(d - 中央大学cyberian/what_is_the_cyberspace.pdf ·...
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第� 1重量サイパスペース法総裁
:全米科学財団)が五つのationalS.cience Eoundation (謀fNSFJ年代には、1980
地域的なスーパ…コンピュ…タをサボ…トし、ぞれらはNSFNETによって1986年
に語大学にリンクされるようになった。そしてインタ…ネットのパックボ←ン�
i土、それまでのARPANETからNSFNETに取って代わられることになる。
インターネットのパックボーンを選殺しかっ向上させるために、� NSFが1987年
にMeritNetwOI主社と契約を締結したときから、インタ…ネットの民営化が始まる。
そして19931J三に、インターネットの藤本的な運営サーピスに縄する契約を、 NSF
がAT&T、Networ主Solutions、および、� Ge捻era1Atomic語らと締結したときに、員営
ほ;主宰アしたのである(インタ…ネットの蕗業利用の震史について
は第� i奪三2.8
2 rザイパースペースjとは何か?�
2.1 サイバースペースの定機�
2.1.1 rサイバースペース法Jb' rインターネット法Jb'? インターネット最先進闘のアメリカ合衆閣において、インターネットに係る
問題を扱う法律学では、「インタ…ネット法jという誉い方よりもむしろ� fサイ
パースペース法Jという表現の方が…般的であるo 口 取スクール(法学大学
院)におけるこの分野の主要な講座やゼミをみても、たとえばハーバード大学
は� "Law of Cyberspace" というゼミ会蹴いているし、カリフォルニア大学バー
クレー投は“Cyberlaw" をと開講している� さらにはジョージ・マーシャル・ロO
ー・スクールが‘'CyberspaceLaw"令開講し、ピッツパ…グ大学は“Cyberspace
畠ndthe Law"を、そしてウェイン州立大学は“四eLaw inCyberspace"のゼミを
毘講している。そこで本項では、サイパ…スベ…スという文書の意味について
触れてみよう。�
2.1.2 rサイバースペースjの定締
ところで� fサイパースベ…スjという語句の定義は、さまざまなものが存在
してなかなか一定していないようである� しかし、とりあえず� fサイパースペG
ース法学jを議解する上では、その第一・入者の一人であるトロッター・ハ」デ
“サイパースペース"におけるfの有名な議文rHardy)悦Tro 1.f.oィー教設(Pr
適切な司法体製J(路ePro伊� rLe伊lRegimefor “Cyberspace") (第 2牽 2参照}で鋳
藷lこ示された次のような定義がJ転用であろう o すなわち、�
36
ーシ百ンjの役界のことである O
サイパースペ…スとは、?と ンピュータ・ネットワークーとの電子的コミュニケ3
この定義からも理解できるように、実はサイパースペースという概念はイン
ターネットよりも広〈、リンク怒れたコンピュータの広範囲な領域のすべてに
j及ぶ。さらにメディア(媒体)合意味する「インタ…ネット という言葉より
jも、「サイパースペース という文議はそのネットの上で広がるコミュニケーシ
場f J(place)ョンの としての特牲に績閉している。もっともそのコンビュータ
のりンクが広く〈地球的規模で)つながっているのはインターネットであるか
ら、サイパースペース法学はインターネットに係る問題を包含して扱うことに
ぺi 9)なる。(園�
。問
関1-19 ..,イパースペース
h右側鵬a
WA't唯。問く二〉�
逗互主言� V U 可� i
CYBERSPACE
サイパースペースとi土、[コンどュ…タ・ネットワーク上の電子的コミュニケーションj
のt世界のこと Q
サイパ…スペースという観念はイン亨…ネットよ句も広〈、リンクされたコンビュ…ヂの広範臨令微減のすべてに及ぶ。
ぞれゆえにインタ…ネットという語句とサイパースペースという語句が開義
語として懐われることもしばしば見られる。したがって、インターネットの特
織はそのままサイパ…スベ…スの特徴としても引き継がれることになり、サイ
パースベ…スという殺やサイパ…スベ…ス法学という学問分野には、たとえば
次のような特般が協脅される。
-コンぜよl…タや雲監気通信の導内摺諸が出てきたり、
-訟統的なトップダウン裂の組織的な構造や統治機構が欠けていたり、
37
島』ー
-反権力的なイデオロギーが支持されて所有権という概念が欠如しがちであ
ったり、さらに
・その将来がどのように発麗するのかを予見し難い。
なお、インタ…ネットの工学技務部な特徴のうち特に、物理的/地懇約な
ことや[分散捜J (decentralized)な構造iムサイパースペース法学でも
重要な前提事実となる。すなわち、たとえぜネットの利用者は、前述のように
物理的な地域によって結び付き合っているというよりもむしろ興味の共雌性に
よって結び付いているといわれている O
2.1.3 rザイパースペースjの諾灘と� fニュー口マンサ-J「サイパースペースJという言葉の語議会巡ると、それはウィリアム・ギブソ
ンによる� 1984年のサイエンスーフィクシ汲ン小説?ニューロマンサ…j
G1BSON,抽出OMANCER,1984)に由来しているという意見が多く見られ
る〈ちなみに� fザイパースペースj という語句はその本の� 4夏目に出てくる)。
しかしもっと識べてみると、問じウイサアム・ギブソンが1982年に書いた嫌綴�
fBu豆NING CHRo細� J(OMNl, Vol.4, at 72,1982)の方ですでに「サイパースベ…スj
という言葉が使われているという説もある O さらにサイパースペースの概念は、
ウィリアム・ギプソンよりも以前から存症していて、ヴァーナー・ヴインジの�
fマイクロ・チップの牒術師jなどは同様な発燃に碁づいて搭かれているという Q
それにしてもウィリアム・ギプソンの� fニュ… UマンサーJI立、� fサイパ…パ
