................................................................13

5.3.1 L-Platformの運用管理...............................................................................................................................................................135.3.1.1 不要データの削除...............................................................................................................................................................135.3.1.2 クローニングイメージの更新...............................................................................................................................................135.3.1.3 L-Serverの取り込み.............................................................................................................................................................135.3.1.4 RHEL-KVMでの配備時のOS設定....................................................................................................................................145.3.1.5 起動優先度の設定について..............................................................................................................................................145.3.1.6 エラー発生時の対処...........................................................................................................................................................145.3.1.7 生存監視の設定について..................................................................................................................................................14

第6章 設定変更.......................................................................................................................................................................166.1 申請プロセスの審査者の登録・削除................................................................................................................................................16

6.1.1 申請プロセスの審査者の登録...................................................................................................................................................166.1.2 申請プロセスの審査者の削除...................................................................................................................................................16

6.1.2.1 インフラ管理者/兼任管理者をIflowUsersグループから削除............................................................................................166.2 メール送信に関する設定..................................................................................................................................................................17

6.2.1 テナント管理から送信されるメールの設定................................................................................................................................176.2.2 L-Platform管理画面から送信されるメールの設定...................................................................................................................186.2.3 申請プロセスから送信されるメール...........................................................................................................................................186.2.4 ダッシュボードから送信されるメールの設定.............................................................................................................................18

6.3 管理サーバのポート番号の設定......................................................................................................................................................186.3.1 RORコンソールの設定...............................................................................................................................................................186.3.2 L-Platform管理の設定...............................................................................................................................................................196.3.3 Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールの設定.................................................................................................20

6.3.3.1 Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのFQDNの変更方法....................................................................206.3.3.2 Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのポート番号の変更方法............................................................21

6.4 ホームのお知らせの編集..................................................................................................................................................................216.5 L-Platform管理に関する設定...........................................................................................................................................................22

6.5.1 L-Platformテンプレートの変更許可の設定...............................................................................................................................226.5.2 セグメント編集時のサブネット設定............................................................................................................................................236.5.3 仮想サーバのホスト名設定........................................................................................................................................................23

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6.5.3.1 設定方法.............................................................................................................................................................................246.5.3.2 設定方式.............................................................................................................................................................................25

6.5.4 リソース名の設定方式の設定....................................................................................................................................................266.5.4.1 設定方法.............................................................................................................................................................................276.5.4.2 設定方式.............................................................................................................................................................................27

6.5.5 オーバーコミット機能の設定......................................................................................................................................................296.5.6 構成変更の簡易化機能の設定.................................................................................................................................................316.5.7 配分比の設定.............................................................................................................................................................................316.5.8 申請プロセスの設定...................................................................................................................................................................32

6.5.8.1 申請プロセスの設定の変更方法........................................................................................................................................326.5.8.2 使用する申請プロセスの変更方法.....................................................................................................................................32

6.5.9 L-Platform APIの環境設定の変更............................................................................................................................................326.5.10 許諾の編集...............................................................................................................................................................................33

6.5.10.1 L-Platform利用申請時の利用許諾の編集......................................................................................................................336.5.10.2 L-Platform構成変更時の利用許諾の編集......................................................................................................................346.5.10.3 L-Platform解約時の解約許諾の編集..............................................................................................................................35

6.5.11 RHEL5-Xenを利用する場合の設定........................................................................................................................................356.5.12 物理L-Serverのシステムディスク設定......................................................................................................................................366.5.13 送信メール内の初期パスワード設定.......................................................................................................................................376.5.14 L-Platformテンプレートの 大接続数の設定.........................................................................................................................37

6.6 テナント管理・アカウント管理に関する設定.....................................................................................................................................386.6.1 テナント管理・アカウント管理の設定.........................................................................................................................................386.6.2 利用者登録時の規約の編集.....................................................................................................................................................41

6.7 課金の設定........................................................................................................................................................................................426.7.1 概算料金の表示機能の設定.....................................................................................................................................................426.7.2 メータリングログの設定...............................................................................................................................................................44

6.8 稼動状況のサーバ一覧の設定........................................................................................................................................................456.9 CMDBエージェントのイベントログ出力の設定................................................................................................................................46

第3部 インフラ管理者による保守..............................................................................................................................................48

第7章 ハードウェア保守...........................................................................................................................................................497.1 ネットワーク機器の保守....................................................................................................................................................................49

7.1.1 ネットワーク機器の交換手順.....................................................................................................................................................497.1.2 ネットワーク機器の定期保守手順.............................................................................................................................................51

第8章 管理サーバのバックアップ・リストア................................................................................................................................538.1 バックアップ・リストアのしくみ............................................................................................................................................................548.2 管理サーバのオフラインバックアップ...............................................................................................................................................60

8.2.1 マネージャーの停止..................................................................................................................................................................608.2.2 本製品の資源のバックアップ.....................................................................................................................................................618.2.3 マネージャーの起動..................................................................................................................................................................61

8.3 管理サーバのオンラインバックアップ...............................................................................................................................................628.3.1 定期実行前に決定する項目.....................................................................................................................................................638.3.2 バックアップの定期実行の設定.................................................................................................................................................64

8.4 管理サーバのリストア........................................................................................................................................................................668.4.1 マネージャーの停止..................................................................................................................................................................668.4.2 本製品の資源のリストア.............................................................................................................................................................678.4.3 マネージャーの起動..................................................................................................................................................................678.4.4 L-Platform申請の無効化...........................................................................................................................................................688.4.5 稼働状況情報の構成情報の更新.............................................................................................................................................688.4.6 リストア後の作業.........................................................................................................................................................................68

8.5 メータリングのオンラインバックアップの設定....................................................................................................................................68

第4部 インフラ管理者による監視..............................................................................................................................................72

第9章 リソースプールの監視(ダッシュボード)............................................................................................................................73

第10章 リソースの監視............................................................................................................................................................74

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10.1 サーバの監視..................................................................................................................................................................................7410.2 ネットワークの監視..........................................................................................................................................................................74

10.2.1 異常発生箇所の特定...............................................................................................................................................................7410.2.2 ファイアーウォールの状態確認...............................................................................................................................................7610.2.3 L2スイッチの状態確認.............................................................................................................................................................7810.2.4 その他のネットワーク機器の状態確認....................................................................................................................................79

10.3 ストレージの監視.............................................................................................................................................................................79

第11章 L-Platformの監視........................................................................................................................................................80

第12章 課金............................................................................................................................................................................8112.1 概要.................................................................................................................................................................................................8112.2 課金情報の管理..............................................................................................................................................................................83

12.2.1 商品マスタが保持する情報.....................................................................................................................................................8312.2.2 課金情報ファイルの書式.........................................................................................................................................................86

12.3 課金情報の運用..............................................................................................................................................................................8912.3.1 課金情報の登録.......................................................................................................................................................................8912.3.2 課金情報の変更.......................................................................................................................................................................9112.3.3 課金情報の削除.......................................................................................................................................................................9212.3.4 課金情報の参照.......................................................................................................................................................................93

12.4 メータリングログ................................................................................................................................................................................9412.4.1 メータリングログの種類.............................................................................................................................................................9412.4.2 メータリングログの出力内容.....................................................................................................................................................9512.4.3 メータリングログファイルの書式.............................................................................................................................................10012.4.4 メータリングログの削除...........................................................................................................................................................102

12.5 課金計算.......................................................................................................................................................................................10312.5.1 課金計算例............................................................................................................................................................................104

第13章 ログの監視................................................................................................................................................................10813.1 操作ログ.........................................................................................................................................................................................108

13.1.1 概要........................................................................................................................................................................................10813.1.2 利用方法................................................................................................................................................................................11013.1.3 保守........................................................................................................................................................................................11113.1.4 操作ログが記録される操作の範囲........................................................................................................................................112

13.2 監査ログ.........................................................................................................................................................................................11313.2.1 構成管理の監査ログ..............................................................................................................................................................11313.2.2 テナント管理・課金・アクセス制御・稼動状況の監査ログ.....................................................................................................117

13.3 動作ログ.........................................................................................................................................................................................12113.3.1 RORコンソールの動作ログと定義ファイル............................................................................................................................12113.3.2 稼動状況の動作ログと定義ファイル......................................................................................................................................12213.3.3 ダッシュボードの動作ログ......................................................................................................................................................12413.3.4 課金の動作ログと定義ファイル..............................................................................................................................................12413.3.5 アクセス制御の動作ログ........................................................................................................................................................12613.3.6 アプリケーションサーバの動作ログ.......................................................................................................................................126

13.4 調査ログ.........................................................................................................................................................................................12713.4.1 管理サーバ上の調査ログ......................................................................................................................................................127

第5部 高可用性.....................................................................................................................................................................130

第14章 フェールオーバー.......................................................................................................................................................13114.1 管理対象リソースの高可用性.......................................................................................................................................................131

14.1.1 L-Serverの高可用性..............................................................................................................................................................13114.1.2 ブレードシャーシの高可用性................................................................................................................................................13414.1.3 ストレージ筺体の高可用性....................................................................................................................................................135

14.2 管理サーバの高可用性................................................................................................................................................................141

第15章 Disaster Recovery....................................................................................................................................................14415.1 導入...............................................................................................................................................................................................14415.2 通常運用.......................................................................................................................................................................................146

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15.3 被災時の切替え運用....................................................................................................................................................................148

付録A 運用時の留意点..........................................................................................................................................................155A.1 L-Platform操作のアクセス権限のカスタマイズ.............................................................................................................................158

付録B ロールによるアクセス制御...........................................................................................................................................159B.1 概要.................................................................................................................................................................................................159B.2 ロールと可能な操作.......................................................................................................................................................................160

付録C ディレクトリサービスによるユーザー管理......................................................................................................................173C.1 運用方法.........................................................................................................................................................................................173C.2 ユーザー情報の保守.....................................................................................................................................................................174

用語集...................................................................................................................................................................................177

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第1部 運用、保守、監視作業の概要

第1章 概要........................................................................................................................................................2

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第1章 概要

本章では、本製品の運用、保守、監視の概要について説明します。

本製品の運用、保守、監視については、本書に記載した設定のほか、「導入ガイド CE」の設定を参照してください。

1.1 インフラ管理者による運用、保守、監視

ここでは、本製品利用時のインフラ管理者による運用、保守、監視作業について説明します。

インフラ管理者(infra_admin)の運用作業は、以下のとおりです。

・ リソースとリソースプールの管理

- リソースの登録、変更、削除

- グローバルプールとテナントのローカルプールの作成、削除、変更

- L-Platformの利用申請に対する承認と申請状況確認

・ テナントの管理

- テナントの作成、変更、削除

- テナント管理者の作成

- ユーザーアカウントの作成、変更、削除

・ テンプレートの管理

- L-Platformテンプレートの作成、変更、削除

- L-Serverテンプレートの作成、変更、削除

インフラ管理者(infra_admin)の保守作業は、以下のとおりです。

・ ハードウェア保守

・ システムの保守 (*1)

・ 管理サーバのバックアップリストア (*1)

*1: OSの保守、および管理サーバのバックアップリストアは、OSの管理者権限が必要です。

インフラ管理者(infra_admin)の監視作業は、以下のとおりです。

・ ダッシュボードを利用したリソースプールの監視

・ L-Platformの稼動状況の監視

・ リソース(サーバ、ストレージ、ネットワーク)の容量監視

・ 操作ログと監査ログの監視

1.2 テナント管理者による運用、保守、監視

テナント管理者の運用、保守、監視については、「操作ガイド テナント管理者編 CE」を参照してください。

1.3 テナント利用者による運用、保守、監視

テナント利用者の運用、保守、監視については、「操作ガイド テナント利用者編 CE」を参照してください。

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第2部 インフラ管理者による運用

第2章 ユーザーアカウントの管理........................................................................................................................4

第3章 テナントの管理.........................................................................................................................................5

第4章 テンプレート管理......................................................................................................................................7

第5章 リソースとリソースプールの管理...............................................................................................................8

第6章 設定変更...............................................................................................................................................16

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第2章 ユーザーアカウントの管理

ここでは、ユーザーアカウントの管理について説明します。

ユーザーアカウントは、RORコンソールの[アカウント]タブで操作します。

[アカウント]タブの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第9章 アカウント」を参照してください。

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第3章 テナントの管理

ここでは、テナントの管理について説明します。

テナントの管理には、以下の項目があります。

・ テナントの作成

・ テナントの変更、削除

3.1 テナントの作成

テナント作成の流れは以下のとおりです。

1. テナントの登録

テナントの情報を入力してテナントを登録します。

2. テナント管理者の作成

作成済みのユーザーの中から選択します。

3. テナントのローカルプールの作成

リソースプールには、以下の2つがあります。

- ローカルプール

テナントだけで利用できるリソースプールのことです。

ローカルプールに格納されたリソースは、ほかのテナントからは利用できません。

- グローバルプール

システム全体で共通に利用できるリソースプールのことです。

リソースプールの選択については、「導入ガイド CE」の「3.2 テナント、リソースプールの設計」を参照してください。ローカルプー

ルを利用する場合、手順1.で登録したテナントだけが利用するローカルプールを作成します。

4. リソースの登録

手順3.で作成したローカルプールにリソースを登録します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「8.3 テナントの作成」を参照してください。

3.2 テナントの変更

以下の操作は、RORコンソールの[テナント]タブを利用します。

[テナント]タブについては、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第8章 テナント」を参照してください。

・ テナントの登録

・ テナント管理者の作成

・ テナントのリソースプールの作成

・ テナントの変更、削除

3.3 テナントの削除

以下の操作は、RORコンソールの[テナント]タブを利用します。

[テナント]タブについては、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第8章 テナント」を参照してください。

・ テナントの登録

・ テナント管理者の作成

・ テナントのリソースプールの作成

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・ テナントの変更、削除

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第4章 テンプレート管理

本章では、テンプレート管理について説明します。

・ L-Platformテンプレート

L-Platformテンプレートとは、ICTリソースとソフトウェアの論理構成を定義したものです。

L-PlatformテンプレートからL-Platformを構成します。

L-Platformテンプレートの作成、変更、削除は、[テンプレート]タブで操作します。

[テンプレート]タブの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第5章 テンプレート」を参照してください。

・ L-Serverテンプレート

L-Serverテンプレートは、L-Platformを構成するL-Serverの仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を事前に定義した

ひな型です。

L-Serverテンプレートの形式については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「2.2 L-Serverテンプレート」を参照してください。

L-Serverテンプレートの操作については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第8章 L-Serverテンプレートの操

作」を参照してください。

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第5章 リソースとリソースプールの管理

本章では、リソースとリソースプールの管理について説明します。

5.1 リソースプールの管理

ここでは、リソースプールの管理について説明します。

リソースプールの操作は以下のとおりです。

・ テナントに対するローカルプールの追加、変更

・ テナント内のローカルプールの削除

・ グローバルプールの追加、変更、削除

テナントに対して、利用できるグローバルプールを変更する場合、RORコンソールの[テナント]タブで操作します。

[テナント]タブの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第8章 テナント」を参照してください。

5.2 リソースの管理

ここでは、リソースの管理について説明します。

リソースの登録、変更、削除は、RORコンソールの[リソース]タブで操作します。

・ リソースの登録

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第2章 リソースの登録」を参照してください。

・ リソースの変更

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第3章 リソースの変更」を参照してください。

・ リソースの削除

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第5章 リソースの削除」を参照してください。

5.2.1 ネットワーク機器の追加

ネットワーク機器の追加を行う場合の作業手順について説明します。

5.2.1.1 サーバ追加に伴うポート不足解消のためのL2スイッチの追加

サーバ追加時に、接続するL2スイッチのLANポートが不足したため、L2スイッチを追加するケースを想定した追加手順について説明

します。

なお、ここではL2スイッチに関連する作業を中心に説明しています。

特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。

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図5.1 L2スイッチの追加イメージ

1. 追加構成を設計します。(ネットワーク機器の管理者)

2. 追加するネットワーク機器の情報をインフラ管理者に提供します。(ネットワーク機器の管理者)

ネットワーク機器は、以下の作業が完了した状態で追加します。

- 初期設定

- 動作検証

- 物理的なネットワーク構成に組込み済み

3. サーバのリソースを登録します。

ブレードサーバは、シャーシの登録やLANスイッチブレードの登録が必要です。

4. 入手したネットワーク機器の情報からネットワーク構成情報(XML定義)を作成します。

5. 追加されたL2スイッチをネットワークデバイスとしてリソースを登録します。

ネットワークデバイスとしての登録は、rcxadm netdevice createコマンドで行います。

6. 追加したネットワークデバイスが以下のような場合、ルールセットの作成、登録を行います。

- サンプルスクリプトが用意されてない機種、または今までシステムで利用していない機種のL2スイッチを追加する場合

このとき、ルールセットを配置するディレクトリの作成も必要です。

- サンプルスクリプトが用意されてない機種、または今までシステムで利用している機種であっても、別のルール(スクリプト)で定義設定などを行い利用する場合

- サンプルスクリプトが用意されている機種であっても、別のルール(スクリプト)で定義設定などを行い利用する場合

注意

サンプルスクリプトの内容は見直され修正される場合があります。用意されたサンプルスクリプトのルールセットをそのまま修正し

て使用すると、サンプルスクリプトの更新で、修正したスクリプトがサンプルスクリプトに置き換えられ、修正した内容がなくなります。

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このような問題を起こさないために、サンプルスクリプトを参考にしてスクリプトを作成する場合、サンプルスクリプトのルールセッ

トをコピーして新たなルールセットを作成し、必要な修正を行ってください。

7. 追加したネットワーク機器を利用するすべてのネットワークリソースの変更を行います。

ブレードサーバの追加時は、追加したシャーシの外部接続ポートの情報を追加する必要があります。

ネットワークリソースの変更は、rcxadm network modifyコマンドで行います。

8. 追加したサーバを必要なリソースプールにリソースとして登録します。

参照

・ ネットワーク機器の初期設定の内容については、「導入ガイド CE」の「4.2.2.3 管理対象のネットワーク機器への設定情報」を参照

してください。

・ ネットワーク構成情報(XML定義)の作成については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「2.6 ネットワーク構成情報」を参照

してください。

・ rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.6 rcxadm netdevice」を参照してください。

・ ルールセットの作成と登録先については、「導入ガイド CE」の「6.2.1 ルールセット登録用フォルダーの作成」を参照してください。

・ rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.5 rcxadm network」を参照してください。

・ リソースのリソースプールへの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「12.3 リソースの操作」を参照

してください。

5.2.1.2 テナント追加に伴うファイアーウォールとL2スイッチの追加

テナント追加のために、ネットワークデバイスやサーバを追加するケースを想定した追加手順について説明します。

なお、ここではファイアーウォールとL2スイッチに関連する作業を中心に説明しています。

特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。

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図5.2 テナント追加イメージ

1. 追加構成を設計します。(ネットワーク機器の管理者)

2. 追加するネットワーク機器の情報をインフラ管理者に提供します。(ネットワーク機器の管理者)

ネットワーク機器は、以下の作業が完了した状態で追加します。

- 初期設定

- 動作検証

- 物理的なネットワーク構成に組込み済み

3. サーバのリソースを登録します。

ブレードサーバは、シャーシの登録やLANスイッチブレードの登録が必要です。

4. 入手したネットワーク機器の情報からネットワーク構成情報(XML定義)を作成します。

5. 追加されたファイアーウォールとL2スイッチをネットワークデバイスとしてリソースを登録します。

ネットワークデバイスとしての登録は、rcxadm netdevice createコマンドで行います。

6. 追加したネットワークデバイスが以下のような場合、ルールセットの作成、登録を行います。

- サンプルスクリプトが用意されてない機種、または今までシステムで利用していない機種のファイアーウォールまたはL2スイッ

チを追加する場合

このとき、ルールセットを配置するディレクトリの作成も必要です。

- サンプルスクリプトが用意されてない機種、または今までシステムで利用している機種であっても、別のルール(スクリプト)で定義設定などを行い利用する場合

- サンプルスクリプトが用意されている機種であっても、別のルール(スクリプト)で定義設定などを行い利用する場合

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注意

サンプルスクリプトの内容は見直され修正される場合があります。用意されたサンプルスクリプトのルールセットをそのまま修正し

て使用すると、サンプルスクリプトの更新で、修正したスクリプトがサンプルスクリプトに置き換えられ、修正した内容がなくなります。

このような問題を起こさないために、サンプルスクリプトを参考にしてスクリプトを作成する場合、サンプルスクリプトのルールセッ

トをコピーして新たなルールセットを作成し、必要な修正を行ってください。

7. テナントの作成、およびテナント管理者の登録を行います。

8. ファイアーウォールが提供する機能を利用し、環境をバックアップします。

このバックアップは故障などによるファイアーウォールの機器交換を行う場合、復元用の環境として利用できます。

環境のバックアップ方法については、ファイアーウォールのマニュアルを参照してください。

9. 追加サーバとファイアーウォールをテナント用のリソースプールにリソースとして登録します。

参照

・ ネットワーク機器の初期設定の内容については、「導入ガイド CE」の「4.2.2.3 管理対象のネットワーク機器への設定情報」を参照

してください。

・ ネットワーク構成情報(XML定義)の作成については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「2.6 ネットワーク構成情報」を参照

してください。

・ rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.6 rcxadm netdevice」を参照してください。

・ ルールセットの作成と登録先については、「導入ガイド CE」の「6.2.1 ルールセット登録用フォルダーの作成」を参照してください。

・ テナントの作成については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「13.3 テナント」を参照してください。

・ テナント管理者の登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第9章 ユーザーアカウントの操作」を参

照してください。

・ リソースのリソースプールへの登録については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「12.3 リソースの操作」を参照

してください。

5.2.2 ネットワーク機器の接続先の追加または変更

ネットワーク機器の接続先を追加または変更した場合の作業手順について説明します。

特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。

1. インフラ管理者にネットワーク機器の接続先の追加または変更を通知します。(ネットワーク機器の管理者)

2. 入手したネットワーク機器の情報からネットワーク構成情報(XML定義)を作成します。

3. 本製品に登録されているネットワークデバイスのネットワーク構成情報と手順2.で作成したネットワーク構成情報を比較し、追加

または変更された接続先に関する結線情報(Linksタグ配下)以外に違いがないか確認します。

違いがある場合、システム運用管理者にネットワーク機器の設定変更を行っていないか確認し、必要な場合はネットワーク構成

情報を変更します。

本製品に登録されているネットワークデバイスのネットワーク構成情報は、rcxadm netconfig exportコマンドを利用して取り出すこ

とができます。

4. 確認が完了したネットワーク構成情報を入力情報として、ネットワークデバイスの変更を行います。

ネットワークデバイスの変更は、rcxadm netdevice modifyコマンドで行います。

5. RORコンソールから変更したネットワークデバイスの情報が変更され、状態が正常であるか確認します。

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参照

・ ネットワーク構成情報(XML定義)の作成については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「2.6 ネットワーク構成情報」を参照

してください。

・ rcxadm netconfigコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.7 rcxadm netconfig」を参照してください。

・ rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.6 rcxadm netdevice」を参照してください。

5.3 リソース利用の審査

ここでは、リソース利用の審査について説明します。

L-Platformの利用申請に対する審査

L-Platformの利用申請、構成変更、解約など、テナント利用者からの利用申請に対する審査は、RORコンソールの[申請一覧]タブで

操作します。

[申請一覧]タブの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第7章 申請一覧」を参照してください。

5.3.1 L-Platformの運用管理

ここでは、L-Platformの運用時に必要に応じて行う操作について説明しています。

5.3.1.1 不要データの削除

配備したL-PlatformやサーバをVMwareなどの仮想化ソフトで誤って削除した場合に、本製品上に残った不要なL-Platformやサーバ

の情報を削除することができます。

具体的には、不要データ削除コマンド(cfmg_deletesysdata)で、不要なL-Platform情報またはサーバ情報の状態を「返却済み」に変更

して、L-Platform管理画面に表示されないようにすることができます。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「5.4 cfmg_deletesysdata(不要データの削除)」を参照してください。

5.3.1.2 クローニングイメージの更新

本製品では、クローニングイメージの管理にリソースIDを使用しています。

クローニングイメージを更新した場合、リソースIDが変更されますので、変更されたリソースIDの情報を元にイメージ情報を更新する必

要があります。

クローニングイメージを更新した場合は、「テンプレート」画面操作からイメージ情報を更新してください。

詳細については、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「5.3.8 イメージ情報の同期」を参照してください。

ポイント

更新する前のクローニングイメージと、更新した後のクローニングイメージの両方をL-Platformテンプレートで利用する場合は、クロー

ニングイメージを更新するのではなく、それぞれ別のクローニングイメージとして採取する必要があります。

5.3.1.3 L-Serverの取り込み

RORコンソールで配備したサーバや、取り込んだVMゲストを、L-Server取り込みコマンド(cfmg_importlserver)で、L-Platform管理機能

に取り込むことができます。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「5.3 cfmg_importlserver(L-Serverの取り込み)」を参照してください。

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注意

・ 取り込むことができるL-Platformの構成は、1つのL-Platformに1サーバの構成だけとなります。

・ ディスクインデックスが2の拡張ディスクを取り込むことはできません。

・ NICがないL-Serverを取り込むことはできません。

・ イメージ情報を指定せずに取り込んだL-Serverの初期パスワード情報には何も設定されません。L-Platform管理画面の、システム

詳細画面の初期パスワード確認画面では、"初期パスワードは「」です。"と表示されます。

・ テナント配下に存在しているL-Serverを、他のテナントに取り込むことはできません。

・ テナントフォルダー配下以外に存在しているL-Serverを取り込む場合、取り込み対象のL-Serverの電源をOFFにする必要がありま

す。

5.3.1.4 RHEL-KVMでの配備時のOS設定

Windows OSの場合

仮想化ソフトがRHEL-KVMの場合、配備したWindows OSのサーバでIPアドレス、デフォルトゲートウェイ、およびホスト名の設定を有

効にするためには、以下のOS設定が必要です。

インフラ管理者は、L-Platform管理画面でIPアドレスおよびホスト名、リソース管理画面でデフォルトゲートウェイを確認し、配備された

サーバにコンソールで接続して手動で設定してください。

設定が完了するまでは、利用者が、サーバにアクセスすることはできません。管理者は、L-Platformテンプレートの説明欄に、「配備完

了後に管理者によるIPアドレスの設定が必要」な旨を記載し、設定完了後に、利用者にアクセス可能となったことを通知する運用を実

施してください。

Linux OS で SELinuxを有効にする場合

管理者は、イメージを作成するときにSELinuxを無効にし、L-Platformテンプレートの説明欄に「配備完了後にSELinuxを有効にするこ

とが必要」な旨を記載してください。

Linux OSはSELinux無効の状態で配備されますので、利用者は配備完了後にSELinuxを有効にしてください。

5.3.1.5 起動優先度の設定について

起動優先度に0が設定されているサーバは、一括電源操作で起動または停止されません。

起動または停止されなかったサーバは、情報メッセージがvsys_trace_logに出力されます。

起動または停止されなかったサーバを、起動または停止する必要がある場合は、情報メッセージを参照してStartLServerまたはStopLServerコマンドにより、個別に起動または停止してください。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「7.3.3.5 StartLServer (サーバを起動)」および「7.3.3.6 StopLServer (サーバを停止)」を参

照してください。

5.3.1.6 エラー発生時の対処

テナント利用者からの解約申請においてエラーが発生した場合、解約申請ができなくなる場合があります。

この場合、該当のL-PlatformのシステムIDを確認し、L-Platform申請の無効化コマンドを使用して申請者が再度解約申請できるように

してください。

L-Platform申請の無効化コマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.5 recoverService(L-Platform申請の無効化)」を参照してく

ださい。

5.3.1.7 生存監視の設定について

L-Platformで生存監視を利用する場合、生存監視の設定が有効なL-Serverテンプレートを指定して配備を行う必要があります。

L-Serverテンプレートの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)」の「8.1.2.1 物理L-Serverテンプレートの

作成」を参照してください。

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また、配備後に設定を変更する場合は、rcxadm lserver modifyコマンドにて実施してください。rcxadm lserver modifyコマンドについて

は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.1 rcxadm lserver」を参照してください。

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第6章 設定変更

本章では、設定変更について説明します。

6.1 申請プロセスの審査者の登録・削除

ここでは、申請プロセスの審査者の登録および削除について説明します。

6.1.1 申請プロセスの審査者の登録

インフラ管理者または兼任管理者を申請プロセスの審査者として登録する方法を説明します。

申請プロセスを利用する場合は、すべてのインフラ管理者および兼任管理者をディレクトリサービスのIflowUsersグループに追加しま

す。申請プロセスの審査者はディレクトリサーバにLDIFファイルを使用して登録します。申請プロセスの審査者は以下の手順で登録し

ます。

1. インフラ管理者または兼任管理者を作成します。

2. インフラ管理者または兼任管理者をIflowUsersグループにメンバーとして追加します。

注意

- IflowUsersグループに登録されていないインフラ管理者および兼任管理者は、申請プロセスにおける審査を行うことができ

ません。また、IflowUsersグループに登録されていないインフラ管理者および兼任管理者が、RORコンソールから[申請一

覧]タブを選択した場合、以下のエラーメッセージが表示されます。

エラーメッセージ : ユーザ認証に失敗しました。

- 本製品のインストール時に作成される特権ユーザー(兼任管理者)はflowUsersグループに登録されていないため、IflowUsersグループに追加してください。

- メールアドレスが設定されていない場合は、審査依頼メールおよびエラー発生時の保留通知メールが送信されません。

- IflowUsersグループにインフラ管理者または兼任管理者が一人も登録されていない場合には、利用者によるサービス利用

申請時の[回送画面]画面からの回送後に以下のエラーメッセージが表示されます。

PCS1002

申請の処理中に問題が発生しました。

インフラ管理者にお問い合わせください。

申請プロセスの審査者を登録する方法については、「導入ガイド CE」の「6.5.1 申請プロセスの審査者の登録」を参照してください。

6.1.2 申請プロセスの審査者の削除

インフラ管理者または兼任管理者を申請プロセスの審査者から削除する方法を説明します。

6.1.2.1 インフラ管理者/兼任管理者をIflowUsersグループから削除

インフラ管理者または兼任管理者をIflowUsersグループのメンバーから削除する手順は以下のとおりです。

OpenDSの場合

1. LDIFファイルの作成

LDIFファイルのサンプルを編集することによって作成します。以下にLDIFファイルの例を示します。

# Delete manager from IflowUsers

dn: cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

changetype: modify

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delete: member

member: cn=manager,ou=users,dc=fujitsu,dc=com

2. ldapmodifyコマンドの実行

【Windows】

作成したLDIFファイルを指定し、ldapmodifyコマンドを実行します。

<OpenDSインストールディレクトリ>\bat\ldapmodify.bat" -p <ポート番号> -f <ldifファイル> -D <管理者ユーザーDN> -w <パ

スワード>

以下に実行例を示します。

c:\> c:\Program Files (x86)\Fujitsu\ServerView Suite\opends\bat\ldapmodify -p 1473 -D "cn=Directory Manager" -w admin

-f c:\ldif\deleteuserfromgroup.ldif

Processing MODIFY request for cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

MODIFY operation successful for DN cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

【Linux】

作成したLDIFファイルを指定し、ldapmodifyコマンドを実行します。

# <OpenDSインストールディレクトり>/bin/ldapmodify" -p <ポート番号> -f <ldifファイル> -D <管理者ユーザーDN> -w <パス

ワード>

以下に実行例を示します。

# /opt/fujitsu/ServerViewSuite/opends/bin/ldapmodify -p 1473 -D "cn=Directory Manager" -f /tmp/ldif/

adduser2group.ldif -w admin

Processing MODIFY request for cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

MODIFY operation successful for DN cn=IflowUsers,ou=group,dc=fujitsu,dc=com

注意

- コマンド入力行では、途中で改行を入れないで1行で入力してください。

- ディレクトリサービスのポート番号、管理者用DN、および管理者用DNのパスワードには、インストール時に設定した値を入

力してください。

Active Directoryの場合

1. スタートメニューから[コントロールパネル]-[管理ツール]-[Active Directory ユーザーとコンピュータ]を起動します。

2. Active Directoryドメインコントローラが管理しているドメイン名を選択します。

3. 組織単位(OU)「Group」の「IflowUsers」を右クリックし、[プロパティ]を選択します。

4. [メンバ]タブを選択し、所属するメンバー一覧から削除するメンバーを選択し、[削除]ボタンをクリックします。

5. 確認ダイアログが表示されます。[はい]をクリックします。

6. グループのプロパティ画面に戻りますので、選択したメンバーが正しく削除されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

6.2 メール送信に関する設定

ここでは、メール送信に関する設定を変更する方法について説明します。

6.2.1 テナント管理から送信されるメールの設定

テナント管理者がテナント管理を行う設定にした場合に有効になります。

利用者の追加や変更などの操作が行われた場合、その旨を同一テナント内のテナント管理者、テナント利用者およびテナントのメー

ルアドレスに対して通知します。

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テナント管理から送信されるメールの設定を変更する方法については、「導入ガイド CE」の「6.4 メールの設定」を参照してください。

6.2.2 L-Platform管理画面から送信されるメールの設定

テナント管理者およびテナント利用者がL-Platform管理画面を使用して、L-Platform利用申請、L-Platform構成変更およびL-Platform解約を行った際に、テナント管理者およびテナント利用者に処理の完了や失敗を通知します。

L-Platform管理画面から送信されるメールの設定を変更する方法は、「導入ガイド CE」の「6.4 メールの設定」を参照してください。

6.2.3 申請プロセスから送信されるメール

申請プロセスを有効にする設定にした場合に有効になります。L-Platform管理画面からのL-Platform利用申請、L-Platform構成変更

およびL-Platform解約に対して、次の通知が行われます。

・ テナント管理者およびテナント利用者へ申請受理、申請否決、申請却下の通知

・ テナント管理者に対する承認依頼、申請却下の通知

・ インフラ管理者に対する審査依頼の通知

申請プロセスから送信されるメールの設定を変更する方法については、「導入ガイド CE」の「6.4.5 申請プロセスから送信されるメール

の設定」を参照してください。

6.2.4 ダッシュボードから送信されるメールの設定

ダッシュボードのアラート機能を使用する場合に有効になります。

リソースプールの使用率がしきい値を超えた際に、ダッシュボードのメール送信設定で指定したメールアドレスに対して通知します。

ダッシュボードのアラート機能が使用するメールの設定については、「導入ガイド CE」の「6.4.6 ダッシュボードから送信されるメールの

設定」を参照してください。

6.3 管理サーバのポート番号の設定

ここでは、管理サーバのポート番号を変更する方法について説明します。

6.3.1 RORコンソールの設定

RORコンソールのサーバのポート番号を変更する方法について説明します。

マネージャーの停止

マネージャーを停止してください。

停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

portal.propertiesファイルの変更

ポート番号を変更する手順は以下のとおりです。

1. ポート番号を変更します。

以下のファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\SecurityManagement\conf\portal.properties

【Linux】

/etc/opt/FJSVctsec/conf/portal.properties

以下のurlに記述されているクラウドポータルのポート番号を変更します。ポート番号には同じ値を設定してください。

- portalSsl.url

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- authedPortal.url

- sendmail.auth.url

2. Interstage管理コンソールを起動します。

Interstage管理コンソールの起動手順は以下のとおりです。

【Windows】

[スタート]メニューから[すべてのプログラム]>[Interstage]>[Application Server]>[Interstage管理コンソール]を選択します。

【Linux】

a. Webブラウザを起動します。

b. Interstage管理コンソールのURLを指定します。

以下にURLの形式を示します。

(SSL暗号化通信を使用しない場合)

http://[ホスト名]:[ポート番号]/IsAdmin/

(SSL暗号化通信を使用する場合)

https://[ホスト名]:[ポート番号]/IsAdmin/

c. Interstage管理コンソールにログインします。

3. ポート番号を変更します。

[システム]>[サービス]>[Webサーバ]>[RCXCT-ext]>[環境設定]を選択して、ポート番号を変更します。

マネージャーの起動

マネージャーを起動してください。

起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.3.2 L-Platform管理の設定

L-Platform管理のポート番号を変更する方法について説明します。

マネージャーの停止

マネージャーを停止してください。

停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

L-Platform管理のポート番号の変更

L-Platform管理のポート番号を変更する手順は以下のとおりです。

1. 管理機能のポート番号を変更します。

以下のファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\SecurityManagement\conf\portal.properties

【Linux】

/etc/opt/FJSVctsec/conf/portal.properties

変更する情報は次のとおりです。

- vsys.hostのURLのポート番号

vsys.hostのURLのポート番号の値を変更します。変更例を以下に示します。斜体の部分が変更する情報です。

vsys.host = http://192.168.11.22:8013/vsys/services/VSYS/

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2. keyの値がvsys-portであるentryタグの値を変更します。

以下のファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\managerview_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/managerview_config.xml

変更する情報は次のとおりです。

- keyの値がvsys-portであるentryタグの値

keyの値がvsys-portであるentryタグの値を変更します。変更例を以下に示します。斜体の部分が変更する情報です。

<entry key="vsys-port">8013</entry>

マネージャーの起動

マネージャーを起動してください。

起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.3.3 Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールの設定

Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールの設定を変更する方法について説明します。

6.3.3.1 Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのFQDNの変更方法

Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのFQDNを変更する方法について説明します。

マネージャーの停止

マネージャーを停止してください。

停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのFQDNの変更

Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのFQDNを変更する手順は以下のとおりです。

以下のファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\application_process.properties

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/application_process.properties

変更する情報は次のとおりです。

・ APPLICATION_PROCESS_CONSOLE_URLのURLのFQDN

APPLICATION_PROCESS_CONSOLE_URLのURLのFQDNの値を変更します。変更例を以下に示します。

APPLICATION_PROCESS_CONSOLE_URL=http://localhost:80/console/Default

マネージャーの起動

マネージャーを起動してください。

起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

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6.3.3.2 Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのポート番号の変更方法

Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのポート番号を変更する方法について説明します。

マネージャーの停止

マネージャーを停止してください。

停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのポート番号の変更

Systemwalker Runbook AutomationのWebコンソールのポート番号を変更する手順は以下のとおりです。

以下のファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\application_process.properties

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/application_process.properties

変更する情報は次のとおりです。

・ APPLICATION_PROCESS_CONSOLE_URLのURLのポート番号

APPLICATION_PROCESS_CONSOLE_URLのURLのポート番号の値を変更します。変更例を以下に示します。斜体の部分が変更

する情報です。

APPLICATION_PROCESS_CONSOLE_URL=http://localhost:80/console/Default

マネージャーの起動

マネージャーを起動してください。

起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.4 ホームのお知らせの編集

ここでは、RORコンソールのホーム画面の下部に表示されるお知らせの編集方法について説明します。

お知らせは、インフラ管理者向けとテナント管理者およびテナント利用者向けとで分かれており、それぞれ、以下のテキストファイルを

編集します。

インフラ管理者向け

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Operation\conf\home_infra_mes.txt

【Linux】

/opt/FJSVctope/conf/home_infra_mes.txt

テナント管理者およびテナント利用者向け

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Operation\conf\home_tenant_mes.txt

【Linux】

/opt/FJSVctope/conf/home_tenant_mes.txt

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注意

・ テキストファイルが存在しない場合、お知らせには何も表示されません。

・ お知らせを編集した場合は、編集後のテキストファイルのバックアップを採取してください。

設定内容

以下の形式で1行ごとにメッセージを記載します。

日付,メッセージ

・ 日付はフリーフォーマットです。

・ 日付が必要ない場合は行頭をカンマ(,)とし、以降にメッセージを記載してください。

・ シャープ(#)から始まる行はコメントと見なされ、その1行は無視されます。

・ テキストファイルの文字コードはUTF-8としてください。

・ テキストファイルには初期値として「YYYY/MM/DD,XXXX」が記載されています。必要に応じて編集してご利用ください。

・ メッセージ部分にカンマ(,)を含めても問題ありません。カンマ(,)はそのまま記載してください。

設定例

2011/11/11,週末、関連ネットワークのメンテナンスがあります。

#2011/11/10,管理サーバを公開しました。

,運用管理ソフトをバージョンアップしました。

ポイント

お知らせを利用して、テナント管理者およびテナント利用者に問合せ先を通知することもできます。

6.5 L-Platform管理に関する設定

ここでは、L-Platform管理に関する設定を変更する方法について説明します。

6.5.1 L-Platformテンプレートの変更許可の設定

L-Platform管理画面のL-Platformテンプレートの変更を許可するかどうかの設定を変更する方法について説明します。

マネージャーの停止

マネージャーを停止してください。

停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

L-Platformテンプレートの変更

L-Platform管理画面のL-Platformテンプレートの変更を許可するかどうかの設定を変更する手順は以下のとおりです。

以下のファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\custom_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/custom_config.xml

変更する情報は次のとおりです。

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・ keyの値がno-configurationであるentryタグ

keyの値がno-configurationであるentryタグの値を変更します。変更例を以下に示します。斜体の部分が変更する情報です。

L-Platformテンプレートの変更を許可する場合は"false"を、L-Platformテンプレートの変更を許可しない場合は"true"を設定します。

<entry key="no-configuration">false</entry>

マネージャーの起動

マネージャーを起動してください。

起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.5.2 セグメント編集時のサブネット設定

L-Platformの利用申請を行う際の、セグメントに割り当てるサブネットの設定方法を変更することができます。サブネット設定の際にIPア

ドレスではなく、ネットワークリソース名でセグメントに割り当てるサブネットを選択したい場合は、以下の手順を実施してください。

セグメント編集については、「操作ガイド テナント管理者編 CE」の「6.3.11 L-Platform構成変更」を参照してください。

1. 設定ファイルをエディタで開きます。

設定ファイルは、以下に格納されています。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\managerview_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/managerview_config.xml

2. 以下のキーと値を追加してください。

キー名 内容

network-list-show-resource-name false:IPアドレスでサブネットを選択します。注)デフォルトで

す。キーが未定義の場合も同様です。

true :ネットワークリソース名でサブネットを選択します。

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.5.3 仮想サーバのホスト名設定

本製品では、配備する仮想サーバのホスト名(コンピュータ名)に、以下のように自動生成した名前を設定しています。

VXXXXXXXXXNNNN

XXXXXXXXX: 任意の9桁の英数字(L-Platform IDの一部)

NNNN: 0001から始まる4桁の連番

上記のホスト名を、実際のサーバとの対応付けをわかりやすくするために設定方法の変更が可能です。

選択できる設定方法は以下のとおりです。

設定方式

番号

設定方法 説明

1 自動生成 従来機能になります。

2 サーバ名 RORコンソールで利用者が「サーバ名」に指定した文字列をホスト名に設定します。

3 特定文字+連番 特定の文字を指定し、末尾に連番を付加した文字列をホスト名に設定します。

4 テナント名+連番 利用者のテナント名の末尾に連番を付加した文字列をホスト名に設定します。

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6.5.3.1 設定方法

以下の手順を実施して、設定方法を指定してください。

1. 定義ファイルをエディタで開きます。

定義ファイルは、以下に格納されています。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

2. 以下のキーと値を追加してください。

キー名 設定範囲 内容

hostname-method 1~4 ホスト名の設定方式を指定します。

省略した場合は、「1」となります。

注)番号は設定方法の表の設定方式番号に対応していま

す。

hostname-header 1~8文字の任意の文字列

(注)ホスト名に設定する特定文字列を指定します。

hostname-methodに「3」を指定した場合だけ有効です。

省略した場合は、「VM-」となります。

hostname-digits 1~7 ホスト名に設定する連番の桁数を指定します。

hostname-methodに「3」または「4」を指定した場合だけ有効

です。

省略した場合は、「7」となります。

hostname-check yes/no ホスト名の重複チェックを実施するかどうかを指定します。

hostname-methodに「2」を指定した場合だけ有効です。

yes:配備されているサーバに同じホスト名が存在している場

合、配備エラーにする。

no:同じホスト名が存在していてもエラーにしない。

省略した場合は、「yes」となります。

注) 設定可能文字は、英数字またはハイフン("-")です。ただし数字だけは不可です。

設定例は以下のとおりです。

<properties version="1.0">

:

<entry key="hostname-method">3</entry>

<entry key="hostname-header">HOST-</entry>

<entry key="hostname-digits">4</entry>

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

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6.5.3.2 設定方式

自動生成

以下のホスト名が自動生成されます。

VXXXXXXXXXNNNN

XXXXXXXXX: 任意の9桁の英数字(システムIDの一部)

NNNN: 0001から始まる4桁の連番

本動作は、従来通りの動作となります。

サーバ名

利用者が「サーバ名」に設定した文字列が、そのままホスト名に設定されます。

サーバ名に指定可能な文字は以下に制限されます。

大文字列長 15文字

設定可能文字 英数字またはハイフン("-")

ただし、数字だけは不可

上記以外の文字列を指定した場合、配備はエラーになります。

「hostname-check」に「yes」を指定した場合、配備済みのサーバと重複したサーバ名を指定すると配備エラーとなります。(他のテナ

ントのサーバと重複している場合でもエラーとなります。)

注意

ホスト名を設定することができるのは、「新規のL-Platform利用申請時」だけです。

「配備後の構成変更」でサーバ名を変更しても、ホスト名は変更されません。

特定文字+連番

定義ファイルの「hostname-header」に指定した文字列の末尾に、「hostname-digits」に指定した桁数の連番を付加した文字列をホス

ト名に設定します。

連番は左0詰めで、1から開始されます。

次に配備するサーバに設定される連番は、「ホスト名設定の連番の一覧表示コマンド(cfmg_listhostnamecounter)」で確認すること

ができます。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド CE」の「5.1 cfmg_listhostnamecounter(ホスト名設定の連番の一覧表示)」を参照し

てください。

「hostname-header」に「VM-」、「hostname-digits」に「7」を指定した場合

VM-0000001

連番がオーバーフローした場合、配備はエラーとなります。

連番は管理サーバ全体で一意となりますが、「hostname-header」に指定した文字列単位に管理されます。

オーバーフローした場合は、「ホスト名設定の連番のリセットコマンド(cfmg_resethostnamecounter)」で連番をリセットするか、「hostname-header」を変更することにより、再度配備することが可能となります。

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コマンドの詳細については、「リファレンスガイド CE」の「5.2 cfmg_resethostnamecounter(ホスト名設定の連番のリセット)」を参照して

ください。

テナント名+連番

配備依頼を行ったユーザーのテナント名の末尾に、「hostname-digits」に指定した桁数の連番を付加した文字列をホスト名に設定

します。

連番は左0詰めで、1から開始されます。

次に配備するサーバに設定される連番は、「ホスト名設定の連番の一覧表示コマンド(cfmg_listhostnamecounter)」で確認すること

ができます。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド CE」の「5.1 cfmg_listhostnamecounter(ホスト名設定の連番の一覧表示)」を参照し

