プレイヤー人数 : 2~4人 / プレイ時間 : 45~75分 / 対象年齢 : 10歳~
【プロローグ】
ある貧しい若者が、観音様のお告げに従い町へ出ました。
拾ったのは何の価値もないわら。
しかし、若者の億万長者への道は、このわらから始まっていたのです。
プレイヤーはこの町の若者になり、より豊かな生活を目指します。
【ゲーム概要】
The storw millionaire -わらしべ町者- は、交換を中心とした
カードアクションのゲームです。
農業で交換の元手を蓄え、いいタイミングでの交換をしましょう。
交換で手に入れた資源を使って、開墾することで勝利へ近づきます。
1つ1つの行動の判断が、あなたを勝利へ近づけます。
【目次】
1 内容物 P1-P2 4 資源 P5-P6
2 準備 P3‐P4 5 ゲームの進行 P7‐P8
3 勝利条件・終了条件 P5 6 アクション P9‐P23
The strow millionaire‐わらしべ町者‐
1 内容物
★ ミープル 各1個 ★ ディスク 各色18個 〇 キューブ
※各色ごとに、
以下のいずれかの形の
透明駒が付属します
(各プレイヤー1色選び使用します) ・ 資源
★初期わらじカード (A-G)、サマリーカード 各4枚 青 20個
表 裏 サマリー or (馬)
紫 20個
or (反物)
黄 20個
〇わらじカード (1-8) 各2枚 or (わら)
・ サイン
クリア 16個
or (地主)
赤 2個
〇アクションエリアカード 各3枚 (レート)
表 裏
★の内容物を、各プレイヤー
持ってスタートします
★ 個人ボード 4枚 〇共通ボード 1枚
1
【個人ボード詳細】
キューブを置いて、 最初は使用できません
資源を管理します ”農業”アクションによって解放します(P17参照)
【共通ボード詳細】
赤キューブで交換レートを示します
各プレイヤーのディスクを置き、点数を示します
2
2 準備
全体
① 共通ボードを中央に置き、赤キューブを”×1”のマスへ置きます
② アクションエリアカードを、a→b→c→dと図のように繰り返し並べます
③ わらじカードを数字別に重ねて並べておきます
④ 青/紫/黄/クリアのキューブは、1か所へまとめておきます
①~④を配置した場所を、まとめて共通エリアといいます
各プレイヤー
⑤ スタートプレイヤーを決めます
最近お得な交換をした経験のあるプレイヤーがスタートプレイヤーです
ゲームはスタートプレイヤーから、時計回りに手番を進めていきます
⑥ 各プレイヤー1色選び、ミープルをアクションエリアカード上へ置きます
置く場所は角のアクションエリアカードです
スタートプレイヤー=d、2番手=c、3番手=b、
4番手=aのカードへ置いてください
⑦ 初期わらじカードを受け取ります (A-G各1枚)
Gのカードを、自分のミープルを置いたアクションエリアカードの長辺に、
短辺が接するように配置し、G以外は自分の手札とします
⑧ 自分の色のディスクを受け取ります
・1つを⑦で置いたGのカード上の”わらマーク”へ配置します
→ これは自分のわら収入を表します (P7参照)
・もう1つ色の薄い部分へ置き、その上にクリアキューブを配置します
→ これは自分の土地であることを表します (P13参照)
・1つを、共通ボードの得点トラック上の”0”の位置へ置きます
→ これは、自分の得点を表します
⑨ 個人ボードを手元へ置きます
⑩ わら(黄色キューブ)を3つ、自分の個人ボードへ配置します
1)
3
2)
③ ④
⑧ わらマーク ⑦
⑥
d a b
c
c ①
d
b
a
② a
d c b
4
3 勝利条件・終了条件
終了条件
いずれかのプレイヤーの勝利点が、25点以上になった場合、
スタートプレイヤーの右隣まで手番を行い、ゲームは終了します
ゲーム終了後、残った資源は6個=1勝利点へ変換されます
勝利条件
ゲーム終了時、得点が一番高い人が勝利し、お姫様と幸せに暮らします
同点の場合は、残りの資源の数が多い人が勝利します
それも同じ場合は、勝利を分かち合います
4 資源
資源は3種類存在し、価値大小が決められています
大 青キューブ : 馬
価値 紫キューブ : 反物
小 黄キューブ : わら
交換などで資源を獲得した際、自分の個人ボード上へ保管します
保管できる数には上限があり、最初はすべて5つです
保管できる数を超えて獲得した場合、すぐにその資源(保管上限数+1個)を
払い、個人ボードに示されている勝利点へ変換しなければなりません
(馬=4勝利点 反物=3勝利点 わら=1勝利点~)
わらについては、ゲーム内のアクションにて、
保管できる上限と、変換される際の勝利点を引き上げることができます
(P17参照)
5
1)
2)
【例】 Gさんは、以下のように資源を持っています(わら=4)
〈わらを3つ獲得した場合〉
