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昔のままの地中海 クロアチア パンフレット 無償資料 www.croatia.hr 日本語 (Jp)

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www.croatia.hr 28-31 32-35 36-39 40-45 46-49 50-55 56-61 62-67 16-21 22-27 04 7 6 4 06 1 2 3 07 4 08 1 2 3 09 4 10 1 2 3 11 4 5 3 4 12 2 1 13 5 21 14 3 4 15 16 17 1 2 19 6 7 20 10 15 12 14 13 11 1 9 2 3 4 21 16 17 8 22 3 1 2 23 24 1 25 4 8 5 6 7 26 1 3 4 2

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昔のままの地中海クロアチア

パンフレット無償資料

www.croatia.hr

日本語 (Jp)

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クロアチア

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れは、一千の島をもつ魅惑の大自然と豊かな遺産が残る国、偉大な人たちの偉大な行為により世界で特

筆されている国、クロアチアの物語です。 この地方は古代から美しいことで知られてきました。 この海域での神々の暮らしを書いたヘシオドス、青い大海原に魅せられて不朽の詩編“神曲”を書いたダンテ、そして、ここに地上の天国を見出したバーナード・ショウに至るまで、クロアチアは霊感に満ちた地なのです。

この小冊子では、美しい景観とお話しをご紹介して、私たちのすばらしい国のイメージを皆様に少しでも身近に感じていただこうと努めました。 もとより、紙面に限りがありますので、この九つの章に盛られたお伽噺のような内容は、多様な姿のほんの一部にすぎません。 輝かしい波乱の歴史の階段を一千年降りながら、温かく青い地中海、北方に続く静謐で美しい緑の山 と々丘陵、東部に広がる黄金色の肥沃な大平原を逍遥する・・・ 皆様の夢に描いていらっしゃる世界がここに広がっています。 この小冊子の中で、皆様はご自分にぴったりな休日のコースに出会われるものと存じます。

クロアチア政府観光局

昔のままの地中海

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クロアチア

04

イストラ 16-21クヴァルネル 22-27

ダルマチア - ザダル地域 28-31ダルマチア - シベニク地域 32-35ダルマチア - スプリト地域 36-39

ダルマチア - ドゥブロヴニク地域 40-45

リカとカルロヴァツ 46-49中部クロアチア 50-55

ザグレブ 56-61スラヴォニア 62-67

クロアチアにおいでになり、多くの異なった体験を楽しまれますように。

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クロアチア 多様性に満ちた国 05

プーラ

1 2

3

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6

7

1089

4

パズィン

リエカ

ゴスピチ

ザダル

シベニク

スプリト

ドゥブロヴニク

チャコヴェツ

ヴァラジュディン

クラピナ

ザグレブ

ビェロヴァル

コプリヴニツァ

スィサクカルロヴァツ

ヴィロヴィティツァ

ポジェガ

スラヴォンスキ・ブロド

オスィイェク

ヴコヴァル

1. イストラ2. クヴァルネル3. ダルマチア - ザダル地域4. ダルマチア - シベニク地域5. ダルマチア - スプリト地域6. ダルマチア - ドゥブロヴニク地域7. リカとカルロヴァツ8. 中部クロアチア9. ザグレブ

10. スラヴォニア

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ロアチアは、ヨーロッパで最ロアチアは、ヨーロッパで最も自然環境が保たれているも自然環境が保たれている

地域です。 ここはさらに、陽光溢れ地域です。 ここはさらに、陽光溢れる温暖な地中海の色調が、山々のる温暖な地中海の色調が、山々の静けさと清 し々さ、それにパンノニア静けさと清 し々さ、それにパンノニア平原の黄金色の優しいさざ波と幸平原の黄金色の優しいさざ波と幸せに溶け合うところです。 神々の霊せに溶け合うところです。 神々の霊感に満たされた土地、世界中の優感に満たされた土地、世界中の優れた詩人や作家たちを喜ばせた土れた詩人や作家たちを喜ばせた土地なのです。地なのです。

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1

色彩豊かな大自然

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あ、淡青色のアドリア海を航海し、ヨーロッパで最後の白頭鷲の

楽園と言われる島に行きましょう。 自然愛好家には嬉しいお知らせですが、クロアチア海域ではイルカがまだ見られ、もし運がよければ、珍しい地中海モンク・アザラシにも出会うことができます。 いずれにせよ、ここは、自然界の色彩が最も暖かくそして完全に現れているところなのです。

んな小さな地域に国立公園が八つもあるといんな小さな地域に国立公園が八つもあるという稀な環境に、太古からの美しい姿を留めてう稀な環境に、太古からの美しい姿を留めて

おり、クロアチアはまさにヨーロッパ自然界の宝石おり、クロアチアはまさにヨーロッパ自然界の宝石と申せましょう。 この八つとは、山岳部では、リスニと申せましょう。 この八つとは、山岳部では、リスニャク、プリトヴィツェ湖、北ヴェレビト、パクレニツァ; ャク、プリトヴィツェ湖、北ヴェレビト、パクレニツァ; 沿岸部では、ブリユニ群島、コルナティ群島、ムリェ沿岸部では、ブリユニ群島、コルナティ群島、ムリェト島、クルカ川の滝。 さらには、三つの樹木園(ドゥト島、クルカ川の滝。 さらには、三つの樹木園(ドゥブロヴニク近くのトルステノ、ヴォチネ近くのリスィチブロヴニク近くのトルステノ、ヴォチネ近くのリスィチネ、ヴィニツァ近くのオペカ)、歴史のある公園や保ネ、ヴィニツァ近くのオペカ)、歴史のある公園や保護されている自然公園が多数あり、4300種の植物護されている自然公園が多数あり、4300種の植物と多くの動物種を抱く緑の大地なのです。と多くの動物種を抱く緑の大地なのです。

クロアチア 自然と景観 072 3

4こ

[ 1.ロシニ 2.ビシェヴォ 3.ブゼト 4.ヴェレビト ]

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08

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し古代ローマの時代にご興味があれば、プーラの円形闘技場か

らザダルのローマ広場を経て、スプリトのディオクレティアヌス宮殿を辿ることができます。 九世紀ザダルの聖ドナト教会に代表される前ロマネスク時代からロマネスク時代への旅、つまりトロギル旧市街、それにクルク島やラブ島に向かうのも一法です。 ゴシック時代では、ザグレブ、パズィン、それにペリェシャツ半島のストンなど。 ルネサンス時代なら、ツレス島のオソル、シベニク大聖堂、フヴァル島とコルチュラ島、そしてやはり究極のドゥブロヴニクです。ヴァラジュディンやビェロヴァルやヴコヴァルの町ではバロック様式が輝いていますし、19世紀の遺産なら、リエカ、オパティヤ、オスィイェク、そしてザグレブの下町です。

れども、ごくふつうの静かな暮らしに興味をお持ちなら、中世の小さ

な教会堂をいくつか訪ねてみてはいかがでしょうか。 そこでは、様々なフレスコ画や伝統的な編目模様の浅浮彫が待っていて、長い歴史を慎ましやかに語ってくれます。著名な人 を々何人か挙げれば、イストラ出身の中世の哲学者H.ダルマティン、コルチュラ島出身の旅行探検家マルコ・ポーロ、クロアチアのミケランジェロと称される細密画家J.クロヴィチ、ドゥブロヴニク出身の物理・数学・天文学の大家R.ボシュコヴィチ、リカ地方出身の大発明家N.テスラなどがすぐ浮かびます。 クロアチアは、躍動する歴史と共に、偉大な人たちを輩出した地でもあるのです。

ロアチアにようこそ! 多くの博物館やギャラリーや教会は、最も重要な記念碑として、その多くが今日ユネスコ世

界文化遺産になっていますが、クロアチアの豊かな文化遺産はこれらの施設内だけにあるのではなく、すばらしい地中海世界に広がっているのです。そこでは、ほんの少し行くだけで数千年の階段を駆け下りる旅になり、波乱に富んで躍動的な栄光の歴史に出会います。白い石を敷き詰めた路地の入り組む町や通りを歩き、イストラやクヴァルネルやダルマチア地方の稠密な港町で時間を過ごしてみる、そしてクロアチア内陸部の緑の丘陵を昇り、お伽噺に出てくるような砦や城を訪ねる;いずれもあなたに新鮮で興味深い体験をもたらしてくれますが、それはこの国が、西方と東方そして内陸の中欧と南国の地中海という四つの文化が出会い混淆し互いに絡まっている地方だからです。 クロアチアのユネスコ無形文化財世界遺産は次の九件です :ドゥブロヴニク守護聖人の祭り“聖ヴラホ祭“、カスタヴ地方のカーニヴァル“ベル鳴らし男たち“、クロアチア各地のレース作り(パグ、フヴァル、レポグラヴァ)、フヴァル島の宗教行進 “十字架に従いて“、イストラ地方の音階での二部合唱、ゴリャニ村の春の行進 “王妃たち“、フルヴァツコ・ザゴリェ地方の伝統的な木のおもちゃ作り、シニ町の騎士トーナメント“シニュスカ・アルカ“と北部クロアチア地方の装飾用クッキー。クロアチアは世界でも有数のユネスコ無形文化遺産を持つ国の一つです。また、オイカニェ歌唱は無形文化遺産緊急保護リストに掲載されています。

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[ 1.プーラ 2.フヴァル 3.オスィイェク ]

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4

クロアチア 歴史と文化

感動的な歴史の宝庫

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[ 1.ロヴィニ 2.ジャコヴォ 3.ドゥブロヴニク 4.ザヴルシェ 5.オスィイェク ]

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驚くほど多様な世界1

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れらの多様な町々をよく知りたいとお望みなら、先ずは沿岸部から

始めて、生きる喜びを情熱的に味わう様子を眺め、次に、内陸部の落ち着いた静かな町々に移るのが良いでしょう。 しかし、例えば次に記すどこから始めても、その町のふつうの通りを歩くだけで魅惑の歴史を辿る旅になることは間違いありません - あのドゥブロヴニク、ディオクレティアヌス皇帝のスプリト、クレシミル王のシベニク、黄金のザダル、港町リエカ、アルゴー船伝説の町プーラ、首都ザグレブ、バロックの町ヴァラジュディン、スラヴォニアの中心都市オスィイェク、ドナウ右岸の町ヴコヴァル。

い古代にまで歴史が遡り今も暮らしが躍動している地中海域の

稠密な市街、中部クロアチアの緑の丘陵に抱かれて静かに形成された中世起源の小さな町、黄金色のパンノニア平原に浮かび上がるスラヴォニア穀倉地帯の町 - クロアチアの町 は々いずれも歴史と文化を色濃く体現しています。

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り良い暮らしを目指し築かれてきた町々は、ブドウ畑やオリーヴ

園や穀物畑に囲まれて、まるで絵画から抜け出てきたかのようです。 いずれの町も、人間同様、幸せな時代と不幸な時代を経験しています。 数千年も続いて本物の都市になっているのもあれば、激動の歴史に翻弄されて押し流され、今では過ぎ去った時代を静かに物語るロマンティックな舞台になっているものもあります。

4

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クロアチア 都市

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ドリア海の透明な海水に洗われるクロアチアの海岸部は、松やラヴェ

ンダーやサルビアの芳香に包まれ、陽光とそよ風が快く注ぐ、地中海の隠された美しい楽園です。 船で沖合に出て、外洋からのすばらしい景観を楽しんだり、ロマンティックな入江に入って透明な水中で泳いでは暖かい岩礁で休んだり、青く広がる水平線上の島影に視線をやったりする時、この沿岸一帯が至高の神の作品であることが分かります。

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3 4

本当の地中海の魅力

北は牧歌的な緑に覆われたブリユニ群島から始まり、広 と々したクヴァルネル湾に浮

かぶツレス島とロシニ島、黄金の島クルク、魅惑のラブ島、スサク島の小さな砂浜、北風ボラの吹き下ろすパグ島、真珠のようなコルナティ群島、美しいブラチュ島、フヴァル島、ヴィス島、コルチュラ島、ラストヴォ島など枚挙に暇がないほどですが、さらにムリェト島から南のエラフィテ諸島まで穏やかなアドリア海を航行し、クロアチアの沿岸部をご覧になってください。 限りなく美しい “昔のままの地中海”に、どうぞ!