てください。

テナント名が「DIV」、「hostname-digits」に「7」を指定した場合

DIV0000001

連番がオーバーフローした場合、配備はエラーとなります。

連番はテナント名単位に管理されます。

オーバーフローした場合は、「ホスト名設定の連番のリセットコマンド(cfmg_resethostnamecounter)」で連番をリセットすることにより、

再度配備することが可能となります。

コマンドの詳細については、「リファレンスガイド CE」の「5.2 cfmg_resethostnamecounter(ホスト名設定の連番のリセット)」を参照して

ください。

6.5.4 リソース名の設定方式の設定

ポイント

リソース名の設定方式を指定することにより、L-Platform利用申請で作成される仮想サーバの名前(L-Server名)を、以下のどれかと一

致させることができます。本設定を行うことにより、サーバの特定が容易になります。

・サーバID

・ホスト名

・サーバ名

本製品では、配備するL-Platformに対するリソース名の設定方式を、複数の方式から選択することができます。

対象のリソースは以下となります。

・ フォルダー

・ L-Server

上記のリソースに対して、それぞれ以下の設定方式を選択することができます。

フォルダーの名前

設定方式番号 設定文字列

1 L-Platform ID (デフォルト)

2 テナント名と連番

3 テナント名とL-Platform名

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L-Serverの名前

設定方式番号 設定文字列

1 サーバID (デフォルト)

2 ホスト名

3 サーバ名

6.5.4.1 設定方法

以下の手順を実施して、設定方法を指定してください。

1. 定義ファイルをエディタで開きます。

定義ファイルは、以下に格納されています。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

2. 以下のキーと値を追加してください。

キー名 設定範囲 内容

folder-name-method 1~3 フォルダー名の設定方式を指定します。

省略した場合は、「1」となります。

注)番号は「フォルダーの名前」の表の設定方式番号に対応

lserver-name-method 1~3 L-Server名の設定方法を指定します。

省略した場合は、「1」となります。

注)番号は「L-Serverの名前」の表の設定方式番号に対応

設定例は以下のとおりです。

<properties version="1.0">

:

<entry key="folder-name-method">2</entry>

<entry key="lserver-name-method">2</entry>

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.5.4.2 設定方式

フォルダーの名前

RORコンソールで配備するL-Platformは、フォルダーと1対1に対応しています。

フォルダーの名前の設定方式を変更することにより、RORコンソールで配備したL-Platformまたはテナントと、フォルダーの対応を取り

やすくすることができます。

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L-Platform ID

配備するL-Platformに対応する、フォルダーの名前に、L-Platform IDを設定します。

L-Platform IDは、テナント名の先頭8文字に9桁のランダムな英数字を付加した文字列となります。

以下のような文字列となります。

sosiki1-WCJFRUH6L

本設定が本製品のデフォルト設定となっています。運用上、RORコンソールで配備したL-Platformと、フォルダーの対応を取る必

要がない場合には、本設定で利用することを推奨します。

テナント名と連番

配備するL-Platformに対応する、フォルダーの名前に、テナント名に4桁の連番を付加した文字列を設定します。

以下のような文字列となります。

sosiki1-0001

上記の文字列は、L-Platform管理画面では表示されないため、RORコンソールで配備したL-Platformと、フォルダーの対応を取る

には、フォルダーのコメント欄に設定されるL-Platform名などを参照する必要があります。

本設定は、運用上、テナント単位にフォルダーの対応が取れればよい場合に利用することを推奨します。

注意

- 1つのテナント内で、累計で10,000以上のL-Platformの配備が想定される環境では、利用しないでください。累計10,000以上の

L-Platformの配備を実施した場合、配備は正常に実行されますが、フォルダーの名前には5桁以上の連番が付加されます。

- テナント名が28文字以上の場合、テナント名の先頭27文字に連番が付加された文字列となります。

テナント名とL-Platform名

配備するL-Platformに対応するフォルダーの名前に、テナント名とL-Platform管理画面で指定したL-Platform名を連結した文字列

を設定します。

以下のような文字列となります。

sosiki1-system1

上記のように、フォルダー名に利用者が指定したL-Platform名が含まれるため、「L-Platform ID」よりも、RORコンソールで該当のL-Platformを見つけることが容易になります。

ただし、本設定の場合、L-Platform名には、半角英数字、アンダースコア、およびハイフンだけから構成される文字列を、テナント

名とL-Platform名の合計文字数が31文字以内となるように指定する必要があります。

運用上、L-Platform名に日本語を指定する必要がない場合は、本設定で利用することを推奨します。

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L-Serverの名前

本製品で配備するサーバは、L-Serverと対応しています。

L-Serverの名前の設定方式を変更することにより、RORコンソールで配備したサーバと、L-Serverの対応を取りやすくすることができま

す。

サーバID

配備するサーバに対応する、L-Serverの名前に、サーバIDを設定します。

サーバIDは、L-Platform IDに4桁の連番を付加した文字列となります。

以下のような文字列となります。

sosiki1-WCJFRUH6L-S-0001

サーバIDは、L-Platform管理画面では表示されないため、RORコンソールで配備したサーバとL-Serverの対応を取るには、IPアド

レスなどを参照する必要があります。

本設定が、本製品のデフォルト設定となっています。運用上、RORコンソールで配備したサーバと、L-Serverの対応を取る必要が

ない場合などは、本設定で利用することを推奨します。

ホスト名

配備するサーバに対応するL-Serverの名前に、ホスト名(コンピュータ名)を設定します。

ホスト名は、VMwareなどの仮想化ソフトの操作画面やゲストOS上でも参照可能なため、本製品と仮想化ソフトの間でサーバの対

応を取る必要がある場合などに、本設定で利用することを推奨します。

サーバ名

配備するサーバに対応するL-Serverの名前に、L-Platform管理画面で指定したサーバ名を設定します。

本製品で配備したサーバとL-Serverの対応を取る必要がある場合などに、本設定で利用することを推奨します。

ただし、本設定の場合、サーバ名には、先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア、およびハイフンだけから構成される64文字以内の文字列を指定する必要があります。

6.5.5 オーバーコミット機能の設定

オーバーコミットとは、サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量よりも、多くのリソースをゲストOSに対して仮想的に割り当てら

れる機能です。

CPUおよびメモリに対して、以下のような設定を行います。

項目名 内容

CPU動作周波数 仮想サーバに割り当てる 大CPUリソース量

CPU予約周波数 仮想サーバに保証される 小割当てCPUリソース量

CPU配分比 複数の仮想サーバが競合した場合、CPUリソースの配分を決める相対的な配分比

メモリサイズ 仮想サーバに割り当てる 大メモリリソース

メモリ予約サイズ 仮想サーバに保証される 小割当てメモリリソース量

メモリ配分比 複数の仮想サーバが競合した場合、メモリリソースの配分を決める相対的な配分比

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注意

・ 本製品で利用するすべてのL-Serverテンプレートには、オーバーコミットの設定を行う必要があります。

・ サポートする仮想化ソフトは、VMwareおよびHyper-Vだけとなります。

・ オーバーコミット有効の仮想サーバは、起動時にリソースを消費するため、CPU予約性能やメモリ予約容量の設定が、OSの起動

に 低限必要な容量に満たない場合、リソース不足で起動に失敗する場合があります。

・ オーバーコミットの有効または無効は、必ず運用開始前に設定してください。運用開始後に属性の切り替えはできません。

利用方法

オーバーコミット機能を利用する場合は、以下の手順を実施してください。

1. L-Serverテンプレートの登録

L-Serverテンプレートの作成・登録方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第8章 L-Serverテン

プレートの操作」を参照してください。

2. 定義ファイルの設定

a. 本製品の定義ファイルをエディタで開きます。

定義ファイルは、以下に格納されています。

[vsys_config.xml]

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

[managerview_config.xml]

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\managerview_config.xml

【Linux】

[vsys_config.xml]

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

[managerview_config.xml]

/etc/opt/FJSVctmyp/config/managerview_config.xml

b. 以下のキーと値を追加してください。

[vsys_config.xml]

キー名 内容

over-commit no : オーバーコミット無効(デフォルト値)

yes: オーバーコミット有効

設定例は以下のとおりです。

<properties version="1.0">

:

<entry key="over-commit">yes</entry>

[managerview_config.xml]

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キー名 内容

enable-overcommit false: オーバーコミット無効(デフォルト値)

true : オーバーコミット有効

c. ファイルを保存します。

d. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

3. 項目値の設定について

L-Platform管理画面を使用して、各項目の設定を行います。

詳細は、「操作ガイド テナント管理者編 CE」の「6.3.11 L-Platform構成変更」を参照してください。

6.5.6 構成変更の簡易化機能の設定

構成変更簡易化機能とは、L-Platform利用申請時またはL-Platform構成変更時に、サーバのスペック変更をサーバタイプの選択だけ

で行う機能です。

本機能を有効にすると、個々の値を直接変更することはできません。

設定を変更する場合には、以下の手順を実施してください。

構成変更の詳細については、「操作ガイド テナント管理者編 CE」の「6.3.11 L-Platform構成変更」を参照してください。

1. 設定ファイルをエディタで開きます。

設定ファイルは、以下に格納されています。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\managerview_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/managerview_config.xml

2. 以下のキーと値を追加してください。

キー名 内容

enable-easy-reconfigure false: 無効 注)デフォルトです。キーが未定義の場合も同様

です。

true : 有効

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.5.7 配分比の設定

VMwareの配分比設定に対応した、CPUおよびメモリの配分比の簡易選択方法を設定します。

なお、構成変更簡易化機能を無効にしている場合にだけ有効な設定です。

設定を変更する場合には、以下の手順を実施してください。

構成変更の詳細については、「操作ガイド テナント管理者編 CE」の「6.3.11 L-Platform構成変更」を参照してください。

1. 設定ファイルをエディタで開きます。

設定ファイルは、以下に格納されています。

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\managerview_config.xml

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/etc/opt/FJSVctmyp/config/managerview_config.xml

2. 以下のキーと値を追加してください。

キー名 内容

share-easy-setting false: 値の直接編集 注)デフォルトです。キーが未定義の場

合も同様です。

true : メモリの配分比を示す設定値をリストボックスから選択。

設定値は以下のとおりです。

値 配分比(シェア)

低(500) 500

標準(1,000) 1,000

高(2,000) 2,000

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.5.8 申請プロセスの設定

申請プロセスの設定を変更する方法について説明します。

6.5.8.1 申請プロセスの設定の変更方法

申請プロセスを利用するかどうかの設定を変更する方法について説明します。

注意

運用開始後に、申請プロセスの「利用する」から「利用しない」への変更はできません。

申請プロセスを利用するかどうかの設定を変更する方法については、「導入ガイド CE」の「6.5 申請プロセスの設定」を参照してくださ

い。

6.5.8.2 使用する申請プロセスの変更方法

使用する申請プロセスを変更する方法について説明します。

注意

運用開始後に、使用する申請プロセスを変更する場合は、申請中のプロセスが存在しないことを確認してから変更してください。申請

中のプロセスが存在する場合は、申請取消、可決または否決、受理または却下を行い、すべてのプロセスを完了してください。

使用する申請プロセスを変更する方法については、「導入ガイド CE」の「6.5 申請プロセスの設定」を参照してください。

6.5.9 L-Platform APIの環境設定の変更

以下の手順で、環境設定ファイルを編集します。

1. L-Platform APIの設定ファイルを編集します。

エディタで以下のファイルを開きます。

[command_config.xml]

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【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\command_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/command_config.xml

以下の値を設定します。

l_platform-api-protcol:<L-Platform APIと通信するためのプロトコル> (注)

l_platform-api-host:<L-Platform APIが動作するサーバのホスト名またはIPアドレス>

l_platform-api-port:<L-Platform APIが動作するポート番号>

l_platform-api-uri :<L-Platform APIが動作するパス>

注)デフォルトはhttpsが設定されています。変更の必要がある場合に、設定してください。

設定例は以下のとおりです。

<entry key="l_platform-api-protocol">https</entry><entry key="l_platform-api-host">localhost</entry><entry key="l_platform-api-port">8014</entry><entry key="l_platform-api-uri">/cfmgapi/endpoint</entry>

6.5.10 許諾の編集

ここでは、L-Platform管理画面で表示される許諾文の編集方法について説明します。

6.5.10.1 L-Platform利用申請時の利用許諾の編集

ここでは、L-Platform利用申請時に表示される利用許諾の編集方法について説明します。

利用許諾を編集するには、以下のファイルを編集します。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\license\create\default

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/create/default

注意

・ ファイルが存在しない場合、L-Platform利用申請時の利用許諾画面が表示されません。ファイルは削除しないでください。

・ 利用許諾を編集した場合は、編集後のファイルのバックアップを採取してください。

設定内容

ファイルに利用許諾を記載します。

・ ファイルの文字コードはUTF-8としてください。

・ 文字数が10000文字以上の場合、利用許諾画面の表示に時間がかかる場合があります。

・ ファイルには初期値として以下が記載されています。必要に応じて編集してご利用ください。

導入・運用する際には、以下のファイルを編集してください。

【Windows】

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[本製品のインストールディレクトリ]\RCXCTMG\MyPortal\config\license\create\default

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/create/default

【記述例】

L-Platform利用申請規約

設定例

L-Platform利用規約

本L-Platformを利用するにあたって、以下の行為を行わないものとします。

・本L-Platformを私的に利用する行為

・他者になりすまして本L-Platformを利用する行為

6.5.10.2 L-Platform構成変更時の利用許諾の編集

ここでは、L-Platform構成変更時に表示される利用許諾の編集方法について説明します。

利用許諾を編集するには、以下のファイルを編集します。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\license\reconfigure\default

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/reconfigure/default

注意

・ ファイルが存在しない場合、L-Platform構成変更時の利用許諾画面が表示されません。ファイルは削除しないでください。

・ 利用許諾を編集した場合は、編集後のファイルのバックアップを採取してください。

設定内容

ファイルに利用許諾を記載します。

・ ファイルの文字コードはUTF-8としてください。

・ 文字数が10000文字以上の場合、利用許諾画面の表示に時間がかかる場合があります。

・ ファイルには初期値として以下が記載されています。必要に応じて編集してご利用ください。

導入・運用する際には、以下のファイルを編集してください。

【Windows】

[本製品のインストールディレクトリ]\RCXCTMG\MyPortal\config\license\reconfigure\default

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/reconfigure/default

【記述例】

構成変更申請規約

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設定例

L-Platform変更規約

本L-Platformを変更するにあたって、以下の行為を行わないものとします。

・本L-Platformを私的に利用する行為

・他者になりすまして本L-Platformを変更する行為

6.5.10.3 L-Platform解約時の解約許諾の編集

ここでは、L-Platform解約時に表示される解約許諾の編集方法について説明します。

解約許諾を編集するには、以下のファイルを編集します。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\license\return\default

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/return/default

注意

・ ファイルが存在しない場合、L-Platform解約時の解約許諾画面が表示されません。ファイルは削除しないでください。

・ 解約許諾を編集した場合は、編集後のファイルのバックアップを採取してください。

設定内容

ファイルに解約許諾を記載します。

・ ファイルの文字コードはUTF-8としてください。

・ 文字数が10000文字以上の場合、解約許諾画面の表示に時間がかかる場合があります。

・ ファイルには初期値として以下が記載されています。必要に応じて編集してご利用ください。

導入・運用する際には、以下のファイルを編集してください。

【Windows】

[本製品のインストールディレクトリ]\RCXCTMG\MyPortal\config\license\return\default

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/license/return/default

【記述例】

L-Platform解約申請規約

設定例

L-Platform解約規約

本L-Platformを解約するにあたって、以下の行為を行わないものとします。

・他者になりすまして本L-Platformを解約する行為

6.5.11 RHEL5-Xenを利用する場合の設定

仮想化ソフトにRHEL5-Xenを利用する場合、仮想サーバに割り当てるMACアドレスのデフォルト値の設定を行う必要があります。

RHEL5-Xenを利用する場合は、以下の手順を実施してください。

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1. 設定ファイルをエディタで開きます。

設定ファイルは、以下に格納されています。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

2. 以下のキーと値を追加してください。

キー名 内容

default-macaddress リソース管理に登録したMACアドレスセットリソースの名前

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

注意

仮想化ソフトにRHEL5-Xenを利用する場合は、本設定は必須となります。

本設定を行わなかった場合、L-Platformの利用申請はエラーとなり、L-Platformを作成することはできません。

6.5.12 物理L-Serverのシステムディスク設定

L-Platform画面から配備する物理L-Serverのシステムディスクに、既存ディスクを利用する場合の設定変更方法について説明します。

ポイント

本製品のDisaster Recovery機能を利用する場合は、必ず既存ディスクを利用する設定に変更する必要があります。

利用方法

物理L-Serverのシステムディスクに、既存ディスクを利用する場合は、以下の手順を実施してください。

1. 定義ファイルをエディタで開きます。

定義ファイルは、以下に格納されています。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

2. 以下のキーと値を追加してください。

キー名 内容

existing-disk-mode no: 既存ディスクを利用しない (デフォルト)

yes: 既存ディスクを利用する

設定例は以下のとおりです。

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<properties version="1.0">

:

<entry key="existing-disk-mode">yes</entry>

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.5.13 送信メール内の初期パスワード設定

L-Platformの配備時およびL-Platformへのサーバ追加時に送信されるメール内に、配備したサーバの初期パスワードを記載するかど

うかの設定変更方法について説明します。

利用方法

パスワードを記載するかどうかの設定を変更する場合、以下の手順を実施してください。

1. 定義ファイルをエディタで開きます。

定義ファイルは、以下に格納されています。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\mail_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/mail_config.xml

2. 以下のキーと値を追加してください。

キー名 内容

show-password true: パスワードを記載する (デフォルト)

false: パスワードを記載しない

設定例は以下のとおりです。

<properties version="1.0">

:

<entry key="show-password">false</entry>

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.5.14 L-Platformテンプレートの 大接続数の設定

L-Platformテンプレート内に配置できる 大L-Server数およびL-Platformテンプレートにおけるセグメントの 大NIC数を変更すること

ができます。

1. 設定ファイルをエディタで開きます。

設定ファイルは、以下に格納されています。

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【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\managerview_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/managerview_config.xml

2. 以下のキーと値を追加してください。

キー名 内容

maximum-number-of-connections-in-template L-Platformテンプレート内に配置できる 大L-Server数を指

定します。キーが存在しない場合の省略値は30です。

maximum-number-of-connections-in-segment L-Platformテンプレートにおけるセグメントの 大NIC数を指

定します。キーが存在しない場合の省略値は30です。

注意

ファイアウォールが存在する場合、ルールセットに定義されているセグメントの 大接続数は、ルールセット中の 大サーバ数と

本設定値「maximum-number-of-connections-in-segment」のうち、小さいものを設定します。ファイアウォールのルールセットに定

義されていないセグメントは、本設定値を採用します。

3. ファイルを保存します。

4. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.6 テナント管理・アカウント管理に関する設定

ここでは、テナント管理・アカウント管理の設定を変更する方法、および利用者登録時に表示される規約の編集方法について説明しま

す。

6.6.1 テナント管理・アカウント管理の設定

テナント管理およびアカウント管理の設定を変更する方法について説明します。

・ 利用者一覧の表示設定

インフラ管理者がテナント管理で利用者一覧を表示した場合、テナント利用者を表示するかどうかの設定を変更する手順につい

て説明します。

・ テナント利用者の登録方式の設定

テナント管理者がテナント利用者を登録する場合、テナント利用者の仮アカウントを登録するかテナント利用者を直接登録するか

の設定を変更する手順について説明します。

・ テナント管理の実行権限の設定

テナント管理者が以下のテナント管理を行うかどうかの設定を変更する手順について説明します。

- 利用者の追加

- 利用者の削除

- 利用者情報・管理権限の変更

- 利用者のパスワード設定

・ パスワード変更通知メールの設定

テナント管理者が利用者のパスワードを設定する場合、パスワード設定完了時に送信されるパスワード変更通知メールの本文中

に新パスワードを記載するかどうかの設定を変更する手順について説明します。

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・ アカウント管理の実行権限の設定

テナント管理者およびテナント利用者が以下のアカウント管理を行うかどうかの設定を変更する手順について説明します。

- 利用者自身の情報の変更

- 利用者自身のパスワードの変更

・ ディレクトリサービス操作設定

インフラ管理者およびテナント管理者が利用者を登録時にディレクトリサービスに登録するかどうか、およびパスワードの変更を可

能とするかどうかの設定を変更する手順について説明します。

マネージャーの停止

マネージャーを停止してください。

停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

テナント管理の設定

テナント管理の設定を変更する手順は以下のとおりです。

1. 以下のファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\SecurityManagement\conf\portal.properties

【Linux】

/etc/opt/FJSVctsec/conf/portal.properties

2. 以下の項目を設定します。

設定項目 設定値

visible.tenantuser インフラ管理者の操作の

設定

テナント管理の利用者一覧にテナント管

理者とテナント利用者の両方を表示する

場合は"on"を、テナント管理者だけを表

示する場合は"off"を指定します。初期

値は"on"です。

"off"を指定した場合は、テナント管理の

[利用者一覧]画面にテナント利用者は

表示されません。

provisional.acount テナント管理者の操作の

設定

テナント管理でテナント利用者を登録す

る際に、テナント利用者の仮アカウントを

作成する場合は"on"を、テナント利用者

を直接登録する場合は"off"を指定しま

す。初期値は"on"です。

"off"を指定した場合は、テナント利用者

の登録時にテナント利用者を直接登録

する画面が表示されます。

allowUpdate テナント管理を行う場合は"on"を、行わ

ない場合は"off"を指定します。初期値

は"off"です。

"off"を指定した場合は、RORコンソール

の[テナント]タブは表示されません。

setPassword.tenantadmin.mailwithpasswd テナント管理で利用者のパスワードを設

定する際に、パスワード変更通知メール

の本文中に新パスワードを記載する場

合は"on"を、新パスワードを記載しない

場合は"off"を指定します。初期値は"on"です。

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設定項目 設定値

値を省略した場合およびキーが未定義

の場合は、パスワード変更通知メールの

本文中に新パスワードが記載されます。

leftMenu.modifyUser.admin.visible アカウント管理で[利用者情報の変更]を行う場合は"on"を、行わない場合は"off"を指定します。初期値は"on"です。

"off"を指定した場合は、アカウント管理

の[利用者情報の参照]画面に[利用者情

報の変更]ボタンは表示されません。

leftMenu.changePassword.admin.visible アカウント管理で[パスワードの変更]を行

う場合は"on"を、行わない場合は"off"を指定します。初期値は"on"です。

"off"を指定した場合は、アカウント管理

の[利用者情報の参照]画面に[パスワー

ドの変更]ボタンは表示されません。

leftMenu.modifyUser.user.visible テナント利用者の操作の

設定

アカウント管理で[利用者情報の変更]を行う場合は"on"を、行わない場合は"off"を指定します。初期値は"on"です。

"off"を指定した場合は、アカウント管理

の[利用者情報の参照]画面に[利用者情

報の変更]ボタンは表示されません。

leftMenu.changePassword.user.visible アカウント管理で[パスワードの変更]を行

う場合は"on"を、行わない場合は"off"を指定します。初期値は"on"です。

"off"を指定した場合は、アカウント管理

の[利用者情報の参照]画面に[パスワー

ドの変更]ボタンは表示されません。

設定例を以下に示します。

以下の赤字の行がない場合は追加してください。

…略

allowUpdate=on

setPassword.tenantadmin.mailwithpasswd=off

…略

leftMenu.modifyUser.admin.visible=on

leftMenu.changePassword.admin.visible=on

leftMenu.modifyUser.user.visible=on

leftMenu.changePassword.user.visible=on

visible.tenantuser=on

provisional.acount=on

3. 以下のディレクトリサービス操作定義ファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\ROR\SVROR\Manager\etc\customize_data\ldap_attr.rcxprop

【Linux】

/etc/opt/FJSVrcxmr/customize_data/ldap_attr.rcxprop

4. 以下の項目を設定します。

- 40 -

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設定項目 設定値

directory_service インフラ管理者、テナント

管理者、およびテナント利

用者の操作の設定

テナント管理で利用者の登録時にディレ

クトリサービスへのユーザー登録を行い、

パスワード変更を可能にする場合

は"true"を、ディレクトリサービスへのユー

ザー登録は行わずにパスワード変更を

不可にする場合は"false"を指定します。

初期値は"true"です。

"false"を指定した場合は、テナント管理

の[利用者一覧]画面に[パスワード変更]ボタンは表示されません。また、アカウン

ト管理の[利用者情報の参照]画面に[パスワードの変更]ボタンは表示されませ

ん。

なお、"false"を指定した場合、事前にディ

レクトリサービスへのユーザー登録が必

要です。ディレクトリサービスへのユー

ザー登録については、「付録C ディレク

トリサービスによるユーザー管理」を参照

してください。

定義ファイルには、「directory_service」行だけを記述してください。

設定例を以下に示します。

directory_service=true

マネージャーの起動

マネージャーを起動してください。

起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.6.2 利用者登録時の規約の編集

ここでは、新規テナント利用者が登録手続きを行う際に、[利用者の登録]画面に表示される規約の編集方法について説明します。

規約を編集するには、以下のHTMLファイルを編集します。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\IAPS\F3FMihs\servers\FJapache\htdocs\sopdocs\pub\html\ja

\cRegApply_agreement.forUse_ja.html

【Linux】

/var/opt/FJSVihs/servers/FJapache/htdocs/sopdocs/pub/html/ja/cRegApply_agreement.forUse_ja.html

注意

・ HTMLファイルが存在しない場合、[利用者の登録]画面が表示されません。HTMLファイルは削除しないでください。

・ 規約を編集した場合は、編集後のHTMLファイルのバックアップを採取してください。

設定内容

HTMLファイルの<body>タグ内に規約を記載します。

・ HTMLの文法にそって編集してください。

- 41 -

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・ 編集範囲は<div>タグ内だけです。<div>タグ内以外は編集しないでください。<div>タグ内以外を編集すると利用者の追加時の

規約が正常に表示されない場合があります。

・ HTMLファイルの<div>タグ内には初期値として以下が記載されています。必要に応じて編集してご利用ください。

<body>

<div id="iframeHeight" style="font-size:small;">

導入・運用する際には、以下のファイルを編集してください。<br>

【Windows】<br>

&nbsp;&nbsp;[Interstage Application Serverインストールディレクトリ]\F3FMihs\servers\FJapache\htdocs\sopdocs\pub\html

\ja\cRegApply_agreement.forUse_ja.html<br>

<br>

【Linux】<br>

&nbsp;&nbsp;/var/opt/FJSVihs/servers/FJapache/htdocs/sopdocs/pub/html/ja/cRegApply_agreement.forUse_ja.html<br>

<br>

【記述例】<br>

<br>

第1章 総則<br>

<br>

第1条(利用規約の適用)

本規約は、XXXXが提供するXXXXサービス(以下「本サービス」という)の使用を利用者に許諾するにあたり必要な条件を定めること

を目的とします。<br>

・<br>

・<br>

・<br>

<br>

附則<br>

1.本規約は、20XX年XX月XX日から適用されます。<br><br>

</div>

</body>

設定例

<body>

<div id="iframeHeight" style="font-size:small;">

本サービスを利用するにあたって、以下の行為を行わないものとします。<br>

<br>

・本人の同意を得ることなく、または、詐欺的な手段により他者の個人情報を収集する行為<br>

・本サービスの利用しうる情報を改ざんまたは消去する行為<br>

・他者になりすまして本サービスを試用する行為<br>

<br>

附則<br>

1.本規約は、2011年11月1日から適用されます。<br><br>

</div>

</body>

6.7 課金の設定

ここでは、課金の設定の変更方法について説明します。

6.7.1 概算料金の表示機能の設定

L-Platformテンプレートの課金情報に基づいて、L-Platform管理画面などにL-Platformテンプレートの概算料金を表示することができ

ます。

ここでは、L-Platformテンプレートの概算料金を表示するかどうかの設定を変更する方法について説明します。

設定を変更する手順は、以下のとおりです。

1. 以下の動作環境ファイルを開きます。

【Windows】

- 42 -

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<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_config.xml

2. 動作環境ファイルの以下の項目を設定します。

キー 説明 デフォルト値

use-charge L-Platformテンプレートの概算料金を表示するかどうか

を指定します。

・ yes: 表示する

・ no: 表示しない

no

設定例を以下に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<!DOCTYPE properties SYSTEM "http://java.sun.com/dtd/properties.dtd">

<properties>

…略

<entry key="use-charge">yes</entry>

<entry key="charge-host">localhost</entry>

<entry key="charge-port">3550</entry>

<entry key="charge-uri">/resource/ver1.0</entry>

…略

</properties>

3. 以下の動作環境ファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\custom_config.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmyp/config/custom_config.xml

4. 動作環境ファイルの以下の項目を設定します。

キー 説明 デフォルト値

estimation-mode L-Platformテンプレートの概算料金を表示するかどうか

を指定します。

・ 3: 表示する

・ 0: 表示しない

vsys_config.xmlの「use-charge」に"yes"を設定した場合

は"3"を、"no"を設定した場合は"0"を設定してください。

0

compatible-estimation(注1)

オーバーコミット有効時に、概算料金を動作値で計算す

るか、予約値で計算するかを指定します。

・ true: 動作値(CPU性能およびメモリ容量)で計算す

・ false: 予約値(CPU予約性能およびメモリ予約容量)で計算する

false

注1) 本設定は、オーバーコミット機能が有効な場合だけ有効となります。オーバーコミット機能の設定については、「6.5.5オーバーコミット機能の設定」を参照してください。

- 43 -

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また、本設定は、仮想化ソフトウェアがVMwareまたはHyper-Vの場合にだけ有効です。それ以外の仮想化ソフトウェアの場

合、オーバーコミットが有効か無効かに関わらず、概算料金は動作値で計算されます。

設定例を以下に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<properties>

<entry key="estimation-mode">3</entry>

<entry key="compatible-estimation">true</entry>

…略

</properties>

5. マネージャーを再起動します。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6.7.2 メータリングログの設定

ここでは、メータリングログの動作設定の変更方法について説明します。

メータリングログの動作設定を変更するには、以下の手順で行います。

1. 以下のメータリングログの動作設定ファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\conf\metering_log.properties

【Linux】

/etc/opt/FJSVctchg/conf/metering_log.properties

2. メータリングログの動作設定ファイルの該当する項目を変更します。

キー 説明 デフォルト値

retention_period ログエントリーの保存期間

保存期間を過ぎたログが削除されます。

以下の形式で指定します。

YYYY-MM-DD

例)0000-03-00: 3か月分のログを保存する

0005-00-00: 5年分のログを保存する

0000-03-00

periodic_log_use(注1)

定期ログ機能を利用するかどうかを指定します。

・ yes: 利用する

・ no: 利用しない

yes

periodic_log_schedule_time(注1)

定期ログを出力する時間

以下の形式で指定します。

HH:mm

00:00

periodic_log_schedule_type(注1)

定期ログを出力する頻度

以下の文字列を指定します。

・ DAILY: 毎日

・ WEEKLY: 毎週

・ MONTHLY: 毎月

DAILY

periodic_log_schedule_day(注1)

定期ログを出力する日 指定なし

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キー 説明 デフォルト値

periodic_log_schedule_typeがWEEKLYまたは

MONTHLYの場合は、この項目は必須です。(注2)

・ periodic_log_schedule_typeがWEEKLYの場合

以下の文字列で曜日を指定します。

- MON

- TUE

- WED

- THU

- FRI

- SAT

- SUN

カンマで区切って複数の曜日を指定できます。

・ periodic_log_schedule_typeがMONTHLYの場合

以下のどちらかで日付を指定します。

- 1-28の日付を表す数字

- 月末日を表す文字列LASTDAY

複数日の指定はできません。

注1) 本設定の変更は、設定ファイルの変更後、定期ログのスケジュール設定変更コマンドを実行することで有効になります。

注2) periodic_log_schedule_typeがDAILYの場合、periodic_log_schedule_dayの値は無視されます。

動作設定ファイルの設定例を以下に示します。

# delete setting of meteringlog database

# YYYY-MM-DD

# ex. 3 month ago 0000-03-00

retention_period=0000-03-00

# schedule of periodlog insert

periodic_log_use=yes

periodic_log_schedule_time=00:00

periodic_log_schedule_type=DAILY

periodic_log_schedule_day=

3. retention_period以外の項目を変更した場合は、定期ログのスケジュール設定変更コマンドを実行します。

定期ログのスケジュール設定変更コマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「3.3 ctchg_chgschedule(定期ログのスケジュー

ル設定の変更)」を参照してください。

6.8 稼動状況のサーバ一覧の設定

ここでは、稼動状況のサーバ一覧の設定の変更方法について説明します。

L-Platform管理のオーバーコミット機能が有効な場合、稼動状況のサーバ一覧に表示するCPUおよびメモリの設定を変更することが

できます。L-Platform管理のオーバーコミット機能の設定については、「6.5.5 オーバーコミット機能の設定」を参照してください。

- 45 -

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注意

オーバーコミット機能を使用する場合は、L-Platform管理のオーバーコミット機能の設定と合わせる必要があります。

稼動状況のサーバ一覧の設定を変更する手順は以下のとおりです。

1. 以下のファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\CMDBConsole\WEB-INF\classes\viewlist_ja.xml

【Linux】

/opt/FJSVcmdbm/CMDBConsole/WEB-INF/classes/viewlist_ja.xml

2. 以下の項目を設定します。

設定項目 説明

serverByOrg_ROR.bottom.column.11.isEnable CPU予約周波数を表示する場合は"true"を、表示しない場合

は"false"を設定します。

serverByOrg_ROR.bottom.column.14.isEnable メモリ予約サイズを表示する場合は"true"を、表示しない場合

は"false"を設定します。

設定例を以下に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<properties>

…略

<entry key="serverByOrg_ROR.bottom.column.11.isEnable">false</entry>

<entry key="serverByOrg_ROR.bottom.column.11.label">CPU予約周波数(GHz)</entry>

<entry key="serverByOrg_ROR.bottom.column.11.path">/cmdb:item/cmdb:record[@type='observed']/rc:LogicalServer/

@reservedCPUClock</entry>

<entry key="serverByOrg_ROR.bottom.column.11.width">135</entry>

…略

<entry key="serverByOrg_ROR.bottom.column.14.isEnable">false</entry>

<entry key="serverByOrg_ROR.bottom.column.14.label">メモリ予約サイズ(GB)</entry>

<entry key="serverByOrg_ROR.bottom.column.14.path">/cmdb:item/cmdb:record[@type='observed']/rc:LogicalServer/

@reservedMemorySize</entry>

<entry key="serverByOrg_ROR.bottom.column.14.width">140</entry>

…略

</properties>

注意

・ L-Platform管理のオーバーコミット機能が無効の場合に、viewlist_ja.xmlのオーバーコミットの設定を有効にすると、CPU予約周波

数およびメモリ予約量の列は表示されますが、値は表示されません。

・ viewlist_ja.xmlファイルを編集する場合は、serverByOrg_ROR.bottom.column.11.isEnable、serverByOrg_ROR.bottom.column.14.isEnable以外の設定項目を変更しないでください。

・ viewlist_ja.xmlファイルを編集する前に編集前のファイルを退避してください。serverByOrg_ROR.bottom.column.11.isEnable、

serverByOrg_ROR.bottom.column.14.isEnable以外の設定項目を変更した場合には、退避したファイルを元に戻してください。

6.9 CMDBエージェントのイベントログ出力の設定

ここでは、CMDBエージェントの情報収集の開始・終了メッセージのイベントログ出力を抑止するかどうかの設定を変更する方法につ

いて説明します。

- 46 -

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開始・終了メッセージのイベントログ出力を抑止するかどうかの設定を変更する手順は以下のとおりです。

1. 以下のファイルを開きます。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\axis2\WEB-INF\services\mdr_cfmg\cmdb.properties

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\axis2\WEB-INF\services\mdr_ror\cmdb.properties

【Linux】

/opt/FJSVcmdbm/axis2/WEB-INF/services/mdr_cfmg/cmdb.properties

/opt/FJSVcmdbm/axis2/WEB-INF/services/mdr_ror/cmdb.properties

2. 以下の項目を設定します。

- schedule.syslog.disable

上記の値を変更します。変更例を以下に示します。斜体の部分が変更する情報です。

開始・更新メッセージについてイベントログ出力を抑止する場合は"true"を、抑止しない場合は"false"を設定します。

schedule.syslog.disable=true

3. CMDBを再起動します。

コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\bin\cmdbstop

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\bin\cmdbstart

【Linux】

/opt/FJSVcmdbm/bin/cmdbstop.sh

/opt/FJSVcmdbm/bin/cmdbstart.sh

- 47 -

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第3部 インフラ管理者による保守

第7章 ハードウェア保守...................................................................................................................................49

第8章 管理サーバのバックアップ・リストア........................................................................................................53

- 48 -

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第7章 ハードウェア保守

本章では、ハードウェアの保守方法について説明します。

ハードウェアの保守方法については、「運用ガイド VE」の「第9章 ハードウェア保守」を参照してください。

サーバ管理ソフトウェアを使用しないサーバの場合

サーバ本体、CPUまたはメモリを交換し、CPUまたはメモリの仕様が交換前後で異なる場合、交換後のサーバのCPUとメモリの仕様を

定義ファイルに記述したあと、ハードウェア情報の再設定を行います。

・ 仮想L-Serverの場合

定義ファイルの詳細は、「導入ガイド CE」の「E.1.1 定義ファイル」の「ServerView Agentsを利用できないサーバを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定」を参照してください。

・ 物理L-Serverの場合

定義ファイルの詳細は、「導入ガイド CE」の「D.5.1 定義ファイル」の「L-Serverテンプレートでモデル名を指定せずに物理L-Serverを作成する場合の設定」を参照してください。

また、以下に該当する場合、定義ファイルに正しい値を記述したあと、ハードウェア情報の再設定を行います。

・ 本製品に登録したあと、対象サーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を定義する場合

・ 本製品に登録済みのサーバについて、定義ファイルに記述した構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を変更す

る場合

ハードウェア情報の再設定については、「運用ガイド VE」の「9.3 ハードウェア情報の再設定」の「ラックマウント型サーバとタワー型サー

バの場合」を参照してください。

7.1 ネットワーク機器の保守

ここでは、本製品で管理対象としているネットワーク機器の保守について説明します。

7.1.1 ネットワーク機器の交換手順

ネットワーク機器の故障などのために、ネットワーク機器の交換を行う場合の作業手順について説明します。

- 49 -

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図7.1 ネットワーク機器の交換イメージ

現用・待機構成の冗長構成のネットワーク機器で運用を継続しながら交換を行う場合、以下の手順で行います。

特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。

1. 保守作業を行うことをアナウンスします。

2. 交換対象のネットワーク機器が現用状態なのか待機状態なのかを、ネットワーク機器に直接ログインして確認します。

交換対象のネットワーク機器が現用状態の場合、冗長構成を組んでいる待機状態のネットワーク機器との間で状態の切替えを

行い、交換対象のネットワーク機器の状態を現用状態から待機状態に変更します。

3. 交換対象のネットワーク機器を"保守モード"に変更します。

4. "保守モード"に切り替わったネットワーク機器から現状の環境(定義など)をバックアップします。

5. ネットワーク機器を交換します。(ハードウェアの保守担当者)

6. 手順4.でバックアップした環境を交換後のネットワーク機器にリストアします。

7. 現用状態のネットワーク機器から現状の定義をバックアップします。

8. 手順4.でバックアップした環境の定義と手順7.でバックアップした環境で冗長構成を構成するうえで、問題になる定義の差分が

ないか確認します。

問題になる差分があった場合、交換後のネットワーク機器に直接ログインし、差分を解消してください。

9. 交換後のネットワーク機器の問題がなくなった時点で、ネットワーク機器の"保守モード"を解除します。

10. 保守作業が終了したことをアナウンスします。

参照

保守モードの設定と解除については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 保守モードの切替え」を参照してくだ

さい。

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注意

・ ネットワーク機器の交換は同一機種での交換が前提です。

・ 以下について、事前にネットワーク機器のマニュアルで確認してください。

- 冗長構成時の交換手順

- ネットワーク機器への操作(状態の切替え、バックアップ方法、リストア方法)

- 冗長構成を構成するうえで問題になる環境の差分

・ 冗長構成を組むネットワーク機器の場合、以下の順番で交換を行ってください。

1. 待機状態のネットワーク機器の交換

2. 交換前の現用状態のネットワーク機器を待機状態にしてから交換

複数の冗長構成を組むネットワーク機器を同時に交換する場合、冗長構成を組む単位に交換作業を行ってください。

・ 交換するネットワーク機器が故障していた場合、手順4.はできません。通常の運用の中で、ネットワーク機器の故障に備えて定期

的に環境のバックアップを行っておくことをお勧めします。

定期的に環境のバックアップを行っておくことで、 新のバックアップ環境をリストア用の環境として利用して、ネットワーク機器の

交換後の復旧作業量を軽減できます。

7.1.2 ネットワーク機器の定期保守手順

ネットワーク機器の定期保守作業(パッチ適用、ファームアップなど)の手順について説明します。

現用・待機構成で、かつ冗長構成のネットワーク機器に対して業務を継続しながら保守作業を行う場合、以下の手順で行います。

特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。

1. 定期保守作業の開始をアナウンスします。

2. 定期保守対象のネットワーク機器に直接ログインして、待機状態のネットワーク機器を確認します。

3. 待機状態のネットワーク機器から現状の定義をバックアップします。

4. 待機状態のネットワーク機器を"保守モード"に変更します。

5. ハードウェアの保守担当者がネットワーク機器への定期保守作業(パッチ適用、ファームアップなど)を行います。

6. 運用状態のネットワーク機器から現状の定義をバックアップします。

7. 手順3.でバックアップした定義と手順6.でバックアップした定義に差分がないか確認します。問題になる差分があった場合、待機

状態のネットワーク機器に直接ログインし、差分を解消してください。

8. 待機状態のネットワーク機器に問題がないことを確認し、"保守モード"を解除します。

9. 冗長構成を組んでいる、現用状態のネットワーク機器と待機状態のネットワーク機器の間で状態の切替えを行います。

10. 残りの定期保守対象のネットワーク機器の状態を運用状態から待機状態に変更し、手順3.~8.の作業を行います。

11. 保守作業の終了をアナウンスします。

参照

保守モードの設定と解除については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 保守モードの切替え」を参照してくだ

さい。

注意

・ ネットワーク機器の保守内容によっては、説明している手順で定期保守作業をできないことがあります。定期保守作業を行う前に、

必ずネットワーク機器に行う保守作業について、ネットワーク機器のベンダーから提供される情報を確認してください。

- 51 -

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・ 事前に、以下についてネットワーク機器のマニュアルを確認してください。

- ネットワーク機器への操作(状態の切替え、バックアップ方法)

- 冗長構成によって問題になる環境の差分

・ 複数の冗長構成を組むネットワーク機器を同時に定期保守する場合、冗長構成を組む単位に交換作業を行ってください。

- 52 -

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第8章 管理サーバのバックアップ・リストア

本章では、管理サーバのバックアップ・リストアの運用方法について説明します。

管理サーバのバックアップ

管理サーバのバックアップの方法には、以下の2種類があります。

どちらも1つのコマンド(rcxmgrbackupコマンド)を実行することでバックアップできます。

rcxmgrbackupコマンドは、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.8.11 rcxmgrbackup」を参照してください。

・ オフラインバックアップ

本製品のマネージャーを停止し、資源をバックアップします。以下のタイミングで採取します。

- 本製品の導入完了時

本手順によるオフラインバックアップの場合、以下の資源のバックアップは行いません。

- 監査ログ

・ オンラインバックアップ

本製品のマネージャーを停止せずに、資源をバックアップします。定期的にバックアップすることを推奨します。

運用時の構成情報の復元を省力化するために、構成情報を更新する場合に採取します。

本手順によるオンラインバックアップの場合、以下の資源のバックアップは行いません。

- ダッシュボード情報

- 稼働状況情報

- 監査ログ

- 申請情報

- 定義ファイル

- L-Platform管理の設定の一部

- テナント管理・アカウント管理の設定

- 稼動状況のサーバ一覧の設定

- CMDBエージェントのイベントログ出力の設定

オンラインバックアップは、PostgreSQLのPITR(Point In Time Recovery)の仕組みを利用しています。

オンラインバックアップには、データベースの採取範囲の異なる以下の2つのバックアップ方式があります。

- ベースバックアップ

ベースバックアップとは、データベースクラスタ(データベースのデータが記録されるファイル群)全体をバックアップするもので

す。rcxmgrbackup -baseコマンドを実行して取得します。

詳細は、「8.3 管理サーバのオンラインバックアップ」の「ベースバックアップ」を参照してください。

- 差分バックアップ

データベースへ更新する内容は、16MBのサイズごとに複数のファイルに出力されます。

このファイルをWAL(Write Ahead Logging)ファイルと呼びます。

通常、16MB書き込まれるごとに、書込み対象のWALファイルが切り替わり、書込みが完了したWALファイルはバックアップ

ディレクトリ配下の「wal」ディレクトリに退避されます。

rcxmgrbackupコマンドを定期的に実行することで、退避されたWALファイルに記録されるデータベースの更新内容を一定期

間維持できます。たとえば、1時間ごとにrcxmgrbackupコマンドを実行すると、 新の1時間以内の更新内容まで退避されま

す。

詳細は、「8.3 管理サーバのオンラインバックアップ」の「差分バックアップ」を参照してください。

- 53 -

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管理サーバのリストア

データベースのリストアは、ベースバックアップにベースバックアップ取得以降に出力されたWALファイルのデータベース更新内容を

適用することにより復旧します。リストアには、rcxmgrrestoreコマンドを使用します。

詳細は、「8.4 管理サーバのリストア」を参照してください。

8.1 バックアップ・リストアのしくみ

ここでは、本製品を導入したシステムにおける、バックアップ・リストアのしくみとして、環境の条件、注意事項、リストア後の再開位置に

ついて説明します。

バックアップ・リストア環境の条件

バックアップする環境とリストアする環境で以下の条件を満たす必要があります。

・ OSが一致する

ただし、同一OSのバージョンの違いは除きます。

・ ホスト情報(ホスト名/IPアドレス)が一致する

・ 文字コード系が一致する

・ ディレクトリサービスが一致する

・ 製品のインストールフォルダーが一致する

バックアップ・リストア時の注意事項

バックアップ・リストアを行う際の注意事項について説明します。

・ コマンドの実行時には管理者権限が必要です。

・ オンラインバックアップでバックアップした資源をリストアする場合にだけ、申請プロセスが存在しなくなったサービスの申請を無効

化するコマンド(recoverAllServiceコマンド)を実行してください。

・ 必須ソフトウェアであるServerView Operations Managerのバックアップ・リストア運用は、以下のように運用してください。詳細は、

ServerView Operations Managerのマニュアルを参照してください。

- バックアップ運用

管理サーバのシステムバックアップ運用に合わせてシステムバックアップを行います。

リストアが必要なユーザー情報の登録、更新を実施した際には、再度バックアップしてください。

- リストア運用

a. 管理サーバのシステム全体のリストアを行います。

b. 本ドキュメントに記載されているリストア手順でリストアを行います。

・ オフラインおよびオンラインでバックアップしたシステムをリストアする場合は、以下の順番で行われます。

1. オフラインでバックアップしたシステムのリストア

2. オンラインでバックアップしたシステムのリストア

・ バックアップ資源を移動するときは、バックアップ先に指定したフォルダーとその配下のフォルダーとファイルをすべて移動してくだ

さい。

・ リストアコマンド実行中はバックアップ資源を削除しないでください。

・ バックアップ資源を削除する場合は、バックアップ先に指定したフォルダーとその配下のフォルダーとファイルをすべて削除してく

ださい。

- 54 -

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・ バックアップコマンドを利用して以下の媒体へのバックアップはできません。

