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2014.3.7(Fri)~8(Sat) ジョンソン・アンド・ジョンソンMIT研究センター 講師:竹下 克志Dr(東京大学) 中西 一夫Dr(川崎医科大学) 杉本 佳久Dr(岡山大学) 参加者:看護師6名 ・東京大学HP2名 ・岡山大学HP1名 ・香川労災HP1名 ・岡山市民HP1名 ・川崎医科大学HP1名 内容:動物実習ワークショップトレーニング
第3回 OSG Nurse Training
世良 紳語
福島県
あたまがふくしまちゃん
薄皮饅頭
郡山ホテル
喜多方ラーメ
ン
推計人口は 1,944,800人
OSG看護師実習セミナーの目的
今回のセミナーではDePuy Synthes spineの協力を得て、福島県の施設を利用させていただき、臨床における脊椎手術器械の適正・安全使用方法の習得を目的としました
1日目
・伊丹空港 11:00発~ 福島空港 12:05着 ・福島空港からタクシーで45分 郡山ホテル ・15:00~18:00 講義及びモデルボーンでの実習 ・18:30~20:30 懇親会
2日目 7:30~ ホテルロビーに集合しタクシーにて移動 8:00~9:00 MIT研究センターへ(施設紹介、動物の解剖) 9:00~12:00 実習指導 (除圧編) 180分 12:00~13:00 実習指導 (PS編) 180分 16:00~17:30 グループディスカッション 17:30~18:00 実習内容の振り返り 19:30~21:00 懇親会
3日目
7:45出発 ホテルチェックアウト タクシー移動 45分 福島空港 9:15発~ 伊丹空港 10:30着~各地へ解散
円谷 英二
実習内容
①講師による脊椎(解剖・手術手技)の 講義及びドライボーンを使用した ワークショップ ②脊椎の解剖、腰椎手術 (除圧及び固定術)の体験 ③他施設の看護師と 「安全に脊椎手術を行うには:看護師サイドの工夫」 をテーマにディスカッション
講師による講義 杉本Dr:『腰椎の解剖』 竹下Dr:『腰椎の基本手術手技』 中西Dr:『Minimally Inasive Spine Surgery: 最小侵襲脊椎手術 』
ドライボーンを使用しワークショップ ・椎弓切除 Laminectomy(略:ラミネク) ・後側方固定 PLF(Posterolateral Lumber Fusion) ・後方進入椎体間固定 PLIF(プリフ) (Posterior Lumbar Interbody Fusion) ・椎間孔経由椎体間固定 TLIF(ティーリフ) (Transforaminal Lumber Interbody Fusion)
椎弓切除(ラミネク)
棘突起 椎弓
椎弓:lamina(ラミナ) 椎弓切除:lamina+ectomy (ラミネクトミー)
PLF(後側方固定)
後方アプローチで除圧後にinstumentを併用 椎間関節、椎弓の外側、横突起の基部にかけて骨移植をおこなう。骨移植は除圧した際の局所骨、腸骨からの自家骨移植。
PLIF(後方侵入椎体間固定術)
後方から除圧を行ったのち神経をretractしながら椎間板内を掻爬し、椎体間に骨移植やcageを挿入することで後方からアプローチで椎体間の固定を行う術式である。Instrumentを併用することがほとんどである。PLFと比較すると全周性の固定が可能で、至適なアライメントの獲得も可能である。一方で椎間板操作に伴う神経合併症や感染などリスクの増大が危惧される。
TLIF(経椎間孔経由腰椎椎体間固定)
片側の椎間関節切除を行い椎間孔部より椎間板操作を行う。椎間板操作(椎体間固定の母床作成や移植骨、ケージの挿入)の際の神経retractが容易なため操作がしやすい、一方で一側の椎間関節は完全に切除される欠点がある
講義/ワークショップで学んだこと
・講師による講義では、腰椎の解剖をより詳しく 理解し、手術手技を学ぶことができた。 また、MIStの方法や特徴も学ぶことができた。 ・ドライボーンでは、頭の中で3D化して考えてスクリュー を挿入しなければならず、脊椎手術の難しさがわかりました。
実習①
①展開・除圧 ・皮膚切開し開創器にて開創 ・電気メスとコブエレベーターにて棘突起から筋層剥離 ・エアトームとノミにて椎弓切除
実習② ②PLF/MISt ・椎弓根より器械を用いてスクリューを挿入 ロッドをたてて固定術の実践 ・経皮的なスクリューの操作
透視を用いてスクリューを挿入
実習で学んだこと
いつもDrに渡している器械を自分が使うということに最初はワクワク いざ器械を使ってみると難しい・・・ すごく繊細な作業で神経を使う! 椎弓切除少し誤れば脊髄損傷 ドライボーンのように取り外して3Dでみれない
頭の中で3D化して考えないと 手の感覚と透視を見ながらスクリュウーを挿入 とさまざまなことを考えながらDrは手術をしていることを学びました。
初めての体験ばかりで戸惑うこともありましたが、楽しかったです。
グループディスカッション
当院では、脊椎手術マニュアルはあるのですが、 器械(VIPER2・VERTEX・CD HORIZONなど) のマニュアルはなく、パンフレットを見たり、最近手術 についた看護師に聞いて確認して手術につくように しているのですが、皆さんの手術室では、どのようにされて いるか、この場を借りて意見交換させて頂ければと思っています。
意見交換
初めて脊椎手術につく看護師やあまり脊椎につかない看護師はマニュアルがない為わかりにくい!!
他病院での工夫 手術手順:・きちんとした器械別の手順はなく、 パンフレットなどを見て勉強する。 ・THA/TKAでは業者が手順を作成して くれる。 ・脊椎手術の器械出しをビデオで撮影 して新人教育に役立てる。 体圧分散、体位:・ソフトナース(イエロー+ピンク) ・フィルムドレッシング材 →(額・顎/前胸部/腸骨部/膝) ・体位マニュアル(各科の体位の統一) ・手作り体位グッズ グループウェアによる 手術最新情報の発信:ホームページによる情報システムの利用 側弯症ボードの導入:挿入するインプラントが多く何をどこに挿入 したかが見て分かる
他病院での工夫取り入れたいこと
・手術手順の器械ごとの手順の作成 ・ソフトナース(ピンク+イエロー)の導入 ・フィルムドレッシング材 →(額・顎/前胸部/腸骨部/膝)に貼用する ・体位マニュアルの導入
まとめ
今回、OSG Nurse Trainingに参加し、手術手技・解剖が 理解でき、Nsサイドからの考える視点が少しかわりました。 脊椎手術は視野が狭く私はいつもただ器械を渡しているだけ でしたが、今回実際に実習をしてみて、器械の使い方や 解剖がとてもよくわかりました。今後、脊椎手術につく際は Drが今何をしてるかをよく考え、外回りや器械出しをしたいと 思います。 この研修はとても貴重な体験であり中西Drをはじめ、他病院 のDr/Ns、Depuy Synthesの皆様、そして豚さんにはとても感謝 しています。 ありがとうございました。
ご清聴ありがとうございました