clsx tokyo 2015 #0

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テキスト CLSx Tokyo 2015 #0 Masafumi Ohta Mod of CLSx Tokyo 2015 at OSC Tokyo

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テキスト

CLSx Tokyo 2015 #0Masafumi Ohta

Mod of CLSx Tokyo 2015 at OSC Tokyo

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Hello CLSx

昨年CLS企画ということでOSC Tokyo 2014 Fallでお話させていただきました..

早くも!OSC Tokyo 2015 Springでコミュニティオリジナル企画として2時間とかなり短い時間ですがトライアル的な形でやってみることにしました…

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Agenda

開催にあたって

Jono Bacon氏からビデオメッセージ

自己紹介〜参加者のOSSコミュニティの紹介〜

CLSって何?〜どんなことが日本のOSSコミュニティに起きているのか〜

ディスカッション(ちょっとアンカンファレンス)

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テキスト

Welcome Video MessageJono Bacon

Founder of Community LeaderShip Summit

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Jono BaconFounder of Community LeaderShip Summit

Senior Director of XPRIZE

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テキスト

Self IntroductionYou Attendees!

As a representative of your OSS community

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Masafumi OhtaFormer Core Contributor of OpenSolaris

Official Mod for Raspberry Pi Foundation

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テキスト

What happens on CLSx?Masafumi Ohta

Attended CLS12 in Portland

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What’s CLS?What is ‘Community Leadership Summit’?

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Jono Bacon主催Community Leader向けのイベント

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Share your knowledge!

世界中のコミュニティのリーダを集めOSSコミュニティの現状・あるべき姿について討議・相談などなど行なう。

合言葉は「Share your knowledge!」

アンカンファレンス方式によるBoF?に近い討議形式、2日間開催。テーブルをいくつか設けて少人数で討議を行なう(テーブルが許す限りセッションの数もある)、一日ごとの総括で各テーブルの成果を発表。また共通セッションが朝、昼と話がある

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CLSとArt of Community

Jonoの著書「Art of

Community」にはCLS

の反映されている。

実際JonoもCLSの集大成として著書に反映していることをCLS12で話を聞いた。

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2012年に参加(済)

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CLSで話し合われるテーマ

コミュニティでのエピソード話から学ぶこと

コミュニティの問題点についてみんなから意見もらう

自分が普段疑問に思っているコミュニティの問題についてみんなで論議する

ローカライゼーション

ゲーミフィケーション

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UnConferenceによる討議

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ファシリテータ/

ノートテイカーを決めて討議開始

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数人のテーブルに分かれて討議する

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積極的な発表者たち

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並ぶ並ぶ…日本でありえん

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一瞬にして埋まる

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発表者は自分のテーマを発表する

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結構見入る人殺到でした。

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ネットワーキングイベントは前日と初日に3次会まで騒ぐ始末..

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その日ごとに発表者による報告があります。

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なぜCLSに参加したのか?

OpenSolarisのCore ContributorをやっていたときOpenSolarisのCommunity ManagerであったJim

Grisanzio氏からJono BaconのArt of CommunityとCommunity Leadership Summit(CLS)が行なわれる事を知った。Jimは良書なので翻訳すべきだといわれた。

しかし内容をよんでいくと日本との実例に違和感がありJono本人に会ってみたくなった。

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CLSに参加する人々

世界中から多くのリーダが集まっていてかつ自腹率がかなり高い。逆に自腹でない人のほどんどはOSCON

にブースを持つ企業の方々でCommunity Managerという職位の方々。

実はCLSはOSSのリーダだけに限っていない。ブラジルのネトゲのリーダも参加していたりオーバークロックのコミュニティのリーダも参加していたりする。

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Community Manager

CLS2012では多くというかほとんどの参加者がOSSのコミュニティマネージャという職位の人で、あたかもCLSがこのコミュニティマネージャという人々のためのイベントなのでは?と思わせるほどだった。

実際自分のコミュニティをどう大きくしていき、健全活動させるかということに彼らは悩んでいる。

日本では昨今認知度はあがったものの依然この職位にあって活動をしている人は皆無に近い。

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参加したセッション

OSSの国際化に関する事、インド・中国などアジア地域でのOSSの事情、OSSコミュのある課題に(悩み)ついての話をして参加者でディスカッションする話、OSSのトレーニング手法についての討議、OSSのゲーミフィケーションなどに参加。

共通セッションではOSS参加者のギーク化と高齢化、Ubuntuでのプライズによるゲーミフィケーションについて話があった。

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実際参加してみて

Share your knowledge’が重視される。材料をもちよることを最重視する。僕は見学だけできてたところもありしんどかった…

参加して思ったのは実際OSSコミュニティを運営するにあたり各コミュニティでいろいろな問題を抱えており、その上で多くの問題は共通化され、またその解決方法は意外に他のコミュニティがもっている、という実感を感じた。