- CD-R、DVD-Rなど、光ディスクへのバックアップ

ユーザー資産を光ディスクにバックアップする場合は、一度ローカルディスク上にバックアップし、その後専用ライタなどでメディ

アへの書込みを行ってください。

- 空白を含むフォルダーへのバックアップ

・ リストアコマンドを利用して以下のフォルダーからのリストアはできません。

- 空白を含むフォルダーからのリストア

本製品が管理する資源と更新契機

本製品が管理する資源は、以下のとおりです。更新契機に記載されている操作を実施した際には、バックアップの取り直しを実施して

ください。

表8.1 バックアップ対象資源と更新契機

バックアップ対象の資産 バックアップが必要な資産の更新契機

マネー

ジャー停止

の必要性

備考

証明書 なし 不要

セッション暗号キーパスワード保存(rcxlogin -saveコマンド

実行後)不要

システムイメージ、クローニングイメージ物理L-Serverのイメージ追加、削除、

変更不要

仮想L-Serverのシステムイメージ

とクローニングイメージのバック

アップは、仮想マシンのバックアッ

プ運用の一環として行います。

仮想マシンのバックアップ運用

は、VM管理製品のバックアップ

運用で行ってください。

構成定義情報L-Serverやリソースの作成、登録、変

更、登録解除、削除不要

イメージファイルに関連する情報

物理L-Serverの登録、削除、移動、用

途変更、電源操作、関連付け、関連付

け解除

VMホストの登録、解除

不要

各種定義ファイル 定義ファイル変更 不要(注)

注)以下の定義ファイルをバック

アップする場合は、マネージャー

を停止し、オフラインバックバック

アップを実施する必要がありま

す。

・L-Platform管理の設定の一部

・テナント管理・アカウント管理の

設定

・稼動状況のサーバ一覧の設定

・CMDBエージェントのイベントロ

グ出力の設定

イメージ管理情報 rcxadm imagemgrコマンド操作 不要

メータリング情報L-PlatformやL-Serverの作成、変更、

削除、移動、電源操作不要

ホームのお知らせ情報 お知らせ変更 必要

利用者登録時の規約 規約変更 必要

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バックアップ対象の資産 バックアップが必要な資産の更新契機

マネー

ジャー停止

の必要性

備考

ダッシュボード情報 随時 必要

随時更新されるため、必要に応

じてマネージャーを停止して、採

取してください。

稼働状況情報 随時 必要

随時更新されるため、必要に応

じてマネージャーを停止して、採

取してください。

申請情報

L-Platformの利用、変更、削除の申

請、申請の承認、審査、却下、取り消

必要

L-Platformの利用許諾、解約許諾 利用許諾、解約許諾の変更 必要

バックアップに必要なディスク容量

バックアップに必要なディスク容量は、以下のとおりです。

表8.2 バックアップ対象資源と必要なディスク容量

バックアップ対象の資産 バックアップに必要なディスク容量

構成定義情報

バックアップしたファイルは、構成定義情報のリソース数の増減に

応じてサイズが増減します。

VMゲスト数が1000VMの場合、採取情報は、一時的に150MB程

度になります。圧縮することで2MB未満になります。

このサイズを参考にバックアップ領域を用意してください。

イメージ格納域

バックアップ時に毎回必要です。このため、たとえばバックアップを

3回実施した場合、イメージ格納域の容量は3倍必要です。

イメージ格納域の容量は「導入ガイド VE」の「1.4.2.5 動的ディスク

容量」を参照してください。

証明書

セション暗号キー

各種定義ファイル

イメージ管理情報

ホームのお知らせ情報

利用者登録時の規約

L-Platformの利用許諾、解約許諾

バックアップしたファイルのサイズは、バックアップするファイルの

数に応じて変動します。

どのファイルも10KB以下であり、このファイルを100個格納してい

ても1MB未満の領域しか必要としないため、このサイズを参考に

バックアップ領域を用意してください。

メータリング情報

[オフラインバックアップ]

バックアップしたファイルは、メータリング対象のリソース数および

メータリングログの保存期間の増減に応じてサイズが増減します。

(*1)

[オンラインバックアップ]

1KB(*1)

ダッシュボード情報

バックアップしたファイルは、L-Serverテンプレート数およびテナン

ト数の増減に応じてサイズが増減します。

L-Serverテンプレートが10個定義されている場合の以下の計算式

を参考に、バックアップ領域を用意してください。

テナント数が100の場合、およそ6.6GBが必要です。

ディスク容量 = (67.0 + (55.5 * テナント数)) * 1.2 (MB)

稼動状況情報バックアップしたファイルは、VMのホスト数およびゲスト数の増減

に応じてサイズが増減します。

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バックアップ対象の資産 バックアップに必要なディスク容量

また、VM管理製品によって容量が異なります。

以下の計算式を参考に、バックアップ領域を用意してください。

VMWare、50ホスト、1000VM(20VM/ホスト)の場合、およそ19.4GBが必要です。

ディスク容量 =( (N1 * ホスト数) + (N2 * ゲスト数) ) *1.2(MB)

【VMware】N1 = 2.0、N2 = 16.5

【Hyper-V】N1 = 92.0、N2 = 26.0

【Xen/KVM】N1 = 102.0、N2 = 7.0

申請情報

バックアップしたファイルは、動作環境に応じてサイズが増減しま

す。以下のディレクトリ配下のディスク容量の合計を算出し、その

分のバックアップ領域を用意してください。

【Windows】

・ C:\SWRBADB

・ インストールフォルダー\SWRBAM

・ インストールフォルダー\SWOMGR

【Linux】

・ /etc/opt/FJSVswrbam

・ /var/opt/FJSVswrbam

・ /var/opt/FJSVJMCMN/etc

・ /var/opt/FJSVjmcal

・ /var/opt/FJSVJOBSC

・ /var/opt/FJSVfwseo/config/JM

・ /opt/FJSVJOBSC/bin

・ /etc/mjes

・ /var/spool/mjes

*1: メータリング情報のバックアップは、オフラインバックアップの場合、rcxmgrbackupコマンドで指定したディレクトリ配下に採取されま

すが、オンラインバックアップの場合、指定したディレクトリとは別の領域に採取されます。

以下の例を参考に、メータリング情報のバックアップで必要なディスク容量を算出してください。

オフラインバックアップには、「ベースバックアップに必要なディスク容量」が必要です。

オンラインバックアップには、「ベースバックアップに必要なディスク容量」と「差分バックアップに必要なディスク容量」の合計が必要で

す。

以下の条件では、オフラインバックアップには約1.3GB、オンラインバックアップには約12.6GBのディスク容量が必要です。

表8.3 メータリング情報のバックアップに必要な条件

項目 想定値

運用しているL-Platform数 1000

1つのL-Platformあたりのリ

ソース数

L-Server 1

拡張ディスク 1

ソフトウェア 2

運用状況・ 毎日、以下を実施

- 10のL-Platformの返却、配備

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項目 想定値

- 始業時に1000台のL-Serverを起動

- 就業時に1000台のL-Serverを停止

・ 定期ログを毎日取得

・ メータリングログを1年分保持

オンラインバックアップの頻度・ 1ヶ月(30日)ごとにベースバックアップを実施

・ 1時間ごとに差分バックアップを実施

表8.4 1日あたりのメータリングログの計算式

・ メータリングログ容量の目安

- L-Platformに対するイベントログ : 2.3KB/回 (A)

- L-Platform以外に対するイベントログ : 0.6KB/回 (B)

- 定期ログ : 2.3 * L-Platform数 (KB) (C)

・ 1日あたりのメータリングログ

(A) * 1日あたりのL-Platformに対する操作の回数

+ (B) * 1日あたりのL-Platform以外に対する操作の回数

+ (C) * 運用しているL-Platform数

= 2.3KB * 20 + 0.6KB * 2000 + 2.3KB * 1000= 3.5MB

表8.5 ベースバックアップに必要なディスク容量計算式

1日あたりのメータリングログ * 1年分

3.5MB * 365 = 1.3GB

表8.6 差分バックアップに必要なディスク容量計算式

1つのWALファイルあたりのディスク容量 : 16MB

ベースバックアップ取得まで(30日間)のWALファイル退避回数 : 24 * 30

16MB * 24 * 30 = 11.3GB

表8.7 オンラインバックアップの運用に必要なディスク容量計算式

オンラインバックアップの運用に必要なディスク容量計算式

= ベースバックアップに必要なディスク容量計算式 + 差分バックアップに必要なディスク容量計算式

= 1.3GB + 11.3GB

= 12.6GB

資源をバックアップするための保存先

管理サーバ上の資源をバックアップするための保存先について説明します。

保存先フォルダーはメータリング情報を除いて、rcxmgrbackupコマンドで指定します。

以下の表に記載するフォルダーが、保存先フォルダー内に自動的に作成されて資源が格納されます。リストアを行う際には各フォル

ダーの 新のフォルダーの情報からリストアされます。このため、ディスク容量の状況に応じては、 新のフォルダーの情報を残して他

のフォルダーを削除しても問題ありません。

-cleanupオプションを指定してrcxmgrbackupコマンドを使用すると、コマンドで採取した情報は 新の情報を残して過去の情報が削除

されます。

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表8.8 バックアップ方式と採取資料との関係

フォルダー オフラインバックアップオンラインバックアップ

(ベースバックアップ)オンラインバックアップ

(差分バックアップ)

CTMG_OFFyyyymmddhhmmss

○ × ×

CTMG_BASEyyyymmddhhmmss

× ○ ×

CTMGyyyymmddhhmmss × × ○

CFMGyyyymmddhhmmss ○ ○ ○

RORyyyymmddhhmmss ○ ○ ○

RBAyyyymmddhhmmss ○ × ×

RORSCW ○ ○ ○

"yyyymmddhhmmss"は、コマンド実行日時

注意

バックアップした情報が管理サーバの異常で破損しないように、管理サーバのバックアップで退避するファイルは、ほかの記録媒体や

外部ストレージに保管してください。

メータリングの保存先は、「8.5 メータリングのオンラインバックアップの設定」を参照してください。

バックアップ・リストア処理時間の目安

管理サーバのバックアップ・リストアにかかる時間は、以下のコマンド処理時間を参考に見積もってください。

お客様の環境によってコマンド処理時間は異なりますので、運用試験などでお客様の環境で採取し、その値によって運用見積もり時

間を決定してください。

・ 環境

- CPU : 4CPU

- メモリ : 16GB

・ コマンド処理時間

- オフラインバックアップ : 3分

- オンラインバックアップ(ベースバックアップ) : 2分

- オンラインバックアップ(差分バックアップ) : 2分

- リストア : 4分

リストア後のシステム再開位置

本製品を利用したシステム運用の流れにおいて、資源のバックアップするタイミングにより、システム再開位置が異なります。そのため、

バックアップ前の状態から再開できるようにするために、バックアップとして、オフラインバックアップ、オンラインバックアップを合わせて

運用し、それぞれのバックアップに合わせたリストア処理を行います。

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図8.1 管理サーバのバックアップのスケジュールとリストア(例)

上図の流れについて説明します。

1. システムでトラブルが発生(例:2011年8月1日 12:35に発生)

2. システムを復旧するために、オフラインバックアップした環境とオンラインバックアップした環境をリストアします。

(例:2011年8月1日 14:00 リストア実行)

リストアする順番は、「バックアップ・リストア時の注意事項」を参考に行います。

3. 差分のバックアップファイルの 新は、(2011年8月1日 12:00)日付のため、再開位置は、その日付からになります。

8.2 管理サーバのオフラインバックアップ

バックアップする前に、本製品のシステムを停止する必要があります。

1. マネージャーの停止

2. 本製品の資源のバックアップ

3. マネージャーの起動

8.2.1 マネージャーの停止

マネージャーの停止および停止状態を確認します。

マネージャーの停止

以下のコマンドを実行して、マネージャーを停止します。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.16 rcxmgrctl」を参照してください。

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【Windows】

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrctl stop <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrctl stop <RETURN>

本製品のサービスの状態確認

本製品のマネージャー、サービスが停止していることを確認します。

確認方法は、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

8.2.2 本製品の資源のバックアップ

本製品の資源をバックアップします。以下のコマンドを実行します。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.8.11 rcxmgrbackup」を参照してください。

【Windows】

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrbackup -dir directory [-cleanup] <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrbackup -dir directory [-cleanup] <RETURN>

8.2.3 マネージャーの起動

以下のコマンドを実行することでマネージャーを起動します。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.16 rcxmgrctl」を参照してください。

【Windows】

> インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrctl start <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrctl start <RETURN>

イメージ管理情報の退避

以下のイメージ管理情報を確認し、スナップショットの保存世代数とイメージファイル格納フォルダーを退避してください。

・ スナップショットの保存世代数

・ イメージファイル格納フォルダー

以下のコマンドを実行し、標準出力に出力されたスナップショットの保存世代数とイメージ格納フォルダー情報をファイルにリダイ

レクトして保存、退避します。

【Windows】

> インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm imagemgr info > file <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm imagemgr info > file <RETURN>

パラメーター

file

出力するファイル名を指定します。

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rcxadm imagemgrコマンドの詳細は、「コマンドリファレンス」の「5.5 rcxadm imagemgr」を参照してください。

8.3 管理サーバのオンラインバックアップ

ここでは、管理サーバのオンラインバックアップについて説明します。

管理サーバのオンラインバックアップでは、メータリングのデータベースのバックアップにPostgreSQLのPITR(Point In Time Recovery)の仕組みを利用しています。

PITRを使ったバックアップ・リストアでは、以下の2つの資産をバックアップおよびリストアします。

・ ベースバックアップ

ベースバックアップは、データベースクラスタ(データベースのデータが記録されるファイル群)全体をバックアップしたものです。

・ WALファイル

WAL(Write Ahead Logging)ファイルとは、データベースへの更新内容が記録されるファイルです。

上記2つの資産のバックアップは、対応する2つのバックアップ方式(ベースバックアップ・差分バックアップ)のコマンド実行時にそれぞ

れ取得されます。

PITRを使ったバックアップ・リストアの資産は、コマンド実行時に指定したバックアップ先とは関係なく、設定ファイルで指定しているディ

レクトリに保存されます。設定方法の詳細は、「8.5 メータリングのオンラインバックアップの設定」を参照してください。

管理サーバのオンラインバックアップの2つのバックアップ方式について、それぞれ以下に説明します。

ベースバックアップ

ベースバックアップとは、データベースクラスタ(データベースのデータが記録されるファイル群)全体をバックアップするものです。

以下のコマンドを実行します。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.8.11 rcxmgrbackup」を参照してください。

【Windows】

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrbackup -dir directory -base [-cleanup] <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrbackup -dir directory -base [-cleanup] <RETURN>

注意

バックアップコマンドが正常終了しない場合がありますので、以下の操作は行わないでください。

・ バックアップコマンド実行中のCtrl+Cによる強制終了

・ バックアップコマンド実行中のマネージャーの停止

上記の操作を行った場合、状況に応じて、以下の対処が必要になります。

次回以降のベースバックアップが正常終了しない場合は、以下のコマンドを実行してください。

このコマンドを実行すると、ベースバックアップが正常終了するようになります。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「2.9 ctmg_resetbackuperror(ベースバックアップエラーの復旧)」を参照してください。

インストールフォルダー\RCXCTMG\bin\ctmg_resetbackuperror.bat

処理結果は、標準出力に出力されます。

処理結果の内容とその意味を以下に示します。

処理結果 復帰値 メッセージ

正常終了 0 Successfully reset the base-backup error.

エラー 0以外 Failed to reset the base-backup error.

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・ マネージャーの起動に失敗する場合

上記コマンド(ctmg_resetbackuperror)を実行しないでしばらく運用を続けてからマネージャーを停止すると、以降のマネージャー

の起動に失敗する場合があります。このとき、以下のようにデータベースのログファイルにエラーメッセージが出力されます。

- データベースのログファイル

インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\log\psql-nn.log (注1)

注1) "nn"部分は、ログが出力された日を表す2ケタの数字です。

- エラーメッセージ

例) アクセス制御のデータベースの起動が失敗した場合

LOG: could not open file "pg_xlog/xxxxxxxx" (log file 0, segment xx): No such file or directory (注2)

LOG: invalid checkpoint record

PANIC: could not locate required checkpoint record

HINT: If you are not restoring from a backup, try removing the file

"C:/Fujitsu/ROR/RCXCTMG/Charging/pgsql/data/backup_label".

注2) ログの"xxxxxxxx"および"xx"部分は、不定です。

このような場合は、以下のファイルを削除してください。このファイルを削除すると、マネージャーの起動が正常終了するよ

うになります。

インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\pgsql\data\backup_label

差分バックアップ

データベースへ更新内容は、16MBのサイズごとに複数のファイルに出力されます。

このファイルをWAL(Write Ahead Logging)ファイルと呼びます。

通常、16MB書き込まれるごとに、書込み対象のWALファイルが切り替わり、書込みが完了したWALファイルはバックアップディレクト

リ配下の「wal」ディレクトリに退避されます。

rcxmgrbackupコマンドを実行します。

rcxmgrbackupコマンドを定期的に実行することで、退避されたWALファイルに記録されるデータベースの更新内容を一定期間維持で

きます。たとえば、1時間ごとにrcxmgrbackupコマンドを実行すると、 新の1時間以内の更新内容まで退避されます。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.8.11 rcxmgrbackup」を参照してください。

【Windows】

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrbackup -dir directory [-cleanup] <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrbackup -dir directory [-cleanup] RETURN>

8.3.1 定期実行前に決定する項目

定期実行を実施する前に、以下の項目を決定する必要があります。

項目 決定事項

ベースバックアップ頻度、タイミングベースバックアップの頻度を決めます。

例)毎月1日、3:00AM

差分バックアップの頻度、タイミング差分バックアップの頻度を決めます。

例)1時間に1回

バックアップ場所バックアップ場所を設定します。製品をインストールしたディスクと

は別ディスクを設定することを推奨します。

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項目 決定事項

また、バックアップファイルを格納できる十分な容量が必要です。

バックアップ先の設定方法は、「8.5 メータリングのオンラインバックアップの設定」を参照してください。

8.3.2 バックアップの定期実行の設定

バックアップの定期実行を行うためには、以下の2つの設定が必要です。

・ ベースバックアップの定期実行の設定

・ WALファイル退避の定期実行の設定

注意

・ 本手順によりバッチファイルを、タスクスケジューラを使用して起動させた場合、バッチファイルが実行されている間、コマンドプロン

プトが表示されます。このコマンドプロンプトは閉じないでください。

・ オンラインバックアップを定期実行している際にエラーが発生すると、エラーコード67198のメッセージがログファイルに出力されま

す。エラーの発生を監視する場合には、ログファイルを監視するソフトウェアで、このエラーメッセージを監視してください。エラー

メッセージの詳細については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「3.1.11 671XX系」の「メッセージ67198」を参照してくださ

い。

ベースバックアップの定期実行の設定

ベースバックアップを定期的に取得するように設定します。

コマンドを定期的に実行する仕組みとして、Windowsのタスクスケジューラを使用します。タスクスケジューラの設定方法の詳細は

「Windowsのヘルプ」を参照してください。

ここでは、例として"毎月1日、3:00AM"にバックアップを実施する設定手順を説明します。

1. Windowsの[スタート]メニューから、[管理ツール] > [タスクスケジューラ]で、タスクスケジューラを起動します。

2. タスクを階層管理する場合、次の手順でフォルダーを作成します。

a. タスクスケジューラのメニューで、"タスクスケジューラライブラリ"を選択した後、[操作] > [新しいフォルダー]を選択し、表示

されたダイアログボックスで任意のフォルダー名を入力し、<OK>ボタンをクリックします。

b. 作成されたフォルダーを選択し、タスクスケジューラのメニューで、[操作] > [新しいフォルダー]を選択し、フォルダーを作

成することで、さらに深い階層とすることができます。

ポイント

タスクスケジューラ上でフォルダーを作成し、タスクを階層管理することができます。複数のタスクを登録する必要がある場合な

ど、フォルダーを作成することでタスクの管理を効率よく行うことができます。

3. タスクスケジューラのメニューで、[操作] > [基本タスクの作成]を選択し、"基本タスクの作成ウィザード"を表示します。

ポイント

任意のフォルダーを選択してからこれ以降の操作を行うと、そのフォルダー配下にタスクが登録されます。フォルダーを選択しな

ければ、"タスク スケジューラ ライブラリ"に登録されます。

4. [名前]欄に任意のタスクの名前(例えば、"月次バックアップ")を入力し、<次へ>ボタンをクリックします。

5. タスクのトリガーとして"毎月"を選択し、<次へ>ボタンをクリックします。

6. [開始]欄に、定期バックアップを開始する日時を設定します。

例)翌月の"1日"の日付と"3:00:00"を設定します。

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7. [月]欄で、"すべての月を選択"をチェックします。

8. [日]欄で、"1"をチェックします。

9. <次へ>ボタンをクリックします。

10. タスクの操作として[プログラムの開始]を選択し、<次へ>ボタンをクリックします。

11. <参照>ボタンをクリックし、[プログラム/スクリプト]欄に、ベースバックアップ用のバッチファイルを設定します。

C:\work\backupall.bat

@echo off

echo "Resource Manager Cloud Edition Resources backup Start"

call "{インストールフォルダー}\SVROR\Manager\bin\rcxmgrbackup" -directory {保存先フォルダー} -base

echo "Resource Manager Cloud Edition Resources backup End"

- rcxmgrbackupコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.8.11 rcxmgrbackup」を参照してください。

12. [引数の追加(オプション)]欄に、コマンドの出力をログファイルに出力するための文字列を設定します。

例)「>>F:\backup\backupall.log 2>&1」

13. <次へ>ボタンをクリックします。

14. タスクの設定を確認し問題なければ、<完了>ボタンをクリックします。

差分バックアップの定期実行の設定

差分バックアップを定期的に実施するよう設定します。

ここでは、例として"毎時間"差分バックアップを退避する設定手順を説明します。

ポイント

"基本タスクの作成ウィザード"での設定では、1日より短い時間間隔での実行設定が行えないため、一旦、別の頻度のタスクを登録し、

後からプロパティを変更します。

1. Windowsの[スタート]メニューから、[管理ツール] > [タスクスケジューラ]で、タスクスケジューラを起動します。

2. タスクを階層管理する場合、次の手順でフォルダーを作成します。

a. タスクスケジューラのメニューで、"タスクスケジューラライブラリ"を選択した後、 [操作] > [新しいフォルダー]を選択し、表

示されたダイアログボックスで任意のフォルダー名を入力し、<OK>ボタンをクリックします。

b. 作成されたフォルダーを選択し、タスクスケジューラのメニューで、[操作] > [新しいフォルダー]を選択し、フォルダーを作

成することで、さらに深い階層とすることができます。

ポイント

タスクスケジューラ上でフォルダーを作成し、タスクを階層管理することができます。複数のタスクを登録する必要がある場合な

ど、フォルダーを作成することでタスクの管理を効率よく行うことができます。

3. タスクスケジューラのメニューで[操作] > [基本タスクの作成]を選択し、"基本タスクの作成ウィザード"を表示します。

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ポイント

任意のフォルダーを選択してからこれ以降の操作を行うと、そのフォルダー配下にタスクが登録されます。フォルダーを選択しな

ければ、"タスク スケジューラ ライブラリ"に登録されます。

4. [名前]欄に任意のタスクの名前(例えば、"定期WAL切替え")を入力し、<次へ>ボタンをクリックします。

5. タスクのトリガーとして"毎日"を選択し、<次へ>ボタンをクリックします。

6. [開始]欄に、オンラインバックアップ(WAL)を開始したい日時を設定します。

例)翌日の日付と"0:00:00"を設定します。

7. [間隔]欄は、"1"日を設定します。(デフォルトで設定されています。)

8. <次へ>ボタンをクリックします。

9. タスクの操作として[プログラムの開始]を選択し、<次へ>ボタンをクリックします。

10. <参照>ボタンをクリックし、[プログラム/スクリプト]欄に、オンラインバックアップ(WAL)用のバッチファイルを設定します。

C:\work\hourlybackup.bat

@echo off

echo "Resource Manager Cloud Edition Resources backup Start"

call "{インストールフォルダー}\SVROR\Manager\bin\rcxmgrbackup" -dir {保存先フォルダー}

echo "Resource Manager Cloud Edition Resources backup End"

- rcxmgrbackupコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.8.11 rcxmgrbackup」を参照してください。

11. [引数の追加(オプション)]欄に、コマンドの出力をログファイルに出力するための文字列を設定します。

例)「>>F:\backup\hourlybackup.log 2>&1」

12. <次へ>ボタンをクリックします。

13. タスクの設定を確認し問題なければ、<完了>ボタンをクリックします。

14. タスクの一覧から登録したタスクを選択し、[操作] > [プロパティ]でプロパティを開きます。

15. [トリガー]タブを開き、既存のトリガーを選択し、<編集>ボタンをクリックします。

16. [詳細設定]の[繰り返し間隔]チェックボックスをチェックし、"1時間"を選択します。(デフォルトで選択されています。)

17. [継続時間]は、"1日間"を選択します。(デフォルトで選択されています。)

18. <OK>ボタンをクリックし、タスクの編集を終了します。

8.4 管理サーバのリストア

バックアップされた資源のリストアの運用方法を説明します。

1. マネージャーの停止

2. マネージャーの資源のリストア

3. マネージャーの起動

4. 稼働状況情報の構成情報の更新

8.4.1 マネージャーの停止

以下のコマンドを実行して、マネージャーを停止します。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.16 rcxmgrctl」を参照してください。

- 66 -

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【Windows】

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrctl stop <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrctl stop <RETURN>

8.4.2 本製品の資源のリストア

本製品の資源をリストアします。以下のコマンドを実行します。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.8.12 rcxmgrrestore」を参照してください。

【Windows】

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrrestore -dir directory <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrrestore -dir directory <RETURN>

イメージ管理情報の設定

バックアップ時に退避した以下のイメージ管理情報が変更されていた場合に、設定し直します。

・ スナップショットの保存世代数

【Windows】

valueには、バックアップ時に退避した保存世代数を指定します。

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm imagemgr set -attr vm.snapshot.maxversion=value <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm imagemgr set -attr vm.snapshot.maxversion=value <RETURN>

rcxadm imagemgrコマンドの詳細は、「コマンドリファレンス」の「5.5 rcxadm imagemgr」を参照してください。

注意

リストアコマンドの実行に失敗する場合は、管理サーバが複数のIPアドレスを持つ環境かどうか確認してください。複数のIPアドレスを

持つ環境の場合、「インストールガイド」の「2.1.4 セットアップ」を参照し、注意の「複数のIPアドレスを持つ管理サーバに環境を構築す

る場合、セットアップを開始する前に以下の手順を行ってください。」の設定を実施してください。

8.4.3 マネージャーの起動

以下のコマンドを実行して、マネージャーを起動します。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.16 rcxmgrctl」を参照してください。

【Windows】

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxmgrcrl start <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrctl start <RETURN>

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8.4.4 L-Platform申請の無効化

管理サーバのオンラインバックアップを行った場合には、申請プロセスが存在しなくなったL-Platformの申請を無効化するための処理

を実行します。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「2.7 recoverAllService (L-Platform申請の無効化)」を参照してください。

【Windows】

>インストールフォルダー\RCXCTMG\MyPortal\bin\recoverAllService.bat <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVctmyp/bin/recoverAllService.sh <RETURN>

8.4.5 稼働状況情報の構成情報の更新

以下のコマンドを実行して、稼働状況情報の構成情報を更新します。

コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「5.12 cmdrefresh(稼働状況の構成情報の更新)」を参照してください。

【Windows】

>インストールフォルダー\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\bin\cmdbrefresh.exe -a -q <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVctmyp/bin/cmdbrefresh.sh -a -q <RETURN>

8.4.6 リストア後の作業

以下の手順により、Webコンソールからリストアした資源を反映します。

1. ブラウザで以下のURLにアクセスし、ユーザーID「swrbaadmin」でログインします。

パスワードは、インストール時に「systemwalker#1」が設定されています。

パスワードを変更している場合は、変更後のパスワードでログインします。

http://本製品がインストールされているサーバ名:ポート番号/console/Default/ctmgApplication/

2. [システム管理]タブの[プロセスグループ設定]サブメニューをクリックし、ツールバーで[DMSと同期]をクリックします。

[DMSからプロセスグループと同期]ダイアログが表示されるので、[同期]をクリックします。

8.5 メータリングのオンラインバックアップの設定

管理サーバのオンラインバックアップで取得する資源のうちPostgreSQLのPITR(Point In Time Recovery)の仕組みを利用したバックアッ

プの資源(メータリングの資源)は、コマンドで指定した保存先とは関係なく設定ファイルで指定したディレクトリに保存されます。

ここでは、メータリング資源のオンラインバックアップのバックアップ先ディレクトリを変更する方法について説明します。

バックアップ先ディレクトリを変更する場合は、以下のファイルおよび変更項目を変更する必要があります。

変更するファイル ファイル名 変更項目

データベースの動作設定ファイル postgresql.conf WAL退避ディレクトリ

オンラインバックアップの動作設定ファイル ctmgbackup.propertiesWAL退避ディレクトリ

バックアップディレクトリ

マネージャーの停止

マネージャーを停止します。

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停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

バックアップ先ディレクトリの変更

ここでは、以下の例をもとに説明します。

【Windows】

ディレクトリ 種別 ディレクトリパス

バックアップディレクトリ変更前 C:\Fujitsu\ROR\RCXCTMG\backup\data

変更後 D:\basebackup

WAL退避ディレクトリ変更前 C:\Fujitsu\ROR\RCXCTMG\backup\wal

変更後 E:\walbackup

【Linux】

ディレクトリ 種別 ディレクトリパス

バックアップディレクトリ変更前 /var/opt/FJSVctchg/backup/data

変更後 /basebackup

WAL退避ディレクトリ変更前 /var/opt/FJSVctchg/backup/wal

変更後 /walbackup

1. 新規にバックアップディレクトリを作成します。

【Windows】

> D: <RETURN>

> cd \ <RETURN>

> mkdir basebackup\Charging <RETURN>

> E: <RETURN>

> cd \ <RETURN>

> mkdir walbackup\Charging <RETURN>

【Linux】

# mkdir /basebackup <RETURN>

# mkdir /walbackup <RETURN>

2. ディレクトリに対してDB接続ユーザーのアクセス権を設定します。

【Windows】

>cacls D:\basebackup\Charging /T /E /G rcxctdbchg:F <RETURN>

>cacls E:\walbackup\Charging /T /E /G rcxctdbchg:F <RETURN>

【Linux】

# chown -R rcxctdbdhg:rcxctdbchg /basebackup <RETURN>

# chown -R rcxctdbdhg:rcxctdbchg /walbackup <RETURN>

3. 既存のディレクトリから新規ディレクトリへファイルをコピー(移動)します。

【Windows】

>xcopy c:\Fujitsu\ROR\RCXCTMG\backup\data\* D:\basebackup\ /E /H /K /X <RETURN>

>xcopy c:\Fujitsu\ROR\RCXCTMG\backup\wal\* E:\walbackup\ /E /H /K /X <RETURN>

【Linux】

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# cp -pR /var/opt/FJSVctchg/backup/data/* /basebackup/. <RETURN>

# cp -pR /var/opt/FJSVctchg/backup/wal/* /walbackup/. <RETURN>

4. データベースの動作設定ファイルを修正します。

データベースクラスタごとの以下の動作設定ファイルに対して設定の変更を行います。

【Windows】

インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\pgsql\data\postgresql.conf

以下のとおりに変更します。

- 変更前の設定

archive_command = 'copy "%p" "C:\\Fujitsu\\ROR\\RCXCTMG\\backup\\wal\\Charging\\%f"' # command to use to

archive a logfile segment

- 変更後の設定

archive_command = 'copy "%p" "E:\\walbackup\\Charging\\%f"' # command to use to archive a logfile segment

ポイント

区切り文字には、"\\"を使用します。

【Linux】

/var/opt/FJSVctchg/pgsql/data/postgresql.conf

- 変更前の設定

archive_command = 'cp "%p" "/var/opt/FJSVctchg/backup/wal/%f"' # command to use to archive a logfile segment

- 変更後の設定

archive_command = 'cp "%p" "/walbackup/%f"' # command to use to archive a logfile segment

ポイント

区切り文字には、"/"を使用します。

5. オンラインバックアップの動作設定ファイルを修正します。

以下のファイルを開きます。

【Windows】

インストールフォルダー\RCXCTMG\bin\conf\ctmgbackup.properties

以下のとおりに変更します。

- 変更前の設定

BASE_BACKUP_DIR=C:/Fujitsu/ROR/RCXCTMG/backup/data

WAL_ARCHIVE_DIR=C:/Fujitsu/ROR/RCXCTMG//backup/wal

- 変更後の設定

BASE_BACKUP_DIR=D:/basebackup

WAL_ARCHIVE_DIR=E:/walbackup

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ポイント

区切り文字には、"/"を使用します。

【Linux】

/opt/FJSVctmg/bin/conf/ctmgbackup.properties

以下のとおりに変更します。

- 変更前の設定

BASE_BACKUP_DIR=/var/opt/FJSVctchg/backup/data

WAL_ARCHIVE_DIR=/var/opt/FJSVctchg/backup/wal

- 変更後の設定

BASE_BACKUP_DIR=/basebackup

WAL_ARCHIVE_DIR=/walbackup

ポイント

区切り文字には、"/"を使用します。

マネージャーの起動

マネージャーを起動します。

起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

- 71 -

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第4部 インフラ管理者による監視

第9章 リソースプールの監視(ダッシュボード)....................................................................................................73

第10章 リソースの監視....................................................................................................................................74

第11章 L-Platformの監視................................................................................................................................80

第12章 課金....................................................................................................................................................81

第13章 ログの監視........................................................................................................................................108

- 72 -

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第9章 リソースプールの監視(ダッシュボード)本章では、リソースプールの監視について説明します。

システム全体のリソースプール、およびテナントに割り当てられたリソースプールの使用状況は、RORコンソールの[ダッシュボード]タブ

で監視できます。

[ダッシュボード]タブの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第3章 ダッシュボード」を参照してください。

- 73 -

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第10章 リソースの監視

本章では、リソースの監視について説明します。

10.1 サーバの監視

ここでは、サーバの監視について説明します。

「運用ガイド VE」の「第5章 監視」を参照してください。

10.2 ネットワークの監視

インフラ管理者は、ネットワーク機器の異常発生を以下のどれかで認識します。

・ テナント管理者またはテナント利用者からの異常発生の申告

・ RORコンソールで状況確認時に以下の異常を検出

- イベントログにネットワークデバイスの異常を表すログが出力されている

- ネットワークデバイスツリー配下のリソースの状態アイコンが正常以外に変化している

インフラ管理者は、ネットワークデバイスの状態を確認し、対処できる問題の場合は対処を行います。

インフラ管理者では対処できない問題の場合、ネットワーク機器の管理者に以下の情報を通知し、対処を依頼します。

・ 異常が発生しているネットワーク機器名

・ ネットワーク機器の状態

・ テナント管理者またはテナント利用者からの確認依頼時に通知された発生している現象

10.2.1 異常発生箇所の特定

ここでは、異常が発生しているネットワーク機器を特定する方法について説明します。

テナント管理者またはテナント利用者から異常発生の連絡があった場合

以下の手順で、異常が発生した箇所を特定します。

1. RORコンソールでネットワークデバイスの状態を確認します。

- イベントログにネットワークデバイスの異常を表すログが出力されていないか

- ネットワークデバイスツリー配下のリソースの状態アイコンが正常以外に変化していないか

2. 異常が発生しているネットワークデバイスが存在した場合、連絡のあったL-Platformで利用されているネットワークデバイスかを

確認します。

なお、連絡のあったL-Platformで利用されていないネットワークデバイスで異常が発生していた場合、「RORコンソールで状況確

認時に異常を検出した場合」を参照してください。

- 異常が発生しているネットワークデバイスがファイアーウォールの場合

a. オーケストレーションツリーで、テナント管理者またはテナント利用者から異常発生の連絡があったサービスを提供し

ているL-Platformを選択します。

b. メインパネルの[リソース一覧]タブを選択します。

c. "ファイアーウォール一覧"の"使用リソース(状態)"を確認します。

状態が"(normal)"以外の使用リソースが存在し、その使用リソースの名前が手順1.で異常の発生を確認したネットワー

クデバイスの名前と一致した場合、ネットワークデバイス(ファイアーウォール)で異常が発生していることを特定できま

す。

続けて、特定されたファイアーウォールの状態を確認します。

- 74 -

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確認方法については、「10.2.2 ファイアーウォールの状態確認」を参照してください。

- 異常が発生しているネットワークデバイスがファイアーウォール以外の場合

a. ネットワークリソース名を確認します。

ネットワークリソース名は、rcxadm netdevice showコマンドの表示結果の項目(AllocatedResources[Network])で確認で

きます。なお、nameオプションに指定するネットワークデバイス名は、手順1.で確認したネットワークデバイス名を指定

します。

b. オーケストレーションツリーのL-Platformを選択します。

c. L-Platform配下のL-Serverを選択します。

d. メインパネルの[リソース詳細]タブを選択します。

e. "ネットワーク情報"の"ネットワークリソース名"を確認します。手順a.で確認したネットワークリソース名と一致した場合、

手順a.の確認時に指定したネットワークデバイス(L2スイッチ)で異常が発生していることを特定できます。

続けて、特定されたL2スイッチの状態を確認します。

確認方法については、「10.2.3 L2スイッチの状態確認」を参照してください。

異常が発生しているネットワークデバイスが存在しなかった場合、以下のどちらかの異常が発生している可能性がありあま

す。

- ファイアーウォールに誤ったアクセス制御ルールが適用され、通信パケットの通過が拒否されている

以下の手順でファイアーウォールの状態を確認します。

a. 申告のあったL-Platformで利用されているファイアーウォールを特定します。

特定方法については、「異常が発生しているネットワークデバイスがファイアーウォールの場合」を参照してください。

b. ファイアーウォールの状態を確認します。

確認方法については、「10.2.2 ファイアーウォールの状態確認」を参照してください。

- 本製品の管理対象外のネットワーク機器で異常が発生している

ネットワーク機器の管理者に対して、以下の観点で調査を依頼します。

- L-Platformで利用しているネットワーク機器と接続しているネットワーク機器で異常が発生していないか

- L-Platformまでの通信経路上のネットワーク機器で異常が発生していないか

ネットワーク機器の管理者は、以下の手順でネットワーク機器の状態を確認します。

a. L-Platform外のネットワーク機器に直接ログインします。

b. ネットワーク機器の状態を確認します。

参照

・ rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.6 rcxadm netdevice」を参照してください。

・ ネットワーク機器での操作(状態確認など)については、ネットワーク機器のマニュアルを参照してください。

RORコンソールで状況確認時に異常を検出した場合

RORコンソールで状況確認時に異常を検出した場合、異常となっているリソース名のネットワークデバイス(ファイアーウォールまたは

L2スイッチ)で異常が発生していることを特定できます。

・ 異常となっているネットワークデバイスがファイアーウォールの場合

ファイアーウォールの状態を確認します。

確認方法については、「10.2.2 ファイアーウォールの状態確認」を参照してください。

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・ 異常となっているネットワークデバイスがL2スイッチの場合

L2スイッチの状態を確認します。

確認方法については、「10.2.3 L2スイッチの状態確認」を参照してください。

参照

ネットワーク機器での操作(状態確認など)については、ネットワーク機器のマニュアルを参照してください。

10.2.2 ファイアーウォールの状態確認

ここでは、ファイアーウォールの状態を確認する手順について説明します。

ファイアーウォールを利用しているL-Platformが特定されている場合

以下の手順で、ファイアーウォールの状態を確認します。

1. オーケストレーションツリーのL-Platform配下のファイアーウォールのネットワークデバイスを選択します。

2. [リソース詳細]タブを選択し、"ネットワークデバイス基本情報"の"ネットワークデバイス"の"使用リソース"のリンクをクリックします。

ネットワークデバイスの[リソース詳細]タブの情報が表示されます。

3. 表示された詳細情報を確認します。

- "ハードウェア詳細"に"ネットワークデバイス Web UI起動"のリンクが存在する場合

a. リンクをクリックし、ファイアーウォールの管理画面を起動します。

b. 起動した管理画面からイベントログや状態を確認し、通信パケットの通過が拒否されていないかなど、ファイアーウォー

ルが検出している異常などを確認します。

- "ハードウェア詳細"に"ネットワークデバイス Web UI起動"のリンクが存在しない場合

メインパネルに表示される以下の情報を確認します。

基本情報-装置状態

ファイアーウォールの状態が表示されています。

"normal"以外の場合、何らかの異常が発生していることを表します。

ポート情報-リンク状態

ファイアーウォールのポートの状態が表示されています。

"up"以外の場合、ポートに異常が発生していることを表します。

4. ファイアーウォールの状態を確認します。

- ファイアーウォールのイベントログなどから通信パケットの通過が拒否されていることが判明した場合

インフラ管理者は自動設定機能で利用する以下に間違いがないか確認してください。

- 設定用スクリプト

- パラメーターファイル

- インターフェース設定ファイル

- ファイアーウォールの装置状態が"unknown"、リンク状態が"down"といった、ハードウェアの故障が疑われるような場合

インフラ管理者はネットワーク機器の管理者にファイアーウォールのハードウェア故障が発生していないかなどの状態確認

を依頼してください。ネットワーク機器の管理者は、ハードウェアの故障であった場合、ハードウェアの保守担当者に対処を

依頼します。

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5. スクリプトやファイルの確認結果を元に対処を行います。

- 手順4.で確認したスクリプトやファイルに誤りがない場合

テナント管理者またはテナント利用者に、L-Platformの更新時に受け渡したパラメーターに誤りがないかの確認を依頼してく

ださい。

- 手順4.で確認したスクリプトやファイルに誤りがあった場合

インフラ管理者はファイアーウォールに直接ログインし、問題(通信パケットの通過を拒否するなど)になる設定を削除し、誤り

のあったスクリプトやファイルを修正します。

6. パラメーターの確認結果を元に対処を行います。

- L-Platformの更新時に受け渡したパラメーターに誤りがない場合

想定していない定義変更などが発生している可能性があるため、ネットワーク機器の管理者にファイアーウォールの設定変

更などを行っていないか確認してください。

- L-Platformの更新時に受け渡したパラメーターに誤りがあった場合

インフラ管理者はファイアーウォールに直接ログインし、問題(通信パケットの通過を拒否するなど)になる設定を削除します。

7. 定義変更などが行われていないかの確認結果を元に、対処を行います。

- ネットワーク機器の管理者が設定変更していない場合

ファイアーウォールの定義を取り出して内容を確認し、不適切な設定が行われていた場合、直接ファイアーウォールにログ

インし、定義を修正してください。

- ネットワーク機器の管理者が設定変更を行っていた場合

必要な設定変更なのかを確認します。

- 必要ない設定変更の場合

インフラ管理者はファイアーウォールに直接ログインし、問題(通信パケットの通過を拒否するなど)になる設定を削除ま

たは変更してください。

- システムの運用ポリシーに従った必要な設定変更であった場合

スクリプト、パラメーターファイルおよびインターフェース設定ファイルの内容が運用ポリシーに従っているか見直しを行っ

てください。

RORコンソールで状況確認時にファイアーウォールの異常を検出した場合

以下の手順で、ファイアーウォールの状態を確認します。

1. ネットワークデバイスツリーの異常が発生しているファイアーウォールのネットワークデバイスを選択します。

2. [リソース詳細]タブを選択します。

3. ファイアーウォールの状態を確認します。

4. 利用しているL-Platformを特定します。

a. rcxadm netdevice showコマンドの表示結果の項目(AllocatedResources[Firewall])で、自動設定で割り当てられているファ

イアーウォール名を確認します。

b. rcxadm firewall showコマンドの表示結果の項目(L-Platform Name)で、ファイアーウォールが利用されているL-Platform名を確認します。なお、nameオプションに指定するファイアーウォール名は、手順a.で確認したファイアーウォール名を指

定します。

5. これ以降の確認手順については、「ファイアーウォールを利用しているL-Platformが特定されている場合」の手順3.以降を参照

してください。

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参照

・ ファイアーウォールの操作(ログイン、状態確認、定義取り出し、定義変更など)については、ファイアーウォールのマニュアルを参

照してください。

・ rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.6 rcxadm netdevice」を参照してください。

・ rcxadm firewallコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.14 rcxadm firewall」を参照してください。