[ 1.ボル(ブラチュ) 2.ポレチュ 3.スプリト 4.ドゥギ・オトク 5. コルナティ ]

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13クロアチア 海岸部と島

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暇は活動的な過ごし方がお好きですか? ヨットやスキューバ・ダイ

ヴィングでしょうか? 観光よりサイクリング? 山を登り頂上を極める? パラグライダーで頂上から滑空? こういう場合には、クロアチアは最適の場です。 すばらしい沿岸部の景観は、変化に富んだ海岸線、入江、松林の並ぶ浜辺、海岸や多くの島々の小さいながら纏まった町村が続き、それぞれの個性で人

休 を々魅了しています。 これらの海岸や島を々縫って航行し、青い水中に飛び込めば、眼前に広がる世界は豊かな動植物の宝庫、そして過ぎ去った時の名残、海底に眠る古代ギリシャの壷、沈んだ中世のガレー船や二つの世界大戦中に最後を迎えた船舶などに出会います。 クロアチア沿岸部は、ヨット愛好者やダイヴァーたちの楽園なのです。 また、散策、ハイキング、登山、キャンプなど自然とのふれあいを楽しむ人たちには、よく護られた自然環境が最適の場を用意しています。 さらに、サイクリン

グや乗馬ほか、各自のお好みとペースに合った様々なコースを楽しむことができます。 もしあなたがアドレナリン中毒で、急流でのラフティングや空中のパラシュートやパラグライダーがたまらなくお好きなら、クロアチアは様々なすばらしい挑戦の機会をご用意しています - 中部クロアチアからダルマチアの山岳部、例えばマカルスカのビオコヴォ山系やブラチュ島のヴィドヴァ・ゴラなど。

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大自然の癒し

[ 1.3.プーラ 2.ツェティナ川 4. イストラ ]

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クロアチア 活動的な休暇

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ポレル(プーラ)

夢が叶うところ

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イストラート型をした半島が青く透明なアドリア海に突き出ています 。 そこは隠された美の園で、陽光溢れる温暖な地中海への入口です。 どうぞ気軽においでください - あな

たの夢の休日が現実のものになるでしょう。 多様な文化が混じり、客人を温かく迎えるこの風土は、色々な要素があいまって、溶け合っています。 透明な海水、きれいな海岸と港、洒落た小さな漁船、古い町の路地などが、地中海の魅力を発散しています。 イストラ地方のいくつもの丘陵に見えるきれいな中世のこじんまりした町々は、穏やかで優しく、幻想的な風情を湛えていて、見る人は美しいトスカナやプロヴァンスを連想してしまうでしょう。

イストラ 17

イストラ

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ーラ、ロヴィニ、ヴルサル、ポレチュ、ノヴィグラド、ウマグなど海岸

部が、古代ローマやヴェネツィアの遺産を思わせるのに対し、半島の内陸部は中欧の雰囲気が漂っています。 イストラは、海と陽光溢れる海岸やロマンティックな入江と小さな湊だけなのではありません。 丘陵の点在する景観とそこにある中世の小さな町 を々訪ね、実際にこの桃源郷を歩き廻ってみてください。 例えば、モトヴン、グロジュニャン、ザヴルシェ、オプルタリや世界最小の町フムで、狭い石畳の通りを歩けば、それはユニークな歴史を辿る魅惑の旅になります。 町の入口で石の門を潜り、小路を進んで町なかのロッジャのベンチで一休み、そして中心部にある教会を訪ね、その鐘楼の上

プ本当にユニークな土地の探訪、青と緑があなたの魂を満たすところ

探 訪グロジュニャン、モトヴン - お伽話に出てくるような丘上の小さな町、そして建物、ギャラリー、映画祭、音楽祭ラビン - 中世の町、夏の通りは催事の舞台に変貌ワイン街道とオリーヴ油街道 サイクリング道 - 80以上のコースで全長3200km以上

観光プラスアグロ・ツーリズム - 250以上の田舎の民家が自宅を来訪者に開放しており、昔ながらの生活の一端を味わうことができるヴィラ - 内陸部と海岸部で100以上のヴィラが宿泊可能、ゆったりした休暇にはお勧め

イストラ 19[ 1.2.ロヴィニ 3.6.モトヴン 4.ノヴィグラド 5.グロジュニャン 7.ラビン ]

ウマグ

ノヴィグラド

ポレチュ

ヴルサルロヴィニ

ブリユニ

グロジュニャンモトヴン

パズィン

ラビン

プーラ

ラバツ

からイストラを見渡せば、一瞬一瞬に異なった景観が見えるでしょう。 この小さな町々は皆同じように見えるかもしれませんが、それぞれに個性があります。 だから、面白いのです。 大小の屋敷の扉越しに覗いて家紋を見る、教会堂に自由に入り、ひんやりした礼拝堂の静けさを味わう。 町の防壁を築き改修するために夜通し熱心に働く妖精たちや、いつも騒ぎを引き起こす魔女シュトリガスたちの言い伝えは、ここでなら実感されるでしょう。 疑問に思われることは、いつでも、出会った地元の人に尋ねてみてください。 親切な地元民たちは、イストラの話を喜んでしてくれるでしょう。 ここは、多様な要素が互いに穏やかに調和している、開放的な土地なのです。

イストラ

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国立公園ブリユニ - 豊かな歴史と文化遺産をもつ島で14の島々からなる。 旧ユーゴ時代のチトー大統領の邸宅、美しい浜辺、古代ローマの遺構、動物サファリ公園、ゴルフ・コース、センスの良い料理

自 然上カメニャクとメドゥリン諸島 - 景勝地下カメニャク - 景勝地パルド - 鳥類特別保護区 リム湾 - 自然特別保護区 - 保護海域 モトヴン森林 - 森林植物特別保護区イストラの植物 - 景勝地

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ストラは魅惑の大地です。 自然のままの環境と言えば、先ずは

ブリユニ群島をご紹介しましょう。 ここは地中海域でも有数の美しい群島で、珍しい動植物を抱え、長い歴史の層がディノザウルスの足跡からも窺えるのですが、これは珍しいことです。 北風ボラに鍛えられ、そよ風に元気づけられ、エニシダ、サルビア、ラヴェンダーの香りに満たされ、物憂い笠松、ジャコウソウ、不凋花が茂り、一年の内で五ヶ月も海水浴のできる気候、イストラはまさに観光保養地として生まれてきたような地方なのです。

隠れた宝の発見 -手つかずの自然と特異な歴史

文化遺産円形闘技場(プーラ) - 西暦1世紀の壮大な遺構、かつて剣闘士がライオンと闘った場は、現在は催事やコンサートの会場になっている聖エウフラシウス・バジリカ(ポレチュ) - 西暦6世紀ビザンティン初期の建築・美術で、ユネスコ世界文化遺産聖エウフェミア教会(ロヴィニ) - 壮麗なバロック建築美術、中には美術品と町の守護聖人エウフェミアの石棺があるマカブレ・ダンス(ベラム) - 小さな教会に14世紀の有名なフレスコ壁画がある ドヴィグラド - 中世の町の遺構イストラ地方の音階での二部合唱 - ユネスコ世界無形文化遺産

美 味

ストラの美味もお忘れなきように! 海の幸や香しいトリュフ、地元の白

ワイン・マルヴァジア、モミャンの芳しいムスカット、そしてあのカサノヴァを元気づけたルビー色のワイン・テラン。 これら神々の喜びを味わって、忘れがたいイストラ体験の一部としてください。 あなたが人生最高の休日を夢見ていらっしゃるなら、イストラへどうぞ。

こは、ヒストリア・ケルト・古代ローマから始まりスラヴ人やヴェネツィ

ア人の到来を経て、オーストリア・ハンガリー帝国に至る文化が周到に育まれてきた刺激的な諸文明の中心部です。 そこに足を踏み入れると、何故イストラ地方が特別なのか直ぐお分かりになるでしょう。 アルゴー船の伝説がヒントを与えてくれます。 黄金の羊毛とそれを奪ったヤゾンをはるばる追って果たせず、イストラ半島の岸辺に辿りついたコルヒダの人

イストラ 21

トリュフ、イストラ・生ハム、オリーヴ油、魚介類、厚鍋で調理された肉魚、アスパラガス和えオムレツ、自家製パスタ“フージ”と鳥獣肉グラーシュ、ブランディ“ビスカ”、イストラ・スープ、地元産ワイン“テラン”と “マルヴァジア”、レフォシュク

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たちが、故郷に戻るのを止めてしまうのです。 地中海の他の土地にはない何か不思議な力が、ここにはあるようです。 ここには、ローマのように七つの丘をもつ町があり、そこには有名な円形闘技場もあります。 この丘上で、疲れきったハンガリー王が、自分の華麗な長衣を修道士の質素な衣服に取替えて尊厳のうちに死にたいと願い、名声不朽の詩人ダンテが、望楼からのあのすばらしい眺望に感動して、詩編“神曲”を書いています。その町の名はプーラ、イストラ地方の

8

[ 1.8.11.16.ロヴィニ 2.サヴドリヤ 3.ウマグ 4.ヴルサル 5.6.7.10.プーラ 9.ポレチュ 12.13.ブリユニ 14.カメニャク 15.リム 17.ベラム ]

活発な中心都市、三千年の歴史と多様で目覚しい文化遺産を有する地中海域でもユニークな町です。半島も町もその名が女性形なのは、意味があるのです。 淑やかにして魅惑のイストラとプーラは、百の顔、訪問者を何千年も惹きつけて止まない多くの顔をもつ魅惑の女性として、昔から知られてきました。 目に見えないそのクモの巣にいったん迷い込み、与えられる楽しみを少しでも味わってしまうと、自分の故郷には戻りたくなくなってしまうのです。

イストラ

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2 3

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クヴァルネル

[ 1.オパティヤ 2.ロヴラン 3.オライ ]

オパティヤ リエカ デルニツェ

ツリクヴェニツァ

ツレス

クルク

ロシニ

ラブ

ロヴラン

ノヴィ・ヴィノドルスキ

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岸から陽の当たる島に向かい、そこから引き返して、安らかで静かな山の頂に上る、海岸の熱い砂浜からほんの

10kmほどの静謐な山地に入り、鷲や狼や熊を身近に感じながら、きれいな大気を肺いっぱいに吸って森林浴をする。 もしあなたがこういう休日をお考えなら、クヴァルネルと内陸のゴルスキ・コタル地方が最適です。 この小国クロアチアには、互いに違った性格をもつ多くの地域が隣り合って広がっています。