日本ではOSSのマネタイズに忌避の傾向があるといったらオライリーの人にお前の考えはさっぱり理解できないといわれた…

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で、思いよぎったのが

CLS内での各スピーカーの発言を聞いているとArt of

Communityを読んだときのような違和感を覚えた。

日本ではコミュニティの問題が本場USのCLSで話すコミュニティの問題とは乖離があるのでは?という感じがした。

日本は日本なりのコミュニティ文化がありその特殊な部分は意識して日本なりのCLSやArt of Communityがあってしかるべきと思った。

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What’s up on CLSx Tokyo?What kind of issues happening on Japanese

OSS Community..

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ここでの内容は

本場のCLSには実際ないセッションです。

これは日本人の性格上、アメリカ人のようにオレオレで発言していかない奥ゆかしい傾向にあるため、あらかじめ次のアンカンファレンス(ディスカッション)のテーマとなってくれるであろう内容をピックアップして争点など整理してしまいたいのが趣旨です。

もちろん!これ以外のテーマとしてくれてもおKです。

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こんな問題をpick upします。

企業とコミュニティのあり方

コミュニティメンバーの老齢化とギーク先鋭化による縮小化を防止するには?

いわゆる女子部問題について

リーダ不在問題(いるけど、いない問題)

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ちょっと注意をば。

本場のCLSのお悩み事相談でも(僕はそのあとの懇親会でも話されちゃったんですけど)ぞくにいうエグい話が多いです。なので、

『見かけ話(いあいあ外見うまくいってる!OK牧場等々)』

でなく深層レベルで話したく思います。

なお、太田の発言はかなり独断な個人的意見です。あしからず。

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テキスト

企業とコミュニティ企業とコミュニティのあるべき関係とは?

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企業とコミュニティ

コミュニティはスポンサーや運営支援としての企業の協力などに期待

企業はマーケティング効果として、OSSのブラッシュアップとしてのコミュニティの協力などに期待

昨今ではこの互助関係で生まれるエコシステムがうまくいかなくなっていることが多い。

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企業とコミュニティの距離

企業はある程度の効果までOSSコミュニティには期待するがビジネス上で疎ましくなると距離をとったりひどい場合は一方的に切り捨てたりする傾向もある。

OpenSolaris Governance Board事件はその典型

コミュニティはこのような「仕打ち」には弱く、結果「茨の道」を歩むコミュニティが多々ある。

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非対等で接するコミュニティ

コミュニティはOSSのエンハンスなど本来そのOSSがプロプライエタリならば有償で企業がやらねばいけないことを無償にやっているなどもあり、いろいろな要求の際に俗に言う「大きな態度」にでて疎ましい存在になってしまう。

無償でxxxをくれ、など。

企業にとっての利得をしめさず接するコミュニティも..

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企業にとっての利用価値⑴

IT業界ではOSSの時代に入りOSSビジネスでのイニシアチブをとるとか、CSRの観点からといってコミュニティの活動に一定の理解を示していることを表明している会社が急激に増えたが実際は表明はしていても全く理解を示していない企業のほうがまだ多い。

限りなく低コストで利用したい経営者側

限りなく自分の活動を制限されたくない従業員側

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企業にとっての利用価値⑵

結果として企業に所属するOSSコミュニティに所属する従業員とそれをCSRやOSSビジネスでの優位に利用したい経営者との間では、諸問題から相互毀損するケースが発生している。

Page 42: CLSx tokyo 2015 #0

コミュニティと『お金』

OSSコミュニティが成熟していくにあたりコミュニティ

のミートアップ・イベント等でどうしても先立つものとしての『お金』は欠かせない状態にある。

先立つ『お金』はソーシャル的なものから軍資金をえるのはかなり至難の技。現状は自腹?

企業のスポンサードをどう得ていくか?

結果として得たお金はどう適法に処理するか?

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Community Managerの存在

最近Community Managerにいた知人たちがこの地位から外れていることが増えた。

その会社での異動?と思いきや、どうも後任がいない…

しかしそのOSSコミュニティはある意味成熟しておりユーザによってコミュニティ運営が回るようになった。

ある段階でCommunity Managerは実は企業にとって必要なくなるのでは?立ち上げ時のみのものでは?

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テキスト

老齢化とギーク先鋭化コミュニティの縮小化を防止するには?

