スクラムマスター3ヶ月生が チームの自己組織化に挑戦して
ヤフー株式会社 川鯉 光起
XP祭り 2015
自己紹介 ヤフー株式会社 3年生(新卒入社)
スクラムマスター3ヶ月生
川鯉 光起 こんな沢山の前で話したこと無いので 緊張してます・・・
話すこと
• チームの振り返り改善活動 → スクラムマスターとして意識したこと → チームで取り入れた工夫
前提 開始時 • スクラム研修受講 • 現場でアジャイルコーチから指導
前提 開始時 • スクラム研修受講 • 現場でアジャイルコーチから指導
3ヶ月後 • 朝会はどんどん延長 • タスクの達成率低し • 対策もなく振り返りの時間は廃止検討 • ココにJOIN
前提
改善活動に大事なのは可視化と振り返り
前提
改善活動に大事なのは可視化と振り返り タスク可視化は稼働中 振り返りに注力
Before 「とくに何も問題はない」(全然バーンダウンしてないけど) 「KPT思いつかない」
「自分達で解決できる問題ではない」
「KPTはやめよう」
After 「とくに何も問題はない」(全然バーンダウンしてないけど) 「KPT思いつかない」 → 良かったこと、課題を発見して共有
「自分達で解決できる問題ではない」 →「ここを解決しないと同じことの繰り返しになるね」
「KPTはやめよう」 →「自分達の問題じゃないって愚痴ってても仕方ない」 →「この3つの問題って、元になってる問題の影響だよ」 →「重要度と緊急度を考えると、ここから改善しよう」
何をしたか 最初の一歩 • 相手の環境や立場を理解する • 広い観点でProblemを例示する • 問題の解決に責任を持つ宣言をする • お試し期間を設ける
何をしたか プラスα • スコープを狭めない • 障害物リストを管理する • Problemの因果関係を考える • 費用対効果の高いところに絞る
前提
大切なのは相手の環境や立場を理解すること 批評や提案は後回し
相手の環境や立場を理解する
• 提案を一旦停止 • 今のルールになっている理由を聞く • 理想と現実のバランスを取るようにする
2ヶ月間
お試し期間を設ける
「1ヶ月だけなんで、やってみませんか?」 「ダメだったらやめましょう」
TOCから俯瞰するリーンスタートアップ,h&p://www.slideshare.net/inuro/toc-‐43579895
スコープを狭めない 「部長や偉い人が決めたことだから」 「工数を大きく言うとダメって言われるよ」 「部長レイヤーもシステムの詳細は知らないんだから、どんなリスクがあるかスケジュールが決まる前に部長たちにシェアしておこう」
障害物リストを管理する
開発チームを改善するためのスクラムTips(7):スクラムマスター h&p://www.atmarkit.co.jp/ait/arCcles/1205/30/news130.html
“障害物を徹底的に洗い出し、リスト化する”
障害物リストを管理する • 体調が悪くても休めない • 見積が大きくズレる事が多い • 検証環境が最新になっていない • OPSとの連絡方法がシェアされてない • レビューする人が偏る • プルリクが放置される • HogeサーバはPiyoさんしか触れない • Fugaサーバを変更するのに時間がかかる
Problemの因果関係を考える
好ましくない結果
根本原因 好ましくない
結果
好ましくない結果 好ましくない
結果
好ましくない結果
好ましくない結果
根本原因
中核問題
現状問題構造ツリー
“緊急性が高く、重要度が高いものから選んで、 アクションに落としこんでいきます。”,
これだけ!KPT, P115
費用対効果の高いところから
問題 解決策 重要度 コスト 費用対効果 備考
問題1 解決策1 大 3 ◎ 9月〜
問題2 解決策2 大 30 ☓
問題3 解決策3 中 20 ☓
問題4 解決策4-‐1 中 10 ▲
問題4 解決策4-‐1 中 3 ◯
問題5 解決策5 小 1 ◯
まとめ チーム自己組織化するためにやったこと • 相手の環境や立場を理解する • お試し期間を設ける • スコープを狭めない • 障害物リストを管理する • Problemの因果関係を考える • 費用対効果の高いところに絞る
まとめ チーム自己組織化するためにやったこと • 相手の環境や立場を理解する • お試し期間を設ける • スコープを狭めない • 障害物リストを管理する • Problemの因果関係を考える • 費用対効果の高いところに絞る
先人のいうことは真似る
今後 • ティーチングからコーチングに移したい • もうすぐ目標設定 • AEPを読みながら対策中