クヴァルネル 海

クヴァルネル 23

多様性が出会うところ

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パティヤ・リヴィエラの海岸線に続く12kmの洒落た遊歩道を散策して

みましょう。 この町は、ひとりの穀物商人が1844年にオパティヤ最初のホテルを建てた時、観光の礎が置かれたのです。 これが、現在の有名なヴィラ・アンジョリナです。 それから間もなく、ここは、オーストリア・ハンガリー帝国の上流階級のため

オパティヤ・リヴィエラから…

クヴァルネル 25

文化遺産トルサト聖母聖堂 - クロアチア最古の聖母巡礼地、フランチェスコ会修道院が併設されているラブの町 - 中世の教会と貴族の邸宅バシュカ石板(クルク島) -スラヴ語グラゴル文字によるクロアチア最古の碑文、12世紀ズリンスキ城(チャバル)I.G.コヴァチチ記念館と円形闘技場(ルコヴドル)ヴルボヴスコ - 伝統建築ネハイ砦(セニ) - 16世紀のルネサンス砦、現在はユニークな海賊ウスコク博物館 クラスノ聖母巡礼地 - リカ地方最大のマリア聖地 N.テスラ生誕地(スミリャン村) - 世界的発明家のこの記念館は現代風な作り クロアチア沿海地方の音階での二部合唱 - ユネスコ世界無形文化遺産カスタヴ地区の年次カーニヴァル “鐘鳴らし男たち” - ユネスコ世界無形文化遺産

探 訪オパティヤ・リヴィエラ - 海岸に沿って12km延びる洒落た遊歩道コシュリュン島 - 緑豊かな精神界、樹木公園 ルベニツェ(ツレス島) - 海抜378mにある石造家屋の村 オソル - 波乱の歴史をもつ海峡の古い町、今は音楽祭で有名 イルカ・ウオッチング - ツレス島とロシニ島の海域 スポーツ - ウインドサーフィン、パラシュート、パラグライダー、カーレース、ウェィク・ボーディング、ラフティング、カヤック、サイクリング、ダイヴィング、ヨット

[ 1.2.3.オパティヤ 4.5.6.7.8.リエカ ]

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中心というだけでなく、古代ローマに起源をもつ文化と芸術の都市であり、国内外で有名な冬のカーニヴァルの街でもあります。医療効果をもつきれいな大気をお求めなら、海岸を南下してツリクヴェニツァやヴィノドルに向かうのが良いでしょう。 ここは1895年にホテル“テラピア”が開業し、1906年には “健康に良い気候の保養地”に認定されています。 このホテルは、クロアチア海岸線で最も美しいホテルのひとつに数えられています。

の夏の保養地になります。 ヨーロッパの皇族や貴族、芸術家、科学者、政治家たちが競って滞在します。 そして洒落た邸宅やホテル、樹木や草花の植わった庭や公園が整備され、リエカ方面に広がっていきます。 リエカは今日、このクヴァルネル地方の中心都市で、北アドリア海域の海運の要です。 港と市街を見下ろすトルサトの丘には、中世の要塞と聖母マリア巡礼聖地の施設があり、市街にも古い起源の聖ヴィトゥス大聖堂などがあって、単に経済や海運の

クヴァルネル

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美 味クヴァルネル・エビ、自家製パスタ“シュルリツェ”(クルク島)、ツレス島の子羊肉、サクランボ・アスパラガス・甘栗の特製(ロヴラン)、地元産ワイン“ジュラフティナ”(クル

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れども、もし青い水平線や魅惑の島々がお望みなら、クヴァルネ

ル湾に漕ぎ出し、そこに浮かぶ神話のアプシルティデス諸島を訪ねてはいかがでしょうか - ラブ、クルク、ツレス、ロシニの島々です。 北風ボラに白く晒された断崖、入江、海中深く沈む岩礁、陽射しを受ける石造りの小さな集落、ラヴェンダー・サルビ

青い海の勇壮なイメージ け ア・ギンバイカ・笠松などの清 し々い芳

香、2700種以上にのぼる様々な植物、数々の動物。 ロシニ島の町々、ツレス島の町オソル、クルク島の町ヴルブニクなどを訪ねれば、豊かな歴史遺産がひっそりと佇んでいます - 西暦1100年のクロアチア語・クロアチア文字の碑文を刻んだバシュカ石板など。 断崖や岩塊の頂に昇って珍しい白頭鷲の飛翔を眺

自 然ウチュカ - 自然公園 ヴェラ・ドラガ - 面白い地形 アンジョリーナ公園、聖ヤコブ公園(オパティヤ) ‒ 由緒ある建築の残る美しい公園 ロパル(ラブ島) - 景勝地、1500mの長い砂浜ドゥンド(ラブ島) - 森林植物特別保護区フォイシュカ・ポドプレドシュチツァ(ツレス島) - 鳥類特別保護区クパ川源流(チャバル) - 自然景観フジネ - 山の湖と洞窟 ゼレニ・ヴィル - 特別な地形 ヤプレンシュキ・ヴルフ - 特別な地形ムルコパリ - ビイェレ(白い)岩塊とサマル

める - 眼下の海面に目をやれば、イルカやモンク・アザラシの遊泳に出会うかもしれません。

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国立公園リスニャク - 多様な動植物の世界、カルスト山地

岩塊 - 重要自然保護区ヴェレビト - 自然公園ロジャンスキ岩頂とハイドゥク岩頂 - 重要自然保護区

[ 1.7.9.11.13.クルク 2.ツレス 3.オソル 4.5.12.ラブ 6.バシュカ(クルク) 8.ブルセチュ 10.ロシニ 14.ゴルスキ・コタル 15.ツリクヴェニツァ ]

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観光プラス保養と治療 : オパティヤ、ツリクヴェニツァ(タラソテラピア)、ロヴラン(骨疾患の治療)、ウエルネス、会議と観光スキー : クロアチア・オリンピック・センター、ビイェロラシツァ、プラタク狩猟、釣り、ラフティング、カヌー、パラグライダー、乗馬

クヴァルネル 27

チュカ山はイストラ半島とクヴァルネル地方を隔てていますが、

その急な斜面の自然公園では、また別の体験が待っています。海岸からほんの数十メートル上った所に多くの保護植物が群生していて、辺り一面に清浄な緑の自然環境が広がっています。安らかで静かなこのオアシスは、特に冬の観光地としても人気が高まっています。

そこから北東に進めば、デルニツェ近くに緑のリスニャク国立公園があります。この山地は、多様な固有植物と希少保護動物の世界であり、大自然志向の方 に々は理想的な環境を備えています。

ウ海の近くの安らかで静かなオアシス

ク島のヴルブニク) と“トリシュチナ”(スサク島)、ラブ島のケーキ猟鳥獣肉、蛙、マシュルーム、淡水魚、リキュール、リカ地方のジャガイモと子羊肉、果実酒(プラムと梨)、ヴェレビトの蜂蜜

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クヴァルネル

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クロアチアの文化が始まるところ

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の地方の中心は三千年の歴史をもつザダルの町で、そのローマ広場遺跡はアドリア海東岸で最大の規模です。美しいロマネスクの教会群 - 聖ドナ

ト教会、聖アナスタシア教会、聖クリソゴヌス教会、それにクロアチア初期王国の首都ニンにある世界最小の大聖堂(この聖十字架聖堂の大きさはわずか36歩)など、まさにザダルはクロアチアの文化遺産について、どの本より多くのことを語ってくれます。

29ダルマチア - ザダル地域

ダルマチア - ザダル地域

ダルマチア - ザダル地域

[ 1.ザダル 2.パグ ]

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ザダル三千年の魅惑の歴史

国立公園パクレニツァ ‒ 荒々しく壮大な渓谷と豊かな動植物

文化遺産聖ドナト教会(ザダル) - ザダルの町のシンボル聖十字架教会(ニン) - 世界最小の大聖堂パグ島のレース作り - ユネスコ世界無形文化遺産

ダルは、イリリア人のリブルニ族が何世紀も本拠とし、一千年にわた

りダルマチアの中心都市だったので、精神・物質文化が町の塁壁や多くの宗教施設に詰まっています。 その代表は、中世初期のクロアチア建築の記念碑ともいえる九世紀の聖ドナト教会です。 町には四人もの守護聖人がいます - ゾイルス、シモン、クリソゴヌス、アナスタシア。

自 然サリ平野(ドゥギ・オトク島) - 景勝地ズルマニャ川の渓谷 - 景勝地テラシュチツァ - 自然公園、アドリア海で最も安全で大きな深い湾 ヴラナ湖 - 自然公園

探 訪パグ - 町の伝統建築、パグ・レース ウグリャン島とパシュマン島 - 石積みの家屋

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ザダルは、考古学出土品や記念碑が多いだけでなく、クロアチア最初の大学が1396年に創設されたこと、古文書や図書やすばらしい聖楽の保存、クロアチア最初の小説の誕生、それにクロアチア語の新聞を初めて印刷したことでも知られています。

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ザダルニン

パグ

ドゥギ・オトク

パグ・チーズ、パグとニンの塩、ポセダリェの生ハム、ニンのサラミ“ショコル”、リキュール“マラスキーノ”、ベンコヴァツのロゼ

美 味

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の霊感に満ちた地と申せば大げさかも知れませんが、このザダル

地方はいくつもの国立公園がある稀に見る自然美の地です。 山岳、湖、滝、渓谷、洞窟、底深い穴、それに多くの愛らしい島 と々入江の湊、ロマンティックな浜辺 - この地方を描写するには言葉より絵筆のほうが相応しいようです。 ザダルの海岸には不思議な海のオルガンが設置されています。映画監督ヒチコックはこの岸辺から眺

神神の霊感の地

める日没を“世界で最も美しい”と賞賛しました。 そして、ここで、地元のマラスカ・チェリーから作るリキュール“マラスキーノ”と一切れのパグ・チーズとがあれば、神の霊感に満ちたこの比類なき土地の恵みを味わいつくすのに、他に何も望むものはないとさえ感じられてくるのです。

観光プラスサイクリング、狩猟、乗馬

ダルマチア - ザダル地域

ダルマチア - ザダル地域

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[ 1.3.ザダル 2.ノヴァリャ(パグ島) 4.5.パグ島 6.ニン 7.8.9.ウグリャン 10.ドゥギ・オトク ]

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ダルマチア - シベニク地域 然のままの美しい白亜のカルスト岩礁と紺碧の海、シベニク海域は

ヨット愛好者の天国です。 ヨットは240あまりの島 や々岩礁を縫って帆走します。 アドリア海域の珊瑚採りで数百年の歴史をもつズラリン島、海綿のクラパニ島、いずれもシベニク近くの島です。 もし他のどこでも味わえないような体験をお求めなら、少し沖に出てコルナティ群島を周遊されることをお勧めします。

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[ 1.コルナティ 2.シベニク ]

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“真珠”を見つけやすいところ

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々は創造作業の目玉を作っておこうと思われ、最終日になって、水滴と星と海の息吹きからコルナティ群島を作った” - バーナード・ショウはこの美しい群島について

このように書いています。 地中海域で最も大規模なこの密集群島は大自然の比類なき創造物であり、海面に凝固したこれら星の滴は、その数が奇しくも一年の日数と同じ、つまり、”一つの島がそれぞれ一日”なのです。 365の島々のうち、150がコルナティ国立公園になっています。島々の岩礁は、アドリア海の塩分に漂白され、芳香を含んだ北風ボラを受けて、海面にそそり立ち、レース状に連なっています。 この景観は世界でも極めて珍しいものです。 そして、穏やかな小湊や奥まった入江の浜は、手つかずの自然を求める現代のロビンソン・クルーソーたちの楽園になっています。