Page 45: CLSx tokyo 2015 #0

老齢とギークによる先鋭化

これはCLS12でも討議された話だが、ITコミュニティはある意味政策をうっていかないと老齢とギークによる先鋭化はわずか1-2年で進行してしまう。結果コミュニティの衰退=実質の消滅の危機となってしまう。

これはだれでも陥りやすい罠。特にギーク先鋭化はネトゲコミュニティは出ては消え状態に…

僕もやらかしてます…

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意図的に若者を!

若者たちは老人臭い世界が苦手なため、若者だけで固まることが多い。また座学よりハッカソンを強く好む傾向にある。

アメリカでは日本よりこの老齢化はかなり深刻で平均年齢が50近くのLocal LUGも存在している。

若者にいかに呼び寄せてもいかに自治権と裁量権をもたせるか?老人の関与をできる限り排除する。

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ギーク先鋭化の難しさ

ギーク先鋭化してもうまく機能するコミュニティはあるが、ほぼ少数である。これらはなんらかの別ファクターもある上、コア/コミュニティメンバーもかなり少数である。よってメンバーを増やしたいOSSコミュニティは参考にすべきではない。

一度ギーク先鋭化してしまうと戻すのはむずかしい。

600万ドル用意してもContributorを増やせなかったところも..

Page 48: CLSx tokyo 2015 #0

テキスト

いわゆる女子部問題ITジョシをどうやってコミュニティに参加させるか、増やしていくか?

Page 49: CLSx tokyo 2015 #0

いわゆる女子部問題

そもそもジョシ部は男性陣が女性を使ってコミュニティメンバーを増やそうとしたマーケティング的な試みであるのがほとんど。

なのでイベントをやると女性制限しないと男性ばっか!ちょwwwという状態に。

ただ女性側でも自主運営を目指すところがでてきており、男性がいっぱい喰わされているところも…いやはや…

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いわゆる「時めく」問題

この『時めく』は古語です。

『すぐれて時めき給ふありけり。』(源氏物語)

女性でも自立心を持ってコミュニティ活動をする人もいれば時めく人もいて、時めく効果は結果としてコミュニティで目立つこともあり、そういう目立ちたい効果に走ってしまう女性が…

『いきもの』という問題..

Page 51: CLSx tokyo 2015 #0

テキスト

リーダ不在問題いるけど?いない?コミュニティリーダって何?

Page 52: CLSx tokyo 2015 #0

リーダはどうあるべき?

リーダは天皇→よきにはからえ

リーダは独裁者→おまいが決めて、でも面倒くさいことするな。

リーダなんて面倒くさいからいらない

企業と違いどうこういっても皆平等な地位というコミュニティという存在

Page 53: CLSx tokyo 2015 #0

企業というよき執事

企業がバックグラウンドあるいは大きく関与するコミュニティではリーダの職務がいい意味で制限されるため、ある意味どういうリーダでも企業の動きで吸収でき、運営もうまく回る。

だからこういう場合は天皇型が有効

しかし一度企業が離脱などした場合はそれこそ大混乱に..

Page 54: CLSx tokyo 2015 #0

平等なヒエラルキーの中で

リーダといっても実質偉くないので、皆が言いたい放題になる傾向にある。それでもリーダなのでリーダやらなあかんです。

メンバーで言い放つ・大騒ぎする等だけで実際なにもしない人とかどうしてもで出てきてしまう。で、思いっきり振り回すので..これまた大変….

メンバーで実際いうならやれよというと逆ギレされてしまう…最近は海外でもそうなんですね..いやはやどうしたものか…

Page 55: CLSx tokyo 2015 #0

Discussion TimeTry discussion for CLSx Tokyo

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こんなん感じで、ちょっとみんなで囲って話をしましょう。

議題のヒントは先ほどだしましたが全く別のものでもいいです。

すいません、皆さんで発表者(ファリシテータ)をやりたい人は手を上げて!あげないと指名するよ!

ノートテイカーは別にいりません。まずはどんなことがあってどんな話になったのかだけでやってみましょう。

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終わったら、このような感じで結果報告してもらいます(強制プレイ?)

まぁ正直ど真面目に議論した..なんて少ないので気軽にこうだった程度でいいです。

やり方を覚える、程度でお願いします。

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テキスト

Message for CLSx Tokyo next

termMasafumi Ohta

Attended CLS12 in Portland

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–Jim Grisanzio

“はじめ日本人がなぜ英語を積極的に話さないのか不思議に思った。でも数年たってようやっと日本人というのが実はシャイで奥ゆかしいというのがよくわかった。だから無理に話せと強要はできな

い。うまく話せるはずもない”

Page 60: CLSx tokyo 2015 #0

Thank you!Masafumi Ohta

mailto:[email protected] twitter

@masafumiohta