ンクJ (cyberpuねじといわれる新しいジャンルの銭設して大きな影響を与え
たという語講は多い。さらに� fサイバーパンクjという言葉は、今では単なる�
な委長関によるネァトワークのf
SF小説の壁界のージャンルを意味するだけに留まらないo fサイバーパンクJと
は、コンピュータや宝託子工学技術に精通する[ハッカ…Jを意味したり、情報
を牛耳ってプライパシ…を侵害する政府権力に対抗する自由主義者たちを意味
したりする O ことに、� fハッカーJ (hacker)
2.1.4 rサイバースペースjの語頚とジョン・ペリー� .Hーロー来はSF小説の設業であった� fサイパースペースjが、ネット上のコミュニ
ケーションの世界を示す沼語になったのは、ジョン・ペリーーパーロー� (John
PeπyB主rlow)による功織であるというのが定説である。すなわち、パーローは
ネット上のコミュニケ…ションの世界を、概略次のように棄現したといわれて
いる。�
文化に影響撃をそチえていることが分かる。�
(3 )
タ義務総でF
わしい、章者たなメタフ�
竜気i掻f
ーションのtの指摘は、その後� f
2.2
2.2.1
ネットのガイドラインおよび、文先J(l
“
総議
今までの篭気通信の世界は、主幹にハイテクな配線“官民話宰"の後苦手であった。しかし、波容:のインターネットを事務長交する、電気通信とコンビュ…タとの遂鎖的
常務iふそこでのコミュニケーシ 3ン会コンピ Cl.ー
まられるものにまでなった。すなわちこの蛍界は、今では� r-lナイパースペースjという� f場J(place)になっているのだD だからそういう� f場jにふさ
7一、� Jレ…jレ、およびどへイピアが必要である。
誌とコンピュータとの連鎖的な集団によるネットワ…クのコミュニケ
世界を、概略上述のように[サイパースペースjと貯んだパーロー
タイムj誌などで市畏権を得る C そして今では、アメリカ
のロ…・スク…ルにおける法律学者や筆者ら弁護士の院でも、[サイパースベー
という文醤が語、揺されるようになったのである。�
サイバースペースの文化む情理�
サイバースペースの文化の特徴サイパ…スベ…スの統治を検討する際に、そこへ現実世界の諸制度による秩
序をもたらしてコントロールしようと守ると、能来からのネット樽ユ…ザーた
ちから強い祇抗に選遇する。後掲の� fネチケットJ(netiquett:インターネットに
おけるエチケット〉に揮する資料を編纂したアラン・� 1)ナルデイは、� fインター
ntemet Guidelines and Culture) という論稿
において、インターネットでは急速に発展した独特の文化が存夜する、と指摘
している。さらに、そこでは行動規範になるような一種の� f不文律J(unspoken
agt四� mentつが存在 Lていて、これに議院すると「フレイミングJ(れ酬ing) と
呼ばれる批判にさらされることになる、とリナルデイは続けている O
たしかに、サイパースペースでは、自由な惜報の流れを都銀しようとするあ
らゆる規制令嫌う文化が存在するようである。その理由を探っていくと苦言奇い
と呼ばれる者たちの文吃が、サイパ…スペースの
fハッカーjの定織と.瞭
「ハッカ…jという吾葉は通常、コンピ品…タa-悪脱して他人のデータ;こ許可
なくアクセスする違法な犯罪者という1意味だけで使われる。たしかに本尊まで紹介
するように、情報は自由であって自白なアタ-1::スを認めるべきであるという告書念
をハ γカ…は抱いているようである。しかし議ベでみると、真のハァカ…にはそ
れなりの倫理主や不文律が存在していて、一織に彼等合犯罪者援いすることには間�
38 39
織があるかもしれない。
そもそもハァカーという言葉は、インターネット上-e公熊されている『オン
ライン自由コンビューテイング辞典J(阿波伽・1州� DICTIONA虫YOFCO附lJTlNO)
によれば、[斧で家呉を作る人Jという葱味であったらしい。しかし務夜マは多義的で、サイパ スベース法学に際係するところを紹介すると次のような意味を;有している。
ヅカーのi風俗な定義]は‘後索し℃機密情報会発見しようと害意をもって千埋葬寸る宮、であるc たとえば「パスワード・ハッカーjとか「ネットワ…ク・ハァカ…jなごという。しかしこの意味での正し
い述認は「クラッカ-J(cracker)である。「ハッカー」というき警は、卒、ットによって滋3をされる地球的なコミュニティーの一員であるというを室外の意味を包吉守する綴殉にある。さらにハッカーと呼ばれる人は、何らかのハッカ…の倫理� (hack記rethics)に賛同する考を意味wすること
もある。� 8らをハッカーと呼ぶよワも、他人にハッカ…と呼ばれる方が良いとされる。ハッカーはa分たちをエリート(総力に纂づく支配渚層)であると考えている…。彼等はハッカーと呼ばれることに豪ぴを感じるけれども、誤ってハッカーを自称するような者へは1!p援に
?にせもの (bog羽s) とか� f wannabee)であるなどとなりたがり屋J( いうしヅテルを貼ってしまろ。
(延長文1;1英語、家および強調付加は筆者)
上記引用訳出が総介するように、主客室まをもって情報への途法な子渉活動を十る者のことはハヌカーとはいわずに、� fクラァカーJというのが正しい。怒らにハッカーには、エリート意識を抱きがちであるという傾向もみられる。
ところでハッカーという殺の本来の意味は例かといえば、ぞれは、コンビュ
ータの名手とか豆匹、などという意味であって、� 1960年代にマサチュ…セッツ工科大学で造られた誇であるといわれている。�
2.2.2 J¥ッカーの倫理
そこでハッカーの文化を探ると、ロー・スク… )vにおけるザイパースペース
法の講義においてもしばしば紹介される、スティーヴン和レヴイの� fハッカ
ー:コンピュータ革命のビーロ� -Jという本� (HACKERS: HEROES OF 行犯�
COMPUTER REVOLUTION,1984) はそれが次のようなものであると指摘する。�
-自由な簿報へのアクセス:コンピュータへのアクセスは無制限マ詞出に行
えるべきである� そして、すべてのシステムは境界を設けることなく誇放C
されるべきである。
。所有権という概念の欠如:すべて タダである。
-民権力的なイデオロギー権威(特に は欠陥だらけで語頭できない。
40
幽....... ←
第1議サイバースペース法総識
さらに「ナイトメアJというハッカ一社会のペンネームを有するソフトウエ
ア関発者が務わして� 4万部も売れた本『ス…パー・ハッカーの秘管J(SECRETS
OfSUP聡� HACKER) I立、ハッカーが守るべき倫理を次のように紹介している。
るコンピュー夕、ソフトウエア、システム、あるいは人へも危
害を加えたり、変造したり、鍋容を与えてはならない。
二、もし損害を与えてしまったら、その摘響から密復させるために必要な
ことを行い、かっ将来ぞれが再発することを防止するために必要なこと
を行いなさい。
去、ハッキングによって科主義を得たり に利議会得させしめてはならな
しミC
四、教えを議われたら教えてあげなさい。綴布すべき知識を持っていたら
分け与えてあ汗なさい。そうしなければならないからそうするのではな
く、ぞうすることが礼儀だからそうするのである。
上龍のいわば問つの成律の向、最初Jの二つからは、ハッカ が� fクラッカーj
とは異なる次元の人たちである〈べき)ということを表わしている� クラッカO
ーは金を議み、情報を盗み、ソフトウエアとハ…ドウエアを議み、さらに
ポタージュやスパイ活動を符う能力を有しているけれども、認のハッカーはそ
のようなことを行わないという選択をする者なのだ、とナイトメアは紹介する Q
そして、前述の四つの戒律の内の最後のニっからは、磁業利用を嫌うというイ
ンターネットの訟統的な文化と、知識を相互にタダで交換し合うというボラン
テイアなインターネットの文化がうかがえる。そしてこれらの論理は、告白に�
f警報が流れるべきであるというハッカーの患想に起因する、インタ…ネット
サイパースペースの根本部な文化や精神へと連なっていくのかもしれない。�
2.2.3 自由主義者的文化
サイベリアにおける思想的な牽引設を来たしてきたハッカーの中でも指導的
な人たちの設業から、稜等の有している� f自由主義者J(libertaria蹴)的な文化と
倫理践を絹介してみよう� まずは、ブルース。スターリング務� fハッカーへのQ
弾圧:報子的フロンティアにおける法と秩序J(THE HACKER CRACK∞!WN: LAW
AND ORDER ON TH車窓山CTRONICFRONτIER) の第4牽� f市罰的自由主義者(Civi!
Libert制組s) から引際訳出してみよう c
41
非倫理型的で、無責任で、社会iこ対する後大な危険性を有するものと性格づけ
られてきた a・...ノ、ッカーたちが、災法自らのサブカルチャー(異文化)と� Jv-}レ
令有していた…刊のである。そ (!)Jレ… )vは吟味 ~nたルールではないけれども、実際にルールなのである。そのJレールによれば、根本的にハッカーたちは受注を取ることなく、� 5らにfp,すものをも破ることはしないのだ。
ハッカーたちは、機事震が所有されるべ言きものではな〈、激務と巨大企業のデ
ータベ…スが個人の権利やプライパシーへの脅威となるという信念を抱いている ~..o
fハッキングjは単なる� IIfiではなく.情報勝代における知織と権力をめぐるま語大しつつある金援な隈争漢語院なのである。
{葬京XIよ英語、訳および強調付加は祭事雪)
『ハッカ…への弾EEJの中でスターリングはさらに、ハッカーの英雄的人物で
あるミッチェル・カポーとのインタピュー内容を掲載している。カポーは、� fロータスj社のC.E.O. (Qlief .Executive ♀fficer:最高経営責在者〉にまでなった総
業家ヤあるけれども、後述するように昭社を引過してサイベリアにおける市民
自由のための非営利間体を郵設した人物である。以下ではそのカボーとスタ
ーリングのインタピニL…の中から、ハッカーの倫理に閲する部芳を訳出してみ
よう。�
〔カポーは次のように述べた。]
「すべての人が将来、ネット jニで文警撃を発表できることになると忽います。将
来には、難でもが出版者とな[って灘見を発表す}ることができるんです。
ンターネフトは]殺#が今有している媒体よりもベターなものです。それはもの
ごとを可能にさせるし、そのためにこそ我々は積極的に行動していきます。i
私(著者スターリング)は、カポーへ次のように応じた。
インタ…ネット上の人々は自らのエリ…トな工学技術釣立場4仕事受していて、
ネ7 トを民主化させることにあまり熱心ではないのではないか、と。
カポ}は[よI:.1J トな連中のことを思って〕あざけりの表構合交えな
がら、私の意見に賛成しつつ次のように述べた。�
f毛主はそんな i重ゅに長寄ってやるんマすよ、インゲーネットはメイフラワ…~に去最紛したスノッブな絞らと同じで、一二番!'Elの船に乗って来る者を見下していゐ
っ、てね。一年前、五年前、あるいは十年総にたまたまここに主義たということだ
けで、サイパ…スベースの所宥縫を与えることにはならないんです! 第一、何
の握手替があってそんな主張がマきるんですか、ってね。j
〔さらにカポーは欝つ�
fインターネットはオープンなシステムなんです。そこでは何でも発表でi!る
し、何?も議論していいし、アクセスできる:者ならば線本約4こ誰でもそんなこと
がで急ます1"� [今それが]緋他的でエリート主絡的なのは、アクセスが尊重しいか0
らなんです。だからインターネットをもっと使いやすいものにしまレょうJ
〈原文は英語、訳および、強調付加は2表者〉
42
第1議サイバースペース法総論
本章で既に指携したハッカーのエリート奥と、それに対するカポーの批判的
な撚度や倫理観が、前記訳出51崩文から読み取れるであろう。カボーはさらに、
政府権力のサイベリアにおける投割について次のような意見を述べている。
「政府の役割は、後もが他人を議すことのないように、[秩序を維持]ずるこ
