「公共施設オープン・リノベーション」
の推進について
平成27年6月
総務省地域力創造グループ地域政策課
○ 強い地域経済をつくる (税・保険料収入の基盤を充実)
市町村の創業支援事業計画(現在1,083団体)を関係省庁が集中支援し、より生産性の高い新事業を次々と立ち上げ
自治体と地域金融機関及び商工会議所・商工会等との緊密な連携
地域経済の好循環拡大
○ 地方創生
地域経済好循環拡大推進会議(5月26日)
最重要課題への対応
○ 自治体がエンジンとなり「しごと」をつくり 地方からGDPを押し上げ(0.3~0.4%程度を目途)
地域経済好循環推進プロジェクト 為替変動にも強い地域の経済構造改革と地方からのGDPの押し上げ
公共施設オープン・リノベーション(新しく素敵な公共空間を起業に提供) 地域サービスイノベーションクラウド(自治体保有情報システムで中小企業の業務を支援)
自治体を核として、需要家、地域エネルギー会社及び金融機関等、地域の総力を挙げてプロジェクトを推進し、 バイオマス、風力、廃棄物等の地域資源を活用した地域エネルギー事業を次々と立ち上げ
(参考)地域経済循環創造事業交付金 先行モデル(215事業)にみる効果推計 GDP押し上げ効果:1事業あたり約1億円(フローの直接効果のみ)
初期投資額(ストック)約0.7億円 ローカル10,000プロジェクト
分散型エネルギーインフラプロジェクト
自治体インフラの民間開放
電力小売の全面自由化を好機に、家計や企業からの電気料金(約18兆円)の1割でも地域のエネルギー産業にまわれば、年間1.8兆円という資金が地域に還流する可能性
イニシャルコスト無しで、ビジネス拠点や生産性向上ツールとして提供
(地方に「しごと」をつくり、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む好循環)
(地域経済イノベーションサイクルの全国展開)
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・公共施設の有効活用
・新たなにぎわい空間
・イニシャルコスト無
自治体インフラ民間開放による地域経済好循環の仕組み
公共施設オープン・リノベーション
・市役所・美術館・図書館等のスペース
・廃校・旧役場等
オープン・リノベーション
新たなビジ ネス拠点へ
地域サービスイノベーションクラウド
・官民を超えたシームレスで効率的な事業化・二重入力の回避等 業務の効率化・イニシャルコスト無
・自治体の事業支援シス
テム
介護事業、図書館運営等
・サービス・イノベーション・類似システムのクラウド化
生産性と所得 向上の
支援ツールへ
若手クリエーター等のノウハウ
官民を超えて地域で効率的なビジネスモデルを構築
※マッチングコンペティションを実施
※利用者(住民)本位の地域サービスイノベーションを促進
自治体保有の情報システム資産
中小企業の業務支援
ソフト
地域産業の生産性向上
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公共施設のオープン・リノベーションを核とした地域再生事業
公共施設のオープン・リノベーション ⇒ 地元に住みたくなる空間を
行政コスト 地域経営 住民価値
便利、素敵、豊か 民間利用により コストから利益へ
総雇用創出力の増加、 地元企業との連携
民間側からは設備 投資コストの減
公共施設の老朽化
対策
+
(例)
図書館、美術館
市役所
病院 等
(行政コスト)
(住民価値)
公共空間
コストセンター
全額公共負担
プロフィットセンター (行政コストの大幅削減)
公開空間 (民間活力による活性化拠点)
利用者負担 (税から対価へ)
=
=
(地域経営) 〇
〇
〇
(1)民間開放 ①新設等 新コンセプトに合わせたリフォーム②要補修 新コンセプトに合わせたリノベーション③指定管理等による民間活力導入
(2)除却等 地方債の特例等
既存の公共施設(新設を含む)
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公共施設のオープン・リノベーションを核とした地域再生事業の例
公 園 施設使用料、ネーミングライツ等で収益化
市役所 1階や地下を開放して住民が行き交う街と連結し、まちの一部へ
図書館 書籍販売やカフェ等への利用、イベントの開催による収益化
団 地 空き部屋、空き店舗、共有スペース等の有効活用
学 校 役割を終えた学校を地域の拠点等として再活用
○ネーミングライツを利用し、公園施設(フットサル場、エレベーター等)を整備・管理○園内のカフェから徴収した施設使用料を利用し、公園施設の整備・管理
○CDレンタルや書籍販売等のサービス、開館時間の延長○街情報等の発信・案内、子供向け課外授業の開催や子育てセミナー等のイベント開催
○庁舎の1階を開放し、街とつなげて一体となったにぎわい空間の創出○街なかの空きスペースに行政組織を移す
○廃校を市民団体等が賃借し、アート・文化活動により利潤を生み出す○余裕教室を地域活動に開放し、大人も通う学校をつくる○各教室等に全国からデザイナーを募集し、地域の中小企業と連携
○芸術集団等と連携し、アートと空室を活用した住民による住民のための場所をつくる
美術館・コンサートホール 空きスペース、通路等を本施設のブランド化につなげる
○ホワイエ等の空きスペースや通路等を活用して、セレクトショップやデザインショップ等の開設を支援し、20代~30代の女性が地域に居住しながら東京や世界のセンスに触れる空間(素敵な場所)を創造 4
5
公共施設再生ナビ
6
自治体が保有している美術館や市町村役場などのリノベーションが必要な公共施設を、「公共施設再生ナビ」に登録してください。 登録は、公共施設再生ナビの自治体用データ登録画面からログインを行ってください。
URL:https://www.cloudjp.asp.lgwan.jp/renovationAccess/FD_Ninsho/common/login.jsp
【参考】 平成26年7月30日「地域公共資源を活用した活性化に関する調査」(調査担当者:総務省地域力創造グループ地域政策課)
結果として約1,200施設のご報告をいただいています。
公共施設オープン・リノベーション
公共施設オープンリノベーションマッチングコンペティション
リノベーションで再生したい公共施設を登録
クリエーター 建築家/活動事業者など
リノベーションしたい物件を検索 アイディアを自治体へ提案
自治体は、実施したい思うものを選定し、 自治体とクリエータ等との連名で応募
応募作品の中から、優秀 な作品を5~10作品を 審査により選出
自治体
クリエーター等
自治体
提案
コンペティション
クリエーター等
応募
自治体
選定
自治体
登録
自治体 公共施設再生ナビ
リノベーションで再生したい 公共施設を登録
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自治体の保有する公共施設を核として、新たな地域経済循環を創造し、雇用と所得向上につなげるため、民間事業者との連携、施設を核とした地域での効果的な再生・活性化の手法、更には、それに資する公共施設のリノベーションの方法などの可能性を調査し、具体的な地域再生・活性化モデルの構築を図る。
公共施設を核とした地域再生・活性化戦略調査(案)
1.目的
2.内容
「集客的公共施設(美術館、コンサートホール等)」、「行政的公共施設(市役所、公民館等)」のそれぞれについて、調査を実施
○実態調査 各500ヶ所・運営体制、利用者数、コスト等・公共施設を核とした地域再生・活性化戦略の有無
○実地調査 各20ヶ所・現況や潜在的可能性を踏まえて、現地での関係者のヒアリング、新たな導線や利用者の可能
性などの検討を行い、具体的な地域再生・活性化モデルの構築を図る。 (有識者と総務省担当者等による調査チームを結成)
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