10.2.3 L2スイッチの状態確認

ここでは、L2スイッチの状態を確認する手順について説明します。

以下の手順で、L2スイッチの状態を確認します。

1. ネットワークデバイスツリーで状態アイコンが正常から変わっているネットワークデバイスを選択します。

2. [リソース詳細]タブを選択します。

3. 表示された詳細情報を確認します。

- "ハードウェア詳細"に"ネットワークデバイス Web UI起動"のリンクが存在する場合

a. リンクをクリックし、L2スイッチの管理画面を起動します。

b. 起動した管理画面からイベントログや状態を確認し、L2スイッチが検出している異常などを確認します。

- "ハードウェア詳細"に"ネットワークデバイス Web UI起動"のリンクが存在しない場合

メインパネルに表示される以下の情報を確認します。

基本情報-装置状態

L2スイッチの状態が表示されています。

"normal"以外の場合、何らかの異常が発生していることを表します。

ポート情報-リンク状態

L2スイッチのポートの状態が表示されています。

"up"以外の場合、ポートに異常が発生していることを表します。

4. L2スイッチの状態の確認結果を元に対処を行います。

- L2スイッチのイベントログなどからL2スイッチが異常を検出していることが判明した場合

インフラ管理者は自動設定機能で利用する設定用スクリプトやパラメーターファイルの指定に間違いがないか確認してくだ

さい。

- L2スイッチの装置状態が"unknown"、リンク状態が"down"といった、ハードウェアの故障が疑われるような場合

インフラ管理者はネットワーク機器の管理者にL2スイッチの状態確認を依頼してください。ネットワーク機器の管理者は、ハー

ドウェアの故障であった場合、ハードウェアの保守担当者に対処を依頼します。

5. スクリプトやファイルの確認結果を元に対処を行います。

- 手順4.で確認したスクリプトやファイルの指定に誤りがない場合

想定していない定義変更などが発生している可能性があるため、ネットワーク機器の管理者にL2スイッチの設定変更などを

行っていないか確認してください。

- 手順4.で確認したスクリプトやファイルの指定に誤りがあった場合

インフラ管理者はL2スイッチに直接ログインし、問題になる設定を削除し、誤りのあったスクリプトやファイルを修正します。

6. 定義変更などが行われていないかの確認結果を元に、対処を行います。

- ネットワーク機器の管理者が設定変更していない場合

L2スイッチの定義を取り出して内容を確認し、不適切な設定が行われていた場合、直接L2スイッチにログインし、定義を修

正してください。

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- ネットワーク機器の管理者が設定変更を行っていた場合

必要な設定変更か確認します。

- 必要ない設定変更の場合

インフラ管理者はL2スイッチに直接ログインし、問題になる設定を削除または変更してください。

- システムの運用ポリシーに従った必要な設定変更であった場合

スクリプトやパラメーターファイルの内容が運用ポリシーに従っているか見直しを行ってください。

参照

L2スイッチの操作(ログイン、状態確認、定義取り出し、定義変更など)については、L2スイッチのマニュアルを参照してください。

10.2.4 その他のネットワーク機器の状態確認

ここでは、その他のネットワーク機器の状態を確認する手順について説明します。

以下の手順で、その他のネットワーク機器の状態を確認します。

1. ネットワーク機器に直接ログインします。

2. ネットワーク機器の機能を利用して状態の確認を行います。

参照

ネットワーク機器の操作(ログイン、状態確認など)については、ネットワーク機器のマニュアルを参照してください。

10.3 ストレージの監視

ここでは、ストレージの監視について説明します。

ストレージの監視には、以下の項目があります。

・ 仮想ストレージリソースとディスクリソースの情報表示

・ ストレージ装置の障害監視

ストレージの監視は、ストレージ管理製品を利用して行います。

- ETERNUSストレージの場合

「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」と「ETERNUS SF Storage Cruiser メッセージ説明書」を参照してください。

- EMC CLARiXストレージの場合

「EMC Navisphere Manager Administrator's Guide」を参照してください。

- EMC Symmetrix DMXストレージとEMC Symmetrix VMAXストレージの場合

「EMC Navisphere Manager Administrator's Guide」を参照してください。

- NetAppストレージの場合

「Data ONTAP Storage Management Guide」を参照してください。

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第11章 L-Platformの監視

本章では、L-Platformの監視について説明します。

L-Platformの稼動状況は、RORコンソールの[稼動状況]タブで監視します。

[稼動状況]タブの詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「第4章 稼動状況」を参照してください。

- 80 -

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第12章 課金

本章では、課金について説明します。

12.1 概要

ここでは、課金の概要を説明します。

本機能は、テナントが使用したL-Platformに応じた使用料金を請求するための基盤を提供します。

課金には、以下の機能があります。

L-Platformテンプレートの課金情報の管理

L-Platformテンプレートの課金情報の追加、変更、および削除を行います。課金情報に基づいて、L-Platform管理画面などにL-Platformテンプレートの概算料金を表示することができます。また、課金情報は、課金計算を行う際に取得します。

なお、L-Platformテンプレートの課金情報を格納するデータベースを商品マスタと呼びます。

注意

L-Platformテンプレートの概算料金は、概算料金の表示機能の設定が有効になっている場合に表示されます。概算料金の表示機

能の設定については、「6.7.1 概算料金の表示機能の設定」を参照してください。

メータリングログの出力

仮想システム、仮想サーバ、拡張ディスク、およびソフトウェアの配備・解約・変更、仮想サーバの起動・停止についてのログを出力

します。

課金計算を行う際は、課金情報とメータリングログに基づいて算出してください。

運用イメージ

以下に、課金の運用イメージを示します。

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[インフラ管理者による課金情報の管理/運用]

1. インフラ管理者がRORコンソールのL-Platformテンプレート管理画面を利用して、L-Platformテンプレート情報を登録します。

2. インフラ管理者が商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を利用して課金情報を登録します。

課金情報の運用方法については、「12.3 課金情報の運用」を参照してください。

[テナントによる運用]

3. 申請者がL-Platform管理画面で表示されるL-Platformテンプレートの概算料金を参照し、L-Platformの利用申請を行います。

4. 承認者がRORコンソールの申請一覧で表示されるL-Platformテンプレートの概算料金を参照して、L-Platformの利用申請の承

認または否決を行います。

[課金管理者による課金計算]

5. 課金管理者が商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を利用して課金情報ファイルを取得します。

6. 課金管理者がメータリングログ出力コマンドを利用してメータリングログファイルを取得します。

7. 課金管理者があらかじめ用意された課金計算ツールを利用して、課金情報ファイルとメータリングログファイルに基づいて定期

的に請求書を作成し、テナントに送付します。

課金計算の方法については、「12.5 課金計算」を参照してください。

ポイント

課金計算ツールについて

- 82 -

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課金計算ツールとは、課金情報ファイルとメータリングログファイルに基づいてテナントごとの課金金額を算出するツールです。仮想

サーバ停止中はCPUおよびメモリについては課金しないなど、課金の考え方に合わせてカスタマイズしてください。課金計算ツール

は、インフラ管理者または課金管理者が用意する必要があります。

12.2 課金情報の管理

ここでは課金情報の管理方法について説明します。課金情報は、商品マスタで管理しています。

商品マスタの課金情報は、商品マスタメンテナンスコマンドを利用して管理します。商品マスタメンテナンスコマンドには、以下の機能

があります。

・ L-Platformテンプレートの課金情報を商品マスタへ登録する機能

・ 商品マスタに登録済みのL-Platformテンプレートの課金情報を課金情報ファイルへ出力する機能

商品マスタメンテナンスコマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してくださ

い。

参考

課金情報を登録することにより、以下の操作時にL-Platformテンプレートの概算料金が表示されます。

・ L-Platform管理画面からのL-Platform利用申請

・ L-Platformの構成変更

・ RORコンソールからの申請一覧の承認

・ RORコンソールからの審査

注意

L-Platformテンプレートの概算料金は、概算料金の表示機能の設定が有効になっている場合に表示されます。概算料金の表示機能

の設定については、「6.7.1 概算料金の表示機能の設定」を参照してください。

12.2.1 商品マスタが保持する情報

商品マスタには、L-Platformを構成する要素の種類(カテゴリー)ごとに商品として課金情報を設定できます。

商品として設定できるカテゴリーを以下に示します。なお、単価は年、月、時間による指定が可能です。

カテゴリー 説明

CPU CPU1個当たりの単価です。(注1)

CPUクロック CPUクロック0.1GHz当たりの単価です。(注1)

メモリ容量 メモリ容量0.1GB当たりの単価です。

仮想L-Server 仮想L-Serverイメージ1個当たりの単価です。

システムディスク、スナップショット、ソフトウェアなどに基づいて単価を設定してください。

CPU、CPUクロック、メモリを含まない金額を指定してください。

物理L-Server 物理L-Serverイメージ1個当たりの単価です。

システムディスク、バックアップ、ソフトウェアなどに基づいて単価を設定してください。

CPU、CPUクロック、メモリを含まない金額を指定してください。

L-Platform管理画面に表示される概算料金は、実際の料金とは異なる場合がありま

す。(注2)

データディスク容量 ディスク容量0.1GB当たりの単価です。(注3)

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カテゴリー 説明

テンプレート L-Platformテンプレートの単価です。

ファイアーウォール、ネットワークリソース(ネットワーク回線、グローバルIP、セグメント、

NIC)の使用料やシステムSE費用などに基づいて単価を設定してください。

仮想サーバ、仮想ディスクを含まない金額を指定してください。

注1) 概算料金としてCPU1個当たりに計上される金額は、「CPUの単価」と「CPUクロックの単価×CPUクロック数」を合計したものになり

ます。

例) 以下の条件の場合の金額計算例を示します。

[条件]

・ CPUクロック:\10/0.1GHz

・ CPU:\80/個

[計算例]

・ 3.2 GHzのCPU 1個の金額:\10 × 32 + \80 = \400

・ 1.0 GHzのCPU 2個の金額:( \10 × 10 + \80 ) × 2 = \360

注2) 物理L-Serverを新規に配備する場合のCPU性能およびメモリ容量は、L-Platform管理画面で入力した値で概算料金が計算され

ます。実際に配備される物理L-Serverは、L-Platform管理画面で入力した値に も近い性能のものになります。このため、表示される

概算料金は、実際の料金とは異なる場合があります。配備済の物理L-Serverについては、実際のCPU性能およびメモリ容量で概算料

金が計算されます。

注3) データディスク容量は拡張ディスクと既存ディスクを区別せずに、ストレージプールごとのディスク容量の使用に応じた概算料金

が加算されます。また、このとき同じ既存ディスクが複数のL-Serverにアタッチされた状態の場合、アタッチされたL-Serverの数だけ既

存ディスクの容量を加算して計算されます。拡張ディスクと既存ディスクでは、リソースの割当て方法が異なります。このため、既存ディ

スクを使用する場合は、拡張ディスクとは異なるストレージプールを使用してください。ストレージプールを分けて運用した場合、以下

の2通りの方法で既存ディスクを課金対象とすることができます。

・ L-Serverにアタッチされた既存ディスクの容量の合計を課金対象とする場合:

L-Serverに既存ディスクをアタッチする際に課金する料金(0.1GB単位)をストレージプールに設定します。このとき、同じ既存ディス

クを複数の異なるL-Serverにアタッチした場合は、L-Serverの数だけディスク容量を加算して課金対象とすることになります。

・ L-Platformから利用可能な既存ディスクを課金対象とする場合:

既存ディスクを定義したストレージプールには料金を設定せず、L-Platformテンプレートの料金に利用可能な既存ディスクの利用

料金を含めて設定します。

ポイント

L-Platformの構成変更を許可しない運用としている場合は、テンプレートに定義されているシステム構成でL-Serverなどが割り当てら

れます。このため、L-Serverの金額を設定せずに、テンプレートの金額だけを設定する運用が可能です。

L-Platform管理画面などに表示される概算料金は、以下のように計算されます。

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L-Platform概算料金 = テンプレート月額料金 + 全仮想L-Server月額料金 +全物理L-Server月額料金

+ 全データディスク月額料金

テンプレート月額料金 = テンプレート単価 × 月額換算

仮想L-Server月額料金 = イメージ単価 × 月額換算

+ (CPU単価 × 月額換算 + CPUクロック単価 × CPUクロック数 × 月額換算) × CPU数

+ メモリ単価 × 使用メモリ量 × 月額換算

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物理L-Server月額料金 = イメージ単価 × 月額換算

+ (CPU単価 × 月額換算 + CPUクロック単価 × CPUクロック数 × 月額換算) × CPU数

+ メモリ単価 × 使用メモリ量 × 月額換算

データディスク月額料金 = ディスク単価 × 使用ディスク量 × 月額換算

・単位が時間の場合は、24時間×30日として月額の概算料金が計算されます。

・単位が年の場合は、12分の1が月額の概算料金となります。

・概算料金には、1円未満を四捨五入した値が表示されます。

12.2.2 課金情報ファイルの書式

L-Platformテンプレートの課金情報を課金情報ファイルで記述します。課金情報ファイルの書式は、以下のとおりです。

・ 文字コードはUTF-8です。

・ 各カラムはカンマで区切ります。

・ コメントは記述できません。

・ 文字列データはダブルクォートで囲みます。ダブルクォートを文字列として扱う場合は、ダブルクォートを2つ並べてエスケープしま

す。

・ ダブルクォートで囲まれた文字列内に、ダブルクォートひとつを設定した場合は、そのダブルクォートは無視されます。

課金情報ファイル内の記述が以下の場合、“aaaaa"a”が値となります。

"aaaaa""a"

課金情報ファイル内の記述が以下の場合、“aaaaaa”が値となります。

"aaa"aaa"

課金情報ファイルのカラムを、以下に示します。カラムの順序は、表の表記順のとおりです。

No 名称 省略 説明

1 商品ID 不可 商品を識別するIDを指定します。

リソース識別子ごとに1つの商品を登録します。

半角英数字、_(アンダースコア)、-(ハイフン)の16文字以内で指定します。

2 優先度 不可 商品内の優先度を指定します。

商品には複数の単価が指定でき、優先する単価には大きい値を指定します。(注1)同一商品には同じ優先度は指定できません。

0~999の数値を指定します。

3 適用開始日時 不可 適用開始日時を指定します。

書式:YYYY-MM-DDThh:mm:ss.SSSZ例) 2012-04-01T00:00:00.000+0900

4 適用終了日時 可 適用終了日時を指定します。

書式:YYYY-MM-DDThh:mm:ss.SSSZ例) 2013-03-31T23:59:59.999+0900 適用終了日時は適用開始日時以降を指定します。

5 カテゴリーコード 不可 以下のコードで、商品のカテゴリーを指定します。

・ cpu:CPU

・ cpu_clock:CPUクロック

・ memory:メモリ容量

・ vm:仮想L-Server

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No 名称 省略 説明

・ pm:物理L-Server

・ disk:データディスク容量

・ template:テンプレート

6 リソース識別子 不可 課金対象リソースを特定するための情報を半角英数字128文字以内で指定します。

リソース識別子はカテゴリーによって異なります。(注2)

・ cpu、cpu_clock、memory:VMプール名またはサーバプール名

・ vm:仮想L-Serverイメージ名

・ pm:物理L-Serverイメージ名

・ disk:ストレージプール名

・ template:L-PlatformテンプレートID

7 単位コード 不可 以下のコードで、課金する単位を指定します。

・ year:年

・ month:月

・ hour:時間

8 単価 不可 単価を指定します。

整数11桁以内、小数4桁以内で指定します。

9 商品名 不可 商品を判別するための名称を128文字以内で指定します。

10 説明 可 商品の説明を1024文字以内で指定します。

省略する場合でも、以下のように、商品名のあとのカンマは記述する必要があります。

~,単価,"商品名",

注1) 以下の設定を例に、優先度と単価の関係、および対応する課金情報の記述例を示します。

・ 商品ID“ME-0001”の設定例

商品ID 優先度 単価 適用開始日時 適用終了日時

データA ME-0001 0 \200 2012-01-01T00:00:00.000+0900 なし

データB ME-0001 1 \100 2012-08-01T00:00:00.000+0900 2012-08-31T23:59:59.999+0900

- 2012-07-01は、データAだけが適用となるため、商品ID“ME-0001”の単価は\200となります。

- 2012-08-15は、データAとデータBの両方が対象期間となりますが、データBの方が優先度が高いため、商品ID“ME-0001”の

単価は\100となります。

・ 課金情報ファイルの記述例

"ME-0001",0,"2012-01-01T00:00:00.000+0900",,"memory","/VMHostPool","month",200,"Standard memory","Standard memory"

"ME-0001",1,"2012-08-01T00:00:00.000+0900","2012-08-31T23:59:59.999+0900","memory","/VMHostPool","month",

100,"Standard memory(Campaign)","Standard memory(Campaign)"

注2) リソース識別子の値は、テンプレート情報の一覧表示コマンドを使用して出力されるXML形式のテンプレート情報の一覧から、対

応するXMLのタグの値を取得します。テンプレート情報の一覧表示コマンドの使用方法については、「リファレンスガイド CE」の「2.13cfmg_listtemplate(テンプレート情報の一覧表示)」を参照してください。

以下に、カテゴリーコードごとのリソース識別子と対応するテンプレート情報(XMLのタグ)を示します。

・ リソース識別子と対応するテンプレート情報(XMLのタグ)

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カテゴリーコード リソース識別子 テンプレート情報(XMLのタグ)

template L-PlatformテンプレートID <template><id>

vm 仮想L-Serverイメージ名 <image><imageName>

pm 物理L-Serverイメージ名 <image><imageName>

cpu VMプール名またはサーバプール名 <server><pool>

cpu_clock VMプール名またはサーバプール名 <server><pool>

memory VMプール名またはサーバプール名 <server><pool>

disk ストレージプール名 <server><storagePool>

VMプール名、サーバプール名およびストレージプール名は、/(スラッシュ)で始まる形式で指定してください。

なお、VMプール名、サーバプール名およびストレージプール名が省略されている場合は、テンプレート情報では<pool />、

<storagePool />と出力されます。この場合、RORコンソールの[リソース]タブでリソースプールを参照して設定してください。RORコ

ンソールの[リソース]タブについては、「操作ガイドインフラ管理者編 (リソース管理) CE」を参照してください。

以下に、テンプレート情報の例と対応する課金情報の記述例を示します。

・ テンプレート情報の例

<?xml version="1.0" encoding="Windows-31J"?>

<templates>

<template>

<id>templateId1</id>

...

<servers>

<server>

<pool>/VMHostPool</pool>

<storagePool>/StoragePool</storagePool>

...

<image>

<imageName>image1</imageName>

...

</image>

</server>

</servers>

</template>

</templates>

・ 課金情報ファイルの記述例

"TP-0001",0,"2012-01-01T00:00:00.000+0900",,"template","templateId1","month",1000,"Web/DB Windows Server 2008 R2

Standard","Service Windows Server 2008 R2 Standard"

"VM-0001",0,"2012-01-01T00:00:00.000+0900",,"vm","image1","month",500,"Windows Server 2008 R2 Standard","VM Windows

Server 2008 R2 Standard"

"CP-0001",0,"2012-01-01T00:00:00.000+0900",,"cpu","/VMHostPool","month",100,"Xeon5110","Xeon5110"

"CL-0001",0,"2012-01-01T00:00:00.000+0900",,"cpu_clock","/VMHostPool","month",50,"Xeon5110","Xeon5110"

"ME-0001",0,"2012-01-01T00:00:00.000+0900",,"memory","/VMHostPool","month",200,"Standard memory","Standard memory"

"DI-0001",0,"2012-01-01T00:00:00.000+0900",,"disk","/StoragePool","month",10,"normal disk","normal disk"

注意

・ 課金情報は、その適用終了日時以降も、商品マスタから自動的には削除されません。不要となった課金情報は、「12.3.3 課金情

報の削除」を参照して削除してください。

・ 適用終了日時を設定した場合、同一商品IDの適用終了日時のない課金情報を別に用意してください。

・ オーバーコミット機能が有効な場合、デフォルトではカテゴリーコードのcpu_clockとmemoryがそれぞれCPU予約性能とメモリ予約

容量として計算され、L-Platform管理画面などに概算料金が表示されます。

オーバーコミット機能有効時の課金設定については、「6.7.1 概算料金の表示機能の設定」を参照してください。

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12.3 課金情報の運用

ここでは、課金情報の運用方法について説明します。

課金情報の運用には、登録、変更、削除、参照があります。

課金情報の登録

新規に作成したL-Platformテンプレートを公開する場合に、課金情報を登録します。

作成したL-Platformテンプレートの要素に対して、課金情報を設定します。課金情報の登録が完了したら、L-Platformテンプレート

を公開します。

また、L-Server取り込みコマンドを利用してシステムに取り込んだL-Serverに対しても、課金情報を登録することができます。

課金情報の登録方法については、「12.3.1 課金情報の登録」を参照してください。

課金情報の変更

公開中のL-Platformテンプレートの課金情報を変更します。例えば、キャンペーンなどの期間限定価格を設定する場合や値上げ

する場合が相当します。

商品マスタに登録されているL-Platformテンプレートの課金情報に対して、価格を変更します。

また、システムに取り込んだL-Serverの課金情報を変更することもできます。

課金情報の変更方法については、「12.3.2 課金情報の変更」を参照してください。

課金情報の削除

以下の条件を満たす場合に課金情報を削除します。

- L-Platformテンプレートが非公開である

- 該当するL-Platformテンプレートの使用実績を示すログがメータリングログに存在しない

また、システムに取り込んだL-Serverの課金情報を削除することもできます。

課金情報の削除方法については、「12.3.3 課金情報の削除」を参照してください。

課金情報の参照

課金計算を行う場合に、商品マスタに登録されている課金情報を参照します。

課金情報の参照方法については、「12.3.4 課金情報の参照」を参照してください。

12.3.1 課金情報の登録

課金情報の登録方法は、L-Platformテンプレートとシステムに取り込んだL-Serverとで異なります。

L-Platformテンプレートの課金情報の登録

L-Platformテンプレートを新規に作成し、作成したL-Platformテンプレートの要素に対して、課金情報を設定します。課金情報の登録

が完了したら、L-Platformテンプレートを公開します。

以下の手順で、課金情報を登録します。

1. L-Platformテンプレートを新規に登録します。

L-Platformテンプレートの登録方法については、「操作ガイドインフラ管理者編 CE」の「5.3.2 L-Platformテンプレートの新規作

成」を参照してください。

2. L-Platformテンプレートの課金情報を登録するために、テンプレート情報の一覧表示コマンドで登録済みテンプレート情報の一

覧を取得します。

テンプレート情報の一覧表示コマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「2.13 cfmg_listtemplate(テンプレート情報の一覧

表示)」を参照してください。

3. 商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行します。

商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行すると、商品マスタに登録済みのL-Platformテンプレートの課金情報が指定

した課金情報ファイルに出力されます。商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能については「リファレンスガイド CE」の「3.4productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。

初回の登録時にはこの操作は不要です。手順4.で、新規に課金情報ファイルを作成してください。

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4. テンプレート情報の一覧に基づいて、出力された課金情報ファイルにL-Platformテンプレートの課金情報を追記します。

追加する課金情報の適用開始日時は、L-Platformテンプレートの公開日時よりも前の日時を指定してください。適用終了日時

は省略します。課金情報ファイルの書式については、「12.2.2 課金情報ファイルの書式」を参照してください。

例)

商品ID 優先度 単価 適用開始日時 適用終了日時

データA ID001 0 \200 2012-01-01T00:00:00.000+0900 なし

5. 新規に公開するL-Platformテンプレートの内容(L-Platformテンプレート名、L-Platformテンプレートの概要、概算料金、適用開

始日時など)をテナントに通知してください。

6. 商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行します。

作成した課金情報ファイルを指定して、商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行します。商品マスタメンテナンスコマ

ンドの登録機能については「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。

7. L-Platformテンプレートを公開します。

適用開始日時にL-Platformテンプレートを公開します。L-Platformテンプレートの公開方法については、「操作ガイドインフラ管

理者編 CE」の「5.3.6 L-Platformテンプレートの公開・非公開」を参照してください。

システムに取り込んだL-Serverの課金情報の登録

以下の手順で、システムにL-Serverを取り込み、取り込んだL-Serverに課金情報を登録します。

1. L-Server取り込みコマンドを利用して、システムにL-Serverを取り込みます。

L-Server取り込みコマンドの使用方法については、「リファレンスガイド CE」の「5.3 cfmg_importlserver(L-Serverの取り込み)」を

参照してください。

注意

- L-Server取り込みコマンド実行時に<VMプール名>オプションを省略すると、CPU、CPUクロック、メモリ容量に対する課金情

報が登録できません。

- L-Server取り込みコマンド実行時に<ストレージプール名>オプションを省略すると、L-Serverのデータディスクに対する課金

情報が登録できません。

2. L-Server取り込みコマンドで自動生成されたテンプレート情報の一覧を取得します。

テンプレート情報の一覧は、テンプレート情報の一覧表示コマンドで取得できます。テンプレート情報の一覧表示コマンドの使

用方法については、「リファレンスガイド CE」の「2.13 cfmg_listtemplate(テンプレート情報の一覧表示)」を参照してください。

ポイント

自動生成されたテンプレートを区別するには、以下のタグを確認します。

- テンプレートID(<template><id>):L-Server取り込みコマンド実行時に出力されたテンプレートID

- L-Server名(<template><description>):L-Server取り込みコマンド実行時に指定したL-Server名

3. 商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行します。

商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行すると、商品マスタに登録済みの課金情報が指定した課金情報ファイルに出

力されます。商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能については「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタ

メンテナンス)」を参照してください。

初回の登録時にはこの操作は不要です。手順4.で、新規に課金情報ファイルを作成してください。

4. テンプレート情報の一覧に基づいて、出力された課金情報ファイルに課金情報を追記します。

追加する課金情報の適用開始日時は、L-Server取り込みコマンド実行日時よりも前の日時を指定してください。適用終了日時

は省略します。課金情報ファイルの書式については、「12.2.2 課金情報ファイルの書式」を参照してください。

例)

商品ID 優先度 単価 適用開始日時 適用終了日時

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データA ID001 0 \200 2012-01-01T00:00:00.000+0900 なし

5. 商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行します。

作成した課金情報ファイルを指定して、商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行します。商品マスタメンテナンスコマ

ンドの登録機能については、「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。

12.3.2 課金情報の変更

公開中のL-Platformテンプレートの課金情報を変更します。L-Platformテンプレートの金額を値上げする場合や、キャンペーンなどの

期間限定価格を設定する場合が該当します。

また、システムに取り込んだL-Serverの課金情報を変更することもできます。

以下の手順で、商品マスタに登録されているL-Platformテンプレートまたはシステムに取り込んだL-Serverの課金情報を変更します。

1. 商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行します。

商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行すると、商品マスタに登録済みのL-Platformテンプレートの課金情報が指定

した課金情報ファイルに出力されます。商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能については、「リファレンスガイド CE」の「3.4productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。

2. 出力された課金情報ファイルの価格の変更や期間指定の設定を行います。

以下に課金情報ファイルの変更例を示します。変更日時は、将来の日時を設定してください。

a. 商品マスタに登録済みの商品の単価を変更する場合は、新たに変更後の単価のデータを追加します。

例) 商品ID="ID001"の商品の単価を、2012/8/1から\210に変更します。

変更前:

商品

ID優先

単価 適用開始日時 適用終了日時

データA ID001 0 \200 2012-01-01T00:00:00.000+0900 なし

変更後:

商品

ID優先

単価 適用開始日時 適用終了日時

データA ID001 0 \200 2012-01-01T00:00:00.000+0900 2012-07-31T23:59:59.999+0900

データB ID001 1 \210 2012-08-01T00:00:00.000+0900 なし

既存データAに対して、以下の設定を行います。

- 適用終了日時:変更日時の直前の日時に変更

新規データBに対して、以下の設定を行います。

- 優先度:既存データAよりも高い優先度

- 単価:新単価

- 適用開始日時:変更日時

- 適用終了日時:省略

b. キャンペーンなどの期間限定価格を登録する場合は、新たに対象期間のデータを追加します。

例) 2012/8/1から2012/8/31の期間を半額にします。

変更前:

商品

ID優先

単価 適用開始日時 適用終了日時

データA ID001 0 \200 2012-01-01T00:00:00.000+0900 なし

変更後:

商品

ID優先

単価 適用開始日時 適用終了日時

- 91 -

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データA ID001 0 \200 2012-01-01T00:00:00.000+0900 なし

データB ID001 1 \100 2012-08-01T00:00:00.000+0900 2012-08-31T23:59:59.999+0900

既存データAは修正しません。

新規データBに対して、以下の設定を行います。

- 優先度:既存データAよりも高い優先度

- 単価:新単価

- 適用開始日時:期間の開始日時

- 適用終了日時:期間の終了日時

課金情報ファイルの書式については、「12.2.2 課金情報ファイルの書式」を参照してください。

3. L-Platformテンプレートの課金情報の変更内容(L-Platformテンプレート名、概算料金、適用開始日時など)をテナントに通知し

ます。

4. 商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行します。

作成した課金情報ファイルを指定して商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行します。商品マスタメンテナンスコマン

ドの登録機能については「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。

注意

・ 適用開始日時を将来の日時にしない場合は、商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行する前に、L-Platform管理画面

を停止する必要があります。L-Platform管理画面の停止前には、テナントにその旨を通知してください。商品マスタメンテナンスコ

マンドの登録機能の実行後に、L-Platform管理画面を起動してください。

以下に手順を示します。

1. 以下のコマンドを実行して、L-Platform管理画面を停止します。

isstopwu RCXCT_MyPortal

2. 商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行します。

3. 以下のコマンドを実行して、L-Platform管理画面を起動します。

isstartwu RCXCT_MyPortal

isstopwuコマンドおよびisstartwuコマンドの詳細は、「Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。

・ 構成保存からのL-Platform利用申請の場合は、変更前の金額で構成保存していると、表示される金額は変更されません。変更日

以降はL-Platform管理画面に表示されている金額ではなく、変更後の金額になることを注意事項としてテナントに通知してくださ

い。

12.3.3 課金情報の削除

L-Platformテンプレートまたはシステムに取り込んだL-Serverに対して課金計算が不要になった場合に、課金情報を削除します。

以下の条件を満たす場合に課金情報は不要になります。

・ L-Platformテンプレートが非公開である

・ 該当するL-Platformテンプレートまたはシステムに取り込んだL-Serverの使用実績を示すログがメータリングログに存在しない

L-Platformテンプレートの非公開から課金情報の削除までは、以下の手順で行います。

システムに取り込んだL-Serverの場合は、“メータリングログの確認”から行ってください。

L-Platformテンプレートの非公開

1. 非公開にするL-Platformテンプレートの内容(L-Platformテンプレート名、適用終了日時など)をテナントに通知します。

- 92 -

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2. 通知した日時にL-Platformテンプレートを非公開にします。

RORコンソールのテンプレート管理画面を利用して、L-Platformテンプレートを非公開にします。L-Platformテンプレートの非公

開設定については、「操作ガイドインフラ管理者編 CE」の「5.3.6 L-Platformテンプレートの公開・非公開」を参照してください。

メータリングログの確認

1. 該当するL-Platformテンプレートの使用実績を示すログがメータリングログに存在しないことを確認します。

メータリングログ出力コマンドでメータリングログを出力し、該当する課金情報のカテゴリーコードに対応するリソース識別子と、そ

れに対応するメータリングログの項目IDの情報がメータリングログにないことを確認します。

以下に、課金情報のカテゴリーコードおよびリソース識別子とメータリングログの項目IDの対応関係を示します。

課金情報 メータリングログ

カテゴリーコード リソース識別子 項目ID

cpu VMプール名 vm_pool

サーバプール名 server_pool

cpu_clock VMプール名 vm_pool

サーバプール名 server_pool

memory VMプール名 vm_pool

サーバプール名 server_pool

vm イメージ名 image_name

pm イメージ名 image_name

disk ストレージプール名 storage_pool

template テンプレートID base_template_id

課金情報の削除

1. 商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行します。

商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行すると、商品マスタに登録済みのL-Platformテンプレートの課金情報が指定

した課金情報ファイルに出力されます。商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能については「リファレンスガイド CE」の「3.4productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。

2. 出力された課金情報ファイルから不要になった課金情報を削除します。

3. 商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行します。

作成した課金情報ファイルを指定して商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を実行します。商品マスタメンテナンスコマン

ドの登録機能については「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。

12.3.4 課金情報の参照

商品マスタに登録されている課金情報を参照するには、以下の手順で行います。

1. 商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行します。

商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を実行すると、商品マスタに登録済みのL-Platformテンプレートの課金情報が指定

した課金情報ファイルに出力されます。商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能については「リファレンスガイド CE」の「3.4productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。

- 93 -

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2. 出力された課金情報ファイルを参照します。

商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能により出力された課金情報ファイルを参照します。課金情報ファイルの書式につい

ては、「12.2.2 課金情報ファイルの書式」を参照してください。

12.4 メータリングログ

テナントが使用したリソースに応じた課金を行うために、課金計算の基盤となる情報がメータリングログとしてデータベースに保存され

ます。

メータリングログは、メータリングログ出力コマンドを利用してメータリングログファイルに出力します。

メータリングログ出力コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「3.1 ctchg_getmeterlog(メータリングログの出力)」を参照してくださ

い。

12.4.1 メータリングログの種類

メータリングログには、イベントログと定期ログがあります。

以下に、それぞれのログについて説明します。

イベントログ

L-Platformの作成および解約、L-Serverの起動および停止など、リソースの状態が変化した際に出力されるログです。イベントログに

は、イベントが発生した日時、イベントの種別、リソースを識別する情報、および割当て量などのリソースの属性情報が記録されます。

以下の表に、イベントログが出力されるタイミングを示します。

イベント イベント識別子 イベント発生タイミング リソース

追加 ADD リソースが追加され、実際にリソースが確保

されたとき

・ L-Platform

・ L-Server

・ ディスク

・ L-Platformテンプレート(注1)

・ ソフトウェア(注2)

変更 CHANGE リソースが変更されたとき

削除 DELETE リソースの削除が依頼されたとき

承認フローが有効な場合は、承認または審

査されたとき

起動 START リソースの起動が完了したとき ・ L-Server

停止 STOP リソースの停止が依頼されたとき

注1) L-Platformテンプレートのイベントログは、テナント固有テンプレートに対して出力されます。グローバルテンプレートに対して

は、イベントログは出力されません。また、変更(CHANGE)ログはテンプレート名を変更した際に出力されます。そのほかの基本情

報および構成情報だけを変更した場合は、変更(CHANGE)ログは出力されません。

注2) ソフトウェアのイベントログは、L-Serverのイメージ情報に登録されているソフトウェア情報に基づいて出力されます。ソフトウェ

アの追加/削除イベントのイベント発生タイミングは、それぞれL-Serverの追加/削除イベントのイベント発生タイミングになります。

定期ログ

リソースの定期的な稼動状況を示すログです。

以下の表に、定期ログが出力されるタイミングを示します。

イベント イベント識別子 イベント発生タイミング リソース

定期 PERIOD 毎日0:00 (デフォルト) (注1) ・ L-Platform

・ L-Server

・ ディスク

・ L-Platformテンプレート(注2)

・ ソフトウェア

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注1) 定期ログの出力タイミングを変更する場合は、メータリングログ動作設定ファイルを書き換えたあとに定期ログのスケジュール

設定変更コマンドを実行します。

メータリングログ動作設定ファイルについては「6.7.2 メータリングログの設定」を、定期ログのスケジュール設定変更コマンドについ

ては「リファレンスガイド CE」の「3.3 ctchg_chgschedule(定期ログのスケジュール設定の変更)」を参照してください。

注2) L-Platformテンプレートの定期ログは、テナント固有テンプレートに対して出力されます。グローバルテンプレートに対しては、

定期ログは出力されません。

注意

定期ログの作成処理およびメータリングログの削除処理は、定期的に実施されます。

定期ログの作成処理およびメータリングログの削除処理の結果は、動作ログとして以下のファイルに出力されます。

・ 定期ログの作成処理

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\log\metering_period.log

【Linux】

/var/opt/FJSVctchg/log/metering_period.log

・ メータリングログの削除処理

【Windows】

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\log\metering_log_db_delete.log

【Linux】

/var/opt/FJSVctchg/log/metering_log_db_delete.log

「メッセージ集 CE」の「第9章 meterで始まるメッセージ」を参照して、処理が正常に動作しているかを確認してください。定期ログの作

成処理は、毎日0:00または変更した時間の5分後以降に確認してください。メータリングログの削除処理は毎日0:35に実施されるため、

その時間以降に確認してください。

12.4.2 メータリングログの出力内容

メータリングログに出力される内容は、リソースによって異なります。

以下に、リソースに共通で出力されるログの内容と、リソースごとに出力されるログの内容を示します。

共通

項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE

DELETE

START STOP PERIOD

version ○ ○ ○ ○ ○ ○ バージョン 2.0固定

event_time ○ ○ ○ ○ ○ ○ 事象発生時刻 文字列

YYYY-MM-DDThh:mm:ss.SSSZ

event ○ ○ ○ ○ ○ ○ 事象 ADD:配備

CHANGE:変更

DELETE:削除

START:起動

STOP:停止

PERIOD:定期

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項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE

DELETE

START STOP PERIOD

resource_type ○ ○ ○ ○ ○ ○ 構成資源種別 vsys:L-Platformvserver:仮想L-Serverpserver:物理L-Servervdisk:拡張ディスク

template:L-Platformテンプ

レート

software:ソフトウェア

L-Platform

共通で出力される項目に加えて、以下の項目が出力されます。

項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE DELETE PERIOD

org_id ○ ○ ○ ○ テナント名 ASCII:1~32文字

テナントフォルダーの名前

user_id ○ ○ ○ ○ ユーザーアカウ

ント

ASCII:1~32文字

L-Platformを所有するユー

ザー

vsys_id ○ ○ ○ ○ L-Platform ID ASCII:1~32文字

L-Platformを識別するID

system_name ○ ○ × ○ L-Platform名 UTF-8:1~256文字

L-Platformの名前(コメント)

base_template_id ○ ○ × ○ L-Platformテン

プレートIDASCII:1~32文字

L-Platform作成元のテンプ

レートID

○:出力される、×:出力されない

仮想L-Server

共通で出力される項目に加えて、以下の項目が出力されます。

項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE

DELETE

START STOP PERIOD

org_id ○ ○ ○ ○ ○ ○ テナント名 ASCII:1~32文字

テナントフォルダーの名前

user_id ○ ○ ○ ○ ○ ○ ユーザーアカウ

ント

ASCII:1~32文字

L-Platformを所有するユー

ザー

vsys_id ○ ○ ○ ○ ○ ○ L-Platform ID ASCII:1~32文字

L-Platformを識別するID

server_id ○ ○ ○ ○ ○ ○ L-Server ID ASCII:1~64文字

L-Serverを識別するID

system_name ○ ○ × × × ○ L-Platform名 UTF-8:1~256文字

L-Platformの名前(コメント)

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項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE

DELETE

START STOP PERIOD

server_name ○ ○ × × × ○ L-Server名 UTF-8:1~256文字

L-Serverの名前(コメント)

image_name ○ ○ × ○ ○ ○ イメージ名 ASCII:1~32文字

vm_pool ○ ○ × × × ○ VMプール名 可変長文字列(無制限)

cpu_num ○ ○ × × × ○ CPU数 1~999999

cpu_perf ○ ○ × × × ○ CPU性能 1~999999(単位は0.1GHz)大99999.9GHz

cpu_reserve ○ ○ × × × ○ CPU性能保証

0~999999(単位は0.1GHz)大99999.9GHz

memory_size ○ ○ × × × ○ メモリ容量 1~999999(単位は0.1GB)

大99999.9GB

memory_reserve

○ ○ × × × ○ メモリ容量保証

0~999999(単位は0.1GB)

大99999.9GB

storage_pool ○ ○ × × × ○ ストレージプー

ル名

可変長文字列(無制限)

disk_size ○ ○ × × × ○ システムディスク

サイズ

1~999999(単位は0.1GB)

大99999.9GB

server_template_name

○ ○ × × × ○ L-Serverテンプ

レート名

ASCII:1~32文字

status × × × × × ○ ステータス RUNNING: 起動

STOPPED: 停止

○:出力される、×:出力されない

物理L-Server

共通で出力される項目に加えて、以下の項目が出力されます。

項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE

DELETE

START STOP PERIOD

org_id ○ ○ ○ ○ ○ ○ テナント名 ASCII:1~32文字

テナントフォルダーの名前

user_id ○ ○ ○ ○ ○ ○ ユーザーアカウ

ント

ASCII:1~32文字

L-Platformを所有するユー

ザー

vsys_id ○ ○ ○ ○ ○ ○ L-Platform ID ASCII:1~32文字

L-Platformを識別するID

server_id ○ ○ ○ ○ ○ ○ L-Server ID ASCII:1~64文字

L-Serverを識別するID

system_name ○ ○ × × × ○ L-Platform名 UTF-8:1~256文字

L-Platformの名前(コメント)

server_name ○ ○ × × × ○ L-Server名 UTF-8:1~256文字

L-Serverの名前(コメント)

image_name ○ ○ × ○ ○ ○ イメージ名 ASCII:1~32文字

- 97 -

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項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE

DELETE

START STOP PERIOD

server_pool ○ ○ × × × ○ サーバプール

可変長文字列(無制限)

cpu_num ○ ○ × × × ○ CPU数 1~999999

cpu_input_num

○ ○ × × × ○ CPU数入力値 1~999999

cpu_perf ○ ○ × × × ○ CPU性能 1~999999(単位は0.1GHz)大99999.9GHz

cpu_input_perf

○ ○ × × × ○ CPU性能入力

1~999999(単位は0.1GHz)大99999.9GHz

memory_size ○ ○ × × × ○ メモリ容量 1~999999(単位は0.1GB)大99999.9GB

memory_input_size

○ ○ × × × ○ メモリ容量入力

1~999999(単位は0.1GB)大99999.9GB

storage_pool ○ ○ × × × ○ ストレージプー

ル名

可変長文字列(無制限)

disk_size ○ ○ × × × ○ システムディスク

サイズ

1~999999(単位は0.1GB)大99999.9GB

server_template_name

○ ○ × × × ○ L-Serverテンプ

レートIDASCII:1~32文字

status × × × × × ○ ステータス RUNNING: 起動

STOPPED: 停止

○:出力される、×:出力されない

ディスク

共通で出力される項目に加えて、以下の項目が出力されます。

項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE DELETE PERIOD

org_id ○ ○ ○ ○ テナント名 ASCII:1~32文字

テナントフォルダーの名前

user_id ○ ○ ○ ○ ユーザーアカウ

ント

ASCII:1~32文字

L-Platformを所有するユー

ザー

vsys_id ○ ○ ○ ○ L-Platform ID ASCII:1~32文字

L-Platformを識別するID

server_id ○ ○ ○ ○ L-Server ID ASCII:1~32文字

L-Serverを識別するID

disk_id ○ ○ ○ ○ ディスクID ASCII:1~32文字

ディスクを識別するID

system_name ○ ○ × ○ L-Platform名 UTF-8:1~256文字

L-Platformの名前(コメント)

disk_name ○ ○ × ○ ディスク名 UTF-8:1~256文字

ディスクの名前

- 98 -

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項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE DELETE PERIOD

storage_pool ○ ○ × ○ ストレージプー

ル名

可変長文字列(無制限)

disk_size ○ ○ × ○ ディスクサイズ 1~999999(単位は0.1GB)大99999.9GB

○:出力される、×:出力されない

L-Platformテンプレート

共通で出力される項目に加えて、以下の項目が出力されます。

項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE DELETE PERIOD

org_id ○ ○ ○ ○ テナント名 ASCII:1~32文字

テナントフォルダーの名前

user_id ○ ○ ○ ○ ユーザーアカウ

ント

ASCII:1~32文字

L-Platformを所有するユー

ザー

template_id ○ ○ ○ ○ L-Platformテン

プレートIDASCII:1~32文字

L-Platformテンプレートを識

別するID

template_name ○ ○ × ○ L-Platformテン

プレート名

UTF-8:1~256文字

L-Platformテンプレートの名

○:出力される、×:出力されない

ソフトウェア

共通で出力される項目に加えて、以下の項目が出力されます。

項目ID イベントごとの出力 項目名称 説明

ADD CHANGE DELETE PERIOD

org_id ○ ○ ○ ○ テナント名 ASCII:1~32文字

テナントフォルダーの名前

user_id ○ ○ ○ ○ ユーザーアカウ

ント

ASCII:1~32文字

L-Platformを所有するユー

ザー

vsys_id ○ ○ ○ ○ L-Platform ID ASCII:1~32文字

L-Platformを識別するID

server_id ○ ○ ○ ○ L-Server ID ASCII:1~32文字

L-Serverを識別するID

software_id ○ ○ ○ ○ ソフトウェアID ASCII:1~32文字

ソフトウェアを識別するID

system_name ○ ○ × ○ L-Platform名 UTF-8:1~256文字

L-Platformの名前(コメント)

○:出力される、×:出力されない

- 99 -

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12.4.3 メータリングログファイルの書式

メータリングログは、CSV形式またはXML形式のファイルに出力されます。

どちらの形式で出力するかは、メータリングログ出力コマンドのオプションで指定します。メータリングログ出力コマンドの詳細は、「リファ

レンスガイド CE」の「3.1 ctchg_getmeterlog(メータリングログの出力)」を参照してください。

以下に、それぞれのファイルの書式について説明します。

CSV形式のファイル

CSV形式のファイルの書式は、以下のとおりです。

・ 1行目の1文字目に半角シャープ(#)をつけて、項目IDが出力されます。

・ 各項目がカンマ区切りで出力されます。

・ 文字列データはダブルクォーテーションで囲まれて出力され、数値データはそのまま出力されます。

・ 文字列データで出力されない項目の場合、""が出力されます。

・ 数値データで出力されない項目の場合、何も出力されません。(カンマが続けて出力されます。)

・ リザーブの項目の場合、""が出力されます。

CSV形式のファイルに出力される項目の順番は、以下のとおりです。

No 項目ID 項目名称 データ型

1 version バージョン 数値

2 event_time 事象発生時刻 文字列

3 リザーブ

4 vsys_id L-Platform ID 文字列

5 org_id テナント名 文字列

6 event 事象 文字列

7 resource_type 構成資源種別 文字列

8 status ステータス 文字列

9 user_id ユーザーアカウント 文字列

10 server_id L-Server ID 文字列

11 disk_id ディスクID 文字列

12 software_id ソフトウェアID 文字列

13 system_name L-Platform名 文字列

14 server_name L-Server名 文字列

15 disk_name ディスク名 文字列

16 template_id テンプレートID 文字列

17 リザーブ

18 base_template_id 利用テンプレートID 文字列

19 image_name イメージ名 文字列

20 storage_pool ストレージプール名 文字列

21 disk_size ディスクサイズ 数値

22 vm_pool VMプール名 文字列

23 cpu_num CPU数 数値

24 cpu_perf CPU性能 数値

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No 項目ID 項目名称 データ型

25 memory_size メモリ容量 数値

26 cpu_reserve CPU性能保証値 数値

27 memory_reserve メモリ容量保証値 数値

28 server_template_name L-Serverテンプレート名 文字列

29 server_pool サーバプール名 文字列

30 cpu_input_num CPU数入力値 数値

31 cpu_input_perf CPU性能入力値 数値

32 memory_input_size メモリ容量入力値 数値

33 template_name テンプレート名 文字列

CSV形式のファイルの出力例を以下に示します。

#version,event_time,リザーブ,vsys_id,org_id,event,resource_type,status,user_id,server_id,disk_id,software_id,system_name,

server_name,disk_name,template_id,リザーブ,base_template_id,image_name,storage_pool,disk_size,vm_pool,cpu_num,cpu_perf,

memory_size,cpu_reserve,memory_reserve,server_template_name,server_pool,cpu_input_num,cpu_input_perf,memory_input_size,

template_name

2.0,"2011-07-02T00:00:00.000+0900","","vsysId001","orgId001","ADD","pserver","","userId001","serverId001","","","systemN

ame001","ServerName001","","","","","image001","/StoragePool001",100,"",

1,3,6,,,serverTemplateName001,serverPool001,2,5,8,

2.0,"2011-08-08T10:20:10.000+0900","","","orgId001","PERIOD","template","","userId001","","","","","","","id001","","","

","",,"",,,,,,,,,,,name001

2.0,"2011-08-08T10:20:10.000+0900","","vsysId001","orgId001","PERIOD","software","","userId001","serverId001","","softwa

reId001","systemName001","","","","","","","",,"",,,,,,,,,,,

2.0,"2011-08-08T10:20:10.000+0900","","vsysId001","orgId001","PERIOD","vserver","RUNNING","userId001","serverId001","","

","systemName001","serverName002","","","","","imageInfoName001","/StoragePool002",100,"/VMPool001",

2,30,60,10,50,serverType001,,,,,

2.0,"2011-08-08T10:20:10.000+0900","","vsysId001","orgId001","PERIOD","vdisk","","userId001","serverId001","diskId001","

","systemName001","","diskName001","","","","","/StoragePool002",200,"",,,,,,,,,,,

2.0,"2011-08-08T10:20:10.000+0900","","vsysId001","orgId001","PERIOD","vsys","","userId001","","","","systemName001","",

"","","","baseTemplateId001","","",,"",,,,,,,,,,,

XML形式のファイル

XML形式のファイルの書式は、以下のとおりです。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<meterlog>

<entry><項目ID>値</項目ID>...</entry>

<entry><項目ID>値</項目ID>...</entry>

...