“神

ダルマチア - シベニク地域 33

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ダルマチア - シベニク地域

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面のカルスト台地を縫ってお伽噺に出てくるようなクルカ川沿いを

川口に向け下ると、港町シベニクに出ます。 このクレシミル王の町は、アドリア海中部で最も奥まった自然の湾に面しています。 この緑のルートには、中世の集落が点在し、222種の鳥が棲み、クロアチア唯一の鷹センターがここにあります。 七つの滝が冷たい水しぶきをあげていますが、見所はロシュキ滝とスクラディン滝の二つです。 この美しい自然を人間の手に

クルカ川の滝からクレシミル王の町シベニクへ

探 訪シベニク - 聖ミカエル、聖ヨハネ、シュビチェヴァツ、聖ニコラの砦 ヴィソヴァツ島 - フランチェスコ会修道院

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国立公園コルナティ群島 - 地中海で最も群集した群島クルカ川 - 自然カルスト現象

文化遺産聖ヤコブ大聖堂(シベニク) - 15-16世紀のルネサンス大聖堂、ユネスコ世界文化遺産 ブリビル考古学発掘現場 - 16-17世紀スパス山上の砦(クニン) - 9世紀オイカニェ歌唱 - 無形文化遺産緊急保護リスト

自 然クラパニ島 - クロアチアで最も低い海抜にある集落の島

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なる二つの建造物が飾っています - 東方正教の聖大天使教会とヴィソヴァツ修道院です。 このフランチェスコ会修道院は、エメラルド・グリーンの湖面に浮かぶ小島ヴィソヴァツに佇み、貴重な蔵書や美術品や記念品を納めています。 昔の高名な戦士の剣も展示されています。 ここは湖と言っても、クルカ川が膨らみ美しい湖状になっているところです。

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美 味ドルニシュの生ハム、赤ワイン“バビチ”(プリモシュテン)、 スクラディン・ケーキ

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ベニクの名はクレシミル王が1066年に出した文書に初めて登場しま

すが、クロアチア人が一千年前に築いた町で、それゆえクレシミル王の町と呼ばれています。 旧市街の通りや路地や広場を散策し、そこここに現れるダルマチアの貴重な芸術作品の数 に々触れてみましょう。 夏なら、これらの通りや広場は、世界でこ

一千年の歴史をもつ町の文化遺産  

の地域の美味を見逃しては怠慢となりましょう。特に、緑のクルカ川が

アドリア海に注ぐ湾で採れるムール貝は逸品です。近くのプリモシュテン産のワイン“バビチ”を愛でながらのお食事は、忘れがたいものになるでしょう。そしてまた、このプリモシュテンのブドウ畑! 石だらけの痩せた僅かばかりの土壌を北風ボラから守るために、石垣を積んで囲い、心血を注いでブドウを育てあげます。これは、この地域の人々の勤勉な手による献身、技、努力の結晶なのです。このブドウ畑の絵は、ニューヨークの国連ビルの玄関に展示され、各国語で説明されています。

ダルマチア料理の素晴らしい味

こだけの世界子供祭りや、ダルマチア歌謡曲の夕べや彩り鮮やかなシベニク中世祭などの舞台になっています。シベニクは、いくつかの要塞が見下ろす町、パラシュートの発明者F.ヴランチチの生誕地、15世紀ゴシック・ルネサンス建築として有名な聖ヤコブ大聖堂が白く輝いている町です。 この大聖堂は、ブラチュ島とコルチュラ島からの白い石を建材として、独特の工法で組んだ構造で、ユネスコ世界文化遺産になっています。 この工法は、地元の建築師J.ダルマティナツの編み出したもので、ヨーロッパ建築史の中でもユニークなものです。 建

物をよくご覧になれば、色々な面が見えてきます。 時は15世紀、クレーンやホイストがなく、高度な建築工法をまだ知らない時代。 丸天井を見上げれば木や煉瓦が使われてなく、各々何トンもするきれいな石材だけで組まれているのが見えます。 石材は石造横ばりに彫った溝に嵌めこまれているだけであり、見事な技です。 一方、聖堂後陣の外壁には、当時のシベニク市民71の頭像が並んでいます。 この聖ヤコブ大聖堂が、ダルマチアで最も美しく、クロアチアで最も印象的な宗教施設であることがお分かりになるでしょう。

観光プラスラフティング(クルカ川)、バンジー・ジャンプ(シベニク大橋)、釣り、ヨット

ダルマチア - シベニク地域

[ 1.3.7.8.シベニク 2.クルカ 4.プリモシュテン 5.ヴィソヴァツ 6.コルナティ ]

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シベニク

クニン

プリモシュテン

ヴォディツェコルナティ

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ダルマチア - スプリト地域暦三世紀末、当時知られていた世界の全てを統治する者、ローマ皇帝ディオクレティアヌスが自分の余生を過ごす場として邸宅を

建てようと決めた時、土地の選定に迷うことはありませんでした。 ダルマチアの真只中、海側は島々が幾重にも取り巻き、陸地側は山々に遮られたアスパラトス湾の岸辺を選んだのです。 今のスプリトがアドリア海域の地図上に初めて現れた瞬間です。

西

大自然が言葉だけではないところ

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[ 1.ボル(ブラチュ) 2.3.4.スプリト 5.ドゥボヴィツァ(フヴァル) 6.スィニ ]

4 5 6 ダルマチア - スプリト地域

ダルマチア - スプリト地域 37

ローマ皇帝の壮大な都市

ィオクレティアヌス皇帝の新しい宮殿は、当時六万の人口を抱えるダルマチ

ア属州の首府サロナからほんの6kmの所で、堅固な塁壁と砦塔で囲んだ中にはいくつかの寺院、邸宅、浴場、兵営を配した一大施設でした。 それは、当時の建築の常識をはるかに超えたすばらしいもので、今でもクロアチア最大の古代ローマ記念建造物になっています。この施設は1700年間も存続してきましたが、今や当初の姿はかなり変わってしまい、他の建造物や美術品が付け加わっています。 皮肉なことに、この最後の異教徒ローマ皇帝の大霊廟は、彼が迫害し殉教させた聖ドムニウスに後代が献じた大聖堂に変身してしまっています。

この大聖堂入口の扉はくるみの木に彫ったすばらしい彫刻で飾られていますが、それは彫刻師A.ブヴィナの1214年の作品です。 塁壁内のディオクレティアヌス宮殿は、多くの市民たちの稠密な居住空間に変貌してしまってはいますが、

長年月の侵食に耐え今も魅力的な石造宮殿の構造を保っています。 かつての宮殿の敷地は、今では、飲食店が通りのあちこちに並び、歌声が響き、スィニの町のアランバシチなど山海の郷土料理やダルマチア赤ワインを味わう人々で満ちています。 その一画には、地元民が“世界最小の通り”と自認する路地があり、”通してね”という奇妙な名がついています。 スプリトの魅惑的でユニークなこの旧市街中心部は、ユネスコ世界文化遺産になっています。

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暖な地中海の魅力に包まれたスプリトは、豊か

な歴史が香っていますが、それは何も博物館や宮殿や教会の中だけでなく、古代ローマからずっと、外の列柱広場や石造屋敷などにも染みこんでいるのです。 本物の地中海らしさと言うことになれば、それは、賑やかな飲食店、通りの角っこのざわめき、広場や路地、美しい海岸通りなどに溢れています。 白い石畳の通りを海岸まで行き、そこに繋がれたまま静かに揺れるボートを眺めていると、この

温 文化遺産ディオクレティアヌス宮殿(スプリト) - ユネスコ世界文化遺産トロギル旧市街 - ユネスコ世界文化遺産古代都市サロナ(ソリン) - 古代ローマ・ダルマチア属州の首都 フヴァルのルネサンス調の中心部 - 聖ステファン大聖堂、ロッジャ、塔、武器庫、1612年建造の劇場古代ギリシャ人の開いた区画農地 - フヴァル島のスタリ・グラド(ユネスコ世界文化遺産)スィニ聖母聖地 - ダルマチア地方最大のマリア聖地フヴァル島の宗教行進 “十字架に従いて” - ユネスコ世界無形文化遺産フヴァル島のレース作り - ユネスコ世界無形文化遺産シニュスカ・アルカ - ユネスコ無形文化遺産代表リスト

観光プラスワイン街道、サイクリング、乗馬、ラフティング、パラグライダー、狩猟、釣り

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街が、あの有名なローマ皇帝と彼に処刑された聖人の記憶に満ちた場所であることがお分かりになるでしょう。 この街の特徴を他に挙げれば、歌、強いスポーツ選手たち、それに自称世界一の美人たちです。 スポーツは、ウインブルドン大会の覇者、オリンピックのメダリストたち、NBAリーグのスター選手たちが目白押しです。 美人について、疑いをお持ちの人は、スプリト海岸通りを少し歩いてみられることをお勧めします。

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[ 1.3.4.7.スプリト 2.10.ヴィス 5.トロギル 6.8.9.フヴァル ]

地中海の魅力

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ダルマチア - スプリト地域 39

る研究熱心な歴史家が何百年か前にトロギルの中心部を実測し記

録しているのですが、それによれば、旧市街はほんの750歩ほどで終わってしまいます。 しかし、この石造の町は実に均整がとれており、歴史の豊かなことはこの町の規模からは想像できないほどです。 こ

“博物館の町”の美術の宝庫あ

自 然ツェティナ川 - 景勝地、全長105kmの清流と川口の町オミシュの渓谷は、ラフティングとカヌー愛好者の楽園ビオコヴォ自然公園 - クロアチア海岸部の山脈の最高峰、動植物が豊かズラトニ・ラト(金の角) - 景勝地ラヴニク島、ドニャ・ブレラ、パクレニ諸島(フヴァル) - 景勝地モドラ洞窟とメドヴィディナ洞窟(ビシェヴォ島) - 面白い地形ヴラニャチャ洞窟(モソル山) - 面白い地形赤湖と青湖(イモツキ) - 面白い地形

美 味ダルマチアのパシュティツァダ、ルガニゲ・ソーセージ、スィニのビーフ・ロールキャベツ“アランバシチ”、ヴィス島の薄パン、フヴァル島の胡椒クッキー、ブラチュ島のワイン入りミルク“スムティツァ”、フヴァル島のワイン“ヴガヴァ”と“プランチチ”

なる大自然は中部ダルマチアにとても優しく、香しい松林の並ぶ

美しい海岸と小石の浜を与え、点在する美しい島々で海原を飾ってくれています。 マカルスカ・リヴィエラの上にはビオコヴォ山の威容が聳え立ち、頂上からは夏のすばらしい日の出を拝み、アドリア海の果てまで遠くの島影を望むことができます。 そこには野生の山羊シャモアも生息しています。 スプリト諸島で最大の島はブラチュ、ここは石と風の島として外国でも知られています。 この島では、大昔から熟練石工が良質の石材を切り出し、国

青と大自然の完璧なハーモニー

北両岸に主な町があり、ヨーロッパでも初期の1612年に創設された劇場、武器庫、ヘクトロヴィチ城砦、幾世紀の間につるつるになり陽光に輝く石畳の路地… フヴァルが人 を々惹きつけているのは、調和した歴史と美術なのか、あるいはラヴェンダーの芳香に満ちた美しい大自然なのか、曰く言いがたしです。

