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Page 1: 一般国道56号(四国横断自動車道)大方四万十道路に係る新 …12,042台/日 12,042台/日 933台/日 1,102台/日 6,351台/日 しまんと 黒潮佐賀IC (仮)古津賀IC

四万十町

中土佐町

幡多地域

幡多けんみん病院

すくも

宿毛IC(仮称)

平田IC四万十IC

くろしおおおがた

黒潮大方IC

黒潮佐賀IC

黒潮拳ノ川IC

四万十町西IC

四万十町中央IC

ひらたしまんと

くろしお さが

くろしおこぶしのかわ

しまんとちょうにし

しまんとちょうちゅうおう

二次医療機関60分圏域の拡大

2.課題

1.事業概要

・南海トラフ地震発生時に住民の避難や緊急物資の輸送を支える「命の道」として機能するよう津波浸水を避けつつ防災拠点や四万十市中心部を連絡・都市部や空港からのアクセスを改善し、高知県西南部における観光振興や地域産業を支援・第二次救急医療機関へのアクセス向上により、緊急搬送など医療活動を支援

3.整備効果

一般国道56号(四国横断自動車道) 大方四万十道路に係る新規事業採択時評価おおがた し ま ん と

・起終点:高知県幡多郡黒潮町入野

~高知県四万十市右山

・延長等:7.9km(第1種第3級、2車線、設計速度80km/h)

・全体事業費:約380億円

・計画交通量:約10,700~11,500台/日

は た くろしお ちょう いり の

し ま ん と う やま

(図1,2)片坂バイパス L=6.1kmH30開通

図2 事業位置図

窪川佐賀道路 L=5.0km<窪川工区>(事業中)

窪川佐賀道路 L=6.2km<佐賀工区>(事業中)

佐賀大方道路L=14.0km(事業中)

四万十町中央IC

四万十町東IC

四万十町西IC

黒潮拳ノ川IC

黒潮佐賀IC

黒潮上川口IC

黒潮大方IC

四万十IC間IC

平田IC(仮)宿毛IC

中村宿毛道路L=20.7km

H31開通予定

くぼかわさが

かたさか

くぼかわさが

さがおおがた

56

321321

439

441

なかむら すくも

しまんとちょうひがし

しまんとちょうちゅうおう

しまんとちょうにし

くろしおこぶしのかわ

くろしおさが

くろしおかみかわぐち

くろしおおおがた

しまんとはざま

ひらた

すくも

四万十市右山しまんと うやま

黒潮町入野くろしおちょういりの

大方四万十道路L=7.9km

おおがたしまんと

こつか

(仮)古津賀IC

凡例

開通済区間

事業中区間

調査中区間

対象区間

□ □□ □□

■ ■■ ■■

■ ■■ ■■

①南海トラフ地震等に対する地域ネットワークの脆弱性

②周遊観光・地域産業促進による高知県西南部の活性化

・四国横断自動車道の延伸により、開通地域の観光

入込客数が増加する一方、高速道路から離れた高

知県西南部に位置する幡多地域は減少傾向(図4)は た

・幡多地域の四万十川や足摺宇和海国立公園な

どの地域資源を活かした周遊観光の促進が大きな

課題(図5)

は た あしずり う わ かいし ま ん と

0.60

0.80

1.00

1.20

1.40

1.60

H28H27H26H25H24H23H22H21H20

H20年を1.0として算定

図4 幡多地域の観光入込客数の推移出典:県外観光客入込・動態調査報告書(高知県)

幡多地域

高速道路開通地域(中土佐町、四万十町)

高速道路開通中土佐~四万十町中央(H24.12)・幡多地域は『日本一の種苗生産(ク

ロマグロ)拠点の形成』として位置付

けられ、養殖技術の発展とともに養

殖クロマグロを安定的に出荷してい

るが、高速道路未整備による輸送の

効率化が課題(図6)

は た しゅびょう

・津波浸水を受けない四万十IC付近に防災拠点の集約を

図るなどの防災機能向上の取り組みが行われており、緊

急輸送道路の機能の確保が課題(図3)

