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Page 1: Audience - December 2013

札幌のライブハウス情報が満載!

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monthly A

udience Vol.125 Decem

ber 2013

takeFREEAudienceはフリーペーパー

2013

12 DECEMBER No.125

冬のあなたは Angel eyes.ぼくの気持ちはStraight, No Chaser.

特集札幌からディーヴァ・至高の歌姫へMIZUHO

皆様に支えられて今年もAudienceは 1 年を終えることが出来ました。

また新たな年にたくさんの人、物そして音楽と出会えます様に…。

皆様、良いお年をお迎えください。

Page 2: Audience - December 2013

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INDEX

FREE

for YOU

Sapporo Live Music Today -DECEMBER. 2013-

MIZUHO…………………………………………………………1MonthlyPickUp……………………………………………………2MonthlyPickUp……………………………………………………3ライブ・スケジュール………………………………………………4ライブ・スケジュール………………………………………………5ライブ・スケジュール………………………………………………6ライブ・スケジュール………………………………………………7ライブ・スケジュール………………………………………………8ライブ・スケジュール………………………………………………9セッション情報…………………………………………………10ミュージシャンスケジュール………………………………………10ルーツ・ミュージック/アイルランド音楽の扉……………………11REAL TOPICS…………………………………………………………12

201312

~DECEMBER~

人生 色々ですね音楽も…ピンチはチャンス、ピンチの時こそ自分のテーマソング 探したくなります。

今年もお世話になりました。

 まさか紙ナプキンの端にメモされたMIZUHOの6文字が、大事件に発展するとは思ってもみなかったのです。  2008年、私は久しぶりに、峰厚介(sax)、向井滋春(tb)、タイガー大越(tp)の3枚のアルバムを同時に制作する機会を得、レコーディングの合間に彼らとレストランでボーカルの話になりました。トリオレコードに在籍していた私は、ベティ・カーター、アニタ・オデイ、ディディ・ブリッジウォーター等のアルバムを制作、日本では酒井俊を世に送り出した経験から、ボーカルの新作が出るといろいろ聴いています。何気なくタイガーに、ボーカルはどう?と聞いたところ「素晴らしいボーカルと仕事をしたよ」と答えが返ってきました。 誰?「”MIZUHO”という歌手、日本人で札幌に住んでいる。」えー知らないなあ、とレストランの紙ナプキンにその名前を書き留めたのでした。早速ネットで調べ取り寄せ、タイガー大越とコラボレーションしたアルバム、「翼」を一聴したときの驚きは今でも思い出されます。

 凛とした透明な美しい声、カラフルで繊細、自由自在な表現力に完全にノックアウトされました。自主制作盤の「翼」は、すでに発売済みでしたが、Rats Pack Recordsが快く全国発売を引き受けてくれ、ジャズ雑誌も好評のレビューを掲載したことでMIZUHOの名がジャズ・ファンに知られる第一歩となったのです。 続くタイガーとの2作目は「Stars and a Moon」。”MIZUHOというボーカリストは、実にすばらしい!ースイングジャーナル”、”濃厚なJAZZボーカル・アルバム。すばらしいの一語に尽きる。ージャズライフ” と論評され、このアルバムにより国内でのMIZUHOの評価は確立されたと言って良いでしょう。 3作目は、ジャズの父デューク・エリントンの作品集「Dear DUKE」。ここではタイガーが絶妙なアレンジを施しています。何とタイガーとMIZUHO二人で合計8声の多重録音で、世にも美しいハーモニーを醸し出している空前絶後の作品です。このアルバムでMIZUHOは世界への扉を開きました。世界の論客に意見を聞いたところ、『もう一度聴きたくなるだろう。ースタンリー・カウエル(pf)/ラトガース大学教授』『とても刺激を受けた!ーラズウェル・ラッド(tb)』『100年後の2112年でも素晴らしい音楽で在り続けるに違いない。ーウェイン・ゼイド/米国の著名なジャズ評論家=元ウェストミンスター大学英米文学科教授』『この優れた新作で彼女は多くのファンを獲得するはず。MIZUHOは米国でももっと知られて然るべき。ーラリー・アッペルバウム/米国の著名なジャズ評論家=米国国会図書館上級音楽職員』との感想を得たのです。 昨年は横濱ジャズプロムナードに招待され、NHKで中継を伴ったライブを披露し好評を得、今年は関内ホールで大入りのお客様のもとコンサートを開催しました。また、サッポロシティジャズでは、MIZUHOがかねてより主催している“母と子のためのコンサート”が取り上げられ、大通公園の特設会場で開催し注目を集めました。 そして来春、新作アルバムのレコ̶ディング、発売が決定しました。題材は、アメリカ音楽の偉大な父とも言えるジョージ・ガーシュインの作品集(サマータイム、ラプソディー・イン・ブルー他全9曲を予定)。タイガー大越によるアレンジで、ギタートリオをベースに、ボストン・ポップス・オーケストラからヴァイオリン、ヴィオラの弦楽四重奏を配し、ゲスト・アーティストには、6回もグラミー賞を受賞しているヴィブラフォーン奏者のゲイリー・バートンを迎えます。  私自身、トリオレコード時代に、ゲイリー・バートンとチック・コリアのデュエットのアルバムを担当していて、MIZUHOを聴いた瞬間からいつか二人の共演を実現できたらと、温めていました。  彼にMIZUHOの「Dear DUKE」を聴いてもらったところ、「素晴らしいシンガーだ!」と称賛をいただき、自ら進んで参加したいとの意向を受けました。タイガー大越の絶妙なアレンジによる美しいストリングスをバックに、共にクリスタルな音色で我々を魅了するMIZUHOとゲイリー・バートンの夢の共演は、ジャズ・シーンに大きな話題を提供する事でしょう。  今、新しいジャズの歴史に足を踏み入れようとしていることに、私自身、わくわくしています。

MIZUHO札幌からディーヴァ・至高の歌姫へ

原田 和男(元トリオレコード制作担当 鎌倉市在住)

2013 年 横浜ジャズプロムナード (Photo by K.Harad)


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