の中心部がユネスコ世界文化遺産になっていることからも、それはお分かりになろうかと思います。 この町全体が資料館だと言われる所以ですが、一例を挙げますと、トロギル大聖堂の正面入口(1240年ラドヴァンの作)、ルネサンス様式のロッジャ、一千年前に創設された聖ニコラ

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内の大聖堂や建物向けに供給するだけでなく、外国の多くの著名な建造物にも送り出してきました - ワシントンのホワイトハウス、ウイーンとブダペストの王宮や国会議事堂など。 風の島と言うのは、陸に向けてすばらしい風が吹いているからで、特にフヴァル島側の海峡、それもズラトニ・ラトの浜辺はサーファーのメッカです。 この有名な砂浜の姿は、風と波により常時変わっています。陽光の溢れるフヴァル島は世界ベスト10に最近挙げられた島で、ダルマチアの島の々中でも人気の魅惑の島です。 島の南

修道院とそこに残っているカイロスの浮彫りなどが詰まっているのです(カイロスは紀元前四世紀のギリシャの幸運の神)。 トロギルは、このように美術の宝庫であると同時に、現代芸術の生きた舞台でもあります(若い歌手の国際テノール大会が毎年開かれます)

ダルマチア - スプリト地域

トロギル スプリト

マカルスカ

フヴァル

ブラチュボル

ヴィス

セニ

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言葉では言い尽くせないところ

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の世で天国を求める者はドゥブロヴニクに行かれよ”と、バーナ

ード・ショウが書いています。 旧市街は全長1940mの塁壁で周囲を固め、国内外でアドリア海の真珠とも呼ばれ、ユネスコ世界遺産として保護されています。 この町はクロアチア最南端に位置し、最良の建築家や芸術家たちが幾世紀もかけて丹精に築いた遺産に囲まれています。 温暖な地中海性気候の中で育つ植物は、地元のものだけでなく、亜熱帯のレモン、オレンジ、ミカン、椰子、リュウゼツランなど多様で、ルネサンス様式の公園や中世の石造邸宅や静かな修道院の庭に咲き乱れています。

ダルマチア - ドゥブロヴニク地域 41

“こダルマチア - ドゥブロヴニク地域

[ ドゥブロヴニク ]

ダルマチア - ドゥブロヴニク地域

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人々が平静でいられない街、ドゥブロヴニクは地中海の小さな海運通商国家で、世界の80

以上の都市に領事部を置き、ヴェネツィアに匹敵する700隻の商船を保有していました。 聖ヴラホの守護を受け、騎士オルランドの石柱に翻るリベルタスの旗印の下、ドゥブロヴニクはユニークな姿を見せています。 目抜き通りプラツァは、何百年ものあいだ人々の通行により磨かれた石畳が滑らかに輝いています。 オノフリオ大噴水から市庁舎鐘楼、スポ

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文化遺産

ドゥブロヴニク旧市街 - 地中海域で有数の魅力的で有名な街、ユネスコ世界文化遺産ナロナ - ヴィド村にある古代都市遺構、メトコヴィチの近く ストンの塁壁 - 14世紀の防壁で全長5.5KM コルチュラ - マルコ・ポーロの町、地中海域で最も往時の姿を残した中世都市ツァヴタトの旧中心部 - コナヴレ地方の文化・観光の中心地 : ラチチ家の霊廟、画家V.ブコヴァツの生誕地、元首官邸、ソコル砦(ドゥブロヴニクの)聖ヴラホ祭 - ユネスコ世界無形文化遺産

ンザ館や元首官邸の金線細工のようなゴシック・ルネサンス正面、バロックの聖ヴラホ教会、聖母被昇天大聖堂、聖イグナチオ教会とイエズス会学院、これらのどれを見てもすばらしいの一語に尽きます。そして夏になると、ドブゥロヴニクは輝きをいっそう増し、恒例の夏の祭典が旧市街全体を世界でも有名な魅惑の舞台に変え、不幸なデンマーク王子の永遠の煩悶が高さ37mの岩塊に建つロヴリェナツ要塞から聞こえてきます。“永らえるべきか、死すべきか“ ハ

ムレットの叫びは、この場所からだと特に大きく響いてくるのです。市壁の上からは、エラフィテ諸島の姿を望むことができ、これらシパン、ロプド、コロチェプなどの島々は青い海面に宝石のように浮かんでいます。ここにはかつて鹿が棲んでいたので、古代ギリシャ人は鹿を意味するElaphosという名を群島に与え、これがエラフィテになったのです。美しい砂浜に囲まれて、亜熱帯植物、松林、オリーヴ林が続く景観は、昔のままの地中海そのものです。

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探 訪塁壁とミンチェタ塔、ロヴリェナツ砦、スポンザ館(ドゥブロヴニク)ゴシック・ルネサンス様式の夏の別邸(ペリェシャツ半島からコナヴレまで) フランチェスコ会修道院(オレビチ)元首官邸(シパン港)フランチェスコ会修道院(ロジャト)

ダルマチア - ドゥブロヴニク地域 43

[ ドゥブロヴニク ]ダルマチア - ドゥブロヴニク地域

ドゥブロヴニクツァヴタト

コルチュラペリェシャツムリェトラストヴォ

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国立公園ムリェト島 - 地中海性植物が多く茂る、大湖の小島に佇む12世紀のベネディクト会修道院

自 然トルステノ樹木園 - 造園公園 ネレトヴァ川デルタ - 特別保護区(魚類・鳥類)マリストン湾 - 自然特別保護区、 保護海域ロクルム島 - 森林植物特別保護区ヴェラ・スピリャ(大洞窟の意味)ヴェラ・ルカ - 面白い地形 コチェ(コルチュラ島ジュルノヴォの村) - 森林植物特別保護区コナヴォスキ・ドヴォリ(コナヴレの邸宅) - 景勝地ラストヴォ群島 - 自然公園

ワイン街道、ハイキング、サイクリング、総合観光保養施設

観光プラス

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美 味熱鍋での子羊・子牛肉料理、鰻・蛙ブロデット(ネレトヴァ・デルタ地帯)、ストンの塩、牡蠣、ムール貝、コトニャッタ、ケーキ“マンタラ” “アランチツァ”(コナヴレ地方)、みかん、レモン、ペリェシャツ半島の赤ワイン”ディンガチ” “ポストゥプ”、コルチュラ島の白ワイン“ポシプ” “グルク”、コナヴレ地方の“ドゥブロヴニク・マルヴァジア”

島々の魅惑の歴史

ルコ・ポーロがこの故郷の島からterra incongnita(未知の土地)へ

向け旅立った頃、古代ギリシャ人の植民集落から騎士道時代の町に変貌しつつあったコルチュラは、一種の石造都市計画にゆっくりと取り掛かっていました。 地元の建築家の巧みな設計は、実に興味深い通路の構造を残しています。 旧市街の通路の配置が魚の骨状の構造になっており、このため夏は快適です。 朝夕は黄金色の太陽が照りつけるものの、日中は暑さがそこを逃げていくのです。 コルチュラの雰囲気を味わってみたいとお考えなら、七月の風に乗っておいでください。 国際歌謡ワイン祭、騎士トーナメント、16世紀の衣装をつけた剣舞な

どの催事が待っています。 モレシュカという剣舞は、東方の白王と黒王の闘いがモチーフの群舞劇です。九月初めには中世ヴェネツィアとジェノアの大海戦が再現され、マルコ・ポーロがジェノアに捕われます。

リェシャツ半島とストンの町は昔ドゥブロヴニク共和国の領土で、

共和国守備の要になっていました。 ストンの山腹には、全長5.5kmの塁壁を今でも見ることができます。 南国の暖かい気候に包まれたペリェシャツ半島は、ワイン愛好家の王国、クロアチア・ワインの最高峰ディンガチの産地です。 オレビチの町は、コルチュラの町を対岸に望む18世紀の海運センターですが、美術史家にも興味ある土地です。 石造邸宅や別荘の玄関は船乗りたちの栄華の跡を見せており、その庭には

ダルマチア - ドゥブロヴニク地域 454 5

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[ 1.ストン 2.8.11.ムリェト 3.4.5.6.7.コルチュラ 9.プラト 10.エラフィティ 12.ロプド ]

彼らが何世紀もかけて世界中から持ち帰ったエキゾティックな樹木や植物が茂っています。 オレビチは、実に記憶に残る町です。

る島で妖精カリプソに捕われたオディッセウスの伝説を聞き、名

高いオギギアとはどんな所だろうかと思い巡らす人は、ムリェト島に行かれることをお勧めします。クロアチアの南部にあるこの島では、世界で最も美しいお伽噺の本の数々に載っているような風景に出会うでしょう。 島の中に湖があり、その湖の中に小島があって、そこに12世紀の修道院が静かに佇んでいます。 カリプソは現れないかもしれませんが、この情景はあなたの心を捉え、そこを離れたくなくなるかもしれませんね。

ダルマチア - ドゥブロヴニク地域

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リカとカルロヴァツ

のような景観の地にようこそ。あなたの前に広がっているの

は、美しい緑の世界です。海岸からほんの10kmほど内陸に入っただけで、そこはもう清浄な環境、そして保護された自然公園がたくさんあり、静謐で穏やかなオアシスです。この地域には、国内外からの訪問者が年々増えています。

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[ 1.2.プリトヴィツェ ]

ゴスピチ

オグリン

カルロヴァツ

セニ

パグ

ノヴァリャ

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大自然とのロマンティックな調和

昔、ここは先住イリリア人ヤポデ族の世界でした。今はリカ地方

の素朴な緑の、ほとんど神話のような自然界が広がっていて、絶滅稀種の鳥や熊や狼をはじめ、デゲニア・ヴェレビティカのような固有植物の世界になっています。この素晴らしいリカの自然界は、世界的な発明家N.テスラの出身地でもあり、生まれ故郷のスミリャン村には、彼の生誕150年を機に記念館が開かれています。ここにはまた、有名なプリトヴィツェ湖があります。これは八つの国立公園の中で最初に指定された公園で、国内外で最も

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滝の昔と今人気があります。総標高差150mにある大小16の湖が様 な々滝で上から順に繋がっていますが、この現象は石灰華の働きによる堰堤が作りだしたものです。美しい公園内には、渓谷と様々な洞窟があり、深い森林や草原には多様な植物が育ち、多くの動物が自然の状態で棲んでいます。訪れた人たちは、ここで湖岸連結バスや電動ボートに乗り、静かな湖岸に続く遊歩道を散策します。この公園はクロアチア唯一のユネスコ世界自然遺産ですが、指定されたのは世界で最初期の1979年です。プリトヴィツェ湖は大自然が作り出した比類な

い傑作と言えましょう。伝説の“無法者”たちハイドゥクに興味のある方は、海岸の町セニとそのネハイ館をお訪ねください。これは16世紀に建ったルネサンス砦で、現在はセニ海賊のユニークな博物館になっています。 白亜のパグ島もお勧めです。本土に沿って浮かぶ細長い島の北半部はリカ・セニ県に属し、観光客の拠点ノヴァリャやパーティ浜ズルチェ、20kmも続く砂利浜などが人気です(島の南半分はザダル県)。パグ島は、石と塩の島と呼ばれて昔から有名で、青いアドリア海に白くくっきりと浮かんでいます。