・国道56号(黒潮町入野~四万十市右山)は約5割が津波

浸水。

く ろ し お ち ょ う い り の し ま ん と う や ま

し ま ん と

図3 四万十IC付近への防災拠点集約

③第二次救急医療機関へのアクセス

・高知県西南部の高度救急医療などを行える第二次救急医療機関は幡多けんみん病院しかなく、四

万十町、中土佐町の人口の約4割(約10,100人)が60分以内に到達できない状況。ま ん と ちょう

は た

な か と さ ちょう

図7 第二次救急医療機関(幡多けんみん病院)60分圏域

■費用便益分析結果(貨幣換算可能な効果のみを金銭化し、費用と比較したもの)

注)上段の値は、いよ小松JCT~高知JCTを対象とした場合、下段( )書きの値は事業化区間を対象とした場合の

費用便益分析結果

※1: EIRR:経済的内部収益率

※2:基準年(平成30年)における現在価値を記載(現在価値算出のための社会的割引率:4%)

効果3 安全・安心な医療アクセスの確保[◎]

効果2 観光振興や地域産業支援に寄与[◎]

B/C EIRR※1 総費用 総便益

1.3(1.00)

6.0%(4.0%)

1,451億円※2

(283億円※2)1,948億円※2

(283億円※2)

・高知市周辺や高知龍馬空港から、幡多地域の観光地や漁港等への移動時間短縮、定時性を確保。

こう ち りょう ま は た

・四万十町、中土佐町から第二次救急医療機関への搬送時間短縮や安静搬送により、患者への負担を軽減(図7)。

し ま ん と ちょう な か と さ ちょう

こ う ち りょうま

■高知龍馬空港から四万十市への所要時間【現況】 104分 → 【整備後】 99分 (約5分短縮)

し まん と

■四万十町中央ICから幡多けんみん病院までの搬送時間が短縮

【現況】 52分 → 【整備後】 47分 (約5分短縮)

■四万十町、中土佐町の第二次救急医療機関への60分圏域人口のカバー率が増加

【現況】約14,100人(58%) → 【整備後】約16,300人(67%)

は たし ま ん とちょう ちゅうおう

しまんと ちょう

改善ペア数

脆弱度(防災機能ランク) 累積脆弱度

の変化量改善度

評価整備前 整備後 通常時 災害時

72(14)

0.73[C]1.0[D]

0.31[B]0.65[C]

909.8

(38.9)

0.23

(0.04)

0.46

(0.43)◎

■道路ネットワークの防災機能評価結果

注)上段の値は、いよ小松JCT~高知JCTを対象とした場合、

下段( )書きの値は事業化区間を対象とした場合の防災機能評価結果

※被災する拠点の最寄りインターチェンジを拠点とし評価

大方四万十道路

愛媛県庁

宿毛市

道の駅あぐり窪川

宿毛湾港

道の駅みま

大洲市

須崎港

高知県庁

松山港

松山空港

高知空港

高知港

宇和島港

いよ小松JCT~高知JCT

図8 整備後の防災機能ランク

大方四万十道路

香川県

高知県愛媛県

徳島県

図1 広域図

おおがた しまんと

し ま ん と

図5 幡多地域の観光資源

高知空港

幡多地域

足摺宇和海国立公園あしずりうわかい

38番札所金剛福寺こんごうふくじ

しまんと

四万十IC

松山空港

しまんとちょうちゅうおう四万十町中央IC

四万十市右山

黒潮町入野

くろしおちょういりの

しまんとしうやま

佐田沈下橋(四万十川)

さだ

足摺海洋館(H32夏完成予定)あしずりかいようかん

※検討中の外観イメージ 足摺岬(足摺宇和海国立公園)

あしずりみさき

おおがたしまんと

大方四万十道路

くろしおさが黒潮佐賀IC

くろしおおおがた黒潮大方IC

中土佐ICなかとさ

H24.12開通

は た

は た は た

なかとさ ちょう

四万十IC

現道津波浸水区間

防災拠点施設

津波浸水想定区域

古津賀IC(仮称)

