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QE3 をやるべきか否か~否定派~
菊地・藤井・阿部・坂本
以上、 3 点より私たちは QE3 の導入に反対します!
QE 3によるデメリットが大きい
商品価格高騰・新興国インフレ誘因
アメリカ経済は回復基調
主張① QE3によるデメリットが大きい
マネーサプライは 上昇していない 銀行貸し出しは 減少傾向
すなわち、マネーは実体経済に向かっていない。
株式・商品・新興国市場への流入!!
影響② 経済格差の拡大
上位10% の層が金融資産の約70% 保有している。
現在のアメリカでは… .
資産保有における格差
QE2 がもたらした株価上昇は、景気回復に寄与。しかし、一番の利益を得たのは、金融資産を多く保有している高所得者層。
貧困層との格差拡大
さらに…
QE2 によって住宅ローン金利は史上最低レベルへ
住宅ローン利用率やローンの額が高い富裕層が恩恵を受け、貧困層では利用率が低いため恩恵を被らなかった。
住宅ローン残高を参照すると、上位層ほど住宅ローン残高が高いことが分かる。
影響③ 住宅市場への影響はない
09 年以降新規住宅販売・住宅着工件数が低迷している→ 景気回復を誘因出来ていないことが言える。
影響③ FRB 保有資産の膨張
FRBの総資産規模はこの 3年間で約 3.1倍の2兆 8000億㌦超まで拡大
これ以上の国債・ MBS の買い取りは実体経済を逸脱した過剰流動性をもたらす。
主張② 商品価格高騰・新興国 インフレを誘因してしまう。
商品価格の高騰 原油価格の高騰
ガソリン消費・食糧品が家計に占める割合が高い、中・低所得者層に大きなダメージ。→ 消費者の実質購買力低下(特に貧困層)
影響② 新興国インフレ
各国は相次いで利上げブラジル・印の株価指数は下落
新興国経済低迷 ↓ 先進国経済へ還流
主張③ アメリカ経済は回復基調 ~ FRB 政策目標~
物価安定 雇用の最大化
FRB ではこの 2 つの命題を達成することに注力している!!
① 物価安定は達成されている
FRB は物価を左図のグレーゾーン (2.0%) に収めたいと思っている。
FRBは長期的にインフレ率を安定して推移させることに成功していると言える。
② 雇用環境は改善傾向
失業率は減少傾向 求人数は増加傾向就業者数よりも求人数が多い。→ 雇用のミスマッチが起きている。→ミスマッチが解消されれば雇用の大幅な 改善も期待できる。
◎個人消費拡大の堅調さ
家計の過剰債務調整が完了
2012 年第1四半期 の実質 GDP 成長率は前期比年率
2.2%増また、
実質個人消費は前期比年率+ 2.9%
◎米国経済は回復基調
米国企業の民間非金融企業の収益規模は名目 GDP比7%を超え、急拡大!
米国企業は持続的な成長へ
雇用環境改善 資金需要の増加
① QE3 によるデメリットが大きい。
② 商品価格高騰・新興国インフレ誘因
③ アメリカ経済は回復基調
以上 3 点より、 QE3 はすべきでないと考えます。
ご清聴ありがとうございました。