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ノンフレーム工法施工事例紹介

累計140万m2を超える豊富な施工実績の中から、現場の課題解決にノンフレーム工法が役立った事例を中心に紹介します。

今後の検討業務等のご参考になれば、幸いです。

※ご紹介致します施主様の名称は、発注当時のものです。

景観・環境保全との両立

災 害 復 旧

厳しい現場条件

工 種 併 用

施設機能強化・老朽対策

復 旧 治 山

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３．

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■課題１ 景観・環境保全との両立

自然公園や観光地、寺社周辺などの斜面対策では、景観・環境保全との両立が求められ、対策工法の計画に苦慮することも少なくありません。

そんな現場において、斜面対策と景観・環境保全との両立を高いレベルで実現できるのが、ノンフレーム工法です。

三八上北森林管理署様（青森県十和田市／十和田湖周辺 国立公園）

現場は十和田八幡平国立公園の特別地域指定地内に位置し、景観・環境に配慮して採用された。支圧板等にはめっき後塗装品を使用。

ノンフレーム工法

保全対象（家屋）

施 工 前

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元々の自然植生が回復し、施工前の景観・自然環境が回復している。

施工後４年経過 斜面内の状況 青森県三戸地方農林水産事務所様（青森県三戸町／城山公園三戸城址）

城山公園（三戸城址）周辺の斜面対策に採用頂いた事例。斜面の自然を残して対策工がなされ、公園の景観が保たれている。

施工後１年経過

ノ ン フ レ ー ム 工 法

施 工 済 斜 面

斜面に近づくと、かろうじて頭部キャップが確認できる程度である。

施工後１年経過 岩手県県南広域振興局様 （岩手県一関市／大平山）

景観に配慮するため、寺院・神社周辺の斜面防災対策としてノンフレーム工法が採用されるケースは、非常に多い。

寺院

施工後4年経過

寺院・神社周辺

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■課題２ 災害復旧

豪雨や地震で斜面が崩壊した場合、その周辺部分にも不安定化の兆候が見られることがあります。

このような場合、崩壊部周辺まで対策工を施工し、二次崩壊を防止することが重要ですが、

・緊急性が求められる

・斜面が高所にあり、伐採木搬出が困難

といった条件下となり、対策計画に苦慮することがあります。

○被災斜面の緊急復旧

豪雨で斜面の一部が崩壊したため、直下の住民が避難。避難解除には崩れ残った斜面の対策が必要とのことから、現地形のまま、短期間で施工できるノンフレーム工法をご採用いただいた。