とにあります…。独の合抑止する放策、ぞれはよりよいサーピスと、� f1泌絡と、5;
立、地方への権限委l'私 oよ~~多くの選択と、地繊への事譲渡委譲全性じちせます…譲;ごとても熱狂しているんで寸よ01
(原文は英語、欽および強調付加は幾重苦〉
中央集権鈴な権力の集中を嫌い、分権的で{分散毅j統治を好むザイベリア
文化の特畿が、前記カボーの発言からも感じられよう� Oすなわちサイベ 1)アl土、
の仕組と統治構構に適した構造を有しているばかりか、その枇界の住
人であるサイベリアンたちも分散挺の統治を望u'傾向にあるのだ。この傾向は
後述する第� 2輩� 2 rセルフ・ガヴァナンスの主要学説jの論点の中で結介する、�
fサイパ一連邦主義jにも大きく影響を与えている O アメリカという関は、自治
権の多くを刑や市や市民感身が保有しつつ、調としての機能上不可欠な部分だ
けを連邦政府に委ねるという「連邦臣家jを形成している。それに近い統治機
構をサイベリアでは見ることができるという学説が、{サイパ…連邦主義jなど
と呼ばれている。�
2.2.4 r電子的フ口ンティア財団jと患自主輯鳴の文詑
自由主義者的なハッカーの文化や倫理観令、社会参続的な諸活動を通じて実
lectronicErontier (蕗J電子的フロンティア慰問f現しようとする間体の代表が、�
Eoundation : EFF) である。� EFドの活動の概要を知れば、ハッカーが作り� kげて
きたサイベリアの文北斡蒋徴を知る手がかりになる。�
EFFの創設は、書官掲のロータス社の起業家のカポ…と、� fサイパースペースj
という設業をネット上の龍子的コミュニケ…ションの散界に当てはめたパーロ
』とが、� 1990年6月にワイオミング州で会合を持ったことに始まっている O カ
ポーは、前掲のj蟻りロータス牡のC.E.O.にまでなった「ロータス� 1-2-3Jの
態発者でもあり、ぞのまま事業者?繍けていればピルーゲーツにも匹敵する
を得られた人である。しかしローグス社が巨大化して官標的になり、カポーの
求めるものと異なってきたとき、カポーはすべてを捨ててローダス社を離れ、
人々を驚鱗させた。そして彼は、電子的な露言語地を求めて、パーローとともに
市民グル…プとしての� f電子的フロンティア財団jを、� 1990年 7月に設立する。�
liI......←
43
ひとたび開制が進むと新たな開拓地を求めるそんなカボーは、業のフロンテイ
ア・スピリットに櫛れる人物なのかもしれない。
カポーとパ…ロ…が電子的フロンティア財団を設立したのは、サイベリアと
いうコミュニティーに対する脅威が存夜していると認識したからであった。両
者の飽に霊愛子的フロンティア財閥に参加したサイベリアにおける有名人には、
サンマイクロ・システムズの揮発者であったジョン・ギルモアの各を見ること
もできる。殺は特に、サイベリアにおける領人のプライパシー(第� 3尊重� 4 rサイパー・プライパシ…j参照)を守りたいといっ立場から財笥へ挙期した。電子脅さ
フロンティア財団には他にも、たとえばカリフォルニア大学パークレー校のパ
メラ・サミュょにルソン教授や、ジョージタウン大学のデヴイツド・ジ冴ンソン
教提といったサイバー法学の有名人もtta-連ねている。
EFF'ま自出な情報の流れというネヅト上の貴子ましい側習と、過にそれがもたら
す員の餓泌(たとえば襲襲や、準拠法がどこの冨/ナIiのものになるのかが不明
であるという間藤)を解決して、甫果的窓由を維持するために製設怒れた。さ
らにEFFは、� fサイベリアンjと呼ばれるネットを利用する市民たちの将援を弐
表すると表明している。さらに、ネットワーク・プロパイダーは情報内替の如
何を問わずにすべての言論を提執するというcommonca市� age(会共通信業)の原
則を取れるような活動(たとえば情報内幸子についてプロパイダ…に資粧を課す
ことを認めない拍動}を行ったり、公衆がより広く清報へアクセスできるよう
な施策の立法化や、コミュニケ…シ認ンにおけるプライパシー権の拡大のため
の運動を行っている。さらに地礎的な境界によって区切られることなく、国境
を越えたグロ…パルなサイベリア社会にふさわしい法の定義をEFFは求めてい
る。最近は、第� 3章 3で結介する� fブル…ーリボンj と呼ばれる、ネット上で
の民主主義とプライパシー権の縄選を目指すキャンベーンを行っていて、この
運動に賛附するウエップ・ユーザーは維でもが「ブルー・リボンJのグラフィ
ツクをコピ…して転写するよう奨励しているo
2.2.5 私的財産権の否定と� fフリー・ソフトウエアJ ("Copyle代勺レヴィー著わ、ッカーコンピュ…タ革命のヒーロ-Jが紹介するように、
ハッカ…に1t表されるサイベリア文化の特畿の一つには、著作権のような
財産権を喜子定する点が挙げられるo 特に、コンピュータ‘ソフトウエアを公衆
の共有物にしようという試みが鎖替である。たとえば、サンγ イクロ・システ
ムズ社の光開発者で英雄的ハッカーの、前掲のジョン・ギJレモアは、「フリー・
ソブトウエアJ(Free Software)という概念を推進/擁護してきた。このフリ�
…� e ゾブトウエアとは、単に使用対舗がタダであるソフトという意味ではない9
44
第� 1童話サイバースペス法総論�
fブリーjの意味はもっと広く、さき議ソフトウエアの使用、変造、複製、頒布、
あるいは再販売でさえも� f鼠取jであるという意味のソブトウエアなのである。
現在ではソフトウエアを商売の財ととらえるのが一般的で、その使君、変造、
被製、頒布、あるいは再販兜のすべてについて厳格な命IJ棋を加えるのが普通で
ある。しかしフリー・ソフトウエアはそんな制限に抵抗し、自由を重んじる。
このように自由にコンピュ…タ・ソフトウエアを公衆に提供するという文化は
灘代では奇異に感じられるかもしれない。しかし、コンビュータの創世紀には、
実はほとんどのソフトウエアが自由であった。たとえ拭IBMのオベレーテイン
グ・システムなども複写して改造する権制が村号されて出漉したのであるo
しかしソフトウエアがハ…ドウエアから独立して存主主するようになるにつれ