</meterlog>

・ CSV形式の1行が<entry>要素に対応します。

・ CSV形式の1列が<項目ID>要素に対応します。

・ 出力されない項目の場合、<項目ID>のタグ自体が出力されません。

XML形式のファイルの出力例を以下に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<meterlog>

<entry>

<version>2.0</version>

<event_time>2011-07-02T00:00:00.000+0900</event_time>

<vsys_id>vsysId001</vsys_id>

<org_id>orgId001</org_id>

<event>ADD</event>

- 101 -

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<resource_type>pserver</resource_type>

<user_id>userId001</user_id>

<server_id>serverId001</server_id>

<system_name>systemName001</system_name>

<server_name>serverName001</server_name>

<image_name>image001</image_name>

<storage_pool>storagePool001</storage_pool>

<disk_size>1</disk_size>

<cpu_num>1</cpu_num>

<cpu_perf>3</cpu_perf>

<memory_size>6</memory_size>

<server_template_name>serverTemplateName001</server_template_name>

<server_pool>serverPool001</server_pool>

<cpu_input_num>2</cpu_input_num>

<cpu_input_perf>5</cpu_input_perf>

<memory_input_size>8</memory_input_size>

</entry>

<entry>

...

</entry>

...

</meterlog>

ポイント

・ L-Platformのテナント変更を行った場合は、eventがCHANGEのイベントログが出力されます。

・ スナップショットのリストアを行った場合は、何も変更がなくてもeventがCHANGEのイベントログが出力されます。

・ L-Platform管理機能のL-Server取り込みコマンド実行時は、以下のイベントログが出力されます。

- 停止中のL-Serverを取り込んだ場合

eventがADDのイベントログ

- 稼動中のL-Serverを取り込んだ場合

eventがADDおよびSTARTのイベントログ

注意

・ L-Serverの停止を示すイベント(STOP)は、L-Serverに対する停止または強制停止に対して発生します。L-Serverの強制停止は、

L-Serverが停止状態(STOPPED)でも行うことができます。このため、L-Serverが停止状態の場合でも、L-Serverの停止を示すイベ

ント(STOP)が存在する場合があるので注意してください。

・ 仮想化ソフトにRHEL-KVMを利用した仮想L-Serverを起動する場合、RHEL-KVMの管理アプリケーションの制約により、L-Serverが使用するメモリ容量を一時的に設定上限値まで確保してから、L-Serverに指定したメモリ容量まで減少させる動作をします。そ

のため、RHEL-KVMのL-Serverの起動時は、以下の順番でメータリングログが出力されます。

1. L-Serverの起動(START)

2. L-Serverの変更(CHANGE):メモリ容量 = 設定上限値

3. L-Serverの変更(CHANGE):設定上限値 > メモリ容量 > L-Serverに指定した値 (注)

4. L-Serverの変更(CHANGE):メモリ容量 = L-Serverに指定した値

注) 3.の変更ログは出力されない場合があります。

RHEL-KVMのメモリ容量については、「導入ガイド CE」の「E.6.4 セットアップ」の「オーバーコミット」を参照してください。

12.4.4 メータリングログの削除

メータリングログは、データベースから定期的に削除されます。

- 102 -

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削除処理は毎日0:35に実施され、メータリングの動作設定ファイルに設定されたログエントリーの保存期間を過ぎたログが削除されます。

メータリングログが削除されると課金を計算することができないため、課金計算が完了したメータリングログが削除されるように、ログエ

ントリーの保存期間を設定してください。

メータリングログ動作設定ファイルについては、「6.7.2 メータリングログの設定」を参照してください。

12.5 課金計算

ここでは、課金計算の方法について説明します。

課金管理者は、課金情報ファイルとメータリングログファイルに基づいて課金金額を計算し、テナントごとに集計した請求書を送付しま

す。

以下に、課金計算の基本的な流れを示します。

1. 商品マスタメンテナンスコマンドを使用して、課金情報ファイルを出力します。

商品マスタメンテナンスコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照し

てください。

2. メータリングログ出力コマンドを使用して、課金計算開始日時の定期ログと、計算期間(課金計算開始日時から課金計算終了日

時まで)のイベントログを出力します。

メータリングログ出力コマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「3.1 ctchg_getmeterlog(メータリングログの出力)」を参照し

てください。

3. メータリングログを仮想システム(vsys_id)、事象発生時刻(event_time)の順でソートします。

4. 仮想システムごとに、定期ログの内容を課金対象商品として抽出します。

5. 仮想システムごとに、時系列にメータリングログを参照します。イベントログが発生したタイミングから、その前のイベント( 初のイ

ベントであれば定期ログ)までの期間分、課金対象の商品に対して課金を計算します。

以下の計算を課金対象の全商品に対して行い、金額を合計します。

商品の単価×単位量(単位コードあたりの使用量)×数量

以下に、課金情報とメータリングログの対応関係を示します。

課金情報 メータリングログ

カテゴリーコード リソース識別子構成資源種別

(resource_type)項目ID

数量の

項目ID

cpu VMプール名 vserver vm_pool cpu_num

サーバプール名 pserver server_pool cpu_num

cpu_clock VMプール名 vserver vm_pool cpu_perf

サーバプール名 pserver server_pool cpu_perf

memory VMプール名 vserver vm_pool memory_size

サーバプール名 pserver server_pool memory_size

vm イメージ名 vserver image_name -

pm イメージ名 pserver image_name -

disk ストレージプール名 vdisk storage_pool disk_size

template テンプレートID vsys base_template_id -

6. 発生したイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。例えば、イベントが削除(DELETE)の場合は課金対象商品から

削除します。

7. 5.と6.の操作を課金計算終了日時まで繰り返します。

8. 4.~7.の操作を仮想システムごとに繰り返します。

- 103 -

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注意

・ ソフトウェアおよびシステムディスクは課金情報に存在しないため、課金計算の対象にしないでください。

・ 課金対象期間に課金情報の変更を行っている場合は、適用開始日時以降の課金計算をどのように取り扱うのかを明確にして、課

金計算してください。

・ L-Platformの管理元変更により管理元テナントが変更になった場合は、システムを所有しているテナントが変更されたことを示すロ

グがイベントログ(CHANGE)として出力されます。本課金イベントを検出した場合は、課金先テナントを変更してください。

12.5.1 課金計算例

課金計算の例を以下に示します。

【条件】

・ 締め日は月末(1日0:00)

・ 2012年4月の課金計算を行う

・ cpu、cpu_clock、memoryは時間料金、template、vm、diskは月額料金

・ 時間料金の商品は、仮想サーバが起動している間課金する(時間は切上げ)

・ 月額料金の商品は、月内に1回でも配備されたら課金する

【手順】

1. 商品マスタメンテナンスコマンドを使用して、課金情報ファイルを出力します。

【Windows】

productmaintain.bat export c:\chargeinfofile

【Linux】

productmaintain.sh export /tmp/chargeinfofile

以下に、出力される課金情報ファイルの例を示します。

2. メータリングログ出力コマンドを使用して、課金計算開始日時の定期ログと、計算期間のイベントログを出力します。

【Windows】

ctchg_getmeterlog.bat -start 2012-04-01 -end 2012-04-01 -period -outputfile periodfile

(2012年4月1日の定期ログを出力)

ctchg_getmeterlog.bat -start 2012-04-01 -end 2012-04-30 -event -outputfile eventfile

(2012年4月度のイベントログを出力)

【Linux】

ctchg_getmeterlog.sh -start 2012-04-01 -end 2012-04-01 -period -outputfile periodfile

(2012年4月1日の定期ログを出力)

ctchg_getmeterlog.sh -start 2012-04-01 -end 2012-04-30 -event -outputfile eventfile

(2012年4月度のイベントログを出力)

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以下に、出力されるメータリングログファイルの例を示します。

No.1~3が定期ログ、No.4~14がイベントログです。

3. メータリングログを仮想システム(vsys_id)、事象発生時刻(event_time)の順でソートします。

仮想システムID = VSYS01について課金計算します(対象メータリングログはNo.1~4)。

4. 仮想システムごとに、定期ログの内容を課金対象商品として抽出します。

No.1~3の定期ログを抽出します。ソフトウェア(resource_tyep=softwareのログ)と、システムディスク(resource_tyep=vserverのログ

にあるdisk_sizeの値)は、課金計算の対象にしません。

(抽出日時:4/1 0:00:00)

5. 仮想システムごとに、時系列にメータリングログをチェックし、No.4のイベントログからNo.3までの期間分、課金対象商品に対して

課金を計算します。

(抽出日時:4/1 9:00:00)

No.3~4の期間は、仮想サーバが停止(STOPPED)していたため、月額料金だけを計算します。

以下の計算を課金対象商品に対して行い、金額を合計します。

商品の単価×単位量(月額のため1)×数量

6. No.4のイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。

月額料金は計算済みとし、No.4のイベントはeventがSTARTのため、statusを稼動(RUNNING)に変更します。

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7. 5.と6.の操作を課金計算終了日時まで繰り返します。課金計算終了日時まで課金イベントがないため、以下の計算をします。

No.4~課金計算終了日時(4/1 9:00:00 ~ 4/30 23:59:59までの711時間)までは、仮想サーバが稼動(RUNNING)していたため、

その分の時間料金を計算します。以下の計算を課金対象商品に対して行い、金額を合計します。

商品の単価×単位量(時間課金のため711)×数量

8. VSYS01に対しては、以下の金額となります。

\300 + \2,204.1 = \2,504.1

9. 仮想システム(VSYS02)に対して課金を計算します(対象メータリングログはNo.5~14)。VSYS02に対して定期ログはないため、No.5~8のイベントから課金対象商品を抽出します。

ソフトウェア(resource_tyep=softwareのログ)と、システムディスク(resource_tyep=vserverのログにあるdisk_sizeの値)は対象にしま

せん。

(抽出日時:4/30 13:00:00)

10. 時系列にメータリングログをチェックし、No.9のイベントログから、No.8のイベントまでの期間分、課金対象の商品に対して課金を

計算します。

(抽出日時:4/30 13:10:00)

No.8~9の期間は、仮想サーバが停止(STOPPED)していたため、月額料金だけを計算します。

以下の計算を課金対象商品に対して行い、金額を合計します。

商品の単価×単位量(月額のため1)×数量

11. No.9のイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。

月額料金は計算済みとし、No.9のイベントはeventがSTARTのため、statusを稼動(RUNNING)に変更します。

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12. No.10のイベントから、No.9のイベントまでの期間分、課金対象商品に対して課金を計算します。

(抽出日時:4/30 18:00:00)

No.9~10の期間(4/30 13:10:00 ~ 4/30 18:00:00までの5時間)は、仮想サーバが稼動(RUNNING)していたため、その分の時間

料金を計算します。

以下の計算を課金対象商品に対して行い、金額を合計します。

商品の単価×単位量(時間課金のため5)×数量

13. No.10のイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。

No.10のイベントはeventがSTOPのため、statusを停止(STOPPED)に変更します。

14. No.11のイベントから、No.10のイベントまでの期間分、課金対象商品に対して課金を計算します。今回は課金が発生するものは

ありません。

(抽出日時:4/30 19:00:00)

15. No.11のイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。

No.11のイベントはeventがDELETEのため、課金対象商品を削除します。課金計算終了日時まで課金イベントがないため、

VSYS02の合計金額は以下となります。

\800 + \18 = \818

16. VSYS01とVSYS02について、テナントごとに集計して請求書を発行します。

- 107 -

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第13章 ログの監視

本章では、ログの監視について説明します。

13.1 操作ログ

ここでは、本製品の操作ログについて説明します。

注意

・ 操作ログは、本製品のすべてのユーザーの操作が参照できるため、インフラ管理者(infra_admin)または管理者(administrator)が使用してください。

・ 階層化されたリソース名の表示には対応していません。

13.1.1 概要

本製品では、ユーザーの操作を、操作ログとして記録する機能を提供します。

本機能を利用して、管理者は以下を監視できます。

・ 操作ログに記録された時刻

・ ユーザーID

・ ユーザーグループ名

・ IPアドレス

・ ステータス

・ リソース名

・ 操作

注意

本製品では、監査や課金機能は提供していません。

操作ログの出力形式は以下のとおりです。

Date User Group IP Progress Resource Event

----- ----- ------ ----------- --------- --------- -------

要素名 説明 備考

Date操作ログに記録された時

操作ログに記録された時刻がローカルタイムで出力されます。OSにサマータイム

(夏時間の調整)が設定されていた場合、サマータイムで出力されます。

以下の形式で出力されます。

YYYY-MM-DD HH:MM:SS.XXX

User ユーザーIDログインしているユーザーIDが出力されます。

コマンドを使用した特権管理者の場合、ハイフン("-")が出力されます。

Group ユーザーグループ名

ログインユーザーの所属しているユーザーグループ名が出力されます。

ログインユーザーが、ユーザーグループに所属していない場合、ハイフン("-")が出力されます。

IP IPアドレス 接続先クライアントのIPアドレスが出力されます。

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要素名 説明 備考

Progress ステータス

操作の開始、完了、およびエラーが出力されます。出力されるステータスは以下

のとおりです。

・ 操作の開始

Starting(操作識別子)

・ 操作の完了

Completed(操作識別子)

・ 操作のエラー

Error(操作識別子)

Resource リソース名リソース名とリソース識別子が、以下の形式で出力されます。

・ "リソース識別子(リソース名)"

Event 操作

マネージャーが受信したパラメーターが出力されます。

出力される情報については、「13.1.4 操作ログが記録される操作の範囲」を参照

してください。

注意

・ 操作識別子は、ハイフン("-")で出力される場合があります。

・ 複数のリソースを対象にする操作は、"Resource"には、RORコンソールの進捗状況およびイベントログに出力されるリソース名と同

じリソース名が出力されます。

1日分の 新のデータを出力します。

操作ログに対する操作については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.15 rcxadm logctl」、出力される情報については、

「13.1.4 操作ログが記録される操作の範囲」を参照してください。

>rcxadm logctl list -latest -duration 1D <RETURN>

Date User Group IP Progress Resource Event

----------------------- ----- ------ -------------- ---------------------- ----------------------- ---------------------

2011-03-10 21:15:00.390 - - 10.20.30.53 Starting(BX620-1_21) BX620-1_473(snap) l_servers create

2011-03-10 21:15:06.250 - - 10.20.30.53 Error(BX620-1_21) BX620-1_473(snap) l_servers create

2011-03-10 21:26:05.953 - - 10.20.30.73 Starting(BX620-1_25) BX620-1_510(snap) l_servers create

2011-03-10 21:29:21.150 - - 10.20.30.73 Completed(BX620-1_25) BX620-1_510(snap) l_servers create

2011-03-10 23:15:39.750 admin - 10.20.30.53 Starting(BX620-1_35) BX620-1_510(snap) server_images snapshot

2011-03-10 23:15:46.781 admin - 10.20.30.53 Completed(BX620-1_35) BX620-1_510(snap) server_images snapshot

2011-03-10 23:16:23.625 admin - 10.20.30.53 Starting(BX620-1_36) BX620-1_510(snap) server_images restore

2011-03-10 23:16:28.484 admin - 10.20.30.53 Completed(BX620-1_36) BX620-1_510(snap) server_images restore

2011-03-10 23:17:00.859 admin - 10.20.30.53 Starting(BX620-1_37) BX620-1_510(snap) server_images destroy

2011-03-10 23:17:04.718 admin - 10.20.30.53 Completed(BX620-1_37) BX620-1_510(snap) server_images destroy

2011-03-10 23:19:25.734 admin - 10.20.30.53 Starting(BX620-1_38) BX620-1_744(image_test) server_images create

2011-03-10 23:27:29.640 admin - 10.20.30.53 Completed(BX620-1_38) BX620-1_744(image_test) server_images create

2011-03-10 23:42:37.171 admin - 10.20.30.53 Starting(BX620-1_40) BX620-1_578(image_test) server_images destroy

2011-03-10 23:42:47.460 admin - 10.20.30.53 Completed(BX620-1_40) BX620-1_578(image_test) server_images destroy

2011-03-10 23:51:06.620 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_41) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers create

2011-03-10 23:53:06.437 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_41) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers create

2011-03-10 23:53:39.265 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_42) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers start

2011-03-10 23:54:26.640 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_42) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers start

2011-03-10 23:54:45.531 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_43) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers restart

2011-03-10 23:55:26.859 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_43) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers restart

2011-03-10 23:55:48.953 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_44) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers stop

- 109 -

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2011-03-10 23:56:26.390 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_44) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers stop

2011-03-10 23:57:11.968 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_46) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers attach

2011-03-10 23:58:21.359 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_46) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers attach

2011-03-10 23:58:35.620 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_47) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers detach

2011-03-10 23:59:23.343 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_47) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers detach

2011-03-10 23:59:40.265 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_48) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers migrate

2011-03-11 00:00:53.984 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_48) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers migrate

2011-03-11 00:01:09.296 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_50) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers update

2011-03-11 00:02:58.125 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_50) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers update

2011-03-11 00:04:42.640 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_57) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers destroy

2011-03-11 00:05:22.921 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_57) BX620-1_806(LS_RT_A001) l_servers destroy

2011-03-11 00:35:44.250 userA groupA 127.0.0.1 Starting(BX620-1_117) BX620-1_954(LS_RT_A001) folders move_resource

2011-03-11 00:35:44.625 userA groupA 127.0.0.1 Completed(BX620-1_117) BX620-1_954(LS_RT_A001) folders move_resource

2011-03-11 01:04:34.880 admin - 10.20.30.53 Starting(BX620-1_570) BX620-1_2193(master-52) l_servers convert

2011-03-11 01:04:36.650 admin - 10.20.30.53 Completed(BX620-1_570) BX620-1_2193(master-52) l_servers convert

2011-03-11 01:05:05.568 admin - 10.20.30.53 Starting(BX620-1_571) BX620-1_2193(master-52) l_servers revert

2011-03-11 01:05:06.451 admin - 10.20.30.53 Completed(BX620-1_571) BX620-1_2193(master-52) l_servers revert

注意

各操作の記録の開始(Starting)は、RORコンソールの進捗状況が開始され、操作ログに記録された時点です。

13.1.2 利用方法

ここでは、操作ログの導入と運用方法について説明します。

以下の手順を行います。

1. ディスク容量の見積り

インフラ管理者(infra_admin)は、操作ログを格納するためのディスク容量を見積ります。

以下の計算式を用いて、ディスク容量を見積り、操作ログの保存日数を決定します。

{(1日のリソースに対する操作回数) * (対象リソース数) * 1(KB) } * (保存日数)

保存日数を180日(デフォルト)、リソースに対する操作回数を4回、対象リソース数を256個で見積る場合のディスク容量

保存日数 必要な容量 計算式

180日分 約185MB 4 * 256 * 1 * 180 = 184320 (KB)

2. OSの[日付と時刻のプロパティ]ダイアログの設定の確認

OSの以下のタブが正しく設定されているか確認してください。設定に誤りがある場合、再設定してください。

- [日付と時刻]タブ

- [タイムゾーン]タブ

- [インターネット時刻(またはネットワークタイムプロトコル)]タブ

3. 操作ログの保存日数の設定

操作ログの保存日数の設定は、rcxadm logctl setコマンドを実行します。

rcxadm logctl setコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.15 rcxadm logctl」を参照してください。

- 110 -

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4. 操作ログの記録開始

操作ログの記録開始には、rcxadm logctl startコマンドを実行します。

rcxadm logctl startコマンドを実行すると、操作ログの記録開始日から、設定した保存日数分の操作ログを記録します。

事象が発生しない日、またはマネージャーの停止などで記録できない日は、記録日数としてカウントされません。

注意

- 操作ログの記録開始以降に、OSの[日付と時刻のプロパティ]ダイアログの設定を変更した場合

操作ログの表示と削除が正常に動作しないことがあります。

- 操作ログの記録開始以降に、OSの[日付と時刻のプロパティ]ダイアログの設定を変更する場合

「13.1.3 保守」を参照してください。

- Cloud Editionのライセンスを適用した場合

マネージャー起動時に、自動的に操作ログの記録が開始されます。

13.1.3 保守

ここでは、操作ログの保守について説明します。

・ 定期削除

長期運用または保存日数の変更により、保存期限が経過した操作ログは定期的に削除されます。

削除および保存日数の検査は、日付変更後の 初の処理の際に行われます。

注意

- 記録日数は、保存日数 + 1になります。定期削除後は、記録日数 = 保存日数になります。

- 定期削除は、次回記録時(日付が変わった翌日以降の初回実行時)に実行され、古い操作ログから削除されます。

・ 削除

ユーザーは、操作ログの不要な期間を決定し、削除できます。

・ バックアップ・リストア

以下の手順で、操作ログをバックアップ・リストアできます。

- バックアップ

1. 操作ログに設定されている"保存先フォルダー"を確認します。

2. 操作ログの記録を停止します。

3. 手順1.で確認した"保存先フォルダー"をバックアップします。

4. 操作ログの記録を開始します。

- リストア

1. 操作ログに設定されている"保存先フォルダー"を確認します。

2. 操作ログの記録を停止します。

3. バックアップしているフォルダーを、手順1.で確認した"保存先フォルダー"にリストアします。

4. 操作ログの記録を開始します。

・ 操作ログの記録開始以降の、OSの[日付と時刻のプロパティ]ダイアログの設定変更

以下の手順で、変更します。

1. 操作ログの記録を停止します。

- 111 -

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2. 操作ログを表示し、表示された記録から、必要な操作のログをバックアップします。

3. 操作ログに設定されている"保存先フォルダー"を確認します。

4. 手順3.で確認した"保存先フォルダー"配下のファイルを、すべて移動し、"保存先フォルダー"を空にします。

5. OSの[日付と時刻のプロパティ]ダイアログの設定を変更します。

6. 操作ログの記録を開始します。

操作ログに対する操作については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.15 rcxadm logctl」を参照してください。

注意

・ 操作ログの記録を停止した場合、再度、操作ログの記録を開始するまで操作は記録されません。

・ 本手順を実行すると、操作ログの記録日数が"0"に戻ります。

13.1.4 操作ログが記録される操作の範囲

操作ログが記録される操作の範囲、およびEventカラムに表示される文字列は、以下のとおりです。

表13.1 操作の範囲

リソース種別 操作 Eventカラムに表示される文字列

L-Server

作成 l_servers create

削除 l_servers destroy

変更 l_servers update

電源ON l_servers start

電源OFF l_servers stop

再起動 l_servers restart

ディスク増設 l_servers attach

ディスク削減 l_servers detach

フォルダーの移動 folders move resource

マイグレーション l_servers migrate

物理L-Serverの設定 l_servers set_attrs

物理L-Serverへのネットワーク情報の送信 l_servers setup

関連付け l_servers convert

関連付け解除 l_servers revert

イメージ

作成 server_images create

削除 server_images destroy

リストア server_images restore

スナップショットの採取 server_images snapshot

L-Platform

作成 l_platforms create

削除 l_platforms destroy

変更 l_platforms update

テナント

作成 tenants create

削除 tenants destroy

変更 tenants update

- 112 -

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リソース種別 操作 Eventカラムに表示される文字列

リソースフォルダー

作成 folders create

削除 folders destroy

変更 folders update

13.2 監査ログ

ここでは、監査ログについて説明します。

監査ログを参照すると、いつ、だれが、どのような操作を行ったかがわかります。

13.2.1 構成管理の監査ログ

構成管理の監査ログについて説明します。

監査ログのファイル名、ファイルサイズ、および世代数は以下のとおりです。

ログ名 説明ファイル

サイズ世代数

vsys_audit_log 監査ログが出力されます。 10MB 10世代(注)

注) 保存世代数が10世代を超えた場合は、古い順から削除されます。

ファイルサイズおよび保存世代数を変更することができます。変更方法については、「ファイルサイズ変更手順」「保存世代数変更手

順」を参照してください。

デフォルトの設定値の場合、10人が1日1時間利用したとして、50日程度保持されます。必要であれば、利用頻度に応じて、適切な間

隔でバックアップを行ってください。なお、対象ファイル名は以下のとおりです。

vsys_audit_log.[n] (n は世代数)

(例) 3世代分のファイルをバックアップする場合は、バックアップ対象ファイル名は以下のとおりです。

・vsys_audit_log.1

・vsys_audit_log.2

・vsys_audit_log.3

出力先

ログの出力先は以下のとおりです。

【Windows】

出力先フォルダー 出力先ファイル

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\logs vsys_audit_log.[n] (n は世代数)

【Linux】

出力先ディレクトリ 出力先ファイル

/var/opt/FJSVcfmg/logs vsys_audit_log.[n] (n は世代数)

出力形式

監査ログはCSV形式ファイルで、以下の項目が以下の順番で出力されます。

出力形式

<操作日時>,<ユーザーID>,<テナント名>,<操作種別>,<パラメーター>,<操作結果>

- 113 -

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項目 説明

操作日時 YYYY-MM-DD HH:MM:SS.sss(ローカルタイム)

ユーザーID 操作を実行したユーザーのユーザーID

テナント名 操作を実行したユーザーのテナント名

操作種別 操作内容を示す文字列(注)

パラメーター リクエストで指定されたパラメーター

操作結果 成功時は"SUCCESS"、失敗時は"FAILURE"

注) 操作種別は以下のとおりです。

操作種別 説明

VSYS#deploy L-Platformを配備する。

VSYS#update L-Platformの構成変更を行う。

VSYS#getList L-Platformの一覧を取得する。

VSYS#getDetail L-Platformの詳細情報を取得する。

VSYS#release L-Platformを一括返却する。

VSYS#lock L-Platformをロックする。

VSYS#unlock L-Platformのロックを解除する。

VServer#create サーバを追加する。

VServer#search サーバ情報を取得する。

VServer#stop サーバを停止する。

VServer#start サーバを起動する。

VServer#release サーバを返却する。

VServer#attach 拡張ディスクを追加する。

VServer#detach 拡張ディスクを削除する。

VServer#changeSpec サーバの性能を変更する。

VServer#backup スナップショットを作成する。

VServer#restore サーバをリストアする。

VServer#removeBackup スナップショットを削除する。

VServer#getBackupList スナップショットのリストを取得する。

VServer#cancelError スナップショット、リストアのエラー状態を解除する。

VServer#addPatch パッチ情報を登録する。

VServer#deletePatch パッチ情報を削除する。

VServer#getInitPW サーバの初期パスワードを取得する。

VServer#cloning 配備済みサーバからクローニングイメージを採取する。

Event#notify サーバに起きたイベントを通知する。現状は電源状態の変更、マイグレーションを通

知。

EventLog#getList イベントログの一覧を取得する。

VSYS#setLoginDate L-Platform管理画面にログインした日時を更新する。

VSYS#getLoginDate L-Platform管理画面にログインしたログイン日時を取得する。

VSYS#setUndeploy L-Platform、サーバ、ディスクを返却済みのステータスに変更する。

VSYS#flowDeploy L-Platformの配備を行う。(フロー用。承認後操作なし)

- 114 -

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操作種別 説明

VSYS#flowEnableDeploy L-Platformの配備を行う。(フロー用。承認後操作あり)

VSYS#flowUpdate L-Platformの構成変更を行う。(フロー用。承認後操作なし)

VSYS#flowEnableUpdate L-Platformの構成変更を行う。(フロー用。承認後操作あり)

VSYS#flowRejectApplication 配備申請を却下する。

VSYS#flowForward 配備、または構成変更の申請を行う。

VSYS#flowError 配備、または構成変更の申請フローがエラーとなった際の後処理を実行する。

VSYS#flowCancel 配備、または構成変更の申請をキャンセルする。

VSYS#flowSaveCancel 配備、または構成変更の申請をキャンセルする。

VSYS#flowCancelRetry 構成保存のフローをキャンセル後、再申請時を行う。

VSYS#flowReleaseApplication L-Platformの返却申請を行う。

VSYS#flowRelease L-Platformを一括返却する。(フロー用。承認後操作なし)

VSYS#flowEnableRelease L-Platformを一括返却する。(フロー用。承認後操作あり)

VSYS#flowReleaseForward 返却申請を回送完了状態にする。

VSYS#changeOrg L-PlatformのユーザーID、テナント名を変更する。

VSYS#recoverSystem L-Platformをリカバリーする。

VSYS#recoverServer サーバをリカバリーする。

VSYS#recoverDisk ディスクをリカバリーする。

VSYS#setRecoverInfo リソースID、およびディスク番号をリカバリーする。

VSYS#setChangeInfo L-Platform名、サーバ名、サーバスペックをリカバリーする。

VSYS#setServerStatus サーバの状態をリカバリーする。

Parameters#set パラメーター情報を登録、更新する。

Parameters#getList パラメーター情報の一覧を取得する。

Parameters#getDetail パラメーター情報の詳細情報を取得する。

Parameters#delete パラメーター情報を削除する。

Softwares#create ソフトウェア情報を登録する。

Softwares#getList ソフトウェアの一覧を取得する。

Softwares#getDetail ソフトウェアの詳細情報を取得する。

Softwares#delete ソフトウェア情報を削除する。

Images#getList イメージ一覧を取得する。

Images#register イメージ情報を本製品に登録する。

Images#unregister イメージ情報を本製品から登録解除する。

Images#update イメージ情報を更新する。

Images#search イメージ情報を検索する。

Images#getDetail イメージ情報の詳細情報を取得する。

Images#getServerType L-Serverテンプレートの一覧を取得する。

Network#getList ネットワーク一覧を取得する。

Network#addCategory ネットワークリソースの種別を登録する。

Network#deleteCategory ネットワークリソースの種別を削除する。

Network#getCategoryList ネットワーク種別一覧を取得する。

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操作種別 説明

Templates#importPublic テンプレート情報を登録する。

Templates#search L-Platformテンプレートを検索する。

Templates#getDetail L-Platformテンプレートの詳細情報を取得する。

Templates#changeShow L-Platformテンプレートの表示可否を変更する。

Templates#deletePublic L-Platformテンプレートを削除する。

DeployMaster#getTemplate L-Platformテンプレートから配備マスタを取得する。

DeployMaster#save 構成保存情報を保存する。

DeployMaster#getSaveList 構成保存情報の一覧を取得する。

DeployMaster#getDetail 構成保存情報の詳細情報を取得する。

DeployMaster#delete 構成保存情報を削除する。

DeployMaster#setStatus 構成保存情報の状態を設定する。

VSYS#getPoolList リソースプールの一覧を取得する。

出力先変更手順

監査ログの出力先変更手順は以下のとおりです。

1. 設定ファイルを書き換えます。

設定ファイルと変更箇所は以下のとおりです。

【Windows】

ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

vsys_audit_log <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_log4j.xml

<param name="File" value="C:\ProgramData\Fujitsu\SystemwalkerCF-MG\logs\vsys_audit_log" />

【Linux】

ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

vsys_audit_log /etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_log4j.xml

<param name="File" value="/var/opt/FJSVcfmg/logs/vsys_audit_log" />

2. マネージャーを再起動します。

再起動方法は、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

ファイルサイズ変更手順

監査ログのファイルサイズ変更手順は以下のとおりです。

1. 設定ファイルを書き換えます。

変更箇所は以下のとおりです。

【Windows】

ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

vsys_audit_log <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_log4j.xml

<appender name="auditfileout"class="org.apache.log4j.RollingFileAppender">要

素配下の

<param name="MaxFileSize" value="10MB" />

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ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

下線部を任意の値に変更

例) value="100MB" (100MBの場合)

【Linux】

ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

vsys_audit_log /etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_log4j.xml <appender name="auditfileout"class="org.apache.log4j.RollingFileAppender">要

素配下の

<param name="MaxFileSize" value="10MB" />

下線部を任意の値に変更

例) value="100MB" (100MBの場合)

2. マネージャーを再起動します。

再起動方法は、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

保存世代数変更手順

監査ログの保存世代数変更手順は以下のとおりです。

1. 設定ファイルを書き換えます。

変更箇所は以下のとおりです。

【Windows】

ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

vsys_audit_log <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_log4j.xml

<appender name="auditfileout"class="org.apache.log4j.RollingFileAppender">要

素配下の

<param name="MaxBackupIndex" value="10" />下線部を任意の値に変更

例) value="100" (100世代の場合)

【Linux】

ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

vsys_audit_log /etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_log4j.xml <appender name="auditfileout"class="org.apache.log4j.RollingFileAppender">要

素配下の

<param name="MaxBackupIndex" value="10" />

下線部を任意の値に変更

例) value="100" (100世代の場合)

2. マネージャーを再起動します。

再起動方法は、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

13.2.2 テナント管理・課金・アクセス制御・稼動状況の監査ログ

テナント管理、課金、アクセス制御、および稼動状況の監査ログについて説明します。

ポイント

・ L-Platform管理を操作した場合、構成管理の監査ログが出力されます。詳細は、「13.2.1 構成管理の監査ログ」を参照してくださ

い。

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・ インフラ管理者、インフラオペレーター、インフラ監視者、管理者、オペレーターおよび監視者の登録・変更・削除に関する監査ロ

グは、OpenDSのアクセスログで確認できます。

OpenDSのアクセスログの格納場所とファイル名は以下のとおりです。

【Windows】

<OpenDSインストールディレクトリ>\opends\logs\access

【Linux】

/opt/fujitsu/ServerViewSuite/opends/logs/access

OpenDSのアクセスログについては、OpenDSのWebサイトを参照してください。

URL: https://docs.opends.org/2.2/page/DefAccessLog (2012年2月時点)

出力形式

監査ログはCSV形式ファイルで、以下の項目が以下の順番で出力されます。

出力形式

<操作日時>,<ユーザーID>,<テナント名>,<操作種別>,<操作情報>,<操作結果>

項目 説明

操作日時 対象操作の操作日時

以下の形式で出力されます。

YYYY-MM-DD HH:MM:SS.sss (ローカルタイム)

ユーザーID 操作を行ったユーザーID

テナント名 操作を行ったユーザーのテナント名

テナント管理GUIからの実行の場合、ctmgadm固定です。

操作種別 行った操作の種別

詳細は「操作種別と操作情報」を参照してください。

操作情報 操作種別に対する詳細情報

詳細は「操作種別と操作情報」を参照してください。

操作結果 操作結果

以下のどちらかの値が出力されます。

SUCCESS:成功の場合

FAILURE:失敗の場合

出力ファイル

監査ログは、以下のファイルに出力されます。

機能 出力ファイル

テナント管理

(RORコンソールから

のGUI操作)

【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\SecurityManagement\log\ctsec_audit_a.log

【Linux】

/var/opt/FJSVctsec/log/ctsec_audit_a.log

テナント管理

(RORコンソールから

【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\SecurityManagement\log\ctsec_audit_s.log

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機能 出力ファイル

の利用者作成:仮アカ

ウント登録方式)【Linux】

/var/opt/FJSVctsec/log/ctsec_audit_s.log

課金 【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\log\ctchg_audit.log

【Linux】

/var/opt/FJSVctchg/log/ctchg_audit.log

アクセス制御 【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\SecurityManagement\log\ctac_audit.log

【Linux】

/var/opt/FJSVctsec/log/ctac_audit.log

稼動状況 【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\var\log\audit\uigui\cmdb_audit.log

【Linux】

/opt/FJSVcmdbm/var/log/audit/uigui/cmdb_audit.log

ファイルサイズ・保存世代数変更手順

監査ログファイルは、デフォルトでは、10MBのサイズでローテーションされます。

監査ログファイルのファイルサイズの上限および保存世代数を変更する場合は、以下の手順で操作してください。

1. マネージャーを停止します。

マネージャーの停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

2. 定義ファイルの該当する項目を編集します。

- 定義ファイル

機能 定義ファイル

テナント管理

(RORコンソールから

のGUI操作)

【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\conf\auditsecalog4j.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmg/conf/auditsecalog4j.xml

テナント管理

(RORコンソールから

の利用者作成:仮ア

カウント登録方式)

【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\conf\auditsecslog4j.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmg/conf/auditsecslog4j.xml

課金 【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\conf\auditchglog4j.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmg/conf/auditchglog4j.xml

アクセス制御 【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\conf\auditaclog4j.xml

【Linux】

/etc/opt/FJSVctmg/conf/auditaclog4j.xml

稼動状況 【Windows】<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\CMDBConsole\WEB-INF\classes\log4j.properties

【Linux】

/opt/FJSVcmdbm/CMDBConsole/WEB-INF/classes\log4j.properties

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- 設定項目

設定項目 説明

MaxFileSize 監査ログファイルのファイルサイズの上限を設定します。

1以上の整数と単位(KB、MB、GB)の組合せで指定できます。 (注1) (注2)例) <param name="MaxFileSize" value="500KB"/>

MaxBackupIndex 監査ログファイルの保存世代数を設定します。

1以上の整数が指定できます。 (注1)例) <param name="MaxBackupIndex" value="50"/>

注1) 小数は指定しないでください。また、空欄は指定しないでください。

注2) ファイルサイズの上限は、ディスク容量を超えない値を設定してください。また、ファイルサイズの上限に小さすぎる

値を設定すると、短期間でログが上書きされてしまうため、十分な値を設定してください。

3. マネージャーを起動します。

マネージャーの起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

操作種別と操作情報

以下に、監査ログに出力される操作種別と操作情報を示します。

機能 操作種別 内容 操作情報 (注1)

テナント管理

(RORコン

ソールからの

GUI操作)

registUser 利用者の登録通知 "mail=""xxx@com"""

createUser 利用者の作成 "userid=""作成した利用者ID""&mail=""xxx@com""&lastname=""姓""&firstname=""名""&lastnamekana=""セイ""&firstnamekana=""メイ""&auth=""tenant_admin|tenant_operator|tenant_monitor|tenant_user""&explanation=""xxxx""&corporatename=""fujitsu""&emergencymail=""yyy@com""&emergencytel=""0000"""(インフラ管理者が操作した場合、および、テナント管理者が直接

登録方式で操作した場合だけ)

deleteUser 利用者の削除 "userid=""削除した利用者ID"""

updateUser 利用者情報の更新 "userid=""更新した利用者ID""&mail=""xxx@com""&lastname=""姓""&firstname=""名""&lastnamekana=""セイ""&firstnamekana=""メイ""&auth=""infra_admin|infra_operator|administrator|monitor|operator|tenant_admin|tenant_operator|tenant_monitor|tenant_user""&explanation=""xxxx""&corporatename=""fujitsu""&emergencymail=""yyy@com""&emergencytel=""0000"""

listUser 利用者情報の一覧

取得

なし

moveUser 利用者の異動 "userid=""異動した利用者ID""&oldorgid=""異動元テナント名""&neworgid=""異動先テナント名"""

updatePassword パスワードの更新 "userid=""パスワードを更新した利用者ID"""

createOrg(注2) (注3)

テナントの作成 "orgid=""作成したテナント名""&orgname=""テナント名""&mail=""xxx@com""&globalpool=""設定したグローバルプー

ル"""

deleteOrg(注3)

テナントの削除 "orgid=""削除したテナント名"""

- 120 -

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機能 操作種別 内容 操作情報 (注1)

updateOrg(注2) (注3)

テナント情報の更新 "orgid=""更新したテナント名""&orgname=""テナント名""&mail=""xxx@com""&globalpool=""設定したグローバルプー

ル"""

listOrg テナント情報の一覧

取得

なし

テナント管理

(RORコン

ソールからの

利用者作成:

仮アカウント

登録方式)

createUser 利用者の作成 "userid=""作成した利用者ID""&mail=""xxx@com""&lastname=""姓""&firstname=""名""&lastnamekana=""セイ""&firstnamekana=""メイ""&auth=""tenant_user""&explanation=""xxxx""&corporatename=""fujitsu""&emergencymail=""yyy@com""&emergencytel=""0000"""

課金 updatePMaster 商品マスタの更新 なし

listPMaster 商品マスタの一覧取

なし

updateMlogSch 定期ログスケジュー

ルの設定更新

"use=""yes|no""&time=""定期ログを出力する時間""&type=""定期ログを出力する頻度""&day=""定期ログを出力する日"""

listMlogSch 定期ログスケジュー

ルの設定一覧取得

"use=""yes|no""&time=""定期ログを出力する時間""&type=""定期ログを出力する頻度""&day=""定期ログを出力する日"""

listMeteringlog メータリングログの一

覧取得

"start=""取得期間開始日""&end=""取得期間終了日""&type=""event|period"""

deleteMlog メータリングログの削

"retention=""ログエントリーの保存期間"""

アクセス制御 updateAuthority アクセス権限変更 "roleid=""変更対象のロール名""&actionid=""変更対象の操作ID""&permission=""指定した操作の許可/拒否"""(ロール名指定の場合は1つ、ファイル指定の場合は操作IDの数

に応じて、上記の情報が出力される)

稼動状況

(注4)dispUsageStatus 稼動状況の表示 なし

注1) 各項目に値が設定されていない場合、""""が出力されます。

以下に例を示します。

... &globalpool=""""...

注2) グローバルプールが複数設定されている場合、globalpoolがカンマ区切りで出力されます。

以下に例を示します。

...&globalpool=""/AddressPool,/ImagePool""...