→ 既に持っていた4つと合わせて7つとなり、保管上限(5つ)を超えました
6個(=保管上限+1個)をストックへ戻し、1点を獲得します
残った1わらは、個人ボード上へ残します
6
わら4
上限=5
①獲得
②勝利点へ変換(保管上限+1個)
③個人ボード上へ残る(残りの1
5 ゲームの進行
スタートプレイヤーが最初の手番を実行します
その後時計回りに、各プレイヤー手番を実行します
各プレイヤー手番にはA~Dのフェイズを順番に実行します
A 移動フェイズ
手札からカードを1枚出しその数字の数だけミープルを進ませます
※ミープルは時計回りに移動します
B 拾得フェイズ
Aでの移動時に通った・止まったアクションエリアカードに接続された土地
にある自分のディスク1つにつき1わらを獲得します
※必ず獲得しなければなりません
C アクションフェイズ
以下の3種類のアクションをすべて・好きな順番で実行します
①Aで出したカードのアクション
②止まったアクションエリアカードに記載されているアクション
※上記2つのアクションの詳細については、P9~説明します
③他プレイヤーのミープルが止まっている場合のアクション
⇒ そのアクションエリアカード上にミープルを置いている
プレイヤーは、1わら獲得できます(任意)
全てのアクションの実行は任意です
いずれのアクションも実行しない場合は、1わら獲得します
D 捨て札フェイズ
使用したカードを捨て札とし、個人ボードの隣へ置きます
既に捨て札がある場合は、その札に重ねて置きます
7
【例】
Gさんの手番となりました
A 移動フェイズ
手札から「交換」のわらじカードを出しました
このカードの歩数は3なので、3歩進めます
B 拾得フェイズ
通ったアクションフェイズカードに隣接した土地に、
自分のディスクが2つあるので、2わら獲得します
C アクションフェイズ
以下の順番でアクションを実行することとしました
① 他プレイヤーのミープルがあるので、1わら獲得
② わらじカードの「交換」アクション
③ 止まったアクションエリアカードのアクション
D 捨て札フェイズ
使用した「交換」のわらじカードを捨て札にします
A B
C
① ②
③
8
6 アクション
アクションエリアカード
アクションエリアカードは、ゲーム開始時からセッティングされています
ゲーム中ミープルが止まったアクションエリアカードの内容に沿った、
交換アクションが実行できます
反物 → 馬への交換 馬 → 反物への交換
わら → 反物への交換 反物 → わらへの交換
交換アクションの処理については、P11参照
9
1)
わらじカード(見かた)
【表面】
手札からアクションする際に使用する面です
歩数 : ミープルを動かす歩数を示します
アクション : 実行するアクションを示します
整地コスト : 整地アクションで配置する
(馬+わら) 際のコストを示します
新調コスト : 新調アクションで獲得する際の
(反物+わら) コストを示します
【裏面】
整地アクションで配置する面です
魅力度 : 土地の価値を表します
整地アクションの際参照します
アクション : 実行するアクションを示します
勝利点 : 整地アクションで獲得する
勝利点です
わらマーク : 農業アクションでディスクを置く場所を示します
各アクション詳細は、次のページから説明します
2)
10
わらじカード(アクション)
手札から出して使用します
① 交換 (歩数:3・10)
資源を1種類選び、別の種類へ交換します
交換レートに沿って交換し(下記参照)、
交換したレートを1つ進めます
交換レートが一番右まで進んでいる場合、左端へ戻します
【交換レートの見かた】
実行したい交換内容の、レートを参照します
<価値の高いものへ交換>
(わら⇒反物 反物⇒馬)
価値の低い資源1つを、高い資源1つへ交換できます
現在の交換レートの上部(ピンク色の網掛け部分)を確認し、
その回数(×1~5)だけこの交換を繰り返すことができます
<価値の低いものへ交換>
(反物⇒わら 馬⇒反物)
現在の交換レートの下部(青色の網掛け部分)を確認します
価値の高い資源1つを、レートの数字分の価値の低い資源へ変換します
※受け取る価値の低い資源の数量を、減らすことはできません
11
3)
反物⇔馬
交換レート
トラック
わら⇔反物
交換レート
トラック
現在の交換レート
【例】
交換レートと、Gさんの個人ボードは、
以下のような状況です
(各資源3つずつ保持)
① 馬 ⇒ 反物へ交換する場合
馬1つ ⇒ 反物4つへ交換します
反物をすでに3つ持っているので、あわせて7つとなり保管上限を超えます
6個は3勝利点へ変換し、1個しGさんの個人ボードへ残ります
その後反物⇔馬の交換トラックを1つ右へ進めます
(結果 : わら3 反物1 馬2 +勝利点3点)
② わら ⇒ 反物へ交換する場合
わら1つ ⇒ 反物1つ の交換を5回まで繰り返せますが、