（京都府丹後広域振興局様 宮津市滝馬）

崩れずに残った斜面

被災直後

激甚災害対策特別緊急事業

被災直後 復 旧 後

樹木の処理等を行わず、現況地形のままで施工されたことが分かる。 崩壊地を簡易のり枠工、治山ダムで復旧し、災害復旧工事が概成

ノンフレーム工法施工範囲

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岩手県盛岡地方振興局様（岩手県葛巻町／下冬部地区）

融雪災害の崩壊部を吹付・枠工で復旧、拡大崩壊防止として崩壊部の上側にノンフレーム工法を施工。

吹付・法枠工

ノンフレーム工法

滋賀県大津市役所様（滋賀県大津市／大谷町）

被災直後

台風の影響で法面崩壊。施工ヤードが小規模で施工でき、道路通行に与える影響が最小限で済むことからノンフレーム工法が採用された。

ノンフレーム工法 施工直後

厚層基材吹付工の金網を敷設してから、支圧板を設置。

植生基材吹付直後

厚層基材吹付工を併用し、侵食防止を図った。

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施工後３ヶ月

全面緑化により、構造物は全く目に入らない。

常楽寺様（滋賀県湖南市）

被災直後

台風により本堂（国宝）裏法面が崩壊。崩落した法面を自然な形で復旧したいという要望を受け、ノンフレーム工法が採用された。

法尻付近の状況

施工状況（ロックボルト削孔工） 施工直後

崩壊地（裸地）の侵食防止を図るため、植生マット敷設を併用

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施工後１年

全面緑化により、国宝寺院の景観と斜面の安全が守られている。

■課題３ 厳しい現場条件

道路や家屋密集地の斜面防災対策では、

・施工ヤードの確保

・伐採木や残土の搬出

等で施工条件の制約を受けることが多く、計画時には施工性を含めた検討が重要です。

このような条件下でも、ノンフレーム工法は高い適用性を有しています。

○高所斜面の崩壊対策

岩手宮城内陸地震によって山腹崩壊が発生。その周辺部においても、地山のクラック等、二次崩壊の兆候が見られた。高所で樹木等搬出、コンクリート構築が困難なため、ノンフレーム工法によって斜面対策を行った。

（宮城北部森林管理署様 栗原市浅布地区）

ノンフレーム工法施工前

ノンフレーム工法

施工範囲

○資機材配置図

全 体 平 面 図

モノレール基地

資材置場

コンプレッサ置場

カゴ工既施工

法枠工・

ノンフレーム既施工

ノンフレーム今回施工

モノレールルート

グラウト注入基地

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○コンプレッサ置場

施工場所と資機材ヤードの標高差が150ｍあるため、レシーバタンクを用いて、エア圧力低下を防止。

レシーバタンク

コンプレッサ置場（３台併用）

○モノレール

支圧板等の資材をを運ぶため、最大積載重量500kgのモノレールを使用

東日本大震災では震度７（栗原市）を観測したが、ノンフレーム工法施工範囲には変状なし。

ノンフレーム工法施工直後

斜面内の状況

資材ヤード資材運搬状況

○資材ヤード設置場所の制約 （NEXCO東日本様 東北自動車道）

施工地は高速道路斜面で、資材ヤード設置場所の制約を受けた。そこで、150m離れた資材ヤードから、キャリアダンプと人力運搬により資材を搬入して施工した。

搬入路 L=150m

ノンフレーム工法施工範囲

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高速道路の通行を妨げることなく、斜面対策を施工することができた。伐採木の搬出等も必要ないので、施工性に優れていた。同様の事例は、国・県等の道路防災対策事業でも多い。

施工直後 東北森林管理局下北森林管理署様 （青森県下北郡佐井村）

斜面下方には村道があるが幅員が狭く、工事による道路占有許可が下りない。そこで、道路占有せずに施工できる、ノンフレーム工法が採用された。

ノンフレーム工法施工済斜面

○家屋密集地の斜面対策 （広島県広島地域事務所様 広島市）

・斜面直下には家屋が密集し、重機作業が困難・限られた施工ヤードしか確保できない

という制約条件のため、伐採木や残土搬出が最小限で施工できる方法が望ましいと考えられ、ノンフレーム工法が採用された。

施工ヤード

ノンフレーム工法施工範囲

モノレール

施工ヤード

民家裏の狭小スペース（約80m2）を施工ヤードとし、モノレールで資材運搬。

斜面からの搬出物（伐採木、残土等）がほどんどないため、このような厳しい条件でも問題なく施工できた。

斜面全景斜面内状況

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■事例４ 工法併用

○複数の工法を組み合わせて、

総合的な斜面対策を図った事例

○既設構造物を撤去せずに施工し、

総合的な斜面対策を図った事例

香川県小豆総合事務所様 （瀬戸内海国立公園／小豆島）

斜面内にある滑落跡裸地部（ピンクテープの範囲）への対処事例

国立公園○崩壊跡・裸地部対応（浸食防止マット）

施 工 中

崩壊頭部をラウンディング、裸地部全体に浸食防止マットを併用し、浸食を防止。

施 工 直 後

施工直後

既設のなだれ予防柵があることから、これらを撤去せずに斜面防災対策ができる工法として、ノンフレーム工法が採用された。施工後も、なだれ予防柵の機能が、そのまま保持されている。