て、制限が課されるようになったむそこで、このようなお出の喪失を憂いたγ
サチュ…セッツ工科大学研究所の冗研究員であったりチヤード・ストールマン
は、� UN1Xコンぜュータ・オベレーテイング・システムの交換ソフトを自由に頒
布するための� rGNUプロジェクトjというものを開始し、� f自由ソフトウエア財�
(Fr寄eSo会W書T芭� Foun伽必on)を興した。 すなわち、� GNUプロジムクトは、コ
ンピュータの議世紀に一般的であった協力的な精神令制識するという活動をし
ているわけである。� GNUブロジぶクトによれば、ソフトウエアの複写を得るた
びに対備を支払うようなa慣符は、社会に対Lて多大なコストを諜すことにな旬、
たとえていえば、宇mステーション内で生活する際に搬棄を呼吸する室
を要求されるように耐え難い。つまりソフトウエアのプログラムを接写するこ
とはプログラマーにとって呼吸することと同義であり、かっそれは生産的な活
動なのだから、自由であるべきだと主張するの
なお、ソフトウエアの著作擦を取得しないままそれを単に公開しでも第三者
がそれに改造を担えて著作擦を取得してしまえば、せっかく向由に使周/鱗布
を議むソフトウエア開発替の意思が務絶えてしまう o そこでGNUプロジェクト
では、「コピーレフト� (C叩� yleft) と呼ばれるユニ…クな方法を使って、自虫な
使用、変造、複製、および頒布の権轄をフ� 1)…・ソフトウエアに付著させて
転々流通させるという般公衆許諾J(G叩� er韓1Public License)の概念を使って
し逸る。
なお、フリー・ソブトウエアの頒布が社会的な取引費用を減少させるという
概念を、ジョン・ギルモアが� f協力の取引費用を減少させるJ(Reducing the
悦� nsaction ∞S録。fcooper刻めがと表現したことは、サイベリアンの詞では有名で
ある。�
45
(4 ) 「コピ…レフトJ(Copyleft)とは符か?
専管作権を意味する� fコピーライトJ 予yright) に対抗して、誰でもが号制緩な
くソフトウエア殺事車線できるようにしようという趣府の議望書。使用、変滅、複製、
必よび頒布令指IJ綴なく行える“Free加治ware"のー械である。もしソフトウエア
合作成した草子が公衆に自由にき罪j燥なく使ってほしいと頻って、自らのソフトウエ
アiこ著作織を取得せず「ブリ…・ソフトウエアjとして公開/頒布してしまうと、
(そのようなソフトウエアは“publicdo剛鵬削f抑制"という)もし誰かがそのブ
リー・ソフトウエアを蒋鎖社iしたり変迭した際に第三者への燦王将制限を課してし
まうおそれがある。つまり著作権を取得せずにpublicdornain開会wareとして織に
公関/頒布しても、ブリー・ソフトウニLアとしての効果が徹底しない場合が生じ
てしまう。そこで維にでも総滋なく使ってもらうというオリジナルのソフト穏発
省の意窓を担保守るためには、そのツリー・ソフトウエアの頒布条伶として、誰
でもがそのフリ…・ソフトウエアを繕頒布したり習を支愛する擦には第ヨ:t-への使用
等の制限会滋すことを禁じるという拘束を加えておく必要がある。コピーレフト
の概念は、このように俊風当事の制限付部会祭とるという拘束令漆しつつ公衆によ
る議出な使用等を担保する手段として奇著作権を利用するのである。本来、著作績
はき議僚を課して白取を毒事うための法制緩であるけれども、コピーレフトは逆に制
限悲鳴ら解放して自闘を担保するために現行法被度当むがJJ'科する。インターネット上
での著作は、綴人の財産権である遺著作権を主張するよ母もむしろ皆の共有財産に
帰属させてサイパースペースの発差是;こ寄与しようという文化や、情報の流れを疎
外したり制線香と加えてはならないという忽恕が、コピーレフトの概念にも反映さ
れているといえよう。�
2.2.6 ボランティア精神に富む文化
前述のハッカーの文化に加えて、サイベリアではインターネットの商業部利
掃を嫌ったり不信を抱いたりするという文化も祢在する。そもそもインターネ
ット� Ij:,時荷上の必要性から研究教育用の尽的として発展してきた背景がある O
したがって、その効用も学術研究の発展に議きを置かれてきたのであるのそし
て今までは、インターネット上の構報械の多くがタダでそこへのアク々スを許
して学術や研究の発援に寄与しているけれども、徐々にお業化が潜むとそのよ
うなインターネットの効活が減少してしまうことを張いた次のような学者の指
摘もある。�
r.fンターネットの急速な潜業化は情報へのアクセスを|狙答するかも
しれ会い。…情報源提供者にとってインターネットはま寸ます経済的
収益を得る場とし℃利用されてきており、そのような情報源提供者は
単に公の情報4台湾様包しただけの情報を� fプライベ…トなj情報とし
て売りつけ、談当する公の情報源のある場へ無線酬で導いてあげると
いうこと合しなくなっているoJ
(マ…チン、滋箸「裁判所のためのサイパ…スペースとインタ…ネットのガイ
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第1重量 サイバースペース法 総主義
ド:裁判所の未来のネットワーク入門J r籾毒事ジャーナル』誌1997年冬号29Jiiよ
り) (芸家文i立英語、 訳iま護憲議〉
さらに次項の� fサイベリアンjとそこの文化に際する説明を読めば、商業科
剤を嫌うサイパ…スペースの文化と、ボランテイア精神に講ちて情報への問い
合わせには蕪報酬で他のネット利用者が酪答してあげるという文化が詳細に分
かるであろう。そして、� wwwによるウエッブ・サイトの投機者も、多くの情報
を無報酬で公関して関かれた情報壌を構築するという精神に満ちているのであ
るO しかし、情報源令、金銭的収入を得るために利郎するということは、かか
るサイパースペースのボランテイア精神に本来的に民する。次項では、そのよ
うなポランテイコF精神も含むサイパースペースにおける市上え イベリアンj
あるいは[ネット市民J)の特畿と鎗理をみてみよう� O