注3) 操作種別がcreateOrg、deleteOrg、updateOrgの操作結果には、処理の受付の結果が出力されます。実際の処理結果は、操作ロ

グで確認してください。確認方法は、「13.1 操作ログ」を参照してください。

注4) 稼動状況の監査ログは、RORコンソールから操作された場合にだけ出力されます。

13.3 動作ログ

ここでは、動作ログについて説明します。

動作ログは、トラブル発生時の調査および対処を行うための保守情報として使用します。

13.3.1 RORコンソールの動作ログと定義ファイル

RORコンソールの保守情報となる動作ログと定義ファイルの出力先のファイルを、以下に示します。

- 121 -

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保守情報を採取する場合は、以下に記載されているファイルをコピーしてください。

【Windows】

種類 出力先ファイル 説明

動作ログ <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\SecurityManagement\log\* RORコンソールの

各機能利用時の動

作ログが出力され

ています。

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\log\*

%TEMP%\set_*.log

%TEMP%\unset_*.log

定義ファイル <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\SecurityManagement\conf\* RORコンソールの

動作を規定する定

義ファイルです。<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\*

【Linux】

種類 出力先ファイル 説明

動作ログ /var/opt/FJSVctsec/log/* RORコンソールの

各機能利用時の動

作ログが出力されて

います。

/tmp/set_*.log

/tmp/unset_*.log

定義ファイル /etc/opt/FJSVctsec/conf/* RORコンソールの

動作を規定する定

義ファイルです。

13.3.2 稼動状況の動作ログと定義ファイル

稼動状況の保守情報となる動作ログと定義ファイルの出力先のファイルを、以下に示します。

保守情報を採取する場合は、以下に記載されているファイルをコピーしてください。

【Windows】

種類 出力先ファイル 説明

動作ログ <本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\log\* 稼動状況の動作ロ

グが出力されてい

ます。<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\trace\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SQCM\bin\ssqcinst.log

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\resources\log\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\var\log\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\Shunsaku\log\conductor\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\Shunsaku\log\director\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\Shunsaku\log\searcher\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\Shunsaku\log\sorter\*

定義ファイル <本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.ini 稼動状況の動作を

規定する定義ファ

イルです。<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.xml

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.txt

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.conf

- 122 -

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種類 出力先ファイル 説明

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.dat

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.mode

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.trd

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.ttd

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.sql

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.linux

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.dist

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.sample

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.template

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*Config

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\data\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\seq\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SQC_DATA\control\*.cfg

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdba\var\mdr_*\mdr.properties

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\etc\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\resources\*.ini

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\axis2\WEB-INF\services\fcmdb\cmdb.properties

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\axis2\WEB-INF\services\mdr_*\cmdb.properties

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdba\etc\*

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\Shunsaku\etc\system\*.cfg

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\Shunsaku\etc\conductor\*.cfg

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\Shunsaku\etc\director\*.cfg

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\Shunsaku\etc\searcher\*.cfg

<本製品のインストールディレクトリ>\SWRBAM\CMDB\Shunsaku\etc\sorter\*.cfg

【Linux】

種類 出力先ファイル 説明

動作ログ /var/opt/FJSVssqc/log/* 稼動状況の動作ロ

グが出力されてい

ます。/var/opt/FJSVssqc/temp/ssqcinst.log

/opt/FJSVcmdbm/resources/log/*.log

/opt/FJSVcmdbm/var/log/*.log

/opt/FJSVcmdbm/var/Shunsaku/log/conductor/*

/opt/FJSVcmdbm/var/Shunsaku/log/director/*

/opt/FJSVcmdbm/var/Shunsaku/log/searcher/*

/opt/FJSVcmdbm/var/Shunsaku/log/sorter/*

定義ファイル /etc/opt/FJSVssqc/* 稼動状況の動作を

規定する定義ファ

イルです。/etc/opt/FJSVssqc/*Config

- 123 -

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種類 出力先ファイル 説明

/etc/opt/FJSVssqc/data/*

/etc/opt/FJSVssqc/seq/*

/opt/FJSVcmdba/var/mdr_*/mdr.properties

/opt/FJSVcmdbm/etc/*

/opt/FJSVcmdbm/resources/*.ini

/opt/FJSVcmdbm/axis2/WEB-INF/services/fcmdb/cmdb.properties

/opt/FJSVcmdbm/axis2/WEB-INF/services/mdr_*/cmdb.properties

/opt/FJSVcmdba/etc/*

/opt/FJSVshnsk/etc/system/*.cfg

/opt/FJSVshnsk/etc/conductor/*.cfg

/opt/FJSVshnsk/etc/director/*.cfg

/opt/FJSVshnsk/etc/searcher/*.cfg

/opt/FJSVshnsk/etc/sorter/*.cfg

13.3.3 ダッシュボードの動作ログ

ダッシュボードの保守情報となる動作ログの出力先のファイルを、以下に示します。

保守情報を採取する場合は、以下に記載されているファイルをコピーしてください。

【Windows】

種類 出力先ファイル 説明

動作ログ <本製品のインストールディレクトリ>\IAPS\J2EE\var\deployment\ijserver\IBPMMServer\apps\ibpmm.war\log\*

ダッシュボードの動

作ログが出力され

ています。<本製品のインストールディレクトリ>\IAPS\J2EE\var\deployment\ijserver\IBPMMSensor\apps\ibpms.war\log\agent\* (注)

注) 本動作ログは、製品のインストール状況により存在しない場合があります。存在しない場合、本動作ログの採取は必要ありませ

ん。

【Linux】

種類 出力先ファイル 説明

動作ログ /var/opt/FJSVj2ee/deployment/ijserver/IBPMMServer/apps/ibpmm.war/log/* ダッシュボードの動

作ログが出力され

ています。/var/opt/FJSVj2ee/deployment/ijserver/IBPMMSensor/apps/ibpms.war/log/agent/* (注)

注) 本動作ログは、製品のインストール状況により存在しない場合があります。存在しない場合、本動作ログの採取は必要ありませ

ん。

13.3.4 課金の動作ログと定義ファイル

課金の保守情報となる動作ログと定義ファイルの出力先のファイルを、以下に示します。

保守情報を採取する場合は、以下に記載されているファイルをコピーしてください。

【Windows】

- 124 -

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種類 出力先ファイル 説明

動作ログ <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\log\productmaintain.log(注1)

productmaintainコマ

ンドの実行結果が出

力されています。(注2)

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\log\ctchg_command.log(注1)

ctchg_getmeterlogコ

マンドの実行結果が

出力されています。

(注3)

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\log\chgschedule.log (注1) ctchg_chgscheduleコ

マンドの実行結果が

出力されています。

(注4)

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\log\metering_period.log(注1)

定期ログの作成処理

の実行結果が出力さ

れています。(注5)

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\log\metering_log_db_delete.log (注1)

メータリングログの削

除処理の実行結果が

出力されています。

(注6)

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\rails\sop_resource\log\* 上記以外の課金の機

能利用時の動作ログ

が出力されています。

定義ファイル <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\Charging\conf\* 課金の動作を規定す

る定義ファイルです。

注1) このログファイルは、5MBのサイズで10世代分保持されます。

注2) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「5.3 商品マスタメンテナンスコマンドのメッセージ」を参照してください。

注3) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「5.1 メータリングログ出力コマンドのメッセージ」を参照してください。

注4) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「5.2 定期ログのスケジュール設定変更コマンドのメッセージ」を参照し

てください。

注5) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「9.1 メータリング定期ログ作成処理のメッセージ」を参照してください。

注6) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「9.2 メータリングログ削除処理のメッセージ」を参照してください。

【Linux】

種類 出力先ファイル 説明

動作ログ /var/opt/FJSVctchg/log/productmaintain.log (注1) productmaintainコマ

ンドの実行結果が出

力されています。(注2)

/var/opt/FJSVctchg/log/ctchg_command.log (注1) ctchg_getmeterlogコ

マンドの実行結果が

出力されています。

(注3)

/var/opt/FJSVctchg/log/chgschedule.log (注1) ctchg_chgscheduleコ

マンドの実行結果が

出力されています。

(注4)

/var/opt/FJSVctchg/log/metering_period.log (注1) 定期ログの作成処理

の実行結果が出力さ

れています。(注5)

/var/opt/FJSVctchg/log/metering_log_db_delete.log (注1) メータリングログの削

除処理の実行結果が

- 125 -

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種類 出力先ファイル 説明

出力されています。

(注6)

/var/opt/FJSVctchg/rails/sop_resource/log/* 上記以外の課金の機

能利用時の動作ログ

が出力されています。

定義ファイル /etc/opt/FJSVctchg/conf/* 課金の動作を規定す

る定義ファイルです。

注1) このログファイルは、5MBのサイズで10世代分保持されます。

注2) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「5.3 商品マスタメンテナンスコマンドのメッセージ」を参照してください。

注3) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「5.1 メータリングログ出力コマンドのメッセージ」を参照してください。

注4) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「5.2 定期ログのスケジュール設定変更コマンドのメッセージ」を参照し

てください。

注5) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「9.1 メータリング定期ログ作成処理のメッセージ」を参照してください。

注6) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「9.2 メータリングログ削除処理のメッセージ」を参照してください。

13.3.5 アクセス制御の動作ログ

アクセス制御の保守情報となる動作ログの出力先のファイルを、以下に示します。

保守情報を採取する場合は、以下に記載されているファイルをコピーしてください。

【Windows】

種類 出力先ファイル 説明

動作ログ <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\SecurityManagement\log\ctac_command.log (注1)

アクセス権限のカスタ

マイズコマンドの実行

結果が出力されてい

ます。(注2)

注1) このログファイルは、5MBのサイズで10世代分保持されます。

注2) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「第4章 ctacで始まるメッセージ」を参照してください。

【Linux】

種類 出力先ファイル 説明

動作ログ /var/opt/FJSVctsec/log/ctac_command.log (注1) アクセス権限のカスタ

マイズコマンドの実行

結果が出力されてい

ます。(注2)

注1) このログファイルは、5MBのサイズで10世代分保持されます。

注2) 出力される実行結果については、「メッセージ集 CE」の「第4章 ctacで始まるメッセージ」を参照してください。

13.3.6 アプリケーションサーバの動作ログ

実行環境であるアプリケーションサーバの動作ログは、Interstage Application Serverのiscollectinfoコマンドを実行することで採取でき

ます。iscollectinfoコマンドの詳細は、「Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照

してください。

iscollectinfoコマンドの形式を以下に示します。

iscollectinfo -d <動作ログの出力先ディレクトリ>

iscollectinfoコマンドを実行すると、指定したディレクトリ配下に、以下の形式で動作ログが格納されます。

【Windows】

- 126 -

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<動作ログの出力先ディレクトリ>\collect\<YYYYMMDDHHMMSS>

【Linux】

<動作ログの出力先ディレクトリ>/collect/<YYYYMMDDHHMMSS>/default

<YYYYMMDDHHMMSS>は年4桁・月2桁・日2桁・時間2桁・分2桁・秒2桁の形式です。例えば、2011年1月23日12時34分56秒の場

合、20110123123456になります。

13.4 調査ログ

ここでは、調査ログについて説明します。

調査ログは、トラブル発生時の調査および対処を行うための保守情報として使用します。

13.4.1 管理サーバ上の調査ログ

管理サーバ上の調査ログには以下のものがあります。

ログ名 説明ファイル

サイズ世代数

vsys_trace_log L-PlatformテンプレートおよびL-Platformを管理する機能のト

レースログが出力されます。

10MB 10世代(注)

vsys_batch_log L-PlatformテンプレートおよびL-Platformを管理する機能のバッ

チ処理部分のトレースログが出力されます。

myportal_trace.log L-Platform管理画面のトレースログが出力されます。

cfmg_api_log L-Platform APIのログが出力されます。

イベントログ L-Platform管理画面を利用中に発生したエラー情報などが出

力されます。なお、イベントログについては、「メッセージ集 CE」

の「第14章 VSYSで始まるメッセージ」を参照してください。

- -

注) 保存世代数が10世代を超えた場合は、古い順から削除されます。

出力先

ログの出力先は以下のとおりです。

【Windows】

出力先フォルダー 出力先ファイル

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\logsvsys_trace_log、vsys_batch_log、

cfmg_api_log

<本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\log myportal_trace.log

【Linux】

出力先ディレクトリ 出力先ファイル

/var/opt/FJSVcfmg/logs vsys_trace_log、vsys_batch_log、

cfmg_api_log

/var/opt/FJSVctmyp/log myportal_trace.log

出力形式

- 127 -

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出力形式

<日時> <ログレベル> <メッセージID> <メッセージ本文>

項目 説明

日時 yyyy-mm-dd hh:mm:ss,sss

ログレベル 以下のいずれかです。

info 情報レベルのメッセージ

warm 警告レベルのメッセージ

error 誤りレベルのメッセージ

fatal 致命的レベルのメッセージ

メッセージID(注) プレフィックスとメッセージ番号

・myportal_trace.logのプレフィックスは"MGRV"・cfmg_api_logのプレフィックスは"PAPI"・上記以外は"VSYS"

メッセージ本文(注) メッセージの内容

注) メッセージIDとメッセージ本文の詳細については、「メッセージ集 CE」を参照してください。

出力先変更手順

ログの出力先変更手順は以下のとおりです。

1. 各ログに対応する設定ファイルを書き換えます。

設定ファイルと変更箇所は以下のとおりです。

【Windows】

ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

vsys_trace_log <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\vsys_log4j.xml

<param name="File" value="C:\ProgramData\Fujitsu\SystemwalkerCF-MG\logs\vsys_trace_log" />

vsys_batch_log <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\batch_log4j.xml

<param name="File" value="C:\ProgramData\Fujitsu\SystemwalkerCF-MG\logs\vsys_batch_log" />

myportal_trace.log <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCTMG\MyPortal\config\managerview_log4j.xml

<param name="file" value="C:/Fujitsu/ROR/RCXCTMG/MyPortal/log/myportal_trace.log" />

cfmg_api_log <本製品のインストールディレクトリ>\RCXCFMG\config\api_log4j.xml

<param name="file" value="C:\ProgramData\Fujitsu\SystemwalkerCF-MG\logs\cfmg_api_log" />

【Linux】

ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

vsys_trace_log /etc/opt/FJSVcfmg/config/vsys_log4j.xml

<param name="File" value="/var/opt/FJSVcfmg/logs/vsys_trace_log" />

vsys_batch_log /etc/opt/FJSVcfmg/config/batch_log4j.xml

<param name="File" value="/var/opt/FJSVcfmg/logs/vsys_batch_log" />

myportal_trace.log /etc/opt/FJSVctmyp/config/managerview_log4j.xml

<param name="file" value="/var/opt/FJSVctmyp/log/myportal_trace.log" />

- 128 -

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ログ名 設定ファイル 変更箇所(1箇所)

cfmg_api_log /etc/opt/FJSVcfmg/config/api_log4j.xml

<param name="File" value="/var/opt/FJSVcfmg/logs/cfmg_api_log" />

2. マネージャーを再起動します。

再起動方法は、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

- 129 -

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第5部 高可用性

第14章 フェールオーバー...............................................................................................................................131

第15章 Disaster Recovery............................................................................................................................144

- 130 -

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第14章 フェールオーバー

本章では、フェールオーバーについて説明します。

14.1 管理対象リソースの高可用性

ここでは、管理対象リソースの高可用性を実現する方法について説明します。

管理対象リソースの可用性を高める環境の構築や運用は、管理対象リソースごとに異なります。

・ サーバ

「14.1.1 L-Serverの高可用性」を参照してください。

・ ブレードシャーシ

「14.1.2 ブレードシャーシの高可用性」を参照してください。

・ ストレージシャーシ

「14.1.3 ストレージ筺体の高可用性」を参照してください。

14.1.1 L-Serverの高可用性

ここでは、L-Serverの高可用性について説明します。

サーバ種別にかかわらず、L-Server作成時に[サーバ]タブの"HA"チェックボックスにチェックを入れて冗長化の設定を行います。

・ 物理L-Serverの場合

"HA"チェックボックスにチェックを入れると予備サーバのプールが選択できます。

自動切替え先の物理サーバが登録されている予備サーバのサーバプールを指定できます。

[サーバ]タブについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「10.2.2 [サーバ]タブ」を参照してください。

予備サーバへの切替え条件については、「操作ガイド VE」の「8.3 サーバ切替え条件」を参照してください。

・ 仮想L-Serverの場合

サーバ仮想化ソフトウェアによって異なります。

「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「10.3.2 [サーバ]タブ」を参照してください。

予備サーバのモデルおよび構成チェック

物理L-Serverの作成時または変更時のサーバ冗長化を設定する際に、L-Serverの定義と予備サーバの構成が確認されます。

L-Serverの定義と予備サーバの構成で、以下の項目について確認されます。

・ サーバモデルの確認

指定されたサーバプール内にL-Serverの定義と互換性のあるサーバがあるか確認されます。

サーバモデルの互換性は、予備サーバのモデルおよび構成チェックの定義ファイルに基づき判断されます。

予備サーバのモデルおよび構成チェックの定義ファイルはマネージャーのインストール時に作成されます。

新たなサーバモデルが導入され、互換性があるサーバモデルを追加する場合、定義ファイルを変更してください。

以下の場合、L-Serverの定義と物理サーバのサーバモデルが一致したものが選択されます。

- 定義ファイルが存在しない場合

- 定義に誤りがある場合

・ NIC数の確認

L-ServerのNIC数と、互換性をもつサーバに搭載されているNIC数が確認されます。

- 131 -

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以下の場合、条件を満たすサーバと判断されます。

- 互換性のあるサーバに搭載されているNIC数がL-Serverの定義と同じ場合

- L-Serverの定義より多い場合

適な予備サーバの選択

"性能が低いサーバも選択する"チェックボックスにチェックを入れない場合、予備サーバが自動的に設定されます。

L-Serverの定義と予備サーバとして指定されたリソースプールにある物理L-Serverが、以下の条件で比較されます。

・ 物理L-Server作成時にモデル名を指定した場合

- "モデル名"が一致または互換性がある

- NIC数

・ 物理L-Server作成時にCPU、メモリを指定した場合

- CPUコア総数

- CPUクロック数

- メモリ容量

- NIC数

なお、構成チェックは行われません。

すべての条件が同等またはそれ以上で、かつL-Serverの定義との差が も少ないサーバが選択されます。

"性能が低いサーバも選択する"チェックボックスにチェックを入れた場合、L-Serverの定義と物理サーバのサーバモデルが一致した

サーバが、予備サーバとして選択されます。

詳細は、「導入ガイド CE」の「D.8 物理L-Serverの物理サーバの選択」を参照してください。

予備サーバのモデルおよび構成チェックの設定変更

切替えのポリシーとサーバモデルの互換性を変更できます。

なお、定義ファイルはインストール時に配置されますが、以下の場合、L-Serverの定義と物理サーバのサーバモデルが一致したサー

バが予備サーバとして選択されます。

・ 定義ファイルが存在しない場合

・ 定義に誤りがある場合

"性能が低いサーバも選択する"チェックボックスにチェックを入れた場合、L-Serverの定義と物理サーバのサーバモデルが一致した

サーバが、予備サーバとして選択されます。

予備サーバのモデルおよび構成チェックの定義ファイルの格納先は以下のとおりです。

定義ファイルの格納先

【Windows】インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

spare_server_config.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下のように記述してください。

- 132 -

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キー = 値

コメントを記述する場合、先頭文字をシャープ("#")にします。

定義ファイルの指定項目

定義ファイルで以下の項目を指定します。

表14.1 予備サーバのモデルおよび構成チェックの定義ファイルの指定項目一覧

指定項目 キー 値 備考

切替えポリシー OVERALL_POLICY

skip システム全体に対するL-Serverの定義と予備サーバの構成

のチェックポリシーを設定します。

・ skip

予備サーバの条件を満たすサーバが存在するか確認し

ません。

条件を満たさないサーバプールを選択した場合、確認

せずにL-Serverの作成/変更を行います。

・ warning

予備サーバの条件を満たすサーバが存在しないサーバ

プールも表示されます。

条件を満たさないサーバプールを選択した場合、L-Serverの作成/変更時に警告メッセージが表示され、継

続するか選択します。

・ error

予備サーバの条件を満たすサーバが存在しないサーバ

プールは表示されません。

そのため、条件を満たさないサーバプールを選択できま

せん。

事前に確認を行っている際でも、サーバ切替え時に切

替え先が見つからない場合、サーバを切り替えられませ

ん。

warning

error

サーバモデルの互

換性 (*1)

SPARE_SVR_COMPATX

(Xは0~255までの半

角数字)

["modelA","modelB"]

互換性のあるサーバモデルをグループとして定義します。

L-Serverの定義と予備サーバの構成をチェックする際に、同

じグループ内のサーバモデルが切替え対象になります。

サーバモデルの例は以下のとおりです。

・ BX920 S1

・ BX920 S2

*1: SPARE_SVR_COMPATの値は変更できます。互換性がないサーバを予備サーバとして設定した場合など、変更した値の組合

せによってはサーバの切替えに失敗する可能性があります。

定義ファイル例 # Spare server check configuration

# Spare server check logic's policy: skip | warning | error

OVERALL_POLICY=skip

# Server model compatibility list

SPARE_SVR_COMPAT0=["BX920 S1", "BX920 S2"]

- 133 -

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14.1.2 ブレードシャーシの高可用性

ここでは、ブレードサーバ上でL-Serverを動作させる場合の高可用性について説明します。

ブレードサーバで物理L-Serverを動作させる場合、ほかのシャーシ上のブレードサーバを予備サーバに指定しておくと、手動でサー

バを予備サーバに切り替えて、L-Serverを再起動できる機能です。

前提条件

ブレードシャーシの高可用性の前提条件は、「導入ガイド CE」の「3.4.1 ブレードシャーシの高可用性の設計」を参照してください。

導入

ここでは、サーバ切替えの事前設定について説明します。

以下の手順で、設定を行います。

1. 予備のブレードシャーシ内のサーバをサーバプールに登録します。

以下のどちらかの方法で行ってください。

- 予備のブレードシャーシ内のサーバをサーバプールに登録

- 予備のブレードシャーシ内のサーバを予備サーバのサーバプールに登録

2. L-Serverを作成します。

詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「10.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」または「10.2個々のパラメーターを指定した物理L-Serverの作成」を参照してください。

このとき、L-Serverに対して冗長化設定を行います。

[L-Serverの作成]ダイアログの[サーバ]タブで、以下の設定を行います。

- "HA"チェックボックスにチェックを入れます。

- 手順1.で予備のブレードシャーシ内のサーバを、予備サーバのプールに登録した場合、予備サーバのサーバプールを指

定します。

運用

ここでは、L-Serverの切替えの方法について説明します。

以下の手順で、L-Serverの切替えを行います。

1. シャーシの異常を検出します。

以下のような事象が発生した場合、シャーシの異常によりシャーシの切替えを行うか判断します。

- マネジメントブレードが2つとも故障して、マネジメントブレードに対してアクセスできない

- 管理LANに対して通信できない

- 管理LANが接続されているLANスイッチが故障して、通信できない

2. 異常が発生したシャーシで動作していたL-Serverを確認します。

rcxadm chassis showコマンドを実行して確認します。

rcxadm chassis showコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.11 rcxadm chassis」を参照してください。

3. 切替え元のL-Serverが停止状態になっているか確認します。

停止状態になっていない場合、L-Serverを停止します。

マネジメントブレードにアクセスできないため、オーケストレーションツリーから停止できません。管理対象サーバのコンソールを

利用するなどの方法で、管理対象サーバで停止操作を行ってください。

- 134 -

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注意

異常が発生したシャーシで動作していたL-Serverを、停止せずに切替えを行った場合、L-Serverが二重に起動して、ディスクが

破損する可能性があります。確実に停止してください。

4. サーバをメンテナンスモードに設定します。

サーバをメンテナンスモードに切り替える方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録B 保守

モード」を参照してください。

コマンドで切り替える場合、rcxadm serverコマンドを使用します。

rcxadm serverコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.12 rcxadm server」を参照してください。

5. L-Serverを起動します。

切替え先のサーバでL-Serverを起動してください。

L-Serverの起動方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「11.1.1 起動」を参照してください。

6. 切り替えたサーバのメンテナンスモードを解除します。

サーバのメンテナンスモードを解除する方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録B 保守モー

ド」を参照してください。

コマンドで切り替える場合、rcxadm serverコマンドを使用します。

rcxadm serverコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.12 rcxadm server」を参照してください。

復旧

ここでは、復旧方法について説明します。

以下の手順で、復旧を行います。

1. マネジメントブレードが故障した場合、故障したマネジメントブレードを交換します。管理LANやスイッチが故障した場合、管理

LANやスイッチを交換したあと、マネジメントブレードを初期化します。マネジメントブレードの初期化は、マネジメントブレードの

管理画面で"VIOMで管理"を選択し、表示された画面でマネジメントブレードのローカルVIOM設定を強制的にリセットする設定

を行ったあと、マネジメントブレードを再起動してください。どちらの場合も、操作に不明点がある場合は当社技術員に連絡して

ください。

2. ブレードをシャーシに搭載します。

3. RORコンソールで復旧したシャーシを登録解除したあと、再登録してください。

4. サーバリソースツリーから復旧したシャーシのサーバの電源をONにしたあと、強制的に電源をOFFにしてください。

ブレードシャーシが復旧したあと、L-Serverの配置を元に戻したい場合、以下の手順を行います。

1. L-Serverを停止します。

L-Serverの停止については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「11.1.2 停止」を参照してください。

2. 使用する物理サーバの変更を行います。

[L-Serverの仕様変更]ダイアログの"使用する物理サーバ"で、復旧したサーバを指定します。

使用する物理サーバの変更については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「11.2.1 仕様変更」を参照してく

ださい。

3. L-Serverを起動します。

L-Serverの起動については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「11.1.1 起動」を参照してください。

14.1.3 ストレージ筺体の高可用性

ここでは、物理L-Serverに接続するストレージ筺体の高可用性について説明します。

物理L-Serverが利用しているLUNを2台のストレージ装置間でレプリケーションしている場合、ストレージ装置が故障しても物理L-Serverの運用を速やかに復旧できます。

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ここでは、1つのマネージャーに管理されているLUNのレプリケーションが行われている2台のストレージ装置間で、物理L-Serverが利

用しているディスクを切り替える場合について説明します。

・ Disaster Recovery環境で物理L-Server、および物理L-Serverが利用するディスクを切り替える場合、「第15章 Disaster Recovery」を

参照してください。

図14.1 ストレージの運用系/待機系の切替え

・ ダイナミックLUNミラーリングでディスクリソースを作成した場合は、「ダイナミックLUNミラーリングを利用する場合」を参照してくださ

い。

前提条件

ストレージ筺体の高可用性を実現するための前提条件については、「導入ガイド CE」の「3.4.2 ストレージ筺体の高可用性の設計」を

参照してください。

ストレージ装置のLUNのレプリケーション

・ ETERNUSの場合

ETERNUS SF AdvancedCopy Managerを利用して、LUNのレプリケーションを定義してください。

・ EMC CLARiXの場合

MirrorView機能を利用して、LUNのレプリケーションを定義してください。

・ EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージの場合

SRDF機能を利用して、デバイスのレプリケーションを定義してください。

レプリケーション定義ファイル

レプリケーション定義ファイルは事前に作成します。レプリケーション定義ファイルにはレプリケーションの対応関係を記述します。

レプリケーション定義ファイルの書式は以下のとおりです。

運用系ストレージ装置のIPアドレス,運用系ボリューム識別子,待機系ストレージ装置のIPアドレス,待機系ボリューム識別子

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運用系ストレージ装置と待機系ストレージ装置のIPアドレスと、運用系ボリューム識別子と待機系ボリューム識別子の組合せが、一意

になるように設定してください。レプリケーション定義ファイル内で重複していると、スクリプト作成時にエラーになります。

・ ETERNUSの場合

レプリケーションの対応関係は、ETERNUS SF AdvancedCopy Managerで確認してください。

ストレージの識別子にはストレージのIPアドレスを指定してください。ストレージのIPアドレスはrcxadm storage listコマンドで確認し

てください。

ボリューム識別子については、ETERNUS SF AdvancedCopy Managerで確認してください。ボリューム識別子はゼロサプレスなし

の16進形式で記述してください。

例 192.168.1.24,0x0001,192.168.2.25,0x0005

192.168.1.24,0x0002,192.168.2.25,0x0006

192.168.3.25,0x0001,192.168.4.26,0x0005

参考

ETERNUS SF AdvancedCopyManagerのCopy Control Moduleを利用してレプリケーションを行っている場合は、rcxrepdefコマンド

によりレプリケーション定義ファイルを作成することができます。

rcxrepdefコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.14 rcxrepdef」を参照してください。

・ EMC CLARiXの場合

レプリケーションの対応関係は、MirrorView機能で確認してください。

ストレージの識別子にはIPアドレスを指定してください。IPアドレスはrcxadm storage listコマンドで確認してください。

ボリューム識別子については、MirrorView機能で確認してください。ボリューム識別子はゼロサプレスなしの16進形式で記述して

ください。

例 192.168.1.24,0x0001,192.168.2.25,0x0005

192.168.1.24,0x0002,192.168.2.25,0x0006

192.168.3.25,0x0001,192.168.4.26,0x0005

・ EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージの場合

レプリケーションの対応関係は、SRDF機能で確認してください。

ストレージの識別子にはSymmIDを指定してください。SymmIDはrcxadm storage listコマンドで確認してください。

ボリューム識別子にはデバイスを指定してください。デバイスはSRDF機能で確認してください。ボリューム識別子はゼロサプレスな

しの16進形式で記述してください。

例 000192601264,0001,000192601265,0005

000192601264,0002,000192601265,0006

000192601274,0001,000192601275,0005

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運用系から待機系に切り替える場合(failover)

運用系から待機系に切り替える手順について説明します。

1. レプリケーション定義ファイルを作成します。

レプリケーション定義ファイルについては、「レプリケーション定義ファイル」を参照してください。

2. rcxstorage -failoverコマンドを実行して、以下のスクリプトを作成します。

- failoverスクリプト

- 物理L-Server停止スクリプト

- 物理L-Server起動スクリプト

rcxstorageコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.13 rcxstorage」を参照してください。

- これらのスクリプトは運用系のストレージ装置単位で作成します。

- これらのスクリプトはコマンドが実行された時点の構成情報に基づいて作成されます。構成を変更した場合、これらのスクリ

プトを再作成してください。

- 運用系と待機系のストレージ装置が、ストレージツリーに表示されているときに実行してください。運用系のストレージ装置が

故障しても、ストレージツリーに表示されている間は、スクリプトを作成できます。

注意

ストレージツリーに操作対象のストレージ装置が表示されていないとき、これらのスクリプトは作成できません。

3. 作成した物理L-Server停止スクリプトを、マネージャーが動作しているサーバで実行します。これにより、failoverスクリプトで処理

対象にしている物理L-Serverが停止されます。L-Serverで動作しているOSのシャットダウン処理を行わず、サーバを強制的に停

止する場合、物理L-Server停止スクリプト実行時に-forceオプションを指定してください。

スクリプトの実行時にエラーが発生した場合、当社技術員に連絡してください。

注意

物理L-Serverは物理L-Server停止スクリプトに記述された順序で停止されます。物理L-Serverの停止順序の指定が必要な場合、

物理L-Server停止スクリプトを編集してください。

4. 物理L-ServerのHBAのWWPNと、運用系ストレージのポートの、WWPNの組合せのゾーニングをファイバーチャネルスイッチか

ら削除します。ストレージがETERNUSの場合、failoverスクリプト実行時に本製品がファイバーチャネルスイッチのゾーニングを

削除するため、本手順は必要ありません。

5. ストレージのレプリケーション機能が停止していない場合は停止してください。

6. 作成したfailoverスクリプトをマネージャーが動作しているサーバで実行します。

- スクリプトの実行時に「メッセージ番号 62513」のエラーが発生した場合

運用系のディスクリソースのシン・プロビジョニング/シック・プロビジョニングの属性と、待機系のディスクリソースのシン・プロ

ビジョニング/シック・プロビジョニングの属性が同じではない可能性があります。レプリケーション定義ファイルを確認し、同じ

シン・プロビジョニング/シック・プロビジョニングの属性のディスクリソースを定義してください。

- 上記以外のエラーが発生した場合

当社技術員に連絡してください。

7. 待機系のストレージにアクセスするため、ファイバーチャネルスイッチに物理L-ServerのHBAのWWPNと、待機系ストレージの

ポートの、WWPNの組合せのゾーニングを追加します。ストレージがETERNUSの場合、failoverスクリプト実行時に本製品がファ

イバーチャネルスイッチのゾーニングを追加済みのため、本手順は必要ありません。

8. 待機系のストレージのLUNへの読込み/書込みをする場合、必要に応じてレプリケーションの設定を変更してください。

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9. 作成した物理L-Server起動スクリプトを、マネージャーが動作しているサーバで実行します。これにより、物理L-Serverが起動さ

れます。

スクリプトの実行時にエラーが発生した場合、当社技術員に連絡してください。

注意

物理L-Serverは物理L-Server起動スクリプトに記述された順序で起動されます。物理L-Serverの起動順序の指定が必要な場合、

物理L-Server起動スクリプトを編集してください。

10. L-Platformを運用している場合、切り替えたディスクの情報をL-Platform構成情報に反映するために、cfmg_syncdiskinfoコマン

ドを実行します。

【Windows】

>インストールフォルダー\RCXCFMG\bin\cfmg_syncdiskinfo <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVcfmg/bin/cfmg_syncdiskinfo <RETURN>

cfmg_syncdiskinfoコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.13 cfmg_syncdiskinfo(ディスク情報の同期)」を参照してく

ださい。

待機系から運用系に切り替える場合(failback)

待機系から運用系に切り替える手順について説明します。

1. 運用系のストレージ装置の修理を依頼してください。

2. ストレージ管理製品を利用して、運用系のストレージ装置の論理構成(RAID、LUN)を復旧してください。

3. ストレージ管理製品を利用して、運用系のストレージ装置のLUNマスキング定義およびLUNマッピング定義を確認し、物理L-ServerのHBAのWWPNに関連する定義が残っている場合は削除してください。

参考

ストレージ装置がETERNUSの場合、運用系のストレージ装置のLUNに対応するアフィニティグループを削除してください。

4. レプリケーション機能の設定変更により、待機系のストレージ装置から運用系のストレージ装置へのレプリケーションを行い、運

用系と待機系のLUNが等価状態になるまで待ちます。

5. レプリケーション定義ファイルを準備します。

レプリケーション定義ファイルは、failoverと同じものを使用します。ただし、failoverスクリプトを実行したあとに構成を変更した場

合、レプリケーション定義ファイルを修正してください。

6. rcxstorage -failbackコマンドを実行して以下のスクリプトを作成します。

- failbackスクリプト

- 物理L-Server停止スクリプト

- 物理L-Server起動スクリプト

rcxstorageコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.13 rcxstorage」を参照してください。

- これらのスクリプトは運用系のストレージ装置単位で作成します。

- これらのスクリプトは、failoverスクリプトを実行して、待機系のストレージ装置に切り替えたあと、作成できます。

- これらのスクリプトはコマンドが実行された時点の構成情報に基づいて作成されます。構成を変更した場合、これらのスクリ

プトを作成し直してください。

- 139 -

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- 運用系のストレージ装置と待機系のストレージ装置がストレージツリーに表示されているときに実行してください。ストレージ

ツリーに操作対象のストレージ装置が表示されていないとき、これらのスクリプトは作成できません。

7. 作成した物理L-Server停止スクリプトを、マネージャーが動作しているサーバで実行します。これにより、failbackスクリプトで処理

対象にしている物理L-Serverが停止されます。L-Serverで動作しているOSのシャットダウン処理を行わず、サーバを強制的に停

止する場合、物理L-Server停止スクリプト実行時に-forceオプションを指定してください。

スクリプトの実行時にエラーが発生した場合、当社技術員に連絡してください。

注意

物理L-Serverは物理L-Server停止スクリプトに記述された順序で停止されます。物理L-Serverの停止順序の指定が必要な場合、

物理L-Server停止スクリプトを編集してください。

8. 物理L-ServerのHBAのWWPNと、待機系ストレージのポートの、WWPNの組合せのゾーニングをファイバーチャネルスイッチか

ら削除します。ストレージがETERNUSの場合、failbackスクリプト実行時に本製品がファイバーチャネルスイッチのゾーニングを

削除するため、本手順は必要ありません。

9. ストレージのレプリケーション機能を停止します。

10. 作成したfailbackスクリプトをマネージャーが動作しているサーバで実行します。

- スクリプトの実行時に「メッセージ番号 62513」のエラーが発生した場合

運用系のディスクリソースのシン・プロビジョニング/シック・プロビジョニングの属性と、待機系のディスクリソースのシン・プロ

ビジョニング/シック・プロビジョニングの属性が同じではない可能性があります。レプリケーション定義ファイルを確認し、同じ

シン・プロビジョニング/シック・プロビジョニングの属性のディスクリソースを定義してください。

- 上記以外のエラーが発生した場合

当社技術員に連絡してください。

11. 運用系のストレージにアクセスするため、ファイバーチャネルスイッチに物理L-ServerのHBAのWWPNと、運用系ストレージの

ポートの、WWPNの組合せのゾーニングを追加します。ストレージがETERNUSの場合、failbackスクリプト実行時に本製品がファ

イバーチャネルスイッチのゾーニングを追加済みのため、本手順は必要ありません。

12. レプリケーション機能の設定変更により、運用系のストレージ装置から待機系のストレージ装置へのレプリケーションを行い、運

用系と待機系のLUNが等価状態になるまで待ちます。

13. 作成した物理L-Server起動スクリプトを、マネージャーが動作しているサーバで実行します。これにより、物理L-Serverが起動さ

れます。

スクリプトの実行時にエラーが発生した場合、当社技術員に連絡してください。

注意

物理L-Serverは物理L-Server起動スクリプトに記述された順序で起動されます。物理L-Serverの起動順序の指定が必要な場合、

物理L-Server起動スクリプトを編集してください。

14. L-Platformを運用している場合、切り替えたディスクの情報をL-Platform構成情報に反映するために、cfmg_syncdiskinfoコマン

ドを実行します。

【Windows】

>インストールフォルダー\RCXCFMG\bin\cfmg_syncdiskinfo <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVcfmg/bin/cfmg_syncdiskinfo <RETURN>

cfmg_syncdiskinfoコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.13 cfmg_syncdiskinfo(ディスク情報の同期)」を参照してく

ださい。

- 140 -

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ダイナミックLUNミラーリングを利用する場合

ダイナミックLUNミラーリングを利用する場合の変更点および注意点を説明します。

前提条件

「導入ガイド CE」の「3.4.2 ストレージ筺体の高可用性の設計」を参照してください。

ストレージ装置のLUNのレプリケーション

仮想ストレージからディスクリソースを自動生成する場合に、ミラーリング定義ファイルの設定により自動でレプリケーションが設定さ

れます。レプリケーションの設定は、CCMのREC(筐体間同期型高速コピー、転送モード:Stackモード)を利用します。コピーグルー

プ/コピーペアが自動で作成され、コピーが開始されます。作成されるコピーグループ名はミラーリング定義ファイルに記述した値

が使用されます。

レプリケーション定義ファイル

CCMを利用したレプリケーションを設定した場合は、rcxrepdefコマンドを使用することでレプリケーション定義ファイルを生成できま

す。

rcxrepdefコマンドについては、「リファレンスガイド(リソース管理) CE」の「1.7.14 rcxrepdef」を参照してください。

運用系から待機系に切り替える場合(failover)

切り替え手順は、ストレージ装置で事前に作成したLUNの場合と同じです。

注意

ダイナミックLUNミラーリングで作成したディスクリソースは、待機系に切り替えた後も削除されずに残ります。

参考

ダイナミックLUNミラーリングは、CCMのREC(転送モード:Stackモード)によりLUNのコピーを開始します。そのため、手順5のスト

レージのレプリケーション機能の停止は以下のように実施してください。

1. acec suspendコマンドに-forceオプションを指定して、RECセッションを強制的に一時中断します。

2. acec changeコマンドで、RECの転送モードをThroughモードに変更します。

3. acec cancelコマンドで、RECセッションを停止します。このとき、-forceオプションは指定しないでください。

待機系から運用系に切り替える場合(failback)

切り替え手順は、ストレージ装置で事前に作成したLUNの場合と同じです。

14.2 管理サーバの高可用性

ここでは、マネージャーの高可用性について説明します。

マネージャーのクラスタ運用のための前提条件

マネージャーをクラスタ運用するための前提条件については、「導入ガイド CE」の「3.4.3 管理サーバの高可用性の設計」を参照してく

ださい。

Hyper-V環境のWindowsゲストの環境におけるマネージャーのクラスタ運用

・ ドメインコントローラー用サーバに対する、OSのインストールおよびドメインコントローラーの設定を行います。

・ 管理サーバに対するインストールおよび設定を行います。

以下の作業が必要です。

- 141 -

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- プライマリーノード

- 共用ストレージへの接続

- BIOSの設定

- Hyper-Vの役割のインストール

- EMC Solutions Enablerのインストールと設定(使用する場合)

- フェールオーバー・クラスタリング機能の追加

- Hyper-V仮想ネットワークの作成

- クラスタの作成

- 仮想マシンの準備

- 仮想マシンのクラスタへの登録

- ストレージ管理製品のインストールと設定

- VM管理製品のインストールと設定

- ServerView Operations ManagerおよびServerView Virtual-IO Managerのインストールと設定

- 本製品のマネージャーのインストール

- 本製品のセットアップ

- セカンダリノード

- 共用ストレージへの接続

- BIOSの設定

- Hyper-Vの役割のインストール

- EMC Solutions Enablerのインストールと設定(使用する場合)

- フェールオーバー・クラスタリング機能の追加

- Hyper-V仮想ネットワークの作成

以下の項目の詳細は、Hyper-Vのマニュアルを参照してください。

・ Hyper-Vの役割のインストール

・ フェールオーバー・クラスタリング機能の追加

・ Hyper-V仮想ネットワークの作成

・ クラスタの作成

・ 仮想マシンの準備

・ 仮想マシンのクラスタへの登録

・ 運用

VMゲストで異常が発生した場合、VMゲストが切り替わると運用が継続されます。

注意

- L-Server作成など、管理対象サーバの環境の構築、変更、削除などを行っているとき、VMゲストに異常が発生すると、動作中

の作業は失敗することがあります。

このとき、管理対象サーバの環境の一部が作成されている場合があります。作成された環境を削除し再実行してください。

- ETERNUSを使用して、L-Server作成などを行い、ETERNUSの設定情報を変更しているとき、VMゲストに異常が発生すると、

ETERNUSの状態が設定処理中から復帰しないことがあります。この場合、ETERNUSmgrから強制ログオンしたあと、ログオフ

- 142 -

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して復旧してください。ETERNUS DX60/DX80/DX90の場合、当社技術員に連絡してください。ETERNUSの復旧手順につい

ては、ETERNUSのマニュアルを参照してください。

Windows環境とLinux環境におけるマネージャーのクラスタ運用

クラスタ運用の設定と解除は、以下の作業が必要です。

クラスタ運用の設定と解除の手順については、「インストールガイド CE」の「付録B マネージャーのクラスタ運用設定・削除」を参照して

ください。

・ 設定

- プライマリーノード

- クラスタリソースの作成

- 動的ディスクのファイルコピー

- 共有ディスク上のフォルダーのリンク設定

- フォルダーとファイルのアクセス権の設定

- 本製品データベース用フォルダーのアクセス権の設定

- マネージャーの管理LANのIPアドレス変更

- サービスリソースの登録

- クラスタサービスの起動

- セカンダリノード

- 共有ディスク上のフォルダーのリンク設定

- 本製品データベース用フォルダーのアクセス権の設定

- マネージャーの管理LANのIPアドレス変更

- クラスタサービスの起動

・ 解除

- プライマリーノード

- クラスタサービスの停止

- サービスリソースの削除

- マネージャーのアンインストール

- セカンダリノード

- マネージャーのアンインストール

- 共有ディスクのファイル削除

- クラスタリソースの削除

注意

・ L-Serverなどに対する操作中に、管理サーバの切替えが発生すると、実行中の操作は失敗することがあります。

リソースの作成や登録などを行っていた場合、不要なリソースを削除し再実行してください。

・ ETERNUSを使用して、L-Server作成などを行い、ETERNUSの設定情報を変更しているとき、管理サーバに異常が発生すると、

ETERNUSの状態が設定処理中から復帰しないことがあります。この場合、ETERNUSmgrから強制ログオンしたあと、ログオフして

復旧してください。ETERNUS DX60/DX80/DX90の場合、当社技術員に連絡してください。ETERNUSの復旧手順については、

ETERNUSのマニュアルを参照してください。

- 143 -

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第15章 Disaster Recovery本章では、本製品のマネージャーが動作する管理サーバのDisaster Recoveryについて説明します。

本製品のマネージャーが管理する以下の情報をエクスポート、インポートすることで、簡単で高信頼なDisaster Recovery環境を提供し

ます。

・ L-Platformテンプレート

・ L-Platform構成情報

・ 各種リソース情報

・ 課金情報

・ メータリングログ

Disaster Recovery環境を構築する際の前提条件

Disaster Recovery環境を構築する際の前提条件については、「導入ガイド CE」の「3.4.4 Disaster Recoveryの設計」を参照してくださ

い。

15.1 導入

ここでは、Disaster Recovery環境の導入について説明します。

以下の流れで、Disaster Recovery環境を導入します。

1. セットアップのための事前準備

運用サイトとバックアップサイトに対して、セットアップの事前準備を行います。

詳細は、「導入ガイド CE」の「第3章 本製品導入のための設計」を参照してください。

- ストレージ装置のレプリケーションについて

ストレージ装置のレプリケーション機能を用いて運用サイトの情報をバックアップサイトに複製してください。

このストレージのレプリケーションは、「14.1.3 ストレージ筺体の高可用性」の機能を使用します。

Disaster Recoveryの運用ができるストレージは、事前に作成されたLUNまたはETERNUSのダイナミックLUNミラーリングのス

トレージです。ストレージのレプリケーションの前提条件の詳細については、「導入ガイド CE」の「3.4.2 ストレージ筺体の高可

用性の設計」を参照してください。

運用サイトでは、バックアップサイトのディスクリソースが検出されている必要はありません。そのため、バックアップサイトのス

トレージ装置を運用サイトのサーバに接続する必要はありません。

なお、本製品インストール時に指定するイメージファイル格納フォルダーを、レプリケーション対象のストレージ上に構築して

ください。イメージファイル格納フォルダー配下のイメージファイルも同様に複製してください。

注意

- ETERNUSのダイナミックLUNミラーリングを使用する場合、仮想ストレージリソースは使用しないでください。仮想ストレー

ジリソースを使用するとDisaster Recoveryの切替えで実施するインポートが失敗します。

- ETERNUSのダイナミックLUNミラーリングを使用する場合、運用サイトからバックアップサイトに一度切り替えた時点で事

前に作成されたLUNに切り替わります。それ以降に切替えを行うためには事前に作成されたLUNのレプリケーションの

環境を構築する必要があります。

- ストレージ装置のレプリケーション機能を利用してオンライン中のデータを転送している途中に異常が発生した場合、

データの状況によってはシステムが正常に復旧できないことがあります。

運用サイトでも定期的にバックアップを行ってください。

- ディレクトリサービスの設定について

ディレクトリサービスの設定は、運用サイトとバックアップサイトで合わせてください。

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- 物理L-Serverを作成する場合

「導入ガイド CE」の「付録D 物理L-Server作成のための設計と設定」を参照してください。

- サーバ仮想化ソフトウェアを利用してL-Serverを作成する場合

「導入ガイド CE」の「4.4.2 サーバ仮想化ソフトウェアの設定」を参照してください。ただし、VM管理製品は、運用サイトの物

理L-Server上に構築するため、バックアップサイト側では構築する必要はありません。

- VMwareの仮想L-Serverを使用する場合

VMホストに対して以下のコマンドを入力し、複製されたLUNの検出を無効にしてください。

>esxcfg-advcfg -s 0 /LVM/DisallowSnapshotLUN <RETURN>

- ネットワーク機器の自動設定機能を使用している場合

以下のファイルおよびフォルダーをバックアップサイトにコピーしてください。

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\network_device_model.xmlインストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\scripts\

2. インストール

運用サイトとバックアップサイトに対して、本製品をインストールします。

詳細は、「導入ガイド CE」の「第5章 インストール/アンインストール」を参照してください。

運用サイトとバックアップサイトの切替えを繰り返し行う場合、マネージャーを搭載するサーバのホスト名は毎回変更する必要が

あります。また、一度使用したホスト名は使用できません。

Disaster Recoveryを使用する場合、"DR option"のライセンスが必要です。

本製品のインストールを行った後、運用サイトおよびバックアップサイトに"DR option"のライセンスを登録してください。

ライセンスの登録方法については、「導入ガイド CE」の「7.1 ログイン」を参照してください。

3. セットアップ

運用サイトとバックアップサイトに対して、本製品のセットアップを行います。

詳細は、「導入ガイド CE」の「第8章 セットアップ」を参照してください。

Disaster Recovery環境は、以下のように設定してください。

- 以下のチューニングパラメーターは、運用サイトとバックアップサイトですべて同じ値を設定してください。

インストールフォルダー\SVROR\Manager\rails\config\rcx\vm_guest_params.rb

チューニングパラメーターの設定については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「4.4 L-Serverの作成または起動以

外の、L-Serverの操作」の「仮想L-Serverを停止すると「メッセージ番号 69122」が表示され、L-Serverの停止に失敗する。」を

参照してください。

- サーバツリーとネットワークデバイスツリーに登録するリソース名および管理製品ツリーに登録する管理製品名は、運用サイ

トとバックアップサイトで同じにしてください。

- L-Server作成時にIPアドレスを自動的に割り当て、サーバプールからサーバを自動選択する運用を行っている場合、運用

サイトのサーバに指定するIPアドレスとバックアップサイトのサーバに指定するIPアドレスを重複しないようにしてください。

- 管理サーバの管理LANに使用しているIPアドレスは、運用サイトとバックアップサイトで同じIPアドレスを設定してください。

- 以下の設定は、運用サイトとバックアップサイトで、それぞれの環境に合わせた情報にしてください。

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\storage\emc配下

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\storage_portset.rcxprop

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\fc_connection_pattern配下

- 仮想L-Serverを利用する場合、以下をそれぞれ動作させる必要があります。

- 物理L-ServerにVM管理製品を動作させるサーバ

- VMホスト

- 管理するリソースの名前は、運用サイトとバックアップサイトのリソース名が簡単に関連付けられるように、簡単な名前を設定

することをお勧めします。

- 145 -

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- 運用サイトとバックアップサイトの証明書は一致させる必要があります。バックアップサイトのマネージャーをインストールした

際に、以下のファイルを運用サイトからコピーしてください。このとき、マネージャーを停止して実行してください。

なお、複数の運用サイトを1つのバックアップサイトで引き継ぐシステム構成にした場合、 初に作成した運用サイトのマネー

ジャーのファイルを、ほかの運用サイトのマネージャーにもコピーしてください。

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\certificateインストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\opt\FJSVrcxdm\certificateインストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.crtインストールフォルダー\SVROR\Manager\sys\apache\conf\ssl.key

アクセス権限のカスタマイズを行った権限の変更は、バックアップサイトには引き継がれません。被災時は切替えが完了した

あとに再度変更してください。

4. サーバNIC定義の設定

ブレードサーバを利用する際にネットワーク自動設定のデフォルト構成以外のNICを利用する場合、サーバNIC定義を作成し、

マネージャーに反映します。

バックアップサイトのサーバNIC定義は、事前に運用サイトと同様に作成し、マネージャーに反映します。

作成したサーバNIC定義は、rcxadm nicdefctl commitコマンドを実行し、マネージャーに反映します。

サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「2.11 サーバNIC定義」を参照してください。

rcxadm nicdefctl commitコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.16 rcxadm nicdefctl」を参照してくだ