リカとカルロヴァツ

リカとカルロヴァツ

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ドラガニチ森林 (クレク山とモドルシュ村)、大カペラ山地と小カペラ山地ヤスィコヴァツ森林公園(ゴスピチ)ツェロヴァツ洞窟(グラチャツ)バラチ洞窟(ラコヴィツァ)ヴルロヴカ洞窟(カマニ)ラストケ(スリュニ)―おとぎ話のようなこの村で青緑の小川スリュンチツァがコラナ川に注ぎ、水車小屋がある。クレク山 ―素晴らしい景観シュティロヴァチャ ―ネズ樹林など自然の宝庫グラボヴァチャ洞窟公園 ―ペルシチ近くリカ川の渓谷ルン ―この地方最古のオリーヴ園

自 然

国立公園 プリトヴィツェ湖 - ユネスコ世界自然遺産 北ヴェレビト - ユネスコ世界生物保護区

文化遺産

クラスノ聖母巡礼地 - リカ地方最大のマリア聖地秘跡の聖母巡礼地 - オシュタリャマイツスタリ・ドレジュニ - クラコヴ近くの町 スヴェティツェのパウロ会修道院 パウロ会修道院 - カメンスコ カルロヴァツ市博物館テスラ記念館、世界的な発明家N.テスラ生誕地のスミリャン村ペルシチの15世紀のトルコ塔 -リカ地方に残る唯一のトルコ塔緑の山野に佇む城市 (ドボヴァツ、オザリ、ボシリェヴォ)、修道院 (フランチェスコ会、パウロ会、ドミニコ会 )ネハイ砦(セニ) - 16世紀のルネサンス砦、現在はユニークな海賊ウスコク博物館 オグリンのフランコパン城 ―城内の展示場には登山関係の展示と作家I.B.マジュラニチの記念室があるカルロヴァツの六尖星型市街 - ルネサンス様式の市中心部パグ島のレース作り - ユネスコ世界無形文化遺産

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48[ 1.ヴェリカ・カペラ 2.ドブラ川 3.クパ川 4.セニ 5.ズルチェ 6.パグ 7.カルロヴァツ 8.ヴェレビト ]

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グレブの南西にあるカルロヴァツの町は、ルネサンス風の都市

計画に基づく六尖星型の区域を中核にもち、オスマントルコの猛攻を凌いだ要塞を備え、波乱の歴史をもつ町です。内陸のこの美しい町は、中世にオスマントルコの西進から中欧を守る

ルネサンスの町カルロヴァツ

ために築かれた要塞が起源ですが、現在は交通の要衝であると同時に、様々なレクレーションの一大拠点になっています。

鬱蒼とした森林に覆われた大カペラと小カペラの山々を遠くに望み、四つの川が流れ込む町カルロヴァツとその周辺は、活動的な休日に最適の地方です。 川は澄んだきれいな水を湛えて流れ、水泳、ボート、ラフティング、カヌー、釣りに絶好の場です。森林の小道を四輪バイクで駆け、県内11のサイクリング・コースを爽やかに走り、乗馬を楽しみます。

巨大なクレク山の麓をムレジュニツァ川とドブラ川が流れ、その深いジュリン断崖にはフランコパンの古城が建ち、オグリンの町はおとぎ話の舞台そのものです。クレク山はクロアチア登山のメッカですが、山中のおとぎ話の小道を歩き洞窟や妖精の池などを経て、マジュラニチが書いた“大昔のお話”の世

スポーツ: ラフティング、カヤック、サイクリング、登山、写真撮影、狩猟、乗馬スキー:ビェロラスィツァのクロアチア・オリンピック・センター

リカ地方のジャガイモと子羊肉グリル

探 訪

美 味

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界を辿るのも面白いでしょう。クレク山に棲むという魔女や妖怪たちに出会うかもしれませんよ。

リカとカルロヴァツ

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リカとカルロヴァツ

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夏の暑さや地中海世界の賑やかな雰囲気からふと逃れて、大昔から

の森林やブドウ畑や河川の流れる緑の丘陵での牧歌的な休暇をお求めでしょうか?内陸部の静かで落ち着いた雰囲気に点在する、ロマンティックな中世の町や夏の別荘、温泉保養地や巡礼地などでしょうか? そんな時は、ザグレブを取り囲む中部クロアチアがお勧めです。

ロマンスの色が緑のところ

中部クロアチア

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[ 1.ジュンベラク 2.トラコシュチャン ]

チャコヴェツヴァラジュディン

マリヤ・ビストリツァ

スィサクダルヴァル

ルドブレグレポグラヴァクラピナ

ビェロヴァル

コプリヴニツァクリジェヴツィ

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中部 クロアチア

中部クロアチア 51

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中部クロアチアの町々での牧歌的な楽しみ

文化遺産

-自然公園

トラコシュチャン城 - クロチアで最もロマンティックで美しいと評判の城ヴァラジュディンの町 - 華麗な教会・邸宅・領主館や有名な霊園のあるバロック文化の町 ズリンスキ城(チャコヴェツ) - ズリンスキ家所領旧市街にある重要な史跡、城内にメジムリェ博物館があるカルニク - 中世都市の遺構 ジュルジェヴァツ - 中世要塞と貴重な文化遺産 ヤンコヴィチ伯城(ダルヴァル) - 1771-78

ルヴァツコ・ザゴリェ地方を先ず見てみましょう。 そこは、なだら

かに続く丘陵と川が織りなす絵のような世界です。 トゥヘリ、ストゥビツァ、クラピナに温泉郷があり、屋内外のプールや保養宿泊施設が整っています。 クラピナの町には、有名なクラピナ原人の痕跡が展示

年建造のバロック様式の城シサクの要塞 - 保存状態の良い中世要塞 クロアチア・ザゴリェ地方の伝統的な木の玩具作り - ユネスコ世界無形文化遺産レポグラヴァの町のレース作り - ユネスコ世界無形文化遺産装飾用クッキー - ユネスコ無形文化遺産代表リスト

スルニ近くのスルシュニツァ - 景勝地オペカ樹木園(ヴィニツァ) - 造園公園

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されていますが、ここが世界地図の上に現れるようになったのは、D.ゴリャノヴィチ・クランベルガー教授が1899年に市内のフシュニャコヴォで更新世の人骨を発見してからです。 これは学会で言うホモサピエンスのネアンデルタール人です。このフルヴァツコ・ザゴリェ地方は、フランスのロワール川流域に次いで城館の

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[ 1.フルヴァツアカ・コスタイニツァ 2.スィサク 3.4.ヴェリキ・タボル 5.6.マリヤ・ビストリツァ 7.ヴァラジュディン 8.ダルヴァル 9.チャコヴェツ 10.ルドブレグ ]

自 然

カルニク - すばらしい風景ロニャ平原自然公園 - 大自然と伝統建築の面白い調和チュレト・ドブラヴィツァ - 植物特別保護区ヴィンディヤ洞窟(ヴァラジュディン) - 自然景観ムラ川 - 景勝地ヴェリキ・パジュト(レグラド) - 動物特別保護区 ラキタ(スィサク) - 鳥類保護区

ジュルジェヴァツ小砂漠 - 植物特別保護区 ジュルジェヴァツとカリノヴァツの小砂漠 - 地学・植物保護区 クレク山 - 景勝地ツルナ・ムラカ - 鳥類特別保護区 ジュンベラクとサモボルの丘陵

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多い地方であり、絵のような町やバロック城館があちこちに見られます。 目を楽しませた後は、何と言ってもこの地方の料理とワインですね。 そして、もし宗教面に関心がおありで、クロアチアの聖母マリア聖域での精神薫陶をお求めなら、マリヤ・ビストリツァがお勧めです。 ここは、三百年以上も昔からの聖母巡礼地で、

中部 クロアチア 10

中部クロアチア 53毎年八十万の信者が訪れており、1998年には教皇ヨハネ・パウロ2世も来訪された聖地です。

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ァラジュディンは、クロアチアで最もバロックの雰囲気が漂う町で

す。 町には緑が多く、手入れの行き届いた公園、念入りに設計された庭園、ヴェルサイユ風の生垣に刈り込まれたニオイヒバの目立つ整然とした市霊園などが、ヴァラジュディンの盛名を高めています。 また、この町は芸術、工芸、経済面も活発で、九月の二つの祭典はよく知られています:ヴァラジュディン・バロックの夕べとシュパンツィルフェスト祭で、様 な々催しが通行人を楽しませています。 ヴァラジュディン地方は、文化面の活発な活動や354にのぼる文化遺産に加え、豊かな自然環境も残しています。 トラコシュチャン城(現在は博物館)とその森林公園や、旧石器時代の面白い地層を示す三つの洞窟などがあります。 これらは、過去数千年にわたり人間がこの地域に住んでいたことを物語っています。ヴァラジュディンの近くにルドブレグの町があります。 ここは、キリストの聖血を祭った巡礼地で、クロアチアでは唯一であり、また教皇の勅書で創設された聖地としては世界でも稀な所です。 1512年ベタニィ城の礼拝堂にキリストの聖なる血が顕現した奇跡を受けて、その聖遺箱が礼拝対象として正式に認められたのです。 レポグラヴァは小さな町ですが、パウロ会が修道院と教会を創設して歴史に深い刻印を残しています。 そこで誕生した有名なレースは、その独創性と高い質で、1937年パリ万博で金メダルを受賞しています。

探 訪

トロポリェ博物館(ヴェリカ・ゴリツァ) - 先史時代から現代までの展示(紀元前1万年前のマンモス牙、木造教会や貴族館など)クラピナ・ネアンデルタール博物館 - クロアチアで最も近代的な博物館のひとつクラピナ・ネアンデルタール発掘現場 - ネアンデルタール人の発掘品の豊富さにおいては世界有数フシュニャコヴォ進化博物館(クラピナ) - 旧石器時代のホモサピエンスの骨が発掘された所で、博物館になっている

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[ 1.2.ヴァラジュディン 3.トラコシュチャン 4.サモボル 5.クムロヴェツ 6.クラピナ 7.ストゥビツァ 8.マリヤ・ビストリツァ ]

中部 クロアチア

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美 味

辛味調味料“サモボル・マスタード”、サモボル・サラミ、サモボル・カスタード・ケーキ、サモボル・リキュール“ベルメト”、おやき添えターキー肉、そば粥、チーズ“プルガ”、かぼちゃ種油、ザゴルスキ・シュトルクリ、トウモロコシ粉おやき、ヴァラジュディン・ロール、酪農製品、淡水魚と猟鳥獣肉の各種料理、シャンパン酒、蜂蜜酒、果実酒、白ワイン”グラシェヴィナ”“ピノ”

観光プラス

狩猟、釣り、パラグライダー、サイクリング、ハイキング、登山、カーレース、ワイン街道、保養施設 : 多数の温泉プールと保養・療養施設が点在 - ストゥビツェ、トゥヘリ、 クラピナ、ヴァラジュディン、トプスコなど