2.2.7 rサイベリアンjと『ネチズンJ ("Cyberian" and “Netizen") 「サイベリアンj“Cyberian" とは、インターネットの利m者、すなわちユーザ
ーのことをいう� O このようなネット・ユーザーのことを「ネチズンjと呼ぶこ
ともアメリカでは流行っていたけれども、日本ではこの表現を嫌うユーザーが
多いと開く� そこで本番では、「ネチズンjという語のf喪服は必要最小競O
て、代わりに� fサイベリアンjの語をできるだけ使うこととする。 ところでア
メリカにおける[ネチズンjの本来の絹漉は、� fネットワークjの“おet" と「市
民出シティズンjの“-zen" とを組み合わせた遺言語で、{ネット市民jという意
味であった。ぞれは、単にネットワークされた情報i涯を手IJ刑する者、あるいは
インターネット上の構報j患を利用する人々を意味する場合もある。しかし
民Jという文官が含まれた[ネチズンjには、ネットょにおける� f市民として
の責舵jや� f参加するj という言外の意味も含まれる。そのようなネット市民
の文化やネットの特徴を紹介するものとして、多くのサイパースペース法の講
態が紹介する有名な論文は、コロンぜア大学のミッチェ� )v.ハウベンによる
「ネットとネット市民jである� (Michael Hauben守羽leNet and Netizens,available at
<http://www.∞lumbia.edwh謀総祝n/netbook対。訟ででは、[ネヅトとネット市民Jを基に、意表者自身がインタ←ネットのインタラクテイヴ(双方向)性に基づい
て分類したサイパ…スペースの文北と特徴を例去してみよう� C
(1)インターネット(J)翠方向牲に基づくサイパ…スペース/ネット社会の特
衛
舎 インターネットは、中央のネットワ…ク放送需だけではなくネット市民�
亀一
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長身が情報の報督者(および質問者ならびに回答者〉となる権限を与えた、
「ボトムアップjな社会である o (第 1家1.1.6参照)中央のネットワーク放送
局という少数者が大衆のために情報告?配給するという、� 18来のトップダウ
ン的な形態は唯一� な方法ではなくなったo (第 1霊安1.1.9参照)A
号 インタ…ネットによってさらに長主的な世界が実現可能になる。インタ
ーネットは、従楽まで実震上持設機を与えられていなかった者たちへも籍
替の機会を与えた。しかもその発言の及ぶ範露;土地球的に広がり、さらに
一方的ではなく双方向的な慈恵濠通も可能になった(寄与 3章3参照)。
インタ…ネット社会では、協力的で質問には[無報鱗で]答えであ汗る
気嵐がある� ネット社合は参加者たちによる臼発的な貢献によって形成さO
れてきたc
@ ネット社会では知的な活動を歓迎し、ぞれはオンラインなi重要きの業製な
を占め、ブレイン&ストーミング的なアイデアの交換を通じて思想、を
鍛練する。情報はもはや閲定化された議品/資源ではなく、新たな髄催が
追加されi均tしていく� o したがってそこに参加するすべてのネット市民が�
造とネットの可能性の追及に貢献している。(第11知的かつ社会的な師債の童
l窓口.2参照)
現実世界における人口の増加は資源の枯渇を意味するのでネガテイヴななお
ものに受け止められるけれども、ネット科病者人口の増加は逆にネットの
世界tこ新たな視点やアイデアを加えることになるので好ましい{したがっ
てネットへのアクセスにおいて料金を雛収する務業的な剃用はゲートウェ
イを制臨するから軒ましくない)。�
@ インターネットは興味を同じくする者たちを結び付ける役割を巣たし、
ぞれゆえに議h作業を保護する。
(な)インタ…ネットの票方向性に限らない特徴
① ほぼすべてのウエツプ・サイトがネット市民に問かれていることから象
概されるように、データの宝療/情報源であり、ネット市民はしばしばポ
語、1インターを懐ってデジタル化され蓄額された情報を科吊している。(関ト�
1-17参照)
ネット市民は地理的に結び、Hくのではなく、興味の問ー笠によって結び
付けられている。
インターネットの商業的な科鰐{たとえばCompuServeのように有用者か
ら待問単価を椴状する節度)� li, .般利用者の利益に試し、インターネッ
トの良き特徹I:'減じさせる(たとえば協力的で質問には1蓄えてあげる筑嵐
4事
も、時閥単髄のコストを課せられると減退してしまうノ。�
@ ネットは[為政者のものではなく]、草の椴� (grassroot)の人達の権液と
管理下にあったからこそ、またその者支の根の人達による糞献と努力があっ
たからこそ発議してきた。
女性の利用比率が少ない。それゆえに女性の利用者は目立ち、不快/ネ
ガテイヴな影響をィ受けることがある。〈第6章1参照}
⑤構殺のオーパ…ブローが生じる(ただし、技術が発達すれぜ解決する)。
現実世界よりもひどい中犠や個人攻撃(フレイミング)を[ニュ…ズグ� ぐむ
Jレープにおいて〕されやすく、ひどく無宇しになりやすい。(第� 2意� 3.2参顛)
以上のようなハウベンの[ネットとネット市民jの祭者による分析から、イ
ンターネットの萄業的な利用に批判的な「サイベリアン」の文化がうかがわれ
たと思う� o Lかし近年では、インターネットの賄業務j震は既成事実となってい
るぜかりでなく、今後ますます高まっていくであろう。そこで、高業利用とサ
イパースペースの関係を以下ではインターネットの歴史から分析してみよう� O
2.2.8 商繰柑用へむ嫌贈
商業制用という語についての理解を深めるとで有用な資料の一つに、� fインタ
ーネット・ソサイアティーjの金授が1994年器舟� 14日に公表した� fインターネ
lines,むGuid,(Cerfと題する文欝jット上の行動およがその使用のガイドライン�
forConduct on andじ事eofIntemet,avaiIable at
<h銭p:llinfo咽isoc.org:80/whatis/index却� ml>(Acc郎 総don July 31,1997))がある。