○なだれ予防柵 施工済斜面への追加対策（北海道後志支庁様 神恵内村）

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施工後３年

施 工 直 後

○小転石の落下防止（落石防止網）

（国土交通省新潟国道事務所様 国道113号荒谷TN）

トンネル坑口周辺の斜面の崩壊を防止するために、ノンフレーム工法を施工

落石防止網を併用（支圧板の下に敷設）して、小転石の落下を防止。40

■事例５ 施設機能強化・老朽対策

○既設構造物を撤去せずに施工し、

斜面防災機能を回復させた事例

○既設構造物上方斜面の残斜面対策事例

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○劣化した吹付法枠工の補強

既設吹付け法枠工施工斜面の一部に変状が発生してきたため、

福岡県飯塚農林事務所様 （桂川町日ノ隈地区）

施 工 後 ３ヶ 月

吹付法枠工の枠内にノンフレーム工法を施工して補強

施 工 後 ３ヶ 月

○神社・寺院周辺斜面

佐渡・弥彦・米山国定公園内の寺院裏で、特に景観に配慮する必要があった。治山施設機能強化工事として、既設のモルタル吹付施工斜面は法枠＋補強土工、その上部の残斜面対策として、ノンフレーム工法を施工した。

（新潟県佐渡地域振興局農林水産振興部様佐渡市小木地区）

離島治山施設機能強化工事

神社・寺院

既設法枠工 法枠再施工

ノンフレーム工法

ノンフレーム工法

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施工後３ヶ月

国定公園内の景観が保持されている。

■事例６ 復旧治山事業での採用事例

本工法は主に自然斜面のがけ崩れを防止する工法ですが、予防治山事業だけでなく、復旧治山事業などでも、多くご採用頂いています。

○崩壊斜面周辺の不安定斜面（静岡県賀茂農林事務所様 東伊豆町稲取）

復旧治山事業

伊豆急行様 線路

ノンフレーム工法 計画範囲

施工前

○斜面不安定化の徴候

斜面の一部が崩壊。その周辺部にも滑落崖やクラックが発生。

クラック発生

滑落崖形成

クラック

滑落崖

崩壊地

復旧治山事業にて、崩壊防止に着手。

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施工後２年

富士箱根伊豆国立公園の景観も保全されている。

斜面内の状況 北海道渡島東部森づくりセンター様（函館市／木直町）

崩壊部を簡易のり枠で復旧、また周辺地山にもクラックが発生していたことから、ノンフレーム工法により補強して拡大崩壊を防止した例

被災直後

災害復旧 施工後

復旧治山事業

施工後９年経過後

施工後９年経過後も、斜面に変状は見られない。また、現地自然植生の回復により、構造物はほとんど目に付かなくなっている。

青森県内の施工実績

施主様 工事名 施工場所施工面積

（㎡）

三八上北森林管理署 宇樽部治山工事

青森県十和田市奥瀬

（十和田八幡平国立公園） 3,600

下北森林管理署 磯谷治山工事 青森県佐井村磯谷 2,360

青森県三八地域県民局

地域整備部 虎渡地区急傾斜地崩壊対策工事 青森県三戸郡南部町虎渡 3,400

青森県三八地域県民局地域農林水産部

県営地域防災対策総合治山事業（城の下） 青森県三戸郡三戸町 14,000

青森県三八地域県民局

地域農林水産部 県営予防治山工事 青森県三戸郡五戸町高谷平 2,800

青森県下北地域県民局地域農林水産部 畑尻地区治山工事 青森県下北郡風間浦村 420

青森県下北地域県民局

地域農林水産部 県営地すべり防止工事 青森県下北郡佐井村長後 2,100

青森県三八地域県民局

地域農林水産部 遠瀬１号急傾斜地崩壊対策工事 青森県三戸郡田子町遠瀬 300

青森県商工観光労働部 十和田歩道整備青森県十和田市奥瀬（十和田湖国立公園） 250

鉄道・運輸機構

東北新幹線

田茂木野トンネル斜面補強

青森県青森市横内八重菊

（ねぶたの里） 180