さい。

15.2 通常運用

ここでは、Disaster Recoveryの通常運用で実施する作業について説明します。

1. L-Platformの配備など

運用サイトでL-Platformの配備などリソース構成情報が更新される操作を行った場合、以降に説明するDisaster Recoveryの切替

えを行うための情報採取を行ってください。

2. 運用サイトの各種情報のエクスポート

運用サイトに障害が発生した場合に備え、バックアップサイトに復元するシステム環境が構築できた場合、以下に説明する各種

情報をエクスポートします。

- L-Platformテンプレート

- L-Platform構成情報

- 各種リソース情報

- 課金情報

- メータリングログ

以下のように運用することをお勧めします。

- 管理対象サーバの構成を変更したときにエクスポートし、 新のシステム情報を維持する

- 定期的にエクスポートし、 新化する

各種情報のエクスポート手順は以下のとおりです。

a. リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)をエクスポートします。

リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)のエクスポートは、rcxadm config exportコマンドを実行します。

rcxadm config exportコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.11 rcxadm config」を参照してくだ

さい。

b. L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報をエクスポートします。

L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報のエクスポートは、cfmg_exportconfigコマンドを実行します。

cfmg_exportconfigコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.9 cfmg_exportconfig(構成情報のエクスポート)」を参

照してください。

- 146 -

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c. 課金情報をエクスポートします。

課金情報のエクスポートは、商品マスタメンテナンスコマンドのエクスポート機能(productmaintain export)を実行します。

商品マスタメンテナンスコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を

参照してください。

d. メータリングログを出力します。

メータリングログの出力は、ctchg_getmeterlogコマンドを実行します。

メータリングログの出力については、「リファレンスガイド CE」の「3.1 ctchg_getmeterlog(メータリングログの出力)」を参照し

てください。

e. ディレクトリサービス情報の退避

ディレクトリサービスの情報を退避します。

注意

各種情報のエクスポートは、L-Platformの配備、返却、構成変更などの、各種情報が変更される操作と同時に実行しないように

運用してください。

3. ファイアーウォールのコンフィグをバックアップ

ネットワーク機器の自動設定機能を使用してファイアーウォールの自動設定をしている場合、ネットワーク機器のコンフィグバック

アップコマンドや管理ソフトウェアのコンフィグバックアップ機能を利用し、以下のように運用することをお勧めします。

- ファイアーウォールの自動設定を行ったあとにコンフィグをバックアップし、 新コンフィグを採取する。

- 定期的にファイアーウォールのコンフィグをバックアップする。

なお、定期的にファイアーウォールのコンフィグをバックアップする場合、リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)を採取した直後に採取し、バックアップするタイミングを合わせてください。

4. サンプルスクリプトの実行情報ファイルのバックアップ

ネットワーク機器の自動設定機能を使用してファイアーウォールの自動設定をサンプルスクリプトのルールセットで行っている場

合、スクリプト実行に必要な情報を格納したファイルが自動的に以下のバックアップ先フォルダーへ退避されます。

インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\lserver_repair\ruleset_backup

運用サイトの各種情報のエクスポート後に、上記フォルダー配下の情報をバックアップしてください。

なお、上記フォルダーは、以下のチューニングパラメーターファイルに設定するパラメーターで変更されている場合があります。

バックアップ先フォルダーを変更したい場合は、以下のチューニングパラメーターファイルにパラメーターを設定してください。

チューニングパラメーターファイル

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\manager_backup.rcxprop

パラメーターの書式

ruleset_backup_dir=サンプルスクリプトの実行情報ファイル格納先フォルダー

5. ストレージのレプリケーション情報の取得

ストレージ装置のレプリケーションで運用サイトとバックアップサイトで対応するLUNを確認します。

このLUNの対応関係を記載するレプリケーション定義ファイルを作成します。ETERNUSのダイナミックLUNミラーリングを使用す

る場合、L-Platformの配備でレプリケーションを行うLUNが追加されるので、rcxrepdefコマンドでレプリケーション定義ファイルを

作成します。このファイルを指定して、対応関係表からインポートの際にバックアップサイトの資源にLUNをマッピングするための

ファイルを作成します。

このファイルの作成には、rcxstorageコマンドの-recoveryオプションと-modeオプションを指定して実行します。-modeオプションに

はprepareを指定してください。

レプリケーション定義ファイルについては、「14.1.3 ストレージ筺体の高可用性」の「レプリケーション定義ファイル」を参照してください。

rcxrepdefコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.14 rcxrepdef」を参照してください。

rcxstorageコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.13 rcxstorage」を参照してください。

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15.3 被災時の切替え運用

ここでは、Disaster Recoveryで被災した際の切替え運用について説明します。

被災した運用サイトが復旧して、バックアップサイトから切り替える場合も、同じ運用手順で切り替えられます。

以下の手順で、Disaster Recoveryの切替え運用をします。

1. リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)の編集

リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)は、インポートする単位への分割や、バックアップサイトの環境に合わせた

リソース情報の変更など、コマンドを使用して編集する必要があります。

以下の手順で編集してください。

a. 構築済みの物理サーバと関連付けたL-Serverの分離

構築済みの物理サーバと関連付けたL-Serverは、Disaster Recoveryで復旧できません。

以下の操作を実行したあと、L-Serverと関連付けるコマンドを実行してください。復旧作業が完了したあと、再度L-Serverと関連付けてください。

>rcxadm config filter -convert -indir indir -outdir outdir <RETURN>

outdirにconvert.txtというファイル名で以下の情報が出力されます。

復旧手順が完了したあと、以下の内容でL-Serverの関連付け、およびscopeの再設定を行ってください。

[command]rcxadm lserver convert -with BX900_1 -name physical_lserver_1rcxadm lserver convert -with BX900_3 -name physical_lserver_2 -to /tenant_1rcxadm lserver convert -with BX900_6 -name physical_lserver_3 -label test_label3 -commenttest_comment3 -to /folder_1[user]user_1, physical_lserver_1user_1, /tenant_1/physical_lserver_2user_2, /folder_1/physical_lserver_2[usergroup]usergroup_1, physical_lserver_1usergroup_2, /folder_1/physical_lserver_3

b. ストレージのマッピング

「15.1 導入」の手順7.で作成したストレージのレプリケーション情報からバックアップサイトのストレージ情報にマッピングす

るためのファイルを作成します。

マッピングファイルの作成は、rcxstorageコマンドの-recoveryオプションと-modeオプションを指定して実行します。-modeオプションには、mappingを指定してください。

rcxstorageコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.13 rcxstorage」を参照してください。

作成したマッピングファイルでインポートする本製品のリソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)のストレージ

情報を変更します。ストレージ情報の変更は、rcxadm config mapコマンドを実行します。

rcxadm config mapコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.11 rcxadm config」を参照してくださ

い。

注意

ETERNUSのダイナミックLUNミラーリングを使用したストレージは、被災時の切替え運用を実施するとバックアップサイト側

では事前に作成されたLUNに切り替わります。L-Platformを削除してもストレージが解放されないなど運用が変更になりま

す。

c. テナント単位の分離

被災時の切替えをテナントごとに行う場合、インポートする本製品のリソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)をテナント間で共通する情報とテナントごとの情報に分離する必要があります。テナントに関する本製品のリソース構成情

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報・ユーザー定義情報(XMLファイル)の分離は、rcxadm config filterコマンドを実行します。

rcxadm config filterコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.11 rcxadm config」を参照してくだ

さい。

テナントごとに被災時の切替えを行う場合

- テナント間で共通のリソース

-globalオプションを指定して、1回コマンドを実行します。

- テナントごとの個別のリソース

-tenantオプションを指定して、テナント数分コマンドを実行します。テナントごとにリソース構成情報は分割されます。

管理対象サーバ全体で被災時の切替えを行う場合

分割は不要のため、rcxadm config filterコマンドを実行する必要はありません。

d. 仮想L-Serverと物理L-Serverの分離

仮想L-Serverを使用して運用を行っている場合、VM管理製品を搭載する物理L-Serverを復旧してから仮想L-Serverを復

旧する必要があります。そのため、仮想L-Server関連のリソースとそれ以外のリソースに分離します。この仮想L-Serverに関する分離は、以下の環境で行ってください。

- 管理対象サーバ全体(テナント単位の分離を行わなかった場合)

- 手順c.で分割したテナント間で共通の環境

- 各テナントの環境

この操作は、rcxadm config filterコマンドを実行します。

rcxadm config filterコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.11 rcxadm config」を参照してくだ

さい。

2. バックアップサイトの運用の停止

バックアップサイトでほかの業務を運用していた場合、L-Platformの業務を停止し、L-Platformの情報、およびそれぞれのL-Platformが使用している以下のリソースを削除します。

- L-Platformテンプレート

- L-Platform構成情報

- 各種リソース情報

- 課金情報

- メータリングログ

各種情報の削除手順は、以下のとおりです。

a. リソース管理の構成情報を削除します。

リソース管理の構成情報の削除は、L-Platformの業務を停止し、L-Platform削除、および、それぞれのL-Platformで使用

している以下のリソース管理の管理対象リソースを削除します。

- L-Server

- L-Serverテンプレート

- テナントフォルダー

- リソースフォルダー

- リソースプール

- イメージリソース

- ユーザー

- ユーザーグループ

- ネットワークリソース

- アドレスセットリソース

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注意

バックアップサイトのリソースプールは、すべて削除できません。運用サイトとリソースプール名が重複しない、バックアップ

サイト専用のリソースプールをリソースごとに1つ以上残してください。

このリソースプールは、インポート後は必要ありません。被災後の切替え運用が完了した時点で削除してください。

インポートの運用を行うインフラ管理者または兼任管理者などのユーザーを、1つ以上残してください。残されたユーザー

と名前が一致するユーザーを運用サイトでも使用している場合、インポートしたあともバックアップサイト側の設定が有効で

す。たとえば、パスワードが運用サイトで使用したものに変更されず、バックアップサイトで使用していたものがそのまま使

用できます。

b. メータリングログ情報を削除します。

メータリングログ情報の削除は、以下の手順でctchg_deletemeterlogコマンドを実行します。

1. 以下のメータリングログの動作設定ファイルを変更します。

ファイル Window

sインストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\conf\metering_log.properties

Linux /opt/FJSVctchg/conf/metering_log.properties

変更内容 retention_period=0000-00-00

2. ctchg_deletemeterlogコマンドを実行します。

ctchg_deletemeterlogコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「3.2 ctchg_deletemeterlog(メータリングログの削

除)」を参照してください。

3. 1.で変更したメータリングログの動作設定ファイルの設定を元に戻します。

デフォルトの値は、retention_period=0000-03-00です。

3. ストレージの切離し

ストレージのレプリケーション機能を停止し、バックアップサイトを運用サイトから切り離します。

4. ファイアーウォールのコンフィグコピー

ネットワーク機器の自動設定機能を使用してファイアーウォールの自動設定をしている場合、運用サイトの 新のコンフィグを

バックアップサイトのファイアーウォールにコピーしてください。

5. サンプルスクリプトの実行情報ファイルのコピー

運用サイトでバックアップした情報をバックアップサイトの以下のフォルダー配下へコピーしてください。

インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\scripts

運用サイトでバックアップした情報は、「15.2 通常運用」の「サンプルスクリプトの実行情報のバックアップ」を参照してください。

6. サーバNIC定義の変更

運用サイトで、サーバNIC定義を変更し、マネージャーに反映した場合、バックアップサイトでも、同様にサーバNIC定義を変更

し、マネージャーに反映します。

変更したサーバNIC定義は、rcxadm nicdefctl commitコマンドを実行し、マネージャーに反映します。

サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「2.11 サーバNIC定義」を参照してください。

rcxadm nicdefctl commitコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.16 rcxadm nicdefctl」を参照してくだ

さい。

7. 各種情報のインポートとL-Serverの起動

各種情報をインポートします。インポートで作成されたL-Platformは停止状態のため、手動で起動します。

注意

- 本手順をすべて実施したあと、手順2.のa.の注意の記述のとおり、削除していないリソースプールを削除してください。

- 150 -

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- rcxadm config importコマンドを使用してリソースの構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)をインポートする場合、す

べてのリソース情報を検証してから登録されるわけではないため、一部のリソースだけ登録される場合があります。この場合、

失敗した原因に対処したあと、再度インポートしてください。

インポートを実行すると、自動的に以下が行われます。

- リソースフォルダー(テナントフォルダー)作成

- リソースプール作成

- リソースプールへのリソースの登録

- L-Serverテンプレート作成

- システムイメージ情報作成

- スナップショット情報作成

- L-Server作成

- ファイアーウォール作成

- ユーザーグループ作成

- ユーザー作成

- rcxadm config importコマンドを使用したリソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)のインポートは、L-Serverの作

成などの、リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)が変更される操作と同時に実行しないように運用してくださ

い。

- Disaster Recoveryでバックアップサイトに切替えを実施した際、VMゲストの切替えが失敗したことによりインポートも失敗す

ることがあります。このような場合、以下の手順でインポートに失敗した管理対象サーバを除いて、再度インポートを実施します。

L-ServerのインポートでVMゲストが復旧できなかった場合の例を以下に説明します。

a. インポートで異常が発生

>rcxadm config import -dir dir1 <RETURN>

FJSVrcx:ERROR:62569:/tenant1/l-platform1/l-server1:lserver:import was interrupted. Message=:

67154: VM Guest not found

b. エラーの原因を特定するため、当該リソースの状態を表示します。

>rcxadm config show -type lserver -name /tenant1/l-platform1/l-server1 -dir dir1 -format

xml<RETURN>

c. 問題が発生したリソースをエクスポートファイルから削除します。

>rcxadm config filter -exclude lserver -name /tenant1/l-platform1/l-server1 -indir dir1 -outdir

dir2 <RETURN>

d. 再度、インポートを実施します。

>rcxadm config import -dir dir2 <RETURN>

すべてのリソースをインポートする場合の手順

a. リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)のインポート

リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)のインポートは、rcxadm config importを実行します。

rcxadm config importコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.11 rcxadm config」を参照してくだ

さい。

仮想L-Serverを使用する場合

1. 仮想L-Server以外のリソースのインポートを実行します。

インポートしたL-Serverは定義されただけの状態になります。

- 151 -

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2. インポートしたL-Serverを起動します。

VM管理製品を搭載した物理L-Serverと、VMホストを搭載した物理L-Serverを起動してください。その他のL-Serverは、手順e.を行ったあと起動しても問題ありません。

3. 必要に応じて、VM管理製品をリソースツリーに登録します。

ほかのテナントとVM管理製品を共用し、ほかのテナントですでに登録済みの場合、改めて登録する必要はありま

せん。VM管理製品を登録する場合は、運用サイトと同じ名前で登録してください。

4. VM管理製品の情報を更新し、VM管理製品の情報を反映します。

VM管理製品の情報の更新は、rcxadm vmmgrコマンドを実行します。

rcxadm vmmgrコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.3 rcxadm vmmgr」を参照してくだ

さい。

5. 仮想L-Serverに関するリソースをインポートします。

インポートしたL-Serverは定義されただけの状態になります。

インポートを実行すると、バックアップサイトに対してリソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)をインポートでき

るか検証します。インポートができる場合、実際にL-Serverが作成され、リソースが割り当てられたあと、L-Serverが使用で

きます。

b. L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報を削除します。

L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報の削除は、cfmg_deleteconfigコマンドを実行します。

cfmg_deleteconfigコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.11 cfmg_deleteconfig(全構成情報の削除)」を参照し

てください。

c. L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報をインポートします。

L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報のインポートは、cfmg_importconfigコマンドを実行します。

cfmg_importconfigコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.10 cfmg_importconfig(構成情報のインポート)」を参

照してください。

d. 課金情報をインポートします。

課金情報のインポートは、商品マスタメンテナンスコマンドのインポート機能(productmaintain import)を実行します。

商品マスタメンテナンスコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を

参照してください。

e. ディレクトリサービス情報を復元します。

ディレクトリサービスの情報を復元します。

テナント単位でリソースをインポートする場合の手順

a. グローバルリソースをコピーします。

リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)のインポート

リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)のインポートは、rcxadm config importを実行します。

rcxadm config importコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.11 rcxadm config」を参照してくだ

さい。

物理L-Server上に構築したVMホストおよびVM管理製品が使用するサーバをグローバルプールに登録している場合

1. 仮想L-Server以外のリソースのインポートを実行します。

インポートしたL-Serverは定義されただけの状態になります。

2. インポートしたL-Serverを起動します。

VM管理製品を搭載した物理L-Serverと、VMホストを搭載した物理L-Serverを起動してください。その他のL-Serverは、手順e.を行ったあと起動しても問題ありません。

3. 必要に応じて、VM管理製品をリソースツリーに登録します。

ほかのテナントとVM管理製品を共用し、ほかのテナントですでに登録済みの場合、改めて登録する必要はありま

せん。VM管理製品を登録する場合は、運用サイトと同じ名前で登録してください。

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4. VM管理製品の情報を更新し、VM管理製品の情報を反映します。

VM管理製品の情報の更新は、rcxadm vmmgrコマンドを実行します。

rcxadm vmmgrコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.3 rcxadm vmmgr」を参照してくだ

さい。

b. L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報を削除します。

L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報の削除は、cfmg_deleteconfigコマンドを実行します。

cfmg_deleteconfigコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.11 cfmg_deleteconfig(全構成情報の削除)」を参照し

てください。

c. グローバルリソースをインポートします。

グローバルのL-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報をインポートします。

グローバルのL-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報のインポートは、cfmg_importconfigコマンドに「-global」オプションを指定して実行します。

cfmg_importconfigコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.10 cfmg_importconfig(構成情報のインポート)」を参

照してください。

d. 課金情報をインポートします。

すべてのリソースをインポートする手順と同様、商品マスタメンテナンスコマンドを実行します。

e. ディレクトリサービス情報を復元します。

バックアップサイトに切り替えないテナントで使用しているユーザーをバックアップサイトの他のテナントで使用する場合、

ディレクトリサービスに直接アクセスして復元したあとのユーザーを削除してください。

f. テナントリソースをインポートします。

インポートするテナントそれぞれに対して以下の手順を実施します。

リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)のインポートは、rcxadm config importを実行します。

物理L-Server上に構築したVMホストおよびVM管理製品が使用するサーバをローカルプールに登録している場合

1. 仮想L-Server以外のリソースのインポートを実行します。

インポートしたL-Serverは定義されただけの状態になります。

2. インポートしたL-Serverを起動します。

VM管理製品を搭載した物理L-Serverと、VMホストを搭載した物理L-Serverを起動してください。その他のL-Serverは、手順e.を行ったあと起動しても問題ありません。

3. 必要に応じて、VM管理製品をリソースツリーに登録します。

ほかのテナントとVM管理製品を共用し、ほかのテナントですでに登録済みの場合、改めて登録する必要はありま

せん。VM管理製品を登録する場合は、運用サイトと同じ名前で登録してください。

4. VM管理製品の情報を更新し、VM管理製品の情報を反映します。

VM管理製品の情報の更新は、rcxadm vmmgrコマンドを実行します。

rcxadm vmmgrコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.3 rcxadm vmmgr」を参照してくだ

さい。

仮想L-Serverを使用する場合

仮想L-Serverに関するリソースをインポートします。

インポートしたL-Serverは定義されただけの状態になります。

g. テナントのL-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報をインポートします。

グローバルのL-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報のインポートは、cfmg_importconfigコマンドに「-tenant」オプションを指定して実行します。

cfmg_importconfigコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.10 cfmg_importconfig(構成情報のインポート)」を参

照してください。

- 153 -

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8. インポートしたL-Platformの確認

L-Platformを配備中、または構成変更中などの状態でエクスポートし、cfmg_importconfigコマンドでL-Platform構成情報をイン

ポートした場合、リソースが存在していないL-Platform情報が復旧される場合があります。

その場合、リソースが存在していない可能性のあるL-Platformの情報をログに出力します。

ログに出力される内容を確認し、必要な対処を行います。

ログに出力される内容と対処方法については、「リファレンスガイド CE」の「1.2 Disaster Recovery対応コマンドのログ出力」を参

照してください。

9. 稼働状況の情報の 新化

性能情報収集用の構成情報を更新します。

性能情報収集用の構成情報の更新は、cmdbrefreshコマンドを「-a」オプションおよび「-q」オプションを指定して実行します。

cmdbrefreshコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.12 cmdbrefresh(稼働状況の構成情報の更新)」を参照してくださ

い。

注意

性能情報(ダッシュボード及び稼動状況表示で表示される情報)は、運用サイトの構成に依存する情報のため、バックアップサイ

トへの切り替えで引き継がれません。バックアップサイトでの情報が表示されます。

10. メータリングログのマージ

運用サイトでエクスポートしたメータリングログと、バックアップサイトでシステムを復旧した後に取得(エクスポート)したメータリン

グログをマージすることで、課金計算ができます。

注意

メータリングログエクスポートから、災害などによる致命的なシステム障害が発生した間のメータリングログは抜けた状態となるた

め、定期的にメータリングログをエクスポートし、 新化することをお勧めします。

11. L-Serverの起動

インポートで作成されたL-Serverの電源状態は停止状態であるため、以下の操作で必要なサーバの電源をオンしてください。

- インフラ管理者が作成した物理L-Serverは、rcxadm folder startコマンドまたは rcxadm lserver startコマンドで起動します。

- L-Platformに属するL-Serverは、StartLServerコマンド、またはStartLPlatformコマンドを使用して電源をオンにしてください。

- 154 -

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付録A 運用時の留意点

ここでは、本製品を運用する際の留意点について説明します。

管理LANの冗長構成

管理対象サーバの管理LANで利用するNICとLANが故障すると、以下の操作はエラーになることがあります。速やかに復旧してくだ

さい。

・ バックアップ・リストア

・ クローニングイメージの採取・配付

・ サーバの切替え・切戻し

HBA address rename

・ 本製品では、HBA address rename利用時、管理対象サーバのHBAの工場出荷時WWNが書き換えられ、サーバ削除を行うと工

場出荷時の値にリセットされます。

本製品の管理外の環境でHBAを利用する場合、本製品のサーバ削除を行ってください。

サーバ削除については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.2 管理対象サーバの削除」を参照してください。

・ 管理対象サーバの起動時に、管理サーバと接続しHBAのWWNが設定されます。

そのため、管理対象サーバの起動時に再起動が数回行われます。

・ HBA address rename設定をしたことがあるHBAを、管理対象サーバへ移設しないでください。WWNがHBAに設定されたままの可

能性があるため、WWNがリセットされないまま運用した場合、ほかのサーバへ同じWWNが設定されたときに、同一ボリュームアク

セスによってデータが破損する危険性があります。

マネージャーのシステム時刻の変更

管理サーバのシステム時刻を過去に戻した場合、マネージャーからのリソース監視が戻した時間だけ停止します。システム時刻を数

分以上過去に戻す場合、時刻を戻したあとにマネージャーを再起動してください。

マネージャーの再起動については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

マネージャーの再起動

マネージャーのサービスは、システムの安定運用を行うためデフォルトで毎日3時45分に再起動されます。

再起動に関する設定は運用形態に応じて変更できます。設定を変更する場合、以下を行ってください。

・ 設定ファイル

【Windows】インストールフォルダー\Manager\rails\config\rcx\rcx_manager_params.rb

【Linux】

/opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx/rcx_manager_params.rb

・ 設定パラメーター

表A.1 設定パラメーター

パラメーター名 意味 初期値

RESTART_ENABLE

再起動するかを指定します。

・ 再起動する場合

"true"を指定します。

・ 再起動しない場合

true

- 155 -

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パラメーター名 意味 初期値

"false"を指定します。

RESTART_HOUR 再起動の実行時刻(時)を、0~23の間で指定します。 3

RESTART_MIN 再起動の実行時刻(分)を、0~59の間で指定します。 45

RESTART_CYCLE 再起動の実行間隔を日単位で、1~5の間で指定します。 1

・ 変更手順

1. マネージャーを停止します。

2. エディタを使用して、rcx_manager_params.rbファイルのパラメーターを変更します。

3. マネージャーを起動します。

マネージャーの起動、停止については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

注意

再起動される条件は、マネージャーの起動からRESTART_CYCLE * 24時間以上経過している、かつ指定された時刻

(RESTART_HOUR、RESTART_MIN)になった場合です。

マネージャーの処理の多重度の変更

マネージャーでは、複数の処理を同時に実行する際、メモリ使用量の観点から、同時に実行できる数に上限を設けています。

使用環境によって、処理の同時実行数の上限を変更できます。設定を変更する場合、以下の定義ファイルを編集してください。

定義ファイルが存在しない場合、作成してください。

定義ファイルの格納場所

【Windows】インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

rcx_base.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下のように記述してください。

キー = 値

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定します。

表A.2 定義ファイルの指定項目

項目 キー 値 備考

処理の多重度TASK_WORKER_COUNT

半角数字で5~30を指定しま

す。

初期値は"30"です。

Basicモードの場合、初期値は"5"です。

定義ファイルが存在しない場合、初期値で動

作します。

定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。以下の例では、処理の多重度を"10"に設定しています。

- 156 -

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TASK_WORKER_COUNT=10

定義ファイルの変更手順

・ マネージャー単体の環境の場合

1. マネージャーを停止します。

2. rcx_base.rcxpropファイルの、TASK_WORKER_COUNTの値を変更します。

rcx_base.rcxpropファイルが存在しない場合、作成してください。

3. マネージャーを起動します。

・ マネージャーをクラスタで運用している場合

【Windows】

1. マネージャーを停止します。

2. マネージャーの共有ディスクをオンラインにします。共有ディスク以外のクラスタリソースはすべてオフラインにします。

3. 共有ディスクにあるrcx_base.rcxpropファイルのTASK_WORKER_COUNTの値を変更します。rcx_base.rcxpropファイルが存

在しない場合、作成してください。

ドライブ名\Fujitsu\ROR\SVROR\customize_data\rcx_base.rcxprop

4. マネージャーを起動します。

【Linux】

1. マネージャーを停止します。

2. 管理サーバ用の共用ディスクを、プライマリーノードまたはセカンダリノードにマウントします。

3. 共用ディスクにあるrcx_base.rcxpropファイルのTASK_WORKER_COUNTの値を変更します。

rcx_base.rcxpropファイルが存在しない場合、作成してください。

共用ディスクのマウント先/Fujitsu/ROR/SVROR/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/rcx_base.rcxprop

4. 手順2.でマウントしたノードから、管理サーバ用の共用ディスクをアンマウントします。

5. マネージャーを起動します。

マネージャーの起動、停止については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

注意

Basicモード利用時の注意事項

処理の多重度を変更した場合、製品のメモリ使用量も増加します。

増加するメモリ使用量については、「表A.3 処理の多重度によるメモリ使用量の増加」を参照してください。

この値と、「導入ガイド CE」の「1.4.2.6 メモリ容量」に記載されている、マネージャーのメモリ容量から、製品のメモリ使用量を算出し、必

要に応じてメモリを増設してください。

表A.3 処理の多重度によるメモリ使用量の増加

処理の多重度 メモリの増加量(単位:MB)

5 -

6~14 1080 + (処理の多重度 * 40)

15~30 2104 + (処理の多重度 * 40)

- 157 -

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A.1 L-Platform操作のアクセス権限のカスタマイズ

利用者のロール(テナント管理者、テナント利用者)に応じて、L-Platform管理画面で操作できる権限(アクセス権限)をカスタマイズする

ことができます。

アクセス権限をカスタマイズできるL-Platform管理画面の操作は、以下のとおりです。

・ L-Platformの利用申請

・ L-Platformの解約

・ L-Platformの構成変更

・ サーバの起動・停止

・ 仮想サーバのスナップショットの採取・リストア・削除

・ イベントログの参照

・ イメージの採取

・ 物理サーバのバックアップ・リストア・削除

・ ファイアーウォールの設定

アクセス権限をカスタマイズするには、アクセス権限のカスタマイズコマンドを利用します。アクセス権限のカスタマイズコマンドの詳細

は、「リファレンスガイド CE」の「第4章 アクセス権限のカスタマイズ」を参照してください。

- 158 -

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付録B ロールによるアクセス制御

ここでは、ロールによるアクセス制御について説明します。

B.1 概要

本製品では、ユーザーごとに利用できる操作や、操作できるリソースを制限できます。

・ 利用できる操作の集合

ロールと呼びます。

・ 操作できるリソース

アクセス範囲と呼びます。

ユーザーごとにロールとアクセス範囲を設定することで、権限を制限できます。

ユーザーグループは、複数のユーザーを一括して管理する機能です。ユーザーと同様にロールとアクセス範囲を設定することで、そ

のユーザーグループに属するすべてのユーザーの権限をまとめて設定できます。

ユーザーグループは、初期状態では"supervisor"ユーザーグループだけが定義されています。

"supervisor"ユーザーグループには、"all=administrator"のアクセス範囲とロールが設定されています。

"all=administrator"は、アクセス範囲を制限しない管理者(インフラ管理者とテナント管理者を兼任する管理者)ロールです。

ユーザー作成時にユーザーグループを指定しない場合、作成したユーザーと同じユーザーグループになります。そのため、同一部門

内で利用する場合、ユーザーグループの存在を考慮する必要はありません。

ユーザーとユーザーグループのアクセス範囲に指定されたリソースフォルダーとリソースを削除すると、アクセス範囲とロールの設定か

らも削除されます。

ユーザーとユーザーグループのアクセス範囲とロール設定の関係は、「表B.1 ユーザーとユーザーグループのアクセス範囲とロール

設定の関係」のとおりです。

表B.1 ユーザーとユーザーグループのアクセス範囲とロール設定の関係

ユーザー ユーザーグループ アクセス範囲とロール

設定あり 設定あり ユーザーの設定が有効

設定あり 設定なし ユーザーの設定が有効

設定なし 設定あり ユーザーグループの設定が有効

設定なし 設定なし すべてのリソースにアクセス不可

ユーザーとロールの管理にディレクトリサービスを利用できます。導入方法、運用方法の詳細は、「付録C ディレクトリサービスによる

ユーザー管理」を参照してください。

ロールには以下の名前が付けられています。各ロールの詳細な操作権限については、「B.2 ロールと可能な操作」の「ロール別操作可

能範囲」を参照してください。

表B.2 ロール種別

ロール種別 ロール名 説明

インフラ管理ロールインフラ管理者

(infra_admin)

インフラ管理者は、プライベートクラウド内のICTリソース(サー

バ、ストレージ、ネットワーク)、およびL-Platform上で稼動する

OSの管理を行います。

インフラ管理者は、本製品を使用したICTリソースをプール化し

たリソースの一元管理、負荷状態の把握と必要に応じたICTリ

ソースの追加、入替えおよびメンテナンスを行います。

インフラ管理者ロールは、L-PlatformとL-Serverに対する運用時

の操作を禁止したロールです。

インフラを管理するユーザーが、誤操作でL-PlatformとL-Serverの運用を阻害しないように、L-PlatformとL-Serverに対する権限

を制限する場合に利用してください。

- 159 -

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ロール種別 ロール名 説明

L-Platformに対しては監視とバックアップ、L-Serverに対しては、

監視と「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「11.7VMホスト間の移動(マイグレーション)」の操作しかできませんが

その他のリソースに対してはすべての操作ができます。

インフラオペレーター

(infra_operator)

インフラオペレーターは、L-Platformに対して監視だけできます。

その他、リソースプール内のリソースに対して、電源操作とバッ

クアップができます。

インフラ監視者(monitor) すべてのリソースの監視だけできます。

テナント管理ロール

テナント管理者

(tenant_admin)

テナント管理者は、L-Platformテンプレートの管理、テナント利

用者のユーザー管理、およびテナント利用者からのL-Platformの作成申請の承認などの操作を行います。

テナント管理者は、L-Platformを貸し出すクラウド型の運用な

ど、L-Platformの管理を別の管理者が行う場合に利用してくだ

さい。

テナントオペレーター

(tenant_operator)

テナントオペレーターは、テナント管理者ができる操作のうち、

以下の操作だけできます。

・ リソースのバックアップ

・ L-Platformの電源操作

・ テナント全体のリソース監視

・ テナントのローカルプールの監視

テナント監視者

(tenant_monitor)テナント監視者は、L-PlatformとL-Serverの監視だけできます。

兼任ロール

管理者(administrator)管理者は、インフラ管理者とテナント管理者を兼任する場合に

利用してください。

オペレーター(operator)オペレーターは、インフラオペレーターとテナントオペレーター

を兼任する場合に利用してください。

監視者(monitor) すべてのリソースの監視だけできます。

テナント利用ロール

テナント利用者

(tenant_user)

テナント利用者は、テナント内にL-Platformを作成できます。

テナント利用者は、テナント管理者に対してL-Platformの利用

申請を行います。

申請が承認されL-Platformが作成されると、申請を行ったユー

ザーに対して、自動的にL-Platform利用者(lplatform_user)のロールが割り当てられます。

L-Platform利用者

(lplatform_user)

L-Platform利用者は、テナント利用者(tenant_user)がL-Platformを利用するためのロールです。

L-Platform利用者は、L-Platformの操作、変更、削除ができま

す。

このロールはL-Platform作成時に自動的に割り当てられ、L-Platform削除時には自動的に削除されます。追加/削除は必要

ありません。

B.2 ロールと可能な操作

ここでは、ロールについて説明します。

ユーザーとユーザーグループに対するロールとアクセス範囲の設定方法については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.6ユーザー操作」を参照してください。

- 160 -

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設定したいユーザーまたはユーザーグループに対して、アクセス範囲とロールの組合せを指定することで、アクセス権を制限します。

アクセス範囲は、オーケストレーションツリー上のリソースフォルダー、リソースプール、リソースのどれかを指定することで、アクセス権を

制限します。

以下のユーザーは、参照できるリソースが制限されるため、オーケストレーションツリーだけ利用できます。ほかのツリーに切り替えるこ

とはできません。

・ アクセス範囲が制限されたユーザー

・ 業務管理ロールが設定されたユーザー

ツリーについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「1.1 RORコンソール」を参照してください。

ロールは、以下のロール名で指定します。

ロール別操作可能範囲

表B.3 インフラ管理ロール

リソース種別 操作

操作者 (ロール)

インフラ管理者

infra_admin

インフラオペレーター

infra_operator

インフラ監視者

monitor

申請プロセス承認 × × ×

審査 ○ × ×

L-Server/L-Platform

作成 × × ×

変更・移動・削除 × × ×

電源操作(用途変更)(*1)

× × ×

コンソール画面取得 × × ×

スナップショット・バック

アップ× × ×

イメージ採取 × × ×

監視 ○ ○ ○

L-Serverの保守

マイグレーション ○ × ×

関連付け・関連付け解

除○ × ×

インフラ管理者用L-Serverへの変更

× × ×

L-Serverテンプレート

インポート・変更・削除 ○ × ×

エクスポート ○ ○ ×

表示 ○ ○ ○

L-Platformテンプ

レート

新規作成 ○ × ×

複製・変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ (*4) ○ (*4)

インフラ管理者用L-Server

作成・変更・移動・削除 ○ × ×

電源操作(用途変更) ○ ○ ×

コンソール画面取得 ○ ○ ×

スナップショット・バック

アップ○ ○ ×

- 161 -

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リソース種別 操作

操作者 (ロール)

インフラ管理者

infra_admin

インフラオペレーター

infra_operator

インフラ監視者

monitor

イメージ採取 ○ ○ ×

監視 ○ ○ ○

インフラ管理者用L-Serverの保守

マイグレーション ○ × ×

L-Serverへの変更 × × ×

リソースプール

作成・変更・移動・削除 ○ × ×

リソースの登録・削除

(*2)○ × ×

リソースプール間のリ

ソースの移動○ × ×

監視 ○ ○ ○

物理サーバ

登録・削除 ○ × ×

電源操作 (*3) ○ ○ ×

コンソール画面取得 ○ ○ ×

保守モード設定 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

VMホスト

登録・削除 ○ × ×

電源操作 ○ ○ ×

保守モード設定 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

ストレージ管理製品登録・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

ディスク

登録・削除 (*2) ○ × ×

変更 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

ネットワーク作成・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

アドレス登録・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

イメージ

変更 ○ × ×

削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

シャーシ

登録・変更・削除 ○ × ×

電源操作 ○ ○ ×

監視 ○ ○ ○

電源監視デバイス登録・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

ネットワークデバイス登録・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

- 162 -

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リソース種別 操作

操作者 (ロール)

インフラ管理者

infra_admin

インフラオペレーター

infra_operator

インフラ監視者

monitor

ネットワーク構成情報インポート ○ × ×

エクスポート ○ × ×

サーバNIC定義 反映・表示 ○ × ×

一括設定 ダウンロード ○ × ×

テナントフォルダー作成・変更・移動・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

リソースフォルダー

作成・変更・移動・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

リソースフォルダー配下

のL-Server一括電源操

× × ×

ユーザー

自分の情報変更 ○ ○ ○

自分が所属している

ユーザーグループへの

ユーザー追加・変更・削

○ × ×

自分が所属していない

ほかのユーザーグルー

プへのユーザー追加・

変更・削除

○ × ×

表示 ○ ○ ○

ディレクトリサービス認証

時のマネージャーへの

ユーザー登録

○ × ×

ディレクトリサービス認証

時のマネージャーへの

ユーザー登録解除

○ × ×

ユーザーグループ作成・変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ ○

L-Platformテンプ

レート

ソフトウェア情報

作成 ○ × ×

複製 ○ × ×

変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ (*4) ○ (*4)

L-Platformテンプ

レート

イメージ情報

作成 ○ × ×

複製 ○ × ×

変更・削除・表示変更 ○ × ×

表示 ○ ○ (*4) ○ (*4)

L-Platformテンプ

レート

セグメント情報

作成 ○ × ×

変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ (*4) ○ (*4)

- 163 -

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リソース種別 操作

操作者 (ロール)

インフラ管理者

infra_admin

インフラオペレーター

infra_operator

インフラ監視者

monitor

L-Platformテンプ

レート

テンプレート情報

作成 ○ × ×

複製 ○ × ×

変更・削除・表示変更 ○ × ×

表示 ○ ○ (*4) ○ (*4)

*1: 用途変更はL-Serverの属性を事前に設定している場合だけ操作できます。

*2: リソースの登録は、アクセス範囲が制限されていないユーザーで操作してください。

*3: ブレードビューアの操作も含みます。

*4: L-Platformテンプレートに関する情報は、L-Platform APIだけで取得できます。

表B.4 テナント管理ロール

リソース種別 操作

操作者 (ロール)

テナント管理者

tenant_admin

テナントオペレーター

tenant_operator

テナント監視者

tenant_monitor

申請プロセス承認 ○ (*1) × ×

審査 × × ×

L-Server/L-Platform

作成 ○ × ×

変更・移動・削除 ○ × ×

電源操作(用途変更)(*2)

○ ○ ×

コンソール画面取得 ○ ○ ×

スナップショット・バック

アップ○ ○ ×

イメージ採取 ○ ○ ×

監視 ○ ○ ○

L-Serverの保守

マイグレーション × × ×

関連付け・関連付け解

除× × ×

インフラ管理者用L-Serverへの変更

× × ×

L-Serverテンプレート

インポート・変更・削除 × × ×

エクスポート × × ×

表示 ○ × ×

L-Platformテンプ

レート

新規作成 × × ×

複製・変更・削除 ○ (*3) × ×

表示 ○ ○ (*6) ○ (*6)

インフラ管理者用L-Server

作成・変更・移動・削除 × × ×

電源操作(用途変更) × × ×

コンソール画面取得 × × ×

スナップショット・バック

アップ× × ×

- 164 -

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リソース種別 操作

操作者 (ロール)

テナント管理者

tenant_admin

テナントオペレーター

tenant_operator

テナント監視者

tenant_monitor

イメージ採取 × × ×

監視 × × ×

インフラ管理者用L-Serverの保守

マイグレーション × × ×

L-Serverへの変更 × × ×

リソースプール

作成・変更・移動・削除 × × ×

リソースの登録・削除

(*4)○ × ×

リソースプール間のリ

ソースの移動○ × ×

監視 ○ ○ ×

物理サーバ

登録・削除 × × ×

電源操作 (*5) × × ×

コンソール画面取得 × × ×

保守モード設定 × × ×

監視 ○ ○ ×

VMホスト

登録・削除 × × ×

電源操作 × × ×

保守モード設定 × × ×

監視 ○ ○ ×

ストレージ管理製品登録・変更・削除 × × ×

監視 ○ ○ ×

ディスク

登録・削除 (*4) ○ × ×

変更 ○ × ×

監視 ○ ○ ×

ネットワーク作成・変更・削除 × × ×

監視 ○ ○ ×

アドレス登録・変更・削除 × × ×

監視 ○ ○ ×

イメージ

変更 ○ × ×

削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ×

シャーシ

登録・変更・削除 × × ×

電源操作 × × ×

監視 × × ×

電源監視デバイス登録・変更・削除 × × ×

監視 × × ×

ネットワークデバイス登録・変更・削除 × × ×

監視 ○ ○ ×

- 165 -

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リソース種別 操作

操作者 (ロール)

テナント管理者

tenant_admin

テナントオペレーター

tenant_operator

テナント監視者

tenant_monitor

ネットワーク構成情報インポート × × ×

エクスポート × × ×

サーバNIC定義 反映・表示 × × ×

一括設定 ダウンロード × × ×

テナントフォルダー作成・変更・移動・削除 × × ×

監視 ○ ○ ○

リソースフォルダー

作成・変更・移動・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

リソースフォルダー配下

のL-Server一括電源操

○ ○ ×

ユーザー

自分の情報変更 ○ ○ ○

自分が所属している

ユーザーグループへの

ユーザー追加・変更・削

○ × ×

自分が所属していない

ほかのユーザーグルー

プへのユーザー追加・

変更・削除

× × ×

表示 ○ ○ ○

ディレクトリサービス認証

時のマネージャーへの

ユーザー登録

○ × ×

ディレクトリサービス認証

時のマネージャーへの

ユーザー登録解除

○ × ×

ユーザーグループ作成・変更・削除 × × ×

表示 ○ ○ ○

L-Platformテンプ

レート

ソフトウェア情報

作成 ○ × ×

複製 ○ × ×

変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ (*6) ○ (*6)

L-Platformテンプ

レート

イメージ情報

作成 ○ × ×

複製 ○ × ×

変更・削除・表示変更 ○ × ×

表示 ○ ○ (*6) ○ (*6)

L-Platformテンプ

レート

セグメント情報

作成 ○ × ×

変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ (*6) ○ (*6)

- 166 -

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リソース種別 操作

操作者 (ロール)

テナント管理者

tenant_admin

テナントオペレーター

tenant_operator

テナント監視者

tenant_monitor

L-Platformテンプ

レート

テンプレート情報

作成 × × ×

複製 ○ × ×

変更・削除・表示変更 ○ × ×

表示 ○ ○ (*6) ○ (*6)

*1: テナント利用者またはテナント管理者がL-Platform申請をした場合は、テナント管理者が承認します。

*2: 用途変更はL-Serverの属性を事前に設定している場合だけ操作できます。

*3: 自分が複製したものだけ変更・削除できます。

*4: リソースの登録は、アクセス範囲が制限されていないユーザーで操作してください。

*5: ブレードビューアの操作も含みます。

*6: L-Platformテンプレートに関する情報は、L-Platform APIだけで取得できます。

表B.5 テナント利用者

リソース種別 操作テナント利用者

tenant_userL-Platform利用者

lplatform_user

申請プロセス承認 × ×

審査 × ×

L-Server/L-Platform

作成 ○ ×

変更・移動・削除 × ○

電源操作(用途変更) (*1) × ○

コンソール画面取得 × ○

スナップショット・バックアッ

プ× ○

イメージ採取 × ×

監視 × ○

L-Serverの保守

マイグレーション × ×

関連付け・関連付け解除 × ×

インフラ管理者用L-Serverへの変更

× ×

L-Serverテンプレート

インポート・変更・削除 × ×

エクスポート × ×

表示 ○ ○

L-Platformテンプレート

新規作成 × ×

複製・変更・削除 × ×

表示 ○ ○

インフラ管理者用L-Server

作成・変更・移動・削除 × ×

電源操作(用途変更) × ×

コンソール画面取得 × ×

スナップショット・バックアッ

プ× ×

イメージ採取 × ×

- 167 -

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リソース種別 操作テナント利用者

tenant_userL-Platform利用者

lplatform_user

監視 × ×

インフラ管理者用L-Serverの保守

マイグレーション × ×

L-Serverへの変更 × ×

リソースプール

作成・変更・移動・削除 × ×

リソースの登録・削除 (*2) × ×

リソースプール間のリソー

スの移動× ×

監視 ○ ○

物理サーバ

登録・削除 × ×

電源操作 (*3) × ×

コンソール画面取得 × ×

保守モード設定 × ×

監視 ○ ○

VMホスト

登録・削除 × ×

電源操作 × ×

保守モード設定 × ×

監視 ○ ○

ストレージ管理製品登録・変更・削除 × ×

監視 ○ ○

ディスク

登録・削除 (*2) × ×

変更 × ×

監視 ○ ○

ネットワーク作成・変更・削除 × ×

監視 ○ ○

アドレス登録・変更・削除 × ×

監視 ○ ○

イメージ

変更 × ×

削除 × ×

監視 ○ ○

シャーシ

登録・変更・削除 × ×

電源操作 × ×

監視 × ×

電源監視デバイス登録・変更・削除 × ×

監視 × ×

ネットワークデバイス登録・変更・削除 × ×

監視 ○ ○

ネットワーク構成情報インポート × ×

エクスポート × ×

サーバNIC定義 反映・表示 × ×

- 168 -

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リソース種別 操作テナント利用者

tenant_userL-Platform利用者

lplatform_user

一括設定 ダウンロード × ×

テナントフォルダー作成・変更・移動・削除 × ×

監視 ○ ○

リソースフォルダー

作成・変更・移動・削除 × ×

監視 ○ ○

リソースフォルダー配下の

L-Server一括電源操作× ×

ユーザー

自分の情報変更 ○ ○

自分が所属しているユー

ザーグループへのユー

ザー追加・変更・削除

× ×

自分が所属していないほ

かのユーザーグループへ

のユーザー追加・変更・削

× ×

表示 ○ ○

ディレクトリサービス認証時

のマネージャーへのユー

ザー登録

× ×

ディレクトリサービス認証時

のマネージャーへのユー

ザー登録解除

× ×

ユーザーグループ作成・変更・削除 × ×

表示 ○ ○

L-Platformテンプレート

ソフトウェア情報

作成 × ×

複製 × ×

変更・削除 × ×

表示 ○ ×

L-Platformテンプレート

イメージ情報

作成 × ×

複製 × ×

変更・削除・表示変更 × ×

表示 ○ ×

L-Platformテンプレート

セグメント情報

作成 × ×

変更・削除 × ×

表示 ○ ×

L-Platformテンプレート

テンプレート情報

作成 × ×

複製 × ×

変更・削除・表示変更 × ×

表示 ○ ×

*1: 用途変更はL-Serverの属性を事前に設定している場合だけ操作できます。

*2: リソースの登録は、アクセス範囲が制限されていないユーザーで操作してください。

*3: ブレードビューアの操作も含みます。

- 169 -

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表B.6 兼任ロール

リソース種別 操作管理者

administratorオペレーター

operator監視者

monitor

申請プロセス承認 (*1) ○ × ×

審査 ○ × ×

L-Server/L-Platform

作成 ○ × ×

変更・移動・削除 ○ × ×

電源操作(用途変更)(*2)