そのガイドライン(案)の中の� f艶史Jと題する意(の特に� 2段薄日)は、研
究のみの使用に授られていたインタ…ネットが1988年頃から商業科用への門戸
を開放したという君愛史を次のように紹介している O
仁.1988~までは、インターネットの使ffl に演する実質上すべてのガイダンス
が、� t設費宇ゅの関連する研究機澱および大学の去量定する政策によって支配されていた。「研究および教育のための使用に限る|という一般約なガイドラインに加え
て、[インヂーネットを]構成するおネァトワーク� l立地域季語の{ローカルな)}v -}レを:有していたかもしれなかった。
したがって、[インターネ� ';J トの前身たる合衆思国防総省の]ARPANET
(Advanced Research d'宣言ect相官悶cy盗塁!work)が{棄を拠ご]開始谷れた1969王手から� 1988年療までの一般的なルー)v,手、インターネットが研究および教育にのみ使
用でおるというものだった。特に夜業利溺は禁止され、メーリング・リストへの宣伝や就職勧誘も禁止怒れていた。これらのルールは:I'Jこ、{インデ…ネットの
ための]設備が研究教事ぎのために作られたものでありかっ様今な政府機関によっ
て委設銭的に維持されTごいるという前総に基づいていた。[したがって}もしロー�
49
カルな組織によって金銭的に維持されているようなあるローカル・ネットが[イ
ンデーネットを]研究教育以外の何らかの利用そも命令複数の利用そしていた場
合においても、そのような利用が政府によって擬供おれた資源を濫期することのないように保つことがそのローカル・ネットの義務であった。
[しかし]1988年には“� [MCIMaiJとインタ…ネットとそ爽験的tこ擬統寸るこ
とになり、この動きはi少なくとも商粂的なよL…ザ…がインタ…ネット・ユーザ
ーとの潤でインタラクトすることそ許したというぷにおいてインタ…ネァト手IJJ!j
iこ関する政策を変更させたc …1990若手までにはA浪PANEすが[インヂ…ネット事
業か討議返し、代わりにNSFNET(治ti叩晶I,Science 1:00泌総on地1)がj主要なパフクボーンを維持するという魚拐を総うことになったのその関仁、研究以外の
ユ ザーや組織が禄メをなサーピス・プロパイダ…令長通じマインターネットヘ接続する数が増泌し、その<þ仁は利益 ~EI 会きとするものも含まれていた。 きちんとし
た研究教育ユーザーも寝業的情報サーピスへのアク々スが必要警であったという理
論に基づき、商業的情報サーピスがインターネットヘ援事棄することを認可するよ
うにおderalNetw世話ngCouncilが求められたのは、ちょうどこの緩であった。� ...J
(原文は英語、訳および強説付加は章表者)
上記引用が示すように、もともとインタ…ホットは排究教育目的のネットで
あった。それは、国防総省のAdvancedResearch froject A.gencyによるARPANET
が、核戦争でも生き残ることのできるようなネットワークを実験的に開始した
ことに端を発し、政府資金により連崩怒れる非常利なものとして作られたので
ある。だからその適切な利用方法も、科学問漉の研究や教育に隈定されていた。
たとえば第� 1章1.3の「インタ…ネットの膝史Jの項で紹介したように、パック
ボーンの運営をARPAに代わって抗うことになったNSFなどは、その� f許容でき
る利用方針J(Acceptable Use Policy) においてNSFNETの商業的な利用を禁じて
いた。しかし非商業的なインターネットの性格は、以下で紹介するように徐々
に変わっていったのである。
すなわちまず、� 1991年には、“CIX" と呼ばれる「荷識的インターネット交換j
這:ommercial!ntemet E.ぷch紹群}を通じて多くの商業的なプロパイダーが相互のト
ラフイツクを送電し合うという試みが持われ、インターネットは徐々に商業鵠
な利用にも属かれたものになっていったのである。次に、それまでのインター
ネットは、文字需報サーピスを中心としたものであって、たとえば筆者が購読
している電子メールを科崩した� fリストザ…プJ(Listserve) とか� fニューズグ
ル プJ(Newsgro叩)などと呼ばれるものがや心であった。このリストサーブ
等のサーピスは、前掲ハウベン饗の[ネットとネット前提jが指摘するように
地域を越えて専門家たちが議論を交して学術/研究を向上させる上で有用なも
のである。だからインタ…ネットの利用への関心ももっぱらそのようなアカデ
ミックなものが中心だったわけである。しかし[ハイパーテキスト・マークア�
50
ップ・ラングょに、yジJ(hypertext m邑rkuplanguage) と呼ばれるプログラミング言
語を利期した[ワールド・ワイド・ウエッブJ(World Wide Web)が1994長手頃に
出現して、文字以外の捌{象や音声情報もインターネットを通じてユーザーが手
軽にアクセスでおるようになってきて、その利用に対する商業と一般ユーザー
の関心がますます高まっていくことになる Q
そのようなインタ…ネットの発達は、それまでオタッキーな人たちがもっぱ
ら趣味として「インタ…ネット自身を目的としてj利用していた時代から脱却
し、[目的合連成するための手段としてインターネット」を利用する時代へと変
化し、ラジオやテレピ、あるいはどデオやプッシュホンと同じようにインター
ネットは一般大衆消費者向けサーピスになりつつある。そして現在では、アメ
リカ合衆隈政府13身が商業利用への積極的な取組を� fグローパル龍子商務のブ
レームワ…け� (AFramewor匙forGlobal Electronic Commerce) によって訴すよう
という鰍磁をと無現することができなくなっている O しかし、研究
教育吾的を議後ナる従来からのネット市民の立場からは蔀述のような鶏業利鵡
もな冬れ、頭業利用推進設の意晃との対立が主主じる場合も見
受けられる。たとえば、ネット上での笠訟の可否という論点などにおいて同事?