中部クロアチア 55

で砂金採りを試みたり、聖マルティン温泉を楽しんだり、乗り捨て

サイクリングでコースを走ったり、ワインを賞味したりするなら、北のスロヴェニア・ハンガリー・クロアチア三国が国境を接する地、そしてその中心都市チャコヴェツがお勧めです。あるいは、芸術志向の方々で、ナイーヴ画、地方伝統、民俗風習、古い伝統工芸に関心をお持ちなら、ザグレブの北東、ポドラヴィナ地方に行かれることをお勧めします。 特に六月は、コプリヴニツァ、ジュルジェヴァツ、クリジェヴツィの町でそれぞれお祭りがあります。ポドラヴィナとはドラヴァ川流域と言う意味で、ビオゴラ山系とカルニク山系の幸にも恵まれ、魚や肉類が豊富です。 サイクリングには最適のコースが続いており、ショデリツァ湖やナイーヴ画の揺籃の地フレヴィネなど、美しい景観の中を走り抜けます。

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[ ザグレブ ]

心から感動が湧きあがるところ

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り合った丘の二つの小さな中世の集落が大きくなり、1094年に

司教区が置かれたとの記録が残る町ザグレブは、現在クロアチア最大の都市で首都、典型的な中欧の都市です。 旧市街の邸宅の古典派様式や分離派様式には、オーストリア・ハンガリー帝国の高邁な精神が現れていますが、同時に、プラハの景観とは異なっていることに気づかされます。 都心部の文化施設、立ち並ぶ喫茶店、高級料理店、庭にテーブルを出している料理店、手入れの行き届いた公園など、市中のどこを見ても、ザグレブは人間に優しい街であると申せましょう。 都心には広場や公園がいくつもありますが、例えば、二つの尖塔をもつネオ・ゴシック大聖堂の塁壁下のリブニャク公園、中央広場のすぐ南にあるズリニェヴァツ公園などが挙げられます。 ズリニェヴァツ公園は、緑のレヌツィ馬蹄型公園とも呼ばれ、その周囲は市内で最も美しい建物が取り囲んでいます。

ザグレブ 57

ザグレブ

クロアチアの魅惑の首都

ザグレブ

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の探訪は、先ず旧市街を徒歩で回るのがお勧めです。 何世紀に

もわたる歴史を歩いてゆっくりとご覧ください。 イェラチチ総督広場から出発し、南東欧でも有数の規模をもつ色鮮やかな青空市場ドラツを覗き、オパトヴィナ通りを経てカプトルに出る、あるいは、石畳の坂ラディチ通りを少し昇り石の門から聖マルコ広場に出る;ここはかつての町民の町グラデツの中心部で、同名の教会が鮮やかな屋根の下に姿を見せており、広場を挟んでかつての総督官邸(今の政府官邸)とクロアチア議会が向き合っています。 このグラデツの高台からは、市内の眺望を楽しむことができます。 一方、便利な路面電車で探訪するのも、お勧めです。 路線網は市内全域をカバーしており、生き物の心臓のように昼夜絶え間なく動いています。 この “現代の花馬車”の窓から見る市内各地の姿は、忘れがたい思い出になるでしょう。 ザグレブには、約30の博物館、14のギャラリー、12の美術展示場、大きな動物園があり、首都圏人口は百万人近くになっています。ザグレブは真にクロアチアの首都と呼ぶにふさわしい街であり、あらゆる面で訪問者を魅了するものを秘めているのです。

首都の探訪は先ず徒歩で…

聖母マリア被昇天大聖堂 - 11世紀からあった教会が1880年の大地震で損壊した後に再建されたネオ・ゴシック大聖堂聖マルコ教会 - 14-15世紀のロマネスク・ゴシック様式 石の門とロトルシュチャク塔 - 13世紀の塁壁の一部 クロアチア国立劇場 - 1895年のネオ・バロック様式、フェルナーとヘルマーの設計

探 訪ケーブルカー - アッパータウンとダウンタウンを結ぶ世界一短い路線 ミマラ博物館 - 大収集家A.トピチ・ミマラが膨大な収集品をクロアチアに寄贈したものメドヴェドニツァ自然公園 - ハイキング・登山道、頂上付近のスリェメ・スキー場、山峡、洞窟、滝、カルスト山地の景観現代美術展示館(ザグレブ) - 始まりも終わりもない現代美術の刺激的なストーリーが、展示物の動き、変化、はかなさや不確かさを際立たせるダイナミックな展示スペースで繰り広げられる

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文化遺産

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ザグレブ 59[ ザグレブ ]

ザグレブ

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60 の北に衝立のように聳える標高1030mのメドヴェドニツァ山一帯は

自然公園ですが、その頂上スリェメは2005年から“FIS雪の女王杯スキー国際大会”の会場になっています。 市の南部を流れるサヴァ川の水を引いたヤルン湖は、様 な々種類のレガッタ国際競技コースになっており、ヤルン一帯にはスポーツ・レクレーション施設が並んでいます。 また、ザグレブ屋内テニス国際大会も近年始まりました。 このように、

街 ザグレブは、オペラ、バレー、演劇、コンサートといった文化面だけでなく、スポーツ面でも国際大会開催地として国際的に認知されるようになっています。 さらに、もしあなたが旅の思い出に万年筆で絵葉書を書いて出されるとか、何かメモされる際に、ご留意いただきたいのは、その万年筆とシャープペンが誕生したのはこの町だということです。 発明者のS.ペンカラは、このザグレブの町を歩きながら想を練ったのです。

ザグレブ

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[ ザグレブ ]

観光プラススキー、ハイキング、登山、会議と観光

美 味おやき添えロースト・ターキー、シュトルクリ、ベーコン・ジャガイモ入りシチュー、キャベツ添え自家製パスタ、ザグレブ風カツ、コテッジ・チーズ、ドーナツ

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ザグレブ

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地平線がいつも黄金色のところ

スラヴォニア

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豊 かな水量をもつ河川ドラヴァ、サヴァ、イロヴァ、ドナウなどに形作

られたスラヴォニアは、何世紀ものあいだ貴重な宝を守ってきた神秘的な地方です。 肥沃なパンノニアは、広大な黄金色の平原を生み、河川は何世紀ものあいだ大地を満たして樫や楢の樹林や二千

スラヴォニア 63

種以上の草花を育ててきました。 スラヴォニアは人類が八千年以上にわたり耕してきた土地なのです。 この辺り一帯の土地はパンノニア海が三億七千万年前に後退して現れたもので、溶岩性のパプク山がその誕生の経緯を雄弁に語っています。スラヴォニアはまさに約束の地なのです。

スラヴォニア

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大昔からずっと祝福されてきた黄金の谷

自 然パプク自然公園 - 固有の生物と特異な地学現象コパチキ・リト自然公園 - ユニークな湿地帯、鹿や猟鳥獣の棲息地、鳥類保護区、魚の産卵地ガイナ(スラヴォンスキ・ブロド) - 景勝地ラディシェヴォ(ジュパニャ) - 森林植物特別保護区エルドゥト - 景勝地白ポプラ(ヴァルポヴォ) - 自然景観ヴィロヴィティツァ - 美しい造園スパチュヴァ - 景勝地

探 訪リピツァ馬牧場(ジャコヴォ) - 13世紀創設の貴重な馬飼育場ヴコヴァル - バロック時代のフランチェスコ会修道院、聖フィリプ・聖ヤコブ教会、エルツ城 ジャコヴォ - バロック大聖堂と司教館 ヴァルポヴォとドニ・ミホリャツ - バロック様式の城 “プランダウ・マイラス”と“プランダウ・ノルマン” ポジェガ - 14世紀の聖ラヴロ教会

暦一世紀にローマ帝国に組み込まれてから、スラヴォニアは二

人の皇帝を出しています、有能で武勇の誉れ高いヴァレンティニアヌスと弟のヴァレンスです。 二つのローマの道がここを通っていましたが、一つはオスィイェクから東方の属州へ、もう一つはAque Balissae(現在のダルヴァル)と肥沃な農業・ブドウ栽培地方(現在のポジェガ、ジャコヴォ、ヴィンコヴツィなど)を結ぶ道で

西

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[ 1.2.3.5.7.コパチュキ・リト 4. オスィイェク 6.パプク 8.ジャコヴォ 9.ヴコヴァル ]

す。 穀物とブドウ両方の生産地であることから、ローマ人はこの地方をVallis Aurea(黄金の谷)と呼んでいます。 クティェヴォは、ヨーロッパ最古に数えられるワインの産地です。 もし太古の夜明けの穏やかな姿を求めていらっしゃるなら、スラヴォニアがちょうどそのような所です。 そこでは、朝が近づくと、広い川の流域一帯に靄が漂うなか、暗闇が徐々に薄れ、大地が荘厳な姿を現すのです。

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文化遺産ブロド砦と修道院(スラヴォンスキ・ブロド) - 18世紀の砦でクロアチア最大級、バロック時代のフランチェスコ会修道院 オスィイェク “トヴルジャ” - 町のロマンティックな中心部 オデスカルチ城と中世の防壁(イロク) - ルネサンス造園、ツァピストラノ聖ヨハネ修道院教会ペヤチェヴィチ城(ヴィロヴィティツァ) - 1804年建造のバロック古典派様式、庭は自然保護景観ゴリャニ村の “王妃たち” の春のパレード - ユネスコ世界無形文化遺産

こでは、住民たちは母なる大地を崇敬していて、その表情には

スラヴォニア人であることの誇りが現れています。 さて、先を急ぎましょう。 皆様を待っているのは、オスィイェク、ヴィンコヴツィ、ポジェガ、スラヴォンスキ・ブロドからヴコヴァルやイロクに至る地域に散在する中世の堅固な要塞、修道院、バロッ

こスラヴォニアとバラニャの町々

クなどの城館。 ジャコヴォでは、地元産のリピツァ馬が悠然と草を食み、コパチュキ・リト自然公園では珍しい鳥たちが集って巣を作り、雁が飛び立ちます。このコパチュキ・リトは、クロアチアの東端を流れるドナウ河右岸の広大な湖沼と湿地帯です。 ドナウ河畔に建つイロクの修道院には、フランチェスコ会の聖ヨハネ・カピストラ

観光プラス狩猟、釣り、ワイン街道、ハイキング、サイクリング、乗馬

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スラヴォニア 67

美 味チョバナツ ‒ 少 ピ々リ辛のシチュウ、魚パプリカ・スープ、スラヴォニアのサラミ“クレン”、クレン・セカ - 自家製サラミ、白ワイン“イロク・トラミナツ”と“グラシェヴィナ”、プラム・ブランディ

ノが埋葬されています。 スラヴォンスキ・ブロドは国境の要塞の町。 パンノニア地方の中心都市オスィイェクは大学のある学究的な雰囲気の町で、ノーベル賞受賞者を二人出しています。 スラヴォニアの村 の々広い通りを行けば、高価な伝統織物に金糸刺繍を施した民俗衣装に出会い、おいしい自家製ハムやスラヴォニアのサラミ“クレン”がテー

スラヴォニア

ヴィロヴィティツァ

ポジェガ

スラヴォンスキ・ブロド

オスィイェク

ヴコヴァルジャコヴォ

ヴィンコヴツィ イロク

ブルを飾り、自慢の魚パプリカ・スープが鍋の中で煮立っています。 スラヴォニアがあなたをお待ちしています!