出典:国内のクロマグロ養殖実績について(水産庁)

図6 幡多地域産クロマグロの出荷量

高速道路開通中土佐~四万十町中央(H24.12)

効果1 防災機能の強化・災害に強いまちづくりを支援[◎]

・津波浸水する国道56号に代わり、

浸水しない高さを確保した大方

四万十道路により、円滑な救護

活動・物資輸送に寄与。

・四万十IC及び黒潮大方IC周辺に配置された防災拠点による防災活動の広域連携を強化。

・防災拠点集約や防災機能を備えた中心市街地の再開発、既存商業施設を活用した地域・産業活性化など、まちづくり構想を支援。

■黒潮町入野~四万十市右山間を移動する経路における津波浸水予測区間の延長

【現況】4.2km(国道56号経由) → 【整備後】 0km(大方四万十道路経由)

くろしおちょう いりの し ま ん と うやま

し ま ん と く ろ し お お お が た

お お が た

し ま ん と

幡多けんみん病院からの60分圏域(事業中路線完了後)

二次医療機関60分圏域の拡大範囲(大方四万十整備後)

四万十町役場・中土佐町役場

幡多けんみん病院からの60分圏域(片坂BP開通時点)

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一般国道56号(四国横断自動車道) 大方四万十道路に係る新規事業採択時評価おおがた し ま ん と

351台/日

10,011台/日

四万十IC

中村宿毛道路

窪川佐賀道路

くぼかわさ が

(終)高知県四万十市右山

こうち

しまんと

うやま

12,042台/日

12,042台/日

1,102台/日933台/日

6,351台/日

し まん と 黒潮佐賀IC

(仮)古津賀ICこ つ か

くろしお さ が

至高知市

至宿毛市す く も

こう ち

全体延長:7.9km土工延長:5.5km(70%)橋梁延長:1.4km(18%)トンネル延長:1.0km(12%)

し まん と

四万十市くろしお

黒潮町

四万十市役所し ま ん と

黒潮町佐賀支所くろしお さ が

黒潮町本庁平成30年1月移転(新庁舎)

くろしおちょう

(起)高知県幡多郡黒潮町入野

こうち

くろしおちょういりの

0 2 4 6 8km

佐賀大方道路さ がおおがた

大方四万十道路 延長7.9kmおおがた しまんと

黒潮上川口ICくろしおかみかわぐち

黒潮大方ICくろしおおおがた

650台/日

なかむらすくも

大方四万十道路

香川県

高知県愛媛県

徳島県

おおがたしまんと

後川橋860m

古津賀第2橋40m

逢坂トンネル150m しだの橋

120m 蛎瀬川橋190m

田ノ口トンネル880m

高知谷川橋40m

古津賀第1橋80m

逢坂橋60m

標準横断図(単位:m)

(一般部) (橋梁部) (トンネル部)黒潮大方IC(仮)古津賀IC四万十IC

後川橋860m

古津賀第2橋 古津賀第1橋40m 80m

逢坂トンネル 逢坂橋150m 60m

しだの橋120m

蛎瀬川橋190m

田ノ口トンネル880m

高知谷川橋40m

Br=8m

Br=4m

Br=2m

Br=13m

Br=47m

Br=6m

Br=11m

Br=13m

Br=14m

Br=6mBr=7m

Br=3m

Br=3m

Br=3m

Br=28m

Br=12m

Br=5m

Br=148m

Tn=212m

凡 例

対象区間

高速道路

一般国道

主要地方道

一般都道府県道

その他道路

橋梁構造

トンネル構造

土佐くろしお鉄道

事故危険区間

市役所・町役場(支所)

平面線形の厳しい箇所

縦断線形の厳しい箇所

道の駅や主要な観光地

防災拠点施設

交通量(H27センサス)

市街地(集落)

主な施設

市町村境界線

車線数(2車線/4車線)

津波浸水想定区域

津波浸水予測区間(R56)

交通量台/日

○○施設


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