Gさんは、わらを3つしか持っていません
反物が勝利点へ変換されることを防ぐために、2回に交換を留めました
わら⇔反物の交換トラックが右端に達したので、左端へ動かします
(結果 : わら1 反物5 馬3)
12
② 整地 (歩数4・9)
自分の手札・捨て札から1枚選択します
(このカード自身も可能)
選択したカードの整地コスト(馬+わら)を払い、
共通エリアのアクションエリアカードに接するように、
選択したカードを裏返して置きます
(この状態のカードを「土地」と
呼びます) 表 裏
土地上へ、自分のディスクを置き、
その上へクリアキューブを
置きます
(これは、自分の土地であることを
表します)
その後、カードに記載の
勝利点を獲得します コスト 魅力度 勝利点
土地として
配置できる場所は
スタート時
12か所あります
(右図 参照)
※4人プレイ時
13
【追加ボーナス】
さらに土地を配置時、すでに他プレイヤーの土地が隣に存在する場合は、
追加ボーナスが発生します
以下の処理を追加します
土地の魅力度を比較し、魅力度が高い土地の持ち主は、
勝利点2 / 馬1のどちらかを選択し、獲得します
魅力度が低かった方のプレイヤーは、
勝利点2 / 馬1のうち、選択されなかった方を獲得します
【注意点】
・ 既に土地が置かれている場所へは、土地を配置できません
・ 土地配置の際、隣接する土地と同じ魅力度の土地は置けません
・ 追加ボーナスが発生するのは、同じ辺上で隣接した場合のみです
角地での隣接では発生しません
【例】
Gさんは整地のわらじカードを使用しました
「農業(歩数4)」のカードを土地にするため
コストを支払います(馬1 わら2)
カードの上へディスクとキューブを置き、
配置により勝利点(3点)を獲得します
Rさん
さらにBさんの土地に隣接
したので追加ボーナスが
発生します
勝利点2を選択したので、
Bさんは馬1を獲得します
Rさんとは隣接していないので
ボーナスは発生しません Bさん
14
【土地】
土地として共通エリアへ配置したカードは、
捨て札へは行かず、二度とプレイヤーの手札へは返りません
その代わり土地は、追加のアクションエリアカードの効果として機能します
自分の土地を隣接させたアクションエリアカードに
今後自分が止まった場合、アクションエリアカードの
アクションに加えて、その土地に書かれている
アクションを実行できます
アクション
また、土地には「農業」アクションで
ディスクを置けるスペースが3つあります(わらマーク)
このスペースへは、全プレイヤーが農業アクションで
ディスクを置くことができます
(17ページ参照)
【例】
Gさんは右図のアクションエリアカード
で止まりました
出したわらじカードの効果を
使用した後、アクションエリアカードの
効果を使用します
さらに自分の土地が置いてあるので、
「交換」アクションを実行します
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③ 新調 (歩数3・8)
共通エリアのわらじカードを1枚選びます
選んだカードに書かれている
コスト(反物+わら)を払い、
そのカードを手札へ加えます
選択したカードは、次回以降の自分の手番で使用できます
【例】
Gさんは、新調アクションカードを出しました
A、Bのフェイズを処理した後、
新調アクションを実行します
共通エリアの「農業(歩数11)」カードを
選択しました
反物2 わら3 を支払い選択したカードを
手札へ加えます
コスト
④ 休息 (歩数2)
自分の捨て札のカードをすべて手札へ戻します
このカード自体も手札へ戻します
※ このカードを整地の対象とすることは
できません
16
⑤ 農業 (歩数4・11)
コストとしてわら2を払い、以下のいずれかの
アクションを実行します
1.共通エリアにある土地のわらマークへ、
ディスクを1つ置きます
他プレイヤーの土地へ置いた場合、
ディスクが置かれたプレイヤーは、
わら1を共通エリアから獲得することができます
ディスクを配置することで、 コスト わら2
B拾得フェイズでのわらの獲得数を
増やすことができます
2.自分の個人ボード上の
わらマークへ、ディスクを置きます
ディスクを配置することで、
わらの保管上限と、勝利点の
変換レートが、+1されます
コスト わら2
保管上限 : 5 → 6
勝利点 : 1 → 2
17
【例1】
Gさんは「農業」のわらじカードを使用しました
わら2を払い、共通エリアの土地のわらマークへ
ディスクを配置します
ディスクを配置した土地がRさんの土地なので、
Rさんはわら1を獲得します
Gさんは今後この土地が接するアクション
エリアカードを通る・止まるたびに
わら1を獲得します
【例2】
Gさんは「農業」のわらじカードを使用しました
わら2を払い、自分の個人ボード上の
わらマークへディスクを配置します