○ ○ ×

コンソール画面取得 ○ ○ ×

スナップショット・バック

アップ○ ○ ×

イメージ採取 ○ ○ ×

監視 ○ ○ ○

L-Serverの保守

マイグレーション ○ × ×

関連付け・関連付け解

除○ × ×

インフラ管理者用L-Serverへの変更

× × ×

L-Serverテンプレート

インポート・変更・削除 ○ × ×

エクスポート ○ ○ ×

表示 ○ ○ ○

L-Platformテンプ

レート

新規作成 ○ × ×

複製・変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ (*5) ○ (*5)

インフラ管理者用L-Server

作成・変更・移動・削除 ○ × ×

電源操作(用途変更) ○ ○ ×

コンソール画面取得 ○ ○ ×

スナップショット・バック

アップ○ ○ ×

イメージ採取 ○ ○ ×

監視 ○ ○ ○

インフラ管理者用L-Serverの保守

マイグレーション ○ × ×

L-Serverへの変更 × × ×

リソースプール

作成・変更・移動・削除 ○ × ×

リソースの登録・削除

(*3)○ × ×

リソースプール間のリ

ソースの移動○ × ×

監視 ○ ○ ○

物理サーバ登録・削除 ○ × ×

電源操作 (*4) ○ ○ ×

- 170 -

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リソース種別 操作管理者

administratorオペレーター

operator監視者

monitor

コンソール画面取得 ○ ○ ×

保守モード設定 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

VMホスト

登録・削除 ○ × ×

電源操作 ○ ○ ×

保守モード設定 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

ストレージ管理製品登録・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

ディスク

登録・削除 (*3) ○ × ×

変更 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

ネットワーク作成・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

アドレス登録・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

イメージ

変更 ○ × ×

削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

シャーシ

登録・変更・削除 ○ × ×

電源操作 ○ ○ ×

監視 ○ ○ ○

電源監視デバイス登録・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

ネットワークデバイス登録・変更・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

ネットワーク構成情報インポート ○ × ×

エクスポート ○ × ×

サーバNIC定義 反映・表示 ○ × ×

一括設定 ダウンロード ○ × ×

テナントフォルダー作成・変更・移動・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

リソースフォルダー

作成・変更・移動・削除 ○ × ×

監視 ○ ○ ○

リソースフォルダー配下

のL-Server一括電源操

○ ○ ×

ユーザー

自分の情報変更 ○ ○ ○

自分が所属している

ユーザーグループへの○ × ×

- 171 -

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リソース種別 操作管理者

administratorオペレーター

operator監視者

monitor

ユーザー追加・変更・削

自分が所属していない

ほかのユーザーグルー

プへのユーザー追加・

変更・削除

○ × ×

表示 ○ ○ ○

ディレクトリサービス認証

時のマネージャーへの

ユーザー登録

○ × ×

ディレクトリサービス認証

時のマネージャーへの

ユーザー登録解除

○ × ×

ユーザーグループ作成・変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ ○

L-Platformテンプ

レート

ソフトウェア情報

作成 ○ × ×

複製 ○ × ×

変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ (*5) ○ (*5)

L-Platformテンプ

レート

イメージ情報

作成 ○ × ×

複製 ○ × ×

変更・削除・表示変更 ○ × ×

表示 ○ ○ (*5) ○ (*5)

L-Platformテンプ

レート

セグメント情報

作成 ○ × ×

変更・削除 ○ × ×

表示 ○ ○ (*5) ○ (*5)

L-Platformテンプ

レート

テンプレート情報

作成 ○ × ×

複製 ○ × ×

変更・削除・表示変更 ○ × ×

表示 ○ ○ (*5) ○ (*5)

*1: 兼任管理者がL-Platform申請をした場合は兼任管理者が承認します。

*2: 用途変更はL-Serverの属性を事前に設定している場合だけ操作できます。

*3: リソースの登録は、アクセス範囲が制限されていないユーザーで操作してください。

*4: ブレードビューアの操作も含みます。

*5: L-Platformテンプレートに関する情報は、L-Platform APIだけで取得できます。

注意

操作を行うユーザーまたはユーザーグループのアクセス範囲が制限されている場合、オーケストレーションツリー以外のツリーから操

作できません。リソースプールに登録されているリソースはオーケストレーションツリーからリソースプール内のリソースを操作してくださ

い。リソースプールに登録されていない、または登録できないリソースはアクセス範囲が制限されていないユーザーで操作してください。

アクセス範囲の設定については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.6 ユーザー操作」を参照してください。

- 172 -

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付録C ディレクトリサービスによるユーザー管理

ここでは、Basicモードの際のディレクトリサービスを利用したユーザー管理について説明します。

本製品が対応しているディレクトリサービスは以下のとおりです。

・ Active Directory(Windows Server 2003およびWindows Server 2008)

・ ServerView Operations Manager for Windowsに添付されるLDAPサービス(以降、OpenDS)

・ 個別に構築したOpenDS

・ OpenLDAP V2.3以降

C.1 運用方法

ここでは、ディレクトリサービスを利用したユーザー管理のための運用方法を説明します。

ディレクトリサービス側で、ユーザーエントリーの追加や変更などが必要です。

ユーザーエントリーの追加、変更、削除および参照方法の詳細は、ディレクトリサービスのドキュメントを参照してください。

ログイン

ディレクトリサービスにユーザー情報が存在し、ロールとアクセス範囲を割り当てたユーザーだけがログインできます。

ユーザーの追加

以下の手順で、ユーザーを追加します。

1. ディレクトリサービス側でユーザーを追加します。

2. ユーザーを追加したあと、ユーザーグループへの追加およびロールの割当てが必要です。「操作ガイド インフラ管理者編 (リソー

ス管理) CE」の「9.1 登録」を参照してください。

ユーザーパスワードの変更

ユーザーパスワードは、本製品の管理情報には含まれません。ディレクトリサービスに登録されているユーザーパスワードを使って認

証します。

ユーザーパスワードの変更は、以下のどれかの方法で行います。

・ rcxadm userコマンド

・ RORコンソール

・ ディレクトリサービスの機能

ユーザーIDの変更

以下の手順で、ユーザーIDを変更します。

1. ディレクトリサービス側で、ユーザーID(DN)を変更します。

2. rcxadm userコマンドまたはRORコンソールを使って、ユーザーIDを変更します。

ユーザーの削除

以下の手順で、ユーザーを削除します。

- 173 -

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1. ディレクトリサービス側でユーザーを削除します。

2. ディレクトリサービスのユーザー情報は、ほかのシステムのユーザー管理で利用されていないことを確認したあと削除します。

C.2 ユーザー情報の保守

ここでは、ユーザー情報の保守方法について説明します。

ディレクトリサービスのバックアップ・リストア

ユーザー情報を含む、ディレクトリサービスのバックアップ・リストア方法は、使用しているディレクトリサービスのマニュアルを参照してく

ださい。

リストア後に、ディレクトリサービスのバックアップ以降に行った、本製品でのユーザー操作(ユーザーの登録、ユーザーの削除)を下記

の手順でディレクトリサービスに反映してください。

ただし、ユーザーのパスワード変更は反映できません。ディレクトリサービスの管理者にパスワードの再設定を依頼してください。

1. 本製品のユーザー一覧情報を出力します。

【Windows】

>インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm user list -outfile myusers.txt <RETURN>

【Linux】

# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm user list -outfile myusers.txt <RETURN>

2. 手順1.で出力した本製品のユーザー情報と、ディレクトリサービスのユーザー情報を比較します。

3. 手順1.で出力した本製品のユーザー情報にあって、ディレクトリサービスにないユーザーを確認します。

4. 手順3.で確認したユーザーに対して、以下の手順を実行します。

a. 監査ログに記録されている"操作日時"を元に、ディレクトリサービスのバックアップ時刻以降の操作を確認します。

b. 手順a.の操作から、以下に該当するuseridを抜き出します。

- 操作種別に"createUser"、"updateUser"、または"moveUser"が存在する

- 後の操作種別が"deleteUser"ではない

c. 手順b.で抜き出したユーザーをディレクトリサービスに登録します。

d. 手順b.で 後の操作種別が"deleteUser"の場合、該当するユーザーを必要に応じてディレクトリサービスから削除してくだ

さい。

注意

ほかのシステムの運用に必要なユーザーではないことを確認したうえで、ユーザーを削除してください。

5. 手順3.で確認したユーザーのうち、手順4.で復旧したユーザーを除きます。

残ったユーザーをディレクトリサービスに登録します。

6. 手順5.でディレクトリサービスに登録したユーザーのうち、インフラ管理者および兼任管理者を申請プロセスの審査者として登録

します。

申請プロセスの審査者として登録する方法については、「導入ガイド CE」の「6.5.1.2 インフラ管理者/兼任管理者をIflowUsersグループに追加」を参照してください。

- 174 -

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7. 手順1.で出力した本製品のユーザー情報になくて、ディレクトリサービスにあるユーザーを確認します。

8. 手順7.で確認したユーザーから、手順4.の手順d.で削除したユーザーを除きます。

残りのユーザーは、本製品のインフラ管理者、インフラオペレーター、インフラ監視者、管理者、オペレーター、および監視者で

ある可能性があります。

必要に応じてディレクトリサービスからユーザーを削除してください。

注意

ほかのシステムの運用に必要なユーザーではないことを確認したうえで、ユーザーを削除してください。

ディレクトリサービスの管理者権限ユーザーのパスワード変更

以下の手順で、ディレクトリサービスの管理者権限ユーザーのパスワードを変更します。

1. ディレクトリサービス側で、管理者パスワードを変更します。

2. rcxadm authctl modifyコマンドを実行して、接続情報としてもっているディレクトリサービスの管理者権限ユーザーのパスワードを

変更します。

ディレクトリサービス異常停止時の、内部認証機構への切替えと復旧

以下の手順で、ディレクトリサービス異常停止時、内部認証機構への切替えと復旧を行います。

1. 本製品のマネージャーを停止します。

マネージャーの停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

2. ディレクトリサービスの登録を解除します。

rcxadm authctl unregisterコマンドを実行して、ディレクトリサービスの登録を解除します。

rcxadm authctl unregisterコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.10 rcxadm authctl」を参照してくださ

い。

3. 本製品のマネージャーを起動します。

マネージャーの起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

4. ディレクトリサービスを復旧します。

5. 本製品のマネージャーを停止します。

マネージャーの停止方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

6. ディレクトリサービスを登録します。

rcxadm authctl registerコマンドを実行して、ディレクトリサービスを登録します。

rcxadm authctl registerコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.10 rcxadm authctl」を参照してくださ

い。

7. 本製品のマネージャーを起動します。

マネージャーの起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

本製品の異常停止時の復旧

以下の手順で、本製品の異常停止時に復旧を行います。

1. 本製品のバックアップデータを復旧します。

復旧方法については、「第8章 管理サーバのバックアップ・リストア」を参照してください。

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2. 本製品のマネージャーを起動します。

マネージャーの起動方法については、「導入ガイド CE」の「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

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用語集 アクセスパス

access path

サーバからストレージボリュームにアクセスするために設定される論理パス。

アグリゲート

aggregate

RAIDグループの集合体として構築されたストレージの管理単位。

FlexVolなどを複数切り出せます。

アフィニティグループ

affinity group

サーバに割り当てるストレージボリュームをまとめたもの。ETERNUSの機能。

EMCのLUNマッピングに相当。

一括設定

pre-configuration

本製品の環境定義を、実際に使用するサーバ以外の別システム上で作成すること。

イメージファイル

image file

システムイメージまたはクローニングイメージのこと。または両方の総称。

インフラ管理者

infrastructure administrator

データセンターを構成するリソースの管理を行うユーザー。

infra_adminは、リソースの管理を行うユーザーに対応するロールです。

リソースプール全体(グローバルプールとローカルプール)のリソースを管理し、テナント管理者に対してリソースの供給と、テナント

利用者からのリソース利用申請の審査を行います。

運用サイト

primary site

本製品を利用して、通常時に運用する環境。

運用サーバ

primary server

サーバ切替え時に切替え元になる物理サーバ。

運用モード

active mode

管理対象サーバ上で業務が動作している状態。

自動リカバリを行うには、本状態となっている必要があります。

また、システムイメージのバックアップ・リストアや、クローニングイメージの採取・配付を行うには、管理対象サーバの状態を、本状

態から保守モードに変更してください。

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エージェント

agent

管理対象サーバ上で動作する本製品のプログラム。

エイリアス名

alias name

ETERNUSのLUNを識別するため、ETERNUSのLUNごとに設定された名前。

エンドホストモード

End-Host-Mode

ダウンリンクポートが通信できるアップリンクポートを1つに固定化し、アップリンクポート同士の通信を遮断するモード。

オートデプロイ

Auto Deploy

PXEブートの仕組みを利用して、VMware ESXi5.0をサーバにデプロイする機能。

オーバーコミット

overcommit

サーバに実装されているCPUやメモリのリソース量よりも、多くのリソースをゲストOSに対して仮想的に割り当てる機能。

実際に割当て可能なディスク容量よりも、大きい容量のリソースを割当て可能とする機能。

拡張システムボード

XSB (eXtended System Board)

物理的なコンポーネントから構成される、ドメインの構築や表示などの単位。

仮想サーバ

virtual server

仮想マシンを利用して、VMホスト上で動作する仮想的なサーバ。

仮想スイッチ

virtual switch

VMゲストのネットワークを仮想的なLANスイッチとして管理するための、サーバ仮想化ソフトウェアが提供する機能。

VMゲストの仮想的なNIC間や、VMホストの動作する物理サーバのNICとの関係を、通常のLANスイッチの結線と似た操作で管理

できます。

L-Server(VM)のネットワークを仮想的なLANスイッチとして管理するために、サーバ仮想化ソフトウェアから提供される機能。

L-Server(VM)の仮想的なNIC間や、VMホストの動作する物理サーバのNICとの関係を、通常のLANスイッチの結線と似た操作で

管理できます。

仮想ストレージリソース

virtual storage resource

ディスクリソースを動的に切り出せるリソース。

RAIDグループやサーバ仮想化ソフトウェアが管理する論理的なストレージ(VMwareのデータストアなど)が相当します。

本製品はETERNUSストレージのRAIDグループ、NetAppストレージのアグリゲート、およびサーバ仮想化ソフトウェアが管理する論

理的なストレージからディスクリソースを動的に切り出すことができます。

仮想マシン

VM (Virtual Machine)

VMホスト上で動作する仮想的なコンピュータ。

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稼動サーバ

active server

現在動作している物理サーバ。

環境データ

environmental data

本製品が取り扱う、サーバの外部環境の測定データ。

測定データには、電力採取対象装置から採取した電力データがあります。

管理クライアント

admin client

管理サーバに接続してGUIを操作するための端末(PC)。

管理サーバ

admin server

本製品のマネージャーソフトウェアが動作するサーバ。

管理対象サーバ

managed server

管理下にあるシステムを構成しているサーバの総称。

管理LAN

admin LAN

リソースを管理サーバから管理するためのLAN。

管理対象サーバ、ストレージ機器およびネットワーク機器が接続されます。

業務LAN

public LAN

管理対象サーバが使用する業務用のLAN。

管理LANと別に設置します。

クローニング

cloning

システムディスクの複製を作ること。

クローニングイメージ

cloning image

クローニング時に、システムディスクの内容からサーバの固有情報(システムノード名やIPアドレス)を取り除いた状態で採取したもの。

クローニングイメージをほかのサーバのシステムディスクに配付する際は、本製品がサーバの固有情報を再設定します。

グローバルプール

global pool

複数のテナント間で利用できるリソースを格納したリソースプール。

テナント以外の場所に配置されます。

テナントの属性に、利用できるグローバルプールを設定することで、テナント管理者が利用できるようになります。

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兼任管理者

Dual-Role Administrators

インフラ管理者とテナント管理者を兼任する兼任ロールの管理者。

高可用性

HA (High Availability)

リソースを冗長化することで、一点故障によるシステム停止障害を排除する概念。

サロゲートペア

surrogate pair

1文字を32ビットで表現する方法。

文字コード(UTF-16)では未使用だった0xD800~0xDBFFを上位サロゲート、0xDC00~0xDFFFを下位サロゲートと規定し、上位サ

ロゲート + 下位サロゲートで表現します。

サーバ

server

(1つのOSが動作する)1つの計算機。

サーバ仮想化ソフトウェア

server virtualization software

仮想マシンを動作させるためにサーバ上で動作する基本ソフトウェア。PCサーバ上で動作する基本ソフトウェアのことを指す場合

に使用します。

サーバ管理装置

server management unit

サーバを管理するための装置。

ブレードサーバではマネジメントブレード、ほかのサーバではリモートマネジメントコントローラーのこと。

サーバ切替え状態

switchover state

管理対象サーバ上でサーバ切替えを行い、サーバの切戻しまたは継続を行っていない状態。

サーバブレード

server blade

サーバ機能を1枚のボードに集約したブレード型サーバ。

ブレードサーバに搭載されます。

サーバ名

server name

サーバに割り付けられた名前。

サーバNIC定義

server NIC definition

サーバごとのNICの使い方を記述する定義。

サーバ内のNICが、どの物理LANセグメントにつながるのかを定義します。

サーバOS

OS

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業務が動作するOS(物理OSまたはVMゲスト)。

システムイメージ

system image

バックアップのために、システムディスクの内容を採取したもの。

クローニングイメージと異なり、システムディスクの内容に対するサーバの固有情報の変更は行いません。

システムディスク

system disk

OSなど、サーバの起動やサーバの基本機能に必要なプログラムやファイルがインストールされているディスク。

システムボード

System Board

Xeon CPUを 大2個、DIMMを 大32枚搭載できるボード。

シック・プロビジョニング

Thick Provisioning

ストレージリソースの割当てで、要求のあった割当て容量のすべてを確保すること。

自動リカバリ

Auto-Recovery

管理対象サーバが故障した場合に、故障したサーバのシステムイメージを予備サーバに切り替え、再起動することで、システムを

自動的に復旧させる機能。

本機能は管理対象サーバがローカルブート構成、SANブート構成またはiSCSIブート構成などネットワーク上のディスクからブート

する構成の場合に使用できます。

・ ローカルブート構成の場合

事前にバックアップしたシステムイメージを予備サーバにリストアすることでシステムを復旧させます。

・ SANまたはLAN上のディスクからブートする構成の場合

ストレージ上のシステムイメージを予備サーバが引き継ぐことでシステムを復旧させます。

なお、管理対象サーバの業務LANにVLANが設定されている場合、隣接LANスイッチのVLAN設定も自動的に予備サーバ

に切り替えます。

シャーシ

chassis

サーバブレード、パーティションを収容するシャーシ。

エンクロージャ(enclosure)とも言います。

シングルサインオン

Single Sign-On

一度認証が行われると、連携製品間の機能がログイン操作を必要とせずに利用できるシステム。

シン・プロビジョニング

Thin Provisioning

ストレージリソースの割当てで、使用する分だけを確保すること。

スクリプトリスト

script list

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ネットワークデバイスに対する定義設定・削除などのオペレーションや、状態表示やログ表示などの運用操作オペレーションを自動

的に行うためのスクリプトを、リスト形式で記述したもの。

一度に複数のスクリプトを実行するときに作成し、スクリプトリストに記載されたスクリプトを、記載された順番に実行します。

スクリプトと同様にインフラ管理者が設計・作成し、テナント管理者からの必要に応じたカスタマイズ要求によって、変更されます。

物理ネットワーク上にVLANなどの仮想ネットワークを構築するために、複数のスイッチに同時に自動設定が必要な場合や、冗長

構成のネットワークデバイスに対し、同時に同じルールを設定する場合に使用します。

自動設定をするスクリプトとは、このスクリプトリストを指します。

スクリプトリストには、以下の8種類があります。

・ 設定用スクリプトリスト

・ 設定異常時リカバリ用スクリプトリスト

・ 変更用スクリプトリスト

・ 変更異常時リカバリ用スクリプトリスト

・ サーバ隣接インターフェース設定用スクリプトリスト

・ サーバ隣接インターフェース設定異常時リカバリ用スクリプトリスト

・ サーバ隣接インターフェース削除用スクリプトリスト

・ 削除用スクリプトリスト

ストレージ管理製品

storage management software

ストレージ装置を管理するソフトウェア。

ストレージ自動階層制御

Automated Tiering

アクセス頻度に応じてストレージ装置内のデータを自動的に再配置し、性能・コストなどを 適化する機能。

ストレージ装置

storage unit

1つの製品としての二次記憶装置全体。

ストレージブレード

storage blade

ブレードサーバのシャーシに搭載できるブレード型のストレージ装置。

ストレージリソース

storage resource

仮想ストレージリソースとディスクリソースの総称。

スレーブスロット

slave slot

複数のスロットを占有するサーバ搭載時に、サーバとして認識していないスロット。

ソフトウェア・イニシエータ

software initiator

OSの機能を利用してソフトウェアが処理するイニシエータ。

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ゾーニング

zoning

ファイバーチャネルスイッチ内に接続されているファイバーチャネルポート群をゾーンという単位でグループ化し、ゾーン内のアクセ

スだけを許可することで、ファイバーチャネル上でのセキュリティを実現する機能。

ダイナミック LUN ミラーリング

dynamic LUN mirroring

ローカルサイトのボリューム生成時に、リモートサイトにも自動的にミラーボリュームを生成し、RECを行うことで複製として保持する

機能。

タワー型サーバ

tower server

縦長の筐体をもつ据え置き型サーバ。

ディスクリソース

disk resource

L-Serverに接続するリソースの単位。LUNやVM管理ソフトウェアが提供する仮想ディスクが相当します。

ディレクトリサービス

directory service

ネットワーク上に散在する物理的/論理的リソースの名前やそれに関連付けられた属性を、組織的構造や地理的な区分などに従っ

て系統的に(ツリー状に)まとめて管理し、それを更新や参照するためのサービス。

テナント

tenant

組織や業務などを基準に、リソースの管理・運用を分割し、隔離するための管理単位。

テナント管理者

tenant administrator

テナントに割り当てられたリソースの管理を行うユーザー。

tenant_adminは、テナントに割り当てられたリソースの管理を行うロールです。

テナントの、ローカルプール内のリソースの空き容量を管理し、テナント利用者からのリソース利用申請の承認を行います。

テナントフォルダー

tenant folder

テナントに割り当てられたリソースを管理するため、テナントごとに1つ作られるリソースフォルダー。

テナントフォルダーには、L-Serverとローカルプールが格納されます。また、テナント管理者が利用できるグローバルプールを設定

できます。

テナントユーザー

tenant user

テナント内のリソースを利用して、L-Platformの作成と管理を行うユーザー、またはそれに対応するロール。

電力監視デバイス

power monitoring devices

本製品が電力の消費量を監視するために使用する装置。

電流値表示機能付きのPDUやUPSが該当します。

- 183 -

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電力採取対象装置

power monitoring targets

本製品が電力の消費量を採取できる装置。

データセンター

data center

顧客のリソース(サーバ、ストレージ、ネットワークなど)を預かり、インターネットへの接続回線や保守・運用サービスを提供する施

設。

動的メモリ

dynamic memory

Hyper-V上の仮想マシンの実行状況に合わせて、仮想マシンへの物理メモリの割当てを 適化する機能。

ドメイン

Domain

パーティショニングによって分割した個々のシステム。パーティションと表現することもある。

ネットワークデバイス

network device

ネットワーク機器を登録するときのリソースの単位。

L2スイッチやファイアーウォールが該当します。

ネットワークビュー

network view

ネットワークマップの結線の接続関係や状態を表示する画面。

ネットワークマップ

network map

サーバとLANスイッチで構成されるネットワークの結線関係をグラフィカルに表示するGUIの機能。

バックアップサイト

backup site

別の場所に用意した、データを復旧させるための環境。

ハードウェア・イニシエータ

hardware initiator

SCSIコマンドを発行し、処理を要求するコントローラー。

iSCSI構成では、NICが該当します。

ハードウェア保守モード

hardware maintenance mode

PRIMEQUESTの保守モードのうち、Hot System Maintenance以外の状態。

ファイバーチャネル

Fibre Channel

コンピュータと周辺機器を結ぶデータ転送方式の1つ。

主に、高い性能が必要なサーバで、コンピュータ本体とストレージシステムを接続するために利用されます。

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ファイバーチャネルスイッチ

FC Switch (Fibre Channel Switch)

ファイバーチャネルインターフェースのストレージ装置を相互に接続するスイッチ。

ファイバーチャネルスイッチブレード

fibre channel switch blade

ブレードサーバのシャーシ内に搭載されたファイバーチャネルスイッチ。

ファイバーチャネルポート

Fibre Channel port

ファイバーチャネルインターフェース用のコネクター部分。

ETERNUSストレージで使用する場合はFC-CAポート、NetAppストレージで使用する場合はFCポート、EMC CLARiXストレージで

使用する場合はSPポート、EMC Symmetrix DMXまたはEMC Symmetrix VMAXで使用する場合はDIRECTORポートと呼ぶ場合

があります。

複数スロットサーバ

multi-slot server

複数のスロットを占有するサーバ。

物理サーバ

physical server

サーバと同じ。仮想サーバと明確に区別が必要な場合に使用。

物理ネットワークアダプター

physical network adapter

物理サーバやVMホストをLANなどのネットワークに接続するためのアダプター。

プライベートクラウド

private cloud

特定の企業・組織が専用のICTインフラを使用してサービス環境を構築するクラウドの形態。

物理LANセグメント

physical LAN segment

サーバを接続する物理的なLAN。

サーバは、LANの利用目的(業務LAN、バックアップLANなど)ごとに分けられた、複数の物理LANセグメントに接続されます。物

理LANセグメントは、VLAN技術により複数のネットワークセグメントに分割されます。

物理OS

physical OS

サーバ仮想化ソフトウェアを利用せずに、物理サーバ上で直接動作しているOS。

フレックスボリューム

FlexVol

アグリゲートから仮想的にボリュームを提供する機能。

瞬時にボリュームを切り出せます。

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ブレードサーバ

blade server

シャーシ内に複数のサーバブレードを搭載できる、省スペース、低消費電力を実現したサーバ装置。

シャーシ内には、サーバブレードだけではなく、LANスイッチブレード、マネジメントブレードなど、複数のサーバブレード間で共通

の部品も搭載されます。

ブレードタイプ

blade type

サーバブレードの型。

占有するサーバスロットの数、位置などが異なるサーバを区別するために使用します。

ブレードビューア

BladeViewer

ブレードサーバの状態を物理ビューに近い形式で直感的な操作ができるGUI。ブレードビューアでは、リソースの状態監視や操作が行えます。

ブートエージェント

boot agent

イメージ操作中のネットワーク起動時に、マネージャーから管理対象サーバに配信されて起動するディスクアクセス用のOS。

プールマスタ

Pool Master

Citrix XenServerで、リソースプールに所属するVMホストの中の1台を指す。

リソースプールに対する設定変更、情報取得の要求を受け付け、リソースプールを操作します。

詳細は、Citrix XenServerのマニュアルを参照してください。

保守モード

maintenance mode

管理対象サーバ上で保守作業などのために業務が停止している状態。

本状態では、システムイメージのバックアップ・リストアや、クローニングイメージの採取・配付を行えます。

なお、自動リカバリを行うには、本状態から運用モードに変更してください。本状態では、サーバ故障が発生しても予備サーバへの

切替えは行われません。

ホストアフィニティ

host affinity

ストレージ装置側のCAポートに設定するサーバのHBAと、ストレージ内のアクセスできる領域を対応づける定義。

ホスト(HBA)に見せるストレージ装置内のLogicalVolumeを関連付けさせる機能であり、ストレージ装置内部のセキュリティとして機

能します。

ポートゾーニング

port zoning

ファイバーチャネルスイッチのポートによってゾーン(zone)分けを行い、あるゾーンから別のゾーンへのアクセスを制限する設定。

ポートバックアップ

port backup

LANスイッチでポートバックアップまたはバックアップポートと呼ばれる機能を指す。

ポートVLAN

port VLAN

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LANスイッチのポートをグループ化し、それぞれのグループを独立したLANとして扱うVLAN。

マイグレーション

migration

異なるVMホスト間で、VMゲストを移動すること。マイグレーションには、以下の2種類があります。

・ コールドマイグレーション

電源OFF状態のVMゲストを移動する方法。

・ ライブマイグレーション

電源ON状態のVMゲストを移動する方法。

マスタースロット

master slot

複数のスロットを占有するサーバ搭載時に、サーバとして認識しているスロット。

マネジメントブレード

management blade

専用のCPUとLANインターフェースをもち、ブレードサーバを管理するためのサーバ管理装置。

サーバブレードの情報採取、故障通知、電源制御などに使用します。

マネジメントボード

Management Board

PRIMEQUESTのシステム制御ユニット。

筐体内の情報採取、故障通知、電源制御などに使用します。

マネージャー

manager

管理サーバ上で動作する本製品のプログラム。

本製品に登録されたリソースを管理、制御します。

メンバーサーバ

member server

Windowsネットワークのドメイン内にあるサーバで、ドメインコントローラーではないサーバの総称。

予備サーバ

spare server

サーバ切替え実行時、故障したサーバに代わって使用するためのサーバ。

ライセンス

license

特定の機能を利用する権利。

ユーザーは利用したい機能に適したライセンスを購入し、マネージャーに登録することで特定の機能を利用できます。

ラック

rack

サーバなどの機器類を収容するケース。

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ラックマウント型サーバ

rack mount server

ラックに格納できるような機構をもつサーバ。

リソース

resource

サーバ、ストレージ、ネットワークなど、システムを構成するハードウェアおよびソフトウェアと、それらを管理するための論理的な定

義に対する総称。

リソースツリー

resource tree

サーバのハードウェアと、サーバ上で動作しているOSの関係を階層化したもの。

リソースフォルダー

resource folder

任意の条件のリソース群をグループ化したもの。

リソースプール

resource pool

サーバ、ストレージ、ネットワークなど同じ種類のリソースをまとめて管理するための管理単位。

リモートサーバマネジメント

Remote Server Management

PRIMEQUESTのパーティションを管理するための機構。

リモートマネジメントコントローラー

Remote Management Controller

サーバを管理するための装置。

サーバ情報の採取、故障通知、電源制御などに使用します。

・ 富士通PRIMERGYの場合

iRMC2

・ SPARC Enterpriseの場合

ILOM (Tシリーズ)XSCF (Mシリーズ)

・ HPサーバの場合

iLO2(integrated Lights-Out)

・ Dell/IBMサーバの場合

BMC(Baseboard Management Controller)

リンクアグリゲーション

link aggregation

複数のポートを束ね、仮想的に1つのポートとして使用する機能。

本機能を利用することで、各ポートの帯域を合計した量の帯域を使用できるようになります。

また、多重化されたポートの1つが故障した場合に、ほかのポートに分散することで、ポートの冗長性を高めることができます。

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ルールセット

ruleset

ネットワークデバイスへの設定を行うスクリプトリストを、ネットワークデバイス別、目的別、用途別に組み合わせてルールとして集め

た集合体。

論理システムボード

LSB (Logical System Board)

ドメイン構築時に、ドメイン側から認識できる論理番号(LSB番号)を割り当てられたシステムボード。

論理ボリューム

logical volume

物理ディスクを複数の区画(パーティション)に区切ったもの。

ローカルプール

local pool

特定のテナントだけが利用できるリソースを格納したリソースプール。

テナントの配下に配置されます。

ロール

role

利用できる操作の集まり。

BACS

Broadcom Advanced Control Suite

複数のNICをチーム化し、ロードバランスなどの機能を提供するBASPなどから構成される統合型GUIアプリケーション。

BASP

Broadcom Advanced Server Program

複数のNICをチーム化し、ロードバランスやフェールオーバーなどの機能を提供するLAN冗長化ソフトウェア。

BMC

Baseboard Management Controller

サーバを遠隔操作するために利用するリモートマネジメントコントローラー。

CA

Channel Adapter

ストレージ側に搭載されるサーバHBAとファイバーチャネルスイッチとのインターフェースになるアダプターカード。

CCM

ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Copy Control Module

バックアップ元となっているサーバにETERNUS SF AdvancedCopy Managerのエージェントをインストールせずに、ETERNUS ディ

スクアレイのアドバンスト・コピー機能を利用してバックアップするモジュール。

Cloud Edition

プライベートクラウド環境を実現できるエディション。

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DN

Distinguished Name

そのオブジェクトを表すエントリーおよびその上位エントリーのRDNの列として定義されたもの。

DR オプション

DR Option

災害対策向けで遠隔地のサーバまたはストレージに切り替える機能を利用するためのオプション。

ESC

ETERNUS SF Storage Cruiser

ETERNUSをはじめとするストレージ関連資源を統合管理する構成管理、関係管理、障害管理および性能管理の機能で、SAN、

DAS、NASなどのマルチベンダーストレージシステム環境の安定運用を支えるためのソフトウェア。

ETERNUS SF AdvancedCopy Manager

ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能を利用して、信頼性の高い高速バックアップ、リストア、レプリケーションを行う、

ストレージ管理ソフトウェア。

Express

サーバの登録、監視、および可視化を実現できるエディション。

FTRP

Flexible Tier Pool

ETERNUSのストレージ自動階層制御によって作成された物理ディスクのプール。

本製品ではFTRPをシン・プロビジョニングの属性が設定された仮想ストレージリソースとして扱います。

FTV

Flexible Tier Volume

ETERNUSのストレージ自動階層制御によって作成された仮想ボリューム。

本製品ではFTVをシン・プロビジョニングの属性が設定されたディスクリソースとして扱います。

GLS

Global Link Services

ネットワーク伝送路を冗長化することで、ネットワークの高可用性を実現する、当社が提供するネットワーク制御ソフトウェア。

GSPB

Giga-LAN SAS and PCI_Box Interface Board

2パーティション分のオンボードI/OとPCIボックス用PCIe(PCI Express)インターフェースが搭載されているボード。

GUI

Graphical User Interface

画面上に絵やアイコン(絵文字)を表示し、直感的にわかりやすく操作できるようにした、ユーザー・インターフェース。

HBA

Host Bus Adapter

サーバと周辺機器を接続するためのアダプター。

本書では、主にファイバーチャネルを使用しストレージ装置と接続するFC HBAを示します。

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HBA address rename設定サービス

HBA address rename setup service

管理サーバ異常時に、HBA address renameを利用している管理対象サーバの起動に使われるサービス。

HBA address rename(HBAAR)

HBAが保持する実WWNを変更するI/O仮想化技術。

Hyper-V

Microsoft社の仮想化ソフトウェア。

PCサーバに仮想化インフラを提供し、柔軟な運用管理を実現します。

IBP

Intelligent Blade Panel

PRIMERGYのスイッチブレードにある動作モードの1つ。

ServerView Virtual-I/O Manager (VIOM)と連携して利用でき、サーバブレードとスイッチブレードの対応づけを簡単、かつ安全に

設定できます。

ICTガバナンス

ICT governance

組織体や共同体がICT(Information and Communication Technology: 情報通信技術)を導入・活用する際に、目的と戦略を適切に

設定し、その効果やリスクを測定・評価して、理想とするICT活用を実現するメカニズムをその組織の中に確立すること。

ILOM

Integrated Lights Out Manager

SPARC Enterprise Tシリーズのリモートマネジメントコントローラーの名称。

IPMI

Intelligent Platform Management Interface

IPMIとは、温度、電圧、冷却ファン、電力供給、シャーシといったサーバの物理的な健全性を監視するハードウェアに対する共通

のインターフェースを定義したもの。

これらの機能は、TCOの低減につながるシステム管理、復旧、資産管理を可能とする情報を提供します。

IQN

iSCSI Qualified Name

iSCSIイニシエータやiSCSIターゲットを一意に識別するための名前。

iRMC

integrated Remote Management Controller

富士通PRIMERGYのリモートマネジメントコントローラーの名称。

iSCSI

Internet Small Computer System Interface

SCSIプロトコルをTCP/IPネットワーク上で使用する規格。

iSCSIストレージ

iSCSI storage

iSCSI接続のストレージ。

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iSCSIブート

iSCSI boot

ネットワークを介してサーバを起動・動作させる構成形態。

サーバが動作するOSやアプリケーションなどのプログラムを、サーバの内蔵ハードディスクに格納するのではなく、iSCSIストレージ

に格納します。

I/O仮想化

Virtual I/O

サーバとI/O装置(主にストレージとネットワーク)の関係を仮想化することで、サーバに対するI/O資源の割当てと変更や、サーバの

保守を簡単にする技術。

本製品では、HBA address renameとServerView Virtual-IO Manager(VIOM)のことを指します。

I/O仮想化オプション

I/O virtualization option

I/O仮想化を実現するために必要になるオプション製品。

世界唯一であることを保障した富士通株式会社のWWNNとMACアドレスが提供されます。

HBA address renameを使う場合に必要です。

LAG

Link Aggregation Group

リンクアグリゲーションによって物理ポートを束ねた、1つの論理ポート。

LANスイッチブレード

LAN switch blade

ブレードサーバのシャーシに搭載されたLANスイッチ。

LDAP

Lightweight Directory Access Protocol

TCP/IP上で動作するインターネット標準のディレクトリにアクセスするプロトコル。

Webブラウザなどから、直接、ディレクトリサービスの検索や参照ができます。

L-Platform

多階層システム(Web/AP/DB)など複数のL-Serverとストレージ、ネットワークから構成されるシステム全体をまとめて運用、管理する

ためのリソース。

L-Platformテンプレート

L-Platform template

L-Platformに設定するサーバ、ストレージ、ネットワーク、イメージの仕様を定義するひな型。

LUN

Logical Unit Number

ストレージ装置内のチャネルアダプター配下に定義される論理ユニット。

L-Server

サーバと、サーバに接続されたストレージおよびネットワークの論理的な仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を定

義したリソース。

論理サーバ(Logical Server)の略。

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L-Serverテンプレート

L-Server template

L-Serverに配分するリソースのCPU数、メモリ容量、ディスク容量などの仕様を定義するひな型。

MACアドレス

Media Access Control address

各Ethernetカード(ハードウェア)固有のID番号。

物理アドレスとも言います。

このID番号をベースに、データの送受信が行われます。IEEEが管理/割当てを行う各メーカー固有番号と、メーカーが独自に各

ハードウェアに割り当てる番号の組合せで表現されます。

NAS

Network Attached Storage

LANに直接接続されるストレージの総称。

NFS

Network File System

Linux上のネットワークでファイルを共有するシステム。

NIC

Network Interface Card

サーバをネットワークに接続するためのインターフェース。

pin-group

pin-group

エンドホストモードで設定する、アップリンクポート1つとダウンリンクポート1つ以上を持つグループ。

PDU

Power Distribution Unit

配電用の装置。電源タップ。

本製品では電流値表示機能の付いたPDUを電力監視デバイスとして利用します。

RAID

Redundant Arrays of Inexpensive Disks

複数のディスク装置を使用して、高速、高信頼なストレージシステムを構築するための技術。

RAID管理ツール

RAID management tool

PRIMERGYに搭載のディスクアレイを監視するためのソフトウェア。

PRIMERGYの機種やOSに応じてRAID管理ツールは異なります。

RDM

Raw Device Mapping

VMwareの機能の1つ。VMwareの仮想マシンからLUNへの直接アクセスを実現できます。

RDN

Relative Distinguished Name

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上位のエントリーが、下位のエントリーを識別するために使用する名称。

同一エントリー内のRDNは、一意である必要があります。

Reserved SB

パーティションに組み込まれているシステムボードにハードウェアの故障が発生し、そのシステムボードを切り離さなければならない

場合に、切り離したシステムボードの代わりに新たにパーティションに組み込むシステムボードのこと。

RORコンソール

ROR console

本製品のすべての機能を操作できるGUI。

SAN

Storage Area Network

サーバとストレージ間を接続する専用のネットワーク。

SANストレージ

SAN storage

ファイバーチャネル接続のストレージ。

SANブート

SAN boot

SANを介してサーバを起動・動作させる構成形態。

サーバが動作するOSやアプリケーションなどのプログラムを、サーバの内蔵ハードディスクに格納するのではなく、SANストレージ

に格納します。

ServerView Deployment Manager

ネットワーク経由でサーバの資源を採取・配付するソフトウェア。

ServerView Operations Manager

サーバ(PRIMERGY)のハードウェア状態の監視、異常の通知をネットワーク経由で行うソフトウェア。

ServerView Consoleは、ServerView Operations Managerの旧製品名になります。

ServerView RAID

PRIMERGYのRAID管理ツールの1つ。

ServerView Update Manager

ServerView Operations Managerで管理されている対象サーバに対して、BIOS、ファームウェア、ドライバ、ハードウェア監視ソフト

のリモート・アップデートなどを行うソフトウェア。

ServerView Update Manager Express

アップデート対象サーバにServerView Suite DVD1または、ServerView Suite Update DVDを入れて起動する。

BIOS、ファームウェア、ドライバ、ハードウェア監視ソフトを一括してアップデートするソフトウェア。

SMB

Server Message Block

ネットワークを通じてファイル共有やプリンター共有を実現するプロトコル。

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SNMP

Simple Network Management Protocol

ネットワークに接続された機器を管理(監視・制御)するための通信プロトコル。

Solarisコンテナ

Solaris container

Solarisの仮想化ソフトウェア。

Solarisサーバ上にSolarisゾーンと呼ばれる複数の仮想Solarisサーバを構築できます。

Solarisゾーン

Solaris zone

SolarisのOS空間を仮想的に分割したソフトウェアパーティション。

SPARC Enterpriseパーティションモデル

SPARC Enterprise Partition Model

1台のサーバを複数の領域に区切り、それぞれの領域でOSやアプリケーションを動作させて、複数のシステム構築を可能にする

パーティション機能を持つSPARC Enterpriseモデル。

TPP

Thin Provisioning Pool

ETERNUSが定義するリソースの1つで、Thin Provisioningを利用して作成された物理ディスクのリソースプール。

TPV

Thin Provisioning Volume

ETERNUSが定義するリソースの1つで、Thin Provisioningを利用して作成された物理ディスク。

UNC

Universal Naming Convention

Windows向けのネットワーク(Microsoftネットワーク)上でフォルダーやファイル、共有プリンターや共有ディレクトリなどのリソースを

指定する表記法。

\\hostname\dir_name

UPS

Uninterruptible Power Supply

無停電電源装置。蓄電池を内蔵し、停電時でもしばらくの間、コンピュータなどに電力を供給する装置。

本製品では電流値表示機能の付いたUPSを電力監視デバイスとして利用します。

URL

URL (Uniform Resource Locator)

ネット上に存在する情報の存在する場所を指し示す記述方式。

VIOM

ServerView Virtual-IO Manager

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サーバのHBAが保持するWWNと、NICが保持するMACアドレスを変更するI/O仮想化技術と、それを実現するソフトウェア製品の

名称。

サーバプロファイルと呼ぶサーバの論理的な定義を作成し、サーバに割り当てることで、WWNやMACアドレスの値を変更できま

す。

Virtual Edition

サーバ切替え機能を利用できるエディション。

VLAN

Virtual LAN

LANスイッチのポートをグループ化し、ソフトウェアから見て論理的に異なるLANとして分割する機能。

VLANを使用することで、物理的なネットワーク構成の変更を必要とせずに、自由にネットワークを構築できます。

VLAN ID

VLANを識別するための番号。

1~4095の範囲が指定可能。ヌル値はプライオリティタグ付きフレーム用、値4096(16進でFFF)は実装用に予約されています。

VM管理製品

VM management software

複数のVMホストとその上で動作するVMゲストを管理するソフトウェア。

VMゲストのサーバ間の移動(マイグレーション)などの付加価値機能を提供します。

VMゲスト

VM guest

VMホスト上で動作する仮想的なサーバ。または、仮想マシン上で動作するOS。

VMホスト

VM host

サーバ仮想化ソフトウェアを動作させているサーバ、またはサーバ仮想化ソフトウェア。

VMホームポジション

VM Home Position

VMゲストがホームとするVMホストのこと。

VMメンテナンスモード

VM maintenance mode

サーバ仮想化ソフトウェアの設定の1つで、VMホストを保守できる状態。

例えば、サーバ仮想化ソフトウェアの高可用性機能(VMware HAなど)を利用している場合に、VMメンテナンスモードを設定する

ことで、VMゲストが保守中のVMホスト上に移動することを抑止できます。

詳細は、各サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

VMware

VMware社の仮想化ソフトウェア。

PCサーバに、仮想化インフラを提供し、柔軟な運用管理を実現します。

VMwareチーミング

VMware Teaming

VMwareの機能の1つ。VMwareチーミングを使用すると、1つの仮想スイッチを複数の物理ネットワークアダプターに接続でき、冗

長化できます。

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VMware DPM

VMware Distributed Power Management

VMwareの機能の1つ。VMware DRS クラスタにあるサーバ全体の電力管理を自動化し、電力消費量を削減します。

VMware DRS

VMware Distributed Resource Scheduler

VMwareの機能の1つ。仮想環境全体の負荷状況を監視し、負荷を動的に 適化できます。

Webブラウザ

Web browser

Webページを閲覧するためのアプリケーションソフトウェア。

WWN

World Wide Name

HBAなどに割り当てられる64ビットのアドレス。

WWNNとWWPNの2つがあります。

WWNN

World Wide Node Name

ノード内のファイバーチャネルポートで共通な値に設定される名前。ただし、ノードの定義が各社で異なるため、装置やアダプター

に設定されることもある。ノードWWNとも呼ばれる。

WWPN

World Wide Port Name

それぞれのファイバーチャネルポート(HBA、CA、ファイバーチャネルスイッチポートなど)に一意な値で設定されている名前で、

IEEEのグローバルMACアドレス。

同じWWPNのファイバーチャネルポートは世界に1つしか存在しないため、ファイバーチャネルポートLOGIN時の識別子として利

用されている。ポートWWNとも呼ばれる。

WWPNゾーニング

WWPN zoning

WWPNによってゾーン(zone)分けを行い、あるゾーンから別のゾーンへのアクセスを制限する設定。

Xen

サーバ仮想化ソフトウェアの1つ。

XSCF

eXtended System Control Facility

SPARC Enterprise Mシリーズのリモートマネジメントコントローラーの名称。

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