の意見の紹遼が兇られる智殺として、読者も前述のようなインターネットの療
史と文化的な苛畿を斑解しておくことが有用であろう。
コラム� (5)
サイベリア唱をめぐる三つの科書陸体:致府、商業、そして践渇全線者
アメリカでは、サイパースペースの秩序の在り方をめぐる利害凶体会、政府
と、� H輝君能(波数界)と、自由主三義者との三つに分類する見方がある。政府は、サ
イパ…スペース合管理したいと望み、産業界はそこでの活動から科援を得たいと
笈み、ElIE主総務lまヱド時震の紹介するように鏡昔ljや蕗業干IJ照を嫌う。この三;gの肉、
政府と員長業界とは、自由主義者たちとの対抗関係では、利害が一致してきている
といわれている。すなわち、利益追及を望む産業界としてもサイバ…スペ…スが
惨殺された伎界にならなければ安定した利益追及活動ができない。たとえば、務
作機なと。の義幸運E後がi家殺されなければ、インターネット上での商取引合通じて安
心してき持i援を波及でき会いというわけであるo だから管理を望む政府と、平IJ緩波
及愛媛まr~長雲監察との利益が一致してきたといわれるのである o
ところで、前掲のハウベンによる[ネットとネヅト市民J I立、インターネッ
トにおけるこヨミュニケーション機能が学術や民主主義の発撲に賞献する利点念
特に強識していた。そして、この務点は、アメリカ合衆00における手干名なサイ
パ}スベ…ス法学者の一人であるUCLAロー・スクールのオイゲン‘ヴォロク教
捜も、� f殻コストの詩論とそれがもたらすものJ(Cheep Speech and What It W i1l
込」
51
DQ) と題するシムボジウム論文において次のように掻構している O すなわち、
サイパースペースは従来離のマス,メディア〈テレピ潟や出域社等)の介在な
しに需報の発信/受倍をと可識にしているから、マス・メディアの編集者たちに
よる25意的な私的 i検問jによってこれまで発言の機会を奪われていた者も意
見を発表できるし、受情事をもそのような意見をきく機会が与えられるから、民
主主義と多様性が増進する、と。しかしヴォロク教撹は阿時に、サイパースペ
ースにおいて発生している問組合も指摘していて、 fネオ・ナチJ(N叩 Nazi)や
fクー・クラックス・クランJ(Ku Klux Kl佃:KKK) などカ宮インターネットで意
見表明する現象や、現実世界よりも大胆になりがちな異常牲による fサイバ
ー・トーツJ(Cyber Torts) と呼ばれる fサイバー不法行為jの発設を紹介して
いる o 特に後者に関してはよ認においてハウベンも指摘してきたように、女性
lこ対するハラスメントが非常に間禁互になっている。日本において近年特折指摘
される事件も、従来からアメリカ合衆患において援に発生してきたこの問題に
ものがあるのではなかろうか。
そこで次章では、アメリカ合衆j誠におけるサイパースベ…ス法学の導入部分
においてしばしば紹介される、サイパースペースの開題点に対する政府の規制
仔uに触れてみよう G
サイバースペースの自主的統治 fセルフ・ガヴァナンスj
S主し仔.Gov芝丹NA詩C王
1 政府によるザイパースペース規制の開
インタ…ネットは、意見を抵コストで世界的に表明する機会を与えただけで
はなく、その内容たる情報世界/サイパースペースの内容を管理する一つの秩
序が欠けているという特徴も伴う O したがって、ネット上でのギャンブルや、
ネズミ構的商売 (pyramidschemes)、あるいはその他の信用詐欺(fraudulent
sc細川といった問題を生じさせている。ぞれらの商業的な問題に結えて、猿養護
なウヱツブ・サイト、「ヘイトスピーチJ(hate勾慨がと呼ぼれる遊説的なウヱ
ッブ・サイト、農弾の作り方そ畿南するウエッブ・サイトや自殺の方法令紹介
するウエッブ・サイトまでもが出現し、規制や検濁をすべきであるという主張
を引券経こしている。本項では、サイパースペースのそれらの問題に対する政
府による競艇の椀を紹介してみる O
1.1 ドイツにおける規制の例ーブ口Jtイダーへの訴追と fマルチメディア法J-
インタ…ネット上では張撃な務報がrs殺していることは、日本でも知られて
いる。しかし、そのような聾裂な情報以外にも、英語のウエッブ・サイト
報には、「ヘイトスピーチjと呼ばれる議論も、苦言散のインターネット先送車社会
において間識になっている。ヘイトスピーチとは、たとえ 11 Iネオ・ナチJと
か fク…*クラックス・クランjのように、人種差制を肯定するような機疫に
ことをいう。(第 2章 3λ1毅開)
このような、ネットを通じて外開から流入する情報に対して、 ドイツでは政
府による上位下連な fトップダウンJ的規制が行われている O しかし、アメリ
カの自由主義考的なサイベリアンの聞では、このようなドイツ政府の懇震の評
判は、あまりよいものとはいえない。以下では、そのようなドイツの税制
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