Gさんはすでにディスクを1つ配置していたので、
合計2つのディスクが個人ボード上へ配置されました
これにより、保管上限と勝利点変換時の勝利点が以下ののようになります
保管上限 : 6 → 7 わら8個となったときに、
勝利点 : 2 → 3 勝利点3点へ変換します
18
⑥ 模倣 (歩数X)
他プレイヤーの捨て札の一番上のカード、
いずれか1枚の歩数・効果を持つものとして、
アクションを実行します
※ このカードを整地の対象とすることはできません
【例】
Gさんは、「模倣」のわらじカードを Hさん
出しました
他プレイヤーの捨て札は以下の状況です Bさん
Bさん : 無し(「休息」で回収後)
Hさん : 農業(4歩) Rさん
Rさん : 農業(11歩)
Gさん
Gさんは、Rさんの農業(11歩)を選択します
11歩移動ののち、拾得フェイズ終了後、
農業のアクションを実行しました
⑦ 農業+ (歩数7)
通常の農業アクションを2回まで実行できます
コストは各アクションに対し、わら2ずつ支払います
※ 裏面の、追加のアクションエリアカードの効果は、
「農業」です(”+”ではない)
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⑧ 整地 / 新調 (歩数6)
通常の整地アクション・新調アクションの
どちらかが実行できます
その際に必要なコストのわらが、
1つ軽減されます
※ 裏面の、追加のアクションエリアカードの効果は、
1枚は「整地」1枚は「新調」です
⑨ 交換+ (歩数5)
通常の「交換」アクション前に、
任意のレートを1つ進めます
(必ず進めなければなりません)
※ 裏面の、追加のアクションエリアカードの効果は、
「交換」です(”+”ではない)
⑩ 疾走 (歩数12)
効果はありません
思いっきり走ります
20
【例 : 手番の流れ】
Gさんの手番です(資源:わら2・反物3・馬3)
<A 移動フェイズ>
手札から交換+(歩数5)の
カードを出しました
5歩進みます
<B 拾得フェイズ>
自分のディスクを2か所通りました
わら2を獲得します (わら4・反物3・馬3)
<C アクションフェイズ> (A 移動フェイズ後)
以下の3つの順に処理することとしました
① Rさんのミープルがあるので、
わら1を獲得します(わら5・反物3・馬3)
Rさんもわら1を獲得することにしました
(B 拾得フェイズ後) (Cアクションフェイズ-①後)
21
A
BC‐
C‐②
C‐③
② わらじカードのアクションを実行します (Cアクションフェイズ-②後)
反物⇔馬のレートを1つ上げ、
その後わら→反物の交換をします
わら→反物のレートは”×4”のところに
あるので、わら4を反物4へ交換します
反物の保管上限を超えたので、
勝利点へ変換されます
その後わら⇔反物のレートを1つ進めます
(わら1・反物1・馬3 +勝利点3)
③ アクションエリアカードのアクション (Cアクションフェイズ-③後)
(馬→反物の交換)を実行します
馬⇔反物のレートは”6”のところに
あるので、馬1を反物6へ交換しました
反物の保管上限を超えたので、
勝利点へ変換されます
その後反物⇔馬のレートを左端へ
戻します(わら1・反物1・馬2 +勝利点3)
<D 捨て札フェイズ>
「交換+」のカードを捨て札へ送ります
22
+3点
+3点
勝利条件・終了条件 (再掲)
いずれかのプレイヤーの勝利点が、25点以上になった場合、
スタートプレイヤーの右隣まで手番を行い、ゲームは終了します
ゲーム終了後、個人ボード上に残っている資源を6個につき、
勝利点1点を獲得します
(資源の種類は関係ありません)
ゲーム終了時、得点が一番高い人が勝利し、お姫様と幸せに暮らします
同点の場合は、残りの資源の数が多い人が勝利します
それも同じ場合は、勝利を分かち合います
【忘れやすいルール】
〇 わらの獲得
・拾得フェイズでの獲得、反物からの交換 → 必ずその数だけ獲得
・上記以外(他プレイヤーの農業アクションによる獲得など) → 獲得は任意
〇 整地アクション
・隣接する土地と同じ魅力度の土地は置くことができない
・土地として共通エリアへ配置したカードは、追加のアクションエリアカードの
効果となる
・すでにほかのプレイヤーの土地が隣に存在する場合追加ボーナス有り
(2点 or 1馬)
〇 交換アクション
・交換アクションを実行後、交換レートを1つ進める
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この度はお買い上げ頂きありがとうございます。
ゲームに関するご質問・ご意見は、以下のアドレスまでお願い致します。
Mail : [email protected]
ゲームデザイン : Miyamoto
イラストレーション : itsukushimi Design Works