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[ 1.3.5.ジャコヴォ 2.クティェヴォ 4.6.7. オスィイェク ]

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ドリア海まで行くのがまだ冒険だと見なされ、アドリア海岸まで

丸一日もかかっていた頃から、キャンパーたちは既にクロアチアに何となく惹かれています。 そして年 そ々の数は増え続けてきました。 クロアチアがヨーロッパで最も古いヌーディストの地であり、キャンパーたちのメッカである理由は何なのでしょうか? 実際、キャンプ場は、北はイストラ半島のサヴドリヤ岬から南端ダルマチアのプレヴラカ半島まで、全部で526もあるので

大自然に帰る

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す。 理由のいくつかは恐らく次のような点でしょう: 汚されていない自然環境にある八つの国立公園、多くの自然保護区や自然景観、地中海域で最も入り組んだ海岸線、群集した大小の島々や岩礁、安全な入江や浜辺… アドリア海の東岸、つまりクロアチア海岸は、これらがあいまって、大自然に溶けこむことのできるすばらしい環境なのです。

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[ 1.2.イストラ 3.ニン ]

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クロアチア キャンピング 69

クロアチアは、海岸部が地中海型の穏やかな気候の土地ですが、内陸部は変化に富んだ景観を見せており、魅力的な緑の丘陵、起伏にとんだ山岳、山の急流や平野の大小河川と湖沼、黄金色のスラヴォニア大平原が続きます。 実に、大自然の造形美の標本のような環境であり、キャンプ愛好家には絶好

の場なのです。 さらには、七つのユネスコ世界遺産が集っており、古代からの多くの歴史文化遺産、博物館や記念館、各地での郷土色豊かな山海の料理と数えていけば、最適なキャンプ地としての理由が尽きないほどです。

美味について付け加えれば、高級オリーヴ油を使って焼いた魚介類、各地の土壌で育った豊饒なワイン、内陸部での様々な肉料理や淡水魚料理など、多彩な味を賞味いただけます。

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[ オディッセウス洞窟(ムリェト島) ]

大きな青の物語

タリアとクロアチアの長い海岸線でヨーロッパ大陸に囲まれ

ているアドリア海は、文字通りの地中海であり、水上・水中を問わずマリーン・スポーツの天国です。 夏の海面温度は摂氏21-26度、そしてその他の季節の海水温は、ダイヴィン

グ水域である海面下20-30mで常時16-17度です。

アドリア海固有の動植物はまるで海中サファリの観を呈していますが、クロアチアのアドリア海では古代世界の遺構や難破船さえ見られ、考古学面

でも興味深い海域です。 潜水できる深さに、大昔の塁壁や岩礁や洞窟の他、中世のガレー船や近世の船舶や航空機さえも沈んでいるのが見えます。 ここは、比較的小さな海域ながら、美しい大自然から豊かで波乱の歴史までもが凝縮されている海域だと申せましょう。

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クロアチア ダイヴィング 71

アドリア海は地中海中央部、つまり古代文明の中心部からヨーロッパ中部・北部に至る最短の海路でした。 その青い海面下には、幾世紀ものヨーロッパ文明の跡が隠されており、発見

されるのを待っています。 青い海原でポセイドンの王国に潜って、滅多にお目にかかれない静かな景観を味わってください。

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明な青い海面に真珠の粒を撒き散らしたかのように、1244の

島々や岩礁がクロアチアのアドリア海に浮かんでいますが、この海域のヨット帆走をお勧めする1244の理由があります。 イストラ半島からドゥブロヴニクまで島礁を含め6278kmにおよぶ海岸線に沿って、島々は互いに10海里も離れていません。 これは現代のオディッセウスたちにとりまたとない好条件です。

航海者は、1500以上の入江、湾、それに本土や島の大小の港に停泊し夜を明かすことができます。 クロアチアのアドリア海域は、ヨットだけでなくモーターボートやのんびりした船釣りにも快適な環境になっています。

有料のマリーナが全国に50ヶ所ほどあり、長期契約者や一時停泊者にバースの便宜を提供しています。 バースは海上が一万六千以上、陸上に五千以上あります。 マリーナは大きな港町から小さな島の入江まで、いずれも安全な場所にあり、技術面のサービスや修理以外に、良いレストランやワインバーなどもあって、ゆっくり寛ぎ、様々な便宜を受けることができます。そのほんの一部を挙げれば、ツァヴタト、ドゥブロヴニクのグルジュ、コルチュラ島のヴェラ・ルカ、フヴァル、ヴィス、そしてロシニ島からイストラ半島までのマリーナです。

アドリア海は古代文化の伝播にとり重要な海路でした。 アドリア海は、大波や強い海流の少ない静かな海であり、総体に浅く、最深部で南部の1330m、透明度が高く海面下50mまでも見え、海水温は平均16-21度です。沿岸部の総面積は14万km2 近くにおよびます。 この海域がヨット帆走にとり理想的な環境であることがお分かりになろうかと思われます。

透現代のオディッセウス

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クロアチア ヨット 73

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日を十分に楽しまれるには、多くのウエルネス・コースから先ず一

つ選んでゆったりされることがお勧めです。これは、身体をいたわるだけでなく、草花の芳香があなたの神経を優しく包んで、心を活性化してくれます。クロアチア各地には、立派なウエルネス施設が整っています。魅惑のアドリア海域と海岸一帯、そこからすぐ内陸に続く静謐な緑の山地、大地の恵みで黄金色に輝くスラヴォニア平原と、全国どこにでも豊かで清浄な自然界が広がっていて、そこには太古の昔から温泉と浴場があり、人々の心身のバランスを整えるのに役立ってきました。

クロアチアのウエルネスでは、本物を大事にする心で、ラヴェンダー、月桂樹、サルビア、ギンバイカなど地元産の地中海オリジナル天然素材の製品だけを使っています。設備とコースも、プール、サウナ、ソラリウム、さまざまな美容マッサージ、温泉を使った多様なプログラムをご用意しており、いずれも世界最高水準のものです。ウエルネス・ティームは優れた

専門家たちからなり、身体治療専門家、アロマ・テラピスト、美容師たちが、お客様それぞれの要望に沿えるよういくつものコースを用意しています。アロマ・テラピーで言えば、ラヴェンダーや松のエッセンシャル・オイル入りのオリーヴ・オイル、それにハニーやチョコレートから金を使ったマッサージといったユニークで、しかもオーダーメイドの対応を受けることができます。あなただけのテラピーでゆっくり寛ろぐことのできるクロアチアのウエルネスを旅程に組み込まれるよう、お勧めいたします。 

ストレスのない生活

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クロアチア ウエルネス 75

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夢の休日を求めて…

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[ 1.2.3.ドゥブロヴニク 4.ブリユニ ]

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クロアチア 上質な滞在地 77

光業が世界に登場しはじめた頃から、クロアチアはヨーロッパを含

む世界で最高級の観光地として位置づけられていました。 19世紀には、ヨーロッパ貴族階級の観光地としてだけでなく、温暖な気候とあいまって理想的な治療・保養地としても知られています。 ブリユニ群島を上流階級用の保養地として開発したP.クペルヴァイザーの先見の明、オパティヤと隣のロヴランに建てられた最初のホテルや立派な別荘、そこにやって来たオーストリア・ハンガリー帝国の皇族貴族たち、ドゥブロヴニクの夏の別邸、ダルマチアの島々の奥まった場所、そこで英国王エドワード

八世がアメリカ人の同行者シンプソン夫人との愛を育み王冠を捨てるに至ったこと… 多くの逸話がクロアチア史のページに盛られています。 ドゥブロヴニクのいくつもの豪華なホテルやヴィラ・シェヘラザードの魅力的な庭は、あなたがおいでになり、そこで寛いでいただくのを待っています。

1930年代にブリユニ島は、欧米のエリートたちがゴルフやテニスやポロを楽しみ、孔雀や鹿が歩き回っていて、地中海域有数のスポーツ観光地としてたいそう人気がありました。このコースは、英米の最高のゴルフ・コース設計家たちが細部まで入念に検討して完成したもので、後になって再開した時にはその原デザインをモデルにしており、再び世界のエリートが集る場になっています。 クロアチアは今では、夢の休日を求める著名人たちの歴史に残る逸話を、再び記録しはじめているのです。

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HRVATSKA TURISTIČKA ZAJEDNICA (クロアチア政府観光局)Iblerov trg 10/IV, p.p. 25110000 ZAGREB, HRVATSKA Tel: +385 1 46 99 333Fax: +385 1 45 57 827E-mail: [email protected]

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Ente Nazionale Croato per il Turismo20122 Milano, Piazzetta Pattari 1/3,ITALIATel.: +39 02 86 45 44 97Fax: +39 02 86 45 45 74E-mail: [email protected]

Ente Nazionale Croato per il Turismo00186 Roma, Via dell’ Oca 48,ITALIATel.: +39 06 32 11 0396Fax: +39 06 32 11 1462E-mail: offi [email protected]

Chorvatské Turistické Sdružení110 00 Praha 1, Krakovská 25,ČESKÁ REPUBLIKATel.: +420 2 2221 1812Fax: +420 2 2221 0793E-mail: [email protected], [email protected]

Chorvátske Turistické Združenie

821 09 Bratislava, Trenčianska 5,

SLOVENSKÁ REPUBLIKATel.: +421 2 55 562 054,

+421 2 55 415 415

Fax: +421 2 55 422 619

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Horvát Idegenforgalmi Közösség

1054 Budapest, Akademia u. 1,

MAGYARORSZÁGTel.: +36 1 267 55 88

Fax: +36 1 267 55 99

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Offi ce National Croate de Tourisme

75116 Paris, 48, avenue Victor Hugo,

FRANCETel.: +33 1 45 00 99 55,

+33 1 45 00 99 57

Fax: +33 1 45 00 99 56

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UNITED KINGDOMTel.: +44 208 563 79 79

Fax: +44 208 563 26 16

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Croatian National Tourist Offi ce

New York 10118, 350 Fifth Avenue, Suite

4003,

U.S.A.Tel.: +1 212 279 8672

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Republiki Chorwacji

00-675 Warszawa, IPC Business Center, ul.

Koszykowa 54,

POLSKATel.: +48 22 828 51 93

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SVERIGETel.: +46 8 53 482 080

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Hrvaška turistična skupnost1000 Ljubljana, Gosposvetska 2,SLOVENIJATel.: +386 1 23 07 400Fax: +386 1 23 07 404E-mail: [email protected]

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Kroatiens Turistkontor, Bjørnholms Allé 20; 8260 Viby J;DENMARKTel.: +45 70 266 860Fax: +45 70 239 500E-mail: [email protected]

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この小冊子は、クロアチアを訪れる方々の便宜のために無償で配布されるものです。発行人は、正確な内容を心掛けましたが、何らかの理由による瑕疵があればご容赦ください。また、事実関係の変更もありえますので、ご留意ください。www.croatia.hr

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クロアチア政府観光局の事務所

制作関係者発行所 :クロアチア政府観光局

発行人 :Niko Bulić, mr.sc.

編集主幹 :Slavija Jačan Obratov

編 集 :Katja Knežević

構想とデザイン :Velimir MiljkovićOrganizacija, Pula

テキスト :Paola Orlić

日本語訳と編集 :Yasuo Yamamoto (山本寧雄)

写 真 :Đani CelijaPetar FabijanDamir FabijanićSergio GobboSaša HalambekRomeo IbriševićJasminka Jug Renco KosinožićJosip MadračevićVelimir MiljkovićIvo PervanSaša PjanićZlatko RamničerMario Romulić & Dražen StojčićGoran ŠebelićPetar TrinajstićAnte VerzottiMarko VrdoljakIgor ZirojevićAnte Zubovićクロアチア政府観光局イストラ県観光協会Grand Villa Argentina, DubrovnikLovranske vile, Lovran

制 作 :Organizacija, Pula

印 刷 : RADIN PRINT ザグレブ 2010年

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